2009年06月30日

6/30東京・桜台 島書店


shima.jpg駅北口を出ると、そこは空に視界が開けることの無い『桜台北口商店会』。真っ直ぐそのまま北へ進み、四本目の横道・パチンコ屋の角を西に曲がると、右の白い低層集合住宅の一階にお店を発見。むうぅ〜、こんな所に古本屋さんがあったとは…今まで本当に気付かなかった…。店頭には棚や括られた本やダンボールがひしめき合い、現時点でもまだまだ増殖中。二人の原色シャツを着たスポ−ティーなオジサンが、店内と店頭を忙しく行き来している。運び出している物は本だけではなく、カバン・人形・雑貨・プレステ・ファミコン…瞬く間に店頭が増殖!左側に100円文庫棚、80円〜の雑誌ラック、地べたにタワーを作るコミックや単行本、右に漫画雑誌のラック。店の左側はウィンドウになっており、フィギュアや兵器関連・文学本が飾られている。作業中のオジサンに「入ってもいいですか?」と声を掛けると「どうぞ」と即答。年季の入った木枠のガラス扉開けて中へ。表同様雑然とした店内。まだまだ運び出す本や棚や台車が通路に置かれている。壁はぐるりと本棚、真ん中には手前と奥にスチール棚が三本ずつの計六本置かれている。奥が帳場らしいのだが、大量の本と雑貨類がうず高く積み上げられ、遠くからでは全貌は判然としない。天井下の壁には、古いグラビア雑誌・紙芝居・アニメのLPなどがぐるっと貼り出されている。右側はまだ通れないので、左側から見て行くことに。左の入口横には、児童書・児童文学・雑誌・探偵小説文庫本・園芸・学術書・大判本がタテヨコに天井近くまで伸びている。左の壁棚には、サブカル・東洋文庫・文学雑誌…おっ!通路の本が運び出されると、下に新書棚を発見!…発掘現場的喜び。その後に、建築・宗教と続き、後は美少女コミックとアダルト。手前の通路棚には、歴史・教養系文庫が収まっている。単行本に古い本が多い。奥の棚は対面と同様アダルトになっている。二番目の通路手前には、出版社別文庫本と下に美術本。奥の棚はまたもやアダルト。三番目の通路、入口右横に200円時代劇文庫と100円文庫棚。手前の通路棚は右がコミック、左が日本文学・エッセイ・ノンフィクション・海外文学となっている。奥はほとんどがアダルトだが、一部に時代劇文庫と海外ミステリ文庫・ハヤカワポケミスを確認。右端の通路はコミック・コミック文庫・廉価コミック・アダルト・グラビア雑誌が集まっている。古い本や面白い本も目に付き、一見リサイクル雑貨店風だが、古本屋としてしっかりとしている。奥のアダルト棚に群がる常連客が非常にたくましい。値段は安い〜普通。いい本にはしっかりした値段のものも。帳場方面には相変わらず本&雑貨の山…誰かいるだろうかと近付くと、山の上にチラリと動くもの…オジサンの帽子を被った頭であった。ホッとして近付き「すいません」と本を差し出す。帳場前に立つと、スペースインベーダーのトーチカに隠れている雰囲気…。そして精算中に気になっていたお店の名前を聞いてみると「シマ」「シマ?」「日本列島の“島”」「島…何て言うんですか?」「島書店。看板はちっちゃいから分かんないよね」とニヤリ。本を受け取りお礼を言って店を出る。しかし改めて店頭を眺めてみても、看板はやはり何処にも見当たらないのだった。新潮社「ポスターを盗んでください/原研哉」文春文庫「敗戦日記/高見順」を購入。
posted by tokusan at 19:42| Comment(8) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6/29東京・西荻窪 旅の本屋 のまど


nomado.jpg毎度お馴染みの駅北口から『西荻一番街女子大通り』を進んで行く。「夢幻書房」も「音羽館」への横道も通り過ぎると、『西荻北中央公園』前のビル一階にお店がある。店頭には白い立看板と、ビラの置かれた白い椅子。青い枠に縁取られたガラス張りのファサード。右のウィンドウには地球儀などが飾られている。ここは『旅』をキーワードにしたお店である。店名は“ノマド=遊牧民”に由来しているのだろう。私も一応旅人のはしくれ…これは立ち寄らねばなるまい!古本も売られていると知ったなら、なおさらである。と言うことで店の中に踏み込むと、女子客率が高く木製のインテリアで統一された店内。両壁に高い本棚、入口前に平台が二台、奥に長めのラック平台が一台、最奥にレジがあり未だ旅の途中のような青年店主がパソコンをダカダカ打っている。平台を見ると新刊やミニコミが大量に平積みされている。左の壁棚は国内紀行本から始まり(東京・京都本多し)、沖縄本・語学・ガイドブック・旅文学・紀行・旅写真・雑誌と続いて行く。…さて、目指す古本は何処に?右壁を見ると、そこに『新着古本』の棚を発見!ここか!と思い目を走らせると、国別に様々な本が並んでいる。単行本・ビジュアルムック・文庫本…しかしここ一本だけなのか?隣りを見ると、そこからは世界地域別に分けられた棚が奥まで続いている…アジア・アラブ・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・中南米・オセアニア……ん?よく見ると、背に白く丸いシールを貼られた本が…あっ、これが古本なのか。他の棚にもたくさん並んでいる。と言うことは…左壁棚も改めて見てみると、やはりシールを貼られた本が結構並んでいる。大体全体の2/5くらいが古本だろうか。キレイな本が多いので全く気付きませんでした…不覚。奥の平台は特集棚のようで、今は雑誌が並んでいる。奥の壁際にはDVDやグッズ類も。とにかく旅だらけのお店である。その『旅』にも様々なパターンがあり、地理的な広さだけではなく、人の精神の深さを感じさせる棚造り。地方出版物が多いのも見所である。新しい本が中心で値段は高め。単行本・ムック類は安くても半額。文庫は二〜三割引が中心だろうか。それにしても人間は何処から来て何処に行こうとしているのか…その欲望と好奇心はとどまるところを知らない…これからもお店の棚に、その血と汗と涙と笑いの記録が増え続けることだろう。もちろん私もまだまだ旅の途中なのである…。文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入。
posted by tokusan at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月28日

6/28千葉・松戸 阿部書店


abeshoten.jpg雨の強くなった駅東口に出て、下のロータリーへ。駐輪場と化した歩道を通り南へ。線路沿いのうらぶれた通りへ出てさらに南下して行く。四本目の横道、跨線橋脇を東へ。すると『松戸市民会館』隣りの二階建て長屋式店舗兼住宅の真ん中辺りにお店を発見。垂れ込めた雲が日差しを遮っているため、店内の明かりがことさら明るく見える。青い日除けはのっぺらぼうで何も書かれていない。軒下左側に店名のある立看板、真ん中に雑誌ラック、右ガラス窓に色褪せた浜崎あゆみの巨大ポスター…。出入口は左右に二ヶ所。左から中に入ると、静かで雨の音しかしない店内。どうやら昔は新刊書店だったお店をそのまま使用しているようだ。壁棚上に残る『女性雑誌』『文庫』などの文字が仰々しい。と言うわけで壁際は本棚、手前に背中合わせの棚が二本、奥にラック棚が一本、さらに奥に広々とした帳場があり、店番のご婦人(中尾ミエ風)が背筋をビシッと伸ばし本を胸の高さに掲げ、昔日の女学生の姿勢で読書中。そのTシャツには『悪餓鬼』と書かれているが…。入口裏の棚はコミック、真ん中の通路もコミックが並んでいる。左側通路壁棚は、ハーレクインと文庫から始まり、実用・実用雑誌&ムックからちょっと硬めの人文系へつながって行く。山岳・文化・民俗学・郷土本・自然・宗教・オカルト・幻想文学・辞書、そしてレジ横に絶版漫画と特撮&アニメムック。下には何故か祝儀袋とゲームソフトが並ぶ小さなラック…。手前の通路棚には、エッセイ・時代劇・日本文学の新しめの単行本が収まっている。奥のラック棚には、上に様々な賞の受賞作が目立つ小説単行本、下にはまたもや特撮&アニメのムック&雑誌。とここで店内で何かが羽ばたく音…パタタ…見回すが姿は見えない。再びパタタ、パタタタッ!何だ?小鳥か?それともデカイ蛾?…その瞬間、私の肩先をかすめ入口に飛び去る小動物の姿!…コウモリだっ!コウモリがいる古本屋って…カッコいい〜…それにしてもまさか飼ってるわけじゃないよな。興奮を抑えつつ右側通路へ…棚に集中しなければ。通路棚には、ノベルス・教養&雑学文庫・選書・新書が並ぶ。奥のラックはアダルト専門ゾーン。右壁棚はすべて文庫本。入口手前から、翻訳文学・女流作家・時代劇・日本文学・ノンフィクション・探偵小説・絶版文庫・官能小説となっている。む?レジ後ろの左右に額装された絵が飾られている。左は小松崎茂の軍艦のイラスト…高値である。右には『ラッセン』と素っ気無く書かれたイラスト…1500円である…ラッセンをお求めの方はこのお店でぜひ。店内は古めかしいが、棚は美しくキレイに整頓されている。お値段は安め〜普通。文庫は定価の半額が基準。街の古本屋の部分としっかりセレクトされた部分が分かれたお店である。レジに本を差し出すと「あらっ?シブい本買うのね」「は、はぁ…」「でも面白そうね…あら?仙がいの本なんてあったかしら?」「そこの棚から…」「20年ここでやってるんだけど、棚に並べた本はちゃんと覚えてるのよ…でも忘れちゃったのかなぁ、それとも店長が並べたのかなぁ〜…」「人が並べたんならそりゃ覚えてないですよ」「そうよね〜アハハハハハ……あったかなぁ〜仙がい…」あったんです!それにしてもコウモリに出会えるお店…そうそう無いと思います。新潮文庫「死にとうない 仙がい和尚伝/堀和久」講談社文庫「消えた鉄道を歩く/堀淳一」を購入。※「仙がい」の「がい」は「涯」のさんずいが無い字です。ネット環境上表示出来ないので平仮名としました。
posted by tokusan at 20:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月27日

6/27神奈川・武蔵溝ノ口 綿屋明誠堂


watayameisei.jpgせっかくコメントを元に鷹の台を再訪したので、4/24明誠書房のコメントにあったお店にも行くことに。国分寺線→中央線→武蔵野線→南武線と一生懸命乗り継ぎ武蔵溝ノ口へ!駅北口へ出てロータリー東にそびえる『ノクティー』脇の線路沿いの道『南武沿線道路』に進むと、線路沿いに建つ低層長屋式店舗の『溝口駅前ストアー』がすぐ目に入る。その中ほどにお店はあった。巨大な緑のテント看板に書かれたこの店名は!?…登戸の「綿屋書房」と西口の「明誠書房」と何か関わりがあるのだろうか…?テント看板の下には緑の日除け。店右側に100均文庫&コミックの壁棚…ん?このお店、二店舗ぶち抜きで構成されてるようだ。そのためか中に入ると非常に横長な店内。壁はぐるりと本棚、右側に横向きの背中合わせの棚が二本、左入口横にレジ兼作業場があり、さらに左奥に小スペース。右側はほとんどがコミックだが、通路棚二番目の途中から文庫本が姿を見せ始める。本の後ろに見える右壁はタイル貼り…何か別のお店の痕跡なのだろう。そして店奥の壁棚に、新書・ノベルス・ハーレクイン・実用・カルチャー・最近刊文学・近代日本文学・文学評論・幻想文学・山岳と細かなジャンル分けでズラズラ続いて行く。左奥はアダルトスペース。そして巨大な店主の背後には絶版漫画棚。ちょっと明誠書房と雰囲気が似ているのは気のせいか…しかしオモチャ類が無い分、向こうよりはスッキリしてるか。古い本はそれほど無いが、棚が所々妙なこだわりを見せる。佐藤まさあきの自伝&告白本二冊が置いてあるなんて、不可思議なお店です。値段は安めだが、いい本にはちゃんとした値が付けられている。あぁ!それにしてもお店の成り立ちがとても気になる…やっぱり素直に聞けばよかったか……後悔先に立たず…。中公文庫「三田村鳶魚」を購入。
posted by tokusan at 21:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6/27東京・鷹の台 古書・洋書 みどり文庫


midori.jpg6/26「古本ゆめや」へのコメントに驚き、善は急げと再び鷹の台へ!土曜のためか昨日より人の数は少ない。『たかの台本通り』をひたすら西へ。途中「ゆめや」の横道に目をやると、談志風店主は店前にしゃがみ込み熱心に植物観察中。心の中で目礼して先へ。『水車通り』に行き当たったところで南へ。するとすぐに玉川上水の美しい緑が目の前に広がる…おぉっ!そのほとりに一軒の瀟洒な古本屋さんが佇んでいる。自宅の一部を店舗にしたお店のようで、まるで高原の喫茶店のような清々しさ。緑の短い日除け、右壁に本の絵が描かれたプレート、左に縦長のウィンドウがあり、美術・映画本が飾られている。その足元には『良書を人から人の手へ』と、買取りキャッチが書かれたメッセージボード。戸を引き開け中に入ると少し蒸し暑い店内。BGMは『ゴッドファーザーのテーマ』チターバージョン…。右奥の店主はこちらをチラリと見ただけ。入口脇には『当店は古書店です』から始まる、店の仕組みや値段システムを説明する貼紙が。店の形は右壁がナナメに広がる少し不規則な台形である。左壁と店奥は本棚、右壁は階段状に何本かの本棚、真ん中には一本の棚と低めのラックが組み合わされ、アンティークな椅子も一脚置かれている。右最奥にはレジ兼作業場。左入口横のラックを過ぎると壁際は、語学・文章の本からスタートし、ペーパーバック・美術・岩波文庫を中心とする海外&日本文学・旅&紀行(充実)・歴史・古代史・民俗学・村上春樹を中心とする日本文学・哲学・思想・探偵&推理小説などが、魂を注入した棚として展開。店奥の、詩・映画・セレクト&60〜70年代日本文学&海外文学も同様である。下には大判のビジュアル本たち。上には全集やビニールに入ったペーパーバックなども。途中立ち上がった店主がエアコンのスイッチを入れてくれる…心遣いに感謝。右壁は入口横に洋書絵本が並び、安売り文庫・一冊200円新書・100均本・音楽本・芥川&直木賞受賞本・ファッション雑誌・洋雑誌と続いて行く。いいお店である。棚の全てに神経網が行き渡っているよう。しかも値段は安め。店内BGMのCDが山と積まれたレジで精算。白髪の壮年店主と丁寧なお辞儀を交わす。勢い込んで来た甲斐がありました。河出書房新社「時刻表2万キロ/宮脇俊三」新潮社「機関車・食堂車・寝台車/阿川弘之・編」を購入……ハッ!二冊とも装丁が和田誠…。
posted by tokusan at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月26日

6/26東京・鷹の台 古本ゆめや


yumeya.jpgホームに電車が滑り込むと学生がひしめく光景。改札から西にのびる『たかの台本通り』も同様な光景。その学生の激流に逆らいながらひたすら西へ。300mほど進み、青果店前の脇道を南へ進むと『古本』と書かれた看板が!ようやく、ようやく、本日初のしっかりした古本屋さんに感無量。お店に近付くとオジサンの後姿がドア前に。電柱前に立看板、壁からは花と猫が描かれた看板…独特なセンスである。店頭台が無いのでそのまま入口に近付くと、先ほどのオジサンが屋外入口横の椅子に腰掛け「いらっしゃいませ」…店主だったのか。エプロン・サンバイザー・スポーツタイプ色眼鏡…談志風である。ペコリと頭を下げて中へ。店内は蒸し暑く、BGMはラジオ番組。ちょっと広めな正方形である。店主はそのまま外にいながら、時たま視線をこちらに寄越す。壁際はすべて本棚、左側の手前と奥に凹んだ小部屋的スペースあり。手前にはそこに椅子が置かれている…ここも店主の寛ぎ場所か?真ん中には横向きに低めの背中合わせの棚が三本置かれている。右壁に沿ってこちらは高めの背中合わせの棚が一本、そして右側手前に本の山に囲まれた帳場がある…しかし今は誰もいない。左壁の手前スペースは学術書・文化や風俗の本が固まり、浅草関連が目に入る。そのまま、実用・社会・文化・文学・動植物などがちょっとカオス的に並ぶ棚が続く。奥のスペースに、日本作家美術図録・建築・都市・美術・美術手帖が収まる。店奥の壁には、美術の続きと西洋作家美術図録がズラリ。奥への入口を挟み、歴史・日本文学・宗教・世界へと続く。右側奥の通路は未整理本倉庫と化しているので、暖簾で厳重に封鎖されている。真ん中の棚には入口手前から、ビジュアル・大判本、料理・山岳、整理中なのかほぼがら空きの棚…ん?手描きの店の見取り図が置いてある。これが未来の店内だろうか。その裏には日本文学文庫と時代劇文庫、一番奥に新書が並ぶ。右側の棚には、近代史・日本文学文庫の続きが収まる。文庫は定価の半額となっている。単行本に面白い本&古い本あり。70〜90年代が中心で、少々ホコリ被り気味。値段は普通だが本によって上下あり。ガラス窓から入り込む日差しが柔らかくなってきた。いつの間にか帳場に座っている店主。う〜ん、今日始めて落ち着けたなぁ。それにしてもあれだけ表通りに人が溢れてるのに、こっちにはひとりも流れて来ない…店の前を通るのは、家に向かうご近所の方たちなのである。有隣新書「横浜の作家たち/尾崎秀樹」を購入。
posted by tokusan at 20:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6/26埼玉・所沢〜東京・秋津迷走三店?

以前訪ねた時は閉まっていた「貴龍堂」へ。今日こそは!の意気込みで、所沢に終止符を打つつもりだったのだが……。


kiryudo.jpg●所沢「古書肆 貴龍堂」
駅西口からのびる『所沢プロペ』を突き抜け、そのまま『所沢ファルマン通り』へ。緩やかな坂を下り、そのまま道なりに西へ進む。すると30階近いビルが林立する『銀座通り商店街』。風が強く、その光景はまるで香港を連想させる垂直感。先へ進むと『元町』交差点脇に目指すお店が…うぅ、遠かった。店の壁面には巨大な錦絵や地図…おや?今日も閉まってるのか?…やっぱりブラインドが下ろされてる。…あの貼紙は何だと近付くと、何と移転のお知らせで、しかも『従来の書籍は置かず、貴重な書籍、絵葉書、浮世絵、版画などのお店』に変わるとのこと。と言うわけで先ほどのファルマン通りからダイエー脇にのびる『学校新道』に向かうと、シャッターがばっちり閉まっているのだった…通常の書籍が無くなり太刀打ち出来なさそうだが、がんばって要再訪!※写真は旧店舗です。


atom.jpg●所沢「ATOM」
続いて東口へ。駅東で南北にのびる『所沢街道』を南下。すると巨大な看板たちが目に入って来る。どうやらビルの一・二階が店舗のようだ。その壁面には著作権に抵触しかねないとってもギリギリな、マリオやボンビーやあだち充的キャラ…下の駐車場にはメチャメチャ話し込んでるヤンキーが二人…。派手な入口から中に入るとそこはゲーセン。ゲートを潜るとゲーム売り場が広がっている。お客さんは中学生ばかり…中はあまり広くないな。そしてこの階に本は無い!即座に二階へ。映画DVD・写真集・ゲーム攻略本・そしてコミック…コミックばかり…。ようやく店の最奥隅っこに古本を発見。しかしその棚の本は白く焼けまくり。並んでいるのも少量の新書と実用ノベルス…何とヤル気の無い棚なんだ。端にライトノベルが並んではいるが…。それにしても文庫が見当たらないのはどう言うことなんだろう…置けばこの棚よりはよっぽど動きが生まれると思うのだが…。まったく世の中には不思議なことが多い…。講談社BOX「DDD1/奈須きのこ」を購入。

とこんなツアーでは到底納得出来ないので、隣の秋津駅に「観覧舎」と言う古本屋があるのを調べ上げ電車に飛び乗った。…この店名に一抹の不安を抱えながら…。駅を出て武蔵野線『新秋津駅』方向へ。人波と一緒に流れて行くと、するとビルの二階にお店を発見。細く急な階段を勇んで駆け上がると、暗い二階のドアに貼紙『現在閉館中。中野ブロードウェイ3Fトリオへ移転しました』……やはりあの観覧舎でしたか。フフフフ、やってしまった…まさに骨折り損のくたびれもうけ。と言うわけでこのままでは再び到底納得出来ないので、時間のあることを幸い『鷹の台』へと向かったのです…。
posted by tokusan at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月25日

6/25神奈川・青葉台 博蝶堂書店


hakuchodo_aobadai.jpg駅北口に広がる、珍しい縦長のロータリー。そのロータリー脇を進み、北にのびる『環状四号線』へ足を踏み入れる。しっかりと時を重ねたかつての新興住宅地である。街の見通しを遮る銀杏並木の下をそのまま北へ。500mほどで『桜台』の交差点にたどり着くと、並木が銀杏から桜に変化。そして次の『桜台団地入口下』の信号近くにお店を発見。マンション一階のコンビニに、張り付いているかのようだ。表には八台のガチャガチャとドラゴンボール販売機、二台の縦に並んだ平台。三冊100円十冊300円のコミックや文庫が乱雑に二段重ね…果たしてここから十冊掘り出すツワモノはいるのだろうか…。そしてさらに気になるのが、扉に貼られたセクシーな女性のポスターたち…アダルトメインなのだろうか…。不安に思いながら引き戸を開けて中へ。おっ、よかった!普通の本が並んでいるじゃないか。左側の通路が暖簾で目隠しされており、そこがアダルトゾーンとなっている。壁はすべて本棚で、既製品と手作りっぽい荒い棚が混在している。真ん中には背中合わせの棚が一本、奥にレジがある。目の前の棚脇には、一冊100円四冊300円の文庫棚。左壁棚を見ると、日本文学・辞書・戦争・歴史・社会・文化などが混ぜこぜに並んでいる。この棚は今月中は30%オフとなっている。新しい本中心だが古い本もチラホラ。背後の入口横には大判本。右壁はすべてコミックが並んでいる。右通路の通路棚には、新書・映画DVD・実用・雑学文庫・海外文学文庫・日本文学文庫・歴史&時代劇文庫・ライトノベル・美少女ノベルなど。街の古本屋さんです。店内も狭めで駄菓子屋的雰囲気。本の量もそれほど多くはないが、とにかく本が安い。一昔前のファンタジー小説が良く目に付く。本を買おうとレジに近付く。するとそこはもはやアダルトゾーン。店主の後ろにはアダルトDVD、レジカウンター上にもカゴに入った大人のオモチャ…左側通路に収めときましょうよう!…しかし本は安い!袋に入った本を受け取ると、何とそれは博蝶堂専用の袋…あっ、このお店はチェーン店なのか。相模原・町田・十日市場……どうやら多摩から相模原にかけて出店しているようだ。それにしても店内は手書きの貼紙に溢れ、チェーン店には見えなかったなぁ…。白水社「細谷巖のデザインロード69」を購入。
posted by tokusan at 19:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6/24東京・中目黒 杉野書店


sugino.jpg駅改札を出て東へ。『蛇崩川緑道』を横切り『中目黒GTプラザ』の足元を駆け抜け、目黒銀座(通称・目銀)へ。商店街を一番街から二番街へ南下して行くと、三番街のアーチ手前にお店を発見。店頭には駐停車避けのスーパーカブと、何故か括られた本が地べたに置かれている。看板の『ファックス』の片仮名がいい味を出しまくり。後ろに横一列な50円均一店頭台。文学の単行本が中心である。ガラスにはリアルな誰かの似顔絵が二枚貼り付けてある…店主なのだろうか?そして前面扉の真ん中に存在感溢れる木の看板。店内に足を踏み入れると、典型的な昔ながらの街の古本屋さんである。造り付けの木製棚、艶の出たコンクリむき出しの床、通路に積み上げられた未整理本。壁はぐるりと本棚で角もナナメな棚でばっちりフォロー。真ん中に平台付きの背中合わせの棚が置かれている。店奥に帳場があり、店主は奥の住居部分で車椅子に座っている。左壁にはズラリと大量の歴史&時代劇文庫…隆慶一郎と峰隆一郎がやたら多くて、紛らわしいことこの上ない。続いて、文学文庫・アダルトビデオ・文化・歴史と並んでいる。向かいの通路棚には平台も含め、色味が毒々しいアダルトがズラリ。帳場前を過ぎようとすると、車椅子から店主がサッと立ち上がり、下へと降り立った。右側通路の壁際は、中国関連本・現代史・官能小説・新書・コミックが収まっている。向かいには、文学単行本を中心としたここも50円均一棚…そしてまたもやのアダルトビデオ。下の平台にも単行本と全集端本(むき出し)など。とても本が安い街の古本屋さん。70年代〜現代の本が中心。毎日50円均一棚をチェックすれば、必ずいい本に出合えそうな予感がする。あまりに安いので、買うのが一冊では申し訳ない、などと余計なことを思いつつ帳場へ。「すいません」と本を差し出すと「うふぃ〜」と気が抜ける独特な受け答え。本を受け取った時も、お礼の意味なのか、同様の「うふぃ〜」。表に出ると夕闇の中を帰路に着く人々。中目黒はさりげなく多種多様な古本屋が多いなと思いつつ駅へと向かう。光文社時代劇文庫「柳生一族/松本清張」を購入。

とここで突然違うお話をひとつ。午後に家を出た時に、目の前の植木の根元に本の束を発見。近付いて見てみると「幻影城」「牧神」「奇想天外」などマニアな雑誌ばかり…しかし午前の雨に降られたためか、ビショビショにふやけて土まみれな状態。もったいないと思いつつも、一体誰が?と解けない謎にしばし頭を悩ませてしまうのでした…あぁ、それにしても本当にもったいない!
posted by tokusan at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月23日

6/23東京・高輪台 書肆 啓祐堂


keiyudo.jpg駅A1口を出て『桜田通り』を北東へ。するとすぐに『高輪台』の交差点が現れ、信号機の足元には相変わらず鳩に愛されている「石黒書店」(1/14石黒書店参照)。今日は議員宿舎方面の東へ。宿舎前の道に行き当たった所で北に曲がると、お店のガラスウィンドウと外灯に付けられた金属製の看板が目に入る。下がガレージの中二階で、何だか高級そうな雰囲気にすでに気持ちが飲まれ気味…右の階段を上がると、喫煙スペースの左にお店の入口。中々開放的だな、と思っていると、棚の前に出された椅子に座る二人の女性と視線が交錯。このお店はギャラリーを併設しており、どうやらそこで個展を開いてる方のようだ。入口右脇のレジに座る店主と談笑中だったのだが、私の入店が空気を一瞬凍らせてしまう。すかさず「いらっしゃいませ」と声を店主に掛けて頂くことにより、時が再び動き始める。ちなみにこの時私はまだ店主を視認出来ず…緊張してます!店は縦長で壁は左右とも本棚、左の壁はナナメでスケルトンな半ディスプレイ棚。通りに面したガラス前にも棚は組まれているが、店内には明るく光が差し込んでいる。入口右横のレジ後ろに、白いギャラリーへの入口。真ん中にはガラスケースが一台置かれている。左壁の入口横には数冊の新刊本。ディスプレイ棚には、詩集・日本文学・美術・山岳などが、箱入り・布張りな高そうな本を中心に並んでいる。壁の永田耕衣の版画(?)眺めながら、ウィンドウ前の棚へ。ビジュアル本や大判本の他に、桃源社の探偵・怪奇・伝奇小説がズラッと収まっている。みなさんは楽しそうに朝比奈隆の話で盛り上がり中。真ん中のガラスケースには、様々な本が置かれている。芸術家の私家本的なものが多いようだ。右壁は海外文学・思想・日本文学(上段に署名本が多数アリ)・歴史文学。柱を挟んで、幻想文学…と続くのだが、棚前に座る女性二人の前に立つわけにもいかず、横目で必死にチラチラ…しかしそれも限界があるので、レジで本を買う時に素早く盗み見ることにする。目当ての本を手にレジへ向かい、本を差し出す。「ありがとうございます」と、紳士と言う言葉が相応しいダンディーな壮年の店主が本を受け取る。よし!この隙に!と棚の続きに目をやると、日本近代文学・詩集・人文・芥川&直木賞受賞作と続いている。「……〜亡くなりになりましたね」「えっ?あっハイ、目についたもので…」…いかん!棚に意識を飛ばしていたため、店主への対応がおろそかに!数瞬後に気付いたのだが宇佐見英治氏についてのお話でした。『いやぁ、いつも英治だか圭司だか分からなくなるんです』と軽口のひとつでも叩こうと思ったが、確実に恥の上塗りになるので思い止まりました。お店の袋に本を入れて頂きお金を渡すと、ダンディーな店主がレジを開けながら突然慌て始めた。そして「お釣りが無い!」。大きなお金を出した私も悪いのですが、店主は「誰かくずせない?」と女の子達に助けを求めている。幸いひとりが「私あります」とくずして頂き、事なきを得ました。外に出て本をカバンに入れていると、お金をくずしに行く店主とバッタリ。「どうも申し訳ございませんでした」とダンディーっぷりは変わらず。本は限定本や豪華本、署名本などが多めなので、お値段も当然高め。しかし目の保養には事欠きません。湯川書房「辻まことの思い出/宇佐見英治」を購入。
posted by tokusan at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

6/22東京・国立で旭通り45度で二店!

前回の5/6国立記事にコメントして頂いた、岡崎武志氏おススメの「谷川書店」に向かうことに。洗礼とは一体…何かが起こる予感がヒシヒシ。一体どんなお店が待ち構えているのか!?武者震いを抑えながら、駅南口から南東にのびる『旭通り』を突き進む…。


tanigawa.jpg●国立「谷川書店」
駅から300mほど。『旭通り』二つ目の信号を過ぎた右手にお店を発見。路上、歩道近くには風で回る立看板、少し奥まった店前には二台の古い木製の平台…ビルは新しいのに、このお店だけ古いまま、はめ込まれたかのようである。右の平台には一冊20円!の文庫、左には40〜100円の単行本が横積みされている(この両平台には『一冊20円』『一冊40〜100円』と書かれたプレートが付いているのだが、ちゃんと業者にこれを発注したかと思うと楽しい気分に)。店舗は小さめな正方形で、壁はすべて本棚、真ん中に平台付きの背中合わせの棚が置かれ、そこには街路に向かって堂々たる店の看板が掛けられている。棚前には本が横積みされているので、下半分は見ることは出来ない。奥に帳場があり、店主が客の老人と談笑中。左の壁棚は、歴史・地方史・郷土本・文化・文学評論・海外文学とギチギチに本が詰まっている。向かいには、岩波文庫・教養系文庫・海外文学文庫と並び、平台に文学文庫類…その下にはカバー無し文庫が背を上に並んでいるが、上に本を積まれるためか背文字が擦れて判別不能…すでに紙の土台と化している部分も。右のスペースに来ると、帳場横に座っていた老人が「じゃあ」と言って帰るところ。擦れ違いながら壁棚に目をやると、ほとんどが学術書や専門書。向かいには新書・将棋・近刊ミステリー&文学が並んでいる。とここで「何かお探しですか?」と店主が声を掛けてきた。恰幅の良い体格、ワイシャツにサスペンダー、オールバックの白髪、右手だけに着けた指先の開いた手袋、ちょっと角度の付いた色眼鏡…上目遣いにこちらを見ている。「いえ、特には。ちょっと見させて貰ってます」と言うと、視線を外し不気味に沈黙…何だ?怒らせてしまったのか?しかしもうどうしようもないので、そのまま帳場に近付き、上に広がる詩集の棚を見ていると「俺は市(いち)には行かないんだ」えっ?話し掛けられてる?俺?「今日は雨が降ってるから誰も来ないが、雨があがれば大丈夫なんだ」……どうやら会話に参加したほうがよさそうな気配…「市に行かないってことは、お店での買取りだけで営業してるってことですか?」「そう。もう三十年行ってない。お客さんが売りに来るんだよ。宅急便が届くんだよ。それで充分だ」「買取りだけって。凄いですねぇ」と言うと、傍らから小さいノートを取り出しページを開く。「ほら、これみんな売りに来た本。印が付いてるのはもう売れちゃった本」見ると書名はいいものがズラズラ…店主が次々とノートを取り出し、仕入れ本を指し示す。「売りに来る、それで充分なんだよ」「判りますけど、これは店のネットワークがしっかりしてるからこそのものでしょう」と言うと、顔を横に向け半笑いで『よせやい』と言わんばかりの表情…どうやら少々照れているようだ。突然「俺いくつだと思う?」と年齢当てクイズ。「失礼ですが70前後でしょうか」…すると何も答えてくれない。しばらくして手の平で『六』を示す。どうやら76歳と言う事らしい。「お若いですね」と言うと、またもやよせやい!の表情。そして再び本の話に。「本はねぇ、すぐ棚に並べちゃうんだよ。そうすると三〜四日で売れちゃう。ウチで本を買うんだったら、こまめに見に来ないとダメ。そんなちょろっと来ていい本に会えるわけがない」…日々異なる古本屋に足を向ける私にとっては、少々耳が痛い言葉である。ところで「何故市には行かないんですか?」と聞くと、何だかはぐらかされてしまう。三十年前の市で一体何があったのだろうか…とても気になりながら、本を買い辞意を告げ外に出た。すでに雨はあがっている…千客万来となれば、店主はよりパワフルになるのであろう。今度は晴れの日に来てみるとしよう。中公新書「民博の誕生/梅棹忠夫編」講談社現代新書「パリの奇跡/松葉一清」を購入。


yumanite.jpg●国立「ユマニテ書店」
「谷川書店」からさらに300mほど進む。すると『應善寺前』の信号を過ぎた左手にお店が見える。茶色い看板に茶色い日除け、そこには共に知の象徴・フクロウの絵が描かれている。窓には『なつかしい本 さがしていた本に めぐりあうかも…』と書かれた紙が貼られている。中に入ると奥行きのある少し薄暗い店内。静かで時間の流れが、ゆったりとしたものに変化する。壁際は古い木製の本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、奥に帳場とガラスケースがある。私の気配を感じ取り、奥から出て来たご婦人が帳場に立つ。左の壁際は文庫から始まるが、その前にはラックが置かれているため良く見ることが出来ない。そこから、建築・ビジュアル誌・歴史・文化・古代史・山岳・心理学・映画・日本文学・幻想文学などが続き、帳場横には古い文庫本がワンサカ並んでいる。京都関連本が所々で目に付く印象が残った。向かいには、実用・児童文学・教養系文庫・国立&武蔵野関連本・科学・プレミア新書・美術と並ぶ。帳場前を通ると「いらっしゃいませ」と何だか優しげな声。右壁は学術&専門書が大半だが、帳場側に文学を中心としたドイツとパリの本が集められている。それに呼応するかのように、通路棚にはアメリカ文学本が並び、新書・一般文庫へと続いて行く。入口近くには揃いの文庫が並んだ回転式ラックも。古い本が多く見応えたっぷり。ジャンルごとの深さが、棚前に立つ時間を自然と長くする。基本は普通な値段だが、いい本にはしっかりとした値付け。レジで本を包んでもらい「ありがとうございます」とお礼を言うと、ご婦人は非常に恐縮した体で頭を下げる。BGMに薄く流れていたクラシックが心地良く身体を包む。表に出ると乱暴な車の音。またもや降り出した雨の、そこは別世界。岩波新書「犯科帳/森永種夫」中公文庫「城と街道/南條範夫」を購入。

洗礼…やはり古本屋の店主は一筋縄でいかぬ人が多い。だからこそ面白いのであるが、パワフル系(人の話を聞かない傾向にある)にはやはりエネルギーを吸い取られてる感が…ふぅ。そして国立にはまだまだ古本屋があるはず…今度は南西方面に行ってみよう。
posted by tokusan at 20:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月20日

6/20東京・京王永山 佐伯書店


saekisyoten.jpg調布を過ぎてから、住宅の間に緑が大幅に増えてくる。その住宅も古い家は無く、新しめの家ばかり。駅に着くとそこも新しい街。改札を出ると高架下のため、コンクリの大伽藍が頭上に重く圧し掛かる。ロータリーから北と南にのびる『永山駅前通り』を北へ。すぐの信号を左に曲がると、コンクリ塀に挟まれた短めの坂。おぉ、坂の上に『本』の文字が!丘の上のお店の前に立つと、目の前に二階建ての新しめな店舗…結構広そうだな…。自動ドアから中に入ると、出迎えてくれるのは最近刊古本。入口横から、実用・経済・ゲーム攻略本が続いて行く。そして右側に二階への階段が見えている。しばらく立ち尽くす私を見て、左のレジからおばさんが『いらっしゃいませ』。一階奥を覗いて見ると、そこは莫大な量のコミック棚…と言うわけで即座に二階へ。店内は一階同様縦長で、壁は一面棚、奥側に長い背中合わせの棚が二本と短めが一本、手前側に長い背中合わせの棚が二本と短めが一本と言う構成。右壁には、旅・ペット・実用・詩集・児童書。奥の壁に、乗り物・音楽・美術・写真・兵器・将棋・囲碁と続く。奥側第一通路棚には、BLノベルスとライトノベルス、裏側にハーレクインと新書が並んでいる。奥側第二通路左側には、作家50音順日本文学文庫が、手前側の棚までズラッと続いている。新しくキレイな本が中心。一番端には岩波文庫棚も。手前側の階段上部には、言語・資格・赤本などが集められている。手前側の壁際には技術書・専門書が大量に左壁途中まで続く。そして圧巻なのは、第三通路右側の100円文庫!手前から奥までズズィッと続き、合計で13列が日本文学文庫で埋められているのだ。とにかくその量と質の高さが眩し過ぎるっ!正直、表と裏の違いがよく判らないほど…いや、むしろ100均の方が充実してないか?…一体これは何なのだ?…脱帽である。この100円棚ショックは、実はまだまだ続く。手前側通路棚には、100円ノベルスと100円海外文学文庫と雑学文庫。奥側通路棚にも100円単行本が文学からサブカルまで並ぶ。合計で30列は100円棚となっている…。残りは左壁にペーパバック・文学評論・社会・ノンフィクション、その向かいに歴史などが。ハッキリ言ってナメてました…『新古書店だな』と思ってナメてました。とにかく100円棚にひたすら感服!古い本は遡っても60〜70年代だが、捨て棚ではないことが本当に不思議でなりません。本を手に一階レジへ。外に出るともう影が長くなっている。おぉ、丘の上に建つ『100円棚の城』は、夕日を浴びて橙色に染まっている。新潮文庫「日夏耿之介詩集」書肆山田「われ発見せり 書肆ユリイカ・伊達得夫/長谷川郁夫」を購入。
posted by tokusan at 22:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月19日

6/19東京・神保町で雑居ビル内二店!

仕事で神保町へ出向いたので、ツアーも一緒に敢行。…あれ?錦華通りにあった「石田書房」が見当たらない?…一体何処へ?仕方ない、今回は『錦華通り』と『白山通り』の間にのびる通りにある、あの雑居ビルへ行ってみよう。駿河台下交差点から神保町駅方向へ。『錦華通り』を過ぎて、靖国通りからちょっと広めの脇道と言ったこの通りに入り、水道橋方面へと進んで行く。おぉ、「エリカ」の新店舗はこの通りにあったのか!横道を三本過ぎると、右手に仲良く並んだ二つのお店の立看板。目指すお店たちは、この古めかしい雑居ビルの三階にあるのだ。


kudan.jpg●神保町「くだん書房」
古いザ・雑居ビルの、青が鮮やかな階段を駆け上がると、二階途中の踊り場・壁の窪みに横積みされた少女漫画雑誌の壁。三階左側にも同様の壁…どうやら三階右奥でドアを開けているお店の本のようだ。扉には店名と共に妖怪“くだん”の描かれた紙。中に入るとワンルームマンション的な広さ。棚が“E”のカタチに置かれている。そこには看板通り、絶版漫画がズラリ…しかも少女漫画の比率がバツグンに高い。右奥にレジ兼作業場があり、少女漫画や付録に囲まれた中で、大柄な男性が作業中…少女漫画とのギャップが心を鷲掴みにしてくれます!漫画「1・2の三四郎」の登場人物のひとり、南小路虎吉が少女漫画を描いているのに、匹敵するギャップ!…リアル虎吉。もちろん少女漫画だけではなく、少量の少年&青年漫画・イラスト系ムック・ガロ系コミック・宇宙関連・ぱふ・江戸・性愛、そして大量の貸本漫画。完全なる専門店です。少女漫画は70〜80年代の絶版が中心。う〜ん、少女漫画は門外でした…。サンコミックス「東京最後の日/永島慎二」を購入。


kasumi_jinbochou.jpg●神保町「カスミ書房」
「くだん書房」を出て右に廊下を進むとそこにお店。こちらもドアは開きっ放しで、看板は廊下に立て掛けられている。入口に近付くと、中から出て来た店主とバッタリ。長身の南らんぽうのような風貌の方である。廊下で作業する店主を後にして店内へ。こちらは縦長な部屋で、やはりワンルーム的な広さ。右は作業場とガラスケース、左壁際に天井までの棚がズラリ。そこには、アニメ&特撮(専門書から児童書まで)・大百科・ミステリー・児童文学・サンリオ文庫・SF・TV・タレント・児童入門シリーズ・音楽・映画・プロレス・サブカル全般。特に音楽本は大充実で、珍しい本もたくさん並んでいる。ガラスケースの中には、レア物の「ケイブンシャの大百科」が飾られている。本の量は多くないが、その棚は恐ろしく濃厚で原液のような毒々しさ。一冊では力を発揮しない本たちも、棚でガッチリスクラムを組めばたちまち輝き出すことが良く判る。しかしその値段はかなり高めとなっている。ハヤカワ文庫「梅田地下オデッセイ/堀晃」を購入。

部屋もポストも立看板もお隣同士な二店。これからも仲良く営業して下さい!ビルから出ると横の脇道に白猫が二匹。暑さにニャオニャオうだっている。ふぅ…よって件の如し。それにしても「石田書房」の行方は如何に…。
posted by tokusan at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月18日

6/18東京・渋谷 東塔堂


totodo.jpg駅西口を出て、人波に逆らい複雑な形状の歩道橋で『246号』を渡る。線路際に出て、そのままひたすら南へ。左に見える駅ホームが終わる所で右手に曲がると、ゆったりと曲がる上り坂。その坂の中腹で目指すお店を発見!ちょうど一月前の5/18に開店したそうである。…予想はしていたが、オシャレなのである。路上には分厚い本を軽く開いて伏せて立たせたような立看板。四角い白い窓が六つ表紙に開いた本のロゴイラスト。同じ音が三連続する店名…。もちろん店頭台などは無いので、緊張しながら店内へ。通りに面した壁は全面ガラス張り、白く塗られた床・壁・天井、インテリアでもある棚・平台・レジなどはシックな木材でシンプルに造られている。左の壁際には低めの棚、その奥中ほどには小部屋的スペース、最奥には壁棚とガラスケース。右の壁際は高めの棚が壁にズラッと続き、上段と下段に分かれている。腰辺りの分かれ目部分には、小さな平台が付いている。手前のスペースには二台の正方形の平台、そして店の最奥には背の高いカウンターがあり、レジと作業場を兼ねているようだ。そこには清潔なシャツを身に着けた、やんごとない雰囲気の若者が一人。その後ろの窓には木のブラインドが下げられている。左の棚には、イラスト・デザイン・美術関連の雑誌がバックナンバーを揃えて収まっている。上の壁にはポスターが額装され販売中…おぉ!ジャン・ミシェル・フォロン!真ん中の平台には洋書や洋雑誌・エコバッグなどが置かれている。中ほどの壁に囲まれたスペースはギャラリーのようだ。今は電灯は点いていないが、薄暗い中、壁に立て掛けられた「椿説弓張月」のポスターが確認出来る。右の壁棚に目を移すと、日本の建築&建築家からスタート。平台には岸田日出刀の「京都御所」が。下段には大判本や雑誌・図録が上と同ジャンルで収められている。海外の建築&建築家・プロダクトデザイン・民藝・グラフィックデザイン・タイポグラフィ・イラストレーション・絵画がしっかりとセレクトされた充実の並び。柱を過ぎて、美術・日本の写真・写真集と続いて行く。ここまでいい本(欲しい本)を各棚に発見してしまうので、興奮が緊張を上回り、オシャレから精神が救われている…。左の壁を見ると、洋書写真集・海外作家写真集。そしてガラスケースにはプレミア本が並んでいる。木村伊兵衛の「王道楽土」や北園克衛の「真昼のレモン」がっ!いい本が多いです!作家やアーティストの選択がツボを連打してくるので、古い本から図録まで一瞬たりとも目が離せない。値段は元々高い美術系の本ばかりなので、一般的な店と比べると高めではあるが、専門店にしては抑え目の嬉しい値付けなのである。大判の本が多いせいか、買った本は手提げ袋に入れてくれる。うむ、いいお店。オシャレだけど。相模書房「乾燥なめくじ[生いたちの記]/吉阪隆正」を購入。
posted by tokusan at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月17日

6/17東京・中野 BOOK'S To-Be


tobe.jpg中野駅北口、サンモールもブロードウェイも通り過ぎ『早稲田通り』へ。東に進むと、石畳の商店街『薬師あいロード』が見えて来る。そこを100mほど進むと右側にお店が見える。鉄平石が張られた二階の下には、レンガと黒い軒看板。店頭には水が循環する瓶・観葉植物・二本の単行本100均スチール棚。中に入ると、ちょっと大きめな井上陽水の歌声が耳に飛び込んで来る。壁際はグルリと本棚、右側中ほどにレジ、手前に背中合わせの棚が一本、奥に大きめの背中合わせの棚が三本と、左奥に小さめの棚が一本置かれている。各通路には棚に入り切らないのか、カゴに入った本も。棚はほとんどが頭くらいまでのスチール棚である。右壁入口横には100円文庫棚。結構いい本・新しい本が並んでいる…。レジ横には陶器が並ぶ棚があり、販売もされている…自作の器なのだろうか…?レジでは黒服のご婦人がタバコを吸う、新聞を読む…BGMは陽水…。向かいの通路棚はコミック(絶版含む)・杉並関連本(中野区なのに何故?)・美術・図録・建築・音楽。裏側には、コミック・写真・映画・演劇が並ぶ。左壁際には、コミック・コミック&アニメムック・エッセイ&ノンフィクション&雑学文庫が並んでいる。奥のスペースに進むと、右端の通路はアダルト専門…むっ、通路奥に陶芸のミニ工房らしきものが。二番目の通路は、新書・海外文学・海外文学文庫(100均棚あり)。三番目の通路は日本文学文庫で絶版もチラホラあり。四番目には、歴史&時代劇文庫・戦争文庫。左端の通路は少し奥まり、通路棚に雑本、壁際に辞書・政治・社会・ジャーナリズム・戦争・歴史と並ぶ。奥の壁際には、歴史小説・詩・近代日本文学・70〜80年代日本文学・ミステリ&エンタメと続く。広く・浅く・満遍なくなお店である。値段は安め〜普通。本を買い店の外に出ると、商店街のスピーカーから流れてきたのは、映画「ディアハンター」のテーマ…日常でこの曲は切な過ぎる…続く「ゴッドファーザーのテーマ」も哀しいことこの上ない…。文春文庫「直木三十五伝/植村鞆音」を購入。

この後、ブログ「退屈男と本と街」(当ブログの地名索引東京篇を作成された奇特な方である)のコメントから得た情報“淡海書房(2008/08/04参照)が地方移転”を確認するため、新井薬師前に急行。到着すると…確かに無いッ!…しかもどこにあったかさえも判らないッ!と、行きつ戻りつしていると、ようやく新しい健康相談所の場所が跡地であることを確認。あの大量の本と老店主の名残りはどこにもない…うっすら残る日除けの後くらいだろうか。お疲れさまでした。地方でノンビリと過ごして下さい。
posted by tokusan at 17:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

6/15東京・板橋で旧中山道沿い二店!

ホームの北端にしか出口のない駅を出て東口へ。ロータリーを抜け、近藤勇のお墓を右に見ながら北上。『旧中山道』にぶつかった所で左に曲がると、すぐにお店が…あぁっ!?おばあさんが戸に鍵をっ!「閉めちゃうんですか〜」と思いながら店先を見ると、均一台は出しっ放し。むぅ、これはすぐ戻って来ると見たっ!よし!先に西口のお店に行こうと、そのまま踏切の方に向かうと、お店のおばあさんが歩いているのを発見。…は、速い!見たところ70は過ぎていると思うが健脚である。青梅がドッサリと入った袋を提げ、スタスタスタと均一の素早いスピードで進んで行く…お元気そうで何よりである。


futago.jpg●板橋「ふたご堂」
西口ロータリーを北に進むと、すぐに『旧中山道』にぶつかる。そのまま西へ進むと『いたばし縁むすび通り』が出現。さらにずんずん真っ直ぐ進むと、信号脇に『本』の文字が見える。細長いマンション一階部分の店舗である。黄色い日除けには『街のふるほんや』と言うキャッチコピー。店頭にはゲーム機が一台にガチャガチャが六台、一冊100円三冊200円の特価本棚(ライトノベル多し)が一本、コミック棚が一本、雑誌ラックが一台、コミックの詰まったロッカーが一台置かれている。中に入ると縦長の店内は、何だか騒がしい独特の棚造り。上の棚から本が垂れていると言うか迫り出したりしている…通路にも独特な無勝手流手法で本が積み上がるが、下の方には平行四辺形になっている本も…。両壁際は本棚、真ん中に背中合わせの棚が前後に一本ずつ、右側の通路は少し短くなっており、奥はアダルトの小部屋が作られている。左側の通路はすべてコミックで、そのまま奥まで突き進むとコミックの洞穴のようなカウンターに座る店主に会える…ちょとタバコ屋に見えなくもない。レジ下にはゲーム攻略本も。右側の通路に入る。左の通路棚は文庫で埋められており、手前が雑学・ノンフィクション・日本文学、下部には新書やノベルスも。奥には日本文学文庫が続いているが、作家50音順が横の列に続く方式である。向かいの右壁には、実用・ハーレクイン・児童書・エンタメ系文学・下の小さな棚に乱歩&横溝・美術・文化・科学・ノンフィクション・教養系文庫・時代劇文庫・海外文学文庫(『シャーロック・ホームズ』と言う分類があるがホームズ物は一冊も並んでいない…)・官能文庫と続いて行く。新しめの本が中心の、キャッチコピー通りの正直なお店である。値段は安め〜普通。お得なスタンプカードあり。ご主人は白いTシャツにジーパンの織田裕二の様なスタイルだが、とても柔らかで丁寧である。新潮文庫「トリエステの坂道/須賀敦子」を購入。


kimoto.jpg●板橋「木本書店」
と言うわけで『旧中山道』を東」に引き返し、踏切を渡ると…おっ、おばあさんはもう戻って来たのか、扉がちゃんと開いている!さすがである。車道が真横の店頭には、緑のちょっと汚れた日除けの下に、右に100円均一の単行本とコミック棚、真ん中に単行本が横積みされた平台…下には横になった一輪車が突っ込まれているが…左には100円文庫の平台。ここはカバー無しも多い。中に入ると薄暗い…奥の帳場の上の蛍光灯しか点いてない…。古い年季の入ったお店だが、手入れがしっかりと行き届き、本の並びもキッチリしている。壁は天井までの作り付けの棚で、奥の角部分も斜めに棚が設置され、本の背が流れるラインを形成している。真ん中には背中合わせの棚が一本、右入口の脇にはガラスケース、窓際には全集が積み上げられている。左の壁棚は、時代劇&歴史小説・最近刊文学・日本文学・文学評論・映画・演劇と並び、帳場の上にも映画&演劇の棚が続く。…文学と映画に古い本がっ!帳場では健脚おばあさんが、近所のおばあさんと楽しそうに井戸端会議中。通路棚には、日本文学・海外文学・時代劇の文庫が並び、ここは割と新しめの本が中心。左端に岩波文庫が固まっている。いったん外に出て右側の通路へ。左の通路棚には、実用・図録・将棋・囲碁・建築・図案・刀・美術とここも古い本が中心。壁際には帳場横から、演劇・戯曲・能・狂言・江戸・歴史・パソコンと並び、ガラスケースには能・狂言・文学・美術のプレミア本が収められている。非常にしっかりとしたお店である。全体的に古い本が多いが、映画&演劇の充実ぶりはかなりのものである。資料&学術本多し。ただしスゴイ本にはしっかりとした値段が付いている。全体的にも値段が高めだが、埒外のジャンルには安いものも。おばあさんは未だに会話中。「アタシはもう旅行に行かない!どっか遠くまで行って楽しいけど疲れて、でも帰って来たら休めるわけじゃないし…店番あるでしょ。寿命縮めてるようなもんだよ〜」……うぅっ、お願いですから旅行に行って下さい。そして帰って来たらしっかり休んで下さい。お店が閉まってても大丈夫です!そして長くこれからもお店を続けて下さい!河出文庫「ローリング・サンダー航海日誌/サム・シェパード」を購入。

本日は打ち合わせが迫っているので、板橋ツアーはここまで。『旧中山道』の先にはまだまだ古本屋があるそうなので、これからは板橋も巡回地区に組み込み、地道にご報告していこうと思う。それにしてもつくづく思うのは、東京にはまだまだ古本屋さんが多いということ。行くべき所があるのは、嬉しいことなのです。
posted by tokusan at 21:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月14日

6/14東京・目白 貝の小鳥


kainokotori.jpg改札を出ると、そこは線路の上の目白橋。空の割合が多い空間である。目の前の『目白通り』を渡って西へ。三つ目の信号『目白三丁目』を北へ。するとすぐに西へのびる横道がある。そこに入り込むと箱のような建物の前に、貝と小鳥をモチーフとしたロゴが描かれた旗のような看板と、小さなワゴンや椅子の上に乗る本を発見。目指すお店のようである。105円の児童文学や315円の絵本&自然写真集などが並んでいる。緑の引き戸を開けて中に入ると、奥のレジから「いらっしゃいませ」と声が掛かる。床もテーブルも棚も木製の落ち着いた空間で、BGMも抑え気味。左壁には小さな本棚が二つ離して置かれ、右壁には大判の本も入る特製の棚が六列設置されている。真ん中には大きなテーブルや小さいテーブルが置かれているが、そこにあるのはすべて子供用玩具。木製のモノを中心に、人形・積み木・知的玩具・パズル・木馬・カルタなど多種多様な色とりどりの、思わず手に取りたくなるようなモノが美しく輝いている。壁際にも空いている部分には様々なモノが飾られ、額装されたイラストなども。中でも田島征三の力強い原画は圧巻。恐らくは「ちからたろう」の一枚であろうか。値段にも当然のごとく力が入っている。本題の古本はと言うと、左側手前の棚は文庫が並び、旅・紀行・エッセイを中心にセレクトされた棚造り。奥の棚には児童文学の文庫&新書が収まり、下のほうには児童文学評論も。右の壁に移ると、入口横には525円のドリトル先生。そして右壁棚は、日本作家絵本・海外作家絵本・洋書絵本、そして少量の美術雑誌。間に田島征三原画を挟み、児童文学・児童文学評論・エッセイ・日本文学・旅・紀行・美術・図録が並ぶ。そしてレジ横にはアンティーク調の小さなガラス戸棚があり、古い児童文学・プレミア本が飾られている。レジでは物静かな雰囲気の女性が丁寧に応対。店のハンコが押された白い袋に本を入れてくれる。キレイな本がほとんどで、棚並びも質が高い。値段は普通だが中には安めの本も。旺文社ジュニア図書館「ぼくのおじさん/北杜夫」を購入。

道をちょっと引き返し、先ほどの北への道を進んで行くと、やがてたどり着くブックギャラリー…しかし閉まっている。せっかくここまで来たのだからと「旅猫雑貨店」を経由して帰ることに。童心社「どこからきたの こねこのぴーた/与田準一・安泰」(安泰の動物絵は世界最強である!)理論者「児童文学名作のふるさと/西本鶏介」を購入してしまう。
posted by tokusan at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

6/13栃木・足利で白い街路の中二店!

週末に遠征ツアーを敢行!最初に着いたのは『足利駅』ではなく、東武伊勢崎線の『足利市駅』(あ、『市』がついてる)。森高千里の歌で有名な『渡良瀬橋』を渡り、『東の小京都』と謳われる街を目指して進む。しかし閑散としている…街路が白い…まるでスペインか南米のよう…そして映画「ときめきに死す」の街のよう…。


shubundo.jpg●足利「秀文堂書店」
駅南口を出てすぐの通りを右へ。歩道橋を潜り200mほど先の陸橋を潜ると、ちょっとオシャレな若者のお店が集まる地帯(相変わらず人の姿は見えないが…)。その一角にお店はある。街の雰囲気から考えると、古本屋より周りの店が浮いている感じなのである。日除けも壁も看板文字も、陽に焼けて白くなっている。下には合板がボロボロになった平台と棚、左右にも壁棚がある。平台には雑誌と実用ノベルと「美味しんぼ」と「BE-BOP HIGH SCHOOL」。左右壁棚にはタレント本を含む実用ノベルス(おぉ、今をときめく坂東英二の本が!)…すべて白い。右の入口から中に入ると薄暗く各通路がとてつもなく狭い。棚の間隔がかなりタイトなので、身体を横にして滑り込ませるカタチ…よって棚の下部を見るのはかなりツライことになる。左右両壁とも本棚、入口裏にも本棚、真ん中に背中合わせの棚が三本、右奥にレジ、左奥は本棚となっている。向かいの洋服屋では、日本語歌詞のロカビリーをエンドレスで流しており、それがこちらの店内まで流れ込むのには閉口…。右通路はビニールに包まれたコミックがズラリ。奥のレジ横には映画や文学本も少量並ぶ。二番目の通路は、右に実用ノベルス・ノベルス・官能小説、左にはカルチャー・エッセイ・日本文学・アダルトビデオが収まる。床のマットは擦り切れてコンクリが剥き出しになっている。入口裏棚は文庫揃いを中心としている。三番目の通路は、右に教育・エッセイ・文学・ミステリ&エンタメ、そして下段には新書が並んでいる…が、やはり目を通すのは相当骨を折らねばならない。左には日本文学文庫がズラリ。エンタメ系が多いが、絶版を多数含んでいる。それは左端の通路右側の文庫棚も同様である。それにしても下に積み上げられた大量の古いBLノベルスは一体…誰かの蔵書を一括して引き取ったのだろうか?左壁棚には、児童書・経済・経営・学術書・科学・社会・文学・政治・戦争・映画、角を曲がりレジ横に郷土史や地方本が集まる。昔の街の古本屋で、ゆるゆるとタイムカプセル化が進行中…だがまだしっかりと風の吹く場所もあったり、本を保存する意気込みが伝わってくる。しかも探せば探すほど面白い本が手の中に。70〜90年代の本が中心で、タレント本・BL本が何故か目に付く。値段はもちろん安めである。そしてレジスターは古く(アンティーク的にではない)黄色に変色…年季とは時に恐ろしい現象を生み出すものなのですね。文藝春秋「われらアジアの子/三木卓」講談社現代新書「風蘭/岡潔」を購入。


nakanishi_shoko.jpg●足利「古書 尚古堂」
駅北口から北西方向にある『石だたみの道』へ。『孔子様通り』に入って、すぐの横道にお店の立看板を発見。そのまま『足利学校』に向かって進むと、すぐにお店である。看板には『中国書画・中国グッズ・アクセサリー』とあるが、あまり普通の本は売ってないのだろうか…店構えも何やら中華風で、『招福唐辛子』なるものも下がっていたりする。多少不安を覚えながら近付くと、左のラックには三冊500円の日本文学単行本と四冊500円の岩波新書…結構いい本が並んでるぞ。右には紐で括られているがバラ売りの和本や古い教科書。一段上がり店内へ入ると、奥のカウンター前に座ったご婦人が「いらっしゃいませ」と元気に挨拶。その前には床にグデ〜っと伸びたシーズー犬。入口両脇にはガラスケース、右壁には短めの棚、左壁には長めの棚、真ん中にはちょっと低めの背中合わせのが一本、床は板張りで歩くと『ゴッゴッ』。左のガラスケースには中国のアクセサリー、そして壁には販売もされている中国の風景写真。その横から、大量の時代劇小説がスタート!古い本が多く見応えアリ。その後には歴史小説や中国本・中国文学が続いて行く。下には紐で括られた「かがくのとも」なども。向かいには、美術・日本文学・文庫・新書・戦争・ビジュアル本が並ぶ。右側通路のガラスケースには、高値の日本文学本が飾られている。夏目金之助・芥川龍之介・萩原朔太郎…錚々たるビッグネームである。しかしケースの左側半分には、本の上に巨大な皿が置かれている…本は大丈夫?通路棚には、地元本(おっ、群馬の『みやま文庫』も!)・文庫・新書・古〜い日本文学が収まる。右壁棚には、句集や文学評論が集められている。シーズーの横をそうっと通過すると、カウンター奥の床からただならぬ視線を感じる…あぁっ!灰色の雑種犬が怯えた目でこちらの様子を伺っている!可愛いぞ、と思った瞬間に犬はたちまち奥に逃げ込んでしまった。それを見たご婦人が「まっちゃん、まっちゃん、大丈夫だよ。コワクないんだよ。遊んでくれるんだよ〜」とまっちゃんをわざわざ連れて来てくれた。飼い主さんが傍にいると多少安心するのか、怯え続けながらも頭を撫でさせてくれる。「この子は施設から引き取って来たから、ちょっと人見知りが激しいの」と詳しく説明して頂く。そこにまっちゃんに構い過ぎたのか、シーズーが私に猛アピールを始めてしまった…可愛いヤツらめ!ちなみにシーズーは『ジョン』、まっちゃんは『まつり』が本名とのこと。本は質の高いものが揃っている。時代劇と日本文学が見所だが、お値段はかなりしっかりめの隙無しである。東方新書「浅草の灯/濱本浩」を購入。

足利にはみなさん車で来られるのか、『石だたみの道』には観光客がいるのだが、一歩そこから踏み出すとガラ〜ン。足利駅駅舎なんて最高にカッコいいのに。そういえば道行く人に「今向こうで“なんでも鑑定団”が撮影をっ!」と報告しまくってる親父さんがひとり。さっき見かけてから一時間以上経つのだが、まだ報告中。その郷土魂にカンパイ!
posted by tokusan at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

6/12東京・高円寺〜阿佐ヶ谷で合せ技一本!

今回はいつもとは違う古本がメインではないお店を二店。松ノ木のお店は前から知っていたのだが、正直取り上げるべきかどうか迷い続けて幾星霜…で、結局はツアーせずにいたのだが、ついさっき新しいお店を高円寺で発見してしまい『場所も近いし一緒に紹介すれば何とかなるのでは!』と強引にまとめてみることにした。


hachimakura.jpg●高円寺「ハチマクラ」
駅南口から大通りを南下。三つ目の信号を左折し『南中央通り』へ。200mほど進んだ『高円寺』信号前に、出来たばかりのお店がある。路上の立看板には『紙モノ・古紙・古道具・文具・雑貨』と書かれているが、古本も売られている。歩道の道路側に古道具と共に置かれた平台。そこには単行本と文庫本。店のウィンドウ前にも小さなワゴンがあり、単行本と文庫本…数はそう多くない…「ガープの世界」があっちにもこっちにも…。中に入ると薄暗く、木の床・木の棚・木のラック・木のカウンター…まるで欧州の小さな街角にあるお店のようである(想像)。文具や古道具が中心で、中には新品も置かれている。古本はと言うと、入口右横に洋書や絵本、右奥のラックに「講談社のディズニー絵本」や雑誌など。左壁の中段に、古い教科書・児童書・スタイルブック、昆虫採集の本なども。雰囲気は緻密で完璧。云わば「旅猫雑貨店」の洋版といった趣である。ただし本の量は少なく、あくまで添え物的扱いである。そして驚くべきことは、この雰囲気をすべてぶっ飛ばしてしまう、ドン・キングのような髪型(サンバイザー着用)の男性がレジに座っていること…店主なのか、店員なのか…果たして!?文春文庫「お笑い男の星座 芸能私闘編/浅草キッド」を購入。


amanaya.jpg●松ノ木「AMANAYA AI2」
新高円寺と永福町の丁度中間辺りに『松ノ木住宅』と言う所がある。そこのメインストリート『松ノ木八幡通り』にお店はある。…街のリサイクルショップである。しかしいつ見ても中途半端に古本の量が多い。メインは古着・玩具・雑貨・煙草などだが、表に置かれた棚には、コミック揃い・コミック・実用ノベルス・文庫が並ぶ。左でも服の裏からコミック揃いが顔を見せ、店内にも横積みされた文庫やコミックがある。…しかし!案の定買う本は見つからず…すみません。

古本をちょろっと売っているお店は案外多い。しかし当然と言っては申し訳ないが、いい本が売られていることは少ない。かと言って黙殺するのも忍びないのが正直なところ。今まではあえて見逃してきたが、今後は何かしらの必然性を見つけ出し、積極的に紹介していきたい…と、偉そうに宣言したが、次は一体いつになるやら…。
posted by tokusan at 18:49| Comment(2) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月11日

6/11東京・下神明 星野書店


hoshino.jpg改札を出ると目の前には難解な道々…方向感覚を失わぬように、東急大井町線を背に、恐る恐る東南東へ。するとやがて商店街が直線に続く『三間通り』に行き当たる。この辺り特有の、昔の匂いを色濃く残す商店街である。『柔道修行所』なんて建物が…。通りを南に進むと、右側に緑の日除けのお店。店頭の車道に自転車が置きっ放しなのは、車の駐停車避けであろう。その後ろの歩道に、小さな木製の平台…文庫が面出しでピッチリ並び、一冊30円!もはや駄菓子の値段である。中は薄暗く、その古さは商店街と足並みをしっかり揃えている。壁は左右とも本棚、真ん中に平台付きの背中合わせの棚、奥に帳場があり通路は逆“U”の字型である。入った瞬間にチャイムが遠くで鳴り響き、ガラス障子を『ラッ!』と開けてご婦人が登場。帳場に座りテレビを点けて店番開始。時々放たれるサーチライトのような視線は意外にも鋭い…。右壁棚は歴史・時代劇小説から始まり、海外文学・ミステリー・日本文学・またもや歴史小説・コミック・文学全集が並ぶ。下には一冊50・100円のノベルス&コミックが平積みされている。向かいには、歴史・古代史・江戸・官能小説(ノベルス&文庫)が収まり、下にはアダルト雑誌が並ぶ。左通路に移動。壁棚は、趣味・実用・辞書・文学評論・社会・経済・少量の新書など。向かいは文庫棚で、日本文学と時代劇文庫、下には一冊50・100円の文庫が横積みで並ぶ。昔の街の古本屋さんと言う雰囲気。棚は70年代〜現代の本が中心。店内は手入れが行き届き清潔である。そして本は激安!実は最初は、この先の『二葉一丁目』交差点横にある「名塚書店」を訪ねるつもりだった。しかし無情にも降ろされたシャッターが…と言うわけで、たまたま道すがらに見付けたこのお店をツアーすることに。見付けた時は非常に嬉しい瞬間でした。そして下神明、要再訪である。筑摩書房「現代日本文学大系別冊 現代文学風土記/奥野健男」を購入。
posted by tokusan at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする