2009年11月30日

11/29神奈川・小田急相模原 古書 二の橋書店


ninohashi.jpg南口の、白い細かな石が地面に埋め込まれたロータリーに立つ。すでに暗闇で気温も下がる一方。しかしこの駅は、二十数年前に通っていた場所なのだが、全く思いだせん!街が変貌したのか、私が忘れ過ぎたのか…。ロータリーを突っ切り、左上から南東に伸びる道を進むと、ちょっとした大通り。そこを北東に進みしばらく経つと、左手にお城のような肌色の『イトーヨーカドー』。その向かいに目指すお店が輝いていた。つながったツインタワーのようなビル一階の店舗。上を向いたライトが、軒の楷書体看板文字をライトアップしている。その下は一面のガラスウィンドウ。右に出入口があり、ガラスの向こうには、タヌキ・フクスケ・ダルマなどの像と共に、宮澤賢治・萩原朔太郎・小林多喜二・奥村土牛のシャム猫の絵が飾られている。店頭にはワゴンが二台あり、一冊100円単行本と三冊100円の文庫が並ぶ。古い本がほどよく混ざり、文庫台ではナゾの『小松左京フェア』的状態が展開。中に入った印象は、整頓は行き届いているがゴチャッとした感もあり。そして中々手強く複雑な店内構成。左右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本あり、右は背も高く平台付きの棚、左はちょっと背が低い棚となっている。右奥と左奥にはそれぞれ凹んだスペースがあり、右は壁がナナメな上、それに合わせて棚も一本置かれている。そして正面奥にレジがあり、すでに自然にノスエフェラトゥのポーズをとる老店主が、本を丁寧に拭き続けている。入口右横の鉄道・趣味・映画・演劇からスタート。そのまま右壁は、自然・科学・建築・スポーツ・紀行・神奈川関連・書・社会・文化・オカルト・宗教と続いて行く。古い本も多く見応えあり。右奥スペースには、CDと共に音楽本が集められている。ほとんどクラシック関連で、洋書や楽譜類も置かれている。左の通路棚には、海外文学・幻想文学・日本文学が並び、下では美術図録が背を見せている。棚脇には全集の山や、小さめの美術棚がある。この間、お客さんが次々と入って来るが、みな店内をぐるっと一周すると、すぐに出て行ってしまう…。真ん中の通路右側は、棚も下の平台も戦争関連で埋められている。左には、ミステリ&エンタメ文庫・探偵小説文庫・時代劇文庫が並ぶ。左端の通路は、壁際に実用・児童文学・辞書・講談社学術文庫・岩波文庫・山岳と続き、奥のスペースはアダルトがギッシリ。右の通路棚は、中公・ちくま・朝日・旺文社・絶版文庫が収まっている。古い本が多く、楽しめるお店である。どれだけ深く潜れるかは、お客さんの知識次第と、何だか試されている感じ。いい本にはしっかりした値段が付いているが、興味のないであろう本は、安値となっている。別のお客さんとの立ち話によると、普段は息子さんがお店に詰めているようです。今日はたまたま現店主が外出しているので、久々にお店に立ったとのこと。でも、姿はノスフェラトゥながら、現役感バリバリでした!スターツ出版「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」新潮文庫「水いらず/サルトル」を購入。
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2009年11月28日

11/28東京・西荻窪で天国が見えそうなお店二店?

古本とアンティークの街で、思い切って門外なお店をツアー。そしてその後に、途中で見かけてしまったお店を軽はずみにツアー…。ある意味二種の天国を垣間見た夕暮れとなりました。


taishindo.jpg●西荻窪「BOOKS 待晨堂」
駅南口を出て東へ。高架沿いの『平和通り』より、一本南の通りを200mほど東に進むとたどり着く。ここは宗教書の専門店と言うことなのだが、果たしてどのような棚が展開しているのだろうか…?二階建て(屋上にペントハウスらしきものがある)の一階部分が店舗で、建物の側壁にルビ付きの店名看板、正面にも壁看板、軒に陶器であろう店名文字…どうやらキリスト教の専門店のようだ。店頭台は無く、左のウィンドウには大量の催し物の貼紙、右のショウウィンドウにはラクダやロバに囲まれた六体の人形が飾られている…聖書の一場面なのだろうか?『ドアが壊れてるのでゆっくり開けて下さい』と書かれたドアを慎重に開いて中へ。すると目に飛び込んで来たのは、浮き足立ったクリスマスの雰囲気!…ちょっとだけホッとする。絵本や色とりどりのクリスマスカード、カルタなどが並んでいたのだ。左にレジがあり、必要以上に厳かに見えてしまう店主がお仕事中。BGMは賛美歌のインストである。当然の如く、私は完全なる門外漢!しかしここでジタバタオドオドしても意味が無いので、落ち着いて棚を見るフリをひたすら実行。右壁にはたくさんの聖書や賛美歌。下にはセカンドバッグのようなケースがたくさん並ぶ…ん?カバン?…よく見ると『バイブルケース』なるもので、その名の通り聖書を納める物らしい…すげぇ、何かファッショブル。しかし右壁・店奥棚壁・ナナメになった通路棚のほとんどは新刊本。大量の岩波文庫もすべて新刊であった。では目指す古本は、と左端の通路へ進む。おぉ、ここがそうなのか。見るからに古い本も混ざり、スリップも挟まれていない。壁棚も通路棚も古本となっている。並んでいるのはもちろんキリスト教関連のみ。聖書・研究書・説教書・評伝・歴史・一教会の歴史・イスラエル・児童書…ほとんどがチンプンカンプンではあるが、中には食指の動く本も少々。聖書に出てくる動植物の図鑑や、山中峯太郎が書いた聖書の本などなど。キリスト教美術の本もまた美しい。値段は割と高めだが、本の価値が見当もつかないので、妥当なのかは判断不能。これを機会に聖書読破にチャレンジ…などと殊勝な考えが頭を掠めるが、到底無理なので即座に撤回。何とか一冊選び取り、レジへ差し出す。そのレジ周りにある十字架をモチーフにした栞類が、非常に可愛らしい。外に出て息継ぎをするように深呼吸。丁寧に包装された本を後で開けると、聖書の言葉が書かれた栞が同梱されてました。岩波新書「内村鑑三/鈴木範久」を購入。


fumei_nishiogi.jpg●西荻窪「店名不明」と言うか、果たしてお店かどうか…
駅方向に戻り、『平和通り』への脇道を北上すると、右手のマンション一階にアンティークショップ…その店前に小さな箱に詰められた古本が売られている。一冊200円のノベルスと一冊100円の文庫本で、すべて最近の大衆ミステリー。しかも作家名がすべて“あ”行の人!何と言う珍しい偏り方。首を傾げながら、開け放たれた扉から店内へ。雑然とした雰囲気で雑貨類が陳列されている。日本映画ポスター・企業ノベルティーのグラスや灰皿・人形やキャラクターグッズ・玩具・ライター・マッチなどが並ぶ中に、本棚が点在している。店の右奥には白いソファーに座る、初老のオヤジさん。壁には横尾忠則のポスターや宇野亜喜良が描いた「初恋地獄編」のポスター・天井桟敷のポスターなどが飾られている。本棚には、横尾忠則・岡本太郎・荒木経惟らを中心に、映画・写真集・エロ・コミックなどが並び、アングラ臭を放っている。ATG映画のムックを発見し、値段が書かれていないのでオヤジさんに値段を質問。すると「本は売ってないんだよ」と言われる。「えっ?」「これ、俺の本並べてるだけなんだよ。売ってもいいけんだけどね。でも高いよ。ほかで探して買った方がいいって」…とのこと。そして「何?ATGに興味あるの?映画見たことないでしょ」と突然色々決めつけられコミュニケーションスタート!長〜〜い話を総合すると『映画は映画館で見ろ』『映画を見るならその映画が作られた時代を知れ』『高円寺から西荻に来るヤツはバカだ』『最近流行の古本カフェではこんな本は置いてない』『ロマンポルノには面白い作品もつまらない作品もある』などなど…ふぅ、疲れるなぁ。「では、ここは何々ですか?」と最後に質問してみると「あ〜喫茶店やって、交流の場にしたかったんだよね」…でも喫茶店ではありません。どうやらただのオヤジさんの書斎(大好きな物に囲まれたオヤジの天国)に迷い込んでしまったらしい。「ジョジョの奇妙な冒険・第四部」に出てくるスタンド『ハイウェイスター』の攻撃を受けたような状況…。結局何も購入出来ず辞去。

うう…身体に毒素が蓄積されたので、『こけし屋』でポークカレー&ビールを補給し、解毒。本当に色んな人がいるんですね。まだまだ修行が足りないなぁ…。
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11/27東京・神保町 キントト文庫


kintoto.jpg『駿河台下交差点』から『神田すずらん通り』を西へ。すると左手にすぐに地味なお店が見える。ビルに挟まれた、三階建てビルの一階が店舗。軒にはお店の看板ではなく、以前入っていたであろう喫茶店のものが、そのまま放置されている…渋い!その下には小さな三角形の四色旗が吊り下がる。壁から飛び出す赤く光る看板(『ゴホントイエバキントトブンコ』と書かれている)は、スナックの明かりのよう。路上には赤い金魚が描かれた立看板が置かれている。入口左の引き戸には、青ラインに白文字の店名が(但しこちらは締切り)、右には赤ラインに白文字で書かれている。その佇まいに何となく、西荻窪の「興居島屋」との共通点を感じる…右の戸を開けて中へ。さほど広くない店内、右壁は本棚が並び奥のちょっと広がったスペースも同様である。左壁は端の本棚以外はガラスケースがドデンと鎮座。真ん中には天井まで伸びる背中合わせの棚が二本。通路は極狭である。そのため棚の下部は、身体を横にしてしゃがんで覗き込まねばならない。奥には古い戸棚と机に守られた、キッチンカウンター的帳場。上にはメンコや駄菓子的玩具が下がっている。女性がひとり、入店してくるお客さんに声を掛けながら作業中。それにしても独特な雰囲気のお店である…整理整頓が行き届き、内装は至ってシンプル、いやむしろ素っ気無いと言ってもいいくらいだが、この重みや淀みは一体何処から…?その解答は棚を見れば一目瞭然!これは、棚に並ぶ本が古い時代を滲ませていたのだ!心してかからねばっ!と気合を入れて右壁棚に向かう。充実した東京関連文庫・細かなジャンルに分かれた文庫本たちが、まずはジャブ。途中から単行本中心の棚に変わり、スポーツ(G・馬場や大山倍達が異彩を放つ)・料理・タレント・たけし軍団(!)・音楽・落語・趣味・ビリヤード・麻雀などが並ぶ。音楽などは幅広く集められ、歌謡曲・ロック・ジャズ・民謡・童謡などと激しく細分化されている。これは後々のジャンルにも共通して行く棚造りである。奥の少し広いスペースには、大判本・ビジュアル本・資料本が収まる。左の通路棚は、時代を飛び越えた充実っぷりの東京本・東京各地区・地方都市・映画・テレビ・タレント・芸能・芸人・落語が並ぶ。真ん中の通路右側には、戦争・ヤクザ・アウトロー・犯罪・警察・マイノリティー・機械と続き、左側に世相・風俗・用語・エロ・性愛・色街・娼婦・同性愛・出版・古本などが並ぶ…うひぃ〜濃厚!帳場の左横には、旧版過ぎるガイドブックやハンドブックの類いが大量にドッサリ。左端通路の右側通路棚は、工芸・骨董・お菓子・工業・農業・動植物・自然・鉄道・カメラなどなど、もはや摩訶不思議な本たちに占領されている。そして左壁棚には「笑の泉」や「平凡パンチ」などの雑誌類、後はガラスケース内にゼロの桁がひとつ多い、トップクラスの古本がズラッと飾られている!その様子は「キントト文庫」の古本ジャンル・オールスターズ!他にも古い雑貨や玩具、奥には人体解剖模型(部分)がディスプレイ…とにかくトロトロのスープの如く濃厚です!とにかく専門的と言うかマニアックです!しかし見たことの無い古本のオンパレードが、棚に食いつくほどに面白く見えてくる。値段はしっかり付けられている印象。帳場に近付くと、BGMが…これはアリスか?…かかっていたことに気付く。本を差し出すと丁寧な応対。あぁ、楽しい時間だったが、これで自由になれる!と何故だか思ってしまう。身体に纏わり付く、時代の淀みはやはり粘度が高く重く、その上古本に何かを吸い取られた感…もっと強くならねば!いや、スゴイお店です!市民文庫「東京紅燈集/吉井勇」を購入。
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2009年11月26日

11/26東京・府中 recycle book st@r★books


starbooks.jpg北口を出ると、そこは『府中スカイナード』と言う、ロータリー直上の空中広場。東側駅寄りの階段を下り、高架沿いの道『FUCHU35AVENUE』を東へ進む。クリスマスとお祭が近いせいか、イルミネーションと提灯が明るく輝いている。『府中駅東』の交差点を越えると、左側の路上に輝く『本』の看板が見えた。ビル一階の新しめなお店である。軒にペッタリした黒地に白文字の看板、立看板も白黒で、ちょっと古本屋さんとしては特異な雰囲気。店頭にはガチャガチャが並び、背後にはガラスウィンドウ…なのだが、その窓枠は白黒のダンダラで飾られている…カマドウマみたいだ…。左手の扉から中に入ると、「いらっしゃいませ」の声と共に、ノイジーなBGMとお香の匂いに包まれる…怪しい。店内は縦長で広く、天井は黒で棚も黒、床は黒と白の市松模様…ダークな空間である。両壁は本棚。左壁の中途はレジになっており、その奥は飛び出した壁で囲まれたアダルトスペース。手前には背中合わせの棚が二本、狭まった奥にも背中合わせの棚が一本置かれている。左端通路の壁際は、面出しされたセレクトミステリ&文学・青春ミステリ・エッジの尖った文庫&ノベルスなどが多数並べられている。その奥にミステリ文庫と時代劇文庫が続く。新しい本がメインだが、斬ったら熱く青い血が噴き出しそうな棚造りである。都筑道夫棚も一列あり。向かいには、一冊200円三冊500円の文庫・新書・単行本が並んでいる…ここは普通の新古書店風。真ん中と右端の通路はすべてコミックで埋まっている。むむ、本はあれだけなのか?と奥に進む。すると右通路の通路棚奥に、100均本が集まっているのを発見。ラノベ・文庫・ノベルス・単行本・ビジュアルムックなど。ここでは文庫に古い本が混ざるが、あまり目ぼしいものは見当たらない。左通路に回り込むと、壁際にはマニアックな音楽CDとDVD,それにアダルト部屋への入口。そして通路棚に再び古本が展開中!スポーツ・ノンフィクション・サブカル・生活・芸術・思想・岩波文庫などと共に、寺山修司・澁澤龍彦・三島由紀夫などが、その周辺の本と共に陳列されている。新古書店部分とマニアックな棚の落差が激しいお店である。目指すのは、アングラ&サブカルチャーと言った所だろうか。更なるダークさが出ると、もっと面白いことになりそうな予感。ぜひともマニアック方面を突き詰めて、さらなる高みを目指して頂きたい。全体的には均一本が多く安めではあるが、重要なセレクト本は三〜四割引となっている。文庫を一冊手に取ると、ほほぅ!これは「稲垣書店」の店主が書いた本なのか!と購入決定。レジでは若い男性が、言葉もハキハキと対応してくれる…が、決して目を合わそうとしない。そして袋がデカイ…がんばって下さい!ちくま文庫「古本屋おやじ/中山信如」を購入。
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2009年11月25日

11/25千葉・大久保 古本 キー・ラーゴ


keylargo.jpg駅から出て踏み切りを貫く道を北へ。横断歩道を渡ると、『ゆうろーど』と言う商店街が遥か彼方まで続いている。この先に学校があるのか、濃紺の制服姿の学生たちが『Gメン75』歩きで次々にこちらへ向かって来る…進み難いことこの上ない。それでも地面がツギハギで、いい感じに時を経たお店を眺めながら歩き続ける。300mほど進んだところで、ようやく前方に信号が見えてくる。この時左側を見ると…おっ、あった!この店名は、やはり映画からなのだろうな。映画の題名を店名にするとは…何て素敵なんだ!三つのお店が並ぶ白い二階建ての集合店舗。その真ん中が目指すお店である。軒には店名看板、その下に緑色の日除け。店頭左側には、単行本の並ぶ本棚・積み重ねた百科辞典・傾いだラック。右側には文庫を面出ししたラックが置かれている。単行本には、古い本・演劇・共産関連の本が目立つ…店内への期待がフツフツと高まってゆく。ガラス窓には、左に古いチャンバラ映画のポスター、右に古いアメリカ映画のポスター。真ん中の扉には店名と共に『談志』の文字ポスターが貼られている。カラカラと戸を開けて中に入ると、騒がしい話し声…どうやら奥で、お客さんと店主が話しこんでいるようだ。それにしても…これはちょっと特殊なレイアウトだな。入口付近から奥の様子は全く伺えない…壁は本棚で覆われ、手前に横向きの背中合わせの棚が一本。その背後に、右壁から長く伸びる横向きの棚があり、これがお店を手前と奥に分断しているのだ。正面奥の壁際に帳場があり、奥のスペースはカラーボックスの平台を中心とした小部屋風。周りをぐるっと棚が取り囲んでいる。所々に小さな棚や平台も置かれている。入口正面の背中合わせの棚には、岩波・中公・絶版文庫・実用・食などの本が並ぶ。脇には100均文庫棚や、ミステリ文庫も並んでいる。入口左横には文庫平台があり、左壁棚に100均文庫・ミステリ評論(充実)・ハヤカワポケミス・古本&本関連が並ぶ。右壁棚には、日本文学・ビジュアルムック・ノンフィクション・東京(充実)・江戸・歴史・旅・建築などが収まる。壁から伸びる棚には、探偵&推理&伝奇小説棚…おうっ!「一人三人全集(谷譲次・林不忘・牧逸馬)」が揃ってる!そしてサブカル・タレント・音楽と続く。奥での会話はさらにヒートアップ…こっちは踏み込んでいいのだろうか?取りあえずは本を手にして購入の意思を示しつつ、左壁を眺めながら、徐々に奥へと進むことに。奥の壁際に二人の男性が椅子に腰掛けている…もっぱら話しているのはこの二人…では店主は?とチラッと帳場を見ると、机の向こうにニヒルな笑みを浮かべながら、ジャケットを着込んだ白髪壮年の男性の姿が。左壁は海外文学・アメリカ・中南米、その後は棚前に人が座っているのでよく見えない部分も。UFO・オカルト・新書・ビデオなどが帳場横まで続いている。右を見ると、小さな棚にSF文庫が集められている。下には「ヒチコックマガジン」や「マンハント」「宝石」が置かれている。そしてさりげない体を装い、奥のスペースへと進入する!するとそこはさながら映画本天国!う〜ん、こりゃスゴイ。古い本も多く、三河島の「稲垣書店」と拮抗する質の高さ!しかも蔵書量が多い。ムック時代の「映画秘宝」もしっかり網羅されている。この見たことの無い市川昆と和田夏十の本、欲しいぃ…さすがに高い…。棚は、映画関連文庫・評論・評伝・自伝・ムック・随筆・エッセイ・理論・技術・雑誌で埋められている。他にも、テレビ・役者・芸人・芸能・落語(談志充実)・レコード・山岳・俳句・囲碁なども置かれている。所々に「七人の侍」フィギュアや、ボンドカーのプラモデルなど、映画関連のおもちゃがディスプレイ。いや、いいお店です。映画ファンは必見!値段は安〜高めと様々で、いい本にはしっかりとした値段が付けられている。それにしても常連さんなのだろうが、二人の留まる所を知らぬ話し声がとても気になってしまう…やはり棚は静かに眺めたいものである。帳場に近付き二冊の本を差し出す。「いらっしゃいませ」と立ち上がる店主。その背後に目をやると、壁にはハンフリー・ボガードの巨大写真パネル…あれ?何とそのワンシーンは「カサブランカ」。「キー・ラーゴ」じゃないんだ!?…まぁ、そんなパネル無いんだろうなぁ。お店の輝けるシンボルとして、ぜひとも「キー・ラーゴ」のパネルを自主製作して頂きたいものである!筑摩書房「私を愛した東京/冨田均」建築写真文庫「映画館と小劇場/彰国社編」を購入。
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2009年11月24日

11/24埼玉・川口 古本 ひまわり書房


himawari.jpg駅東口を出て、ロータリーから北にのびる大通りを進む。『八間通り』を突き抜け、次の交差点『川口陸橋下』を東に曲がる。と、そこは『市役所通り』。ちょっと進むと右手にすぐにお店が見えた!軒には縦の店看板と、店名看板。その下には透明プラ日除け、路上には『本買います』の幟が立っている。店頭には雑誌や児童誌のラック、左側のガラス戸の向こうに、三冊200円の文庫棚…本を取り出す時はカラリと開ける仕組みです。そして何だか慌ただしい感の店内…もう閉店の時間なのだろうか?構わず踏み込んでみると、店番の老婦人と鉢合わせ。思わず「あっ、大丈夫ですか?」と問い掛けると「大丈夫よ〜、中があんまり大丈夫じゃないけど。ウフフ」とフレンドリーな微笑み。正方形に近い店内の壁際には本棚、入口右横にレジ、真ん中にナナメに背中合わせの棚が据えられている。通路の所々には、本を詰めたカゴが置かれ、ちょっと雑然とした雰囲気。入口左横に実用本が並び、左壁には児童文学・絵本・ビデオ・日本文学と続いて行く。「値段が書いてないのは、遠慮なく聞いて下さいね〜」とレジから声が掛かる。真ん中の棚には、文化・埼玉本・社会・風俗・ビートルズ・新書・文学文庫・時代劇文庫・岩波・中公・ちくま・オカルト・歴史・ヤクザなどが、表裏に並んでいる。正面奥には、戦争・大判本・ビジュアル本・映画・音楽・美術…そしてホコリを被った「大空魔竜ガイキング」のフィギュアが、寂しげに一体だけポツンと置かれている。右壁には、歴史・民俗学・辞書が並び、レジ横には『休憩室』と書かれたドアがある。ちょっと硬めなラインナップだが、よくよく見ると面白い本も見つけることが出来る。昔ながらのしっかりとした古本屋さんと言う感じ。古い本は遡っても60年代くらいまで。値段は普通。本をレジに差し出すと「えっ!これ?うわ〜ぁ、よくこんなの見つけたわね〜。あたし忘れてたわ〜。いい本見つけたわね〜」と、とても感心されるのに正直に照れてしまう…。「この人は旅の人なのよね〜」と何故だか乙女チックにうっとりしています!消費税をサービスして頂き、「また面白いの出しとくね!」といい笑顔。あぁ〜何だかとっても癒されました。川口にはまだ訪ねるべきお店があるので、その機会に再訪させて頂きます!慶友社「都市の祭と民俗/宮本常一」を購入。
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2009年11月23日

11/23東京・西八王子 書肆 桐壷屋


kirikoya.jpg南口に出るとそこは小さなロータリー。そのロータリー左隅の、すずらん型の電灯が続く『西八商店会』を東へ。しばらくダラダラと進み、三本目の大通り(踏切を突っ切る通り)を南へ曲がる。真っ直ぐ進めば『台町五差路交差点』だが、その遥か手前右側のマンション一階にお店がある。巨大な青い日除けの下には、広めなお店へのアプローチ。ガラスウィンドウの右前に、長テーブルの単行本オンリー100円均一台。壁や窓には、『たくさんお買い求め下さい』『台に寄り掛かると危険です』の貼紙。結構面白い本が並んでるなぁ〜と思いながら、店内の様子を伺う。横積みされた本の向こうに見える店主の頭…よし行こう!扉を開けて中に踏み込んだ瞬間、「ニャ〜オ、ニャ〜オ、ニャ〜オ」と猫の鳴き声。と言っても猫が居るわけではなく、入口横の和ダンスに仕掛けられたセンサーが反応し、ドアチャイム代わりの鳴き声を響かせていたのだった。帳場を見ると、店主がこちらをじっと見ている…軽く会釈をした後、本の前にサッと逃げ込む。壁は20本近いスチール棚で覆われている。隙間には小さな棚もあり。フロアには、長テーブルを組み合わせた島のような平台が二つ。その周りを横積みされた本タワーが包囲している。左奥壁際に帳場があり、マフラーをした中尾彬のアクを抜きまくってすっきりした感の店主が落語を聴いている。店の奥は学校の保健室にあるようなパーテーションで仕切られ、倉庫兼作業場として使用しているよう。店内は整然としているが、NOT暖房。…なるほど、店主がマフラーをしているわけだ。まずは長テーブルの文庫に目を落とす…ややや、いい本が並んでる。絶版が多く、見たことの無い本がチラチラホラホラ…これはスゴイことになって行くのかも。右壁に目を移すと、海外文学・俳句。紙・文化……?途中から何だか迷い道に入り込んだように判らなくなる…これはどう言う棚なのだ?それでも興味を惹く本が連続するので目が離せない!時折、映画・詩・探偵小説・幻想小説・性愛などが浮かび上がり、左壁際も最近刊本・ビジュアルムック。古本・出版・編集などが浮上している。しかしそのほとんどが平台も含め、日本文学・文学評論・エッセイ・随筆・ノンフィクション・文化・美術・都市・etc...とカオス的棚の連続。結局棚の性格を掴み切れぬまま、探偵小説の棚前に逃げ込んでいると、いつのまにか落語を聴き終えた店主が「何かお探しなんですか?」と背後から話し掛けてきた!「いえ、そう言うわけでは。でも欲しい本がたくさん並んでるのでキリがない感じです」すると手にした本を見て「その薔薇十字安いでしょ。ちょっと汚れてるからその値段」「いえ、でも薔薇十字は薔薇十字ですから!」とIQの低い返答をしてしまう。そして本を差し出し二人で帳場に向かう。「お客さんはこの辺の人?」「いいえ…」と中央線沿線駅の名を告げる。「え〜!何でそんな遠くからわざわざ?」「あっ、こっちに用があったもので…(その用とは別の古本屋に行くことだったが、残念ながらお休みだったのだ)」「あ〜、そっちの方からわざわざ買いに来る人いるよ。え〜っと古本の本書いてる人…岡崎武志さん」おぉ!すでに足跡が刻まれていた!「しかもたくさん人を連れて来るんだよ。古本講義の一環らしいよ。まぁ岡崎さんは表の台専門だけどね」…よもや古本屋さんでこのような話を聞けるとは。均一小僧の面目躍如なエピソード!とここで先ほどから気になっていた質問をひとつ。「あの〜この本の並びって何か意味があるんですか?」「えっ、無いよ」…即答ありがとうございます!そしてこの後も本棚の前に移動し、本についての含蓄あるお話を色々聞かせていただく。その語り口はあくまでもスマートで、こちらの質問にもしっかり答えてもらえる。はぁ〜楽しいなぁ〜。終いには「この本欲しいんですけど、さすがに手が出ないんですよ」などと言ってみると、「その本汚れてるのがそっちにあるけど、買うんなら安くしてあげるよ」との突然の悪魔のささやき!本の山の中から取り出してもらい、しばらくじっくりと眺めまくる。その間も「中々ないよ」「この値段は安いから」「汚れてるって言っても自分でキレイにすればいいんだよ」などのさらなる大悪魔のささやきが連続!そのささやきに膝を屈し「これ下さいっ!」…あぁ散財。珍しい本・面白い本・古い本が多く、比較的安めな値段が魅力的。まだまだ買いたい本がワンサカ…また来よう。的場書房「東京文学散歩手帖/野田宇太郎」薔薇十字社「マゾヒストたち/トポール・澁澤龍彦編」国文社「陀田勘助詩集」サバト館「塔の幻想/龍胆寺雄」を購入。
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2009年11月22日

11/21東京・下北沢 珈琲音楽いーはとーぼ


ehatobo.jpg駅から北口を出て『ピーコック』前から続く『しもきた商店街』を北東へ。つらつらと歩き続けながら、二本目の横道を南東へ。そしてまたまた二本目の横道を再び北東へ。この通りが終わる、『茶沢通り』から続く道の手前左手にお店はある。お店の名前は『岩手』のエスペラント語読み…宮澤賢治ですな。一階の階段手前には木製の立看板、壁には直方体の民芸風発光看板。二階にも同様の発光看板が設置されている。“頭脳警察”や映画“アンヴィル”のポスターを眺めながら上階へ。そこには様々な演劇やライブのチラシが氾濫している。入口横にテーブルがあり、チラシと共に文庫50円新書100円の小さなダンボール。入口を入るとすぐに目の前に本棚!しかしここは焦らず騒がず、まずは店内へ。右手のカウンターを見ながら、奥へ入ると空間が広がっている。ここは古本やCD、レコードを販売する喫茶店なのである。店内には、ドリフのポスター・ゴダール映画のピンナップ・シャルロット=ゲンズブールのオリジナルプリント(!)などが飾られている。カウンター横には様々なCDと共に、“いーはとーぼ”と彫刻された本棚。しかしこの棚は販売用ではなく閲覧用らしく、岩波書店の宮澤賢治本・宮澤賢治全集・瀧口修造・小熊英二・バロウズ・中西夏之・東松照明・音楽本が並んでいる。席に注文を取りに来たマスターは、赤いタートルネックにチノパンの、やせぎすだが精気溢れるご老人!「当店は音を大きくして営業しております」と、店内にいい感じで流れるジャズについて申告。そして飲み物(ビール!)を注文した後、早速入口の本棚に突撃!上段には岩波海外文学文庫を中心の文庫棚。その下には思想・哲学・音楽・ノンフィクション・文学などが、結構ハイブロウなとっつき難い感じで並んで行く。何冊か本を開くと、そこには似たような書き込みが展開している…これは誰かのまとまった蔵書か、マスターの蔵書なのだろうか?値段は安〜高めと千差万別。ちなみに毎月18日は『イーハDAY!』と言う事で、古本・中古CD・レコードが30%オフ!古本と共に、ミニコミ的手作り小冊子「秘密の喫茶店:小熊英二特集」を買おうとすると、今は品切れとのこと。しかし絶版にはしないので、また来れば用意しておきます!と堅い約束を交わす。そして定期的にお店を訪れる小熊英二情報を入手し、楽しい気分でお店を後にする。人文書院「大理石/マンディアルグ 澁澤龍彦・高橋たか子訳」を購入。

その後、茶沢通り沿いの「古書ビビビ」に立ち寄る。おっ!お店の予告通りに本棚が結構増えている。レイアウトにも微妙な変化。もっと様相が変わった頃に、再びツアーいたします。取り合えず、集英社文庫「マドンナ/クライヴ・バーカー」を購入。
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2009年11月20日

11/20東京・高田馬場 MILESTONE


milestone.jpg今日のお店は、駅近くの裏通りにあると言う“古本ジャズ喫茶”。しかし知人から聞いたところによると、このお店は以前はシンプルな喫茶店で、月に一度映画上映をしていたと言うのだ(知人は20年以上前に黒沢清のトークショー付き上映会を見学したとのこと)。果たして今はどんな姿に!?改札を出て『早稲田口』から外へ。大量の人が流れるロータリー右奥から、『ビッグボックス』沿いに南へ。そして三本目の脇道、『すき家』の角を東へ。小さな十字路を通り過ぎた右手が、目指すお店である。喫茶店然としたその佇まい。左上に白い直方体の電灯店名看板、その下の壁面は白い下見板張りで、三つの窓と奥まった出入口。路上には、普段は表通りに置かれているであろう立看板や、メニューを乗せたイーゼルなどがある。店名の書かれた木枠のガラス扉を開けると、店内に流れるジャズが身体にぶつかって来た。先客の女性二人が静かにその音楽に身を任せている。入口正面が客席スペースで、右壁には目指す愛しの古本棚!正面奥には巨大なスピーカーを携えた、真空管のオーディオセット。左側には、レジ・CD棚・カウンターが連なっている。取りあえずは席に着き、ホットミルクを注文。マスターは和服にタスキ姿の初老の店主。ちょっとがっしりした感じで、俳優の柳谷寛的雰囲気。その物腰はあくまで柔らかである。さて、すべての準備が整ったので、本棚とゆっくり対峙を開始。壁には木製の造り付けの本棚。横三×縦四の棚が五列張り付いている。右端はセレクトコミック。その次は大量のジャズ本&雑誌に混ざり、中段に普通の漫画週刊誌と新聞…これから想像するに、通常の喫茶店に近い機能も有しているらしい。三列目には美術・図録とジャズ本。そして四・五列目に、美術・マンガ論・映画・海外文学・猫・サブカル・芸能・建築・都市・東京・昭和・古本・出版・安原顕・殺人・思想など。非常に濃い目で偏った深度の深い並びが展開している。オーディオ横にも小さな文庫棚があり、ちくま・ジャズ・海外文学・唐沢俊一などが並ぶ。本の量はそれほど多くないが、棚の質は高し!期待して訪れても、それほど裏切ることは無いと言えよう。値段は普通〜高め。映画関連のマニアックな充実さが、往年の上映会への繋がりを連想させる。しかし!この完全なる古本ジャズ喫茶の店内に、何故か民放テレビ番組を流しているテレビモニター…カウンター横にあるそのテレビは、もちろん消音でマスター専用なのではあるが……。JICC出版局「映画宝島 地獄のハリウッド」を購入。
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2009年11月19日

11/19神奈川・大倉山 ブックスオオクラ


books_okura.jpg改札を出て高架下から脱出し、目の前の通りを東へ。そこは『レモンロード』と言う酸っぱい名前。ちょっと歩くと左手に「ブックオフ」…いや、違う!これは「ブックオフ」じゃないぞ!軒の看板が、完全なるブックオフ的配色…これはもはや擬態っ!地方の新古書店などでも何となく雰囲気の似ているものはあったが…これは何ともはや…いやスゴイ決断です。擬態することにより、売り上げに影響はあるのだろうか…。店頭は真ん中の出入口を挟むように、ドリンク自販機・証明写真・立看板・100均文庫ワゴンなどが置かれている。中に踏み込むと、壁は黒・天井は剥き出し・少し薄暗い照明の広い店内。壁はぐるりと本棚、真ん中に長い背中合わせの棚が四本置かれている。そのほとんどはコミックだが、左端の通路と右端の第一第二通路に古本が並んでいるようだ。左端の壁際には、海外文学・日本文学の単行本が並び、途中からコミックに変わってしまう。向かいにはノンフィクションやビジネス本、こちらも途中からコミックが並び始める。レジ横にはおススメ本的棚あり。間の通路をすっ飛ばして右端の通路へ。奥のレジ前を通ると、そこではおばさんが携帯で電話中。その後ろには『金・プラチナ現金買取始めました』の貼紙…古本だけでは飽き足らず“金”までとは…。右横からは棚裏に広がるアダルトスペースが見えている。レジ横には新書とノベルスが並び、ノベルスはそのまま右壁に続いて行く。そのまま、タレント・サブカル・写真集・自己啓発・実用・エッセイと並ぶ。向かいには、作家50音順日本文学文庫・女流作家文庫・時代劇文庫・ハーレクインと収まる。そしてその棚裏には、ライトノベル・ティーンズ文庫・教養&雑学文庫・出版社別文庫・海外文学文庫が並んでいる。冊数は多いが同じ本が何冊か並んでいたり、古い本もほとんどない。紛うことなき新古書店である。値段は定価の三〜四割引と言ったところ。講談社ノベルス「空の境界 上・下/奈須きのこ」を購入。

この後、駅方向へと戻り、高架下を潜り抜け、西へのびる『大倉山エルム通り』を進む。この通りに面する建物は、驚くべきことにそのファサードをギリシャ建築に模しているのだ!…何と恐ろしい光景。姉妹都市がアテネだったり、山の上に『大倉山記念館』があることからの発想なのだろうが…むむむ、こちらは街ぐるみでギリシャに擬態とは…。そんなことを思いながら通りを進んで行くと、いつのまにか通りは『オリーブ通り』と名前を変え、そしてその先にもう一店。しかし閉まっている。そしてお店の名は「ブックスオオクラ」!先ほどのお店と同じ名前ではないか。しかしさらに、店内に仕舞われている立看板には「イズミブック」の文字…この謎は、いずれ再訪して確かめねばならないようだ。
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2009年11月18日

11/18東京・高尾 高尾文雅堂書店


bungado_takao.jpg中央線快速に乗り、陽の光を反射する屋根並を眺めながら西へ。ホームに電車が滑り込むと、出迎えてくれるのは巨大な天狗の顔の像。やはり都心部より気温が低く、空気が清冽である。南口から出て、東側の階段を下り、京王線の高架と『京王ストア』の間の道を進む。すると目の前に現れるのは『高尾名店街』と言う、頭上に巨大な住宅群を掲げ持つ、ミニショッピングモール。入口右側に、写真付きでテナントを紹介する案内板が見える。近寄りマジマジと眺めると、中段に目指すお店を確認。地元の人たちの流れに乗り、中に潜入する。通路を中心として、両側に店舗が展開している。進んで行くとやがてT字路に突き当たる。そこを右に曲がると、右手行き止まりに『古書』と書かれた立看板を発見!向かいは大きなスーパーの入口…そこから『ロッキーのテーマ』がジャカジャカ流れて来る。煽られたようにシャカシャカとお店に近付く…この既視感は、本郷三丁目の「大学堂書店」にシチュエーションが似ている!入口はちょっとすぼまっているが、中は広めで縦長。廊下の天井からは、名店街共通の店名プレートが下がり、その後ろには『売りましょ買いましょ』などと書かれた看板がある。店頭には、右に雑誌の並んだラック、真ん中に平成22年の“暦”二割引ワゴン、その後ろにビジュアル本の並ぶラックが一台。店内には二〜三人の熱心な老人男性がおり、出入りも頻繁である。店内両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が二本(右側は手前と奥に分かれている)、正面奥にレジ、その左横に棚が囲んだアダルトスペースがある。右の壁際は、児童文学・絵本・実用・山岳・自然・囲碁&将棋(異様に古い本あり)・辞書・郷土本・カオス的な棚、となっている。向かいの手前には、日本文学文庫・海外文学文庫・雑学文庫・女流作家文庫が収まる。奥の棚には岩波文庫・中公文庫がズラリ。真ん中通路は、右側手前に時代劇文庫・文庫揃い・官能文庫・ミステリ&エンタメ文庫、奥にちくま・講談社文芸・朝日・日本純文学文庫・絶版文庫が並ぶ。左側には、新書・ノベルス・戦争文庫・カオス的文庫棚となっている。また入口側棚脇には松本清張が多く並ぶ、社会派推理棚がある。レジでは若い男性が、外から戻って来たご婦人と打ち合わせ中。パソコンと首っ引きである。レジ横のアダルトを覆う棚には箱入り本が多く、文学・郷土本・全集・歴史など様々なジャンルが混ざり合っている…おぉ、織田一磨の武蔵野本が!左壁棚は奥から、詩歌句・古典・文学評論・歴史・民俗学・風土・江戸と続く。入口側のナナメになる棚には、選書・図録・ビジュアル本・大判本・雑本と並ぶ。向かいは、哲学・思想・心理学・文化・古本・出版・映画・美術と言った並び。店内には古本だけではなく、紙物・和本・ホーロー看板・額装版画など様々なものが散らばっている。レジの後ろには巨大な曼荼羅絵も。くぅ〜、よもや高尾山の麓にこんなお店があったとは!棚造りは多少カオス的な部分もあるが、品数豊富&品質上質なのでたっぷり楽しめます。値段も安めで嬉しさ倍増だが、登山の前に立ち寄るのは愚の骨頂でしょう。中公文庫「青春の賭け/青山光二」集英社新書「死刑執行人サンソン/安達正勝」を購入。


caraban_takao.jpg帰り際に驚くべき光景を目撃。駅前の『京王ストア』前に来ると、そこには古本の平台…忙しく働く男性がひとり…この光景は!そしてあの人は!2009/10/17に訪れた『阿佐ヶ谷「ピーコック前の古本台」』の人じゃないかっ!おぉ、やはりこのお店は古本キャラバンであったか…まさか高尾で再び出会うことになるとはっ!せっかくなので台を眺め一冊購入。お兄さん、高尾は冷え込むので気を付けて下さいね。三笠書房「近代藝術/瀧口修造」を購入。
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2009年11月17日

11/17東京・西武柳沢 ブックステーション武蔵野


bookstation_musashino_new.jpg2009/09/23の移転前閉店セール最終日に訪れたお店の新店舗である。あれから二ヶ月、果たしてお店はどのようなことに!?当時は『東伏見』に近くなったと思っていたが、どうやら『西武柳沢』の方がちょっぴり近いようだ。南口を出ると巨大な高層住宅の向こうに、これまた巨大なガスタンクが二つ見えている。が、ノスタルジックな景色と言うわけではなく、何だか非現実的に唐突な登場。ロータリーには入らず、線路沿いを東へ。そして踏切の所で南へ曲がり、そのままウネウネと曲がる坂道を下って行く。左手の『東伏見稲荷』を通り過ぎると、『青梅街道』とぶつかる。そのまま真っ直ぐ『伏見通り』へと変わる通りをさらに南へ。『五日市街道』も越えて『武蔵野北高校』を通り過ぎると、左手の小さなビルの一階にお店がある…ふぅ、やっぱり遠いな。バスを利用する方が得策か…。ガラスウィンドウの前には、軽バンと共に久米川店にもあった、黄色地に『本』一字のシンプルな立看板。ガラスの向こうにはビシッと並ぶスチール棚。そのガラスには『オープンセール』『買取りやってます』などの貼紙。その横に『OPEN』やリボンの騎士のイラストと、小さく赤い文字で店名が書かれた札が下がっている。どうしてこの系列は、店名がいつも小さく書かれているのだろうか?蝶番のちょっとイカレた扉に、弾かれるようにして店内へ。傘立ては店内にあるのか…その横のワゴンには、均一本…ではなく無農薬野菜が並んでいる!ど、どうしたんだ、ブックステーション!目の前には高いスチール棚が林立。しかし前店舗と比べると、大幅なスケールダウンとなっている。左右の壁棚に挟まれるようにして、真ん中に背中合わせの棚が四本、真ん中辺りには左壁から部屋を区切るように長い棚が続く。その裏側は18歳未満進入禁止のアダルトスペース。左壁真ん中辺にレジ兼作業場があり、二人の男性が忙しく働いている。左端の通路には、音楽CDとコミック、第二・第三通路もコミックが並んでいる。第四通路には少量のコミックと共に、外国文学・性愛・映画・演劇・自然・神秘・動植物・宗教・心理学・哲学・思想・歴史・美術などが収まる。右端の通路は、壁棚に時代劇文庫・雑学文庫・日本文学文庫、奥の上部にカオス文庫棚と中段にディスプレイ列が設置されている。通路棚には特価本・日本文学・文学評論・アジア・戦争・現代史・時代小説。奥の壁には、コミック・ガイド・紀行・雑誌・児童文学・絵本・新書・文芸雑誌…そして野菜に続き、これまた不可解なうどんや果物ジュースが並ぶ。店舗と言うよりは倉庫のようで、久米川店に近い形態になったようだ。単行本には古めの本も混ざるが、文庫などは新しいものが中心となっている。値段は普通。やはり以前の店舗と比べてしまうと、大幅なパワーダウンは否めない。精算を済ませて外に出ると、お店の前では下校中の小学生男子二人が立ち話。「このお店、なんていうかしってる?」「え…わかんない」「ブックステーションっていうんだよ!」「ぶっく…」「ぶっ・く・す・てー・しょ・ん!」……おぉ、少年たちよ!古本修羅道の登山口にようこそ!装備をしっかりとして、気をつけて進むんだぞ。講談社「文壇資料 鎌倉・逗子/巖谷大四」を購入。
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2009年11月16日

11/16東京・石川台 古本屋 鹿島書店


kashima.jpg改札を出て南を見ると、十字路の向こうに『グリーンロード』『石川台商店街』と書かれた、時計の付属するアーチが見える。ブロックが敷き詰められたその『グリーンロード』にそのまま突入すると、右手にすぐ目的のお店が見えて来た。右の壁に大きな緑のプレートが貼り付けられ、店名と共に『本買います 出張買いします』のつながらない標語。軒には青・赤・白の短めトリコロール日除け。その下のガラス戸には、『太宰治』『松本清張』『世界遺産』『アイシールド21』『嘘喰い』などと書かれた、横向き短冊が貼られている。その下の小さな細い平台には、文庫や単行本がビニールに入れられ並ぶ。新しい安売り本がほとんどだが、古い「いじわるばあさん」なども混ざっている。出入口は右側のサッシ扉のみで、中に入ると意外と奥まで広がっているのが判る。奥のスペースが少し狭まり、一段高くなる構造は、山手の「古書自然林」にそっくりである。下スペースは左右共本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、左通路の入口側にはラックがナナメに置かれ、こちらからは通路に入れない仕組み。通路の所々には、本が詰まった箱が置かれている。上部スペースの上がり口両側にも組み立て式ラックが二つ。その上部スペースは、左の壁際に本棚、右に組み立て式ラックがひとつ。後は倉庫を兼ねているような感じで、積み重なった多数の本の束に、丁寧に新聞が掛けられ置かれている。印象としては、空いた店舗にそのままスチール本棚を並べただけ、と言ったところである。最奥の薄暗い空間が帳場になっており、店主がひとり立ち尽くし、静かに集中してメールを打っている。入ってすぐ左側の行き止まりラックには、150円ハヤカワポケミス・ビジュアルムック・映画パンフ・雑誌・コミック。右側通路壁際には、実用本とコミックの棚。上がり口右横には教育&児童文学が並ぶ。通路棚には、東京・旅・ガイド・音楽・スポーツ・コンピュータ・宗教など。足元には映画パンフや絵本の入った箱がある。左側の行き止まり通路へ移動すると、通路棚脇に手塚治虫・藤子不二雄・横山光輝の漫画本の小さな棚。上がり口左横には、自然・科学・児童科学・文庫本など。下の箱には角田喜久雄の児童ミステリーと共に、ミステリーの文庫が収まっている。そのまま左の壁には、文化・建築・歴史・海外文学文庫・日本文学文庫・新書が並ぶ。向かいの通路棚にも、微妙にジャンル分けされた新書・海外文学文庫・ビジネスが並んでいる。この時、突然動き出した店主が「いらっしゃいませ〜」と朗々とした声を出し「何かお探しですかぁ〜?」と顔を出す。特に探書はなく、お店を見せてもらっていると伝えると「そうですか、ごゆっくりどうぞ〜」と言うと、奥へ戻って行った。私もそれに続き上部スペースへ足を踏み入れる。右には文庫や伝記・小説のラック。そして左の壁棚には、美術・映画・民俗学・純文学&近代文学文庫などが収まっている。多少乱雑気味ではあるが、流れが緩やかに造られ、意志がゆるやかに込められている模様。古い本もちゃんとある。お値段は安め〜普通。…そしてこのお店の真価は、ここから発揮され始める!まず本を手渡すと、「値段が後ろの方に書いてあるのはご存知でしたか?」「ええ」「そうですか、この本は絶版なのでこの値段になっています」「はい」「こちらは割と最近の本ですね。こっちはサービスしときましょう」「えっ?いいんですか?」「なになに、これが古本屋の醍醐味ですよ」との頼もし過ぎる言葉。店主は50〜60といったところだろうか。最初は岸部一徳に似てる!と思っていたが、途中から埴谷雄高にも見えて来たぞ!そして「五分くらい時間はありますか?」むぅ、何かが始まるんだな、と思いつつ了承の旨を伝える。すると袋や棚から本を何冊か持って来た。先ほど永井荷風を購入したので、様々な荷風本を見せていただけるようだ。本を見ながら、スキを突き他の作家についても質問すると、また色々本を持って来てくれる。時々違う本を持って来てしまうところが愉快な方である(この時もう一冊本を購入)。何やかんや話すうちに、ドサクサに紛れて店主についての質問をし始めてみた…。このお店を開いたのは六年前。技術屋として29年間サラリーマンとして勤め上げ、退職後本好きと言うスタンスから早稲田の古本屋で修行。今は年金を受け取りながら楽しく古本屋をしているとのこと。…ってことは65を越えてるのか。むぅ〜バイタリティに溢れてるなぁ。「早稲田時代で覚えたのは、値付けとかより本の扱い方だよ。これは身につけてよかったねぇ。やっぱり修行しないとダメだよ」「じゃあもしかしたら、最初は自分の蔵書を売ってたんですか?」「いや、最初からちゃんと仕入れたよ。自分の本は売らない!好きな本は売らないよ!ほら、よく古本屋の本に書かれてるじゃん。それやったらお店がいずれ潰れるって」とニッカリ。「え〜、じゃあそんなに好きな本って、どんなのが核になってるんですか」「ん〜とね、ホームズだね」またもニカリ!すげぇ!この歳で何の衒いもなく、『ホームズが好きだ!』って言えるピュアさがっ!「まぁミステリだね。それに漱石にモーム。いいのがあったら買って、お店には絶対並べない!」。…あぁ、このオヤジさんと話していると非常に楽しい。多少強引なところもあるが、お客と本について話し合うのが、嬉しくてしょうがない感がビシバシ伝わってくる。目線が何だか同じなのである!しかも店の本は売ってもいい本、つまりさほど執着がない本なので、自慢に傾かないところが好感度大!みなさんもこのお店に立ち寄り、お時間がある場合は、ぜひとも店主との会話をお楽しみ下さい。ちなみに五分ではとても済むわけが無く、一時間ほどお店に滞在。最後も入口まで出て来て「こんな風にお客と話すのがやっぱり楽しいんだよね」とニッカリ。おぉ!石川台の古本屋ではこれからも、古本話に花が咲くことだろう!岩波文庫「冷笑/永井荷風」学研・中一コース付録「死を呼ぶ銃声/R・チャンドラー」文春文庫「無名時代の私/文藝春秋編」を購入。
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2009年11月15日

11/15神奈川・黄金町 MASSAGE&BOOK RENTAL 猫企画


nekokikaku.jpg南陀楼綾繁氏のブログ『ナンダロウアヤシゲな日々』2009/10/17のツアー依頼により黄金町へ。工事中の狭い高架駅を降りると、すでにトワイライト。駅周辺は閑散としているが、そこかしこからこの地域特有の怪しげな雰囲気が漂って来る。南に向かうと、すぐにどっぷりとした緑色の『大岡川』。その川沿いに北東へ進んで行く。『太田橋』から『末吉橋』へ。その途中、横尾忠則好みの三叉路が現れる。本来は左へと進むべきなのだが、あえて右の川沿いを進み続けると、屋上に不可解なワシの巨大像が設置されている交番を見ることが出来る…あれも税金で?『末吉橋』にたどり着いたところで、高架横の細道『初音商和会』へ入り込むと…そこには衝撃的光景…あった…これは何と言うか…格好良い。左の高架下は無骨な工事用の銀色フェンスが連続し、そして右側に七つの店舗がギュウッと集まった、横長の木造二階建て。さすがは黄金町、ここは南陀楼氏の説明にあるように、元は売春宿なのであった。日曜のせいか、それとも入居しているのは一店だけなのか、灯が点っているのはこのお店のみ。暗い歩道を軒下の強力ライトが丸く照らし出している。路上の高架際には、アロエが繁茂した植木鉢と共に、脱力な猫のイラストが描かれた白い立看板。入口横にはチープなカクテル光線をバックライトにした、マッサージの料金表が置かれている。ここは一階は古本&貸本、二階はタイ古式マッサージと言う構造のお店なのである。開けっ放しの扉から、ちょっと高くなった店内に入ると、そこはペパーミントグリーンの狭苦しい空間。お店と言うよりはほとんど通路状態。右側に“L”字型のカウンター、左に六段の壁棚が設置されている。奥部分にも階段側の壁に雑誌ラック、左奥にも「スタジオボイス」などが詰まった雑誌棚が一本置かれている。カウンター周りには若い男女が二人。女性は二階と一階を行き来している。カウンター下にはプロレス本&プロレス雑誌、背後の壁には店名に相応しく猫の本が集められている…が何故か『ペットントン』の本も同列にディスプレイ…。左壁には「覚悟のススメ」や「デビルマン」などのコミック、「クイックジャパン」・音楽・レイブ・サブカル論・思想・舞城王太郎・古川日出男・日本純文学・大友克洋・よしもとよしとも・岡崎京子・望月峯太郎・山本直樹などの青年系コミック…おぉ!狩撫麻礼原作の「迷走王ボーダー」や「LIVE!オデッセイ」も並んでるぞ!…偏った棚造りだなぁ…でもいいなぁ…。とここで女性の方が外出。出かける時に「貸本もやってますよ。一週間100円からです。よかったらどうぞ」と声を掛けてもらう。確かに「無能の人」の裏表紙には『貸本のみ』と貼られていたりする。奥の棚の横にはトイレの扉。そしてそこには『トイレで読書30分100円』の貼紙…中は意外に広く、お香付きとのこと。小さいお店なのに色んなシステムがあるようです。棚から二冊を抜き取り、回れ右をするとそこにはすでに店主の姿。眼鏡を掛けた文化系ミュージシャン的雰囲気。本を手渡すと「よしもとよしともお好きなんですか?」と質問が飛んできた。「あ、まぁ。この本持ってたんですけど、どこ行ったか判らなくなっちゃったんで」「これは最近見ないんですよね」「そうですね〜グレイテストヒッツの方はよく見るんですが…」。とここで質問の矛先が変化。「この辺の方ですか?」「いえ、東京から」「そうですか。ここはえ〜と、どういった流れで来ることに?」と、何気なくツアー核心へ切り込む質問!一瞬勝手にドキリとしたが、別に悪いことをしてるわけでもないので、正直に答えることに。「え〜と、南陀楼綾繁さんと言う方のブログを見たんです。で、立地条件がスゴイお店なので一度見に来たかったんです」「あ〜なるほど。そうですかぁ〜…あっ、もしかしたらブログを書いた方ですか?」「いえいえ違いますよ」…と言う会話があったのだが、彼はもしかしたら『ブログを書いてる方ですか?』と聞いたのかもしれない。しかしこの時には否定してしまったので後の祭り!…事後報告ですみませんが、書かせていただいております。本はコミックが割と多めです。値段は安め〜普通。それにしても、今までも元が『コンビニ』とか『中華料理屋』とか様々なお店に出会ってきたが、よもや『ちょんの間』が古本屋になっているとは…人間の考えることはすべて実現可能!そんなことを思わせてくれる体験でした。このお店を発見してくれた南陀楼氏に感謝!そしてさらに、ある意味絶望的とも言える、古本屋には逆境とも言えるこの場所で、お店を開いた心意気に感動!これからも黄金町の発展に邁進することを願っています!双葉社「よしもとよしとも珠玉短編集/よしもとよしとも」21世紀書院「人間ドキュメント 野村秋介/山平重樹」を購入。
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11/14茨城・下妻 リサイクル本屋さん ピノキオ


pinokio.jpg守谷駅から関東鉄道常総線に乗り込む。下館方面に向かうのは、一両編成のワンマンディーゼルカー。加速の度に大きな機械音が車内に響き渡る。田園のど真ん中を40分ほど走り、目的地に到着。古風な待合室を抜けて西口に出ると、小さなロータリーがあり数台の客待ちタクシーが停まっている。取り合えず西の『砂沼』へと足を向ける。『栗山商店街』『新町商店会』と歩いて行くが、人の姿を全く見掛けない…車通りは激しいのだが…。途中、急ぎ足の茶色い野良犬とすれ違う…輝いている黒い瞳、自由って素晴らしい!そうこうしているうちに砂沼の最南端に到着。堤に上がり沼を眺めると、雲が低く垂れ込める陰鬱な空が、そのまま水面へとつながっていた。速攻で沼に別れを告げ、元来た道をさらに西へ。すると『国道125号』に合流するので、国道に入り引き返すように東へ。200mほど進むと左手に『本』と書かれた巨大な建築物が見えて来た。店前に立つ。巨大な駐車場、横長で平屋の巨大店舗、群集う中学生、やけに明るいピノキオのイラスト…完全なる郊外型の複合型新古書店である。店頭には自販機やガチャガチャ、それにゴリラのぬいぐるみ。出入口にはトレカのポスターが貼られている。中に入ると…これまた中高生でゴッタ返している!これは一体?しばらくすると「え〜これから遊戯王のデュエル大会を始めます」と店内放送。みんな左奥に集まって行く。さて、私はデュエルには参加しないので古本を探しキョロキョロ。左側は主にコミックとアダルトスペース、右側はDVD・CD・ゲームが集められている。どうやら古本は正面奥の壁棚に並んでいるようだ。コミック棚の間を突き進むと、そこには長い壁一面に古本!おぉ、結構スゴイな。途中コミックも含め、30列ほどの棚が壁を覆っている。また、右奥には四本の背中合わせの棚も確認。壁際の左奥には大判のムックとビジュアル本、そして児童文学。少量のコミック棚があり、日本文学(ワハハ!ちゃんと「下妻物語」が完結編も含め並んでいる。お店のマストアイテムですな)・エッセイ・海外文学・詩歌・政治・経済・スポーツ・歴史・科学・自然・紀行・映画・音楽・美術・タレント・資格・サブカル・ノベルス・新書と続く。うぉうっ!これはいい感じだぞ!ジャンル分けも細かいが、並んでいる本が新しいものから古いものまで混ざり合っている。面白い本も多く見応えあり!その後壁はナナメとなり、しっかりとジャンル分けされた教養&ノンフィクション文庫、右奥壁棚にティーンズ文庫・ライトノベルが収まっている。背中合わせの棚が、最奥は海外文学文庫。後の三本は作家50音順日本文学文庫(一面のみゲーム攻略本)が埋め尽くしている。ここも絶版文庫や忘れられた作家の文庫が多く並び、またまた見応えあり!申し訳ありませんでした!完全に侮っていました!このお店はデュエル大会など開いているが、新古書店の皮を被った古本狼なのだ!本が充実し、しかも安い!もし下妻に行かれることがあり古本好きならば、断固立ち寄るべきお店である。そして帰り際に和菓子店で「夜雨の里」と言うお菓子を購入。行きがけに暖簾に書かれた菓子名を見て『そう言えば詩人の横瀬夜雨は茨城出身だったけ…。これはもしかしたら詩人のお菓子かもしれん!』と思って立ち寄った次第。自動ドアのスピードが遅かったり、“ひとつ”と言ったら“四つ”包もうとしたりと、中々お茶目なお店でした。家に帰り箱を開けてみると、中に入っていたしおりにより、やはり横瀬夜雨のお菓子であることを確認。下妻…中々歩きがいのある街でした。書肆ユリイカ「詩人の設計図/大岡信」文春文庫「草のつるぎ/野呂邦暢」講談社現代新書「鉄道ひとつばなし/原武史」講談社文芸文庫「蝸牛庵訪問記/小林勇」を購入。
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2009年11月13日

11/13埼玉・鶴ヶ島 渡辺書店

岡崎武志氏のブログ『okatakeの日記』2009/09/28のツアー依頼に基づき、朝霞へと向かう。狙うは『古本 ピエロ』。私も存在は知っていたが、駅からあまりに遠いので敬遠していた一店である。駅西口から『市役所通り』、『ひざおり通り』と1.5kmほどの道のりを進む。そしてようやくたどり着いたビル一階のお店には…何もない!がらんどうの店舗、もぬけの殻であった。移転か閉店と言う事だろう。岡崎様、立ち寄らなくて正解でした。と言う訳で、駅まで競歩のようにセカセカと戻り、再び東武東上線に飛び乗る。より北部へ…。


watanabe_tsurugashima.jpg駅から西口に出ると、縦長で緑豊かなロータリー。そこを北沿いに通り抜けると、けやき並木の駅前大通り。向かいにはショッピングモール的な、二階建ての集合店舗が横たわっている。信号の無い横断歩道を渡り、短めのけやき並木を北西へ進むと、その集合店舗に入っているお店を発見。横に広がっているな、と思い近付く。軒に黄色に青文字、直方体の店名看板。右の入口横からは青に黄文字で『古本売買』と書かれた看板。上部には本を小脇に抱えたフクロウのイラスト付き。目隠しされた窓ガラスの上部には、独特なテープ文字風フォントの貼紙が多数掲出されている。店頭には五台の白いラックがあり、左三台は100均雑誌&単行本が面出しされ緩やかに並ぶ。右二台は50均文庫が、こちらは背を上にして並んでいる…「彼のオートバイ、彼女の島」が2も含めたくさんあるな…。自動ドアから中に入ると、明るく静寂が支配する空間。上階を歩く人々の足音だけが聞こえてくる。店内は“L”字が横に寝たカタチで、入口側が縦に奥深く、左側が横にのびている。壁際はすべて本棚で、左の窓際にも背の低い棚が置かれている。入口側には縦に背中合わせの棚が一本、左側には横向きに低めの背中合わせの棚が一本置かれている。入口左横に雑誌ラックと共に帳場がある。本棚を整理していたご婦人が「いらっしゃいませ」と声を掛け、帳場に座って開いた文庫本に目を落とす。入口側・右奥の通路はすべてコミック。あぁっ!みなもと太郎の『坂本竜馬』のイラスト入りサイン色紙が飾られている!たまたまお店に来たみなもと太郎にサインを頼んだとしたら凄いことだ。私は見ても判らない自信がある…。奥の壁には、資格・語学・経済・実用と並ぶ。入口側左の通路は、右にエッセイ・ノベルス・BLノベルス・官能小説・ハーレクイン。左にエンタメ&ミステリ文庫・海外文学文庫が並ぶ。左側スペースへと移動。うぉっ!お客のおばさんがいた!今までまったく気配を感じなかったのに…恐るべき技術である。棚裏から壁際にかけて、教養&雑学文庫・日本純文学文庫・時代劇文庫がズラズラ並ぶ。絶版も少なからず見受けられる。そのまま左奥に向かって、風俗・文化・歴史・時代劇小説と続く。左奥の壁は、サブカル・オカルト・日本文学・最近刊文学…そして棚の左上隅に、かなり古い本が少量集められている。突然こう言うのが現れるとドキドキするなぁ。文学系が多く、戦前本もあるようだ。窓側の通路は、書とアダルトのアンビバレンツな空間となっている。背中合わせの棚裏には、新書・科学・文学評論など。棚がキレイに整頓され、いい感じの『街の古本屋さん+α』である。海外文学文庫・純文学文庫・風俗・日本文学が見所か。値段は安め〜普通。帳場のテーブル上、ビニールマットに挟まれた、様々な出版社の販促しおりが素晴らしい。「気分はグルーピー」の絵変わりしおりって…ちょっと欲しいぞ!聖母文庫「長崎のキリシタン/片岡弥吉」ほるぷ出版「現代日本紀行文学全集/写真編」を購入。
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2009年11月12日

11/12東京・西新井 書麓 高田書店


takadashoten.jpg先日に続き、現存するかどうか不明なお店を求め、バクチ的に西尾久近辺をさすらう…が、収穫ゼロ。疲労と寒さに嫌気が差し、目の前に停まったバスに乗り込む。終点は『江北駅』…これなら西新井は目と鼻の先ではないか!とツアー先を成り行きで決定。駅東口を出て、広場から線路沿いの遊歩道っぽい道を北へ進む。するとすぐに『環七』に行き当たる。天井の低い環七下を抜けると、『西新井東口商店街』が北へのびている。そのままその道を進むと左手にすぐお店が見える。何か…物凄く繁盛しているぞっ!この、古本屋さんではおいそれとお目にかかれない光景にしばし興奮!まるで「ささま書店」のようだ。その間にも次から次へと人がお店に捕まって行く…これは…一体!?大きな緑の日除けが印象的。裏には蛍光灯も取り付けられている。『書麓(実際は“竹”に“鹿”です)』って何だろう…本の山?左の門柱にも店名看板があり、その背後であるお店の側面スペースにも、緑のテント日除けがターフのように取り付けられている。そこは荷物の一時置き場所+安売り辞書売り場。一階の店舗前面は、道路に合わせてナナメに形作られている。店頭には地べたに直接箱が置かれ、100均単行本やコミックが詰められている。そしてガラス戸に営業時間などと共に『自転車のカギ盗まれます!!カギをかけ、抜いてご来店下さい』の貼紙…何故カギを?…難事件ですな。中に入ると人の気配を激しく感じる。店内は広く明るく、真ん中のレジスペースを挟んで、手前と奥に分かれている。壁は左右共本棚だが、右側奥は作業スペースになっているので、棚も途中までである。手前部分には古い木製の背中合わせの棚が三本置かれている。どれも入口に向かい、少々ひしゃげ気味である。レジを挟み、左奥には小スペースがある。三方の壁は棚となっており、真ん中に小さめの背中合わせの棚が一本置かれている。レジは四方に細い柱が立っており、その周辺では三人の女性がキビキビキビッと働きまくっている。マクドナルドの店員のような素早さ…。そのうちの一人のご婦人は、本の買取査定中。値付けに食い下がるオッチャンに、色々細かく説明している…もちろんキビキビです。右壁棚はエッセイや雑本から始まり、ハーレクイン・BLノベルス・ノベルス・ポケミス・新書・お茶・食・実用・女性・スポーツ・コンピュータ・辞書と続く。向かいにはコミック、右から二番目の通路もコミックである。三番目の通路は、右側に海外文学文庫・アダルト・見たこともない豪華な造本の官能小説群、左側に岩波文庫・教養系文庫・ライトノベル。入口側の棚脇には、カバーの無い50円文庫の回転棚があり、おじいさんがしゃがんで齧りついている。左端の通路は壁棚に、児童文学・絵本・最近刊文学・経済・社会・海外文学・近代文学・文学評論・古典・詩歌と並ぶ。奥に行くほど古い本多し。向かいには、日本文学文庫と時代劇文庫がコンパクトに収まっている。古い本も入り込んでいるので注意が必要である。棚下平台には雑誌やムックが並び、ここにも古いモノあり。レジ正面下にはコミック揃いが積み上げられ、奥への通路でもある側面には上部にプレミア映画パンフが飾られ、下部には100円映画パンフボックス(木製で秀逸!)が多数取り付けられている。そのまま奥のスペースに進むと、左壁には山岳・釣り・自然・歴史・風俗・世界・民俗学・伝統&大衆芸能。奥の壁棚には音楽・映画・美術・建築。右壁には哲学・思想・心理・宗教が並ぶ。背中合わせの棚には、囲碁・将棋・科学・学術書など。すべてが万遍なく揃えられ、それは新しさ&古さについても同様で、見事なまでの『街の古本屋さん+α』を創り上げている。何か探すには物足りないが、近くにあったら毎日寄ってみたいお店なのだ。値段は安く、パカパカと売れて行く。回収業者であろうオッチャンたちが、次々と本を持ち込むのも特徴的である。むぅ〜この賑わいはやっぱり珍しいなぁ。そしてお店の方はキビキビ…。有信堂「わが龍之介像/佐藤春夫」ハヤカワ文庫「寒い国から帰ってきたスパイ/ジョン・ル・カレ」を購入。
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2009年11月10日

11/10千葉・船橋 三栄堂書店


saneido.jpg四月に訪れた船橋。その時は、街のひなびた雰囲気とは裏腹に、古い古本屋の無いことを残念に思ったりしたものだった。と言うことで視点を変えた本日の再訪目的は、情報源を変えて、あるかもしれないお店を探すことにあるのだった…何だ、結局いつもと大して変わらないじゃないか…と言われたらそれまでですが…。駅南口を出て、ロータリーから京成本線を潜り、南にのびる賑やかな通りを進む。やがてぶつかる『本町通り』を東へ。パラパラとお店が続くのと、新しい建物とくたびれた建物と古い建物が混ざり合う景色が、徒歩の道行きを楽しませてくれる。五分ほど歩くと、小さく水位の高い『海老川』にたどり着く。何とここは『船橋』と言う地名の発祥の地。小舟を並べて橋代わりにしていたのが由来だそうである。そしてこの橋を渡った所に…お店がある!どうやら空振りせずに済んだようだ。うら寂しい片屋根アーケード商店街の端。そこは川岸でもあり、横には小さな水門が見えている。う〜ん、いいなぁ〜。屋根下の軒には、割と新しめなペタンコの看板。その下はサッシとガラスで構成されている。出入口は左右二ヶ所で、右は閉じられ左は開け放たれている。真ん中に100均文庫のワゴン、左側に100均コミックのワゴンが置かれている。本は微妙に古め。薄暗く天井の高い店内…静かである。奥行きはそれほどなく、壁は一面古い棚で覆われ、真ん中には背中合わせの棚が一本。左側通路は電気が点けられているが、右側は暗いままである。奥の帳場に座るおばあさんが、身じろぎしながら時々こちらに視線を走らせる。左壁棚は紐で括られたコミックの揃いから始まり、文学評論・文学紀行・古典・句集・民話・郷土本・ビジュアル本・日本文学・美術・民俗学と帳場後ろまで続く。古い本多し。棚が天井まで続くため首痛し。向かいには、雑本・実用ノベルス・新書・ハヤカワミステリ・ハーレクイン・囲碁・将棋・性愛・アダルトと並ぶ。右側通路奥の壁には全集、壁際には70年代〜新しめの日本文学・戦争・歴史・時代劇・ビジュアル雑誌ラック・海外文学文庫と収まる。通路奥には再びの100均文庫ワゴンもあり。この時お店の電話が鳴り響き、通話を始めたおばあさんは、孫娘の話題で盛り上がり始める。「だって、髪型がちびまる子ちゃんみたいなのよ〜〜アッハッハッハッ…」大人と言うのはムゴイものである。向かいの通路棚には、日本文学文庫・岩波文庫・雑学文庫がズラリ。絶版もチラホラあるが、読みくたびれたような本が目に付く。下には「太陽」がキレイに並べられている。雰囲気の良い昔ながらの古本屋さんである。心に余裕があれば、必ずや掴み所の無さを楽しめるはず。そしてしっかり楽しめば、ご褒美的な本が見つかることでしょう。値段は安め。本を帳場に差し出すと、「じゃぁお客さんだから」とおばあさんはクールに素早く受話器を置いた。そしてお店オリジナルの書皮を丁寧に掛けて頂く。お店の探し方にも、様々なパターンがあると気付かされた、船橋探訪となった。福武文庫「野分酒場/石和鷹」を購入。
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2009年11月09日

11/9東京・青梅街道沿い系列二店!

以前からあるのは知っていた「エーワンブック」系列店。しかしその店構えはどこもアダルト色を強く発している。だから敬遠気味だったのだが、今日のツアー開始時間が遅くなったため『この前夜に見た、あのお店に行ってみよう』と自転車で向かうと、何とそのお店は「エーワン」。他のお店とは違う、外への開放感がこの錯誤を生み出したのか?それともこのお店は特別なのか?と半信半疑でツアー開始。そしてこの後『エーワン=アダルト強し』を証明するために、別の店舗も回ることにしたのだが……。


a_one_sinkoenji.jpg●新高円寺「エーワンブック」
駅から地上に出るとそこは青梅街道。出口からすぐ、街道北側の西にある『ルック商店街』を『JR高円寺駅』方向へ。するとすぐ右手に黄色く発光するお店が見えて来る。軒には共通の黄色い看板があり、支店名などは書かれていない。左には二冊100円のコミックワゴン、右にはアダルト雑誌のラックが置かれ、その背後にはセクシー美女のポスターがペタペタ。ところが左側はガラスの素通しとなっており、店内が丸見えになっている。中に入るとコンビニのように明るく、スチール棚が素っ気無く並んでいる。まず目に入るのはコミック棚、奥のレジ、アダルトコーナーへの入口…古本は右端の通路にまとめられている。右壁棚にはミステリ&エンタメ系単行本・日本文学作家50音順文庫・ライトノベル・ティーンズ文庫・ノベルスなどが並ぶが、背が焼けた本も多く、それほど見るべき所は無い。向かいには海外ミステリ&SF&映画原作文庫・雑学文庫となっている。本は大体定価の半額以下と安め。やはりコミックとアダルトがメインのお店と言えよう。入店して来たおっちゃんも外のアダルト雑誌を購入している…。角川文庫「たのもしき日本語/吉田戦車・川崎ぶら」を購入。…家に帰ってこの本を見ると、何か違和感…あれ?カバーが二重に掛かってる!まったく同一のものである。何故?新刊の時からそうだったのか、新たに一冊手に入れてわざわざ掛けたのか…何の役にも立たないが、ちょっと得した気分に…うぅ、何と安っぽい私の魂。


a_one_minamiasagaya.jpg●南阿佐ヶ谷「エーワンブック」
商店街から再び『青梅街道』へ。東へ向かいバス車庫の近くにある系列店を視察。こちらはほとんど店内が見えない、アダルト色のより濃い店舗である。『やはり先ほどのお店は特別であったか。もしかしたら普通の本は、集めてあそこで売っているのかも』などと勝手に決めつけながらも、一応南阿佐ヶ谷にあるお店も確認しようと『青梅街道』を西進する。『中杉通り』の交差点から西に300mほど。歩道橋を通り過ぎると、左側にあの黄色い看板が!あれ?こんなに開放的だったっけ?しかもアダルト系のポスターが一切貼られてないぞ!これは入ってみなければ。半額の雑誌が並ぶ二台のラックをスルーして店内へ。おぉ、同じく明るく素っ気無いがこちらは結構広いな。BGMは奥田民生がパワープレイ中。入った所はコミック、右壁は雑誌やビジュアル本が並ぶラックとなっている。奥にはCDやDVD・ゲーム攻略本・アダルトゾーンへの入口とレジ。古本たちは右側中ほどに設けられた、回廊のような通路に収められている。“コ”の字状の壁棚には、日本文学作家50音順文庫が意外に充実した並びで回廊を取り巻く。奥には日本文学・海外文学・ミステリ&エンタメ・経済・実用・サブカルなども。頭上には文学全集もあり。真ん中の背中合わせの棚には、時代劇文庫・海外文学文庫・新書・ライトノベルス・ノベルスが並ぶ。値段は安め。スゴイ!とまでは行かないが、棚の並びに中々楽しませてもらえる。変な本が散見されるのもポイント高し。う〜ん、まったくのノーマークで、お店がこんな風だったとは気付かなかったなぁ。ちくま文庫「歩くひとりもの/津野海太郎」新典社「尾崎翠/水田宗子」を購入。

「エーワン」は他にも永福町や都立家政にあるのを確認している。あっちはアダルトで固めてたと思ったけど…また見に行って一応確認するか…。
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2009年11月08日

11/8東京・東銀座 木挽堂書店


kobikido.jpg地下鉄から地上に出て、来年には消え去る歌舞伎座の前に立つ。この建物を消滅させるなど、何と愚かな。ならば次回の建物は、完全木造にするかブレードランナーの和風建築のようにするがいい!と勝手にひとり憤慨し、『晴海通り』を築地方面へ。そしてすぐに歌舞伎座に沿う脇道『木挽町通り』に入る…しかし肝心のお店が見つからない。この横丁にあるはずだが…おかしいなぁ。何度も行き来していると、喫茶店横のビルの小さな階段に気付く。そこの銀色の防犯扉に、役者絵と店名のシール、それにパネルが下げてある。階段に入り込むと、奥はペパーミントグリーンの極狭鉄製螺旋階段。上がり切ると二階の扉が開け放たれており、ゴチャッとした狭めの店内が見えている。店内から流れて来るのはYMO…それでもここは歌舞伎&演劇の専門古書店なのである。縦長のワンルームマンションのような室内。右に横積みされた本の山が厳重に取り囲む帳場…まるで塹壕のようだ。ここに潜んでいれば、ある程度の攻撃は避けられるであろう。その塹壕の上では、一本のお香が焚かれている。左壁の真ん中辺から壁際に棚、右奥にも壁際に棚が設置されている。天井からは華やかな色彩の役者浮世絵が、万国旗のように下げられている。通路にも積み上げられた雑誌&本。額装された絵や隈取りが並んでいる!入り口の左横には、様々な役者の手札サイズモノクロ写真が飾られている。古い物ばかりなので、時代との直結感が物欲を激しく刺激し始める!様々な時代の歌舞伎座自体のブロマイドもあり。他にも色紙や…この『黙阿弥』と書かれたお札は一体…?本棚はドッサリの歌舞伎関連本や雑誌からスタート。古い本が多く、戸板康二&宇野浩二の歌舞伎大好きっぷりが如実に現れた棚もある。奥に進むと本は益々古くなり、やがて舞台美術・演劇・謡曲・浄瑠璃などとなって行く。生々しい隈取りたちを挟み、奥の棚には文楽や落語、右壁に映画・演劇が並んでいる。おぉ!正に歌舞伎座の横と言う立地に相応しいお店である。伝統と言う判りやすい力にも、真に歴史があることを直に感じられる。まぁ基本的には門外漢なのだが、それでも歌舞伎と言う記号の力はやはり絶大なのである。本はちょっと安めであろうか。しかし手にした本は、何故か蔵書印のあるものが多かった。よし、来月演じられる「大江戸りびんぐでっど」でも、思い切って観に行ってみるか。洸林堂書店「演出者の手記/小山内薫」を購入。ちなみにこの本は、先日下高井戸の「篠原書店」で購入した本の戦前版。間に第二次大戦を挟んだためか、戦後判は仙花紙本、戦前版はしっかりとしたハードカバーなのである。中身も異なる部分があり、戦争と言うエアポケットの片鱗を感じ取れる二冊となった。
posted by tokusan at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする