2009年07月30日

7/30東京・五反野 四季書房


sikisyobo.jpg駅から出て『五反野駅前通り』を北へ。サンクス手前の脇道で立ち止まり、空を見上げると巨大な『弘道商店街』のアーケード。商店街には見えない住宅街的な道を、東に50mほど進むとお店の前にたどり着く。この辺には商店が密集しており、お店の隣りも和装小物屋と豆腐屋さんとなっている。白地に青字の立看板。日除けは巨大なプラ製で、ここも青い文字がよく目立つ。店頭には、平台や小さなダンボール箱、雑誌ラック二台に本や雑誌が並ぶ。平台には古い単行本も並び要注意(真鍋博挿絵の「記憶術」が80円!)。窓ガラスには山岳や清流のカレンダー的写真が貼り出され、その間には文学本が並ぶ本棚の姿も。中は静か&狭めで、しっかりと整理整頓が行き届いている…奥から『ガランガラン』と聞こえるが、一体何をしているのだろうか…。左右両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、左側にはさらにガラスケースとその脇に小棚あり。左店奥がガラス窓の本棚、右奥が帳場となっており、ご婦人が『ガランガラン』しながら見え隠れ。右の通路棚には最近の文庫が詰まっている。ミステリ&エンタメ・時代劇がほとんど。左の入口横には、純文学文庫や児童文学が集まる。その頭上に渡された棚には、幻想文学や伝奇小説・文学本。左壁際は、実用のビジュアル本・美術図録・ビジュアルムック・漫画関連本・昆虫・魚・動植物・山岳関連と並ぶ。手前ガラスケースには、上に澁澤龍彦の「快楽主義の哲学」やここにも漫画関連本。ケースの中には豆本や趣味の箱入り本が収まっている。脇の棚には辞書類。奥のガラスケース左には山岳関連本、右には探偵・幻想・文学・のらくろ関連など多種多様。右側通路に移ると、ご婦人がようやく帳場に着席…その前にはナゾの金属板、手にはラベラー…おもむろに『ガッチャン、ガランガラン、ガッチャン…』と何かを貼り付けて行く…こ、これは内職!何と勤勉な!時間を寸分も無駄にしないその心掛けっ!…おぉ、こんな昼間に目を血走らせ古本を眺める私とは大違い…。その作業中横の小さな棚には、探偵&推理小説。右壁際に移っても、そこには推理小説、そして戦争関連・漫画関連・日本文学。さらには日本大衆文学&時代劇小説…あまり見掛けない、特殊な昭和30年代な個性的本棚となっている。通路棚には、アダルト・日本文学・詩歌と並ぶ。漫画関連・山岳関連・大衆文学が光り輝くお店である。値段はしっかりな値付けだが、しっかりの中でも安めな設定である。本を帳場に差し出すと、内職の手を休めニッコリ笑顔で「ハイ、いらっしゃい」。本をしっかりと拭いていただき、そのうえ100円引き!ありがとうございます!薔薇十字社「ドラキュラ・ドラキュラ/種村季弘編」小学館「白土三平研究/尾崎秀樹編」を購入…二冊とも血のように真っ赤な本なのでした…。
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2009年07月29日

7/29東京・日野 自由書房


jiyushobo.jpg土塁のような駅から階段を下り改札から出ると、目の前にはずいぶん小さくなった『甲州街道』。東に進むとすぐに『日野駅前東』の交差点が現れる。そこから脇道を北に50mほど進むと、住宅街に相応しくないお店の姿が見えてくる。店頭に溢れかえる本、アパート一階から迫り出す店舗、枠だけになった看板の真ん中に風雨に晒された板に書かれた読み難い店名…。しばらく興奮気味に、近目に遠目に様々な角度からお店を眺めて楽しむ。青い日除けの下には本がギッシリ。状態はそれほど良くはない。右側は文学文庫を中心に、新書・単行本も交えタテヨコに詰まった棚。ベニヤの台もあり、そこにも平積みされた本が…そしてその本の間に今日の夕刊が挟まれている!…どうやらここに配達する時は、店頭本の間に挟むのがルール!左側は推理小説文庫専門棚。こちらには長机が置かれ、上には文庫本。真ん中の茶色く淀んだガラス戸には、楽しげな動物のシルエットと共に「ALWAYS」と「K20」のチラシ。半開きの戸に手を掛けると…お、重い。一瞬閉まってるのか?と思ったが、力を入れるとゴトゴト動いてくれた。ヒヤッとした店内に響き渡る、大きな杉下右京の声。周りには棚から溢れ出した本の山たち。一歩右に進むと、奥の帳場に座る店主と目が合う…明らかに闖入者を見る視線!キャップを被ったおっちゃん店主に、取りあえず会釈し、スッと棚の陰に逃げ込み店内のスキャニングを開始。壁はぐるっと本棚、真ん中手前に背中合わせの棚が二本、奥左にも一本、右奥には本の山に囲まれた帳場がある。各通路の棚下には、胸の辺りまで積み上がった本の山(乱雑)。特に左側入口横の山は、通路を完全に塞いでしまっている。入口右横にはコミック揃い(これは各所にもあり)、右壁棚は社会・風俗・文学・歴史・古代史が収まっている…その奥には大量のアダルトビデオ。左の通路棚は「警視庁史」などの資料本が見え隠れ。真ん中の通路は両側共コミック。帳場横に進み奥の棚を眺める…ホコリだらけの本に囲まれ、テレビのセリフをBGMに、店主共々押し黙り密室の中…あえて意識すると相当妙なシチュエーションである。棚には、文学文庫と官能文庫、裏側にも文学文庫と時代劇文庫。店奥の棚には全集や箱入り本が並ぶ。左の壁棚には、歴史小説&時代劇・エッセイ・日本文学。手前の通路棚は、海外文学文庫とコミック文庫が収まる。とにかく乱雑でホコリだらけである。本棚は二重、そして積み上がった本に隠された棚…この店のすべてを把握するのは、非常に困難な作業となるだろう。しかし古い本も多く、思わず軽発掘作業に没頭してしまう。この空間は、もはや現世とは隔絶されている!唯一のつながりは、テレビから滔滔と流れる杉下右京の声のみである(それにしても古本屋さんは『相棒』を見てる率が高い気が…)。彼の推理が終わるのを見計らい、帳場に二冊の本を差し出す。「すいません、二冊とも値段が付いてないんですけど大丈夫ですか?」すると本を開くこともせずに「ん、二冊で200円」。即答であった。思わず「ありがとうございます」とペコリ。二枚の硬貨と二冊の本をワイルドに交換すると、「ありがと」と小さな声。戸を開けて外に出ると、無事に現世に帰還出来たことにホッとする。入ると時間と空間が捻れてしまう、不思議なお店である。番町書房「ニヒル病患者/宇能鴻一郎」双葉文庫「ルパン三世1/モンキー・パンチ」を購入。
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2009年07月28日

7/28東京・笹塚で実は姉妹店二店!

以前「パリ、テキサス」のVHSを買ったお店をツアーしようと思った時、駅前にも確か似たようなお店があったことを思い出す。一度も入ったことはないが、一緒にツアーすることを決意し、お店に向かってみると……。


video_ya.jpg●笹塚「VIDEO-YA」
駅改札を出て、高架下のキレイな商店街を真っ直ぐ進む。道路に出て北へ向かうと、『甲州街道』沿いの角地に建つお店はすぐである。メタルのプレートや看板に書かれた店名は「VIDEO-YA」…古本屋の気配は微塵も感じられない。しかし大量の店頭台に並んでいるのは、漫画雑誌・廉価コミック・週刊誌・雑誌、そして単行本・文庫の105円台(この時は105円を70円に値下げ中)。そしてそこには何と、今日のスポーツ新聞朝刊も60円で売られている!古本ならぬ古新聞か!?中へ入ると、何だか映画のセットめいた空間。壁を取り巻く棚の上にある、多数の『VIDEO』のネオンサインが、より一層その思いを強化する。…どうやら元は店名の通り、レンタルビデオ屋だったのだろう。右側に奥への通路が二本あり、手前はアダルトゾーンへの道、奥は廊下のようなコミックコーナーとなっている。左にレジがあり、真ん中に背中合わせの棚が三本。Tシャツが掛けられた衣装掛けも置かれている。右側はほとんどがコミック、左側に古本が集まっている。真ん中の背中合わせの棚には、日本文学文庫と105円棚。新しい本が中心だが、下の細い平台も合わせて棚を眺めると、しっかりとセレクトしているのが判る。左奥の背中合わせの棚には、新書・エッセイ・ミステリ&エンタメが揃う。壁際のレジ横には、少量のレンタルDVD…まだちゃんとレンタル業続けてます!左壁の中央辺りに、教養&雑学文庫・サブカル・アート・芸能が並ぶ。奥にはセルDVD。本の量も少なく、均一以外はそれほど安くないが、棚はちょっとだけ通常の新古書店を越えている。目標はヴィレッジバンガードの古本屋バージョンか?もっともっと突き詰めれば、面白いことになりそうである。河出文庫「二匹/鹿島田真希」を購入。


baku.jpg●笹塚「ソフトコンビニエンス BAKU」
「VIDEO-YA」を出ると壁面にカレーライスやハヤシライスの写真と共に、一枚の地図を発見…見るとこれから行こうとする店の場所が書かれている…何と姉妹店だったのか…初めて知りました。と言うわけで『甲州街道』を西へ100mほど進むと、ビルから歩道を覆い尽くす巨大な日除けに出会う。ガラスウィンドウには店名のネオンサイン。そして歩道の両側に大量のラックが並び、道行く人は雑誌・漫画雑誌・廉価コミック・ビデオの間を通過する破目に。壁にはスタッフ募集の貼紙があり、「VIDEO-YA」「BAKU」共通の募集となっている。その応募条件のひとつに『カルチャー全般に興味があること』とある!もしかしたら入店試験があるのだろうか…そこでは一体どんな問題がっ!?店内に入ると、かなり大きめなBGMと賑やかな色合いがお出迎え。入口近くには雑誌・DVD・ゲーム攻略本、奥にレジがあり、そのさらに奥にコミックゾーンが続く。古本ゾーンは左側のウィンドウから見える辺り。窓際には低めの棚、壁際も棚、右横の階段脇の凹みにも棚。ちなみに二階は、CD・DVD・GAME売り場とまんが喫茶となっている。部屋の真ん中にはディスプレイテーブルと背中合わせの棚が一本。テーブルには文学&アート本、その後ろの棚脇に200均棚があり、文学を中心とする単行本が詰まっている。窓際は、雑学文庫・新書・ミステリ。角を曲がり、海外ファンタジー小説・ノベルス・新入荷本・エッセイ・タレント・自己啓発と並ぶ。さらに角を曲がると、社会・経済・ノンフィクション・実用・105円棚(現在は70円)と続く。真ん中の棚は日本文学文庫が収まる。階段脇のスペースは『ハードコアの広場』と名付けられ、サブカル・アート・特定作家の文学・教養・官能文庫・海外文学文庫が並ぶ…広場と言っているが、人ひとり入るのがやっとである。前のお店と同様新しい本なのに、棚にしっかりと流れが生まれる予兆。90〜ゼロ年代を見据えた、若芽のような棚である。20〜30年後には、これも権威ある棚になるのかもしれない…。値段も前店と同様。レジで精算していると、その近くにも105円→70円ワゴンがあった。さらに後ろの小テーブルに、宇宙戦艦ヤマト本とエヴァンゲリオン本が集められている…その調子でどんどん突き詰めて行くがよい!講談社BOX「DDD2/奈須きのこ」を購入。

新宿に近い京王線沿い、昔はもっとお店があったそうだが、段々とその数を減らしていっている…。今日のこの二店は、ぜひとも有望な新戦力を入店させ、新しい古本道を切り開いていただきたい。そして「一信堂書店」と共に笹塚を盛り上げていただきたい!
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2009年07月27日

7/27東京・新宿 ジュンク堂書店 新宿店


jyunku_shinjyuku.jpg新宿駅東口にある『新宿三越アルコット』…いつの間にヘンテコな名称が加わったのだろう…。ここの六・七・八階に入っている「ジュンク堂」は、紛れも無い新刊書店。しかし今、「京阪神 本の集まるところに人は集まる」と言う特集が組まれ、古本も販売しているとの情報を入手!と言うわけで傘を差しながら、おっとり刀で駆けつけてみた次第。エスカレーターを六階まで上がると、降り口の左に広がるナナメの棚。棚の端には様々なチラシ類が貼り付けられた、特集立看板が立てられている。そのタイトル文字は床にまで進出しており、非常に読み難い事態に。棚の六列が特集に当てられており、やたらと情報量の多い賑やかな棚となっている。様々なお店や出版社が参加しているが、古本を並べているお店をピックアップすると、「大阪:メガネヤ(雑誌・グラビア誌・ビジュアル本)」「大阪:Berlin Books(アート本)」「神戸:ちんき堂(もはやサブカルを越えて行くB級本)」「大阪:WILD BUNCH(映画・芸能)」「京都:KARAIMO BOOKS(九州関連本)」「大阪:書肆アラビク(幻想文学)」「京都:萩書房(グラビア・民俗学・風俗)」となっている(ジャンルはここの棚のもの)。一軒一軒の本はそれほど多くはないが、これだけ集まれば充分立ち寄る価値あり。ショップカードやカタログが置かれ、店内の様子や店主の写真も貼り出すなど、お店への興味がムクムクと湧き上がるディスプレイ。…この中では「Berlin Books」にしか行ったことが無い…他のお店はまだ未踏の地…くぅ、いつの日か必ずや!この特集棚は2009/10/15まで。そう言えば紀伊國屋の二階の古本文庫棚は、いつの間にか消失していたなぁ…。「KARAIMO BOOKS」棚にて、岩波新書「水俣病は終わっていない/原田正純」を購入。
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2009年07月26日

7/26千葉で鈴木から斉藤、そして海へ二店!

7/5に頂いたコメントを元に、一昨日に続き千葉に上陸!この奥深く底の見えない千葉シティーは、今日は私に何を見せてくれるのか…。


suzukishobo.jpg●西千葉「鈴木書房」
改札を出て半地下のような構内から南口へ。ロータリーを抜け、北西にのびる『西千葉マロニエ商店会』を進む。人気は無く、強い日差しが通りのコントラストを際立たせている…まるで戒厳令の出た街のよう…。200mほど進むと、右に『古本売買』の力強い相撲文字の看板。しかしさらに近付くと、この看板がひしゃげているのに気付く。トラックにでもぶつけられたのだろうか…まるで身悶えしているかのようだ。マンション一階店舗、茶色い長い日除けの下には、均一棚が三本、左に雑誌ラックが固まっている。文庫・新書(少なめ)・コミック…すべて一冊30円・五冊100円の超安値!本は意外にもちゃんとしております。これならがんばれば、五冊抜ける時もあるかも…まぁがんばる必要はまったく無いのだが。中に入ると古い本の匂い。天井が低めで事務的な印象である。壁際は本棚、真ん中に長めの背中合わせの棚が二本。入り口左側にレジ兼作業場があるが、店奥にも向かい合うように作業場らしき大きな机が置かれている。入口右横には、児童文学・辞書・実用・ビジュアル雑誌の棚。右端の通路、壁棚は一冊50円・五冊200円の単行本エリアからスタート。もうこんなに安いと喜びと言うよりは、逆に気が引けてしまいます。内容は文学から実用まで、実に多種多様。古い本もチョロチョロ混ざっている。表の均一棚と同様、五冊抜き取る豪傑は出現しているのだろうか…気になるところである。その後には、ビジネス・詩歌・日本文学・歴史・全集など続いて行くが、量も少なくがら空きの列も多い。最後にはアダルトDVD。向かいの通路棚には、コミック・ハーレクイン・ノベルス・文庫と並び、ここも一冊50円・五冊200円となっている。最後にVHSビデオ棚。真ん中の通路は両側共コミックとなっている。ここでお店に、初老の男性と日傘を差したご婦人が一緒に入って来た。「ただいまぁ」「お帰りなさい」…どうやら店主夫婦のようだ。ご婦人は「暑い暑い」と言いながらすぐに奥に、店主はレジで店員さんと言葉を交わしながら一服中。仕入れた同人誌の値付けについて、熱心に話し込んでいる。「これだとプレミアはつかずに普通の値段ですね」「そうかぁ〜」「でもBASTARDの作者の同人誌は高いですよ」…奥が深そうだなぁ。左端の通路は、壁際にアダルト&エロ・音楽・美少女コミック・同人誌・全集・歴史・民俗学・教科書&専門書が並ぶ。その他にもレジ横にはCD棚とLP&EPのラックがあり、懐かしいジャケットたちが収まっている。向かいの通路棚は、日本文学文庫・ノベルス・新書が並ぶ。ここにある本はとにかく安い。しかしどうやらお店の方は、ネット販売に力を入れているようで、棚も空き気味、並ぶ本も雑本的。毎日顔を出していれば、いい本に巡り会うこともあるかも。その証拠に、明らかに地元住民な方たちが、次々と店に入って来るのだ。そして気になるのは、レジ後ろのビニールに包まれた裸のVHSビデオ…一体何のテープなのだろうか?奥の作業場では店主たちがパソコンに向かい、仕入れたビデオの話をしている…。講談社文庫「夜の神話/たつみや章」を購入。


saito_furuhon.jpg●稲毛海岸「斉藤古本店」
駅を出て京葉線高架下を蘇我方面へ進む。300mほどで行き当たる『海浜公園通り』を北東へ。200mほど進み『こじま公園通り』を南東へ。真っ直ぐ歩き続け、巨大スーパー『ライフ』を過ぎた辺りで、右手にお店が見えて来る。三軒並びの二階建て店舗兼住宅。左端に風雨に晒された感のオレンジの日除け。下のサッシガラスには、古いタッチのドラえもんキャラオールスターズと両津勘吉のイラスト…。店頭には脚立と少量の雑誌が並ぶラックのみ。開け放しの扉から中へ入ると、冷房のかかっていない店内。小さなお店かと思ったら、高い天井・大量の本・奥まで続く棚、そして全体を覆う茶色いトーンにクラッとくる。入口近くには、本棚に挟まれ背中合わせの棚が一本。そこを抜けると左にレジがあり、壁はぐるりと本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本ある。入口左側の通路は、最近刊文学文庫が並び、通路棚裏に古めの文庫も集まる棚造り。右壁棚には、千葉の郷土本・ハーレクインなどが並ぶ。そして奥のゾーンに踏み込むと、そこはお客にとっては全く道標の無いカオスゾーン。ビニールに入った大量の本がタテヨコに、本棚にギュウギュウに詰まっているのだが、とにかくジャンルの見当が全くつかない状態!棚にカタカナと数字の分類番号があるところを見ると、ただひたすらネット販売に特化した棚となっているようだ。訪れた客は、こちらもただひたすら棚の端から端まで見て行くしか、手立ては無いのだっ!むぅ〜しかし目を釘付けにする棚だなぁ〜…いい本が多い。文学・ノンフィクション・世相・風俗・歴史・紀行・思想・映画・自然科学・コミック・性愛・芸能・占い……特に右端の通路がスゴイ!明治〜昭和初期の本が大集合!茶色度80%!あぁ〜原田三夫の本がこんなにぃ〜。裏口のブラインドをカシャカシャ鳴らす、店内をぬるく吹きぬける風を感じながら、長時間かけて棚を検分。値段は普通〜高めなしっかりタイプ。…もっと注意深く棚を見ていけば、絶対まだまだ面白い本が見つかりそう…。カッパブックス「日本宝島探検/桑田忠親」を購入。

最終的にたどり着いたのは…海だった。稲毛海浜公園。古本を携え砂浜に出ると、波打ち際には打ち上げられた大量のクラゲ。その向こうには、東京湾とは思えないほど荒れた海。強烈な日差しに焼かれながら、本を開くことも忘れ、しばし呆然と海を眺めてしまう。
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2009年07月25日

7/25東京・西荻窪 にわとり文庫


niwatori.jpg改札を出たら南口へ。しかし南口の階段は降りずに、左を見る!すると駅ビルとパチンコ屋の間に細い路地が!迷わずそこに身体を捻じ込み、薄暗い高架下のロータリーを抜けると、そこは『西荻窪駅前』の交差点。向かいには高架沿いに東へのびる『平和通り』。横断歩道を渡り、その通りを100mほど進むと高架横に出現し始める店舗群。その中に一際細い建物が一軒。二階は白く、一階の店舗周りには大きめのタイルが張り付けられている。壁には鮮やかなブルーのホーロー(?)看板が下げられ、ブランコのように風にフラフラ。ガラスウィンドウの前には木が植わった巨大な鉢と、コミック文庫の並ぶ平台・雑誌ラック・絵本の詰まった箱が並ぶ。中に入ると、さほど広くなく、照明を落とした店内。そしてこのまとまりのある感じは、しっかりと手を入れたお店であることを示している。左壁入口横にはラックがあり、その後は本棚。真ん中にはガラスケースと、下が未整理本のプールスペースとなっている背中合わせの棚が一本。右壁は奥まで本棚で、その奥がレジとなっており、レジ台は弧を描く昔ながらのショウケースが使用されている。その横に本のクリーニングを続ける女性がひとり。左のラックには、外国絵本や写真集、村山知義の絵本も並ぶ。その後には、サブカル・大橋歩や鈴木いづみを中心としたエッセイ・旅・民俗学・博物学・芸能・文化・コミック・仙花紙本・雑誌付録と続いている。向かいは文庫棚で、一般文学文庫・講談社文芸・中公・ちくま・岩波・海外文学文庫と並ぶ。コツコツと右側通路へ。通路棚には日本文学…しかもマニアック。野呂邦暢がこんなにたくさん並ぶ棚は見たことないぞ。その横に海外文学、そして幻想・推理・文学評論が収まる。右壁棚には、児童文学と絵本…おぉ!ドリトル先生が並ぶとやっぱり壮観!そしてリンドグレーンもズラリ。後には、古めの児童文学(復刻本あり)・児童文学評論・中原淳一・少女小説・映画・音楽・美術・デザイン・大判本・写真と続く。合間に紙物や雑誌もある。レジ台ウィンドウには、古い図案集や雑誌付録、そして「成人映画」なる小冊子…。上には無料のキャンディあり。本の量は多くないが、その分徹底的に厳選された棚造り。触れられなかった憧れの世代が、手の届く棚にビッシリと存在している素晴らしさ!しかし、いい本ばかりなので値段は自然と高め。江戸城城壁のような、指を掛けるスキの無い値付けとなっている。精算を済ませた後、入口近くのウィンドウに置かれた「おに吉古本案内」と言うフリーペーパーを頂く。中の古本地図を見ると、お(荻窪)・に(西荻窪)・吉(吉祥寺)制覇まで後少し…引き続き巡ります!平凡社「ATG編集後記/多賀祥介」を購入。
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2009年07月24日

7/24千葉・南行徳 アルファ書店


alfa.jpg瑞江〜東大島〜大島〜行徳、と古本屋の影を求めてさまよい続ける。雨に打たれ、強い日差しにに晒され、電車の冷房に必要以上に冷やされ、陽炎のような商店街たちをどんなに進んでも、古本屋が姿を見せることはなかった。そんな過酷な道行の末、たどり着いたのは南行徳…。北口から真北にある『南行徳公園』方面へ。すると公園の北西に面する通りの、公園手前でお店を発見!…つ、ついに…や、やった…。店名から、単なる街の新古書店を想像していたが、なかなかどうして…これは様子が違う。まず軒看板がスゴイ!巨大で血のように赤い…。青い店名の書体は、角ばりブロック的に立体風…輝けるハレーション的未来文字!そして店頭台などは一切無く、窓にはブラインドが下ろされている。ドアを中心に、買取りと『車の方は一言いって下さい』の貼紙。扉を開けて中へ…チャイムが鳴った後は静かで、通路の奥は薄闇である。入口右横に帳場があるが、店主の姿は見えない。入口左横に掛けられたカーテンの向こうはアダルトコーナーで、その奥から男性の話し声が聞こえてくる。どうやら客と店主がいるようだ。待っていても仕方ないので『では見させてもらいます』と勝手にアダルトコーナーに目礼し、ようやく本日のツアー開始。店内は基本的に、奥に向かってスチール製の棚がのびており、外側も壁際と言うより、スチール棚で囲み込むカタチ。その中に二本の背中合わせの棚が置かれている。レジ横にも最近刊単行本中心の棚が一本。左端の通路は、左側はコミックが奥まで、右側には作家50音順日本文学文庫がドッサリ。新本から絶版まで、メジャー作家からマイナー作家まで、キッチリと並ぶ棚である。その棚は七列あり、七〜八段に本が詰まって奥まで続いている。途中、店主がレジに戻って来たが、通路の電気は点けてくれない…ビバ!完全なる放任主義!真ん中の通路は、左に日本文学文庫の続き、右にさらに日本文学文庫の続き、奥にラノベ・岩波・中公が並び、上段に単行本少々。奥の壁棚にはビジュアルムック類が収まっている。右端の通路は、左に海外文学文庫・雑学&教養系文庫が並び、右にはハーレクイン・新書・実用本・ノベルスが並ぶ。文庫が中心のお店だが、品揃えは抜群。値の無い本は定価の半額、他は1/3前後か100円となっている。今日、たどり着けたのがこのお店でよかった…。レジ横にもカーテンが掛かり(レース)、その向こうにパソコンに向かう店主。声を掛けると、にこやかな顔で小さな岩のような姿を現す。仁王が微笑んでいるかの如くだが、その優しい笑みが絶えることはなかった。始まりの文字(アルファ)が名前のこのお店にありがとう!文春文庫「諫早菖蒲日記/野呂邦暢」集英社文庫「野鹿のわたる吊橋/三木卓」集英社文庫「ウエルター/サード/軒上泊」を購入。
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2009年07月23日

7/23東京・吉祥寺 古書 藤井書店


fujii.jpg駅北口から『サンロード商店街』を、ただひたすら真っ直ぐ。『五日市街道』にぶつかった所で左に曲がると、通り沿いに三階建てビルのお店が見える。昔から変わらぬお店である。店舗としては二階までだが、道路を挟んだ対岸からビルを見ると、三階の窓には花魁と粋な町人のポップな現代風イラスト…。二階窓の下には古めかしい看板文字。その下には派手な買取の軒下看板…『創業50年』ってしっかり書いてあるけど、毎年書き換えてるのかなぁ…。緑の日除けの下、入口両脇には店頭棚が置かれている。右は絵本、その後ろに写真集の詰まったラック。左は雑誌、その後ろに海外絵本やビジュアルムックが並ぶ木製ラック。そして真ん中にはちょっと高さが高めな100均台。台の周りには小型の分厚いレディコミ類が積み上げられ、台の上にも本のタワーが屹立している。店内はちょっと狭めだが、二階も合わせると、お店としては充分な広さである。所々にある『2階OPEN』の札が、上階に入れることを教えてくれている。両壁は天井までの本棚、真ん中に平台付きの背中合わせの棚。奥に帳場があり、唐沢俊一風な男性がお仕事中。その後ろには二階への階段がある。右壁は上段に日本文学と映画本、下段に文庫がギッシリ雑然と並んでいる…探し出すための棚と言えよう。奥には官能文庫が集合中。向かいには、新書・美術が並び、平台には美術図録&美術雑誌・アダルト雑誌が積まれている。帳場横にも棚があり、宗教・オカルト・写真関連が収まる。左側の通路は。壁棚にコミック・最近刊文学・ガイド・建築・文化・社会・囲碁・将棋・自然科学・音楽(充実!)・辞書と続く。向かいには、宗教・オカルト・精神世界・新書・実用・兵器雑誌・ビジュアルムックなど。各通路には踏み台代わりの小さな椅子が置いてある。帳場後ろに入り、二階への階段に足を掛ける。左へ巻き込むように進む階段には、大判ビジュアル本・デザイン・150〜200円本・新書・美術図録などが並んでゆく。上がりきった所に、岩波文庫・歴史・詩歌。開け放しの扉から部屋に入ると、壁際は本棚、真ん中に背中合わせの棚+小さめの棚一本。窓際には作業場兼帳場があり、初老の男性が読書中。ちなみに二階の本は二階で会計しなければならない。右の壁棚は、世界・思想・民俗学・風俗・江戸・芸能・工芸…古い本が一段と増えてくる。向かいには、最近の新しいコミック・コミック文庫…この部屋では何だか異質な棚である。帳場前には文庫棚があり、揃いや絶版も見られる教養系である。左側の小部屋状通路壁際には、資料・学術本が並び、ここも古い本が多い。何故か間に文学本がちょこちょこ挟まり、不思議な自己主張。向かいには、山岳・登山・戦争関連が揃う。一階と二階では雰囲気が変わるお店だが、ジャンルも多く値段も安く、とにかく見応えあり!老若男女問わず、しゃがんでまで本を掘り出す光景が続出。お近くをお通りの際は、ぜひこの『古本掘り』に参加していただきたい。あっ!お店のちらしには『創業52年』…看板とすでに二年のズレが…。おせっかいは承知の上で、やはり看板には創業した年号を書くことを提案します!作品社「地中の廃墟から 大阪砲兵工廠に見る日本人の20世紀/河村直哉」を購入。
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2009年07月22日

7/22柴又追記


kawajin2.jpg柴又と言えば「男はつらいよ」、の意見に異論は無いと思う。ツアーのついでに帝釈天裏の川魚料理「川甚」で昼食。ここは「男はつらいよ」第一作で、さくらと博が披露宴を開く場所なのである。写真の玄関に、タコ社長がスーパーカブで飛び込んで来るシーンは、テンパリ具合+ありえない場所にカブ、が絶妙の名カット!実はこの寅さんシリーズにも古本屋さんは出てくるのだ。第17作「寅次郎夕焼け小焼け」で、ひょんなことから世話をした老人から、お詫びの意味でその場で描いた絵を託され「神田の大雅堂と言う古本屋さんに持って行きなさい。神保町の交差点近くにある」と言われ、神保町に現れる寅さん。あぁ…ここどこだろう?大雲堂ビルの前を歩いてるようにも見えるが…。そしてどこのお店でロケしてるんだろう?むぅ〜まったく判らない…。ちなみに大雅堂主人を演じるのは大滝秀治…ある意味いやらしいことこの上ない。提示される金額に、果てしなく不当な感じが漂っている。完全にアウェーの寅さんは、お店の中では借りてきた猫状態なのであった。話を「川甚」に戻すと値段は張るが、やはり美味。帰りに柴又駅のホームにある巨大な看板を見ると、夏目漱石の「彼岸過迄」に川甚が出てくる一節が書かれていた。他にも、谷崎潤一郎・幸田露伴・尾崎士郎・林芙美子・松本清張の作品にも登場しているそうである。私が案内されたのは、真新しい新館だった。機会があればぜひ旧館にも入ってみたいものである。
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2009年07月21日

7/21東京・三鷹 リサイクルブック AGAIN


again.jpg駅南口から『中央通り』へ。『三鷹駅前』交差点から『さくら通り』を南東へ進んで行く。ゆるゆると曲がる道を300mほど進むと、二つ目の信号手前にお店がある。この店名を目にした時連想したのは、楳図かずおの「アゲイン」と日活アクションの再編集映画「AGAIN」…何と短絡的な…。青と黄色の軒看板下には広い店頭スペース。左に三本の店頭棚、右に何も入っていない平台が一台置かれている。雨が降ったり止んだりのため、ビニールを掛けられた棚には、左から文庫本・コミック・廉価コミックが並んでいる。さらに近付くと、上部のお辞儀してしまっているボール紙に、何と『一冊30円』の文字!…や、安いなぁ〜。文庫は70年代以降の微妙に古い狭間な本ばかりだが、だからこそ何だか魅力的な棚に見えてきてしまう。中に入ると左にレジがあり、店舗のメインスペースは右奥に向かってのびる変則的なカタチ。左奥から真ん中辺りまでは、アダルト・コミック・CDが中心となっている。古本は右側端の通路周辺に集められている。入口右横に“コ”の字に置かれた低めの棚があり、50円文庫・100円単行本が収まっている。文庫は表に続き、中々魅力的。単行本は小説から学術書まで、多ジャンルがひしめいている。そこを出て裏の右壁棚を見ると、写真集・ビジュアル本・おススメ本・サブカル・実用・児童文学・新書・選書・パソコン・ノベルス・経済・海外文学と続いている。向かいの通路棚は、時代劇文庫・日本文学文庫・教養&雑学系文庫、そして最後に100円文庫(何だか高いと錯覚するなぁ)。ここは新しめの本が中心である。右壁奥には文庫・単行本の揃いや、人文・学術書など硬めの本が並ぶ。そして店奥の壁に向かい、社会・宗教・戦争・ミステリ&エンタメの単行本が続いて行く。右から二番目の通路は、一部が海外文学文庫・ラノベ・コミック評論となっている。新しめの本が中心の、街の新古書店である。しかし、30円・50円・100円の棚がとにかく魅力的なのである。レジの女の子が若々しく初々しいのも印象的。均一本以外の値段は定価の半額前後が中心である。講談社「ポトスライムの舟/津村記久子」旺文社文庫「やぶれかぶれ青春記/小松左京」を購入。
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2009年07月20日

7/20神奈川・桜木町 天保堂 苅部書店


tenpodo_karibe.jpg祝日なのにヨコハマでお仕事。スキを見て高島町の「岩川書店」へ向かうが、ツギハギのシャッターが冷たく閉ざされている。仕方ないので戸部の「翰林書房」に行くと、こちらは見事に定休日。こうなったら思い切って桜木町へダッシュ!丘をひとつ越えると、そこには古めかしいお店が待っていた。駅西から『平戸桜木道路』を野毛方面へ。『野毛三丁目』の交差点から『野毛坂通り』を西北へ進むと、『動物園通り』を越えた所に堂々たる看板のお店がある。カーブした坂の途中と古めかしい店構えが、浜松の「時代舎」を連想させる。入口は三ヶ所あり、サッシが開放的に開け放たれている。店頭台は無く、歩道の街路樹が店を覆うように影を落とす。左側の入口から中に入ると、外観同様在りし日の古本屋さんと言った風情。ボロボロのコンクリ床、歪んだ木の棚…経年劣化の度合いがいい感じである。壁はぐるっと本棚、奥に帳場、真ん中の背中合わせの棚が店舗を右と左に分離させている。この棚には中途にトンネルあり。左右の部屋の真ん中に大きな棚は無く、本の山や小さい棚の組み合わせで、島状の塊がいくつか形成されている。左の壁際には文学全集がズラリ。しかし入口側通路には本が積み上げられているので、壁棚に近付くことは出来ない。右の壁棚には、手塚治虫・漫画・歴史・戦争・世界・心理・思想・哲学と並んでいる。真ん中には新書がギチギチに詰まった大きな回転棚が一台。凶悪な頭でっかちの存在感…。奥の島には、ビジュアルムック・城・文学が積まれている。真ん中から近付ける壁棚は、ペーパーバック・(さすがヨコハマ!)・語学・経済・自然、そして大量の神奈川&横浜本が並ぶ。帳場横には辞書がドッサリ。あまり動きを見せず帳場に陣取る店主の前を通り右部屋に。部屋の奥から入口方向に床が傾斜しているように見えるのは、私の錯覚なのだろうか…。左壁の上段は単行本で埋められ、実用・料理・探偵&推理・音楽・演劇・映画・民俗学・博物学・江戸・東京・風俗・鉄道が並ぶ。下段は、時代小説・日本文学・教養系の文庫が支えている。真ん中の島には、美術系大判本・文学・アダルト・将棋・囲碁・船舶雑誌などが固まっている。右の壁棚は、時代劇&歴史・日本文学・海外文学・文学評論・幻想文学・近代文学がズラリ。下にも無造作に本が積まれているように見えるが、しっかりと作家ごとにまとまっていたりするので、要チェックが必要である。帳場横には、美術・工芸が収まる。本の量・古い本・雰囲気…すべて古本屋さんの見本みたいな古本屋である。珍しい本もポコポコと棚に浮かんでいる。値段は普通〜高めで、達人的なスキ無しの構え。あ〜ダッシュして来たせいもあるが、久しぶりに古本屋の中で、汗ダラダラになってしまった。外に出ると軒下に『月曜定休』と書かれていた…何はともあれ開いててよかった。仕事場へと急ぐ熱い身体を、潮風がゆっくりと冷ましてくれる。かもめ文庫「かながわの作家 文化部記者20年の記録/青木茂」を購入。
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2009年07月19日

7/19埼玉・坂戸でブックオ○、他二店!

川越を過ぎると、蛍光緑のように明るく輝く水田の中を、電車は走って行く。坂戸は、聞けば菅野美穂の出身地。もちろん駅前に彼女の銅像など建立されておらず、『よさこい』の街として宣伝しているようである(それにしても『よさこい』と『阿波踊り』は見事に地方色を消し去りますな…)。


yamato.jpg●坂戸「古書 大和」
まずは南口からすぐのお店に向かうと、店頭には無情な黄色い貼紙がベタベタと貼られている。『本、コミックいっさい置いてありません』…苛烈な拒否の言葉である…。どうやら中はカードゲームやフィギュアのみのよう。壁看板には、まだ『古書』の文字があるのだが……。


harukashobo.jpg●坂戸「はるか書房」
駅北口から線路沿いを西へ。すぐの踏切を渡り、駅から『東武東上線』と『東武越生線』に分かれる真ん中に出て、そこを真っ直ぐ500mほど進む。やがて行き当たる大通りを北へ。すると右側に巨大な黄色い日除けと、背の高い看板に『古本』の文字が見えて来る。…その周りを囲むのは、出会い系サイトやAV会社の幟…ちょっとした合戦風景である。完全なるアダルト系のお店なのだろうか、と恐る恐る近付く。店前の空間をガレージのように覆う巨大な日除けは、前面が半円が連続する独特なフォルム。路上に出ている看板はボロボロだが、テープでしっかりと補修済み。日除けの下に入ると右側が目指すお店で、左側はコインランドリーとなっている。入口両脇には雑誌ラックがあり、まばらに旅行ガイドが並ぶ。覚悟を決めて入店すると、そこは背中合わせの棚に挟まれた真ん中の通路。両側共コミックなので、そのままズイッと進む。すると左側通路はアダルト雑誌、左中央にレジ、奥は暖簾の下がったアダルトコーナー、そして右側通路に古本がチラリと見えている。その棚に近寄ると古本は少量で、こちらの通路もほとんどがコミックなのが判る。文庫・新書・文学・人文・全集端本・復刻本…何故か硬めな棚である。…そして30秒で見終わる。それでも買う本がしっかりと見つかったので、本を手にレジへ。そこではサーファーのような店主がDVD鑑賞中。一体この人に、私はどんな風に写っているのだろうか…。新講社「志賀直哉の動物随想/志賀直哉」を購入。


bookonn.jpg●坂戸「BOOK ONN 坂戸店」
北口から『坂戸駅北口通り』を進み、二本目の大き目の脇道を東へ。そこを真っ直ぐ進むと、カーブの向こうに見えて来る緑色の倉庫のようなお店。壁にはバス停のようなイタリアカラーの立看板がめり込んでおり、買取り品目が書かれている。表に回ると駐車場の向こうに、緑・赤・黄・白・青を基調とした派手なファサード…そして店名が「BOOK ONN」。今日はこのお店に会うために、坂戸までやって来たのである。『OFF』ではなく『ONN』。もはやそこに意味は無く、反対語+字面+字数中心の命名であることが伺える。全く持ってバカらしくカッコいいお店である。中に入ると本家にも劣らぬ広い空間…しかし微妙に暗い。入口右横にいきなりコピー機、そして壁際は本棚となっている。入口右横に広めのレジ兼作業場があり、エプロン姿のおじさんが本の山とひたすら格闘している。真ん中には手前と奥に五本ずつ、計十本の背中合わせの棚が置かれ、右奥にはアダルトルームが設けられている。レジ奥には横向きに置かれた何本かの棚。店内にはたくさんの中学生がウロウロ。やはり彼らは「ブックオン行こうぜ」「ブックオンで待ち合わせな」と言ってるのだろうか…。左から二本の通路はすべてコミック棚。三本目の通路も右奥の棚以外はすべてコミックである。その右奥に、歴史・詩・海外文学文庫・日本文学文庫が並ぶ。それにしても後ろのコミックの山は、城壁のようでちょっとコワイ。四番目の通路は日本文学文庫がズラリ。レジ近くに、教養・雑学・エッセイの文庫が集められている。五番目の通路は、教養系文庫・ノベルス・新書・ハーレクイン・実用・児童文学。右端の通路は写真集や美少女コミックがズラリと並ぶ。レジ右横には、CD・ゲームに混ざり、ゲーム攻略本・官能小説が姿を見せている。店奥の壁棚には、日本文学・海外文学・時代劇・タレント・芸能・ジャーナリズム・戦争・自己啓発・病気・歴史・経済・社会・宗教・辞書・専門書が収まる。本の量が多く、それなりに古い本や絶版文庫もあり。時間をかけてじっくり見ることをおススメします。値段は安め〜普通。本のジャンルや作家を分ける、本の間に挟まれた『分類札』。何とこの店ではいらない本で作られている…何か哀れである。「銀河鉄道999」で機械化帝国の機械が、実は人間から作り出されていた!と言うのと同種の恐怖感!存在感も厚みもあり、手で掴むと確かに本なのである。…あぁ、この中には一体何の本が入っているのか…。新潮社新書「路面電車ルネッサンス/宇都宮浄人」を購入。

それにしてもこの「BOOK ONN」、「坂戸店」とあるからには他に支店があるのだろうか…そして本店は何処に…?東京に戻って来ると、頭上に巨大な虹を発見。こんなに巨大でハッキリと両端が見える虹を見るのは、いつ以来だろうか。しばらく悠然とアーチを描いた虹は、段々と薄く希薄になり、五分ほどで姿を消したのだった。
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2009年07月18日

7/18東京・板橋 板橋書店


itabashishoten.jpg駅西口のロータリーから、北の『いたばし縁むすび通り』へ。そのまま西へ進み「ふたご堂」手前の『新板橋メトロ通り』を北へ。そして通りの途中で西にのびる『新板中通り』に入ると、お店はもうすぐそこ。マンション一階の店舗で、『裏通りにこんな大きなお店が…』とちょっと驚き。上を見上げると、巨大な壁看板とテント看板。その下には長めの、ピンと張った黄色い日除け。そこには店名と共に『古書の殿堂』と大書されている。店頭には50円文庫と単行本・雑誌にムックなどが並ぶ棚や平台がひしめいている。しかし値段が二桁と言うのは安過ぎるために、モノか不要物かの境界線に立っている切なさを感じてしまう。二ヶ所ある出入口の左から中へ。棚が多く広めで、適度に年月が経過した雰囲気。右側に横長の帳場があるが、店の前面と共に通りに沿っているため、店内から見ると斜めになっている。そこでは半袖半ズボンの職人のような風貌の店主が、ノートパソコンを眺めている。壁はぐるっと本棚で、帳場後ろにもつながっている。真ん中には縦に三本の背中合わせの棚が置かれ、その足元は積み上げられた本や小さな棚で固められている。また、左側奥は少し深くなっており、それに合わせて左端の棚も長くなっている。左側の入口付近はごちゃっと棚が入り組み、風俗・江戸・趣味・民俗学・歴史・古代史が収まり、左奥に向かうと海外文学・日本文学・時代劇&歴史小説が並んでいる。向かいの通路棚には、古代史・実用・海外文学が収まる。奥壁棚には、日本近代文学・文学評論・美術・図録・映画・音楽が集まっている。二番目の通路、左側には文学評論・アダルト・文化・写真集・中国関連・戦争が収まる。入口近くには「板橋書店」の歴史をたどるパネルや、お店についての新聞記事・本のコピーなどが飾られている。右側には文学文庫が絶版も含めてズラリ。三番目の通路は、左に教養系文庫…そして中ほど下に地図があるらしいのだが、本の生き埋めになっており確認は不可。ちなみに500円以上の文庫は一割引とのこと。右側には、ノベルス・経済関連が並ぶ。奥の壁棚には、自然・山岳など。右端の通路は、通路棚にズラッと新書、壁棚に法律・経営・パソコン・哲学・思想・写真集・ビジュアルムック。そして帳場横に少量のコミックと辞書類。本の量も質も棚も、非の打ち所のない良い感じ。店内の所々にジャンルや本を示す短冊が下がっているが、中には多量の本のため、前述のように生き埋めになってるジャンルも。お値段は普通でお手頃の感。本を持ってレジに向かうと、店主はポツポツと落ち始めた雨粒の様子を見ながら、店頭を調整中。声を掛けると帳場に戻りながら「嫌な雨が降ってきたな」と独りごち、ニンマリと笑顔。外に出ると確かに降ったりやんだりの嫌な雨。そうか、ここは『新板橋』も近いのか、と思いつつ重くなったカバンを肩に、帰路に着く。甲鳥書林「第三 冬の華/中谷宇吉郎」角川新書「名人/西山松之助」ちくま文庫「星の歳時記/石田五郎」を購入。
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2009年07月17日

7/17東京・経堂 うっきぃ


ucky.jpg駅南口から『農大通り』を、文字通り東京農大まで南下し『世田谷通り』へと出る。通りを西に進むと、すぐに『千歳通り』と合流する『東京農大前』交差点。そこを越えると右側にお店を発見。この場所は千歳船橋からの方が近いのだが、交通のアクセスを考えると圧倒的に経堂の方がよいのである。看板は原色がふんだんに使われ、脳天気に明るい。店名から想像出来るのは猿の鳴き声のみ。その外見は明らかに、コミック・ゲームが中心の中古ショップである。果たして中は…足を踏み入れると、さほど広くない店内に子供達がウロウロ。真ん中辺はコミック、左側にゲームやトレーディングカードが集まっている。古本は、右側の壁棚と奥の壁棚のみに並んでいる。入口側から、ライトノベル・105円コミック文庫・105円日本文学文庫&海外文学文庫・作家50音順日本文学文庫・海外文学文庫と続く。う〜む、105円と通常値の本の割合はほぼ同じ。しかも違いが良く判らない…と言うことは安いのである。通常値の方も、定価の半額〜210円と言ったところ。新しい本が多いが質は悪くない。所々に「ちくま文庫」が現れるのが嬉しい。奥の壁棚には少なめなビニールに包まれた単行本。奥の通路にさらなる奥への誘い文句が…『アダルトコーナー』『こっちにGOしちゃいなよ!』……その先に二階への階段がチラリと見えている…。左奥のレジへ行くと、パソコン画面に顔を近付け過ぎの若者がひとり…ビデオドロームのワンシーンのようである。声を掛けると独り言のような小さな声で応対してくれる。…ふぅ、さすがに自転車でここまで来ると疲労を隠せない。ここから先に進むには、電車に切り替えるか、もっと持久力をつけなければ…やはり電車かな。ちくま文庫「大場電気鍍金工業所/やもり」「紅い花/やなぎ屋主人」共に「つげ義春」を購入。
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2009年07月16日

7/16東京・池上 街の古本屋 大黒


daikoku_ikegami.jpg駅北口を出ると、目の前には西にのびる『池上駅前通り』。その商店街をちょっと進むと、左手に重なり合う看板の中に、『本』の字があるのを発見。近付くとしっかり古本屋さんなので一安心。濃緑の『本お売りください』の看板下には、明るい緑の日除け。その下には入口の両側壁に均一棚、右に雑誌ラック、左に雑誌入りの箱を載せた台車が一台。雑誌類は道行く主婦が結構手にしてゆく。均一棚はちょっと古い本も織り交ざりつつ、左に文庫本、右に単行本となっている。中に入ると天井に並ぶ蛍光灯が明るい光を放っている。壁は入口横からぐるっと高い本棚、真ん中にも同様の背中合わせの棚。奥に帳場があり、店主は横向きに座り、本を整理したり電話応対したりと忙しげである。右の入口横には、精神世界や健康の棚。そして右壁には、全集類・社会・ジャーナリズム・日本文学・幻想文学・江戸・東京・科学・思想・世界と続き、何だか正統的な古本屋さんの棚。さらに奥に、雑誌・ビジュアル本・美術・辞書が並ぶ。向かいは、歴史・戦争・宗教とさらに重厚なジャンルが圧し掛かって来る。この右側通路には棚上に渡された棒から、大きめの紙が暖簾のように下がっている…これは何と近くにある『徳持神社』の例大祭のポスター!…何故店内に…首が身体に埋まった、ガリガリくんが大人になったような謎キャラが描かれ、楽しい週末の予感が微妙に伝わってくる…。左側通路に移ると、通路棚には最近刊文学・ノベルス・選書・エッセイ・実用・新書が収まっている。左壁棚には、作家50音順日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫、そして教養系文庫と絶版文庫…下には探偵・推理小説が固まっているが、横溝正史の角川文庫の横に「富士見ロマン文庫」が並べられている…この二種の文庫、背表紙がそっくりなのは周知の事実…大胆な棚造りと言えよう!その奥には、短歌・写真・健康・映画・美術・演劇・芸能と続いて行く。文庫や最近の単行本以外は、正統派な古本屋さんであり、オールマイティな雰囲気を醸し出している。値段は普通で、文庫は大体定価の半額。古い本にはプレミア値がしっかり付く傾向にあるようだ。店主は眼鏡の奥から上目づかいで、こちらにギョロッと視線を寄越しながら、よく通る声で応対してくれる。そして彼は頻繁に路上に飛び出し(もちろんお客さんのいない時)、通りの向かいから自分のお店を眺めている。狭い範囲ながら行動派の店主なのである。角川文庫「獄門島/横溝正史」を購入。
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2009年07月15日

7/15神奈川・元住吉でメルヘン&サーカス二店!

東横線を境に、東西にのびるメルヘンな名を持った商店街。西に鶏と猫と犬と驢馬、東にドロシーと案山子とライオンとブリキの人形!そしてそこには玉乗りピエロ(?)をロゴに冠した、メルヘンな通りに相応しい古本屋が存在していた!


bookcircuse_motosumi.jpg●元住吉「ブックサーカス 元住吉本店」
駅から出ると、西にのびる『ブレーメン商店街』、東にのびる『オズ通り商店街』…なんともメルヘンチックな街である。『元住吉』も『モトスミ』と略している…。まずは東口から線路沿いの小道を北へ。50mほど進むとすぐにお店である。色々なものが窓や壁に貼り付けてあり、非常ににぎにぎしい。コミックの買取り値段や、取り扱いAV会社の垂れ幕などである。左の雑誌ラック二台をスルーし、自動ドアから中に入ると、圧縮陳列に近いギュッとした見通しの利かない店内。それでも雑然とはしていない、キレイな陳列である。お店は横長に広がり、入口右横は手前から、コピー機・ガラスケース・レジとなっている。壁はぐるっと本棚で、真ん中に背中合わせの棚が三本置かれている。お客さんが多く、各通路は声を掛けないと、擦れ違うことは出来ない狭さ。そんな通路各所におもちゃやフィギュア類が飾られている。レア物多し。手前通路の壁際は、細めの猫関連専門棚から始まり、サブカル・経済・タレント・噂系雑誌・特撮本&ムック&雑誌・同人誌・BLノベルス・ラノベと並んでいる。向かいには、100円単行本(…うわっ、下に個人の作成したスクラップブックが並んでる!…ちゃんと全部100円…これは一体…?)・100円ノベルス・100円文庫がドッサリ。マイナーな本や微妙に古い本が多いので、無闇に何かありそうな予感が背中を走る。左店奥の壁棚には、音楽・手塚漫画・絶版漫画・写真関連と並ぶ。二番目と三番目の通路はコミックがズラリと並び、若者たちが熱心に立読み中。三番目にはゲーム&攻略本あり。最奥の通路棚は、美術・演劇・自然科学・哲学・文学・軍事・歴史・神奈川本・オカルト・社会・囲碁・将棋・趣味・映画と多岐に渡る棚が続き、間にアダルトルームへの入口を挟んで、DVDへと再び続く。向かいの通路棚には、岩波文庫から始まる教養系文庫・新書・雑学系文庫・日本文学文庫・海外文学文庫・最近刊単行本・スポーツ・CDが並ぶ。レジ横のガラスケースには、新聞号外スクラップ・水木しげる関連・絶版漫画・特撮ムックなどがディスプレイ。普通の街の新古書店かと思いきや、中々どうして油断出来ないマニアックな棚造り。そして目を惹く古い本も所々に。値段は定価の半額前後が基準だが、プレミア値の付いた本も多し。と言うわけで、続いて西口側にある系列店へいそいそと向かう。文春文庫「失われた鉄道を求めて/宮脇俊三」を購入。


bookcircuse_motto.jpg●元住吉「ブックサーカス Motto店」
踏切横から西にのびる『ブレーメン商店街』へ入ってすぐ、左側のビル二階にお店はある。『Motto』は『元住吉』の『元』から…?雑誌ラックと派手な看板に導かれ二階へ上がると、100円棚が待ち構えている。単行本・新書・文庫・コミック…さっきの本店と同じく、100円棚には何か見つけられそうな予感が…やはり時間をかけてじっくりと見てしまう。中に入ると迷路のような棚構成で、視界に入るのはコミックばかり。細い通路をカクカクと曲がりながら左奥へ進むと、そこに一般の古本コーナー。規模はそれほど大きくないが、日本文学文庫・新書・最近刊文学・エッセイ・サブカル・オカルト・経済が並ぶ。文庫&新書には多少古い本が混ざるが、本店に比べたらちょっと新古書店的か。そして値段は定価の半額前後なのである。ちくま文庫「古本でお散歩/岡崎武志」三一新書「猥褻出版の歴史/長谷川卓也」を購入。

この「ブックサーカス」は、戸塚や藤沢にもお店を出しているようだ。そういえば「ミステリーファンのための古書店ガイド」の藤沢の項目に、確かに「ブックサーカス」と言うお店があった。そしてお店を探している過程で出て来たのは「湘南堂書店」と言う店名。本体が「湘南堂」だとしたら、藤沢が本店なのでは?…そもそも「ブックサーカス」と「湘南堂」の関係は?元住吉・通称モトスミで、メルヘンな通りとともに、何も解決しないまま謎を勝手に深めるばかり……暑過ぎる日光に思考能力が削り取られて行く…。
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2009年07月13日

7/13東京・早稲田 五十嵐書店


igarashi.jpg明治通りと早稲田通りがクロスする『馬場口』から、早稲田通りを東へ下る。左側にやがて現れる三軒の古本屋をやり過ごすと、姿を見せるコンクリ打ちっ放しのビル…オシャレビルである。ブティックかギャラリーのようである…と言うことは、自然緊張することになる。角地に建っているので一端が鋭く尖り、通りと通路に面した三面はガラス張りになっている。ネイビーブルーの日除け(いるのか?)、壁には金属製のプレート。お店のロゴは、可愛い開いた本のマークと、洗練されたオリジナルフォントな店名で構成されている。自動ドアから中に入ると、天井の高い静かな空間。土地の形に合わせ斜め奥へと続いている。入口右横には、店の案内パネルと本の乗った丸テーブル、下には何やら芸術作品。右壁の柱にはシンプルなラックが設置され、写真集・図録・作品集などが飾られている。右壁には、美しい作りつけの棚が奥まで続く。途中には薄いガラスディスプレイあり。上から二段目にバーが設置されているのは、ハシゴを掛けるためなのだろう。左壁沿いには、机のようなディスプレイ台と低めの棚。真ん中には入口側から、ディスプレイテーブル、そして低めの背中合わせの棚が二本続いている。奥にレジがあり、奥左に地下への階段がある。ツルツルのコンクリを滑るように進み、まずは右壁前へへばりつく。そこは、芸術・写真・建築・民藝・詩・日本文学・哲学・思想・宗教・芸能と静かに燃え上がる棚。山中散生の本を手に取り、中身を確認しようと、苦労して外箱から取り出すと、パラフィンがビリビリ…これをどうやって再び箱に入れろと言うのか!?…あぁ、「黄麦堂」で、ビリビリのパラフィンが巻き付く本を見るやいなや「これ取っちゃっていいよね」と豪快に剥ぎ取ったおばさんが脳裏に煌く…その後苦労して時間を掛け復元作業に従事し、何とか元の状態で棚へと収める…疲れる。真ん中の小さなテーブルは写真関連本が飾られている。名取洋之助・濱谷浩・土門拳…。続く背中合わせの棚には、右側に文庫本が収まり、ここはミステリや大衆文学も並んでいる。お店の中ではちょっと異質とも言えるバラエティーさ。左側には、新書・講談社学術・中公文庫が並ぶ。奥の棚、右側は岩波文庫の赤と青。左側には、岩波文庫の緑と古めの絶版文庫が並ぶ。左壁際は、プレミア本や生原稿が飾られたディスプレイから始まり、幻想文学・東京・映画・趣味などが続く。おぉ!レジ横に今和次郎の「考現学」オリジナル本がっ!…欲しいけど高い…。後ろ髪を引かれつつ、地下一階へ…うぅっ!ここはかなり特殊な空間。上階の形がそのまま反映されており、壁はすべて本棚(一部ディスプレイ棚あり)なのだが、ほとんどが箱入りの学術本なのである。ジャンルも国文学・歴史・古典……とてもとても太刀打ち出来るフロアではない。尻尾をクルッと巻いて一階へ。ふぅ、助かった。本は質の良いものがビッシリ。セレクトされた棚は見てるだけで気持ちよくなれます。値段は普通〜高め。いい本にはしっかりした値段が付き、スキ無しの達人な構えである。これ以上達人の前に、無防備な姿をさらすわけにはいかない!本を手にレジへ向かうと…エプロンを付けた男性が…こ、これは寝ている!寝ているぞっ!こんな所で達人のスキを見つけられるとはっ!フフフ、と意味無く勝ち誇った気持ちで「すみません」と声を掛ける。すると慌てず騒がず少しの間を置き「いらっしゃい」。さすが達人である。この寝ていても『私は起きていましたよ』とアピールするのは、古本屋さんとしての重要なスキルなのではないだろうか。丁寧に包装してもらった本を手に外へ。それにしても今日は暑い…いったい梅雨は何処へ行ってしまったのか。INAX BOOKLET Vol.5 No.4「建築の忘れがたみ」を購入。
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2009年07月12日

7/12神奈川・根岸 古本 光


hikari.jpgトンネルを出ると、それまでの景色が一変。左に広がるのは、石油タンクやガスタンクの湾岸コンビナート風景。改札から出てロータリーを抜け、まずは『本牧通り』へ。通りを西へ進んで行くと、まずは「たちばな書房」が……って閉まってるのかぁ〜…。即座に気持ちをスポーツ選手のように切り替え、さらに奥地へ。西へそのまま進んで行き、『掘割川』に沿う形で、北にのびる『横須賀街道』を北へ。…川には大量のクラゲがプカプカと浮かび、道行く人が足を止めて覗き込んでいる。700mほどで行き当たる『四間道路入口』の信号を西へ。やがて現れる『岩瀬商店街』を車に気をつけて歩いて行くと、見えて来たのはドラえもんのイラストと『古本』の文字!アースカラーの日除けには、看板とは違う店名と電話番号…直すか消すかしときましょう!1/5だけ降りたシャッターに半開きの自動ドア…やっているのだろうか?…店内に明かりが点いているので、戸惑いながらも強行突入!入るとすぐ左にガラスケースがあり、そこがレジとなっている。蒸し暑い店内におばあさんがひとり座っており、思わず会釈すると「いらっしゃいませ」と丁寧にお辞儀。次の瞬間、おばあさんは席を立って奥へ。どうやらエアコンをスイッチオン。そしてさらに扇風機を引きずり出し、風をこちらへ送ってくれる…何たる優しさ!ハーレムで巨大うちわに扇がれるがごとき状態!ありがとうございます。店内はさほど広くはないが、余裕のあるレイアウト。右壁際は積みあがったコミックと雑誌ラックと奥の壁際に本棚。左はガラスケースの後ろから壁際は本棚。奥の壁際も住居入口を挟み本棚。そして奥側のスペースに背中合わせの本棚が二本。右壁の棚は、三冊100円文庫、100円単行本&文庫。古めの絶版もちょこちょこ顔を出すので、ついつい目つきが真剣に。奥には、コミック・海外文学文庫・新書が並ぶ。向かいの通路棚は、作家50音順日本文学文庫とノベルス。新しい本が中心である。足元には多種多様なカゴが置かれ、100円コミック・文庫・単行本が最後のチャンスを与えられている。真ん中の通路はすべてコミック。左端の通路に移ると、奥の壁棚には日本文学・ミステリ・ノンフィクション・海外文学など。左壁棚の右上方を見た瞬間!そこだけ異質なのが電気のように伝わってきた!古い仙花紙本が二列ほど固まっていたのだ。しかも大衆文学ばかり(伝奇&時代劇多し)。角田喜久雄・土師清二・大下宇陀児・林不忘・小栗虫太郎…などなど。状態はあまり良くないが、ちょっと孤立した商店街の中で、このような本を売ってるとこに出会えたのが、何より嬉しい。値段は…むっ、充分安めではあるがちゃんとした値段…しっかりしてるなぁ。その後には囲碁・将棋・実用本が続くのだが、その間にも唐突に古い本が出現するので見逃せない。奥は壁棚・通路棚ともアダルトとなっており、暖簾を隔てたレジ横はコミック文庫が並ぶ。ガラスケースには、CD・スーファミソフト・絶版漫画が飾られている。レジに本を差し出すと「ずいぶん懐かしい本読むのねぇ〜」と半ばあきれながら精算。実際古い本なので、返す言葉もございません。「袋はビニールでいい?スタンプカードは作ります?」せっかくなので作っていただき「たくさん集めてくださいよ」の言葉も受け取る。根岸にはまた来なければならないので、その時には再訪し、スタンプの数を増やすとしよう。…後でスタンプカードを見ると『20個で200円分のまんがと交換』って書いてありました…。同光社「謎うた百万両/城昌幸」を購入。
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2009年07月11日

7/11東京・高円寺 飛鳥書房


asukashobo.jpg駅南口のロータリーから南へのびる『高南通り』。緩い坂道を南へ下り、ひとつ目の信号を過ぎた所にお店はある。マンション一階の店舗は、横から見ると1/3が独立店舗のように迫り出した不思議なフォルム。またこのお店は「アバッキオ」や「えほんやるすばんばんするかいしゃ」のように、高円寺内で場所的に、古本屋の連続or密集地帯から孤立している、ロンリーウルフなお店なのである。店頭看板の文字は、赤・緑・青・黄が使われ、信号機のようにカラフル。日除けは黄緑と赤の可愛い柄。その下には左に100均棚、入口両脇には、ビールケースと買い物カゴを利用した外台がある。単行本・文庫・新書が雑本的に古い本も含め乱雑に並ぶ。中に入ると通りに対して少し斜めになった店内。壁は左右とも本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、奥には帳場があるオーソドックスなカタチ…意外に広い。通路にはいいバランスで本が積み上げられ、その幅を狭めている。よって壁棚の下半分は見ることが出来ない。右壁棚は科学やノンフィクションから始まり、オカルト・精神世界・宗教・占い・民俗学・歴史などが帳場奥まで続く…むむっ、表からは想像出来なかった特殊なジャンルの棚である。その下には単行本と新書が積み上がる。向かいの通路棚には、日本文学・エッセイ・ノンフィクション・文庫・哲学・心理が並び、下には古めのアダルト雑誌がドッサリ。老店主が本の中に深く腰掛ける帳場前を通り、左側通路へ。通路棚はちょっと特殊な構成で、単行本と文庫の列が交互になっていたりする。そこには、映画・音楽・アダルト・エロ・性愛・時代劇文庫・食物・実用が並ぶ。壁棚には、美術・武道・健康・雑誌・実用が収まる。非常に雑本的なお店だが、オカルト・宗教・美術・健康が、しっかりと盤石な棚を作っているのが不思議である。値段は安め。同業の方だろうか、老店主から帳場横に積まれた本を引き取る算段中。その手土産は『わさび漬け』であった。本を買い外に出る。用事を済ませ、10分後に再び店前を通ると、帽子を被った店主がすでに店仕舞い中…早いな!そして間一髪だった…。新潮文庫「おごそかな渇き/山本周五郎」を購入。余談だがこの短編集は、中の一編「雨あがる」が映画化されたため、表紙だけが「雨あがる」となっている。背や扉の表題と表紙が違っているのだ…何と乱暴な。そしてこの「雨あがる」は映画の原作なのだが、TV時代劇「夫婦旅日記 さらば浪人」の原作と言った方が相応しい!藤田まこと主演の1976年製作の番組だが、今見ても傑作なのである。
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2009年07月09日

7/9東京・花小金井 藤本チェーン


fujimoto.jpg駅北口を出て線路沿いに西へ進み小金井街道へ。そこをただひたすらマシンのように北へ進んで行く…青梅街道を過ぎ、新青梅街道も越え、そして次の信号の交差点直前の細い道を西へ。ちょっと歩くと、道の両側に巨大な倉庫のような建物があり、フォークリフトが忙しげに出入りしている。この辺がお店のはずだが…十字路まで進み、北の道を見ると、おぉ!そこに本棚が!ここは古紙回収業者の古本屋なのである。このお店は北原尚彦氏の「古本買いまくり漫遊記」にも登場しており、そこには古着も売っているとあったが、現在は古本だけのようである。それにしても、何と独特な店舗!外壁はほとんどトタンで、お店と言うよりは、正に工場なのである。右に100円単行本(文学・エッセイ・ノンフィクション・児童文学)の店頭棚、左に店名の無い黄色の立看板、そして屋根付きのアプローチ店頭にも100円均一の棚が設置されている。『百円均一』『禁煙』『掘出市』など大きく書かれた紙が貼り出されている。サッシを開けて中に入ると、意外なほどの奥行きと大量の本。…問屋さんみたいだな、と独特な雰囲気は継続しており、雑然としているが、しっかりと清掃が行き届いており、床などはキレイである。入口付近は左に広めの帳場、右に雑誌ラックと二階への階段。奥に平台付きの背中合わせの棚が、前後に二本ずつ、計四本並んでいる。壁はもちろんぐるりと本棚。真ん中の通路手前には深めのラックが置かれ、アダルト雑誌が平積みで並ぶ。下には週刊漫画誌の山。とにかくスゴイ本の量…無闇に焦ってきたぞ!右通路壁際は大量の雑誌から始まり、ビジュアルムック・実用・ガイド・図録・日本文学と続く。向かいは、ハーレクイン・文庫・新書などが並ぶ下に、大量の図録やビジュアル本がギュウギュウに並ぶ。店奥の壁棚は日本文学がズラリ。真ん中の通路は、ひたすら両側とも日本文学文庫となっている。作家ごとや出版社別に並べられ、見やすい部分もあるが、基本的にはカオスである。左端の通路、通路棚には日本文学文庫と少量の海外文学文庫。棚板を良く見ると、作家分類の紙が貼られている。『隆慶一郎』『群ようこ』『勝目』…勝目?勝目梓?…何故彼だけ呼び捨てなのか…。壁棚には、日本文学・文学評論・学術書・社会・辞書などが収まる。帳場近くには美少女コミック・コミック・DVD。帳場の足元には児童文学、後ろには絶版漫画が並んでいる。…いや〜、とにかく見るのに時間が掛かる。カオスな棚とその量に、頭の中が古本で飽和状態に。これ、みんなやっぱり廃品回収で集まって来た本なのだろうか…スゴ過ぎるっ!もちろん棚にも並べずに捨てられた本も、さらに多いのだろう…。本は雑本的ではあるが、目を皿のようにすると面白い本も見つかる。何より激安!文庫はすべて百円(ここではすべて漢字表記である)である。新しい本も古い本もあり。店に入って来たおじいさんがアダルト雑誌の前に立ち、帳場のおばちゃんに話し掛ける。「こう言うのもう読んでもしょーがねぇーんだよな。使い道ないし。ガッハッハッハ!」「何言ってんの。読んでどう感じるかはその人次第なのよ。読んで元気になりなさいよ。寂しいこと言っちゃダメ!」…で、でけぇ!何と器のデカイ会話なんだ!ちょっと本棚を見ながら感動してしまう。そのまま敬意をそっと表しつつ、精算を済ませて外に出ようとすると「奥は暑かったでしょ、ごめんなさいね」と優しい言葉を掛けてくれた。「いえ!大丈夫でしたよ!」意味無く力み、力強く答えてしまう。表に出ると、作業場はいつの間にか仕事を終えており、静かな住宅街。古本屋さんのバリエーションの多さを噛み締めつつ、小金井街道を逆戻り。淡交新社「京のやしろ」新潮文庫「私の濹東綺譚/安岡章太郎」を購入。
posted by tokusan at 22:03| Comment(7) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする