2008年06月29日

6/29福岡三店+1?

熱帯気候のような福岡・天神〜赤坂をダッシュ。今回は時間もかなりタイトでした。


irie.jpg●福岡「入江書店」
角地に建つ入口が二つあるお店。中はU字型の通路になっており、それぞれがドアに繋がっている。店の左側はガラスのショウウィンドウ。入口周りには安売りワゴンと105円ハードカバーの高い棚が。左から中に足を踏み入れるとそこも高い棚が両脇に並ぶ。こちらはハードカバーが中心。本の分類はあげつらうのが大変なほど、細かく細かく分かれている。文学・歴史・哲学・思想・宗教・美術・芸能・郷土史・古代史・評論・文庫…などと書き出してもまだ大雑把。その細かさは、例えば普通はまとめて置かれがちな新書が、しっかりとジャンル分けされ、それぞれのジャンルエリアに収められているほど。レジ前まで行くと左に伸びる通路が。入ってみると、そこはショウウィンドウの中。棚には大判の本や全集などが。一面はもちろんガラスなので、通りを歩く人とバッチリ目が合うので少々気恥ずかしい。と言うことは店内の通路は実際はWのカタチと言う事になるだろう。


tuukai.jpg●福岡「古書痛快洞」
たった二台を停める事が出来るコインパーキングの奥にある。ここは気軽に店内に入ると、恐ろしい物を見る事になる…。扉を開けると出迎えるのは、棚横の貼り紙。そこには「当店はブックオフ感覚の人には不向きなので入る必要はありません」「ひまつぶしにふらふら入らんでくれ!」「若者向きの本は置きません」などの丁寧なのか不躾なのか分からない過激な文字が。軽い緊張感を伴いながら、棚に目をやる。全体的に古い本が多く、店内の色味も匂いも独特。右側の棚は文学・ノンフィクション・風俗・歴史など。その対面の棚には戦前の児童書や漫画関係の本。奥には古いグラフ誌などが什器に面差しになっている。通路にはとても古い雑誌類が平積みに。真ん中の通路は映画関係が充実。左側の通路は文庫やミステリーが中心。ミステリーはレジに向かうほど古く古くなっていく。スゴイのはレジ横の少年・少女誌やその付録。どっさりとあり「冷やかしには見せません」の文字が…。店主は和風な前掛けを着け、本をひたすら読みふけっている。棚と同様に只者ではない雰囲気である。謎の圧迫感とは裏腹に、値段は安めで嬉しい。秋田書店「マンガ家入門/石森章太郎」を購入。


haikai.jpg●福岡「古本徘徊堂」
大通りに面したビル一階の長屋風商店のうちの一つ。最近出来たようで看板含め新しい。他の店と続きのショウウィンドウがいい雰囲気。外には安めの文庫とハードカバーが少し。中に入ると明るい店内は正方形。一角を店主が占めているが、本と本棚に隠れ頭頂部が見えるのみ。買う時は一体どうするのか。入口以外の壁は棚。真ん中にシャレた二段の台があり、雑誌などが置いてある。文庫・漫画・グラフ誌・雑誌・児童書・芸能・文学・文庫。若そうな店主の好みが反映されており、こんな本屋にしたかったんだ!と言う主張が棚から滲み出ている。全体的にはサブカル寄りと言える。と、ここで一人のおじさんが息せき切って駆け込んで来た。「あれあるか?あれ。岩田専太郎の。これいくらつけてる?」。店主「○○○」と答えると「そうかぁ〜…」「どうしたんですか?」。どうやら二人は顔馴染みのよう。「いやぁ〜…注文で受けちゃってさ。一冊しかないからさ」「ちゃんと断ればいいじゃないですか」「いや………そしたらここで買う!」。話の推移からすると、この人も古本屋。と言うことは近所にもう一軒あるのか?「いやぁ、店とネットを一人でやるのは、訳分からんわぁ〜」と嘆きながら油を売ってます。と、突然「あとウチに電話掛けてくれ!」「え?何で?」「クロネコヤマトが電話が通じないって言ってんだ」………がんばれ徘徊堂!!

店を出て近所をうろつくが古本屋らしきものは見当たらず。タイムリミットが近づいているので、仕方なく戻ろうとしていると、横断歩道の向こうに先ほどの面白古本屋店主が。何とその隣は間違いではなければ、痛快洞の店主!?さりげなく二人の行動を目で追うと、ビルの地下へと入って行く。そこに慌てて駆け込んでみると、地下飲食街の奥、地下駐車場の横に古本屋を発見!!何だか紀田順一郎の小説のようで、ちょっと楽しい。しかし今回はここでタイムリミット。臍を噛みつつダッシュで仕事場まで戻りました。あの店は次の機会にぜひ。
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2008年06月28日

6/28広島三店

雨の広島を路面電車を横目にダッシュ…。


academy_h.jpg●広島「アカデミイ書店 金座街本店」
PARCO近くの賑わうアーケード街と言うそぐわない場所にある。しかし店内は老若男女が入り乱れるほど。店前には105円均一の雑本。その後ろに「ほとんど新刊」と言うコーナーがあり、新し目の本がワゴン内に置いてある。店は2フロアあり、1Fは文庫・文学・評論・実用書・美術・大判の美術豪華本・戦記・ノベルスなど。文学は古めの本や署名本が奥にまとめてある。入り口左側のショウウィンドウには金子光晴の肉筆画などが飾ってある。店内は非常に行き届いているが、店員が始終棚を整頓&チェックしているので少々せわしない。棚の本にも「ほとんど新刊」という帯がかけられたものが。古本屋なのに中々逆説的である。新書で埋まる階段を2Fに上がるとちょっと堅めのフロアが目の前に。広島の郷土史・原爆関係(はだしのゲンもあり!)・宗教・哲学・オカルト・医学・アジア関係など。CDも窓際にまとめられている。ここは本を買うとポイントカードの作成を勧められる。1000円で1ポイント、20ポイント貯まると1000円の値引きになるそうである。全体的にお値段は安めとは言えるが、まぁ堅実な値付けである。中公新書「建築旅愁/長谷川尭」朝日ソノラマ「仏像を撮る/藤本四八」を購入。


bunryo.jpg●広島「文廬書店」
ここはとにかく店構えがスゴイ!極限までオープンにされたディスプレイ。店の中のはずなのに屋外とあまり変わらない。例えるなら八百屋的店構え!表の平台の本はすべて100円。雑然と言う言葉がピッタリ合う平台から本を探すには、掘り起こすしか手段は無い。結構新しい本も無造作に含まれている。店内は壁一面が棚。そして二本の本棚が通路を形成。棚はそれなりに整然としているが、よく見るとカオス。膝から下の平台は本が何重にも積み重ねられ、さらにカオス!ここも掘り進めるしかないだろう。漫画と雑誌とアダルトが目立つが、しっかりと文庫・料理本・児童書・美術などがカオスに充実。中でも面白いのは店最奥の壁一面の棚。分類はすでにノンジャンルのカオスなのだが、新しい本や珍しい本がところどころに紛れ込んでいる。洋泉社の活字秘宝なんて久々にご対面。レジでは手袋をしたおばさんが「なんでも鑑定団」を見ながら本に値付けをしてました。ちなみに値段はメチャメチャ安いです。JICC「写真家の現場/土方正志」を購入。


academy_s.jpg●広島「古書アカデミイ書店 紙屋町支店」
先ほどの本店からさほど離れていないところにある。こちらの方が古書率が低く、新古書店と言ったおもむき。ポイントはこちらでも有効である。文庫・漫画・プレミアマンガ・児童書・ハーレクイン・文学・スポーツ・哲学・思想・ビジネス・オカルト・美術・音楽など。古い本はあまりないが、「プレミアマンガ」などと分けてある通り、時々見掛ける珍本にはプレミアがしっかりと付いている。珍しいところでは、バンド系のファンクラブ会報なども扱っている。しかし、この店で特筆すべきなのは『広島カープ』関係の充実!!色紙・サインボール・雑誌・LP・グッズ・湯呑…まさにこの土地でしか意味を成さない素晴らしいコレクション!これを見るだけでもここに来る価値あり。青弓社「古本迷宮/喜多村拓」を購入。
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2008年06月24日

6/24東京・笹塚 一新堂書店


issin.jpg車で甲州街道を通るたび、目に付いていたお店。初めて見かけた15年前から、その存在感は変わらない。店に立ち入るようになったのは、近くで仕事をするようになったごく最近。ショウウィンドウにはいつも写真集や美術系の本がインディアンの人形と共に飾られ、見ているだけで何だか別世界に。店前には四つの棚が車止めのように並んでいる。文庫や廉価コミックス・ハーレクィーン・雑本のハードカバーなどが。店の中はジャズがボウボウと流れ、ビシッと整頓されている。かと言って気取っているわけでもない。奥のレジには辺見庸のようなキャップとエプロンを着けたおじさんが。通路は三列。通路を作っている二本の棚は、腰から下が引き出しになっており、本のストックがギッシリ。本が売れるとそこを開け、こまめに補充している。通路は右側から見ると、文庫(時代劇・文学)・思想・歴史・ノンフィクション・宗教、奥にアダルトDVDや写真集が。壁側の棚は下部が平台になっており、古い映画のパンフがズラリ。真ん中の通路は右がまたもや文庫。しかしここは面白い分類になっており、ノンフィクション・評伝・ルポ・実用・趣味関係の文庫が出版社ごとに分けられている。岩波やちくまもここにあり、絶版文庫も含まれている。反対側がスポーツ・建築・デザイン・写真・映画などが。左側の通路は揃いの文庫(ビニールでパッケージング)・詩歌・文学(戦前のものもあり)・新書・美術系写真集・展覧会図録・海外文学などがある。そんなに古い本は無いが、いつ行ってもいい水準を保っている。例えるなら「かゆい所に手は届かないが、こんな所もかゆかったんだ」と教えてくれるお店である。値段も中々リーズナブル。全体的にセンスの良さが背骨になっているが、気になるのが店前の日除け。緑・茶・白の縞で店名の書体が「勘亭流」…何故ここだけ江戸っぽいのかナゾ。ちなみに今日はダッシュはしませんでした。ちくま文庫「青春放浪/檀一雄」を購入。
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2008年06月22日

6/21岩手・盛岡 キリン書房


kirin.jpg岩手公園前にある長屋風商店(ビルは新築)の中に入っている。入り口から足を踏み入れると、まずは文庫が詰まった高い棚が目の前に。棚の高さは二メートル強。最上段の棚を見るには中々骨がおれる。壁際の棚は趣味・歴史・ノンフィクション・社会・風俗などが混ぜこぜに並べられているが、侮れない雰囲気がにじみ出ている。レジがある奥の方には、戦記や漫画などが。左側の通路に廻ると、文庫棚の裏面は新書とすべてミステリーの文庫で埋め尽くされている。基本は新し目の本だが、上から下まで眺めると圧巻である。壁際には文学、そしてショウウィンドウがあり、貴重な郷土史の古書が納められている。その中には何故か手塚治虫の「ロストワールド」も。このお店は実は三階建て。しかし二階以上は手荷物等を持って上がれないので、レジ横のロッカー(鍵は壊れている)に預けると階段を上がれる仕組み。二階は古書率がアップ。岩波文庫や絶版の文庫がまとめられている。郷土史が充実しており、石川啄木・宮澤賢治の本も多い。ちなみに二階に人はいません。三階に行くにはアルミ製の扉を静かに開けて閉め(必須なのです)事務所然とした階段を上がる。するとそこにはさらにさらに古書率がアップしたフロアが。文学・美術が充実。永井荷風の「罹災日録(断腸亭日乗からの抜粋をまとめた本)」が二冊あったりする。しかし一冊は表紙が天地逆になってます(でも値段は同じ)。この階には窓際に人がおり、パソコンを操作中。はっきり言っていい古本屋!!店主の思想や趣味などではなく、掘り出し物の予感をビシビシ感じさせてくれる棚がたまりません。かと言って乱雑と言うわけではなく、しっかりスジが通っている、作為を感じさせない控えめなお店なのがたまりません。角川文庫「春風夏雨/岡潔」、鹿島出版会「近代建築ガイドブック[関東編]/東京建築探偵団」、新潮文庫「天国はまだ遠く/瀬尾まいこ」を購入。
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2008年06月18日

6/18東京・中野ブロードウェイ潜入

仕事ついでに、いつでも激しく賑わっている、中野ブロードウェイ内の古本屋を探索。


ututu.jpg●中野「古書うつつ」
2Fエレベーター通り早稲田通りサイドにある。当初は反対のブロードウェイ通りにある「古書だるまや」に行こうとしたのだが、シャッターが閉まっており、定休日か閉店にぶつかったらしい。まあここの中は店の入れ替わりが激しいので、さもありなんと考え、二階をぐるっと一回り。すると新しく開店されてたのがこの店と言うわけである。店前にはディック・ブルーナの絵本と100円均一の文庫本。店内はキレイで縦に細長い。壁沿いに高い棚が並ぶ。何故か壁には「オバQ」や「マカロニほうれん荘」などの最終回・最終ページが拡大コピーされ、貼り出してある。別れのシーンなので胸を激しくかき乱される。文学・幻想文学・出版・古本・詩歌・映画・写真・演劇・美術などなど。値付けは中々良心的。棚から棚へ渡り歩いていると、店に一本の電話が。「ハイ、古本屋です」…えっ?それが店の名前?と疑問に思いつつ店内を巡る。よく見ると本の値段票の部分に店名が。二種類あり「古書だるまや」と「古書うつつ」。だるまやは以前あったお店…。真相を確かめるべく、本を買う時店主に聞いてみる「ここは前、向こうにあったお店?」「ええ。こっちに移って新装開店です。文庫をやめて、美術や詩歌に力を入れようと思って…」なるほど。「前は名前が『だるまや』でしたよね?」「そうです…」何故か新しい店の名前を教えてくれない。あまり突っ込んでもしょうがないので、本を受け取りそのまま店を出た。後でブロードウェイのパンフで確認すると「古書うつつ」と言うことが判明。写した写真をよく見ると、看板などは出ていないのですが、店の入り口付近に「I LOVE(ハート)Ututu」って紙が貼ってあります。集英社「ふたりの女/野呂邦暢」と晶文社「子どもの本屋、全力投球!/増田喜昭」を購入。


trio.jpg●中野「TRIO・観覧舎」
3Fブロードウェイ通り中野駅サイドにある。店の看板の通り『サブカルチャー系古本屋』。雑誌・ポスターなどが多く、映画・J-POP・アイドルなど。左側の通路に書籍がある。映画・タレント関係の本が充実。TRIO2・TRIO3もある。



tacoshe.jpg●中野「タコシェ」
これぞザ・サブカルなお店。しかし、あらゆる欲望が渦巻く店内に古本はない。店前の棚と箱だけが古本のスペースである。値段はそれほど高くは無く、時には珍しい本も売っている。漫画・風俗・ルポ・美術・雑誌…その小さいスペースに小宇宙が渦巻いている。





kioku.jpg●中野「MANDARAKE記憶」
4Fブロードウェイ通り中野駅サイドにある。もはやブロードウェイを支配する勢いの『まんだらけ』の支店。絵本・児童書。ジュブナイル小説・美術系写真などがある。品揃えは前面陳列棚と店内のショウウィンドウはスゴイことになってます。レアな本たちがザクザク。棚もギュウギュウで床もギュウギュウ。通路にかごが置かれているので、足の甲を棚と平行にしないと進めません。しかし…値段がお高め。まんだらけの値段がスタンダードになりつつある現在、システムから逃れられない非力さを、痛切に感じてしまう。欲しい本が見つかると「これは本当にこんなに高いのか?もうちょっと安いものじゃないのか?」と思いつつ買ってしまう心の弱さ…。価値と価格と貴重さと欲望の迷宮。この世界は相変わらず価格を付ける立場にいるものが強者!ということなのだろうか。まあ泣き言を言っても始まらないので、本当にシステムを忌避したいのなら、システムに頼らず自身の値段に合った本を、自分の足で探し出すしかない。まんだらけは他にも特撮・アニメ本、攻略本などの古本屋も。こっちも相変わらずスゴイことになっている。ちなみにブロードウェイのパンフを見ると、この「記憶」は売り場を拡大するよう。

相変わらずいつ来てもスゴイ『ブロードウェイ』。4Fの「古書ワタナベ」は定休日だったのが残念。何だかんだ言いつつも、何度来ても楽しいところである。その分、激しくエネルギーを消耗することも請け合いである。
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2008年06月15日

6/15石川・金沢 街外れの古本屋二店

金沢は毎年のように仕事で訪れているが、いつもついでに訪ねるのは石川県立美術館。鴨居玲の「1982年 私」を見に行くためである。しかし今年は大好きな絵画と古本屋を天秤にかけ、古本屋を取ってしまったのです…。


k_bungaku.jpg●金沢「文学堂書店」
賑やかな片町の交差点から300mほど進むとその店はある。看板は出ておらず、かろうじて店前に出ている均一台(ちっちゃい…)で古本屋と分かる。その姿はさながら「白い荒野に建つ古本屋」。周りは駐車場、そして金沢の道は白い。店の外観も白い…。店内は台形、右側に文学や趣味・海外文学・ノベルス(背文字に『殺人事件』という文字が躍りまくり)。左側は技術書・学術書・新書・文庫などが。それほど古い本はないようだ。レジに人はいない。どこからか咳き込む声とテレビの音が聞こえてくる。「すいませーん」と声をかけると、誰かが壁の向こう側で立ち上がる気配。ノソリとレジ横の出入り口から姿を現す店主。その瞬間、私を見ながら「あれ?何でここにいるの?」と言うニュアンスを含んだ表情を見せる。店主は、チュートリアルの福田が枯れた感じに見えなくもない。いい味である。光文社「家相の科学/清家清」を購入。


meiji.jpg●金沢「明治堂書店」
ここも片町の交差点から、さっきとは逆方向に400mほど進むと、武家町の近くにある。通り沿いの古い建物で、二階の磨りガラスがかっこいい。店内は正方形で右側の一部をを壁で囲い、倉庫にしているようだ。本はパラフィンが掛かり、棚の中は整然としているが、通路と棚下部分の平台は本の山。あらゆるところに溢れ、時間の経過と共に山が高くなってきている模様。無秩序が秩序を侵食する寸前、と言う形容が正しいように思う。文学・美術・思想・風俗・文化・文庫…。本棚の枠には、手書きのおススメ本名&値段が貼り付けてある。眺めているだけでも楽しい。そしてレジの後ろも本の山。レジに座る店主はさながら古本の王である。その店主が一冊の本を探している。「ネットで売ったんだっけ…ここか?あ、ある。もう一冊ある!」どうやら店主も侵食寸前のよう。本をレジに出すと「あぁ!」と何故かビックリ。愛すべきお茶目なオヤジさんである。ハヤカワ文庫NF「小さな庭のウォッチング/乾信一郎」を購入。

金沢は離れた場所に店が点在している。時間が少ないのもあったが、ダッシュで二店が限界でした。
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6/14名古屋古本屋ロード

名古屋は鶴舞で駆け巡り。そこは驚愕の古本蟻地獄!長ーい罠のような古本屋ロードだったのです!


yamaboshi.jpg●名古屋「山星書店」
鶴舞駅の歩道橋を渡ったところの一軒目。「やまぼし」と読む。まず店頭に掲げてある看板の書体がかっこいい。一見普通の古本屋だが、中に入ると文学がいい感じ。純文学と探偵・推理小説が整然と並べられている。当時の印刷が波に乗り始めた綺麗な本が多い。網目の粗い印刷に原色な感じは、背を見ているだけでアナザーワールドに誘ってくれる。他は歴史・宗教・建築・土木・生物・美術など。店の真ん中を貫いている棚が、中ほどでクリ貫かれており、トンネルのように潜るのがちょっと楽しい。店員さんはずーとっ、梱包材の「プチプチ」の話をしている…。


daigakudo.jpg●名古屋「大学堂書店」
1Fと2Fに分かれている。2Fは漫画・特撮・DVD・レコード・写真集など。1Fがいわゆる古本。すべての本に帯が巻かれ、版と値段が書かれている。文庫とて例外ではない。店内はツボを押さえたいい品揃えである。そして値段が押し並べて安いのが魅力。文学系が充実。技術書や辞書なども多い。防犯カメラが各所を捉えているハイテクな古本屋。岩波文庫「美しき町・西班牙犬の家/佐藤春夫」を購入。


network.jpg●名古屋「古本 NET WORK」
どこかのバンド名のようなお店。入り口が狭く、看板が出ていなければ古本屋と分からない。店内は縦に驚くほど長い!通路が二本。岩波文庫がひたすら棚一段で、奥の方まで並んでいるのは面白い景色。音楽系に力を入れているようで、本・CD・雑誌などが圧倒的な量で棚を占める。棚の一番上に美術関係の本が面差しでズラリと並べられている。他に建築・風俗・思想などがある。奥まで行って気付いたのだが、この一本目の通路は向こう側と通じておらず何故か行き止まり。仕方なくレジ前まで引き返し、隣に入るとそこは棚一面がアダルト。漫画と写真集で埋められており、もう壮観としか言いようがない。その対面はすべて雑誌。車・鉄道関係が豊富に揃っている。余談だがさっき買った佐藤春夫の本が、こちらでは350円で売っており、セコイようですが軽くショックを受けてしまいました。


sansindo.jpg●名古屋「三進堂書店」
最近久しぶりに出会った、普通の町の古本屋。均一ワゴンに官能小説が混ざっているのがホッとさせてくれます。店に足を踏み入れるとカレーの匂い。レジ裏からはゴトゴトと生活音がモロ聞こえ。だが決して何の思想も無いという訳ではなく、棚はしっかりとしている。寺社・宗教関係に力を入れているようだ。


aki.jpg●名古屋「亜希書房」
激しく老朽化したビルディング。その外観に負けず劣らずな、まるで九龍城のような地下にその店はあった。荒んだ階段を降りると「立ち小便するな!防犯カメラ作動中」の張り紙。恐らく防犯カメラは設置されてないのだろう。通路を奥に進むと定食屋の向かいに古本屋が。ショウウィンドウに絶版漫画がズラリと並んでいる。店内に入ると、未来世界でご禁制の紙の本を見に来た錯角に囚われるワンダフルな空間!店の形は細長い三角形。とにかく雑誌がスゴイ。70年代のジャンプやサンデーがゴロゴロ。ぱふやふぁんろーど、鉄道関係などマニアックな雑誌も勢揃い!とても綺麗に分類されてます。探偵・推理雑誌なども当然の如く棚に。雑誌にはあまり興味が無いのでスルーしましたが、本もなかなかです。文学・戦記・超常現象・映画・演劇・ノンフィクション…見応えたっぷりです。取りあえず何があるか分からないので、端から端まで見ずにはおられません。ちなみに漫画類は外のウィンドウで眺めるのが正しいようです。


tsutaya.jpg●名古屋「つたや書店」
名古屋ならではの広い大通りの角地にある。店内は通りから一段低くなっており、段差(微妙なスロープ)に注意。ここも町の古本屋。平台から80年代〜90年代エロ本・表紙の女性の視線が痛くもあります。しかしレジ横には古い文学の初版本がズラリ。侮れません。


sanshodo.jpg●名古屋「三松堂」
右が新刊書店、左が古本屋と言うハイブリッドな書店。それぞれにレジがあり、銭湯の番台が男湯と女湯に別々にある感じである。入ったところにある回転棚は文庫でギュウギュウ。重みのせいか傾き気味。回そうとすると途轍もなく重く、ギチギチと悲鳴をあげながら、今にも倒壊してしまいそう。幻想文学・短歌・山岳・初版本…中でも写真関係が充実。店主は和菓子をつまみながら、隣の新刊レジの奥さんらしき人と会話。光文社「軽井沢心中/荒木経惟」を購入。

この名古屋の道、間の伸びた神保町のようである。一つの古本屋に入ると、遠くに新たな古本屋が見える。まるで砂漠の水場を次々と巡っているように、道の先へ先へと進んで行くはめになる。今回、いつものように時間がなく、まだまだ先にも古本屋があるのを知りながら引き返さざるおえなかった。次回は逆からリベンジしようと想う。
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2008年06月12日

6/12東京・吉祥寺三店

買い物ついでに駅近くの古本屋を急襲。改めて廻ってみると良質なお店が多く驚きでした。


basara.jpg●吉祥寺「バサラブックス」
吉祥寺駅南口の狭いバス通りにある。一・二年前に開店。外には壁にへばりつくように200円の均一本。店は小さいが品揃えはしっかりしている。店自体をジャンルで括るとサブカル一般と言うことだろうか。古本以外にもミニコミ誌・Tシャツ、何故かコンドームやローションも奥に売っている。文庫の棚が素晴らしく、隙間の小さい棚も大きい棚も面白い本が並ぶ。ちくまや岩波・中公中心で絶版も多く揃っている。漫画・映画・演劇・思想・詩なども厳選された魅力的な本たちが。値段は中々良心的。そこまで古い本ではないからだろうか(遡っても70年代)。ここで本を買うと、商品を渡される時に必ず「ありがとうございます!本の買取も行っています!よろしくお願いします!」と力強く言われるので、こちらも思わず元気よく「ハイっ!!」と答えてしまうのです。福武文庫「狂人日記/色川武大」を購入。


yomita.jpg●吉祥寺「古本よみた屋」
井の頭線のガード近くにある。店前・店内共に混雑。年配の人・若い男性女性・小学生…店のキャッチコピー『女と男と子どものための総合古書店』の通りである。スタッフも多く忙しく立ち働いている。古本・古書ともに扱っているが、品揃えが素晴らしく筋が通っていて、ムダがない。見てて飽きない棚が並んでいる。幻想文学・絶版漫画・美術・芸術・建築・音楽。児童文学…見たことのないような本が結構あります。当然いい本にはいい値付け。長居して気になる本を一冊一冊手に取っていたら、相当長い時間を店内で過ごすはめになりそう。福音館書店「やぎのはかせのだいはつめい/槇ひろし」を購入。


liburulibero.jpg●吉祥寺「古書りぶるりべろ」
JR中央線・高架下の書店。表の看板に店主手書きのポップがベタベタ。入荷した本や昨日売れた本を書き出しているようだ。店前のスペースは広く、雑誌・文庫・コミックなど多岐に渡る。ハードカバーの棚で目立つのは、何故か埴谷雄高の本。店前に大量の未来社のシリーズなんて見たことありません。店内に入ると右にショーケースがあり、澁澤本や稲垣足穂などが。壁一面を棚が覆い、中はわりと背の低い棚が並べられている。幻想文学が多めで、澁澤本は先ほどのウィンドウとは別に平台で特集してあるほど。文庫も多く、新し目だがミステリー中心に棚を固めている。ところどころにショウウィンドウがあり、プロレタリアな雑誌や珍しい本などが。目の保養には抜群である。それにしても気になるのは、店内でも棚の一段を占める埴谷雄高関連の本。いい品揃えである……とここで埴谷雄高が、この近所に住んでいたことに思い当たった。もしかしたら顔を出していたのかも…。10年ほど前だが、雑誌「太陽」掲載の写真を元に、埴谷の自宅を見に行ったことがある。その時の記憶を頼りに、久々に訪れてみようと思った。しかし記憶が不確かなのか、没後ずいぶん経ってるので取り壊されたのか、一向に見つからない。景色に見覚えはあるのだが、目的地にはたどり着けず、ダラダラとさながら不審者のように住宅地を彷徨い続けるのでした…。
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2008年06月09日

6/8愛媛・松山二店

坊ちゃんの町で古本屋を求めアーケード街をダッシュしてきました。


live.jpg●松山「古書&CD らいぶ」
アーケード・銀天街にある二階建ての古本屋。一階は新古書・児童書・コミック・文庫など。時代劇本を買い取り強化中。さっと店内を一回りした後、見所でもある二階へ。店の真ん中から立ち上がる階段を登ると、古い本の匂いが途端に強くなってくる。わりと広いフロア内は壁一面の棚と四つの棚。あらゆるジャンルの古い本に取り囲まれた状態。文学・評論・ノンフィクション・岩波文庫・歴史文献・児童文学…中でも美術や郷土史に造詣が深いようだ。この階には一階とは別にレジがあるのだが、階段上がり口の向かいにあり、しかも階段部分が吹き抜けと化しているので、レジに座ってる初老の人が宇宙戦艦ヤマト・沖田艦長のポジションに見えなくもない。座っている下にアーケードを通る人の姿が見え、ダイナミックな光景である。店内にはJ-POPが流れっぱなしになっているが、曲間に「♪らいぶらいぶらいぶ〜…」と独特のテーマソングが挿入されている。角川文庫「壁の絵/野呂邦暢」を購入。


bochan.jpg●松山「坊ちゃん書房」
「らいぶ」の一軒隣にある半地下のお店。漫画が多い店前のワゴンを抜け、階段を下るとそこは本の要塞。棚に収まり切らない本たちが腰の高さまで通路に背を向けて積み上げられている。しかしこの本たちは確実に入れ替えられているようで、下の本が悲惨な事になっていない。店にはかなり高齢の老夫婦がいるのだが、まさかこの二人が本をこまめに入れ替え移動させているのだろうか…。ここもオールジャンルと言っていいくらいの品揃え。分類しっかり、値段もしっかりである。欲しかった本を見つけレジの前に立つと、店主と思われるおじいさんがテーブルに両手を乗せ、がっくりと深くうなだれている。どうやら眠ってしまっているようだ。そっと「すいません」と声をかけると、頭がクーッとゆっくり持ち上がり、目をクワッとこちらに向け「いらっしゃい」。寝ていたことをおくびにも出さず、本を丁寧に梱包するのでした。帰り際に入り口付近にあるショウウィンドウを眺めると、そこには夏目漱石の千円札が。よく見るとナンバーが「0500000」とキリのいいもの。さすが坊ちゃん書房と感心しつつ店を後にしました。毎日新聞社「神野悪五郎只今退散仕る/高原英理」を購入。
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2008年06月08日

6/7大阪・なんば古本屋巡り

大阪は「なんば」の古本屋を駆け巡りました。今日は時間的余裕があったので、初の六店舗!それでも移動は基本的に小走り。大阪の街はにぎやかですが、非常に走り難かったです…。


miyamoto.jpg●なんば「宮本書店」
日本橋交差点近くにある。町の小さな本屋がそのまま古本屋になってしまったような内装。レジではおばさんが一人、廉価版のコミックを整理中。店前のワゴンを占める大事な商品のようだ。本は戦記・文学・将棋。囲碁・アダルト・文庫と言った感じ。すべての本に手書きの帯(タイトル&著者名)が付けられている丁寧さ。意外に新しい売れ筋の本が多い。規模では当然負けますが、ちょっとしたブックオフのよう。だが値段はそれほど安くなっていない。定価の3/5ほどか。本を買う時、お金を渡すと「おおきに!」と言われ意味なく嬉しくなりました。角川学芸出版「日本怪魚伝/柴田哲孝」を購入。


tenchi.jpg●なんば「天地書房」
ビックカメラ向かいの角地にある全面ウィンドウの綺麗な古本屋。中には各種全集がこれでもかと積み上げられている。全集・文学・評論・学術書・演芸・民俗学……とにかく箱入りの本が多く、明らかに箱を中心に品揃えしていると思われるほど。棚にピッチリと隙間なく収まり、美しくスクエアである…しかし完璧すぎてちょっとコワイくらい。集英社新書「陰陽師/荒俣宏」を購入。


nanbashoseki.jpg●なんば「なんば書籍」
天地書房と同じビルの地下一階にある。看板を共有しているので(デザインなども同一)系列店らしい。地下へ降りる階段を下ると、かなり入り口から離れているのに「ンガァ〜ッ」と自動ドアが開いてしまうので入らざるおえない。品揃えは上より堅い感じです。県史が棚一面に並んでいるのは壮観。ここも箱入り本中心だが、上ほどピッチリ揃えられていない。レジのお兄さんがパソコンを見ながら「あ〜そうかぁ」とさっきから繰り返しつぶやいている…。


mochizuki.jpg●なんば「望月書店」
なんば駅近くにある「THE街の古本屋」。店前では週刊漫画を半額で並べている。棚には「両替出来ません!」の張り紙がベタベタ。何かよっぽど困っているようだ。中は文庫や一般書、雑誌などが多い。古い本もたくさんあるが、あまり食指は動かず。調度店に入った時、本を売りに来ている母娘がいた。大きなスーツケースを持ち込み本を見せていたが「こういうのはウチでは…。最近本が動かないんですよ。ごめんなさい〜」と断っていた。ちなみにこのお店の隣には「平田書店」と言うお店があったそうですが、跡形もありませんでした。


nannbakosho1.jpg●なんば「南海なんば古書センター」
望月書店近くにある古本屋集合フロア。一階に現在三店が入っている。昔は目の前にあった大阪球場に14店舗入っていたそうです。球場の取り壊しとともに移転。中でも注目すべきは「山羊ブックス」。プロフェッショナルな品揃えです。SF・時代劇・幻想・映画・漫画・文庫…ツボを押さえまくってます。澁澤龍彦の自筆原稿もあり。高いものは当然高いのですが、古本は良心的な値付け。しばらく本棚を眺めていると、先ほどの母娘がここに本を売りにやってきた。素早くスーツケースとダンボール箱を店内に運び込む店主。中を検分し手早く仕分けしていきます。店主が「誰の本ですか?」と聞くと、娘が「父のです」。本はビートルズの本や開高健。一体お父さんに何が…。他の二店はマンガやアダルト中心のお店でした。山羊ブックスで中公新書「建築有情/長谷川尭」を購入。


isao.jpg●なんば「イサオ書店」
くいだおれがある通りから一本入ったところにある。入り口が二つある珍しいお店。向かって左が堅い本。右が漫画・文庫・アダルト。左は古い本が多い。社会科学・文献資料・文学書・一般学術書と店前の日除けに書いてある。中のショウウィンドウには将棋関係の本が多数。団鬼六先生の将棋の本も何冊かある。店前のワゴンは表紙を正面にして並べてある。珍しいが非常に見難い。
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2008年06月03日

6/3東京・高円寺「Auviss」


auviss.jpgすみません、今回古本屋ではなくレンタルビデオ屋を紹介。「看板に偽りあり」ですが、しかしニュアンス的には決してかけ離れたものではないと確信しています。
高円寺駅・北口の路地にあるビデオ・ブティック。レンタル・セル共に展開。ジャンルは邦画・洋画・アジア映画・欧映画・音楽ビデオなど。これだけ書くと普通に思えますが、置いてあるビデオたちが何と廃番ビデオの山。80年代終わりの紙パッケージビデオが棚のあちらこちらに。いつのまにか見かけなくなったビデオ、DVD化されていないビデオ…この店を偶然見つけた時は、好みの古本屋を見つけた時に匹敵するものでした。ハミングバードの大和屋竺監督作品など10年ぶりの再会。石井輝男作品も異様なほど充実(海外版の『恐怖奇形人間』のDVDも当然のようにレンタル中)。ピンク映画の名作も多くあり、それについては壁にこの店について書いた切通理作の文が貼り出されてます。どうやらここはその世界では有名なよう。現に映画マニアの知り合いにも店について話すと「オービスね」と事も無げな反応でした。しかし気をつけることがひとつ…店の主人の鋭い視線がニュートリノのように体を貫きます。さすがこれだけの品揃えを実現させ、維持してきただけのことはあるレーザーのような視線。店内で品定めをしていると、頑固親父の寿司屋にいるような緊張感を味わえます。でも棚は本当に凄い。お客さんも多く出入りしてます。ここに来る度に「何て素晴らしい生き方をしてるんだ。こう言う方法もあるんだ」と思わされています。
posted by tokusan at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

6/1東京・下北沢三店

札幌から東京に戻り、そのまま次の仕事場の下北沢へ向かった。そこで現場にたどり着くまで二店、帰りに一店巡ってみることに…。


honkichi.jpg●下北沢「ほん吉」
茶沢通りからちょっと入ったところにこのお店を見つけたのはついこの間。広めの店前を利用し安売り本が置いてあり、それが通行人を引き寄せている。店の中は倉庫のようで天井が高い。壁一面を覆う本棚。その店内に二つの長い棚が置かれ、通路を三つに分けている。右側は学術書(哲学・論理学・言語学・心理学・宗教..etc)が多い。真ん中には文学・文学評論・ノンフィクション(結構充実)・文庫。左側には音楽・美術・建築・漫画など。そして入り口左にある児童書が見所。本は古いものから新古書まで玉石混合。見ごたえあります。通路が広いので棚が見やすいのは嬉しい。何故かアニメのセル画も販売している。岩波少年文庫「床下の小人たち/M・ノートン」と幻冬舎「趣都の誕生/森川嘉一郎」を購入。


bibibi.jpg●下北沢「古書ビビビ」
このお店は名前だけは知っていました。「何かが空を飛んでいる/稲生平太郎」を検索すると、店が探書しているので必ず引っかかるのです。というわけで、下北ついでに訪ねてみると、あのスズナリに入っているのでまずびっくり。横丁の看板にスナックに囲まれ、店名が書いてあるのがスゴイ。いわゆるサブカル系なのかな、と思いつつ店内に入るとまたビックリ。サブカルと言う一言ではくくりきれない品揃え(乱暴に分かりやすく言うと、深いヴィレッジヴァンガード)。何と言うかキレイに分類されていると言うより、本の並びが何だか気持ちのよい、カラーチャートのような「知のグラデーション」になっているのです。もちろん店主の好みが強く反映されているのですが、真ん中のショウウィンドウを中心に滑らかに回遊できるのはやっぱり楽しい。カウンター内の店員さんはお客さんが入ってくると「いらっしゃいませ」、出て行くと「ありがとうございました」。だけどメチャメチャ本を梱包し続けてます。忙しいんですね。


sirakaba.jpg●下北沢「白樺書院」
外見はいわゆる町の普通の古本屋っぽいのですが、バランスよくしっかりと哲学を持った本棚が迎えてくれます。新旧取り混ぜ棚に差されてますが、秩序無く並んでいるのではなく、新しい本がその並びにアクセントを与えている感じ。ビビビさんとは違う「知の流れ」を感じます。映画・演劇。詩・短歌・俳句などが充実。そして何故か店内のあちこちに鳥のエサが置いてあります。…なぜだろう?レジに本を差し出した時に「鳥がいるんですか?」と店主に思い切って聞いてみると、黙ってレジ裏の引き戸をガラッと開け「卵を抱いてるんだ」と鳥かごを見せてくれてニンマリ。光が急に当たったため「ピ〜ッ!」と甲高く鳴く緑の小鳥。何だか私もニンマリ。太田出版「編集者という病/見城徹」を購入。
posted by tokusan at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする