2009年01月31日

1/31秋田・秋田 古ほんや 板澤書房


itazawa.jpg駅から1キロほど西、旭川を越えた横町通り沿いにある。狭い通りに激しく行き交う車、さらに狭い歩道には所々雪がかき集められ、ダッシュしにくいことこの上ない。店頭にはもちろん台など無く、雪対策なのか、鉄柵とスコップ・脚立などが。壁は小さい黒タイルに覆われ、お風呂場的な雰囲気。左にショウウィンドウがあり、分厚い町史や県史とともに福禄寿(?)の木像が飾られている。中に入ると暖かさに感謝!天井は高く通路は広め。棚もよく整理されていて見やすい。目の前には真ん中の通路。両壁は本棚、左に背中合わせの棚が一本、右側は真ん中の通路には平台、裏は通常の棚になっている。まずは真ん中の通路に進む。右は絶版漫画の小さな棚を抜けると、予想外の平台が広がる。安めの文庫や雑誌・ビジュアル本などが置かれている。この平台は店頭台の役目も果たしているようだ。いわば『店内店頭台』!台の奥は崖のようになり、写真集やイラスト集が段々に飾られている。向かいの棚上方には全集類がズラリ。その下には、時代小説・日本文学・ミステリ・探偵小説・幻想文学・性愛本が収まる。通路には足元にも細かく棚が設置され、上のジャンルに即した本が入っている。ただしとても見にくい。一旦通路を引き返し右側へ。途中“コ”の字に組まれた棚には、揃いのシリーズ本がまとめられ並んでいる。洗面台の横に通路が続く。壁際は文学プレミア本の収まるガラスケースから始まり、宗教・自然・生物・戦争の終わりにまたもやガラスケースがあり、昔の地図や教科書類がディスプレイ。奥側の壁には、美術・美術大判本が。通路棚には文庫がズラーリ。この通路は裏の『本の崖』に明かりが遮られているようで、何だか薄暗く倉庫気分。新しめの本が多めだが、奥に古めの文庫や、古い文庫サイズの小判単行本が集まっている。藤田敏八が面長でなくなった印象の店主が、どっかと座るレジ横を通り左通路へ。ここは茶色度高し。レジ横には秋田郷土史や地方史がドッサリ。そのまま歴史・国文学・哲学・政治・社会・海外文学と続き、入口付近には大量のポケミス溜まり。通路棚は、詩歌・俳句・文学評論・映画・音楽・芸能・エッセイという並び。下の平台は横一列に新書。古い本が多く棚に見応えがある。値段はピンキリで、意外な安値から当然な高値まで。それにしても北国の古本屋は入った瞬間にホッとする。暑いさなかにクーラーの効いた店内に入るより、極寒の屋外から暖かな本だらけの空間に入る時の方が幸せなのだ。しかし今回、他にも北西方面の古本屋を探したのだが、まったく見つけることが出来なかった。途方に暮れると途端に身体は冷え切り、今にも風邪をひいてしまいそうな気分に…。そして雪道は走りにくい!踵でダスダスと雪を踏み締め、しっかり接地しないと怖くて走れない…よって体力をいたずらに消耗し、疲労困憊するのだった…。三一新書「新宿物語/伊東聖子」を購入。
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2009年01月29日

1/29東京・赤羽 紅谷書店


beniya.jpg駅北口改札から東口へ。左の細い路地の向こうに見える、1番街シルクロードへ。アーケードのかけられた、曲がり道の細い商店街。一見薄暗くシャッター商店街のように見えなくもないが、足を踏み入れると古めかしいお店がしっかりと開店しており、中々に活気がある。そして右側に見えて来るお店。看板が鎧のような黒さなのに珍しさを感じる。電灯看板は白地に赤文字。店頭には大量のラックと平台が出されている。右にはハーレクインとコミック、真ん中にはムックや雑誌、左には100円文庫と地図・ムックのラック。その後ろにあまり隠れて見えないが、ガラスのウィンドウがあり全集や豪華本が飾られている。出入口は左右の二ヶ所。右側から中へ入る。さほど広くない店内、壁際は本棚、正面奥にレジと裏への出入口、真ん中に背中合わせの棚。レジ前でしか、右と左の行き来は出来ない。壁棚は「別冊太陽」などのビジュアルムックからスタートし、現代日本ミステリ(超新刊あり)・充実の日本探偵・幻想文学・海外文学・写真関連と並ぶ。下の平台には雑誌とアダルト。向かいには日本文学文庫(何故か光文社の新品同様本が一列)・時代劇文庫・海外文庫・新書・アダルト文庫・中公&岩波文庫。棚上には古い全集や端本、下の平台にはアダルト雑誌が並ぶ。レジ前を通り左通路へ。そのレジ後ろにも棚があり、美術・日本文学などが並ぶ。そのまま壁際には、辞典類・民俗学・江戸・歴史・オカルト・自然・哲学・戦争と続く。足元には雑誌類がキレイにドッサリ。通路棚には、音楽・映画・伝統&大衆芸能・料理・酒と言ったラインナップ。探偵&幻想・美術・江戸などに古めの本が多い。雑誌・小説・文庫・コミックなどは新しめの本が多い。値付けは1/2〜2/3が中心と高めである。レジではご婦人が店番をしているのだが、途中中学生くらいであろう年頃の娘さんが入って来て、何やら楽しげに話し込んでいる。それは母と娘の会話と言うより、まるで友達同士の会話。母は娘の人間関係をほとんど把握しているようだ。何と素直な娘さん!しかし会話があまりにもあけすけなので、客として本棚を見ている私だが、何だか他人の家の茶の間で盗み聞きしてる感じに…。あぁ!本の背より話が耳に滑り込んでくる…。途中、娘さんが母に向かって『安西先生』を連発している。学校の先生のことかと思いきや、何と母を『スラムダンク』の顧問・安西先生になぞらえていたのだ!アゴの下に手を伸ばし「タプタプ」と言いながら『タプタプ』までやっているっ!母は「スラムダンクの?やめてよ」と言っているが、安西先生のように無抵抗…楽しい母娘だ。「すいません」と本を差し出すと、母は店主にチェンジ!声が1オクターブ高くなり、しっかりと接客していただきました。岩波現代文庫「犯罪と精神医療/野田正彰」を購入。


ananko.jpgそう言えば赤羽は「阿佐谷駅南のふるほんや」が移転した街。ひとつ訪ねてみるか、と勇躍飲み屋街を突き進み向かってみると、無情にもシャッターが降ろされている。まだ開店していないだけかも…と希望をつなぎつつも、一枚の白い札が目に入る。近付き裏返してみると『本日定休日』。むむっ残念。しかしお店とおぼしきシャッターが四面あり、以前とは打って変わって相当な規模になっている!ちなみに現在の店名は「阿南古堂書店」。赤羽は西口方面にも古本屋があるので、再訪の意志を心に固く刻み込みました。
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2009年01月28日

1/28飯田橋追記


akagi.jpg新小川町から丘の上を見上げると、そこには神楽坂の明かり。きつい坂道でペダルを踏み込み、白銀町から坂に出るとすでに駅前。神楽坂と言えば、二丁目の泉鏡花でも横寺町の稲垣足穂でもなく、古川日出男の「サウンドトラック」!2009年(今年だ!)、ヒートアイランド現象で熱帯化した東京。ここ神楽坂は外国人の街となりながら、多く集まる製本所や出版社はそのままに、社会的人種的生活的治安的政治的にカオスな状況を全開にしている。駅横にある赤城神社も例外ではない。神社の裏から続くコンクリで補強された崖には、『傾斜人』とでも呼ぶべき人たちが住み着き、さながらフジツボのような小屋を崖面に建築しまくっている。そんなウィリアム・ギブスン的光景を幻視するために神社に赴くと……??えっ?えぇ〜っ?神社が跡形も無いっ!鳥居も無い!参道も無い!境内も無い!本殿も無い!全面的に更地になって工事中…こんなことがあってもいいものか…。後で調べてみると、何と神社をビル化する計画らしい。…こんな状況は、古川日出男の小説にも書かれて無かった…。あぁ、こうしてまた現実が小説のナナメ先を進んで行く。工事用柵の隙間から、遠い向こうに眼下の街の明かりが、小さく小さく瞬いていた…。
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2009年01月27日

1/27東京・西荻窪 夢幻書房


mugen.jpg駅北口から伏見通りに入ると、すぐに左側にお店。黄色のプラ製の日除けに『BOOKS』の巨大な赤文字。店名は路上に置かれた立看板に“本ロバ”の絵とともに『MUGEN BOOKS』と書かれているのみ。店頭には漫画雑誌のラックと少年コミック・バラの本棚。それに小さな鉢植えがひとつ。自動ドアから中に入ると、目の前に廉価コミック棚。そして入口周りには古道具がたくさんディスプレイされている。ギター・陶器・ベティブーブ人形・スタンド・金魚鉢…さすが西荻アンティーク街。古本屋にもその勢力を伸ばしているとは…。店内は細長く異様なほどの奥行き。壁は左右とも、奥のレジ兼作業場まで本棚。真ん中右側に背中合わせのとてつもなく長い棚が一本、真ん中左には手前と奥に背中合わせの棚が一本ずつ。右の通路はすべてコミックで埋まっている。奥のレジ横の壁棚には、絶版漫画がズラリと厳かに並ぶ。レジ前を通り真ん中の通路へ入ると、DVD・CD・ビデオ・フィギュアが並ぶガラスケースなど。通路にはギターが三本置かれている…ここでギターを買う人はいるのだろうか…。右側はコミック文庫が中央通路まで続く。左側は音楽棚となり、単行本や雑誌が多めで充実。そこから、映画・日本近代文学・日本現代文学・ノベルス・ハーレクイン・ポケミス・新書と続き、最後の入口横は『猫本』の棚。文庫・雑誌・ムック・写真集…色んなタイプの猫たちが!向いは文庫棚となっており、入口側から海外文学・日本文学・時代劇・教養&雑学と、絶版文庫を散見させながら並ぶ。左の通路に入ると通路棚は、特価本コーナー・100円文庫・児童文学・コンピュータ・ビジネス。通路を挟んで、海外文学・戦記・歴史・アダルトと収まる。左の壁際は古道具の脇から、雑誌・旅・エッセイ・タレント本・実用・生物・科学・建築・美術・工芸(充実!)・写真・事件&犯罪・選書・哲学、そしてレジ横には「幻影城」「ユリイカ」などのバックナンバーと、日本幻想文学&探偵小説棚。レジ横にもガラスケースがあり、懐かしいケロヨン人形や企業物の人形が飾られている。お店にはお客さんがひっきりなしに訪れて来る。音楽棚だけ一瞥して帰る若者、岩波文庫を読みふける老人、星新一の文庫に喜ぶ女子中学生、アダルト棚に探りを入れ続ける性の探求者…。いいものにはしっかりとした値段が。しかし確実に安値の本もチラホラ。幅の広い、それでいて縦長なお店である。集英社文庫「自決/飯尾憲士」を購入…家で見たらカバーが本体に貼り付けてありました。本は良く見て買いましょう!
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2009年01月25日

1/25東京・北千住 なざわ書店


nazawa.jpg駅東口、学園通りを200mほど進むと、右に緑の日除けを持ったお店が見えて来る。店頭には日除けと同質のビニールがぼろぼろになった平台が二つ。右はカバー無しノベルス・100円均一で、左がカバー無し文庫・50円均一となっている。中は縦長の店内。壁は本棚で埋められ、奥にレジとその左に小スペース。真ん中には平台付きの背中合わせの棚が置かれ、レジ前・入口側ともに行き来が出来るようになっている。仕事の合間に飛び込んだので、それほど時間に余裕があるわけではない。手早く見て行こうと思い、左の棚を見ると100円均一棚からスタート。ここにもカバー無しの本が混ざり込んでいる。その横は戦記&戦史、その横は……むむぅ、非常に掴みにくい棚が続いている…。文学・海外文学・歴史・古代史・美術・文化…多様なジャンルが渾然一体となっている。棚自体はしっかりと整頓されているが、ジャンルがカオスなのだ!しかしバラバラだからと言って、雑本が並んでいるわけではなく、質の高い棚となっているので始末が悪い。結果、時間を惜しんで手早く済ませるはずが、じっくりとすべての棚を見る破目に…。棚の下段にはビジュアル本が一列に並んでいる。向かいの通路棚も左はカオス棚、右はアダルトが収まり、平台には雑誌とアダルト雑誌が仲良く並ぶ。ブラウン管のテレビ(TVドラマ放映中!)がデン!と置かれたレジ前を通り左側へ。レジ後ろとレジ横小スペースには、箱入りの本を中心とした棚。辞書・宗教・歴史・文学・江戸・美術・建築と言ったラインナップ。通路に入ると壁際には、映画・演劇・音楽。裏口への扉を挟み、単行本&ムックのまたもやカオス棚で、文学・社会・宗教・実用・ノンフィクション・歴史など。向かいの通路棚は美術・生物から始まり、文庫本がその後に教養&雑学・時代劇・日本文学・海外文学と続く。下の平台は数冊の雑誌が置かれた以外は、何故かがら空き…。棚の上には「男ドアホウ甲子園」などコミックの揃いが置かれている。あまり見かけない本もあり、カオスを除けばいい棚作り。京都・歴史・宗教の本が目立っている。しかし値段は高め…もう少し安かったらなぁ〜とモヤモヤしながら本を出し入れ…何故だぁ!なぜなんだぁ〜っ!それでも、みすず書房「アリアドネからの糸/中井久夫」を購入。
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2009年01月24日

1/24東京・飯田橋 ARTBOOK Arteria


arteria.jpg春日から後楽園、そして神楽坂に向かう途中に偶然見つけたお店。飯田橋から目白通りを北西へ向かい、ローソン手前を左に折れるとお店である。店前を自転車で通りかかると、中にたくさんの書棚らしきものが…この辺りは印刷所関係が多いので、何かのショウルームだろうと思いながらも一応確認してみると、入口横の文が目に入った。『当店は美術書の専門店です。美術全般・写真・デザインなどの古書を中心に販売しております。お気軽にお立ち寄り下さい。』…古書!お気軽に!…これは立ち寄らなければなるまい。偶然の出会いに心の中で拍手喝采しながら店内へ。ドアベルが軽やかに鳴り響くと、店主が奥から顔を出し「いらっしゃいませ」。両側は早速棚で、すでに通路の一本となっている。店内は縦長で手前と奥に分かれており、手前は両壁棚と三本の背中合わせの棚、それにレジと台所。奥は“コ”の字型壁棚と背中合わせの小さめの棚が三本、それとパソコンスペース。レジとパソコンは専用の通路で行き来が可能のようだ。ちなみにレジにもパソコンはある。入口通路は海外絵画作家の棚。作家ごとに見やすく詳細に分けられている。あぁ!ジェームス・アンソールがこんなにも…。真ん中の通路も海外作家の棚。窓際には資生堂サンオイルのポスターが。左奥の通路は通路棚に、ポップアート・現代美術・企画展図録が収まり、壁棚には日本作家がズラリ!50音順に並び、画集・図録・単行本と作家ごとに形態や版型を越えて本が集まっている。だからこそ見やすく面白い棚になっている。レジ近くの奥には建築本が並ぶ。レジ横には陶芸や作庭など。その裏には写真関連が、海外・日本・雑誌と並んでいる。奥のスペースには『美術手帖』や『芸術新潮』などの雑誌類・デザイン・芸術評論・日本画・浮世絵などの本が、ちょっと狭いスペースにひしめいている。本は高めだが、納得のゆく棚作り&品揃え!欲しい本がここにもそこにもあそこにも…あぁ〜っ。何とか一冊だけセレクトしてレジへ。本を差し出すと、店主は値段を見ながらレジに入力。そして「ちょっと待って下さい」とどこかに行こうとするが立ち止まり「これ○○○円ですよね。すいません、字が見えなくて…」とはにかみながら精算。「老人なもんで、エヘヘヘヘヘ」と笑いながら消費税をサービスしてくれる。ありがとうございます!そして「ここはどうやって?お調べになって来たんですか?」と質問。本当にただの通りすがりであることを告げると、そんなこともあるんだと言うリアクション。「そうですか〜。いや判り難い所にある上に、営業時間が11時〜19時。中々ね〜」と言いつつも、現在お客さんが二人も入って来ている。「七年前からやってるんだけど、最初は自分で作った本棚だけしか無くて、がらんどう。一体ここは何屋なんだ?って思われてたから。ウハハハハハハハ!」とちょっと浪花節でも出来そうな、渋めの声で語り続ける。あぁ、飛び込んでみるもんだなぁ〜。こう言う体験が出来たのは、非常にラッキーで嬉しい限り!金剛出版「古賀春江 芸術と病理/中野嘉一」を購入。
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1/24東京・春日 大亞堂書店


daiado.jpg駅を出て『こんにゃくえんま(源覚寺)』に向かうと、こんにゃくえんま前交差点前に、堂々たる姿を見つけることが出来る。看板文字は右から左へ読む、縦書き並び。竣工当時そのままに思える二階木製縦長の窓、そして前面を覆う黄土色のスクラッチタイル…美しい。店前には大小様々な平台やラックが置かれ、絵本・コミック揃い・雑誌・文庫・新書・値段の書かれた帯を巻いた単行本がドッサリ収まっている。一部のものを除き、特価と言うわけではないようだ。右の入口から中に入ると、何だか煤けて黒茶な雰囲気…しかし棚に収まっているのは、すべて紐で括られビニールカバーで包まれたコミックの揃い!古めの絶版コミックもそこかしこに。しかし棚の貼紙を見ると、これらはすべて貸本であることが判明!売られているのは表に出ている分だけなのである。貸本屋かぁ〜…借りる人はいるんだろうか…などと失礼なことを思っていると、何と目の前で女性客が手続き中。い、今は一体昭和何年なんだ…?と言うわけで、一旦表に出て左側の通路へ。こちらはしっかりと古本屋。通路の両側は、平台上にかなり無造作に積み上げられた本が、胸までの高さになっている。種類も、古書・文庫・単行本・紙物・ビジュアル本など様々。その上に見える通路棚には、日本文学・海外文学・文庫・戦記などが。向いには区史・美術・映画・建築などの本がチラッと見えている。奥のレジ左横の壁棚には、古い本がビッシリと詰まっている。古典。国史・資料・学術本などがメインのようだ。左側にさらにもう一本通路があるようだが、電気が消えているのと、本の質&量&店の雰囲気に怖気づき、入ることは適わなかった。レジ周りと棚脇には、同じトラ猫の写真がたくさん飾られている。店内で撮った写真もあるので看板猫なのだろう。…会ってみたかった。本はわりとしっかり過ぎるお値段。古い戦前の本も多く、一般的な古本屋としての機能は店頭に移されているようだ。それにしても、格子の天井・木製の棚・コンクリの床…古本屋のイメージとして完璧な姿が素敵なお店である。新潮文庫「接近/古処誠二」を購入。
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2009年01月23日

1/23東京・荻窪 古書 竹中書店


takenaka.jpg駅南口、いつでも賑やかな荻窪南口仲通り商店会を、50mほど進むとすぐにたどり着ける。赤い日除けの下には、ショウウィンドウにぞろっと揃った全集、その前に学術・社会・文学の単行本が並ぶ300円均一の平台。左右に一つずつある入口の両脇にも、高く横積みされた全集類が。右入口から中に入ると、壁は一面天井までの本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本あり、奥のレジ前も入口側も行き来が出来るように通路が作られている。レジにはご婦人がひとり。ちょうど店の真ん中部分に座り、左右通路に死角無く視線を注いでいる。通りの流れそのままに、お客さんの出入りも多い。右の壁際は画集などの大判の美術本が並び、その横から社会・経済・世界・歴史・法律・古代史・美術などのジャンルが、箱に入った学術書を中心にレジ横までビシッと収まっている。向かいの通路棚には、建築・生物・自然科学・哲学・思想・魔術・民俗学と箱入りは少ないが、やっぱり硬めな棚。辞書・辞典が集まるレジ前を通り左通路へ。壁際は辞書から始まり、古典・文学評論・評伝・海外文学・詩歌(鷲巣繁男多し)・日本文学・演劇・映画・岩波赤&青・復刻探偵小説が並ぶ。向かいには、復刻豪華文学本・江戸・骨董・民芸・料理・時代小説が並び、下の平台横に新書が縦二列でズラ〜っと並んでいる。ポケミスや文庫も少量あり。非常に折り目正しいお店である。入口付近に店の広告パネルが掛けられており、『術』と言う文字を中心に周りを四つの文字が取り巻いている。『芸』術・『学』術・『技』術・『話』術……話術!?…ちょっと苦しいか…。ここの書皮は『鳥獣戯画』があしらわれており、とてもかわいいです。中公文庫「ふすま/向井一太郎・向井周太郎」を購入。

そしてこのお店より、通りをさらに進んだ所にある「タカタ文庫」は、シャッターが閉まっており『都合によりしばらくの間お休みさせていただきます』の貼紙。脇道にあった「常田書店」はいつの間にかマッサージ屋に…。と言うわけで帰りに「ささま書店」に立ち寄ると、先日「@ワンダー」で購入を断念した本を発見!しかも安い…やはりここは恐ろしい古本屋だ。さらに吉田茂と吉田健一の、スバラシイ手札写真風ピンナップの付いた本を発見。これは買わなきゃいけないじゃないか…やはりここは悪魔の古本屋である。創元推理文庫「チャーリー・チャンの追跡/E.D,ビガーズ」文藝春秋新社「吉田茂・大磯清談/吉田健一」を購入。
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2009年01月21日

1/21東京・石神井公園 きさらぎ文庫


kisaragi.jpg駅南口を出てパークロードに入る。するとすぐに左への道がある。そこを曲がると左に緑の日除けのお店が見える。店頭台などは無く、中も真っ暗…恐る恐る覗いて見ると、奥のレジにだけ明かりが点り、店主が端然と何かを読んでいる。一目で怖気づいたのでそのまま通り過ぎ、しばし沈思黙考。現時刻は16:30…すでに開店しているのだろうか…扉が開いてると言うことは開店済み?…電気が消えてるのは省エネか?…お客が入ったら点けるのかもしれない…よし、ちょっとコンビニに行って仕切り直してからまた来よう…と再び店前を通り過ぎる。中の様子は変わらず…。10分後に再び店へ引き返す。またもや前を通りながら店内の様子を伺うと、先ほどと寸分変わらぬ光景が!…あぁ、いつまでも寅さんみたいな行動をとってる訳にはいかない…よし!行けっ!と自身に命令を下し、暗い店内に踏み込み「すいません」と声を掛けた。パソコンから顔を上げる店主。「あの、お店の中を見せてもらってもよろしいですか?」「何かお探しで?」「いえ、特にそう言う訳ではなく、通りすがりに扉が開いてるのを見かけまして……」としどろもどろ。店主は眼鏡を外し、無言で電気を点けてくれた。やっぱり開店してなかったのか?店内は整頓の行き届いた本の山!奥にレジ、壁は左右とも棚、真ん中に背中合わせの棚が二本、右側に本が横積み収納されたスチール棚が一本、入口左横にはラックが二つ重ねて置かれている。右通路は横積みされた本で埋め尽くされ、立ち入ることは出来ない。左通路はかろうじてレジ前から入れるようだ。入口横のラック、手前には特価100円の単行本が日本文学を中心に並ぶ。後ろのラックには、日本・海外の文学・評伝など。そして通路両側の棚には、写真・江戸・文学・歴史・近代・民俗学・文学評論などが並んでいる。棚の下半分は横積みされた本で覆われ、見ることは出来ない。レジ前から左通路を覗き込むと、古めかしい資料本が多く見える。このお店の1/3も本は確認出来ていないが、どうやら歴史に強そうなお店である。店主は静かにパソコンを操作している。その後ろに積み上がった本の上には、清水一行の色紙が飾られている。棚から抜き取った本を「すいません」と声を掛け差し出す。モニターから目を離さず、無言で受け取る店主…うぅっ、コワイ…。しかしその後は通常の対応。そして「ありがとう」にホッ。外に出ると入れ替わりに、台車で荷物を運んでいた商店街の人が店内に入り、表に荷物を放置して店主と話し込んでいた。あぁ、今日もプチ冒険だった…。新潮社「写真の見方/細江英公・澤本徳美」四季新書「寺田寅彦の生涯/太田文平」を購入。
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1/20東京・神保町 @ワンダー


@wonder.jpg靖国通り沿い、専修前交差点と神保町交差点の中間左寄りに位置する。店舗はビル内なので、表から見えるのは店頭台・ショウウィンドウ・外壁棚だけである。店頭台は文庫や単行本・映画パンフが並ぶ。ここには三階の「風通信社」のワゴンも置かれ、店頭台共存という珍しい状況。通り横の外壁棚は、ビルの端から端まで覆い尽くし、棚の数は22本。ノンフィクション・料理・手芸・釣り・ミステリ・月替わり棚・新書・文庫・映画・西洋美術・東洋美術・書道と、ジャンル分けがしっかりされている。ショウウィンドウには、映画・野球・電気などの古い雑誌が飾られている。ドアを開け小さめのエレベータホールを通り、ビニールを潜り店内へ。左奥に二階への階段、右にレジ、壁際はとにかく本棚で埋められ、真ん中に背中合わせの長い棚が二本。店奥は映画スペースとなっている。レジでは新人であろうバイト君が、先輩店員に本の扱いを叩き込まれている。入口右横にはさっそく幻想文学や古本の本。左にはそれぞれのジャンルからピックアップされ、面出しされた棚が階段まで続いている。その向かいにはポップアートを中心とした美術棚。レジ前を通り、一番右の通路へ。レジ横には古い時代劇・捕物帖・探偵小説が物凄い棚揃えを見せている。入門百科シリーズなどの児童の棚を越えると、SFマガジン・EQMM・ミステリマガジン・推理小説・宝石・推理小説・SF小説と続く。向かいはハヤカワポケミス・ハヤカワミステリを中心とした海外ミステリ。その裏の真ん中の通路は、ハヤカワポケSF・創元推理・ハヤカワSF・日本SFという並び。向かいは、江戸川乱歩・横溝正史など大作家の棚から、国内ミステリ文庫・時代劇文庫と続く。左の通路は、奥は野球の本や雑誌で埋まっている。手前に、シャーロック・ホームズ棚、鮎川哲也・都筑道夫・筒井康隆などの中々のマニアック棚。一階奥は映画ゾーンとなっており、ポスター・パンフ・スチール・ちらしと共に、奥の壁際に映画関連の本が並ぶ。右壁には大量の「キネマ旬報」バックナンバー。実は創元推理文庫で欲しい本があったので立ち寄ってみたのだが…あ、あった!と思い手に取ると、何故かシリーズ物とその本だけがまとめられ、中途半端な二冊セット…しかも高い…泣く泣く購入を断念…そして重い足を引きずり二階へ。二階は入口側奥がプロレスコーナー。ビデオ・雑誌・単行本と三拍子が揃った品揃え。その横にはガラスケースがあり、竹久夢二の表紙画本・装丁本などが飾られている。その横には壁棚と背中合わせの棚二本に、新書・選書・一部文庫が収まる。そして奥部分が文芸・教養系文庫コーナー。階段左横から棚は始まり、奥のレジまで続いている。レジ横にも棚が二本、奥の右壁も一面棚、真ん中に背中合わせの棚が二本。左の棚には、料理・児童文学などジャンル分けされた文庫や、クラシックと言うジャンルで、かなり古めの文庫や出版社自体が無くなった文庫が集められている。向かいには中公・集英社。レジ横の二本には、源氏鶏太・澁澤龍彦・折口信夫・三島由紀夫・開高健・吉行淳之介・遠藤周作・山口瞳など特定の作家文庫が並ぶ。真ん中の通路には、角川・新潮・文春・岩波(緑)・ちくま・講談社文芸・旺文社など。奥の通路は岩波の赤・青で埋め尽くされている。絶版文庫も何気ない感じで、多く並んでいる。そしてやっぱり高い!神保町値段である。もちろん無闇に高いわけではなく、本の量・品揃えは一流なのである。…仕方ない、もっと稼いでからまた来ることにしよう…。講談社文庫「てのひら島はどこにある/佐藤さとる」中公文庫「中亜探検/橘瑞超」を購入。
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2009年01月19日

1/18岡山・岡山で午前と午後二店!

岡山駅東口近くにある数軒の古本屋。早い時間のせいか、閉まっていたり定休日であったり…。と言うわけで急遽西口へ、地下通路を通り抜けダッシュ!


eiganobouken.jpg●岡山「映画の冒険」
駅西口、北へ延びる西口筋から奉還町商店街へ入る。進めば進むほど寂しく暗くなって行くアーケード。何だかシャッター店が増え始めたところに、輝くように忽然と現れる。ちなみに隣には、ゲーム・コミック・古本が売られている「きゃ楽&SORD」がある(時間がないのでこの日はパス…すみません)。むむむっ、それにしても腕白な店名だ。店頭には映画スターのブロマイドやハガキ・映画ポスター・スチール・フィギュア・ビデオなどが鈴なりになっている。トリュフォーやゴダール映画のブロマイドなんて初めて見るぞ…。店頭に引き続き、中も映画グッズであふれている。しかし!所々に設置されている本棚が見える…古本だな。入口左横には、松田優作とブルース・リーのコーナー。古本・新刊取り混ぜ棚が構成されており、店主おススメの気合棚と見た!大量のパンフやポスターの間を進み、右壁の中ほどにある本棚前へ。映画秘宝・映画芸術・特撮ムックが収まっている。おぉ!隣りには松田優作のLPレコードがこんなにも!奥の壁棚には映画ビデオと共に未整理の「シナリオ」誌。左奥に移動すると、壁棚に映画の古本&新刊。むぅー、何だかいい値段付けてるなぁ〜…さっきチラっと見たパンフもプレミア度全開だったもんなぁ…。おっ!秘宝の昔のムックが結構揃ってる。かと思えば松本俊夫の理論書も。後ろには映画チラシも多数あり。幅広い品揃えに店主の心意気が伝わってくる……しかし心の中に湧き上がるのは、あの水野書店で聞かされたフレーズ『それでも映画は無くならない!』…。などと夢想にふけっているところでタイムリミット。レジ下ガラスケースに並ぶ、怪獣ソフビを眺めながら精算を済ませる。外に出るといつの間にか雨が降り出したようで、アーケードを間断なく叩く水の音が響いてくる…。河出書房新社「文藝別冊 円谷英二」を購入。

そして夕方。40分の空き時間を利用し、岡山大学医学部周辺を攻めた。しかし行けども行けどもお店がみつからなかったり定休日だったり…。いつの間にか四時をまわっている…もうだめか…そうだ!最初に行ったお店が『四時から開店します』って書いてあったはずだ!よし!と踵を返し雨の中を猛ダッシュ…。


nantenso.jpg●岡山「南天荘書店」
駅東口方面にある表町商店街をひたすら南へ。もういいだろう、と言うくらいまで進むとぶつかる、西大寺町商店街の一本手前を左へ…やった!開いてる!明かりが点いている!店頭は閉店時と変わらぬ、ビニールシートに覆われた平台が多数。道路には『古書』と言う文字と、店方向を示す赤矢印が書かれた立看板がひとつ。その矢印に導かれるように、喜び勇んでサッシの引き戸に近付く…そこから見えた光景は、ちょっと入るのに二の足を踏むようなものだった。縦長の店内に複雑に置かれた本棚、その周りを取り囲む本の山…窓にはまだ『四時開店』の貼紙があるが、いいや入ってしまおうと中へ。襲い掛かる古本の匂い…パッと見でも古い本が多いのが分かる…なにせ店内が茶褐色なのだ。通路はかろうじて人ひとりが通れるくらい。その通路にもボトボト本が落ちていたりする。店主の姿は見えず、シンとした店内。壁は一面棚、真ん中には多数の棚が複雑に迷路状に入り組み、大体四つのエリアを作り出している。手前右(入口あり)・手前左(カーテンの掛かった窓あり)・奥右(レジあり)・奥左…とここで奥の通路から老店主が顔を出した。私を見つけるなり「いらっしゃい」と声を掛け、スタスタこちらに近付いて来る。むっ!ここは人のすれ違えない古本けものみち。私は棚のへこみに身体を滑り込ませ、店主をやり過ごした。入口まで来た店主はガラス戸に手を伸ばし、『四時開店』の貼紙をピッとむしり取る。「へへっ、これはがし忘れてるね」と会釈して引き返す。この凄い店の店主とは思えないほどフレンドリーだ。さて、店内の様子だがかなりのカオス状態である。元々のジャンルは本の山に隠れた棚を見れば想像つくのだが、はみ出してしまっている本の量がとにかく多く、むしろこちらがメイン状態になっている。文学。文学評論・美術・社会・政治・思想・歴史・風俗・文化・雑誌・新書・文庫・洋書・各種学術本…古い本・戦前の本・仙花紙本も多数含まれている。そして店内の主要通路である『古本けものみち』が、意外にしっかりと整備されているので、どの棚にも一応たどり着けるようになっている。この構造にはちょっと感銘を受ける。何故なら大抵はここまで本が増えると、奥の通路をつぶして倉庫状態にしてしまうからだ。ただし通路の向かう先はすべて行き止まり。引き返す時は本の山を崩さぬよう慎重を要する。途中「入ります」と声を掛け、礼儀正しく入店して来た中年男性。棚を眺めながら、突然背文字を読み上げ始めた!そして一冊につき短いコメントを発していく。「資本論か…書いたのはマルクスだな」…静かな店内に緊張が走る!…しかし「よし、これを下さい」とこれまた元気に礼儀正しく本を買い上げ、風のように去って行った。…全部の棚を見ないと気が済まない私より、よっぽどマトモかもしれない…。本はかなりお安め。だが店内の全貌を明らかにするには、もはや学術調査並みの綿密な発掘&分類が必要と思われる。勇気と体力と時間のある方は是非!構想社「高橋和巳の思い出/高橋たか子」を購入。

と言うようなわけで何とかカタチになった岡山ツアー。危うくシャッター祭の二の舞になるところだった…。そのシャッターを閉ざしていたお店たちは、どれもよさげな雰囲気が漂っていた。次の機会は日曜以外に来岡したいものです。
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2009年01月17日

1/17静岡・浜松で古色泰然二店!

およそ八ヶ月ぶりの浜松。嬉しいことに比較的時間があったので、思い切って距離のある二店を廻ることに。遠く離れたお店でも、走れば線でつながるのです!


tensho.jpg●浜松「典昭堂」
遠州鉄道・遠州病院駅を出て、目の前の大通りを西へ。常盤町の交差点を過ぎてから見えるバス停の前にお店はある。おぉ!古めかしいが何だか立派である。特に庇の上にニョキっと飛び出している立体の看板文字がたまらない。店頭には右側にコミックの揃い、左に括られた異様な安さの全集や辞典類。10冊100円、17冊300円…文庫の端本は30円…。店内は薄暗く、床はコンクリ、天井や棚は木製。壁は一面が棚、奥が帳場、真ん中に背中合わせの棚が二本。入口左横には全集類の山、右前にはコミック揃いの山。そこには『水島新司のコミックは棚の下に』と強力プッシュポップも。右壁棚下には確かに水島コミックの揃いが並んでいる。右の壁際は文庫から始まり、日本文学・教養・女流・現代小説・時代小説と並ぶ。その奥は、郷土・人文・歴史・民俗の単行本が。この中には新刊の特価本も多く混ざっている。向かいの通路棚は、岩波新書&文庫・他社新書がズラッと収まる。ここでも岩波新書の未使用新品が100円で売られている。不思議なお店だな…。真ん中の通路には、大判の美術本・実用・建築・科学・自然などが…あぁっ!東海大地震の本が固まっている!やっぱり心配なんだなぁ…。左の通路の壁棚は、宗教・小説・ノベルス・ハーレクイン・海外文学&文庫(ポケミス少量あり)が並ぶ。宗教・小説にはまたもや新刊特価本多し。向かいには美術や文学評論が並んでいる。このお店は1/4くらいは新刊の特価本のようだ。そう言えば窓には『赤札値引開催!』と貼ってあったが、これらのことなのだろうか。まぁ値引がなくても古本はとにかく激安である。30円や50円がゴロゴロしているのだ。10冊買っても500円…思わず数冊買いそうになるが、グッと思いとどまる。本はよく吟味して買いましょう。岩波新書「パリ1930年代/ルネ・ドゥ・ベルヴァル」を購入。


sanken.jpg●浜松「古書の三軒堂」
先ほどの通りから一本北へ上がった六間道路を、ひたすらただひたすら東へ。馬込川を越え、佐藤の交差点を過ぎ200mほど進むとようやくたどり着ける。三店舗連なる長屋形式のお店。ちなみに左が寿司屋、真ん中がスナック、そして右端が古本屋…すし→スナック→古本屋と流れるのがベストであろうか…ハッ!?三軒並びだから『三軒堂』なのか…?店前は駐車場になっており、空色の車が入口ギリギリに停まっている。あぁ、ここもお店の看板がいいなぁ…看板屋がその昔に書いたであろう筆文字の書体が力強い。隣り二軒の有りモノの書体など、まったく比較にならないほどだ。取りあえず車の後ろをすり抜け店内へ。寒い中を歩いて来た身体が、店の暖かさにホッと一息ついている。まず目につくのは入口脇に置かれているワゴン。秋田書店のサンデーコミックスや大都社の絶版漫画がバスバス並べられている…しかも安い…こんな並びのワゴン見たことないなぁ。壁は一面棚、真ん中に背中合わせの棚が二本、入口左脇に平台、奥に帳場がある。ワゴンに驚いたまま壁棚に目をやると、スポーツ・ハーレクイン・宗教・言語・古本・アダルト・オカルト・哲学・化学・数学と続いている。道路脇の看板に『文学・宗教・地方史』と書かれているだけあり、宗教が二本ほど棚を占領している。向かいには、文化・民俗・江戸・東京・山岳・文学評論が収まり、面白そうな本が安値で並んでいる。官能小説の並んだ細い棚前を通り、真ん中の通路へ。新書・映画・車の本…近いせいかトヨタの本も多い。下には古い雑誌が並べられ「滑空機」などと言う不思議なものも。向かいには最近のコミック(立読み禁止!)・エッセイ・静岡関連本…あぁっ!ここにも大地震の本が集結!何か怖くなってくるなぁ…。入口左横の平台にはまたもやアダルト、その前は古いコミック棚。ここにも絶版漫画がチラホラ。左の壁際は、詩歌・またもやオカルト・古代史・小説・時代小説・戦記・歴史、帳場横に静岡地方史が並ぶ。向かいには結構バラバラに並んでいる新しめの文庫たち。中心地から少し遠くお店も小さめだが、探せば何か見つかりそうである。そしてここも店内は木とコンクリで作られている。もちろん打ちっ放しやジャパニーズモダンとは無縁だが、この雰囲気は長い熟成期間を経ないと出てこない雰囲気。これが味わえただけでも来た甲斐があると言えよう。ノーベル書房「侍 市川雷蔵 その人と芸」を購入。

この地では古本屋は、まさに点在していると言う表現がふさわしい。それにしてもどのお店も古び方がいい感じで、特殊な魅力にあふれている。以前訪れた『時代舎』も含め、お店の中身はそれぞれだが、この共通のたたずまいは、示し合わせてるのかと思うほど。これからもどうか浜松の文化の一翼をひっそりと担ってください。
posted by tokusan at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月16日

1/16東京・学芸大学 三丁目内二店!

思えばこの駅に降り立つのは生まれて初めて。高架線とビルに囲まれた谷のような街は、平日の午後にもかかわらず賑わいを見せている。そんな緩い日差しの中、線路で分断された『鷹番三丁目』にある二店を訪問。


rurou.jpg●学芸大学「古本遊戯 流浪堂」
駅西口を出て線路沿いの公園通りを南へ。ガード下を通ってくる唐ヶ崎通りを右に曲がると、すぐにお店である。店頭にはカートや樽、木のベンチや学校の椅子など様々な物が置かれ、そこに本を巧みにディスプレイしてある。右が女性誌中心、左に男性誌や単行本、その後ろのウィンドウには写真集が飾られている。ビルの壁面には、店名がロマンチックなうねった書体で刻み込まれた扁額が掛けられている。下の自動ドアにも同書体で大きく店名…この名前、何だか漫画のタイトルにでもなりそうである。店内は明るく新しく本であふれているが、しっかりと整頓されているのが目に入る。壁は一面棚、入口近くに立体的な飾り台、その後ろに背中合わせの棚が二本、さらに奥に店は続き、そこにも背中合わせの棚が一本。店内の棚はすべて濃緑色で統一されている。目の前の立体台には外国の絵本がディスプレイされている。どれもこれも可愛らしく、読めなくとも欲しくなるようなものばかり(センスよし!)。裏には植草甚一本も置かれている。入口左のウィンドウ裏にはプレミア写真集が並ぶ。森山大道が多く、そこには小さな南京錠が掛けられ、開けてもらわないと見ることは出来ない(「安治への旅」がっ!)。左の壁には中南米の本・旅・紀行・世界・日本・民俗学・自然・江戸・東京・戦記・伝統芸能、角を曲がり映画、さらに角を曲がり音楽と並んでいる。棚初めの中南米〜日本あたりまでは、非常に独特な棚で見応えあり。向かいの背の低い通路棚には、オカルト・性愛・風俗・雑誌・ロック・サブカルが収まる。その裏に絶版コミックコーナー。ジョージ秋山先生の漫画がひときわ眩しい(おぉ!昔の「オバケのQ太郎」が!)。向かいは海外文庫棚、その裏は日本文学文庫。右の壁際はかなりセレクトされた絵本と児童文学(「光車よまわれ!」オリジナルが!)から始まり、美術雑誌・洋書・思想・宗教・政治と並ぶ。奥にレジがある、店奥スペースへと進む。右の壁際には日本文学と絶版文庫(うわっ!かがくのともの「まるのおうさま」がある!)・海外文学、レジ横には充実の幻想文学。通路棚には日本文学の続きと、岩波・中公・ちくまなどの教養系文庫。ジム・モリスンのポスター下にあるレジ周りには、木村伊兵衛の写真集が集められている。レジ後ろにはラリー・クラークの「タルサ」日本語版も!左壁には、写真集・図録・画集が収まり、向かいに写真評論・建築・時代劇文庫が並ぶ。太い背骨がドシンと一本通ったお店である。棚作りに一工夫あり二工夫ありで、ついつい本の背から目が離せなくなり、終いには手に取ることも多くなる。古い本はそれほどないが珍しい本も多く、何だか店内に力がみなぎっているよう。もちろんその分、お値段はしっかり付けられてます。文春文庫PLUS「日本一の昆虫屋/志賀夘助」を購入。


hontou.jpg●学芸大学「本とうです。」
駅東口を出て真っ直ぐ進み、二本目の通りを右へ曲がるとたどり着く。立看板に『本』と大きく書いてあり、その下右に『買います。』左に『とうです。』と続いている…このおかしなセンス…もしやあの系列店か?店頭には文庫台や雑誌のラック。右は105円、左は三冊525円セット販売も。店内に入ると目の前にはテレビモニター。その後ろに低めの棚が奥まで続いている。壁は一面棚、左にレジと雑誌ラック、店内には三本の背中合わせの棚。左側は店最奥部分の美術・漫画評論以外は、コミックとアダルトで埋められている。見るべきところは右方面!壁棚は廉価コミックから始まり、音楽・美術・車・ファッションなどの雑誌が壁を占拠している。奥には思想・哲学・ビジネス・自然科学と並び、角を曲がったところは新書となっている。向かいの通路棚は伝統芸能から始まり、映画・演劇・音楽・歴史・風俗・ノンフィクション・小説・エッセイ・幻想文学・ミステリ・エンタテイメントなどが、キレイな棚作りで収まっている。間間に古めかしい本と雑誌が見受けられる。二番目の通路は文庫でビッシリ。日本純文学文庫には古い本が多く混ざっている。レジ周りでは、絵本・女性実用&雑誌が砦を築いている。やはりここは『キノコノクニヤ』や『象のあし』の系列店。クオリティの高さと雰囲気・棚構成に共通のものがある…しかし何故だかあまり心がときめかない…。探せば必ずいい本は見つかるのだが、本というよりは、お店に出合った喜びが湧き上がってこないようだ。何だか贅沢な悩みであるが、ほころびと言うかアクシデントと言うかイレギュラーと言うか緩みと言うか隙と言うか、そんなものが私の心を動かす喜びなのであろう。つまりはこの系列店のシステムは非常に行き届いているのである。だから心がピクつかない…困ったものだ…そうか!全店舗を一つのものとして捉えれば心が………。知恵の森文庫「エッシャーに魅せられた男たち/野地秩嘉」を購入。

今回は駅の極近のみ。次回はもう少し外側にも捜索の輪を広げたいと思う。よし、訪ね残しのある祐天寺と共にまた後日!それにしても東横線も奥が深そうである…。
posted by tokusan at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日

1/14東京・高輪台 石黒書店


ishiguro.jpg駅のA1出口から地上へ。目の前に横たわる桜田通りを北上。するとすぐに、交差点横の開けた角地にあるお店が目に入ってくる。冬の長い日差しが店の前面を照らし出している。いい感じにサビの浮かんだ店看板。日除けは赤・白・黄のだんだら模様…お肉屋さんみたいだ。その下に100円特価本と、カバー無しの『一冊でも100円、二冊でも100円、三冊でも100円』の文庫が乗せられた平台。その横は文庫・単行本の棚と、日焼けを防ぐネットの掛けられた、雑誌ラックが置かれている。入口前を二羽の鳩がうろついている…近付いてもまったく逃げようとしない。店内に入ると、入口に対して店舗がナナメに広がっているため、日差しはあまり入り込んでこない。壁は一面棚、左奥にレジ、真ん中には背中合わせの棚が横向きに一本、入口側の棚は角地に向かう前面に合わせてナナメ。棚を見ようとすると、レジから老店主がツカツカと出入口に向かって来た。そして「しっしっ」と優しい物言いで、二羽の鳩を追い払っている。手に汗握る、店主と鳩の静かなるバトルの行方が気になるところだが、ここは冷静に棚を見始める。入口左横の棚には新しめな文庫本、角を浅く曲がり海外文学&海外文庫・古典・日本文学文庫・日本近代文学。向かいには、江戸・料理・歴史・時代劇、下に辞書類が積み重なっている。レジ横の壁には日本文学史や文壇事情、レジを跨いで大充実の日本文学評論&評伝が並んでおり、角を曲がった壁棚でもそれはしばらく続く。その横には山岳本がズラリと並び、最近の小説類と続いて、何故か棚の一番下に陶器のお茶碗が詰め込まれている…売り物だろうか…。通路棚には、刀・陶芸・お茶・世界史など。入口右横には、カメラ&写真雑誌や自然関連の本が並ぶ。店内はとにかく古い本がいっぱいで、魅力ある品揃え。街の古本屋風外観に完全に騙されてしまったようだ。棚は古い本が多いからと言って、決してホコリを被って停まっているわけではない。古い本のまま棚の中で生き生きと輝いているのだ!お値段も安めなのが嬉しいところ。ふと入口を見ると先ほどの鳩が舞い戻り、店の中にまで入り込んで来ている。床の何かをカチカチとついばみながらグルグル鳴いている…古本好きの鳩には店主も敵わないようです。筑摩書房「太宰治研究/小山清編」を購入。
posted by tokusan at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月13日

1/12大阪・十三 古本 一天書房


itten.jpg駅西口を出て、十三本一商店街を真っ直ぐ進む。あまり似つかわしくない名前を付けられた、フレンドストリート・Jモールストリートもひたすら進み、高架バイパスの176号にぶつかったところを右に曲がるとすぐにお店。場所柄もっとスゴイ店舗を勝手に想像していたのだが、ちゃんと小奇麗で、ちょっと拍子抜け&安堵。店頭には100均ワゴン・ノベルス・ハーレクイン。左側にはレディコミと単行本。店内はこじんまりとして、狭めである。壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、右の棚と棚の間にレジがある。入口右側には、実用・女性・エッセイ・絵本など。通路棚には、コミック・サブカルムック・新書などが並んでいる。左の通路に入ると文庫コーナー。壁際には作家50音順日本文学、向かいの通路棚は時代劇・雑学&教養・海外文学が収まる。通路残り1/3に、丈の長い暖簾が掛かっている。それを潜ると、通路棚の残りにフランス書院文庫、壁際にもアダルトが並んでいる。しかしここは行き止まりというわけではなく、奥はしっかり右通路とつながっている。こっちに暖簾は掛けないのか…防犯のためかな…と思いつつ、そのまま壁棚を眺める。最近刊の文芸・ミステリー・時代小説。その横には美術、角を曲がりレジ横に、映画・デザイン・都市・文化・写真などが収まる。レジ下には辞書類なども。お店は小さくても、好感の持てる棚作り。本も新しめが中心だが、街の古本屋としての機能と、理想としている古本屋の機能が絶妙にミックスされている感じ(街→2/3、理想→1/3の割合)。狭いスペースに売れ線ばかりではなく、間にこだわりの本が挿し込まれているのだ。あぁ、何だかホッとするなぁ…と思っていると、携帯で話しながら女性が入店して来た。そして送話口を押さえ「やんが置いてる?」「えっ?」「やんが」「…やんが?」「ヤングマガジン!」「あぁ、ありませんね」「そう」とそのまま通話を再開しながら出て行った。ご主人、私にも「やんが」としか聞こえなかったです!講談社学術文庫「東京文壇事始/巖谷大四」河出文庫「犬の記憶 終章/森山大道」を購入。
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2009年01月12日

1/11京都・靴脱ぐお店二店と新刊なお店一店!

昨日から続く古本の渇きを癒すため、ピンポイントで京の町巡り。この町はダッシュすると近いのだが、そうそう息が続くわけもないので、歩き出すと一気に色んな場所が遠のいて行く…不思議な町・京都。そしてそこにある不思議なお店たち…。あっ、自転車で巡るとスケール的に丁度いいのかも。


yamazaki_kyoto.jpg●京都・東山「山崎書店」
三条通から神宮通へ入り、仁王門通の一本手前を右に入ると、お店を発見出来る。路上に小さな看板、店の入口には丈の長い浅黄色の暖簾。ここは美術書専門の古本屋さん。見た目はまるっきり一軒家。夜に来たら、恐らく小洒落た小料理屋にしか見えないだろう。階段をちょっと上がり暖簾を潜ると、店員さんとすれ違い「いらっしゃいませ」の声。中は玄関だがすでに古本屋は始まっている。左に紙モノがディスプレイされ、右の入口両脇にも本棚があり、美術雑誌や単行本が並んでいる。この玄関で靴を脱ぎ、さらに中へ入る。入口の戸はキレイな緑色の色ガラス。上がり込んだ小部屋はレジ兼作業場。右には少量の新刊本(鴨居玲の評伝が!)。レジ周りにはおススメのビジュアル本(現代猟奇尖端図鑑が!)が飾られている。中は本当に普通の民家である。左に部屋と本棚が続く。第一の部屋は、右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚、左にアンティーク調の陳列棚と二階への階段、その階段下に小さな本棚。右の壁棚には、日本の芸術史・画家評論&評伝&随筆・建築などが古い戦前の本も多く含め並ぶ。通路棚には日本人画家の大判な豪華画集が収まる。反対側も同様な大判本。階段下棚には瀧口修造や高村光太郎の本が。横積みされた全集&集成本の向こうには、二つの更なる部屋。右の部屋には、絵画・芸術・書・茶・工芸・山岳・冒険・海外作家の豪華画集が並んでいる。奥には二席の机。ここで本が読めるのだろうか。左の部屋には洋書と図録。図録は日本作家・テーマ展・海外作家・工芸・現代美術など細かくジャンル分けされている。この部屋には切り株状の椅子が一脚置かれている。とここで店員さんが静々と近寄って来た。「お寒いでしょう。スリッパを履かれた方が…」とスリッパを差し出す。「ありがとうございます」と気遣いに感謝しスリッパに足を入れる。そのついでに「二階も本が売ってるんですか?」と聞くと「二階は展示場になってまして、午後から開けることになってます」とのこと。お礼を言い、暖かくなった足元を喜び棚を見続ける。本はみんないい値段。買おうか買うまいか非常に悩むが、何だか分からない力が、背中をバンバン押してくる!う〜ん、魔法のかけ方がうまいなぁ。そしてこのお店自体がたまりません!『お菓子の家』ならぬ『本の家』。夢のような空間ですが、この大量の大判の本…果たして床が抜けないのか心配…いや、そこはプロフェッショナル。当然想定済みで補強しているはず!国立国際美術館「瀧口修造とその周辺」京都府古書籍商業協同組合「京都古書店絵図」を購入。


keibun.jpg●京都・一乗寺「けいぶん社」
駅を降り、踏み切りのある通りを西方向へ200メートルほど進むと、左に本屋とは思えない店舗が現れる。まるでパン屋か花屋さんのような外観が、ビルの一階を占拠している。外壁には木製の店名看板。ここは独特な品揃えで知られる新刊書店なのだが、古本も少量扱っている。薄暗い店内には午前中だというのに、すでに多くのお客が詰めかけている。広々としていて、その空間を埋めるシックなインテリア。左にはレジ、その前には絵本やガイドブック、奥にはギャラリーと雑貨、真ん中辺りはデザイン・美術・建築、右側には文学・サブカル、右奥にもうひとつ部屋があり、生活・料理などと食器類が並んでいる。ディスプレイされているモノの中には古本もあり。ちょっと古めで、中に新刊とは違うスリップが挟まっていたら古本である。値段もそこに書かれている。ちゃんとした古本棚も小さめだがしっかりとあり、入口右斜め前辺り、平台テーブルの向こうに、古本の本新刊と共に固められている。しかしここの棚作りには、いつ来ても何度来ても色褪せることなく感心させられる。ここまで新刊を輝かせ、欲しいと思わせる手腕には、脱帽するか購入するかの二者択一!どのジャンルを独立させても、ひとつのお店として成り立つような勢いが棚に現れている!特に日本文学と幻想文学は素晴らしい棚になってます。その昔、ここでジョセフ・コーネルの洋書を見つけた時は嬉しかった。伊藤俊治の「ジオラマ論」で作品を見て以来探していた作品集を、ようやく見つけることが出来たのだ。その時からここは、思い出深い書店となっている。そして何度来ても驚きを味わえ楽しめる書店である。みずのわ出版「神戸の古本力/林哲夫・高橋輝次・北村知之編」新潮文庫「観光バスの行かない…/岡部伊都子」を購入。


astarte.jpg●京都・京都市役所前「アスタルテ書房」
御池通から寺町通の一本西寄りの通りを下り、一つ目の交差点の近くにある。分かりにくいことこの上なく、行こうとすると必ず迷うお店である。『ジュエリーマンション』と言う名前の通り、書体できらめくイカしたマンションのロゴを横目に、急勾配な階段を上がって行くと、短い廊下の先にドア…あれ?いつもは訪問者を拒むように冷たく閉ざされているドアが、今日は全開でウェルカムな感じ。遠慮なく玄関に入ると、どうやらまだお店を開けたばかりのようだ。奥のレジ横で店主がコートを脱いでいる。「よろしいですか?」と声を掛けると、こちらにチラと視線を寄越し、マスクの下からくぐもった声で「あぁ」。お言葉に甘えて靴を脱ぎ店内へ。上がり口には扇型に揃えられた黒革のスリッパたち。その一つに足を通す。店内は相変わらず完璧な空間である。シックを少し外したような西洋館のような内装、天井から下がるシャンデリア…そしてコートを脱いだ店主のジャケットはビロードのような深紅。ほぼ正方形の店内は、右・正面・左・入口横に本棚。入口右横と左横にガラスケース。店内右側には背中合わせに置かれた木製の陳列棚と鉄製の棚。正面奥にレジテーブル。その左にソファーセットが置かれている。入口右横には金子国義のコーナーが設置され、直筆画やリトグラフがディスプレイ。右の壁際は、泉鏡花。永井荷風・谷崎潤一郎などの近代文学から始まり、探偵小説・中井英夫・三島由紀夫・日本文学と並び、海外文学・シュルレアリスム、そして澁澤龍彦とその周辺が充実した棚構成。角を曲がるとレジ横には、圧巻の澁澤龍彦の『魔』と書かれた色紙、中井英夫色紙、種村季弘の書店への識語などが恭しく飾られている。これだけでもすでにクラクラ…。その昔、この澁澤龍彦の色紙の値段を店主に尋ねると「これは売り物じゃありません。中井英夫の色紙なら時々出ますよ」と言われたことが…。レジ後ろにはガラス戸棚の中にプレミア本、その横に美術本と大量の美術手帖。角を曲がり、短歌と美術図録・映画・京都・演劇・古本・署名本と続く。棚の前には西洋の古い写真ハガキ。その横のガラスケースにはまたもやプレミア本。澁澤・種村・丸尾末広の本が並んでいる。入口横には小さめの文庫棚があり、日本文学・探偵・推理小説・SF・海外文学などが収まっている。ここの緊張感は異様なほど独特で、本もとにかく高め!しかし他では見られない、眼の保養になるモノが盛りだくさんなのは事実!ここは云わば、幻想文学のテーマパークなのだ!江戸を知らない私たちが、テーマパークや博物館に行くように、あの時代に間に合わなかった人や懐かしむ人が、その一端に触れることが出来る!本の値段もディープな幻想の世界に連れ込んでくれるチケット代と思えば安いもの。そしてほんのひと時、古本セレブ(?)になるのも決して悪くはないはずだ。ちくま文庫「書物漫遊記/種村季弘」を購入。…でも文庫じゃそれは味わえないかも…。

今回訪ねたお店は、けいぶん社を除き、比較的高めなお店。京都が奥深い町であることが、身に沁みて分かるお店…。しかし次回はぜひとも庶民的なお店を訪ねたい!その時は仕事がらみではなく、休日として一日中古本屋を訪ねたいもの、としみじみ思ったのでした。
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2009年01月10日

1/10京都・二条 Cafe Bibliotic Hello!


hello.jpg京都市役所近く、御池通りより北、富小路通りと柳馬場通りの間にある。京都に着き仕事を終わらせたのは午後九時。しかし心には余裕が広がっていた。何故なら事前のリサーチにより、遅くまで営業している古本カフェがあることをキャッチしていたからなのだ。とにもかくにも小雪の舞い散る京の街を駆け抜け、目指すは古本!裏路地の暗闇に浮かび上がる前面ガラス張りのお店。元は和風な店舗だったのだろうか、二階も含め歴史を感じさせる佇まい。もちろん店頭台などあるわけもなく、何だかとてもオシャレな空間…一抹の不安が頭をよぎるが、心を決めて店内へ。中へ入ると店員が訝しげな顔で近寄って来る。一人であることを告げると、相席ありの大テーブルに案内された。心の中で『古本だけ見ると言うわけにはいかないのか』と、ちょっと舌打ちをしつつ席に着き、ビールとサンドウィッチを注文。顔を上げると目の前の壁一面に本棚!おぉ!と席を立ち棚に近寄る。何だか雑誌が多いなと思いつつ目を走らせる。ファッション・美術・女性誌などの雑誌が大量に並ぶ。その他には、料理・絵本・建築・写真・絵画・京都などの本が…気になる本を抜き出しパラパラとめくるが、どの本にも値段は書かれていない。京都の本屋についての本を手に席へと戻る。ふと気付くと周りははカップルばかり。オシャレなお店に相応しい、オシャレなカップルたちが集っている…段々居たたまれなくなってきた。周りを気にしないフリをして、手にした本のページをめくる…すると最初のページに載っていたのは、正に今居るこのお店!何だか相当な有名店のようだ…しかしどこにも古本を販売しているとは書かれていない…あぁ、嫌な予感。ビールを一人で飲む私に、隣りのソファに座っているカップルが時たま視線を走らせる…あぁ。これは…もしかして…やってしまったのか…。そこで料理を運んで来た店員に「そこの本は販売してないんですか?」と聞くと「ハイ!販売してないんです」と満面の笑みで即答。隣りのカップルが昭和天皇の料理本を眺めながら「超おいしそう〜」とはしゃいでいる声が遠ざかって行く…。私はそそくさとサンドウィッチをビールで流し込み、暗い路上へと飛び出した。星が見えるのに雪が降っている。そして寒い…。明日こそは古本を!と思いつつ、暗い夜道をトボトボトボトボ。すみません、古本は売ってませんでした。
posted by tokusan at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 近畿 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月09日

1/9池袋 古書 往来座


ourai.jpg駅から明治通りをひたすら南下。びっくりガード脇も通り過ぎ坂道を下って行くと、バス停『東京音楽大学前』の前にある店にたどり着く。映画館のような響きを持つ店名である。しかし店頭の様子が何かおかしい。以前立ち寄った時は本棚やラックが所狭しとひしめいていたのに、今日は何も出ていない。雨が降っているとはいえ、中々の非常事態…もしや閉まっている?…と思い入口に近付くと、しっかりと営業中である。角地に建つため、不思議な角度になっている入口から中へ。フロア内も不思議な形。入口側に舳先を向けたいびつな船のようである。目の前には特集棚(この時は雑司ヶ谷霊園に眠る作家特集)や様々なちらし。壁は一面本棚で、棚の上や梁には作家の直筆物や挿絵などが額装され飾られている。店内右側には平台付きの低め&長めな棚が一本。この棚には合計四箇所にスイングドアのようなラックが設置されており、表裏に四冊ほどのおススメ本を収めている。左には背の高い背中合わせの棚が二本。店奥には少し左に入り込んだスペースがあり、壁は棚、そして二本の背中合わせの棚が並ぶ。右の壁際は児童文学から始まり、料理・ノンフィクション・鉄道・スポーツ・犯罪・工芸・美術、奥の壁際が50音順に分けられた海外文学となっている。向かいの通路棚には新書がズラ〜リ。中でも岩波新書の量が群を抜いている。その裏は平台と共に、音楽・演劇・古典芸能・映画となっており、入口近くには萩原魚雷氏の新刊署名本や中原中也朗読CDなども売られている。向かいの通路棚は上段に本と古本の本、下段に新着本が収まる。その横から出版社別に分けられた文庫本が大量に並び続ける。絶版文庫も多く含まれ見応えあり!通路を挟み、奥の短めの棚にもそれは続く。この奥の小スペースの壁際には、郷土関連・科学・社会・宗教・心理学・哲学・思想・戦記・世界史・日本史・文芸雑誌・思想系雑誌が並んでいる。三番目通路の右側は作家50音順文庫・時代劇文庫、奥にSF&ミステリを含む海外文学文庫。左側は日本文学の一部・歴史&時代劇、奥に詩歌・俳句が並ぶ。最後の通路は日本文学一色。古い本が多く、ここも非常に見応えありな棚作り。このエリアは一部に面出しの段を設けており、おススメ本がディスプレイされている。レジ近くには詩歌の文庫本が収まる細めの棚が一本。ちなみにこの三番目・四番目の通路は幅が狭く、下の段を見るのには中々骨が折れる。入口左横のレジ周りにもたくさんの本が並べられている。このレジにはいつも人が集まり、みな楽しげに雑談したりしている。何だかコミュニケーションの場として機能しているようだ。本は安いモノから高いモノまでジャストなお値段。ところで店内のそこかしこに棚の部品が置かれ、ガタンゴトンと騒がしい。いつの間にか集まった人たちが、組み立てたり外に運び出したりしている。棚の修理でもしているのだろうか…。レジで精算を済ませ外に出ようとすると、置いてある一枚のちらしに目が留まる。『外市』。なるほど!これが新聞にも載ったりしたあの催し物!店の外壁に本棚を設置し3000冊の本や雑貨を並べるそうである。その準備で店頭もあのような状態になっていたのか。ぜひ一度見てみたい…と思ったが、開催日は明日と明後日…むむむ、思いっきり地方仕事と重なってますな。今回はあきらめます…けど雨天決行って大丈夫なんだろうか…。岩波新書「大工道具の歴史/村松貞次郎」を購入。
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2009年01月07日

1/7東京・豊島園 水野書店


mizuno.jpg駅を出て目の前にある豊島園駅通りを北上。曲がりくねる坂を下り切ると、石神井川の手前に建っている。実はこのお店、以前に訪ねようと思って店の前まで行ったのだが、入れなかった思い出が…。別に閉まっていたわけではなく、店主らしき老人が入口近くに椅子に座って陣取り、通りを見詰めていたのだ。それを見てすっかり怖気づいた私は、店主の視線を浴びながら素通りしたのだった……完全なる敗北…しかし、このままでいいわけがないっ!と常々考えていたので、今日改めて訪ねることに。まぁあの時はたまたまだったんだろう、と軽快に自転車で坂道を滑って行くと…いる!またいるっ!やっぱり椅子が出ている…取りあえず店前をやり過ごし川べりへ避難。どうするか…しかし今日も道に出ていると言うことは、いつもあの状態なのだろう…どうする…いや、行こう!胸をドンッと拳でひとつ叩き、徒歩でさも今たまたま通りかかったんですよ風を装い店前へ。通りに面したお店の青い日除けの下に、左側に入口と店主、右側はガラスになっており棚に積み重ねられた雑誌状のモノが地層のようになっている。その前にはカゴに入った女性誌と少量の文庫本。眺めていると店主が声を掛けてきた「それ、安いよお得だよ」。目ぼしい物はなかったので、これ幸いと店主に「すいません、中を見せてもらってもいいですか?」と聞くと「あ〜どうぞどうぞ、んっあっ映画のパンフばっかりだよ」と言いながら椅子をどかし、店内へと導いてくれた。中は入口側の通路一本しか行き来出来ないようだ。右棚の向こうにも通路はあるようだが、すべてパンフで埋まってしまっている。「どうぞ自由に見てって。こっちはパンフ、でこっちは映画のちらしね」と左側の壁棚に横積みされている、はち切れんばかりに膨らんだ大量のバインダーたちを指差す。右棚の手前には少量の文庫やコミックのタワー。こちらの扱いはぞんざいである。ある種、和本棚のような大量の紙の層を見回しながら、奥へと進む。店主は入口側から近寄り、いつのまにか追い詰められたマンツーマンディフェンス状態!そしてドサッと目の前に置かれるバインダー。「何十年もかけて集めたからね。貴重なのが揃ってるよ。全国どこにもこんなに集めてるとこないよ。何かの縁だから見てってよ。決して映画は無くならない!」と突然の決めゼリフ。黒いバインダーをめくると、黒澤作品、ジョン・ウェイン、ブルース・リー、石原裕次郎、スティーブ・マックィーン、松田優作etcetc......。「こう言うのは作品で集めるか、監督で集めるか、出演者で集めるか。もう全国から買いに来るからね。ウチは通販やってないの。後から文句つけられたりするから。でも安いよ。みんな何十枚とか何万とか買ってくからね。決して映画は無くならない!」「あの…」「ちらしはね、買っておくと投資になるよ。ほらこっちの列は全部百円。この中から宝を見つけ出すんだよ。一ヶ月に一万買って十二ヶ月で十二万か…十年後にはそれ以上の価値が出てる。何故なら決して映画は無くならないから!」「これは…」「でも家族には言っちゃダメ。ただの古い紙にしか見えないからね。自分で勉強して百円の中から宝を掘り出してね。で、二枚買って一枚は売る。知り合いに宣伝してね。そうすればウチも儲かる、みんなも投資出来る。決して映画は無くならないから」「これ全部何処に何があるか分かるんですか?」と次の言葉を発する前に早口で聞くと「それはもうわかんない。覚えてたらおかしくなっちゃうよ。俺最近ボケてきてるし」。う〜んバインダーをめくってるだけで、あっという間に時間が過ぎて行く。ちらしは新しいものから古いものまで、メジャー作品からマイナー作品まで、カラーからモノクロまで、メジャー館から地方の公民館まで…とにかくスゴイ。これはもう歴史です。映画百年の夢がこの店内に詰まっている!「この前来た人は十時間かけて百円の分、全部見てったからね」。と言うわけで私も一枚購入することに。「買ってくれるの?ありがとう。ほらキレイでしょ。お客さんのおかげで今日はおにぎりが食べられる。宣伝してね」。とここで最後の難関。店の写真を撮りたいのだが、店外でもマンツーマンディフェンスは継続中。そこで「記念に店の写真を撮ってもいいですか?」と何の記念だかまったく分からない、脆弱な理由で撮影をお願いすると「あぁ、あぁっいいよ〜」と破顔一笑。「いや〜宣伝になるなぁ〜」と嬉しそう。それにしても宣伝に、恐ろしいほどのこだわりを見せるのは何故?この時の写真はもちろん上の写真ですが、店主は最高のハニカミ笑顔を見せているのでした。オヤジさん、話を全然聞いてくれないけど、最高ですよ!「ウェスタン/セルジオ・レオーネ監督」の二色刷り東急系近日ロードショーちらしを購入。
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2009年01月06日

1/5本郷三丁目 古書 大学堂書店


daigakudo_hongou.jpg『本郷もかねやすまでは江戸の内』の『かねやす』がある、春日通りと本郷通りがぶつかる交差点近く、御茶ノ水側の本郷通り沿いにある。雑居ビルの一階エントランスに出された店頭台。ビジュアル本や日本&海外文庫がぎっしり詰まっている。しかしお店本体はどこにも見えず、その代わりにそこかしこに『1F奥』『本の店1Fおく』『奥で営業中』などと書かれてあり、とにかく奥に足を向ける工夫がなされている。中には小さな店の写真とともに『奥に店があります』と言う、何だか宮澤賢治の『下ノ畑ニヲリマス』風な文言も。と言うわけで導かれるまま、曲がりくねった広めの廊下を奥に進む。中はちょっとした屋内商店街。そして廊下の奥に古本屋が!…なんとむき出しなお店!本が、古本が、茶色の塊が物凄い量感で積み重なっている!さらに近付くと、本や本棚が複雑に組み合わさっているのを確認…これ説明出来るのか…?通路からの出入口は三箇所。通路に迫り出している棚や台は、もはや店頭台とは言えず、店内の一部が見えている感じである。手前にはビジュアルムックや雑誌、入口を一つ越すと歴史関係の大判本。その横は少し奥まっており、台には文庫が並び、後ろの棚には実用ノベルスなど。その横には大型美術本・写真集が詰まったラック。そのさらに横にはノベルス・映画・実用本、手前には雑学文庫のラック。二つ目の入口を越して文学文庫のラック、後ろは揃いの文庫棚。三つ目の入口を越すと通路は行き止まりで、そこに経済・経営などのビジネス本。三つ目の入口から中に入ると、中は複雑怪奇なちょっとした迷路状態…棚が所々入り組んでおり、現状把握に若干の時間を要する…。第一連想は『ミノタウロスの宮殿』!もちろんスケールは小さめですが。店内で客同士が出会うと、お互い死角から現れるので、ちょっとビクッ!とします。壁一面は本棚、真ん中に背中合わせの低めで長めな棚が一本、第二第三の入口を作っているのは横に置かれた文庫棚。通路側は本棚が壁を作り上げ、所々“コ”の字状に。第一の入口近くにガラスケースに囲まれたレジ、その横には行き止まりの小部屋的通路……これらの説明で店の状態が把握出来た方はスゴイと思います。店内のジャンル分けはしっかりされており、通路側には、日本文学&時代劇&海外文庫・美術・画集・デザイン・ポップアート・辞書・動植物・雑誌・料理・歌舞伎・音楽・囲碁・将棋など。真ん中の棚には、新書・選書・講談社学術文庫・古い紙モノが並ぶ。店の奥側には、日本文学・文学評論(漱石本多し)・古いグラビア誌・古典・歴史・民俗学・海外文学・法律。レジ横の通路小部屋には、古代史・政治・宗教・哲学・思想・教育など。レジ前には、江戸&東京・文京区関連本が集合。そのレジ周りには、ガラスケースも後ろの棚も、ビニールに包まれた古めかしいプレミア本が並んでいる。とにかく良い意味で雑多&雑然である(店から脱出する時には『アドリアネの糸』が必要か…)。古い本が多く、本も安めな傾向。レジのご婦人は何やら電話で「今日から店開けてるの。がんばっちゃった!」と話していたり、姿が消えたかと思ったら他のお店の人と廊下で雑談中。ビル内なのに下町的な感じがいいですな。でも文庫棚が堅固な城壁の石積みのように、一分の隙も無くギチギチに詰まっているので、もう少し緩めてくれたら嬉しいです。中公文庫「都市廻廊/長谷川尭」を購入。
posted by tokusan at 10:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする