2008年11月30日

11/30東京・巣鴨にあっても地元密着型二店!

改札を抜けると、広い空に七車線の広い道路。漠然と考えていた巣鴨のイメージとの違いに面食らいながら、『おばあちゃんの原宿』巣鴨通商店街へ!おぉ、本当におばあちゃんがいっぱいだ!古本屋なんてあるんだろうか…。


aoki_sg.jpg●巣鴨「青木書店」
地蔵通商店街を300mほど進み、小道を右に入るとたどり着ける。何故かその第一印象は畳屋さん…すみません。店頭棚はなく、ペットボトルがパイロンを囲んで大量に置かれている…パイロンは駐車避け、ペットボトルは犬避けであろう。四面のガラスサッシからは中をすべて見通せる。奥のレジ部分以外の壁は、すべて本棚、真ん中に背中合わせの棚が二つ、その棚の手前にそれぞれ雑誌ラックが置かれ、左は週刊誌右は漫画とアダルト雑誌が収まる。一つしか開かないサッシから店内へ入ると、そこは真ん中の通路。左には新し目の時代劇・ハードボイルド・ミステリーの文庫。右には少し色褪せて青くなったエッセイやタレント本。膝元の平台には、余裕をもって丁寧に置かれたアダルト雑誌。右の通路へ行こうとすると、入口側からは空の雑誌ラックと積み上げられたコミックのバリケードで通行不可。仕方なくレジ方面から回り込む。レジには可動式の座椅子に座った老婦人。今までテレビのゴルフ中継に熱中していたが、クルリと座椅子ごとこちらに回転!どうやら店番モードに入ったようだ。右側はノベルスと時代劇・ハードボイルドの単行本。壁棚はコミックが並び、レジ横には古典文学と北方謙三・小林信彦・五木寛之などが収まっている。平台にはアダルト雑誌、通路には紐で括られた揃いのコミック…何だかおばあちゃんの原宿には似つかわしくない品揃えである。左側の通路は壁際にコミック、足元にはコミックの揃い。向かいの通路棚には、コミック・実用書・新書・実用ノベルスが並ぶ。通路に置かれた揃いのコミックは70〜80年代のものが多く、探せば何か見つかりそうな予感。それにしても完全なる街の古本屋さんである。さっき店に入って来たお客は10秒で出て行った。すぐ横に、あんなに人で賑わい観光地化した通りがあるのに、それには目もくれず全くのマイペース!でも一度くらいはおばあちゃんでごった返す古本屋になってみても…一体どんな品揃えなら…往年の映画スター本・竹久夢二・浮世絵・演歌・演芸・千代紙・源氏物語・白州正子・NHK大河ドラマ関連…う〜ん…。駸々堂ユニコーン双書「ロンドンのパブ/吉田健一・高城明文」を購入。


kasumi.jpg●庚申塚「かすみ書店」
地蔵通商店街を進み続け、都電・庚申塚駅を越え、庚申塚通りをさらに進むと左に見える。ここまで来ると人通りも少なく、普通の商店街並に。しかし各お店の昭和度がかなりスゴイ。もちろんこのお店も昭和度抜群。店頭には二つのワゴンが置かれ、左は文庫、右は廉価コミックが平積みタワー状態。『入口』と小さく書かれた木製の戸を開けて中へ。カラッと滑りがスムーズでとても気持ちがいい。店内に流れる小さなテレビの音…奥のガラス障子の向こうに誰かいるようだ。しかし誰も顔を出さない。高い天井、綺麗に掃かれたコンクリの床、家屋と一体化して同じ時を過ごしてきた本棚、風が吹くとガタガタ震える板ガラス…。右側の壁際にはコミック、レジ横にはハーレクインと全集の端本が並んでいる。向かいは小説文庫、下にアダルト。レジ周りは多くの本が積み上げられ、住居との通路部分が何とか確保されている。右側の通路棚は小説と時代劇の単行本、下にアダルト。向かいの壁棚は、ノベルス・海外文学・小説・レジ近くに古めかしい学術書や洋書の揃い事典などが並ぶ。ここは奥に入るほど通路に積み上げられた本が多くなり、棚の下半分を覆い隠してしまっている。古い本は学術書と、棚の最上段に並ぶ文学本と全集の端本くらいである。店内は雑然としているのに、清掃が隅々まで行き届いている。そしてこの大量の本と、ガラス障子一枚隔てた向こう側では、二人の女性がテーブルに両肘を突き会話を交わしている…こちらとのギャップも相まって不思議な光景…。しかし彼女らにとっては、これは全くの日常…やっぱり不思議です。ガラス戸を開け外に出ようとすると、こちら側には小さく『出口』の文字。扉はさっきより軽快に『ラッ』と開きました。ちくま文庫「科学はどこまで行くのか/池田清彦」を購入。

午後五時近くになり陽が沈み始めると、あれだけいたおばあちゃんはどこへやら…。何だか寂しげな夕闇が商店街を覆ってゆく。私も観光客よろしく『地蔵尊せんべい』を買って、トボトボと家路を急いだ。
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2008年11月29日

11/29東京・青山一丁目 BOOK246


book246.jpg青山一丁目交差点裏、鍵の字に曲がりくねる外苑東通り沿いの、ビル一階に奥まってたたずんでいる。右が若者で賑わうカフェ、左が本屋のちょっと流行のブックカフェ形式。オシャレ光線がビシバシ発射されている…。カフェに用はないので迷わず左へ。店頭には新刊雑誌がラックとダンボールに入れられ並んでいる。扉を開けて中へ入ると、それほど広くはないが高い天井、壁二面を埋める落ち着いた雰囲気の本棚、大きなテーブルが二つ置かれ、右は壁や扉などが無く、ビルの中央通路にそのままつながっている。他には入口両脇に、ラックと小さなテーブルが一つずつ。やはりオシャレである。いつの日か、『オシャレ』と『知』の相関関係のナゾに挑んでみたい…。テーブルやラックにはミニコミ誌や新刊本・雑貨・アート本&グッズが並んでいる。どうやら本屋としての機能は、左と正面の壁棚のようだ。この時点で古本屋らしさはゼロ。旅の本を中心とした古書も売るお店ということなのだが…。左の壁に近付くと、まずは東京の本。あらゆる人が色んなカタチと思いで東京をさまよいまくっている。隣りから棚一本ずつに、アジア本&鉄道本、イギリス・フランス本&乗り物玩具、ドイツ・イタリア・スペイン・ポルトガル、東欧・北欧、角を曲がって、北米・南米、アフリカとなり世界一周終了。残りは旅に関わるあらゆる本が並ぶ。棚全体は、写真集・エッセイ・紀行・ルポ・小説・絵本…とあらゆるジャンルで旅と言う行動をフォロー。ほとんど定価で売られる新刊ではあるが、所々に古い本が見受けられる。旅の棚を完成させる補完的な役割を担っているようだ。古本は一ヶ所に固めたりせず、新刊の間に並べ、棚の意味を強固にする…オシャレアート系の本屋にはこの形態が増えている気がする。意味があるので当然値付けもしっかりしている。もう少し古本を増やせば、棚がふくよかになると思うのだが…しかし棚の容量には限界があるし、ましてやここは古本屋ではないのだ…と言うわけで、数の少ない古本の中で欲しい本が見つかるはずもなく、新刊を購入することに。レジに座る、首に何やら巻き付けたオシャレな若者は、おじいさんに天井から吊り下げられている巨大な銀色のプロペラ機の模型が、実際に飛ぶのかどうか質問されている。特に燃料が何なのかに物凄くこだわっている。若者はささやくような声で「ひもで引っ張って飛ばします」と答えてました。Nieves「Ad Rock/Ari Marcopoulos」ちくま文庫「東京百話 人の巻/種村季弘」を購入。
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2008年11月28日

11/28東京・新宿 第十三回新宿西口古本まつり


nishiguchifuruhon.jpg友人から一本の電話、「新宿駅西口で古本市をやっている」とのこと。こういう情報提供は非常にありがたい…と言うわけで移動途中にちょっとだけのつもりで訪ねてみた。JR線西口改札を出て左の京王線方面へ進むと、たくさんのガラス扉で円形に囲まれたスペース『新宿駅西口広場イベントコーナー』で市は開催されていた。おおぉ!並んでる並んでる、古本が!会場は真ん中の柱を中心として円形に広がっているらしく、その全貌は一周しないと掴めない。すべてのガラス扉は開かれ、棚が少しずつ角度を変え、円を形作って並べられている。棚とワゴンの数は180以上!どこまで行っても棚とワゴン!うっかりすると、一周しているのに気付かなかったりする…永遠に続く古本永久機関…買いたい本が見つかるまでグルグルグルグル。そして外からは、360度どこからでも参加出来る。メインの広いスペースには棚も多く並び、大きなレジも設置されている。反対側にも小さめのレジと宅急便コーナーがあったりする。場内は老若男女で賑わっており、棚に視線を投げかけながら、メッカのようにグルグル人が棚の間を巡って行く。本をたくさん抱えたOL、絵本にツッコミを入れまくる若者たち、普通にマンガを立ち読みし続けるサラリーマン、浮世絵をタメ息つきながら捲っている老夫婦、ベビーカーを押しながら棚から棚へ渡り歩く若いお母さん、客として本を買いに来ている古書店主(会場の顔見知りに声をかけられ驚いていた)、地を這うように移動しグッとワゴンに手を掛け顔を本の上に突き出す老婆(ちょっとコワイ)…色んな人が集まっている…同じ空間なのだが外を歩く人たちとは違う時系列にいるよう。レジではおばさんが、ここで古本市が開催されるのをどうやって知ったらいいのか質問しまくっている。「年二回開催されていて、取りあえず次回は6月22日です。この広場のスケジュールをチェックするか、ここに問い合わせると分かりますよ」と説明されているが何故か納得しようとしない。さらに脇から新たな老人がその話に割り込み始めた…うぅっ、ごくろうさまです。さて、会場を改めてゆっくり回ってみると、見れば見るほど欲しい本が次々と…!でもみんな割とちゃんとした値段が付いている。まぁイベントだからといって、全部が全部安くなるわけではないのだ。向こうから本が来てくれるだけでもありがたい。何を買おうか迷っていると、目の前に上林曉の本が数冊。高いだろうなぁ〜と思い手に取るとそれはサイン本。さらに高いだろうなぁ〜と思い箱から出してみると…驚くべきことに激安!何故?サインが偽物?本に重大な欠陥?などと考えるが迷わず購入決定!期せずして古本市の醍醐味を味わってしまった…感激。他にも本を見つけレジに向かおうとすると、色紙などが並べられたガラスケースの上に青いチラシ。手に取ると、吉祥寺の古本屋『りぶる・りべろ』移転のお知らせ。おぉ、あの高架下のお店が神保町に移ってしまうのか…と地図を見てみると、この場所は!?何と先日閉店していた『海坂書房』跡に開店するようだ。どんなお店になるのか楽しみです。外に出るといつの間にやら夕闇。こんなに長い時間いるはずじゃなかったのに…まるで竜宮城に行った気分…しかしこのカバンに新たに加わった重みは現実なのです。集英社「半ドンの記憶/上林曉」岩波現代文庫「ルポ戦後縦断/梶山季之」鹿島出版会SD選書「都市・住宅論/東孝光」を購入。
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2008年11月27日

11/27神奈川・横浜 軍学堂


gungaku.jpg駅西口、高島屋横の大きな通りをしばらく道なりに進むと、ビルの三階窓に緑地に白文字でお店の名前。当初、東急ハンズ前の別のお店に行くつもりだったが、その場所は建築現場となっており、影も形も見当たらない…あきらめ悪くその周りをグルグル廻ってみるが、やはりあるわけもなく横断歩道の前でうな垂れていた。しかしふと顔を上げると、ビルの窓に『古書』の文字!おぉっ!こんなところにお店が…軍…学堂!?『軍事関連品買います』……か。だ、大丈夫だろうか?不安だ、限りなく不安だ…ミリタリーマニアのお店だったらどうしよう…しかしっ!もう見てしまったからには、後へは退けない!入らねばなるまい!勇気を振り絞ると言うか『もうどうにでもなれ!』の精神でビルの中へ。エレベーターに乗り込み三階を目指す。まぁちょっと様子を見て、ヤバそうだったら引き上げようなどと、舌の根も乾かぬうちにヘタレなことを思っていると、ドアが開いた。するとそこはもうお店…様子を見るも何もないですな。と言うわけで二歩ほどのアプローチを歩き店内へ。左にすぐレジがあり、眼鏡をかけた若い優男な方が「いらっしゃいませ」と声をかける…何だかちょっと安心。店内はパッと見、至って普通の古本屋でしかもキレイ。しかし…棚に詰まっている本がすべて軍事・戦争関係!古書も盛りだくさん。圧巻と言うか圧倒されまくりである。…その筋では有名なお店なのだろうか…。左のレジスペースは少し小さめで、ガラスケースと小さな棚が三本置かれている。真ん中と右スペースは壁は本棚で、入口横にビジュアル本のラック、真ん中には背中合わせの棚が二本。ガラスケースには貴重な古書と共に、戦闘機のプラモデル(複葉機多し!値段高し!)が陳列中。その前の棚には、世界各地の内乱・戦争についての本・大判ビジュアル本・学生運動などの本がこじんまりと収まっている。真ん中の棚横には新着本…見たこともない古めかしい戦争資料が多数新着している。左の壁際はドイツ関係が並び、ヒトラー・ナチ・強制収容所などなど。店奥の壁際は中国・満州・日清&日露・中東・ゲリラとなっている。左側の通路棚には航空機・兵器や雑誌、裏には太平洋戦争・南方などの本が並ぶ。向かいには日本陸軍・海軍・自衛隊・世界の軍事関連。その裏には軍事教育本や兵隊よもやま話・戦争関連文庫が収まる。右の壁際はベトナムと天皇関連、角を曲がり入口横には諜報・特殊部隊・原爆、そしてまた文庫が並んでいる。各ジャンルは視野広く揃えられ、一つの事象に対する肯定・否定、どちらの本も並べられていたりする。自費出版本が多く見られるのも特徴だろうか。反戦に関する本もあるが、やっぱりジャンルがジャンルだけに、他ジャンルの専門店より特殊な雰囲気である。戦記・戦史は普通の古本屋さんにもよく棚が作られており、私自身はあまり食指の動かないジャンルとしてスルーしたりしている。しかし一軒まるごとそのジャンルとなると、しっかりと相対しなければならなくなる。自然、普段脳天気な私でも、あまり考えないことを色々考える派目に陥る…これらの本の中に何万何百万の死があり、何十通り何百通りの考え方がある……。あぁ、本当に色んな古本屋があるんだなぁ…。座り込んで見ていた棚前から立ち上がりレジへと向かう。戦争ルポ物でたまたま探している本があるので尋ねてみると、即座にパソコンで在庫検索してくれた。しかし目的の本は売り切れ…残念。またまた地道に探します。新潮文庫「続続そよ風ときにはつむじ風/池部良」を購入。
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2008年11月25日

11/25東京・豊田 BOOKS羅曼茶


lamancha.jpg駅北口を出るとそこは丘(山?)の上。南側の見晴らしが美しい。しかし山が近いせいか、とてつもなく冷たい風が吹き荒れている。駅前の目抜き通りを北へ。すると右側に、緩やかなカーブを描く上り坂に沿って作られた商店街が見えてくる。ダイナミックな弧を描く店たちが、見通しよく奥まで続いていく…なんてかっこいいんだ!この建物の裏手に廻ると、商店街が巨大な長屋であることが分かる。こちらのフォルムも剥き出しなだけ、また壮大である。表に並ぶ店舗は、ほとんど同形状・同スペースなので、店頭の看板を各店工夫して自己主張。とにかくインパクト勝負に走っているのが面白い。昔のものほど主張が強烈でカッコいいぞ!そしてその中でも、今回訪れた古本屋は異色中の異色!店名から想像できる通り、徹底的にスペイン様式で作られているのだ!厚く無造作に塗られた白壁、ちょっとだけ上に見えるオレンジ色のスペイン瓦、赤いレンガと使い込まれた木の床、白壁に黒々と書かれた店名とドン・キホーテのシルエット…元々は飲食店だったのだろう。それをそのまま生かして古本屋に改造したようだ。あぁ、ここに来る過程だけで、物凄く楽しんでしまった…それにしてもスペイン様式を見ると、私は確実にマカロニウェスタンを連想してしまう…国が違うのは分かってるのだが…。店頭には50円コミックのワゴン・ノベルス・単行本の棚・CD・三冊50円文庫。左柱奥には結構質の良い50円文庫がズラリと並ぶ。一歩中へ入ると床は赤レンガ。右側は“コ”の字に棚があり、実用・雑本などが多く並び、奥には日本都市本・スペインを中心とした世界都市本が収まる。左を見ると白壁に囲まれた小スペースがあり、しっかりと棚が設置されている。海外文学・文学評論・小説・歴史&時代劇、そして新撰組本が並ぶ。背の低い美術本棚を流し、一段上がると木の床のスペース。右は重厚なレジと棚、左壁は天井までの本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本。左側は入り際にアダルトコーナー、壁棚は作家50音順日本文学文庫・時代劇文庫(ここにも新撰組コーナーあり!)・海外文庫と続いている。向かいにはノベルス・BLノベルス・教養&エッセイ文庫が並ぶ。奥にはもう一つ部屋があり、そこは完全なるコミックスペースと化している。そこをスルーし右側へ。レジ側にはビデオ・辞書・新着本・アイドル写真集ラックなどがあり、下段に雑誌類が収まる。向かいの通路棚は、新書・選書・映画・音楽・自然科学・宗教・オカルト・サブカル・紀行・社会などそれぞれの冊数は少ないが、いいセレクトの本が並ぶ。店に入って来た時のBGMは甘い声のJ-POPボーカル。しかし途中から雰囲気抜群の民族音楽に切り替わり、以降はずーっとそれがかかっていた…スペイン風のイメージを壊さないよう、気を遣ってくれたのだろうか…。スペイン&古本の夢から外に出ると、すでに明るい日差しはなく、より一層冷たくなった風が出迎える。坂を下って行くと、駅の遥か彼方の山の上に観覧車。スペインとはまた違った趣き溢れる光景でした。パルコ出版「サブカルチャー神話解体/宮台真司・石原英樹・大塚明子」を購入。
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11/24茨城・水戸 チャオ


chao.jpg水戸駅北口を出て、銀杏坂・黄門さん通りとただひたすら進み、栄町通りを右へ。ここもただひたすら進んで行くと、右側に異形の看板が姿を現す。あぁ、何とピースフルなイラスト…このイラストを受け入れられたら幸せになれそうな気がする…。イラストの横に『コミック 同人誌 文庫』と書いてある…何とかなるかな…。最近店舗を移転したらしく、店は真っ白で新しい。ドアを引いて中に入ると、目に入るのは看板に偽りなく棚を占領する、背幅の薄い同人誌たち。それにコミックとゲーム&CDと何やらバタバタしているレジ周り。新たにレジ後ろに棚を設置しようと、従業員一同で悪戦苦闘の真っ最中。どうやら求める古本は奥にあるようだ。土砂降りの雨なのに、お客さんがチラホラ出入りする。奥に進むと右にはガラス張りのスペース…うどんの実演販売でもしそうな雰囲気だが、ここはどうやら喫茶スペース。休憩したりコミュニケーションの場として利用できるらしい。ただし飲み物はすべて自販機で供給される。店奥には左側に二階への階段、その横にはラノベの棚。最奥の壁棚には文芸本やタレント本が並び、その手前の背中合わせの棚には文庫本が収まっている。新しい本中心だが、中には侮れない本も見受けられる。階段下にはBL小説とノベルスが肩を並べている。二階への階段をギシギシときしませながら昇って行く。壁に貼られた直筆の同人イラストを横目に上へたどり着くと、そこはロッジ風のガランとした空間。壁際の所々に棚が置かれ、ラノベ・コミック・同人誌、そして少量の小説文庫本。端の方には長机が置かれ、上にはキーボードが置いてある…ここではイベント的な催しも行われるようだ。窓際の壁には額装された矢口高雄『釣りキチ三平』のイラストが燦然と輝きを放っている。階下に戻りレジに向かうと、まだ棚の設置中らしく白い棚が通せんぼ。仕方なく棚を回り込む。ようやくたどり着いたレジで目についたものは『チャオ通信』と言うお店の新聞。手作り感満載の、活字と手書き文字が必要以上に入り乱れ、マンガ・書評・川柳・投稿・人生相談と、微妙な誌面バランスで充実のラインナップ!店長はどうやらこのお店を拠点として、サロン的空間の発生を目論んでいる模様。成功を心より祈っております。しかし自画像を投稿した人のみ利用できる『5円引チケット』は、もっと値引率を上げた方がいいと思います!本のお値段は定価の半額前後がほとんどでした。雨に濡れながら『チャオ通信』を懐に、仕事場へとダッシュで戻る……。幻冬舎アウトロー文庫「裏本時代/本橋信宏」を購入。
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2008年11月24日

11/23東京・活気溢れる戸越銀座二店!

五反田から乗り換えた高架線に乗り、たどり着いたのは長く巨大な商店街。人波に飲み込まれ、通りの左右に視線を走らせ、古本屋を目指して進んで行く。


takeda.jpg●戸越銀座「竹田書店」
勇猛なクラッシクが矢継ぎ早にかかる戸越銀座通りをを東へ。国道1号を越えたすぐの所にお店は姿を見せる。灰色と黄色のストライプの日除け。その下にはあまり見たことのない光景が広がる。目を惹くのは、クリップに留められ吊り下げられた週刊マンガ雑誌たち。まるで駄菓子屋の店先のよう。店への入口は二ヶ所。そして右に雑誌ラック、真ん中に一冊50円のまんがコーナー、左には50円の文庫と絵本や単行本が並ぶ。左側から店内へ。逆“U”字型通路、壁際の天井までの棚、真ん中に背中合わせの棚、奥にレジ。左の壁際はコミックから始まり、途中から奥のレジ横まで歴史本と辞書の融合棚となっている。向かいはノベルスから始まり、時代劇文庫と少々のアダルトが収まる。うつむき加減で微動だにしない店主の前を通り右側へ。レジ横は階段下となっており、壁がナナメに。そこにはA5判のアダルト本がズラリ。その中に何故だか混じっている「小犬の飼い方」…後から思えば救い出して正当な棚に避難させてあげればよかった…。そこから実用本・旅行ガイド・小説単行本・廉価コミックと続いている。向かいは小説文庫と新書が並ぶ。棚下の平台はマンガ雑誌が占拠中。お値段は安めで古い本はほとんどなく、完全なる街の古本屋さんと言えよう。何人かお客さんが入って来るが、表のマンガ雑誌が結構売れてゆくのに感心。このお店の主力商品なのだろう。先ほどまでまったく動かなかった店主が、突然外が暗くなり始めているのに気付いて立ち上がり「あ、明かり点けなきゃ」と言いつつ時計に目をやる。すると「まだ四時半じゃないか…」とつぶやきそのまま着席…まだ点灯時間じゃないんですね。本をレジに差し出すと、無言で受け取り書皮を取り出す。カバーを外してしっかりと折り込んで書皮を掛け始めた。心の中でお礼を言っていると、時間を掛けて丁寧な割りに雑に折り込まれて行く…ぶ、不器用ですな。何かいびつになってブカブカな本を受け取り店を後にした。心の中でもう一度ありがとう!いいんです、その心意気が嬉しいのです!文春新書「史実を歩く/吉村昭」を購入。


izumi.jpg●戸越銀座「いづみ書店」
戸越銀座から南下、早くもクリスマスソングが流れまくる宮前商店街の宮前小学校前にある。青い日除け、店頭左右にスチールの外棚。右はほとんど空いており、少量の廉価コミックが中段辺りに固まる。左には文庫本。真ん中には立ちっ放しのシャッターの柱があり、その後ろには雑誌やソフトエロムックが収まったラック。店内はちょっと狭めで“O”字型回遊通路。右側から店内へ入ると、壁際はコミック&コミック文庫が大半。所々にコミックに挟まれた不可解な並びのジュニアノベルスを発見できる。これは一体…法則性は全く感じられないが…。奥のレジ横にはちょっと古い漫画とコミックのムック、下の平台には少量の文庫本と単行本。向かいの通路棚は、コミック・ハーレクイン・文学・実用本・大判美術本少々が並ぶ。その下の平台には女性誌とエロ雑誌が肩を並べてディスプレイ…そりゃ両方とも女性が表紙ですが、ちょっと斬新過ぎです。レジ奥は住居となっており、上がり框に上品そうな老婦人が横向きに座り読書中。半分閉められたガラス障子が懐かしい。左側の壁際に古めの文芸本と、何故か新品の『大提督』(花札)が数個飾られ販売中…ちっちゃなナポレオンがこっちを見下ろしている!その横には辞書とアダルト、入口近くには小説単行本とノベルス、そこにセレクトされた文庫も少々並ぶ。向かいは文庫棚となっている。ここも完璧に地元密着の街の古本屋である。本はとにかく激安!ちょっと値段を間違ってるのではないかと思うような本も買わせていただきました。ありがとうございます!購入した本を袋にいれてもらったのだが、何枚か別の袋がくっついてきてしまい、それに気付いた老婦人は「あらあら」と上品に苦笑い。こちらも応えて笑い顔。新宿書房「消えるヒッチハイカー/ジャン・ハロルド・ブルンヴァン」岩波ジュニア新書「図解新東京探訪コース/五百沢智也」を購入。

未知の土地でも古本屋を見つけると喜びもひとしお。街に溶け込み息づくお店は、周りも含め気持ちのよい一体感…しかし何よりも面白かったのは、スーパーの前でご主人を待ちかねる大量の犬、犬、犬!みんなの眼は、一心不乱にご主人が出てくるであろう入口を見つめ続けているのでした…。
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2008年11月23日

11/22埼玉・北与野 ブックハウス ハピネス


happines.jpg新大宮バイパス・与野出口近くにある。交通量も多い、歩道の狭い交差点…いかがわしい!いかがわし過ぎる!何と言う外観かっ!DVDについて主張過多!物凄く巨大な不安を抱えながら横断歩道を渡る。店前に翻るDVDの幟、壁一面にとにかく『売り』をアピールをする黄色い貼紙…店の前面が家電量販店のちらしのようだ。三台ほどの駐車場には一台の車。ドアを開けて中へ入る。姿は見えないが来店を察知して「いらっしゃいませ」の声。右方向奥にレジがあるようだ。外の様子からするとメインはアダルトであることは間違いない。このアプローチ部分にある一般の古本たちは、ある意味便宜上のモノと言えるだろう。こちらのスペースは横長で、右奥のレジ&通路と入口以外を棚が覆う。目の前には横並びに二本の背中合わせの棚。右も左も揃い以外は100円の文庫が詰まっている。作家50音順のようだが、守られてたり守られてなかったり…。そして白い!背が白く焼けている。中には焼けすぎて、完全にホワイトアウトしている本も。そんな棚の中に、最強のツワモノを発見!何と書店で掛けてもらえる書皮(紙のブックカバー・これはマンハッタンの風景でした)が、掛けられたまま棚に並んでいるのだ!人ん家かっ!ここまで誰一人これを剥いでみようと思わなかったのがスゴイ…。手に取り中を見ると西村寿行の「修羅の峠」…そっとそのまま棚に戻す。左はラノベと日本文学(背焼け率高し)、右には日本文学続きと海外文学・コミック文庫が並ぶ。入口横には雑誌とビジュアル本が面出しされたラック。その横はハードカバー100円棚。柱を越えて、最上段に文学本、中段に小説&ビジネス書、下段には洋画ビデオとアイドル写真集。レジ横壁にはDVD(notアダルト)が面出しディスプレイ。入口左横と奥の壁際はコミック棚(一部攻略本あり)。背中合わせ棚の裏は、右がコミックと新書、左が美少女コミックとなる。ちなみに入ってくるお客さんは、ほとんどこのスペースは素通りしている。本を購い外へ。改めて外観を見上げると『2Fまるも書店』と書いてある。二階に別の古本屋が…店内に階段なんてなかったけど…と思いつつ横手に廻ると、二階への外階段を発見。しかしロープが張られており、上には行けないようだ。二階の窓を見ても、下と比べてまったく活気が感じられないので、すでに閉鎖されてる模様。仕事場までダッシュ&ジョグで帰路に着く。教養文庫「火吹山の魔法使い/S・ジャクソン I・リビングストン」講談社文庫「赤んぼ大将/佐藤さとる」を購入。
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2008年11月22日

11/21埼玉・大宮 橋本書店


hashimoto.jpg全国ツアー初日、目標と定めるお店が影も形も見当たらない…刻々と過ぎ去る時間。あきらめるわけにはいかないので、すぐさま別のお店を探り出しダッシュ移動!初っ端からダッシュ&短時間とは…先が思いやられる…。と言うわけで、大宮駅西口五叉路を北上した、国道17号沿いのお店に息を切らして駆けつけた。あってよかった!開いててよかった!その外観がまるで、本を積み重ねたように見えなくも無いのがちょっと面白い。今は点いていないが、ネオン管が店名を形作っている。夜はさぞかし派手に輝くのだろう。店頭には左右に棚が一本ずつ。右は雑誌・ムック・全集・コミック・単行本、左にはノベルスと文庫が並ぶ。陽が店内に差し込み、本棚のコントラストを強めている。中は縦に細長く、両の壁はズズっと本棚。真ん中には背中合わせの棚が一本。足の裏から伝わる床の感触が何だか不思議…と思い視線を足元に落とすと、モザイク状に小さく丸い滑らかな小石が埋め込まれ、美しい文様を描いている。こんなに床の美しい古本屋は初めてである。左側から見聞開始!入口横にはムックの棚、壁際は日本文学文庫から始まり、奥へ向かうほど岩波・中公・各社の絶版文庫・新書と変わって行く。奥の1/3は向かいの棚も含めアダルトコーナーとなっている。入口近くの通路棚は、児童文学・民俗学・古代史・美術など。右側の通路・入口横はスパイ・ファシズムなどの戦争関係。壁際は、哲学・思想・映画・オカルト・自然科学・伝統芸能・江戸&歴史・戦争・埼玉本・郷土史・辞書・詩歌・文学評論が収まる。向かいの棚は、ハーレクイン・ふるさと&民話の本・食・海外文学が並び、奥はコミック棚となっている。通路には所々に本が積み上げられているが、棚には寄せておらず、そのおかげで棚の下までしっかり見ることが出来る。これは嬉しい配慮!通路が広いのでなせるワザと言えよう。奥のレジには、宮崎学と立花隆を足して2で割ったような風貌の店主。本を差し出すと「いらっしゃいませ!」とテンション高く、ハキハキした腰の低い丁寧な応対。最後はレジに手をついてお辞儀。本は安くて嬉しいです。走って来た甲斐がありました。新潮文庫「魂の森を行け/一志治夫」文春文庫「史実を追う旅/吉村昭」講談社「酔人・田辺茂一伝/立川談志」を購入。
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2008年11月20日

11/20東京・神保町 文庫川村


kawamura.jpg駿河台下交差点近くの明大通り沿いにある、文庫&新書専門の古本屋さん(厳密にはノベルスや四六判の本もあったりする)。店頭にはカレーの匂いと共に、四つの平台。ハーレクイン・文庫・ノベルスなどが上下に並び、左から右に向かい安くなって行く。一番右は50円となっているが、カバーなしや背の焼けた本がほとんどである。真ん中奥には揃いの文庫が並んだ棚もある。入口は二ヶ所あり、店内は逆“U”字型。壁はグルリと天井まで本棚。真ん中に背中合わせの棚があり、ここの端にレジ機能も併設されている。店のおかあさんは、いつでもここで立ちながら読書をしている。時に本に熱中し過ぎて、声をかけても気付かないことも。右側スペースは、壁棚の前に胸くらいまで本が積み上げられ、布で隠されている。入口横にはノベルスが詰まった平台が置かれている。壁際には、まずは岩波文庫を中心とした海外文庫。その横は大量の岩波新書。古い本も多く、ジャンル分けされ並べられている。角を曲がると同時代ライブラリーや教養文庫・戦争関係・講談社学術文庫・岩波文庫・青が並び、下にも横積みされた岩波新書。お客さんが身体を横向きにして、熱心にタイトルを追っている。真ん中棚は多種多様な新書が収まる。中公・講談社現代(旧)を中心として、光文社・クセジュ・紀伊国屋・岩波ジュニア…。下にはノベルスが少々。レジの後ろを回りこみ左側へ。奥には裏への出入口があり、その周りにも本棚が張り巡らされ、ちくま・中公・幻冬舎・ミステリー&探偵小説・朝日文庫などが並ぶ。角を曲がり左の壁際は、ここにも岩波文庫の海外文学。こちらは英仏中心のようだ。横には岩波の古典と日本文学。絶版本が数多く揃っている。棚の下方には各社文庫が並び、こちらも絶版文庫多し。入口近くは時代劇文庫が占めている。こちらの入口上には、武者小路実篤直筆の書(縦長の額)が飾られている。向かいはハヤカワポケミスや海外現代文庫の棚。品揃えはバツグン!文庫と新書なので冊数も多い!お客さんも多い!しかし貴重な本には確実にプレミア値段!そのようなちょっと高めの本には、値段が明記された白い帯が巻かれていることが多い。文庫に高い値段を払うのを馬鹿らしいと思ったりするが、時に誇らしく思えるのもまた事実。要は欲しい本は買え!ということだが…でも背伸びは禁物…あぁぁ、どっちなんだ…。本を買うと掛けてくれる無地の書皮が結構好きです。文春文庫「偽書百撰/垣芝折多/松山巖編」を購入。


unasaka.jpg●神保町「海坂書房」
錦華通りの一本奥にあった、時代劇・歴史小説専門の古本屋。ツアーしようと思っていたら閉店してました。…残念。
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11/19東京・中目黒 文成堂書店


bunseido.jpgすっかり日も落ちた午後六時。駅改札を出て左、山手通り向かいの歩道橋脇にお店は姿をさらしている。横断歩道を渡らずに歩道橋から回り込む。店前に立つと何だかひどく眩しい!入口付近に取り付けられた大量の照明器具たちが、路上を投光器のように照らし出しているのだ。緑の日除けには店名と共に『新刊・特値本・古本』と書かれている。なるほど!一店で三店分おいしいお店と言う訳だな。入口付近にはラックに並べられた新刊雑誌。輝ける光のシャワーを潜り抜け店内へ。中は縦に細長く、奥は左に少し広くなっている。壁はグルリと棚、腰くらいまではラックがグルリ。ラックにはまだまだ盛りだくさんの新刊雑誌。しかし上の本棚は、ほぼからっぽで寂しい限り…。棚の上には仰々しく、そこに収まるべき本のジャンルが書かれたプレートが掲げてあるが、もちろん正しく収まったりはしていない。奥には大きなテーブルが置かれ、そこにも雑誌がディスプレイ。下には古着やたくさんの灰皿…大いなる違和感がチョコチョコ襲いかかってくる!本棚にようやく本が並び始める。しかしそのほとんどは、埃を被り背が焼けた80〜90年代のコミック。古本なのか、棚に永年さらされ過ぎたものかは判別不能。最奥のレジ横はコミック&アニメのムックと、ようやくの単行本たち。しかし食指の動く本はまったく見当たらない…。テーブルを回り込み左側方面へ。通路には青いアコギとかなり大きなエア・コンプレッサー…両方とも古本との関連は…無いですよね!下の雑誌ラックには美術系の新刊雑誌。上にはキッチリ揃えられたアダルトDVDと全集の端本がチラホラ。壁際にはギターのソフトケースが数個立て掛けられている。うーん…ほとんど新刊雑誌店だなぁ。少量ある古本たちも、汚れたコミックが大半…。それでも勇気を奮って一冊を選びレジへ!そのレジにはサテンのスタジャンに首を埋めたワイルドな白髪オヤジ。ワンセグを視聴しながら、身体も席に埋まりこんでいる。寝ているのだろうか…声を掛けると「おうっ、いらっしゃい」と身体を持ち上げた。体勢はずーっとレジに左肘をかけて斜め座り。これがオヤジのベスポジなのだろう。このレジ周りは何だか古道具屋状態。店は奥に行くほど輝ける光を失い色褪せてゆくよう。輝ける新刊雑誌と色褪せた古本(完全に放置プレイ!)の扱いも『月とスッポン』!本は…恐らく新刊雑誌以外はすごく安いと見たっっっ!秋田書店・少年チャンピオンコミックス「気分はグルービー1/佐藤宏之」を購入。
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2008年11月18日

11/18埼玉・空の広い新狭山駅前二店!

駅から降り立つと、そこは空の広い街。一瞬アメリカ西部的な感じが…。頭上を意外な近さで過ぎる軍用機…夕焼けがとても美しい。


bubchin.jpg●新狭山「ふるほんハウス 文珍文庫 新狭山北口店」
駅北口のロータリーを抜けてすぐの場所にある。看板には上記の店名が掲げられているが、ガラス扉には『MADHOUSEマッドハウス』とカッコいいレタリング文字が…一体正式な店名とは!?店頭右側にはコミックを並べた平台と本棚、左の入口脇にはラノベが多めな文庫棚。ちなみにここで本を見てると、すぐに自動ドアがンガァ〜っと反応します。ガラス窓にはLPと若乃花の手形。店内へ踏み込むと「いらっしゃーい」と女性の声。左にあるレジを見ると、クラブのママのような方が立っている。う〜ん、新鮮。マダムはそのままテレビの海外ドラマに目を落とす。店内でまず目に入るのはハードロックのTシャツたち。本棚に何枚か掛けられ、どうやら売り物のようだ。ママの趣味だろうか。レジの後ろはゲーム・ビデオ・絶版コミックの棚となっている。左奥は18禁アダルトスペース。真ん中にはコミックが詰まった背中合わせの棚が三本、一番右が目指す古本スペース。漫画雑誌やムックを横目に通路へ。入口側は行き止まりとなっており、絵本・児童文学・実用ムックのラックが置かれている。壁際は奥までずーっと文庫棚。と言っても、最上段には全集類、上段一列には単行本が並んでいる。丁寧に作家50音順に並ぶ文庫部分も、ノベルスがちょこちょこ混ざる珍しい構成。所々に面出しされている本も…しかし本気でプッシュしているかどうかは定かではない。向かいには。ハーレクイン・BLノベルス・新書・教養&エッセイ文庫が並び、残りはコミックが埋め尽くしている。店奥の壁際には奥への入口を挟み、右に小説・社会・歴史・文化など多ジャンルの棚が一本、左にはビジュアル本・美術本・雑誌が並ぶ棚が一本。横にはアダルト通路がチラ見え。80's〜現代の本がほとんどで値段は安め。本を買いレシートをもらうが…店名がない…やはり『ふるほんハウス文珍文庫新狭山北口店MADHOUSEマッドハウス』が正確な店名だろうか…『えほんやるすばん〜』より破壊的な店名だな…。ハヤカワ文庫「シュレディンガーの猫は元気か/橋元淳一郎」を購入。


book_i.jpg●新狭山「ブックアイランド EX-2 新狭山店」
駅北口ロータリー前、ほとんど駅と言っていいほど一体化しており、『餃子の満州』『マクドナルド』と共に駅前一等地に並び立つ。店名がガンダムの製造番号のようだ…。店内はほぼゲーム&コミックで埋め尽くされている。大音量のJ-POP、大声で話す店員、カードゲームのガラスケースにかぶりつく小学生…。横長な店内の二列目に古本棚がある。一番手前には最近刊の単行本。ミステリーや恋愛小説・ケータイ小説がほとんど。その横から日本文学文庫棚。作家50音順方式で並んでおり、ここも新しい本がほとんどだが、時々講談社文芸文庫や創元推理文庫・日本探偵小説全集が並んでいたりするので油断できない。向かいは時代劇・教養&エッセイ・アダルト文庫が並ぶ。壁際にはゲーム攻略本棚も。店員さんは大きな声だが、接客態度は抜群でした。文春文庫「人造記/東郷隆」を購入。

この地は複合店タイプがスタンダードなのか、普通の新刊書店でさえ、文房具屋やら何やらと合体していた。しかし北口は半径150メートル以内に、新刊・古本併せ四店も本屋がある…不思議な街だ。通りを真っ直ぐ進むと『GEO』や『HARD OFF』も…う〜ん、地球にやさしいリサイクル!
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2008年11月17日

11/17東京・池尻大橋に何である?な二店!

仕事を終えてペダルも軽やか、坂を下り気軽に訪れた二店。あぁ、何故精神が弛んでいる時に、いいお店に出会ってしまったのか…完全なる戦闘態勢で臨むべきお店。常在戦場は中々私の身体に染み付かないようです…。


ito.jpg●池尻大橋「古書 いとう」
駅から246号を三軒茶屋方面へ。車がゴウゴウと行き交うのを前にして、そ知らぬ顔でお店は建っている。店頭には五つのダンボール(そのうち四つはミカンのダンボール)が置かれ、漫画・雑本が詰められている。右側にはミステリー&ハードボイルドの文庫が並んだ平台。店の中はスッキリとしており、天井が高く明るい。癒し系なBGMと共に『チョボチョボチョボ…』と水音が。最初は水槽でもあるのかと思った。壁は入口と奥への通路以外は、四方グルリと本棚。真ん中には背中合わせの棚。通路が広く余裕あるのがいい感じ。しかし妙な緊張感…。入口右横にはSF&ミステリー文庫棚。所々に手塚治虫の研究本が挿され、下には少量の山岳本。壁棚に目を移すと、まずは新書が新旧入り乱れズラリ。むっ、何だかいきなり良さ気な棚作り…。隣りは、上は本棚・下はラックのビジュアル本スペース。さらに歩を進めると、旺文社・ちくま・中公らが並ぶ。奥は単行本となり社会・オカルト・歴史・文化と多ジャンルな棚。最奥にはちょっとしたスペースがあり、額装された開高健の色紙が飾られている。レジ横は上から下まで岩波文庫棚。向かいの通路棚は時代劇文庫と教養&エッセイ文庫が収まる。レジは左奥にあり、その横には写真集の棚と奥の作業場への通路。本棚の中に入口がポカリと口を開け、まるで木の洞のようである。レジ後ろにはプレミア本の日本文学・幻想文学・戦前本が、手の届かない微妙な距離に並んでいる。何だかレジ後ろの棚を見る時は、どうも掠め取るような視線になるなぁ…。チラッと見て目を逸らし、またチラッと見て目を逸らし…。左側の通路棚は探偵小説・日本文学・海外文学文庫がギッチリ。向かいの壁際はレジ横から、海外文学・哲学・思想・芸術・詩歌・幻想文学・日本文学らが壁のように迫ってくる。入口左横は、裏板を抜いたカラーボックスが針金で組み合わされ、中に収めた全集本が店内と店外(ガラス越し)から見られるようになっている。むぅ〜〜いぃお店だ…こんな風に欲しい本がたくさんあるのは、いいお店に決まってる!しかし今日は懐と相談して二冊でガマン…懐を暖め直してまた来ます。講談社文庫「龍安寺石庭の謎/明石散人」中公新書「わが映画の青春/衣笠貞之助」を購入。


sanyo.jpg●池尻大橋「山陽書店」
246号から三宿通りを北へ。200メートルほど進むと、おぉ!これか。何と異様な…日除けがデカ過ぎる!オレンジ色の日除けがテントのように店前に張り出されているのだ!一体何人雨宿りできることやら。歩道側の前面には店名、日除けの下に入ると入口上の日除け内側に『古本屋』と巨大な白抜き文字!ニヤニヤがこみ上げ、ワクワクがせり上がってくる。このだだっ広い店前スペースには、店にくっつくように単行本平台と雑誌ラック、その脇にカセットやLPや古道具が入ったダンボール箱。開け放たれた入口は左右二ヶ所。真ん中のガラス窓には昔のスポーツ新聞や年賀切手が貼り出されている。右側から店内へ入ると、古く落ち着いた独特の雰囲気。その上何だか開放的…。棚はキレイに整頓されている。壁はすべて本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本置かれ、真ん中の通路は入口方面が行き止まりとなっている。逆“山”の字型の通路構成と言えよう。右の壁際はコミックが並び、その下の一部に江戸&歴史関連の本。奥は硬めの本が集まり、民俗学・新書・辞書・歴史などが威厳を見せながら並ぶが、その下にはまさに足元を掬うアイドル系写真集が横一列!レジ横にはLPレコード棚も。向かいの通路棚は入口近くにムックの詰まった小さな棚、そして山岳・日本文学新刊本・岩波&古い文庫・東京を中心とした都市の本…何だかただ事じゃなくなってきたぞ…下には雑誌やムックが丁寧に積み上げられている。しかしさっきの写真集の一件もある、などと思い中央の行き止まり通路へ。大抵こう言うスペースはアダルト専門になっていることが多い。と、決め付けて棚を見ると、確かにアダルト雑誌が平台に並んでいる。美少女コミックも戦記に挟まれ(何故…)一列並んでいる。しかしこの空間のほとんどは教養溢れる本ばかり!左から骨董・芸術・建築・戦記、ガラス窓の裏は画集や図録、右は映画(ほぼ棚一本)・TV・音楽・伝統芸能・俳優&芸人・文学評論……心の中で店主に向かい頭を垂れさせてもらいました。左棚横には小さな細長い棚が置かれ、文庫や見たこともない新書サイズの古い本がひっそりと並ぶ。レジの背後には日本文学のプレミア本がズラリ。左の通路はちょっと狭めで、通路棚には文学文庫本、壁棚には鉄道・生物・自然科学・料理・実用ムックなどが並ぶ。店内のあちこちには、古い写真・絵葉書・パンフレットなどが飾られている。あぁ…このお店でも欲しい本がたんまり…さらに寂しい懐と膝詰め談判し本をセレクト…ここも懐をホットにしたらまた来ます。それにしても落ち着けるお店だ。角川文庫「意思表示/岸上大作」を購入。

ある意味フラットな心持で訪れたので、突然の出会いに喜びもひとしおだったが、しかしその分冷静にお店を観察することが出来ず、心の中が二律背反…。今日も本を握り締め右へ左へ慌てふためく…迷い込むは古本けものみち…。
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2008年11月16日

11/14沼袋追記


toyotama3.jpg沼袋駅の南側には広大な『平和の森公園』が広がっている。そのすぐ横に立つ『東京矯正管区矯正研修所東京支所』。この施設の中に、それはひっそりと残されている。後藤慶二設計『旧豊多摩監獄表門』、豊多摩監獄→豊多摩刑務所→中野刑務所の門として歴史を眺めてきた建築物である。ここには、思想犯や政治犯と目された人たちが多く投獄された。大杉栄・荒畑寒村・小林多喜二・亀井勝一郎・埴谷雄高・中野重治・河上肇…………。現在その跡地は公園や下水処理場となり、面影はこの門にしか残っていない。埴谷の「死霊」は、ここでの体験・思考を基に生み出された小説だった。剥き出しの煉瓦と高く小さな窓から覗けるわずかな空…毎日をどのように過ごし、何を思っていたのかは、残された書物から想像することしか出来ない。もちろん私の陳腐な想像など、及ぶべくもないが…。この刑務所については、宮本隆司の写真集「建築の黙示録」に取り壊しの様子が、生きた廃墟として生々しく記録されている。
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2008年11月15日

11/15東京・神保町 神田古書センター 中野書店古書部


nakanokosyo.jpg神保町に向かったのは、先日『田村書店』で見つけた他店より安値の本を購入するため。しかし!と言うか案の定、その本は売れていた…甘い!甘過ぎる!己の甘さに怒りを覚えるっ!やはり欲しい本は迷わず即座に購入するのが鉄則…何度同じ過ちを繰り返したら気が済むのか…ははっ。と言うわけですっかり目的を見失い、本の街をさまよった末にたどり着いたのは、神保町交差点近くにある『神田古書センター』…ここはもう20年以上前に神保町で初めて訪れた所。その当時、血眼になって探していたのは『谷譲次・林不忘・牧逸馬』の本。教養文庫と富士見時代小説文庫以外の、絶版の作品を求めて生きていたのだ!戦前のベストセラー作家なのに、ほとんど見かけない…そのあまりの見つからなさに業を煮やし、ついに古本の本拠地へ足を踏み入れたのだった。しかし訪れたはいいが、何の下調べもなく、どこに行ったらいいのか分からず、どこに何が売っているのかも分からず、かと言って店に入る勇気もなく立ち往生した末に『ここなら何だか大丈夫そうだ』と飛び込んだのがこのビル!そして雷に打たれたような衝撃が身体を貫いたのが、三階の『中野書店古書部』であった。ちょっと角々しい螺旋階段を駆け上がると、エレベーター前に置かれたガラスケース、中には昔の少年雑誌や探偵小説のプレミア本・和本なども収められている。右に向くと店内、左側は古典籍や全集・稀購本のフロア。右側が、その昔に足繁く通い詰めたスペースである。仙花紙本・一人三人全集・児童書訳書・翻訳本…とにかくここに来たら、夢にまで見た本たちが売られていた!手に届くところにあった!それらをムリしてがんばって買い集めた日々…。何も知らなかった私には、とにかく驚愕と衝撃…素直に『神保町ってスゴイとこだ!』と感動した。もちろん通い詰めるうちに、他のお店にも少しずつ立ち寄るようになり、さらに神保町に驚き、世界はまだまだ広いことを痛感させられるのだった(現在進行形)。その思い出の右側スペースには、入口近くにもう一つガラスケース。文学や写真集などのプレミア本が陳列されている。真ん中の仕切り棚には新着本が収められ、その上には豆本の豪華セットなどが積み上げられている。向かいの通路棚は、出版・書誌本・文学評論&評伝、奥には日本文学が明治以降の年代ごとに分けられ、たくさんの稀少本と共に棚を作り上げている。店奥には本が詰まったカゴが積み上げられ、その脇はビル奥の別の古本屋へとつながる通路となっている。通路棚の裏に、幻想文学(須永朝彦・寺山修司・唐十郎・澁澤龍彦・稲垣足穂・中井英夫…)・探偵小説&ミステリー・海外文学・時代劇・少年誌、と分かりやすいが非常にトロリと濃厚棚。向かいの壁際は、ビジュアル本・画集・図録・美術・映画・演劇・演芸・江戸&東京・艶と収まる。棚の所々にはファイルが置かれ、棚に収まり切らない本のリストを確認可能。レジ後ろの棚上には『新青年』がズラッと並ぶ。本物の新青年を見たのもこのお店が初めてだった…。さすがに昔と様子は少し変わっているが、相変わらず棚にグイグイ惹き付けられる。そして襲い掛かる昔と変わらぬ緊張感!あぁ、私はいつまで経ってもこのお店を卒業出来そうにありません…でも後悔などしていない!感謝あるのみ!!新評社「別冊新評/荒木経惟の世界」を購入…この本にも大衝撃!巻末に載っている『ネコンタ物語』…ネコが!ネコがっ!ネコがぁ〜ぁっ!
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2008年11月14日

11/14東京・沼袋 天野書店


amano.jpg駅北口から、いやに車通りの激しい商店街を進み、緩やかな坂を少し登った所にある。印象的な三角形の看板。その左下には店頭平台が一台。近付くと、少量の文庫本や単行本以外は箱入り本や美術本。その後ろのガラス窓には大型の美術本が飾られている。扉を開いて中へ…入口付近は細長く、奥は少し開けているようだ。前後に背中合わせの棚が一本ずつ置かれている。右側壁際は通路確保のためか、棚は設置されていない。通路棚には新書と大量の岩波文庫。その裏には数学の学術書や民俗学の本、下の平台には少量の文庫本と選書が並んでいる。全体的に硬めの雰囲気である。入口横には本が縦に積み重なり、テトリスのように本が結合中。左の壁際を見て驚き!おぉ、晶文社の本が大量に並んでいる!本の数と同じだけの、左向きのサイがまぶし過ぎる!そのサイと反対方向には、海外文学・宗教・文学評論&評伝・学術本・資料本・古典などがレジ横まで続く。棚の前には本が横積みにされ、一部は本棚を隠してしまっている。二本目の通路棚は歴史や資料本、下には歴史&時代劇が並んでいる。真ん中の通路を通り右側へ。ここは少し広い空間で、壁際にも棚が置かれている。通路棚は、みすず出版&法政大学出版を中心として、完全なる哲学棚。見ていると思わず眉間に縦ジワが…。向かいの壁際はレジ横から、美術・映画・音楽・中国文学と収まっている。棚の手前には大判の美術書や画集が横積みされ、テーブル状態。奥のレジ台上には、竹久夢二本がディスプレイされている。最初に感じた通り、硬くマジメなお店である。だがよく棚を見ると、マジメな本の間に意外な本がちょこんといたりして、店に比例してマジメ化した顔面を和ませてくれる。お値段はしっかりマジメである。二階にも同名の書店があり、そちらは絵本・児童書のお店。階段の上り口付近には、オススメ絵本の手製掲示板がたくさん貼ってある。この時は扉の鍵が閉まっており入ることは出来なかったが、一階に声をかけると開けてくれるそうである。晶文社「読書欲編集欲/津野海太郎」を購入。
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2008年11月13日

11/13東京・渋谷 SHIBUYA BOOKSELLERS


sbs.jpg渋谷東急本店右脇を富ヶ谷方面へ300メートルほど進むと、NHKの裏手辺りに発見出来る。限りなく、果てしなく、深夜二時まで営業しているオシャレなお店。まるでブティックのような、白く無菌室的な空間。店頭には『今日のおすすめ』が書かれた黒板。かなり接近しないと反応しない自動ドアを開き、緊張感漂う店内へ(最初はどこが入口なのか少し戸惑う)。壁一面は白い棚、真ん中に大きなテーブルが前後に置かれている。左奥がレジで、正面最奥はガラス張りになっており、どうやら事務所スペースのよう。オシャレな人たちが、何故かすべてを曝け出しながら打ち合わせをしている。壁際の棚は上を見ると年代別に類別されていることが分かる。右側は手前から、1940's・1950's・1960's・1970's。50'sと60'sの間にはナゾの黒い小部屋があり、絵本が恭しくディスプレイされている。左側は1980's・1990's・2000'sとなっている。そのほとんどは新刊書だが、よく見ると所々に絶版となっている古本が置かれている。新刊だけではフォロー出来ない部分を、古本で補っているようだ。棚は芸術・美術中心に構成され、そこから映画・文学・海外文学・建築・漫画・世相・ゲーム・写真など、ジャンルの触手をアメーバのように広げている。年代ごとに違うトピックと棚の形状が、心憎いまでオシャレである。手前の平台には、オカルト・コミック・文学・音楽・ガロ・美術手帖・宝島・猫の本などが置かれている。奥のテーブルには、ミニコミ誌・写真集・洋書の他に、SPBS(SHIBUYA PUBLISHING&BOOKSELLERS)出版の本がディスプレイ。形式的にはほぼ新刊書店だが、センスを尖鋭化させた棚作りは、中々見るべきものがある。深夜までやっているのも魅力的。もう少し本の量が多ければ棚にもっと深みが増すと思うのだが、ディスプレイ優先ぽいので、そこは好みの問題でしょう。渋谷の雑踏がキライだ!と言う人は、代々木八幡からも行けるので大丈夫。いつもと雰囲気を変えて、ジャケットの一つでも羽織っていけば溶け込めること請け合いである。ハヤカワ文庫「深夜プラス1/ギャビン・ライアル」(新刊です…すみません)を購入。
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11/12東京・つつじヶ丘 ふる本屋


furuhonnya.jpg駅北口から線路沿いに左へ進むとたどり着ける。店頭には、ラック・外壁に設置された本棚・平台。ラックにはコミックと海外文庫(二冊で105円)、本棚には文学全集と新書&文庫、平台の文庫本は一冊100円・三冊200円・五冊300円と言うシステム。店の中に入ると、異様にテンポのいいAMラジオの番組がうるさいほどに流れている。壁際はすべて本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本。左の壁際は奥のスペースに合わせてあるのか、鍵の字になって奥へと続いている。まずは100円の単行本棚、そこから時代劇・ミステリー・文芸小説・文庫と並んでいる。その向かいは小説文庫で、裏側には大量の時代劇文庫。右の壁際はコミックが占領している。入口右横には、岩波・ちくま・中公・講談社学術・新書と知的なスペース。店内はわりと小さめで、本の量はそれほど多くない。新しい本も古い本もほどほどだが、本を探す楽しみがある棚になっている。店奥のレジ横にはアイドル写真集や美少女コミックが並び、左側に大きな暖簾。もちろん暖簾の奥はアダルトコーナーである。さっきから店の外で、小さな子供二人を自転車の前後に乗せたおじいさんが、一生懸命100均棚に目を走らせている。しばらくすると入口ドアを半開きにした状態で「ちょっと待っててね、じっとしてるんだよ」と優しく話しかけ、数冊の本を小脇に抱え店内へ。ダッシュ気味にレジへ向かい「外の本です!」と言って少しでも店内滞在時間を短縮しようとしている。その間も通路から身を乗り出し、子供二人が無事がどうか確認。二人は言いつけを守り、おとなしくじっとしている…。急いで精算を済ませ、またもやダッシュ気味に店の外へ。「ごめんねごめんね、ほら京王線だよ〜」…あぁ、一つの古本修羅道ここにあり…。中公文庫「森繁自伝」を購入。


kamoshida.jpg●つつじヶ丘「かもしだ商店」
調度『ふる本屋』の裏手にあるお店。古本と共に古道具やゲームなどを売る、不思議で楽しいお店との事でしたが、11/3をもって閉店したよう…またか…。
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2008年11月11日

11/11東京・田端文士村跡二店!

明治から昭和初めにかけて、多くの作家たちが暮らした町・田端。こう言う町にこそ古本屋が相応しいと思うのだが、なかなかに寂しい状況…。しかしたどり着いたお店は、来たかいがあった!と思わせてくれるのだった(一店は厳密には古本屋ではないが…)。


chukei.jpg●田端「忠敬堂」
駅・北改札口を出て左に。目前に迫る巨大な切り通し横の階段を上に。強い風の吹きすさぶ東台橋の上に立ち、左に進むとすぐお店が見える。『古地図』と淡古印書体で書かれた日除け…そう、ここは古地図の専門店なのである。店名はもちろん『伊能忠敬』からつけたのであろう!たくさんの植物に囲まれた大きなガラスウィンドウには、江戸の古地図(巨大!)が飾られている。おぉ、鳥瞰図がイカしてる!引き戸を開けて中へ入ると、そこはまるでどこかの研究室。奥の事務所スペースから、店主が頭に眼鏡を上げながら現れ「いらっしゃい」と気さくな感じ。店内は横に広がっており、右には市街図などが収められたオレンジの封筒が並んでいる。左の店奥に進むと、左が地形図ファイルが大量に並ぶスチール棚、右は見やすくビニールに開いて入れられた地図。東京各都市のものが多く、それぞれ独特で美しい。年代もバラエティに富む。頭上にも額装された切絵図など。奥に進むと、ラック・スクラップブック・地球儀の置かれたガラスケースが並ぶ。ケースの中には御殿図や大絵図が。壁には教科書でしか見たことのないような、古い海外の地図も飾られている。モスクワ・スウェーデン・アフリカ・アジア…あの海の色が物凄く青い地図はどこのだろうか…。一通り店内を眺めてから地形図探しを始めた。ところが目的の年代のものが見つからない…店主に尋ねてみよう。「すいません、昭和40年代の横須賀の地形図を…」「横須賀?…あったかなぁ〜?」と店主がファイルを繰り始める。色々探して頂いた結果、昭和55年の地図を発見。「あ〜違うね〜。行き過ぎちゃったか…やっぱないかな………ん?…あっ!これ最初の測量が大正10年で、二回目の測量が昭和53年って書いてあるよ。これが戦後最初の横須賀の地形図ってことだな。ほら、軍事施設とか色々あるから…」なるほど!と言うことで目出度くこの地形図を購入。「うちは何で知ったの?」「あ、ネットで見て」「へ〜載ってるんだ。うちはもうコンピューターわかんないからやってないんだよ」とのこと。そのままでも大丈夫です!ふと天井を見上げると天井に蔦!ピンで丁寧に留められ。少しずつ大事に伸ばしているらしい…いつかは蔦に埋もれた古地図屋が…何とロマンチックな!国土地理院「横須賀/1:25,000」を購入。


ishikawa.jpg●田端「石川書店」
忠敬堂を出て左へ。橋を渡り田端高台通りを進んで行くと左に見えて来る。正面から見ると完全なシンメトリー!店頭には左右に一冊50円の実用ノベルスと単行本のラック。目の前には一枚板ガラスの引き戸。小さく『七時半閉店』と紙が貼ってある。カラカラッと小気味よく開けて中へ。暖かい店内に漂う石油ストーブの匂い。美しく整然とした本棚が壁一面に広がり、真ん中に背中合わせの棚、入口側にも小さめの棚が設置されている。そこには上段に新書、下段に文庫が収まっている。左の壁際は、最上段にコミックの揃い、上段にビジュアル本、中段に単行本、下段に時代劇文庫が並んでいる。これは奥の帳場横まで続いているが、よく分からないのは中段の単行本。一見バラバラのジャンルが並んでいるようだが、さりとてそうも言えない様な不思議な棚…とにかくキレイに整頓されているので、本を探す気持ちがメラメラと燃え上がる。向かいには小説を中心とした文庫本棚。帳場奥の住居スペースでは、川端康成のような店主が黙々と本の整理をしている。その前を通り過ぎ右側へ。壁際は最上段にコミックの揃い、下はすべて単行本、平台が付属しておりムックや画集・図録が並ぶ。こちらの棚を見ていて気付いたのだが、何だかビジュアル重視で本を並べている気が…背の色・本の大きさ…どうやら最重要事項は『背の高さ』らしい。よく見るとキレイにピッシリ!時には美しく階段状に…色んな棚の見せ方があるものだ。入口近くの棚は少し内側に斜めになっている。向かいはノベルスと文庫本。ノベルス棚に西村京太郎コーナーあり!それほど古い本はないが、値段は安め。本を抜き取り帳場へ。すると作業をしていた店主が正座でじりっとにじり寄り、本の表紙を見ただけで「○○円です」とズバリ!その正しすぎる居住まいと共に、達人!?と思ってしまった。背後の住居スペースも、部屋の両脇に大量の本が非常に美しく積み上げられ、正座した店主と共に眺めるとまるで古本道場!何か揺ぎ無い信念を感じます。中公新書「反劇的人間/安部公房 ドナルド・キーン」を購入。

帰りは江戸坂を下り駅前へ。すると右には田端文士村記念館。締めにフラッと立ち寄るのもいいものです。
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2008年11月10日

11/8浅草追記


asakua.jpg前出の『きずな書房』閉店(店売りのみ)の落胆から脱け出すべく雷門へ。観光客で賑わう仲見世を突き進み、お店をひやかしながら浅草寺仁王門へ。浅草といえばやはり乱歩!多数の作品に登場するこのエネルギー溢れる舞台は、ひところ都市としての衰退が語られていたが、最近はその命を吹き返しているように思える。最も夜六時過ぎには店が閉まり始め、途端に寂しくなってしまうが…。その数ある乱歩作品の中で、特異で印象的なのが『人間豹』!人間豹とあだ名される男と名探偵明智の激しくバカらしい頭脳バトル(人間豹、手紙出し過ぎ!)が描かれるのだが、映画『ダークナイト』のジョーカーにひたすら振り回されるバットマンのように、明智もこの怪物にブンブンと振り回され続ける予想外の展開。その闘いの過程の中で警察が調べるのが仁王門の大提灯。浅草公園を根城にする人間豹が、この中に潜んでいるのではないかと噂が流れ、真偽を確かめるべく覗き込まれる…いや、いないでしょう…見つけちゃったら逆にショックだな…。その大提灯を下から覗くと…中は見えずに彫刻が施された木がはめ込まれている。何か新鮮なアングル。本題であるべき浅草の古本屋はまたあらためて。ちなみに今回いつものようにストーリーはうろ覚え…そこで阿佐ヶ谷・銀星舎さんで脚立まで使い、春陽堂・江戸川乱歩文庫「人間豹」を購入。あってよかった…。
posted by tokusan at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする