2008年09月30日

9/29宮城・仙台 近接三店+1?

四ヶ月ぶりの杜の都仙台。仕事の合間の45分という短い時間で、ダッシュツアー決行!あまりにも急ぎ過ぎたので、いつもより詳細さに欠ける内容ですが、ご容赦頂きたい。それにしても三店が近接しているのが救いだった…。


kumagaya.jpg●仙台「古本専門店 熊谷書店」
仙台駅西側、サンモール一番町を南に抜けたところにある。他の二店も同じ通りに並んでおり、ここは一番奥に位置する。入口の両脇には、まるで忍者のように壁にへばりついた均一棚。店内は壁一面が本棚。真ん中には、背中合わせの細い棚が前後に一本ずつ置かれており、“日”の字型の通路を作り出している。あまりゴチャゴチャしていない見やすい店内。左の壁には、ノベルス・戦記・文学・郷土史・辞書、右の壁には時代劇文庫や学術書・美術本が並んでいる。真ん中の棚には、文庫・新書・海外文学・絶版文庫などが。よく見ると珍しいものもあるが、印象は普通の古本屋かなぁ…と思っていると、天井から下がる一枚の案内板『地下の売り場もご覧になって下さい』と書いてある。むむ!時間は無いが意地でも覗かねばっ!外に出ると店の右に地下への階段が見える。そこを降り切ると、目の前に『本、本、本!』という貼紙。左の店内へ入ると「いらっしゃいませ」の声。おおぉっ!この棚の配置はっ!…練馬・一信堂以来の『パノプティコン』形式!この複雑に入り組んだ店内でサバイバルゲームを開催すれば、大盛り上がりすることは確実!棚には古い本も多く、日本文学・近代文学・歴史・社会・文化・詩歌・児童文学・鉄道・芸能・ポケミス・コミック・教科書などが、これでもかっ…という感じで並んでいる。あぁ…もっと時間があれば……。もっとゆっくり棚から棚へ…。


shobundo.jpg●仙台「昭文堂書店」
熊谷書店の右にあるお店。その明るい店内から見えるのは、一見ガチガチに硬い本の揺るがぬ牙城!しかし中へ足を踏み入れると、意外な本達が足元にあり、フッと肩の力が抜けるよう。壁を覆う棚はすべて学術書・研究書・資料本などガッチガチ。…だが棚の足元には半額の文庫本・ハーレクイン・新書・岩波文庫・少女漫画。雑本などが、上の棚と同様キレイにキッチリブロックの如く固まっている。真ん中の背中合わせの棚にも、最近の日本文学・海外文学・幻想文学などが並び、壁際とのギャップがこれまた楽しい棚となっている。一段高いレジでは店主が魔法瓶から珈琲を注ぎ、一息ついている。あぁ、いつの間にか外が宵闇に…。


honnyara.jpg●仙台「本にゃら堂」
仙台古本通りの一番手前にあるお店。間口も狭いが、お店の中もそのままで、何とも可愛らしい印象。サッシを開けて中へ入ろうすると、びくともしない。『休み?』と思いドキッとしながらも、左のサッシに手をかけるとカラリと開いた。薄暗い照明と木の本棚。ちょっとキレイでリフォームした感はあるが、決して元々ある古い雰囲気を壊してはいない。細い店内、両側の壁は本棚。入口付近より少し奥まった所に背中合わせの本棚があるため、入った瞬間は余裕のスペース。それほど狭苦しく感じない。しかし通路に入ると途端に狭くなり、棚の下を見るには一苦労。壁には歴史本や時代劇、東北モノの本も多い。旅先でこう言うご当地本を見られるのは、旅情をかき立てられ実に楽しいものである。文庫本も時代劇・歴史小説が多く、店としても力を入れているようだ。他にも、美術・古本の本などが良いセレクトで並んでいる。どこの棚もムダ無く、血の通った本が並んでいるようだ。しかも安い!本を手にして奥のレジへ。レジ周りの雰囲気が、またちょっと違った感じ。古い大漢和辞典が棚に収まっていたり、店主の頭の上に巨大なセピア色の写真が掛かっていたりするのだ。ハンチングを被った老人が、古本屋の前で古本を手にしている写真。よほど店主にとって大事な人なのだろう。あ!『本にゃら堂』という店名も非常に気になります。しかしそろそろタイムリミット。そのまま静かに引き上げました。ちょっと急いだら引き戸に指を思いっきり挟んでしまった…。指をさすりながら、すっかり暗くなった空を見上げる…東北はもうすっかり秋の気配。講談社文庫「柳生刺客状/隆慶一郎」を購入。

この一角に近い所にある『ぼおぶらや古書』は中々開いていないことで有名なお店。もしや、と期待して足を伸ばしてみたが、やはり扉は固く閉ざされていた。かと言って閉店している気配もなさそう。この後はアーケードをひたすらダッシュ。仕事場へと戻りました。
posted by tokusan at 01:34| Comment(2) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

9/28東京・三田 小川書店


ogawa.jpg白金高輪駅近く、桜田通り沿いにある。ちょっと寂しい、車だけがブンブン通る巨大な道に古本屋…おぉ、まるで知の灯台のようである。店頭には二本の均一本棚。文庫・ハードカバー・ノベルスが詰まっている。その裏にも、ダンボールの上に横積みされた様々な本が。本越しに見える店内には先客がチラホラ。心強さを感じ、自動ドアを開けて店内へ。途端にドドドッと迫り来る本の山!棚に収まっている本より、通路に横積みされている本の情報量が多いようだ。幡ヶ谷の「なつかし屋」よりは余裕があるが、とにかく通路の本がスゴイ!縦に横に積まれ立て掛けられ、絶妙なバランスの本タワー。その雄姿はまるでモニュメントバレーの奇岩!崩れないことを祈るばかりです。店内の基本形態は、左右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚、奥にレジがありその横には二階への階段が確認できる。右側壁際の棚から検分。所々本タワーが障害となり見えない部分が多いが、文化・オカルト・歴史・郷土史・文学評論などが、発掘されかけた遺跡のように確認できる。向かいには、雑本・戦記・戦史・芸術・新書・文庫・辞書が収まる。下段には「東京人」や「太陽」などの雑誌が。レジ横にも巨大な文庫山。微妙にナナメになっているので平衡感覚がおかしくなりそう…。レジでは店主が電話の真っ最中。はばかることなく大声で楽しそうに話している。どうやら店の調子を聞かれているようだが「え?笑いが止まらないよ。えぇっ?気がおかしくなりそうで、泣き笑いだよ…」と笑いながら話している。その笑いが救いです!ファイトっ!と密やかに心で声を掛け、レジ前を通過。二階への階段にはビジュアル本や文庫の揃いが積まれている。上はお店というわけではないようだ。左の背中合わせの棚には、パラフィンに包まれた古い文学本や伝統芸能本。その横は新しめの文庫が入り口まで並ぶ。下段にはアダルトが横積みで収まる。壁際にはまたも巨大な本タワー。画集や写真集・図録などが、後ろに何とか垣間見える状態。隣りの日本文学と歴史・時代小説の棚は開けており、見やすくなっている。……ん?あの最上段に横に入っている本は!「笠井潔探偵小説集」!ぜひ手に取ってみなければ…と思えども、手のまったく届かない高所。脚立や踏み台なども見当たらない。店主は未だ電話中…。仕方ない、本を買うついでに話しかけてみる。「棚の上にある本を見たいんですけど」「あぁ、ちょっと待ってね」と言い、電話相手にも「ちょっと待ってて」。二人で通路を文学棚の前へ。「どれ?」「あれです」と指差すと、店主はおもむろに靴を脱ぎ、背中合わせ棚の平台に乗った!そして足を素早く壁際に積まれている本の上に乗せた!…いいんだ、本に乗っても…バランスを取り、片手をグイッと伸ばし、本を手に地上へ素早く舞い戻る。「ハイ、どうぞご覧ください」何と身軽な…と思い本をチェック。値段を確認すると安いっ!帯と付録は付いてないが安過ぎるっ!遠慮なく買わさせていただきます!ここは普通に安く嬉しさがこみ上げてくるお店です。そして本も店主もバランスを取るのが上手かったのです。岩波書店「日本の写真家12/堀野正雄」作品社「天使 黙示 薔薇/笠井潔探偵小説集」を購入。
posted by tokusan at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月27日

9/27東京・目白 夏目書店


natsume_m.jpg駅を出て人でごった返す目白通りを、左へ300mほど進むと姿を見せる。通りを挟んで斜め前には金井書店の本店(東京駅八重洲地下街古本屋の総本山)が。さて、こちらのお店だが店名が何処にも無いっ!上にも壁にもガラスにも脇にも無い。一体どんな訳が…。店頭には文庫均一本と、その後ろには時代物のガラスケース。中には美術関連の古書がディスプレイ。店の右側には美術図録が収まった本棚。そのさらに横にはショウウィンドウが広がっており、こちらにも美術本が、壁に掛けられ飾られている。出入口は二ヶ所、右から中へ入る。床は入口部分から続く、コンクリのたたき。壁は作りつけの本棚、真ん中に背中合わせの棚…店頭・店内ともに時間の経過が、古さと風化だけではなく『気配』として留まっている。うん、いい感じ。通りを歩く人も、やけにこの店を覗き込んでいくようだ。しかし、店内にも店の名は何処にも見られない。仕方ない、本を見ていこう。左には入口のウィンドウから続く、美術・芸術の評論や評伝。かなり古い本も混ざっている。奥は美術図録がギッチリ。向かいの壁際は、時代・歴史小説から始まり日本文学・ミステリー・自然科学・近代文学・詩歌・古典・映画・音楽、そしてレジ横は海外文学というしっかりキッチリしたジャンル分けの棚。棚の前には大判の美術全集がキレイに積み重ねられ、文庫を置く棚となっている。この全集の箱部分が毛羽立っており、上から見ていると何故か蚕の巣箱の印象。レジで本を読みふける何だかシンプルな店主の前を通り左側へ。レジ横には江戸関連や伝統芸能が収まる。壁際には、民俗学・哲学・宗教・心理学・社会・海外文庫となっている。棚の中に一冊の分厚い古い本…背文字を見ると「条件反射学 パヴロフ著 林髞訳」と言うスゴイ本が…林髞ってもしや木々高太郎先生!?だとしたら立派なダブルネーム。木々マニアは買いですな。向かいは文庫&新書棚で、この棚がとにかくスゴイ!そういう作りなのか歪んでしまったのか定かではないが、本がすべてこちらに向かい、下にうなだれているのだ!つまりはすべての文庫が軽くお辞儀をしているのである!中々ショッキングな光景…大惨事にならないことを祈るばかりです。本を一冊抜き出してレジへ。店名の秘密を解き明かすそのために!本を受け取り包装し始める店主。今だ!「こちらのお店は何と言われるんですか?」とことさら馬鹿丁寧に質問。店主が上目遣いにこちらをジロリ。そして包装紙を指し示し「ここに書いてあるよ」…なるほど、包装紙に店名らしきスタンプが。しかしまだハッキリと確認は出来ない。何と言う曲折的な回答!そして「もう直すのめんどくさくてさ、直してないんだよデッヘッヘッヘ」と照れ笑い。あの店頭のブリキ板の看板が灰色なままのワケ…めんどくさいからだそうです。おやじさんとこのお店に幸あれっ!新潮文庫「家族会議/横光利一」を購入。
posted by tokusan at 18:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月26日

9/26東京・東長崎 20年ぶり二店!

豊島区・東長崎…この駅に降り立つのはほぼ20年ぶり。以前は古本屋にはまったく気付かなかった…。


yamazi_hn.jpg●東長崎「ブックランドYAMAZi東長崎駅前店」
駅北口すぐ、細い路地の飲み屋街にあり『あなたの街の古本屋』というキャッチフレーズを掲げたチェーン店である。角地に建ち、出入口が二ヶ所。店頭には均一本の文庫&コミックラックと、『カバーなし文庫 超特価20円』のワゴンがある。今時10円玉二枚で本が買えるのはスゴイ。通り沿いの入口から入ると、縦長の店内を埋め尽くす白い本棚たち。入口近くはすべて文庫本…しかし所々で本がナナメになっていたり、歯抜けになっている所がある。ちょっと寂しいな、と思いつつ上の方を見ると『ただいま不足ぎみにつき感謝査定で買取中』という貼紙が。不足ぎみかぁ…。左は時代劇文庫、右が奥のレジまで現代文庫が並ぶ。それほど古い本は無いようだ。左の入口前には、廉価コミックと海外文学文庫のラックが置かれている。奥へ進むと右はレジ、その正面は100円単行本本棚。さほど古くもなく新しくもない本たちが、新しい出番を夢見て深い眠りについている。足元には別冊宝島の束…。その奥はノベルスと新書、店内へ飛び出した棚にはビデオとDVDが収まっている。その一つ奥は、逆“コ”の字になっており、文学評伝&評論・思想・社会・映画・テレビ・スポーツ・歴史・サブカル・実用・ムック・写真集などが細かく並ぶ。向かいのレジ横には、最近の日本文学とコミック文庫。そして最奥、店の1/3はコミックとアダルトの迷路となっている。コミック棚もずいぶん空きが多いようだ…。外にある貼紙を見ると『コミック、文庫不足につき高価買取中』…どうにかしないとイカンですな。と言うわけで何も買わずに退散…。


yusen.jpg●東長崎「湧泉堂書店」
駅北口を右方向に進んだ、踏み切り近くのお店。さっきから商店街には、ず〜っとポール・モーリアが流れている…白昼・商店街・イージーリスニング…何だか脳みそがとろけてしまいそうだ。そんな緩んだ視界に入って来たのは、意外なほどキレイでピシッとしている店構え。店頭には、ラック・平台。本棚など多様な什器が置かれているが、スッキリと左右対称!この左右対称ぶりは、店の奥まで続いているようだ。店頭で目立つのは、児童文学と女性向けのムックや雑誌。そのせいか一瞬新刊書店に見えたりもする。二ヶ所ある出入口の右側から店内へ。この時、入口の上に棚が一段据えられ、ズラリと大判の美術本が並んでいるのに気付く。中は奥のレジ周り以外、壁はすべて天井までの本棚。真ん中には背中合わせの棚。逆“U”字型の店内である。右の壁際はキッチリと硬い几帳面な棚で、文化・風俗・社会・人文・宗教・思想・哲学・数学・自然科学・東京&大阪などが並び、静かな水面のような棚となっている。ただし、膝元の平台には一部アダルトが置かれ、そこだけは波立っている。奥のレジ横には詩歌と辞書。向かいには文庫がズラリ。現代文庫(あ、ここも講談社文庫が色揃え並びになっている)・岩波文庫・時代劇文庫と並び、下の平台はすべてざわめくアダルトたち。レジ前を通ると、レジ台前部分にカードゲームが並べられている。目を落とすと「マジック・ザ・ギャザリング」のカードパックがキレイに並べられている。どうやら中古カードではなく、新品のようだ。ここにこれが並んでいると言うことは、何らかの必然性があるのだろう。まさかレジに座っているおばあさんがプレイヤーなのだろうか…。左通路に入る。レジ横には、映画・伝統芸能の本。左の壁際は半分ほどがコミックで埋まり、入口近くは時代劇と歴史小説を中心とした文学棚。その横にガイドブックや実用書が収まっている。向かいはには文庫・ノベルス・新書が。それほど古い本は無いのだが、とにかくキレイでピシッと背筋が伸びているお店。かと言って堅苦しい雰囲気もなく、雑誌の積み上げ方もさりげなく美しかったりする。そして左右対称…。自宅で自分の本をこんな風に整理出来たら、さぞかし毎日を快適に過ごせるのだろう。淡交社「谷崎潤一郎の京都を歩く/河野仁他・渡部巌」を購入。

東長崎の狭い路地をツラツラと自転車をこぎながら古本屋探しをしていると、前から来た自転車の人と一瞬見つめあった後、二人同時に「あ〜〜〜っ!!!!」と大絶叫。何と三年ほど音信不通だった知人。どんくらいの確率で出会ったんだ…などと思いつつしばらく立ち話。しかし「こんなとこで何してるの」の問いに、まさか昼日中から『古本屋ツアーをしてる』などとヤクザなことは言えず「いや、仕事先が近くにあってね」と思わずウソを…。まぁ雨が降らなくてよかったなぁ…。
posted by tokusan at 22:11| Comment(5) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月25日

9/25東京・吉祥寺 OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年


hyakunen.jpg駅北口、東急デパート脇の路地にある。店は、一見派手だが実は古い雑居ビルの二階に。階段の上り口に手書きボードの看板が出され、店名の他に入荷した本が書き出され、店内の写真も貼られている。段差の低い階段を折り返して上がって行く。右にシックな木の扉、壁にはまたもや入荷情報。どうやら新刊・古本取り混ぜ置いてあるようだ。扉を押して中へ。木製の床とライムグリーンの棚が、まるでカフェのようだ。お客さんは若い女の子がチラホラ…しかし何故かそれほどアウェーな雰囲気はしない。不思議だ。部屋は横に広く、右手奥にレジ兼作業場(まるで酒場のカウンターのよう)、壁はほとんどが本棚とラックで覆われている。店内には机が一つ、キャスター付き背中合わせの棚が三本、奥にもう一つ机という構成。左の壁際・ドア横もすでに棚があり、美術・デザイン関連の本が並んでいる。キレイな本ばかりなので、一瞬新刊なのかと思ったが、手に取ると古本。最終ページに値段や状態などのスペックが書き込まれた紙が貼り付けてある。値段が少し読みにくいなぁ…。ちなみにここで吟味をしていると、確実に出入りする人の邪魔になっちゃいます。その横には小さい机の上に、古本と新刊が混在した植草甚一のコーナー。さらにその横にはミニコミ誌や暮らしの本&雑誌。ここも新・古混在でディスプレイされている。雑誌は、古いが表紙のデザインがいいものが多く見応えあり。机の上にはミニコミ誌や暮らし関係が、表紙を見せて置かれている。奥の壁際は、今までの明るい雰囲気から一転して幻想文学の棚。何故か隣接する竹久夢二コーナーと共に充実のラインナップ!稲垣足穂の棚に並ぶ、神戸の名士を紹介する本…面白そう!…でも高め…。そしてそこから続く日本文学の棚がこれまたスゴイ!かゆい所に手が届くどころか、奥の奥まで届いてしまう品揃え!アウェー感が無いのは、この古本パワー全開棚のせいじゃないだろうか…。古書と近刊が日本文学の歴史を一部顕在化してるのは圧巻。そして奥に向かって海外文学・歴史・民俗学・社会・哲学・思想・自然科学・選書・雑誌など、細かい棚へと変わって行く。真ん中の棚は、一本目は文庫本。岩波文庫からスタートし、その後はジャンル・出版社・男女に関係無く絶版文庫も含め50音順にピッチリ収まっている。二本目は講談社学芸文庫・ちくま文庫・新書が並び、裏は最近刊の古本・音楽・演劇(土方巽・寺山修司・唐十郎はコーナーあり)と言う構成。その向かいの三本目は映画・写真・美術・建築が並び、裏はコミック。絶版コミックも多数あり、いつもの面子プラス、ジョージ秋山・山上たつひこ・湊谷夢吉らが目を引く。右奥の壁際には、画集・写真集・図録など大判な本が和洋取り混ぜ並ぶ。隅にはDVDやCD(試聴機もあり)なども。机の上は写真集がカラフルなカバーを見せて占拠中。入口近くのレジ横には児童書の棚・児童雑誌のラック(古いもの多し)・105円単行本コーナーがある。ふぅ〜、見所の多いお店だ。各棚に普通の品揃えプラス、あまり見たことのない数冊が加えられることにより、棚が実に豊かにプクッと膨らんでいる!ジグソーパズルの欠けているピースが次々とはまり、絵がなんとなく見えてきた瞬間にも似ている。しかし、その新たなピースである本を手に取り、値段を見ると『ゲッ!?』……涙目で棚にそっと戻すことに。値段にスキがまったく無い!1ミリも無いっ!その後も『ムッ!?』『デッ!?』と何度も繰り返す破目に…。くぅ〜それでも欲しい〜!もはや心の中の私像は頭を抱えて床をゴロゴロ転げまくり。値段はともかく、棚は一見の価値あり!ポイントカードがすぐ貯まっちゃいそうだ…。新潮文庫「真鍋博のプラネタリウム/真鍋博・星新一」を購入。
posted by tokusan at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

9/23東京・桜上水 浜田山書房


hamadayama.jpg駅北口通りにあるのは以前から知っていた。しかし営業時間が『17:30〜22:30』。しかも月・木・日はお休みなので、中々タイミングが合わなかったのだ。今日はそのタイミングをムリヤリ合わせ、ようやく本を見ることが出来た。店頭には文庫やコミックのラック。文庫は『2冊で100円』や『50円以下の品』などというものも!入口を入ると右にレジ。レジ周りには平台が設置され、アダルト雑誌が行儀よく並んでいる。左には木製のラックがあり、手塚マンガや新刊に近い単行本がディスプレイ。その横には文庫の棚。最近の文庫が、ジャンル・男女の区別なく50音順に並ぶ。下には岩波文庫・講談社学術文庫が。店内は一面が壁で、中に背中合わせの棚が前後に二本ずつ、計四本立っている。左側の通路はすべてコミック。開店して間もないのに、すでに男の子が一人立ち読みをしている。右の通路はアダルトコーナーとなっており、一つ目の棚の奥で行き止まりになっているようだ。ここにもすでにお客さんが。真ん中の通路に進むと、そこには青年コミックと絶版漫画のコーナー。永井豪・石森章太郎・松本零士・真崎守・手塚治虫などを中心に、懐かしい漫画たちが『COM』や『ガロ』と共に並ぶ。そしてさらに奥へ行くと文庫コーナー。表の棚とは違い、絶版文庫を中心にまとめてある。本同士につながりがあるような無いような…。一ジャンル・数冊と言う細かい塊りが、とにかくたくさん並んでいる。まるで魔法でもかけてあるように、何かある気がしてならない。奥の壁際には児童文学・日本文学・思想・社会などが並び、そのまま右奥通路へ。するとそこは何と安売り通路!様々な単行本が、大体100円〜300円の値付けで並んでいる。だからと言って捨て値の雑本と言う訳ではなく、文庫のようにしっかりとした棚構成で、面白そうな本が並んでいるのだ!うーん、安いなぁ。ここは安売り本じゃなくても安いのが魅力的。来て良かった…。集英社文庫「ぼくの命を救ってくれなかった友へ/エルヴェ・ギベール」岩波文庫「アドルフ/コンスタン」を購入。
posted by tokusan at 21:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9/23東京・千歳烏山 イカシェ天国 古本屋


ikashe.jpg駅北口・6番商店街にある。目的の古本屋が跡形もなく消え去っており、茫然自失で『どこかに古本屋はないものか…』とさまよっていたら発見。喜びとともに店に近付くと、徐々に判明する異様な雰囲気…。『正札に付いている値段より全品さらに半額』『川西杏のお店』『川西杏のCD発売中!』『川西杏は若者ともライブをしたい!』……川西杏って誰だろう?たくさんの疑問と、一抹どころか多大なる不安を抱えて店内へ。打ちっ放しコンクリの内装、壁際に置かれた様々なタイプの本棚、棚代わりのスチール机、足元には本が詰まったダンボール、あちらこちらにたくさんの貼紙、そして誰もいない……。左の棚に目をやると、文庫・新書・多ジャンルの単行本が並ぶ。本は汚れたり背が焼けていたり、あまり状態は良くないようだ。本を出し入れする度に、棚が『ニッチニッチ…』と前後に揺れる。その棚に軟らかい本から硬い本まで統一性なく並んでいるのだ。特徴を言えば児童文学が多いところだろうか。本棚には『万引きは人生をダメにする』と言う貼紙が垂れ下がり、それを捲らないと本が見えないところも。足元のダンボールにはハングル文字の雑誌や、これも状態の良くない岩波文庫が入っている。最奥の壁際にはスチール机。その上に箱入りの学術書類が縦に並べられている。壁にはまたもや大量の貼紙。ほとんどは川西杏氏の活躍についてのもの。川西氏は在日二世の歌手で、先ほどから店内に流れる歌も、彼の歌のようだ。とここで恐ろしい貼紙を発見!何とここで本を買う時は、その本と代金を持って外に出て、斜向かいの不動産屋へ来るようにとの旨が地図入りで明記されているのだ!何と言う古本屋だ…。豪気にもほどがる…。『店員がいなくてもご自由にご覧下さい』とも書いてある。あぁ…この店に店員はいないんじゃないだろうか…。ただし『最新の防犯カメラ』が稼働中らしいので、不埒な行為は当然慎まねばならない!右側の壁際は心理学やコミックがほとんど。しかし奥の棚は見所あり!古書と呼べる古い本が(相変わらず状態はあまり良くないが…)上から下まで収まっている。文学や風俗関係の本が多く、中には大宅壮一の古いエッセイや城左門の訳詩なども。全体には何だか閉店する古本屋のいらない本を、そのまま棚に並べた感じである。と言うわけで、いよいよ本を手に取り代金を握り締め、いざ不動産屋へ!こちらにも『川西杏の店』と書いてあったので、迷うことはなかった。戸を開けると白髪の恰幅のいいおじさんが女の子と商談中。本を手にした闖入者の姿を見て一瞬の間…。そして「あ、本?」。ハイと答えて本を差し出す。何故か受け取らないのでテーブルに置くと、女の子が「何?コイツ?」と言った感じでこちらを見上げる。ようやくおじさんが本を手に取り、値段を見ると「50円」。えっえぇ〜〜〜!!!『1000円』の正札が付いてて半額だから『500』円……じゃなくて『50円』!?1/20じゃないすかっ!何だか感謝と言うよりは、ひたすら驚き!100円を渡すとおもむろに立ち上がり、入口脇のナゾの箱に手を突っ込む。ジャラジャラと中から取り出したのは、鷲掴みの小銭。その中から10円玉をより分け「ハイ、ありがとう」と言い手渡してくれる。う〜んう〜ん、何もかも既存の価値観や常識が通用しないスゴイお店だ。後で駅前にある、この不動産屋の展示場と言うのを眺めると、たくさんの「川西杏プレミアビデオ」が。その中に「因果境界線」と言うビデオがあり、よく見ると「根本敬のべったらべたらVIDEO」と言うシリーズ。やはりその世界では有名な方のようです。新建築社「宮脇檀対談集」を購入。
posted by tokusan at 21:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

9/22市川追記


daikoku.jpg市川探訪の折、本八幡まで足を伸ばし永井荷風が食べたと言う『カツ丼』を食べてきた。場所は京成八幡駅横の踏み切り近くにある『大黒屋』。おぉ!あの踏み切りで荷風は写真を撮られていたな…などと思いつつショウウィンドウを見ると、荷風の写真や店との関わりなどが展示してある。中に入ると客は誰もおらず至って静か…もっと荷風好きで賑わってるのかと思った。このお店での荷風の定番は『カツ丼・お新香・お酒一合』。同じものを頼もうと思うのだが何だが恥ずかしくもあり…などと思っていると、何とこのお店には『荷風セット』と言う同内容のメニューが存在することが判明!迷わずセットに決定し注文。しかし注文時はこの『荷風セット』と言うのが気恥ずかしく、「これ」と指差しで伝えると「ハイ!荷風セットね」と言い厨房へ。そこでも「荷風セット一丁!」「あ〜荷風セットね」と驚くべき密度で『荷風』と言う言葉が飛び交っている。しかもセット名とは言え、終始呼び捨て!『荷風先生セット』がいいのでは…?もうこの状況だけで笑いがこみ上げてくる。『荷風』でこんなに笑ったのは、東映映画「直撃!地獄拳」で主人公の一人で合気道の達人・桜が、無学であることをからかわれた時に「俺だって本くらい読むよ。『しまざきふじむら』だろ『ながいにふう』だろ…(何と古典的!)」と指折り数えるのを見た時以来ではないだろうか。そして出て来たカツ丼のボリュームにビックリ!ガッツあり過ぎだろう…カツ丼と日本酒って合うのか…?などと色々考えながらおいしく頂いた。しかし断言しよう!断じてこれは老人の食べるメニューではないっ!お腹がとてつもなく一杯だっ!荷風恐るべしっ!…う〜ん、この文章、荷風って文字が多いなぁ…。
posted by tokusan at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月20日

9/20千葉・市川 初上陸三店!

ツアー初の千葉県は、永井荷風終焉の地・市川で古本屋巡り。最近、川越・大森と空振り続きのため、戦々恐々として街をさまよう…。


aoyama.jpg●市川「春花堂」
市川真間駅から通りを南下、するとまず目に入って来たのは大きな丈夫そうな板。通り過ぎながら目をやると、何と裏側には本がビッシリ!そしてその奥に、本に囲まれた細長〜い通路のようなお店…何と言う古本屋か!この入口にある板のような本棚は、どうやら扉でもあるようだ。閉店時はこれをこのままバタンと閉めるのだろう。…閉店したところを中から見てみたい…出口のない、出口であるべき場所が本棚の古本屋…脱け出すには本を抜き取って、体当たりするしかないのだっ……とまぁ色々面白いことが考えられる店内へ。扉の棚には安売りの単行本。左には文庫や雑誌・ビデオ・ちょっと古めの少女漫画。右にも大量の少女漫画。本のトンネルを奥に進むと、青年・少年コミックが連なる。左には絶版コミックも多く並ぶ。さらに歩を進めると、右側にはずららっと文庫が奥まで続いている。さまざまなジャンルごとに50音順、新しいものから70年代くらいまでがメインのようだ。左はレジを挟み、映画・写真集・実用・趣味・山岳など多ジャンルの単行本が奥まで続く。その行き止まりに、半開きの古めかしい扉が見える。『どうぞ奥もご覧ください』の貼紙。では遠慮なく、とドアに体を滑り込ませて中へ入ると、そこは表とは別空間!アンティーク感溢れる古本屋が、忽然と出現しているのだ!これはスゴイ!表は仮のお店で、裏にホンモノのお店…何だかスパイの基地のカモフラージュのよう…と、しばし感動に打ち震える。木の床・抑えられた照明・壁を取り巻く木製の棚…。二本の背中合わせの棚と、平台代わりの大きなテーブルも確認。手前の平台には児童書がワンサカ積み上げられている。右の棚からグルリと見て行くと、岩波の絶版文庫・世界の文学・評論、角を曲がり政治・社会・選書などが並ぶ。奥には『立入禁止』と大書された扉が半開き。閉めといた方がいいと思います。二本の背中合わせの棚は、一本目の表が歴史・戦記で、裏が海外文学・ポケミス。二本目の表が新書、裏には数種類の日本文学全集が収まっている。その向かいの奥の壁には、個人全集・浮世絵関連・文学復刻本などが、足元に宝塚パンフや浜省のLPを見下ろし並んでいる。そしてこのお店のメインとも思える左の棚には、大量の日本文学が威圧的にドドドッと並んでいる。…まさか店の奥にこんな秘密が隠されているとは…とひたっていると、店の人たちが置いてあるテレビで競馬中継を見始め、楽しく愉快に喋りっ放し…何だか人の家にいる気分に…。またこのお店で特徴的なのは、貼紙や本に巻かれている手製の帯。すべて独特でクセと味のある、だが読みやすい文字で書かれているのだ。この統一性は『青山堂フォント』とか出せば売れるのでは、と思わせるほど。面白いお店だなぁ。とにかくお店の構造に心を射抜かれました。想像するに細長い部分は恐らく廊下で、奥の部屋部分が喫茶店か何かだったのだろう。廊下を店舗にしてしまうとは、下北や原宿の洋服屋のような空間の使い方!時代を先取りした本のトンネルに拍手!……それにしても店名はどこに書いてあるんだ…。(※以前はお店の名前を「青山堂」と書いていましたが、後日「春花堂」であることが判明。訂正いたしました。青山堂は以前のお店の名前だそうです)


chishin.jpg●市川「智新堂書店」
市川真間駅から西へ。京成線線路沿いに建つ、江戸時代イラスト入り看板のあるお店。広い店頭には50円均一のカバー無し文庫、文庫・ハードカバー・箱入り本の並んだラックが置かれている。右にはショウウィンドウが広がり、巨大なこけし達と共に、古書がディスプレイされている。気持ちのいい風が吹き抜ける、店内のコンクリ土間に足を踏み入れる。右にレジ、そしてショウウィンドウ裏。三方の壁は奥の住居入口以外は本棚。店内には三本の背中合わせの棚。真ん中の棚はレジまで伸ばされ、奥でしか行き来は出来ない。本を眺めると基本的にはインテリジェンス高めな雰囲気。左の壁から雑本とは呼べない多ジャンルの本が、雑本のように並べられ、風俗・文化などの本が品を落とさず続いていく。向かいは文学評論や幻想文学が並ぶ。澁澤龍彦の名前を見つけてホッとするなんて…。住居入口部分には暖簾が掛かり、風が吹くたびフワッと浮き上がる。さっきから奥に誰かいるような『カリッカリッザザッ』というような音が聞こえてくる。何気なく暖簾の奥を見ていると、そこには丸まった一匹の柴犬!自分の足を舐めている音が聞こえていたようだ。視線に気付き、こちらを見上げる漆黒の瞳…おぉ、かわいいね…が少し警戒しているようなので、あまり深入りせず次の棚へ。一本目の棚の裏は日本文学と下段のアイドル写真集。土地柄か永井荷風の本が多く並ぶ。向かいは講談社学術文庫や少量のアダルト。ここの通路は何だか安心するなぁ。その裏は新書や日本の美術関連。向かいにも浮世絵や刀剣などの美術・工芸本が収まる。その裏には考古学の学術本。壁際はもうガチガチに硬い本で、古典・郷土史・歴史・戦史など箱入りの本が棚を埋め尽くしている。店内を行きつ戻りつ犬を覗き込みつつ、何か買えないかと思い慌てたが(本を買って犬の名前を聞こうと画策)、こう言うときは無理をしてもしょうがない!何も買えずにあえなく退散!『智』を新しくすることが出来ず無念…。


souko.jpg●市川「草古堂」
市川駅南口、ゆうゆうロード沿いにある。店名から勝手に想像した古色泰然としたお店とは正反対で、その姿は店のロゴ以外、まるでリサイクル古書店。ドアに下がるフィギュア、店頭で売られているのは景品グッズ…ウィンドウ内にも古道具らしきものが。せっかく来たんだから取りあえず見てみるか、と不埒な心がけで店内へ。左に多く見える古本のコーナーに進もうとすると、家族連れのお客に阻まれ進むことが出来ない。仕方なく右側から見ることに。雑誌ラックや廉価コミックの棚を越えて右奥へ。ここには古道具が集められている。その中には古い「女性自身」が収められたラックも。壁際にはカメラの入ったガラスケースが置かれ、その上に兵器や拳銃の本が置かれている。さしずめ『男の夢』コーナーだろうか。この右奥の通路は、残りはコミックで埋め尽くされている。通路中ほどの棚の脇には『名作文庫』と銘打ったコーナー(多くは新潮文庫)と児童文学が少量並ぶ。他の店内本棚の脇にはガチャポンフィギュアが多数ぶら下がっている。二本目の通路は文庫の通路。レジ近くの右側がマニアックな品揃えで、細かくジャンル分けされ絶版文庫も多く並ぶ。さしずめミニ古本屋・文庫バージョンと言った趣き。レジ下にはビニールで包まれた絶版コミックが収められ、永井豪や水木しげるが目立っている。三本目の通路は、ゲーム・CD・サブカル本が並ぶ。レジ横には、行き止まりの小部屋状アダルトコーナー。先ほどの『男の夢』コーナーと対角線上…あちらが夢ならこちらもまた『夢』。と言うわけで、左奥の四番目の通路がスゴイ!今までのお店の印象を大きく覆す棚作り。右には数学・哲学・思想、奥は実用・紀行・辞書。左の壁際は、文化・歴史・宗教・風俗・戦記・日本文学が古い本も含め堂々と並ぶ。そして最奥に幻想・異端文学のコーナーが。量はそれほど多くはないが、ツボを押さえた充実ぶり。幻想文学別冊の「日本幻想作家名鑑」も売っている。うーん、このお店は一体どこに一番力を入れているのか…。それをまったく感じさせない店内ジャンル勢力図。削ぎ落とさずに、全部を生かすこの構成!やはり古本屋は奥が深い!深過ぎる!東京図書「青春のガロア/A・ダルマス」話しの特集「昭和悪友伝/加藤武」を購入。

風の強い市川の街は、どうやら古本屋漂流者を優しく受け入れてくれました。何だか懐かしく、潮の匂いのする街に感謝!
posted by tokusan at 23:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月19日

9/19東京・下井草 大村書店


omura.jpg駅南口を右に進むと左に見えてくる。雨のためか表にワゴンは出ていない…店前にスペースがほとんど無いので、元々置いていないのかもしれない。一番右のガラス戸から店内へ。非常にキレイに棚も通路も整理整頓されている。壁はすべて本棚で、店内には二本の背中合わせの棚が置かれている。右側の棚は、手前・奥ともに通れるようになっているが、左側はガラス戸までピッタリと棚がつけられ、奥しか通行出来ない。微妙な差異の左右非対称がいい感じです。右の壁際には大量の文庫本が壁となって出迎えてくれる!小説がメインで、ジャンル・出版社に関係なく50音順に並ぶ。『文庫は定価の半額+消費税です。半額でないものはページの最後に値段が書いてあります』とのこと。ここは新しいものが中心である。奥には海外文学と単行本の日本文学、レジ横には生物を中心とした自然科学本が収まる。向かいの棚は新書・岩波・ちくま・中公などが並び、絶版文庫も含んだ棚となっている。その奥はペーパーバック・ノベルスと美少女コミックが半々。レジ前を通り真ん中の通路へ行こうとすると、お店の人の姿が見えない…ん?よく見ると奥の住居スペースに人の姿が!おばあさんが二つ折りになり、物凄く小さくなって座っている!後ろの本の山の1/3くらいか…しかもこれは起きているのか寝ているのか…外観からはまったく判別がつかない…取りあえず何だか分からないが静かにしよう、と思い忍び足に。おぉ、これではあからさまに怪しい客…。その真ん中の通路は、レジ側から見て左がアダルトから始まり、普通のコミックと続いている。右はレジ前に平台が置かれ、アダルト雑誌を満載したケースが六つ。その奥の本棚は下段に料理・雑誌・ムック、上段には幻想文学系の雑誌が多く並ぶ。そしてここにもペーパーバック。入口近くには児童書と絵本。左側の通路はレジ横のアダルト以外は硬派なラインナップ。壁際には、文化・風俗・映画・東京・歴史・評論・政治・経済・ノンフィクションと並び、一番奥に箱入り全集類が収まっている。向かいには歴史・戦記・図録、一番奥の入口近くに古い本がまとめられ並んでいる。ここの通路には呪術関連の本が、何故か所々に置かれさりげなく目立っている。店自体は、右半分が街の古本屋、左半分がこだわりの古本屋と言う雰囲気である。通路を再び忍び足で引き返し、本を手に忍び足でレジへ……あ、おばあさんが体を起こし目をクワッと開きこちらを見てました。…すいません決して怪しい者では…。角川文庫「大谷光瑞の生涯/津本陽」を購入。


omura_s.jpgこの大村書店は鷺ノ宮に支店があり、そちらにも足を伸ばしてみた。一駅と思い歩き続けると、お店があるのはほぼ都立家政…二駅分歩いてしまった。しかし店のシャッターは閉ざされ、何だか定休日と言う感じではなさそうでした。
posted by tokusan at 18:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月17日

9/17東京・目黒 弘南堂書店


konando_m.jpg駅西口側の権之助坂商店街にある。周りはほぼ飲食店ばかり。店頭看板の店名の下に「目黒店」「大井店」とある。!……そう言えば大井町を訪ねた時、閉まってたお店の中に「弘南堂書店」と言うのがあった!と他愛無いことに喜びつつ、店頭のワゴンを眺める。すべて雑誌やムックで埋まっており、何となく女性向けの傾向。店を覗くと細長い店内。結構な量の本たちが、遠近法で襲いかかって来る!壁は最奥のレジ以外は天井までの本棚。真ん中には、これも天井までの背中合わせの棚。店内通路は単純明解な“U”の字となっている。右の壁際は、実用・女性エッセイ・コンピュータなどから始まり、奥に行くほど社会・ノンフィクション・政治・歴史・戦記・戦史・思想・哲学と濃く、しっかりとしたジャンル分け。レジ横は辞書が並ぶ。その向かいには、まずはブ厚い廉価コミックのド派手な背がズラッと並び、下にも積み重ねられている。その奥に映画・演劇・音楽・芸能・芸術・郷土史・紀行などが収まる。奥のレジ周りには本が積み上げられ、人がすれ違うのは困難である。現に私が紀行の棚を見ていたら、左の通路からサラリーマンが。しかし私の姿を認めると、踵を返して一旦外に出てからこちらの通路へ。すみません、お手数かけました。レジでは裸足の店主が、椅子に限りなく浅く腰掛けている。その横にはデカイ腕時計型の壁掛時計(ややこしい…)が掛けてある。レジ下の棚には時代劇文庫や岩波文庫。しかし本の山の陰でよく見えない…。左側レジ横壁際には学術書や技術書。そして大量の海外文学・詩歌・文学評論・評伝・日本文学、と入口方面に向かい並ぶ。向かいはアダルトから始まり、ノベルス・岩波・中公・ちくま・日本の現代文庫へと続く。講談社BOXが結構揃っていたり、講談社文庫が色別に並べられていたり、ちょっと面白いことになっている。全体にそれほど古い本は無いが、決して浅いわけではなく、むしろ適度に練られた棚たちである。値段はちょっと安めです。講談社文芸文庫「紋章/横光利一」を購入。
posted by tokusan at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月16日

9/16東京・市ヶ谷 古書 麗文堂書店


reibundo.jpg市ヶ谷駅前の橋を下り、靖国通りを右へ。しばらく進むと外堀沿いの『近代科学社ビル』の一階にあるのを発見できる。通りには縦長のオベリスクのような看板。店名と「この先20mドア2つ奥」と言う不可思議な説明が書いてある。ビルのエントランスに入り、歩を奥に進める。右にあるドアをスルーして、一番奥に見える重厚なドアを目指す。中に入ると静かな薄暗い空間。左にはエレベーター、右には管理人室、そして正面にも階段を数段上がったところにドアが…。そこを開けるとビル裏手の搬入口らしき所。間違えたかな?と思い右を見ると、何とそこに古本屋!何だか不思議で素敵な立地条件!外から見たら、誰もここに古本屋があるなんて絶対気付かないぞ!う〜ん、何の部屋だったんだろう…絶対店舗じゃないだろう、などと思いつつ中へ。コンパクトな店内には本がギッシリ詰まっている。壁は天井までの本棚で、正面にはレジ。そのレジ前には胸の高さくらいまでの棚が二本。右奥にも空間が続いており、天井までの背中合わせの棚が二本、そして壁も本棚となっている。店内に流れるのはラジオのクラシック番組。左の棚から見てみると、壁際は宗教・精神科学・心理学・思想・哲学など硬めの本が並ぶ。入口横の棚も、思想関係の雑誌が上から下までビッシリ。向かいの棚にも心理学・社会学などの本。レジ下にLPレコードが並ぶ棚の前を通り、二本目の通路へ。左は文庫棚で、岩波やちくま・古い角川文庫など。主要な作家コーナーも所々作られており、本がまとめられたりしている。右はハードカバーで、映画関連をメインに、クラシックCDや音楽本も収まっている。三本目の通路は、左が映画・演劇・戯曲。右は再び天井までの棚となり日本&海外の幻想文学や歴史本などが。ちなみにこの三本の通路はかなりの狭さで、足元の段を見るのに苦労するのは必至。四本目の通路、右には日本文学・評論がコアな品揃え。最近の本も少量並んでいる。向かいは数学・言葉・出版・詩歌・etc…と細かくジャンルが分裂棚。「春陽堂の歴史」!なんて本が…欲しいが高い…。その裏は半分が文庫、半分は様々な本が棚を構成。壁際には時代劇文庫・SF・海外・小説・新書となっており、絶版文庫も多く含まれている。レジ横は芸術本と図録や画集が並ぶ。文学の棚から全集の一冊を抜き取りレジへ。レジにはさっぱりとした阿佐田哲也のようなオヤジさんが、カラフルなシャツを着て座っている。本を手渡しながら「これ全集ですけど、バラ売りOKなんですか?」と声をかけると「そうだよ。これは全巻揃えようとしたんだけど、ど〜しても見つからない巻があるんだよ。だからあきらめて売ることにした」と破顔一笑!その笑みに引き込まれ、こちらも笑顔になりながら「あー、足りない巻ありましたねぇ」「そう、五巻かな?集まんなかったんだよなぁ〜」とひたすら残念がる。本を受け取り、オヤジさんとニコヤカな挨拶を交わして店外へ。左を見るとひっそりとした裏通り。再びビル内を通り抜けて表へ。…やっぱり不思議なところにあるなぁ…まるで、間借りしてる探偵事務所のような古本屋さんだった。昭和書院「龍膽寺雄全集第十巻/月の砂漠に」を購入。
posted by tokusan at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月12日

9/12東京 西荻窪「屋」の付く二店!

西荻窪も古本屋がひしめく街。目標が絞りきれないので、屋号に「屋」のつくお店に狙いを定めた。


hiraki.jpg●西荻窪「古書 比良木屋」
駅北口を出て、北銀座通りを越えて線路沿い進むとたどり着く。店頭にはナナメ上を向いたワゴンたち。「美術手帖」や古い「太陽」などがこちらを見上げている。店のファサードは、大きな棚が二本とガラス窓、巨大な取っ手が付く引き戸で構成されている。すべて同一色の明るい木材で作られ、古本が無ければ花屋や喫茶店のように見えるだろう。そして天井近くには、店名をプリントアウトした紙が貼られている。引き戸をグイッとスライドさせて中へ。すかさず「いらっしゃいませ」と落ち着き払った声。奥のレジで本に囲まれ、森山大道のポスター前に店主が座っている。あぁ、今日もイカしてます。ノータイで糊の効いた白シャツにサスペンダー…ポリシー溢れるファッションがこの空間を完成に導いている。店内は両側の壁が天井近くまでの棚。真ん中には四つの斜めに置かれたボックス棚と、横積みされた全集のタワー。レジ前には古い机とその上に本。レジ下にも小さい棚がある。まずは右の壁際棚から見ると、絶版漫画・コミックスが少量だがマニアックな品揃えで並ぶ。次が食&料理・文学・伝統芸能・児童文学・文化・思想・宗教・哲学などが細分化され、行きつ戻りつして、文庫・新書・ハードカバーなど形態に分け隔てなく並ぶ。ちょっと集中力の必要な棚である。向かいのボックス棚には岩波文庫・LPレコード・海外文学が収まっている。奥の棚には、三島由紀夫の直筆原稿が無造作に掛けられている…私にはまったく見る目がないので「ホンモノなのだろうか?いくらするのだろうか?」と不謹慎なことを考えつつ、レジ下の棚を覗く。サンリオSF文庫・ロマン文庫や様々な絶版文庫が並ぶ。その向かいの机には、日本文学・評論・エッセイなど古目の本が、背を上向きにして二段重ねで置かれている。左側の壁際の棚は、大量の音楽本!現代音楽・クラシック・ジャズ・ロックと充実。所々にエリック・クラプトンのサイン入り写真が飾られている。中でもおかしいのは、とんかつ屋の前で撮った写真。この引き伸ばされた冴えない写真に、サインするクラプトンって…。『珍品』と書いてあるので恐らく売り物だろう。その横は写真集と写真評論が並び、ここも充実の棚と言える。入口横には、建築・デザイン・ファッション・芸術全般が収まる。この一角には通路にも本が積み上げられ、雑然とした雰囲気。本を携えレジへ。しかし、一番雑然としているのは、この店主の周囲である。そのために店主のフォーマルなファッションが異様に引き立つのだろう。狭い空間で優雅に膝を組みながら、いつの間にかこちらを向いた店主に本を渡して精算。フチなしの眼鏡がキラリと光る。私の頭の中の雑然とした本の山の中にも、いつのまにかこの店主が住み込んでいそうである。お店の隣りには、やけにオープンな市場のような模型屋があり、その店頭でも古本を売っている。時間のある方は、ぜひ覗いて見るのも一興です。角川文庫「迷子の天使/石井桃子」を購入。


gogoshima.jpg●西荻窪「興居島屋」
駅北口からちょっと離れ、北銀座通りから一本裏に入った場所にある。鞍馬天狗のイラストの看板、手彫りの大黒様と右側は…何だろう?…何かが守る店看板、店前には雑誌や絵本が置かれた低い平台と、古いミシン台を利用した均一台…すでに一筋縄ではいかない雰囲気。ライトグリーン枠の引き戸を開けて店内へ入ると、明るい表とはまったく正反対の内部。細長い店内に細い木製の棚、天井にはワット数を抑えた白熱電球と、布に刷られた色彩鮮やかな図版イラスト(中には本の装丁で見たものも。あ、『火星の庭』の図版もある)がぶら下がる。まるで木造の古い小学校か、もしくはひなびた温泉街にある本屋といった風情。壁は右も左も本棚。真ん中には細い背中合わせの棚が、手前と奥に一本ずつ設置されている。右の壁際は最近の日本文学から始まり、奥へ行くほど古い本が増えていく。その過程に、幻想文学・文化・映画・演劇・思想などが入り乱れ、独特なサブカルチャー的棚を作っている。思えば西荻窪は、ただジャンル分類や出版社分類、50音順分類をするのではなく、ジャンルが行ったり来たりして一見カオスと見間違えるような並びだが、でもちゃんとつながる必然性や店主の思惑が絡み合って、真剣に見ているといつの間にか心を弄ばれている棚を持つ店が多いように思う。棚から店主の個人的な『知』が滲み出しているのか!?この方式は、じっくり余裕のある時は神経を集中出来、新しい発見も含め楽しめるのだが、私のように時たまダッシュで駆け抜けねばならない者にとっては、大きな障害となるのである。もう、心と体が焦燥で分かれてしまいそうになるほどに!…やはり古本屋はじっくり見るに限ります…。足元の平台には、カラフルなグラビア誌が古いモノを中心に並ぶ。奥にはビジュアル本や写真集、その横の小さな棚には古書とCDが収まっている。向かいの棚はすべて文庫で、小説と言う大枠で50音順に並ぶ。その横はエッセイやノンフィクション・学術文庫、そして絶版文庫が並ぶ。二本目の棚にはSF文庫や新書が収まっている。反対の左の通路は独特な空間。壁際には写真集やミニコミ誌、岡崎武志氏の著作などが余裕を持ってディスプレイ。その横にはキレイでチープな風合いが魅力のマッチラベルコレクション。入口近くは児童書と絵本が並び、特に絵本はラックに表紙を見せて、キレイに展示されている。向かいは、レジ近くは古い絵葉書・地図・蔵書票などが。少量のコミックもあり、通路を隔てた入口側の棚は、料理・生物・海外文庫・100円均一文庫となっている。このお店は夜遅くまでやっているので、夜更けに来ると雰囲気倍増!通りに店の明かりが漏れている感じがたまりません。幻冬舎アウトロー文庫「破滅の美学/笠原和夫」を購入。

この街にはまだまだ個性溢れるお店がたくさん…あぁ、もっと後回しにしたい!
posted by tokusan at 22:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月11日

9/11東京・渋谷 cafe:book:bar Non


non.jpg渋谷駅近く、まだ闇市風な影を色濃く残す、のんべえ横丁にある古本カフェ。一階には表通りに向いたショウウィンドウもあり、吉行淳之介の「酔っぱらい読本」が二冊飾られている。その一階内部はカウンターのみ。事前の情報によると、二階に古本が置かれ購入も出来るらしい。カウンター脇の急で狭い階段を上がると、そこは三畳くらいの狭〜いスペース。席は向かい合わせの二人掛けが三席、窓際に縁側状の長い席。上は屋根裏が剥き出しである。さて、どんな本たちが…と見回すと、本が無い!いや、あるにはあるが少な過ぎる!壁にはハシゴを利用した棚が一列のみ。ビール会社の小冊子・写真集・水野晴夫の「いやあ!映画って本当にいいですね」などが数冊細々と並べられている……何なんだ一体!?他は座席代わりの白い木箱の中に、何冊か汚れた本が収まっている。…期待し過ぎた私も悪いのですが、もはやすることはただアルコールを補給するのみ!こんなのただの飲み屋だいっ!帰り際に店主に「古本あんまり売ってませんね」と言うと「えぇーまぁ〜…」と何だか鈍い返答。すかさず「前とずいぶん変わりましたね」と一度も来たことも無いのにカマをかけると「そうですねぇ〜、色々あるんですよ…すいません…」と何だか複雑なバックグランドを匂わせる。色々あるのかぁ…まぁ、二階から見えた通過しまくる山手線と埼京線、その度に揺れる柳の枝と輝くちょうちん…今日はこれだけでも良し!としておこう。どうやらここは、普通に一杯飲みに行くだけが正解のようです!
posted by tokusan at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9/10神奈川・登戸 綿屋書房


wataya.jpg登戸駅・生田緑地口を出て、多摩川通りを真っ直ぐ進むと、左に『古本』とだけ書かれたドデカい看板が見えて来る…すごい目印だ。店前に立つと、大きな青い日除け…おもいっきり店に西日が当たっているのだ。そのせいか、店名はすっかり色褪せている。日除けの裏に入ると、壁に埋め込まれた棚。均一の文庫・ラノベ・廉価コミック・コミックスが並ぶ。戸を開けて店内へ入ると、目に飛び込んで来るのはおもちゃ。ぬいぐるみ・フィギュア・プラモデル…値札もしっかりついている。奥に行くほどおもちゃのプレミア度はアップ!『グレートマジンガー基地』などが、おもちゃの枠を超えた値段で棚にディスプレイ。いかん、つい目を奪われてしまった。中の構成は、右にレジ、壁はグルリと本棚で、背中合わせの棚が計六本置かれている(一部は背中合わせではない。後述参照)。店内は奥行きがあり、棚が三本ずつ前後に並んでいる。前述したように、入口付近にはおもちゃ。途中からようやく古本が顔を覗かせる。右の棚には、おもちゃの横に古書と言える茶色の本がまずは並ぶ。文学やら実用やら多種多様。奥は普通の古本となり、幻想文学などが収まっている。向かいはハードカバーや四六判の100円均一本コーナー。多ジャンルの色んな背文字が毒々しく輝いている。途中から日本文学中心の棚となり、箱入り本をメインにスクエアな棚揃い。途中コミック目当てで入って来た小学生達が、こちらのエリアを覗き込み「こっちじゃないよ、ヤバイよ、ここヤバイよ…」とむやみにおびえてました。ここは合間に哲学などの本が入っていたりする。選書の棚などもあり、最奥は映画と演劇本が収まっている。向かいの二本目の本棚は、大判のビジュアル本や雑誌が多ジャンルに並ぶ。中には「動物解剖心得」なんていう、手首が折れそうになるほどの分厚い本も。奥には新書がズラリ。通路奥の壁には、詩歌・仏教・将棋などが並び、その横から再び100円均一のカオス棚となる。二本目の通路は、手前の第一通路はすべて文庫コミック。奥の第二通路には、現代文庫とノベルス・100円均一文庫が収まる。最下段にはアニメのムックが勢揃い。先ほどのビジュアル本棚の裏は棚になっておらず、ただの白い板が露出している。古本屋でこのような光景は珍しいのでは。棚が深くなっているので仕方ないのか…。三本目の通路は、第一通路はコミックとCD。第二通路は海外文庫やちくま・中公などが並ぶ。反対側はラノベが棚を占領している。四本目の通路は、第一通路にアダルト、第二通路がまたもやコミックとなっている。…と言うようにつらつらと棚を眺めていると、突然店主の声が店内に響き渡った!「え〜五分だけ店を閉めま〜す。みなさ〜ん、出て下さ〜い。え〜これから店をチョット閉めま〜す…」何と!こんなことがあるのか……よく古本屋さんが『外出中』みたいにして、軽く店を閉めているのを見たことはあるが、まさかその瞬間に出くわすとは!と言うわけで、何も買わずに小学生とゾロゾロ列を成して表へ…。そんなちょっと情けない私達の影を、西日は日除けに映し出しているのでした。
posted by tokusan at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

9/9東京・下高井戸 古書 豊川堂


toyokawa.jpg駅前市場を抜けて、北口れんが通りを少し進んだ所にある。タイル貼りの外壁、昔ながらの建築意匠、そして年月を経たガラス戸や棚たち……今日も街の古本屋にたどり着いてしまったようだ。店頭には植木鉢と木製のワゴンが置かれ、ワゴンには雑誌類とナショナルジェオグラフィックとオカルト関連のムックが並んでいる。懐が深いなぁ〜。入口は二ヶ所で、左から中へ。店内は天井も高く意外に広々としている。床はコンクリ土間、冷房は住居奥からの自然風のみ…街の古本屋の定番である。壁はグルリと本棚。真ん中に平台付きの背中合わせの棚が置かれ、店内を二分している。壁の棚には、文学・歴史・時代劇・文化・サブカル…多数のジャンルが入り乱れ並んでいる。新しいものも古いものも混ざっている。かと言って、無秩序とは決して言えないこの構成。…何とか説明してみると、普通の秩序ある棚はつながった大地で、隣にどんなジャンルがあるかはっきりしている。しかしここの棚は島がポツポツと連なっている。島と言うジャンルの間に、茫々たる無ジャンルの海が広がっているのだ!奥のレジ横には辞書類が収まっている。これは分かりやすい。棚の前には本がキレイに正方形に積まれ、ちょっとしたテーブルのようになっている…立食パーティーでも開けそうだ。向かいには、これも多ジャンルの本がバラバラに収まっている…あ、でも妖怪関連の本が目に付くな…あ、永井荷風本は集まってるな…あ、最多の芥川&直木賞が並んでるな…。下の平台には文庫が並べられ、手前は大衆文庫、奥に純文学や岩波文庫という構成。レジ前を通り向こう側へ行こうとしたが、おばちゃんが一人入って来て、店のおばちゃんと世間話を始めてしまった…通れない…仕方なく一旦外へ出て右スペースへ。こちらはちょっと狭いうえ、通路に本が奥からドドっと積み重ねてある。壁際は古典や学術書で埋め尽くされている。こちらはジャンルしっかりの一目瞭然な棚構成。非常に硬く手堅い空間である。向かいは上が、文学の評論や自然科学・文化などの、ジャンルは硬いが少し柔らかい本。平台にはちくま文庫や中公文庫が並んでいる。全体的に何だか確かに『街の古本屋』なのだが、文化的なお店である。キレイだし、アダルトも置いてないし…。本の値段は大体半額前後でしょうか。おばちゃん二人は、ずーっと料理の作り方について会議中です…。
posted by tokusan at 19:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月08日

9/8東京・駒場東大前 河野書店


kouno.jpg京王線・駒場東大前南口付近の、マンション一階にある店舗。その第一印象は、驚きの『ミニ青空古本市』!立地条件を最大限に利用し、店前に多数の本棚が並んで、楽しい空間となっているのだ!10以上の本棚が敷地内に複雑な通路を作り出している。右側には技術・学術系の本、そして洋書が多数並んでいる。左側には日本文学・文庫・新書・絵本・児童書・歴史ノンフィクションなどが並ぶ。文庫は100円だが充実している。文学単行本も最近の本が中心だ。どうやらこのエリアは均一本・安売り本だけではなく、店の中に収まり切らないジャンルが飛び出しているようだ。とにかくここを見るだけでも、随分と時間がかかるはず。自動ドアを開けて店の中へ。このドアは少しガタついており、風が吹くと店内にゴトンゴトンと派手な音を響かせている。正面にはレジ兼作業場。机はデカいアンティーク。それに合わせて、所々に置かれる机や本棚もアンティーク調である。店内は横に広く、左のメインスペースは階段を数段降りた下にある。右スペースは真ん中に本棚が置かれ、壁はグルリと本棚。入口横は辞典類、そして思想系の雑誌・言語学・哲学・心理学、奥には古めかしい洋書。向かいには自然科学・メディア・政治学など…こちらはとにかく硬い本が集まっている。さすがは東大のお膝元。ゆったりとしたフロアを通り階段を降りる。左側は上半分が窓で、下は棚。奥と右の壁際は天井までの高い本棚で覆われ、フロア内にはこれも高い二本の背中合わせの棚が置かれている。左は建築から始まり、言葉や本と言う不思議なジャンル、そこから詩歌へとつながり、最後は戯曲に至る。口から発せられる『言葉』つながりと言えようか。棚の下段は端から端まで図録類が並べられている。向かいは文庫と新書。表に置いてある文庫と違い、純文学度や教養度が大幅アップしている。古い岩波も結構な量。奥の壁際は映画、そして音楽へと移って行くが、洋書が棚の半分を占めている。音楽もジャズやクラシックが中心で、音楽自体のルーツに関する根源的な本なども並んでいる。真ん中の通路は、文庫の裏がこれまた原書でビッシリ!その向かいは、世界の文学・評論・評伝がバランスよく収まり、最後は日本にたどり着く。ちょっとプチ世界一周気分。その裏には、世界の歴史がこちらもバランスよく棚に並び、最後は日本に。プチタイムトラベル気分。向かいの壁際は、芸術・伝統芸能・演劇の本。……場所柄だろうか、とても上品で知的センスあふれる古本屋である。しかし居心地は決して悪くない。近所にあったら、ちょっと背伸びする感じで、頻繁に顔を出せそうだ。しかし!表のスペースは蚊の餌食になってしまうこと請け合いなので、夏場は注意が必要か。IQの高い血を吸っているせいか、やつらは容赦しませんから…。新潮文庫「ひかげの花・踊子/永井荷風」講談社「遺稿集/鴨志田穣」を購入。
posted by tokusan at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

9/8東京・代々木上原 マコト書房


makoto.jpg代々木上原北口の急勾配を上りきった所にある。抜け道に使われているようで、ちょっと車通りの多い店頭には雑誌ラックが一つ。和に関する雑誌や絵本などが並ぶ。垂れ下がった日除けをくぐり中に入ると、店が道路に対してナナメになっていることに気付く。土地の形と建物の特性なのだろう。床はコンクリの土間、壁は作りつけの棚。冷房は効いておらず、住居である店の奥から風が吹き抜けている。真ん中には背中合わせの棚が一つ…典型的な街の古本屋である。棚の前には未整理の本が山となり、その横に椅子が一つ…そこには10枚ほどのLPレコードが重ねて立て掛けられ、一枚100円で売られている。右壁際の棚は日本文学が多い。それほど古い本は無いようだ。ある棚の列は一冊の山田風太郎から始まり、間に司馬遼太郎が20冊ほど並び、最後に桜玉吉の一冊が締める、と言う恐ろしくバランスの悪いことになっていたりする。…脈絡の無さに乾杯!その奥は箱入りの全集が数種類収まり、最奥は古典文学となっている。向かいは最近の日本文学&文庫・戦記などが並び、平台部分にはアダルト雑誌が表紙を見せて並べられている。この平台は、入口側は大型のビジュアル本、レジ側はVHSビデオがそれぞれ置かれている。間取りがナナメなため、右通路より長い左通路に移動。壁際は端に児童書、文学・ノンフィクション・エッセイなどが混ざり合う棚となり、棚がしっかりまとまった歴史コーナー、レジ横は辞典類と続いていく。向かいの棚には新書と岩波文庫などが並ぶ。壁の棚をよく見ると、本の上には細長く折り曲げられた、折込広告が乗せられている。どうやらホコリ除けに使っているようだ。レジに向かうと「世界」を読みふけっているおばあさん。本を渡すと、値段を伝えこちらにそのまま本を滑らせる。包装などはしないようだ。ちなみに先ほどから『レジ』と言っているが、レジは無い。正しくは『帳場』だろうか。ガムテープが四方に貼り付けられた丈夫そうな机があり、お釣りは机の引き出しの中に収まっているのだ。一切ムダの無い距離感がたまりません。岩波文庫「柳宗悦 民藝紀行/水尾比呂志編」を購入。
posted by tokusan at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月07日

9/6神奈川・川崎 駅前繁華街三店!

仕事でちょっと近めの川崎へ。しかし、ここにもしっかりと古本屋は存在していた!


kindai.jpg●川崎「古書 近代書房」
川崎駅東口、新川通り沿いにあり、大変賑わっている。店前には雑誌や漫画を満載した路上の棚とは別に、壁に張り付いたような本棚があり、文庫やハードカバーがドバッと並んでいる。西村京太郎&西村寿行の本多し!入口は左右に二つあり、右から店内へと入る。左にはレジ、壁際はグルリと本棚になっており、膝上から八段が積み重なる高い棚。上から二段目の下部に手すり状の金属が取り付けられ、そこに可動式のハシゴが接続してある。高い所はこれを利用して本を取るようだ。店内には二本の背中合わせの棚。左の壁は道に対してナナメになっているようだ。右から順番に見てみると壁際は、実用・釣り・山岳・鉄道・江戸・歴史・古代史。映画・芸能、と趣味色の強いジャンルが並ぶ。向かいは、思想・心理学・宗教・戦記と真逆な硬いジャンルが並んでいる。奥は鉄道写真集や美術図録・芸術写真集など大判の本が収まる。真ん中の通路はコミックとアダルトが…と思いきや、よく見ると左の棚奥に何だか凄そうなのが並んでいる!近付くとセレクトされたミステリーや探偵小説。しかもミステリーはほとんど署名入り!ん〜ちょっと安いなぁ〜…欲しいなぁ〜…いいなぁ〜、と思いつつ左の通路へ行こうとすると、そこにもレジのような番台のようなスペースが。しかしここはレジではなく、作業場として機能しているようだ。店員さんが台の上に次々と本を積み上げていく。その背後の壁にも本棚がある。そこも何だかスゴイことになっている!瀧口修造から始まり薔薇十字社の「大坪砂男全集」数多の幻想小説たち…そしてそのまま壁沿いに日本文学・詩歌・海外文学と広がって行く。棚揃えに圧倒され気味。川崎にこんなお店があったとは…。ちなみにこの左の壁はナナメになっており、店内に違った動きを生み出している。向かいは現代文庫と時代劇文庫。ふぅーと一息つき、レジ方向を見るとまたまた何だかスゴイことになっている。レジ下がガラスケースになっており、高値の絶版漫画・句集・文学などがうやうやしく陳列されているのだ。あぁ「グスコーブドリの伝記」がある!と驚き顔を上げると、レジ後ろもガラス棚!目に毒なプレミア文学本が多数収まっている。あぁ、世の中にはまだまだ色々な本があるんだな…と思いつつ、本を買い外へ。暑い熱気がまとわりつく路上では、おじさんが『ニャアニャア』鳴く野良猫にゴハンをあげていたのだった。深夜叢書社「他人の夢/中井英夫」を購入。


hosho.jpg●川崎「古本 朋翔堂」
新川通りをさらに進んだ所にあるお店。こちらも非常に混み合っている。店頭にはたくさんのラックや均一本。中でも目を惹くのは週刊誌古本。「当日発売週刊誌は130円。翌日より110円」とのこと。中に入ると右横には均一本と雑誌のラック。そこから棚は、最奥のレジまで連なっている。さて、どんなジャンルから始まるのかな?と思い眺めると、これがまったくつかめない。何となく大きいくくりはあるのだが、境界があまりにも曖昧過ぎるのと、突然の関係のない本の挿入が心を激しく動揺させるのです。…これは強敵!向かいには出版社別のコミック棚である旨が明記してあるのに、まったく関係の無いハードカバーがびっしりと、いけしゃあしゃあと収まっている。しかし、本の一冊一冊は中々面白そうなものが…これは一体どんな罠なんだ!右奥の通路は、一目瞭然なアダルトコーナー。その手前には郷土史や資料本が固めてある。レジ前を通り真ん中の通路に入ると、左はコミック棚でしっかり整理整頓、右は文庫…だがやはり何だかバラバラである。写真集や図録を横目に最後の通路へ。ここは意外とまとまっており、壁際は民俗学関連がキレイに並ぶ。その後は戦争・文学となり、再びあやふやに。向かいは時代劇文庫・新書・またもや文学となっている。とにかく何だかバラバラな感じなのです。その代わり、全部の棚から中々目が離せない……最後に思ったのですが、もしかしたら本の大きさで揃えて並べてあるのか…いや、そんなことがあるわけがない……店を出た時には、巨大な敵に立ち向かった充実感と大いなる疲労感に体が包まれていたのでした…。


mcqee.jpg●川崎「Books McQee」
東口繁華街の中にある、ほぼリサイクル新古書店なお店。元住吉にも支店があるようだ。しかし棚の一部には、この類いのお店には似合わない恐るべき品揃えが存在するのだった!店内は右半分が興味惹かれるスペース。左半分は、ビジネス・囲碁&将棋・コミック・アダルトとなっている。右は壁際から、児童書・絵本のエリア。そこから奥に向かって、歴史・自然・新書とつながっていく。向かいは日本文学の文庫で、その裏はノンフィクション・エッセイ・海外文学文庫となっている。細かく作家ごとに分けられているが、比較的新らし目の本が中心である。その向かいは、料理・生活から始まり、上の段がサブカル全般・下が雑誌ラックとなり、奥が写真関連のコーナーとなる。壁際にガラスケース、これには荒木経惟の著書&写真集・絶版漫画・DVD BOXなどが高額な値段で陳列されている。そしてその奥が驚異のスペース!壁際は風俗・文化などで埋められ、古い本も多い。その向かいは日本文学が並んでいるが、最奥の幻想文学棚が充実!一体何なんだ、川崎!そして最後に注目すべきは、レジ背後の棚。『ジョージ秋山』専用棚なんて初めて見ます。彼の絶版本たちが、これも高値で並んでいる。あ…ここにも『デロリンマン』が売っている…さっき『近代書房』でもガラスケースの中に収まっていたはず。この近距離に、何冊かの『デロリンマン』が集結しているのだな…などと思い、本を買って再び仕事場へ戻りました。ヴィレッジブックス「ゾディアック/ロバート・グレイスミス」を購入。

川崎…そこは熱気あふれる普段とはまったく勝手が違う街でした。
posted by tokusan at 02:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

9/4東京・神保町 魚山堂書店


gyozando.jpg神保町交差点に近い白山通りにある。狭い折り返しの階段を昇ると、踊り場には本がディスプレイ。ウィリアム・クラインの「東京」が飾られている!さらに昇ると、鮮やかなオレンジ色の扉の前に到着。ここは写真関連専門の古本屋さん。有名店である。目の前の、閉ざされた扉のプレッシャーは、明るく巨大だ。このまま下に降りてしまいたい!しかし、お店の扉に対してそんな泣き言を言っても開く訳はないので、ええいっ!と中へ。ドアが異様にきしむ…店は右に奥まっている。奥を見ると、怪訝そうにこちらを伺う店主とバッチリ目が合う。…まぁ落ち着こう。他にもお客さんが三人。写真雑誌をめくり続ける女性、フランス人男性と日本人女性のカップルは、フランス語で会話しながら店内を往復している。「カルチェ・ブレッソン」とか「木村伊兵衛」とか「ユージン・スミス」とか聞こえてくる。入口前にはガラスケースが置かれ、主に国内作家のプレミア本が陳列されている。あ、でもマリオ・ジャコメッリとかラリー・クラークも!壁際は両方とも本棚。右の入口近くには。写真技術や機材関連の本、そして雑誌類が並ぶ。左の棚の下部は、積み上げられた写真集や写真雑誌に遮られ、見ることは出来ない。しかし上の棚は整然としており、パラフィンに包まれた写真家の評伝・評論・研究本・小型の写真集がズラリと揃っている。棚の中断はラックになっており、ビニールにマジックで値段の書かれた写真集が、表紙を向けてディスプレイ。その奥には国内作家の写真集が、都市・風景・自然・ポートレイトなどのジャンルに分けられ棚に収まっている。しかしこう見ると、写真集と言うのは本当に形態が様々。大きいものも多く、形も特殊、厚さもまちまち…棚にキレイに収める苦労が伺える。奥のレジ前は海外作家の洋書写真集や豪華写真集。洋書は相変わらず背文字を読むのに苦労するなぁ。棚の前には巨大な梱包用のプチプチロールがドン!とあり、その上に黒い箱状の物体が蓋をパックリと開け置かれている。覗き込むと銀の円盤、上蓋の裏に『高梨豊』や『吉増剛造』の名前がプリントされている。写真集なのだろうか…。最奥はレジ。傍らには仏像の写真やイラストが飾られ、眼鏡をかけた短髪白髪の店主が座っている(ちょっと『少林サッカー』の監督役の人に似てる…)。その前を過ぎると右はまた洋書棚。そして何とその横は、可動式の書棚となっているようだ!おぉ!かっこいい…。床にはレールが敷かれ、厚い棚は三つも重なっている。この棚の前面には、大型のポスターが飾られている。この時は西武百貨店関連のポスター(デザインは恐らく田中一光でしょうか…)が飾られている。品揃えは抜群!しかし神保町&専門店と言うことでプレミア価格の本多し。が、ここでしか見られないものも多し。本を手にレジへ。可動式書棚横の通路で作業していた店主に声をかける。本を受け取りレジへと戻る店主。書籍郵送用の固い封筒に入れてこちらに渡す。店では珍しい包装だな…と思いつつ五千円札を渡すと、いきなりバタバタ。引き出しを見る、財布を見る……「お釣りがないなぁ〜」「え?まったくですか?」「ないねぇ〜」小銭が無いのかと思い「千円札ならありますか?」「さっき切らしちゃったんだよ」…しょうがない「じゃあ外でくずして、また来ます」「スマン!」と頭を下げる店主。苦笑しながら、近くでちょっとした買い物を済ませ、再び店へ。いつの間にかお客の増えた店内。その人の間をすり抜け、レジへと向かう。お金をキッチリと差し出すと、店主が何故かピースサイン。え?と思い、さらに近付き手を前に出すと小さく何か言っている。「〜千円でいいよ…」……どうやら値引きをしてくれたようだ。嬉しい誤算!では遠慮なく、と思いお金を差し出す。「お手数かけて悪かったね」と通常の声で店主。いえ、こちらこそありがとうございます。でもお店に千円札はあった方がいいと思います!朝日ソノラマ「大型カメラの世界/北代省三」を購入。
posted by tokusan at 22:01| Comment(5) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする