2024年04月21日

4/21とにもかくにも四年ぶり!

午前九時半前に、カートに古本満載衣装ケース&古本満載バッグを括り付け、古本いっぱいのリュックを背負い、備品や釣り銭を入れたショルダーバッグを斜交いに掛け、さらに折り畳み椅子を肩に掛け、家を出る。古本たちにかかる重力をたっぷりと味わいながら、中央総武線→副都心線と移動し、雑司が谷駅着。久しぶりだったので、思いっきり出口を間違えて『明治通り』に出てしまい、ふぅ〜とため息一つ。己の愚かさに薄笑いを浮かべながら、大量の古本とともに『目白通り』に回り込み、ようやく『鬼子母神通り』にたどり着く。本部で受付を済ませ、割当場所の動物病院前で、すでに準備を終えている参加者さんに挨拶しながら、売場の設営に取りかかる。衣装ケースを展開し、ビニールシートを広げ、古本を並べて行く…その間にすでに幾人かのお客さんがスタンバイ…四年ぶりだというのに、まったく有り難いことである。そして慌ただしく午前十一時を迎え、ついに「みちくさ市」がスタートした。あっという間に攫われるめぼしい古本たち…「この瞬間を心待ちにしていました!」と何人もの人に言われる。いやぁ、本当に懐かしいこの感じ、古本を介してコミュニケーションする喜び、欲望を充足させた人の顔を見る喜び!などと復活した「みちくさ市」をとにかく満喫する。懐かしい顔、新しい顔が、古本を並べた道で交錯して行く。最初の一時間は怒濤のように過ぎて行ったが、それからは至極ノンビリしたペースで古本を売り続ける。
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これはその販売風景であるが、すでに古本神&古本修羅に蹂躙された後である。

だが、午後三時過ぎに残念ながら、止みそうもない雨がポツポツ落ち始めて来てしまったので、早めの撤収を決意。急ぎ売れ残った古本をまとめ上げ、帰り支度を整える。およそ四時間で都合七十一冊を販売。お買い上げのみなさま、本に興味を持っていただいたみなさま、お声掛けいただいたみなさま、わめぞのみなさま、本当にありがとうございました!…嗚呼、すでに次回の十一月も楽しみである(恐らく強制参加)。と言うわけで、ひと時もブースを離れずに古本を売ったが、今日まだ一冊も買っていない。そんな体たらくでは古本屋ツーリストの沽券に関わるので、本部に撤収の挨拶に行った帰りに、屋根のある場所でまだ販売を続けていた、校正者で盛林堂ミステリアス文庫ブレーンのひとり、PICOROCOさんの「P書店」に駆け付けると、嬉しいことに新文藝出版社「人間豹/江戸川乱歩」が待ってくれていたので、3500円で素早く購入する。他にも古本神・森英俊氏が「なごみ堂」さん(2012/02/12参照)より託されたプレゼント古本、読報会出版部「お星さまの望遠鏡/池川禎昭」(署名入り)を受け取ったり、隣りの「甘夏書店」(2014/11/02参照)さんから手拭いをいただいたりしたので、古本心はバランス良く満たされたのであった。あぁ楽しかった!さぁ、雨がひどくなる前に、家に帰るとしよう
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2024年04月20日

4/20ついに明日は「みちくさ市」!

午後一時に代沢に流れ着いたので、『茶沢通り』を北上して賑やか過ぎる下北沢に出る。すると「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭で素晴らしい出会いが!福音館書店「あいうえおの本/安野光雅」はカバーナシの第2刷だが、なんと見返し裏に名刺大のサイズで小さく日付け署名が入っているのだ!
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なんとも珍しい署名の入れ方だが、その収まりの良さにほうっとため息をつく。さらに徳間オリオン「フジモトマサルの回文映画館 キネマへまねき みぎからよんでもひだりからよんでも/フジモト・マサル」冬心社「放電放談/渡辺紳一郎」(裸本。昭和27年刊の、人気ラジオクイズ番組『話の泉』にも出演していた新聞記者の随筆集なのだが、前半34ページが十七人の当時の識者による著者紹介となっている、凄まじい構成の一冊)を見つけて喜びつつ、国書刊行会 ドラキュラ叢書2「ドラキュラの客/ブラム・ストーカー」文藝春秋「東京ゴミ袋/瀬戸山玄」と合わせて計770円で購入する。
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やっぱり「ほん吉」は豊潤だなぁ〜、といつものように感心しながら「古書明日」(2017/01/31参照)へ。晶文社 犀の本「鬼平対甚一/植草甚一」白夜書房「超芸術トマソン/赤瀬川原平」を計千円で購入して帰宅する。家では一休みしたら、明日の「みちくさ市」の最終準備に取りかかる。長らく使っていなかった運搬箱兼ディスプレイ箱の衣装ケースを引っ張り出し、本をパズルのように詰め、入り切らなかった本はトートバッグやリュックなどの振り分け、いや〜ぁ全部重そうだなぁ〜とうんざりしつつも、明日と言う日を力の限り楽しみに思う。今のところの予報だと、どうにか天気は保ちそうなので、みなさま元気よく雑司が谷へお越しいただき、そして古本を攫って行ってください!並んでいるのはおかしな本ばかりですが、心よりお待ちしております!

復活「みちくさ市」!
https://kmstreet.exblog.jp/

●開催日時
2024年4月21日(日)
11:00〜16:00
雨天中止です。・当日8:00に天候による開催の有無を決定します
・みちくさ市本部 携帯電話:090-8720-4241

●会場
雑司が谷・鬼子母神通り
東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺
東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ

●お問合わせ
k-gensei @nifty.com
みちくさ市本部 携帯電話:090−8720−4241

●主催
鬼子母神通り商店睦会  運営/わめぞ
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2024年04月19日

4/19みちくさ準備中。

朝から消防設備の点検を待ちわびて、終わるや否や家を飛び出し、激混み中央線の試練を乗り越えて五反田に駆け付け「南部古書会館」の『本の散歩展』に飛び込む。まずは一階のガレージで、東京ライフ社「海の人買い/室須実」(カバーナシ)池田書店「親馬鹿の記/尾崎一雄」を計400円で購入する。続いて荷物を預けて二階へ上がり、会場をジリジリ一回り。現代教養文庫「食虫植物の驚異/笠原一浩」三一新書「三文役者の無責任放言録/殿山泰司」博文館文庫「幽靈塔(後編)/黒岩涙香」(背イタミ)を計600円で購入する。そしてとっとと家に戻り、昼食を摂った後は、日曜日「みちくさ市」の準備に専念する。すでに選り分けておいた精選古本を、色々チェックして値付して行く……結局百冊強の探偵・SF・怪奇・変・珍な古本を準備したが(我ながら偏り過ぎたラインナップで呆れる)、果たして当日これを全部持って行けるかどうか。さて、今日はもう疲れてしまったので、荷造りは明日にしよう。
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2024年04月18日

4/18武蔵小金井ミニ・ツアー!

午後二時に、武蔵小金井の北、玉川上水沿いにある桜町に流れ着く。玉川上水沿いは桜並木なので、つい一週間ほど前はさぞかし華やかであったろうが、現在は緑が眩しい葉桜ばかりとなっている。おまけに空が急激に暗くなって来た。慌てて上水沿いを西にタッタカ向かい、『新小金井街道』に出る。そこを南に下ると、かなり久しぶりの「古本はてな倶楽部」(2013/12/18参照)に遭遇。およそ四年半ぶりの訪店である。しっかり営業している頼もしさを感じつつ、独特な棚造りを堪能。福音館書店「しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん/高野文子作・絵」学研ポケットムー「妖精の秘密/山梨賢一」福音館書店「山のトムさん/石井桃子」を計850円で購入する。
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そのまま街道を南に下って「古書みすみ」(2020/11/23参照)に至るが、残念ながら本日はシャッターアウトであった。そこから東の武蔵小金井方面に歩いて行くと、おや、こんなところにブックオフが出来ている、と思わず引き寄せられる。「ブックオフ武蔵小金井店」で、壁には『小金井市ブックオフ初出店!!』の垂幕が下がり、へぇ〜っと思いつつ、本のある二階へ。安売コーナーに目をピカピカ光らせ、中公文庫「アリバイ奪取 笹沢佐保ミステリ短篇集/日下三蔵編」講談社ノベルス「ハサミ男/殊能将之」嶋中書店アイランドコミックスSP「千夜一夜物語/モンキー・パンチ」を計440円で購入する。
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そしてさらに歩いて歩いて『小金井街道』まで出て、駅方面に下りつつ、途中の脇道にある「中央書房」(2009/03/11参照)へ。四年前に隣りの焼き鳥屋火事による、もらい火の被害に遭い、その後一瞬駅近に移転するが(2020/09/03 & 10/08参照)、再び同地に新築の店舗を構えた老舗店である。しかし、確かに建物は新しくなっているが、昔のお店と寸分変わらぬ気が……無くなった店頭ワゴンの代わりに置かれた安売箱を見下ろしてから店内に進むと、やはり以前と同じなのである…これは、ある意味スゴい再現性だ!と呆れつつ感心しつつ、左右の通路をゆっくり一往復。牧神社「幽霊奇譚」を950円で購入し、超遅ればせながら、同じ場所でのお店の再開をひっそりと祝う。
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2024年04月16日

4/16聖書の如き発禁本を。

朝から『みちくさ市』の準備を地道にノンビリ進めて行く。緑のカッターボードの上でカッターナイフを奮いまくり、空の値札作り。続いて古本ストックタワーを上から下までじっくり吟味し、「みちくさ市」用の古本を選出。タワーとは別な場所を確保し、後日値付を行う。そして午後に外出して、釣り銭を入れる袋と(何たってもい四年も「みちくさ市」がなかったので、以前使っていたものは何処かに行ってしまった…)、その釣り銭自体を調達に出かける。ところが銀行の両替機では、現在では一日に一回だけ十枚両替出来るという、とても役に立たない両替システムにっているのを知り、愕然とする。なので苦労して買物をしたりSUICAに何度もチャージしたりして、釣り札&釣り銭を作成する。そしてせっかく無駄にチャージしたのだからと、改札を抜けて電車に飛び乗り、古本を買いに行くことにする。中央線→西武多摩川線と乗り継ぎ、まずは新小金井の「尾花屋」(2017/06/15参照)へ。店頭で一冊掴んだ後、店内中央通路の海外文学文庫棚に、面白く珍しい本が挿さっていたのを見つけてしまう。チップ・トップ書店「モダン・千夜一夜/田中直樹」である。変わった名の出版社が昭和六年に出した、文庫サイズのエログロエッセイ集である。黒いハードカバーの本体は、まるで聖書か賛美歌集のように厳めしく、低俗な中身とのギャップを際立たせている。冒頭の『自序』には、雑誌「犯罪科学」に毎月掲載した埋草原稿であることが告白されている。巻頭&文中には西洋女性の当時のモノクロヌード写真が多数挿入されており、後で調べてみると発禁本であることが判明する。ロッキング・オン社「アビイ・ロードからの裏通り/松村雄策」とともに計1300円で購入。
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ウフフフフ、来た甲斐があった。そうほくそ笑みながら武蔵境に出て、北口側の「おへそ書房」(2019/07/28参照)へ。ユー・クイーンズ・コミックス「ハルジオンの庭/田渕由美子」理論社「星新一ショートショートセレクション ピーターパンの島/和田誠絵」を計400円で購入し、帰ることにする。
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2024年04月15日

4/15「音羽館」の優しさに触れる。

昨日は朝から原稿と首っ引き。結構時間をかけてウンウン書き進めるが、もちろん途中に古本は買いに行く。あまりの暖かさにシャツ一枚で高円寺までテクテク歩き、「西部古書会館」(2008/07/27参照)の「好書会」二日目へ。しばし原稿のことは忘れてノンビリゆっくり棚を眺め回し、新潮文庫「聖ヨハネ病院にて/上林曉」東京創元社 世界恐怖小説全集3「怪奇クラブ/アーサ・マッケン」(箱ナシ)桃源社「武侠艦隊/押川春浪」光文社「屍蝋の市場/島田一男」中央公論美術出版「せせらぎ日記/谷口吉郎」を計700円で購入する。会館を出たら『あずま通り』に向かい、「古書十五時の犬」(2011/11/22参照)へ。ここではほとんど店頭均一本を買うことはないのだが、この時は集英社「魔道士/クライヴ・バーカー」を見つけたので、即座に100円で購入する。イギリスのホラー映画『ヘル・レイザー』の原作である。最後に脇道を伝って『庚申通り』に出て、店内が混み合っている「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)でパシフィカ 名探偵読本1「シャーロック・ホームズ」を300円で購入し、テクテクと帰宅する。

そして昨日に引き続き暖かな本日は、午後に野暮用で吉祥寺へ。もちろん「よみた屋」(2014/08/29参照)に立ち寄り、れんが書房新社「シルヴィーとブルーノ/ルイス・キャロル」を110円で購入し、「古本のんき」(2021/03/31参照)でシャッターに貼り出されたお休みカレンダーを眺めてから、トボトボ歩いて西荻窪へ。「古書音羽館」(2009/06/04参照)左奥の薄暗がりで本棚をボォ〜ッと眺めていると、背後から遠慮がちに「小山さん」と声がかかる。笑顔の店主・広瀬ご夫妻であった。お久しぶりですと挨拶を交わし、先日のカラサキ・アユミ氏とのトークや、カラサキ氏ご来店の話に花を咲かせる。そしてついでにあることについてついついボヤいてしまうと、広瀬氏が早速支援の手を差し伸べてくれ、ある物資を補給される。うぅぅぅ、ありがとうございます!涙がちょちょ切れそうです!とその優しさに感動し、返礼の意味を兼ねてちょっと高い本をセレクト。復刊ドットコム「怪獣大全集3 怪獣絵物語ウルトラマン/文金城哲夫 画南村喬之 ほか」を2700円で購入する。続いて総武線で荻窪に移動し、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で三笠書房「危険な遊び/ルネ・マソン」工作舎「本朝幻想文學縁起[震えて眠る子らのために]/荒俣宏」を計330円で購入する。最後に阿佐ヶ谷に歩いて帰り着き、「千章堂書店」(2009/12/29参照)で集英社文庫「青春占いブック/中川穣助」を百円で購入し、それなりに古本分母を増やすことに成功して帰宅する。ところが今日はまだまだ終わらず、ポストに嬉しいヤフオク落札品の気配が漂う。創元推理文庫「リトモア少年誘拐/ヘンリー・ウェイド」の1961年初版である。ライバルチョイありの1200円にて落札す。センス漲る装幀であるが、何処にも装幀者の記名はない。解説は植草甚一である。
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ウルトラとレアミステリ文庫とはなかなか見られない壮絶な光景……いや、あそこでは、日下三蔵氏邸では日常茶飯事か……。

※「日本古書通信2024年4月号」のリレー連載『ミステリ懐旧三面鏡』は、盛林堂・小野氏の番。鮎川哲也の光風社「ペトロフ事件」の装幀違いについての論考。ところがこのレアな二種類目の装幀の本は、他の出版社の本に、違う装幀者で同じ意匠が存在すると言う、謎多く混迷を極める状態なので、もはや何が何だか……。
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2024年04月13日

4/13小田急を遡り古本を。

夜に町田でとある会合があるので、午後五時過ぎに家を出る。新宿から小田急線に乗り込むが、途中下車してフラフラと「ほん吉」(2008/06/01参照)へ。創元推理文庫「夜鳥/モーリス・ルヴェル」フロンティア・ブックス「スパイ帝国 クーデター・メーカーCIA/A・タリー」朋文堂「夜の市長/田辺茂一」人文書院「美の跫音 ヨーロッパ美術紀行/堂本印象」を計770円で購入する。「美の跫音」が330円は、喜ばしき拾い物である。さらにフラフラ「古書明日」(2017/01/31参照)にも向かい、アルス「吉井勇歌物語集第一巻 恋愛異聞」(函ナシ)を500円で購入し、再び小田急線の人となっていよいよ町田に向かう。やがて午後六時半の町田に到着するが、待ち合わせ時間までまだ余裕があるので、古本漁りに費やすことにする。『町田仲見世商店街』にフラフラ迷い込むようにして入り込み、奥の通路で二階への階段をミシミシ上がると、もはやサブカル本の巣窟と化している「EUREKA BOOKSTORE」(2019/05/19参照)である。常連客が三人ほど屯する中を、じっくりじっくり動き、入口近くの棚に集合していた「こどものとも」を念入りに漁る。結果、福音館書店「こどものとも76号 かわ/加古里子作画」「かがくのとも17号 てかげえ/中川正文ぶん 赤穴宏え」ナガオカ入門シリーズ「日本怪奇ゾーン きょう出会うかもしれない恐怖現象/中岡俊哉」を計900円で購入する。そしていつの間にか出来ていた、お店のオリジナル紙袋に本を入れてもらい、今年刷り上がったばかりのハガキカードもいただく。いつの間にやらとても良い空間に仕上がっていたので、近々また来ようと心に決める。
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2024年04月12日

4/12今日も面白い本が色々と。

午前十一時に、早々と西荻窪の「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。若干仕様を変更した新スリップ(デザイン担当)を受け取ったり、盛林堂・イレギュラーズや今後の催事について、神保町に出かける前の店主・小野氏と打ち合わせたりする。そして新刊のMM PROJECT文庫「銀座事件/三上於菟吉・作 竹中英太郎・画」を購入する。『湯村の杜 竹中英太郎記念館』の開館20周年を記念して復刊された探偵小説である。雑誌連載時の英太郎の挿絵51点が使われているので、昭和初期の猟奇的雰囲気満点である。外に出ると突然の雨であったが、中野まで一気に移動し、野暮用を済ませてから「古本案内処」(2015/08/23参照)に立ち寄り、廣済堂「異次元世界の扉を開く SF事典/横田順彌」を275円で購入し、まだまだ雨に降られながら『中野ブロードウェイ』に逃げ込む。四階に上がって「まんだらけ海馬」(2015/02/06参照)へ。おおぅ!ミステリ&SF通路で、カバー版の早川書房ジュニアミステリ「黒い犬の秘密/クイーン 西脇順三郎訳」「青いにしんの秘密/クイーン 大久保康雄訳」が共に550円で売られているのを発見する。一冊には記名があったり、カバーに傷みがあるための値段設定らしいが、それでもこれは嬉しい安値である。迷わず合わせて1100円で購入する。いつもなら、ここから歩いて阿佐ヶ谷に向かいつつ、途中の「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)に寄り道するのが慣例だが、まだ雨が降っているので電車で阿佐ヶ谷に戻ることにする。そして北口アーケードの「千章堂書店」(2009/12/29参照)で、右側手前の百均単行本ゾーンに出されていた、早川書房「愚か者死すべし/原ォ」を手に取ると、献呈署名入りだったので素早く100円で購入する。うむ、今日も面白い本が色々買えて、よかったよかった。
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ところで最近ここ一週間ばかり、阿佐ヶ谷の「銀星舎」(2008/10/19参照)が閉まりっ放しなので気になっている。そろそろシャッターが上がってくれると、ホッとするのだが……。
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2024年04月11日

4/11阿佐ヶ谷で小樽のパンフレットを。

午後二時に南荻窪に流れ着いたので、所々に佇む花びらを散らす桜を、名残惜しく眺めながらまずは西荻窪へ。「古書音羽館」(2009/06/04参照)にて、店頭にたくさん出ている和田誠本の中から、講談社「シネマッド・ティーパーティ」文藝春秋「ビギン・ザ・ビギン 日本ショウビジネス楽屋口」「たかが映画じゃないか/山田宏一・和田誠」を計770円で購入する。続いて「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に向かうが、しまった!今日は第二木曜日なので定休日だった……。仕方ないので素早く荻窪に電車で移動し、「古書ワルツ 荻窪店」(2020/07/30参照)で、あかね書房「いたずらラッコのロッコ/神沢利子」平凡社カラー新書「香りへの旅/中井英夫」を計440円で購入し、トボトボと阿佐ヶ谷に徒歩で帰る。最後に「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、店頭棚から昭和八年の山岳紀行&随想集、山と渓谷社「山とふるさと/河田驕vを掴んで店内に進むと、中央通路左のミステリ棚に潜むように挿してあった、小樽文學舎「泡坂妻夫展」を見つけて喜ぶ。2016年に小樽文学館で開催された『魔術文学館へようこそ ミステリ作家・泡坂妻夫展』のパンフレットである。う〜む、荻窪駅北口のアーケード『荻窪北口駅前通商店街』にある古い喫茶店『邪宗門』は、泡坂が所属していた『邪宗門奇術クラブ』の溜り場だったのか…などと新しい発見に感心しながら、計660円で購入する。よし、今日も真面目に古本分母を増やしたぞ。
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などと満足して家に帰ると、筑摩書房から新刊の見本が届いていた。ちくま文庫「犯罪日誌/梶山季之 日下三蔵編」である。今回は梶山季之!そう来たか!と唸ってしまう、文庫オリジナルの犯罪&サスペンス短篇集。ありがとうございます!
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2024年04月10日

4/10古生物学者のこけし本。

午後一時前に東伏見に流れ着いたので、南に向かって谷に下り、そして坂を上がり、千川上水脇の、花びらを散らし始めた桜並木の下を潜って、やがて『三鷹通り』に入って「りんてん舎」(2019/03/30参照)へ。すると店頭で早速良い出会いに恵まれる。函の背の一部がテープで補修されており、本体の背も上部が少し欠けてしまっているが、芹澤_介の装幀が大変に愛くるしい、築地書館「こけし・人・風土 普及版/鹿間時夫」である。作者の鹿間時夫は著名な古生物学者であるが(仙台の「尚古堂書店」(2010/11/14参照)で化石の本を買ったことが…)、こんな本も出していたのか。その内容は作者によると『木地師・こけし及び蒐集家の三つの部分よりなっている』とのこと。110円で購入する。
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好調な出だしに気を良くして、さらに歩いて吉祥寺まで移動。「バサラブックス」(2015/03/28参照)で青樹社「死のある風景/鮎川哲也」講談社文庫「大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚)魂豆腐/平山夢明」を計350円で購入した後、「古本センター」(2017/03/06参照)へ。ここでは創元推理文庫「ドラキュラ戦記」「ドラキュラ崩御」共にキム・ニューマンを計400円で購入した後、さらに「よみた屋」(2014/08/29参照)へ移動。冬樹社「五木寛之対談集 白夜の思想と行動」文藝春秋「エベレスト大滑降/三浦雄一郎」を計220円で購入し、今日も少しだけ古本分母を増やすことに成功する。最後の最後に「百年」(2008/09/25参照)に移動して、浪速書房「縄張り/大藪春彦」を1100円で購入してしまう。百年の文学棚に並んでいる千円前後の大藪本は、あらかた私が買ってしまっている。もう大藪の短篇の壊れっぷりと沸点の低さと爆発暴走っぷりがクセになりかけてしまっているので…嗚呼、ガンとカーとバイオレンスの果てしなきファンタジー……。
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2024年04月09日

4/9春の嵐を聞きながら。

家に閉じこもって春の嵐の音を聞きながら、仕事したり雑用をしたり。そして大阪「梅田蔦屋書店」古書棚用補充本の準備も終える。雨の止みかけた午後、阿佐ヶ谷駅で編集者さんと落ち合い、表紙デザインを担当した新刊二冊を受け取る。綺想社「暗殺者の谷/エドモンド・ハミルトン」「ファンズリーワース・ライト怪奇小説集成 毒死」である。共にパルプ雑誌『ウィアード・テイルズ』に掲載された、埋もれた短篇(怪奇!SF!ミステリ!)を嗅ぎ分け掻き集めた作品集なので、いかがわしくも高尚にデザインしてみました。そして今月&来月の打ち合わせを少ししての帰り道、北口アーケードの「千章堂書店」(2009/12/29参照)で、ここ数日買おうかどうか迷っていた、東宝株式会社映画パンフ「獄門島」を700円で購入してしまう。表紙写真は、映画の予告編でも『金田一さん事件ですよ!』と使われていた、森の中での不審者追跡シーンで展開される金田一ターザンである。小さ目ではあるが、獄門島の見取図が有難い。表3には『東宝映画スチール写真■通信販売』の広告があり、『犬神家の一族』と『悪魔の手鞠唄』のスチールが三枚ずつ掲載されている。5枚組で600円…今更ながら、こりゃ欲しいなぁ。
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家に戻ったら古本箱を抱え、またもや外出。郵便局に赴き、大阪への発送手続きを終える。西のみなさま、商品化のタイミングを見計らい、古書棚をお訪ねくだされば幸いです。
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2024年04月08日

4/8思い切って本川越に。

田無タワー(スカイタワー西東京)が至近に聳える、田無と花小金井の中間の間延びした感のある住宅街に、午後三時に流れ着く。目の前に吉祥寺に一気に向かえるバス停があるが、ここは花小金井駅まトボトボ歩き、思い切って「西武本川越ペペ古本まつり」(2015/11/19参照)に向かうことにする。西武新宿線各駅停車下りに乗り込み、ノンビリ本川越を目指す。車窓の空はだだっ広いが、段々と黒くなりつつある雲が、雨の予感を深めて行く。午後四時前に改札を抜けて『ペペ広場』に足を踏み入れると、案の定雨がポツポツ落ち始めて来てしまった。すると居並ぶ古本テントの脇部分を、当番の古本屋さんが手早くビニールシートで保護し始めた。なので古本を見る時は、それをハラリと捲って、ワゴンとワゴンのい間の疑似密閉空間に入ることになる。何だか中州の屋台に迷い込んだ感じ…などと勝手に思いながら、次々と古本に視線を浴びせて行く。滞在時間は比較的短かったが、「利根川書店」(2010/08/07参照)のワゴンで良い出会いに恵まれ、二冊を掴む。朝日新聞社「メキシコ旅日記 ソンブレロは風まかせ/長尾みのる」小壷天書房「女性欲望論/園田てる子」であるが、共に献呈署名入り本なのであった。激安の計800円で購入する。川越はちと遠いが、来た甲斐はありまくり!
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※明日辺りから書店に並び始める「本の雑誌 鯉のぼり追いかけ号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、雑司が谷の『和雑貨と古本 旅猫雑貨店』を秘密取材し、日本中のコンパクトな雑貨が集まる店内にうっとりしながら、物凄く良く回る独楽とけん玉本を購入しておりますので、この記事で予習した後、4/21開催の『みちくさ市』と共にお楽しみいただければ幸いです。
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2024年04月07日

4/7竹中英太郎装幀!

朝から大阪へ送る補充本と、そろそろ動き始めておきたい『みちくさ市』の準備を始める。新たに台所に出来つつあるストック山を切り崩し、あれこれ悩んでいると、玄関のチャイムが鳴る。来たか!と慌てて鉄扉を開けて受け取ったのは、待ち焦がれていたヤフオク落札品である。新潮社「魔人(創作集)/大下宇陀兒」であるが、函ナシ・背欠け(手作り補強背)・表1外れの、完全なる難アリ状態。だがこの本は、竹中英太郎装幀なので、是が非でも手に入れたかった!と言うわけでライバルアリの、3655円で無事落札す。内容は中編の『魔人』以外に、『赤蹄館の狂毒』『恐るべき教師』『死の愛慾』『餓鬼道』『魔法街』『血妖』を収録。即座に表1を修繕して本体にくっ付け、安心して読めるようにする。それにしてもこの手作り背の文字、マジックで書かれているが、なかなか味のある趣きなので、これはこれで良しとする。
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それにしても英太郎の装幀は、不気味で繊細で妖しくてセンシティブ!「魔人」の匣絵は(邪悪なアールデコ風にデフォルメされた、口を開けた男の横顔)、平凡社の別冊太陽「乱歩の時代」の表紙に使われており、猟奇的な雰囲気満点であるが、表紙はそれに呼応したような女性の横顔と、髪の毛のデザイン意匠が絡んでいる。本扉にも緑の一色刷りの英太郎の絵が使われており、やはり手に入れて良かったと感動してしまう一冊なのである。それにしても同じ博文館の宇陀兒本「恐怖の齒型」とまるで兄弟のような本なので、戯れに一緒に記念撮影する。
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午後は色々備えるための古本分母を増やすため、近所に古本狩りに。阿佐ヶ谷では「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)では、ハヤカワポケミス「鳥/デュ・モーリア」毎日新聞社「ゆく都市くる都市/橋爪紳也」を計220円で購入する。帳場にいたのは店主の天野氏だが、実は恐らく今年会うのは初めて(いつもバイトさんか奥様だった)…あけまましておめでとうございます。そのまま荻窪にテクテク向かい、「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、筑摩書房「グリコのおまけ」河出書房「ヨーロッパケチョンケチョン/遠山影久」面白半分「とにかく。よp氏雪淳之介。*愛蔵版*」を計330円で購入する。そして線路下を潜って北側に出て「古書かいた」(2022/07/07参照)へ。集英社 海外推理傑作選1「完全殺人を買う/松本清張編」魚住書店「女残虐奇録/永松浅造」秋田書店「生き人形/楳図かずお」を計550円で購入し、古本購入ゲージがアップした気がするので、ホッと一安心して帰宅する。
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2024年04月06日

4/6サンカクヤマでニコニコ。

本日も二日前と同様に、午後一時前に世田谷の住宅街に流れ着いてしまったので、「江口書店」(2010/03/29参照)に行くのをまたもや諦め、東急世田谷線と人身事故でダイヤが乱れがちの小田急線と総武線を懸命に乗り継ぎ、高円寺に一気に出る。そして「西部古書会館」(2008/07/27参照)にて、『大均一祭』一日目の二百均会場に突入する。午後二時過ぎでもまだまだ賑わう空間に身を潜ませ、宗教関連が目立つなと思いつつ、四冊をセレクト。共同通信社「記者読本 ニュースのうらおもて/共同通信社社会部長 木下健二編」講談社「ヨーロッパ・ホラー紀行ガイド/荒俣宏」平凡社「増補新版 トリュフォー ある映画的人生/山田宏一」講談社「遠藤周作ミステリー小説集」を計800m円で購入する。この市は、明日は百円均一に。そして明後日は驚異の五十円均一となる。会館を離脱したら西の『庚申通り』に出て、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)へ。うむむむむ、店頭木箱の中に面白そうな古い雑誌が何冊か……でやっ!久保書店 世界的ハードボイルド・ミステリィ雑誌「マンハント 1961 12月号」は稀少な大判バージョンではないか!他にも昭和三十年代の国際ガン出版.K.K「月刊GUN」四十年代のベースボールマガジン社「GUNマガジン」コンシューマー・センター「コンシューマー NO.4」東京新聞「アメリカ合衆国建国200年記念 大西部開拓展」国書刊行会 日本幻想文学集成14「江戸川乱歩.別役実編」をセレクトし、計700円でニコニコ購入する。いやいや、これは楽しい収穫収穫収穫。
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「コンシューマー」は昭和三十年代の、カラーグラビア中心の広告雑誌である。東レの広告は、デザイナーが伊坂芳太郎でコピーライターが土屋耕一。今でも充分通用する良い仕事である。
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2024年04月05日

4/5ヒット&アウェイで四冊を。

本当は昨日から始まった「西武本川越ペペ古本まつり」(2015/11/19参照)に行くつもりだったが、空模様が怪しさを持続してしまっているので、日和っていつものように神保町の古書展に向かうことにする(以前土砂降りのときに行ったら、まつりがお休みだったことが(2017/04/11参照))。と言うわけで、午前十時十分の「東京古書会館」(2010/03/10参照)である。地下のホールでは今日明日と「書窓会」が開かれている。階段を下り、荷物を預け、会場内に入ると、いつもより欲望と熱気が渦巻いているのを肌で感じてしまう。左奥に進んで行くと、うわっ!「あきつ書店」の棚が二重三重の修羅垣に囲まれ、激しい古書の争奪戦が勃発している。皆茶色い古書の塊を抱えながら、棚を見るベストポジションを求め、ジリジリドンドンケンツクケンツク……「押すんじゃない!」と怒っている人も。この緊張感の漲る場に無策で飛び込むわけにはいかない…と言うわけで“ヒット&アウェイ”策を採り、細い一瞬出来る隙間を見つけてはそこに入り込み、捜索出来る範囲の棚を見る。終わったら後に退き、新たな間隙を見つけ飛び込む。それを辛抱強く何度も繰り返し、左右二台の棚にどうにか目を通す。結果、春秋社「探偵小説 完全殺人事件/C・ブッシュ作 井上良夫譯」(函ナシ)文藝春秋社「髑髏の思ひ出/正木不如丘」(函ナシ)角川書店「死者の書/折口信夫」(函ナシ)中央公論社 ともだち文庫「どんぐりと山猫/宮澤賢治」を得るのに成功する。すっかり集中力を使い果たしてしまったようで、後の棚をすべて見回るが、結局本を一冊も掴む事なく、先ほどの四冊を計1200円で購入し、地下から脱出する。「死者の書」が嬉しい。古代日本を舞台にした幻想小説であるが、表紙にはエジプトの埋葬された木乃伊に、再生の象徴である鷹(ホルスが)舞い降りた意匠がくっきりとエンボス加工されている。お国は違えど、これも死者の再生……折口信夫、センスあるぅ〜。
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そして昨日、ヤフオクにて大物でもある憧れの本を落札する。完本ではないのだが、それでも今から届くのが楽しみでしょうがない。早く見たい!この手にしたい!
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2024年04月04日

4/4緑波から夢聲へ。

午後一時に、一月は『ボロ市』の舞台になる世田谷の街に流れ着く。ここからなら、東急世田谷線に乗って三軒茶屋に出て、三宿の「江口書店」(2010/03/29参照)を訪ねたいところだが、開店まで後二時間もある……と言うわけでさっさと諦めて、世田谷線→京王線→井の頭線と乗り継ぎ、安心の吉祥寺に出てしまう。「バサラブックス」(2015/03/28参照)で雄鶏社「推理小説叢書7 浮囚 其の他/海野十三」「推理小説叢書8 海象に舌なきや 其の他/小栗虫太郎」を計600円で購入。続いて「よみた屋」(2014/08/29参照)にて、サンリオSF文庫「枯草熱/スタニワフ・レム」岩波少年文庫「かじ屋横丁事件/V・シェザーチ」を計660円で購入し、さらに続いて「古本のんき」(2021/03/31参照)に移動。角川文庫「中原中也詩集/河上徹太郎編」わせだ書房新社「得手に帆あげて/本田宗一郎」を計200円で購入し、吉祥寺から撤退する。だがそのまま帰ることなく、荻窪にて途中下車。そそくさと「竹中書店」(2009/01/23参照)に向かい、店頭二百均ワゴンから新潮日本美術文庫「松本竣介」を掴んでから店内に進み、左側通路壁棚の日本文学ゾーンに何か動きがないかと、一心に目を凝らす。早速目に留まったのが、ちゃんと元セロ付きの東京創元社「ロッパ食談/古川緑波」である。その薄手の本をそっと抜き出し、ページを繰って見ると、わわわわわ!筆書きの徳川夢聲宛献呈署名入りなのであった。これは、決して見逃してはならぬ一冊!と激しく興奮し、先述の本と合わせて3200円で購入する。「竹中書店」バンザイ!
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そんな楽しい古本ハンティングの余韻覚めやらぬまま「古書ワルツ 荻窪店」(2020/07/30参照)に向かい、飛鳥新社「話せばわかるか 糸井重里対談集」文化出版局「火の車板前帖/橋本千代吉」文藝春秋「漫画讀本 昭和44年8月号」「漫画讀本臨時増刊プレイ モア AUGUST1968」を計440円で購入し、本日の古本購入ゲージが満タンになった気がするので、すっかり古本で重くなったリュックをよいしょと背負い直し、テクテク歩いて帰宅する。
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2024年04月03日

4/3滑り込みアウト!

午後二時に、豪徳寺と経堂の間の赤堤に、雨に追い立てられ流れ着いたので、ピタピタ豪徳寺に向かい、久々に横路地の「玄華書房」(2008/10/09参照)を覗きに行く。だがっ!何と4/2、つまり昨日閉店したとの驚愕の貼紙が目に飛び込んで来てしまった!うわぁぁぁぁぁ、滑り込みアウト…大変に残念であるが仕方ない。これもまた運命である。
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店頭棚などは閉じられているが、店内に灯りは点き、棚にはまだたっぷりと本が並んでおり、店主がいそいそと動き回っている。まるでまだ営業中のようであるが…細い横路地の硬めな古本屋さんよ、長い間おつかれさまでした。これで豪徳寺の古本屋さんは、「七月堂古書部」だけになってしまったわけか…。さて、空しく滑り込んでこびり付いた心の泥を払いながら、小田急線で一目散に下北沢へ。店頭が雨仕様の「ほん吉」(2008/06/01参照)にいつものように縋り付くと、函入りの海外児童文学が目立っているのに気付く。たちまちバコバコと抱え込み、冨山房「黒岳と夏星の国/マイケル・ベーカー」学研「都会にきた天才コオロギ/セルデン作」牧神社「まぼろしの顔/ウォルター・デ・ラ・メア」三笠書房「青い大陸/フォルコ・クィリチ」創元推理文庫「怪奇礼賛/E・F・ベンスン他」を計660円で購入する。そして再び小田急線に乗り、新宿駅で中央線に乗り換え阿佐ヶ谷着。帰り道の「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)で河出文庫「瑠璃玉の指輪/津原泰水 尾崎翠原案」を110円で購入して帰宅する。
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2024年04月02日

4/2連載のために。

本日の動き出しはノンビリで、その後の動きも春の陽気にあてられたのか、比較的ノンビリモード。ゲラをひとつノンビリ戻し、午後に古本を携え西荻窪に出向き、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内の「フォニャルフ」棚に補充する。そして小学館「素晴らしきラジオ体操/高橋秀実」目黒書店「スキー登山/船田三郎」を計200円で購入しつつ、店主・小野氏に「日本古書通信」連載中の『ミステリ懐旧三面鏡』次回原稿のために、ある相談をする。それは苦肉の策の古本トレードなのであったが、なんと無事に。そしてフェアーに交渉成立し、目的の本の入手に成功する。やった!これで原稿が書けるぞ!…いや、本当はなくてもどうにかなるのだが、やっぱり本物を手に入れた方が何かとドラマチックなのである。まだ全然書いてないのですが、次々回の私の番をお楽しみに。そしてさらにデザイン仕事や、今月の盛林堂・イレギュラーズについて色々打ち合わせたので、いつものように、何か私好みの一冊を所望すると、小野氏がバックヤードを探し回り、色々出してくれたのだが、残念ながらどれも読んだ本ばかりであった。「う〜ん、ちょっと最近安く売れるような、ダブり本とか訳アリ本がないんだよね〜」などと激しく苦しみつつ、六月の催事『萬書百景市』に備えてストックし始めている本の山を、ちょっとだけ紹介してくれながら探索して行く。それにしても良質な探偵小説&ミステリばかりなので、早くも開催と同時に激しい争奪戦が繰り広げられるのを確信してしまう…。そんなことがありながら出て来たのが、文京出版「少年少女 譚海文庫 昭和二十五年 譚海臨時増刊第一号」であった。「さすがに読んだことないでしょ。ちょっと傷んでるけど、珍しいし、全部読み切りだし、ほら、香山滋も載ってるよ」ということで三千円で購入する。毎度ありがとうございます。今月もイレギュラーズやデザイン仕事、がんばります!と改めて現金に精勤を誓う。
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南沢十七の「怪奇科学小説 怪異壺男」が、なかなか能天気な人体改変話で半笑半驚してしまう。
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2024年04月01日

4/1北九州からの贈り物。

雨は降ったが暖かになった月曜日。午後一時前に千歳船橋に流れ着いたので、いつものようにテクテク経堂まで歩き「ゆうらん古書店」(2022/09/25参照)へ。講談社文庫「美濃牛/殊能将之」文春文庫「甦える旋律/F・ダール」南柯書局 シュオップ小説全集W「小児十字軍/大浦甫訳」を計1600円で購入し、続いて代々木上原まで移動(月曜日は「ほん吉」が定休日なの下北沢はスッ飛ばし)。地下の床板の動向を気にしながら「ロスパペロテス」(2008/07/14参照)へ。おぉ、半地下の床板はすっかり修繕され、何処を歩いても大丈夫な状態になっている!と回復を他人事ながら喜び、東方社「奇談クラブ/野村胡堂」(カバーナシ)を500円で購入する。そして夜、再配達をお願いしていたレターパックが届く。北九州から遥々やって来た、古本乙女&母・カラサキ・アユミ氏からの、先日のトークのお礼のお菓子詰め合わせであった。『キクタロウ』と言う、桃太郎のようなキャラが袋にプリントされた『北九菓』や、ごまかりんとうなどが入っている。ありがとうございます。美味しくいただかせていただきます。中にはお礼の手紙も同封されており、トーク時冒頭にプレゼントした絵本(旧藤原マキ&つげ義春蔵書の「おふろやさん/西村繁男」。家族全員への献呈署名入り)について、『アト坊(現在ヤンチャ盛りの二歳児の息子さん)と一緒に読んだあと、サッと本棚に収めました』と書かれていて苦笑する。
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2024年03月31日

3/31またもや「アカシヤ書店」が好きになる。

春が失われたかのように、冬から初夏へ一足飛びだった昨日は、午後二時に上連雀に流れ着いたので、そのまま怒濤の古本買いに突入する。まずは「りんてん舎」(2019/03/30参照。開店五周年おめでとうございます!)に向かい、ふらんす堂「古韻余響?/中村真一郎」(署名入り)中公新書「近代化遺産を歩く/増田彰久」HAZAN「DADA/Serge Lemoine」を計770円で購入し、一旦外に出るが、均一箱の中に見逃していたアップルBOXクリート「コンドール・キング1 武内つなよし傑作集1」を発見してしまったので、慌てて店内に引き返し110円で購入する。続いて「水中書店」(2014/01/18参照)で創元推理文庫「ルピナス探偵団の当惑」「ルピナス探偵団の憂愁」ともに津原泰水を計200円で購入し、さらに吉祥寺にトボトボ移動する。「古書 防破堤」(2020/01/22参照)で平凡社「東宝行進曲 私の撮影所宣伝部50年/斎藤忠夫」を100円で購入した後、一気に「よみた屋」(2014/08/29参照)へ。鹿島出版会「近代建築ガイドブック[関西編]/石田潤一郎+沢田清+柴田正己+中川理+福田晴虔+山形政昭」洋酒天国社「洋酒天国・numero10 ミステリー特集号」を計660円で購入し、ようやく帰宅の途に着く。よし、ほんの少しだが、今日も古本在庫分母の増加に成功したぞ!

そして今日も引き続き初夏の日曜日。朝から地道に原稿書き。午前のうちにどうにかまとめ上げ、午後に古本を買いに出る。バスで一気に中村橋に向かい、「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)へ。お客さんも多く、本の買取も多い賑やかさに溢れている。春陽文庫「合作探偵小説 屍を 他六編/江戸川乱歩他」ケイブンシャ「日本全国の埋蔵金伝承 謎の埋蔵金」山と渓谷社「円龍の下町人情味処/三遊亭円龍」を計525円で購入する。続いて保谷に移動して「アカシヤ書店」(2008/12/17参照)へ。ほっほう、店頭棚にずいぶん新商品が補充されているではないか。喜びスパスパ気になる本を抜き出して行く。英語精習社出版部「英語會話 口と口〔米國訪問記〕/岩堂保」(大正六年第八刷の英会話学習用対訳付米国紀行)日本文芸社「結婚詐欺 夜の民法入門 貞操と金を狙う誘惑社の手口分析/木谷政夫」金園社「香港・マカオ・台北の旅/平岩道夫」後樂書房「河童昇天/萬造寺龍」(河童研究の集大成!)晶文社「子どもの本屋、全力投球!/増田喜昭」(署名落款入)七星書院「アメリカ雑記帳/中野五郎」ロマン・ブックス「下り“はつかり”/鮎川哲也」日本経済新聞社「盗賊会社/星新一」を計880円で購入する。怪しい本が幾つか買えたので、またもや「アカシヤ書店」が好きになる。
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この辺りが小粒だが手応えのある収穫である。
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