2024年06月17日

6/17引き続き読書。

昨日は穂積和夫「絵本アイビーボーイ図鑑」も読了し、間髪入れずジョン・ウォーターズのエッセイ集「クラックポット」に取りかかる。カルトなバッドテイスト映画で虚名を轟かす映画監督であるが、この本には、ロサンゼルスの局地的案内や、ギミック大好きB級映画迷プロデューサーウィリアム・キャッスルへの尽きぬ愛や、刑務所で凶悪犯相手の映画授業などの、一筋縄ではいかぬエピソードが連続しているので、貪り読むのを止められない…この分なら早く読了出来るだろう。そんな風に読書に心をヒートさせながら、今日は高井戸に流れ着いてしまったので、吉祥寺に出て用事を済ませながら古本を買って行く。「古本センター」(2017/03/06参照)では永井豪『バイオレンスジャック』についてレジのご婦人(「それは多分KCコミックよ〜」などと言っている)と古本的思索を深めつつある紳士を尻目に、芸術生活社「東京探検/江國滋」を80円で購入。「一日」(2017/08/11参照)ではスイング・ジャーナル社「モダン・ジャズの発展 バップから前衛へ/植草甚一」新潮社フォトミュゼ「萩原朔太郎写真作品 のすたるじや」を計660円で購入する。続いての「よみた屋」(2014/08/29参照)では、表では珍しく何も掴めなかったが、店内50均文庫棚で徳間文庫「自動車教習所殺人事件/中町信」を見つけたので、小さく喜び55円で購入する。
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そして最後は「古本のんき」(2021/03/31参照)
で、ぺりかん社「声優になるには/高田城・千葉節子」(冒頭の神谷明・野沢那智.熊倉一雄の密着ドキュメンタリーがなかなか読ませる!)講談社文庫「柴錬捕物帖 岡っ引どぶ/柴田錬三郎」を計200円で購入する。自分用の本も古本分母も多少増やせたなと確信し、吉祥寺に感謝しつつ阿佐ヶ谷に帰還する。
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2024年06月16日

6/16古本箱のために読書する。

朝からノンビリしながら、いつもの古本準備作業の予備作業に従事する。それは、読書!読了さえしてしまえば、容易に手放せる良書を何冊か準備し、とにかく早く読み終わって、古本箱の中に紛れ込ませるのだ。…よし、まずは「ダークの世界よちよち歩き」読了!ダーク・ダックスのソ連招待講演に伴う、ヨーロッパ旅行の愉快な紀行文である。ゾーさん、パクさん、ゲタさん、マンガさんそれぞれの旅行日記を元に構成されている。では次の本に……などとやりながら、さらにここ最近全く触れていなかった、漫画の下に埋もれていた古本山を掘り返し、古本箱に混ぜられそうな本をセレクトする……ワハハハハ、「UFOと宇宙」なんていう胡散臭い雑誌が出て来たぞ。これも古本箱に入れてしまえ。
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写真上が「ダークの世界よちよち歩き」。2023年10月23日に、三宿の「山陽書店」(2008/11/17参照)で購入したものである。

そして昼食後、ちょっとだけ炎天下に外出し、荻窪をウロウロ。「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)で、創元推理文庫「エド・ハンター・ミステリー 月夜の狼/フレドリック・ブラウン」幻想文学出版局「別冊幻想文学 澁澤龍彦スペシャル Tシブサワ・クロニクル Uドラコニア・ガイドマップ」を計990円で購入する。続いて寄った「竹中書店」(2009/01/23参照)では、岩崎美術社「きりがみのイラストレーション/安野光雅」を二百円で購入する。しかしこの暑さでは、陽射しに体力がザクザク奪われて行くので、『日大二高通り』を伝ってそそくさと家に帰ることにする。
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2024年06月15日

6/15京王線の優店を巡る。

午後二時過ぎに北烏山に流れ着いたので、京王線・千歳烏山駅に向かう途中に、一応無人古本屋さん「イカシェ天国古本屋」(2008/09/23参照)の様子をうかがう……が、やはり開いていない。この雰囲気だと、よっぽどのことが無い限り、もうお店が開くことはなさそうである。まぁそれでも機会があれば、チェックは怠らぬようにしようと考えつつ、隣りの仙川に移動する。「文紀堂書店」(2015/03/31参照)では、ソノラマ文庫「死者の学園祭」「幻の四重奏」共に赤川次郎、架空社「標本箱 博物編」「標本箱 発明編」共にたむらしげるを計800円で購入する。嬉しい安さについつい頬を緩ませたまま「石本書店」(2017/07/02参照)へ。店主・石本氏が店内BGMで流れていた『てんとう虫のサンバ』に「これはサンバじゃない!そして『マツケンサンバ』も厳密にはサンバじゃない!」と異を唱えているのを耳にしつつ、店頭本『3冊で200円』制度を活用し、二見書房「炎のランナー 踵に翼を持った若者たち/W・J・ウェザビー」朝日ソノラマ KEY BOOKS「エアポート・シティ 空港のすべてをお知らせします/青木公」中央公論社「ベティ・ブープ伝/筒井康隆」を計200円で購入する。京王線沿いの優店二店に立ち寄ったので、さらにもうひとつの優店、東松原の「古書瀧堂」(2014/05/01参照)に、京王線から井の頭線に乗り継ぎ駆け付ける。店頭にも店内にもいる先客と場所を譲り合いながら、金の星社「ヤマネコさつじん事件/作・舟崎克彦 絵・佐々木マキ」源流社「世界の服飾デザイナー20人 私の会った優しい人達とその作品/田中千代」を計600円で購入し、満足して井の頭線とすぎ丸を駆使して阿佐ヶ谷に帰還する。そしてその阿佐ヶ谷では、いつものように帰り道の途中の「千章堂書店」(2019/12/29参照)店頭の百均単行本小ワゴンを覗き込むと、講談社青い鳥文庫の佐藤さとるが数冊投げ出されている…よっ!名作「按針塚の少年たち わんぱく天国」発見!と百円で購入する。
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というわけで、今日の嬉しい二冊である。「ヤマネコさつじん事件」は、“ヤマネコ”だから“さつじん事件”じゃないけどね…と野暮なことをつい思ったりする。
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2024年06月14日

6/14『プレゼント叢書』二冊目。

午前十時過ぎに御茶ノ水駅に降り立ち、いつものコースを伝って「東京古書会館」(2010/03/10参照)の「書窓展」一日目へ。やはり左奥の古書だらけの「あきつ書店」の棚が大変な賑わいであるが、ヒット&アウェイ方式で古本修羅垣の後から何度もアタックし、ようやく数冊を手にする。そして混み合う会場をどうにか一周し、混み合う精算行列もクリアして、慶文堂書店「世界に名高い戯曲物語集/益田道三」平凡社 圓玉講談叢書「鼠小僧怪盗史/悟道軒圓玉述」奢灞都館「美国横断鉄路/久生十蘭」春陽堂書店 新作ユーモア全集第九巻「重役子守唄/辰野九紫」宝石社「別冊宝石 大下宇陀児読本」を計1600円で購入する。函ナシの「世界に名高い戯曲物語集」は、今年の三月に盛林堂ミステリアス文庫で復刊された「ペータヘンの月世界旅行」と同シリーズの『プレゼント叢書』の一冊である。
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家に帰って並べたら、シリーズ感がたまらなく愛しくなってしまった。ちなみにこのシリーズでは、トンデモSFの「最新化学 秀吉に扮した炭素一代記」が有名であるが、近刊に予告されている「私は電氣であります」もかなり怪しい匂いがしている……。そして暑い中を急いで家に戻り、昼食を摂ってから、古本箱第九弾(四十冊)を某所に向けて発送する。さて、それでは間髪入れずに、早速次の古本箱制作に取りかかるとしますか。

※「日本古書通信 2024年6月号」の連載『ミステリ懐旧三面鏡』は北原尚彦氏の番で、業界新聞社社員時代の、サンリオSF文庫狩りについて回想されています。「猫城記」をこんな安い値段で……。
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2024年06月13日

6/13「フォニャルフ」にも補充しております。

昨日は朝からデザイン仕事に着手しながら、バッグ一杯分の精選古本を準備。某所に古本を送っていてばかりではイカンと、午後に「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現わし、「フォニャルフ」をスパスパ入れ替える…少し古書が多めな感じに。そして宝石社「探偵小説年鑑 1957年版/探偵作家クラブ編」(カバーナシ)河出書房新社「一人三人全集 世界怪奇実話 浴槽の花嫁/牧逸馬」金の星社 少女・世界推理小説名作全集26「あらしの夜の出来事/キーン作」(函イタミ)を計300円で購入し、催事・買取が連日続いたのでお疲れの店主・小野氏と色々お話ししつつ、月曜に市場で入手した品をチラ見させてもらう。お店を出たら「古書音羽館」に回り込み、ペヨトル工房「銀星倶楽部12 特集★フィリップ・K・デイック」を400円で購入し、阿佐ヶ谷に帰る。すると家のポストにヤフオク落札品が到着していた。創元推理文庫「殺人者と恐喝者/カーター・ディクスン 長谷川修二訳」(初版白帯)である。ライバルなしの千円にて落札す。ちょいとレアなので、この値段で手に入ったのは、ちょいと喜ばしいことである。さて、デザイン仕事の続き続き。
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そして本日は午後二時半に西荻気北に流れ着いたので、『青梅街道』沿いの「古書西荻 モンガ堂」(2012/09/15参照)に突入。小学館「銀座ミッドナイトストーリー ゆーとぴあ1 光と影/作・真樹日佐夫 画・上村一夫」東京四季出版「吉行エイスケとその時代 モダン都市の光と影/責任編集◆吉行和子・齋藤愼彌」を計千円で購入する。奇しくも両方とも“光と影”がテーマになっている…。そして阿佐ヶ谷に戻り、駅前北口の「千章堂書店」(2009/12/29参照)で、東京創元社 世界推理小説全集6「ブラウン神父/G・K・チェスタトン」を百円で購入して帰宅する。
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2024年06月12日

6/12古本屋ツアー・イン・日下三蔵邸【第三十八章】

すでに昨日のことである。日下三蔵氏邸に向かい、盛林堂・イレギュラーズとして、およそ月一回の恒例書庫片付けの手伝いをするため、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏とともに盛林堂号に乗り込み、関東某所に向かう。車中では先日の狂熱の古本市「萬書百景市」(2024/06/07参照)のこぼれ話を聴いたり、羽蟻の軍団に突っ込んだりしながら、午前九時半に現地に到着する。すると玄関から出て来た日下氏が、挨拶もそこそこに仕事場和室のシャッターを上げ始めた。「いや、何処かから蜂が入って来ちゃったんで、窓を開けて追い払おうと…」「蜂?蜜蜂とかですか?」「いや、結構デカい奴です」と窓をガラリと開けた途端、たちまち件の闖入者は飛び去って行ってしまった…おぉ、こんなスムーズに蜂を追い出せたなんて、奇跡だ。
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などと喜びながら、早速盛林堂号・日下号連れ立ってマンション書庫へ移動。すでに購入してある十本のカラーボックスを組み立て、脱衣場に設置するというミッションに取りかかる。
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脱衣場を空にする前に記念撮影する日下氏&小野氏。

カラーボックス組立は玄関で小野氏が担当。その玄関奥壁には、前回ドアを取り外した部分にすでにカラーボックスが圧迫感無く収まっていた。
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着々と整理整頓が進行する日下邸書庫に、栄光あれ!そしてこちらは、組み立てたカラーボックスを脱衣所に入れるためには、壁際にビッシリと天井まで積み上がった漫画雑誌を空いているスペースに逃がさねばならない。日下氏が雑誌壁を切り崩して選別後、それを私が、台所・リビング奥・和室にちょこちょこ高麗鼠のように運び込み、タワーを形成する作業を進めて行く。この作業は順調に進捗し、午前十一時半には作業終了となる。ひとまずお疲れさまでした。
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昼食までにはまだ少し時間があるので、続いて台所からリビングにかけて溜まっている文庫本・A5版型本を玄関に運んで選別、さらに仕分け用同人誌をずいぶん減った和室同人誌山の上にさらに積み重ねるという作業に従事。これを一時間ほどこなしたら、すっかりエネルギー消耗してしまったので、駅前に寿司昼食に出る。潮風薫る街は、もはや夏である。滋味溢れるエネルギーを補充し、しばしの休息を貪った我々は、再びマンション書庫に舞い戻り、仕分け用本が積み上がってしまった玄関部分を整理しつつ、書庫内各所を見回り(本当にすべての場所にアクセス出来る動線が確保されているのは、素晴らしいことである)、今後のさらなる作業工程を大まかに思案する。その後、本邸に二本のカラーボックスを運び込み、本邸裏庭の一番奥にある古い物置から、二本のすでに長年の本の重みで破損してしまったカラーボックスを運び出し、新カラーボックスと入れ替える。
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別に日下氏が通路奥に謝罪しているわけではなく、壊れたカラーボックスを運び出すために本を移動させているところ。

ぬわっ、昔のカラーボックスの何と軽いことよ。この弱さでは、耐用年数が短いのも当然である。この日は非常にスムーズにミッションが進行したので、時間に大幅に余裕を持たせながら、一応の作業集終了となる。後は放出本を結束したり、次回の整理を納戸のカラーボックス搬入に焦点を絞り、計画を立案したりする。それにしても、こちら本邸書庫も、日下氏が隙を見て細かな整理作業を進めているので、棚の景色等、前回と変わっているところも多い。一軍書庫の整理進捗は目覚ましく、より尖鋭化されているので、見るのがとても楽しいのである。この島田一男の棚!「仮面天使」が並んでいるなんて……。
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とうっとりしていると、日下氏が大量の本を棚から引き出し抱え出す。「どうしたんですか?」「今日は横溝本を出します」「えええええっ!?」「もうかなり出来ることはやって本を作ったので、必要な本以外は思い切って出します!」「えええええええっ!?!?!?!?」。日下氏の断捨離モード、恐るべし!もちろん小野さんは大興奮。仕事に使ったテキスト重視主義な本が多いので、美本は少ないのだが、それでも五十冊近くの横溝正史が大量に放出された。少年物・仙花紙本・時代物……くぅ、すげえ。そして何とその中から、傷んでいて裸本だが、いつか読みたくて読みたくてしょうがなかった、ポプラ社「まぼろし曲馬団/横溝正史」をいただけることに。やった!これは嬉しい。もう早く家に飛んで帰って、修理したいほどに嬉しい!と大喜びする。
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その他にもサンコミック「スパイダーマン/ストーリー・平井和正 漫画・池上遼一」全8巻などもいただき。半日の重労働を労われる。夜はこれまたいつものように焼肉でエネルギーを補充し、日下邸書庫片付け十年の越し方について、しみじみ三人で語り合ったりする…こんなことを話すということは、いよいよあのかつて魔窟とまで呼ばれた書庫の片付けが、終りに近付いて来ているのを暗示させる。だがそれでも、まだまだまだ作業は続くのである。本日も大変にお疲れさまでした。
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2024年06月10日

6/10ジャイガーは強過ぎる。

昨晩テレビでやっていたので、ちょっとだけチラ観した、大映特撮映画『ガメラ対大魔獣ジャイガー』(1970年。出演者は、大村昆と若かりし日の平泉成だけ認識)。中盤の戦闘シーンで、大阪の工業地帯でガメラとジャイガーが激突するのだが、ガメラはジャイガーに尻尾の針で、体内に卵を産みつけられ敗走(ヒドイ。そしてジャイガーは強過ぎる。口から吐き出すニードルで、ガメラの手足を串刺し。結果ガメラは手足を甲羅に収納できなくなる。そして広範囲の円形超音波攻撃により、その円の中にいた人間は白骨化する。ヒドイ)。その際、スタジオに長々と組まれた爆発炎上する工業地帯セットの中を、悲し気な声を上げながら歩行するガメラを、横レール移動の長回しワンカットで、執拗に追い続けるシーンが、異様な迫力であった……そんなことを思い出しながら、正午前に八幡山に流れ着いたので、トボトボ北に歩いて高井戸まで移動する。古本箱を作り続けの日々なので、だいぶ古本分母が減ってしまった…なのでまた、街の中から有望な古本たちを、掻き集めねばならぬ!と井の頭線で吉祥寺に移動して、「古本センター」(2017/03/06参照)で草思社「なぜかれらは天才的能力を示すのか サヴァン症候群の驚異/トレッファート」を250円で購入する。次に総武線で荻窪に移動し、「竹中書店」(2009/01/23参照)で沖積舎「木版画収集入門/戸田英介」を200円で購入した後,「古書ワルツ 荻窪店」(2020/07/30参照)へ。文藝春秋「諫早菖蒲日記/野呂邦暢」冨山房「郭公の巣/ケン・キージー」を計220円で購入し、阿佐ヶ谷にテクテク帰り着く。最後に「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)で、店頭の雑誌&大判本木箱から、アサヒ芸能 昭和三十五年1月20号「週刊アサヒ芸能」を110円で購入する。おぉ、これは、大藪春彦『蘇える金狼』連載の雑誌なのである。後の方に載っていた、四段組五ページの『蘇える金狼』にたどり着くと、ページレイアウトや挿絵は、大塚清六が担当していた。同じアサヒ芸能の単行本「血の罠/大藪春彦」で、鋭いデザインセンスを発揮していたイラストレーターである(2024/05/04参照)。くぅ、こんな格好良い見開きが、昭和三十年代の大衆雑誌に展開されていたなんて!
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もう書店に並んでいるであろう「本の雑誌 ビール枝豆塩ふり号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、『中野ブロードウェイ』の「古書うつつ」を素早く取材。記事を再読しているそばから、また行きたくなって来ます…。ところでこの号には、自身の連載は除き、何と三ヶ所の別の記事に私が登場していることが判明。これはある意味ちょっとしたレコードではないかと。時間に余裕がある方は、是非とも探してみてください。
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2024年06月09日

6/9高円寺の北と南で古本を。

午前九時半に家を出て、曇り空の下をテクテク高円寺へ。「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『好書会』二日目を覗く。日本交通公社「外国旅行案内 総論」徳間書店「やきもの隨筆/加藤唐九郎」朝日ソノラマ 現代カメラ新書No.50「人物写真/林忠彦」アップリンク「ケン・ラッセル フィルムブック」を計700円で購入する。ガレーで見つけた「やきもの隨筆」は献呈署名入りであった。青いボールペンによる、唐九郎の花押のようなサイン!
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会館を出たら、至近の『オリンピック』でちょっと買物をしてから、駅南口に出て、北原尚彦氏よりタレ込まれた『第一回 高円寺ひとはこ古本市』を見に行く。場所は坂の途中の『氷川神社』境内である。二基のテントが建てられ、その下に八箱が並んでいる。“箱”とは言っても、本当に箱に並べている人や、シートに面陳している人、トランクを広げて並べている人など、様々である。中にひとつスゴい箱が!中町信のノベルスと文庫をズラリと揃え、他に久米元一のジュニア探偵小説等を売っている、ド・マニアックなミステリ箱なのである。うぅむ、範囲が狭過ぎて、潔いと言うか息苦しいと言うか……などと感心するが、結局何も買わずに退散する。この氷川神社での市は『昼の部』で、14:30分まで。そして16:00から『夜の部』が『北中通り』で開かれることになっている。
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その『北中通り』を伝って帰っていると、「ホワイトハウスのクリーニングまるや」【2021/05/10参照)が開いていたので、ニュルッと入り込み、毎日新聞社「宇宙への挑戦 七人のパイロット/ジョン・ディル編」新潮社「仁義なき戦い 菅原文太伝/松田美智子」を計250円で購入して帰宅する。するとしばらくして、古本神・森英俊氏より一通のメールが。『高円寺南口すぐの氷川神社で「ひと箱古本市」の昼の部をやっています。ひとり探偵小説ばかり持ってきている出品者がいて、久米元一や海野十三や乱歩なども。中町信もたくさんあり、かなりお買い得です』とのことであった。探偵小説のあるところ、氏の姿あり…さすがである。氏は何か買われたのであろうか…。
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2024年06月08日

6/8函入り児童文学四冊は重いに決まってる。

今日も狂熱の「萬書百景市」(2024/06/07参照)に行きたいところであるが、午後三時前に祖師ケ谷大蔵に流れ着いてしまったので、早々に諦めることにする、その代わり、小田急線にちょっと乗って経堂に出て、「ゆうらん古書店」(2022/09/25参照)で、日比谷図書文化館特別展「林忠彦写真展 1958-1983」潮出版社「あぁ。二十五年 開高健1958-1983」小学館「美/リリー・フランキー&日本美女選別家協会」を計300円で購入し、あまりの夏的暑さに喉の渇きを激しく覚えたので、ベンチに腰を下ろし、コンビニで買って来た缶黒ビールを飲み干してから下北沢に向かう。薄着でファッショナブルな若者の波を擦り抜け、ふわふわ「ほん吉」(2008/06/01参照)店頭にたどり着くと、ぬぬ!左側の棚に、十冊弱の今江祥智&長新太コンビの函入り児童文学が!ウヒウヒと手ぐすねひきながら、古めの三冊をセレクトする。当然他にも掴んだら、結構な量になってしまった…だが、後悔はしていない!理論社「山のむこうは青い海だった ゆうもあ三部作・第1話/今江祥智.作 長新太.絵」理論社の愛蔵版わたしのほん「ぽけっとにいっぱい/今江祥智作 長新太絵」岩波少年少女の本26「水と光とそしてわたし/今江祥智作 長新太画」学研少年少女・世界の新しい文学13「星からきた少女/ヘンリー=ウィンターフェルド作」(ファンタジーSF!)春陽堂 名家傑作集「照葉狂言/泉鏡花」(函ナシ。大正十四年改訂十五版)講談社「怪談-24の物語/三浦正雄編・たなかしんすけ画」スポーツニッポン新聞社出版局「ミスター・ジャイアンツ 長嶋茂雄 その栄光の足跡/高山智明」を計1870円で購入する。ふぅ、どばっと買ってしまった。そして函入り児童文学本がメインだから、重い……この後、東松原の「古書瀧堂」(2014/05/01参照)にも行こうと思っていたが、下北沢からホームに滑り込んで来たので飛び乗った井の頭線が急行だったので、これも諦めてそのまま帰ることにする。
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これらが重量の元であるが、いい眺めである。
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2024年06月07日

6/7東京・御茶ノ水 萬書百景市

午前九時過ぎに家を出て、古本箱を抱えてまずは郵便局へ。某所に向けて八箱目の発送を行う。そのまま家には戻らず駅に向かい、割と空いている中央線に乗って御茶ノ水駅下車。時刻は午前九時五十八分である。『ニコライ堂』脇を通過する時、今読んでいる土屋隆夫「肌の告白」収録作品『奇妙な再会』にニコライ堂が出て来たのを思い出す。昭和三十年前半の作品だが、ニコライ堂の二三軒隣りに、ひとりの登場人物の邸宅があることになっているのだが、この辺りに人家があったなど、今はとても信じられない、大学の巨大ビルばかりの光景なのである。そんなことを感じながらダラダラと坂を下り、いつものように『太田姫稲荷神社』にお参りしてから「東京古書会館」(2010/03/10参照)へ。今日明日と地下ホールで、新しい催事「萬書百景市」が開催されているのである。開始十分後の地下に進むと、うわっ!荷物を預けるクロークが、黒鞄の黒山と化している…スゴい量だ。そこに荷物を預けて会場内に進むと、やはり大変な熱気が渦巻いている。入った「徳尾書店」の棚が目に入り、古い漫画本に吸引されてしまうが、そう言えば棚のレイアウトがいつもと違っていることに気付く。縦に棚が連結され、会場内に三本の長い通路を造り出しているのだ。それにしても開始と同時に飛び込んだ先客の多くが、すでに腕の中に十冊以上の古本タワーを積み上げ、棚から棚へ飛び回っている。そんな風に何処の棚前も古本と合体した古本修羅が鈴なりで、新規参入古本修羅が棚にアクセスするのは、なかなかに難儀なのである。それでも懸命に隙見しながら、やがて中央通路左奥の「盛林堂書房」棚はすでにガタガタになりつつある…まだ始まって二十分くらいなのに…そしてその間にもガタガタ化は進行しつつあるのだが、最前列組は目を血走らせ、どっしりと根を下ろしてしまっている…むぅぅぅぅぅ、また後で見に来よう。と会場をウロウロ。その間に、北原尚彦氏・森英俊氏・嵩平何氏・「三暁堂」さん・「七七舎」さんらと出会い、言葉を交わす。結局一時間ほど会場を、見られるところを見ながら何度も回遊し、どうにか全部の棚を見た気になる。その間、所々で常連客さんが見回りの古本屋さんに「補充は?いつ補充するんですか?」と聴いているのに出くわす。多くの猛者たちは、本日中の補充タイミングを狙い、会場に舞い戻って来る予定らしい。そのバイタリティを見習うべきなのだが、残念ながらもう疲れてしまった。と言うわけで、長い精算の列に並び、作品社「歌集 乳房喪失/中城ふみ子」廣文堂書店「脚のまにまに/進藤紫朗」洋泉社「幻の怪談映画を追って/山田誠二」を計1330円で購入する。新しい時代の古本屋、中堅の古本屋、老舗の古本屋、その全員が若めなパワーを発揮し、古本を渋くも派手にも輝かせて陳列している、とにかくやる気漲る古本市で、去年開催された「中央線はしからはしまで古本フェスタ」(2023/07/28参照)と同様の意気込みを感じる。帳場では「明日もたくさん補充しますので、是非ともお越しください」などと声が上がっている。これは明日も、良書を求めて混み合いそうだ。帰りに神保町に進入し、「田村書店」(2014/05/14参照)で薔薇十字社「ポトマック/ジャン・コクトオ 澁澤龍彦訳」を500円で購入し、帰宅する。家に帰ったならば、次の古本箱造りに取りかかる。まだまだいける、いけるはずだ!
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七版だが帯がちゃんと付いていて五百円は、やはり安い。
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2024年06月06日

6/6 6年6月6日に「股旅堂」から。

午後二時にすっかりエネルギーを消耗して、東伏見の悪寒丘の上に流れ着く。駅南口に出て三鷹行きのバスに乗ろうと思ったら、こちら側には田無駅行きのコミュニティバスの停留所しかない…ええぃ、めんどくさい!と覚悟を決めて坂道を下り、徒歩で三鷹を目指し始める。そう言えば今日は『令和6年6月6日』なのか…などと『悪魔の数字』的日とほんのり気付きながら、結構歩いて歩いてようやく「りんてん舎」(2019/03/30参照)に到着。みき書房「WONDER BOOKS[5]虹色草紙/荒俣宏編著」ペヨトル工房「銀星倶楽部15 ディヴィッド・リンチ」を計220円で購入し、さすがに吉祥寺まで伸して行く体力は残されていなかったので、三鷹駅から総武線始発に座り込んで、うつらうつらしながら阿佐ヶ谷に帰り着く。帰り道では「古書コンコ堂」(2011/06/20参照。…後二週間で開店十三周年ですな)に当然惹き付けられ、朝日新聞社「現代の小さな神々/朝日新聞社社会部」牧野書店「現代詩作法(増刷版)/鮎川信夫」を計220円で購入し、待望の我が家に帰り着く。するとポストには、いつも通りに猥雑で打ち捨てられた風俗を掬い上げた感じの「股旅堂」さん(2018/10/01参照)の最新目録が届いていた。「MATATABIDO 28 june,2024」である。くおぅ、冒頭の昭和四十年代の芸者置屋&待合を撮影しまくった個人アルバムが、資料的にもオブジェ的にも魂をガタガタ揺さぶりまくる!……三十万円か…。早速文字で構成された古本の海にぶくぶくサイヴして行くと、当然欲しい本がたくさん見つかってしまう。だが、大抵は一万円以上か…ぐぅ、悩むなぁ。だがこの「犯罪科学」、やっぱり欲しいなぁ…などとしばらく楽しみ苦しみ続けてしまう。そう言えば先日のカラサキ・アユミ氏とのトークショー打ち上げで、「股旅堂」さんに久々にお会いして、「また倉庫を見せてください!」とお願いしたんだっけ。目録を凝視していたら、やっぱりまた行きたくなって来た。今は通路にちゃんとライトが装備されているとのことだったので、さぞかし本が見やすくなっているのだろう。
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2024年06月05日

6/5帳場は何処だ!

午前は家に引きこもって色々と片付け、午後にスッキリと外出する。家の前からバスに飛び乗り、まずは中村橋へ。「古書クマゴロウ」(2018/03/21参照)で、ワイズ出版「古本屋「シネブック」散歩/中山信如」(署名入)秋田書店「江戸川乱歩 屋根裏の散歩者/長田ノオト」桃源社 書下し推理小説全集・第二期「獣を見る目で俺を見るな/大藪春彦」を計1600円で購入する。「獣を見る目で俺を見るな」には、B6サイズの二つ折り広告が挟まっていた。『桃源社版・豪華二著とミステリーシリーズ』のキャッチがあり、「探偵小説四十年/江戸川乱歩」「探偵小説・成長と時代/ハワード・ヘイクラフト」、それに『書下し推理小説全集第二期』が掲載されている。ちなみに広告では大藪の近刊は「死を驕るなかれ」になっている。
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さて、ここからいつもは保谷に向かうのだが、今日は目先を変えて東に向かい、江古田に出る。駅北口に出て「根元書房 日芸前店」(2008/10/07参照)へ。店頭には古本はもちろん、様々な紙物・洋服・レーザーディスクなどが絡み合い、なかなかのカオス状態となっているので、見るのがただただ楽しくてたまらない。フィルム・アート社「私の映画遍歴」誠文堂文庫「漫画と漫文/岡本一平」(冒頭に『誠文堂文庫』についての説明があり、同社が出していた『誠文堂10銭文庫』の優秀本を増補改訂書下しし、頁数を倍にしたものとある)青土社「ユリイカ 1988.8月臨時増刊■総特集大友克洋」トッパンの絵物語「アンデルセン童話1/文・佐藤春夫 え・初山滋」(カバーナシ)を選んで精算しようと、店内に進む。その店内はほとんどが本に埋め尽くされており、中央の通路一本しか開いておらず、両側の棚も結束本が埋めてしまっているので、ほぼ店内で古本ショッピングを楽しむことが出来ない状況……そんな中を奥に進み、確か右側に帳場が…あれ?本で埋まっている。じゃあ奥に…こっちも本で埋まっている……ちょ、ちょ、帳場は何処だ?もしや表か?と通路を引き返し、入口横は埋まってるよな…もしや店頭の脇にドアとかがあって、そこで…いや、両方ともなにもないな?こりゃあいったいどうなってるんだ?と、しばし店内と店頭を行ったり来たりする。うむぅ、わからん。こうなったら、店内通路奥の、本の山の向こうに、声をかけてみよう。ということで行けるところまで行って、「すみませ〜ん」と大声を出してみると、奥から「はぁい」と本の山でくぐもった声が聞こえて来た。すると、遠くの本の山の上の隙間から、店主が現れ、まるで鍾乳洞探検でもしているように、巧みに小さな空間を擦り抜け乗り越え、たちまち通路に全身を現わした…し、信じられん…。あっけにとられたまま。先述の本を計1400円で購入する。…あぁ、遠くから店主の姿が本の山の中に見え、あれよあれよという間に、ぐいぐいとこちらに接近して来た感じは、石井輝男監督のカルト映画『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』で、日本海の荒波をバックに、土方巽が
暗黒舞踏を踊りながらコマ落としで近付いて来る、あの衝撃のシーンに似ていた……。
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「アンデルセン童話」は初山滋の四色&一色色刷りの絵が冴えまくった一冊。全三巻である。
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2024年06月04日

6/4古本を送り古本を買う日々。

先日『杉並書友会』で入手した裸本の桃源社「天を行く女/城昌幸」であるが、そう言えば以前、日下三蔵氏から貸本仕様の「天を行く女」をいただいたのを思い出した。裸本の「天を行く女」は貸本ではないので、貸本の「天を行く女」からカバーを救出して掛ければ、一冊の完本ができるではないか!そう閃いて積読本タワーを捜索すると、あったあった…だが、桃源社じゃない、六曜社の「天を行く女」であった……おぉ、不完全な「天を行く女」が、二冊になっただけであったか…虻蜂取らず…捕らぬ狸の皮算用…。
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左が昭和三十二年刊の桃源社版で、右が昭和三十五年刊の六曜社版。

そんなことがありながら、昨日はもののついでに代々木上原の「Los Papelotes」(2008/07/14参照)に立ち寄り、白水社「泥汽車/日影丈吉」を300円で購入する。そして本日は、午前九時にあると同時に郵便局に駆け付け、第七弾の古本箱を某所に発送する。家に戻ったらさらに畳み掛けるように新古本箱の制作に取りかかり、第八弾は完成、第九弾はおおよその形を作り上げるところまで漕ぎつける……これでようやく三百冊強か…。午後は一瞬吉祥寺に出たついでに素早く古本屋さんも巡る。「古本センター」(2017/03/06参照)では、集英社「明星デラックス TVスペシャル 必殺仕事人」21世紀ブックス「おもちゃの作り方/石川球太」築地書館「昆虫放談/小山内龍」を計930円で購入する。続いて「バサラブックス」(2015/03/28参照)ではスイング・ジャーナル社「黒人ばかりのアポロ劇場/ジャック・シフマン」を百円で購入。最後に「よみた屋」(2014/08/29参照)に足を延ばし、早川書房「夢の両側中村真一郎放送劇集」金の星社 少女・世界推理小説名作選6「ランプの秘密/キーン原作 山主敏子訳」を計220円で購入する。今日の「よみた屋」は当たりと言えよう。「ランプの秘密」は見返しに訳者・山主敏子の献呈署名入りであった。
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そして家に帰ると、春陽堂書店から、ステッキを持つライター・岡崎武志氏の新刊「ふくらむ読書」が届いていた。端正で静謐なデザインワークはクラフト・エヴィング商會の仕事である。一冊の本や作家から、好奇心の枝葉をグイグイ伸ばし、心象や街中を彷徨するエッセイ集である。ありがとうございます!
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2024年06月02日

6/2雨のおかげで所沢。

午前中の原稿作業から解放され、昼食後に『近所に古本分母を増やしに行くか』と外出。だが地元の「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)にたどり着く前に、雨がしっかりと降り始めてしまった。傘を持たずに出た己を呪い、なるべく濡れないようケヤキ並木の樹影の下をたどりながら、一旦家に引き返す。そして傘を持って家を出たら、すっかり気が変わってしまい、鷺ノ宮駅に足を向け、西武新宿線下りに乗り込み、一気に所沢に出て、110回目の「彩の国所沢古本まつり」(2010/06/02参照)を目指してしまう。およそ三十分で会場に到着すると、一階の50均ワゴンは雨のために入口近くに固められてしまっている。そこで調子良く早速三冊を手にし、さらに一階ホール内でも三冊掴んでしまう…うぅぅ、もはやこれで充分なのでは、といきなり満足を覚えつつひとまず精算する。金の星社 西部小説選集10「荒野の対決/塩谷太郎」(カバーナシ)中央公論社「影の車/松本清張」(初版帯付き)集英社プレイボーイ・ブックス「キミはやれ、俺がやらせる 柴錬人生相談/柴田錬三郎」(初版帯付き)創元推理文庫「深夜の張り込み/トマス・ウォルシュ」東京創元社「殉教カテリナ車輪/飛鳥部勝則」(初版帯付き)音楽之友社「ニューヨーク・シティ・バレー/光吉夏弥」を計570円で購入する。柴田錬三郎の人生相談本と「殉教カテリナ車輪」が買えて嬉しい。雨が降り出さなければ、ここには来なかったのだ。ありがとう、六月の冷たい雨よ。
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そんな感じなので、八階のメイン会場はすっかりオマケ扱いになってしまう。それでも長い時間をかけて真面目に各台を覗き込み、途中、台を整理中の「雲雀洞」さん(2018/10/02参照)と言葉を交わし(「週末の「萬書百景」、来てください!と力強く言われる」。みんな気合い入っているなぁ)、誠文堂新光社「思い出の七十年/原田三夫」を300円で購入し、満足の上に満足を重ねる結果となった。それにしても、いつ来てもこの会場は広過ぎて、全部見ると体力をごっそり奪われるなぁ。
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2024年06月01日

6/1六月最初の古本買い。

今日からあっという間の六月に突入とは…と時間の早さにブルブル戦きながら、吉祥寺〜西荻窪間の吉祥寺南町に流れ着く。居る場所は吉祥寺なのだが、いっそ西荻に出てしまった方が潔い。そう思ってテクテク東に歩き、まずは「古書音羽館」(2009/06/04参照)へ。すると左翼のエンタメ新刊系店頭棚に素晴らしい本を発見する。愛育社「絵本アイビーボーイ図鑑/穂積和夫」である。メンズ・ファッションイラストの草分けによる、超プリティーなアイビーイラスト集である。沖積舎「器怪の祝祭日 種村季弘文学評論集」とともに計800円で購入する。早速の好みの獲物入手にニヤニヤしながら駅南側に向かい、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)へ。学研 ムー1月号月刊記念特別付録「テーマ別編集 人物・事件・用語 世界のミステリー百科」徳間書店「優雅のすすめ/藤間正子」大日本雄辯會「苦學力行 新人物立志傳〔附録〕東京苦學案内」を計300円で購入する。大正十五年廿版の「苦學力行 新人物立志傳」はめっけもの。カバーと見返しの記名部分に情報保護シールが貼られてしまっているが、それでも充分な収穫なのである。十五人の特殊な経歴を経て大成した、苦学生のエピソード集なのであるが、附録の〔東京苦學案内〕徒渉する、苦学の斡旋がなかなかユニークである。『新聞配達』『牛乳配達』『給仕』『書生』『俥夫』など、見ただけで応援したくなる、二足のわらじ的お仕事が目白押しなのであった。そんな満足行く獲物を西荻で得ながらも、総武線に乗って高円寺まで移動し、「西部古書会館」(2008/07/27参照)の『杉並書友会』初日にズバッと飛び込む。混み合う会場内を素早く一周したら、たちまち腕の中には七冊の古本が収まっていた。桃源社「天を行く女/城昌幸」(カバーナシ)星林社「王将 其他 伊藤大輔シナリオ選集」深夜叢書「彼方より 中井英夫初期作品集」筑摩叢書「伊丹万作エッセイ集/大江健三郎編」光文社「長編推理小説 点と線/松本清張」講談社「ちゃんばらグラフィティー/マキノ雅弘監修・浦谷年良編」自費出版「写真集 鉄道模型の世界 Nゲージによるミニチュアの風景/制作と文・竹島孝次 写真・竹島善一」を計1600円で購入し、古本分母の増加に今日も貢献したぞ!と自負しながら、トボトボ阿佐ヶ谷に帰宅する。
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やはり今日の嬉しい獲物はこの二点。「絵本アイビーボーイ図鑑」と「苦學力行 新人物立志傳」である。
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2024年05月31日

5/31三者三様の「棺のない死体」。

午後一時に雨上がりの経堂に流れ着いたので、いそいそと「ゆうらん古書店」(2022/09/25参照)へ。雨は上がっても空模様は怪しく、店頭は棚だけの雨仕様となっている。世田谷美術館「美術家たちの沿線物語 2020-2024」を300円で購入する。ボール紙製のポートフォリオの中に、世田谷区私鉄沿線地図・「沿線物語」の『田園都市線・世田谷線篇』『京王線・井の頭線篇』『大井町線・目黒線・東横線篇』『小田急線篇』の四冊のリーフレットが入っている、ちょっとワクワクする造りである。続いて小田急線急行で下北沢に出て、こちらも店頭が雨仕様の「ほん吉」(2008/06/01参照)にて、光芸出版「脇差の魅力/柴田光男」文藝春秋新社「火の笛/水上勉」を計440円で購入する。「火の笛」は一九六〇年刊の初版だが、昭和三十年代の推理小説が帯付きで店頭に並んでいたら、やはり素通りするわけにはいかなかった…そして装幀はなんと柳原良平なのである。シンボル化された竹に、しっかりと柳原のタッチの気配が匂い立つ。
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最後に「古書明日」(2017/01/31参照)に立ち回り、あかね書房 推理・探偵傑作シリーズ18「ゆうれい殺人事件/クレイトン・ロースン作 内田庶訳」をちょっとだけ逡巡して、二千円で購入する。言わずと知れた「棺のない死体」のジュブナイル作品である。と言うわけで家に帰って、創元推理文庫「棺のない死体/クレイトン・ロースン」と学研中学生傑作文庫「幽霊殺人事件/ロースン原作 福島正美文」と記念撮影する。三者三様の「棺のない死体」!
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2024年05月30日

5/30筋肉痛でも古本を。

案の定昨日の激務で肩と腕と足が筋肉痛であるが、午前九時半に古本箱とともに外出し、郵便局で某所へ発送。その後阿佐ヶ谷駅から中央線に飛び乗り、午前十時過ぎの御茶ノ水に到着。『ニコライ堂』脇の急坂を下り『太田姫稲荷神社』にお参りしてから『日本古書通信社』へ。編集長・樽見氏はお休みであったが、目録注文した本を無事に受け取る。河出書房新社「惡との契約/島内透」を三千円で購入。昭和三十五年刊の推理小説で、嬉しいことに稀少な帯付きなのである。カバー周り・本扉・タイトル文字・目次扉&ページのデザインが尖鋭的なので、装幀者を確認してみると、ライトパブリシティの細谷巌であった。名グラフィックデザイナーの、若かりし頃の鋭い仕事である。そんな獲物を手にしてそのまま神保町に雪崩れ込む。「原書房」(2014/05/15参照)で警醒社書店「心靈現象研究/有馬純清」(カバーナシ。後見返しに『佐賀市呉賀町 あづま書店』の古書店ラベルあり)を500円で購入する。大正十三年三版で傷みがあるからこの値段だが、家に帰ったら修理しよう。内容は、厳格な科学的観測下にあり、起こった様々な心霊現象をまとめたもので、海外の事例から、著者本人による実験も含まれている。おぉ、コナン・ドイルについても記述あり。続いて「Naga」で福武書店「まんがの逆襲 怒濤の貸本怪奇少女マンガの世界/唐沢俊一監修」を300円で購入し、連載の取材のために神保町を離脱する。午後一時半、自宅に戻り、新たな古本箱の制作に着手する…後二箱で、三百冊目前になる…がんばれ、オレ!
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「心靈現象研究」と「惡との契約」。
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2024年05月29日

5/29古本を投げて投げて投げまくった水曜日。

午前九時に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)前に姿を現わし、盛林堂・イレギュラーズ・エキストラに変身し、ニコヤカに台車を転がして現れた店主・小野氏とともに、とある古本屋さんの閉店作業に向かう。二年前の店主の急逝にともない閉店したお店の整理を古書組合が進めているのだが、すでに古本屋連の手により結束された古本を、明日市場に出すために運び出さなければならないのだが、その前に廃棄の古本(値の付かぬ古本・ダメージのある古本など)を、何が何でも運び出さないといけないのである。ところが今日は人が集まらず、そこで私が急遽駆り出された次第。と言うわけで現地での作業は、午前十時から午後五時過ぎまで、店舗一階通路・水回りを潰して作られた書庫スペース・一階奥のストック倉庫部屋、それに表に二基ある四畳半クラスの物置から、ひたすら本を運び出し、廃棄のトラックに放り込んで行ったのである。
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『古本屋さんは本を捨てるのも仕事』…とは聞き及んでいたが、それを身を持って実感しまくった昼飯休憩ありの八時間であった。最初のうちは、これまだ使える!と言う本を選び出したりしていたのだが、作業効率アップと迫り来る時間に追い立てられ、やがてそれも出来なくなり、ひたすら本を運び出すマシーンと化す。そこは、『まだ使える』とか『もったいない』などを飛び越えた場所にある、このお店を畳むための過酷過ぎる作業時間なのであった。結局廃棄トラックは、お店と建場(古紙仕入れ業者)を四往復し、計八トン弱の古本を運び出し、明日の市場行き古本運び出しに目処をつけるのに成功する。ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。もう身体は筋肉疲労でガチガチに。本を投げて投げてトラックの荷台に積み上げる作業を経験するなんて、誠に貴重な水曜日でした。そんなわけで、すっかり腕も脚も疲労でプルプルさせながら午後六時半に西荻窪に帰還し、ハードな半日の労いとして、黒白書房「俘囚/海野十三」(函ナシ)を店員サービス価格の四千円で購入する。うわぃ!黒白書房の海野十三だ!こんな素晴らしいものを最後に手に出来るなんて、古本八トンを運び出した甲斐がありました!とすでに上がらなくなって来た両腕で「俘囚」を捧げ持ち、ヨタヨタフラフラと家路をたどる。
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2024年05月28日

5/28乱歩のカセットブック。

午後に外出して連載の取材にチャレンジするが、何と目的のお店は残念ながら臨時休業であった…バッド・タイミング。スゴスゴと諦めて、赤羽に立ち寄り「平岩書店」(2009/05/11参照)と「紅谷書店」(2015/11/13参照)を偵察するが、火曜日ということで薄々予感していた定休日なのであった…バッド・タイミング。と言うわけでさらに板橋に立ち寄り、「坂本書店」(2012/10/26参照)はどうしようかなぁ〜と迷いつつお店の前に差し掛かると、空模様が怪しいので店頭箱は日除けの下にすべて積み重ねられてしまっている…これでは、店頭均一本を免罪符にして店内に侵入する作戦は不可能だな…そう気付いたので、ちょっとホッとしながらお店を素通りする。やがて『国道17号』沿いの「木本書店」(2010/05/10参照)にたどり着くと、しっかりと営業中であった。有り難いことである。表と裏の戸が開け放しなので、風がびゅうびゅう吹き抜ける店内を慎重に回遊する。講談社 カラー版人気劇画傑作選「無用ノ介1/さいとう・たかを」(ビニカバなし)アイビック カセットブック推理小説シリーズ「押絵と旅する男/江戸川乱歩/[朗読]大木民夫」を計1250円で購入する。「押絵と旅する男」は、A面33分56秒・B面33分59秒の朗読劇。家に帰って長らく使っていなかったラジカセを引っ張り出し、テープをかけてみるとちゃんと聴けるではないか!押井守監督のアニメ映画『攻殻機動隊』で荒巻課長役を務めた、大木民夫の乾いて正確な声が、土曜ワイド劇場的な音楽と、不思議怪奇な効果音とともに、滔々と乱歩の名作を語り続けて行く……ハッ!気付いたら一時間経ち、全部楽しく聴いてしまったではないか。それにしてもこのカセットブック、『推理小説シリーズ』と銘打ってるからには、他の作家の作品も存在するに違いない。いったいどんなラインナップなのであろうか?
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2024年05月27日

5/27『新進傑作小説全集』のカバー2。

上連雀の住宅街のエア・ポケットのような墓地に流れ着いてしまったので、ウラウラと駅方面に向かい、線路下を潜って三鷹駅の北側へ。まずは「りんてん舎」(2019/03/30参照)を訪れる。雨を警戒してか、店頭木箱はお店の中。桃源社「人外魔境/小栗虫太郎」(解説は都筑道夫である)立風書房「新青年傑作選 第四巻●翻訳編」平凡社 新進傑作小説全集2「池谷信三郎集」を計330円で購入する。新感覚派の「池谷信三郎集」は何と函付きカバー付きの完本である!しかもカバーの色が「横光利一集」(2024/05/23参照)と異なり、同じ図柄が赤と黄色で刷られているのである…この分だと、まだまだ他の配色もありそうな予感……。
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続いて「水中書店」(2014/01/18参照)で学研ホラーノベルズ「邪神たちの2・26 クトゥルー神話セレクション/田中文雄」を百円で購入し、トボトボ『井の頭通り』を歩いて吉祥寺まで移動する。中央線のガードを潜る寸前に「一日」(2017/08/11参照)のガレージに飛び込み、mille books「コーヒーテーブル・ブックス ビジュアル・ブックの楽しみ方23通り/堀部篤史」を330円で購入し、人波を擦り抜け駅前を通過。「よみた屋」(2014/08/29参照)店頭棚から、日本ヘラルド映画「地上最後の残酷 グレートハンティング」偕成社「水の上のタケル/古田足日さく・田畑精一え」を計220円で購入する。「水の上のタケル」は昭和44年刊のファンタジー児童文学。元セロ付きが110円で買えた幸せよ!
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そして阿佐ヶ谷に戻り、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)で、新潮社「南太平洋ひるね旅/北杜夫」日本宇宙旅行協会「宇宙旅行 No.18 1959.12.15」『日本宇宙旅行協会』(理事に、江戸川乱歩・林髞・北村小松が名を連ねている)を計220円で購入してから帰宅する。
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