2008年10月30日

10/30東京・池袋 平和堂書店


heiwadou.jpg池袋駅北口を西口側へ出て、線路沿いに北へ。左に見えて来る『へいわ通り』のアーチを潜り、五分ほど歩くとたどり着く。赤・黄・緑と信号機のような店先。赤は看板、黄は店頭棚裏の買取広告(三つありそれぞれ文言が異なる)、緑は日除けである。歩道を挟み込んで立つ店頭棚には、廉価コミック。コミックバラ・文庫・単行本が並ぶ。自動ドアを開け中に入ると、真っ白い空間。明るい蛍光灯が目に沁みる。殊更に本の背がカラフルに見えてくるようだ。店内は整理整頓が行き届き、今も店員が床を掃き掃除中。鉄のチリトリが『グワラングワラン』うるさいが…一掃きごとにチリトリを使うのではなく、掃いたチリはある程度まとまってからチリトリ内に掻き込むのがよいのでは?…グワングワンいわせながら向こうに行ってしまった…。入口右にレジ、壁際はすべて本棚、真ん中には五本の背中合わせの棚が立つ…が、よく見ると各通路の奥はすべて行き止まり!デッドエンド!店内の構造は、六本指を持つ手のひらを上に向けて開いているようだ。入口左のガラス窓の下にも棚があり、現代日本ミステリーを中心に文学がまとめられている。新しい本がほとんど。一番左・親指部分の壁際は、辞書・ムック・ガイド・地図・料理・コンピュータと並び、向かいも含めた袋小路部分には、社会・哲学・歴史・音楽・民俗学・美術・宗教・文学評論・新書・ちくま・岩波が収まる。隣りの人差し指通路は文庫ゾーン。教養・エッセイ・小説・海外文学・時代劇と並ぶ。通路奥の狭いスペースにも本棚ははめ込まれており、最奥まで入り込むと中々の圧迫感&窒息感!逃げ場がないというのは、こんなにも人にストレスを与えるのか…。棚前には店内なのに、小さめのラックが置かれ、コミックの揃い(エイリアン通りが全巻で300円!)や古めな本が寂しそうに並んでいる。中指通路は少女コミックと愛蔵版コミック。薬指通路は少年コミック・青年コミック・コミック文庫・成年コミックと、あらゆる世代のニーズに応えている。小指と第六の指はアダルトスペースとなっている。お店は街の外れにあるにも関わらず、子供から大人まで頻々と出入りがある。本は全体的に安めだが、モノによってはしっかりとした値段が付けられている。駒込に支店あり。集英社文庫「島に陽が昇る/飯尾憲士」を購入。
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10/29東京・祖師ヶ谷大蔵 文成堂書店


bunsei.jpg駅を降りるとまず目に飛び込んで来るのは、柱にプリントされた初代ウルトラマンのスチール!子供の時から何万回も目にしてきた、あの写真達だ。南口の商店街へ歩を進めると、そこにもはためく『ウルトラマン商店街』のフラッグ!あのオープニングのシルエット達が何種類も並んでいる…ざわめくウルトラの血…しかし今日はウルトラではなく古本!まなじりを決し、正式名称『祖師谷南商店街』をズンズン進むと、右側にそのお店は姿を現す。黄色い大きな日除け、狭く細長い店内、積み上げられた古本、二階を見上げると微妙な場所にあることが分かる店舗スペース、漂うゴハンを炊く匂い…強敵そうだな…。店頭には安売り文庫棚と100円単行本ラック。どれどれと文庫棚に近付くと、中々面白い本が混ざっている。さらに『これは油断ならないぞ』と気を引き締め細長い店内へ。壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本。“O”字型の回遊式通路である。背負っていたリュックを降ろし、通路を進む。右の壁際は新しめの文庫本から始まり、後は奥まで充実の日本近・現代文学がドンドンドン!と並ぶ!中ほどには、乱歩賞・芥川賞・直木賞受賞作のスペースも。何と潔い棚なんだ。少し空いた棚を過ぎ、最奥には囲碁・将棋・詩歌が収まる。向かいには未整理であろう本がうず高く積み上げられ、棚のほとんどを覆い隠している。所々見える部分には、新書・実用ノベルズ・日本文学の続きが並んでいる。さらに狭過ぎるレジ前を変てこなポーズで通り抜け、左側へ。通路棚には海外文学がズラリ。小説だけでなく、評論・評伝・戯曲なども。壁際の棚前には、またもや本の山が立ちはだかる!それでもこちらは、首から上の段が見えるのが救いであろう。レジ横には辞書・辞典、角を曲がり江戸&東京・歴史・心理学・みすず本・山岳・戦記、入口横には岩波文庫が占領した棚が一本。パッと見の雑然とした雰囲気とは裏腹に、本はしっかり、ジャンルにブレなし、お値段しっかり、なお店です。レジの店主は腰を落ち着けることなく、忙しげに立ち働いている。レジに近寄り声をかける。レジ裏の住居スペースから、古本ケモノ道を爪先立ちで歩いて来る。お互いに上半身を伸ばし、本越しにやりとり。レジの横には八木福次郎氏の新聞特集記事と孫らしき女の子の写真が飾られ、店主にとってかけがえのない人達であろうことを想像させる。本は少し値引きをしてくれた。掛けてくれたカバーは天地が逆だった。街路では口をカパッと開けたウルトラマンのシルエットが揺れていた。岩波文庫「大阪の宿/水上滝太郎」を購入。
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2008年10月28日

10/28東京・神保町 第49回神田古本まつり


matsuri.jpg神保町交差点近くの仕事先へ向かう。靖国通りから交差点に近付いて行くと、古書店街が人波で溢れ返っている。そうか、もう古本まつりが始まっているんだ!提灯っ!人々っ!本棚っ!古本っ!わははは、街が古本屋になってるよ。よくもまぁ平日の午後にこれだけの人が。しかし、この光景を見てるだけで嬉しくなってくる!いつもはお店に潜んでいる古本が、今日は通りまで飛び出して来てくれてるのだ!向こうから距離を縮めてくれているのだ!これを喜ばずして何とするっ!賑わっているのは靖国通り沿いの古書店街側。『青空掘り出し市』と銘打ち、同規格の簡易平台+本棚が、道路側にズラズラと並びお店を開いている。店は必ずしも、目の前にある店舗と同じとは限らないようだ。本棚は合板と支えの木材、平台に巻かれた白いビニールで造られている。どこも同じもので、店名はビニールに貼られた赤いシールで確認できる。おぉ、みなさん本棚にかぶりついてますなぁ〜。よくテレビや新聞で目にするのは、神保町交差点横の『岩波神保町ビル』と『岩波書店アネックス』のビルの谷間。神田警察署長の名の下に、道は車両通行止めにされ、その両脇に多くの店が並んでいる。古本で通行止めとは……痛快痛快!棚の横にはオレンジのエプロンを身に付けた人がおり、本を渡すと会計してくれる。この棚横ゾーンは、それぞれ店別に心地良い居住性と、レジ機能の追求を独自に展開しているのが中々楽しい。この辺りは『古本まつり』『I LOVE 神保町』などの看板が掲げられ、そこに括りつけられたスピーカーは、イージーリスニングなBGMを路上に流している。宅急便の出張所もあるので買い過ぎた人は重宝するだろう。気になる棚に食いつきながら、巨大な古本屋を巡って行く。何だか路地にカレーの匂いが漂ってるなぁ。あ!古書店街向かいの商店街の屋根が無くなってる!山田書店や柏水堂がむき出しだぁ。古本屋以外でもワゴンセールや割引セールを行っており、まつりを盛り上げている。ん?芳賀書店は何もしていないよう…中に入ってみないと分かりませんが…。古本屋も青空市だけではなく、ガレージや駐車場を利用して店を拡大!すずらん通りは嵐の前の静けさで、11/1から始まる『神保町ブックフェスティバル』に向けてパワーを貯めているようだ。『古本まつり』の幟は路地の奥でもはためいている。くぅ〜楽しい。本棚を見てても見てなくても楽しい。そうこうしていると、段々と陽が傾き始め、提灯に灯が点る。何だか夜店の雰囲気……その昔、銀座の古本を売る夜店もこんな感じだったのだろうか…。本の背文字が翳ってくる。そろそろ帰らなければならないようだ。あぁ、一体今この場所には何冊の本が集まっているのだろうか…。明倫館書店の店頭ワゴンで鹿島出版会「近代主義を超えて/松葉一清」、村山書店の青空本棚で講談社文芸文庫「誘惑者/高橋たか子」を購入。
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2008年10月27日

10/26宮城・仙台 萬葉堂書店 泉店


manyo_izumi.jpg八乙女駅から仙台バイパス方面へ。そのバイパスを北上すると、東北大学方面へ向かう交差点に発見できる…遠い…。通りから目にするお店の外観は、まるで工場か倉庫。どう見てもプレハブ造りなのである。店頭には広めの駐車場と三本の本棚。すべて一冊50円で、単行本がズラッと収まっている。店の横にも括られた本がたくさん置かれているが、未整理か廃棄処分なのだろう。入口サッシの扉にはたくさんの貼紙。『カバン等の手荷物はロッカーへ』…カバンは持ってない。『小・中・高生のみの入店はお断り』…大人でよかった。『買受は午後6時まで』…売る予定はないな。というわけで安心して店内へ。右に安売り文庫とレジスペース。目の前には何本かの棚が横に並んでいる。最初に目に入るのは大量の児童文学。大きく採られたガラス窓から明かりが入り、何だか村役場にでも来た感じ。しかしこれは期待出来そうだな…などと思いつつ、ふと左に目をやると物凄い奥行きがっ!そこには大量の本棚が!仕事の都合上、短時間しか滞在出来ないのと、あまりの量の多さに心がポキッと折れました…。しかしそれとは裏腹にメラメラと燃え上がる古本魂!…結果、ひたすら焦る破目に陥り、棚を集中して見ることが出来ず、あっちへウロウロこっちへウロウロ…もう古本屋の中でもダッシュ!もちろん初の経験でした。よもや古本屋内で走ることが出来るとは…。壁はすべて棚で覆われ、店内にも大小取り混ぜ20本以上の本棚。現代日本文学の棚は、作家名の50音順。その作家名が書かれた大きなプレートが、棚からビョンビョン跳び出しており、通路の端から見ると中々壮観である。とにかく、文庫もマンガ(絶版マンガラックあり)も雑誌もラノベも単行本も新書も全集本も学術書も、とてつもないことになっている。民俗学の民話のコーナーに、土方与志の「なすの夜ばなし」(回顧録である)が並んでいるのはご愛嬌。取りあえず全部見なければ、との思いで二階にもチャレンジ。二階は従業員に無断で立ち入ってはいけないらしい。「すいません、二階を見たいんですけど」「ハイどうぞ〜」と小さな声が返って来る。ドキドキしながら階段を昇る。二階は下ほど広くはなく、階段を中心として回廊のようになっている。しかもここには店内地図あり。外国文学・日本近代文学・詩歌・古典・岩波文庫・HPB・新書・宗教・郷土史・哲学・政治・図書館学などの古い本が目白押し!うぉぉ!フルホンズハイ!もはやタイムリミットが来ているのだが、棚から目を離すことが出来ない。床をギシギシミシミシ踏み鳴らしながら、古本回廊をグルグルと廻り続ける。一角には何故か応接セットが置かれ、その横にはプレミア本の収まる巨大なガラスケース。和本や資料価値の高い古書がディスプレイされている。文庫はよく見ると、岩波以外の絶版文庫も多く並ぶ……しかしここでタイムオーバー。棚から体を無理やり引き離し階下のレジへ。精算を素早く済ませると、表に飛び出し猛ダッシュ!あぁ…もっと時間があれば。本を胸に抱きながら、喉をゼイゼイ鳴らしながら、山の上の仕事場へと戻りました。萬葉堂の他店もいずれ行ってみせるぞ!青蛙房「映画と谷崎/千葉伸夫」岩波文庫「時代閉塞の現状 食うべき詩/石川啄木」を購入。
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2008年10月24日

10/23愛知・名古屋 今池&千種二店!

仕事で日帰り名古屋行。そのタイトなスケジュールから時間をムリヤリ捻出し、街へっ!早く、早く古本屋を訪ねて仕事場に戻らねばっ!……。


kannazuki.jpg●名古屋「古書 神無月書店」
今池の西、錦通りと広小路通りに挟まれたビルの谷間にある。物凄く陽が当たらなそうなので、本たちにとっては好環境か?店頭には二つのラックがあり、左は単行本、右には新書・ノベルス・ハーレクイン・文庫が並ぶ。ちなみに文庫は三冊100円。『古書の森』と書かれた扉を開け入店。迎えるは天井近くまでの棚と奥行きのある店内。棚が迫る天井には、蛍光灯が井桁型に組まれる珍しいカタチ。壁はレジ後ろまで、すべて本棚。真ん中に背中合わせの棚が手前と奥に並ぶ。右通路の壁際には、マンガ・マンガ評論&研究・出版&古本・自然科学・鉄道・スポーツ・音楽・映画(充実!)・芸術が並ぶ。向かいの棚は『毎日更新サービス棚』と銘打ち、様々なジャンルの単行本と大量のハヤカワSF文庫が収まっている。足元には大量の雑誌がズラズラ!左通路の通路棚には、アダルト・文庫・戦記などが並ぶ。向かいの壁際が面白く、上から近代文学・現代文学・文庫本と地層のように並び、そのまま横に、日本文学・探偵小説・幻想小説と移り変わる。近代文学には仙花紙本も多く見受けられる。そのまま奥に進むと、海外文学・探偵小説評論(活字秘宝の『平成の名探偵』まで置いてある!)・文学評論と続く。レジ横の小さな棚には特殊な絶版文庫たちが。奥の通路棚は、思想・哲学・心理学が並び、その裏には歴史と民俗学が仲良く収まっている。壁際の棚には写真集や大判の美術本と、ここにも美術関連本が並ぶ。本はパラフィン紙に包まれ、整理整頓も徹底、状態の良いものばかりである。その上値付けも絶妙!……またもや物欲が頭をもたげ、動きを鈍らせる。懸命に選んだ本を手にレジへ。精算しながらレジ後ろの本棚に、素早く泥棒のように視線を走らせる。あ!薔薇十字社の「アンドロギュノスの裔」が!お!大伴昌司の「ウルトラ怪獣大図鑑」がっ…。このお店では、旅先なのに大きな本ばかり欲しくなった。そんなちょっとしたジレンマ…買うべきか買わざるべきか・旅先だから二度と出会えないのではないか…などが楽しくもあり、情けなくもあり…。しかしいい古本屋さんでした。集英社「毒笑/飯尾憲士」を購入。
■ミニ・今池追記
今池と言えば、ピンと来るのは「今池電波聖ゴミマリア」。街を歩いている時に、「あ!ここがあの今池か」と思い、辺りを見回してもゴミだらけ…であるはずもなく、本の内容もすっかり霧の彼方…。よってこんな文となりました。


hayashi.jpg●名古屋「古書 林書店」
千種の北・桜通りから大きめの横道に入ると、交差点角にある。店の看板はトリコロール!『自由・平等・博愛』!そんな意味を超えたところにある店名の筆文字がたまらない。道路から少し奥まった場所に並ぶスチール製の棚。収まっているのは単行本や文庫本だが、棚ごとに値付けが変わるようだ。左から100円・200円・文庫二冊100円五冊200円・200円・300円となっている。自動扉を開き中へ。するといきなり飛び交う乱暴な怒声!テレビの音が静かな店内に響き渡っている。店主が見ているのはどうやら水戸黄門。悪党が非道な悪事を働きまくってるらしい。何故かその悪党の声が、雨森雅司の声に聞こえてしょうがない…。さて、店内は広い。そして大量の本。壁はすべて棚で、真ん中に背中合わせの棚が二本前後に置かれている。右側は前も後ろも行き来ができるようになっている。左は入口側の通路が塞がれ、レジ側の一本道となっている。入口の両脇にはスチールラックが置かれ、色々なジャンルの箱入り本が詰まれている。「日本の合戦八冊揃い」……。右の壁際はコミックの揃いがチラホラ。奥には美術・建築・陶芸が並ぶ。向かいには新しめの文庫本。通路にも本が積み上げられ、倉庫的な印象。棚の裏も文庫がビッシリ。その向かいには、新書や名古屋本が多く並ぶ。郷土史・方言・都市風俗・暮らし…たくさんの名古屋がここにある。その裏はアダルトと戦国時代本!うーん、オヤジが燃え上がる本棚と言えよう!向かいの壁際には、古典・歴史・文学評論・伝記・社会などが奥まで並ぶ!この通路にも本が多く積まれている。……何故かこのお店に突然の既視感…そうか、店内の構造が金沢の『明治堂書店』に似てるんだ!などと考え、本を入れてもらった何故か緑ばんだ白い袋を手に、店の外へ出るとすっかり夕暮れ…。早く仕事場に戻らねば…。新人物往来社「東京新大橋雨中図/杉本章子」を購入。

段々明度が落ちてくる夕暮れの中、地下鉄の駅を求め、広い道路をトボトボ&ダッシュ!旅先の夕暮れはことさら寂しい。あぁ。古本屋の灯りが遠ざかる…。
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2008年10月22日

10/22東京・調布 タイムマシーン


timemachine.jpg調布駅北口、鬼太郎とFC東京のフラッグがひしめく天神通りにある。通りに出ている立て看板を目印に、雑居ビルの急な階段を二階へ上がる。すると長い階段の踊り場に入口が出現。ビニールと竹(?)の暖簾がかかっている…どうやって入るんだ?ままよ!と体を預けてみると、ジャラジャラという派手な音と纏わりつく暖簾と共に中へ。むぅっ…広い店内を埋め尽くすのは、ほとんどがCDとレコード。入口付近にコミックや少量の本が置かれている…まぁ表の壁に掲げてある『中古レコード&CD&マンガ』の看板で、何となく予想はしていたが…。入口の左側に天井近くまでの棚、最近のコミックや青年コミック、音楽関係の本が和洋含め並んでいる。その向かいには腰くらいまでの棚があり、70〜80年代コミックが並ぶ。右手レジ方面へ向かう通路の両脇に、音楽雑誌のバックナンバー・ミニコミ誌・映画パンフ・ガロ、変わったところでは四冊ほどにファイリングされた映画チラシが売られている。あぁ、もう見終わってしまったじゃないか。よし、CDの棚も見てみよう。壁棚にはCD、洋楽メインだがレジ方面には邦楽も置かれている。腰高のラックにLPレコードがギッシリ。うーんスゴイ量…こう見ると、置いてあるものが丸くて穴が開いてるだけで、古本屋の景色とそう変わらないようだ。しかし店に入った時から人の姿が見えない…恐らくレジであろう方面を見ても確認出来ない…というかそこかしこがレジスペースに見えてきた…。狭い通路を回り込み本命に近付くと、揺れる白髪頭を確認!人だ!と思いさらに近付くが、どこがレジとして機能しているのか分からない…目を凝らしCD山の上にお金を入れる小皿を発見!そこからすいませんと声をかけた。CD山の中は擂り鉢状になっており、そこはまるでコロシアム。爽やかな初老の店主が体を伸ばし本を受け取り精算。しっかりレシートも渡してもらい、また擂り鉢の底へと戻って行きました。ちなみに入口に『500円以上のCD,LP,DVD,12inchすべて200円OFF!』とありましたが、本には適用されないようです…残念。店から出る時は、またもや暖簾に突撃!…どうもこの潜り方の加減が難しい…。北冬書房「魔都の群盲/湊谷夢吉」を購入。
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2008年10月20日

10/20東京・中野新橋 古書 猫額洞


nekogaku.jpg駅南側の坂を登った、懐かしい匂いのする川島商店街にある。二軒続きの木造店舗左側。オレンジの日除け、柔らかな猫のような店名書体、店頭には小ぶりな棚たちが日向ぼっこ。文庫棚・単行本ラック・新書棚・雑誌ラック…100均ではないが、むうっ!いい本がチラホラ並んでいる…これはもしや…。ガラス窓には買い取り強化ジャンルやお店のURL、ビニール入りのおススメ本が貼り出されている。サッシを開けて入った中はちょっと小さめ。奥にレジ、壁はすべて棚、目の前には背中合わせの本棚。何やらムーディーなBGMが静かに流れている。左の壁際から見てみると…あぁ、これはジャンルが大まかにしか読めない…店の雰囲気からすると、どうやらしっかりと意志の込められた棚。これから見るすべての棚も同様であろう!と言うわけで、ここからは流れを読むのに必死!ひたすら棚に勉強させていただく状態に!ここは写真関係が多い。あ、店名に因んだ猫の本が固まっている。その横は映画・演劇・文化・思想・詩歌・建築・美術ビジュアル本(あ!現代猟奇尖端図鑑が!)…といつものようにジャンル分け風に書いてしまったが、とにかく棚がジワッと滲んでいる。その滲んだ部分がキモで、見たことのない本や面白い本が並んでいる。向かいはビジュアル本中心で、特に目を瞠るのが、大正〜昭和初期の都市・風俗のモダニズム本。ツボを押さえまくった棚揃え。端にはデザイン関連や猫のビジュアル本もある。レジ前を通り右側の通路へ。通路棚には岩波文庫・絵葉書・オカルト・プロレスなど。おぉ、新青年。そして壁際は文庫棚。入口近くは文学文庫。続いて東京に関する文庫が大集合!背文字を読んでるだけで、東京と言う都市を多角的に捉えられそう。その横は、探偵・推理・幻想・海外・SFと続いている。う〜ん、ハイレベル…中野新橋は伊呂波文庫と言い、何でこんなにスゴイのだろうか…。欲しい本が多過ぎる。外に出ると、そこは一転して下町の商店街。何故か少しだけホッとして、行き場の無い物欲をクールダウン。講談社学芸文庫「忘れ得ぬ人々/辰野隆」岩波新書「日本の近代美術/土方定一」を購入。
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2008年10月19日

10/19東京・阿佐ヶ谷 中杉通り沿い二店!

緑多い巨木の並木道として有名な中杉通り。この通り沿いにある二軒の小さなお店に足を運んだ。


ginsei.jpg●阿佐ヶ谷「古書 銀星舎」
駅北口・中杉通りを直進し、坂を降り切った谷の中ほどにある。店前は冬以外はいつでもけやきが生い茂り、夕方のように薄暗い。表にあるのは安売りの本棚が二本と、たくさんの小さなカゴたち。文庫・単行本・絵本・雑誌が詰まっている。ここでは良質な本がフォワードを務めていることが多く油断できない。サッシを開けるとちょっと横長の小さなお店。壁はレジ部分以外は本棚で、真ん中に背中合わせの棚が一本。入口が二ヶ所の逆“U”字通路を形作っている。右側の壁際は入口横の岩波文庫から始まり、民俗学・伝統芸能・思想・オカルト・ビジュアルムック・美術・陶芸・建築・デザインと並び、レジ横には図録・写真集・写真評論・評伝などが収まっている。特化されまくりの各ジャンルは選び抜かれた品揃え。そしてジャンルごとの文庫コーナーも作られており、棚を見る楽しみが否が応でも倍増する。向かいは文化・性・気・武道・音楽(充実!)・映画(充実!)と言うこれまた見逃せない棚。狭いレジ前を回り込み反対側へ。背中合わせ棚の裏側は食と児童文学&絵本。児童文学はよく見ると『猫』『宮澤賢治』などミニコーナーが作られていたりする。壁際はレジ横が日本文学。もちろんここもクセのあるセレクトされた本ばかり。ミステリー・探偵小説・幻想文学が目立っている。そして海外文学を挟み、大充実の文庫棚!ここは棚の回転が速いので、ちょっと躊躇して買わないでいるとすぐ無くなってしまうが、その分探している本に出会うことも多い。しかも値付けはジャストフィット!正にこれなら買ってもいいという値段なのである。いつも棚に感謝を捧げてます。入口横はコミック棚。よく見ると積まれた本の影に、絶版コミックがチラッと見えたりしている。古い本はあまり多くなく、お店も小さい。しかし知恵と工夫と経験とで、こんなにいい棚を作り出している心意気にいつも感心。一日に何度顔出してもいいほどである。いつまでもこのままでよろしくお願いします!新潮文庫「編集狂時代/松田哲夫」を購入。


yutaka.jpg●阿佐ヶ谷「ゆたか。書房」
駅北口・中杉通りを、谷を降り坂を登った所にある。店名の『。』がいつでも気になるお店。店頭には100円均一の文庫ワゴン・絵本ラック・ムックラック・単行本棚が置かれている。店に入ろうとすると、眼前に一匹のミツバチ。ガラス扉にバンバンぶつかっている…中においしい蜜か巣が!?刺されないよう気をつけて店内へ。店は小さく、同じ高さの白い本棚が左右の壁際と真ん中に二本並んでいる。入口左には小さな本棚が積み重ねられ、奥には鏡張りのドアの前にレジ。ドアが開閉され光が反射するたびに『燃えよドラゴン』の鏡の部屋が頭をよぎる…。右の壁際は美術図録・棚を大きく占める役者&俳優の本・戯曲・脚本・美術・ビジュアル本が並ぶ。向かいは、紀行・動植物・山岳・自然の棚。真ん中の通路は、右が文庫で手前に岩波文庫、奥に時代劇文庫が収まる。左は社会・思想・哲学・歴史など硬めな棚。入口左横の本棚には最近の文庫や単行本、SF・ミステリーが少量並ぶ。左側の通路は、右に出版・本・言葉・詩歌・文学評論・評伝、左に絵本・児童文学・海外文学・日本文学・古典と並ぶ。レジ横にはここも日本文学と、売り物かどうか判らない書皮に包まれた本が収まっている。ちょっと古めの本が中心で、あまり他のお店では見かけない地味だが質のいい本が揃っている。店主はいつでも忙しく立ち働き、応対&挨拶も丁寧!そして何と言っても本が安い!このままで、このスタンスでこれからもよろしくお願いします!晶文社「たましいの場所/早川義夫」を購入。

上記二店は棚をじっくり眺めてしまうので、いつでも滞在時間が長くなる傾向に。これからも楽しませていただきます。そう言えば、旧中杉通りにあった元我堂。店名はそのままだが、アートギャラリーとなってしまった…。あぁ、阿佐ヶ谷からまた一つ古本屋が…。
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2008年10月18日

10/18東京・武蔵関 古本工房SiREN


siren.jpg駅南口、碁盤の目のような住宅街の一角にある。店名は『セイレーン』と読む。駅方面から近づくと、マンションの壁に設置された『古本』の看板。下にも路上に出された看板がある。おぉ、ここか!と思い近づくと、店の壁に怪しげなロゴがズラリ…むむ、AV会社のロゴマークじゃないか…これはただのアダルトショップだったか?と落胆し、店の正面に廻ると『単行本 コミック CD 雑誌 新書 文庫』と書いてある。どうやら一般の古本も売っているようだ。ホッと胸を撫で下ろし入口左側に設置されているガチャガチャに気付く。子供にも門扉が開放されているのだな。などと考えさらに左を見ると、自販機の横にAV女優のポスターが貼りだされている…色んな意味で開放的だなぁ。店の看板がまたド派手でカッコいい!ちょっと店の形態は違えども、ある意味古本屋最強ではないだろうか。店内は白色で統一され、キレイに整理整頓されている。目立つのは左奥の黒い暖簾。店の半分はやはりアダルトスペースのようだ。入口の左にはゲーム攻略本の棚とレジ。壁は一面棚、真ん中には背中合わせの棚が三本。その手前にも、棚がそれぞれ一つずつこちらを向いて置かれ、右からノベルズ・新書・単行本が収められている。一番右の通路は行き止まりで、CD・コミック・ハーレクインなどの他に、アニメムック・コバルト文庫・講談社X文庫を確認。二番目の通路はコミック、三番目の通路は文庫コミックと青年コミックが並んでいる。四番目の通路にようやく古本文庫が登場!80年代以降のものを中心に、小説・時代劇・教養・ラノベ・海外文学・ミステリー・SFが並ぶ。本をじっくり眺めていると、棚の向こう側から「……がやるのではない。おれがおれがたおすのだ!…おまえのじだいはおわりだ…」…何か物騒なセリフが聞こえてくる。な、何だろう?と思っていると棚を回りこみ一人の男がっ!「ちからだ、ちからこそ…」…どうやらさっきまで読んでいたマンガのセリフをつぶやいているようだ…目を合わせないでおこう。この文庫コーナーの奥にアダルトコーナーがあるのだが、さっきから暖簾を掻き分け次々と人が出てくる。気配などまったくしなかったのに…。恐るべき猛者たち!あぁ、セイレーンたちの歌声が届かないように、耳に蝋を詰めておこう。講談社文庫「格闘王への挑戦/前田日明」新潮文庫「思い出トランプ/向田邦子」を購入。
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2008年10月17日

10/17東京・経堂 古書 遠藤書店


endou.jpg経堂駅北口・すずらん通りにある。商店街に違和感なく完璧に馴染んでおり、その店構えは味のある看板の書体と共に立派である。店頭には大量の棚と本。道路にはよく会議室にある長机が置かれ、105円の単行本がドドッと並べられている。まるでここだけミニミニ古本市。店の左側にはショウウィンドウもあり、全集本や大判の本、画集などが飾られている。その横は店の勝手口へと続いているのだろうか、古本洞窟がポッカリと口を開き、暗闇を見せ付けている。店は通りに対してナナメになっており、不思議な台形の店内を形作っている。壁は一面棚、真ん中には背中合わせの棚が二本。右が天井に届くほど高く、左は頭一つ抜け出るくらい。あぁ、アシンメトリー!奥にレジがありちょっと狭い感じだが、本がかなりの量詰まっているようだ。しかしほどよく整頓されているので、息苦しさはない。右にはまず海外文庫の小さな棚、その横にノベルズ。壁の棚は、歴史小説・戦記・現代小説・ノンフィクションと並び、これらのジャンルの上段には60〜70年代の日本文学が一列に収まっている。そこから文化・アダルト小説・文学評論・評伝・詩歌・歴史・民俗学・江戸&東京・風俗とレジ横までつながっている。向かいの棚は山岳・料理・食・自然科学・医学・将棋・囲碁・スポーツ・音楽・映画・アダルトと、細かくセレクト&ジャンル分けされている。レジ向かいの小さな棚には、酒&食の文庫たちがつつましく並ぶ。二番目の通路に入ると、そこは文庫が王様のようにダーッと収まっている。左は新しめの文庫、その向かいの通路棚は岩波文庫のみで埋め尽くされている!これは圧巻!家にこんなのがあったら、読み終わるまでメチャメチャ時間がかかりそう…。三本目の通路に入ると、岩波の裏には、ちくま・旺文社・中公・講談社学術・新書が並んでいる。左の壁際には、政治・社会・哲学・思想・心理学・精神分析・宗教・美術と並ぶ。このレジ横の美術コーナー角には、未整理の本が積み上げられている。本は安めでお客さんの出入りも多い。均一台の本もよく売れている。じーっと犬を抱きながら店内を見つめる人や、その横で一人立ち尽くすおばさんなどもおり、色んな意味で人気の絶えないお店である。レジに本を出すと、あるものが目に付いた。小さな箱に入れられた『一冊10円』の短冊型メモ帳……明らかに手作りである。おぉ、これはこのお店のオリジナルグッズ!興味のある方はぜひ!ちなみにここでお買い物をすると、ちゃんと商店街のスタンプクーポンがいただけます。文春文庫「田宮模型の仕事/田宮俊作」新潮新書「関西赤貧古本道/山本善行」を購入。
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2008年10月16日

10/15東京・高田馬場 双子のようなお店二店!

早稲田古本街に近い高田馬場。この駅の周りにも何軒かの古本屋が存在する。訪れたのは二店…そこは双子のようなお店だった…。


kinokokuniya.jpg●高田馬場「キノコノクニヤ書店」
駅東側、早稲田通りから横道に入った坂の途中にある。…人を食った名前である。あの店名にたった二字“コノ”を挿入しただけで、こんなにも破壊的になるものか…。その昔バンドで『ポール・ニューマン』から音引きを取り去った『ポル・ニュマン』を知った時以来の衝撃である。店頭には三台の平台と四つの雑誌ラック。平台二つには文庫と新書が並び、一冊210円・三冊525円で売られている。このルールは店内の文庫にも有効なようだ(一部の文庫除く)。明るい店内に入ると、奥行きの深さがまず目に留まる。壁は一面棚、真ん中には背中合わせの棚が三つ縦に置かれている。左の壁際はコミックから始まり、ミステリー&サスペンス文庫・ノンフィクション・女流作家と続く。ここで一つ角を曲がり、鉄道&ガンダム、その横には経営&ビジネス・政治・サブカル。また一つ角を曲がり、雑誌・音楽・映画・日本ミステリーと続く。背中合わせの棚は手前が雑誌で、平台には古い週刊誌や『OUT』『アニメージュ』が並べられている。その奥はコミック、さらに最奥の棚には哲学・思想・幻想文学・詩歌・演劇・女流文学が並ぶ。入口右の壁際は女性一色な棚からスタート。レディコミ・実用・メイク・ファッション・料理・ダイエット・ライフスタイル…向かいの棚も女性誌ばかり。ここまで女性にしっかり特化した古本棚は珍しいのでは。その奥の壁際は文学文庫・エッセイ・時代劇文庫。さらに奥のレジ右横小スペースはアダルトとなっている。レジ左横には美術・建築・海外文学・岩波文庫・新書が収まる。意外に古い本も多く、所々マニアックな品揃えが棚に深みを与えている。本の量も多いが、質も決しておろそかではないのだ。しかし…店内BGMがでか過ぎる!なんだってこんなに大音量なんだ…。お店自体はお客の出入りも多く、あらゆる年齢・階層の人が訪れている。本を売りに来る人もひっきりなし(駅で雑誌を集めてる人も売りに来てました)。本家にも負けない繁盛っぷり。お値段はいたって普通の、ちょっと新刊書店風なお店でした。講談社「ピカルディーの三度/鹿島田真希」を購入。


baba.jpg●高田馬場「ばーばー書店」
駅東側を南に下った、諏訪通り沿いにある。こちらも一見新刊書店のようなお店。すでに闇に包まれた通りの中で、煌々と蛍光灯の明かりを歩道に放っている。店前には雑誌のラックと二つの平台。平台には単行本や文庫が一冊210円・三冊525円で売られている…?このシステム、さっき見たばっかりだな。店内は奥行きがあり細長い印象。右側にレジがあり、三方の壁はすべて棚。この壁棚の最上段には、コミックの揃いがカバーを店内に向けびっしりと並べられている。店内真ん中には背中合わせの棚が二つずつ、手前と奥に置かれている。左の壁際は廉価コミック・ミステリー文庫・SF文庫、最奥のブロックは背中合わせの棚も含め、アダルトコーナーとなっている。手前背中合わせの棚・左側は雑誌がびっしりと収まり、キノコノクニヤに負けない充実ぶり。右の棚はゲーム・コンピュータ・児童文学・女性実用・コミックと多岐に渡り、裏側は壁棚も含めコミックが並んでいる。そこから充実の音楽コーナーが始まり、雑誌&単行本が棚を大きく占めている。奥に向かって映画・戦記・歴史・文化など。奥の真ん中通路は文庫スペース。左に時代劇と純文学、右に小説・エッセイが並ぶ。右棚の裏はここもコミック。店最奥の壁際には、美術図録・芸術関連・岩波文庫などが収まっている。全体の雰囲気・品揃えなどが非常にキノコノクニヤと共通のイメージ。しかしBGMはこちらの方が静かで心地良い…と思ってたら『キャッツアイ』がかかった途端にボリュームアップ!…なぜ?文春文庫「旅行鞄のなか/吉村昭」を購入。

店を出てガラス扉を見るとバイト募集の貼紙…あ!『ばーばー書店』と『キノコノクニヤ書店』て書いてある。どうやら系列店……そりゃ似てるはず。そして家で本が入った袋を改めて見てみると、系列店がズラリと印刷されている。おかしな名前ばっかりだなぁ…あ、『象のあし』も系列なのか。まったく気付かなかったなぁ…。
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2008年10月14日

10/14東京・高円寺 AB'ACCHIO Book and more...


abacchio.jpg事の起こりは七月の西部古書会館(2008/7/27分参照)で、『アバッキオさん』と呼ばれる古本屋さんがいたことに始まる。その時に直結連想したのは『ジョジョの奇妙な冒険・第五部』の登場人物『レオーネ・アバッキオ』(あの感動の先輩警官の言葉!)。アバッキオなんて言葉はそれ以外に聞いたことがなかったもので…。と言うわけで、非常に気になっていたお店。所在地も分からず、まぁ調べようともしなかったのだが、本日偶然に発見!間髪入れず急襲することにした。高円寺北口・庚申通りの狭い横道にある。目印は営業時間中に庚申通りに出される立て看板。その路地にあるのは飲み屋ばかりで、とても古本屋があるようには思えない。しかも遠目に見ると『アバッキオ』も完璧にシャレた飲み屋である。恐れずに歩みを奥へと進めると、開かれた扉に『OPEN』と書かれた紙。中を覗くと意外に広い…いや、狭いのだが上手に空間が使われているようだ。狭いのに余裕があるのだ。床は木、壁は白い漆喰、そして絶妙に配置された多くの棚。店内はほぼ正方形で、入口壁際にひとつ(海外文学)、右サイドに備え付けられた巨大な木のカウンター。その下部の入口側に棚が二つ(最近の海外文学&日本文学)、奥の店内部分に小さい棚が二つ(小説&カルチャー本)、入口横にひとつ(日本文学)、ドアをひとつ越して壁際にひとつ(海外文学)、その横にテーブルと一体化した横長な棚。上には本がディスプレイ。その横にもうひとつ(日本&海外文学)、一番奥の壁際には、ひときわ大きな本棚。上半分は表紙を見せ本が並べられている。ここも海外文学。全体的に古い本が多く、海外文学・訳本の装丁は可愛くグラフィカルで見ていて楽しくなる。珍しい本も多いようだ。そして気になるのは店の真ん中にある鉄ハシゴ。上を見ると天井にポッカリ開いた黒い四角い穴へと続いている…昇ってみたいっ!この時点で、店名・ジョジョ説は私の頭の中からかき消された。店は英国・田舎の古書店のようである(行ったことはないが…)、そして知的レベルが高い、店主からジョジョが感じられない…などの理由による。静かな店内に響く雨だれの音。『テン……テン…』とまるで雨粒がタイコを叩く軽快な響き。一瞬雨漏りかと思ってしまった。本をレジに差し出し『このハシゴの上はどうなってるんですか?』と聞いてみる。すると『あ〜書庫になってるんですよ、ハイ』『へぇー』『そうなんですよ…へへっ』と何やら恐縮の体。不思議なリアクションである。しかし応対は超丁寧!本を受け取り店を出ようとすると、棚の一冊が目に留まった!何と「ユリイカ」の荒木飛呂彦特集本!しかもユリイカはこれ一冊のみ。違和感…やはり、やはりなのか?アバッキオなのか…?振り出しに戻った疑念を胸に路地へと足を踏み出す。夜の雨はさっきより強くなっていた…。思潮社「現代詩読本/伊東静雄」を購入。
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2008年10月13日

10/13札幌追記


chitose.jpg札幌に向かう時、利用するのは飛行機である。そしてまず降り立つのは新千歳空港。ここから札幌までは車でおよそ一時間、電車で三十五分である。空港の隣りに広がる広大な原野。車を利用すると長々とフェンスが続く原野の横を、しばらく走ることになる。時々見える何かの施設やジープ、軍用車…そう、ここは自衛隊の駐屯地なのである。ちょうど五十年前、作家の野呂邦暢はここの機械化大隊に配属されていた。まだ二十歳である。自らの志願で故郷・諫早とまったく違う環境に身を置いたそうだ。そしてここでの経験を基に『草のつるぎ』の後編『砦の冬』を書いている。北海道の外から来る者にとって、空港を出て一番最初に北海道を実感するのが、この荒野であろう。彼の見た荒野・感じた荒野は作品でしか触れることは出来ないが、その作品を育んだ変わらぬ荒野はまだここにある。それを目に出来ることに純粋に感動。積もった雪の中、あの原野の真ん中に立ったならば、聞こえる音は衣擦れと自分の呼吸音だけなのだろう。
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2008年10月12日

10/11北海道・札幌 中心からちょっと離れた二店!

昨日に比べ、突然『寒さ』という牙をむき出しにした札幌。仕事の合間に安らぎを求め、古本屋を目指し広い大地をダッシュ!


nazuna.jpg●札幌「古本 なづな書館」
市電の西15丁目駅近くにある。広い道路、まばらな建物。その中に『書』という一字を掲げた看板が見える。近づくと、もうそのたたずまいだけで、完全KO!!木枠に一枚板ガラスの扉、青いブリキの庇、『古本買いたし』の擦れた文字。もう高倉健の映画に出て来ても…いや、高倉健自身が中に座っていてもおかしくない!ホントにこのまま居抜きで撮影に使えそうなお店。多少歪んでいるが、スムーズに滑るガラス戸を開け中へ。外観以上に中もスゴイ!もはや開拓民の古本屋です。しかも床はうねり、棚は傾き、見方を変えればドイツ表現主義に見えなくもない。店は横長で、壁は一面本棚。入口手前から対角線上に平台が二つ。逆の対角線には、背中合わせの棚が二つ。入口近くの棚と平台はコミック。奥の背中合わせの棚には、新しめのハードカバーと少量のアダルト。壁際はコミックから始まり、奥に歴史や経済・ノンフィクション本が。そのまま角を曲がると自然科学(動植物多し)が棚の大半を占め、奥に音楽や映画が収まっている。向かいは海外文庫がびっしり。特に岩波文庫・赤が大量である。どうやらこのお店、見た目のくたびれた感じとは裏腹に棚は抜群な模様。裏は時代劇文庫ですべて埋まっている。その横の平台は、下の棚部分に将棋・囲碁、平台部分に大判の本がディスプレイされている。再び壁際に戻ると、店奥倉庫への入口の周りに作られた、手作り感満載の棚には芸術関連の本。再びちゃんとした棚が始まり、海外文学・日本文学(北海道作家の本あり)・評論&評伝・思想・哲学・古代史と並ぶ。レジ横はすべて北海道の本。北海道史・アイヌ文化・大自然・都市史・昔話・民俗・生活…など様々なバリエーション。横の背中合わせの棚には、文庫と新書がしっかりとしたセレクトで並んでいる。レジでは店主がお茶を淹れている。店の中にもうもうと立ち上る湯気。板ガラスを通して入ってくる光の中で、湯気が揺らめく…。全体的に新しい本が多いが、日本文学には古いものも多く含まれている。本はしっかり店のポリシーに基づいてるので、見ていて飽きることはない。値段も安く心も休まる故郷のようなお店でした。学陽文庫「古本探偵の冒険/横田順彌」を購入。


moegi.jpg●札幌「さっぽろ萌黄書店」
地下鉄西11丁目駅近くにある。ビルの一階に入った明るく広めなお店。丁寧にパラフィン紙に包まれた本が白くまぶしい。店内は正方形に近く、奥にレジ、壁は本棚がズラリ。入口側ガラス窓の前には低めの棚が置かれている。店内には左側に背中合わせの棚が一本。右側には色々な棚が組み合わさり、背中合わせの棚を形作り、一本ずつ少しずらして置かれている。左の壁際は新書・将棋・囲碁・競馬が並び、そこから北海道&アイヌ本がズラリ。炭鉱の本も多く収まっている。奥は思想や哲学。向かいは文庫棚で、右側に新しい本、左側には絶版文庫が多く並ぶ。あぁ、見たことのない本が多い。探偵・SF・ミステリーも充実している。最近、色んなお店の文庫棚で驚くことが多過ぎる気が…。裏にはオカルト・旺文社文庫・海外文庫・女流作家文庫が並ぶ。その向かいには、風俗&性愛・ジャーナリズムなど。ガラス窓前は現代ミステリー中心の棚。背中合わせ棚の裏側は、文化・宗教・写真評論&評伝・映画・テレビ・落語、という構成。向かいの壁際は、山岳・戦記・日本文学・探偵&推理(濃!)。レジ横には写真集がザクザクと収まっている。うーーん、欲しい本が多い…たくさん見つかり過ぎの嬉しい悲鳴。しかし値段がキッチリ付けられているので、全部買うと確実に予算オーバー。涙を飲んで、せこくセレクト…。途中男女二人がネットで見た本を買いたいと入って来た。ところがその本が見つからず、店主と奥さんとその二人の、計四人で店中を大捜索し始めている。探書は「ロンパリウサギ」。奥さんが何度も「ロン……何だっけ?」と確認しているのが、おかしくも心に残りました。角川文庫「東京爆発小僧/末井昭」岩波文庫「伝奇集/J.L.ボルヘス」を購入。

札幌にはまだまだ古本屋が多く存在する。北海道本の充実ぶりといい、古本屋さんの多さといい、北の大地は出版文化がしっかり根付いている気がします。また来年来ます!
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2008年10月11日

10/10北海道・札幌 趣味の古書 北海堂


hokkaidou.jpg北の大歓楽街・すすき野にあり、場所柄のせいか夜遅くまで営業している珍しいお店。しかし煌びやかなネオンに目もくれず古本屋に直行…野暮の極みですな…。すっかり暗くなった夜の街に浮かび上がる古本屋…見れば見るほど不思議な気分。そして店の名前が、ど真ん中直球ストライクだけどいい。異を唱える余地はゼロ!店頭には安売りラックが二つ。ビニールがかけられているが、中の本は瀕死の本ばかり…ちょっと嫌な予感が背中を走る。しかし店内に足を踏み入れた瞬間、そんな予感は払拭!意外なほど奥行きのある店内。キレイに揃えられた本棚が、ズワッと続いている。古めかしい本が多く、全体を見ただけで気持ちが逸り、止められない。壁は左右とも天井までの本棚。真ん中には背中合わせの棚が一本……さて、ここからいつもだったら店内のジャンル配置の説明に入るのだが、後ほど起こるある事情のため、詳しい位置が脳内から飛んでしまったのである…。そこで取りあえずはジャンルを羅列。文庫(所々手製のカバーが掛かった不思議な本あり!)・絶版文庫・全集本・自然科学・北海道本・日本文学・探偵&幻想小説・戦記・辞書・海外文学・アダルト・新書・映画・演劇・脚本・歴史・建築・美術・実用・医学・料理・LPレコード・児童文学・etc...。古い本が多く掘り出し物感満載の棚が続く。夜更けの宝探しはことさら楽しい。奥のレジには中年の女性が一人。途中で店主らしき初老の男性に交代したところから事件は始まる!私はすでに右通路は見終わり、左通路も2/3を過ぎていた。ここでこちらを伺っていた店主が「何かお探しですか?」と声をかけてきた。特に目的もなく楽しく棚を見させて貰っている旨を伝えると、店主は突然ブレーキの壊れたダンプカーへと変貌したのだ!株価下落の話からスタートし、競馬・ロト6・政治・北海道の政治・文学・商店会・ノーベル賞・火事・バンド・女優・古本屋・東京・地上げとの戦いの歴史・死刑制度……もうありとあらゆる話題をマシンガントーク!最初は棚を見ながら話していたのだが、途中からまったく棚に集中出来ず、『えいやっ』と腹を決めレジ前へ。差し向かいで小話を30以上聞きました…。その小話の落ちは半分がダジャレで、しかも何だか落語風。あぁスゴイ話術を持った古本屋さんだ…なんて楽しそうなんだ。途中で常連さんらしき人が入って来たが、棚を見ながら店主の話を聞いて笑い声をあげる。どうやらこの店ではこの棚の見方が正しいスタイルのようだ…未熟者でした。私はこの時、選んだ本をすでにレジに置いているのだが、まったく精算する気配はない…。すでに30分以上話し続けている。もうこうなったら『蛇に睨まれた蛙』『まな板の上の鯉』、拝聴し続けてやろうじゃないか!…さらに30分経過。東京で田辺茂一に会った話・大宅壮一の笑い顔を見た話・大江健三郎にあしらわれた話・ゆずの話…もうどうにでもしてくれぃ!と思ったところで質問。北海道と言うことで「佐藤泰志の本は無いですか?」と聞くと「誰?それ?…知らないなぁ〜横山やすしなら知ってるけど。俺、知ったかぶりはしないよ、正直に言うよ」…いやごもっとも。そして余計な一言にも感謝!この後、永井荷風・谷崎潤一郎・三島由紀夫へと話は流れ、いつのまにやら一時間半。すっかりタイムリミットなので、暇を告げるとようやく精算状態に。そこで「本二冊を買うのに、こんなに時間がかかったのは初めてです」と真意を伝えると「スマン!」と即座に笑いながら謝罪。何とも憎めない店主です。ここで気付いた店主に似てる人…オシムです!オシムに似ている、和風オシム!…四角い感じも似ている。そして最後の最後に、本に書皮(紙のカバー)を付けているところで、この店のオリジナル書皮が川上澄生の作品だと教えられる。昭和四十五年に直接お願いして作ってもらい、版木もしっかり保存してあるそうだ。とここから話は棟方志功と浅虫温泉の話へ流れ、またもや10分経過。長いような短いような強烈な一時間四十分でした。もしここを訪ねる機会があったら、お酒を持って行き飲みながら話すことをオススメします。あぁぁぁぁぁぁぁ…。朝日文庫「私の三面鏡/沢村貞子」中公新書「未来の思想/小松左京」を購入。
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2008年10月09日

10/9東京・豪徳寺 驚愕の二店!

昨日の梅ヶ丘の流れから、今日はそのまま隣駅・豪徳寺へ。気軽な気持ちで鼻歌まじりに訪れると、そこに待っていたのは予想を覆すスゴイお店だった。


seibun.jpg●豪徳寺「靖文堂書店」
駅南口の豪徳寺商店街にある。店の前面はすべてガラス戸。右半分が開け放たれ入口となっている。パッと見、新聞配達所の雰囲気。左の戸の前には、積み重ねられた漫画雑誌とVHSビデオ。入口横の小さな棚には、カバー無し100円文庫。店内に入ると左にレジ、壁は三方とも本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本置かれている。レジ下には二冊100円の小さな文庫棚。右の壁際には100円単行本。奥へ進んでも安売り本の隆盛は留まるところを知らない。その横から、文学・評論・哲学・心理学・社会・戦記・歴史…などなど多ジャンルの本が、無秩序に棚に挿し込まれている。店の奥・壁棚も似たような構成で、200円〜500円棚との貼紙が。向かいの背中合わせの棚は、上段に新書、下段にコミックが並んでいる。新書は『むぅ』と唸ってしまう品揃え。古い本も多く見たことも無いシリーズもたくさん…しっかりと棚に意志が込められている。通路を回り込み真ん中の通路へ。入口側から見ると右側にはアダルトが並んでいる。そのまま奥へ進むと文庫のコーナー…?…このコーナーに普通とは違う感覚…絶版文庫が多い、そして見たことが無い本が多い…棚を見れば見るほど惹きつけられていく…あぁ、多幸感。後ろを振り返ってもスゴイ棚と多幸感が続く!グルグル蠢く眼球。まるで古い文庫の後ろのページに載っている『目録』を見ているようだ!単純に驚きと尊敬が心を占める。入口側は新しめの文庫がおとなしく並んでいる。そのまま最後の通路へ。壁際は揃いの本や箱入り本などが中心。その向かいは『岩波文庫天国』!赤・青・緑・黄…新しいものから、表紙が燻製のようになったものまで…。あぁ、ガラス戸に隠れた店の左側に、こんな秘密が隠されていたとは!しかも安い!思わず手を合わせてしまうほど安いっ!何もかも脱帽させていただきます。講談社現代新書「ファンタジーの世界/佐藤さとる」角川文庫「聖ヨハネ病院にて/上林曉」を購入。


genka.jpg●豪徳寺「玄華書房」
豪徳寺商店街の細い横道にひっそりと建っている。通りから見える黒い看板を目印に路地へ入って行くと、路地とは対照的な立派な店構えが現れる。そのギャップにまずは感動。店頭には壁に取り付けられた、大きな安売り棚。おばあさんが芸術新潮を座り読みしながらニヤけている。そんなに楽しい記事が!?中へ入ると左にレジ、右側に棚が広がっている。入口に対して横長のお店は、西日本によくある雰囲気。壁は右からグルリとレジ横ギリギリまで棚。店内には二本の背中合わせの棚。壁際入口横には映画コーナー。…充実している。この棚を見ただけで、しっかりとしたお店だと言うことが伝わってくる!気を引き締めねば。映画の横は文庫棚、向かいは自然科学や知識系文庫・民俗学・考古学・古代史などが並ぶ。奥の壁際は映画のビジュアル本から始まり、日本文学・評論・評伝・詩歌が並び、下段では揃いに揃った「日本の美術」が白い背を見せて静かに収まっている。真ん中の通路には、新書・アジア・歴史・美術図録・海外文学・評論が並んでいる。そして奥の壁際から、このお店のさらなる本気が見え始める!まずは大量の建築雑誌!その量は神保町の専門店に匹敵!後ろを振り向くと、背中合わせの棚・一面がすべて建築本!『建築』という背文字を、ここまで一度にたくさん見られるのはスゴイことです…。ここも神保町に負けてません!壁際に戻ると建築雑誌の横には、図録・シュルレアリスム・農業・郷土史・資料本・経済・哲学・思想・心理学と硬めな本がズラリ。角を曲がったレジ横には、思想系雑誌・美術手帖・写真・美術関連が収まっている。とにかく棚を見るのが楽しく、その分たっぷりと時間が必要になるお店。静かな店内、素晴らしい棚、客は私一人、そして漂うおかきの匂い…?耳を澄ますと、レジ方向から『ポ…リ…ポ…リ…ガ…リ』と微かな音が。どうやら店主がおかき類を食べているようなのだが、店内に咀嚼音が響くのを警戒し、静かにゆっくりと噛み砕いているらしい。お気遣いありがとうございます。しかし、余計に気になります!もう『ガリッ』と噛んでくれっ!淡交社「モダニズムの光芒/小野高裕・西村美香・明尾圭造」を購入。

豪徳寺あなどりがたしっ!思わず脱帽し、頭を垂れ、襟を正してしまいました。やっぱり古本屋は面白い。
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2008年10月08日

10/8梅ヶ丘追記


hanegi.jpg梅ヶ丘駅北側には『羽根木公園』が広がっている。羽根木公園と言えば『中井英夫』!中井英夫と言えば『ハネギウス一世』!と言うわけでここまで来たついでに、ある本に載っていた住所を基に、ハネギウス一世の住居跡を訪ねることにした。1989年には羽根木から小金井に移転しているので、もう主がいなくなってからずいぶん時間が経っている…そのまま残っているとはとても思えない。しかし、世田谷の解り難い人を惑わせる細い路地を自転車で進みながら、かつてその庭で咲き誇っていた薔薇について考えたりすると、何かあるんじゃないかと期待してしまう…。途中そんな雰囲気の残る家や廃屋を見かける。しかしこれらは悲しいかな、住所の場所ではない。日も暮れかけた時、ようやくたどり着いた。ここだ!そこには…大きなアパートが敷地いっぱいに建っていた……。あぁ、やっぱり何にもない…。『流薔園』の面影一つ残ってやしない。しかし、このコンクリで固められた地面の下に、薔薇が埋まっているのかもしれない。荊がひしめいているのかもしれない。いつの日かコンクリを突き破り、薔薇が…荊が…。さて、日もすっかり暮れてしまった。ハネギウス一世が闊歩したであろう道を通り、家路へ着くとしよう。さらば羽根木よ!
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10/8東京・梅ヶ丘 ツヅキ堂書店 梅ヶ丘店


tuduki.jpg駅南口のキレイでにぎやかなグリッドな街にある。派手な黄色の日除けが目を引きつける。表に均一台はないので、まずは店内へ。印象はキレイな新しい本の多い新古書店。左側半分はコミックが占領しているようだ。目の前にも揃いのコミックの壁…お!『幕張』が全巻売ってる。左右とも壁は本棚で、店の中心線に背中合わせの棚が縦に三本続く。店の奥は、右側にスペースが膨らんでおり、浮世絵の暖簾で隠されたアダルトコーナーが設置されている。入口側から棚を見てみると、右の壁際は文庫棚。棚の上三段は揃いの文庫が収まり、その下は作家・50音順で分類されている。文庫は壁に沿いながらレジまで進み、レジ近くは『知のジュエリー』と言うジャンルで分けられた、エッセイ・ノンフィクション・実用などがまとめられている。真ん中の背中合わせの棚には、実用・ノベルス・ハーレクイン・サブカルが収まる。レジ横、アダルトコーナー前に新書の棚。セクシープレッシャーを無視しながら棚に集中するのは、中々困難なミッションである。最奥の通路は、右がVHSビデオの棚、左が文庫コミック。ビデオは洋画がほとんどだが、古本屋でこんなにスペースを割いてるのは見たことがありません。意外に売れ筋なのだろうか。下の平台には映画パンフが積まれている。奥の壁際にはハードカバーが並ぶ。日本文学・海外文学・ミステリーが中心である。古い本はほとんど無いと言っていい。お客さんの出入りは多く、時間帯のせいもあるだろうが、ぶかぶかの制服を着た中学生が、立ち読み・座り読みをしている。男子も女子もここで何やら時間を潰しているようだ。「ねぇ?何時に帰るの?」など、マンガをしっかり手にしながらヒソヒソとミーティング中…。放課後を友達とマンガを読みながら過ごす…これもまた青春!この『ツヅキ堂』は、彼らにとって大事な中継地点としての、隠れ家だと言えよう。
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2008年10月07日

10/7東京・江古田 駅北側二店!

西武池袋線・江古田も古本屋の多い街。北口の東と西にあるお店を急襲!


nemoto_n.jpg●江古田「根元書房 日芸前店」
日本大学芸術学部前にある。店頭は早速何だか本たちが、店内からドバっと流れ出している感じ。ラックが二種・本棚が二種(一つは両面棚)・小さな平台多数!コミック・雑誌・文庫・単行本・CD・ビデオ・おもちゃ・雑貨・EPレコード…量、種類共に盛りだくさん!学校前の古本屋と言えば硬めになるのが通常ですが、さすが日芸前は一筋縄ではいかないようです。段差に足をかけ店内に入ると、目の前には大量の本と極狭な通路。壁は天井までの本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本。中央の通路を挟み、店の奥も同じ構成になっているようだ。各通路には胸の高さまで、本が危ういバランスで横積みされている。ぶつかると、ユラユラと生き物のように動く箇所もあるので、細心の注意が必要である。左の壁には児童文学・生物・映画・音楽・小唄などの本が並ぶ。その向かいは、日本文学の文庫が棚一面を占めている。下の方は体を横にしてしゃがみ込まないと見ることはできない。真ん中の通路は、左がSF・推理を含む海外文庫、最奥に絶版文庫が並ぶ。下に古い本が集中!向かいには新書やカッパノベルズ、多種の雑本が収まる。右の通路は壁際が、山岳・哲学・幻想文学・写真・ジャズなどセレクトされた棚。向かいには日本文学・戦記・歴史小説・詩歌などが並ぶ。各棚には見たことも無い本が多くあり、瞬く間に時間が過ぎ去っていく…。この右通路と中央通路が交錯する場所にレジがある…らしい…通路と同じ本の山にしか見えない…。そして奥のブロック、ここにはもう足を踏み入れることはできない!通路の本が倍増し、ほぼ倉庫状態なのだ。中央の通路から様子を伺うと、左側がアダルト、真ん中は古い雑誌や漫画、右側は美術関係らしい。奥の探索は早々に断念し、レジに向かうと誰もいない…さっきまで忙しそうに働いていたのに…と思いちょっと大きな声で「すいませ〜ん」と言うと、目の前の本の山の中から「ハイ!」の声。ち、近い…そこにいたんですか。全然気付かなかった。本が気配を完全に吸収しちゃってます…忍法・本遁の術…お見事です!ハヤカワ文庫「弥勒戦争/山田正紀」を購入。根元書房さんは、まだこの江古田に『本店』と『江古田南口店』がある。駅南側ツアー時に訪ねることとしよう。


ginnosaji.jpg●江古田「銀のさじ書店」
駅北口、踏み切りから始まる江古田ゆうゆうロード沿いにある。この店名、やはり中勘助からだろうか…何となくキャットフードの『銀のさら』を連想してしまうが…。店に対して前の道が斜めなので、店内は少し変則的な形になっている。店先にあるのは漫画雑誌のラックのみ。中に入ると明るくキレイで、新刊書店な雰囲気である。壁は一面本棚、真ん中には平台を備えた低めの背中合わせの棚が前後に二本ずつ、所々にラックも配置されている。棚の低さと通路の広さが、このお店の余裕を感じさせる。入口近くの右側のナナメの壁棚は、廉価コミックがズラリと並んでいる。左側の通路は手前に絵本と児童文学のラック、壁際は図録・写真集・絵画・写真・建築・デザインなどの美術系の本でまとめられている。その横のカラッポのカゴには、何故かプリンスのピンナップが二枚飾られている。向かいは、哲学・思想・文学・歴史などが。その奥は壁際が音楽本で埋められ、雑誌・評論・評伝・自伝・企画本・教則本など至れり尽くせりな充実ぶり。レジ横には映画・演劇本が収まっている。向かいはサブカル本と海外文学。サブカルは凶悪な本も多いですなぁ。真ん中の通路は、入口側がかなり多めの雑誌とスポーツ本。レジ側が、女性実用本とオカルト(UFO&心霊)・武器・兵器・鉄道と、水と油なジャンルが通路を挟んでにらみ合っている棚。右通路は、入口側がキレイにピッチリと並んだ新書と文庫、レジ側がアダルトとなっている。お客さんが頻繁に訪れ、子連れの人も少なくない。お店が広いせいか、文庫や雑誌の配分が、フツーのお店とは違うところが新鮮である。平凡社「別冊太陽 モダン東京百景/監修・海野弘」を購入。

と言うわけで、駅南側もまたいずれ。
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2008年10月05日

10/5東京・高円寺 両極端なお店二店!

昔から街にあるスタンダードなお店と、色んな意味で最先端なお店を高円寺で探訪!


aoki_k.jpg●高円寺「青木書店」
駅北口・中通り沿いにある。その印象は古色泰然とした昔ながらの古本屋。店の両サイドが空地なので、まるで取り残されているかのようだ。店頭には木製の平台が三つ。安売り文庫・100均文庫・100均単行本がそれぞれ詰まっている。一つ奥には、文芸誌やアダルト雑誌のバックナンバーなども並んでいる。店の前面は、木枠と板ガラスのシンプルで美しい構成。中央にはガラスケースがあり、全集や箱入り本が積み重なっている。出入口は二ヶ所あり、左側から中へ。床はコンクリのたたき。天井は高く、蛍光灯が通路奥まで連なっている。三方の壁は、レジ以外はすべて作り付けの本棚。店の真ん中には背中合わせの棚が、手前と奥に一本ずつ据えられている。本棚は離されて配置されており、店の中ほどで行き来が出来るようになっている。そこに立て掛けられた木製の折り畳みハシゴが、まことに渋い!左の壁際には硬い本が目白押し!参考書・学術書・経営・経済・政治・社会・哲学・歴史・郷土史・民俗学、レジ横には美術関連が収まっている。向かいには、手前の棚は文庫一色!収まり切らない本は、足元の発砲スチロールに詰められている。奥の棚は、植物・料理・家庭の医学・魚・東京・アダルトなど不思議なカラー。テーブル脇の合板がバリバリに剥がれているレジ前を通り右側へ。レジ横の棚は、辞書類と店のFAXがデーンと収まっている。壁の棚は、海外文学・古典・文学評論・詩歌・近&存代日本文学・コミックと入口方面へ続いていく。向かいには、奥の棚に山岳・映画・演劇・音楽・将棋・囲碁が並び、足元には雑誌類が置かれている。手前の棚には、上に新書が並び下にはノベルスと古いコミックのバラ。何だか昭和の匂いを激しく発散中!老店主はガラス越しに通りを見つめながら微動だにしない。店内は驚くほど静かである。さっき入って来たおばさんは、本に集中するあまり踏み台を蹴っ飛ばしてしまい、店内にどデカイ音を響かせてました。しかし、何と言う正統派・街の古本屋!別に目当ての本が無くても、何故かいつも気になってしまう。これからもここでがんばって欲しいものである。お値段はいたって普通です。岩波新書「異郷の昭和文学/川村湊」を購入。


animal.jpg●高円寺「アニマル洋子」
駅南側・ルック商店街にあり、店名と共に異彩を放つ、古着屋+古本屋の複合店。『W古』である!左が古着屋スペースで、右側の1/3ほどが古本屋となっている。店頭には乱雑に本が詰め込まれたワゴンが二つ。サブカル寄りな本が目立つ。店内を覗き込むと、素っ気無いスチール棚の列が奥へ奥へと誘うようだ。右にはまず100均文庫棚。これが充実しまくり!店内には絶版文庫が多く並んでいるが、ここから流れて来た本が並ぶので、自然100均も素晴らしいことに。隣りは、日本文学文庫・岩波&ちくま・探偵小説・SF&推理と、とても共に古着を売っているお店とは思えない品揃えが並ぶ。プロフェッショナルがいる…そう確信させる棚である。その横は、探偵・幻想・怪奇の単行本や雑誌。レジ近くの最奥は、音楽雑誌・スタジオボイス・写真集・建築・美術が並んでいる。向かいは入口近くから、雑本・ドラッグ・サブカル系の棚、通路を一本挟み、オカルト・UFO&宇宙人(充実!)・心霊が収まり、映画・演劇・日本文学・幻想文学が続く。ジャンルは他店と同じだが、本はサブカル寄りの面白い品揃えである。レジ前には、半分が雑貨・半分が古本というデカイテーブルが置かれている。ここにはおススメ本やプレミア本がディスプレイ。下には美術手帖や建築雑誌が並ぶ。そして通路棚の裏はすべてコミック。そのほとんどは昭和の絶版漫画で、作家ごとに並べられている。入口近くの棚だけは、思想系の本が詰まっている。古本屋には古着屋よりも人の出入りが多く、狭い通路では若者達が立ち読み&品定めをしている。それにしてもしっかりと背骨が通っている。複合店だからと言って油断は禁物。その仕事はプロフェッショナル!よって値段もシッカリとした値付けになっており、その姿はまさに羊の皮を被った狼と言えよう!アニマルである!その分品揃えはスゴイので、必ずや面白く珍しい本に出会えること確実。徳間文庫「香港電脳オタクマーケット/クーロン黒沢」を購入。

今回はこの二店でしたが、両極端を比較するだけなら、何通りも組み合わせが作れるはず…高円寺はそんな古本シティーなのです。先はまだまだ長い…長過ぎる…。
posted by tokusan at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする