2009年08月31日

8/31東京・阿佐ヶ谷 古書 今井書店


imaishoten.jpg台風が関東に接近し強い風雨が吹き荒れている。このような日、古本屋は開店していても、店頭が普段と違う姿になっていることが多い。という事ならば、アーケードに守られたお店なら、いつもとそう変わらぬだろう。と思い、阿佐谷北口アーケード街にある「千章堂書店」へ…あ、閉まっている…定休日だろうか?と言うわけで、そのちょっと先にあるお店を見に行ってみると…。
駅北口のロータリーを抜け、東急ストアの入るビルを抜けると、そこに『北口アーケード街』。南にある商店街に比べ、規模も小さく遥かに短いその商店街を抜けると『北仲通り』。そこを西に50mほど進むと、右手のビル一階にお店を発見。そして台風の接近にも拘らず、店頭はいつもと変わらぬ頼もしいカタチ。青いビル看板・オレンジの日除け・緑とオレンジのワゴン・緑色のアプローチと、独特の色彩が集まる店頭は、雨に濡れて一層妖しく輝いている。右には一冊30円五冊100円コミックワゴン、真ん中は100均単行本ワゴン、左は50均文庫ワゴンが置かれている。現在は透明な厚手のビニールで防水中。型落ち的な古本が中心だが、文庫は古い角川などが混ざっていたりするので要注意である。左右にある出入口は二つとも豪快に開け放たれ、それぞれの入口にしっかり傘立てが置かれている。右から中に入ると、整頓は行き届いているが、本でギュウギュウになり始めそうな店内。壁は左右とも本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本置かれている。奥に帳場があり、改造手作りカウンターの向こうに、釣り人風ジャケットを着用した店主。右の壁棚は最近刊日本文学から始まり、ミステリ&エンタメ・日本文学・サブカル・海外文学・文化・世界・哲学・人文・宗教・文学評論、角を曲がり美術棚と続いて行く。棚下には一部高く本が積み上げられている。向かいには、100均棚・実用・女性・エッセイ・ノベルス・ハヤカワミステリ・山岳・選書・官能文庫・アダルト。下の小さな平台はブックエンドなどで区切られ、雑誌が収められている。帳場前を通り左通路へ。帳場横に歴史・古代史、その下に美少女コミック。左壁に戦争・映画・音楽・社会と並び、後は入口に向かってコミックが収まる。向かいの通路棚は、新書・岩波・純文学文庫・日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫と並び、下の平台には箱や板で仕切られた分類文庫。どうやら安売りの文庫らしく、「値段やジャンルで分けているんです!」と、先ほどお客に聞かれた店主が、元気良く嬉しそうに答えていた。バランス良く多ジャンルの棚を作った街の古本屋さん。さほど広くない店内に、欲望と知識を細やかにブレンド。きっともう少しお店が広くなったら、もっと深く潜って行くのだろう。値段は安め〜普通。精算を済ませて外に出ると、風雨は益々激しくなっている。ついでに中杉通りの「銀星舎」を覗くと、長い日除けを路上に伸ばし、店頭はいつもと変わらぬ様相。う〜ん、こちらもたくましい。ハヤカワポケットミステリ「ブルー・ドレスの女/ウォルター・モズリイ」を購入。
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2009年08月30日

8/30神奈川・鹿島田 南天堂書店 鹿島田店


nantendo_kasimada.jpg川崎に近い南武線の駅である。この辺りは、民家・工場・空地・再開発地が渾然として、ちょっとスケール感の狂った景色。だが駅周辺は人影も多く非常に活気がある。改札を出て東側すぐの階段を下りる。すると目の前に踏み切りを突き抜ける『かしまだ駅前通』。商店街でもあるその通りを、ひたすら東へ進んで行く。300mほど進み、『府中街道』まで後一息という所にお店を発見。二階壁から迫り出す青い壁看板に店名、アパートのような建物軒部分を、脇道側まで続く青い日除けが取り巻く。建物の角地部分はナナメに面取りされており、そこには店名看板と内側から塞がれたガラス窓。しかしこのお店、店名の下に『鹿島田店』とあるからには系列店の可能性…蒲田の「南天堂書店」と関連ありだろうか…?店頭には105〜210円の単行本ワゴン・コミック文庫ワゴン・雑誌ラックが二台、右側『本高く買います』のキャッチフレーズの下には大きな壁棚。右は105円文庫、左に105〜210円のノベルス棚。棚の隙間には、ご丁寧に『最新刊は店内に』のシールが貼られている。店内に入ってまず目に入るのは、通路の上に下げられた大きな『アダルトコーナー』と書かれた札。どうやら店内は大きく二つに分かれ、レジを境とする右部屋部分がアダルトとなっているようだ。こちらの左部屋は、壁際は本棚、真ん中には背中合わせの棚が一本置かれている。右の壁棚は、コミック・BLノベルス・映画・廉価サブカル本、レジと右部屋への通路を挟んで、辞書・美術・宗教・俳句・江戸などが並ぶ。向かいの通路棚はコミック一色。店奥の棚は少し錯綜する並びで、映画・TV・郷土本・京都・ガイドブック・民俗学・風俗・文化・文学・山岳・新書…おぉ!須永朝彦「就眠儀式」の署名入りが、何気なく無造作な感じで棚に並んでいる…うっ、高い…。左側通路は壁棚に、ハーレクイン・児童文学・実用・女性・日本文学・最近刊文学・海外児童文学・ミステリ・歴史・時代劇・戦争・経営・鉄道と続く。右の通路棚には、官能文庫・日本文学文庫・海外文学文庫・雑学&教養系文庫・時代劇文庫・岩波・中公と並ぶ。棚下の平台は多種多様な雑誌が占めており、70年代あたりまでさかのぼるものも。棚上段はビジュアル&大判本がぐるり。お客さんの出入りが多く、活気溢れるお店である。何たって本が売れて行く。古い本は少ないが、新古書店的棚以外にも、ポイントを押さえた棚もある不思議なバランス。浅く広く、一部ちょい深くと言う感じである。値段は普通。いい本はプレミア値あり。レジのご婦人は地元のお客とポンポン会話を交わしながら、作業の手を止めることはありません。店を出た後、地元の喫茶店でお店の記憶を、消えないうちに書きとめようと街をうろつくが、それらしいお店の姿は無し…仕方なく駅前のドトールに腰を落ち着ける…味気無し…。中公文庫「諸国畸人伝/石川淳」を購入。
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2009年08月29日

8/29東京・昭島 さわやか文庫


sawayaka.jpg改札を出て南口へ。ロータリーへの階段は、見晴らしの良い踊り場から左右に分かれる。右の階段を下り、ロータリーには目もくれず、交番前を通り過ぎて西へ。線路沿いに続く真っ直ぐな道。小さな飲み屋横丁と中華料理屋を過ぎたところにお店はある。白いビルの一階、白いプラ日除けの下には高く長い壁棚、右の緑のビニール日除けの下にはガラス張りの自動ドア。白い日除けには店名以外にも、キャッチコピーが二つ書かれている。『古今東西英知の缶詰』『価値ある途中下車』…価値の無い途中下車だけは避けたいものである…。壁棚には二冊100円文庫、下にはさらに安いカバー無し文庫、三冊200円単行本がドッサリ並ぶ。足元には、カゴに入ったり直に置かれたりした雑誌類。『本売って!』とストレートなお願いの書かれた、動作音に不安を覚える自動ドアから中へ。中は横長で広めだが、ギチギチに棚と本がせめぎ合う。入口右横にある本棚には辞書類。そしてその横にレジがあるのだが、コミック揃いを土嚢のように積み重ねた壁に囲まれている…中から「いらっしゃいませ」の声。そこには目元に鋭い化粧を施した、元サーファーギャル風ご婦人がひとり…古本と関わる人にはとても見えないが…いや、人を外見で判断してはいけない!物凄く古本好きなのかもしれない…。レジのさらに奥には小部屋風スペースがあり、アダルトが固まっている。店内左側に、背中合わせの棚が四本横向きに並ぶ。各通路奥は行き止まりの“コ”の字状の棚になっており、その手前に隣りの通路へ抜けるトンネルが作られている。壁はもちろんすべて本棚。手前から、第一の通路と第二の通路はすべてコミック。通路は狭めで下段はかなり見難い状態。第三の通路に文庫本が現れる。左右とも作家50音順日本文学文庫。しかし五段目にノベルスがぐるっと収まり変化を与えている。通路奥のコの字棚には時代劇文庫が並ぶ。第四の通路は、手前に日本文学文庫続き・教養系文庫・海外文学文庫、向かいに実用・女性・ライトノベル・雑学文庫が並ぶ。コの字棚は日本文学単行本が集合。この時!表を電車が通り過ぎる…結構激しく共鳴&振動…道を一本隔ててるのにここまで影響があるのは凄いぞ!しかし通る電車によって、その影響力に違いがあるようだ。第五の通路は、手前に実用・資格・自然、向かいに趣味・鉄道・哲学・宗教・美術・児童文学・サブカル・ガイドブック。コの字棚には社会・選書・新書と並ぶ。アダルトスペースの裏の棚に、多ジャンルとゲーム攻略本なども。圧縮陳列&本の量が多く見応えあり。古い本はあまりなく、棚は新古書店よりは工夫の風が。値段は普通。レジのコミック壁から覗き込み、本を差し出す。女性が立ち上がり文庫を一冊手にして「これは外?」と確認してくる。二冊で100円なのでもう一冊どうですか?と言うことなのだが、無理に一冊選んでも仕方ないので、一冊で100円を了承してもらう。ご婦人の対応は柔らかで、まことに親切である。ちなみにこのお店、このレジの前で大きな声で『ホームページの価値ある途中下車ってほんとーにいいもんですね』と言う、恥ずかしい合言葉を言うと、選定書籍一冊か缶ジュースが貰えるとHPに書いてありました……ウソかホントか判りませんが、私に試す勇気はありませんでした…面白いことになったかもしれないのに…意気地なしですみません…。集英社文庫「ユー★ガッタ★チャンス/大森一樹」講談社「妖都/津原泰水」を購入。
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2009年08月28日

8/28東京・池袋 K-1 BOOKS


k-1books.jpg池袋駅東口側の裏通りに点在する「光芳書店」の系列店である。人がとにかく無秩序に流れる東口。目の前の大河のような『明治通り』を北上し、道なりに北東へ進む。そして豊島区役所前の信号を左折すると、そこはもうお店の目の前。黄色い短めな日除けの下は、出入口左右の壁棚、店頭左に三本の本棚、右に小さな平台と二台のラックが置かれている。ラックにはグラビア雑誌、平台にはエロ漫画雑誌、左の棚には210円単行本&文庫本が収まっている。単行本にはエッセイとノンフィクション、文庫には海外ミステリが多く含まれている。壁棚も210円均一で、単行本と文庫、左は実用本が並ぶ。そして店頭には『古本市開催中』の真っ赤な幟がはためき、店員さんが大量の梱包物を車にキビキビと運び込んでいる…相変わらずこの系列の店員さんは働き者のようだ。一面しか開かないサッシから中へ。入ったと同時に先客二人がこちらをジロリ…そしてすぐに棚に目を戻す。店内はちょっと横長で、奥行きも少しある。壁際は右奥が段々になっているが、ぐるっと本棚。真ん中に背中合わせの棚が横向きに二本、奥にはスチールラックが一本置かれている。入口左横には横向きにレジがある。そのレジ前にお客が立つと、外から作業を終えた店員さんが戻って来た。このレジ前と奥の通路二本は、アダルト&エロで埋め尽くされている。さて、目指す古本はと言うと、目の前の通路棚には、ここにも210円均一文庫&新書&ノベルス、後は文学評論&評伝・文学紀行と収まっている。古い本多し。後ろの壁棚には、ネット分類用カオス棚・歴史・文学・文学評論・文学復刻本。右奥の壁棚は、雑誌・ビジュアル本・日本文学・文学評論・美術と並び、さらに奥に向かってグラビア雑誌のバックナンバーが続いて行く。二本目の通路は文庫本に囲まれており、出版社別・官能・時代劇・雑学と分類されている。松本清張と大沢在昌が、特別に作家分類されているのが不可思議…。本の量はそれほど多くないが、日本文学関連本の充実が印象に残る。均一本も毎日棚を覗いていれば、いい本に巡りあえそうな予感。値段は普通で、もちろんいい本にはしっかりとした値が付けられている。エロ本だらけのレジ前ラック前に立ち、精算する。店員さんが独特に無愛想だが、応対はしっかりと言う絶妙なバランス…。青木新書「プロレタリア文学風土記/山田清三郎」を購入。
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2009年08月26日

8/26東京・八王子 佐藤書房


satoh_syobo.jpg2009/08/23に中央林間で耳にした「佐藤書店」をツアーすることに決定。しかし『書店』ではなく『書房』でした…。
改札を出て北口から外へ。駅構内もロータリーにも大量の人!…八王子は都会である。ロータリーの西端から北にのびる『ジョイ五番街通り』を進む。するとひとつ目の信号の向こうに『古本買入』看板の影。近付くと雑居ビルの一階にお店があった。二階下左半分に店名看板、その下は右に二階への階段、左が店へのアプローチとなっているが、何だかとっても複雑そう…。左壁にハーレクイン・歴史&時代劇文庫・歴史・自然・官能文庫・性愛と並ぶ本棚。真ん中に雑誌ラックとハヤカワSF文庫・創元推理文庫・日本文学文庫が並ぶ背中合わせの棚。右の階段下には日本文学&SF単行本安売り棚・ハヤカワミステリ・旺文社文庫・女流作家文庫の並ぶ逆“L”字の棚。さらにその奥に狭い空間があり、純文学文庫・ちくま文庫・中公文庫・講談社文芸&学術文庫・岩波文庫と並んでいる…どうやらアプローチ部分が文庫ゾーンとなっているようだ。絶版文庫が多くて楽しめるなぁ〜…真ん中の巨大コケシと、左通路の天井から伸びる海ユリのようなライトが個性的。入口はこのアプローチの左奥にある。その入口部分にも棚が横向きにあり、江戸川乱歩・横溝正史・ロマン文庫の、何とも淫靡な組み合わせが収まっている。店内は縦に細長く、天井までの棚、リノリウムの床、そして通路も細長い。壁は本棚で埋められ右壁の一部にガラスケース、真ん中に背中合わせの棚が手前と奥に二本の計四本、その棚脇にも小さな本棚が置かれている。入口右横に番台のように少し高い帳場があり、店奥にも同様の作業場が設置されている。左壁棚を見ると、いきなりの澁澤龍彦からスタートする幻想・探偵・怪奇・推理の濃厚なラインナップ!う〜ん、プレミア本が普通に並び過ぎ!見応えあり過ぎ!欲しくなる本多過ぎ!ついでに並ぶミニカーも意味無く欲しくなってくる…お、落ち着け、冷静になろう。その後は、音楽(充実!)・美術・写真・画集・図録・作品集と続く。奥の壁棚には古い少年誌や学年誌が集まっている。通路棚の手前は大量の絶版漫画!こんなに揃ってると、もはや昔の新刊書店…。奥の本棚には通常のコミックと新書、脇の棚にはSF文庫やラノベが並ぶ。真ん中の通路手前はコミック、奥に日本文学・手塚治虫漫画・日本SF・海外文学と中々濃厚。帳場の右横には児童文学と絵本。そのまま右壁棚に児童書やジュブナイル。ガラスケース内は、もはや『宝』の域に突入する漫画たち…はぁ〜。それが終わると古本・出版・漫画&コミック関連・文学評論・宗教・東京・ノンフィクション・科学・八王子本とつながる。通路の奥は行き止まりのアダルトゾーンとなっている。向かいの通路棚は手前がコミック、奥に映画・芸能・タレント・哲学・思想となっている。非常に濃厚で、ある種ベクトルがハッキリシンプルなお店。古い本も豊富で、頭を欲望で一杯にして楽しめます!値段は安い〜高いと幅広い…まぁよっぽどプレミア本でなければ、ある程度手頃な値段で買えるはずである。三人いる店員さんの服装が、色調含め何故だか似ている…ユニフォームなのか!?そして中央林間のおじいさん、ここは凄かったです…ぜひ八王子まで足を伸ばしましょう。海鳥社「上野英信の肖像/岡友幸編」を購入。
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2009年08月25日

8/25東京・青砥 古書 竹内書店


takeuchi_aoto.jpg改札を出てもそこはまだ建物の二階。左の階段から地上に出て、高架下の道か『ユアエルム』内を突っ切って西側へ。線路に沿ってのびる『青戸銀座通り会』を北東へ。ちょっと閑散とした商店街の尻尾が、環七にぶつかる手前にお店がある。巨大な緑の日除けの下には、雑誌ラック・100均単行本手作り棚・文庫ワゴンが並ぶが、本の量はそれほど多くない。かと言って放置されてるわけではなく、整理整頓はしっかり行き届いている。入口と示されたサッシを開けて中へ。ちょっと薄暗くちょっと民芸調な店内…何だか折り目正しくピシッとしているので、一瞬高級店なのか?と思ってしまう。壁には木製の作り付けの棚、真ん中に平台付きの背中合わせの棚とガラスケース、店奥にはテーブルだけの帳場と、その後ろに住居部分との境の役割をしている不思議な本棚。その棚の前には、応接セットが置かれている。レジにも応接セットにも誰もおらず、裏の住居部分から生き物の気配…。結構大きなガラスケースには、本や何やら高そうな物が収められている。左の壁棚はビジュアル本から始まり、書・茶・文化・博物学・自然・哲学・思想・文学評論・探偵&幻想文学・日本文学と確認したところで、住居部分から突然悲鳴が響き渡る!「フゥガァ〜〜〜ッッ!グルルゥ〜〜ゥンフッフィヒィ〜ンヒン…」。そして何かがこちらに迫り来る!よく見ると、後ろ足の不自由なパグ犬が這ってこちらに向かって来ている!そしてそのすぐ後ろから壮年の店主が登場し、「大丈夫だから。大丈夫だよ」と優しく声を掛ける。犬が次第に落ち着いたところで「すいません、もうすぐ出ちゃうんですよ。だから店閉めちゃうんで」「あっ、判りました。何時くらいに出られるんですか?」「後30分くらいで。こいつを病院に連れてかなきゃいけないんですよ。本当にすいません。あ、まだ大丈夫ですよ」…それは一大事だ。「判りました。素早く見ますので」と言い、店主と笑顔のコミュニケーション。とは言え、そんな状態で長居するのは気がひける。パグは私を見ながらフガフガ言っている(フフ、可愛いじゃないか)…本当に高速で棚を見始める。向かいの通路棚は、時代劇文庫と教養系文庫、裏側には文学&ミステリ文庫・歴史・江戸・東京本が収まっている。右の壁棚は、ビジュアル本・食・戦争関連・映画・骨董・写真・建築・美術と並ぶ。通路には唐突に小さめの100均文庫棚が置かれている。店奥の境棚には、箱入りの学術&資料本・美術本がズラリ。脇には豆本や震災図なども。高速で見たためそれほど正確ではないが、良書が多いお店である。全体的にキレイで、見ていて非常に気持ちが良い。古い本はそれほど多くないが…。値段は手にしたものに限って言えば、ちょっと高めな印象。でも文庫は安かった。しっかりと欲しかった本を見付けたので、店主に声を掛けようとすると、奥から計ったように姿を現してくれた。本を受け取ると「本当にすいませんね」と謝りながら精算。「いえいえ、病院大変ですね」と聞くと「もうほとんど介護ですよ」と笑いながら答えてくれる。「幾つなんですか?」「14歳」「長生きですね〜」と純粋に驚くと、まいったなぁ〜と言う感じで笑顔を見せる店主。そして「本当にすいません。今度はゆっくり来て下さい」。さらに「毎度どうも、ありがとうございました」と嬉しい言葉を掛けてくれて送り出し。外に出ると、何だか清々しい気分が心を満たしてくれていた。パグの健康を願いつつ、言われた通りにまた来ようと空を見上げると、商店街の上を雲が乾いた空気と共に流れて行く。いつの間にやら忍び寄った秋の気配。新潮社「火と水と木の詩/吉村順三」を購入。
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2009年08月24日

8/24東京・聖蹟桜ヶ丘 博蝶堂書店 聖蹟桜ヶ丘店


hakucho_seiseki.jpg2009/06/25に訪ねた青葉台のお店の系列である。あのチェーン店には見えなかったお店…そしてある程度予想はしていたが、ここまで自由だとは…。駅東口を出て、目の前の『聖蹟Uロード』を南へ。するとすぐに『川崎街道』にぶつかるので、東へさらに進む。前も後ろも遥か道の向こうには、こんもりとした緑の山が見えている。すると左に「ブックセンターいとう」の入ったビル。目指すお店はその向かいにあった。信号を渡り近付くと、マンション一階の店舗。店名が何処にも見当たらない。『古本高価買入』『古本 ビデオ』が店名と言うわけでもあるまい…赤い『ファミコン アダルトビデオ』のビニール垂れ幕が朴訥で強烈。外から見ると、どうやら二店をぶち抜き、一店として使用しているようである。何故なら左の壁棚はガラス扉の中に設置されている。この扉は、開店時は開かれた状態でキープされている。と言うわけで、本来の出入口は右側となっている。その壁棚には一冊100円三冊200円の均一文庫。脇にはガチャガチャが六台置かれている。店頭には巨大な単行本ワゴン…ちょっと他では見ない、いい感じの大きさである。中には一冊100円三冊200円の単行本がびっしり…それにしても気になるのは、ワゴンの下に放置されたボロボロの本。右側にはコミックが乱雑に積まれたワゴン、入口右脇にはまたまた均一文庫棚…値段が棚に直接マジックで書かれてますね…。女優のポスターがベタベタ貼られたウィンドウに不安を覚えつつ中へ。店内は明るい通りとは違う、完全なる異世界。気のせいだろうか、マンション内の店舗とは思えないほど古くさい店内…この時間差は一体どうしたことかっ!?そして壁や棚の隙間や天井を覆う、アダルト女優のポスターと万引への警句!あぁ…古さと毒気にクラクラ…そして誰もいない。とそこに、左のスペースから黒い服を着たご婦人が、ヌッと登場。私と一瞬見合ったが、レジに腰を下ろし新聞を読み始める。壁際は右部屋・左部屋共に本棚、右部屋には背中合わせの棚が一本と奥にレジ。右壁棚はコミックが並び、その下の通路にも大量のコミック。真ん中の棚右側には文庫&官能文庫、棚脇に文庫・新書、左側は文学単行本とアダルト雑誌が並ぶ。その足元もアダルト雑誌が包囲している。窓際には美少女系のPCゲームがズラリ。その横の棚には、文学単行本ががんばって並んでいる。左の部屋に踏み込むと、そこは外光の遮られたアダルトゾーン。しかし!棚の隙間と棚最上段は、文学全集・全集端本・学術本・文学評論などが不自然に肩身が狭そうに並ぶ!何と言うアンバランスな構成!もはや悪魔的でさえある!とにかく各所でアダルトと古本がせめぎ合っている。そのしのぎを削る古本たちは雑本的な印象。値段は安め〜普通。精算をしながら、店名を確認しなければと思っていると、ポイントカードを勧められる。店名が確認出来るかもしれないと思い、渡りに舟と承諾。受け取ったカードの裏を見ると、そこには「博蝶堂書店」の名前。店名が判明してよかったのも束の間、益々このお店の実態が気になってくる。もはや違う店とも言える自由度…そして果たして本店は何処にあるのか?これからも少しずつ、このズボラな放任主義チェーン店を訪ねて行きたい。創元推理文庫「未来世界から来た男/フレドリック・ブラウン」中公文庫「山の博物誌/西丸震哉」を購入。
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2009年08月23日

8/23神奈川・中央林間 ブックス ロシナンテ


rosinante.jpg小田急線の南口から出て連絡通路を進み、東急田園都市線の正面口へ。こじんまりとしたロータリーの向こうに『Tokyu』が見えている。その脇を東へ進む。すると頭上を低空で掠める軍用機…ジェット機・プロペラ機…様々な機種が轟音を立てて、ゆっくりに見える動きで飛び去って行く。やがてぶつかる『中央林間四丁目』の信号を北へ。そして『サミット』脇の信号を東へ。カーブして行く道を歩いて行くと、そこにお店が姿を現す。マンション一階の大きな店舗は、駐車場も完備した、街の新古書店と言った外観。店名はドン・キホーテからか、それとも電波少年からか…。真っ赤な店名看板の書体は、ちょっと石森章太郎風。店頭台などは無く入口ガラスには、買取やおススメセットについて書かれた黄色い紙が、ペタペタと貼られている。ドアを開けて中に入ると、白く横に広がる見通しのよい店内。右側のレジから、作業中の男性が「いらっしゃいませ」。この挨拶は、もちろん来店者がある度に発せられているが、お子様や常連ではパターンが変わる柔軟さを見せている。壁はグルリと本棚、左側に四本の背中合わせの棚、右側に三本の背中合わせの棚、そして右側の最奥には、隠し通路のようにアダルトコーナーが設置されている。入口右横に105円均一の文庫ワゴン、左横に105円単行本ワゴン&壁際本棚がある。微妙に古い本が中心だが、そう言った意味で見応えがある。右側のワゴンの奥は、映画ビデオなどソフト類が集められている。お店の左側は大量のコミックゾーンとなっているので、右側のレジ前から真ん中辺りまでが古本ゾーン。さらに入口正面棚とその裏側右半分もコミックに侵食されている。左半分にようやく新書とハーレクインが登場。二本目の棚前面には、時代劇文庫(大量!)・日本文学文庫が並び、背面は官能文庫・日本ミステリ&エンタメ文庫となっている。三本目の棚前面は、岩波文庫・講談社学術文庫・ちくま文庫・戦争関連文庫・歴史・社会・宗教が収まり、背面には児童文学・経済・詩歌・文学評論・文学・全集端本・海外SF&ミステリ文庫と並ぶ。この辺りには古い本が多い(中には古過ぎてボロボロなものも)。最奥の壁棚には、実用・ノベルス・美術・図録・全集端本・レコード・海外文学文庫。予想通り新古書店的なお店で、雑本的な棚が中心である。しかし古い本も混ざり込んでいるので、意外に楽しめてしまう。値段は安め〜普通。棚の各所に『105円文庫・書籍・新書 よりどり3点200円』と貼られているが、その棚全体が均一と言うわけではなく、あくまでこの棚の中にある105円の本が対象、と言うことらしい。さて、何を買おうか…と棚を吟味していると、本を売りに来たおじいさんが登場。買取価格を聞いた後、レジでクダを巻き始めた!「家にさ、大切にしてる貴重なマンガがあるんだよ。俺は数十万になると見てるんだが…だから今度ここのオヤジさんに見て欲しいんだよ。周りがさ、一軒また一軒って潰れたけど、ここはがんばってんじゃん」「あっでも、店は任せられてるんで、ここには店主はほとんど顔見せないんですよ。」「そっか〜しょうがないなぁ〜、絶対数十万になるんだよ」「あの、そう言うレア物を高く売りたいんでしたら、ちゃんとした専門店にお持ちになる方がいいですよ。ウチはブックオフよりちょっと上って感じで、広く浅くと言う方針ですから…」「じゃあ八王子の佐藤書店かな。知らない?あそこはスゲェもんな〜。いや、俺も昔は古本屋やろうと思っててさ…」と話はひたすら続いて行く。…ガンバレ!店主代理のお兄さん!スキを見て精算を済ませて外へ。帰り道を間違いながらも、何とか駅にたどり着く。ロータリーの案内板で、昭和初期にはこの地に、吉井勇や龍胆寺雄が住んでいたことを知る。この『林間』周辺は、元々は『スポーツ都市』として計画された街なんだそうです…スポーツ都市かぁ…。ちくま文庫「男の花道/杉作J太郎」新潮文庫「ブックストアで待ちあわせ/片岡義男」を購入。
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2009年08月21日

8/21埼玉・入間市で通路一本ずつで二店!

ひばりヶ丘で未踏だったお店を…と赴いてみると、見事に潰れていた。夕暮れの中で途方に暮れながら、さらに西武池袋線をさかのぼる賭けに。目指すは入間市。駅の高架構内から見えた景色は、あまりにも爽やかに雄大に住宅と緑が広がる、空の広い空間…この空の下に果たして古本屋は……?


watanabe_iruma.jpg●入間市「Booksワタナベ」
駅北口を出ると、再開発中の緑と自転車に囲まれた細道があるのみ。そこを大雑把に西に向かい、まずは国道16号と国道299号が複雑に交わる『河原町交差点(何たって交差点の真ん中に巨大な中洲的空間があるのだ)』へ出る。299号を北へ進み『霞橋』を渡り、ひたすら道なりに進んで行く。道沿いの、古い家屋や歴史的建造物や巨大な釜などから、昔の街道的な薫りが漂って来る。やがて巨大な入間川に到達。鏡のような水が緩々と流れている。その上の『豊水橋』を渡りさらにちょっと進むと、ようやく『古本』の文字が見えたっ!…ここまでおよそ二キロ弱…。派手なお店の前に広めの駐車場。そこに翻るAV会社の幟たち…。しかしその中でも一際目を惹くのは『古本』の巨大な立看板。近付くと私の頭を優に越している。「アダルトだけじゃありませんように…」と心の中で念じながら中へ。おぉ、アプローチ部分には大量のコミック!そして左を見ると、やった!文庫がある!どうやらこの最初の通路のみ、コミックと文庫の売り場となっているようだ。その棚の間には暖簾が下がり、その先は欲望渦巻くアダルトゾーンとなっている。左奥にあるレジ横の棚に、ラノベ・官能文庫・時代劇文庫・ミステリ&文学文庫と並んでいる。その比率は、2:1:0.5:0.5といったところ。下の平台には少量の単行本。新しい本ばかりのラノベメインなお店。値段は定価の半額。ここで買う本を見つけるのは至難の業と言える。レジ後ろに掛けられた、手作りの買取り垂れ幕がクシャクシャで気になります。太田出版「ライトノベル★めった斬り!/大森望・三村美衣」を購入。


takakurado.jpg●入間市「古書 高倉堂」
国道299号をそのまま北へ。先の『根岸交差点』で西に折れる299号を、同様にそのまま進み続ける。しばらくすると左側に安楽亭、そして右に住宅地の中を北へとのびる細道…ここにグイッと入り込む!とてもじゃないけど、この先に古本屋があるとは思えない…田舎道を歩きながら「店舗無しのパターンかな…」とあきらめつつも、取りあえずは確認しておこうと歩を進める。ところが!目の前に現れたのは本棚!横付けされた自動車の向こうに本棚が見えるっ!ごく普通の住居なのだが、一階はガラス戸の店舗風。家の右側に簡易トイレのようなボックスがあるのだが、その隙間にお店の看板が放置されている…かつては壁に掛かっていたのだろうか。現在はダンボールに大きく書かれた『古本』の文字と、営業時間が表のガラス戸に貼られている。そして左端のガラス戸に小さく小さく店名が…入っていいのだろうか…しばらく車とガラス戸の間に入り込み、そこから棚を見ながら逡巡する。その時、左入口にステテコ姿のオヤジさんが本を手に姿を見せた。チャンスとばかりにすかさず近寄り「すいません、中を見せてもらってもいいですか?」と聞くと、店主は一度も視線を合わせることなく、擦れ違いざまに「どうぞ」と小さく囁き通り過ぎる…よ、よし。何はともあれ許可が出た。中に入ると外から見えていた棚以外にも、奥に二本の棚があるのを確認。単行本や箱入り本が並んでいるようだが、これ以上は靴を脱いで上がり込まないとダメなのである…店舗としてはこの通路だけなのだろうか?目の前の棚は、岩波やちくま文庫から始まり、日本文学文庫・探偵&推理小説文庫…絶版が多く質高し!その後は、新書・ミステリ単行本・幻影城。右奥の細い棚に、推理&ミステリノベルス・ハヤカワミステリ。入口側の棚に、EQMM・海外ミステリ文庫・日本文学・エッセイなど。ふぅ〜む、辺りの景色と棚の並びが乖離し過ぎているので、本当に不思議である。値段は安め〜普通。いいものにはしっかりとした値段も。中には値段が書かれていない本もあり、確認が必要である。本を手に入口方面に向かうと、奥への通路部分に店主がこちらに背中を向けて座っている…やっぱり奥には行けないなぁ…うぅ、一体どんな本が並んでいるんだ!?背中に声を掛けると「ハイ」と極小な声。本を渡して値段を聞いてお金を払おうとすると、店主は本を入れる袋を探してキョロキョロ。「そのままでいいですよ」と言うと、私の身体に視線を走らせ「あ、カバン」と小さく呟いたのだった。奥が見られないのは残念だが、心底お店が開いていたことに感動!毎日新聞社「ダム風土記」創元推理文庫「M.R.ジェイムズ傑作集/紀田順一郎訳」を購入。

入間は『入間川』も凄いが、街中を多く流れる水路たちも素敵である。キレイに整備された場所などは、生活と水辺が直結している感がある。そして古本屋さんも凄かった…入間バンザイ!暗くなった川の上には、たくさんのコウモリが乱舞…楽しかったが、知らない土地で日が暮れてしまうのは、少し寂しい。
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2009年08月20日

8/20東京・神保町 かげろう文庫


kagerou.jpg御茶ノ水駅・御茶ノ水橋口から出て、目の前の『明大通り』を南へ。『駿河台下交差点』前の『駿河台道灌道』を東へ進む。この辺りはビル街の裏通りと言う感じで、古本屋の気配はあまり感じられない。ところがひとつ目の四つ角を南へ入ると、しっかりとひっそりとお店が存在しているのである。軒と二階外壁には、薄い黄緑色の店名看板…ロゴマークはウスバカゲロウだろうか…アルファベットの“K”に見えなくもない。濃い緑の日除けの下には、木枠の大きなガラス窓、建物袖にも店名看板。低い店頭棚・箱・板の下には、坂道の角度に合わせて作られた木板の床。ビジュアル本・洋書・古い洋書・雑誌・美術本・図録・絵本などが並んでいる。取っ手に“引”(裏は“押”)と漢字で書かれた戸を開けると、キィ〜〜〜ッと軋み、気を遣えば遣うほど軋み続けるイジワルな仕組み。閉める時のガッチャンと言う手応えが心地よい。床はアプローチと同じく木板、壁も同じ色調の板張りで、その壁を覆う棚も同様に木製である。左入口横には絵本や雑誌類が集まり、一部低めの左壁棚上には、額装された版画などが飾られている…おぉ!伊東忠太の肉筆画がっ!真ん中には低めの背中合わせの棚があり、入口側には小さい本棚、奥側には座ることの出来るスペースあり。上にはガラスケースが乗っている。奥にレジ兼作業場があり、背筋のシャンとした女性がパソコンに向かっている。熱心に何かの図版を作成中。レジ横の左壁棚はナナメになり、レジ後ろにのびて行く。右の壁棚は大判の本が多く、洋書美術関連・洋書写真集・洋書の工芸・風俗・文化・様式などが、日本語タイトルを背に貼り付けて並んでいる。レジ横には古めかしい洋書が存在感大きく収まっている。入口前の棚には、妖精や童話の本、右側に版画作家や版画、左側には風俗雑誌・民藝・アールデコやヨーロッパ関連本が並ぶ。上のガラスケースには、古い写真・アルバム・版木・ガラス乾板など、物欲を刺激する物が飾られている。左の壁棚は奥から、和本・日本画・日本美術・洋書絵画作品集・美術図録・写真評論&評伝&技術書・国内作家写真集・建築・ファッション・デザイン・ポップカルチャー・漫画関連となっている。古い本も多く、美術関連一辺倒!品揃えはさほど大きい店ではないのに、細やかにしっかりとセレクトされ多岐に渡る。値段は普通〜高め。本に付けられた値段票も本の梱包袋も、やっぱり黄緑色。そしてレジ横を見ると、昆虫の細密画などと共に濱谷浩の写真が飾られている(2009/08/11「源喜堂書店」参照)!あれから月日がずいぶん経つのに、ちゃんと大事にしてるんですね。素晴らしいっす!学芸出版社「明治・大正建築覚え書/光藤俊夫」を購入。
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8/19東京・仙川 ツヅキ堂書店 仙川店


tsuzukido_sengawa.jpg駅南口を出て、ロータリーには立ち入らず西へ。すると『ハーモニーロード』と言う小さいが活気のある商店街に入る。橋を渡らずに南へひたすら進む。かなり歩いて信号手前の細い小道の入口に、黄色いお店の立看板を発見。誘われるように左に曲がるとお店にたどり着く。ここは梅ヶ丘にもある「ツヅキ堂書店」の系列店。黄色い日除けの下には、壁棚や小ラック・本棚が多数並んでいる。壁棚前にはベンチや手の形をした椅子が置かれ、人々が座り読み中…中々に珍しい風景である。一冊100円三冊200円の文庫・単行本・コミック、他にもノベルス・ハヤカワミステリ・絵本・ラノベ・ビデオなどが並んでいる。文庫棚は質高し!思わず椅子に座りながらじっくりと眺めてしまった。座りながら棚を見ていると、何故か意味の無い余裕が滲み出て来る…いいな、これ。中は明るく広めな店内。棚は白で統一されている。入口右横にレジ、壁はぐるっと本棚、目の前には二本の背中合わせの棚、そして右壁の向こうには二本の袋小路の通路が隠されている。左端の通路は、入口横の実用ビジュアルムック・絶版漫画・児童文学以外はすべてコミック。二番目の通路左側もコミック。そして右側には大量の作家50音順日本文学文庫・女流作家文庫が壁のように並ぶ。下にはA5サイズの雑誌が置かれ、古いものや見たことのない雑誌も。三番目の通路は、左に音楽CD・時代劇文庫・教養系文庫・推理文庫・絶版文庫と魅力溢れる棚造り。特に絶版文庫はグッドな品揃え。右側の壁棚には、映画・美術・音楽・歴史・文学評論・日本文学・幻想文学・文化・風俗・戦争関連と言った並び。店奥壁棚には、A5判コミック・最近刊日本文学・海外文学と収まり、下の平台には300円均一単行本がズラリ。結構硬めな本が多い。壁棚をさらに右奥に進むと、ハーレクイン・ハヤカワミステリ・新書・選書・ノベルス・少量の詩集と続いて行く。右壁棚脇にも本棚があり、絶版やサンリオ文庫を含む、海外SF&ミステリ棚となっている。奥の袋小路手前には、サブカル・ビジュアル本・雑誌・映画ビデオ・全集が集まり、最奥通路はアダルトスペースとなっている。ただの新古書店とは一味違う品揃え。古本好きがしっかり楽しめるお店です。値段は安め〜普通。レジに立つ快獣ブースカの人形が丸裸な感じで気になるっス!「ツヅキ堂書店」は他にも支店があり、今度は南陀楼綾繁氏推薦の、鶴川のお店を探訪しなければ。ロッキー「釣り談義(第4集)/野呂邦暢ほか」を購入。
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2009年08月18日

8/18埼玉・西川口四ヶ月ぶり二店!

2009/4/11以来の西川口。前回は東側だったので、今回は西側をツアー。先に結論!西川口は、時間の経過がお店をより個性的に変化させている…と思う。


usami.jpg●西川口「宇佐美書店」
西口から線路沿いに出るために、細い飲食街を南東へ向かう。線路沿いに出たらそのまま進んで行く。すると右に古本屋さんを発見。巨大な『古書』の看板の下に、ガラス戸を通して見える、本が所狭しと積み上がる店内…どう見ても入れそうにない。取っ手の下に矢印があり『御用の方は5m先右折』の文字。誘導に従い右に曲がると、目の前に古めかしい街の古本屋と言ったお店が出現する。独特な素材と色の外壁、軒上に巨大な看板文字、その下にカマボコのような黄緑の日除けがあり、これはお店の左右も耳のように覆っている。店頭には、右外壁にコミック棚、真ん中にコミック・アダルト雑誌ラック、左に一般雑誌ラック。外壁には店内に取り込まれた感のある住所表示板。そして戸の横に下がる「サザエさん」の新聞切り抜きスクラップ帳は売り物なのか!?出入口は左右の二ヶ所。左側に、おでこに冷えピタを貼り付けた老店主が見え隠れ。お茶を飲みながら、おばあさんに色々たしなめられている…。右から中に入ると、何だか複雑でごちゃっとした店内…って言うかどう言う構造してるんだ?壁は本棚、天井下にもたくさんの棚が渡されている。真ん中に背中合わせの棚のカタチを成しているものが一本ナナメに置かれ、入口左横にも棚のカタマリ。店奥の壁はナナメになっており、右奥にアリの腹のくびれのような細い通路があり、先に本の詰まった空間が見えている。この奥の部屋は、どうやら線路沿いから覗き込んだ部分らしい。角地に別の建物があるので、こんな不思議な構造になったのだろう。頭上には山岳本や大判本・ビジュアル本。左の棚塊にはアダルトと文庫揃い。右には児童本・ハーレクインの棚があり、下半分が本の山で隠れた右壁棚には、日本文学や歴史本が収まっている。真ん中の棚には、下には文庫や新書、上には郷土本や実用がギュッと詰まっている。もはや通路とは言えない本の間を、足を高く上げ跨ぎ気味に奥へ。ナナメの壁には、美術・お茶・古代史などが並び、まるで隠し扉のような住居への扉を過ぎると、京都本やガイドの並ぶ棚。そこから極細通路へ身体を捻じ込むと、奥の部屋には美術本がドッサリ。しかしこれ以上進むのは、もはや恐怖を感じる。戻れなくなるかもしれない…そうなったら線路側から出るしかないな…何かの巣穴に紛れ込んだ気分。そんなに広くなくてよかった…。60・70年代からの本が多い。かと言って時間が停まっていると言うわけではなく、何とも不思議な感じ。値段は安め〜普通。本を手にレジへ向かうと「いらっしゃい」の元気な声。お盆を手にしたおばあさんは、何故かすべての動きを止めて一言も発しない。本を渡すと「だいぶ勉強なされてますか?」と質問される。人に言うほど勉強はしてないので「いえ、そんなに勉強はしてません」とバカ正直に答えたら、会話がピタッと停まってしまった…ウソでもいいから「もちろん」って言えばよかった。「おまちどう」と包まれた本を受け取り、お金を渡そうとすると、テーブルを指し示されたのでそこに置く。立ち去る間際に「これが200円だ」と不思議な説明をおばあさんにしているのが聞こえてくる…う〜ん、色んなとこが面白いお店。紀伊國屋新書「住宅建築/篠原一男」を購入。


sobundo.jpg●西川口「創文堂書店」
西口ロータリーを突き抜け『西川口駅前通り』を南西へ。そして『県道・川口蕨線』を南へ。200mほど進むと郵便局の手前にお店がある。…この雰囲気、北関東のお店によく見られるぽっかりとした雰囲気。店頭には脚がダックスフントのように短い木製の平台があり、漫画雑誌が積み上げられている。右の入口から中へ。壁はすべて本棚、真ん中に小さめの背中合わせの棚が二本あるが、入口側の通路は雑誌の山で塞がれてしまっている。奥にレジがあり、その後ろにも本棚。ちなみに右側通路は本が乱雑に積み上がり、棚下半分とレジ横を埋め尽くしている。右壁前半と通路棚はコミック。右壁後半に歴史・古代史・文化・随筆など。壁には額装された古いバイクのカタログ。レジでは厳格そうな店主が、郵便物を受け取り「ごくろうさん」と労いの言葉を発している。袋小路の真ん中通路には、海外文学文庫・雑学文庫・日本文学文庫・官能文庫・時代劇文庫・車&バイクのカタログ&雑誌・アダルト雑誌が並んでいる。レジ横の自転車とストーブが巨大な存在感を放射中。左端通路の壁棚には・アダルト・映画・音楽・日本文学・プロレス・戦争・動植物・雑誌・オカルト・民俗学が並ぶ。向かいの通路棚は、オカルト・実用・ノベルスと新書サイズ本がズラリ。街の古本屋さん…と言ってもいいのかもしれないが、車&バイク・日本文学・プロレス・オカルトに、量は少ないがマニアックさを感じる。値段は安め〜高め。マニアックなものにプレミア値が付いたものも。レジでは店主が厳格にむっつりしている。本を渡すと何故か鍵を取り出し、レジをスイッチオン…エコと言えなくも無い…。トクマブックス「UFO事典/南宏」を購入。

帰りに駅ホーム南端から街を眺めると、「宇佐美書店」がしっかり見えていた。西川口、これからもいつも通りの場所でいつも通りに商売をして鎬を削って下さい!そしてさらなる個性を獲得して下さい!
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2009年08月17日

8/17東京・一橋学園 umu


umu.jpg岡崎武志氏のブログ「okatakeの日記」7/29の記事に、古本屋ツアーの依頼と思える言葉を発見…と半ば勝手に解釈&依頼を引き受けて、西へ向かった…。駅の南口から出ると、改札の前はすぐに道路。南に向かうと道はそのまま『一橋学園南口商店会』となる。車通りが多く、狭い歩道のすぐ脇にたくさんのお店が連なる通り。ちょっと歩くと右側にお店が現れる。軒看板は真っ白で何も書かれていない。その下はガラス張りになっており、内部の横にのびる本棚が丸見えになっている。店頭に棚などは無く、台車・喫茶室のメニュー・観葉植物が置かれている。左端はショウウィンドウの役目も果たしており、何やら雑貨類が飾られている。開けっ放しの戸から中に入ると、新しくキレイな店内で“L”字が横に寝転がったカタチをしている。右奥が喫茶スペースになっているようだ。目の前に壁の如くそびえ立つ、一本の背中合わせの棚(8列)の向こうには、これまた長く高い壁棚(10列)となっている。左に作業場と、左壁半分に本棚。入口右横窓際には、丸テーブルと低い棚が置かれているが、あまり古本とは関係の無い物が並んでいる。背中合わせの棚・道路側は、児童文学と大量の絵本からスタート。洋書絵本・文学・エッセイ・コミック・教育・ノンフィクション・心理学・新書などが、ネット販売分類のためか、掴み難い感じで続いて行く。右端はまとまりのある食関連の本が集まっている。薄暗い喫茶室を眺めながら(キッチンには誰もいない。椅子以外に畳スペースもあり)奥の通路へ。そこは壁棚と通路棚が迫り来る古本の谷間。通路棚は、歴史・世界・文化・文学・幻想文学・海外文学・映画・官能文庫・みすず&法政大学出版本と並ぶ。中ほどはこちらもカオス的である。壁棚には、歴史・戦争関連・時代劇文庫・日本文学文庫(乱歩・横溝・澁澤が目立つ)・ちくま・中公・講談社学術&文芸・大量の岩波文庫・雑学文庫と収まる。左壁棚には、自然・動植物・辞書・性愛。バラエティに富んだ棚造りである。ツボを押しそうな本が多く目に付き、そこに見難いカオス棚の効果が重なり、のめり込むと自然時間を掛けてしまうことに。値段は普通〜高め。定価半額を下回ることはあまりないようだ。表からは電車の音が聞こえてくる…。文庫を一冊抜き取り、入口横の作業場にいる、若々しく爽やかな半白髪の男性に本を差し出す。「あ、いらっしゃいませ」と顔を上げ立ち上がる。そして私の横に来て「すいません、レジが向こうなんです」と、窓際の棚横にあるレジスターを指し示す。そのまま腰を低くし「さっ、あちらへ」のエスコート的姿勢を取りながら素早く移動。恐らく奥が喫茶スペースなので、レジがこの位置にあるのだろう。よし、次来ることがあったら『番茶』を飲もう。大きな学校のある所に古本屋さんあり…この構図はやっぱりしっくり来ます。そして岡崎様、ご依頼ありがとうございました。講談社文庫「しゃれた言葉/宇野信夫」を購入。
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2009年08月16日

8/16千葉・木更津でアクアライン二店!

千葉からさらに四十分、内房線に身を任せ、どんどん千葉の奥へと進んで行く。人は多いが、何だか寂しい不思議な街・木更津。こんなお盆の休日にお店は開いているのだろうか…ここまで来て、ドキドキしながら道を進む。


kappado.jpg●木更津「河童洞古書店」
駅東口、ロータリーを抜けて、巨大な廃墟ビルの建つ『KISARAZU Humming st.』も通り抜けて北へ。二つ目の信号で『さつき通り』と交差する脇にお店がある。道を北上するとともに見えてきた、黒い日除けの『古書店』の文字と、その下の閉じられたシャッター…うぁ〜閉まってるのかぁ…と落胆しつつも歩を進めると、店左側のシャッターは開いてるのを確認。信号が変わるまで、もどかしい気持ち一杯でお店を眺める。店頭台は無く非常に素っ気無い店構え。近付くとガラス戸に、文字中が白の独特な書体で書かれた『探求書相談』の貼紙。左しか動かない戸を開けて、古く静かな店内へ。それほど広くはないが、本がみっちりと詰め込まれている。壁際は本棚、真ん中に縦に背中合わせの棚が三本、奥に帳場があり、眼鏡の女性が非常に険しい表情で何かのチラシを眺めている…。この溢れる険しさは、一体どんな状況に直面しているのだろうか…。左壁は海外文学文庫・純文学文庫からスタートし、文学・文学評論・ノンフィクション・評伝・随筆・近&現代史などが複雑に絡み合って並んでいる。見ていて中々楽しい。レジ横には詩歌・句集。向かいは日本文学・囲碁・将棋・美少女コミックなど。あまり見掛けない出版社の本がチラホラ…。レジ前の棚脇には文庫類の並ぶ棚が一本。レジ横の扇風機の風を顔面に浴びながら、二番目の通路へ。左には時代劇文庫と日本文学文庫が、ほとんど新しい本中心で収まっている。右には歴史やアジア関連がカオスに並ぶ。入口右横にはサブカル系・実用と経済棚。三番目の通路は、左に新書・食・辞書・海外文学、右に科学・哲学・精神・教育など。最右奥のちょっと薄暗い通路、右には日本文学・演劇・芸能・役者・映画・美術、左には戦争・日本文学・山岳・単行本揃いが並ぶ。通路には紐を解かれたばかりの状態で未整理本が置かれている。そして店奥棚は、郷土史・資料・学術・全集が並ぶ。そこまで古い本は無いが、意志のあるセレクトと見たこともない本が、目を楽しませてくれる。値段は普通〜高め。そしてレジの女性は難しい顔継続中々…。次来ることがあれば、ぜひ笑顔が見たいものです。暮らしの手帖社「私だけの映画史/古谷綱正」を購入。


bookhouse.jpg●木更津「BOOK HOUSE」
東口ロータリーから、線路沿いより一本奥の道を南へ。するとすぐに見える『古本買入』の黄色い看板が、勇気の炎を心に点してくれる。白い板張り壁部分に店名、その下に黄色いラインと赤い日除け、その下右に本棚が三本、左に棚一本とラックが一台置かれている。ライトノベル・ハーレクイン・雑誌・文庫・単行本・新書・ノベルスが安値で並ぶ。文庫にちょっと面白い本がチラホラ。両開きの扉から中に入ると、広く白く明るく新古書店風。両壁は本棚、真ん中に三本の背中合わせの棚、中央奥にレジ、左奥に棚に隠れたアダルトスペース、右奥は真ん中に置かれた四角い棚を中心に少し高くなったスペース。レジ後ろには巨大な業務用エアコンがあり、『ウォ〜ンウォ〜ン』と不気味な唸り声を上げている。その前にはSF作家のような雰囲気を漂わせる店主がひとり…『ウォ〜ンウォ〜ン』…。左端の通路はコミックが並び、立読み防止のためか、すべてにピンクのビニールが巻き付けてある。二番目の通路、左はコミック、右に作家50音順の日本文学文庫がズラリ。三番目の通路、左には時代劇文庫・雑学文庫・ノベルス・絶版文庫・教養系文庫…絶版は見所多し!右にはDVD・映画ビデオ・実用・ライトノベル・ゲーム攻略本・児童文学と並ぶ。とこの時、店主が立ち上がり背後の巨大エアコンのスイッチをオフに…『デッテッテッテテッテテッテュ〜〜〜ン………』と大げさに機械が静まって行く。その独特のリズムに、思わず笑いが込み上げる。続いて店主は、BGMのスイッチをオン…店内に優雅なクラシックが流れ始める。…なるほど、エアコン入ってるとうるさくて聴こえないんですね…。左端の通路、壁際には宗教・エッセイ・随筆・文学評論・古典・学術・郷土本・美術が並ぶ。向かいには、歴史・日本文学・探偵小説・映画。右奥のスペースには、音楽CD・美術・趣味の雑誌・辞書が固まっている。軽い『HOUSE=おうち』のような見かけとは違い、いい本が集まっている。「あいらぶ城下町」と言う本には思わず苦笑い。値段は安め〜普通で買いやすい。しかしレジのチラシを見ると、他にも三店の系列があったようだが、バツが付けられすでに閉店した模様。最後の砦・木更津本店、がんばって下さい!集英社文庫「超時間対談」中公文庫「向田邦子 最後の炎/小林竜雄」を購入。

木更津と言えば、文句無しに「木更津キャッツアイ」の舞台。西口で古本屋を探していると、元そごうの横に、シャッターが閉まった商店街に、店舗の窓ガラスやショウウインドウに、訪れた人たちの落書きに、その痕跡が残っていた。それでも街は何だか寂しかった。帰りはショートカットして、バスでアクアラインへ。しかし乗った瞬間に、お盆渋滞に巻き込まれたことに、いや自ら飛び込んだことに気付く…。窓の外の海の上には、夕日と飛行機がきらめいている。ノロノロと亀のように進むバス…。あぁ、私は海の上で古本を抱え、この広大な風景の中、一体何をしているのか…。
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2009年08月15日

8/14神奈川・高津 小松屋書店


komatsuya.jpg駅西口から出て、そのまま高架下の横断歩道を“とおりゃんせ”を聞きながら渡り、『府中街道』を東へ。すぐに「住吉書房」と言う新刊書店が現れ、そこのナナメにのびる細い脇道へ入る。すると建物の裏手に、何も入っていない数台のワゴンが出現…さながらワゴンの墓場…。そして路上には小さな二段の脚立があり、そこに『古本』のプレートが付けられている。左を見ると、そこには確かに古本屋が!店名が大きく書かれた扉の向こうに、ひしめく本が見えている。ウキウキしながら店内に入ると、静か過ぎる無音の蒸し暑い空間…右方向から微かに音が聞こえるのは、店主が何か作業をしているのだろう。こちらも咳払いをひとつして、後は静かに行動開始。入口左横に二本の本棚、奥への入口を挟み、壁はぐるっと本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本、レジは右横にあるのだが、建物が飛び出ている部分にハマり込んでいるため、入口からは見ることが出来ない。入口横は100均棚で、文庫・ノベルス・新書・ハヤカワミステリなどが並ぶ。積み上がる未整理本やダンボールの間をソロリと進む。左壁は、時代劇文庫・出版社別文庫・雑学文庫と並ぶ。向かいには、海外文学文庫と出版社別文庫。店奥棚には、最近刊ミステリ・探偵小説・ハヤカワミステリ・ハーレクイン・戦争関連・歴史・古代史・句集・美術と並ぶ。真ん中の通路左には、東京関連や特定作家のセレクト棚・岩波・ちくま・中公・講談社文芸&学術・旺文社文庫を含む絶版文庫・推理小説文庫・新書が収まる。向かいには、山岳・エッセイ・日本文学・紀行・オカルトなど。途中、サーモスタットが働いたのか、エアコンのスイッチが入り少し涼しくなる。そしてエアコンの動作音のみが店内に響き渡る。レジを見ると、ボーダーシャツを着た半白髪の店主が、文庫を彫像の如く片手読み中。右端の通路壁際は、文学評論・古本&出版関連・日本文学・海外文学・哲学・思想・文学プレミア本・アダルト・性愛、そして店主の背後には大量の句集。向かいの通路棚には、社会・宗教・映画・芸能、またもや句集が収まっている。いいお店です。特に文学が充実している。通常のお店では省く作家を、リングをつなげるように並べているのが気持ちいい。何だか見てて安心しまくり。値段は手頃でジャストな値付け。しかし、いい本には高めなものも。店主の応対は丁寧で、姿が見えない入口から出る時も「ありがとうございました」の言葉を掛けてくれた。裏路地が妙に似合う、品揃えの良い古本屋さんである。英宝社「湘南伊豆文学散歩/野田宇太郎」を購入。
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2009年08月13日

8/13東京・蒲田で行進して二店!

“蒲田行進曲”が発車ベル代わりの蒲田駅。駅周辺に固まる古本屋を回ろうと行進するが、線路際の「誠竜書林」と「富士書房」の姿は既に無い…移転か閉店だろうか…(後で調べて見ると「誠竜書店」は移転の可能性あり。次回の蒲田ツアーで確認します)。残るお店は大丈夫なのか…。


ippoudo.jpg●蒲田「一方堂書林」
西口ロータリーから北西へ進むと、ロータリーを出たすぐの所で、ビルの一階に発見。宝石屋と宝くじ売り場の間…この二つの『宝』に挟まれたお店の名前が、何とも不思議ではある。どんな意味なのだろうか?窮屈そうではあるが、それでも二階には看板が掛かり、その下には緑の日除け、店頭には二台の平台がある。左側は120円の週刊漫画誌、右にはアダルトも含めた雑誌類。店内に入ると、そこは細長いくさび型。通路のようにシンプルである。奥に向かう両壁の古い天井までの棚。左側途中に帳場があり、おばあさんがお客さんと会話を弾ませ中。棚下には大量の本が積み上がり、棚の下1/3を覆い隠してしまっている。左棚には最近刊文学・70年代日本文学・全集・古典・学術本・辞書・仙花紙本が迫り来る感じで並ぶ。棚下には、箱に入った文庫・週刊漫画誌・アダルト…そしてクロネコ!「週刊少年マガジン」が一段と高く積みあがった特等席で、手足をぐ〜んと伸ばしスヤスヤ寝息をたてている。こ、これは…美しく悩ましくそしてカワイイ!帳場をチラと見るとおばあさんは話に夢中…よし、撫でてしまえ!ネコの肩口から後ろ足までをスィ〜っと撫でる。暖かくビロウドのような感触。一度触ったらもう止められない。スペクターの首領のようにネコを撫でながら棚をゆっくりと眺める…幸せである。さらに奥に進み帳場横に立つと、アダルト雑誌の上にまたもやネコ!?…と思ったら脱ぎ捨てられたカーディガン…今日はことさら暑いなぁ。右棚は入口手前から、文学文庫・時代劇文庫・資料本・全集・絶版文庫・新書・写真集・映画、そして古めかしい日本近代文学が帳場奥にズラリ。量は少ないが、古い良い本が揃っている。しかしそれらにはちゃんとした値付けがされている。通常の本は安め〜普通となっている。おじさんの長話を中断し帳場で精算。ネコの名前を聞きたかったのだが、おじさんの話はそんなスキは与えない。仕方なく帰り際にもネコを撫でる。半目と牙丸見え…クスクス。新学社文庫「戸川幸夫動物記/戸川幸夫」


nantendo_kamata.jpg●蒲田「古書 南天堂書店 蒲田店」
同じく駅西口ロータリーから、西にのびる巨大アーケード商店街『SunRise KAMATA・蒲田西口商店街』を200mほど進むとお店にたどり着く。巨大な青い店名看板と店舗の照明が、明るい光を商店街に投げ掛けている。パッと見は街の新古書店である。店頭には平台やラックが数台置かれ、雑誌・児童文学・廉価コミック・100均文庫・絵本が収まっている。中に入ると、壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、奥にレジの、シンプル&スタンダードな構成。左通路に並ぶのはほとんどがコミックだが、左壁棚奥が突然牙を剥く!古い漫画週刊誌・古い児童文学・絶版漫画が棚を大きく埋めているのだ。むぅ、隠し球のように驚いた。右通路壁際はハーレクインから始まり、サブカル系廉価本・音楽・映画・自然・江戸・東京・歴史・戦争・オカルト・民俗学、そして探偵&怪奇小説…桃源社本や、何と「新青年」まである。量は少ないが、非常に入り組む濃い棚構成。下にはビジュアル&大判本が並ぶ。通路奥はレジ横までアダルトとなっている。向かいの通路棚は、エッセイ・実用・ミステリ・ミステリ文庫・出版社別文庫・時代劇文庫・海外文学文庫と収まっている。それにしても表から見た時に、この濃さはまったく想像出来なかった。まるで水と炎で出来ているお店!レジでピンクシャツのおじさんに本を手渡す。見るとレジ台はガラスケースで、中原淳一関連や大量のソノシートが飾られている…炎の部分が、今日の気温のように暑いなぁ。双葉社「明日に向かって捨てろ!!/BOSE」青心社「怪獣格闘概論/竹内義和・田中正悟」を購入。

蒲田はまだまだ京急駅方面に古本屋あり。近い内にまたもや訪れることになるだろう。今日の一番の収穫は…クロネコに決定!ネコのいる古本屋って最高である。赤い首輪だったから、多分メスだな…。
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2009年08月12日

8/12東京・まだまだあるぞ貸本屋四店!

本日はちょっと目先を変えて、貸本屋の店先で売られている古本たちをレポート。今までに、古本屋と貸本屋が合体したお店は紹介してきたが、純粋な貸本屋さんは初の試み。皆を楽しませ、くたびれて見向きもされなくなり、やがて店外へと追いやられた本たち…しかしそれでも古本に変わりなし!


otake.jpg●高円寺「大竹文庫」
駅北側『あづま通り』、「十五時の犬」の隣りにある。いい感じに古い店構えで、二階部分の人類の歴史を描いたかのような壁画や、装飾的な手摺り、そして『街の図書室』『小説読むなら…大竹文庫』などのキャッチコピーが印象的である。本が売られているのは店前のみで、赤いプラ日除けの下に、50円コミック&文庫が平積みされたワゴン・雑誌の並ぶラック・100円単行本の並ぶ木製ラック。雑誌以外の本は傷んでいたり、微妙な古さ。安いが買う本は見つからず。


bookrentalhonbu.jpg●阿佐ヶ谷「BOOK RENTAL」
駅北口から通りを挟んで、東に続く線路沿いの商店街へ。「穂高書房」の先へ進むと、高架の手前にお店がる。赤白の看板に店名と共に書かれた、ナゾの『本部』の文字…一体何の?その下のガラスウィンドウには、大量のコミック&単行本の表紙コピーが貼られている。そして気になるのは『どの本もお売りもお貸しも致します』の貼紙!何と!と言うことは古本屋さんでもあるんじゃないですか!古本屋と貸本屋の合体ではなく、すべての棚に於いて古本屋でも貸本屋でもある、二重人格的お店!店頭台などは無いので、素早く中へ突入。明るく白く歌謡曲の流れる店内。両壁は本棚、真ん中に平台付きのラック、奥にレジがある。本のほとんどはコミック。入口周りにコミック揃い(売本)と、200円売本の小さな棚。ほとんどが小説だが、文庫化済的な微妙な古さである。左壁入口側に新しめの日本文学・ミステリ・エンタメの単行本が集められている。本にはビニールがピッチリと掛けられ美しい仕上がり。手に取ると、中には貸出票のような紙が挟まれている…結構貸し出されてるな…おっ、そこに売値も表記されている。大体定価の半額が相場のようだ。ビニールがくっつき合い取り出し難い棚から、一冊抜き取りレジへ。「これ、買います」と言うと、レジの店主は貸本のシステムを説明し始め、身分証明書の提示を求めてきた。「あの、借りるんじゃなくて買いたいんですけど」と改めて言うと、一瞬ポカンとした後納得の表情。そして無事に購入。店主の後ろを見ると『ネギシ本部』と書かれた免状のようなものが…と言うことは、ここはこれから訪ねる二店の総本山なのか?表に出ると、入口横に置かれたパイロンに『ネギシ』と書かれていた。講談社「カソウスキの行方/津村記久子」を購入。


negishidokusyo.jpg●阿佐ヶ谷「ネギシ読書会 中杉通り店」
駅北側、店名の『中杉通り』ではなく、一本西に奥の『旧中杉通り』中ほどにある。ここは以前は新しいコミックスが出るたびに、独自のオリジナルイラストを壁に貼りだしていた。微妙に似てはいるのだが、夜見ると背筋が寒くなる威力があった。現在は単純な表紙のカラーコピーなので、非常に残念である。緑の日除けの下には大小様々なラック置かれ、賑やかなことこの上ない。30円コミックワゴン・100円均一三冊250円単行本ラック・30円&50円コミック箱・定価の1/4漫画誌箱・100均コミックラック・定価の1/3雑誌ラック・80円均一漫画誌ラックと、値付けがバラエティに富んでいる。そしてやはり何も買えず…。


bookrentalnerima.jpg●練馬「ブックレンタルネギシ 練馬店」
駅北側にのびる『弁天通り』の奥にある。店前面に貼り出された、四枚もの『貸本』と書かれた紙が何だかホンワカ。売本は右側壁に設置された棚のみ。100円児童用ビデオ・20円コミック・200円単行本が少量並んでいる。と言うわけで買える本、またもナシ。

貸本…懐かしい響きではあるが、私自身は一度も利用したことがない。知識でしか知らないレンタルの世界。取りあえず現在も、その唯一の接点は『古本』のみ。きっと本を買わなくなれば、お世話になることもあるだろう。しかし今は、そんな状態はとても想像がつかないのだった…。
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2009年08月11日

8/11東京・神保町 Book Brothers 源喜堂書店


bb_genkido.jpg『駿河台下交差点』から『靖国通り』を東へ。200m近く進み、道が緩やかに左にカーブする所にお店はある。この辺りは『本の街』神保町の外れで、もはや「小川町」の駅の方がはるかに近い。ビルの中二階、壁面には青い鉄枠飾り付きの看板、壁にはポスターと共に金色の看板文字。道路に面した部分はガラスウィンドウ、入口は階段を上がって右奥と、同じく階段を上がって左上の二ヶ所。表のアプローチから左に上がる階段に沿って本棚や箱が置かれ、階段にも棚の如く直に本が置かれている。美術評論・画集・図録・洋書・雑誌・図録・ビジュアルムックなどが収まっている。左から中に入ると“L”字が逆さになったカタチ。壁際は本棚で埋まり、入口右横にガラスケース、手前真ん中には背中合わせの棚、棚脇にも小さな棚が一本、左のウィンドウ横にはガラスケース。正面奥はレジ兼作業場、右奥の真ん中にはガラスケース。なおこちら右側の出入口は、普通の住宅の扉風…超日常である。左入口正面には、ファッションとデザインの棚。左のガラスケースにはプレミア本が飾られ、上には岩波写真文庫などが置かれている。左壁の天井までの棚には、最上段に大判&豪華画集&写真集&作品集…これはどの棚も共通である。中段には、デザイン・作家評伝&美術評論・日本美術作家図録・海外美術作家図録・西洋美術・日本画・浮世絵などの本が並ぶ。最下段はラックになっており、大判の洋書画集&写真集が、片仮名で書名を書かれた白帯を掛けられ、表紙を通路に向けてラインダンスのようにズラ〜っと続いている。向かいの通路棚は、日本作家写真集・写真図録・評論・評伝のみで埋められている。裏側は、建築・骨董・民藝・工芸。右壁には洋書の美術評論が並び、もちろん書名白帯付き。入口横のガラスケースには、ここもプレミア本がディスプレイ。レジには常に二人控えており、いつも真面目そうな男女がテキパキ仕事をしている。右奥のスペース、壁棚には時計・美術史・書・郷土玩具・ビジュアルムック・エッセイなどがぐるりと並ぶ。真ん中のガラスケースには和本がドッサリ陳列中。壁や棚のあちこちには、額装された浮世絵・版画・写真・直筆原稿などが、隙間を埋めるように飾られている。あ、小林清親のポンチ絵も。レジの透明マットの下にも、大量の古い西洋の手札サイズ写真。とにかく美術についてなら、すべてお任せのお店。ここで何度探していた写真集や図録に出会ったことか…。値段は普通〜高め。そう言えば一昔前、ここで濱谷浩撮影の小田嶽夫のポートレートを発見し、購入しようかどうか迷いまくった。心を決めて数日後に訪れると、案の定すでに売却済。がっくりと肩を落とし、近くにある「かげろう文庫」を訪れると、何とその写真がレジ横に飾ってあるではないか!値段も何も無かったので、もはや売り物ではないと判断し、臍を噛みまくった思い出がある。帰り際に路上からビルを見上げると、ビルの屋上に巨大な「源喜堂」の広告看板を発見!デ、デケェ…しかも三面。靖国通りのどちらの方向から近付いても、これを目印にすればまず迷うことはないだろう。中央公論美術出版「写実と空想/古賀春江」を購入。
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2009年08月10日

8/10東京・八幡山 Culture Station


culturestation.jpg改札を出て目の前の『赤堤通り』を南へ。左に見える柵に囲まれた緑濃い空間は、芦原将軍もいた都立松沢病院である。しばらく進むと、店が並ぶ通りの向こうに『芸能資料館』なる看板が見えて来る。近付くとやはりそこが目指すお店。青いプラ看板と銀・白のフレームが、何となくコンビニを連想させる。店内の様子は入口からしか見えず、店頭も台車などがあり雑然としている。ここは何を隠そう、アイドル本専門の古本屋さんなのである!古本屋として名を連ねているからには、やはりツアーせねばなるまい!あぁ、今日も今日とて門外漢……中をチラッと見ただけで不安がグングン大きくなる…。ぐぅっ、ここまで来てやめるわけには…ほらっ、中は意外と古本屋っぽいぞ。などと激しく葛藤しながら中へ。すると右から「いらっしゃいませ」と厳かな声。レジがあり、眼鏡を掛けたキリストのような若者が座っている。そして「カバンをこちらにお預け下さい。5番の番号札をお渡ししますので、お帰りの際にお出し下さい」…もはや言われるがままである。身も軽くなったところで店内を見渡すと、中は広く、本・雑誌ばかりの世界。見えているのがほとんど背だけなので、華やかさはそれほどない。正に『資料館』の趣きである。近くにある『大宅壮一文庫』を意識しての作りだろうか…。壁際はすべて本棚、真ん中辺りに六本の背中合わせの棚、他にもノベルティグッズの並ぶガラスケース、超高値の付いた週刊誌が並ぶケース、ポスター&巨大ポスターの平台、他にも小さめな棚がいくつか。その内容はすべてアイドル・タレント・女優に関わるものが並んでいるのだ!写真集・写真文庫・漫画週刊誌・漫画月刊誌・週刊誌・月刊誌・テレビ雑誌・映画雑誌・児童漫画誌・ファッション誌・音楽誌・写真週刊誌・企業宣伝紙……アイドルが載っていれば、すべてはターゲットなのである。大部分は雑誌ごとに分類されているが、左端通路の写真集はアイドル50音順、店奥の壁は重要人気アイドル・女優たちの専用棚となっている。また、量は多くないがタレント本・業界本棚もある。とにかく物凄い量である。本はすべてビニールで梱包。棚はギュウギュウ隙間無し。値段は安いのか高いのかまったく判断出来ず…でも雑誌一冊で見ると、しっかりした値段が…。あぁ異次元。写真集のひとつでも買えばさらに異次元に踏み込めるのだが、ここは日和って懐かしい月刊誌を購入したのみ。なお、駅近くには「アイドルグッズ館」なる2号店もあり、店内には巨大なポスターたちが毛皮のようにぶら下がっている。帰り際に高架駅のホームから店方向を見ると、『芸能資料館』の看板がしっかりと視認出来たのだった。JICC出版「1988 宝島 2」を購入。

八幡山に向かう前に、桜上水の「浜田山書房」前を通るが、お店は跡形もない…どうやら閉店した模様。残念である。
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2009年08月09日

8/9東京・三ノ輪橋 古書ミヤハシ 三ノ輪店


miyahashi_minowa.jpg早稲田から都電に乗り込み東を目指す!民家の間をユラユラ進み、一時間ほどで終点の『三ノ輪橋』に到着。降車専用ホームから、目の前の『三ノ輪橋広場』へ。そこを突っ切り、薔薇のアーチを潜り抜けると、北側に結構立派なアーケード商店街・『ジョイフル三ノ輪』がある。上には都電のイラスト…この商店街の入口にそのお店はある。この店名…亀戸(2009/2/18)と駒込(2009/2/25)にある「古書ミヤハシ」の系列店!しっかりと金属で作られた看板文字の下には、全面ガラスの自動ドア。その両脇にラックや本棚が並び、雑誌・漫画雑誌・単行本、そして最新週刊漫画誌の並ぶ棚…その時!突然豪雨が襲い掛かる!アーケードの屋根を激しく乱打する大きな雨粒に、アーケード入口で多くの人が立ち往生。その外の尋常ではない様子を目にしたのか、レジの店主が表に出て来て人々と共に空を見上げ始める。そこにアーケードの主のようなオジサンが声を掛けた!「あんた、この本棚この場所だと濡れちゃうよ。ここは水が漏るんだ」「そうなんですか、じゃぁ中に入れないと」「手伝うよ」と意気投合した感じで、本棚を店内へと運び入れる。それに合わせて私も店内へ。白く明るい中の、ある種無愛想な雰囲気は他の二店とそう変わらない。入口付近は横に広がる広めのスペース。左側にやけに豪華なウィンドウケースが並び、中には陶器類が飾られている。その横に三本の白い棚があり、新しめのコミックや単行本が並ぶ。正面にはレジスペース、右側には壁棚と背中合わせの棚があり、右奥に細長く続く変則的なスペースに合わせ、奥へ奥へと続いている。そこは壁はすべて本棚で、真ん中に縦に四本の背中合わせの棚が置かれている。壁棚は雑誌・グラビア誌から始まり、細分化したカルチャー&趣味の雑誌・鉄道・ビジュアル本・実用・雑学文庫・新書・ノベルス・写真集・官能文庫と続き、奥の壁棚と右の壁棚ははすべてコミックとなっている。店主がレジ近くに立ちながら「♪トゥ〜ルルトゥ〜ルル…」と歌を口ずさんでいる…しばしその突然のイントロクイズに集中……あっ!「おどるポンポコリン」!背中合わせの棚には、手前から廉価コミック・アダルト雑誌、二番目に廉価コミック・100円文庫・300円単行本・海外文学文庫・日本文学文庫、三番目にコミック・日本文学文庫・ミステリ単行本、四番目にコミック・海外文学単行本と収まる構成。本は新しいものがメイン。古い本は均一棚に並ぶ傾向にある。値段は安め〜普通。300円棚に探していた本を発見!しかもこれなら安過ぎである!勇躍レジへと向かい本を差し出すと、店主は外箱から本を出し中を確認するが、そこに値段は無い。「あれ?あれ?」「300円棚の本です」と言うと外箱の鉛筆書きの値段を確認。「あっ、そうだね〜。ハイ300円。いい本見つけたね〜」と子供のように褒められた…年甲斐も無く少し照れる。外に出るとアーケードの主オジサンが、外の棚の本の並びを直していたりする。そしてお店に出入りし、店主と言葉を交わす…むぅ〜〜自由人!講談社「新版横溝正史全集18 探偵小説昔話」を購入。
posted by tokusan at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする