2009年09月30日

9/30東京・新宿御苑前 ギャラリー・書肆 蒼穹舎


sokyusya.jpg2番線ホームの先にある『大木戸門方面改札』から外へ。目の前の『新宿通り』にはすでに信号が見えている。そこを渡って真っ直ぐ、鬱蒼とした木々を見せている御苑に向かって進む。すでに視界に入っている、左の一本目の脇道沿いに建つ雑居ビルが目指す場所である。ビル入口の右側路上にはお店の立看板が置かれ、併設するギャラリーの個展案内が貼られている。ここはギャラリー&古書も扱う写真関連専門書店なのである。ちょっと古いビルの急階段を、三階までキュッキュと上がる。開きっ放しの鉄扉、入口にはさらに華奢なガラス窓の扉…ギャラりーの真っ白な空間が見えている…本屋など何処にも見えないようだが…焦る、そして恐れるようにドアから離れ、踊り場でしばし逡巡。取り合えず奥は見えないし、そこに何かあるかもしれない…個展の作家さんが座ってたなぁ…やっぱり入って確かめるしかないのか…ドキドキしながらドアを『カチャッ』と開けて白い空間へ入り込む。すると作家さんが『こんにちは』と挨拶。私は緊張のあまり、深々と頭を下げて返答。助けを求めるように、壁に張り付き写真を見始める。首も視界も正面に固定されているが、何とか部屋の様子を探って行こう。見えなかったギャラリー奥には何も無い。何かあるとしたら奥の事務所か?ズリズリと壁に沿って移動し続けるひと時。しかし作家の横まで来た時、事務所だと思っていた部屋の奥に店舗を確認!おぉ、そこにあったのか!写真を見終わり、芳名帳に記入し、作家と二言三言言葉を交わす(心の中では「すみません、私は古本を見に来たのです」と正直に謝罪…)。ついに本屋スペースへ突入。…長かった、ここにたどり着くまで…。ギャラリー横の敷居を跨ぐと、左側に帳場、右に部屋が広がっている。部屋の真ん中には大きなテーブル、壁沿いには黒いカラーボックスが大量に並べられている。テーブルやカラーボックスの上・壁棚上段には、新刊の写真集がメジャーからインディーズまでズラリと並ぶ。テーブルの上の写真集には署名入り多し!古本は腰から足元までのカラーボックスに、ビニールに梱包され収まっている。写真集・評論・評伝・自伝・技術書…多岐に渡る日本人写真家の本たち。奥の壁際には、日本文学・70年代アングラ関連・カルトコミック・美術・植草甚一・草森紳一・幻想文学・日本文学文庫なども並ぶ。70年代〜現代の国内作家の本が中心で、とにかく品揃えが充実しており、初めて目にする本も多い。ギャラリーではカニ移動だったが、こちらでは屈んでアヒル歩きで部屋を一周する破目に。値段はちょい高〜高め。むぅ〜ギャラリーを通り抜けて来た甲斐がありました。なおこちらの蒼穹舎は、写真集の出版も行っている模様。ギャラリー・出版社・書店…作家の発見から出版へ、そして書店で販売しいつかは古本に…すばらしい『ウロボロスの蛇』的システムである!春秋社「澄み渡った闇/十文字美信」を購入。
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2009年09月29日

9/29東京・下高井戸 篠原書店


shinohara.jpg今日は橋本方面に行こうと思い、京王帝都電鉄(仰々しく格好良い社名だ…)に乗車。ドア横に立ちながら文庫本を読む。そして明大前〜下高井戸間に差し掛かった所で、いつも閉まっている線路沿いの古本屋を一応チェック…と思い顔を上げると、あれ?開いてるのか?とにかくいつもと様子が違う!と言うわけで確認のために下高井戸で途中下車。駅南口から出て、とにかく新宿方面へ線路沿いを進んで行く。世田谷線の踏切を渡り、車の通れない細道を突き進み、やがて緩やかな坂となった道をさらに先へ。坂の頂上には車窓からも確認出来た、お店の前の二人の人影。たどり着くとそこにはおばあさんが二人…そしてお店が開いている!井戸端会議中の二人に、どちらがお店の人か判らないまま、大雑把に「見せてもらっていいですか?」と問い掛けると、「どうぞどうぞ」とラフな格好のおばあさんが答えてくれた。軒には二階から続く青い屋根に小さめの店看板。店頭棚などは無く、代わりに大量の緑の植わった植木鉢が並んでいる。中には二階へとツルを伸ばす植物も。世田谷文学館のポスターが貼られたサッシの入口から中に入ると、そこは店舗と言うよりちょっとナナメな通路の趣き。壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本と言う構成なのだが、左右の通路は本で埋め尽くされ、人の立ち入れない状態。通路は人ひとり通るのがやっとである。左側には少量の日本文学・雑本・手塚治虫コミック・大判本・アダルト。右は入口横にコミック揃いの山、棚に最近刊文庫・時代劇文庫、他に宗教・演劇・落語全集・資料本などの古い本が。足元には50円均一の古めの文庫が詰まった箱が積み上げられている。奥の住居への入口上には、セピア色の古い落語家スチール写真が、十枚ほど額装されて飾られている…別の見方をするとオッサンの写真ばっかりである…格好良い…。本を二冊選ぶがおばあさんは店の外。通路から「すみません、これ下さい」と言うと「ハイハイ」と受け取るが…しかしこのままだと奥には進めない。状況に気付いたおばあさんは「あ〜狭いからね〜」「どうしましょうか?一度出ましょうか?」と、おばさんと二人で細い通路を行きつ戻りつ不可思議な動き。結局二人とも一度外に出て、体を入れ替える。精算中に「ここ、最近開いてなかったですよね?」「開いてたわよ〜。大体午前中はフラフラどっか行ってて、お昼から夕方くらいまでお店開けて。昔は終電までやってたけど、もう年でね〜」…なるほど、いつもタイミングがズレまくりだったのか。外に出るとおばあさんも再び路上へ。そこで先ほどからいたおばあさんも交え、何故か三人で井戸端会議開始!もう一人のおばあさんが、明らかに私の参加に戸惑っている…。「麻布のお寺からここに移って来たの。主人がいた時はウチは落語に強くて、全国からお客が来てたのよ。店がこんなでも40年通い続けてるお客さんもいるし、辞めないでって言われるし。でもねぇ、今はボケ防止でお店やってるようなものだから。それにしても国学院の学生に比べて明治大学の学生は、落語が好きじゃなかったわねぇ〜」と三人で店を眺めながら、色々聞かさせて頂いた曇り空の夕方。値段は安め。だがお店として機能しているのは一部である。楽しいお店の歴史は一聴の価値アリ!まさに『人に歴史あり』!文藝春秋社「演出者の手記/小山内薫」角川文庫「プロパガンダ映画のたどった道/NHK取材班編」を購入。
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2009年09月28日

9/28埼玉・狭山市 恵比寿屋


yebisuya.jpg駅西口を出るとだだっ広いロータリーが目の前に広がる。そして北西と南西へのびる二本の道。北西ルートは途中ぶつかる『七夕通り』を南西へ進むと、中之坂下の交差点へ出る。がしかし、ここは南西ルートを選択し『狭山市駅入口』の交差点を右折すると、そこが『中之坂』。道路より高い歩道を進んで行くと、入間川を軸とした河岸段丘のパノラマが現れる!土地の成り立ちが想像出来る景色は、しごく楽しいものである。そのまま坂を下り、真っ直ぐ『国道16号』を突っ切り『新富士見橋』で入間川を渡る。橋脚下の河原では高校生たちが楽しげにダベっている…その時、橋の向こう側から轟音を轟かせ、軍用輸送機が巨大な姿を現した!滑るように機械の腹を見せながら、丘の向こうの自衛隊基地へと消えて行く…むぅ、何たる日常なのか。橋を渡り『上広瀬』交差点を西へ。500mほど進むと『広瀬橋北』バス停前に、輸送機に負けぬ巨大なお店の姿。柵に沿って並ぶ大量の幟、その後ろにそびえる巨大な看板を持つ店舗…それはまるで、戦国時代の合戦中のお城の姿…。菱餅のような変わったカタチをしており、右側奥には『アダルト専用入口』と言う、誰かの専用モビルスーツのような扉も設置されている。正面入口前に立つと、看板の文字が細かくヒビ割れているのが目に入る。全体的には、緑・赤・黄・白が使われ、イタリアもしくはアフリカカラーな雰囲気。中に入ると天井が高く広々とした空間で、棚の量も多い。BGMは大きめにボニー・ピンクが流れている。壁にはぐる〜っと本棚が巡らされ、右側奥はコミック、正面奥の壁の向こうはアダルトスペースとなっている。一般古本スペースは、左側から真ん中辺りまでだが、これだけでも結構な広さを保っている。フロアには四本の低めの背中合わせの棚と一本の長いラックが縦に並べられている。真ん中奥にレジがあり、ここは裏のアダルトスペースともつながっている。入口左横は『JUNK BOOK』と名付けられた100均棚となっており、文庫・小説・ノンフィクション・実用・海外文学などがドッサリと並ぶ。左壁は海外文学・美術・図録・音楽・博物・幻想・武道、奥の壁には戦争関連が並び、これはそのまま向かいの通路棚に続いて行く。そこには戦争関連文庫・歴史・時代劇文庫の流れ。裏側はミステリ系単行本とノベルスがズラリと並ぶ。続いて、新書・政治・経済・社会・囲碁・将棋・オカルト。裏側は、海外文学文庫・ハーレクイン・雑学文庫となっている。後は純文学文庫・日本文学文庫・ラノベ・ゲーム・CD・児童文学と続いている。右奥のラックには実用系ムック・写真集・ホビー系雑誌が収まる。奥の壁は戦争から通路を挟んで、サブカル・映画・コンピュータ・釣り・アジアと並ぶ。レジの横には大量の横積み廉価コミックと、棚に並んだゲーム攻略本も。アダルト中心の新古書店かと思いきや、それは大きな誤解。古本しっかりで、探す楽しみに溢れたお店である。そしてその行為が報われるべく、楽しい本も所々にしっかりある。値段は安め〜普通。スタンプカードありなのだが、システムがいまいちよく判らない。1000円で一個スタンプが捺され、スタンプ10個で500円分商品券、満額の40個で1000円分商品券として利用できるとある。これは10個集めるごとに500円として使えるということだろうか?そして最終的には1000円分商品券としても使えるのだろうか?そうじゃないと、満額まで貯める人はいないような気が。まぁここで四万使うことはないと思うが…。東京書籍「東京古書店グラフィティ/池谷伊佐夫」新潮社「ディスコ探偵水曜日 上・下/舞城王太郎」を購入。
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2009年09月27日

9/27東京・巣鴨 古書 林書店


hayashi_sugamo.jpg2008/11/30以来の巣鴨。以前来た時には確認すらしなかった、未知のお店が今回のターゲットである。駅南口を出て白山通りへ。そのままズズッと南東へ進んで行くと、左に絵本の出版社「福音館書店」が!その対岸の『本駒込六丁目』バス停前に…お店がしっかりとあった!よかったぁ〜。白い看板の下にはちょっと汚れた白い日除け。下には右に雑誌ラックが一台と単行本棚、その後ろには二本の100均単行本&廉価コミック棚。左には歩道に出された箱の上に積みあがった全集揃い本(吉川英治多し)、その後ろに二冊100円五冊200円の文庫・ノベルス・コミック、さらにその裏に100均文庫棚。お店は縦長で、右奥が少し広くなっている、昔の鍵先のようなカタチ。両壁は天井までの本棚、真ん中には手前と奥に天井までの背中合わせの棚があり、中央部分は左右の行き来が出来るようになっている。右奥には平台付きの低めの棚が一本、そして通路奥には帳場があり、おばちゃんが「痛い!腰が痛い!」と言いながらピロリ菌の番組を熱心に視聴中…。右壁は箱入りの学術書や専門書を交えながら、趣味・哲学・宗教・語学・写真・日本近代文学評論&評伝が並ぶ。向かいの手前通路棚には、新書・教養&雑学文庫・ビニール入りコミック。右奥のスペース壁際には。建築・美術・図録・政治・思想・文化・60〜70年代日本文学評論&評伝、角を曲がり民俗学・歴史・江戸・郷土史と帳場横まで続く。ここの平台付き棚は、裏表共にアダルトが収まっている。奥の通路棚には、山岳・オカルト・映画・陶芸・経済。ここでおばちゃんが相変わらず「痛い痛い」と言いながら立ち上がって奥へ…「こっちおいで」「お母さんが好きなんでしょ」などと言いながら戻って来た…あっ!猫だ!クロネコだっ!これは後で本を買う時が楽しみだぞっ!急いで棚を見てしまわねば!左側通路壁際はレジに向かって、ガイドブック・食・最近刊日本文学・海外文学・時代劇&歴史小説・ミステリ&エンタメ・戦争関連・辞書と続く。向かいの通路棚には、女流作家文庫・純文学文庫・ハーレクイン・海外文学文庫・時代劇文庫・ハヤカワポケミス・ノベルス・ミステリ文庫。通路を挟み、歌舞伎・お茶・自然・実用と収まる。普通の街の古本屋さんかと思いきや、品揃えは粒揃いで面白い!古い本はあまり無いが、昔ながらの棚への気配り伝わってくる。値段は普通。巣鴨で一番いい古本屋さんなのでは…。さてさてそんなことより、と古本屋ツアーの使命(?)をすっかり放り出して、本を手にいそいそと帳場へ。おばちゃんの膝の上にはクロネコ。「すいません」と本を差し出し精算。「カバー掛ける?」「あ、いいです。ところで猫の名前は何と言うんですか?」とまずはきっかけ作りから……だがおばちゃんは無言…聞こえなかったのかな?「あの〜猫の名前は何て…」と再び問い掛けるがまたも無言。…どうしよう!?と思った瞬間、おばちゃんがガッとクロネコを掴み、両前足を帳場の上に乗せた!そして一気に猫全体を上にドンッ!…これが答えか、答えなのか!?あぁ〜可愛い。早速遠慮なく撫でさせてもらう。頭からアゴの下、そして頬…するとおばちゃんが「あ〜〜もうダメだ」と叫んだ。その瞬間、猫が倒れるようにドタンと横になり帳場を占領!思わずおばちゃんと笑い合う。グリーンの瞳を細める猫の身体を撫で「ありがとうございました」と言うと「ありがとね」と笑顔。しかし!名前は最後まで教えてもらえず…ってまぁいいか。中公新書「長崎/原田伴彦」を購入。

帰りに高円寺の「えほんやるすばんばんするかいしゃ」に立ち寄り、春秋社「勝ったのは誰だ/乾信一郎」を購入。装画・カットは茂田井武である。本を帳場に差し出すと、相変わらずミュージシャンのような若店主が「茂田井武展を見に行かれましたか?今日まで何ですよ」と話し掛けて来た。「いえ、行ってませんけど」と言うと、「港の見える丘公園の横でやってるんです」「あそこ、中々遠いですよね」「もう地味なんですけど、スッゴク良かったんです!」と嬉しそうに話し始める。何だかその情熱から嬉しさが伝染し、この本を乾信一郎目的で買ったとは言えない状況。彼はまだまだ話し足りないようだったが、残念ながら時間が無かったので辞去…すみません!この本、タイトルの格好良さは抜群だが、カットも勿論最高なのであった。動物の絵ってやっぱりいいなぁ〜。
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9/26東京・原宿 YOUTH RECORDS


youthrecords.jpg夜九時、新木場での仕事を終えた後に原宿へ。仕事相手と吉野家で一杯飲った後、同ビル上階のお店へ…するとそこには古本があった!今日はツアーを諦めていたのに…まだ半分仕事中なのに…おぉ、こんなところで古本屋の女神がニカっと微笑むとは!原宿駅・竹下口の目の前『ル・ポンテ』ビルの三階にある。エレベーターを降りて右、木の扉を開けると、そこは最先端な若者が集っている文化的空間!おぉ原宿!壁には原色の絵画たち、DJブース、様々なTシャツ、レコード…むむむ、見事なまでのオシャレ空間である。酔っていてしかも誰かとでなければ、とてもじゃないけど入れません。この時ばかりはアルコールに感謝。ここは「KITCHE Waltz」と言うカフェスペースも併設しており、オシャレ若者たちが盛り上がり中。先着組と合流し、一息ついて店内を見回すと、一番奥のスペースのカウンター横の行き止まり部分に、壁に設置された書棚を発見!胸が必要以上にときめく。グイッと冷水をあおり、しばし話しに集中する努力。しかし途中からソワソワ…ついに我慢出来ずに、同席していたオーナーに「あのレコードは売ってるんですか?」とまずはジャブ。そして「ではあの本も販売中?」といきなりの右ストレート。「あれも売ってます」と聞いた瞬間に席を立ち、会話中の若者の間を手刀を切りながら進み、棚前に仁王立ち。棚は三列で、その周囲にも未整理なのか閲覧用なのか判らない本が積み上げてある。文庫・小説・評論・ペーパーバック・漫画・ガイドブック・映画・音楽・詩集…お店の流れとは関連性が無く、個人的な本棚と言っていいような並びである。いい意味でも悪い意味でも、しっかりと読み筋の見える棚造り…私とはあまり合わないが…。本には値段のあるものと無いものがある。カバー裏には『伊賀文』と書かれた値段札。聞けば、スタイリスト・伊賀大介氏(女優・麻生久美子のダンナさんですな)が蔵書を売っているとのこと。…私のオシャレ偏向フィルターが濃度を増した…。値段の付いていない本は私物を並べているそうです。と言うわけで、仕事相手とオシャレ空間を宇宙の向こうにすっ飛ばし、しばし古本の世界を耽溺。三列もあれば充分幸せである。平戸歴史文庫「大航海時代の冒険者たち/平戸市編さん委員会」を購入。…何故スタイリストさんがこんな地方出版の文庫を…読書家なんだなぁ。
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2009年09月25日

9/25東京・大森 松村書店


matsumura.jpg本日ツアーした場所は、西小山・大井町・大森…何故三ヶ所かと言うと、いくら行っても開いていないお店が存在するのだ。閉店したんだろうと言われればそれまでだが、確信がない以上お店を確認しに行くしかないのである(私には電話で確認と言う選択肢は存在しない…)。この休火山のようなお店たちは「怖気づいては入れなかったお店」に続いて「いくら行っても開いてないお店」としてまとめて紹介したい。

そんなこんなで大森で最後の望みを絶たれ、空ろに街をさまよっていると、店と店の隙間に現れた突然の古本!近付くとこれがやっぱり古本屋さん!あまりの嬉しさに車道に飛び出しお店を激写!しかし確かこの通りは前に探したはずなのだが…どうやら定休日か何かで、完全に見逃していたらしい…凡ミスであった。駅中央口の西口から出て、目の前の『池上通り』を南下。西口前の信号から数えて六つ目の手前左にお店がある。小さく何だか挟まれた感じの店舗。片側アーケードの下には、間口と同じ幅の恐らく光るであろう看板、その下の入口両脇には紐で下げられたムック類、さらに下に古びた小さな台が置かれ、右に安売り文庫、左に安売り単行本が詰められ積まれている。中に入ると左右壁は本棚(下に小さな平台付き)、奥に帳場の超シンプルな構成。床はモスグリーンと白の大柄な市松模様となっている。右壁棚は、いきなりアダルトのラックからスタート。時代劇文庫・ミステリ文庫・ガイドブック・江戸・東京・艶本研究・歴史・アダルト・戦争・ビジュアルムック・雑誌・写真集が並ぶ。左壁棚は、選書・ハーレクイン・新書・山岳・辞書・実用・囲碁・将棋・岩波文庫・文学評論・日本文学・歴史文学・アダルトが収まる。帳場下にも棚があるが、ダブり本が目に付く。通路…と言うか床の両脇には未整理本が置かれ、中には本屋の袋に入ったままと、不思議な物も。昔ながらの街の古本屋さんである。容積の割にはオールマイティさを保っており、ちょっと古い本があるのもいいところ。値段は安め〜普通。帳場のおばさんが非常にいい方で、店頭台前で小銭の準備をしている人の所まで足を運び、お金を受け取ったりしています。自然な笑顔と「ありがとう」に、徒労に終わりかけた今日が救われました。こちらこそありがとうございます。作品社「東京の池/冨田均・小沢信男」を購入。
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2009年09月24日

9/24東京・志村坂上 古本ウシトラ板橋店


ushitora_itabashi.jpg今まで耳にしたことのない店名…ウシトラ…「板橋店」とあるからにはチェーン店なのだろうか…?駅から地上に出ると、そこは『志村坂上』の交差点。『中山道』から西へのびる『城山通り』に入り少し進むと、壁からぴょこんと飛び出た小さな『古本』の看板を発見。狭い歩道に立ち、店構えを眺めてみる。軒部分には力強いゴシック体の看板文字…その堂々さ加減は、下のお店に不釣合いなほどである。お店の前面はガラスサッシ、右にはガチャガチャ、左には雑誌ラックと幟が置かれている。意外に軽いドアを引き開けて中へ。ジャズの流れる明るい店内は…狭い。壁は左右共本棚、真ん中に縦に背中合わせの棚が二本、奥にレジがあり男性が店番中。右側の通路には、新しめの作家50音順日本文学文庫、それに18禁のアダルト。真ん中の通路は、右に時代劇文庫・歴史&現代史文庫・兵器&戦争関連文庫。左に天皇&アジア関連文庫・海外文学文庫・岩波・中公・ちくまなど教養系文庫・自己啓発文庫・雑学文庫・ラノベ・ノベルス・新書・単行本と並ぶ。左側の通路はすべてコミックである。レジ下には小さなガラスケースがあり、古賀亮一と言う作家のコミック(?)が数冊、ドラクエのフィギュアなどが飾られている。本は新しいものばかりで、冊数もそれほどあるわけではない。値段は定価の半額前後。あえて見所を挙げるなら、文庫の棚が偏向的に比較的細かく分類されていることだろうか。男性の応対は超丁寧…と言うか面白いほどバカ丁寧である。接待の鏡と言っても間違いではないだろう。ところでこの「古本ウシトラ」。家でネット検索してみると、この板橋店しかヒットしないのだ…もしやここが本店で、これから古本業界に船出して行くのであろうか?それにしても『板橋区役所前駅』を過ぎると、古本屋さんがパタッと姿を見せなくなるなぁ…。日経プレミアシリーズ「傷つきやすくなった世界で/石田衣良」を購入。
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2009年09月23日

9/23東京・三鷹 ブックステーション武蔵野


bookstaition_musashino.jpg2009/09/08の久米川に続き、三軒目のブックステーション系列のお店である。閉店したとの情報もあり、確実なる現場確認を必要としていたのである。駅北の『三鷹通り』を北上。『井の頭通り』を越えて『五日市街道』手前のビル、地下一階にお店は…あった!あぁ、やってるじゃないか!と慌てて自転車にカギを掛け、擂り鉢状の階段を駆け下りる。「umu」や久米川と違って看板類もしっかりしている…む?自動ドアに多数の貼紙が…『閉店全品3割引SALE』!『通常営業9月23日迄、16日から商品移動致します。お早めに』!『シルバーウィーク最終日まで通常営業延長』!『店舗移転のお知らせ 10月初旬開店予定』『雑誌半額』『辞書半額』!など他にも地図や様々な情報が貼り付けられている。情報が氾濫してるなぁ〜…。とにかくまとめると、お店は移転・閉店日時を今日まで延長・そして本が安くなっている…ってとこでしょうか。ようやく中へ足を踏み入れると、そこは階段の上!しかも下には広大な本と棚の風景が広がっている!おぉ、何と素晴らしい。宝塚のように両手を大仰に広げ、歌いながら下りたらさぞかし気分が良いのではないだろうか。しかし!その目指すべきフロアは営業中なのに、棚の解体・本の梱包&運び出しがすでに始まり大混乱の様相!グズグズしてると棚の本が目の前で降ろされてしまうので、急いで残っている本棚に張り付く。現在残っているのは、文庫棚・コミック棚・アダルト棚・ネット販売棚・新刊棚・雑誌棚。他は床にドバッと積み上げられ、まるで押収された密輸品のような有り様。と言うわけで大混乱なので、今回棚の報告はナシ。店内ではエプロンを着けた十名近い店員さんが、忙しく本の間を動き回っている。その顔にはすでに疲労の色が濃く現れている。これだけの広さに詰まっていた本と格闘中…疲れて当然です。「雨が降るとマズイからどんどん運ばないと」「とにかくこまめに少しでも」などと声高に話している人も。う〜む、本の移動って考えるだけで気が滅入るほどの細かな重労働。静かなる知識の塊を移動させるには、やはり大きなエネルギーを必要とするのである!抜き出した文庫を手にレジへ向かうが、そこには誰もいない。仕方なく本を抱えてる店員さんに「すいません、レジをお願い出来ますか」と声を掛け、対応してもらう。もちろん三割引であった。外に出て自転車に跨り、『伏見通り』沿いにある新店舗へ向かってみる。もはや三鷹ではなく東伏見。そしてそこには以前よりずいぶんと小さくなった店舗…1/4ほどの広さだろうか?では運びきれない大量の本は何処に向かうのか…。このいわゆる「ブックステーション」とは異なる、武蔵野界隈の「ブックステーション」系列(ややこしいな…)のナゾは深まるばかり。新店舗は開店時にまたツアーします!集英社文庫「時刻表地図から消えた町/福田宏」ちくま文庫「蒐集する猿/坂崎重盛」福武文庫「本のひとこと/巖谷大四」を購入。
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9/22神奈川・鵠沼海岸で潮風を嗅ぎながら二店!

海辺の街に、古本&喫茶のお店があると言う情報を入手。初めて休めたシルバーウィークの一日を生かし、ついでに海をみるつもりのバカンス気分で、一路湘南へ!しかし海に古本ってやっぱり似つかわしくないなぁ…。


yohakuya.jpg●鵠沼海岸「余白や」
改札を出て『鵠沼商店街』を江ノ島方面へ。左を注意深く眺め、駅から三つ目の踏切がある『天金通り』に入る。そのまま踏切を越えると、右手の角地にお店を発見。二階建ての一階部分が店舗で、『喫茶店+古書店+CDショップ+α』がコンセプトとなっている。パッと見はマダム連が喜びそうな、シンプルな地中海的雰囲気。白く塗られた壁に、一階を取り巻くように青い日除け。建物の角は面取りされており、そのこに入口へのアプローチと本の並んだウィンドウ。足元には100均文庫が適度に収められた、小ぶりなケースが二つ置かれている。所々に見受けられるお店のロゴがプリティー。右側の壁、目線の辺りの壁に『cafe YOHAKU-YA livres anciens,disuques』と看板風に、青と緑で直に書かれている…フランス語?店の外観を眺めながら、ようやく覚悟を決めて店内へ。まず古本カフェで戸惑うのは、まずは席に着いて飲み物を注文するのか、それとも本を見て落ち着いてから席に着くのか、ただ本のみを見るのか…。今回は入口近くに小さな箱棚が集まっているので、取りあえずは棚を見始めてしまおうと決意する。しばらくウロウロしていても、カウンター奥の店主はノーコメント…よし!このまま続行だ。右奥にカウンター席と帳場。カウンターと窓際の間に細い通路があり、本棚が一本。左に広がる店内窓際には喫茶用のテーブルが並んでいる。窓辺には小さな三つの箱棚。その奥には本棚が一本、店奥の壁にも本棚が一本、その右のカウンター前には背中合わせの棚が一本、壁につけられ置かれている。部屋の真ん中には天井からつながる四面CDラックあり。カウンター奥にはエプロンを付けた店主がひとり。入口付近の箱には、最近刊文学単行本・文庫本・実用本、このお店に何故?のガッツリ揃った、ジョージ秋山「浮浪雲」が収まっている。通路奥には最近刊文学単行本と音楽CDが並ぶ。カウンターには湘南関連ムックやミニコミ、下にも単行本が置かれている。上には大量のLPレコード。カウンター前の背中合わせの棚には、上に文学プレミア本が飾られ、下には谷口ジロー(事件屋稼業がっ!)・コミック・洋コミック・映画・「荒野のダッチワイフ」「処女ゲバゲバ」のビデオなどなど。反対側には海外文学・思想・中村真一郎・福永武彦・中野美代子・美術と並ぶ。脇には詩歌の収まる細い棚も。奥の壁棚には、日本文学・エッセイ・歴史・紀行、足元には岩波文庫と歴史系文庫の詰まった箱が置かれている。左壁棚には、海外文学・音楽・性愛。窓際の箱棚には、俳句・エッセイ本が入っている。窓の上部には「柳宗悦全集」や大判本が並ぶ。一通り見終わってから、席に着いてビールを注文。店内に流れるジャズを心地良く思いながら、改めて本棚を覗いたり、額装されたLPやジャズプレイヤーのポートレイトを眺めたり。店内は窓が多いため明るく、軽く酔いが回ると共に居心地の良さが増し、休日気分をとにかく満喫!あぁぁぁ〜来て良かったなぁ〜。本はちょい高め。古い本も混ざり独特に偏向的な棚造りが、見事にこの空間を、珈琲やアルコール、そしてジャズを一緒くたにまとめ上げている。いつも感じる古本カフェへの抵抗感はほとんど無い…あ!本棚を隈なく見られたからだろうか…。店主は落ち着いた雰囲気で、その応対は非常に丁寧である。古書店の店主と言うよりは、ジャズ喫茶のマスターと言うのが相応しいのかも。文藝春秋新社「日本の裏街道を行く/大宅壮一」を購入。


taikyodo.jpg●鵠沼海岸「太虚堂書店」
このお店は先ほどの『鵠沼商店街』の駅から三番目の踏切への道、『天金通り』手前にある。本来ならこちらに先にたどり着くべきだったが、まったくのノーマークだった上、当初は駅の東側住宅街を「余白や」を求めてさまよっていた次第…よって後の発見となってしまった。しかしこう言う予備知識無しの、突然の出会いは本当に嬉しいものである。透明プラ日除けに店名は無く、一階入口の両脇に店名看板と『古書買入』の看板が縦に取り付けられている。かつて見たことの無い方式である。店頭には105円の漫画雑誌ラック。下には「東京人」「ナショナルジオグラフィック」などが並んでいる。扉を開けようとすると、これがビクともしない。中では店主が本を手に行き来する姿…まだ開店していないのか?勇気を出してもう一度扉に手を掛けて、グッと力強くスライドさせると、開いた!扉…堅過ぎです…。この時点では完全に『街の古本屋』さんだろうと思い込んでいた…海岸近くの各駅停車にある古本屋さん…。壁は左右共本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、入口側の棚脇には、ちょっと日に焼けたノベルスが並んだラック。右奥に帳場があり、その左横にはガラスケースも置かれている。そして店内の通路は紐で括られた未整理本が溢れている。右の壁際は、コミック・ちょっと古いコミック・美少女コミック・日本文学・文学評論…何だか棚が妖しくなってきたぞ…幻想文学・探偵小説・仙花紙本・アダルト・文学全集と続く。牧逸馬&谷譲次やら夢野久作やら澁澤龍彦やら植草甚一やらビッグネームが並んでいる…残念ながら値段はしっかりである。古い大衆小説も魅力全開!ぬぉぉっ!「月下の一群」発見。う〜ん、豪華でキレイな造本だなぁ。向かいには、ハーレクイン・新書・教養系文庫・絶版文庫・岩波文庫・官能小説が並ぶ。帳場横のガラスケースには、文学プレミア本が飾られている。後ろの棚には大判の美術本、左壁棚には美術・骨董・湘南&藤沢&鎌倉関連・風俗・映画・江戸・歴史・児童文学・絵本と収まる。向かいには比較的新しめなミステリ文庫と時代劇文庫。棚を眺めていて、酔いがスーッと覚めました。古い本も多く、この匂いに包まれていると、ハワイっぽい店だらけの通りにあるお店とはとても思えません!値段は安め〜高めと本により様々。本が積み重なる帳場では、右端の小スペースがお客とのやりとりに使われる。元文学青年的な匂いを漂わせる店主は、お金を出し入れするのに、本を持ち上げてその下から取り出します。もしアルバイトが店番をしたら、苦労しそうな光景が展開!ふたばらいふ新書「東京闇市興亡史/猪野健治」を購入。

この後行ってみた海は、サーファーと散歩中の犬だらけ…浜辺には妙にたくまし過ぎる銅像が雄々しくそびえてるし…。そして後で調べてみると『鵠沼海岸』には、駅近くにもう一軒お店があることが判明…また鵠沼に詣でなければ…しかし海近くの街に、何故古本屋が集まっているのか?近辺の鎌倉・藤沢・平塚にもお店が集中している。新しいツアー計画を立てて、少しずつ立ち向かわねばっ!
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2009年09月21日

9/21新潟・新潟 used&old books Fish on


fishon.jpg名古屋から新潟へ移動…車で八時間掛かりました…。新潟駅の北西、雄大な信濃川を渡った所に広がる繁華街・古町エリア。その内の一本『古町通り』を『白山公園』に向かって進んで行く。すると『古町モール5』の水島新司キャラ銅像が立ち並ぶ(会津八一の生誕地碑も!)通りを過ぎると、アーケードが終わる。『鍛治小路』を横切り、そのまま通りを道なりに進み続ける。交差点から200mほど、『上古町小路』のひとつ『丁持小路』の手前にお店がある。しかしその外観は、歩道屋根下の古い軒看板と共に『酒屋』であることを主張してやまない。「渡道酒店」の名と共に、四角に岩の屋号。下は木枠にガラスで和風モダン。しかし!その左側に木製箪笥の100均台がっ!箪笥の引き出しを上に乗せて、ワゴン風にしてあるのだ。そこには本と一緒に、古本屋が『二階にて営業中』と書かれた黒板も立て掛けられている。中に入ると薄暗く、ほぼ昔のお店そのままである。一階は「ワタミチ」と言う、新潟発信のグッズを売る限定ショップとのこと。しかし左の壁際には本棚が取り付けられ、明らかに新潟発ではない古本がズラッと並んでいる。建築雑誌・食・暮らし・雑貨・散歩・旅・編集…松浦弥太郎のコーナーなどもあり、女性が興味を示しそうな棚構成となっている。従業員が控える奥のテーブルの後ろにも本棚があるが、そこの本は残念ながら非売品。二階へ向かおうと店の奥へ。女性店員がすかさず笑顔で駆け寄り、土間風な通路を案内してくれる。すると奥の左側に二階への階段が出現!ここからは靴を脱いで上がり込まねばならない!…完全なるお店屋さんの人の家…ドキドキしてきたっ。階段下には、またも黒板に書かれた店名と共に、お店の高らかな宣言が掲げられている。これはぜひ来店してお読み下さい。そしてこの店名は開高健から取ったもの、と考えるのが妥当だろうか。ツルツルの急な階段を上がると、欄干付きの格好良い二階。目の前には100均本・200〜300円本の並ぶ棚。その横のドアを開けて中に入ると、窓から光が降り注ぐ明るい空間。八畳ほどのお店でごちゃっとしているが、白い棚で統一され、他は部屋そのものの古さを生かしてある。センスの良い造りである。壁際は大小さまざまな棚の組み合わせで構成され、真ん中も組み合わさった棚で背中合わせの棚を形作る。右にレジがあり、背の高いオシャレな若者がパソコン操作しながら「いらっしゃいませ」。入口左横から、海外文学・フランス・ビートニクス・アメリカ、角に村上春樹を中心とした現代日本文学。角を曲がって左壁は、音楽・落語・映画・コミック・幻想文学・デザイン・ファッションと続く。向かいにはサブカル本と雑誌&雑誌に関わる本が並び、顔に爽やかな風を吹き付けてくれる。店奥の窓際には、70〜00年代日本文学・日本近代文学・第三の新人文学と細かい並び。端っこには開高健と山口瞳が集められている。その向かいに、赤瀬川原平本・白州正子&青山二郎を中心に美術・骨董の渋い棚。右壁のレジ横には野坂昭如や町田康・寺山修司、それに詩歌本。レジ下には星新一と児童文学の微笑ましい並び。向かいには、「けもの」絡み・犬・猫・絵本・女子本。70年代以降の本が中心だが、よくセレクトされ、よく掘り起こされ、よくつなぎ合わされ、よく細分化されていて、棚を見るのがひたすらに楽しい。面出しのディスプレイや説明POPがしっかりと意味を持っているのもまた楽しい。う〜ん、なんてキラキラしてて清々しいんだ。値段は普通。本を買う時に一階にの古本ついて聞いてみると、キャスケットを被ったびっくり目の若者(小山田圭吾orさかなくんに…)は「一階にも置かせてもらってるんです。ちょっと毛色は違う感じですが…」と何だか戸惑い&恥ずかしそう。照れることは全くありません!その真っ直ぐな目は、これからもキラキラと輝いて、棚にグッドな古本ネットワークを作り上げることでしょう!古町に古本旋風をぜひ!福武文庫「人間のいとなみ/青野聰」を購入。

そして以前の新潟探訪で気になっていた「学生書房」(今日も開店中!)近くの「文求堂書店」を、範囲を広げて再び探してみると、やはりカゲもカタチも見えず…残念です。
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2009年09月20日

9/19愛知・名古屋でどちらかと言うと硬めなお店二店!

仕事で半年振りの名古屋!ひどいシルバーウィーク渋滞を、どうにかやり過ごしてどうにか到着。となればもちろん仕事の合間に古本屋へ!古い本が売られているお店を目指し、日差しの強い街を恥ずかしながらダッシュ!


nomurashoten.jpg●名古屋・大須観音「古本 ノムラ書店」
駅から東へ出て『大須商店街』方面へ。新旧商店街が縦横に交差するこの一帯は、休日とは言えかなり賑わっている。大須観音近くの『仁王門通』の西端にお店はある。おぉ!たくさんの人が店頭に群がっている!しかも老人ばかり!上は高いアーケードで、幟やプラスチックの花が華やかに下げられている。そして商店街共通の店名看板も、アーケードからぐ〜んと伸びた棒に取り付けられている。軒には緑の文字の自然木風看板。その下にはたくさんの店頭棚。右に一冊50円三冊100円の文庫棚と80〜100円のノベルス&文庫棚。左側に一冊80〜100円文庫棚が二本、その後ろに一冊100円〜200円の単行本ワゴンが四台あり、文学本中心な品揃えとなっている。左右の入口上部それぞれに、改めて店名を書いた紙が貼られている…店頭棚と共に溢れ返る店名…。右の入口を潜ると、外観の印象から少し感じが古くなる。店内には表ほどお客さんはいない。奥の帳場の店主は常連客と「鬼平はいいよ!」と盛り上がっている。左右両壁とも本棚で、右側奥は少し奥まるカタチ。その前には大量の本と背の低い本棚が一本、真ん中には背中合わせの高い棚が一本ある。入口側の棚脇にも小さな棚が一本あり、ここは表から続く一冊200〜300円安売り棚で、主に歴史・民俗学が並んでいる。右の壁際には選書を中心に、歴史・地方本・囲碁・将棋などの新書サイズ本が集められている。奥に進むと、宗教関連(主に仏教)の箱入り本がズラリ。その前の棚には、小サイズの福沢諭吉全集・石川淳全集が収まっている。向かいの通路棚には、植物・カラー文庫・岩波文庫・中公文庫・日本文学文庫(絶版少々あり)・官能文庫と続いている。下には対岸の宗教とは真逆なアダルト雑誌が花開いている。コーヒーの出前を注文し、話し込む体勢万全の店主前を通過し左側通路へ。左壁棚にはまたもや宗教、そして歴史・民俗学関連がズラ〜リ。入口近くに日本文学が固まっている。向かいの通路棚は、新書・宗教・歴史とまたもや同様なジャンルが続く…下にはさらにまたもやアダルト雑誌。看板には『古書一般』とあるが、宗教関連本の多いお店である。もっぱら人々が注目するのは、店頭の安売り棚&台。こちらは確かに一般的なのである。値段は普通〜ちょい高。レジで本を渡すと、オヤジさんが「500」と金額の数字部分のみを伝える。中々無愛想だなぁと思っていると、お釣りを渡しながら「ありがとね」と一転して親しげ…もう一歩進んだらツンデレ店主になれますな。旺文社文庫「寄席紳士録/安藤鶴夫」を購入。


tobundo.jpg●名古屋・矢場町「東文堂書店」
駅を出たらパルコが密集する西側へ。パルコ西館向かいの『大津通り』を挟んだ対面にお店はある。いい風に言えば、ガラス面が多く採光部が目立つモダンなインターナショナル的なビル…。悪く言ってしまえば、古ぼけたビル…。そのビルの一・二階が本屋になっており、一階に新刊・二階が古書と言う構成。ガラス張りの一階奥を覗き込むと、とても雑然としており、一見古本屋さん風である。立看板と壁看板の二階への誘導に従い、店舗右側にある薄暗い階段を上る。そこには、営業中の札が下がるペパーミントグリーン枠の扉。ガチャリとその古いモダンな扉を開けると、横に広がる細長の店内。外観と同じく時を経た店内である。壁はぐるっと本棚だが、下1/3は積み重なった本で埋まったり、ストック置場的な扱いとなったりしている。真ん中には右側に雑誌やムックで作られた大きな島。その次に低めの背中合わせの本棚、左側に高めの背中合わせの棚が続く。通りに面する左側奥に本に囲まれた帳場があり、おばあさんがテレビを見たりうたた寝しながら店番中。入口右横には日本文学・文学評論・詩集が古い本を交えつつ並ぶ。角を曲がり、歌舞伎・将棋・囲碁本。さらに角を曲がり正面奥には、美術・映画・音楽・役者エッセイ・料理・戦争・ノベルス・新書・中途半端に古いコミック少々・経済本・名古屋本がズズイッと並ぶ。真ん中の低めの棚には、古めの文学本・日本文庫&海外文学文庫が収まる。高めの棚には、民俗学・アイヌ・部落関連・刀・お茶・書。歴史などが並んでいる。入口左横は、宗教・心理学・古代史・名古屋&東海本・辞書。ちょっと奥まった帳場横には、建築&電気関係の専門書がギッシリ。古い本も多く、その雰囲気と共に異空間を楽しめる(向かいがパルコだと思うとより一層である)。全般的には硬め、そして値段は安〜高め。果たして若者で賑わう通りの古本屋は、人の目に留まることがあるのだろうか…と余計な心配をしていると、次々と人が入って来た。まだまだいけますな、古本屋さん!岩波新書の江戸時代「流人と非人/森永種夫」を購入。

大須観音は以前訪れた時より、さらに活気に満ちている感が。そしてパルコ前に古本屋があったとは……。今回の二店は少し硬めな感じだったが、それでも地方で入るお店は、いつでも何だか格別な楽しさが湧き上がるのでした!
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2009年09月18日

9/18東京・目白 ブックギャラリー ポポタム


popotam.jpg改札を出て『目白通り』を西へ進み、二つ目の信号『目白三丁目』を北へ。ここまでは「貝の小鳥」への行き方と同じだが、今回は住宅街の道をひたすらそのまま北へ進む。やがて行き当たる西武新宿線の小さな踏切を越えて、すぐに東へ。そのままちょっと進み、脇道を北に入ると、もうお店である。外観は何かの事務所か作業場風…だが軒には白く塗り潰された巨大な看板。その下には白い壁と、細い黒枠にガラス面が多く取られた扉。その入口の両脇にステンドガラスの窓。下には絵本の並んだラックやポストカードが置かれたボックス。路上には板で作られた看板が置かれ、店名&カバの絵と共にギャラリーの案内が貼られている。粗相をしないようにドアノブを優しく丁寧に扱って中へ。木の床と木材の調度品、女性の「いらっしゃいませ」の声がお出迎え。店内は広々としており、奥がギャラリー、手前がショップスペースの二つに分かれている。手前左側は入口横に雑貨や小冊子・人形の並ぶ小さな棚…何故かゲームウォッチの「オクトパス」が展示されている…これも作品?壁沿いには本棚が一本、その前にポストカードが収められた回転式ラック。その奥に雑貨の並ぶテーブルとレジが続いている。雑貨類はあまり一般的なものではなく、どうやら作家の作品がほとんどのようだ。真ん中にはテーブルが二台置かれ、新刊本が余裕を持って置かれている。そして右側がお目当ての古本スペース。入口右横の足元には、小さな箱や台が密集。児童文学・文庫本・岩波児童文学などが並んでいる。ステンドグラスの上部にはコルクボードがあり、様々なカバのポストカードやしおりが貼り付けられている。お店の名前からして、カバをマスコットにしているようだ。右の壁際は天井までの棚で埋められている。映画・芸術・文化全般・文庫本・幻想文学&カルト系コミック少々…児童本以外も売られているのか。その下には新刊本やミニコミ誌が集まっている。棚はそのまま、日本児童文学・絵本・児童入門本・児童文学全集端本・海外児童文学・絵本・ドカベン(!)・水木しげる本・特定作家本・児童文学評論・雑誌と続いて行く。ショップスペース奥の壁際には、低めの洋書や雑誌の並ぶ棚が一本。古本屋としてのスペースもちゃんとしているが、ギャラリー・作品販売についても、バランス良く配分されている感じ。値段は普通〜高め。目白は何だか児童書関連に造詣が深い街。そう思わせてくれる、2009/06/04以来の改めての探訪となりました。あかね書房「おつきさまになりたい/三木卓」を購入。
posted by tokusan at 22:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月17日

9/17東京・高円寺 ゴジラや


godzzira_ya.jpg改札から出て南口へ。そのまま駅沿い・高架沿いに西へ進む。横断歩道を渡り、さらにそのまま真っ直ぐ高架脇の飲み屋街『高円寺アイ』を進むか、高架下の『高円寺ストリート』に入り、「都丸書店」や「球陽書房」をひとまず通り過ぎ『6番街』まで進むと、お店にたどり着く。お店は高架下の二階にあり、『高円寺アイ』からも『高円寺ストリート』からも入ることが出来る(両方とも店名看板が路上にあり)。ただしストリート側は、一応裏口とのことである。表から急な階段を上がり切ると、そこは狭い踊り場。反対側はそのまま階段となって落ち込み、裏口へとつながっている。右にはダンボールに『事務所』と書かれた札が下がる。左に梱包材のプチプチがデロ〜ンと垂れ下がった入口。カサカサと中に入ると、そこはもう夢と欲望と懐古の世界!女性店員の「いらっしゃいませ」ももはや素通り。このお店は、懐かしのおもちゃ類が集められた有名店なのである。店内には棚やガラスケース、壁や天井に所狭しと様々な物が並び飾られている。ソフトビニール人形・ブリキ玩具・プラモデル・箱入りのおもちゃ・ミニカー・カード・メンコ・リモコン人形・ホーロー看板・超合金・企業物・駄菓子的玩具・バッジ・文房具・ソノシート・カルタ・etc…もちろんそのほとんどはキャラクター物である。う〜む、何処を見回しても至福の時間となってしまう…しかし値札を見ると、その夢は逆のベクトルに沸騰する!そこかしこに宝のような五ケタの値段!もちろん時には六ケタも!…恐ろしいぃ…。そして目指す古本は左側のレジ横にある。二本の縦五列の本棚があり、ここが古本の牙城となっている…しかしレジへの従業員通路にも見えるのだが、入っていいものか…。なるべく近付いて覗き込んでいると、背後に人の気配。通るのか?と思い退こうとすると「どうぞどうぞ、大丈夫ですよ。中に入ってご覧下さい」と声を掛けてくれる。振り向くとそこにはここの店主…『なんでも鑑定団』の鑑定士のおひとりであった。そこで遠慮なく奥にグッと入り込み棚を見据える。完全に特撮&アニメ関連の棚である。児童書・児童絵本・ビジュアルムック・設定資料集・大百科・入門書・漫画・番組脚本・特撮映画関連・雑誌などがビニールにしっかりと包まれ並んでいる。横には狂おしいほど懐かしい、ブロマイドのファイルがズラリ。本は70年代〜現代まで。古い物が中心で、値段はしっかりな高めである。それでも買うべき本を一冊抜き出し、隣りのプレミアソフビ棚を、涎を垂らしそうにしながら眺めていると「見たい物があったらお出ししますよ。何かお探しの物があったら遠慮なく聞いて下さい」との店主の声…悪魔の囁きである。もちろんとても手が出るわけはない。ふと下を見ると、そこにはカゴに乱雑に入った安売りソフビ人形がドッサリ。この世界にも店頭均一台のようなものがあるのかと、見下ろしながらニヤリ。ちなみに一階には「ゴジラや2」と言うお店があり、そちらは夕方から営業のBARである。二階で買い物をした後、一階で寛ぎ、おもちゃ三昧の一日を送るのも悪くはなさそうである。朝日ソノラマ「OH!SF映画/大伴昌司」を購入。
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9/16東京・神保町 古書 りぶる・りべろ


libullibero_jinbocho.jpg『神保町交差点』から靖国通り北側を東へ。洋菓子の『柏水堂』を通り過ぎ、次の大き目の脇道を北へ。「くだん書房」&「カスミ書房」の入る雑居ビルを通り過ぎると、その先の左の角地にお店が見えて来る。以前は時代小説専門古書店の「海坂書房」があった所…今は吉祥寺から移転して来た「りぶる・りべろ」がお店を構えているのだ。以前の高架下のお店(2008/06/12参照)から比べるとずいぶんと狭くなっている。中は果たして…。鮮やかな黄緑の日除けの下には、ガラス張りに近い店舗。入口部分以外は、棚で視界を塞いでしまっている。白い立看板と共に店頭右側に、細かく仕切られたワゴンが二台。一冊100円〜420円の単行本、一冊100円〜200円の文庫が収まっている。左側には二脚の椅子に乗せられた二つの100均箱。椅子の背にはホワイトボードが立て掛けられ、今日の日付と共に、俳句が一句・短歌が一首書かれている…共通するのは『彼岸花』。店の横にはたくさんの植物が置かれ、その中にはもうひとつの立看板が、姿を隠すように立っている。木枠・緑色取っ手のドアを引いて中へ。明るく静かな店内。物音は、エアコンの動作音・ページを繰る音・自らが発する衣擦れの音だけである。壁際は本棚、真ん中左にガラスケースを挟みラックとテーブルが置かれ、右に低めの背中合わせの棚が一本置かれている。奥にちょっと広めの作業場兼レジがあり、白髪の男性が大量の映画雑誌に丁寧に目を通して値付け中。店内の本棚はほとんどが緑色である。そしてあまりの静けさに少し緊張。左の壁棚はビジュアル本から始まり、出版・古本・思想・女性運動・社会主義・共産主義・アナキズム関連、と独特な棚が続く。レジ横や下の平台には、ミニコミ誌や新刊委託本が並んでいる。後ろのガラスケース上には、澁澤龍彦関連本…あっ!薔薇十字社の出版物リストなんてものも。ケースの中には以前のお店でも輝いていた、幻想文学本が多数飾られている。反対側のケースには、ハガキや地図などの紙物が置かれ、ケース内には色紙類…池上遼一の絵入り色紙発見…。ラックにはビジュアルムックや最近刊本が並ぶ。右側の通路棚には、時代劇文庫・最近刊ミステリ文庫・教養系文庫・新書・東洋文庫・岩波文庫・教養文庫・旺文社文庫などが収まる。レジ右横には事務所にあるような書類ラックが置かれ、作家直筆原稿が分類されて収まっている。さらに横の壁棚には、詩集・歌集・句集が並び、右壁棚には日本文学・最近刊文学・幻想文学・シュルレアリスム・海外幻想文学・図録・大判本など。下の平台には、文学雑誌や新刊の「彷書月刊」が並んでいる。入口右横の棚には、映画・演劇・音楽・書に関する本が収まる。古い本もしっかりあり濃い目なお店である。と言うか、以前のお店が濃縮還元された原液な感じである。その濃縮により、次の段階に向けてフツフツと棚が発酵し始めているのか…?値段は普通〜高め。吉祥寺から神保町へ、広い店舗から狭い店舗へ…ステップアップも様々である。色々切り捨てた分、これからもっともっと思想や詩歌や幻想がブクブクと深まって行くと見ました!河出文庫「泉鏡花/村松定孝」を購入。
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2009年09月16日

9/15神奈川・鶴川 ツヅキ堂書店 鶴川店


tudukido_tsurukawa.jpg最初に向かったのは、丘の上の住宅街にあるはずの古本屋。陽はとっくに落ち、外灯の届かない所はかなりの暗闇。『こんな所にお店はないだろ〜』と、建売住宅が続く路地をウロウロ…完全なる不審者である。そしてようやくたどり着いたその場所には…やはり住宅しかなかった…しかし門の傍に積み重なった、シートの掛かったあの物体は…古本ではないのか?と暗闇からナゾの荷物を凝視…途端、その自分に戦慄を覚える!私は一体何をやっているのか!?夜の闇が、一層後ろめたい気分を掻き立てる。気持ちをその家からベリッと引き離し、駅へとトボトボ戻り始める。そんなロクデナシな気分を引きずり歩いて行くと、駅近くの交差点に『古本』のネオンサインがっ!あぁっ!これはツヅキ堂の支店ではないか!地獄に仏とはこのことかっ!とお店に近付く…。駅を出て北の『世田谷通り』へ入り東へ進む。すると『鶴川駅東口交差点』があるので、交差する『鶴川街道』を北へ少しだけ進むと、右側にちょっと異様なお店を発見出来る。黄色い日除けはツヅキ堂共通のもの。しかしその下に、『古本屋』『趣味本』『面白本』などと書かれた黄色い提灯(これ、やっぱり注文したんだろうなぁ)や、『激安』などと書かれた藍色の暖簾がデロデロと下がっている。…一体このお店は訪れる人の、何を喚起しようと考えているのか!?怪しいことこの上なしな店構えである。その暖簾を軽快に『やってるかい?』と言う風に潜ると、一冊100円三冊200円の単行本棚と平台が現れる。結構しっかりした本が並んでいる。それにしてもPOPの宣伝が激しいお店である。『掘出本』と共にある『ときめき』って…。中に入ると廊下状の細長い通路。無論両壁は本棚で、左棚の裏にはアダルトコーナー、真ん中左側にレジ。奥は小部屋状になっており、真ん中には背中合わせの棚が一本置かれている。入口通路は両側共まずはコミックが並び、右側には途中100円均一文庫棚が現れ、再びレジ前までコミックが続く。左側は途中から映画ビデオとなり、アダルトコーナーへの入口を挟み、映画本・音楽本・ビデオ・DVDと並んでいる。レジの右側には、メキシコ製であろう大型のドクロ人形が飾られ、『店内奥広〜くなりました』の貼紙。店内のそこかしこには、映画のポスター&スチール・EPレコードなどと共に、同様のテンションのPOPが多数貼られている。そのドクロの後ろには官能文庫と教養系文庫。そのまま壁伝いに日本文学文庫が続く。真ん中の棚には、ノベルス・エッセイ・実用・コミック文庫・戦争関連・日本文学・宗教が収まる。左壁棚には、カルチャー・江戸&東京・哲学・最近刊ミステリ・ビジュアルムック・美術図録(品揃え良し)・新書・ハーレクイン。店奥の棚には、海外文学文庫・時代劇文庫&単行本・選書が並ぶ。新しい本がメインではあるが、面白い本が目に付くので、しっかり探せば色々出てきそうである。値段は安めで、尚且つ本日火曜日は一割引の日!ツヅキ堂はチェーン店だがそれぞれのお店に店構えからして個性があり、乱雑が売りの「博蝶堂」とは違った意味で面白さに溢れている。そして初めてメンバーズカードを貰い、残る支店は「祖師谷店」「登戸店」「相模原昭和ビデオ館」であることを確認。そしてさらに!このお店は南陀楼綾繁氏が、軽くおススメしてくれた店だったことに後から気付く。やはりツヅキ堂は侮りがたし!新潮社「新日本百景/山口瞳」を購入。
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2009年09月14日

9/14東京・西調布 古本リサイクルショップ ブックランド


bookland.jpgやけにざらつく駅のホームから、ひとつしかない改札口へ。踏切を渡り、FC東京の旗が翻る『西調布南商店会』を南へ進む。『旧品川みち』を横切り、横尾忠則の絵のような見事な三叉路を通過すると、『品川通り』にたどり着く。そこで西に身体を向けると、もうそこに『古本』の文字が見えている。賑々しい店頭には、蛍光色の幟とたくさんの看板。プレハブ平屋の店舗の窓は、すべて看板で塞がれている。そして入口横には停められた大量の自転車…。中に入ると四・五人の中学生が棚に群がりコミックを物色中…地元にちゃんと根付いているお店のようだ。中は明るく、ギュッと整頓された棚が並ぶ…しかしそのほとんどはコミック。壁棚にはコミック、右側にあるレジ周りもコミック、真ん中に横向きに並ぶ背中合わせの棚…第一・二・三の通路はやはりコミック。そして左壁の奥に、ようやくティーンズ文庫とライトノベルを発見。そのまま奥の壁棚に、海外文学文庫・ハーレクイン・ファンタジー小説・ノベルス・ノンフィクション・実用・新書・ミステリ単行本と細かく続く。右奥はアダルトコーナーである。この時レジ奥から「オン!オン!」と大きな犬の吠え声がっ…あっ、鳴き声が遠ざかって行く…どうやら閉め出されてしまったようだ。犬…見てみたかった。後ろを振り返ると通路棚に日本文学文庫がズラリと並び、端っこに教養&雑学文庫・時代劇文庫。コミック中心の街の古本屋さんである。子供はコミック、大人はアダルトと、買う本のベクトルがはっきりしている。それは清々しいほどである!値段は安め〜普通。お店がプレハブのためか、外を大型車両が通過すると、ビビビと微振動。そんな中、店内に滔滔と流れるヒーリングミュージック(?)が不気味でなりません…。ハヤカワ文庫「永遠の森 博物館惑星/菅浩江」を購入。
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2009年09月13日

9/13東京・千駄木 喜多の園


kitanosono.jpg本郷東大前の古本街を歩いて見たところ、すべて休日のためにシャッターが閉まっている!…ちょっと休もうとフルーツパーラーの前に立つと、目の前で『本日は終了しました』の札が掛けられる…心が思わず荒む出来事が連続する。仕方なく、古本を求めてゾンビのように千駄木方面へ。今日は強い日差しが復活し、肌をジリジリ焼き体力を奪って行く。無目的に『言問通り』から『不忍通り』へ入り北へ。すると『千駄木交差点』脇のビル一階に、店頭台を並べているお店を発見。『何故こんなところに古本が?新しいお店か?それにしては何だか様子がおかしいぞ…』と思いつつお店に近付く。お店の看板は無く、赤い日除けの下に緑の平台とテーブルの上にダンボール箱が三箱…それに蜂蜜!?店内を覗き込んでも古本屋と言う感じはしない…これは…お茶屋さんだよな…?店頭に目を戻すと、左は500円からのパラフィンに包まれた単行本、右は文庫や新書が少々。こちらは300円から。中に入ると正面下に巨大な木の看板!どうやら由緒正しいお店のようで、右壁の棚の上には、古い錦絵と古い二枚のモノクロ写真が飾られており、明治時代からのお店の推移を確認出来る。しかし!その下の棚に並んでいるのは本!パラフィンに包まれた古本なのである!左壁際にある商品であろうお茶より、遥かに存在感&量で勝っている!最近刊日本文学・文学全集・思想・ミステリ・特定作家の文学本・文学評論・谷根千などが、多少棚に穴を開けながらも整然と収まっている。奥に進むほどいい本が…あっ!野呂邦暢が結構揃ってるぞ!しかも「愛についてのデッサン」がっ!!…でも値段が付けられていない…何故だ、と本を手に戸惑っていると、突然後ろのレジから「野呂邦暢に興味がおありですか!」と早口の大きな声。振り返ると黒いポロシャツの壮年男性が身を乗り出している。「そうですね。いつも探してます」と言うと、サササッとこちらに駆け寄って来て「あぁ懐かしいなぁ〜。これは新刊で買ったんですよ。あ、でもごめんなさい。これは売り物じゃないんですよ。棚の左半分は売ってないんですよ」と妙なことを言い始めた。「あ、えっと…一体ここは何なんでしょうか?古本屋さんなんですか?見たところお茶を売っているようですが…」「えぇ、お茶屋です。江戸時代から続いてまして、私で六代目なんです。本社はもう番頭に任せちゃって、私はここでゆっくり本を売ろうと。あ、もちろんお茶もね。これ全部自分の本なんです。一万冊あれば古本屋が出来るんですよ。家に帰れば二万冊ありますからね」「あのぉ〜何か物凄く浮世離れした話を聞いてる気がするんですけど…」と思わず突っ込まずにはいられなかった。しかしまったく意に介さない六代目は話を継続。「だから正確には古本屋ではないんですよ。ただ売ってるだけなんです。いや〜早稲田でよく買ったなぁ〜。本を置き始めたのは最近でね。家族はもうどんどん持っててくれって大喜びしてる」「あっ、じゃあこれ下さい」と二冊の本を差し出すと「あっ、これ面白いんだよね!うわ〜っ懐かしいなぁ〜。これもったいないなぁ。売りたくないなぁ。これ、この値段安過ぎるかなぁ…」と色んな思いが高速で駆け巡っている様子…。そのあまりの悩みっぷりに「古本屋さんに全く向いてないじゃないすか」と思いっ切り突っ込んでみる!すると苦笑いしながら「あ〜どうしようかなぁ〜。これはいい本だろ〜。売っていいのかなぁ〜。手放しちゃいけないんじゃないかなぁ…」「あのー、段々買うのが申し訳なくなってきたんですけど…」と言うと、「判った!売った!よーし売った!」と大決断!思わずこちらも「ありがとうございます!」と頭を下げる。あぁ〜面白いけど何だか疲れる…。六代目!このまま突っ走って立派な古本屋さんになって下さい!今日あなたは愛する蔵書の一冊を売り、その一歩を踏み出したのです!そして「喜多の園」本社に業務連絡。番頭さん!東京の千駄木店が大変なことになってますよ〜!小学館「幻景の街 文学の都市を歩く/前田愛」講談社文庫「古寺再興/長尾三郎」を購入。
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2009年09月12日

9/11東京・神保町 古書 富士鷹屋


fujitakaya.jpg今まで行こうとして全くたどり着けなかったお店である。とは言っても、何かのついでに寄って行こうとして、真剣に探したことはなかったのだ。今回注意深く横道を真剣に調べていったら、難なく発見出来ました。『神保町交差点』から『白山通り』の東側歩道を水道橋方面へ。ひとつ目の信号を過ぎて、ビデオ屋と天ぷら屋の間の細い路地に入ると、『古書』の文字が目に飛び込んで来る。「おぉ!ついにたどり着けたか!」と長い旅路に感動しながら建物に近付く。ビルの間に挟まれた二階建ての古いモルタル建築。隣りは居酒屋で、建物全体のの入口扉には『第十ビル』と黒々とした文字で書かれている。これをビルと言うならば、街中はどこもかしこもビルだらけと言うことになる。そして一〜九の兄弟ビルはどこに建っているのだろうか…。青い日除けの下には、渋い木材で造られた店名看板、その他に『古書』と書かれた合板が三枚ほど。壁にはコルクボードが貼り付けられ、トランプサイズの古いペーパーバックミステリの表紙が並んでいる。右下の木製流しのような平台には、100均文庫が余裕を持って並べられている。茶枠くもりガラスのサッシを開けて中へ。そこは狭く、普通の古本屋の通路一本分と言った店内。左に文庫が並ぶ八列の棚、右に単行本が並ぶ五列の棚。上部は手作り感満点である。奥の壁にいくつかの小さい棚。その前には木製のテーブルがあり、どうやらそこが帳場のようなのだが、人の姿は見えず…気配のみが漂って来る…。左壁は、アガサ・クリスティ、エラリー・クィーン、江戸川乱歩、横溝正史などからスタート。後は、講談社・角川・ハヤカワ・教養・旺文社など、出版社別に推理・探偵・SFの内外文庫が混ざり合って続いて行く。絶版多し、ジュブナイル推理&SFも少々あり。上段にはハヤカワポケSFが並び、最後の棚にはハヤカワポケミス・推理ノベルスが収まる。右壁は、東京関連・落語・趣味・旅・雑誌から始まり、日本SF・推理・幻想・海外ミステリ・SF・映画&テレビ原作・捕物帖・SF評論・探偵&推理評論・ノベルス・日本文学(少量)・UFOなどが並ぶ。奥の壁際や帳場周りには、ファンタジー・ゲームブック・プレミア探偵&推理小説が収まっている。シチュエーションと言い静けさと言い、メイン通りから一本奥の横丁のカウンターだけの飲み屋の風情。しかしそのメニューは粒揃いで、棚のおいしさにはたっぷり舌鼓を打つこと請け合いである。60〜80年代の本が中心。値段もお手頃なのが嬉しいところ。もちろんいい本にはプレミア値が付けられている。悩んだ末にセレクトした本を手に奥へ。机の向こうに店主はいない…むっ?机と棚の隙間に、足元に扇風機を置いて読書中の男性がひとり。昨日に続いて、よくまぁこんな狭いところに人がいるもんだと感心する。「すいません」と声を掛けると、ちょっと身体をビクつかせ、エメラルドグリーンの眩しいTシャツを着た店主が立ち上がる!丁寧な応対で何事も無く精算。包装は千社札のような店名シールが貼り付けられた袋。サッシを開けて外に出る時も、何だか飲み屋から出る気分…って言うか恐らくここは元飲み屋だったんじゃないだろうか?前のお店の名残りが、どこからかジワジワと滲み出ているに違いない!集英社文庫「ヘルバウンド・ハート/クライヴ・バーカー」を購入。
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2009年09月10日

9/10東京・吉祥寺 古本×古着 リサイクルの午睡舎


ciesta.jpg駅北口を出て線路沿いに『平和通り』を西へ。次にガード下を突き抜けて来る『吉祥寺通り』をひたすら北へ。『八幡宮前交差点』を通り過ぎ、『四軒寺交差点』を通り過ぎ、さらに300mほど進むと二つ目の信号脇にお店がある…かなり歩きます。建物左側壁面二階部分に緑の看板、正面に回ると緑の日除けの下に壁棚と店頭棚…取りあえず開いていることに喜び!以前来た時はシャッターが閉まっており『閉店してしまったのだろうか…』と思わせる雰囲気がプンプンしていたのだ。それにしても『古本×古着』…古物商許可証大活躍!店名にはルビがふられており、『ごすいしゃ』ではなく『シエスタ』と読むのが正しいようだ。壁棚には、廉価コミック・コミック・単行本・文庫。本棚にはエッセイ系単行本が並ぶ。店頭本は、一冊100円三冊200円五冊300円十冊500円となっている。『まとめ買いがお得です』の言葉と共に、一冊100円からの値引率も丁寧に提示されている。店頭に立っていると奥に小学校があるためか、子供がダバダバ道に飛び出して来る(何故かみんな走って来る)。私にぶつかりそうになったり、中には棚のマンガに「あっ、あだち充だ!」と叫び食いつく子も…立派な古本修羅に育つがよい!開けっ放しのガラス戸から中に入ると、薄暗くほぼ正方形の狭い店内。んん?古着はまったく売られていない。古本のみにシフトしたのだろうか…。壁の四方に本棚、真ん中にはダンボールの束。奥の棚裏に極狭スペースがあり、レジや監視カメラモニター(外の様子も見えているが、この狭い範囲でこの強力なシステムは果たして必要なのか!?)・パソコンなどが置かれ、肝心の店主はと言えば、椅子の上で組んだ足先が見えるのみ。左壁には、児童文学・海外文学・日本文学・児童入門シリーズ・幻想・探偵・漫画・絶版漫画・教養系文庫…失礼ながら全然期待してなかったのだが、いい本が並んでいる!棚が生きている!おっ、探してた本発見!奥の壁には上段のみに、映画・音楽・美術が収まる。入口右横は、落語・建築・写真・宗教。右壁には、囲碁・将棋・科学・自然・スパイ・事件・犯罪・漫画研究(豊富!)・サブカル・オカルトと続く。棚も本も古い本も少ないが、その中身はしっかり充実。まったくシエスタ(午睡)してる場合ではありません。値段は安め〜高めまで様々。本を手に奥に声を掛けると、ヌッと姿を現したのは長身眼鏡装着ヒゲありの若い店主。この長身にこの狭さは大丈夫なのか!?と余計な心配をしながら精算。外の日差しはカッと強く、どこからか戻って来た夏!まさにシエスタ冥利に尽きる時間帯の訪問でした。
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2009年09月09日

9/9東京・鵜の木 ブック・マート 村上書店


bookmart_murakami.jpg2009/07/06の「つぼ書店」に続く、東急多摩川線沿いのお店である。駅の西南側、踏切からのびる『鵜の木平和会』と言う小さな商店街を、ほんのちょっと西南に進むとたどり着く。店名に「ブック・マート」とあるが、いわゆる「Book Mart」系列店とは関係ないようだ…現地に来て確かめてよかった。白い日除けには店名と共に『BM』を図案化したマーク。軒から下がる観葉植物。その下に相撲文字で『本』と書かれた立看板。店頭左には何も並んでいないラック、その前にもがら空きの棚…開店途中であろうか…。右側にはラックが二つあり、こちらにはビジュアル本・雑誌・絵本などがしっかり収まっている。こちらにも本が置かれていない空きスペースあり。何だか棚があるだけに、ちょっと寂し気な店頭である。中に入ると入口のすぐ右横にテーブルがあり、将棋盤の上に大量の本が積み上げられている。その横には巨大な美術全集。店内両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、その棚脇にラックがあり、右側通路もラックが一台。奥に帳場があり、通路は本や雑誌で半分が埋まっている。そのため棚の下半分はあまり見ることが出来ない。そして誰もいない…店内にはクールなジャズが流れるのみ…。左壁には、ファッション・文化・美術・文学・戦争・書・中国・辞書などが並ぶ。向かいにはエッセイ関連…むぅ、すぐ見終わってしまった。棚脇ラックにはビジュアル本や小説、落語のレコードなど。右通路を塞ぎ気味のラックには美術ムックが並んでいる。右側通路も本で埋まり気味。中には本のように括られたカセットテープの束もある。右壁には、海外文学文庫・日本文学文庫・時代劇文庫・雑学&教養文庫・ノベルスと続く。向かいの棚には紐で括られた未整理本が詰められている。面白そうな古い本が多い…紐を解いてみたい衝動に駆られる…。レジ周りには本の他にも、大量のブックエンド・むき出しのレコード盤・巨大な蓄音機のようなオーディオ機器…壁には洋書のビジュアル本が並ぶラックも。とここで店主が登場。何と外からのご帰還である!ぶ、無用心にもほどがありますな。帳場に座ると本の向こうに隠れてしまい、うごめく頭頂部しか見えない…。本を手渡すと、すっくと立ち上がり、にこやかに丁寧に書皮を掛けてくれました。ロマンスグレイのたくましい古賀政男風店主に感謝!あ、値段は安めです。集英社文庫「日本人の遊び場/開高健」新潮文庫「南蛮阿房第2列車/阿川弘之」を購入。
posted by tokusan at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする