
2008年10月30日
10/30東京・池袋 平和堂書店

10/29東京・祖師ヶ谷大蔵 文成堂書店

2008年10月28日
10/28東京・神保町 第49回神田古本まつり

2008年10月27日
10/26宮城・仙台 萬葉堂書店 泉店

2008年10月24日
10/23愛知・名古屋 今池&千種二店!
仕事で日帰り名古屋行。そのタイトなスケジュールから時間をムリヤリ捻出し、街へっ!早く、早く古本屋を訪ねて仕事場に戻らねばっ!……。
●名古屋「古書 神無月書店」
今池の西、錦通りと広小路通りに挟まれたビルの谷間にある。物凄く陽が当たらなそうなので、本たちにとっては好環境か?店頭には二つのラックがあり、左は単行本、右には新書・ノベルス・ハーレクイン・文庫が並ぶ。ちなみに文庫は三冊100円。『古書の森』と書かれた扉を開け入店。迎えるは天井近くまでの棚と奥行きのある店内。棚が迫る天井には、蛍光灯が井桁型に組まれる珍しいカタチ。壁はレジ後ろまで、すべて本棚。真ん中に背中合わせの棚が手前と奥に並ぶ。右通路の壁際には、マンガ・マンガ評論&研究・出版&古本・自然科学・鉄道・スポーツ・音楽・映画(充実!)・芸術が並ぶ。向かいの棚は『毎日更新サービス棚』と銘打ち、様々なジャンルの単行本と大量のハヤカワSF文庫が収まっている。足元には大量の雑誌がズラズラ!左通路の通路棚には、アダルト・文庫・戦記などが並ぶ。向かいの壁際が面白く、上から近代文学・現代文学・文庫本と地層のように並び、そのまま横に、日本文学・探偵小説・幻想小説と移り変わる。近代文学には仙花紙本も多く見受けられる。そのまま奥に進むと、海外文学・探偵小説評論(活字秘宝の『平成の名探偵』まで置いてある!)・文学評論と続く。レジ横の小さな棚には特殊な絶版文庫たちが。奥の通路棚は、思想・哲学・心理学が並び、その裏には歴史と民俗学が仲良く収まっている。壁際の棚には写真集や大判の美術本と、ここにも美術関連本が並ぶ。本はパラフィン紙に包まれ、整理整頓も徹底、状態の良いものばかりである。その上値付けも絶妙!……またもや物欲が頭をもたげ、動きを鈍らせる。懸命に選んだ本を手にレジへ。精算しながらレジ後ろの本棚に、素早く泥棒のように視線を走らせる。あ!薔薇十字社の「アンドロギュノスの裔」が!お!大伴昌司の「ウルトラ怪獣大図鑑」がっ…。このお店では、旅先なのに大きな本ばかり欲しくなった。そんなちょっとしたジレンマ…買うべきか買わざるべきか・旅先だから二度と出会えないのではないか…などが楽しくもあり、情けなくもあり…。しかしいい古本屋さんでした。集英社「毒笑/飯尾憲士」を購入。
■ミニ・今池追記
今池と言えば、ピンと来るのは「今池電波聖ゴミマリア」。街を歩いている時に、「あ!ここがあの今池か」と思い、辺りを見回してもゴミだらけ…であるはずもなく、本の内容もすっかり霧の彼方…。よってこんな文となりました。
●名古屋「古書 林書店」
千種の北・桜通りから大きめの横道に入ると、交差点角にある。店の看板はトリコロール!『自由・平等・博愛』!そんな意味を超えたところにある店名の筆文字がたまらない。道路から少し奥まった場所に並ぶスチール製の棚。収まっているのは単行本や文庫本だが、棚ごとに値付けが変わるようだ。左から100円・200円・文庫二冊100円五冊200円・200円・300円となっている。自動扉を開き中へ。するといきなり飛び交う乱暴な怒声!テレビの音が静かな店内に響き渡っている。店主が見ているのはどうやら水戸黄門。悪党が非道な悪事を働きまくってるらしい。何故かその悪党の声が、雨森雅司の声に聞こえてしょうがない…。さて、店内は広い。そして大量の本。壁はすべて棚で、真ん中に背中合わせの棚が二本前後に置かれている。右側は前も後ろも行き来ができるようになっている。左は入口側の通路が塞がれ、レジ側の一本道となっている。入口の両脇にはスチールラックが置かれ、色々なジャンルの箱入り本が詰まれている。「日本の合戦八冊揃い」……。右の壁際はコミックの揃いがチラホラ。奥には美術・建築・陶芸が並ぶ。向かいには新しめの文庫本。通路にも本が積み上げられ、倉庫的な印象。棚の裏も文庫がビッシリ。その向かいには、新書や名古屋本が多く並ぶ。郷土史・方言・都市風俗・暮らし…たくさんの名古屋がここにある。その裏はアダルトと戦国時代本!うーん、オヤジが燃え上がる本棚と言えよう!向かいの壁際には、古典・歴史・文学評論・伝記・社会などが奥まで並ぶ!この通路にも本が多く積まれている。……何故かこのお店に突然の既視感…そうか、店内の構造が金沢の『明治堂書店』に似てるんだ!などと考え、本を入れてもらった何故か緑ばんだ白い袋を手に、店の外へ出るとすっかり夕暮れ…。早く仕事場に戻らねば…。新人物往来社「東京新大橋雨中図/杉本章子」を購入。
段々明度が落ちてくる夕暮れの中、地下鉄の駅を求め、広い道路をトボトボ&ダッシュ!旅先の夕暮れはことさら寂しい。あぁ。古本屋の灯りが遠ざかる…。

今池の西、錦通りと広小路通りに挟まれたビルの谷間にある。物凄く陽が当たらなそうなので、本たちにとっては好環境か?店頭には二つのラックがあり、左は単行本、右には新書・ノベルス・ハーレクイン・文庫が並ぶ。ちなみに文庫は三冊100円。『古書の森』と書かれた扉を開け入店。迎えるは天井近くまでの棚と奥行きのある店内。棚が迫る天井には、蛍光灯が井桁型に組まれる珍しいカタチ。壁はレジ後ろまで、すべて本棚。真ん中に背中合わせの棚が手前と奥に並ぶ。右通路の壁際には、マンガ・マンガ評論&研究・出版&古本・自然科学・鉄道・スポーツ・音楽・映画(充実!)・芸術が並ぶ。向かいの棚は『毎日更新サービス棚』と銘打ち、様々なジャンルの単行本と大量のハヤカワSF文庫が収まっている。足元には大量の雑誌がズラズラ!左通路の通路棚には、アダルト・文庫・戦記などが並ぶ。向かいの壁際が面白く、上から近代文学・現代文学・文庫本と地層のように並び、そのまま横に、日本文学・探偵小説・幻想小説と移り変わる。近代文学には仙花紙本も多く見受けられる。そのまま奥に進むと、海外文学・探偵小説評論(活字秘宝の『平成の名探偵』まで置いてある!)・文学評論と続く。レジ横の小さな棚には特殊な絶版文庫たちが。奥の通路棚は、思想・哲学・心理学が並び、その裏には歴史と民俗学が仲良く収まっている。壁際の棚には写真集や大判の美術本と、ここにも美術関連本が並ぶ。本はパラフィン紙に包まれ、整理整頓も徹底、状態の良いものばかりである。その上値付けも絶妙!……またもや物欲が頭をもたげ、動きを鈍らせる。懸命に選んだ本を手にレジへ。精算しながらレジ後ろの本棚に、素早く泥棒のように視線を走らせる。あ!薔薇十字社の「アンドロギュノスの裔」が!お!大伴昌司の「ウルトラ怪獣大図鑑」がっ…。このお店では、旅先なのに大きな本ばかり欲しくなった。そんなちょっとしたジレンマ…買うべきか買わざるべきか・旅先だから二度と出会えないのではないか…などが楽しくもあり、情けなくもあり…。しかしいい古本屋さんでした。集英社「毒笑/飯尾憲士」を購入。
■ミニ・今池追記
今池と言えば、ピンと来るのは「今池電波聖ゴミマリア」。街を歩いている時に、「あ!ここがあの今池か」と思い、辺りを見回してもゴミだらけ…であるはずもなく、本の内容もすっかり霧の彼方…。よってこんな文となりました。

千種の北・桜通りから大きめの横道に入ると、交差点角にある。店の看板はトリコロール!『自由・平等・博愛』!そんな意味を超えたところにある店名の筆文字がたまらない。道路から少し奥まった場所に並ぶスチール製の棚。収まっているのは単行本や文庫本だが、棚ごとに値付けが変わるようだ。左から100円・200円・文庫二冊100円五冊200円・200円・300円となっている。自動扉を開き中へ。するといきなり飛び交う乱暴な怒声!テレビの音が静かな店内に響き渡っている。店主が見ているのはどうやら水戸黄門。悪党が非道な悪事を働きまくってるらしい。何故かその悪党の声が、雨森雅司の声に聞こえてしょうがない…。さて、店内は広い。そして大量の本。壁はすべて棚で、真ん中に背中合わせの棚が二本前後に置かれている。右側は前も後ろも行き来ができるようになっている。左は入口側の通路が塞がれ、レジ側の一本道となっている。入口の両脇にはスチールラックが置かれ、色々なジャンルの箱入り本が詰まれている。「日本の合戦八冊揃い」……。右の壁際はコミックの揃いがチラホラ。奥には美術・建築・陶芸が並ぶ。向かいには新しめの文庫本。通路にも本が積み上げられ、倉庫的な印象。棚の裏も文庫がビッシリ。その向かいには、新書や名古屋本が多く並ぶ。郷土史・方言・都市風俗・暮らし…たくさんの名古屋がここにある。その裏はアダルトと戦国時代本!うーん、オヤジが燃え上がる本棚と言えよう!向かいの壁際には、古典・歴史・文学評論・伝記・社会などが奥まで並ぶ!この通路にも本が多く積まれている。……何故かこのお店に突然の既視感…そうか、店内の構造が金沢の『明治堂書店』に似てるんだ!などと考え、本を入れてもらった何故か緑ばんだ白い袋を手に、店の外へ出るとすっかり夕暮れ…。早く仕事場に戻らねば…。新人物往来社「東京新大橋雨中図/杉本章子」を購入。
段々明度が落ちてくる夕暮れの中、地下鉄の駅を求め、広い道路をトボトボ&ダッシュ!旅先の夕暮れはことさら寂しい。あぁ。古本屋の灯りが遠ざかる…。
2008年10月22日
10/22東京・調布 タイムマシーン

2008年10月20日
10/20東京・中野新橋 古書 猫額洞

2008年10月19日
10/19東京・阿佐ヶ谷 中杉通り沿い二店!
緑多い巨木の並木道として有名な中杉通り。この通り沿いにある二軒の小さなお店に足を運んだ。
●阿佐ヶ谷「古書 銀星舎」
駅北口・中杉通りを直進し、坂を降り切った谷の中ほどにある。店前は冬以外はいつでもけやきが生い茂り、夕方のように薄暗い。表にあるのは安売りの本棚が二本と、たくさんの小さなカゴたち。文庫・単行本・絵本・雑誌が詰まっている。ここでは良質な本がフォワードを務めていることが多く油断できない。サッシを開けるとちょっと横長の小さなお店。壁はレジ部分以外は本棚で、真ん中に背中合わせの棚が一本。入口が二ヶ所の逆“U”字通路を形作っている。右側の壁際は入口横の岩波文庫から始まり、民俗学・伝統芸能・思想・オカルト・ビジュアルムック・美術・陶芸・建築・デザインと並び、レジ横には図録・写真集・写真評論・評伝などが収まっている。特化されまくりの各ジャンルは選び抜かれた品揃え。そしてジャンルごとの文庫コーナーも作られており、棚を見る楽しみが否が応でも倍増する。向かいは文化・性・気・武道・音楽(充実!)・映画(充実!)と言うこれまた見逃せない棚。狭いレジ前を回り込み反対側へ。背中合わせ棚の裏側は食と児童文学&絵本。児童文学はよく見ると『猫』『宮澤賢治』などミニコーナーが作られていたりする。壁際はレジ横が日本文学。もちろんここもクセのあるセレクトされた本ばかり。ミステリー・探偵小説・幻想文学が目立っている。そして海外文学を挟み、大充実の文庫棚!ここは棚の回転が速いので、ちょっと躊躇して買わないでいるとすぐ無くなってしまうが、その分探している本に出会うことも多い。しかも値付けはジャストフィット!正にこれなら買ってもいいという値段なのである。いつも棚に感謝を捧げてます。入口横はコミック棚。よく見ると積まれた本の影に、絶版コミックがチラッと見えたりしている。古い本はあまり多くなく、お店も小さい。しかし知恵と工夫と経験とで、こんなにいい棚を作り出している心意気にいつも感心。一日に何度顔出してもいいほどである。いつまでもこのままでよろしくお願いします!新潮文庫「編集狂時代/松田哲夫」を購入。
●阿佐ヶ谷「ゆたか。書房」
駅北口・中杉通りを、谷を降り坂を登った所にある。店名の『。』がいつでも気になるお店。店頭には100円均一の文庫ワゴン・絵本ラック・ムックラック・単行本棚が置かれている。店に入ろうとすると、眼前に一匹のミツバチ。ガラス扉にバンバンぶつかっている…中においしい蜜か巣が!?刺されないよう気をつけて店内へ。店は小さく、同じ高さの白い本棚が左右の壁際と真ん中に二本並んでいる。入口左には小さな本棚が積み重ねられ、奥には鏡張りのドアの前にレジ。ドアが開閉され光が反射するたびに『燃えよドラゴン』の鏡の部屋が頭をよぎる…。右の壁際は美術図録・棚を大きく占める役者&俳優の本・戯曲・脚本・美術・ビジュアル本が並ぶ。向かいは、紀行・動植物・山岳・自然の棚。真ん中の通路は、右が文庫で手前に岩波文庫、奥に時代劇文庫が収まる。左は社会・思想・哲学・歴史など硬めな棚。入口左横の本棚には最近の文庫や単行本、SF・ミステリーが少量並ぶ。左側の通路は、右に出版・本・言葉・詩歌・文学評論・評伝、左に絵本・児童文学・海外文学・日本文学・古典と並ぶ。レジ横にはここも日本文学と、売り物かどうか判らない書皮に包まれた本が収まっている。ちょっと古めの本が中心で、あまり他のお店では見かけない地味だが質のいい本が揃っている。店主はいつでも忙しく立ち働き、応対&挨拶も丁寧!そして何と言っても本が安い!このままで、このスタンスでこれからもよろしくお願いします!晶文社「たましいの場所/早川義夫」を購入。
上記二店は棚をじっくり眺めてしまうので、いつでも滞在時間が長くなる傾向に。これからも楽しませていただきます。そう言えば、旧中杉通りにあった元我堂。店名はそのままだが、アートギャラリーとなってしまった…。あぁ、阿佐ヶ谷からまた一つ古本屋が…。

駅北口・中杉通りを直進し、坂を降り切った谷の中ほどにある。店前は冬以外はいつでもけやきが生い茂り、夕方のように薄暗い。表にあるのは安売りの本棚が二本と、たくさんの小さなカゴたち。文庫・単行本・絵本・雑誌が詰まっている。ここでは良質な本がフォワードを務めていることが多く油断できない。サッシを開けるとちょっと横長の小さなお店。壁はレジ部分以外は本棚で、真ん中に背中合わせの棚が一本。入口が二ヶ所の逆“U”字通路を形作っている。右側の壁際は入口横の岩波文庫から始まり、民俗学・伝統芸能・思想・オカルト・ビジュアルムック・美術・陶芸・建築・デザインと並び、レジ横には図録・写真集・写真評論・評伝などが収まっている。特化されまくりの各ジャンルは選び抜かれた品揃え。そしてジャンルごとの文庫コーナーも作られており、棚を見る楽しみが否が応でも倍増する。向かいは文化・性・気・武道・音楽(充実!)・映画(充実!)と言うこれまた見逃せない棚。狭いレジ前を回り込み反対側へ。背中合わせ棚の裏側は食と児童文学&絵本。児童文学はよく見ると『猫』『宮澤賢治』などミニコーナーが作られていたりする。壁際はレジ横が日本文学。もちろんここもクセのあるセレクトされた本ばかり。ミステリー・探偵小説・幻想文学が目立っている。そして海外文学を挟み、大充実の文庫棚!ここは棚の回転が速いので、ちょっと躊躇して買わないでいるとすぐ無くなってしまうが、その分探している本に出会うことも多い。しかも値付けはジャストフィット!正にこれなら買ってもいいという値段なのである。いつも棚に感謝を捧げてます。入口横はコミック棚。よく見ると積まれた本の影に、絶版コミックがチラッと見えたりしている。古い本はあまり多くなく、お店も小さい。しかし知恵と工夫と経験とで、こんなにいい棚を作り出している心意気にいつも感心。一日に何度顔出してもいいほどである。いつまでもこのままでよろしくお願いします!新潮文庫「編集狂時代/松田哲夫」を購入。

駅北口・中杉通りを、谷を降り坂を登った所にある。店名の『。』がいつでも気になるお店。店頭には100円均一の文庫ワゴン・絵本ラック・ムックラック・単行本棚が置かれている。店に入ろうとすると、眼前に一匹のミツバチ。ガラス扉にバンバンぶつかっている…中においしい蜜か巣が!?刺されないよう気をつけて店内へ。店は小さく、同じ高さの白い本棚が左右の壁際と真ん中に二本並んでいる。入口左には小さな本棚が積み重ねられ、奥には鏡張りのドアの前にレジ。ドアが開閉され光が反射するたびに『燃えよドラゴン』の鏡の部屋が頭をよぎる…。右の壁際は美術図録・棚を大きく占める役者&俳優の本・戯曲・脚本・美術・ビジュアル本が並ぶ。向かいは、紀行・動植物・山岳・自然の棚。真ん中の通路は、右が文庫で手前に岩波文庫、奥に時代劇文庫が収まる。左は社会・思想・哲学・歴史など硬めな棚。入口左横の本棚には最近の文庫や単行本、SF・ミステリーが少量並ぶ。左側の通路は、右に出版・本・言葉・詩歌・文学評論・評伝、左に絵本・児童文学・海外文学・日本文学・古典と並ぶ。レジ横にはここも日本文学と、売り物かどうか判らない書皮に包まれた本が収まっている。ちょっと古めの本が中心で、あまり他のお店では見かけない地味だが質のいい本が揃っている。店主はいつでも忙しく立ち働き、応対&挨拶も丁寧!そして何と言っても本が安い!このままで、このスタンスでこれからもよろしくお願いします!晶文社「たましいの場所/早川義夫」を購入。
上記二店は棚をじっくり眺めてしまうので、いつでも滞在時間が長くなる傾向に。これからも楽しませていただきます。そう言えば、旧中杉通りにあった元我堂。店名はそのままだが、アートギャラリーとなってしまった…。あぁ、阿佐ヶ谷からまた一つ古本屋が…。
2008年10月18日
10/18東京・武蔵関 古本工房SiREN

2008年10月17日
10/17東京・経堂 古書 遠藤書店

2008年10月16日
10/15東京・高田馬場 双子のようなお店二店!
早稲田古本街に近い高田馬場。この駅の周りにも何軒かの古本屋が存在する。訪れたのは二店…そこは双子のようなお店だった…。
●高田馬場「キノコノクニヤ書店」
駅東側、早稲田通りから横道に入った坂の途中にある。…人を食った名前である。あの店名にたった二字“コノ”を挿入しただけで、こんなにも破壊的になるものか…。その昔バンドで『ポール・ニューマン』から音引きを取り去った『ポル・ニュマン』を知った時以来の衝撃である。店頭には三台の平台と四つの雑誌ラック。平台二つには文庫と新書が並び、一冊210円・三冊525円で売られている。このルールは店内の文庫にも有効なようだ(一部の文庫除く)。明るい店内に入ると、奥行きの深さがまず目に留まる。壁は一面棚、真ん中には背中合わせの棚が三つ縦に置かれている。左の壁際はコミックから始まり、ミステリー&サスペンス文庫・ノンフィクション・女流作家と続く。ここで一つ角を曲がり、鉄道&ガンダム、その横には経営&ビジネス・政治・サブカル。また一つ角を曲がり、雑誌・音楽・映画・日本ミステリーと続く。背中合わせの棚は手前が雑誌で、平台には古い週刊誌や『OUT』『アニメージュ』が並べられている。その奥はコミック、さらに最奥の棚には哲学・思想・幻想文学・詩歌・演劇・女流文学が並ぶ。入口右の壁際は女性一色な棚からスタート。レディコミ・実用・メイク・ファッション・料理・ダイエット・ライフスタイル…向かいの棚も女性誌ばかり。ここまで女性にしっかり特化した古本棚は珍しいのでは。その奥の壁際は文学文庫・エッセイ・時代劇文庫。さらに奥のレジ右横小スペースはアダルトとなっている。レジ左横には美術・建築・海外文学・岩波文庫・新書が収まる。意外に古い本も多く、所々マニアックな品揃えが棚に深みを与えている。本の量も多いが、質も決しておろそかではないのだ。しかし…店内BGMがでか過ぎる!なんだってこんなに大音量なんだ…。お店自体はお客の出入りも多く、あらゆる年齢・階層の人が訪れている。本を売りに来る人もひっきりなし(駅で雑誌を集めてる人も売りに来てました)。本家にも負けない繁盛っぷり。お値段はいたって普通の、ちょっと新刊書店風なお店でした。講談社「ピカルディーの三度/鹿島田真希」を購入。
●高田馬場「ばーばー書店」
駅東側を南に下った、諏訪通り沿いにある。こちらも一見新刊書店のようなお店。すでに闇に包まれた通りの中で、煌々と蛍光灯の明かりを歩道に放っている。店前には雑誌のラックと二つの平台。平台には単行本や文庫が一冊210円・三冊525円で売られている…?このシステム、さっき見たばっかりだな。店内は奥行きがあり細長い印象。右側にレジがあり、三方の壁はすべて棚。この壁棚の最上段には、コミックの揃いがカバーを店内に向けびっしりと並べられている。店内真ん中には背中合わせの棚が二つずつ、手前と奥に置かれている。左の壁際は廉価コミック・ミステリー文庫・SF文庫、最奥のブロックは背中合わせの棚も含め、アダルトコーナーとなっている。手前背中合わせの棚・左側は雑誌がびっしりと収まり、キノコノクニヤに負けない充実ぶり。右の棚はゲーム・コンピュータ・児童文学・女性実用・コミックと多岐に渡り、裏側は壁棚も含めコミックが並んでいる。そこから充実の音楽コーナーが始まり、雑誌&単行本が棚を大きく占めている。奥に向かって映画・戦記・歴史・文化など。奥の真ん中通路は文庫スペース。左に時代劇と純文学、右に小説・エッセイが並ぶ。右棚の裏はここもコミック。店最奥の壁際には、美術図録・芸術関連・岩波文庫などが収まっている。全体の雰囲気・品揃えなどが非常にキノコノクニヤと共通のイメージ。しかしBGMはこちらの方が静かで心地良い…と思ってたら『キャッツアイ』がかかった途端にボリュームアップ!…なぜ?文春文庫「旅行鞄のなか/吉村昭」を購入。
店を出てガラス扉を見るとバイト募集の貼紙…あ!『ばーばー書店』と『キノコノクニヤ書店』て書いてある。どうやら系列店……そりゃ似てるはず。そして家で本が入った袋を改めて見てみると、系列店がズラリと印刷されている。おかしな名前ばっかりだなぁ…あ、『象のあし』も系列なのか。まったく気付かなかったなぁ…。

駅東側、早稲田通りから横道に入った坂の途中にある。…人を食った名前である。あの店名にたった二字“コノ”を挿入しただけで、こんなにも破壊的になるものか…。その昔バンドで『ポール・ニューマン』から音引きを取り去った『ポル・ニュマン』を知った時以来の衝撃である。店頭には三台の平台と四つの雑誌ラック。平台二つには文庫と新書が並び、一冊210円・三冊525円で売られている。このルールは店内の文庫にも有効なようだ(一部の文庫除く)。明るい店内に入ると、奥行きの深さがまず目に留まる。壁は一面棚、真ん中には背中合わせの棚が三つ縦に置かれている。左の壁際はコミックから始まり、ミステリー&サスペンス文庫・ノンフィクション・女流作家と続く。ここで一つ角を曲がり、鉄道&ガンダム、その横には経営&ビジネス・政治・サブカル。また一つ角を曲がり、雑誌・音楽・映画・日本ミステリーと続く。背中合わせの棚は手前が雑誌で、平台には古い週刊誌や『OUT』『アニメージュ』が並べられている。その奥はコミック、さらに最奥の棚には哲学・思想・幻想文学・詩歌・演劇・女流文学が並ぶ。入口右の壁際は女性一色な棚からスタート。レディコミ・実用・メイク・ファッション・料理・ダイエット・ライフスタイル…向かいの棚も女性誌ばかり。ここまで女性にしっかり特化した古本棚は珍しいのでは。その奥の壁際は文学文庫・エッセイ・時代劇文庫。さらに奥のレジ右横小スペースはアダルトとなっている。レジ左横には美術・建築・海外文学・岩波文庫・新書が収まる。意外に古い本も多く、所々マニアックな品揃えが棚に深みを与えている。本の量も多いが、質も決しておろそかではないのだ。しかし…店内BGMがでか過ぎる!なんだってこんなに大音量なんだ…。お店自体はお客の出入りも多く、あらゆる年齢・階層の人が訪れている。本を売りに来る人もひっきりなし(駅で雑誌を集めてる人も売りに来てました)。本家にも負けない繁盛っぷり。お値段はいたって普通の、ちょっと新刊書店風なお店でした。講談社「ピカルディーの三度/鹿島田真希」を購入。

駅東側を南に下った、諏訪通り沿いにある。こちらも一見新刊書店のようなお店。すでに闇に包まれた通りの中で、煌々と蛍光灯の明かりを歩道に放っている。店前には雑誌のラックと二つの平台。平台には単行本や文庫が一冊210円・三冊525円で売られている…?このシステム、さっき見たばっかりだな。店内は奥行きがあり細長い印象。右側にレジがあり、三方の壁はすべて棚。この壁棚の最上段には、コミックの揃いがカバーを店内に向けびっしりと並べられている。店内真ん中には背中合わせの棚が二つずつ、手前と奥に置かれている。左の壁際は廉価コミック・ミステリー文庫・SF文庫、最奥のブロックは背中合わせの棚も含め、アダルトコーナーとなっている。手前背中合わせの棚・左側は雑誌がびっしりと収まり、キノコノクニヤに負けない充実ぶり。右の棚はゲーム・コンピュータ・児童文学・女性実用・コミックと多岐に渡り、裏側は壁棚も含めコミックが並んでいる。そこから充実の音楽コーナーが始まり、雑誌&単行本が棚を大きく占めている。奥に向かって映画・戦記・歴史・文化など。奥の真ん中通路は文庫スペース。左に時代劇と純文学、右に小説・エッセイが並ぶ。右棚の裏はここもコミック。店最奥の壁際には、美術図録・芸術関連・岩波文庫などが収まっている。全体の雰囲気・品揃えなどが非常にキノコノクニヤと共通のイメージ。しかしBGMはこちらの方が静かで心地良い…と思ってたら『キャッツアイ』がかかった途端にボリュームアップ!…なぜ?文春文庫「旅行鞄のなか/吉村昭」を購入。
店を出てガラス扉を見るとバイト募集の貼紙…あ!『ばーばー書店』と『キノコノクニヤ書店』て書いてある。どうやら系列店……そりゃ似てるはず。そして家で本が入った袋を改めて見てみると、系列店がズラリと印刷されている。おかしな名前ばっかりだなぁ…あ、『象のあし』も系列なのか。まったく気付かなかったなぁ…。
2008年10月14日
10/14東京・高円寺 AB'ACCHIO Book and more...

2008年10月13日
10/13札幌追記

2008年10月12日
10/11北海道・札幌 中心からちょっと離れた二店!
昨日に比べ、突然『寒さ』という牙をむき出しにした札幌。仕事の合間に安らぎを求め、古本屋を目指し広い大地をダッシュ!
●札幌「古本 なづな書館」
市電の西15丁目駅近くにある。広い道路、まばらな建物。その中に『書』という一字を掲げた看板が見える。近づくと、もうそのたたずまいだけで、完全KO!!木枠に一枚板ガラスの扉、青いブリキの庇、『古本買いたし』の擦れた文字。もう高倉健の映画に出て来ても…いや、高倉健自身が中に座っていてもおかしくない!ホントにこのまま居抜きで撮影に使えそうなお店。多少歪んでいるが、スムーズに滑るガラス戸を開け中へ。外観以上に中もスゴイ!もはや開拓民の古本屋です。しかも床はうねり、棚は傾き、見方を変えればドイツ表現主義に見えなくもない。店は横長で、壁は一面本棚。入口手前から対角線上に平台が二つ。逆の対角線には、背中合わせの棚が二つ。入口近くの棚と平台はコミック。奥の背中合わせの棚には、新しめのハードカバーと少量のアダルト。壁際はコミックから始まり、奥に歴史や経済・ノンフィクション本が。そのまま角を曲がると自然科学(動植物多し)が棚の大半を占め、奥に音楽や映画が収まっている。向かいは海外文庫がびっしり。特に岩波文庫・赤が大量である。どうやらこのお店、見た目のくたびれた感じとは裏腹に棚は抜群な模様。裏は時代劇文庫ですべて埋まっている。その横の平台は、下の棚部分に将棋・囲碁、平台部分に大判の本がディスプレイされている。再び壁際に戻ると、店奥倉庫への入口の周りに作られた、手作り感満載の棚には芸術関連の本。再びちゃんとした棚が始まり、海外文学・日本文学(北海道作家の本あり)・評論&評伝・思想・哲学・古代史と並ぶ。レジ横はすべて北海道の本。北海道史・アイヌ文化・大自然・都市史・昔話・民俗・生活…など様々なバリエーション。横の背中合わせの棚には、文庫と新書がしっかりとしたセレクトで並んでいる。レジでは店主がお茶を淹れている。店の中にもうもうと立ち上る湯気。板ガラスを通して入ってくる光の中で、湯気が揺らめく…。全体的に新しい本が多いが、日本文学には古いものも多く含まれている。本はしっかり店のポリシーに基づいてるので、見ていて飽きることはない。値段も安く心も休まる故郷のようなお店でした。学陽文庫「古本探偵の冒険/横田順彌」を購入。
●札幌「さっぽろ萌黄書店」
地下鉄西11丁目駅近くにある。ビルの一階に入った明るく広めなお店。丁寧にパラフィン紙に包まれた本が白くまぶしい。店内は正方形に近く、奥にレジ、壁は本棚がズラリ。入口側ガラス窓の前には低めの棚が置かれている。店内には左側に背中合わせの棚が一本。右側には色々な棚が組み合わさり、背中合わせの棚を形作り、一本ずつ少しずらして置かれている。左の壁際は新書・将棋・囲碁・競馬が並び、そこから北海道&アイヌ本がズラリ。炭鉱の本も多く収まっている。奥は思想や哲学。向かいは文庫棚で、右側に新しい本、左側には絶版文庫が多く並ぶ。あぁ、見たことのない本が多い。探偵・SF・ミステリーも充実している。最近、色んなお店の文庫棚で驚くことが多過ぎる気が…。裏にはオカルト・旺文社文庫・海外文庫・女流作家文庫が並ぶ。その向かいには、風俗&性愛・ジャーナリズムなど。ガラス窓前は現代ミステリー中心の棚。背中合わせ棚の裏側は、文化・宗教・写真評論&評伝・映画・テレビ・落語、という構成。向かいの壁際は、山岳・戦記・日本文学・探偵&推理(濃!)。レジ横には写真集がザクザクと収まっている。うーーん、欲しい本が多い…たくさん見つかり過ぎの嬉しい悲鳴。しかし値段がキッチリ付けられているので、全部買うと確実に予算オーバー。涙を飲んで、せこくセレクト…。途中男女二人がネットで見た本を買いたいと入って来た。ところがその本が見つからず、店主と奥さんとその二人の、計四人で店中を大捜索し始めている。探書は「ロンパリウサギ」。奥さんが何度も「ロン……何だっけ?」と確認しているのが、おかしくも心に残りました。角川文庫「東京爆発小僧/末井昭」岩波文庫「伝奇集/J.L.ボルヘス」を購入。
札幌にはまだまだ古本屋が多く存在する。北海道本の充実ぶりといい、古本屋さんの多さといい、北の大地は出版文化がしっかり根付いている気がします。また来年来ます!

市電の西15丁目駅近くにある。広い道路、まばらな建物。その中に『書』という一字を掲げた看板が見える。近づくと、もうそのたたずまいだけで、完全KO!!木枠に一枚板ガラスの扉、青いブリキの庇、『古本買いたし』の擦れた文字。もう高倉健の映画に出て来ても…いや、高倉健自身が中に座っていてもおかしくない!ホントにこのまま居抜きで撮影に使えそうなお店。多少歪んでいるが、スムーズに滑るガラス戸を開け中へ。外観以上に中もスゴイ!もはや開拓民の古本屋です。しかも床はうねり、棚は傾き、見方を変えればドイツ表現主義に見えなくもない。店は横長で、壁は一面本棚。入口手前から対角線上に平台が二つ。逆の対角線には、背中合わせの棚が二つ。入口近くの棚と平台はコミック。奥の背中合わせの棚には、新しめのハードカバーと少量のアダルト。壁際はコミックから始まり、奥に歴史や経済・ノンフィクション本が。そのまま角を曲がると自然科学(動植物多し)が棚の大半を占め、奥に音楽や映画が収まっている。向かいは海外文庫がびっしり。特に岩波文庫・赤が大量である。どうやらこのお店、見た目のくたびれた感じとは裏腹に棚は抜群な模様。裏は時代劇文庫ですべて埋まっている。その横の平台は、下の棚部分に将棋・囲碁、平台部分に大判の本がディスプレイされている。再び壁際に戻ると、店奥倉庫への入口の周りに作られた、手作り感満載の棚には芸術関連の本。再びちゃんとした棚が始まり、海外文学・日本文学(北海道作家の本あり)・評論&評伝・思想・哲学・古代史と並ぶ。レジ横はすべて北海道の本。北海道史・アイヌ文化・大自然・都市史・昔話・民俗・生活…など様々なバリエーション。横の背中合わせの棚には、文庫と新書がしっかりとしたセレクトで並んでいる。レジでは店主がお茶を淹れている。店の中にもうもうと立ち上る湯気。板ガラスを通して入ってくる光の中で、湯気が揺らめく…。全体的に新しい本が多いが、日本文学には古いものも多く含まれている。本はしっかり店のポリシーに基づいてるので、見ていて飽きることはない。値段も安く心も休まる故郷のようなお店でした。学陽文庫「古本探偵の冒険/横田順彌」を購入。

地下鉄西11丁目駅近くにある。ビルの一階に入った明るく広めなお店。丁寧にパラフィン紙に包まれた本が白くまぶしい。店内は正方形に近く、奥にレジ、壁は本棚がズラリ。入口側ガラス窓の前には低めの棚が置かれている。店内には左側に背中合わせの棚が一本。右側には色々な棚が組み合わさり、背中合わせの棚を形作り、一本ずつ少しずらして置かれている。左の壁際は新書・将棋・囲碁・競馬が並び、そこから北海道&アイヌ本がズラリ。炭鉱の本も多く収まっている。奥は思想や哲学。向かいは文庫棚で、右側に新しい本、左側には絶版文庫が多く並ぶ。あぁ、見たことのない本が多い。探偵・SF・ミステリーも充実している。最近、色んなお店の文庫棚で驚くことが多過ぎる気が…。裏にはオカルト・旺文社文庫・海外文庫・女流作家文庫が並ぶ。その向かいには、風俗&性愛・ジャーナリズムなど。ガラス窓前は現代ミステリー中心の棚。背中合わせ棚の裏側は、文化・宗教・写真評論&評伝・映画・テレビ・落語、という構成。向かいの壁際は、山岳・戦記・日本文学・探偵&推理(濃!)。レジ横には写真集がザクザクと収まっている。うーーん、欲しい本が多い…たくさん見つかり過ぎの嬉しい悲鳴。しかし値段がキッチリ付けられているので、全部買うと確実に予算オーバー。涙を飲んで、せこくセレクト…。途中男女二人がネットで見た本を買いたいと入って来た。ところがその本が見つからず、店主と奥さんとその二人の、計四人で店中を大捜索し始めている。探書は「ロンパリウサギ」。奥さんが何度も「ロン……何だっけ?」と確認しているのが、おかしくも心に残りました。角川文庫「東京爆発小僧/末井昭」岩波文庫「伝奇集/J.L.ボルヘス」を購入。
札幌にはまだまだ古本屋が多く存在する。北海道本の充実ぶりといい、古本屋さんの多さといい、北の大地は出版文化がしっかり根付いている気がします。また来年来ます!
2008年10月11日
10/10北海道・札幌 趣味の古書 北海堂

2008年10月09日
10/9東京・豪徳寺 驚愕の二店!
昨日の梅ヶ丘の流れから、今日はそのまま隣駅・豪徳寺へ。気軽な気持ちで鼻歌まじりに訪れると、そこに待っていたのは予想を覆すスゴイお店だった。
●豪徳寺「靖文堂書店」
駅南口の豪徳寺商店街にある。店の前面はすべてガラス戸。右半分が開け放たれ入口となっている。パッと見、新聞配達所の雰囲気。左の戸の前には、積み重ねられた漫画雑誌とVHSビデオ。入口横の小さな棚には、カバー無し100円文庫。店内に入ると左にレジ、壁は三方とも本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本置かれている。レジ下には二冊100円の小さな文庫棚。右の壁際には100円単行本。奥へ進んでも安売り本の隆盛は留まるところを知らない。その横から、文学・評論・哲学・心理学・社会・戦記・歴史…などなど多ジャンルの本が、無秩序に棚に挿し込まれている。店の奥・壁棚も似たような構成で、200円〜500円棚との貼紙が。向かいの背中合わせの棚は、上段に新書、下段にコミックが並んでいる。新書は『むぅ』と唸ってしまう品揃え。古い本も多く見たことも無いシリーズもたくさん…しっかりと棚に意志が込められている。通路を回り込み真ん中の通路へ。入口側から見ると右側にはアダルトが並んでいる。そのまま奥へ進むと文庫のコーナー…?…このコーナーに普通とは違う感覚…絶版文庫が多い、そして見たことが無い本が多い…棚を見れば見るほど惹きつけられていく…あぁ、多幸感。後ろを振り返ってもスゴイ棚と多幸感が続く!グルグル蠢く眼球。まるで古い文庫の後ろのページに載っている『目録』を見ているようだ!単純に驚きと尊敬が心を占める。入口側は新しめの文庫がおとなしく並んでいる。そのまま最後の通路へ。壁際は揃いの本や箱入り本などが中心。その向かいは『岩波文庫天国』!赤・青・緑・黄…新しいものから、表紙が燻製のようになったものまで…。あぁ、ガラス戸に隠れた店の左側に、こんな秘密が隠されていたとは!しかも安い!思わず手を合わせてしまうほど安いっ!何もかも脱帽させていただきます。講談社現代新書「ファンタジーの世界/佐藤さとる」角川文庫「聖ヨハネ病院にて/上林曉」を購入。
●豪徳寺「玄華書房」
豪徳寺商店街の細い横道にひっそりと建っている。通りから見える黒い看板を目印に路地へ入って行くと、路地とは対照的な立派な店構えが現れる。そのギャップにまずは感動。店頭には壁に取り付けられた、大きな安売り棚。おばあさんが芸術新潮を座り読みしながらニヤけている。そんなに楽しい記事が!?中へ入ると左にレジ、右側に棚が広がっている。入口に対して横長のお店は、西日本によくある雰囲気。壁は右からグルリとレジ横ギリギリまで棚。店内には二本の背中合わせの棚。壁際入口横には映画コーナー。…充実している。この棚を見ただけで、しっかりとしたお店だと言うことが伝わってくる!気を引き締めねば。映画の横は文庫棚、向かいは自然科学や知識系文庫・民俗学・考古学・古代史などが並ぶ。奥の壁際は映画のビジュアル本から始まり、日本文学・評論・評伝・詩歌が並び、下段では揃いに揃った「日本の美術」が白い背を見せて静かに収まっている。真ん中の通路には、新書・アジア・歴史・美術図録・海外文学・評論が並んでいる。そして奥の壁際から、このお店のさらなる本気が見え始める!まずは大量の建築雑誌!その量は神保町の専門店に匹敵!後ろを振り向くと、背中合わせの棚・一面がすべて建築本!『建築』という背文字を、ここまで一度にたくさん見られるのはスゴイことです…。ここも神保町に負けてません!壁際に戻ると建築雑誌の横には、図録・シュルレアリスム・農業・郷土史・資料本・経済・哲学・思想・心理学と硬めな本がズラリ。角を曲がったレジ横には、思想系雑誌・美術手帖・写真・美術関連が収まっている。とにかく棚を見るのが楽しく、その分たっぷりと時間が必要になるお店。静かな店内、素晴らしい棚、客は私一人、そして漂うおかきの匂い…?耳を澄ますと、レジ方向から『ポ…リ…ポ…リ…ガ…リ』と微かな音が。どうやら店主がおかき類を食べているようなのだが、店内に咀嚼音が響くのを警戒し、静かにゆっくりと噛み砕いているらしい。お気遣いありがとうございます。しかし、余計に気になります!もう『ガリッ』と噛んでくれっ!淡交社「モダニズムの光芒/小野高裕・西村美香・明尾圭造」を購入。
豪徳寺あなどりがたしっ!思わず脱帽し、頭を垂れ、襟を正してしまいました。やっぱり古本屋は面白い。

駅南口の豪徳寺商店街にある。店の前面はすべてガラス戸。右半分が開け放たれ入口となっている。パッと見、新聞配達所の雰囲気。左の戸の前には、積み重ねられた漫画雑誌とVHSビデオ。入口横の小さな棚には、カバー無し100円文庫。店内に入ると左にレジ、壁は三方とも本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本置かれている。レジ下には二冊100円の小さな文庫棚。右の壁際には100円単行本。奥へ進んでも安売り本の隆盛は留まるところを知らない。その横から、文学・評論・哲学・心理学・社会・戦記・歴史…などなど多ジャンルの本が、無秩序に棚に挿し込まれている。店の奥・壁棚も似たような構成で、200円〜500円棚との貼紙が。向かいの背中合わせの棚は、上段に新書、下段にコミックが並んでいる。新書は『むぅ』と唸ってしまう品揃え。古い本も多く見たことも無いシリーズもたくさん…しっかりと棚に意志が込められている。通路を回り込み真ん中の通路へ。入口側から見ると右側にはアダルトが並んでいる。そのまま奥へ進むと文庫のコーナー…?…このコーナーに普通とは違う感覚…絶版文庫が多い、そして見たことが無い本が多い…棚を見れば見るほど惹きつけられていく…あぁ、多幸感。後ろを振り返ってもスゴイ棚と多幸感が続く!グルグル蠢く眼球。まるで古い文庫の後ろのページに載っている『目録』を見ているようだ!単純に驚きと尊敬が心を占める。入口側は新しめの文庫がおとなしく並んでいる。そのまま最後の通路へ。壁際は揃いの本や箱入り本などが中心。その向かいは『岩波文庫天国』!赤・青・緑・黄…新しいものから、表紙が燻製のようになったものまで…。あぁ、ガラス戸に隠れた店の左側に、こんな秘密が隠されていたとは!しかも安い!思わず手を合わせてしまうほど安いっ!何もかも脱帽させていただきます。講談社現代新書「ファンタジーの世界/佐藤さとる」角川文庫「聖ヨハネ病院にて/上林曉」を購入。

豪徳寺商店街の細い横道にひっそりと建っている。通りから見える黒い看板を目印に路地へ入って行くと、路地とは対照的な立派な店構えが現れる。そのギャップにまずは感動。店頭には壁に取り付けられた、大きな安売り棚。おばあさんが芸術新潮を座り読みしながらニヤけている。そんなに楽しい記事が!?中へ入ると左にレジ、右側に棚が広がっている。入口に対して横長のお店は、西日本によくある雰囲気。壁は右からグルリとレジ横ギリギリまで棚。店内には二本の背中合わせの棚。壁際入口横には映画コーナー。…充実している。この棚を見ただけで、しっかりとしたお店だと言うことが伝わってくる!気を引き締めねば。映画の横は文庫棚、向かいは自然科学や知識系文庫・民俗学・考古学・古代史などが並ぶ。奥の壁際は映画のビジュアル本から始まり、日本文学・評論・評伝・詩歌が並び、下段では揃いに揃った「日本の美術」が白い背を見せて静かに収まっている。真ん中の通路には、新書・アジア・歴史・美術図録・海外文学・評論が並んでいる。そして奥の壁際から、このお店のさらなる本気が見え始める!まずは大量の建築雑誌!その量は神保町の専門店に匹敵!後ろを振り向くと、背中合わせの棚・一面がすべて建築本!『建築』という背文字を、ここまで一度にたくさん見られるのはスゴイことです…。ここも神保町に負けてません!壁際に戻ると建築雑誌の横には、図録・シュルレアリスム・農業・郷土史・資料本・経済・哲学・思想・心理学と硬めな本がズラリ。角を曲がったレジ横には、思想系雑誌・美術手帖・写真・美術関連が収まっている。とにかく棚を見るのが楽しく、その分たっぷりと時間が必要になるお店。静かな店内、素晴らしい棚、客は私一人、そして漂うおかきの匂い…?耳を澄ますと、レジ方向から『ポ…リ…ポ…リ…ガ…リ』と微かな音が。どうやら店主がおかき類を食べているようなのだが、店内に咀嚼音が響くのを警戒し、静かにゆっくりと噛み砕いているらしい。お気遣いありがとうございます。しかし、余計に気になります!もう『ガリッ』と噛んでくれっ!淡交社「モダニズムの光芒/小野高裕・西村美香・明尾圭造」を購入。
豪徳寺あなどりがたしっ!思わず脱帽し、頭を垂れ、襟を正してしまいました。やっぱり古本屋は面白い。
2008年10月08日
10/8梅ヶ丘追記

10/8東京・梅ヶ丘 ツヅキ堂書店 梅ヶ丘店

2008年10月07日
10/7東京・江古田 駅北側二店!
西武池袋線・江古田も古本屋の多い街。北口の東と西にあるお店を急襲!
●江古田「根元書房 日芸前店」
日本大学芸術学部前にある。店頭は早速何だか本たちが、店内からドバっと流れ出している感じ。ラックが二種・本棚が二種(一つは両面棚)・小さな平台多数!コミック・雑誌・文庫・単行本・CD・ビデオ・おもちゃ・雑貨・EPレコード…量、種類共に盛りだくさん!学校前の古本屋と言えば硬めになるのが通常ですが、さすが日芸前は一筋縄ではいかないようです。段差に足をかけ店内に入ると、目の前には大量の本と極狭な通路。壁は天井までの本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本。中央の通路を挟み、店の奥も同じ構成になっているようだ。各通路には胸の高さまで、本が危ういバランスで横積みされている。ぶつかると、ユラユラと生き物のように動く箇所もあるので、細心の注意が必要である。左の壁には児童文学・生物・映画・音楽・小唄などの本が並ぶ。その向かいは、日本文学の文庫が棚一面を占めている。下の方は体を横にしてしゃがみ込まないと見ることはできない。真ん中の通路は、左がSF・推理を含む海外文庫、最奥に絶版文庫が並ぶ。下に古い本が集中!向かいには新書やカッパノベルズ、多種の雑本が収まる。右の通路は壁際が、山岳・哲学・幻想文学・写真・ジャズなどセレクトされた棚。向かいには日本文学・戦記・歴史小説・詩歌などが並ぶ。各棚には見たことも無い本が多くあり、瞬く間に時間が過ぎ去っていく…。この右通路と中央通路が交錯する場所にレジがある…らしい…通路と同じ本の山にしか見えない…。そして奥のブロック、ここにはもう足を踏み入れることはできない!通路の本が倍増し、ほぼ倉庫状態なのだ。中央の通路から様子を伺うと、左側がアダルト、真ん中は古い雑誌や漫画、右側は美術関係らしい。奥の探索は早々に断念し、レジに向かうと誰もいない…さっきまで忙しそうに働いていたのに…と思いちょっと大きな声で「すいませ〜ん」と言うと、目の前の本の山の中から「ハイ!」の声。ち、近い…そこにいたんですか。全然気付かなかった。本が気配を完全に吸収しちゃってます…忍法・本遁の術…お見事です!ハヤカワ文庫「弥勒戦争/山田正紀」を購入。根元書房さんは、まだこの江古田に『本店』と『江古田南口店』がある。駅南側ツアー時に訪ねることとしよう。
●江古田「銀のさじ書店」
駅北口、踏み切りから始まる江古田ゆうゆうロード沿いにある。この店名、やはり中勘助からだろうか…何となくキャットフードの『銀のさら』を連想してしまうが…。店に対して前の道が斜めなので、店内は少し変則的な形になっている。店先にあるのは漫画雑誌のラックのみ。中に入ると明るくキレイで、新刊書店な雰囲気である。壁は一面本棚、真ん中には平台を備えた低めの背中合わせの棚が前後に二本ずつ、所々にラックも配置されている。棚の低さと通路の広さが、このお店の余裕を感じさせる。入口近くの右側のナナメの壁棚は、廉価コミックがズラリと並んでいる。左側の通路は手前に絵本と児童文学のラック、壁際は図録・写真集・絵画・写真・建築・デザインなどの美術系の本でまとめられている。その横のカラッポのカゴには、何故かプリンスのピンナップが二枚飾られている。向かいは、哲学・思想・文学・歴史などが。その奥は壁際が音楽本で埋められ、雑誌・評論・評伝・自伝・企画本・教則本など至れり尽くせりな充実ぶり。レジ横には映画・演劇本が収まっている。向かいはサブカル本と海外文学。サブカルは凶悪な本も多いですなぁ。真ん中の通路は、入口側がかなり多めの雑誌とスポーツ本。レジ側が、女性実用本とオカルト(UFO&心霊)・武器・兵器・鉄道と、水と油なジャンルが通路を挟んでにらみ合っている棚。右通路は、入口側がキレイにピッチリと並んだ新書と文庫、レジ側がアダルトとなっている。お客さんが頻繁に訪れ、子連れの人も少なくない。お店が広いせいか、文庫や雑誌の配分が、フツーのお店とは違うところが新鮮である。平凡社「別冊太陽 モダン東京百景/監修・海野弘」を購入。
と言うわけで、駅南側もまたいずれ。

日本大学芸術学部前にある。店頭は早速何だか本たちが、店内からドバっと流れ出している感じ。ラックが二種・本棚が二種(一つは両面棚)・小さな平台多数!コミック・雑誌・文庫・単行本・CD・ビデオ・おもちゃ・雑貨・EPレコード…量、種類共に盛りだくさん!学校前の古本屋と言えば硬めになるのが通常ですが、さすが日芸前は一筋縄ではいかないようです。段差に足をかけ店内に入ると、目の前には大量の本と極狭な通路。壁は天井までの本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本。中央の通路を挟み、店の奥も同じ構成になっているようだ。各通路には胸の高さまで、本が危ういバランスで横積みされている。ぶつかると、ユラユラと生き物のように動く箇所もあるので、細心の注意が必要である。左の壁には児童文学・生物・映画・音楽・小唄などの本が並ぶ。その向かいは、日本文学の文庫が棚一面を占めている。下の方は体を横にしてしゃがみ込まないと見ることはできない。真ん中の通路は、左がSF・推理を含む海外文庫、最奥に絶版文庫が並ぶ。下に古い本が集中!向かいには新書やカッパノベルズ、多種の雑本が収まる。右の通路は壁際が、山岳・哲学・幻想文学・写真・ジャズなどセレクトされた棚。向かいには日本文学・戦記・歴史小説・詩歌などが並ぶ。各棚には見たことも無い本が多くあり、瞬く間に時間が過ぎ去っていく…。この右通路と中央通路が交錯する場所にレジがある…らしい…通路と同じ本の山にしか見えない…。そして奥のブロック、ここにはもう足を踏み入れることはできない!通路の本が倍増し、ほぼ倉庫状態なのだ。中央の通路から様子を伺うと、左側がアダルト、真ん中は古い雑誌や漫画、右側は美術関係らしい。奥の探索は早々に断念し、レジに向かうと誰もいない…さっきまで忙しそうに働いていたのに…と思いちょっと大きな声で「すいませ〜ん」と言うと、目の前の本の山の中から「ハイ!」の声。ち、近い…そこにいたんですか。全然気付かなかった。本が気配を完全に吸収しちゃってます…忍法・本遁の術…お見事です!ハヤカワ文庫「弥勒戦争/山田正紀」を購入。根元書房さんは、まだこの江古田に『本店』と『江古田南口店』がある。駅南側ツアー時に訪ねることとしよう。

駅北口、踏み切りから始まる江古田ゆうゆうロード沿いにある。この店名、やはり中勘助からだろうか…何となくキャットフードの『銀のさら』を連想してしまうが…。店に対して前の道が斜めなので、店内は少し変則的な形になっている。店先にあるのは漫画雑誌のラックのみ。中に入ると明るくキレイで、新刊書店な雰囲気である。壁は一面本棚、真ん中には平台を備えた低めの背中合わせの棚が前後に二本ずつ、所々にラックも配置されている。棚の低さと通路の広さが、このお店の余裕を感じさせる。入口近くの右側のナナメの壁棚は、廉価コミックがズラリと並んでいる。左側の通路は手前に絵本と児童文学のラック、壁際は図録・写真集・絵画・写真・建築・デザインなどの美術系の本でまとめられている。その横のカラッポのカゴには、何故かプリンスのピンナップが二枚飾られている。向かいは、哲学・思想・文学・歴史などが。その奥は壁際が音楽本で埋められ、雑誌・評論・評伝・自伝・企画本・教則本など至れり尽くせりな充実ぶり。レジ横には映画・演劇本が収まっている。向かいはサブカル本と海外文学。サブカルは凶悪な本も多いですなぁ。真ん中の通路は、入口側がかなり多めの雑誌とスポーツ本。レジ側が、女性実用本とオカルト(UFO&心霊)・武器・兵器・鉄道と、水と油なジャンルが通路を挟んでにらみ合っている棚。右通路は、入口側がキレイにピッチリと並んだ新書と文庫、レジ側がアダルトとなっている。お客さんが頻繁に訪れ、子連れの人も少なくない。お店が広いせいか、文庫や雑誌の配分が、フツーのお店とは違うところが新鮮である。平凡社「別冊太陽 モダン東京百景/監修・海野弘」を購入。
と言うわけで、駅南側もまたいずれ。
2008年10月05日
10/5東京・高円寺 両極端なお店二店!
昔から街にあるスタンダードなお店と、色んな意味で最先端なお店を高円寺で探訪!
●高円寺「青木書店」
駅北口・中通り沿いにある。その印象は古色泰然とした昔ながらの古本屋。店の両サイドが空地なので、まるで取り残されているかのようだ。店頭には木製の平台が三つ。安売り文庫・100均文庫・100均単行本がそれぞれ詰まっている。一つ奥には、文芸誌やアダルト雑誌のバックナンバーなども並んでいる。店の前面は、木枠と板ガラスのシンプルで美しい構成。中央にはガラスケースがあり、全集や箱入り本が積み重なっている。出入口は二ヶ所あり、左側から中へ。床はコンクリのたたき。天井は高く、蛍光灯が通路奥まで連なっている。三方の壁は、レジ以外はすべて作り付けの本棚。店の真ん中には背中合わせの棚が、手前と奥に一本ずつ据えられている。本棚は離されて配置されており、店の中ほどで行き来が出来るようになっている。そこに立て掛けられた木製の折り畳みハシゴが、まことに渋い!左の壁際には硬い本が目白押し!参考書・学術書・経営・経済・政治・社会・哲学・歴史・郷土史・民俗学、レジ横には美術関連が収まっている。向かいには、手前の棚は文庫一色!収まり切らない本は、足元の発砲スチロールに詰められている。奥の棚は、植物・料理・家庭の医学・魚・東京・アダルトなど不思議なカラー。テーブル脇の合板がバリバリに剥がれているレジ前を通り右側へ。レジ横の棚は、辞書類と店のFAXがデーンと収まっている。壁の棚は、海外文学・古典・文学評論・詩歌・近&存代日本文学・コミックと入口方面へ続いていく。向かいには、奥の棚に山岳・映画・演劇・音楽・将棋・囲碁が並び、足元には雑誌類が置かれている。手前の棚には、上に新書が並び下にはノベルスと古いコミックのバラ。何だか昭和の匂いを激しく発散中!老店主はガラス越しに通りを見つめながら微動だにしない。店内は驚くほど静かである。さっき入って来たおばさんは、本に集中するあまり踏み台を蹴っ飛ばしてしまい、店内にどデカイ音を響かせてました。しかし、何と言う正統派・街の古本屋!別に目当ての本が無くても、何故かいつも気になってしまう。これからもここでがんばって欲しいものである。お値段はいたって普通です。岩波新書「異郷の昭和文学/川村湊」を購入。
●高円寺「アニマル洋子」
駅南側・ルック商店街にあり、店名と共に異彩を放つ、古着屋+古本屋の複合店。『W古』である!左が古着屋スペースで、右側の1/3ほどが古本屋となっている。店頭には乱雑に本が詰め込まれたワゴンが二つ。サブカル寄りな本が目立つ。店内を覗き込むと、素っ気無いスチール棚の列が奥へ奥へと誘うようだ。右にはまず100均文庫棚。これが充実しまくり!店内には絶版文庫が多く並んでいるが、ここから流れて来た本が並ぶので、自然100均も素晴らしいことに。隣りは、日本文学文庫・岩波&ちくま・探偵小説・SF&推理と、とても共に古着を売っているお店とは思えない品揃えが並ぶ。プロフェッショナルがいる…そう確信させる棚である。その横は、探偵・幻想・怪奇の単行本や雑誌。レジ近くの最奥は、音楽雑誌・スタジオボイス・写真集・建築・美術が並んでいる。向かいは入口近くから、雑本・ドラッグ・サブカル系の棚、通路を一本挟み、オカルト・UFO&宇宙人(充実!)・心霊が収まり、映画・演劇・日本文学・幻想文学が続く。ジャンルは他店と同じだが、本はサブカル寄りの面白い品揃えである。レジ前には、半分が雑貨・半分が古本というデカイテーブルが置かれている。ここにはおススメ本やプレミア本がディスプレイ。下には美術手帖や建築雑誌が並ぶ。そして通路棚の裏はすべてコミック。そのほとんどは昭和の絶版漫画で、作家ごとに並べられている。入口近くの棚だけは、思想系の本が詰まっている。古本屋には古着屋よりも人の出入りが多く、狭い通路では若者達が立ち読み&品定めをしている。それにしてもしっかりと背骨が通っている。複合店だからと言って油断は禁物。その仕事はプロフェッショナル!よって値段もシッカリとした値付けになっており、その姿はまさに羊の皮を被った狼と言えよう!アニマルである!その分品揃えはスゴイので、必ずや面白く珍しい本に出会えること確実。徳間文庫「香港電脳オタクマーケット/クーロン黒沢」を購入。
今回はこの二店でしたが、両極端を比較するだけなら、何通りも組み合わせが作れるはず…高円寺はそんな古本シティーなのです。先はまだまだ長い…長過ぎる…。

駅北口・中通り沿いにある。その印象は古色泰然とした昔ながらの古本屋。店の両サイドが空地なので、まるで取り残されているかのようだ。店頭には木製の平台が三つ。安売り文庫・100均文庫・100均単行本がそれぞれ詰まっている。一つ奥には、文芸誌やアダルト雑誌のバックナンバーなども並んでいる。店の前面は、木枠と板ガラスのシンプルで美しい構成。中央にはガラスケースがあり、全集や箱入り本が積み重なっている。出入口は二ヶ所あり、左側から中へ。床はコンクリのたたき。天井は高く、蛍光灯が通路奥まで連なっている。三方の壁は、レジ以外はすべて作り付けの本棚。店の真ん中には背中合わせの棚が、手前と奥に一本ずつ据えられている。本棚は離されて配置されており、店の中ほどで行き来が出来るようになっている。そこに立て掛けられた木製の折り畳みハシゴが、まことに渋い!左の壁際には硬い本が目白押し!参考書・学術書・経営・経済・政治・社会・哲学・歴史・郷土史・民俗学、レジ横には美術関連が収まっている。向かいには、手前の棚は文庫一色!収まり切らない本は、足元の発砲スチロールに詰められている。奥の棚は、植物・料理・家庭の医学・魚・東京・アダルトなど不思議なカラー。テーブル脇の合板がバリバリに剥がれているレジ前を通り右側へ。レジ横の棚は、辞書類と店のFAXがデーンと収まっている。壁の棚は、海外文学・古典・文学評論・詩歌・近&存代日本文学・コミックと入口方面へ続いていく。向かいには、奥の棚に山岳・映画・演劇・音楽・将棋・囲碁が並び、足元には雑誌類が置かれている。手前の棚には、上に新書が並び下にはノベルスと古いコミックのバラ。何だか昭和の匂いを激しく発散中!老店主はガラス越しに通りを見つめながら微動だにしない。店内は驚くほど静かである。さっき入って来たおばさんは、本に集中するあまり踏み台を蹴っ飛ばしてしまい、店内にどデカイ音を響かせてました。しかし、何と言う正統派・街の古本屋!別に目当ての本が無くても、何故かいつも気になってしまう。これからもここでがんばって欲しいものである。お値段はいたって普通です。岩波新書「異郷の昭和文学/川村湊」を購入。

駅南側・ルック商店街にあり、店名と共に異彩を放つ、古着屋+古本屋の複合店。『W古』である!左が古着屋スペースで、右側の1/3ほどが古本屋となっている。店頭には乱雑に本が詰め込まれたワゴンが二つ。サブカル寄りな本が目立つ。店内を覗き込むと、素っ気無いスチール棚の列が奥へ奥へと誘うようだ。右にはまず100均文庫棚。これが充実しまくり!店内には絶版文庫が多く並んでいるが、ここから流れて来た本が並ぶので、自然100均も素晴らしいことに。隣りは、日本文学文庫・岩波&ちくま・探偵小説・SF&推理と、とても共に古着を売っているお店とは思えない品揃えが並ぶ。プロフェッショナルがいる…そう確信させる棚である。その横は、探偵・幻想・怪奇の単行本や雑誌。レジ近くの最奥は、音楽雑誌・スタジオボイス・写真集・建築・美術が並んでいる。向かいは入口近くから、雑本・ドラッグ・サブカル系の棚、通路を一本挟み、オカルト・UFO&宇宙人(充実!)・心霊が収まり、映画・演劇・日本文学・幻想文学が続く。ジャンルは他店と同じだが、本はサブカル寄りの面白い品揃えである。レジ前には、半分が雑貨・半分が古本というデカイテーブルが置かれている。ここにはおススメ本やプレミア本がディスプレイ。下には美術手帖や建築雑誌が並ぶ。そして通路棚の裏はすべてコミック。そのほとんどは昭和の絶版漫画で、作家ごとに並べられている。入口近くの棚だけは、思想系の本が詰まっている。古本屋には古着屋よりも人の出入りが多く、狭い通路では若者達が立ち読み&品定めをしている。それにしてもしっかりと背骨が通っている。複合店だからと言って油断は禁物。その仕事はプロフェッショナル!よって値段もシッカリとした値付けになっており、その姿はまさに羊の皮を被った狼と言えよう!アニマルである!その分品揃えはスゴイので、必ずや面白く珍しい本に出会えること確実。徳間文庫「香港電脳オタクマーケット/クーロン黒沢」を購入。
今回はこの二店でしたが、両極端を比較するだけなら、何通りも組み合わせが作れるはず…高円寺はそんな古本シティーなのです。先はまだまだ長い…長過ぎる…。