2009年10月31日

10/31埼玉・浦和 武蔵野書店 ヨーカ堂前店


musashino_yokado.jpg宇都宮線のホームに降りると、そのこじんまり感と微妙な古さに驚きを感じる…もっと立派なのかと思っていた。西口に出ると、やなせたかしキャラデザインの『浦和うなこちゃん』像が迎えてくれた。その背後のロータリー内の木々には『URAWA SOCCER TOWN』の文字が掲げられている。右に見える伊勢丹沿いに、線路際の道を北へ進む。『浦和仲町地下道』向かいの、二本目の脇道を西進。そこは賑わう商店街となっており、イトーヨーカ堂を通り過ぎさらに進むと、左側の街路樹の後ろにお店が見えて来る。壁はブルーが鮮やかな陶製のタイル。看板の下には巻き取られ収納された、これもブルーの日除け。店の両脇に小さなラックが阿吽像のように据えられ、幼年雑誌やビジュアル本が並び、通りかかる子供の心をガッチリ掴み取っている。奥まった入口の両壁には、下半分がナナメに迫り出した本棚が設置され、100均本が硬軟取り混ぜ並んでいる。思わずしっかりと見てしまう。中は縦長なウナギの寝床型店舗。圧迫感などは無く、整然と清潔である。入口左横に高いカウンターの帳場があり、イヤホンを装着して何かを聴いている店主が、グッと前を見つめ、時折思い出したようにアラレを口に放り込んでいる。壁はすべて本棚で、真ん中の手前と奥に背中合わせの棚が一本ずつ置かれ、二本の通路を出現させている。右壁は15列にも及ぶ文庫棚。『文庫は定価の半額です』『あいうえお順に変わりました』などの貼紙…以前は何順だったのだろうか?ここのお店は、どうやら縦にジャンルが連続するのではなく、横に連続して行くカタチのようである。最上段には全集本、その下には海外文学文庫、その下に日本文学作家50音順文庫が並び、下の三〜四段が講談社学術文庫・岩波・ちくまなどが混じったゴッタ煮列となっている。奥の方に絶版&純文学文庫・雑学文庫・歴史&時代劇文庫と続く。向かいは出版社別&ゴッタ煮&海外文学文庫が並ぶ。店奥棚には文化関連や大判本が収まる。左通路もジャンル横続きとなっており、壁際には歴史・近&現代史・戦争・学術本・最近刊小説・探偵小説・随筆・科学・海外文学・晶文社本・辞書…おぉ!さすが浦和!浦和レッズ関連本が10冊ほど!・宗教・みすず本・経済・囲碁・将棋、下段のラックに美術図録が並ぶ。向かいには、復刻本・選書・文学評論・民俗学・サブカル・エッセイ・実用・美術・ハーレクイン・新書・ノベルスと続く。レジ側の棚脇にはビジュアルムックと絵本のラックが置かれている。均一棚と同じく、硬軟取り混ぜ色々ときっちり揃っている。ただし、やはりジャンルが横に続く棚は非常に見難い。ついつい縦に見てしまうので、私自身の落ち着きが無くなってしまう…。値段は普通。お客さんの出入りが激しく中々の人気店である。店名の後に続く「ヨーカ堂前店」…やはりどこかの支店なのだろうか。その答えが武蔵野線沿線にあると判り易いのだが…まぁ埼玉を徐々に少しずつツアーして行けば、いずれ判明することであろう。河出文庫「ちんちん電車/獅子文六」河出書房新社「京都・伝説散歩/京都新聞社編」を購入。
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2009年10月30日

10/30東京・大泉学園 サンフレンズ


sunfriends.jpg駅南口を出てロータリーを通過。そのまま南へ進み、信号を渡ると目の前に消防署。建物の周りを隊員たちがグルグルと走り回っている。一周の距離が短いので、グルグル度アップ!…何だかバターになりそうな勢い。そこをさらに南に進むと、消防署の横に『古本』のサイケな文字を発見。正面に回ると、歩道の狭さと車通りの激しさに、店舗の全貌が確認出来ない。赤信号で車が停まったのを見計らい、反対側の歩道へ。古い雑居ビルの一階が店舗である。軒には原色の看板が端から端まで設置され、ピンク・黄色・青・黄緑・オレンジ・黒の七色が不気味な輝きを見せる。下の右側にはドリンク自販機と証明写真、間に自転車置場を挟み、昇る太陽が描かれた立看板、そして左に100円コミック棚と共に入口。お店のロゴは70年代コミック風、入口枠はオレンジである。中に入ると横長な店内。壁はぐるっと本棚で、入口右横にレジがある。真ん中には背中合わせの棚が縦に九本ほど並んでいる。左の壁棚には100均本が集められ、廉価コミック・コミック・単行本・文庫・ノベルスなどが並ぶ。正面奥の左側ゾーンに文庫棚。少量の探偵小説&推理アンソロジーから始まり、日本文学文庫、終わりに新潮純文学文庫・中公・岩波・ちくま・雑学と並んでいる。左から第一通路右側に少女コミックが並ぶ。第二通路左側も少女コミック、右側にライトノベル・ティーンズ文庫・BLノベルス&コミック・ハーレクイン。第三通路左側に歴史&時代劇文庫&単行本、右側に海外文学文庫・ノベルス・日本文学単行本・実用ノベルス・新書が収まる。第四通路は、タレント・サブカル・映画・スポーツ・ゲーム攻略本・DVD・ビデオが集まる。後の棚は音楽CDが並び、右側はほとんどが少年&青年コミック。奥に行き止まりのアダルト通路が一本造られている。レジ横には大量のアニメ&特撮系ムックあり。そしてレジ周りには絶版少年漫画が集められ、レジ背後の棚にもビッシリとそれは続いている。古い本はほとんどなく街の古本屋さん的ではあるが、絶版漫画に関しては、それはまったく当てはまらない。思わず安いので、「デビルマン全巻揃い」を買いそうになってしまった…時々無性に欲しくなってしまう…。レジでは髪を後ろで縛った中年男性が、漫画に埋もれて値付け中。そして壁一枚隔てた消防署では、男達が汗を流してグルグルと走り続けている……。朝日文庫「作家的時評集2000-2007/高村薫」を購入。
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2009年10月29日

10/29東京・原宿 TOKYO HIPSTERS CLUB


tokyohipsters.jpg平日の白昼、それでも芸能人のような人々でごった返す『表参道』を駅から下って行く。『神宮前交差点』から『明治通り』を渋谷方向へ。左側の歩道を、『ユニクロ』『アウディ』と通過し、交差点から二つ目の信号手前を脇道へ左折。すると目の前に、巨大なコンクリの箱が立ちはだかる!変電所や土木施設を思わせる、無骨でシンプルな外見である。壁に掛けられた巨大写真パネルと、左奥に見える木製のギリシャ建築風ペディメント(オーダーはトスカナ式か?)が無ければ、とてもお店には見えないだろう。もちろんここは原宿、と言うことであれば売っているのは洋服…しかしここでは古本も売られていると言うのだ!左の入口ではなく、右の建物沿いにある階段を下り、右の入口へ向かう。敷地内に足を踏み入れると、そこはもはや外国…何処の外国かは判別しかねるが…。天井の高いぶち抜きの店内、入ったすぐ右側に既に本棚が展開している。巨大で銀色に輝く金属製の本棚である。右側はラック、後は三つの大きなボックスを中心に、66ものボックスが並んでいる。右端には棚と同質の金属ハシゴがあり、高いところはこれを使用し手を伸ばすのだろう。注目を集めないように、少しだけ引いてみると意外にスムーズに動く。上がりたいが店員の目が痛いので我慢する。棚前には切り株のような木のスツールが五脚あり、座り読みを奨励している。右のラックには洋雑誌や写真集が並び、ボックスには思想・社会・映画・精神・ジャズ・ロック・テクノ・レゲエ・世界・風土・紀行・ファッション・写真関連・写真集・デザイン・海外文学・ジャック=ケルアック・チャールズ=ブコウスキー・ウィリアム=バロウズ・アレン=ギンズバーグ・幻想文学・シュルレアリスム・ジャン=コクトー・パブロ=ピカソ・詩集などが、相関図のように接するボックスと干渉し合い、並んでいる。新刊と古本が混ざり合い、古本は1/4ほどだろうか。値段は高めである。背後の平台には洋服や文房具と共に、チェ・ゲバラ関連が集められていたり、サンフランシスコの「City Lights Bookstore」のグッズが並んでいたりもする。ファッションだけではなく、それに付随する文化や知識を、ガッチリ提示して行こうと言う意志が、棚から猛烈に滲み出している。ある意味熱いお店である!精算時に店員さんに「ここは何時からあるんですか?」と基本的な質問をぶつけてみる。「四年前からです」「その時から本も?」「ええ、最初から売っています。週一で補充したり入れ替えたりしてるんですよ」とのこと。まるで先代から伝わる秘伝のタレのように、棚に本を足しながら四年…これから原宿と言う土地で、どんな熟成の仕方を見せてくれるのか…。本を買ったら三階のカフェに落ち着くか、散在しすぎたなら入口横にある鉄製のあずまやで一息入れるべし!六耀社「亀倉雄策の直言飛行」を購入。
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10/28東京・代々木八幡 NEWPORT


newport.jpg駅から南口を出て、目の前の通りを東にちょっと進んだ左手。飲みの席帰りに、カフェで最後の一杯をと思い立ち寄る。座った席からふと後ろを振り返ると…おぉ、本が見える。ランチタイムの閲覧用だろうか、と手に取ると、値段がしっかりと付けられている!これは紛うこと無き古本っ!あぁ、こんな酩酊した私の背後に古本が…古本屋の女神は片時も私を休ませないつもりだろうか…。白い小さめの突き抜けたボックス。表裏八つのパートに分かれ、10冊にも満たないハードカバー・30冊ほどの海外文学文庫と日本文学文庫・望月峯太郎&魚楠キリコのコミック・ホットロード揃い・諸星大二郎のジャンプコミックス・小金沢建人なるアーティスト関連…。酔いどれながらもツアーの使命感に囚われ、一冊をセレクト。目の前の同行者に「何故買う?」と突っ込まれながらも、その信念は揺るがない。精算時に本を差し出す。お店の人に多少の戸惑い…やはり古本を買う人は珍しいようである。本は安め。それにしてもこう言う古本カフェではなく、お店の隅っこで古本を並べるお店が増えているような気が……。新潮社「七瀬ふたたび/筒井康隆」真鍋博装丁を購入。
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10/28東京・大森 東京くりから堂


tokyo_kurikara.jpg北口から出て『池上通り』を北上。すぐの『山王口交差点』を西に向かい、『ジャーマン通り』をひたすら進む…そう、このルートは2008/03/30に訪れた「アンデス書房」への道のりと同じなのである。何故なら「アンデス書房」が立ち退き、別のお店が営業中との情報を入手。その真相を確かめるために、高低左右にうねる通りを早足で進んでいるのだ。一年七ヶ月ぶりの店前に立つと、日除けが木の板に変わっている…ん?よく見ると横から緑のプラ日除けが見えている!これは、そのまま木の板を貼り付けたんだな!これを剥がすと下には恐らく「アンデス書房」の文字…。下は何だか賑やかで、ウィンドウにはハロウィンの飾り付け、店前にはカラフルな台や椅子や棚に絵本などが。左には鉢植えやカボチャの置物、雑誌の並ぶ籐家具、細めの店頭棚と共に、小さな黒板の店看板。店名は和英で書かれている。子供が店前を「あっ!ハロウィンだぁ!」と歓声を上げながら駆け抜けて行く。以前と変わらぬ入口を潜ると、そこは以前と変わらぬ店内。どうやら居抜きでそのまま使っているのだろう。棚の色なども変わっていないが、かつての重厚さはなく、何だか明るい感じである。両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、奥にレジ&作業場、右奥に奥まったスペースがあり壁棚が続いている。左壁は、食・女性・鉄道・紀行・東京・京都・各地方・江戸・風俗・文化・宗教・哲学・思想と続く。向かいには、海外文学・探偵小説・落語・古本・本・日本文学・エッセイ・岩波文庫・新書と並ぶ。右側通路は壁棚に、雑貨や趣味・児童本の世界関連・博物学・サブカル・音楽・カルトコミック・幻想文学。向かいには、児童文学・絵本・海外文学文庫・時代劇文庫と収まる。右奥は、建築・デザイン・写真・ファッション・美術が上段に並び、下段には上に則した大判本が揃っている。何となく女性に向かって開かれたお店である。もちろんそれだけではなく、しっかりと奥深いマニアックな本や、古い本も並んでいる。規模は違うが、自由が丘の「東京書房」に通じる雰囲気。値段は安め〜普通。レジで精算時に、お団子頭の若い女性に「ここはアンデス書房でしたよね?」と聞いてみる。「アンデスさんが出られるって聞いて、すぐ入ったんです。去年の八月かな…」と返答が。レシートの貴族の紋章風マーク(蛇や馬がモチーフ)を眺めながら外へ。ここは駅から遠いし、ある意味辺鄙な場所。大きなアドバンテージを背負っているようなものである。しかし、「天誠書林」→「アンデス書房」→「東京くりから堂」と古本屋として推移し続けるこの店舗には、すでに歴史が生まれているのである!どうかこれからも、大森のこの店舗で、古本屋の火を絶やさぬようがんばって下さい!文春文庫「日本の町/丸谷才一・山崎正和」晶文社「ぼくらの国なんだぜ/ナット・ヘントフ」を購入。
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2009年10月27日

10/27埼玉・新所沢 古書 やよい書房


yayoi_shobo.jpg先日購入した「われらが風狂の師」を読み、主人公のモデルである“土井虎賀寿”に激しく興味を覚える。彼の著作をネットで検索すると、何軒かヒットし、その中にツアー候補のお店を発見!これは行かねばなるまいっ!と慌てて暖かな外へ飛び出し、西武新宿線へと飛び乗った…。駅東口を出ると、ちょっとこじんまりとしたロータリー。そこを右に回り込み、右奥から線路に沿うカタチで、南東にのびる直線の商店街『パイン通り』をひたすら愚直に進んで行く。やがて行き止まる通りを北東に曲がると、左手にお店が見えて来る…?シャッターが閉まってる…定休日なのか?と近付いて行くと、昨日に続いてのシャッター半分開け状態。これは…開いているのだろうか…?それにしてもこのお店は…軒からは短めな濃紺の日除け、その下右半分はシャッターが閉められ、左側は乱雑に積み上がった本と洞窟のように真っ暗な出入口。入口横には、傾き半壊しかけの立看板…白地に青文字の爽やかな色合いが切ない。少し奥まる入口部分に入り込むと、入口左の本の山の後ろに店頭棚が見えている。文庫本が並んではいるが、長らく放置されている感じ。右のガラス窓には本棚の裏側が見えているが、そこにはコミックが並んでいるようだ。出入口前に立つ。何だか周りが静かになる。ガラスを透かし見ると店内は真っ暗で、奥の方が仄明るくなっている。ドアには『いらっしゃいませ』の小さな札と共に『自動ドア』と書かれている…これは開くのか?そして本当に自動ドアなのか?…いや、まだ引き返すわけにはいかない。一歩踏み出して、このちょっと沈み込んだゴムマットに体重を乗せてみよう。開いたならば、それはお店がやっていると言うことだっ!宙に上げた片足を踏み降ろすと、一瞬の間を置き『ガコーーーッ』とドアが開いた!…あ、開いた、入ろう。暗い店内に飛び込むと、背後でドアが『ガコーーーッ』と閉まる。両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚、通路には本が大量に積み上げられ、ひとりがやっと通れるけもの道となっている。暗闇に慣れた目に、“マックス・ウェーバー”と言う背文字が飛び込む。奥から『キチキチキチ』とマウスのクリック音。そしてほぼ部屋着・半白髪の店主がヌッと姿を見せた。すかさず「見せてもらってもいいですか?」と聞くと「何かお探しですかぁ?」…質問に質問で応えるこの感じは…どうやら歓迎されていないようだ。ど、どうしよう?ってそうだ!元々探してた本があるんだった!「あ、あの〜哲学者で、青山光二の小説のモデルになってて…」しまった、じっくり探そうと思っていたので、書名も著者名もうろ覚え…「え〜と確か“土井”何とかて言うんですけど…書名は“哲学を思索”…“する論理学”…すいません、ちゃんと覚えてないんですが、検索したらこのお店にあることが判って…」「えっ何?論理学?…じゃあ向こうかな?へへっ、こんな感じだから見つかるかどうか」と通路を回り込んで右側奥へ。そして探しながら「え〜と何だっけ?」「著者名が“土井”です。書名に“哲学”と“論理学”が入ります」…しばらくの間捜索が続く。そして「あぁ〜あった。これだこれだ」とホコリを払いながら、薄い専門書を持って来た。「ありがとうございます」と受け取り、表の明かりで本を見る。購入を決め、帳場に戻った店主の後を追って奥へ。と、こんな動きだったので、詳しい棚の検分は叶わず。社会・政治・文化・法律・美術など硬めな本が並んでいたが、通路には文学本や大量の官能文庫・ビデオ・生活用品なども。本を探し出してくれた店主にお礼を言いながら精算。「いや、論理学って言うからね。ウチもそこにちょっとあるから、そこを見ただけだよ。無かったらしょうがないけどね。エッヘッヘッヘ」。あぁ、それにしても買う本が決まっていて本当に救われた。ブラッと見る感じだったら、一体どんなことになっていたやら…。評論社「哲学的思索への初歩論理学/土井虎賀寿」を購入。
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2009年10月26日

10/26東京・三河島 古書 稲垣書店


inagaki.jpg街の中に浮かび上がる高架ホームに降り立つと、強い風雨が屋根と一緒に私を叩く。東端から階段を下り改札から外へ。目の前には『尾竹橋通り』があり、ガード裏側のエメラルドグリーンが、雨のためか印象強く輝いている。横断歩道を渡り、通りを北上する。ひとつ目の信号を過ぎると右手にお店が見えて来る。ここは、このお店は、本当に何度来ても閉まっていたお店のひとつ…その理由は後ほど明らかに。軒には焦げ茶のスクエアな日除けが取り付けられ、白抜きの楷書で店名が書かれている。しかしその下の状況は、左半分のシャッターが閉まったままなのである。うわぁ!開いてる!と喜んだのはいいが、開店途中なのだろうか?ちょっと様子を見るために、近所の裏通りをウロウロ。15分ほど後に再び店前に立つ…状況は全く変わらず…よし!入ろう!傘を店脇に置き、まずは左右出入口の間にあるガラスウィンドウにへばり付く。伊藤大輔シナリオ集・大河内傳次郎本・藤純子本・寺山修司・アートシアター揃い…そう、ここは映画関連本のお店なのである!右側の引き戸を開けて入店すると、そう広くない店内においしそうなダシ汁の匂いが漂っている…どうやらお店の人は奥で食事中のようだ。果たして営業しているのかは判らないが、ここまで来たらツアー強行突入!壁は一面本棚、右奥に住居への入口、正面奥に帳場、真ん中に背中合わせの棚が一本置かれている。右壁は一般文庫から始まり、「シナリオ」「イメージフォーラム」・淀川長治/山田宏一/植草甚一/蓮見重彦/小林信彦/和田誠らを中心とした映画評論・映画理論と並ぶ。向かいには欧米俳優のシネアルバムなどのビジュアル本・新しめの役者や監督本が収まり、下の平台には100均単行本と50均文庫の収まる箱が置かれている。帳場の背後には資料的な本や、名映画監督の現役当時の本などが集められている。おぉ、マキノ雅裕「カツドウヤ一代」の署名本がっ!左壁には、カルト劇画・映画文庫本・映画サブカル本・特撮・日誌や評伝・役者&俳優本・TV・芸能・古本&本・出版、そして大量の「キネマ旬報」が下段に収まる。向かいには、落語・上方芸能・「東京人」・浅草関連・日本映画ビジュアル本と並んでいる。なるほど、映画本だけでお店を造るとこうなるのか、と納得&感心の棚造り。お決まりのパンフやポスターが置かれていないのが新鮮です。値段は専門店なので高め。帳場ではなく住居入口部分で、横向きに椅子に座った奥さんに声を掛ける。すると「はい」と答え立ち上がり、こちらに降りて来るかと思ったら、姿が消えて代わりに店主が「いらっしゃいませ」と登場。愛嬌のある壮年のオヤジさんである。本を拭きながら値段を確認。今だ!と思い、「すいません、こちらはいつお店を開けているんですか?」と聞くと、手を止めて微笑みながら「土・日・月のほぼ平日以外です。まぁ土日に開いてると思って下さい。昔はもっと開けてましたが色々あってね」「じゃぁ今日のこの状態は…?」「雨も降ってるし、平日はお客さんも少ないのであんな状態…シャッター半分閉めてね。…まぁどっちでもない日ですね」の曖昧な月曜営業の定義に思わず笑い合う。そして『入れてよかった』と思うと共に、『今まで平日ばかりに訪ねてたんだな』と納得。「またいらして下さい」の声に、今度はシャッター全開の土日に来ることを心に決めた月曜日となりました。ワイズ出版「多重映画脚本家 桂千穂/桂千穂」キネマ旬報社「テレビの黄金時代/小林信彦編」を購入。
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2009年10月25日

10/25東京・表参道 COW BOOKS 南青山


cowbokks_omotesando.jpgまたもやの表参道。今回は『表参道交差点』から『青山通り』を赤坂方面北東方向へ。右側の歩道を歩き、一本目の脇道へと入る。50mほど進むと左側にシンプルでオシャレなエントランス。そこに立看板が二つ…背後は身も凍るガラス張りのオシャレショップ…その立看板の一枚が、目指すお店のものなのである。トレードマークの牛が、建物左側に設置された長い外階段へと誘っている。しなだれかかる柳の枝を眺めながら、コトコトと階段を上りきると、そこには店名が刻まれた大きな牛の像。そして一見窓?と見紛うほどの巨大な自動ドアが横にスライドして行く。その先には奥へと続く廊下…ここは地球防衛軍の秘密基地か?左には窓の向こうにテラス風スペース、右の壁の向こうにはカフェが広がっている。奥にガラスと壁に囲まれたお店を確認!左にはカフェと共用のレジがあり、入口横にはそのカフェでも読める文庫棚が一本。右には小さな作業机とひとりの女性。背後の壁には店名と共に『すべては自由のために』の英文。ガラス内に入り込むと、薄暗くシンプルでオシャレな空間。左右の壁は、上部は額装されたイラスト・ポスターなどを展示、中段が本棚、狭い平台を挟み、下にはラックと言う構造。奥の壁は天井までのガラス棚。真ん中には直方体のような本棚が一本置かれている。左壁は厳密にセレクトされた日本文学を中心とした棚で、寺山修司・和田誠・竹中労・伊丹十三・植草甚一・庄司薫・山口瞳・開高健などが集められている。真ん中にはジャズやビートニクス関連・ブローディガンの本も。平台には文房具雑貨や昔のレシピなどの紙物も置かれている。下段ラックには写真集やビジュアル本が並ぶ。奥のガラス棚には、お店のオリジナルグッズやプレミア写真集が恭しくディスプレイ。右壁には詩歌と女流作家本が並び、萩原葉子・網野菊・岡部伊都子・森茉莉・幸田文・久坂葉子などが多く集められている。右端には新刊本が並び、平台には松浦弥太郎本やポストカードなど。下段ラックは「暮らしの手帖」などの雑誌類となっている。真ん中の直方体棚には、日本文学・三月書房本・児童文学・海外文学・食関連が収まる。オシャレです。かなり独特にセレクト&洗練された棚造り。中目黒とはまた違った尖り方なのである。これを歪と見るか美しいと見るかは、お店を訪れた人にその目で判断して頂きたい。値段は高め。お姉さんがやさしい微笑と共に、厳重に本を梱包してくれます。でも本と共にささやかなステイタスを買い取れるのは、そんなに後ろめたくもない体験…などと多少の自己憐憫。ふ〜〜〜〜〜〜っ、緊張した。晶文社「和田夏十の本/谷川俊太郎編」を購入。
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10/24東京・成城学園前 有限会社 キヌタ文庫


kinutabunko.jpgいつの間にか地下化したホームから地上に上がり、西口から外に出ると雨が降り始めていた。そのためか暗くなるのも何だか早い気が。ロータリーを抜けてすぐ、南北に走る通りを北へ進んで行く。300mほど進むと『成城五丁目南』の交差点。その横断歩道を渡ると、右側に成城に似合わぬ均一棚の姿が見えた!嬉しいなぁ…軽く『地獄に仏』的状態と言えよう。白い建物一階から、二つの店舗の明かりが路上に伸びている。右側は「成城美術」と言うお店だが、覗くと中に古本があり、奥の方で左のお店とつながっているよう…なんたって古本屋の立看板がこちらに置かれているのだ。左のお店に向かうと、出入口右側にムックのラック、左側に200円均一単行本棚が二本置かれている。近刊から古めの本まで平等に並んでいるが、知的さがそこはかとなく漂っている…しかし高級住宅街のハイソなお店かと勝手に想像していたが、しっかりとした古本屋然のビジュアルに、ホッと胸を撫で下ろす。その勢いのままドアを押し開けて中へ。蛍光灯が青白く照らし出す落ち着いた雰囲気の店内。低く小さくジャズが流れている。壁は両側共天井までの本棚、真ん中に背中合わせの棚が前後に一本ずつ置かれている。奥に帳場があり、老店主がアクティブに仕事中。右壁奥に通路があり、「成城美術」へとつながっている。右壁棚は日本文学から始まり、作家やテーマなどを核にして、作品・文学評論・文庫・新書などが並び、つながりを示してくれる構造…深いです。そして詩歌・幻想・古典・海外文学・美術・工芸と同様に続いて行く。向かいの通路棚には、岩波文庫・岩波現代文庫・講談社文芸文庫・ちくま文庫・歴史系文庫が収まる。手前には、講談社学術文庫・中公文庫・一般文庫が並ぶ。左側通路壁棚には、戦争関連・近&現代史・鉄道・自然科学・音楽・宗教・郷土関連、そして箱入りの学術&資料本がレジ後ろまでを取り巻いて行く。向かいの通路棚手前には、世界・歴史・武道・日本刀関連・辞書。奥には、食・哲学・思想・文化・写真・写真集・古本関連。良く見ると帳場横の棚に、美術やお茶関連。そして恐る恐る「成城美術」への通路に踏み込んでみる。ここにも美術や洋書の棚あり。こちらは二つの部屋に分かれており、奥にテーブルを中心として、美術作品集や図録がグルリと並んでいるカタチ。そして入口側はほぼギャラリーとなっており、壁際下部に豪華作品集や洋書が置かれている。真ん中のガラスケースには、巻物や和本・武井武雄のカルタなどがディスプレイ。知的なお店である。とにかく棚造りがしっかりとしているので、こちらは身を委ねているだけで心地良くなれてしまう。土地柄かお店のポリシーか、下品さや大衆性は見事に一掃されている。値段は安め〜高めと、モノにより様々。個人的な印象で言うと、思ったより高くない!本を持って帳場に近付くと、老店主が「いらっしゃいませ」と非常に柔らかな物腰で応対してくれた。バーの一流バーテンダーを見る思い。その海溝を思わせる懐の深さに感激して外に出ると、成城はいつの間にか夜。車のヘッドライトが、先ほどより激しくなった雨を照らし出している…。岩波現代文庫「騒動師たち/野坂昭如」毎日新聞社「織田作之助・田中栄光・坂口安吾 三人展」を購入。
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2009年10月23日

10/23千葉・浦安 浦安鑑定団


urayasukanteidan.jpg南口からロータリーを抜けて『やなぎ通り』へ。名前の通り街路を飾る柳並木を眺めながら、そのまま南東へ500mほど進むと『猫実三丁目』の交差点。“ねこざね”…何と魅力的で独特な地名なのか!“浦安猫実”と言う名の武士でも住んでいたのだろうか…。交差点を過ぎると、右側に巨大なパチンコ屋の駐車場が並んでいる。その中のひとつの敷地に目指すお店を発見。なかなか複雑なフォルムのお店である、古くはないが…何だか現代建築風で貝のようだ。しかし左側から見ると、上部が昔の工場のようなノコギリ屋根になっていることが分かる。このノコギリの余波が、店前面軒上の巨大な看板を通りにグッと傾けている。店名や本・レコード・ゲーム機などの絵と共に、ディアストーカーを被り拡大鏡を手にした男の絵…イメージはシャーロック・ホームズなのであろう。その下のド派手な店頭には、UFOキャッチャー・自販機・ガチャガチャ・ビデオ・古着などがひしめいている。中に入ると外観と同様複雑な店内…元は何かのお店だったのだろうか?ドンキのような圧縮陳列が視界を遮る。すぐ右にレジがあり、その脇に少なめの最近刊本が並んでいる…これだけじゃないよなぁ。左はフィギュアやコミック揃いの山…古本たちは一体何処に?奥に進んで行くと、目の前に広がるのは一段低くなったフロアで、そこにはコミック棚がギッシリと並んでいた。絶対この辺にあるに違いないとアタリを付け、棚の間をウロウロ徘徊。すると階段横の右側壁際に集まった古本を、ようやく発見!狭く細長い三角状の通路に入り、天井までの棚を見上げる。右から、ノベルス・ライトノベル・作家別文庫・出版社別文庫・時代劇文庫・新書・おとなの本(官能文庫)・単行本・タレント&サブカル本・文庫揃いと並ぶ。新しい本ばかりで、コミックの添え物的な存在である。文庫揃いが意外に充実しており、「ハヤカワ文庫・アシモフ27冊」や長いライトノベルのシリーズなどもまとめられている。店の左奥には、ティーンズ文庫・BLノベルス・ハーレクイン棚もあり。値段は定価の半額前後。この自称「浦鑑」、団員さんを募集中とのこと…多分スタッフのことだと思います。そういえば広い店内なのに、店員さんを一人しか見なかったなぁ…。角川文庫「李陵・山月記/中島敦」トクマ・ノベルズ「黄石公の犬/夢枕獏」を購入。 
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2009年10月22日

10/22神奈川・京王稲田堤 古書 青春堂


seisyun.jpg多摩川を渡り神奈川県へ。駅南口から出て、JR稲田堤駅へ続く目の前の『駅前通り』を東へ進む。商店街風で、人の行き交いが絶えない通りである。頭上に連続する五色の三角旗が、無性にある種の懐かしさを呼び起こす。100mほど進むと左手のマンション一階にお店を発見。…それにしても名前が「青春」とは!命名者はスゴイ決断をしたものである。かつて鹿島田に同様の名のお店があったそうだが、同じお店なのかどうかは判らない…。ちょっと弛んだ赤い日除けの下には、左の壁に二冊100円文庫棚・雑誌ラック・コミック棚、右側に単行本平台・ムックラック・日除けと同色の立看板が置かれている。中は細長く奥深い構造。入口入ってすぐの左横に、“コ”の字状の105円均一スペースがあり、文庫・新書・ハーレクイン・単行本・大判本が並んでいる。このスペースの奥にはアダルトスペースが広がっている模様。ここには120円雑誌・グラビア雑誌のラックも置かれている。二本の通路左側はコミックがほとんどで、途中にアダルトへの入口、奥のレジ前に戦争関連の棚が置かれている。右の通路にお目当ての古本が集合している。右壁棚には上から、新書&ハヤカワミステリ&選書・教養&雑学文庫・時代劇文庫・日本文学文庫・文庫揃いと、横列に続くカタチで収まっている。本はバラバラな並びだが、真ん中辺りの作家分類はしっかりと分けられている(50音はバラバラだが…)。向かいの通路棚には、岩波文庫・全集・最近刊文学・児童文学・随筆・エッセイ・日本文学・海外文学・中井英夫・音楽・文化・性愛・犯罪・科学・江戸・神奈川関連・風土・文学評論などが並ぶ。文庫・コミック・雑誌・アダルトは、確実に街の古本屋さん的であるが、単行本だけは別で、興味深い本が集まっている。古い本が多く棚は少々カオス気味。値段は安め〜普通。レジでは二代目風なちょっと丸い店主が、腕組みしながら睡魔と格闘中…が、突然グワッと立ち上がり表へ。立看板の明かり(電球が切れ気味ですな…)を点して戻って来た。表が暗くなったのを察知しての行動か。応対は威勢よく丁寧であった。新潮社「われらが風狂の師 上・下/青山光二」を購入。
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10/21東京・水道橋 格闘技プロレス図書館 闘道館


todokan.jpg駅東口を出て南の横断歩道を渡り、駅沿いに西に進む。左には『三崎神社』が見えている。その神社鳥居前を通る『三崎神社通り』を南へ。するとすぐに雑居ビルの入口に立つ、赤・黄・黒の立看板が目に入る。古いビルを見上げると、五階と六階の窓にフォルムに何だか乱れのある店名レタリング…素材は紙なのだろうか?本日の目指すお店は格闘技&プロレスの専門店なのである…もちろん門外漢であることは間違いない。ビル左手の狭い通路に入り、二階への階段を上がろうとすると、早速橋本真也の雰囲気をまとった小さな男性と擦れ違う…やはり待ち受けているのは相当濃厚な空間のようだ。二階からエレベーターに乗り込むと、操作盤の五階・六階部分に貼り付けられた手書きの案内板に自然に目が行く。目指す古本は五階にあり、六階ではマスク・コスチューム・Tシャツ・フィギュア・サイン色紙などが売られているようだ。五階で下りると、そこには喫茶店風な木の扉。ガラス窓の向こうには、誰かと熱心に話し込む巨漢の姿が見えている。中に入ると右にレジがあり、そこから「いらっしゃいませ」の声。店内はゴチャッとしており、鉄製ラックに収まった大量のプロレス&格闘技雑誌・ビデオが幅を効かせている。BGMはハードロック。目指す古本は奥の壁棚に集まっているようだ。左から八列の棚が並び、柱を挟んで右奥にラックと本棚。こちらは女子プロ本&写真集で埋まっている。八列の棚には、空手・打撃系・武道・武士道・極真(大山倍達・梶原一騎・真樹日佐夫アリ)・総合格闘技・UWF・ケンカ(!?)・プロレス(人物別・年代別棚アリ、村松友視(“み”は示に見です)・夢枕獏もあり)・格闘系漫画・ボクシング・相撲・プロレスパンフが並んでいる。普段は端の方に追いやられたり軽んじられているジャンルが、こんなにも大らかに生き生きと広がっている!専門店ならではの、邪魔の入らない独特な開放感!ジャンル分けが細かく、本の種類もビジュアル本・単行本・ムック・新書・文庫・児童書と様々である。値段は高め。巨漢をスルッと回り込んでレジへ。精算しながらショップカードらしきものを手に取ると「お作りになりますか?」「えっ?」と聴き返してよく見ると、それはポイントカード。表には店名と共に『初段』の文字が…スタンプは400円ごとにひとつ。全部貯めると昇段出来るぞ!お店にはお客が次々と訪れ、中には外国人の姿も。どうやら格闘技&プロレスの聖地として、しっかりと機能しているようだ。三一新書「武道の論理/南郷継正」を購入。
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2009年10月20日

10/20東京・矢口渡 ひと葉書房


hitoha.jpg多摩川線特有の、白く塗られた木造駅舎を出て西へ。すぐの踏切を渡り、『矢口渡商店街』へと突入する。この商店街にお店があるはずなのだが…あった。が、お休み…残念。と言うわけでもう一軒を目指し、不安なる更なる奥地へと踏み込んで行く。商店街をさらに南へ進み、終わりにある信号付き交差点を突っ切る。そして次の交差点を東へ。諏訪神社や児童公園をやり過ごし、住宅街を真っ直ぐ400mほど進むと、右手のビル一階にお店を発見…しかしこれは果たして店舗なのだろうか?住宅街の中の工務店的外観。窓ガラスの向こうには本棚が見えているが、もしかしたら店売りはやっていないのかもしれない。店の前面は四枚のサッシ扉で、窓ガラス下半分は曇りガラスになっている。右から二枚目が出入口のようで、そこには縦書きで店名が書かれている。中に店主の姿が見えているので、曇りガラス部分に隠れ、中腰姿で写真を撮る…何処から見ても怪しげな行動。こう言うところに職務質問の原因があるのは判っているのですが…。ドアをそろりと開け「すみません、見せてもらってもよろしいでしょうか?」と、緊張度MAXで声を掛けると、机に向かってパソコン作業をしていた半白髪のスポーティーな店主が振り返り、その目に驚きの表情を浮かべつつも「あ、どうぞ。ちょっと待って下さい。今そこを片付けますからね」と立ち上がり、通路に積み上げられた本を移動させる。そして電灯のスイッチを入れて行く。明るくなった店内を見回すと、右壁際に横長の作業机があり、奥に“コ”の字状に組まれたスチール棚スペースが三つ。左の壁際にはスチール棚が多数並べられ、そこから長めのスチール棚が六本突き出し、逆“コ”の字スペースを五つほど作り出している。本の束を手に机に戻った店主。しかしパソコンに目をやると、そこにはトランプゲームの画面が!それをサッと消し去り、仕事画面を呼び出す…フフッ、愉快じゃないですか。背後が扉の第一通路には、日本文学・文学評論・社会・ノンフィクション・出版・芸術、第二通路は海外文学と言語関連、第三通路は法律関連、第四通路は経済や郷土史、第五通路は哲学・心理学、最奥には教育や歴史が並ぶ。左壁棚には、政治・社会・近代史などがズラリ。右のスペースには、資料本・法律・メディア・都市など。奥へちょっと入り込むと、とにかく硬化!箱入り本や学術本の嵐となり、太刀打ち出来そうなのは第一・第二通路といったところ。そこには硬いながらも、楽しめるあまり見掛けない本が並んいます!値段は普通で中にはお手頃価格のものも。ちなみに奥の本には値段が付いていないので、帳場での交渉となりそうです。本棚を見ていると、自然に店主の後姿が目に入るのは、意表を衝く光景であった。何故ならお店というものは、お客さんに背中を見せないものですから…。精算しながら店主に丁重に礼を述べて、お店を出る。静かな夕方を騒がせてすみませんでした。さぁ、ゲームの続きを存分にどうぞ!駸々堂「京の谷崎/長尾伴七」を購入。
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2009年10月19日

10/19東京・椎名町 フタバ図書GIGA椎名町店


futabatosyo.jpg「フタバ図書」は主に広島でフランチャイズ展開しているお店である。広島をツアーしている時は、あえて行こうとは思わなかったが、東京に進出して来たのなら仕方ない!関東にはこの椎名町の他に、大宮・守谷・南砂町にお店がある。と言うわけで自転車でいざ出撃!駅の南口改札を出ると、二手に分かれる通路。ここは東側へ進むと、通路に接するように建つ建物に、すでにお店への道案内が書かれている。通路から出て、右へ右へと回り込むように進むと、そこが巨大なお店の入口。都会にしては広めな駐輪場があり、入口横には地上二階・地下一階の内訳が書かれてあり、地下はレンタル物、一階は新刊書店、そして二階に『リサイクル』の名の下に“本”“CD”“DVD”“ゲーム”の中古が集められている。入口を潜ると、階段とエスカレーターの奥に巨大な新刊書店が広がっている。ブラッと店内を流してからエスカレーターで二階へ。ここも広い…左にレジ&買取カウンターが伸び、フロアにはDVD・CD・ゲームの棚がズラリ。左を見ると天井から『リサイクル本』の看板が下がっている。そちらに歩を進めると、二本の通路と奥の壁際に古本が集まっている。それ以外のスペースはすべてコミックで埋まっている。第一の通路右側には、児童文学・参考書・生活実用・作家50音順ノンフィクション・タレント本・ジャンル別サブカル・雑誌・写真集と並ぶ。左側には、最新刊文芸・ビジネス・新書・雑学文庫・パソコン関連。第二の通路右側には、文芸本ベスト10・日本文芸・海外文芸・作家50音順海外文学文庫・時代劇文庫。左側には、最新刊文庫&新書・セレクト人気作家コーナー(一部プロフィールあり)・日本文学文庫、奥の一段に官能文庫が並ぶ。その裏に一本だけティーンズ文庫&BLノベルスの棚。店奥の壁には105円本がズラッと並び、児童文学・ノンフィクション・文芸・ゲーム攻略本・文庫・ライトノベルスなどに分けられている。何故か階段の踊り場に、ビジネス&コミック文庫の105円棚がある。本は新しいものばかりで、特に文芸や文庫は下のお店と遜色がないほどである…こんなのが二階にあって、下は大丈夫なのだろうか…。105円棚は少し前の人気本がドッサリ並び、棚の回転の早さを物語っている。とにかくジャンルにこだわった細かい棚造りと、本の新鮮さが命なのであろう。値段は定価の半額前後。新しければ新しいほど値が上がる。レジ横には10種類近い買取ちらしが置かれ、新鮮な本を掻き集めることに、パワーを注いでることが伝わってくる。ハヤカワ文庫「さらば愛しき大久保町/田中哲弥」ハヤカワ文庫「虎よ、虎よ!/アルフレッド・ベスター」角川文庫「漆黒の王子/初野晴」を購入。

余談だが、私はよく職務質問に引っかかる。自転車に乗っている時、地図を見ている時、写真を撮っている時、パターンは様々である。この日の帰り道も、環七と早稲田通りの交差点を通過したところ、いつの間にか警官が後ろにピッタリと張り付き「すいません、よろしいですか?」と声を掛けつつ並走に入る…またか…思わず顔をしかめてしまった。歩道に上がり色々聴かれた後、防犯登録番号の確認…お定まりのやりとりの後、本人と確認され「お時間取らせてすみませんでした」と言ったところにこちらから質問を浴びせてみた。「ちょっと逆に聴きたいんですけど、私はよく職務質問を受けるんですが、今日は正直何がいけなかったのでしょうか?何が気になったのでしょうか?」すると「あっ、え〜と」とちょっと悩んだ後「正直に言っていいですか?怒らないで下さいね」「怒りませんよ」「その破れたジーンズと乗っている自転車のイメージが合わないんですよ。普通はもっとシャレたのに乗ってますよ」……何だその理由!思わず笑ってしまう。確かに警官はそこに違和を感じ取り職質してくるのだろうが…そこかぁ。私が現在乗る、カゴ付き20インチの自転車は一般常識的に選択を誤っていると言うこと…あぁ、ツアーをしてると色んな事が起こります。自転車、買い替えようかなぁ…。あぁ、こんな余談ですみません…。
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2009年10月18日

10/18静岡・沼津に三時間で着二店!

久しぶりに何も無い日曜なので、気を大きくして東海道線に乗り込み沼津へ!ところが事故続きのダイヤの乱れに巻き込まれ、予定時間を大幅に過ぎて現地に到着。お腹が空き過ぎたので、まずは腹ごしらえだ!


nagashima_numadu.jpg●沼津「古書 長島書店」
駅南口に出てロータリーへ。富士山の雪解け水飲み場や井上靖の文を刻んだ像の横を通り過ぎ、ロータリーから南へのびる『さんさん通り』に入り、ヒトデのようなやけに浅い地下道を潜り抜け、『沼津西武』側の歩道を進む。そして最初に現れた脇道を東に進むと、神社の鳥居と空地の向こうに、細長いトタンの横腹を晒したお店に出会う。平屋の店舗は、プラ日除けの下に店看板、入口横も店名看板…店頭台は無し。しばらく古めかしい街の古本屋然とした姿を楽しんだ後、サッシ扉に近付く。右の扉に手を掛ける…開かない!ビクともしない!…仕方なく左の扉へ…こっちも開かない!ガッチリ鍵がぁ〜!心の中で悲鳴を上げつつ肩を落としていると、背後に停まった車から杖を突いた喪服の老婦人が降りて来た。付き添いの方とこちらに向かって来ながら「まあまあすいません。今開けますからね」との素早い対応に、ええっ!と驚く。大丈夫なんですか?付き添いの方と挨拶を交わした後、鍵を開けながら「お待たせしちゃってすみません」「いえいえそんな」「ほら、法事でね…」と言いつつ扉を開け放ち中へ。「どうぞどうぞ」と招き入れてくれる。「それでは」などと訳の判らないことを言いつつ、かしこまりながら入店。「電気を点けますね」と言って老婦人は奥に消えた。静かになる店内。ちょっと狭めの正方形で、壁はぐるりと古い造り付けの本棚、真ん中には平台と棚が複雑に組み合わさった背中合わせの棚。右通路棚下には幅も広めな本の島、左通路棚下には低めの平台が設置されている。そして左奥に住居への入口兼帳場があり、そこにはピカピカの床板。とそこに、素早く着替えた老婦人が戻って来た。「ゆっくりしていってくださいね」に「ありがとうございます」と答え、ツアースタート。左壁棚には、経済・日本文学・文学評論・歴史・木曾関連・宗教・映画・精神・戦争などが並び、下には大判の美術&ビジュアル本がテーブルのように積み上げられている。上の天井近くには「東海道五十三次の『沼津』の浮世絵」が飾られている。向かいには、カラーブックス・文学関連・海外文学文庫・ブルーバックス・図録、下にアダルトと並んでいる。裏側にはミステリ&時代劇文庫、そして棚脇には全集本や雑学文庫・新書・アダルトなどが置かれている。店奥壁棚には、郷土本・資料本・学術本・自然・辞書・新書と収まる。左壁には、日本文学・海外文学・最近刊文学・歴史&時代小説、下には雑多な文庫本と共に、新書サイズの山田風太郎や南篠範夫。上質ではあるが、アダルトまでしっかりと手を伸ばしている街の古本屋さんである。右壁棚に何かがある予感!値段は安いです。本を二冊選び出して帳場に差し出す。「まあまあありがとうございます」と言いつつ、丁寧に袋に入れてくれる。そしておもむろに「どうぞ文庫本、お好きなものをお持ち下さい。そこの推理物など軽いやつをどうぞ〜」えっ?ど、どう言うことですか?「お待たせしちゃったんで、二冊お好きなのをお持ち下さい」…あぁ、何と素晴らしき提案!こんなことがあるなんて…オミヤゲを頂ける古本屋さんなんて…。では、と棚に目をやると、何だか上手く選べない。まるで「舌切り雀」でつづらを選んでいるような不思議な気分…俺は今、民話の世界の中にいるのだろうか?非常に恐縮しながら二冊選び出し「ではこれを頂きます」と本を見せると、「どうぞどうぞ、またお越しになってくださいね」のありがたいお言葉。あぁ、今日の電車が時刻通りに動いていたら、先に昼食を食べていなかったら、このお店に入ることは叶わなかった。古本屋の神々のイタズラに感謝!そしてお店の老婦人に大感謝!!!実業之日本社「文学碑のある風景/小川和佑」駸々堂「欲望する映像/小岸昭」を購入。そして、春陽堂「恐怖城/佐左木俊郎」講談社文庫「すべてがFになる/森博嗣」を頂く。


hiramatsu.jpg●沼津「古書 平松書店」
『さんさん通り』をさらに南へ。『大手町』の交差点で西側歩道に移動して、そのまま南へ。交差点から二本目の脇道を西へ進む。アーケードの終わりの尻尾部分を潜り抜けると、右側にホテルとパーキングが合体した大きな建物。しかし経年劣化が激しいようで、ホテルは閉鎖中のようだ。そんな建物の一階にお店はある。一階軒には黄色い大きな日除け、その下右側壁に洋風ランプ、その下には室外機の上に置かれた辞書と郵便受、路上にはベンチが置かれている。左側には巨大な正方形の黄色い看板と、100均平台が二台。それぞれに単行本が古い本を間に挟んで詰められている。入口から入った左側にも文庫の平積み安売り台。中を見通すと、縦長で奥深く天井の高いお店。しかしその下半分の通路には本が激しく積み上がり、通路はかろうじて人が擦れ違える幅となっている。両壁は本棚、真ん中に背中合わせの本棚が一本、奥に帳場と一本の本棚。首にタオルを巻いた好々爺なオヤジさんが座っているが、その周囲は危険な本の崖に囲まれている。と言うわけで左右両壁の下半分は、積み上げられた本しか見ることは出来ない。右壁には写真集・アダルト雑誌・ビジュアルムック・美術図録・日本文学(沼津名誉市民・井上靖多し)・文学評論・随筆・美術・工芸(日本刀関連多し)と並ぶ。下の本の山も古い文学本が平気で紛れ込んでいたりするので、充分なチェックが必要である。向かいには文庫がズラッと並び、再びの日本文学・骨董・京都本・外国文学。オヤジさんとアダルト棚前を通り右側通路へ。壁棚には郷土関連本・学術&資料本・歴史・古典・映画・戦争・経済と続き、下には未整理本や兵器関連などが積み上げられている。向かいには、ハーレクイン・囲碁・将棋・新書・ノベルス・実用と並ぶ。乱雑だが見応えはバッチリ。少し硬めと言えども、うまく本の波に乗りさえすれば、時を忘れて楽しめます。棚前の山の中に欲しい本を発見してしまう。上から六冊目くらいの位置だが、左右からナナメに本がしなだれ掛かり、抜き出すのに一苦労。上の本を左右の山を崩さぬように、一冊一冊抜き取って行く。ちょっとの動きが本の山をユラユラと動かしてしまう…これじゃあまるで巨大なリアルジェンガ!ようやく目的の本にたどり着き、慎重に手元に引き寄せる。苦労して手にした本の裏見返しには二つの値段…帳場に向かい「これ、値段が二つ付いてるんですけど、どちらが本当の?」と聞くと、店主は二カッと微笑み「あぁ、これはこっちですよ」と優しく安い方の値を指差す。と言うことで即座に購入決定!本を包装中に店主が本を見ながら「これ…」と一言発したが、後には何も言葉が続かない。何?えっ何?この本がどうかしたんですか?甲文社「寺田寅彦の追想/中谷宇吉郎」を購入。

ここまで来た甲斐があると言う、古本ではなく、正に古本屋さんに出会うための沼津行となった。よし次ぎは『静岡』目指してがんばるぞっ!
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2009年10月17日

10/17東京・浅草で江戸から昭和初期一店+1にさらに阿佐ヶ谷で…

曇り空の浅草でブラリとツアーをしたら、非日常の中で段々とタイムスリップ。うぉ〜!何だか時代を駆け抜けたら、最後に阿佐ヶ谷でキャラバンのようなお店が待ち構えていたのだった…。


chikyudo_asakusa.jpg●浅草「地球堂書店」
駅を出て『雷門』を潜り『仲見世』を北へ。若者と観光客と外国人でごった返す参道を、阻まれながら少しずつ進む。そしてようやくの『伝法院通り』を西に進む。仲見世横のひとつ目のアーチを潜り、さらに二つ目のアーチを潜ると、そこに時代劇映画のセットのような書割的店舗が連なっている。通りかかった人力車の車夫が「ここは江戸時代の街並みを再現した通りです」などと乗客に説明している。再現するのはいいのだが、この薄っぺらなニセモノくささは何とかならないものか…。今回のお店はその中の一軒である。もちろんお店の外観は擬似江戸様式。二階から突き出した小屋根の付く店看板、軒には古銭を意識した丸い店看板。その下に瓦の小さな庇があり、さらにそこから藍染の暖簾風日除けが下がっている。染め抜かれているのは『古書』の文字と本のマーク。店頭は本……ではない!左に一袋100円の飴が詰まったダンボールが十一箱と、おつまみ的乾き物!さらに右に目をやると、浅草ピンズのガチャガチャと競馬新聞!さらには手書きのレース結果表!!!浅草と言う土地柄を見事に体現した店構えである。安売り台は小さめなのが競馬新聞の後ろにひっそりと置かれている…。先ほどからおばあさんが店先をウロウロしている。どうやら店先は彼女の管轄のようだ。中はスッキリとして、整頓が行き届いている。店舗は逆さ“L”字型で、左奥にスペースが広がっている。壁際は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、左奥に平台、正面右奥に帳場がある。眼鏡に黒い服のオシャレヒゲ店主が、ビシッと起立したまま作業中。右壁はビジュアルムックから始まり、日本文学・歴史&時代劇・日本近代文学・復刻本・文学評論・詩歌・美術・工芸などが並ぶ。向かいの通路棚は壁棚に呼応するかのように、日本文学・三島由紀夫・奥野信太郎などが並び、下段のラックに美術雑誌、右側に海外文学文庫・新書・絶版文庫・教養系文庫が収まっている。裏側には日本文学文庫・時代劇文庫・ノベルス・新書、下段のラックにコミックや雑誌類となっている。左壁棚には、戦争・近&現代史・民俗学・建築・宗教。そのまま左奥スペースに移り、壁際には演劇・映画・歌舞伎・音楽・能・狂言・文楽・食・江戸・落語などが、ぐるりと少し混ざり合いながら続き、レジ周りに集められたプレミア本に行き着いて行く。平台には大判本・豪華本など。各棚下には平台もあり、全集本や雑誌などが並べられている。日本文学・演劇・伝統芸能に強いお店。芯の通ったしっかりとした棚造りが連続する。値段は高め。相変わらず起立作業中の店主に、横から本を差し出し「すみません」と声を掛ける。主人は少しも慌てず騒がず作業の手も休めず視線も動かさずに「いらっしゃいませ」。『アナタが本を買うのは判っていましたよ』と言われた感じ。応対は柔らかで丁寧。帳場後ろの壁に貼られた、氷川きよしの生スナップ写真が輝いてます。白川書院「京の庭を巡る/重森三玲」を購入。


tokyohotaru.jpg●浅草「生活雑貨 東京蛍堂」
このお店に古本は売っていない。しかし街探索の末に見つけ、古本に近い匂いを発しているので紹介させて頂きます。『伝法院通り』をそのまま西に進むと、ビルとビルの隙間に『生活雑貨』『モボモガ御用達』と書かれた看板。その隙間を覗き込むと、地面に置かれたぼんぼり風ライトが照らし出すその奥に、何やらお店の入口らしきものの姿。そこには店名の入った、月のようなまん丸の玄関灯が輝いている。古い三階建ての中に踏み込むと、何かのお店を改造したような不思議な造り。雰囲気はそのままで、洋服・アクセサリー・雑貨・写真館のソファー…とにかく古くいい雰囲気を発している者が集められ、あまり高くない値段で売られている。文藝春秋のライターや東郷青児の置時計は見物である!これ欲しいな、などと思いつつお店を出ようとすると、「地下はご覧になりましたか?」と若い和服イケメン店主の声。地下っ!?と色めきたち、いそいそと右奥へ進む。そこは狭いながらも吹き抜け的な場所。地下に続くハシゴと、中二階へ続く階段が激しいトキメキをもたらす!地下に下りると、何とそこには本棚の姿が!お店にマッチした昭和初期関連の本多し!『やった!ツアーが出来る!』と喜んだ瞬間、棚に貼られた『本は非売品です』が目に入る…あぁぬか喜び。とにかくお店が格好良く素敵です。何でも飲食店の宿舎兼貯蔵庫だったのを改造して使っているそうです。浅草にお越しの際は、ぜひ中に入り込み昭和初期にタイムスリップを!「学習院の陶器湯呑」を購入。


asagaya_peacock.jpg●阿佐ヶ谷「ピーコック前の古本台」
阿佐ヶ谷駅の南にのびる『パール商店街』を南から遡っていると、スーパー「ピーコック」の前に古本屋の平台!実はこのお店、以前も同じ場所で見たことがあるのだ。店名などは一切なく、何故スーパーの前で古本を売っているのかも不明。しかも品揃えは何だかとても良い!そう広くない“L”字型の台に、古い教科書・児童書・絵葉書・絵本・美術・文学・エッセイなどが並び、新古書店的な本はゼロの本格派!ますますナゾは深まるばかり。その中に欲しかった写真集を発見。しかも相場より安いぞ!これは買うしかない。台の向こうに座る、ニットキャップを被った大柄なお兄さんに本を差し出す。そして「このお店、以前もここに出てましたよね?」と聞くと「あ、大体三ヶ月に一回ぐらいでやってます」「これはどこのお店がやってるんですか?」「あ、神保町の方から来ました」…『消防署の方から来ました』って言う消火器販売のような答え。本を見て「あ、これお買い得ですよね〜」の言葉に会話が流される。結局詳しいことは判らず終い…三ヶ月後にまた尋ねてみるか。新潮社フォトミュゼ「ジャパン/倉田精二」を購入。

最後は無事に『古本』で終わらせることが出来た。しかし新たなナゾが浮かび上がった阿佐ヶ谷であった。アーケードを抜けると、雨がポツリポツリ…。
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10/16東京・山田 池畑書店


ikehata.jpg高幡不動をツアーすると、収穫0.1%。と言うわけで近場で色々探してみると、『山田』にお店が一軒…山田!?改札を出て目の前の道を北へ進む。ぐねぐねと曲がる坂道を下る。小さな川を越えると『広園寺入口』の交差点。そこで右を見ると、広々として荒れた駐車場的敷地の向こうに、古本ドライブインのような建物を発見!緑色の外壁、三角屋根の三階建て…二階部分に巨大過ぎる茶色い『古本買います』の看板。角が面取りされた左横にも、同様の縦長な看板。他にも電飾付きの壁看板と、一階軒にこれも電飾付きのプラ日除け…国道沿いの中華料理屋と言っても通用する趣きである。小石やコンクリのかけらを踏み付けながら店前へ。そこで目に入ったのは、日除けに描かれた本を読むフクロウのイラスト。あっ!『いとうグループ』と書いてある…どうやら「ブックスーパーいとう」関連店のようである。それにしては自由度が高い感じ。店頭は壁棚と本棚・ラックを利用し、入口左右に擬似通路が造られている。廉価コミック・100均文庫・新書・コミック・ハーレクイン・アダルト雑誌が並ぶ。中に入ると棚に本が極限まで詰められた空間が展開。通路は広めで整理整頓が行き届いているが、天井までの積み上げ棚がダイナミック。壁はぐるりと本棚、真ん中に背中合わせの棚が四本、棚脇にも細い棚あり。正面奥にカウンターレジがあり、主婦的ご婦人が本の値付け中。その後ろには台所空間が広がる。左側壁際と通路三本はすべてコミック。と言うわけで右側に進むと、入口右横に文学単行本・ファンタジー小説・実用・海外文学文庫・ノベルス・ハーレクイン・女流作家文庫が並ぶ。右から二番目の通路は、左側にアダルト、右に日本&海外純文学文庫・歴史&時代劇文庫が収まる。奥の棚脇には、官能文庫・教養系文庫・古典が収まる。レジ横には少量のビジュアル本と写真集・官能文庫。右端の通路は、美少女コミック・作家50音順日本文学文庫(珍しいことに右からスタートする昔読み棚)・戦争関連文庫・作家別分類文庫(作品数の多い作家や、バイオレンス系作家中心)・詩集文庫と並んでいる。コミック・文庫・アダルトのお店である。文庫は安く、新しい本も絶版文庫も程よい感じ。ドライブ中に見つけた、国道沿いのドライブインで丼飯を食べる…そんな気分に相応しいお店である。講談社文庫「時代小説の愉しみ/隆慶一郎」徳間文庫「世界ケンカ旅/大山倍達」新潮文庫「ブンとフン/井上ひさし」を購入。

お知らせ:ブログ「退屈男と本と街」で、当ブログの地名逆引き索引:東京編を作っていただいたので、LINKに登録いたしました。みなさんぜひご利用下さい。退屈男さんに多謝!
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2009年10月15日

10/15東京・下北沢 古書ビビビ


bibibi_new.jpg駅南口を出てすぐにガード下を潜り、線路際を北東へ。オオゼキ前で『あづま通り』に入り、そのまま『茶沢通り』へ。通りを北へ進むと、タウンホール対面のビル一階にお店が見える。この場所には10/9に移転したばかり。旧店舗はちょっと先の『スズナリ』に、外観は何もかもそのままで残っている。違うのは表にペタペタと貼り出された『移転しました!』の貼紙と閉じられたままの扉。こちらに比べ、新店舗はだいぶ広くなったようだ。一階軒に看板文字と『BOOKS&MORE』の文字。左の入口側には『下北沢の中心部』とデカデカ威勢の良い文字が躍る。右側には四本の店頭棚と箱が少々。これらの棚は恐らく手作りで、チープではあるがしっかりとした統一感。プラ窓付きの扉は開閉時の手応え良し!中には100均の文庫&単行本。品揃えは100円とは思えない充実ぶり。開け放しの扉から中へ入ると、薄暗く横に広い空間。天井からは白熱電球の柔らかい光が降り注ぎ、その下は非常に余裕のある店内構成。左壁は本棚、正面壁には本棚・飾り棚・レジ・ガラスケース、右壁は一本の大きな壁棚、入口右側窓際には本棚の列。フロア左側には大きな平台がひとつ、右フロアには背中合わせの棚が三本置かれている。ちなみに左側の床はむき出し、右側は深紅のカーペットが敷かれている。棚や台のほとんどが、表の均一棚と共通の手作り。合板や荒い木材に色を塗ったものである。全体的な雰囲気は、シンプルなゴシック系のブティック…少ししょぼく完璧でないところがいい味になっている!レジでは帽子&眼鏡&ヒゲを蓄えた若い男性が、ひとり忙しく働いている。左壁窓横には「ユリイカ」と「薔薇族」の収まる濃厚棚。壁棚には、岩波文庫・中公文庫を中心とした文庫棚、その隣に新書・知識&風俗ノベルス・文学や風俗・実用系の茶色い古本と並んでいる。絶版や面白い本多し!正面壁には、エッセイ・随筆・ビジュアルムック・女性・実用。飾り棚にアート系プレミア本やDVDなどが並び、レジ横にDVD&ビデオの収まる棚が。左フロア中央の平台には、インディーズ本やビジュアル本・雑誌などが置かれている。右側に入り込むと、レジ横のガラスケースには写真集がズラリ。そのまま右壁棚に、写真集・作品集・図録・雑誌などが続いて行く。背中合わせの棚には入口側から、カルチャー・カルトコミック・エロ・美術・音楽、建築・コミック・美術・デザイン・山口瞳&植草甚一を核にしたエッセイ・音楽・芸人・落語、最後に映画・演劇・思想・民俗学と収まっている。窓側の棚には、絵本・最近刊文学・日本文学・出版&古本・幻想・詩集・海外文学・SF・ミステリ・探偵と並んでいる。棚の知的密度は相変わらずで、見ていてたっぷりと楽しめる。ただし以前より普遍性が増した感がある…本が増えたから裾野が広がったと考えるべきか。値段は安め〜普通。いい本に嬉しい値段で出合える確率高し!レジにある活版印刷のショップカードが素敵です。途中二人の女の子が「わっ、こっちに移ったんだ!」と入店してきて、しばらくお喋りしながら棚を眺めていた。そして何も買わなかったのだが、帰り際に「おじゃましました!」とレジに声を掛ける!おぉ、爽やか!文春文庫「波の蛩音/巖谷大四」冬弓舎「ペヨトル興亡史/今野裕一」を購入。
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2009年10月13日

10/13東京・表参道 オヨヨ書林


oyoyo_aoyama.jpg2008/08/11に訪れた根津の「オヨヨ書林」が青山に引っ越していた。すでに夏にお店の場所を探し当てていたのだが、その時は何とお出掛け中だったのでツアー断念。と言うわけで本日の再訪となった。仕事をひとつ終えて、地下鉄の『B2出口』から地上に出ると、『青山通り』はすでに夜。そのまま渋谷方向に進むと、すぐに『青山五丁目交差点』に行き当たる。すると路上に『古本』の文字を発見…しかもひとつではなく、立看板が大小二つ。右のビル階段下にも立看板。その後ろのビル看板にも古本の文字…ここ、青山の半径5m以内に『古本』の文字が10以上存在するなんて…奇跡!歩道を進むのはキラキラと着飾った男女たち。髪や服をなびかせながら、『古本』の文字の間を擦り抜けて行く。私は引き寄せられるように二階への階段を上がる。居酒屋の奥、ちょっと無機質な廊下の向こうに、明かりの漏れる開け放しの入口と、またもや入口上部脇に小さく『古本』の文字。入口前にはウサギの形の大きな棕櫚製泥拭きマット。そう言えば前のお店には、歪にひしゃげたアルミの泥落としがあったっけ…。ドアの窓ガラスにはローマ字で店名が書かれている。入口部分は通路状になっており、右側に文庫・コミック・児童文学の棚が並んでいる。その隣には帳場兼作業場が右奥に広がり、今は眼鏡を掛けた女性が色々作業中。さらに中に踏み込むと…おぉ!結構広いぞ!壁は一面棚となっており、視界が効くので壮観である。真ん中に下が棚になった台が、二つデンと置かれている。通路や棚下には雑然と積み上がった本…この辺は前のお店と変わらないよう。整頓具合や本の種類や内装はまったく異なるが、何故か京都の「アスタルテ書房」を連想。マンション的一室で、広さと正方形の類似がそう思わせるのか?左壁の棚は上部に、西洋美術・日本美術・現代美術・デザイン・古い図案集・建築・写真が並び、下段には洋書や大判の作品集・図録が収まっている。所々に『当店の本は一部を除いて古本です』の注意書き。最奥のガラスケースには、アート系・アングラ系のプレミア本が飾られている。店奥の壁棚は、海外文学・日本文学・エッセイ・随筆・文学評論・風俗・ノンフィクション・音楽・サブカル・落語などが、ズラリとカオスに共鳴し合う。真ん中のテーブルには、内外のビジュアル本や雑誌などが置かれている。右壁には、映画・思想・社会・DVD・ビデオ・趣味・古い本。帳場横には写真集・雑誌などが並ぶ。以前に比べ美術関連が大幅に充実した感あり。しかし独特のマニアックさはしっかりと保持されている。値段は以前とさほど変わらず、安め〜普通。しかし相変わらずいい本には、隙無しのしっかり値付けがされている。この時は“オータムセール”と言うことで20%オフ!これからもオシャレなきらめく街で、マニアックでオリジナリティなきらめきをよろしくお願いします!晶文社「ジャズ・カントリー/ナット・ヘントフ」を購入。
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2009年10月12日

10/12神奈川・関内イセザキ・モール初っ端で二店+1!

神奈川近代文学館に「大乱歩展」を見に行く。ケース内に並ぶ、原稿・古本・書簡・挿絵・カルタにヨダレがジュルリ。たっぷりと堪能した後、フランス山を下り、関内にてツアーを開始!


yokohama_35.jpg●関内「第35回ヨコハマ古書まつり予告」
駅から『新横浜通り』を横断し、西南にのびる『イセザキ・モール』を進む。すると横浜の名書店「有隣堂本店」前に古本ワゴンを発見!慌てながら駆け寄ると、そこには12台のワゴンが並び、日本文学・文学評論・歴史・映画・神奈川本・児童文学・絵本・文庫本などが詰まっている。いい本が多いぞ!と目を皿のようにして、ワゴンの周りをグルグルグルグル…。これは10/22から始まる『第35回ヨコハマ古書まつり』の宣伝販売らしい。22日から25日まで有隣堂隣の別館(旧文具館)で、しっかりとした祭が開催されるそうである。かまくら春秋社「虹の館/堀口すみれ子」筑摩書房「文壇うちそと/尾崎秀樹」を購入。


isezakisyorin.jpg●関内「伊勢佐木書林」
『イセザキ・モール』をさらにずいずいと進む。有隣堂を通り過ぎ、残念ながら閉店した松坂屋を通り過ぎ、A・レーモンドの建築が健在な不二家を通り過ぎ、脇道を計六本やり過ごすと、右側の雑居ビル一階、靴屋と松屋に挟まれた体のお店を発見。実はこのお店は。このちょっと先にある『ODEON』ビルに入っていた「先生堂古書店」が移転したもの、とのことなのだが…店名が違う…果たして真相は!?「先生堂古書店」は私にとって、横浜で初めて古本の多様さと楽しさを教えてくれたお店なので、ぜひここから関内を攻め始めたかったのだ。軒には間口いっぱいの緑の店名看板。その下には市営地下鉄(?)の横浜方面ホーム案内板が取り付けられている。この裏を店内から見るとしっかり同様の出口案内板(私鉄?)が取り付け済み!先ほど見て来た「大乱歩展」ポスターが貼られた窓ガラスの前には二台の店頭ワゴン。単行本や文庫が古いものを交え並んでいる。料金体系は、一冊100円、二・三冊200円、四・五冊300円、六・七冊400円、八・九・十冊500円となっている。入口左横には1960&70年のプロ野球12球団選手名鑑が貼り出されている。中に入るとそこは細長い通路状で、ここではお店の全貌を把握することは出来ない。右の一見壁棚は背中合わせの棚となっており、隣にもう一本棚に囲まれた行き止まりの通路が隠れている。左中央の階段下にレジがあり、その対面にはガラスケース。そして店奥部分は、壁は全て棚で、真ん中に背中合わせの棚が前後に二本ずつの計四本並んでいるが、前後の間は本が積み上げられ通路として使用することは出来ない。入口通路左壁には最近刊文学・日本文学・古典・出版・詩・辞書・囲碁・将棋が並び、向かいは出版社別日本文学文庫・海外文学文庫・ミステリ・SF・官能文庫が、絶版を交え天井まで続いている。右側の隠れ通路は、海外文学・選書・新書・文学評論・哲学・思想・心理学・宗教が取り囲んでいる。何故か通路奥には鉄道模型が一両だけ飾られたガラスケース…。レジ前のガラスケースには、横浜スタジアム模型・プレミア児童書・復刻漫画など。店奥の右端通路右壁には、宗教・世界の歴史・古代史・民俗学・神奈川関連本・美術・山岳が並ぶ。向かいには、旺文社文庫・教養文庫・歴史・近&現代史。真ん中の通路には、岩波文庫・中公文庫・音楽・映画・オカルト・探偵・推理・伝奇・怪奇・ハヤカワポケミス・ちくま文庫・講談社文芸文庫・伝統芸能・食・ハーレクイン・児童文学が並ぶ。左の通路は、コミック・絶版漫画・ペーパーバックが収まる。店奥の壁棚は、自然・戦争・鉄道・紀行・性愛・エロとなっている。ジャンルも多彩で古い本も目白押し。じっくり見ればたっぷり楽しめるのは当然の事と言えよう。値段は普通〜高め。そして精算ついでに、気になるお店について聴いてみた。レジには先ほどからお店の中を本を抱えて飛び回っている恰幅の良い女性(す、すみません…)。「あの〜このお店は、この先にあるODEONに入っていたお店では…?」と声を掛けると最初は不審な顔を見せていたが、「あぁ〜そうです。前は先生堂古書店って名前だったんですけど、オーナーチェンジで名前が使えなくなっちゃってね。そのうえブックオフが出来たから、撤退迫られちゃって…で、ここにね〜」と明るく笑いながら話してくれた。伊勢佐木町も色々変化の波が押し寄せてるんだなぁ。これからも昔ながらの個性を発揮して、がんばって下さい!てんとう虫コミックス「新オバケのQ太郎3/藤子不二雄」旺文社文庫「殺しの美学/尾崎秀樹」を購入。


kakkoku.jpg●関内「玩具文庫 活刻堂」
そして帰り道『イセザキ・モール』を逆戻りしていると、『有隣堂』より西南に奥、タバコ屋と靴屋に挟まれた脇道に小さいながらも存在感のあるものが!ビルから飛び出た小さな看板の小さな『文庫』と言う文字を発見。誘われるように曲がってしまうと、そこはやはり古本屋だった!古い小さな雑居ビル、二階から上には壁の剥落防止のためか、ネットが取り付けられている。その下に緑のスレート風ミニ屋根があり、さらにその下には木材がガッチリはめ込まれたファサードがある。左には店頭棚があり、右には木枠の扉がある。棚は100円均一で、日本文学・文学全集・洋書・学術全集…みな恐ろしく古い本ばかり…何故か間に「ワンピース」や「エヴァンゲリオン」のコミックが…このお店、何かおかしい…。と思い中に入ると、何だこのお店はっ!狭くシンプルな構成だが、右壁にフィギュアやガラスケースにドッサリ並んだガチャガチャフィギュア。向かいにカードなどのファイルの他に、児童文学復刻本と大判の全集本…右と左に大いなる違和感を感じている。奥の帳場前はあまりに狭く通れないので、入口側から左通路へ。扉側にはラックが置かれ、古いパンフや旅行案内・紙物、またもやフィギュアが並んでいる。そして通路に顔を向けると、天井までのスチール棚に収まった古い本のオンパレード!こちらはさらにスゴイことになっていた!一部の比較的新しめな文庫を除き、第二次大戦前後の古く茶色い本が、存在感のあり過ぎる本がビッシリと並んでいるのだ。風俗・学術・文学・随筆・教育・スポーツ・ノンフィクション・実用・資料……一体何が目標なのか?混乱するばかりで、思わず棚を二度見三度見。何度も子供達がフィギュアを眺めに飛び込んで来るが、こちらの通路は入って来た瞬間に、180度転回して逃げて行く。そりゃそうでしょう。とても同じお店には思えません。人造人間キカイダーのように、真っ二つなお店です…。ちなみにビルの二階も店舗となっているが、こちらはレンタルBOXとなっており、フィギュアがギッシリ並んでいる。ほるぷ出版「こがね丸/巌谷小波」を購入。

やっぱり関内はいいなぁ〜ヨコハマはいいなぁ〜。でもずいぶん変わったなぁ〜、とガッチリ噛み締めつつ重くなったリュックを背負い電車に乗り込む。ハッ、しまった!「ありあけのハーバー」買うの忘れた…。
posted by tokusan at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする