2010年07月31日

7/31群馬・新町 ブックス カラスガワ


books_karasugawa.jpgやけに長い駅のホームは風がそよとも流れず、恐ろしいほどの熱気。まとわりつく暑さを、逆に守ってくれてるかのように錯覚してしまう…。対岸のホームにある、古い赤レンガ造りの『危険物貯蔵庫』を愛でてから、跨線橋を渡り改札の外へ。しっかりと整備された郊外のロータリーは、真ん中の噴水に『虎の穴本部』のような雄々しい獅子像が据えられている。ロータリーを抜けて『駅前通り』を北へ。『新町駅交差点』で、優雅な曲線を描く歩道橋を渡り、さらに北へ。広い通りには人家や商店が並んでいるが、人影は少なく異世界的光景。やがて『新町駅入口交差点』にぶつかるので、東に進路を採る。すると左手空きビルの向こうに、何やら不安を覚えてしまう商店らしき姿…もしや閉まって放置状態か!?と思わせる外観に怯えながら近付くと、おぉ!開いているようだ。中に人もいるぞ。しかしこのお店は…!二軒続きのお店は、どうやら二軒とも同じお店のようなのだが、右の大きい「からすがわ書店」は色褪せた看板同様、その役目を終えているようだ。左にはまだ若々しい看板、その下に青赤白の汚れた日除け、さらに下には二つの出入口とウィンドウ。左にはこれまた色褪せた映画やサーカスのポスターがペタペタ。一瞬その店構えに入店を躊躇して通り過ぎてしまうが、踵を返し覚悟を決めて何かに気付いたようなフリをして、右側から店内へ。薄暗く狭く廃墟に侵入したかのよう…左からは店主らしき人とお客さんの話し声。壁際はすべてラック、真ん中に回転しない回転文庫棚と背中合わせの棚、奥は横向きラックが数本並ぶビデオコーナーである。回転棚には文庫、背中合わせの棚にはノベルス・実用ノベルス・ガイドブック・日本文学文庫(新井素子・星新一多し)・参考書が収まっている。壁際には、80〜90年代の少年コミック&青年劇画コミック…それにしてもどの本も分け隔てなく背が焼けまくり、天に恐ろしいほどのホコリを堆積させている。そしてさらに恐ろしいのは、そのホコリから飛び出して見えるスリップ!こ、これはすべて新刊なのか?だとしたらここは古本屋ではなく、タイムカプセル新刊書店なのかっ?…退くか進むか…むぅ、例えムダ骨を折る事になろうとも、本を買って確かめてみなければイカンだろう!などと棚の前で冷や汗をかいていると、店主が何度もこちらの通路にチラッと姿を見せる。闖入者の行動がかなり気になるようだ。私はと言えば、どんなホコリ本を買ったらいいのか、真剣に検討中なのである。あっ、宮谷一彦の劇画を発見。しかもカバーが映画のスチールで構成されている。よし、これだっ!その二冊を手に、勇躍左側通路に躍り出る。こちらはすっかりアダルトゾーンで、新しいDVDや雑誌がキレイに並んでいる…右側通路やレンタルゾーンとはえらい違いだ。入口横の店主に「すいません」と本を差し出すと、私にではなく先客に向かって「ほら、ちゃんとスリップが付いてんだよ。新しい本なんだよ。なのにいきなり安くしてくれとか、おかしいよ」と何だか不吉な言葉を口走る。…こ、これはやはり定価なのか?正論ではあるが、この状態の本を新品として売るのはいかがなものだろうか?黒いウェスタンシャツを着た、鳩山兄弟の真ん中にいてもおかしくない店主は、しっかりスリップを抜き取って二冊の本をバシバシ叩き合わせる。電卓を片手に計算を開始。そして「1560円か…1560円か…1000円でいいや。へへっ」と値引!よ、よかった。これで来た甲斐がありました。正確には古本屋さんではないのかもしれないが、汚れた古い本をちょっと安く売ってくれるので、それに近い業務体系となっているようです。買った本は、後で各自しっかりクリーニングしましょう。竹書房「人魚伝説 上・下/宮谷一彦」を購入(ぬぉ!下巻に「港のヨーコヨコハマヨコスカ」って言う見たことのない話が載ってる!ありがとうカラスガワ!)。
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7/30東京・東京 松丸本舗


matsumaru_honpo.jpg本日の仕事に間隙が生まれたのは午後五時過ぎ。こんな時間から何処へ行こうかと、取りあえず中央線に乗ってみた。およそ二十分で、復元保存工事中の東京駅に到着。『丸の内北口改札』から外へ出て、目の前の『江戸通り』を北へ渡る。よくニュースの資料映像で、サラリーマンがゾロゾロと渡っている横断歩道である。渡り切って振り向くと、重厚なレンガ建築の東京駅は、灰色の工事用防護布に形状通りに包まれており、まるでクリストの作品のような姿をさらしている。視線を前に戻し、人の流れに乗って北へ。そのまま『丸の内OAZO』の足元に入り込む。吹き抜けのロビー&通路の右手に「丸善」が出現。『M』のマークがデカ過ぎやしませんか…本日の気まぐれなツアー先は、丸善本店四階にある『丸善・主催、松岡正剛・編集』のコンセプトショップとしてみたのである。正面入口を入ると、左手にお店のディスプレイが設置されている。『千本万化』と言う名のドデカイ本。壁には洗練されたデザインロゴがあり、“M”を二つ上下に重ね、その二つのイニシャルが、開いた本のイメージに重なるようデザインされている。エスカレータに乗り込み、折り返しながら四階に到着。降り口右手に見えるその一角は、ちょっと周りと雰囲気を異にしている。茶・黒・赤・白で構成されたそのゾーンは、金沢あたりの高級和風旅館に見えなくもない。アプローチにはすでに展示台が展開している…見たところ新刊ばかり…。果たして古本は本当に置かれているのか?疑心暗鬼に駆られながらも、複雑な回廊で構成された店内を、ジリジリと回遊して行く。恐ろしく手間の掛かったお店で、時間がいくらあっても足りない焦りが生まれ出す!棚自体も複雑で、二重棚あり、横積みあり、引戸棚あり、段違い棚あり…お金が掛かってるなぁ〜。本の並びも、特殊なテーマと特殊なタイトル名と幅広い時代&ジャンルの本でつなげられている。さすがな棚ではあるが、新刊が中心なので大人のヴィレッジヴァンガードな印象なのである。ちょっと神経が広がり過ぎて、伝わる電波が弱まっているかのよう…もちろんそれは私の世界の限界が、狭いからでもあるのだが…。杉浦康平の素晴らしいウィンドウを見ながら奥に進むと、壁際に著名人の蔵書を再現した『本家・続き本家・懐本』と言うコーナー。ここにようやく古本が出現し始めた。古本は大抵ビニールに包まれ、背にシールが貼られている。手に取ると、表4側に『古書』と書かれた値段票が入っていたり、古書ラベルが貼られていたりする。しかしその数は極めて少なく、棚一本に二・三冊と言ったところ。気付けばシールの本を血眼になって探している始末…。『せめては古本をここで買って行きたい!』、その一念に囚われ、棚から棚へと飛び回る。中心の回廊にもさらに古本を発見するが、その数はやはり少ない。文庫の古本もあるにはあるが、みんな結構な値段が付けられ、ドドンとプレミア値の本も多かったりする。しかし、この背に貼られたシール、赤・緑・青の三種があるのだが、一体何を分類しているのか全く検討がつかない…値段でもないし、ジャンルでもないし、形状でもないし、場所でもないし…。結局欲しい古本とは出会えず、新刊を手にレジへ。精算は「松丸本舗」内で行わなければならないのだ。ついでにレジのお姉さんに、古本シール色分けの意味を尋ねてみる。すると「あ〜、あのシールはですね〜、あ〜…」と言いながら、横向きになってしばしフリーズ。「あ〜、あれはですね、棚卸しをしますので〜そのために貼って…」としどろもどろ。と言うことで私も良く理解出来なかったのだが、お店のシステムのことらしいので、購買者には関係ナシ!と結論。お礼を言って店を出る。書皮はオリジナルで、その昔コロッケを包んだ紙のような、特有のいい匂いがしている。第二シーズンを迎え、客足も多いこのお店。足を運んで棚の前に立てば、色々楽しみ方を提案してくれる、本のアミューズメントパークなのであった。…でも私は、福原義春の棚が自然で滲み出してて一番面白かったなぁ…。水曜社「市川崑のタイポグラフィ/小谷充」を購入。
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2010年07月29日

7/29神奈川・日吉 古書エルダーズ


elders.jpg風は強いが久しぶりのまともな雨。おかげで涼しい。接続が悪く東横線各駅停車で南へ。改札を出て、銀色の巨大な球体をシゲシゲと眺めてから西口へ。相変わらずのキッチリな放射状街路が、駅舎の庇の向こうに展開している。二台ほどしか停まれないミニミニ車寄せを突っ切り、真ん中の『日吉中央通り』を西へ。そして三本目の横道『メールロード』を北に進む。道がカクカクと折れ曲がる手前、左手奥に目的のお店を発見。ビル脇に垂れ下がる真っ赤なフラッグには、軒の看板と同様、デフォルメされた読書する子供のシルエット…「エルダーズ」は『長生族』か…?白タイルのビルなので、まるで美容院のような外観。店頭台は無く、大きな立看板がひとつ。傘を表に置いてから店内に入ると、手放したドアがその勢いで背中を小突いた。縦長でキレイな店内に、ブルーハーツの歌声が響き渡っている。一曲終わってもまたブルーハーツ…CDをかけているようだ。古本屋には似つかわしくない、血が無闇に騒いでしまうBGMである。入口右横の壁はナナメに切れ込み、そこには100均文庫&単行本。そのまま右壁側は廉価コミック、そして大量の音楽CDが続いて行く。真ん中には長い背中合わせの棚が二本あり、右端&中央の通路にはコミックが並ぶ。出入口前の右側棚脇棚には、サブカル・映画・ロック・タレントが収まる…むむ、いい本が棚に楔を打ち込んでいるっ!ちょっと期待出来そう。入口左横のムックラック・カルチャー雑誌棚前を通って左端通路へ。小さなお店ひとつ分くらいの新古本が、奥までズズッと並んで行く。左の壁棚は、児童文学・実用・趣味・雑学&エッセイ&ノンフィクション文庫・時代劇文庫・日本文学文庫・ラノベ・海外文学文庫。最初の印象通り新しめの本が中心だが、お店の方針が流れる棚造りがされている。向かいは、新書・選書・ビジネス・社会・スポーツ・料理・最近刊日本文学・海外文学・文化・出版・文学評論・骨董・近現代史・美術・幻想文学・探偵小説文庫・ちくま・岩波・講談社学術&文芸・旺文社文庫・絶版文庫と並び、最奥は中々濃い棚と化していた。古い本はあまり無いが、新しい本たちをしっかりセレクトしているので、こう言う目と手の行き届いた棚は、例え目当ての本が無くても見ていると気持ち良い!値段は定価の半額前後が中心で、欲しいな、と思った本は少し高めな印象だった。奥の横長な帳場に立つ店主は、スラックスにワイシャツ姿で、キリッとハキハキしている。観葉植物レンタルのセールスを受けているところに割り込み精算。メンバーズカードをいただく。外に出ると雨は小降りに。今日は時間が無いので「茂野書店」と「ダダ書房」(2009/05/18参照)には寄らず、そのまま駅へ。またもや接続悪く、渋谷まで各駅停車の旅…。ちくま文庫「チリ交列伝/伊藤昭久」アフタヌーン新書「オタク成金/あかほりさとる・天野由貴」を購入。
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2010年07月28日

7/28埼玉・西浦和 武蔵野書房 西浦和店


musashino_nishiurawa.jpg浦和駅東口で空振り、続いて西口で空振り…あっという間に追い込まれ、背中を熱い汗が流れ落ちる…。仕方なく南浦和まで戻り、武蔵野線に乗り換え西へ。それにしてもこの辺りの“浦和”の乱発ぶりはスゴイものがある。『北浦和』『浦和』『南浦和』『東浦和』『西浦和』『中浦和』『武蔵浦和』…すべて駅名!なんたる“浦和中心主義”!そんなこんがらがりそうな地域の、西端の駅に降り立つ。改札を抜けると、そこは薄暗い高架下。南側へ抜けて高架沿いの道を東へ。すぐに高架下を突き抜けて来た道にぶつかるので、そこを南へ。するとひとつ目の十字路左手のビルに、大きな赤い店名看板を発見。何とか“スリーバント成功!”な心境である。ビル一階の軒には大きな赤い日除けが張り出し、ウィンドウには買取の貼紙やレタリングが乱舞。その中に『古本のカスミグループ』の文字…東川口の「武蔵野書房」(2010/04/12参照)と同系列店である。店頭台などは無く、広い駐車場とAV関連の幟、それに『古本』の立看板が確認出来る…それにしても駅から出て来て、お店に流れて行く人が多いなぁ。みんなカラリカラリと引き戸を開けて入って行く。と言うわけで、私もカラリと中へ。明るくラジオ番組が流れる店内。古本の量も意外に多い…古本・コミック・アダルトが三すくみ状態となっているとは!壁際は本棚、フロア手前に背中合わせの棚が三本、奥に棚が二本とラックが一台。ラックは左奥のアダルトゾーンの仕切りにもなっている。左壁際真ん中にナナメのレジスペースがあり、おっとりしたご婦人がひとりで本の梱包中。東川口のハードロック店員とは、また180度違う店員さんである…懐が深いな、カスミグループ。右端通路と奥の壁際はすべてコミック。入口右横に100均文庫&ノベルス・絵本・女性実用が並ぶ。右から二番目の通路は、右にラノベ・海外文学文庫・出版社別教養系文庫・日本文学文庫、左にティーンズ文庫・日本文学文庫・官能文庫が収まっている。第三通路は、右に100均文庫&単行本・CD・サブカル・コミック、左にミステリ&エンタメ・海外文学、奥にアイドル系写真集となっている。左側手前の小部屋的通路には、児童文学・新書・雑学文庫・戦争文庫・時代劇文庫・ビジネス・思想・パソコン・実用・ビジュアルムックなどが集まっている。隅の方には行き場の無い硬めの本や箱入り文学本なども少量あり。当然ながらリサイクル古書店であるが、絶版文庫がチョロチョロしている。中にはプレミア値に近い値付けのものもあり。定価の半額が中心で高めな印象だが、単行本は安めなものが多い。何となくムラがあり、ちょっと不思議な値付けが行き渡っている。忍者一族のような名を持つ『カスミグループ』、その全貌はまだ見えて来ない。他にも店舗はあるのだろうか…?講談社現代新書「ニッポン発見記/池内紀」DAI-X出版「ラッキースターの探し方/蜷川実花」を購入。
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2010年07月27日

7/27東京・西荻窪 ねこの手書店


nekonote.jpg南口から『西荻南中央通り』につながる大通りへ。すぐのみずほ銀行脇の道を西に入り込み、またすぐのコンビニと自転車屋の間を南へ。するとこれまたすぐに、左手のマンション一階にお店が現れる。都内各所に散らばる、奇天烈な名ばかりの古本屋チェーン…サブカル系リサイクル古書店と呼んでいい、チェーン店のひとつである。軒の看板には、店名通りに猫の足型(この場合は手形と言うべきか…)や、はるき悦己風イラストに見えなくもない猫の後ろ姿、窓ガラスには多種多様過ぎる買取チラシたち。店頭には雑誌&漫画誌ラックが四台、三冊525円青年コミックの詰まったワゴンが二台置かれている。店内は明るく広く、“凸”が縦長になったカタチ。古本たちは、何故だか“凸”の外周路に集まっている。右端から入って、壁に沿ってぐる〜っと回ってくればOKなのである。ちなみに真ん中部分はコミックとなっている。右壁棚は、教育・児童文学・料理・実用・ビジネスと並び、途中から雰囲気が一変!パラフィンの掛かった哲学・思想・文化、そして宗教・幻想文学・海外文学・詩歌・江戸・日本文学・旅・紀行・美術・映画・大判ビジュアル本が並んでいる。向かいの通路棚は、表も裏も様々な雑誌で埋め尽くされている。入口前に猫本特集と、奥に音楽と写真関連本あり。最奥の飛び出した小部屋部分は、壁はぐるっと本棚で覆われ、真ん中に背中合わせの棚が一本置かれている。右壁に日本純文学文庫・海外純文学文庫・教養&学術系文庫・思想雑誌・新書、奥壁に近現代史・ノンフィクション文庫・スポーツ、左壁に女性実用・サブカル・タレントが収まっている。真ん中の棚には、雑誌&エッセイ文庫・女流作家文庫・時代劇文庫。そのまま左端通路に入り壁棚を眺めて行く。歴史・未文庫化525円単行本・ミステリ・ハーレクイン・最近刊本・揃い文庫・アンソロジー文庫・女流作家文庫・海外ミステリ&SF文庫、後はアダルトである。向かいの通路棚は、怪奇&伝奇小説文庫(「新青年」系の表示あり)・国内ミステリ文庫、そしてこちらもアダルトとなって行く。入口横のレジ下に、コミックと共に落語や動物本あり。棚造りは細やかで工夫があり、そして同時に相変わらずチェーン店共通の雰囲気も流れている。値段は普通〜高め。いい感じなんだけどな〜…何かこうもったいない気が…私はこのグループに一体何を求めているのだろうか…恐らくは場所ごとの個性と、もう一歩踏み込んだマニアックさなのだろう…。この系列も残すところ四店となった。ブツクサ言いつつも、地道にツアーして行きたい。朝日ソノラマ文庫「妖精作戦/笹本祐一」を購入。

最近、西荻窪で気になっているのが、北口側にある「夢幻書房」がシャッターを降ろしていること…むむ、一体どうしたと言うのだろうか?今後も注意を払って行くつもりである。
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2010年07月25日

7/25長野・茅野 古本屋ピープル


people.jpg週末に遠くに行くのが、クセになりつつある…我ながら恐ろしい症状…。本日は中央本線を遡る旅。八王子よりスーパーあずさの自由席に陣取り、およそ一時間四十分。ホームから駅舎に上がると、たくさんの登山客が行き場を求めている。一旦西口側の改札から出て東口へ。ガラス躯体の立派な駅舎がキラキラと輝き、新しいロータリーの真ん中には蒸気機関車が鎮座している。四方を山と雲と青い空に囲まれた街である。日射しは強いが風はサラッと涼しく、どこからか足下をドバドバと流れる水の音が聞こえてきたりする。ロータリーから北東にのびる『市役所通り』を前身。駅前を離れると、人の姿が途端に掻き消えた。そんな寂しい通りをテクテク歩いて行くと、市役所の前に『標高801m』と書かれた石碑。それを見ながら、市役所と楽器店の間の脇道に入り込む。そこを抜けると旧街道的な田舎道にぶつかるので、再び北東へ進む。『本町西交差点』を北に入ると、『歓迎 蓼科高原』のゲートと左に警察署。ちなみに観光地的雰囲気は、まだまだゼロである。『ビーナスライン』に出たならば、またもやしつこく北東へ。右手にガソリンスタンドとパチンコ屋が現れたら、その駐車場横にある家の並びの真ん中に、二階が銀色に迫り出した住宅兼店舗をようやく確認出来る。二階部分には大きな真っ赤な看板があり、店名と共に浮かび上がるのは宮澤賢治の黒いシルエット。少しだけ奥まった一階が店舗のようで、入口周りにはゴチャゴチャと棚やら雑多な物が積み上がっている。開店しているのかどうか一瞬不安になるが、下からドア越しに天井を透かし見ると、電気はしっかり点いている。ドアにそっと手を掛けると…おお、開いた。スチール棚が林立し、通路は狭く足元に本が積み上がる店内。入口左の安売り棚の向こうには、狭い帳場にハマり、パソコンを操作する店主の後ろ頭。それがクル〜リと振り向いたので、「こ、こんにちは」とかすれた声で挨拶する…頭は無言で元の位置へと戻って行った。店内はほぼ正方形で割と広く、壁際に本棚、そして縦に背中合わせのスチール棚集団が長めに五本並んでいる。見るからに手強そう…。右壁棚は歴史・郷土・民俗学から始まり、絵本・文化・社会・動物・山岳・古代史・ジャーナリズムなどを核に、ちょっとカオスな並びを見せて行く。このカオスな傾向は、後々あらゆる棚に頻出して行くことに。向かいは日本文学・詩歌・自然など。奥壁に映画・音楽・落語・文化・ビジュアル大判本。右から数えて第二通路は、環境・精神・心理学・海外文学・時代劇文庫・日本文学文庫・考古学。第三通路は官能文庫・雑学&ノンフィクション&エッセイ文庫・美術・民藝・建築・写真・書。第四通路は新書・カルトコミック・漫画評論・近現代史・絶版漫画・コミック・岩波文庫・探偵小説文庫。第五通路は奥が行き止まりになっており、アダルト・文学評論・長野&信州関連・ビジュアル本などが収まる。左端通路は、辞書・数学・箱入り復刻探偵小説・世界・文学・社会・戦争などなど。とにかく掴み切れない並びが多く、そこには文学・環境・社会・漫画評論などが多く混ざり込む。何が並んでいるか確信を得たいのならば、実際に棚の前に立つしかないのである。基本は硬めな雰囲気だが、ジャンルが多岐に渡り、コミックやアダルトもしっかりと押さえている。そして店内を地元のお客さんたちが、しっかりとウロウロしていた。値段は普通。この本、値段が付いてないなと思いつつ店主にその旨を聞くと、めんどくさそうに眼鏡を外し、裏の赤茶の見返しを確認。「900円って書いてあるよ」とボソリ。うわっ、ホントだ…すみません。そのまま購入の意志を告げると、店主はスックと立ち上がり精算体勢に入る。お笑いコンビ・オードリーの若林が大きくなったような人である。外に出るといつの間にか、大きな黒雲たちが頭上に出現している!見知らぬ土地で嵐に巻き込まれるのはゴメンである。早々に駅まで戻り、ホームに置かれた黒曜石の岩塊をツルツルと撫でながら電車を待つ。そこにグワァーンと大きな雷鳴!電車よ、早く来てくれっ!朝日新聞社「世紀末の一年/松山巖」を購入。
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2010年07月24日

7/24東京・早稲田 浅川書店


asakawa_shoten.jpg新大久保にて仕事に従事。スキを見て自転車に飛び乗り、ちょっとだけ北へ。目指すは割とご近所の早稲田古本街。ここならパッと見てパッと戻れるはず!さて、どこのお店をツアーしようかと、『馬場口交差点』から南側の歩道を惰性で東に下って行く。「古書 現世」を右に見てから『戸塚第一小学校入口』の信号を通過し、「岸書店」「さとし書房」…むっ?その次に何やら新しいお店…よし!ここにしよう。真新しいマンションの一階。エントランス右側に付属しているような小さなお店である。入口左上に金文字の店名看板、入口横にラック一台が置かれ、ムックや雑誌を並べている。中に入ると、新しいがちょっと暑く狭い店内。箱入りの本や括られた本が多いな…。両壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本、そして奥に帳場のシンプルコンパクトなカタチ。白髪のラフなファッションの店主が、団扇をパタパタと動かしている。左壁棚は、上部に横積みの文学全集、その下にも箱入り文学全集・箱入り日本文学・井上ひさしなど紐で括られた著作数冊・桃源社の伝奇&探偵小説・文学評論・詩歌・古典文学が並ぶ。向かいは海外文学がズラリ。と、この時本を持った若者を引き連れ「小父さん、値段付けてあげて」とおばさんが入店して来た…何だろう?知り合いのお店なのだろうか?右側通路は、壁棚に文学全集・江戸関連・哲学全集・哲学・思想・宗教・セレクト文学本。左の通路棚はガラガラで、ちくま文庫と講談社文芸文庫が少量・海外文学文庫少量・横積み「国文学」、そして奥に映画・シナリオ・戯曲・演劇棚。帳場の両脇にはセレクト本棚があり、仙花紙文学本・太宰治・植草甚一・佐木隆三・稲垣足穂・詩歌・幻想文学などが収まっている。箱入りの文学本がドッサリのお店で、重量感もドッシリ。値段は普通〜ちょい高である。店主に精算をお願いし表に出た後、付近を見渡し場所確認…ありゃ?同じ名前のお店が東側にある!これは…姉妹店なのか?だとしたら寄ってみなければ。こちらは木造モルタルの長屋式住宅兼店舗である。それなりに時を経ているようで、軒にはちょっとボロボロ気味の勘亭流文字看板。店頭には二冊100円文庫ワゴン・雑誌満載台車・箱入り文学本の山が、賑やかな並びを見せている。この賑やかさとバラエティーさから見て、こちらが本店と言うことか?…しかしこの浅はかな憶測は、後ほど簡単に覆されることに!左から中に入ると薄暗く天井の高い店内で、壁を造り付けの古い棚が覆い、真ん中にも背中合わせの棚…それにしても奥はほとんど暗闇である。左壁は先ほどのお店と同様の構成で、文学全集・箱入り文学本・文学評論・古典文学がズラリと重厚な並び。向かいは海外文学・美術少々・映画・演劇となっている。一旦お店の外に出て右側通路へ。おっ、こちらの通路半ばには、先ほどのおばさんが横向きに座っている。軽く会釈して右壁棚を眺める。歴史や思想関連が奥の方まで続いて行く。しかし奥の奥は棚が空き気味で、天井も剥がれてしまっている…。向かいは岩波文庫や新書が多く収まっている。段々とおばさんの方に近付いて行くと、「暗くてすいませんねぇ」と話し掛けられる。そして「電気が火事でダメになっちゃってねぇ〜」と衝撃の発言!「か、火事ですかっ?」「隣が火事になってねぇ。ウチも二階が延焼しちゃったのよ。で、容赦のない放水で本は全部水浸し」「で、でもそんな燃えたようには…」と私は思わず表に飛び出し、建物を見上げてみる。あっ、隣は空地で建物二階部分にネットが掛けられている!「本当だ。大変でしたね」「アタシもどうやって一階に下りたのか判らなくて。気絶して運ばれてね」「でも命に別状がなくて、ホントに良かったですね」「ホントに。今ここにある本は、木更津の倉庫にあったものなのよ。で、一軒向こうに同じ名前のお店があるんだけど、あそこが新しいお店なのよ」「そうなんですか、今行って来たばかりです」「そうなの、ありがとう」…と結構衝撃的な話を聞きながら、見つけた本をサッと差し出す。「すいません、これお幾らでしょうか?値段が無いんですよ」「あっ…そう。すいませんけど小父さんに聞いて来て。私じゃ判らないのよ」「そうですか、ではちょっと」と本を手に表へ出る。まだ精算していない古本を街路に持ち出すのは、何とも不思議な落ち着かない感じである。…なるほど、さっきの若者もこれと同シチュエーションだったのか!再び先ほどのお店に入り、事情を説明しながら値付けしてもらう。「500円で」「買います」と交渉成立。精算を済ませて再びさっきのお店へ…忙しいなぁ。通路のおばさんに「ありがとうございました」と声を掛ける。「いくらだったの?」「500円でした」「ありがとう」。おぉ!この古本の大敵である火と水に責められたお店に、再び隆盛が起こらんことを祈ります!…さて、意外に長時間の中抜けとなってしまった。急いで新大久保に戻らねば。金剛出版「辻潤/三島寛」弘文堂書房「草刈籠/木村素衛」を購入。
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2010年07月23日

7/23東京・白山 誠文堂書店


seibundo_hakusan.jpg『白山下方面』改札から地下道を抜けて地上へ。目の前には『旧白山通り』。路上では何やら小石川植物園に入れなかった人たちが殺気立っている…(翌日、世界最大の花・ショクダイオオコンニャクの開花を巡っての騒ぎと判明)。そこを南に進むと、すぐ『白山下交差点』となっており、大きな『白山通り』と合流している。交差点脇で歩いて来た『旧白山通り』と『白山通り』の間を見ると、『京華通り』と言う名を持つ商店街が目に入るので、ズイッと踏み込み道の先へ。50mほど進むと、左手に不穏な物の姿…あっ、前傾しているスチール棚!何とスピード感あふれる棚たち…しかしこの光景、どこかで見た覚えが…?古い二階建て店舗の軒には、大きな黄色の日除け。店頭には真ん中の出入口を挟み、左に三本・右に二本のスチール棚。その間隔は恐ろしく狭く、首を突っ込むのが関の山で、しかも熱気がこもっている始末。文庫・ノベルス・コミック・単行本が古い本も交え、大体53円で並んでいる。なのでついつい熱心に首を突っ込んでしまう。棚の脇ではポロシャツを着たオヤジさんが、ひたすら本のクリーニング中…何故この暑い中、わざわざ外で作業をしているのか?その答えは店内にあった。ほとんどが本の山やダンボールで埋め尽くされ、作業空間はゼロ。と言うことで屋外作業なのである。それにしてもこれは入店出来るのだろうか…真ん中の通路が割りと開けているようだが…。勇気を持って背後からオヤジさんに声を掛ける。「すいません」…作業を中断して立ち上がったオヤジさんに「あの〜、お店の中は見せていただけるんでしょうか?」。一瞬の戸惑いの表情。しかし店内に顔を向け、腕をスッと上げて一本の通路を指差した。「この、文庫のところだけなら…」と言い、二カッと笑顔。「ありがとうございます!失礼します」とお辞儀して店内へ。本を跨いで隙間に入り込んで行くと、そこは結構奥深い文庫通路。右には作家50音順日本文学文庫がズラリ。左は官能文庫・時代劇文庫・岩波文庫・ちくま文庫・中公文庫・朝日文庫・講談社学術文庫・海外文学文庫と続いて行く。絶版や忘れられた作家も並んでいるので見応えあり。汗まみれになって、文庫の背を眺めまくる幸せな時間。ちなみに棚下1/4は本の山で隠されている。う〜ん、向こう側の通路も見てみたい。値段は安め〜普通。選んだ本を手に、店内から店外に声を掛ける。「ありがとうございます」と、オヤジさんとともに店内に逆戻り。帳場に入るのかと思いきや、案の定入ることはなく、通路でケータイにて精算。少し安くしていただきました。ありがとうございます。本を受け取り、お互いに「ありがとうございます」と言いながら、二人とも外へ。ふぅ、と汗をぬぐってから、ふと日除け下の窓ガラスに目をやると、青いプレートを発見。そこには店名の下に「ブックステーション」と書かれており、続いて『駒込店・町屋店・十条店・東十条店』の文字!何と!ここは東京北部に勢力を伸ばす「ブックステーション」の本拠地であったか…!?あの前傾棚に見覚えがあるのも、致し方ないことであった…(2009/02/25・2010/01/13参照)。旺文社文庫「三木助歳時記/安藤鶴夫」ちくま文庫「びんぼう自慢/古今亭志ん生」講談社文庫「トキワ荘の青春/石ノ森章太郎」を購入。
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2010年07月22日

7/22神奈川・桜木町 古本ちかいち


chikaichi.jpg改札を出て、みなとみらいとは逆の東側に出ると、地下道への入口がポッカリ。近代的だがやけに薄暗い。昔は地下に古本屋があった『ぴおシティ』を横目に、『出口南1』から地上へ。そして交通量の激しい『平戸桜木道路』を南西へ進んで行く。すると『野毛二丁目』と野毛三丁目の信号間の右手に、巨大な白い複合施設『ちぇるる野毛』が現れる。上階は住居棟で、低層階と地下がショッピングモールとなっているようだ。おぉ!道路側壁面やビルの案内板に、しっかりと『古本』の文字を確認。地下一階に古本屋さんがあるのだな…やはりこの店名、地下一階にあるから「ちかいち」…。一階の入口から中に入り、エスカレーターで地下へ。するとそこは巨大な食品スーパーの世界。奥の方を覗き込んでも古本の姿は見えないので、左から南へ回り込んで行く。右には100円ショップが展開。反対側の上りエスカレーター前に出ると、南隅角にある新刊書店のようなお店を発見。パーテーションやガラスケースで仕切られた、ショッピングモール的店舗である。店周りに店名などは見当たらず、ほとんどが買取に関する貼紙で埋め尽くされている。ふ〜む、立地条件は独特であるが、リサイクル古書店の趣き…。通路に面してトレカを収めたガラスケース、店舗の右2/3はゲームやコミックが占めている。古本は左端の二通路と奥壁棚のみ。左端の通路壁際は、基本・二冊150円(値段無し本のみ)の文庫&新書棚からスタート。雑学・教養のちょっと古い本がメイン。続いて、ビジネス・経営・自己啓発・株・営業・政治・社会・スポーツ・趣味などの流れ。向かいはすべて女性向けコーナーとなっており、ガイド・ムック・エッセイ・生活・美容・実用などがズラリ。二番目の通路は、左に単行本を交え立体的なディスプレイの作家50音順日本文学文庫、右に歴史ムック・時代劇文庫・文学二冊150円文庫・海外文学文庫・ホラー怪談系文庫・日本文学文庫続きとなっている。文庫棚は絶版がチョロチョロしているので、高い集中力が必要である。奥壁にはミステリ&エンタメ・海外文学・ノベルス・BLノベルス・ラノベ・ティーンズ文庫が収まっている。リサイクル古書店ではあるが、文庫棚&二冊150円棚にはアンテナがピクリ。ちなみに二冊150円本を一冊のみでレジに出すと、80円で売ってくれます。値段は定価の1/3〜半額が主流。めっきり古本屋の少なくなった桜木町。地下一階でこれからも新たな勢力として、ぜひとも頑張っていただきたい。そしてもっと古い本も大いに売っていただきたい!集英社文庫「ぼくの草競馬/田村隆一」筑摩書房「アレグリアとは仕事はできない/津村記久子」を購入。
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2010年07月21日

7/21東京・荒川区で見た大甘な白昼夢一店!

甘〜い期待を胸に、昔の古書店地図を基にして荒川区を探索。あまり馴染みが無い土地こそ、詳しく歩いてみないと気が済まないのである…。まずは鶯谷に降り立ち、北口から『尾竹橋通り』を北へ。脇道にあるはずの、東日暮里の「石川書店」は見つからず。再び通りを進んで行くと、左手に「峯尾文泉堂」(2009/05/30参照)。おぉ、日除けが新しくなり店名までしっかりと!店頭棚から一冊抜き出して店内へ。迷わず奥へズンズン進むと、床に寝ていた白黒猫が私にハッと気付き、奥に隠れようかどうか迷っている…店主の「いらっしゃいませ」の声に勇気付けられたのか、私を見つめながらそのまま横になった…毛だらけで暑いからしょうがないね!新潮文庫「桑の実/鈴木三重吉」を購入。またまた通りを北進して行くと、右手に店名の判らぬリサイクル古書店を発見。


tokio_nippori.jpg●三河島「TOKIOブックチェーン 日暮里店」
日暮里店とあるが、駅は三河島が一番近いようだ。改札を出てガード下から『尾竹橋通り』を300mほど南下すると、左手に出現。ビルの一階で『古本』の幟が翻り、オレンジの日除けの下には多数のガチャガチャ。均一台などは見当たらない。涼しい店内に入ると、右手奥のレジに座る中年男性が、驚きの表情で「いらっしゃいませ」…そんなに珍しいのだろうか…。パッと見たところ、右手のゲーム関連・中央のコミック・奥のアダルトがメインのようである。古本は左手の入口側通路と、一本裏の通路に集まっている。入口側の棚には、廉価コミック・エッセイ・新書・ホビー雑誌・女性実用・ノベルス。向かいの通路棚は、棚上にミステリ&エンタメ、棚本体に日本文学文庫と時代劇文庫。左の壁棚に、ビジネス・文化・タレント・ラノベ・ティーンズ文庫が続く。通路棚の裏側に、ハーレクイン・海外文学文庫・雑学文庫と言う並び。ちょっと古い文庫も混ざり込むが、予想を超えない棚造りである。値段は安めで、定価399円以下→100円からスタートし、200円アップごとに50円プラスされるシステム。これはハードカバーにも適用されている。あっ、そのシステム表に店名が…「TOKIOブックチェーン」か。聞いたことないな。念のため、レジで精算時にレシートを貰うと、そこにも同じ店名が。果たして支店は一体何処に!?祥伝社ノン・ノベルス「俺が俺に殺されて/蒼井上鷹」を購入。

またもや炎天下の『尾竹橋通り』に出て北上。ガード下を抜けると、右手の「稲垣書店」(2009/10/26参照)はお休み。通り沿いのドライアイス工場が何とも涼しげ。が、働いてる人は汗だくでした…。『宮地交差点』で『明治通り』に入り東へ。そのまま町屋方面を目的地としながら、「星野書店」「堀田書店」「浅野書店」などを探してみるが、一店たりとも見つからず…そろそろ私の体力も終焉が近付いているようだ。「町屋の森の古本屋」(2010/05/28参照)にたどり着き、木陰にて蚊に刺されながら箱たちを覗き込む。講談社文庫「詩集 死の淵より/高見順」岩波新書「浮世絵/中井宗太郎」を購入。この後、京成本線沿いに新三河島まで移動し「鈴木書店」を探すが、やはり既に過去の幻か…。30度を超える昼間の下町を、『おぉ、こんな所に古本屋が!』と言う、大甘な古本屋白昼夢を抱いてさまよったが、やはり現実は厳しかったのだった…はぁ〜、さっさと帰って仕事します。
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2010年07月19日

7/19栃木・黒磯 白線文庫


hakusen_bunko.jpg病み上がりにとにかく遠くに行きたくて、宇都宮線で北上。終点の宇都宮駅で乗り換えさらに北へ。東京から二時間五十分で現地着。お尻どころか背中まで痛くなった。しかし映画「犬神家の一族」の、金田一耕助の旅程と同じと考えると、何やら感慨も深くなる。それにしても暑い、とてつもなく暑い。仮にこの地に避暑に来たとして、この暑さに迎えられたなら、激怒するのは必至であろう。それを考えると、ただ古本屋を求めて来た私は何たる幸せ者か。しかし暑いものは暑い。まるで温室の中にいるようである…。西口の松の木陰が涼しげなロータリー。しかし歩くべき街路は、すべて陽光に晒されまくり…。そんなロータリーから南に100mほど進み、寂れた『西通り商店街』に入る。真っ直ぐ西に進んで行く。『豊浦豊町交差点』を突き抜け、さらに寂しさが続く『中央商店街』に突入しても、迷わず進み続ける。途中の電柱に『レストランBAR 怪人二十面相』なる広告を発見。すぐに伝書鳩で明智せんせいに知らせたいところだが、本日の目的は古本屋。寄り道せずにさらに真っ直ぐ。ひとつ目の信号を過ぎて次の交差点に近付いて来ると、時間の停まった雰囲気が変わり、オシャレな今時のお店がポツポツ姿を現す。家具屋・カフェ・雑貨屋…そんなひとつのお店の前に、本を読む人のマークがある立看板を発見。矢印と共に『このまま直進 角の家。古本屋あります。』と書かれている。指示通りに進むと、交差点角右手前に、臙脂屋根の民家のようなお店に到着。壁に立て掛けられた板に小さな白い店名看板。礫の敷かれた前庭に入り、真ん中の出入口に近付くと、頭上に小さく点る玄関灯にも、店名が浮かび上がっている。中はキレイなコンクリ土間になっており、右に室内へのアプローチが展開して行く。その廊下のような場所に、素通しの本棚が設置されており、四×五の空間に、セレクト日本文学・随筆・エッセイ・民藝・旅・美術・図録・食・暮らし・ファッション・映画・演劇・建築・音楽・詩集などが、このお店の顔として血の通った並びを見せている。フムフムと眺めていると、近辺のオシャレ店経由で、流れるように女性客が入って来る…なるほど、キレイでセンスあるお店ならば『旅先で古本』と言うのも、ちゃんと若い女性の選択肢に入るのだな。仮にここに昔ながらの古本屋があったのなら、彼女たちは恐らく素通りするのだろう。要はパッケージングなのかなぁ、と病み上がりの熱っぽい脳でボヤボヤと考える。アプローチを抜けて、美しく張り替えられた木の床の上に上がり込む。入口側には庭に飛び出した小さな部屋があり、真ん中に児童文学・児童学習・復刻本・郷土本の置かれたテーブル、窓下に児童文学と絵本の棚、壁にはシンプルなラックが設置され、和・洋の絵本が飾られている。奥の部屋は、右窓際に一冊500円二冊800円三冊応相談の均一棚と、風通しの良い窓際棚に三冊ほどの本が等間隔に横積み中…虫干し中なのだろうか?それとも新たなディスプレイ法?右奥が帳場らしく、うら若き女性が整然と積まれた本の山と、静かにおっとりと格闘中。素通し棚脇には小さな机が置かれ、詩集や歌集が並んでいる。左奥の部屋に進むと素通し棚の裏側で、真ん中にビジュアル洋書や平野甲賀の装丁集が並ぶテーブル。栞のようなブックダーツなる物も置かれている。左奥に読書室への入口と、日本文学&海外文学の単行本&文庫本が並ぶ棚が、デンと置かれたオーディオ機器の上部に設置されている。冊数はそれほど多いわけではないが、洗練された趣味の良い棚造りが成されている。全体的にバランスが良いので、ちょっと偏った面もぜひ見てみたいものである。値段は普通。帳場にて精算すると「どこからいらしたんですか?」と聞かれる。「東京からです」と答えるが、さして驚かない。やはりお客は旅行者が多いのだろうか。「暑くてびっくりしますね。去年はもうちょっと涼しかったんですけど…」「そうですね…ここ盆地じゃないですよね?」と何故か諏訪盆地とごっちゃになった質問をしてしまう。イカン、頭がショートしかかっているようだ。「違うと思いますけど…ここ避暑地なんですけどね。山の方に行けばまだ涼しいんでしょうけど」と素晴らしい笑顔で本を渡していただく。ありがとうございます。外に出ると、目に入るのは屋根の上にムクムクと伸びる積乱雲たち。ふぅ、さすがに疲れたな。病み戻りの予感に長旅の疲労が重なり、もはや山の方に行く気力などあるわけもなく、私は古本屋さんを見たのみで東京へと帰還する。駅売店で『萩の月』にそっくりな『那須の月』を購入。これも中々美味しいのである。六月社「あまカラ/小島政二郎編」を購入。
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2010年07月18日

7/18東京・高円寺 本の楽市


honnorakuichi.jpg夏風邪をひいてしまい、昨日は一日ダウン。暑過ぎるため、この身体の熱気が風邪によるものなのか、気候によるものなのか判別不能…。そして今日、割と体調が回復したので、どこかにツアーに行かなければ、と思い始める。さりとて遠出はあまり好ましくない…そう言えば先日「高円寺書林」でイベントのチラシを貰ったな…しばらく周囲を探してみるが、まったく見つかる気配ナシ。確か場所は『座・高円寺』。とにかく行ってみるか、と元気なフリをして自転車でヨロヨロと街路に飛び出す。外はまるで、太陽が二つあるかのような、強いコントラスト。体力がザクザクと削られて行く…。駅北口から、そのまま高架沿いの道を東へ。平坦なようで、実は緩やかな坂になっているこの通りの底にたどり着き、再び上がり始めた左手に、そのおかしな建物がある。茶色いスチール鋼が天幕を形作った、伊藤豊雄建築の劇場である。電車から見るたびに『あの屋根に上がってみたい』と思わせる、構造力学の進歩の賜物なのである。左下の出入口から中へ入ると、薄暗いが活気のあるエントランスホール。赤茶けたホールに浮かび上がる丸窓と、降り注ぐ丸い照明が印象的である。入ってすぐの場所に、縦に長机が十数個組み合わされ、市場を形成している。絵本(洋物多し)・洋絵本・「こどものとも」・児童文学・児童入門書(野球多し)・児童文学評論・紀行・雑貨・美術・「暮らしの手帖」・生活・古雑貨・新品紙雑貨・ミニコミなど。テーブル下には均一箱もあり。絵本&児童文学がメインで、群がっているのも子供とお母さんばかり。端のテーブルでは『絵本の交換会』も行われている。ちょっと小ぶりな市ではあるが、子供の時にこんな建物の中で、こんなに絵本が見られるのはうらやましいぞ!そして子供たちは腰ぐらいの高さしかないくせに、動きが素早く神出鬼没なので(視角の外からドウッと飛び込んで来る)、視線を足元に落としぶつからぬよう最新の注意を払うべし!奥のレジで改めてイベントのチラシを手にする。なるほど、十店が交代制で出品しているのか。期間は十日だが、明日がもはや千秋楽。とか何とかやっていると、何やらスチールカメラやテレビカメラが入り始めている。騒がしくなる前にスゥ〜ッと外へ。再びの灼熱。体力を使い切る前に、何とか家にたどり着けるよう自転車をギコギコ。あぁ、明日はもっと遠くまで行きたい…。にわとり文庫にて角川選書「賢治随聞/関登久也」を購入。
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2010年07月16日

7/16千葉・木更津金田IC 街の古本屋さん


machinofuruhonyasan.jpg東京駅八重洲口から京成高速バスに乗り込んで、木更津方面へ。目指すは『アクアライン』を渡り切った所にある、『木更津金田バスターミナル』。その周りは広大な水田ばかりで、隣に『アクアわくわく市場』と言う施設を有するのみ。ところが!その市場内に古本屋さんがあると言うのだっ!一体どんな状態なんだ…と胸をムダにときめかせながら、車中の人。電車では、内房線の『袖ヶ浦』『巌根』が近いのだが、それでも二キロ以上離れてしまっている。海の中と海の上を走り、およそ50分で目的地に到着。降車した場所からは、青い鉄骨のゲートを正面にし、簡素な同形状のプレハブ小屋が並ぶ、整備された闇市のような市場が見えている。その周囲を取り囲みはためく幟たち…『定食』『あなご』『お食事』『古本』…!げえっ!本当にある!それにしても、何と見事にアウェー過ぎる状況。ここまで古本屋さんと言う職種が浮き上がっているのを見たことが無い。案内板でも各店舗は、水産物・農産物・特産品・飲食・自販機に色分けされているのだが、古本屋さんは“白”で自販機に分類されてしまっている…あぁ、古本の神よ!案内板に従い、トタンと葦が頭上を覆う左端通路の奥に進む。ほとんどのお店がシャッターを閉ざしており、非常に閑散としている。しかし今日は平日。週末や休日こそ、お店がこぞって開店し、たくさんのお客がお店と通路のテーブルを埋めるのであろう…おぉ、あった!目指すお店はその薄暗い通路に、明らかに場違いな姿を浮かび上がらせている。…スゲェ。軒に手作りな店名看板、店頭左側には店名の幟とビジュアルムック・児童文学棚。右側は、プラケースやダンボール10箱ほどで構成された、ナナメの店頭棚。そこには100均文庫・新書・コミック・廉価コミック・漫画雑誌。文庫にはちょっと古い70年代もあり。中に入ると蒸し暑く狭い店内。右側に帳場があり、Tシャツ姿の青年がケータイを操作中。入って来た私を見て、ちょっと特徴のあるハイキーな声で「いらっしゃいませ」。壁には手塚治虫の下描き原稿のコピーや、矢口高雄・永井豪の色紙が飾られ、『サイン本あります』と書かれている。奥の壁窓際に本棚が一本と、真ん中に背中合わせの棚が横向きに一本。前後通路の左奥に小さな棚が一本ずつ。小棚と真ん中の棚はすべてコミックなので、迷うことなく奥の棚前へ。最近刊日本文学と日本文学文庫がメインで、海外文学文庫と雑学文庫が少々。リサイクル古書店ではあるが、棚には量が少ないながらも、多少趣味性が流れ出している。値段は安め。とにもかくにも、このアウェーと言うか、頓珍漢な四面楚歌状態に感動!また何でここにお店を開こうと思ったのだろうか?そしてこの場所で『街の古本屋さん』と言う名で営業していることも、非常に気になるところである…やはり『市場の古本屋さん』が…。休日に賑わっている環境で訪れれば、また違った印象を持つのであろうが…それにしても今は、ここはまるでこの世の果て…何て格好良いんだっ!新潮選書「テレビ番外地/石光勝」幻冬舎文庫「波の上の甲虫/いとうせいこう」を購入。
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2010年07月15日

7/15東京・祖師ヶ谷大蔵 ツヅキ堂書店 祖師ヶ谷店


tsuzukido_soshigaya.jpg駅北側の「田久保書店」は、やはり今日も営業していない…このシャッターが開くことはもうないのだろうか。希望を失いながら、駅下を潜って南側へ。そのまま交差点を渡って『ウルトラマン商店街』へ。!…が、外灯がウルトラマンとバルタン星人!夕焼け空に浮き上がる前衛的な外灯を眺めながら、さらに南へ。「文成堂書店」(2008/10/30参照。お店の前に立つと『一週間ほど休みます』の貼紙が!)手前の、二本目の脇道を東へ。その先には、すでに派手目な店舗が見えている。ツヅキ堂・支店のひとつである。しかしここは中々大きい!横に大きい!前面の最上部には横長の看板があり、ジャングルの蔦のような無数の電飾が垂れ下がっている。その下にはお店のシンボルカラーの黄色い日除け、軒下には『面白本』の黄色い提灯。右の広大な壁棚には100均コミック、左側にはノベルス・文庫・単行本がドッサリ並ぶ。その前には休憩用のベンチ。入口脇には絵本&児童文学のラックあり。中に入ると、手前が横長なフロアで、奥に一段高くなったスペースがある。入口右横にレジ、左横にプレミア漫画などの飾られたガラスケースがあり、壁はほぼ本棚。手前フロア左側には横向きの背中合わせの棚が二本あり、壁棚も含めコミックがズラリと並んでいる。奥に古い児童書・絵本・婦人雑誌が少量と、ビデオ棚あり。中央から右側にかけては、縦に背中合わせの棚が二本。真ん中の棚には美術・美術雑誌・大量の美術図録、その裏には映画・落語・植草甚一・小沢昭一・音楽・歌謡タレント。右側の棚にはガイド・女性実用・エッセイ・ムックが並び、裏側はウルトラ関連のソフビ人形が売り物として勢揃い!ムックや資料関連も少々並び、嬉しい『ウルトラな街』ならではの棚となっている。隣には何故か駄菓子が並び、これはレジ周りまで波及している。一段高くなった奥のフロアは、右端が独立したアダルト通路で、真ん中に“コ”の字に壁棚が並び、縦並びの三本の背中合わせの棚を内包する。左側の壁棚は315円均一単行本が並ぶ掘り出し物コーナー。小説から専門書まで、結構古い本も多く、楽しめる棚となっている。端には壁に飾られた「Wonderland」や「猟奇」など、一クセ二クセな雑誌たち。奥壁は、上部に箱入り文学本をドシリと備え、文学評論・評伝・幻想文学・宗教・哲学・思想・戦争・海外文学・実用系雑本棚・2009〜2010年本の棚となっている。右壁は美少女コミック・音楽・CDが収まる。真ん中の棚は、左から少女コミック・歴史・時代劇文庫・戦争文庫、海外文学文庫・教養系文庫・絶版文庫・新書・ミステリ&エンタメ・日本文学文庫(古い作家も織り交ぜ)、写真関連・写真集となっている。棚脇棚に、アニメ&コミックムック・SFが並ぶ。キレイな棚造りが気持ち良いお店。本の量も多く、古い本も目に付く。特に充実と言う訳ではないが、ウルトラ棚があるのはいいことである。値段はちょい安〜ちょい高。二冊選びレジにて精算。とここで気付いたことがひとつ。このお店、日除けやレシートは「祖師ヶ谷店」(祖師谷店の表示もあり)なのだが、店員さんのエプロンの縫い取りやサービス券には「祖師谷大蔵店」とある…果たしてどちらが正しいのか…“ヶ”は入るのか入らないのか…。なんだか決めるのは大変そうなので、いっそのこと商店街に便乗して「ウルトラ店」にっ!おぉ、これは良い気がする。旺文社文庫「花筺・光る道/檀一雄」ぺりかん社「フォトグラファーになるには/飯沢耕太郎・山内宏泰」を購入。
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2010年07月14日

7/14東京・吉祥寺 COCONUTS DISK KICHIJOJI


coconuts_kichijyoji.jpg自転車に乗り、打ち合わせ場所の吉祥寺へ。『それではよろしく』と仕事を済ませ、駅の南口から『井の頭通り』を西進。中央線高架下を潜り抜けて、南側歩道をさらに西へ。150mほどで、信号脇の横道入口に濃緑の立看板。基本、中古レコード&CD屋さんなのである。しかし古本も売っているはずなのである!高架に向かって短い坂をシュッと下ると、左手マンションの一階に立派なお店が現れる。駐車場横には、緑に包まれかけた大きな緑の看板。その駐車場の向こうに、一階のウィンドウが広がっている。どうやらお店は極めて浅い半地下のようだ。足元の安売りCDを眺めてから、右側入口へのアプローチを進む。ドアを引くと、身に降りかかる大きめな音楽。階段を数段下って半地下の店内。オシャレで爽やかで開放感がある。…湘南のレストラン…いや、アメリカ西海岸的なお店…と言うかとにかく“海岸”な感じである。“L”字型の店内は、入口左横にDJブース兼レジ、正面左奥にレコードエリア、右側がCDエリアとなっている。おっ、CDエリアの左端壁際に古本の並ぶ棚を発見。しかし一段のみで、みうらじゅん・ロックムック・ミュージシャンエッセイ・峯田和伸などが並んでいる。ここまで来た所で、棚の向こうに隠れていた、右奥のテーブル上に並んだ古本が目に入った。そしてその前に一本の本棚も確認!CDやレコードに目もくれずスタスタ近付くと、テーブルには短編集コミック・「赤めだか」・「色即ぜねれいしょん」・カルチャー雑誌など。本棚には結構多めに本が詰まり、二重になっているところもある。キレイなお店の中で。ここだけが少し無秩序…。コミック・寺山修司・ビートルズ関連・音楽雑誌・音楽ムック・カルチャー雑誌・音楽評論&評伝・映画・ATGムック・探偵小説文庫などなど…ちょっと面白い棚ではあるなぁ。普通は音楽一本槍になりそうなものだが、中々趣味性がむき出しになっており、本を結構読んでいる音楽好きの若者の本棚を見る思いである。滲み具合に喜びあり!見に来た甲斐があったなぁ。値段は普通〜ちょい高。良く見るとCDも細やかな並びを見せ、ちゃんと音楽を文化として捉えた棚造り…あっ!ROOFのCD!再発されてたのか。渋谷系が爆発する寸前の、大好きだった過渡期のバンドである。懐かし過ぎるので購入することに。ちなみにこのお店は支店のひとつで、池袋・江古田・代々木にもお店がある。なので、古本があるかどうかいずれ確かめに行くつもりである。文藝春秋「映画覚書vol.1/阿部和重」ポニーキャニオン「OUT OF BLUE/ROOF」を購入。

この後、西荻窪に移動し「古書 興居島屋」(2008/09/12参照)に立ち寄る。ここは7/15に一旦閉店し、改めて八月中旬に「なずな屋」と名を変えて、同じ場所にオープンするとのこと。色んなことが微かに変わるそうなので、今日のこの興居島屋さんを目に焼き付け、新規開店の暁には改めてツアーするつもりである。講談社文庫「逢わば見ばや/出久根達郎」角川文庫「ヴェネツィアに死す/トーマス・マン」を購入。
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7/13埼玉・新所沢 土筆書房


tsukushi.jpg駅東口を出ると、小さくまとまった箱庭性の高いロータリー。お店が何処にあるか良く判らないので、とにかく駅の近くをうろつくことにする。まずはロータリー南側から線路沿いにのびる『パイン通り』へ…何か覚えのある名前だなぁ、と考えると、ここは「やよい書房」(2009/10/27参照)に続く道だと言うことに思い当たる。そうかそうかと首肯しながら、THE裏通りな道をちょっと進むと、もう右手に目印のお店が見えていた。「早稲田書房」と言う名の新刊書店である。前面タイル張りの古いビルは、『これが古本屋さんだったら…』と思わせるほど素敵なボロさなのである。今日の目的はここの地階。雑貨などと共に古本が売られていると言うのだが…。一階は間違いなく街の新刊書店である。ビルの右端に地下への階段を発見。入口の周囲には雑貨屋の看板しか出ていない。中に入って階段上に立つと、おぉ!古本棚がある。足元に『一箱古本市』と大書された50均文庫木箱と、壁際に新書やハヤカワSF文庫が並ぶ棚が一本…背後は一階の新刊書店が素透し。どうやらここは元々一階とつながっていたようだ。表の『2階売場』の表示から推測すると、地階も元々「早稲田書房」だったのかもしれない。明るく、雑貨・人形・古着の並ぶ階段を下りる。雑貨の合間に児童文学や装丁の美しい本が飾られている。かなり広めの地下室は、ほとんどが雑貨と古着で飾り立てられている。オシャレとは微妙に異なる、年齢層の高いインディーズな世界である。目指す本棚は右壁に張り付いていた。棚前の和風ミッドセンチュリーな応接セットに腰掛けたご婦人が、「いらっしゃいませ」とか細い声。何となく頭を下げた風にして棚に近付くと、ご婦人は遠慮したのか、入口横のレジへ移動してしまった。すみません…。本が並んでいる壁棚は四本。さらに一本レジに食い込むカタチでディスプレイ棚。棚の真ん中辺りに、枝をナナメにカットしたミニ看板が下がり、「古書 土筆」と書かれている。ジャンルは日本文学・ノンフィクション・ビジュアルムック・写真関連・宗教・エッセイ・美術・歴史・武蔵野・文庫・カラーブックスなどが、ちょっとかカオス的に整列。小沢昭一・椎名誠・別役実・小林信彦・開高健・赤瀬川原平・荒木経惟が目立っている。少し古めな本がほとんどで、値段は普通〜ちょい高。最近は新刊書店が古本を扱うことも増えているとはいえ、それでもこのお店の状況は中々不思議である。もう少し古本のスペースが増えるといいのに、と勝手なことを思い地上へ。そう言えば新所沢には、まだ訪ねるべきお店が東西に二店…しかし今日はこれで退散。気合を入れてまた来ます。集英社新書「武蔵野ものがたり/三浦朱門」集英社文庫「異国トーキョー漂流記/高野秀行」を購入。
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2010年07月12日

7/12東京・神保町 書肆ひぐらし


syoshi_higurashi.jpg『駿河台下交差点』から『靖国通り』を北西へ。そのまま『錦華通り』に突入して北へ。「とかち書房」を通り過ぎ、二本目の脇道であるコインパーキング前の小さな通りを西へ。するとワンブロック先の進むべき道に、妙な物…。通りの上にたわんだブルーシートが覆い被さっている…。左手建物の軒に括られたブルーシートが、紐を通され向かいの電柱につながれている…大胆な事を。このブルーシートの下に、目指すお店が青く染まってうずくまっていた。う〜ん…神保町にこのようなビジュアルの、ちょっと逸脱したお店があるのは嬉しいことである。出入口の上部にローマ字店名プレートを発見。店頭には二本のスチール店頭棚があるが、左は空っぽ。右に括られたコミック・思想・日本文学・近現代史などが並んでいる。仕入れ本ダンボール背後の棚下部には、缶ビールの空き缶や灰皿…夜な夜なここで酒盛りがっ!?傘を入口脇に置き、入口前に立つ。横積み本タワーが迫り雑然としている…『これは入っていいのだろうか?』が第一印象。しかし賽はすでに投げられているのだっ!と中に上がり込む。本に囲まれ、お店の真ん中に座る店主が、ポカンと顔を上げる。瞬間その表情にたじろぐが、中にズイッと入り込む。こちらを再び見上げる店主。痩せぎすの白シャツ白髪の店主で、下駄が似合う文学者のような風情である。さらに中へ…しかしもう進めない!まだ一メートルも入っていないのだが、これ以上奥へ入り込めない!仕方なく右壁の棚に視線を移すと、「何か…お探しですか?」と声を掛けられる。まぁしょうがない。見知らぬ男が、棚をほとんど見ることの出来ないお店に入って来たのだから。緊張しながらいつものように「特に何か、と言うわけではないんですが…見せていただいてもよろしいですか?」「あっ。それは大丈夫ですが…でも見せるって言ってもこれじゃあね」と自虐的返答。…まぁ、確かに。縦長の小さな店舗は両壁が本棚、そして真ん中にデンと置かれた机と、その周囲の小スペース以外は、すべて横積み本タワーやダンボールで占領されている。だから棚自体も上部の1/3ぐらいしか見ることが出来ない。そして私は動けない。出来るのは首を回すことくらい。確認可能な近くの棚を見てみると、日本文学(小説・文学評論)が中心で、谷崎潤一郎・三島由紀夫・中野重治・埴谷雄高・石和鷹・伝奇小説文庫など…奥には文庫の姿も見えている。しかしこれではほとんど何も判らず、まさしく氷山の一角のみを見る思いなのである。それでも一冊の本を棚から引き出してみると、「ぁあっ〜あ、イナガキタルホですか…最近入った『ユリイカ』の特集本がありますが、すでにお持ちですか?」…むっ、行動はしっかりとチェックされていた。「あ、ハイ、持ってます」「そうですか…しかし確かもう一冊…」とつぶやきながら、本の山をを動かしダンボールを開け、しばし捜索活動に没頭。そしてようやく取り出したのは「足穂拾遺物語」。「あっ、持ってます。すみません…」と、掘り出した労苦を目にしていたので、ついつい申し訳ない気持ちになってしまう。店主は「そうですか」と苦笑いしながら、そのまま取り出した本たちを棚に並べて行く。それにしても丁寧で物腰の柔らかな店主さんである。結局先ほどの本を買うことにして、「これをいただけますか」と差し出す。しかし値段は書かれていなかった。パラパラッと本をめくり、「500円でいかがでしょうか?」「大丈夫です」「ありがとうございます」と交渉成立。店主は背後の雑然とした様々な物の山から、一枚の水色のクシャクシャの紙を見つけ出し、本を梱包し始める。ムフフフ、素晴らしい光景ではないか。そして予想外に横に開いた引き出しから、名刺を取り出し手渡してくれた。ありがとうございます。ついでに向かいにある「美術倶楽部ひぐらし」について聞いてみた。今は金子国義のお弟子さんが関わっているらしく、時々ちゃんと開店しているとのこと。ちなみに私はいつも閉まっているところしか見ていないので、タイミングが悪いと言うことなのだろう。店主にお礼を言いお店の外へ。こう言うお店は店主とコミュニケーションをして、本なり情報なりを手に入れるのだな、と何となくひとつ勉強した気分。シートの下から外に出て傘を開く。界隈の似たようなお店を眺め、本の街の懐の深さを感じながら帰り道へ。六興出版「虚空 稲垣足穂/折目博子」を購入。
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2010年07月10日

7/10茨城・土浦 れんが堂書店


rengado.jpg日暮里から常磐線に乗り、およそ一時間。そろそろお尻が痛くなってきた頃に駅に到着。東側にはたくさんのコンテナ。西口から外に出ると空中広場。そこには立ち入らず、すぐに北側の階段を下りてロータリーの端に立つ。風の強い街である。そのまま北側に見える、歓楽ビルと銀行の間の道に入り込み、より強い風に晒されながら北へ。ビルとビルの間、左手に現れた一本目の脇道を西へ…このまま進んでもただのビルの裏手ではないか、と言うような道である。途中、駐車場で流れ出たように寝そべる猫にちょっかいを出す。「ニャァ」と一声上げるが、尻尾も動かさぬ体たらく…。奥で南に曲がりこむ道にさらに分け入る。すると右手の建物に『古書』の文字が!周りはマンション敷地や駐車場で開けているのだが、判り難い脇道でしかたどり着けないところが格好良い。土浦ビル街のエアポケットなのである。住宅の一階が店舗となっているようで、軒には落ち着いた配色のプラ板電灯看板。店頭には大小様々な台車が立て掛けられている。窓ガラスには土浦の空撮写真と、ちょっと唐突な感のあるガンダム系のポスターが貼られている。店内に踏み込むと、古い棚に古い本がズラリ…しかしそれはお店半分の光景。目の前に立つひとりの若者は、入口左横の帳場に立つ店主と、興奮気味に立ち話中。二人とも私に向かい「いらっしゃいませ」と声を掛ける。むむむ…帳場の周囲と左半分は、完全にカードショップの様相を呈している…何てこった。真ん中の棚を境に、右壁棚と奥壁棚に古本が続いて行く。迷わず右側通路を選択する!入口右横には郷土出版の『ふるさと文庫』(新書サイズ)が並び、そのまま右壁に茨城・水戸・土浦関連・写真技術・風俗・海外文学・宗教・戦争・詩歌などが続く。ここは古い戦前の本が多い。下には未整理本や古道具類と共に、社会・文学・エッセイ・新書など。向かいは上部にノンフィクション・実用・文化・社会が収まり、下に時代劇文庫・日本文学文庫が並ぶ。古い雑誌や紙物などもあり。右壁奥には、ビジュアル大判本・美術図録・作品集がズラリ。奥壁に民俗学・古典文学・郷土・文学評論・岩波文庫・日本純文学文庫が並び、向かいの棚脇棚に新書が集まっている。奥の通路はかなり細い上、棚に鉄道の路線図や列車の行き先板などが多数立て掛けられている。これらが売り物かどうかは不明である。注意してそっと動かし、裏の棚をそっと見る…。古い本も多く見応えはあるが、もはや主流は古本では無い、と言う感じである。次々と来るお客さんのお目当ては、やはりカード。が、決して古本が蔑ろにされているわけではないので、むしろこれだけのスペースを確保していることに感謝すべきか…。値段は安め〜普通。中央公論社「犬/阿部知二 他」を購入。この後、さらに西側裏通りのお店や、亀城公園近くのお店に向かってみる。しかしすでにお店の姿は無く、遺跡すらも見当たらない…両店共、古い本が並ぶお店と言うことだったが…。こうなると「れんが堂」さんのカード販売は、正解なのかもしれない…。これもまた一つの生き残るためのカタチなのだろう。

帰りがてら駅の改札には入らず、東口へ抜けて土浦港を目指す。ちょっとでも霞ヶ浦を見たくて、東に向かってヒタヒタ進む。すると空がサッと開け、ヨットのマストが林立する景色。水辺の遊歩道を進み、さらに景色が開ける港の突端を目指す。そこは、雲が強い風で吹き流されている青い空と、匂いのしない緑灰色の水が、奥へ奥へと広がりながらのびて行く静かな世界。ここからは、土浦港に到る入り江の一部しか見えていないのだが、それでも海のように広い。しばし古本のことを忘れたフリをして、釣り人たちとタプタプ小さく波打つ水面を眺めて、ボケ〜〜ッ…。
posted by tokusan at 22:30| Comment(4) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

7/9神奈川・二俣川 古本 友書房


tomo_shobo.jpg2010/03/22に訪れた二俣川…お店は跡形も無い、と報告したが、それは私の完全なるミスであった。お店は訪ねた場所とは別の場所に、しっかりと存在していた!携帯の地図で見るだけではなく、表記された住所を訪ねなければイカンな…そう学んだ梅雨の一日である…。駅北口を出て空中歩廊を進みつつ、すぐ北に見える『長崎屋』を目指す。ビルの右脇二階部分、『四季彩通り』と名付けられた通路を突き抜ける。するとそこは『長崎屋』の裏手。階段を下り、建物に沿ってそのまま西へ。すると道の右手、建物の端の向かいに、簡素なプレハブ風平屋がポツン。その平屋を縦半分に割り、右が焼肉屋、左が探し求めていた古本屋となっている!…し、シブい…。しかも土地に多少の傾斜があるので、右店と左店の高さが少々異なっている。軒には緑の日除けがあり、正面から左側壁まで続いている。誘われるように横に回り込むと、壁には店名看板文字と、優雅に滑空するカモメの絵。店頭にはビニールの掛かった50均ワゴンがあるが、ほとんどがコミックである。中に入ると想像通りの縦長で、かなり雑然としている。棚下や通路に多数の横積み本あり。右壁際は壁棚+奥に本に囲まれた帳場。左壁際は壁棚+奥は下部がラック、そして入口近くにはワゴンと横向き背中合わせの棚が一本。ほぼ通路のようなフロアの真ん中にも100均文庫ワゴンが置かれている。右壁はコミックが並び、奥の100均文庫棚に海外文学文庫・日本文学文庫・時代劇文庫が詰まっている。入口左横ワゴンは、100均単行本が二段に積み重なっている。横向き棚にはハーレクイン・ノベルス・新書が収まり、奥の壁棚にカオス&雑本的な文学・文化・将棋・馬・美術・歴史・横浜関連、そして日本文学文庫&時代劇文庫(新しめ中心)・岩波&ちくまを中心に教養系文庫(ここは古めの本あり)、下部のラックにアダルト雑誌、最奥棚に文学評論や心理学などの箱入り本、と言うような流れになっている。雑本的なお店で棚も少ないが、新刊と古い本共に、時たまキラリと光る本が並んでいたりする。…侮り切れないちょっと油断大敵なお店である。値段は安め〜普通。奥に踏み込めば踏み込むほど、店主との距離が異様に近くなるので、かなり緊張することになる…。ちょっと迷って一冊を選び、くるっとターンして「すいません」と声を出す。その時、初めて店主の人相を確認。ジャンパーを両肩に羽織り、「課長島耕作」を半笑いで検品中…うぉぉぅう?この人は…む、室田日出男にそっくりじゃないかっ!“リップ・ヴァン・ウィンクル”の話をしてあげたくなるほど似ているっ!その人相、頭髪の感じや白い髭の具合、そしてあの骨格までも…こ、こんなところでピラニア軍団!?この人は間違いなく室田日出男にとっての、『世の中には自分にそっくりな人が三人いる』の中の一人に違いない!勝手に断言出来る!ちょっとドキドキしながら精算してもらう。「すいません、いただきま〜す」と割と高めな声で、軽い感じでお金を受け取る姿も、もはや私には室田日出男の演技にしか見えないのだ。あぁ…お店よりこの店主の方が気になってしょうがない…。秋山書房「よこはまの橋・人・風土/小寺篤」を購入。
posted by tokusan at 18:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月08日

7/8東京・高円寺 茶房 高円寺書林


koenji_shorin.jpg駅北口を出て、『純情商店街』から一本西寄りの『こうしん通り』を北へ。今日の目標は「信愛書店」と「高円寺文庫センター」の系列店である。その「高円寺文庫センター」を通り過ぎ、「DORAMA」と「庚申文化会館」の間の横道を西へ。横道入口の電柱下には、しっかりお店へと誘導する立看板。道を進むとすぐ右手に、オープンのウッドデッキを備えたお店が現れる。う〜ん、苦手な店構えである…本当に古本は売っているのだろうか…?しかし入口に近付くと、「信愛書店」と同じく「ふるほん文庫やさん」のポスター。よしっ!と気合を入れて店内へ。そこは木を素材にした空間で、右がカフェスペース、左が雑貨や本のスペースとなっている。先客は制服姿の女子高生とカメラを持ったオジサンのコンビ…怪しいなぁ。取りあえずはお店の人から何も言われない…と言うことは本を見るだけでもOKなのだな。ちょっとホッとして左壁の棚に張り付く。う〜ん、何か新刊ばっかりだなぁ…児童文学・絵本・料理・植物・東欧・紀行・尾崎翠などなど、女子に傾いた本がズラズラと並ぶ。一瞬嫌な予感が走るが、真ん中辺りにようやく古本が出現。「paradis」の値段票が付いたものと、値段が書かれた付箋が貼られたものの二種があるようだ。海外児童文学・猫の本・浅草・風俗・日本文学・新書・文学文庫・松井今朝子・小川洋子・梨木香歩など。こちらにもだいぶ新刊が混ざり込んでいる。カフェの一部で、ちょっとテーマを絞り込んだ古本が並んでいる。その量は少なめで、どちらかと言うと新刊の棚の方が魅力的なのである。ミニコミのラックもあり。値段は安め〜普通。喫茶スペースには閲覧用の古本もあり。古本で旺文社文庫「銀座十二章/池田弥三郎」、新刊で紅梅堂「書肆ユリイカの本/田中栞」を購入。

西日の強い路上に出る。やはり古本魂が少々不完全燃焼。『こうしん通り』を下りに下り、高架下の「都丸書店」安売り壁棚へ。目を血走らせて、棚の表面を右から左になぞって行く。結果、角川新書「萩原朔太郎/藤原定」博文館「新青年 昭和九年十二月号」を購入。「新青年」を買ったのは生まれて初めてで、何たって300円!「黒死館殺人事件」の最終回、中村進治郎のファッションコラム「ヴォガンヴォグ」、乾信一郎の「阿呆宮」など、伝説たちにとにかく感動!76年前の雑誌がこの手に乗っているとは…冷静に考えると本当に不思議な状況である。古本ってやっぱりスゲェなぁ…ハッ!「都丸書店」もいい加減ツアーしないといけないな…。
posted by tokusan at 22:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする