2009年05月31日

5/31神奈川・横浜駅近辺で雨には降られず二店!

横浜から京浜急行・下りに乗る時の楽しみは、横浜〜戸部間にある『京急平沼駅』の残骸。「超芸術トマソン」にも物件として掲載されている、この電車が素通りする駅は、戦災で焼けた屋根の鉄骨としっかりとしたホームをいつまでも残しているのだ。まさに都市の中の異空間!…ところが骨組みが無くなってる!?ホームは未だにボロボロながら健在であるが…多少意気消沈しながら、いざお店へ。


issindou.jpg●戸部「一心堂書店」
駅を出てガード下を潜り西へ。まずは駅近くにある「翰林書房」に向かうと、無情にも準備中の札が…ナゼ?…楽しみにしていたのに残念。そのまま『御所山』交差点に向かい『横浜駅根岸通り』を横断、『西区役所通り』をひたすら道なりに進む。やがて目の前に『西前商店街』が現れる。アーチも立派でしっかりと整備された商店街だが…どこもかしこもシャッターが降ろされている…みんな開国博にでも行ってしまったのだろうか…。閑散とした商店街を進むと、すぐに右側にお店の看板を発見。しかし近付くと店のシャッターは閉まっている…ん?お店は二階なのか。立看板には『IN→』『営業中』などと共に『古書籍・浮世絵版画』の文字…専門店か?入りにくいなぁ〜、どうしよう…二階でしかもこのジャンルかぁ。むっ!細い階段下にスチール棚が置かれ、文庫・新書・単行本を巧みに組み合わせ積み上げている。この棚があるなら何とかなるか、と心を決めて入ることに。一冊50円三冊100円で、新書に見かけないものがチラホラ。階段を上がると途中にも『営業中』の札。たくさんアピールしないと、この階段に呼び込めないのは判る気がする。二階左に入るとドアの向こうにお店が広がる。正方形の小さなお店である。正面右側にレジと紙物や版画が並ぶガラスケース。正面壁には掛け軸などが掛けられている。左には版画や昔のポスターが飾られ、下の台にも置かれている。そして入口左横に、お店唯一の本棚。ここには資料・郷土史・横浜関連本が並んでいる…へぇ〜鶴見線の本なんてあるんだ。横浜本に食指が動くが、買うまでは至らず。結局店頭本を購入。レジにはご婦人がいらしたが、店を出ると踊り場で店主と遭遇。一瞬身を固くしたが「ありがとうございました」と丁寧な挨拶。気持ちよく階段を下りる。角川新書「石になったものの記録/鹿間時夫」を購入。


shokodo.jpg●平沼橋「尚古堂」
駅からかなり西に離れた『環状一号線(旧東海道)』沿い、『浅岡橋』交差点横にある。青と白の店看板はネオンサインにもなっており、淡古印の書体が無理矢理ネオンに…もしかしたら淡古印のネオンは世界に一つじゃ…。そしてネオンの間にはダ・ヴィンチデザインの飛行機械のイラスト。その下には右に一冊40円三冊100円の小さな文庫棚、左には観音開きの安売りコミック棚(おぉ!「燃えるお兄さん」が!)。こじんまりとした細長い店内。両壁は本棚で、真ん中に背中合わせの棚が一本、正面奥には帳場があり、左は少し奥まったアダルトスペースとなっている。正面の棚脇には、新書・ハーレクインの棚。入口左横には小さな小さな児童文学棚、右横にはノベルス・ポケミスの棚が置かれている。右通路手前2/3は両側ともコミック棚。その奥の右壁は、映画・芸能・音楽・全集・美術と並び、帳場横には辞書の棚。向かいには、文学評論・日本文学・幻想&探偵小説が輝く。帳場が至近距離なのでチラ見すると、店主は文庫本を手に「西部警察」を鑑賞中。左側通路に移ると壁際には、社会学・宗教・民俗学・歴史・戦争・一般小説・山岳・趣味・実用、新書や単行本の並ぶ100円棚と続く。向かいの通路棚は、岩波文庫・講談社文芸・中公・ちくま・歴史&時代劇・推理・新潮文庫・女流作家と並んでいる。ちなみに棚の一番上には店主直筆の味のある字で、棚のジャンルが書いてあります。文庫やコミックは新しいものが中心だが、帳場近くには古めの本が集まっている。芯が通っているので中々見応えあり。値段は安〜高めと幅広い。一番の注目は帳場それ自体であろうか。机とスチール棚と本棚で構成されているのだが、物のレイアウトや使い勝手が抜群に良さそうなのだ。身体をあまり動かすことなく、色んなことが出来るようになっているのだろう。う〜ん、居心地良さそう。宝文館出版「佐々木喜善の昔話」を購入。

街を探索中に靴の裏底が剥がれるアクシデントに見舞われた!まぁ古い靴だからしょうがないが、一歩進むごとに剥がれた靴底が足裏をムチのように叩くので『スパーン!スパーン!』と大きな音をたてるのには閉口…。何とかコンビニにたどり着き、瞬間接着剤で応急処置。それでも油断すると『スパーン!』が始まってしまう。結局横浜駅西口で新しい靴を買う破目に。雨が降らなかったのが救いではあるが…。
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2009年05月30日

5/30千葉・八千代台 古書 雄気堂


yukido.jpg当初の予定は勝田台の「古書 観月堂」。だが店前に立つと、閉まりかけたシャッターに『店頭販売しません』の貼紙。何てこった!と思い駅の反対側へ。「嬉楽座」と言うお店に行ってみると、ゲーム・CD・DVD・コミックのお店…こ、このままではマズイっ!では八千代台に行ってみよう!と駅に舞い戻り京成線へと乗り込んだ。
西口に出ると、七本の大小の道が放射状に広がるロータリー。バス停前に『住宅団地発祥の地』の碑があり興味を惹くが、ベンチ代わりに使われておりじっくり眺めることが出来ない。そのまま左側の細めの路地『西仲通り・西口商店街』に入ると、右側にお店が見える。見た瞬間に「こ、これは…」と心の中でつぶやいてしまった。何とシブくカッコいい店構え。二階手摺りのサビ、老朽化した建物、ひび割れをテープで補修したウィンドウ(ちゃんと直しましょうよぅ)、そして居酒屋風な格子の扉…くぅ〜ワクワクしてきた!両翼のウィンドウに見えているのは、横積みされた全集類。入口右側に雑誌ラック、左側に慎ましい壁棚と平台が二台。そこには単行本・文庫・美術本が並んでいる。戸を潜ると音楽談義に夢中の店主と馴染み客。どうやら、長髪で白シャツにスラックス、下駄履きの壮年の男性が店主のようだ。店内を歩くと『カランコロン』と下駄が激しく鳴り響く…まるで昔の文士のようである。店内は横長、両壁は本棚、入口を中心としてちょっと放射状気味に並ぶ六本の背中合わせの棚。右から三番目の通路には低めの棚が一本置かれている。正面奥に大きな帳場と作業スペース、左横には棚が置かれ、その奥にも通路が一本作り出されている…すでに何だか只者ではない雰囲気である。本の山を右に見ながら右奥の通路へ。右壁棚は映画から始まり、後は日本文学文庫が充実の並びでズラリ。絶版文庫&マイナー作家までフォローしてあるところがたまりません。この棚はそのままレジ横の海外文学文庫へと続いて行く。向かいには、思想系・歴史・江戸&東京・風俗・宗教など細かくジャンル分けされた文庫棚。二番目の通路には、中公・詩歌・歴史・時代劇文庫、向かいには新書が収まっている。三番目の通路は、右に岩波&旺文社文庫、左の低めの棚には趣味のビジュアル本・自然・料理など。通路棚に戻ると、動植物・日本文学・探偵小説が並んでいる。五番目の通路に入ると、右に日本文学、左に文学評論&評伝が集まり、ここも充実した棚となっている。あー、見ていて楽しい〜。六番目の通路は、右に古典・中国文学、左に海外文学。七番目の通路は、社会学・近現代史通路となっている。レジの左横、長めの棚には民俗学が大集合。その裏のちょっとひっそりとした通路には、音楽・美術図録・美術・写真が収まる。むむ〜〜、ここはいいお店です。店の雰囲気、本のラインナップ、ツボを突く棚造り、古い本の多さ、本の安さ……遠くまで来た甲斐がありました!本を買おうと作業中の店主に声を掛けると「ちょっと待って、手を洗ってくるから」と奥へ行きジャブジャブ。「はいはい」と姿を現し本を受け取る。そして三冊の書名を確認すると「バラエティーに富んでるねぇ〜」とこっちを見てニヤリ。「でも探してた本があったので」と訳の分からない返しをしてしまうと「えっ、どれ?」と興味津々。長野重一の本であることを告げると、このシリーズについて色々話してくれた。「アラーキーのは高かったけど、文庫が出て安くなったんだよね〜」「森山大道も昔高かったね〜…今だったらウチだと三千円くらいかな(安過ぎじゃないすか!?※ちなみに今は無いそうです)」「これはねあんまり見かけないでしょ。中身が古くなってないからね」などなど気さくに会話に応じて頂きました。「でも探してた本が見つかってよかった。また来てよ」ハイ!ちょっと遠いですが、必ずいつかまた!朝日ソノラマ「ドキュメンタリー写真/長野重一」集英社「殺意/飯尾憲士」角川文庫「紀州 木の国・根の国物語/中上健次」と読書傾向の読めない三冊を購入。
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5/29東京・日暮里 峯尾文泉堂


mineobunsen.jpg買った古本に貼り付いたままの値段札…そこから知ったお店「本道楽」に行くことに。場所は堀切菖蒲園…そう言えばここには「青木書店」が。などと思いつつ店前に立つと、何と本の運び出し真っ最中!5/11に閉店してしまったそうです…さらば本道楽…タッチの差で残念無念。と言う已むに已まれぬ理由で急遽予定を変更し、日暮里に向かうことに。そして駅東口から『日暮里中央通り』をダッシュ。『尾竹橋通り』を右折すればすぐお店のはず…ハァハァ…やってる…よかった。狭い歩道で、目の前にはバス停(ほぼバスが古本屋に横付け状態になる!)、オレンジと黄色のだんだらの日除け、店名は何処にも見当たらない。店頭には造り付けの壁棚と木製のワゴン。他には雑誌ラックや小さな平台…生活雑貨が入ったダンボールまである。右の壁棚には100均文庫がズラリ。ちょっと古めの本と、下段には純文学が集中している。左のワゴン&平台には漫画雑誌と廉価コミックが並ぶ。店の中からおばさんが出て来て、棚を見ていた別のおばさんと立ち話。化粧品使用時の肌の突っ張り具合の話に終始している。中に入るとシンプルで古めかしい店内。壁は本棚で真ん中に背中合わせの低めの棚が一本、通路にもコミックや文庫が積み上がっている…?この店内に漂う独特なにおいは一体…?左の壁棚はすべてコミックで、絶版漫画も見受けられる。向かいは文庫棚で、ミステリ&エンタメが中心。左側は岩波など教養系が集まる…奥に進むとにおいが激しくなるな…でも何だか慣れてきた。ヒトの順応性の高さにカンパイっ!入口右横には、新書・実用・サブカルが並び、右の壁にはさらに新書・ハーレクイン・ノベルス・時代劇文庫・コミック文庫、奥には古めの本が集まっており、文学・文学評論・全集端本・古典などが通路に積まれた本の山の後ろに見えている。通路棚には、時代劇&歴史文庫が並ぶ。新しめの本が中心の街の古本屋さんである。店内には何故か100円の財布も売られていたりする。お値段は安め〜普通。おばさんはまだ外で立ち話中だが、左通路奥の住居スペースに店主らしきおじいさんが見えたので、本を手に声を掛ける。するとクルッとこちらを向いて「あぁいらっしゃい」と立ち上がった…その瞬間!おじいさんの身体から『トタトタタン!』と飛び降りる多数の影!…その正体は猫!たくさんの猫!なるほど、においの元はお前達かっ!「すいませんねぇ、たくさんいるもんで」と言う店主の服はボロボロ気味…猫にさせるがままにしてるんですね。もはや半分猫に人生を捧げている模様である。その店主の後ろで、たくさんの成猫・子猫たちが、つぶらな瞳で私を見つめている。「子猫は生まれたばっかりですか?」と聞くと、「いやいや生まれたばっかりだったらこんなに歩かないよ。ウハッウハッウハッ」と発言。猫は大事に!もちろんお店も大事にお願いします!集英社文庫「かぶいて候/隆慶一郎」を購入。
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2009年05月28日

5/28東京・分倍河原 本の越後屋


echigoya_bubai.jpg改札を出ると駅前とは思えないごちゃっとした空間。左にのびる商店街を進んで行くと『旧甲州街道』に行き当たる。踏切を渡り、街道をそのまま西へ進む。通りにも住宅にも植物の緑が溢れかえっているので、果たしてこのような所に古本屋がるのだろうかと不安になる。ところが300mほど進むと、美しい緑の中に毒々しい赤と黄の『古本』看板を発見!…思わずニンマリ。近付くと見えるのは立看板・軒看板・店頭棚のみ…お店は何処に…と洒落たマンション一階奥を覗き込むと、確かに明るく輝くお店が。それにしてもそこかしこに書かれた『ツイてる古本』とは何なのか…。エントランスには漫画雑誌と単行本の乗った平台、20円均一(安い!)の文庫棚。奥の入口横にも20円均一コミック棚がある。自動ドアから中に入ると、耳に飛び込んで来たのは桑田佳祐の歌声。どうやらCDがかかっているようだ。店内は明るく結構広い。壁はズラッと棚で、真ん中に平台と背中合わせの棚が一本、奥にレジがある。そのレジの前、左横にも店が広がっており、壁沿いの棚に囲まれ背中合わせの棚が二本置かれている。手前の平台に置かれているのは新刊…しかも全部が感動本や箴言・自己啓発本の類い…『ツイてる』はこの辺りが由来なのか?右の通路にはさらなる新刊と共に、同ジャンルの古本もたっぷりと並んでいる。一角には児童文学が浮いたカタチで揃っている。左の壁際は100均単行本から始まり、300円単行本・中谷彰広コーナー・時代劇・ミステリ&エンタメ・コミックと並ぶ。棚上にも多ジャンルの本が並んでいるが、ここの本はレンタルも可となっている。向かいにはビジネス・経営がズラリと並び、自己啓発関係と相乗効果を発揮している。ひたすら梱包作業に励む店主の前を通り、左側のスペースへ。壁際は100円文庫からスタート。ノンジャンルで50音順にキレイに収まっている。途中から通常値の日本文学文庫に変化。壁際には木製のフットマシンが置かれ土足厳禁の但し書き…やる方いるんでしょうか…。向かいは日本文学文庫の続き、時代劇&剣豪&歴史文庫(剣豪って分類は珍しい気が)、そして端に『ほぼ新刊』と銘打ち単行本や文庫が並ぶ。真ん中の通路は、雑学&ノンフィクション・岩波・ちくま。中公・海外文庫100均・海外文学文庫・SF・ミステリ・絶版文庫となっている。奥の壁際には、新書・出版・本・オカルト・コンピュータ・教育などが。最後の通路はどうやら大半がネット販売本のようで、分類コードを記入した付箋が、ペタペタとあちこちに貼られている。そのためカオスと化しているが、それでも東京・詩歌・ジャーナリズム・哲学・スポーツなどがジャンルとして確認出来る。レジ横にはしっかりとアダルト棚も。それにしても自己啓発や感動本・応援本の古本とは珍しい。まず普通のお店だったら、新しい本以外は均一台へ直行であろう。まだまだ色んなお店があるものだ。当初はすっかり怪しい古本屋かと思ったが、中へ進むほどいつもの見慣れた感じのお店になって行くのだ。安売り棚も新古書店的充実っぷり。文庫の品揃えも中々豊富である。値段は、安い〜ちょい高までと幅広い。ツイてる本かどうかは判らないが、二冊を選んでレジへ。作業の手を止めて本を受け取る店主…何だか声が小っちゃいじゃないですか!もっと声出してツキを呼び込んでいきましょう!(大きなお世話…すみません)中公文庫「青春物語/谷崎潤一郎」白地社「都市文学と少女たち/寺田操」を購入。
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2009年05月27日

5/27東京・ときわ台 高田書房 常盤台店


takada_tokiwadai.jpg駅北口を出てロータリーから西へ。100mほど進むと、ちょっと道路から奥まったマンション一階部分にお店を発見。以前東武練馬で訪れたお店の系列店である…何となく雰囲気は似ているが…。たくさんの宣伝文句が踊る(自宅の電話番号までっ!?)黄色い看板と黄色い日除けの下には、棚・平台・カゴ・ロッカーが置かれ、大半はレコードが収納されている。端の方に一冊30円五冊100円の文庫やコミックが、ギュウギュウに詰め込まれたダンボールが数箱。棚の下に一冊100円の同人誌も発見…地上最強の生物・範馬勇次郎の同人誌があるのか…色んな人がいるんだなぁ…。左側の入口横にも雑誌ラックがあり、一冊100円の雑誌と単行本が乱雑に置かれている。古い本も多いが、状態はあまり良くない。白い紙にフリーハンドで買取品目などが書かれたビラがベタベタと貼られた入口から中へ。扉はユルユルな感じなので、油断すると『バチャン!』と閉まってしまいます。むぅ〜何だかレコードばかりだなぁ…本は何処に。入口右側に音楽雑誌&ムックの棚、入口左側にアイドル系写真集。真ん中の通路に音楽本と、アダルトDVD棚上の一列のみに、江戸・東京・戦争が並ぶ。左奥の壁際に文庫棚を発見するが、その量は少なく新しいもの中心。50音順なのに、何故か『内田康夫』からスタートする日本文学文庫と海外文学文庫、下段にさらに少量の雑学文庫。足元には捨てられたかのような特価の『サンデーコミックス(秋田書店)』が少量。後はコミック文庫が続いて行く。右側に移ると、古い漫画雑誌とコミック、右奥の壁にグラビア系雑誌のバックナンバーが揃っている。右側のレジ周りには宗教本や占い本、音楽ビデオが集まる。後は壁にも棚にもケースにも、とにかくおもちゃとレコードの嵐である。レコードの割合の方が多い。単行本は古い本が目につくが雑本的である。店内は乱雑でちょっと時が止まっている感じが…。音楽・アダルト・コミックは動きがあるので、それ目当てのお客さんが多いようだ。値段は安いです。気になったのは壁の貼紙『緊急地震速報が流れた際は手にしている品物を置いてすぐに外へ出てください』と、外の平台下に打ち捨てられていた『大地震』に注意を促すポスター…過重(本来は『加重』)実験と言い、このお店にはどんな危機が迫っていると言うのか…?河出書房新社「埴谷雄高作品集2」を購入。
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2009年05月26日

5/26東京・西武池袋線でもうすぐ埼玉二店!

東京内の池袋線沿いは、この辺りが最後だろうか。まだ東久留米に気になるお店はあるのだが…果たして。と言うわけで、保谷とひばりヶ丘をツアー。


tombo.jpg●保谷「とんぼ堂」
北口を出て線路沿いに東へ…今駅構内に駆け込んで行った猫は大丈夫だろうか…。突き当たった踏切のある道を左に曲がると、すぐに三叉路が。真ん中の道を北進すると『大泉第六小学校角』交差点前にお店を発見。キレイな新しい店構えだが、西日を一身に浴びて光輝いてしまっている…もう夕暮れか。店頭には本棚が一本と雑誌ラックが一台。文庫は一冊100円五冊400円。これは店内の100円文庫・新書とあわせても有効である。中に入ると広々とした店内…意味無くクリーニング屋さんを連想してしまった。通路は広々、棚は白木の同一素材で統一されている。真ん中の通路棚下部はスカート状に角度がついており、見やすくなっている。両壁の棚は深いボックスになっており、まるで小学校の木のロッカーのようである。奥にレジがあり、若い店主が本の発送作業に勤しんでいる。右壁棚はコミックから始まり、児童文学・絵本・実用・ガイド・美術・写真・戦争・歴史・技術書・文学評論・心理学・辞書と並ぶ。棚の上にはコミックと文庫の揃いがズラズラ。向かいの通路棚にはコミックと音楽CDが。広い空間なので余裕を持って左通路へ。レジ横にもコミック棚が一本、壁沿いにはゲーム攻略本・音楽・映画・写真集・ビデオ・スポーツ・経済&経営(充実)・最近刊日本文学と続く。こちらの棚上にはDVDセットがズラズラ。向かいには作家50音順日本文学文庫。ミステリ・エンタメ・時代劇が中心で新しいものがほとんどだが、よく見ると棚に生命の流れがうっすらと!そして面白い本もチラホラ。右側に海外文学文庫・教養&雑学文庫・ノベルス。ほぼ新しい本中心の街の古本屋さん。…しかし何かこうハッキリしないが、何かこう気配が…何だろう?そして本は安いです!中公文庫「笑わずに生きるなんて/赤塚不二夫」を購入。


hibari.jpg●ひばりヶ丘「古本 ひばり書店」
駅南口ロータリーから真ん中の道を南下。しばらく歩くと五叉路の交差点に到着。その一角のビル一階に、赤文字で『古本』の大きな看板が。店前は専用の自転車置場…と言っても七〜八台でいっぱいになりそうだが。ガラス窓の裏がすぐレジなのだろうか、店主の哀愁漂う後ろ姿が見えている。その店構えに『新古書店かな?』と思って入ると、予想外の古本屋ぶりに軽く驚きを覚える。しかも結構奥深いぞ!入口右にレジ、壁上には「のらくろ」などの絶版漫画が。壁はずずいっと本棚で、真ん中には手前と奥に平台付きの背中合わせの棚が一本ずつ置かれている。レジ下には少女漫画の揃い…貴重なのだろうか?その向かい、棚脇の細い棚には実用本が収まっている。左壁はビニールに包まれたコミックがズラリと続く。奥の方には、児童文学・絵本・参考書・赤本など。そして少しへこんだエリアは、50円均一コーナーとなっている。様々な単行本やノベルスが崖っぷちに立たされている!向かいには日本文学文庫がズラリと揃うが、一段ごとに出版社別に分けられた珍しい構成。きっちり棚を検証して行くには、上段から横にずい〜っと視線移動。端で一段下がり視線を定めてまたもや横移動…とこの動作(スイッチバック方式)を一段ずつ繰り返さなければならないだろう(やはりめんどくさい…)。絶版文庫あり。奥には女流作家文庫とハーレクイン。奥の棚脇には青い鳥文庫と辞書が収まる。通路棚左にはノベルスと新書。平台には兵器やアニメ・漫画系の雑誌が箱に入り並ぶ。奥の壁際には、文学評論・全集・全集端本・古典・郷土史・歴史・民話・戦争などが右壁へと続いて行く…古い本が多くなってきたな…。棚脇には海外文学全集も。右壁は倉庫スペース入口を挟み、世界・文化・思想・海外文学・詩歌・日本文学・アダルト・時代劇・美術・淡交社コーナー・資格、そしてレジ奥の古いプレミア本と並んでいる。ジャンル分けは前述の列並びと従来の棚並びが混ざり合う感じ。通路棚は奥から、エッセイ・ノンフィクション・随筆、そして下に大量のアイドル系写真集。手前の棚には、海外文学文庫・時代劇文庫・推理&アクション文庫が並ぶ。古い本も多く見応えのあるお店。値段も安く、多くのお客で賑わっている。レディコミ揃いを嬉しそうに買い込むおばさん、文庫棚を華麗に流す顔馴染み、アダルト本を吟味するオジサン、コミック棚をぼ〜っと眺める若い女性…街に必要とされています。しかしこの有線放送からガンガン流れる、J-POPのインスト曲は何とかならないのか…自分のIQがみるみる急降下し、棚にまったく集中出来ない!…催眠術か?六興出版「物語文壇人国記/巖谷大四」を購入。

そう言えば『ひばりヶ丘』と言えば、ジュンスカの「レッツ・ゴー・ヒバリヒルズ」。駅前に何かあるのかと思ったら何にもありませんでした…PARCOはありますが。駅前にガンダムや両さんが建立される時代…以前の地元名士や軍人像から思うと、この国は何と柔らかくなったことか…グニャグニャですね。だからミュージシャンの銅像も建てるともっと柔らかいことに…。
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2009年05月25日

5/25東京・曳舟「白石」


shiraishi.jpg雷雨もすっかりあがり、午後からは晴れやかな空。三度目の正直で、またもや曳舟へ(5/19・5/21参照)。コメントに情報を寄せていただいた方のさらなる情報により、今日こそは開いていると確信し(お店は雨天閉店ありなのだ)盤石の態勢で駅に降り立った!もはや勝手知ったる『曳舟たから通り』を突き進む……おおおおぉっ!本当に開いてる!よし、まずは道路の向かいから写真を撮ろう。う〜ん、やっぱりスゴイなぁと激写。踏切が遮断され車の流れが止まった。チャンスとばかり車道に出て、ベストポジションで店舗を連写!…俺は一体何をやってるんだ!?ガードレールを跨ぎ店へ近付く。…横から見ると本当に薄い。更に裏のビルを見ると、ここで人間が暮らせるのだろうかと不安になってくる。…カマボコと言うか羊羹と言うかお赤飯のおにぎりと言うか厚めにカットしたパンと言うか…。軒から飛び出しているのは、日除けではなくブルーシート。店頭には本の詰まったカゴが25個は置かれている。雑誌・コミック・ビデオ・文庫・新書・単行本。右側は100円がほとんどだが、左に行くにつれて200円300円と値段が上がって行く。さて、その後ろの壁棚だが、このおよそ50cmほどの隙間がお店のすべてとなっている。右の方にはたわんで傾いた作り付けの棚があり、多少の奥行きが存在。しかしその足元は、未整理本やコミックの揃い・『ひれ酒』と書かれたナゾのダンボールなどが乱雑に置かれている。それに対し左側方面は、ありあわせの多様な棚が並び、電気コードで連結されている。ただし左の斜めの壁には作りつけの棚あり。右端が100均の単行本棚で、文学・エッセイ・コミックなどが並ぶ。その隣りには柱代わりの日本文学棚。70〜80年代が中心だが珍しいものも。続くはビニールに包まれて並ぶコミック棚。手塚治虫と松本零士多し…とここまで見て来て何だかモヤモヤ…この感じ、どっかで味わったことがあるような…どこだっけ?何してる時だっけ?…ハッ!そうだ!押入れだ、押入れで何か探してる時だっ!子供の時、あの薄暗い狭い空間に詰め込まれたモノたちを覗き込む感覚。あぁ、身体の前面と背面が完全に別世界に分かれている…。左側になると新しめの本も増え、文学・ミステリ&エンタメ&時代劇文庫・実用・ビジュアル本・アニメムックなどが並ぶ。左の壁棚にはミステリ系の単行本が並び、値段は400円。壁棚も大体右側から、100円200円300円400円と上がって行く。ただし文学や漫画には例外もあるようだ。一冊の本を抜き出すと、何やら黒い物質が本の天からポロポロ…ヒィ〜ッ〜何だこりゃ、と慌てて吹き飛ばす。でも本自体はキレイな方だな。値を確認すると500円。それでも安い!と思い左端に下がる暖簾の奥を覗きながら「すいません」。目に入ったのは、ハシゴと言ってもいいほどの急で細い二階への階段(二階は一体どうなっているのか…)、そして棚裏にはこのお店にしては広めのスペース。その真ん中に椅子が置かれ、どっかりと武将のように腰を下ろし「坂の上の雲(二)」を読みふける店主の姿が!ググッとこちらに顔を向け、シブい顔で「いらっしゃい」。これを、と本を渡すとホコリを叩きながら「これはね〜この本は高いよ〜…500円!高い?」「いえいえ大丈夫です」と返答。そしてついでに気になっていたことを質問「あの〜お店の名前は何て言うんですか?」「ウチ?ウチはシライシって言うの。『白』に『石』で『白石』」…それじゃあただの表札じゃないすか…『書房』とかつかないんですか!?「看板出してないからね。ウチは有名なお店じゃないから。本売って有名になったらね。え?勝手?」と答えが素早く飛び出しアサッテの方向に向かって行く。「全然勝手じゃないっす!」とこちらもわけの分からない返答を高速で返し、二人で顔を見合わせ「ダッハッハッハハ!」と大笑い。おかしな人だなぁ〜。最後は棚の裏から「また来てよ〜」と声を掛けて頂いた。あ〜〜面白いお店だった!しつこく訪ねた甲斐がありまくり。本の状態に難ありのモノも多いが、不可思議な建築と値段の安さでカバー…してたりしてなかったり。結論!左高右低・狭薄押入れ店でした!日月書店「下妻の追憶/龍胆寺雄」を購入。
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2009年05月24日

5/24東京・河辺&東青梅で三球三振!

ついつい遠出がしてみたくなり、青梅線を下って行った…今日はお店に電話する勇気のない者の末路についてのお話です。


nilusu.jpg●河辺「ニルス書房」
木のベンチが残る駅に降り立ち、北口から線路沿いにひたすら西へ。草むらに置かれた国鉄のコンテナや、道の遥か先に見える山並みを眺めながら歩いて行く…電車が通らないと何と静かなのか…。すると住宅街の中に住宅と一体化したお店が…これは…遠いトコまで来てやってしまったのか…。しばし店前を逡巡しながらウロウロ。いつも通りの完全なる不審者である。二台置かれた車の奥には、全面ガラスの店舗らしき風景。ほとんどは布や紙で塞がれているが、積み重なる本や飾ってある本が見えてるところも…黒いドアには小さな小人の絵が貼られている。むむむぅ〜やっているやっていない以前に、これは店舗なのだろうか?ネットには『小人と妖精の住むひっそりとしたお店。お気に入りの絵本と出会うかもしれません。営業時間は不定なので電話で確認して下さい』と書かれていた。…やめとくか、と駅までツラツラ戻り始める…踏切近くまで戻って『やっぱりあきらめられない!当たって砕けろだ!』と回れ右。再び怪しく店の前に立つと、道路前に柱があり、上方に鉄製の小さな店看板を発見。良く見ると中に明かりも点いている…よし!車の間を通り、黒いドアの前に立つ。取っ手を握りドアを引き寄せるとあっさりと開いた!手前は薄暗い店内、奥のみに明かりが点いている。そして目の前に広がるたくさんの棚と本…すると奥から妖精っ!?…ではなく黒いスウェットの店主がフラリと姿を見せた。すかさず「すいません、お店は今日は?」と聞くと「あ〜〜店売りやってないんだよ」…やはり…「そうですか、すみませんでした」と撤退しようとすると「うちは絵本しかないんだよ」と話を接ぎ始める店主。もしかして…「え?見せて頂けるんですか?」とワクワクしながら聞くと「あ〜〜〜〜〜〜」と長考に入ってしまったので、無理に見せて頂いても迷惑をかけることになるのだろう(この時点で迷惑かけてますね…)。「ありがとうございます。失礼します」と今度こそ撤退。妖精に会いたかったけど仕方ないです…。


oumetama1.jpg

koiki.jpgと言うことで隣駅『東青梅の』「青梅多摩書房」に向かうことに。ところがようやくたどり着いてみると、入口は閉まりガラス窓に見えるのは入口を塞ぐダンボールの山。どう見てもやっていない…後日再チャレンジすることに。駅まで戻ったのだが、何だかあきらめきれず駅周辺をウロウロ。すると青梅市役所近くに「古粋屋」と言う骨董屋を発見。ちょっと独特な雰囲気と佇まい。そして買取品目の中に『古本』と書いてあるじゃないか。溺れそうなので思いっきり藁にすがってみることに。中に入るとまるで農家の土間のような広い空間に、着物・古民具・瀬戸物・置物・人形・箪笥などなど…古本はまったく見当たらない。思わず入口近くの小部屋で、マスクをしてテレビを見ている店主に「表に古本って書いてありますけど、販売はしてないんですか?」「あ〜あれは買取なんだよ。本が入れば売ることもあるんだけど、今は全然入らないんだよね」「なるほど、ありがとうございました」「やっぱり本は本屋に流れるんだよ」…ごもっともです。

と言うわけで東京の果てで空振り三振バッターアウト!明日またがんばります!
※帰りに国分寺の「三多摩図書」へ。気になっていたのですが、やっぱり食べ物屋になってました…お疲れさまでした。
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2009年05月23日

5/23神奈川・百合ヶ丘でA&Z二店

ホームに降り立つと、『パンダコパンダ』に出てくるような草の土手の下の駅。外に出てもそこは坂の途中なので、何だか不思議な感じ。そして目の前にも不思議な建物が…。


anima.jpg●百合ヶ丘「古書店 アニマ書房」
南口を出ると横断歩道の向こうに、坂に合わせて建てられた二階建て長屋風商業建築。何とも懐かしい感じの建物で、まるで映画のセットのよう…時計台まで付いている。真ん中辺りに『百合丘一番街』と書かれているが…。横断歩道を渡ると、その時計台の真下に、店の看板と入口である階段を発見。そこを上がると二階の廊下の奥にお店が見える。手前の廊下部分には、100均コーナーがあり、ダンボールや平台に単行本・文庫・新書が詰められている…何故か足踏み式フットマシーンに乗せられた箱も…。ノブを回し店内に入ると、「いらっしゃいませ」といきなり横で渋い声を発した店主が、こちらに向かって来た。そして足元の箱を開け始める…ふぅ、ドキドキした。店内BGMは『威風堂々』。白く明るい店舗は横向きに展開しており、右側奥・手前にレジがあり、それ以外は壁棚。真ん中に背中合わせの棚が一本置かれている。左の壁棚は、歴史&大衆文学からスタートし、文学評論・評論&随筆(古本関連多し)、角を曲がり歴史・江戸・明治・大正・昭和・民俗学・映画・音楽・詩歌、その他にも公害・炭鉱・宗教など細かいジャンルが存在。残り1/3は250円以上新書・250円以上文庫など。文庫はこの他にも手前側の通路に、200円以上と300円以上が集められている。どれも雑本的ではなく、文学・教養を中心とする、しっかりと整頓された意志の込もった棚である。右壁には、思想・山岳・自然などが収まる。通路棚の奥側には、美術・日本文学(幻想あり)・海外文学が並ぶ。爽やかなお店である。最初は見かけと共に、硬そうに感じたのだが、棚を良く見て行くと、硬軟混ざった良い構成。隅から隅まで目が行き届いているようで、小粒だがいいお店です!『悪魔・地獄』と言うジャンルには、字面にちょっとドッキリ。値段は普通といったとこでしょうか。大和書房「文学の故郷/野田宇太郎」を購入。


zariganido.jpg●百合ヶ丘「ざりがに堂」
南口から東へ線路際の坂を下って行く。上から三本目の横道を右に入り、坂下の住宅街をしばらく歩くと、前方から陽気な音楽が流れてくる。右を見るとコンクリのマンション、手前が駐車場になっており、一階部分から半円形の巨大な出窓みたいなものが飛び出している。ブロックガラスの上には『BLUE GRASS』のネオンサイン…バー?しかし道路近くにはお店の立看板が。入口近くには本棚も見えている…ここで間違いないはずだ。近付いてみると、本棚とラックに100円の単行本と50円の文庫…ちょっとジャリジャリである…でも中々面白い本が…。大きくなる音楽、エントランス部分には音楽雑誌の置かれたテーブルと、チェロらしき巨大な弦楽器。左に曲がるとそこには、外のカタチそのままな半円形の部屋が!右側がレジ部分らしいのだが、境目の棚がうず高く、どこがレジかちょっと分からない状態。部屋の真ん中には、机に並んだレコード入りの箱たち。そして壁沿いに半円形に本棚が並んでいる。レコードがメインかと思ったら、古本が多いじゃないか!あぁ、こう言う棚並びは意味無く感動するなぁ。左の入口近くから棚を見ると、まずは日本文学が単行本・文庫本交え並んで行く…あれっ?いきなり探してた本を発見!しかも相場より安いぞっ!何かのワナでなければ、ちょっとムリをしてでも買いだ。この突然の出会いで気持ちは浮つきっぱなし。後にもいい感じの並びが続いて行く。探偵&幻想&ミステリを中心とした文庫棚、さらに文庫を中心に・エッセイ・随筆・評論・江戸&東京・落語。他にはファッションと少量の漫画。そして右側半分はすべて音楽関連本!単行本・文庫・雑誌・ムックとあらゆる形態で集められている。レジの下には美術系の雑誌やムック類。…店名からはまったく展開を想像出来なかったお店。多めの古本が待っていてくれて望外の喜びなのである。ザリガニバンザイ!精算を済ませて外へ出ようとすると、入口の玄関マットの上にさっきは無かったものが…猫だ!三毛猫が足を揃えて座っている!お店の猫なのだろうか?舌を鳴らして近付くと「ニャア」と鳴いて外へ飛び出す。店前で身体を地面に擦り付け、またもや「ニャア」…フフフ、可愛いヤツめ。角川文庫「横溝正史読本/小林信彦編」「安吾新日本地理/坂口安吾」を購入。

百合ヶ丘!いいところじゃないか!土地の起伏の激しさと、ちょっと郊外的にメルヘンチックなところが、非日常魂を揺さぶってくれる街!そう言えば今日の古本屋の頭文字はAとZ…始まりと終わりでいい感じ。建物と猫と古本なツアーに大満足いたしました。
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2009年05月22日

5/22東京・池ノ上向かい合わせ二店

早い時間に訪ねると、開いていないことが多いお店。今日は時間をしっかり調節して計画的に探訪。何と目的のお店二店は、車通りの多い細い道を挟み、ほぼ向かい合わせに建っているのです。


yamanote.jpg●池ノ上「山の手文庫」
駅を降りて踏切を渡り北へ。そしてすぐに右、すぐに左へと進むと左側にお店が見える。看板に『貸本』『新刊』と書いてあるが、佇まいからして完璧に古本屋さんである。青い日除けの下には、二本の本棚ラックやカゴなど。文庫・ムック・漫画雑誌が安値で並べられている。入口は二ヶ所あるのだが、左はラックで塞がれている。右から足を踏み入れると、そこはすでに本の中…しかもあまり見かけない光景が展開している。右の壁棚の本がほとんど横積みされているのだ。和本かと思ったらそうではなく、普通の単行本なのである。そして『インターネットにて販売中』の貼紙。どうやら棚の大部分をネット販売の倉庫にしているようだ。当然その本たちは見ることが出来ない。右壁棚手前の雑誌&官能文庫&時代劇文庫と、通路棚の漫画雑誌&文庫のみが手を出せる棚である。むぅ〜、どうやら店売りはとことん街の古本屋、ネット売りは背骨のしっかりしたお店の二面的販売をしているのだろう。通路棚の向こう、左側スペースは完全に横積みされ分類番号を付けられた本ばかり。奥の帳場では店主も横向きでパソコンに向かっている。開いているのは嬉しいのだが、ちょっと寂しい状況ではある。しかしこれが古本屋がサヴァイブしていくための一つの姿であることも事実。あぁ、でも奥からは食卓のいい匂いが流れてくる…。ネットとリアルの不可思議な折衝地帯…。ちくま文庫「翻訳家という楽天家たち/青山南」を購入。


jyunigatsu.jpg●池ノ上「十二月文庫」
道路を挟みすぐにお店。向かいの古本屋然とした店構えとは異なり、緑の壁と白い壁と白い店名の無い日除け。店名は横に下げられた木の看板に刻まれている。前面はほぼガラスウィンドウになっており、左右に入口がある。左は喫茶スペース、右が古本屋スペースの入口。店頭には平台やカゴが並び、単行本・文庫本・絵本などが100円均一で並んでいる。LPやEPなども。右のウィンドウは店内の様子が見えているだけだが、左のウィンドウにはしっかりと本がディスプレイされている。右の入口から中に入ると、店内は小さく複雑に棚が入り組んだ構成。左側にはウィンドウ前まで逆“コ”の字に棚で造られた通路が続く。壁際も棚になっており、その棚沿いに進んで行くと、左奥に喫茶スペースの入口。あちら側には、カウンター兼レジ・ガラスケース・レコード・未整理本。まずは左側に身体を滑りこませて行くと、映画・音楽・風俗・料理・絵本・水上勉&井上靖&山本周五郎文庫・海外文学文庫・ミステリ&SF・思想・心理学・建築・辞書・漫画と続いて行く。気が付いたらウィンドウにバッチリお尻を向けていました。奥へと続く通路には、日本文学単行本・文庫・探偵&幻想文学・戦争・文学評論・全集…絶版多し。向かいに美術図録、最後の通路に海外文学・絵本・児童文学・画集と続いて行く。奥のカウンター内には髪の長い女性が一人。通路は狭いが、その分本の密度は濃い目。棚も工夫されており、本にはパラフィンが掛けられ、しっかりと統一されたいい雰囲気。お値段は普通〜高め。もっと通って、一度はコーヒーを飲んでみたいと思います。桃源社「妖異全集/国枝史郎」を購入。

お店を出て、すぐに向かいのお店に行くのは何だか気恥ずかしかったりする。歩行者も車もみんな知らぬ間に、古本屋と古本屋の間を通って行くのだ。女子学生の集団が、インド料理の店に向かって「ナマステ〜」と挨拶…びっくりしました。
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2009年05月21日

5/21東京・再び曳舟、そして上野へ

5/19のコメントから得た情報を頼りに再び曳舟へ!昨日は夢にまで薄型店舗を見てしまったので、手早く色々済ませて、午後二時半に駅に降り立った。前回のように街歩きを楽しまず、いきなり「曳舟たから通り」へ突入!すると踏切を渡った所に……これか!と目指すお店が。しかし閉まっている!…しかも今後開店することがあるのだろうか、と不安になる閉まり方である。それにしても本当に薄いなぁ…今流行の狭小住宅なんてメじゃないなぁ…あぁ、狭薄店舗の中が早く見たい!よし、今回は見つけただけでよしとしておこう。取りあえずは次回以降に望みを託すことに。そして同じくコメント情報にあったHP『Kai-Wai散策』から、もうひとつ気になるお店を発見してしまったので、ついでに探すことに。東向島三丁目に向かい、まずは三丁目の境界にある『地蔵坂通り』から探索開始。外郭を巡り、気になる道に入り込んで行く事にする。しかしこの辺りの道は、何故こんなに曲がりくねっているのだろうか…カーブの向こうを見るのが楽しくてしょうがない。この商店街に目指すお店は無く、そのまま広い『墨提通り』に突き当たった。やっぱ丁目単位って中々広いな、と思いつつ早くもめげそうになりながらも、すぐ裏にも店舗のある通りを発見。早速歩を進めると、何とすぐ左側に目指すお店がっ!ラッキー!そのお店「舟引書店」の様子は前出のHPのデータ通り。細く開いた扉から中を覗くと、確かに本棚が確認出来る。しかしこれは営業しているのか?…表のラック類は確実に利用されていない。ううっ、向こうの角からゆっくりパトカーが出て来た!いかん、こんなに店の様子を伺い行きつ戻りつしてたら職質は避けられないっ!
funabiki.jpgすかさずケータイを取り出し、一生懸命用事のふり…こんな時にケータイって便利です。何とかパトカーをやり過ごしたが、これはあまりモタモタしてられない。と言うわけで意を決して店に半分体を入れる。薄暗い店内に目が慣れると、左は雑然と物が置かれ、右には本の並んだ本棚…文庫やコミックらしき本が並んでいる。真ん中奥の住居部分に、ペタリと腰を下ろしたおばあさんの後姿。「すいません」と声を掛けるが微動だにしない。さらに音量を上げ「すいません!」…するとこちらに向き直り「はい?」。「あの〜こちらの本は売ってるんでしょうか?」と聞くと、にっこりと笑い「今はやってないんですぅ」とさらににっこり。「そうでしたか。失礼しました」とこちらもにっこり頭を下げ、お店を辞去した…雰囲気は完全に古本屋だったのだが…残念。もしかしたらあの棚は、ただの家の個人的な棚なのかもしれないな…。と言うわけで相変わらず墨田区で痛い目にあいながら、上野へ向かうことに。


sankanou.jpg●上野「サンカンオー」
この名前のおかげで以前から気になっていたお店。駅東口を出て『昭和通』を北上。『北上野一丁目』交差点近くの、バイク街の中にある。ビル一階の店舗で、たくさんの紙が貼られたサッシ扉は、まるで何かの問屋の入口のようである。中に入ると明るく細長い店内。白い本棚が奥まで続くが、視界に入るのはすべてコミックである。左の通路に移動すると、真ん中の通路棚に文庫が見えている。近付くと一冊84円の作家50音順文庫。量は少なめで新しい本が中心。隣りに単行本&ムック棚もあるが似たような状況である。こちらの通路にはコミックが山と積まれ溢れ返っている。コミック以外には、CD・DVD・ゲーム。最奥の秘密の部屋にはアダルトが集められているようだ。コミックメインの新古書店(漫画は絶版あり)。ただし本は安いです。新潮文庫「泥棒日記/ジャン・ジュネ」を購入。
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2009年05月19日

5/19東京・曳舟〜小岩、幾つもの川を渡り二店

当初は曳舟にあるはずの超薄型古本屋を探しに来たのだが、まったく見つけることが出来ない…薄いから見逃してしまったのか、それとも消えてしまったのか…。仕方なく明治通りを歩いて行くと一軒のお店にたどりついた。


book_r.jpg●小村井「BOOK-R小村井」
小村井駅から踏み切りを渡り、明治通りを北へ。すると中からヒップホップがガンガン流れてくる、黄色いお店に出会う。店頭には乱雑に、文庫・新書・コミックの入った箱があるのみ。中に入ると整頓されたスチール棚がスラーっとのびているが、入っているのはゲームやコミック。店奥の両翼に通常の古本が並んでいる。右はかなりノンジャンルな単行本棚、左はSF&ラノベが多めな文庫棚。単行本は一律240円、文庫は120円である。さらに奥に、パチスロが数台並ぶナゾの部屋…前もスロットを置いてる古本屋があったな…。ここにも三本ほどのコミック棚が置かれている。入口左横から上がれる二階はアダルトコーナー。店内BGMそのままに、レジのお兄さんもBボーイである。古本とBボーイ…相反する二つ…。ハヤカワ文庫「たったひとつの冴えたやりかた/ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア」を購入。


yubun.jpgこの一つ先の駅前に古本屋があるのを調べ上げ、テクテクと向かってみた。しかしその駅前で見たものは、角地に残された古本屋の自転車置場(?)…辺りに店舗は見当たらず、その摩訶不思議な光景に魂を抜かれる思い。仕方なくそのまま平井駅まで歩くが収穫なし。ふふ、今日は一体何本の川を渡ったんだろう…などと考えつつさらに川を渡ることを決意し、電車に飛び乗り小岩へ!



takahashi.jpg●小岩「高橋書店」
改札口を出ると栃錦のブロンズ像がお出迎え。北口に出て真っ直ぐ『小岩駅北口通り』を進む。『蔵前橋通り』を右折するとすぐにお店がある。ビル一階の狭い入口。安売り棚が一本と、右のガラス窓横にガチャガチャが並ぶ。中に足を踏み入れると、恐ろしく細長い店内…しかも奥深い。ちょっと手強そうだなぁ。壁際はぴったりと本棚が続き、手前に背中合わせの棚が一本、中央左側にレジ、奥の左側は18禁のアダルトゾーン、右にはちょっと細い通路が続いた後に、奥に背中合わせの棚が二本。手前右側はコミックとCDが並び、左入口横にはノベルス、左側通路は文庫と写真集のエリアとなっている。文庫はノンジャンル&バラバラな感じで収まっているが、辛抱強く棚を見ると新しい本・珍しい本あり。なおこの通路にはプレステ・スーファミ・メガドラなど様々なハードのゲームソフトが積み上げられている。紙物も少量あり。レジ横の通路は、右壁は相変わらずコミック、左にはDVDとVHSが並んでいる。奥に入ると、右脇の通路は絶版漫画がドッサリ。出版社別に並べられ、ほとんどがバラで売られている。向かいには絶版劇画もあり。二番目の通路はノンジャンル単行本エリア。文学・山岳・趣味・歴史・児童書・ガイドブック・ノンフィクション・文化・自然・映画・美術・雑誌・古い週刊漫画誌・建築・学術などがごちゃまぜになっている。古い本も多く、別の見方をすれば、探す楽しみにあふれた棚と言えよう。奥の通路にはビッチリと揃った「ガロ」の棚と、単行本&コミック棚。しかしこの通路には本や道具が詰め込まれ、その奥に足を踏み入れることは出来ない。時間と心に余裕があれば楽しめるお店である。値段は安め。お客さんも老若男女が出入り&立読みし賑わい中!美術出版社「坐忘録/堀内正和」を購入。
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2009年05月18日

5/18神奈川・日吉で放射状街路二店!

駅西口を出ると、ロータリーを中心に道が放射状に広がるパリのような街。各通りの入口には、ドデカく通りの名が書かれた門まで…アドベンチャーゲームかっ!この街路計画は田園調布に倣ったものなのだろうか…。この網目の中にお店もあるはずだが…。


shigeno.jpg●日吉「茂野書店」
西口からど真ん中にのびる『日吉中央通り』を直進。三本目の横道を左に入ると、TSUTAYAの向かいにお店がある…?何かおかしいぞ…隣りも古本屋のようだな…あれ?店名が同じ?…ハッ!…ぶち抜いてるな、二件の店舗をぶち抜いてつなげて使ってるな!正面から見るとそれがよく分かる。一階部分長屋形式の店舗。左の黄色い日除けの下、壁を覆うのはイスラム風タイル。右は茶色い日除けにガラス窓。二つの日除けがズレているのがアンバランス…まるで『あしゅら男爵』のようなお店である!店頭にはたくさんのケースが置かれ、主にコミックが入れられている。左の扉を覗くと、中に見えるのはコミック棚。と言うことで右側店舗の入口から中へ。目の前にすぐ本棚が迫り、両壁も本棚。真ん中に背中合わせの棚が一本あり、そらにその周辺には多数の小さい棚や細い棚がまとめられている。目の前は経済や社会の文庫が詰まっている。入口右横には美術図録とビジュアルムック。右壁には海外文学・最近刊日本文学・哲学・みすず本が並ぶ。向かいには、文庫揃い・教養&雑学系文庫・出版・犯罪などが収まっている。奥の壁には大判本や古雑誌、左のレジ横には中世・歴史本など。通路棚の脇には、海外&日本の純文学文庫が並ぶ。そのまま通路棚は、日本文学・海外文学・時代劇の文庫と新書、それに少量のノベルスと続いて行く。入口左横には100均の単行本棚があり、左壁は、社会・政治・世界・思想・現近代史・民俗学・美術・日本文学・文学評論と、細密な棚になっている。左の部屋へはレジ前を通り入ることが出来、こちらは一段低いスペースとなっている。レジ後ろに気になる文庫棚があるな…。レジ横にはアダルトコーナーがあり、奥の通路とその道すがらはコミックで埋まっている。レジ前の右壁部分のみに、写真集・写真評論・建築本が並んでいる。しっかりした棚揃えの少し硬めなお店で、お値段は普通である。外観内観含め、右と左のギャップが本当に楽しい。『あしゅら男爵的古本屋』もしくは『キカイダー的古本屋』…カッコいい。中央公論社「モダン都市東京/海野弘」を購入。


dada.jpg●日吉「ダダ書房」
『普通部通り』一本目の横道の角地にある。まったく知らなかったので、不意打ち的出現に『ドキリ!』としました。オレンジの日除けが大きく、角地ゆえの立体的なフォルムは、ダムの足元などを連想させる。下には、ウィンドウ・壁棚・ラックなどがあり、ウィンドウには全集類、それ以外はちょっとくたびれた感の安売り本が並んでいる。薄暗い店内に入ると、目の前にはアダルト雑誌を面出ししたラック、その横には単行本や文庫が少し並んだ細い棚。右の帳場からかなりご高齢のおばあさんが「いらっしゃい」と声を掛けてくれる。裏の通路に入るとそこはすべてコミック。全巻きっちり揃い、微妙に古いコミックが大量に並んでいる。するとおばあさんが「こっちは全部貸本なの。売本(うりほん)は奥にあるのよ」とさらに奥の通路を指差す。「あぁ貸本なんですか」「もうね、貸本屋なんてここいらでやってるのは私だけ。みんなどんどん無くなっちゃって…もう全然見ないでしょ…」…「そうですね」としか返せなかった。ちなみに私自身は貸本を借りたことは一度もない。言われるままに奥の通路へ行くと、左はコミックの続きで、奥と右壁が古本コーナーとなっている。雑本的な単行本や文庫がズラズラと並んでいる。文庫の方が多いかな…貸本と違い新しめの本が多く、棚が動いてる感があるのが不思議である。おっ、レジ横の劇画の貸本がスゴイ。宮谷一彦が二冊も並んでるなんて…。文庫を手におばあさんの元へ。声を掛けると「まあまぁありがとうございます」と立ち上がり書皮を掛けてくれた。まったくもってしっかりしたおばあさんなのだが、そのあまりに細い腕にしばし目を奪われる。このお店は、これから一体どうなってしまうのだろうか…。ハヤカワ文庫「象られた力/飛浩隆」を購入。

似たような高さの建物に、見慣れない街並み…横道に入ると、角を曲がるたびにそっくりな景色が展開するので、自分がどこにいるのかを見失いそうになる…ペンタゴンやかつての東大生産研究所などでは、こんな風に迷って行くんだなと実感。そんな似た光景にヒビを入れるのがおばあさんのお店。まだまだまだ、街に変化と違和を与え続けてがんばっていただきたい!
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2009年05月17日

5/17東京・大岡山の大学近くで二店!

風の強い日、目黒線をさまよいたどり着いたのは大岡山。真新しい駅舎は植物のカーテン・グリーンウォールに覆われかけていて、大変な姿になっている。この駅近くにお店があるはずだが。それにしても嵐みたいになってきたぞ…。


tahira.jpg●大岡山「タヒラ堂書店」
駅正面口を出て、線路沿いに東へ。すると郵便局の横に味のある古い建物…目指すお店である。二階の窓上の巨大な『古本買入』の看板文字が何とも頼もしい。隣りの中華料理店ビルの壁にのたうつ巨大な龍の飾り…絶対にこの看板文字を意識して派手にしたに違いない!…そう思わせるほど立派なのである。そして店名とともに古さが何とも言えず、四枚の木の戸が時代を感じさせる。中に入ると強い風がガラス戸を揺さぶっているのがよく分かる。店内は奥行きがあり、壁は両側とも本棚、真ん中に長めの背中合わせの棚が一本。左側通路と入口側棚脇に50〜100円文庫と50〜100円新書のワゴンが置かれている。普段は外にあるのだろう。最奥に帳場があり、ちょっと怖そうな店主が頬杖をつき、BGMのオペラに聴き入っている。オペラの歌声と外の強風が重なり合い、店内は荘厳な雰囲気に…無闇に緊張するなぁ…。右壁はズラ〜っと学術書・技術書・教科書類が並ぶ。駅の真ん前に東京工業大学があるためだろう。向かいには時代劇文庫・日本文学文庫・岩波文庫が並んでいる。レジの両翼には宗教関連が集められている。オペラ鑑賞を邪魔しないように、そうっと左通路へ。壁際は宗教の続きから、辞書・能・京都・民俗学・古代史・歴史・江戸・心理学・日本文学・文学評論・料理・戦争が並ぶ。向かいには新書が端から端までひたすら並ぶ(一部にブルーバックスあり)。棚上にはお茶の本なども。アカデミックなお店である。しかし値段は安め〜普通。新書に見応えあり。ちょうどオペラが終わったところでレジへ。ちょっと緊張したので、風に舞う木の葉のような数十分…外に出ると、いつのまにか雨まで降り始めていた。岩波新書「西域 探検の世紀/金子民雄」中公新書「グランド・ツアー/本城靖久」を購入。


gendai.jpg●大岡山「ふるほん現代屋」
駅正面口から東京工業大学沿いを南へ。200mほど進むと『本お売り下さい』の看板が見えてくる。その配色具合がブックオフに似ているので、新古書店なのかなと近付くと、やはりそんな店構えである。店頭には100均文庫&単行本とともに、最近刊の週刊漫画誌も常備されている。中に入るとキレイな本が棚に揃う店内。壁は本棚、左真ん中にレジ、手前に背中合わせの棚が一本、レジより奥は二つの通路風の部屋に分かれている。手前右側通路はコミック。左側は壁際にハーレクイン・海外文学文庫・時代劇文庫・ペーパーバック・新書と並び、通路棚には出版社別に日本文学文庫が並んでいる…所々に気になる本が目に付くなぁ…。レジ前の壁には最近刊の文芸本や実用本が収まっている。そして奥右側の通路に入ると雰囲気がガラッと変わり、しっかりした本が棚に並んでいたりする。左側は学術書や教科書類と歴史本、右側には美術・映画・音楽・文学・文学評論などが揃う。何だか新古書店にモデルチェンジした昔の古本屋の、名残りのような通路である。値段は普通で古い本はほとんどない。ところで、左の通路にはどうやって入るのだろうか…どうやらアダルトコーナーなのだが、入口が見当たらないのだ…。創元推理文庫「高城高全集4 風の岬」を購入。

さすが学校の近く。教科書類が多いところを見ると、学生さんもよく立ち寄るのだろう。ところでここに来る前に立ち寄った西小山でも古本屋さんを発見。生憎閉まっていたので、また近いうちに再訪することになりそうだ。

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5/16千葉・新京成電鉄古本屋三連星!

津田沼から新京成電鉄に乗り込み北へ。この先に三駅連続で古本屋が駅近くにある地帯を目指し、生まれて初めての路線に乗り込んだ。車窓は住宅や畑が広がるのどかな風景。果たして古本屋トリロジーは健在なのだろうか…。


musashiya.jpg●高根木戸「武蔵屋古書」
駅北口を出ると、すぐに目の前に『高根木戸中央通り』。右を見ると遠くにすでに『古書』と書かれた黄色い看板が見えている。あったか!と思い、交通量が多く歩道の狭い道路を突き進む。マンション一階の店舗、その上には巨大な黄色の日除けが広がる。入口右側に店頭ワゴンが三台置かれ、単行本・全集・100均文庫が収まる。ガラス窓には房総の古い地図や古いグラフ誌が飾られている。右側には大量の全集類。中に入ろうとすると、扉が開かない…新たに設置されたボタンを押さないといけないようだ。中は広々と横長な店内。ちょっと入り組んだカタチの壁は本棚で覆われ、右側には横向きに三本の背中合わせの棚、真ん中に縦に背中合わせの棚が一本、左側に短めの柱状の棚が一本。入口横には様々なジャンルの本が並び、やがてコミックへと変わっていく。柱状の棚と奥の棚もコミックが並び、絶版漫画も多く並ぶ。真ん中の棚には、左がアイドル系グラビア誌&特撮系ムック、右が写真集やビジュアルムックとなっている。奥のレジスペース横はアダルトコーナーとなっている。右側の入口横は、将棋・囲碁・写真・釣り・美術と並ぶ。右壁は、地方史・民俗学・古代史・漫画関連・海外文学・戦争・思想・日本文学・幻想文学・探偵小説・江戸・東京と続く。おぉ、牧逸馬が数冊並んでるとこを見られるなんて。レジ横には辞書や書の本が並んでいる。背中合わせの棚には、手前から歴史・実用&オカルトノベルス・時刻表・選書・ハヤカワポケミス、真ん中に海外文学文庫・日本文学文庫・探偵&推理小説文庫、最奥に時代劇文庫・文庫揃い・新書・岩波・ちくま・中公・講談社学術&文芸・教養文庫となっている。目を惹くのは映画や落語の文庫&新書コーナーがあること。そしてこの棚だけ本がとてつもなく上に積み上げられている。レジ横のガラスケースには絶版漫画や小栗虫太郎本(二冊本の黒死館殺人事件?)や刀の鍔が飾られている。古い本や絶版文庫が多く楽しいお店。値段も安めで面白い本珍しい本が盛りだくさん!足元に並ぶ古い映画雑誌やパンフも見所である。光人社「のらくろ自叙伝/田河水泡」を購入。


youzan.jpg●高根公団「古書 鷹山堂」
南口の階段を下りてすぐに右へ。するとお店がもう目の前に現れる!マンション一階の店舗なのだが、店頭売り場が不気味に辺りに触手を伸ばしている。左側に100均ノベルスの棚があるのだが、棚だけではなくマンションの塀の上に本が横積みされているのが恐ろしい。また道路の向かいには、古時計や番傘、釣竿などが置かれている…店頭にもカバンやエアガン・おもちゃなど様々な古道具が下がっている…。下には廉価コミック類がブロックのように積まれている。ちょっと不安になる店構えだが、中に入ると入口横にいきなり絶版漫画の細い棚!出し惜しみなしでこりゃスゴイ!と思っていると、作務衣に丸刈りの男が外からこちらに近付いてくる…ギロリと動く目玉に射抜かれたので道を空けると、どうやらここの店主らしい。左のレジに座る奥さんと言葉を交わし、再び外へ。今度は「ごめんなさいね」と優しく声を掛け通り過ぎる。壁際はすべて本棚、真ん中に背中合わせの棚が三本、通路にも本や油絵などが置かれ、雑然とした印象。とその時、外からドサドサと何かが落ちる音。レジの奥さんが「あぁ〜あ」と言っている。どうやら店主が、車から本を崩し落としてしまった模様。真ん中棚の脇にも棚が置かれ、手塚治虫本が多数並んでいる。右壁はそのまま絶版漫画が続いて行く。奥の右壁と背中合わせの棚にはコミックが詰まっている。奥の壁に文庫が並び、海外SF&ミステリ・日本探偵&推理・文学・時代劇文庫が収まる。こちらも絶版多し。右から三番目の通路には新しめの文庫と絶版コミック文庫、向かいに絶版劇画や鉄道本…あ!石森章太郎の「マンガ家入門」が『続』も一緒に並んでる!左端の通路には、仙花紙文学本やアダルト、そして奥の壁に日本文学・探偵小説・学術&資料本…ぐむぅ、上野英信がたくさん並んでいるとはっ!…初めて見る光景…素晴らしいです。途中、いつのまにかレジが店主に代わっており、常連の男性と親しげに話しながら、おススメ本を次々と見せている。そして殺し文句「キミなら○○○円で売るよ」…言われてみたいセリフではありますな。何を買うか散々悩み、数冊を手にレジへ。すると「上野英信買うんだ。好きなの?」「ウチはなんで知ったの?」「どこから?」「お仕事は?」などと質問責め。「ミスファン古書案内」を見てきたことと、古本屋が好きで回ってる旨を伝えると「ミステリーはね、数年前に凄いヤツらが来て浚ってっちゃった」な、なるほど。そして「私も古本屋について本を書いてるんだ。そこにあるよ」と奥の棚を指差す。言われるままに手に取ると、これが面白そう。と言うわけで買うことにすると「何だか押し付けちゃったみたいで悪いね」と言い「この本間違ってるとこあるから直しとくよ」といきなり鉛筆を握り、本に直接訂正を書き入れていく…著者自らとは恐縮です!ついでと言ってサービスに、店主が文を担当した『全国古書案内』が載る「彷書月刊」をいただく。さらにレジに置いてある飴を好きなだけ持って行きなさいのサービス。あぁ、古本屋さんは本当に不思議で楽しい…。本はまだいい本がちゃんとあり、値段も安め。ちなみに店主の次回作はは、国内の古書店について書く予定とのこと。楽しみにしております。大和書房「骨を噛む/上野英信」てんとう虫コミックス「新オバケのQ太郎1・2・4/藤子不二雄」寿郎社「植民地時代の古本屋たち/沖田信悦」を購入。
※そういえばこの高根公団駅、改札を出た真ん前にブックマートがあるのには度肝を抜かれます。


mimatsu.jpg●滝不動「みまつ書房」
駅東口の階段を下りると、通り沿いにすぐ発見出来る。車通りは多くとも歩道が広めなので、落ち着いて店頭の棚を眺めることが出来る。三台の棚には二冊105円の文庫・コミック・新書・単行本など…しゃがんで下段を見ていると、店から上下デニムのワークスタイルな男性が出て来て煙草を吸い始めた。どうやら店主なのだろう。周りに人は見当たらず、店主と客が古本屋の外にいる…おかしな状況であると断言出来る。こちらが先に自動ドアを開き店内へ。中は広く静か、そしてやはり誰もいない…。壁はグルリと棚、真ん中に背中合わせの棚が二本。右は高く左は低い。左端奥に行き止まりの通路が一本、入口左横にも少し奥まったスペース。奥真ん中にレジがあり、外から戻った店主がどっかと座り込んだ。これでようやく正常な状況。入口左横には文庫・ノベルス・時代劇がズラリ。向かいには箱入り本が多めの日本文学が、棚と通路と棚上に積み上げられている。他には山岳・登山も。二番目の通路は、動物・科学・詩歌など。向かいには岩波・ちくまなど教養系文庫が収まる。入口右横には植物・お茶など。右の壁際には、歴史・戦争・美術・民俗学・映画・江戸と続く。向かいには、実用・思想・地方史・新書が並ぶ。レジ横には宗教と何故か数冊の小栗虫太郎。左奥の行き止まりにはアダルトが集められている。ここも値段は安め。少し硬い本が多いが、面白い本も多々あり。レジで精算していると、「この本、昭和38年の本だから…あの、何と言うか古いですよ」と古本屋さんが訝しげなことを言う。もちろん了承している旨伝えると「そうですか、よかった。いえ、後で古いって文句をつける人がいたりするんで」…古本屋に凄いことを言う人がいるものだ…大変だなぁ、商売って。カッパノベルス「西郷札/松本清張」文藝春秋「丘の火/野呂邦暢」を購入。

房総半島の付け根にあった、古本屋トリロジー。新京成電鉄でつながり、星座のように輝くこの三店。いつまでもこのままで!そしてお時間のある方は、ぜひ新京成線でこの三連星を訪ねてみて下さい!
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2009年05月16日

5/15東京・高円寺またまたあづま通り二店!

去年の八月&十二月以来の『あづま通り』をツアー。逃していた二店を訪ねてみると、ある意味旧態依然と最先端…。それにしてもこの通りのお店は、夜遅くまでやってるので心強い。


echigoya.jpg●高円寺「越後屋書店」
駅北口からのびる『あづま通り』、その中ほどの「古本酒場コクテイル」の向かいにある。青く綺麗な日除け、店名は否が応にも時代劇の悪商人を連想させる…。店頭には三段に文庫の詰まったラックが一台と、単行本やコミックが詰まった大量のカゴ。そして店の右外壁には四本の棚が設置されている。家と家の間の細い路地で、本棚を眺めるのはちょっと格別である。一冊100円三冊200円の新書と単行本が古い本も含め、文学から技術書まで雑本的に並んでいる。店内は白い棚で構成され、壁はすべて本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本、右奥にレジがありその横にはガラスケース棚が置かれている。左端の通路はすべてコミック。70〜90年代を中心として絶版漫画もチラホラ。角を曲がると古いアニメ系ムックがどっさり。隣りのガラスケースにはさらなる絶版漫画や、キセル・鏡などの古道具も飾られている。真ん中の通路は左に古典文学とコミックの時空を越えた組み合わせ、右はだいたい出版社別に分けられた日本文学文庫となっているが、空いている棚も多く少し寂しい。右への通路はレジ前からしか入れない。店主のご老人は、丸い大きなレンズを手に先ほどから、時折唸り声を上げ何かを閲覧中…。棚脇には兵器関連が集められている。右の通路、壁際には幻想文学・戦争・南方熊楠・歴史・東京・古代史・文化などが『だいたい』な感じで並べられている。その中でも棚上の「日露戦史」は出色。棚下には80〜90年代のアイドル系グラビア週刊誌がズラリ。向かいには、ノベルス・新書・岩波&中公文庫、そして「OUT」「COMBAT」「戦車マガジン」などの雑誌類。ここは本当に昔から変わらない気が。そして何かありそうで見つからない感じ…さらにこの『だいたい』の感じ…。しかし不思議なのは以前からこの雰囲気が継続しているのに、お店としてはしっかりと動き、お店としての水準をそれなりに維持していること。まったくもってどういう加減なのか…。値段は安め。漫画・アニメムック・兵器関連が特徴と言えよう。河出文庫「地図のたのしみ/堀淳一」を購入。


colabo0515.jpg●高円寺「古楽房」
以前訪れた時はプレオープンだったお店。『あづま通り』をさらに北に進むと、すぐに見つけることが出来る。店頭にはプレオープン時と変わらぬ大量の本棚・ワゴン・箱…これらはすべて100円で、新書・文庫・文学・エッセイ・専門書・美術書・絵本などが並んでいる。とても100円とは思えない充実ぶりである。良く見ると日除けが取り付けられ、その下には立派な象形文字風の看板文字も。おぉ、入口横には光り輝く立看板までも。と色々眺めていると、店から飛び出して来た店員さんが、外棚の様子をこまめにチェック開始…真剣である。ここで中に入っては、彼の仕事を妨げることになってしまう…よし、彼が中に入ったら続いて入ることにしよう。しばらく新書の棚を眺めていると、程なくして中へ駆け戻った。続いて半地下への階段を下り店内へ。中は右半分が店舗、左がレジを境にして作業場となっている。「いらっしゃいませ」の声を背に辺りを見回すと、壁沿いには様々なタイプの本棚、真ん中には斜めに背中合わせの棚が一本置かれている。右の入口横には300円本を含む低めの棚。文学・エッセイ・社会などが雑本的に並び古い本も多い。棚上にはDVDや映画&役者関連本など(ロッパの食べ物の本!欲しい…高い!)。地上が見える窓際には「ガロ」や「東京人」満載の棚。平台には音楽や様々な本が…細かいジャンルの方向性がいまいち掴みにくいなぁ…。奥の壁際には、エッセイ・アジア関連・100円の実用&絵本・児童文学。レジ横には美術図録・画集・少量のセレクト文庫が収まる。真ん中の棚には映画関連本が、文庫・単行本・資料本などの様々な形態で揃い充実。その他に絵本や川本三郎が多く並ぶ。店内のあちこちには幻想生物をモチーフにした写真作品も飾られている。映画関連と特定の雑誌が充実。値段は安〜高まで様々である。レジで精算中にこのお店のハガキを手にしたところ、驚くべき事実が書かれていた。『毎月、毎月、新店開店!!古本のエンターテインメント・スペース』…何とこのお店、月替わりで色んなお店が出店する、多目的古本屋スペースらしい…古書店が集まった共同事業体とも書かれている。うぅ〜む、これも現在をサヴァイブするための新しいカタチなのか…。こまめにチェックしないといかんなぁ。中公文庫「三国探検記/岩本千綱」を購入。

やはりこの通りは古本屋で盛り上がる運命にあるのだ!しかも夜遅くまで開店している深夜営業古本屋通り!開店は夕方からがいい…そして夜の闇に浮かび上がる街灯の下、古本修羅たちが眠りを忘れて通りをさまよう…ある種悪夢のような光景…いつの日かぜひ!
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2009年05月14日

5/14埼玉・武蔵藤沢 田中書店


tanaka.jpg当初は狭山ヶ丘の古本屋をツアーする予定だった。ところがたどり着いてみると、シャッターは堅く閉ざされ日除けはビリビリ…やってる気配が感じられない…。仕方なく駅方面へ向かうと、もう一軒お店を発見。しかしこちらもシャッターが降ろされ、開店反応低し…。と言うわけで、先日定休日だった隣駅のお店に行くことに。強い風の中、駅へと戻り各駅列車に乗り込んだ。今日もどこからか飛行機の音…それに加え、空が強風のため高いところで『ォォォォオォォ』と唸りをあげている。駅西口から『県道川越入間線』を西南へ。熊野神社交差点を右折し『久保稲荷線』と言う長い坂をひたすら上がって行く。すると『安川通』とぶつかる交差点脇にお店が見える…結構歩きます。ちょっとスペイン風の横長平屋のお店。横には一体化した小さなクリーニング屋が。深く長い日除けの下には、店頭棚が三本。50〜100円の文庫・単行本・全集類が並んでいる。中に入るとすぐ右にレジがあり、眼鏡を額に上げたオヤジさんが「らっしゃい!」と威勢よく迎えてくれた。古本屋さんと言うより、寿司屋とか大工の棟梁と言った雰囲気のオヤジさんである。店内は奥行きがあまり無く横に長い。道路側が全面ガラス窓なので、明るい印象のお店となっている。壁際は左奥と正面奥が本棚で、真ん中に背中合わせの棚が二本、左右に置かれている。窓際下には紐に括られた未整理本と、外に向けて飾られた児童書。手前の背中合わせの棚は、表も裏も日本文学の文庫が収まっている。新しめのミステリー・時代劇・文芸が中心である。奥の背中合わせの棚は、表も裏もほとんどコミック。表には少量の絶版漫画に加え、新書や世界ノンフィクション全集が並ぶ。ガラス窓横にちょっとたわんだ薄い棚があり、ここには海外文学セレクト文庫が並ぶ。色んな出版社のジュール・ベルヌ多し。左壁に移ると、多ジャンルに分けられたセレクト文庫棚…文学・江戸・東京・地方・社会・落語・旅・アウトロー・歴史・戦争・日本…むむ、いい棚である。絶版文庫も見受けられ、しかも安い!何だか隅っこに吹き溜まってる感じがとても良い。奥の壁は単行本棚となり、幻想文学・戦争・歴史・映画・民俗学・古代史・文学・俳句・アダルト・実用・ビジュアルムック・児童文学がズラーーッと並んでいる。…ん?ビジュアルムックと実用系の本には、中々の高値が付けられている…何故だろう?奥とのギャップが気になる気になる…。この丘の上のお店は、とにかく奥のセレクト文庫棚が素敵!全部が全部と言うわけではないが、面白い本がちょいちょい安値で並んでいるのがたまりません。あぁ、店内に薄く入り込む午後の日差しと目の前の棚が、時間の流れを緩やかにしてしまっている…。岩波文庫「随筆集 明治の東京/鏑木清方」文春文庫「懐かしき文士たち/巖谷大四」勁文社「ウルトラマン特撮研究」を購入。
posted by tokusan at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月13日

5/13埼玉・戸田公園 古本 一兆


ichou.jpg駅東口を出ると低い家並みののどかな風景。線路沿いに北に進むとすぐにお店にたどり着く…はずなのだが、あるいは気付かないかもしれない!何故なら、店の外観が完全なる中華様式だからっ!…もう完全に中華料理屋にしか見えない…ひとり横浜中華街状態である。それでも看板にはしっかり『古本』の文字。以前が中華料理屋だったのをそのまま使っているのか、それとも一から作り上げたのか…だとしたら、お客にはまったく歩み寄っていない感じが素晴らしい!門が微妙にナナメになってるのも、もしかしたら風水なのか?半ば唖然としながら店内へ。中は予想に反して通常の新古書店。目の前の右端通路は行き止まりのコミック棚。二番目の通路は、右側にノベルス・新書・実用・官能文庫・時代劇文庫、左に日本&海外文学混合の作家50音順文庫が並ぶ。三番目の通路はコミック。四番目はアダルト雑誌&美少女コミックで行き止まりとなっている。右奥にレジがありその横にも分離されたアダルトDVDコーナー。レジに近付くと、戸田公園駅付近の巨大な地図、そして中華系の飾りが…。むむ〜ぅ何故なんだろう。そしてもういっそのこと、店内も中華一色にお願いします!本棚に龍をっ!桃をっ!新潮文庫「散歩のとき何か食べたくなって/池波正太郎」を購入。
posted by tokusan at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

5/13東京・北赤羽 古本 パレット


palet.jpg駅のホームが川の上に跨っている…そのためかエスカレーターが驚くほど長い。そんな北口を出て右の通りに出ると、すぐお店が見えている。近付くと思いっきり街の新古書店の趣き。入口左側には100均ワゴンが一台あり、雑誌や単行本がビニールで梱包され並んでいる。中に入るとそれなりの広さ。壁は棚で覆われ、真ん中に四台の背中合わせの棚、右奥にレジ、その横にアダルトゾーンが広がっている。右壁は『SALE』棚となっており、ノベルス・文学・文庫・新書が安値で並ぶ。ちょろちょろと古い本が混ざり、何故かエド・マクベイン多し。奥と向かいにはゲームソフトと攻略本が並ぶ。二番目の通路は両側ともラックとなっており、アダルト雑誌の花道が展開。三番目の通路は、右にアニメやゲームのムック、左にBLコミック&ノベルス・ライトノベルが収まり、下には100円の特売品がズラリ。四番目の通路右側に作家50音順日本文学文庫、左にコミック文庫。左端通路はすべてコミックである。外見の通り、古本からゲームまでの新古書店である。本はすべてビニールに包まれ、発行年月がしっかり提示された本も並ぶ。値段は安め。集英社スーパーダッシュ文庫「All You Need Is Kill/桜坂洋」を購入。
posted by tokusan at 19:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月12日

5/12東京・吉祥寺 古本屋 さんかく


sankaku.jpgここは以前探した時は、まったく発見出来なかったお店。すっかり無くなったものと思い放置していたが、つい昨日ネットでHPを発見。改めて訪れてみると「これじゃあ気付かないわけだ」と納得する、驚くべき状況が待ち構えていた!駅北口を出て西の『中道通』へ。300mほど進みセブンイレブンを過ぎると、お店へのアプローチとなる路地を見つけることが出来る。何とそこは電信柱裏のビルとビルの隙間…果たして路地と言えるのかどうか。路上には白い木製の立看板。これが無ければ、まずお店に気付くことはないだろう。その看板にはナゾの動物の絵…何だ?モモンガ?猫?薄暗いビルの隙間を進む。下にはコンクリの敷石。奥には…おぉ、本棚が見える!さらに進むと地面が土になり、開けた空間にたどり着く。お〜、何と言うシチュエーションなのかっ!そこは正に四方を建物に囲まれた都会のエアポケット!絵本「ちいさなおうち」で、周りが大都会になってしまった状態!その小さな庭の前に小さな古本屋が建っているのだ。アプローチは高円寺の「AB'ACCHIO」に似ているが、こちらの方がインパクト大。入口前には西部開拓時代の家のような木製のミニバルコニー。そこには店頭棚が置かれている。左に文庫の並んだ安売り棚、右に100均文庫や絵本の並ぶラックやダンボールが置かれている。一段上がり店内に入ると、暖色照明に包まれた小さな空間。すぐ左にレジがあり、壁は小さな棚達で細かく覆われている。奥のスペースは『頭上注意』の札が下がり、天井が低くなっている。レジ横には小さな棚があり、河出&福武文庫が並んでいる。澁澤龍彦が一列を占領。入口右横の棚には南米文学やユリイカが収まる。右壁は岩波文庫がズラリと並び、緑・青・赤と充実な棚揃え。奥の中公文庫の棚から天井が低くなる。ちょっと首を傾げてないと頭を天井に擦り付ける破目に。上の逆段差部分には棚が設置され、写真集が数冊飾られている。壁棚は単行本に変わり、海外文学・幻想文学・文学評論・俳句と続く。奥の壁は日本文学専用棚。少数精鋭のいいセレクト&古い本も並んでいる。レジ奥の左壁には、講談社文芸・ちくま・講談社学術・教養・旺文社などの文庫が並ぶ。奥には小さめのベンチが二脚置かれているので、座って棚を見るのが正しいのかもしれない。座って棚を見ながらズリズリと横移動…。絶版文庫も多く棚が充実している。値段は高め。レジでは石川遼のような若い店主がしっかり応対してくれる。精算を済ませると「またお願いします」とペコリ。それにしてもとにかくお店が素敵である。立地条件の悪さを逆手に取った劇的空間!これはもう確信犯でしょう。自ら足を踏み入れたのに『迷い込む』といった表現がベストです!本当に素敵だぁ。旺文社文庫「まぼろしの記/尾崎一雄」を購入。
posted by tokusan at 21:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする