2011年04月30日

4/30富山・高岡 文明堂書店

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仕事の都合に乗っかって、そこから遥か遠くへ流れ流れて富山県。去年の12月以来…と言うか、こんなに早くこの土地を再訪するとは思わなかったな…。高岡は富山のちょっと西にある都市である。正面口から外に出ると、路面電車の駅もある昭和四十年代な地方都市のロータリー。うっとり見とれる間も無く、駅と直結するようにある『高岡ステーションデパート駅前地下入口』に深く潜り込む。地下世界も、地上同様ノスタルジックな状態である。北の高岡大仏方面へ進み、『C2出口』から地上に出ると、歩道にプラ製屋根の架かる『末広町通り』に出る。お祭りの準備のためか、大量の屋台が組み上がる脇を擦り抜けるように北へ。300mほど進むと『末広町交差点』に差し掛かり、東にも歩道プラ屋根が続いて行く。その下をそのまま東に進むと、途中から薄暗いアーケード商店街『御旅屋通り』に入ることとなる。少しうねりつつ、地方アーケード街を楽しみながら、さらに東へ。すると、アーケードが途切れる左手手前に、屋根から下がる『古書』の文字がある看板を発見。おぉ、古い擬洋風商店建築である。そしてお店の名前を見て、単純にカステラを連想…。軒のタイル部分には赤い看板文字が並び、店内正面両脇にも、店名と『読書は精神の糧』とある、縦看板が確認出来る。店頭には木箱ワゴンが三台、ダンボール一箱、屋根付きワゴンが展開し、時代劇文庫・時代小説・一般文庫・「太陽」・雑誌・松本清張全集が並んでいる。サッシ戸を開けて中に入ると、古い古いお家の匂いがプンと鼻をつき、ラジオからは地方放送が流れている。店内はシンプルな二通路式で、壁際は下に平台付きの本棚、真ん中に背中合わせの棚が一本あり、入口側に大判豪華本ディスプレイ、奥側にガラスケースが置かれている。さらに奥には広めな帳場があり、老婦人がちょこなんと座っている。右壁棚は新書と辞書から始まり、食・料理・歴史・民俗学が並んだ後は、帳場の背後まで富山&石川本が多ジャンルで並びまくる。むむ、壮観。下の平台には、箱に入った単行本や絵葉書・小冊子・観光地図・雑誌・和本が詰まっており、紙物率高し。これは各棚下共通である。向かいは、世界・日本文学・猿・動物学・解剖学・戦傷学・科学・スポーツ・思想・映画・現代史・社会・東洋文庫が収まる。ガラスケース内のプレミア詩歌本を恐る恐る眺めて左通路へ。壁棚には日本文学文庫・囲碁・海外文学文庫・教養系文庫・日本近代文学・評伝・古典文学・文学評論・詩歌・宗教・ウィトゲンシュタイン全集と続く。向かいは、お茶・京都・「キング」・「婦人之友」・美術・書が並ぶ。入口近くには、通路に置かれた絶版コミック箱あり。古い本が多く、地方都市の文化を古くから担う古本屋さんである。棚造りは背筋がビッと通っており、大判本も目立つ。値段は普通で、良い本にはバッチリプレミア値が。よし!続いて氷見線に乗って、伏木に向かおう。意気揚々とお店を出ると、激しい雷と、アーケード屋根をバラバラ叩く雨粒…春雷に出会う。雄山閣「日本の盗賊/原田種純」を購入。

この後、一時間に一本のディーゼル車に乗って伏木へ。ここの駅構内に「よか書房」と言う古本屋さんがあるはずなのだが…無かった…ただの観光案内所があるだけだった。遅かったか…(後で調べてみると、一駅先の越中国分に移転していることが判明)。およそ四十分後の上りにて高岡駅へ引き返す。サッサと東京へ戻らねばならないのだが、次の特急『はくたか』が来るまで三十分…時間潰しに駅ビル内をウロウロ。すると二階に『北洋スタンプ』と言うコイン屋さんがあるのを発見。漫然とコインや切手を眺めていると、寺田寅彦の肖像10円切手を見つけてしまい、つい200円で購入してしまう…あぁ、私は一体こんなところで、何をしているのだろうか!?

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4/29東京・武蔵小山 HEIMAT CAFE

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ついに武蔵小山の、私にとっての最終古本関連店舗を訪ねることにする。西口から出ると目の前に『小山台高校』。脇の『武蔵小山西口商店街』に入り、高校グラウンド沿いに西へ進んで行く。途中には良店の「九曜書房」(2009/03/26参照)。後で寄ろうっと。さらに奥へと進み、グラウンド終わりの辻を北へ曲がる。すると左に赤いファサードのパリ風カフェが…ここは苦手なブックカフェなのである。しかも古本も販売しているらしいのである。早速中に飛び込んで、入口付近から内部を素早く見回す。すると左壁に五列で二十四ボックスの壁棚があり、右足元には広めで浅めの100均箱が三つ。奥の通路右横にも本棚を一本確認。とにかく本を早く見たいのだが、ここはあくまで紳士を装い、慌てず騒がず席に着く。そしてシンハービールを注文。遠目から本棚をチラ見したり、ガラス越しに道行く人を眺めながら、一般客を装ってしばらく過ごし、運ばれてきたビールを一口グビリとしたところで、立ち上がって本棚の前に向かう。本はすべて丁寧にプラカバーが掛けられている。美術図録・写真集・日本名作文学・児童文学・絵本・沖縄・SF・海外文学・詩歌・山・料理・女流文学・家族・エッセイ・食などが並び、間にはディスプレイ用の洋書の姿も。が、しかし!ここに並ぶ本には値段が無く、どれも閲覧用らしい…くぅ、残念。棚は男性的感性と女性的感性に大きく分かれているようだ。私が一番気になったのは、アレイスター・クロウリーの文庫本。入口右側足元にある100均箱には、ペイパーバック・単行本・文庫が入っている。ちょっと粒揃いで、欲しい本をしっかり発見。精算時に取り出すことにして、続いて奥の棚へとサササと向かう。ここには晶文社本・映画・植草甚一などが収まっているが、こちらも売り物ではない模様。しかしまぁ、ちゃんと古本が販売されているので小満足。ビールをグイグイと飲み干して、古本と共に精算。古本販売は均一箱だけではなく、『ガレージセール』と言う在庫放出も不定期である模様。岩波新書「フォト・ジャーナリストの眼/長倉洋海」角川ソフィア文庫「海山のあいだ/池内紀」を購入。「九曜書房」「トップ書房」「シグマ書房」「オークラ書房」(おぉ!“書房”ばかりだ!)、そして今回のブックカフェと、意外なほど古本シティな武蔵小山。皆様もお出かけの際は、北に南に古本を求めて駆けずり回ってみて下さい!帰りに「九曜書房」に立ち寄り、丹頂書房「風-に関するEpisode-/龍膽寺雄」を購入…再販なのですが、1000円は安過ぎやしませんか!おかげでとっても大満足!
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2011年04月28日

4/28千葉・川間 よんだら堂書店

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大宮から東武野田線に乗り換え真東へ。三十分ほどで電車は、県境でもある江戸川を越えて、千葉県に突入する。地下道を通って駅北口へ出ると、行き止まりの車だらけのロータリー。真ん中から北へと延びて行く道に進むと、軽自動車がバンバン行き交う田舎道。進めば進むほどに、走る車以外は長閑な田舎化が進行して行く。ひとつ目の信号で道なりに北東へ。緩やかに上下しながら二つの信号を通過し、坂を上がると緑が道に迫る小さなグリーンベルト。そこを突破すると、突然右手に大きな古本屋さんが出現した。駅からは1.5キロほど。駐車場を備えた、会社のような二階建ての建物で、出入口は道路側に飛び出た一階の角にあり、軒には二面に店名看板。二階にも縦の店名看板が設置されている。大きな個人経営リサイクル古書店の印象だが、果たして…。自動ドアを抜けると、荘厳なクラシックが流れる広い店内。入口右側にまずは雑誌ラックがあり、右壁に沿ってそのまま作業場兼レジスペース・ガラスケース・本棚・トイレと奥に続く。入口前やレジ周辺には、本の山やダンボール箱が多数集まり、少し雑然とした様子。古本の詰まったダンボールはその口を開け、各通路にも進出している…これは中を見てよいのだろうか?フロアには長〜い背中合わせの棚が、横向きに五本置かれている。左奥に小さな背中合わせの棚一本あり。一番手前の通路は、入口左側の児童文学・絵本を除いてすべてコミック。第二通路も同様である。棚脇の50均コミックを見ると、70〜80年代のものがだいぶ混ざっている。第三通路脇には50均文庫台があり、その多くは品切れ本である。期待に胸を膨らませつつ第三通路へ侵入すると、手前側はティーンズ文庫・ラノベに続き、丁寧な並びの日本文学文庫がギッシリ。1/4ほどが古い本で、定期的に茶色い絶版文庫も出現し、とても素敵な棚となっている。ジックリトックリ何も見逃さぬよう、文庫の背に目玉を泳がせて行く…。向かいには日本文学文庫続き・雑学&ノンフィクション&教養系文庫・海外文学文庫・海外ミステリ&SF文庫が並ぶ。ザワザワと胸をざわつかせながら第四通路へ。手前はズラッと日本文学。向かいには詩歌・古本&本関連・民俗学・旅・海外文学・ノベルス・BLノベルス・新書・実用ノベルス・アダルト・官能文庫。第五通路は、手前に女性・性・家族・心理学・教育・医療・ハーレクインが並び、向かいに宗教・コンピュータ・ビジネス・政治・法律・社会運動・犯罪・警察が収まる。最奥の第六通路はほとんど雑誌で埋められており、手前が小版型の文化文学教養雑誌(最奥に自然・科学・歴史あり)、奥壁が大判の雑誌棚となっており、古いグラビア誌も下に並んでいる。左壁棚は廉価コミック・映画・VHS・演劇・音楽・美術が並び、その前の小さな棚には両面共ゲーム攻略本の姿。帳場横のガラスケースにはプレミア本と学術書が飾られ、横の本棚にはガイド・趣味・スポーツ・ギャンブル・食などが続く。広く本の量が多いが、決して大味ではなく、全体に細やかな棚造りがされている。非常に探し甲斐あり。そして所々に出現する古い本がとにかく嬉しい!値段は全体に安めだが、古い本にはそれほど高くないプレミア値が付けられている。「ピノキオ」(2009/11/14参照)「恵比寿屋」(2009/09/28参照)「クルクル」(2011/01/10参照)などと同属の匂い…。じっくり棚を眺めながら、長い通路を十回以上折り返したので、外はすっかり夕暮れに。帳場は最初は女性ひとりだったのだが、奥から犬の吠え声と共に男性が現れ、一緒に働き始めた。どうやらご夫婦のようである。三冊の文庫を精算して、「ありがとうございました」に送られ外へ。上は陽で明るく、下はすでに薄闇の、とてもキラキラした夕暮れが、辺りを黄金色に変化させている…感動的でちょっと壮絶な風景。そのまま、お店の裏の犬の鳴声に惹かれるように近付くと、一匹の白い犬がワンワワン。ちょっと近付いてみると。キャワキャワ後ずさりしたかと思ったら、唸りながら犬小屋の中に入ってしまう。さらに中でもウ〜…可愛らしい犬コロめ!講談社文庫「湖沼学入門/山口瞳」小学館文庫「ウルトラQ 4 野長瀬三摩地作品集(上)」徳間文庫「ぼくの性的経験/田村隆一」を購入。
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2011年04月27日

4/27神奈川・本鵠沼 古南文庫

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都内で打ち合わせを終えた後、田園都市線を下って中央林間。そこから小田急江ノ島線に乗り換え、沿線を探索…が、数駅を巡るが成果無く、頭上をただ軍用機が通過して行く一時間…どんどんどんどん南へ。いつの間にやら藤沢駅の手前まで来てしまった。確かに藤沢なら確実なのだが…いや、こうなったら意地だ!と藤沢を乗り越えて次の駅へたどり着く。ホームから直接出られる東口に立つと、目の前には踏切と寂れた小さな商店街の駅前通り。この商店街には『くげぬまアヴェニュー 白鳥伝説』の名が付けられている…素敵な名じゃないか!行き交う車に気をつけながら、商店街を東へ進む。多くのお店はシャッターを下ろしており、まるで休日のような風景。小さな十字路を過ぎると、即座に住宅街へと切り替わるが、さらに東へ進んで行く。道なりの緩いカーブをクリアすると、右手前方に壁に貼り付けられた古本屋さんの看板が見えて来た。文字がひどく剥落してるな…と思いながら近付くと、丸太のイラストで構築された文字であった。正面に立つと、ひとつの建物に二店が入っており、左はその店頭を自販機に囲まれた酒屋さんである。非常にそそる外観だな。二階上部には、二面に『本のリサイクル』とこちらも丸太文字で書かれた三角の看板、軒には小さな看板文字があり、奥まった入口は木製フレームの扉となっている。中に入るとラジオが流れる縦長の店内。表から見た印象よりは広めで余裕のある造りである。壁際は高い本棚で、入口左横はナナメ棚になっている。真ん中には背中合わせの棚が一本立ち、入口側棚脇に100円棚が置かれている。帳場には誰もいないが、しばらくすると奥から、ちょっとゼペットじいさんと言った風情の壮年店主が現れた。エプロンを装着して、静かに奥の帳場に腰を下ろす。まずは入口右側二本に最近刊本を中心とした棚造り。小説・サブカル・思想・児童文学など。ここから奥は壁棚・通路棚共にコミックが続く。所々に絶版の姿あり。通路棚は白土三平や「ガロ」から、やがて帯付き岩波新書・新書・全集・中国関連文庫と変化する。壁棚は、帳場横に岩波文庫・講談社学術文庫・思想・哲学・美術・歴史が登場し、帳場背後のストック棚へとつながって行く。左側通路へ移動すると、ナナメ壁棚にはドッサリの日本文学文庫。フォローの行き届いたラインナップで、絶版&品切れも良く目に入る。何故か最下段に作家50音順のセオリーを無視した、新たな作家50音順が横に向かって続いて行っている。続く左壁棚には、日本文学文庫続き・時代劇文庫・海外文学文庫・海外ミステリ文庫・ノンフィクション文庫・日本文学・歴史小説文庫・思想・教養系文庫・ハヤカワポケミス・海外文学・映画・詩歌・文学評論・日本近代文学・古典文学が収まっている。向かいには100円以下本棚・児童文学・趣味・実用・コンピュータ・時代劇小説・辞書・ノベルス・ハヤカワノヴェルス・ビジネス・アダルトと並ぶ。しっかりと気配りされた棚造りで、良い本もしっかり顔を見せている。単行本は硬めな傾向で、お店の外観とちょっとギャップあり。すっかり決して見逃すまいと、かなり集中して棚を見続けてしまった。値段は基本は安めだが、良い本にはしっかりとプレミア値が付けられている。あ〜、結果的にここまでさすらって来て良かったなぁ〜。創元推理文庫「ミランダ殺し/マーガレット・ミラー」岩波新書「現代の建築/西山卯三」を購入。
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2011年04月25日

4/25埼玉・大宮 林檎屋文庫

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最近は通過ばかりしていた大宮に久々に降り立つ。ザッとにわか雨が通り過ぎ、陽射しが強烈になった西口は、早過ぎる初夏を思わせる情景である。空中デッキから『大宮アルシェ』の左脇階段を下って路上へ。通りを西に進んで行くと、ほとんどホテル前の広場と言った『鐘塚公園』前の交差点。西北へと延びて行くナナメの道を選択すると、『桜木町交差点』にたどり着く。ここから北へ向かえば、すぐに「橋本書店」(2008/11/22参照)だが、今日は残念ながら定休日。ここからは『県道2号線』をひたすら西に歩き続けることにする。街は、テクテクと進むごとに姿を変化させ、繁華街→都市的街路→郊外の街と、見事なグラデーション。段々と狭くなる歩道を、自転車に轢かれそうになりながら、2.5キロも歩き続けると、緩やかな坂の終わりに『西大宮病院(前)交差点』。南を見ると大きな病院が建っている。今度は病院に向かって進んで行くと、左手病院前にある調剤薬局が目に入る。おっ!その薬局前の鉄柵に、『買取古本』とある色褪せた手書き地図を発見!…毎度毎度の思いだが、本当にこんな所にお店があるなんて…と薬局を東に回り込むと、その薬局の端っこに『古本』の幟が力強くはためいていた!ほほ〜ぅ、病院真ん前の古本屋さんかぁ。薬局に併設されたこのお店は、どうやら元は別業種だったらしく、壁には『りんご屋商店』の看板が架かっている。入口上にはチープにテープで作られた『古本』の文字。店頭には80均文庫・二冊300均文庫の二つの箱があり、工作的な手作りのフタが付けられている。『ご自由にお開け下さい』の指示通りに、長〜いフタをベロンと捲ると本が現れる仕掛け。ちょっと感心しながら店内へ。何か…シンプルと言うか殺風景で寂しい感じ…そうか、ここは元は病院に出入りする人のための、お菓子や軽食や日用品を扱うお店だったんだな。店名が同じだから転職した訳か…それにしても病院と古本…ある意味アウェイかな。あ、でも退院する人が本を売って行く可能性大。真ん中にはコンビニにあるような三台の深いスチール棚が組み合わされ、右壁に二つの壁台。左側に小さなワゴンがあり、左奥にも小さな台がある。右奥に帳場があり、『ブランド王ロイヤル』の名物リーゼント社長風の、リーゼント短めの男性が座っている。マスク&手袋装着…ヒットマンみたいだ…。真ん中の什器群には、正面に時代劇文庫、左側に日本文学文庫、右側に単行本・新書・日本文学文庫続き・東野圭吾文庫本・コミック、場所柄か医療関連本コーナーもある。右壁は少ない十冊ほどの新入荷本と廉価コミック。そして帳場前では、冷暖切替ドリンクショーケースが五千円で売られている…買う人がいたらスゴイぞ!左壁下には雑本類に、宮澤賢治文庫本が二冊。壁には宮澤賢治資料も貼られている。奥に進むと、その壁資料は幕末の志士たちに変わり、奥に幕末本が十冊ほど並び、新撰組の法被がダラント下がる。本の数は多くなく雑本的である。各コーナーに目指す方向がちょろっと見えてはいるが、いかんせん層が薄い。それでも前の病院の入院患者だったら、確実に毎日覗きに来ることになるだろう。店内の本は恐らく300円均一である。病院前でのさらなる発展を願って、私は駅へと戻ります!徳間文庫「雷鳴の山口組/飯干晃一」新潮文庫「神戸震災日記/田中康夫」を購入。
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2011年04月24日

4/24東京・北品川 クロモン文庫

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「あおよこ一箱古本市」(2011/03/19参照)以来の『旧東海道』。今回は“ゴジラ上陸地点”がすぐ横の北品川である。改札から出ると駅前には『第一京浜』。南の歩道橋を通り過ぎると、踏切のある横道が現れ、そこをサッサと渡り切ると下町的な『清水横丁』となり、さらに先にはもう『旧東海道』。昔の街道の雰囲気を模した道が、遥か南へと、静かでシャッターの閉まった長い商店街と共に、長く長く続いて行く。人通りは割と多く、インコを握ったおばあさんも通ったりする、とても長閑な午後の昼下がり。ヅラヅラと南下して『大横丁』を過ぎれば、次はもう『黒門横丁』。ここにある民家カフェの玄関で、古本が売られていると言う情報があるのだが…あれ?その横丁の入口に、すでに嬉しい古本の影!近寄ってみると、閉まった薬屋さんの軒下に、四角いちゃぶ台が三つ並び、その上に箱に入った古本が並んでいる。店番は三人の女性。背後には『古本市を行っております。本・CDは1冊100円です。売上は全て義援金に納めます』とある。今日目指して来たお店は、その形態を変化させ、様々な場所に出現することを予告している。これも恐らくそのひとつではないだろうか…。ちゃぶ台の上には、ムック・女性誌・ミステリ&文学・ビジネス・女性・児童文学・文庫・新書・コミック・韓流雑誌・CD・ビデオ・「シナリオ」・エッセイなどが並んでいる。全体的に持ち寄った感はあるが、逆にバラエティさを生み出し、量もちょっと多めで捨て本感がそれほど無い。何より安いのはスバラシイ!講談社学術文庫「古道/藤森栄一」を購入し、三人全員に「ありがとうございます〜」とニッコリされる。唐突な街道での出会いに満足しながら、背後の『黒門横丁』にある「クロモンカフェ」へ。カフェは二階なので、一階入口にまずは入ると、下駄箱の上に「クロモン文庫」の姿!…しかし本は出払っており、文庫はほぼ空っぽ状態。やはり10m先に出張しているのだな。二階への急階段を靴を脱いでミシミシ上がり、木造アパートのような格好良い部屋で、ドライカレーをパクパク。ごちそうさまでした。
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2011年04月23日

4/23静岡・静岡鉄道沿線二店!

東海道線と静岡鉄道を乗り継ぎ西へ。くるくる変わる天気を潜り抜けて行くと、結局は雨風の街。コンビニで傘を手に入れ、湿気に包まれた街に古本を求めて、よし行くぞ!

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●県総合運動場「古書 悠遊堂書店」
静鉄の島式ホームから、地下道と改札を抜けて『総合運動場』方面へ。そしてすぐ東にある大通り『南幹線』へ出て、東北に300mほど。二つ目の信号を過ぎて、前方に高速の陸橋が近付いた所で、左手マンションの一階に広がる店頭棚群が目に入って来る。軒の日除けは跡形も無く、骸骨のようなフレームだけが残っている。店頭左端にはボロボロの黄色い立看板があり、『古本・CD・レコード』の文字。七本の店頭棚は六本がコミックで、左端の一本に50均文庫が並んでいる。ガゥ〜ンとうるさい自動ドアから店内へ。縦長で右側がより奥まるカタチである。壁際はすべて本棚で、フロア手前に縦に背中合わせの棚が二本、右側中ほどに横向き棚が一本、右側最奥に縦置き背中合わせの棚が一本。中央左側にはガラスケースで造られた帳場があり、白髪を刈り込み黒縁メガネがお洒落な“いしかわじゅん”風男性が、膝元のテレビで大河ドラマを鑑賞中。左側はコミックばかりなので、一瞥しただけで右側へ。真ん中通路は左側が雑誌ラックで、帳場のガラスケースにはプレミアアイドル写真集・漫画雑誌・文学雑誌・パンフレットなどが飾られている。良く見ると帳場の背後に絶版コミック棚が一本。向かいの通路棚は、新書・廉価サブカル本・ハーレクイン・ノベルス・雑学文庫。足元には廉価コミックが詰まったダンボールがズラリ。入口右横は雑誌ムック棚で、右壁は実用・絵本・児童文学・ガイドブック・資格・ミステリ&エンタメ・サブカル・時代小説・日本文学・新書・アダルト・自然・生物・鉄道・旅・登山・釣り・囲碁・将棋と奥まで続く。手前の通路棚には日本文学文庫、真ん中の横向き棚にはジャズ・アイドル写真集・J-POP本が収まっている。奥の壁棚には、映画・美術・科学・詩歌・みすず本・哲学・思想・宗教・歴史が並び、フロア棚には海外文学文庫・日本純文学文庫・岩波文庫・教養文庫・絶版文庫の姿。左壁棚には語学・大判美術本・静岡関連本・京都・東京・郷土本が並び、足元にはレコード箱が置かれている。広くて本の量も中々の街の古本屋さん。ソヨソヨとした緩い棚造りの風が、優しい気持ちを呼び起こす地元店なのである。値段は全体的に安めで嬉しい。静岡県地学会「東海自然歩道の地学案内」小学館文庫「小さな博物誌/河合雅雄」創元推理文庫「樽/F・W・クロフツ」を購入。

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●草薙「子供の本専門店 ピッポ」
JR駅を出て駅前通りを南東に70mほど進むと右手に現れる。静鉄の草薙駅も至近である。赤い日除けの下にあるのは、木材が柔らかく優しいメルヘンな店構え。絵本や児童文学の専門店なのだが、古本も扱っているらしい。軽い木製フレームの扉を開けると、絵本がお店中にドワッと広がっている…しかし!所々に未整理の古本の山!児童文学だけでなく、漫画や表紙イラストがイカした昔の大衆小説なども積まれている。棚や大きな平台を見て行くと、本はピカピカでスリップがちゃんと頭を覗かせている。…新刊か…では何処に古本ゾーンが…と店内をウロウロ。とこの時、初めて店内に誰もいないことに気付く…奥にいるのだろうか?そして左奥に進んで行くと、二本の棚に古本が並んでいるのを発見。演劇・シナリオ・岩波少年文庫・児童文学・「こどものとも」・「かがくのとも」・「PeeBoo」・SF少々・児童科学本・「科学大観」・登山などが並んでいる。帳場の棚に並んでいるのも古本っぽいが、手を出すことは出来ない。おっ、帳場前に絵本古本棚もあるぞ。新刊がメインのお店で古本は少ない。何かを探しに来るよりは、新刊絵本を見るついでに覗くぐらいのスタンスが良いようだ。しかしそれでも欲しい本はしっかり見つかった。本を手に、奥に向かって「す・い・ま・せ〜ん」と声を掛けてみる。反応は無く、チャカポコと雨垂れの音が空しく聞こえて来る…。何度か声掛けを繰り返し、終いにはかなりの大声で「すいませーん!」と言ってみる。しかし誰も現れない…うーんどうしよう。こうなったらお金と『○○を買いました。代金です』とメモでも置いとくか…と思ってたら、表からご婦人が戻って来て「あら!すいません」。ふぅ〜良かったぁ。朋文堂新社「山の科学/原田三夫」を購入。

静岡古本行を短い時間だがたっぷりと楽しむ。一店入れないお店があったが…。しかし私の頭は、昨日買ってさっき読了したばかりの「日本のミイラ」にだいぶショックを受けているのだ!おぉ、ミイラよ!不思議で素敵なミイラたちよ!まさかこの齢になって、静岡で自分の中にミイラブームを起こしてしまうとは…しかし気持ちの持ってき方に困るマイブームだな…。
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2011年04月22日

4/22東京・立川 フロム中武古書市

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久々の立川。改札を出ると、南北連絡通路で大量の人がゾゾゾとひっきりなしに移動中…暗いと普段は気にならない音が、何だか耳に良く入ってくるようだ。北口に出るとまずは空中広場。足下にあるロータリーから延びる『北口大通り』へ合流するため、下の道と同じ角度で北東に進んで行く。むき出しのエスカレーターで地上へ下り、『北口大通り』をちょっとだけ前進。すると右手に地元デパートの『フロム中武』が登場。キャッチコピーは『立川に恋(来い)。』となっている…。私はもちろん呼ばれたわけではなく、自分から四階で開かれている古書市を目指して来たのである!通り沿いの正面玄関にて、早速『恒例・古書市』の看板を確認。デパート内に入って、すぐ目の前のエスカレーターを折り返しながら上階へ。四階が見えて来ると、コイン屋脇に『古本市開催中』の幟が翻っている。そのコイン屋の前を通り、カクッと曲がって右奥のイベントホール『BASH ROOM』へ。この市を訪れるのは初めてではないが、ずいぶんと久しぶりなのは確かである。ガラス窓のある小さな集会所のような会場。その窓に『古書市開催中』とあり、奥の入口前にはまたもや『古本市』の幟が置かれている。そして三台の店頭ワゴンがあり、絵本・大判本・文庫本で軽い古本ジャブ!開けっ広げな入口から会場内に入ると、平べったく並ぶワゴン中心の構成。会場自体は横長で、壁沿いにワゴンがぐるっと続き(奥壁と右壁は本棚付き)、フロアにはワゴンや長机で造られた四つの島がある。ワゴンは総数三十七、長机は七本。他に小さな箱や棚も少々あり。入口右横に長机の会計場所があり、二人の古本屋さんが楽しげに会話しながら店番中。全体的に古い本が多く、歴史・戦記・文学が充実している。原発本が目立つのは気のせいか…?現在回遊しているお客さんは年配の人が多い。私もその流れに逆らわないようにして、ワゴンの間をジリジリ回遊。「才谷屋書店」「天心堂」「ユーホードー書店」「中央書房」「えるく書房」「大村書店」などのお店を値段札で確認。中央線西側の多摩地区が核となっているようだ。店売りしてないお店も多いな…。私は「天心堂」「ユーホードー」に心惹かれることが多かった。気付けばたくさんの本を小脇に抱えている始末…イカンイカン、と落ち着いて再吟味し、四冊に濃縮。一時間たっぷり楽しめました。市は5/11まで。「ユーホードー書店」にて毎日新聞社「日本のミイラ/安藤更生」、「中央書房」にて桃源社「みすてりい/城昌幸」、「えるく書房」にて朝日選書「獅子文六の二つの昭和/牧村健一郎」、店名失念にて河出書房新社「デルスー・ウザーラ/アルセイニエフ」を購入。
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2011年04月21日

4/21東京・東久留米で古本駅販売の夢二店

自転車と西武池袋線を乗り継いで西へ。すでに探索済みで、もう古本屋さんは無いと思っていたのだが、微妙な見逃しがあったことに気付く。ここ東久留米駅は、二年ほど前までホームで古本が売られていた変り種駅であった。私はうかうかとそれに気付かず、ツアーすることもついに無かったのだが、その古本を販売していた母体が駅ビルの新刊書店で、しかもまだ古本を販売している可能性があるらしい…これは見に行かねばならない!照明を消した暗いホームに立ち、あるはずの無い古本ワゴンをちょっとだけ探してみる。しかしその空間は閑散としているばかり…。では駅ビルへと改札への階段を駆け上がると、ややっ!そこに驚くべき光景!あそこに並んでいる物体は、間違い無く古本ではないかっ!

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●「スミダ商事」
階段上がり口横に、四本ほどの長机が連結され、その上に特価本と古本が展開している…そしてあの本の後ろにいるニット帽のお兄さん…そうか、やっぱり『古本キャラバン』(2009/10/17・2009/11/18参照)だっ!お久しぶりです!まさかこんな所でまた出会えるとは!夢を現出させてくれてありがとう!と勝手に感激しつつ、机にピタリ。まずは左の1/3ほどに女性実用系特価本。途中から突然古い絵葉書や和本が姿を見せ、以降古い箱入り本・大判美術本・美術図録・日本文学・植草甚一・晶文社本・歴史・風俗・新書・文庫と続いて行く。ターゲットが高齢者なのか、いぶし銀なラインナップである。そして今回、四度目の出会いでついにお店の名が判明。ラミネートされた小さな看板には『スミダ商事(株)』の名と共に電話番号。お店の謎の解明に一歩前進である。それにしてもこの『古本キャラバン』さん、一年間何処をどんなスケジュールで動き回っているのだろうか?相変わらず気になるところである。文庫を一冊抜き取り、お兄さんの笑顔の精算。またいつか何処かでお会いいたしましょう。小学館文庫「白鍵と黒鍵の間に/南博」を購入。

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●東久留米「やまもと書店」
すぐ横の改札を出ると、目の前にもう本屋さん。果たしてホーム販売の名残りは、発見出来るのだろうか?…しかしやはりどう見ても新刊書店。奥の方にもそれらしき棚はナシ。見込みの無さそうな雑誌ラックを見ながら、一周して入口近くへ。そこで入口右隅の、ラック裏にある一本の棚に気付く。見た目は新刊本棚なのだが、ここに文庫本が並んでいるのは良く考えるとおかしい!近付くと上には『セカンド・ブックスコーナー』の文字。それに『文庫本(美本)買い取ります。面白い本はひとりじめしないで!』とある。古本が並ぶのは五段で、ほとんどが時代小説とミステリー。新しいものが中心で、値段は二〜三割引。兎にも角にも、古本ホーム販売の名残りを確認出来たことは良かったが、これは寂しい光景でもある。…またホーム販売、再開してもらえないだろうか…。中公文庫「孤狼/堂場瞬一」を購入。

この後、駅の西側にある「山本書店 本店」に向かってみる…もしかしたら本店なら古本がドッサリ売られているのではないか、と目論んで。がしかし、そんな素晴らしいことはあるわけも無く、私が目にしたのはシャッターの下りた、古めかしい街の本屋さん。よし、帰ろう。
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2011年04月20日

4/20東京・神保町 矢口書店

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いつもと行動パターンを変えて、午前中にさっさとツアーに行こうと画策していると、何だかんだですでに11時半。神保町に着いたらもうお昼過ぎで、本の街には昼食と古本を求める人たちが溢れ、とにかくキラキラと賑やか。『神保町交差点』から西の九段下方面へ。「神田古書センター」「原書房」「飯島書店」「ブンケン・ロックサイド」「南海堂書店」を過ぎると、そこに『神保町古書店街』の代表的な風景のひとつが現れる。この場所にあるのが何もかもピッタリな、二店の古本屋が入る古い三階建看板建築。繊細さはあまりなく、どっしりと安定したスタイル。正面上部にはペディメントのような三角破風、側壁上部にはマンサード屋根を思わせる半円の意匠。それにしても窓が多い建物だな。左側が今回目指して来たお店で、正面には看板文字が貼り付いた店名看板、側壁には普通の店名看板。角部分には取扱品目の縦長看板もあり。さらに正面・側壁共に茶色の日除けが張り出している。これだけ見ても、正面だけでなく、側壁側がお店の顔としてもしっかり機能していることが良く判る。正面には二つの出入口とガラスウィンドウ。その前に、映画のスチールや単行本の並ぶ店頭ワゴンが置かれている。角には岩波現代文庫中心の一般文庫棚がポツン。続いて脇道に入って壁棚と向かい合う。壁棚+本棚で合計十三本。日本文学・思想・社会・脚本・児童書・全集本・映画・演劇・復刻本・美術・風俗・地理・ビデオ…映画・演劇のお店なのに、ここはとにかくバラエティ豊かで古い本も多い(状態の厳しいものあり)。しかし外に並んでいるからと言って、均一・安売りと言うわけではなく、値段は安めではあるが、しっかりした値付けがなされているのだ。足元の演劇パンフ箱に注意して、再び正面に立ちウィンドウを覗き込む。中には五ケタ六ケタの豪華写真集・単行本・芸能雑誌・映画雑誌…おぉ、マキノプロの雑誌なんてあるのか…あっ!大伴昌司編集のキネ旬別冊がっ!などと手の出ない本たちに驚きつつ右側から店内へ。壁は一面造り付けの本棚で、真ん中には張り出したウィンドウ裏から伸びる、小さな平台付き背中合わせの棚が一本。通路は少しだけ乱雑気味で、本や雑誌が積み上がっている。奥に横長の帳場兼作業場があり、右端に黒縁眼鏡の文化系女子店員さん、左にイガグリ頭でGジャンの男性がひとり。そして店内に流れているのは、赤木圭一郎の素っ頓狂な歌声…映画本のお店にふさわしい選曲…がしかし、それを聴きながら女性店員は「聴かなければよかった…何で歌っちゃったのよぅ…」と嘆きまくっている。あぁ、トニー。2011年の東京でも、あなたの歌の破壊力は決して衰えていません…。右壁棚はシナリオ集から始まり、映画だけでなくテレビ・ラジオドラマのものも並べている。そして映画スタッフ本・映画監督&俳優・技術・理論・評論・小林信彦・ピンク映画・世界各国映画・映画史・作品案内・資料本・ファイリングされた映画パンフレットが続く。下には映画パンフ・ヒーローカルタ・倉本聡脚本集棚も確認。向いには大量の「シナリオ」誌・古い「平凡」などの芸能誌・映画大判本が並び、下に少量の映画関連文庫・シナリオ文庫の姿。帳場前を通って左側通路へ。通路棚には落語・歌舞伎・演劇・唐十郎・寺山修司・戯曲集。左壁棚はミュージカル・映画雑誌・大量の古い「キネマ旬報」が収まり、奥にはかなり特殊な脚本がドバッと集まる光景。テレビ(ドラマ分けあり)・映画・特撮など、色紙が表紙の薄手の冊子が、大量の物語を内包して静かに静かに収まっている。品揃えはしっかりで古い本も多く、百年前から現在まで、ドクドクと血の通った構成。その血は意外にも、低い裾野までしっかりと通じていたりする。ただし値段は高め。私は映画とは関係無い、店頭本二冊を帳場にて精算。…何だ、このレジ周りでやたらプッシュされている『シャーロックホームズ』のCDは…歌?ドラマ?気になるなぁ。聞きたくなるなぁ。岩波文庫「センチメンタル・ジャーニー/スターン」河出書房新社「書斎の死体/田村隆一」を購入。
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2011年04月19日

4/19東京・両国 へそまがりほんや

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ゴールデンウィークが近付いて来ると、やはり何だかシワが寄り色々立て込んでくる。早起きして午後二時まで仕事を続け、自分の心に言い訳しながら中抜けして外へ。冬に戻ったかのような寒さに身を縮めつつ、春のケヤキの雄花を身に浴びながらスタスタ歩く。総武線で隅田川を越えて一駅目。東口から出ると、食べ物屋が続く高架沿いの道。待ち合わせていた高校生たちが「おい、ちゃんこってスゲー高ぇぞ!」と叫び、皆で両国を満喫していたりする。高架沿いに東へ進んで行くと、その高架の壁に中途半端なスーパーリアリズム壁画が展開。何でこんなことに…と思っていたら、大きな『清澄通り』。北へ頑丈そうなガードを潜ると、左に巨大な下駄、もしくはガンダムのホワイトベース・実物大的な『江戸東京博物館』が出現。その前にある『江戸東京博前信号』を渡って『北斎通り』を東へ。すると次の信号の西南角地に目的のお店を確認。ここは、古道具・中古レコード&CD・古本を扱うお店なのだが…『ギャラリーとく』と書いてある…古本ちゃんと売ってるのかなぁ。窓には掛軸&茶道具買入の貼紙と共に、『古本買入ます』もしっかりある…よし、信じよう!脇道側に回り込むと、そこがお店の入口となっている。扉が開きっ放しなので、遠慮なく気合を入れて入店!う…む、その内部はまさしく古道具屋さん。横長な店内で、左には畳を敷いた上がり框、入口右横からはぐるっと茶箪笥類が壁際に続いて行く。奥にはガラスケースもあり。フロアの真ん中には、四角テーブルと丸テーブル。見渡す限り、並んでいるのは陶器や人形や古道具…左壁にはクラシック・ジャズ・イージーリスニングの詰まったLP棚あり。畳の上にはオーディオセットや少量の未整理本、ダンボールに大量に詰まったCDが置かれている。…古本少ないなぁ…。右側奥に箪笥沿いに進んで行くと、その中のひとつにまとまって古本が並んでいるのがようやく目に入った。上下二段に三十冊ほどで、日本古代・遺跡・飛鳥・ケルト・戦国など歴史本を中心にしたラインナップである。もっと他に本はないものか…。ガラスケース上には少量の未整理本…お、そのさらに奥の入れない通路に古本棚を発見。宗教・メリメ全集・魔術関連が並んでいるようだ。しかし手が届かないんじゃどうしようもない。一応古本は扱っているが、その数はあまり多くない。最も店内の整頓中みたいな様子から見て、日によって増減する可能性もありそうだ。しかしまぁ、古本よりはレコードか古道具を買いに訪れるのが無難であろう。値段は普通。筑摩書房「二本の歴史をよみなおす/網野善彦」を購入し辞去。ものの見事に古本フラストレーションゲージが上昇してしまったので、高円寺にて途中下車。『あづま通り』の「ZQ」(2008/12/25参照)が消え去っていることを確認した後(CD屋さんとして中野ブロードウェイに移転)、「都丸書店 支店」の店頭棚に張り付き、國民図書「草木の世界/原田三夫」を発見・購入し大満足する。よし!切り替えて家で仕事だ!と、雨に濡れながら家まで小走り…。
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2011年04月17日

4/17神奈川・大磯から茅ヶ崎へ結局一店!

おかしなところで、臨時であろうとどうだろうと、古本が売っているなら駆けつけねばなるまい。本日は、雄大な相模湾に面した大磯港で定期的に開かれている、『大磯市』を目指して南下。港での古本販売とは…一体どんなことに…。それにしても開催時間が09:00〜14:00とは、ずい分と早く終わる市だな…。

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●大磯「古本波止場」
別荘地な駅舎の大磯駅から、海に近付くために街中を南に向かう。丘から海辺へ下る感じである。下り切って『西湘バイパス』を潜り、ちょっと小さな大磯港。青い協同組合建物の脇の道路は、すでに佳境を迎えつつある『大磯市』会場の風景。たくさんの釣り人が糸を垂れる港の、メインストリートと駐車場に、テーブルやシートを広げ様々な露店が営業中。この一群の中に『古本波止場』(…確か神戸に同名の古書売場があるはず…)と称し、『大磯市』で古本を販売している一団がいるはずなのだ!ワクワクするじゃないか!と会場内をウロウロ…ほとんどは食べ物か雑貨を販売。中にはマッサージや占いの変り種店舗も。むっ、駐車場スペースの一角に古本の影を発見…しかしこれは…。古本を売っている露店は、向かい合わせに二店+二店の計四店で、一店はオリジナル文房具や雑貨と共にカルチャー雑誌少々、一店は手作りクッキーと共に箱に入った文庫・雑誌・コミック、一店は社会&ビジネスの新書&文庫、一店は「鉄道ファン」をシートの上にキレイに面出しして販売。値段は各店共に安いが、どれもフリマ状態の、家で必要の無くなった本を持ち寄った感じが漂う。「鉄道ファン」販売店は、逆にもうちょっと柔軟さが欲しいところ。むーむむむむむ、と唸りながら、何も買えずに早々に港を後にする。あぁ、私はこんな海の近くまで、何をしに来たのかっ!?古本が見たかった、もっと見たかった…。私が高望みをしているのは重々承知!が、しかし!『古本波止場』と名乗るからには、もっと多くの古本をコンクリの上に並べて欲しい!欲しいんです!いつか大磯港で古本を買うことを夢見ながら、駅への坂道を上ります。

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●茅ヶ崎「書肆 楠の木」
そしてまだ火も点いていない古本屋魂を熱くするために、二駅進んで下車。2011/01/18以来の茅ヶ崎である。広く、神奈中バスの停まる南口ロータリーから、線路沿いに東へと進む。道はその先を隠すように柔らかくカーブし、街にたくさん潜む鮮やかな青が、ここが海に近い街だと言うことを連想させる。道なりに進み続け、やがて『桜道』と合流してさらに東へ。右手の巨大総合病院を越えると、その先にお店が並ぶ一角が出現し、中の赤屋根店舗兼住宅長屋の左から二番目に古本屋さん。ホッとしつつ、古本屋魂の温度が急上昇して行く!軒にはネイビーブルーの日除けがあり、店名その他がキリッとした明朝体で書かれている。下はガラスサッシで、右に古本&古い絵葉書買取の立看板、左には200均単行本棚と100均ワゴンが二台置かれている。驚いたのは200均棚に『鎌倉文庫』の文学本がズラッと並んでいたこと。みんなそれなりに傷みはあるが、めったに見られない光景ではある。店内に入ると先客が二人。小さめなちょっと縦長のお店で、左側奥にスペースが延び、そこに帳場が設置されている。壁際は造り付けの本棚が張り付き、真ん中に背中合わせの棚が一本。入口左横は、窓側が外国絵本の並ぶ飾り棚で、店内側は普通の本棚となっている。右奥にガラス棚もあり。本棚はすべて木材の荒々しさを生かした、厚く重厚な造りになっており、お店の雰囲気をしっかりと醸し出している…が!店内はひどく乱雑…いや、お店の上半分は整理整頓が行き届いているのだが、腰から下の床までがとにかく荒れた状態となっている。未整理本や横積み本タワーがすべての棚沿いに根を下ろしているので、どの本棚も下半分が見えない状態となっている。そんな店内を、靴音をボコボコ響かせながら回遊開始。右壁棚は、岩波文庫・中公文庫・ちくま文庫・講談社学術文庫・新書・旺文社文庫・教養文庫・講談社文芸文庫と、ひたすら知的な棚流れ。奥壁は東洋文庫と新書が少々並び、ガラスケースには文学&美術のプレミア本が飾られている。向かいの通路棚には、美術・美術図録・都市・建築・工芸が収まっている。棚脇に俳句棚の姿もあり。入口左横には、歌集・詩集・詩論が血の通った並びを見せ、左壁棚に日本近代文学・日本文学・文学評論・海外文学・澁澤龍彦・海外幻想文学・海外詩集・海外文学評論・思想と続く。向かいは歴史・江戸風俗など。帳場前の本の山の上には、古い絵葉書の詰まった箱が無造作に置かれている。上は静謐で下はゴチャゴチャで、水面を進む白鳥の如きお店である。棚造りは真面目で教養度が高く、ある意味ストイックな展開を見せている。値段は普通。帳場では先ほどから、昔のブルタイプ・ボクサーのような店主とお店を訪れた老紳士が、作製する何かの地図の話で盛り上がっている。そこに「すいません」と割り込むと、二人共声が高くなり「いらっしゃいませ」「あ、すいません」と物凄く優しく応対。逆にこちらが少し申し訳なくなる。雪華社「世界の古塔/佐原太郎」を購入。

明るい陽射しの湘南をフラフラさまよい、無事に古本を入手し、いつの間にか運転再開した湘南新宿ラインで一気に帰宅する。あぁ、やっぱり早いなぁ。
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2011年04月16日

4/16愛知・川名 古書 百萬文庫

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鶴舞で地下鉄鶴舞線に乗り換え、三駅先へ。『名古屋古本屋ロード』(2008/06/14参照)も改めて歩いてみたいが、今日はその時間は残念ながらナシ。およそ十分弱で着いた、陰鬱な70年代的駅構内から『2番出口』で地上へ。明るく白く空が広い街路には、すぐ横に子供たちが全力で遊んでいる『川名公園』があり、目の前には南北に延びる『川原通』。まずはそこを北へ歩いて行く。街中なのだが、右手には広大な空地や造成中の公園が続き、遠くまで見通せるのがとにかく気持ち良い。やがてナナメの『安田通』とぶつかる『川原通7交差点』。そこから一旦東南に下り、すぐ次の信号で北東へ延びて行く道に入ると、少し間延びした商店街的風景。200mほど前進すると、右手に七店が連なる住宅兼店舗長屋が姿を見せる。その左から二番目の二階上部には、色褪せた『古本』の看板が!さらに近寄ると、まず目に入って来るのは、黄色と黒と赤文字のドギツイ日除け看板。こってり系ラーメン屋に見えなくもないが、日除けの下には間違いなく店頭棚が存在している。入口を中心に左右に“コ”の字型に棚が組まれ、ビニールに包まれた50円均一文庫の姿!右に海外ミステリ・海外文学・日本文学一部・岩波文庫、左に日本文学がズラッと並んでいる。棚にはブランクがあり、文庫も日に焼けてザラつき気味だが、中々惹き付けられるラインナップなので、お店の中が早くも気になりながらも、一冊一冊しっかり確認する動きになってしまう。スピードを奪われながらもどうにか見終わり、コミック文庫と日本文学文庫の間を通って店内へ。うむむむ…薄暗く文庫本ばかりが挑み掛かって来る不敵な光景…これはいいな…。入ってすぐ右側に、本棚に囲まれた帳場があり、二人の男性が原発についてクールに議論中。壁際はすべて天井までの本棚、真ん中には長めと短めの背中合わせの棚が一本ずつあり、長めの棚の入口側には横に張り出した本棚がある。帳場下にもしっかりと本棚。そして店奥には、本棚に囲まれた小部屋も確認出来る。まずは帳場下の古い海外文学文庫に心奪われながら、続いてフロア棚の左棚手前&張り出し棚に吸引される。そこは絶版プレミア文庫中心の棚造りとなっており、戦争・探偵・海外SF&ミステリ・幻想・落語・サンリオ文庫・教養文庫・旺文社文庫・創元SF文庫が並び、私の心はすでにこのお店を良いお店だと認定してしまう!早速文庫を三冊ほど掴んでしまい、左端通路へ移動。入口部分はコミック文庫で占められているが、奥は190円が基本の雑学&日本文学文庫。マイナー作家まで網羅し、品切れ・絶版も多く並んでいるようだ。奥壁棚にもそれは続いており、右端に時代劇文庫が集まっている。とにかく楽しく面白く、自然と本の背をじっくり眺めて行くことになり、私はもはや独り牛歩戦術歩行…。真ん中の通路に入ると、ここは280円以上文庫のゾーンとなっており、絶版度・日本近代&純文学度・教養度・探偵度がグンとアップしていた、興奮必至の品揃え!…うあぁ、私の速度はもはやカタツムリに貶められた…。右側の短めフロア棚には、海外文学文庫がたっぷりと収まっている。帳場前から続く右壁棚は、講談社学芸文庫・ちくま学術文庫・岩波文庫・新書・ブルーバックスが並んでいる。興奮と疲労を抱えながら、ようやく奥の小部屋に突入。左側にはハヤカワ文庫・創元推理文庫を核とした海外文学190円均一文庫、右には新書(絶版あり)、そして古い岩波文庫・改造文庫・新潮文庫が、茶色く黒くうずくまっている。新書とブルーバックス以外は、とにかく文庫嵐が吹き荒れているお店である。絶版・品切れ文庫も多く、グッドな棚造りは、半ば夢の世界かと思えるほど!値段は安めで、プレミア値もかなり抑え目の良いお店なのです!ふう〜ぅ、静かなる興奮を湧き上がらせながら、一時間以上お店に滞在してしまった。五冊の文庫を手に帳場に向かおうとすると、息を切らせてたくさんの買物袋を手にしたアジア人が飛び込んで来た。そして帳場の、まがい物フライトジャケットを着たオヤジさんに向かって「バクマンはありますかぁ?マンガのマンガです」と質問。「バクマン?…う〜ん、バク…マン…。そこに漫画は並んでるから、あるんならそこだよ」とアドバイス…「BAKUMAN」はまだ文庫サイズでは出てないと思います!旺文社文庫「落穂拾い・雪の宿/小山清」中公文庫「大阪自叙伝/藤沢恒夫」創元推理文庫「陸橋殺人事件/ロナルド・A・ノックス」文春文庫「年の残り/丸谷才一」(野呂邦暢解説!)ハヤカワミステリ文庫「時の娘/ジョセフィン・テイ」を購入。

「百萬文庫」で時間を大いに使ってしまい、この後の計画が大幅に狂う。もちろんその甲斐は充分にあったのだが…。と言うわけで予定を変更し、荒畑駅近くの「御器所書店」へと向かう。このお店は二年ほど前に訪れたことがあるのだが、その時は古書市のために臨時休業しており、入店叶わなかったのだ。今度こそ!の思いを胸に、お店の前にたどり着くと、何とシャッターが閉じられている。そしてそこに貼紙があり、三月いっぱいで営業を終え、岐阜県で7/16から新たに営業を再開すると書かれていた!…何てこった。こうなったら意地だ。いつの日か絶対に訪ねてみせるぞ!
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2011年04月15日

4/15東京・渋谷 國學院大學生協 渋谷キャンパス店

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今日は午後から渋谷にて拘束仕事…何時に終わるのか不明なのである。ならばその前に古本棚を見に行きたいな、と当然のように己の思考が流れて行く。しかし渋谷界隈は、この前の「まんだらけ」で行き尽くした感が…ぐりぐりと記憶の底を掻き回す…そうだ!確実な情報ではないのだが、『國學院大學の生協に古本が売っている』と言うのがあったな。場所を調べると駅からも近いようだし、この際ダメ元で見に行ってみるか!と軽やかに素早く準備して、あっという間に渋谷駅。東口ターミナルで南側の大きな歩道橋を渡り、『明治通り』を東南へ。途中、「天地明察」で名を馳せた『金王神社』を東北の坂上に見上げながら、『並木橋交差点』を過ぎて、次に小さなお稲荷さんのある『東交番前交差点』。そこからさらに東北へ、だらだら続く直線の坂道をエッチラオッチラ。学生が段々と歩道に溢れ始める。『國學院大學前交差点』に着くと、道の両側にはすでに巨大な校舎群…駅からここまで一キロくらいか。右側に現れた、巨大な岩塊で作られた、開いた天岩戸のような正門から、いよいよキャンパス内へ突入!周りは私の年齢の半分以下の若人ばかり…あまり目立たぬよう気を付けよう…すでに目立っているかもしれないが…。近くにあった『キャンパス総合案内図』で、生協のある3号館を確認。ほぉ、この目の前のフレームとガラスの建物がそうであったか。キャンパスは、建物含め真新しくモダンであるが、厳かな神社もキャンパスに組み込まれている…スゴイことになってるぞ、この大学は。早速学生たちに紛れながら3号館内に突入する。一階には学食。購買は地下一階にあるようだ。左隅の階段をぐるぐる地下へ下る。軽量新建材の床にゴトゴト足音を響かせ、共有スペースの奥へ進むと、そこにキレイな大学生協。何故か病院の売店と似た雰囲気がある。入口右横にレジカウンターがあり、手前が文房具スペース、奥が本屋さんスペースとなっている。駅ビルの小さな新刊書店風で、壁際三面に本棚、真ん中に低めの背中合わせの棚が三本…果たして古本は本当に売られているのか?平台に並ぶコミックに驚きつつ、まずは辞書・辞典・古典文学・折口信夫…う〜ん新刊書店。…が、しかし!特異な本の背が突然目に飛び込んで来た!おぉっ、新刊の間に茶色い古い本が出現!これは間違いなく古本ではないかっ!棚から一冊を引き出してみると、本には白い帯が巻かれ、そこに古書価が明記されているのだ。なるほど、新刊の間に古本を混ぜ込む形式なのだな…と独り合点し、隣の棚に目をやると、うわっ!白い帯を巻かれた本の群!そして上部には、しっかりと輝く『古書』のプレート!本当に売っていたんだ!ちょっと感動しながら、大学生協に立ち尽くすオッサンがひとり…。古本棚は合計すると六段ほどあり、短歌・万葉・釈超空・折口信夫研究&評論&評伝・神道・神社・古代祭祀・折口信夫全集文庫・易・本居宣長など。大学のカラーを如実に反映させた棚造りとなっている。値段は高めで、生協なのにしっかりプレミア値も付けられているのだ。とにかく大学生協での古本販売に、驚き感心しレジにて精算。本は梱包ナシでそのまま渡される。あぁ、確かめに来て良かった。それにしても古本屋を追っ掛けて、ついには大学に潜入する日が来るとは…。中公文庫「たづが音/折口春洋」を購入。
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2011年04月14日

4/14神奈川・黄金町 童草学舎

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またもやの黄金町。改札から南側の出入口を抜け、通りを南へ。まだまだ咲き誇っている大岡川の桜並木の異空間に魂を抜かれながら、橋を渡ってさらに南へ。やがて右手に「博文堂書店」(2011/02/19参照)を捉えながら、『国道16号』へたどり着く。ここから東に進路を採り、『阪東橋交差点』『曙町四丁目交差点南』左に「誠和堂書店」(2010/09/26参照)『曙町四丁目交差点』と、風俗店も居並ぶ街を進んで行くと、ほほぅ!左に新しい古本屋さん!しかもこの辺りには珍しい、アダルト色の無い、映画本&ポスターと絶版玩具のお店と言うことなのだ!非常に楽しみである。入口上には『古本&絶版玩具』の文字と共に、マスコット的存在であろう『快獣ブースカ』の人形写真…ああ、黄金町にはミスマッチな展開…。ウィンドウには映画ポスターや買取の貼紙と共に、震災被災者への売上金の一部寄付や、節電についての説明。左には二冊100円の文庫棚があり、その脇には成田亨の怪獣イラストを地に敷いた営業案内が貼られている。路上には映画VHSがたんまり詰まったプラケースと、二冊100円単行本ラックが進出中。店内は小さめだが余裕のある構成で、右壁は『太陽を盗んだ男』『用心棒』『ノストラダムスの大予言』などのポスターミニギャラリーから始まり、奥に棚が張り付いている。左壁はラック・本棚・ボックス棚と続く。真ん中にはポスター掛けが低高二種類と、背の高い背中合わせの棚が一本。奥は真ん中がカウンター状の帳場兼作業場で、右はちょっと迫り出した壁棚、左には縦長のガラスケースが置かれている。そして左側通路では、ガタイの良い黒Tシャツの、昔はワルだった風店主が、本を棚にダスンダスンと並べている…しかも激しい独り言と共に…いや、もはや誰かと喋っている状態!本当に誰かいるのかと思い、チラチラと周囲を盗み見るが、やはり誰もいない…取りあえずは本棚の完成も待ちたいので、右側通路にス〜ッと進む。壁のポスターや下のパネルをチラッと眺め、奥の棚へ近付く。大量の「キネマ旬報」そしてVHSテープの棚と続き、DVD未発売&絶版DVDの映画VHS・日本映画・ピンク映画・BC級映画・アジア映画。アニメ映画・音楽ビデオ・少量のDVDが並ぶ。向かいには洋画名作のVHS。右奥壁棚を見ると映画一辺倒から脱出し、ロボット絶版プラモが箱入りで積み上がる。ザブングル・バルキリー・イデオン・ガンプラ…。独り言作業はまだまだ続いているが、そろそろいいかなと左側通路。左壁始まりのラックには、映画・テレビ関連の雑誌やムック、それにグラビア誌が並び、昭和四十〜五十年代を感じさせている。その後には映画本がズラッと続き、脚本集・監督エッセイ・撮影&製作技法&理論・評論・特撮・アニメ・映画原作本・「シナリオ」・タレントなどなど。さらに戦争・現代史・社会運動・犯罪・警察・写真集・ビジュアル本・美術・性愛・横浜・思想など。ガラスケースには。ブルマァクの怪獣ソフビたちの可愛らしい雄姿が!ポスターが多数垂れ下がる横の通路棚には、絶版文庫・春陽文庫・海外ミステリ・SF・時代劇文庫・囲碁・将棋・新書と収まっている。冊数はそれほど多くはないが、その選球眼は信頼度高し!よって充実した棚造りが連続!値段は高めのしっかり値ではあるが、所々に手を緩めてくれている部分もある。途中、おもちゃ類を売りに来たお客さんとの、長い駆け引きが終わったところを見計らい、帳場に本を提出。すると店主は値段を告げながら、買った本が如何に面白いかの情報も与えてくれる。二冊共にその良さを滔滔と語ってくれたのだが、一冊に対する最後のつぶやき…「喜八はいいっすよ。喜八、いいっす」が、とにかく嬉しそうでした。うーむ、何だか面白いお店と人が黄金町にやって来たようだ。そして最後に、店先に置かれていた『横濱下町古書店マップ』をいただき店を出る。東京法令出版「あなたは優秀な刑事になれる/網川政雄」文化服装学院「ななめがね/岡本喜八」を購入。
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2011年04月13日

4/13東京・鷺ノ宮 木屋

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今日は日々訪ねても決して開いてくれないお店をご紹介。『中杉通り』を駅前から北に向かい、『新青梅街道』を東へ250m。南側の歩道沿いに、そのお店は突然現れた。自転車で疾走していて偶然見つけて急ブレーキ!一体いつの間にこんなお店がっ!古いモルタルの事務所、もしくは店舗兼住宅のような建物。二階窓の桟には『明治牛乳』の看板文字がゴタゴタと置かれている。入口上の狭い枠には店名が二つ書かれ、真ん中には傾いた『古本・ガラクタ珍品』の文字…お店と認識していいのかどうか、その店構えは限り無い怪しさを放っている。店頭には積み重なったダンボールやプラケース・オレンジの脚立と共に、『ポスト』書かれた廃物利用過ぎる黄色い手桶。サッシから丸見えの店内を失礼して覗き込むと、雑然とした光景が広がり、中央に通路が一本。入口両脇にはたくさんの幟が押し込まれ、棚には電動カッターや襤褸切れ・ベルト・スプレー缶・カーワックス・一斗缶・ダンボール箱…さながら工務店のようである。しかしそのブルーワーカー的な店内にも、主に入口側に嬉しいモノの姿がっ!白い網フレームに、映画『モスラ(1966)』ロビーカード・長谷川一夫の忠臣蔵スチール・『ルパン三世カリオストロの城』『宇宙からの帰還』『さよならエマニエル夫人』『ピンクレディーの活動大写真/炎の舞』『シンジケート』『メリーポピンズ』などの映画ちらしが飾られている。すべてにしっかりと値札が付き、100円〜500円となっている。良く見ると右端の棚には、雑誌束や紙束、それに箱入りの青い同じ本が五冊ほど…一番下には300円の値札がある。あぁ、入りたい!あの『モスラ』のロビーカードが欲しい!だがサッシに手を掛けても、ガクンと強い手応えがあるばかりで、決して開くことはない。いつ行っても、時間帯を変えてみても、開くことは無い。しかし人が出入りしている気配はあるのだ。自転車が停まってたり停まってなかったり、お店の中に見えていた『営業中』の紙札が消えていたり…もうこれでかれこれ二週間ほど観察しているのだが、にっちもさっちも行かず、東京タワーにしがみ付くモスラをジ〜ッと眺め退散する毎日。こりゃいつの日か張り込みでもしてみるかな…不審者一直線の古本冥府魔道は長く険しい道のりなのである。あぁ、入りたい。グルルと唸って口惜しがり、何も買えずに今日もスゴスゴ退散する。
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2011年04月12日

4/11神奈川・尻手 福書房

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サーバーメンテナンスのために昨日は更新出来なかったが、もちろんツアーには出動済みであった月曜日。川崎駅よりJR南武線に乗って一駅。いつの間にか頭上に黒雲が湧き上がり、今にも雨が降り出しそう…古本屋への道を急がねば。駅前から北側の『西口通り』へ出て、暗い駅の下を潜って西へ。お店のシャッターが閉じられた駅前を離れて、およそ300m。『矢向二丁目信号』で、右手に見える『しって銀座』の枝道へ入り込む。この銀座のキャラクターは、照る照る坊主をモチーフにした『しってちゃん』。もはや“ゆるキャラ”の域を超えた、古めかしさがチャームポイントである。そしてすぐ左手に橙レンガのマンションが現れ、その一階左隅に小さなお店があった。さて、たどり着いたが果たして無事に入れるのか、帰れるのか…なんたってここは、コンピュータ・プログラム関連の古本を扱う特殊なお店なのである。もちろん私は門外漢なので、うろたえることは必至なのである!左には中ほどが目隠しされた入口扉があり、下部に『OPEN』の札を確認。右はウィンドウになっており、上部に渋い店名扁額、その下に「LINUX」・「Newton」・「マイコンBASIC」などの雑誌が飾られている。…え〜いっ、考え無しに入っちゃえ!と扉をガコンと開いて中へ。小さな少し縦長の倉庫のような店内で、左右の壁に大きなスチール棚が据えられ、真ん中にも一本のスチール棚。そこにコンピュータ関連本特有の、妙に大判な本や変型本がびっしり並んでいる…うはぁ、チンプンカンプン…。奥でパソコンに向かう男性が、くるりとこちらを振り返ったので、お辞儀でご挨拶。あちらもペコリ。取り合えずは入口近くの棚を眺めてみる。やはりプログラム関係の本が多いようで、そのジャンルすらも良く判らない。普段は『コンピュータ』の一言で括っているが、やはりひとつのジャンルは奥深く幅広いものである。良く棚を見て行くと、ブルーバックス・流体力学・経営関連もチラホラ。とここで奥の男性が近寄り、「何かお目当てのものがあればお探ししますよ。パソコン検索も出来ますし。棚はこれバラバラなんですよ…」…ど、どうしよう。この中で何か私に意味を持つものは…「え〜と、あのMSXの本ってありますか?」「MSXっ!?…またそれは…。何冊かはあると思いますけど…」。MSXはその昔、低価格・統一規格で販売された初級パソコンで、私も20年以上前に、ちょっと仕事で使ったことがあるのだった。「ウチにMSXの本を買いに来た人は、アナタが初めてですよ」と笑いながら本を掘り出して来る。「ありがとうございます」出された本を手に取るが、どれもプログラム方法ばかり…もっと易しい本は無いものか…。「MSXの本なんて、今売れませんからねぇ」と言いつつ、本はまだまだ出て来る。「その割りにしっかりありますね」と軽口を叩くと、「いつの間にか集まってるんですねぇ」と苦笑。ようやく見つかった一冊の入門書。今さら入門するつもりはさらさら無いのだが、プログラムだけではなく色々文も載っているので、これならちゃんと読めそうだ。と本を手に奥へ…あぁ、私はこの本を買って一体どうしようと言うのか…。と言うわけで、コンピュータのプログラムに興味が無ければ、戸惑うこと間違いなしのお店です。おっ!奥のラックに古いNECのパソコン『PC-6001mkII』を発見。う〜ん、やっぱり特殊なお店だ。西東社「エムエスエックスパソコン入門」を購入。
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2011年04月10日

4/10東京・大山 銀装堂


ginshodo.jpg自転車に乗って、哲学堂公園の桜並木を潜り、東長崎・千川を越えて大山方面へ。一度も通ったことのない道を走るのは、いつだって楽しいものである。『川越街道』にたどり着き、近くにあった「大山ブックバンク」(2010/04/07参照)を覗いてみると、もぬけの殻となっており閉店してしまった模様…残念。南側のアーケード商店街『ハッピーロード大山』に自転車を停め、人波を擦り抜けながら、駅横の踏切を渡って駅北側の商店街『遊座大山』へ。石敷きの道を200m東へ進むと、左手に『板橋区立文化会館』。そこからさらに50mほど歩くと、うほっ!左手に新しい古本屋さん!…どこかでみたことがある店名…上福岡の店頭棚しか見られなかったお店「銀装堂書店」(2010/04/16参照)と同じ名だな…。三階建の細いビル一階がお店で、軒には金文体の看板文字があり(これも上福岡と同じ)、その下に緑の日除けが張り出し『ギンショウド』の文字…えっ?『ギンショウドウ』じゃない…?店頭には『古本買取』の真っ赤な看板と共に、CDラック・コミック棚・100均文庫棚・絵本棚・雑誌棚・ビジュアルムック棚などが揃っている。左右二つの出入口があり、左側からお店の中へ。縦長で手前は細長く、奥は少し左に膨らんでいる。壁際は本棚、手前フロアには低めの背中合わせの棚、奥には背の高い背中合わせの棚が一本、その左には箱や額に囲まれたガラスケースがあり、左奥が広めの帳場となっている。若い女性がひとりで店番中だったが、外から両手にカップ麺を手にした若い男性が戻って来て、帳場に合流。ご夫婦なのであろうか、仲睦まじく仕事をしている。店内に次々と入って来るお客さんに埋もれながら、まずは左側通路。通路棚には絵本や女性実用ムック、向かいの壁棚には昔の少女本ディスプレイ・美術図録・絵本・ビジュアルムックがボックス棚にズラリ。子供と女性と主婦の通路である。が、左奥に進むと雰囲気が一変する!古い本ばかりがギュウギュウと集まっているのだ!手前壁棚は鉄道とオーディオのマニアックな並びを見せ、左壁棚にキンダーブック・中原淳一・落語・児童文学・雑誌附録・日本文学・紙芝居・戦記、帳場横に児童雑誌…すべて茶色く古い本ばかりである。ガラスケース周りには、紙物の入った箱や額装された絵などが置かれている。その隣の背の高い棚には、古い洋装本やファッション、右側には建築・海外文学・文学評論。田中小実昌・俳句・谷川俊太郎・詩集が並び、棚脇にはCD、足元には宗教本の箱が置かれている。帳場右横には多ジャンルのセレクト棚・古い学習誌&学年誌・児童誌。右壁際は奥から、古本・出版・幻想文学・東京・探偵&推理小説年鑑・野球児童書・武道・音楽・「彷書月刊」・澁澤龍彦文庫・横溝正史・講談社学術文庫・岩波文庫・中公文庫・ちくま文庫・自然・食・ゲーム・トリック・探偵&児童文学復刻本・日本文学文庫・海外文学文庫と並ぶ。文庫棚はすべて二重になっているが、奥は本を退かさないと確認し難い状態。通路棚は時代劇文庫・漫画評論・絶版漫画・モンゴル関連・映画・落語となっている。お店の手前側は街の古本屋さんだが、奥は中々マニアックな古本屋さん。また、昔の少女関連・講談社学術文庫・岩波文庫・ちくま文庫が充実。値段は安め〜高めと幅広く、古い面白い本は油断無い値付けがされている。精算時に、台の上にあったショップカードを頂くと、上福岡はやはり事務所であることが判明。おぉ!これでようやく二年越しで、あのお店の中に入ることが出来たのだな。遅ればせながら開店おめでとうございます!それにしても店名は本当に「ギンショウド」でいいのでしょうか…?文藝春秋「日本三文オペラ/開高健」(カバー無しだが、表紙・見返し・扉の東松照明撮影の『杉山鉱山』に惚れる)中公文庫「ジゴマ/レオン・サジイ 久生十蘭訳」を購入。
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2011年04月09日

4/9神奈川・杉田 ふるほん村 杉田店


furuhonmura_sugita.jpg雨がシトシト降り出してから外出。まずは二つの京浜急行駅を捜索。しかし桜が美しいばかりで成果ナシ。当初の目的であった駅に向かう。改札を出て東口へ。通路は駅前に下りる階段と、そのままショッピングビル『プララSUGITA』に直結する通路に分かれている。私は迷うことなくプララに突入し、ビル内の階段を下りて二階フロアへ。目指すはこのビル内にある古本屋さん!階段からそのまま中央に進むと、大きな吹き抜けにたどり着き、各店舗はその吹き抜けを囲む回廊に沿って並んでいる。キョロキョロ辺りを見回し、右奥のエスカレーター前へ進むと、その前にお店を発見…はぁ、こう言うショッピングモール内にある古本屋さんには、必要以上にトキメキを覚えてしまう。古本屋さんには悪いのだが、周りとのギャップ、異物としての存在感…とにかくクールっ!竜ヶ崎・Ribraの「古書モール」、高尾・高尾名店街の「高尾文雅堂書店」、自由が丘・自由が丘デパート「まりら書房」、桜木町・ちぇるる野毛「古本ちかいち」、東京・八重洲地下街「R.S.BOOKS」、本郷三丁目「大学堂書店」、中野ブロードウェイ各店舗なども同様な素敵さを持っている。お店は広く、あくまでもリサイクル的な感じで、見た目は周りの店舗とさして変わらない。入口両脇にはマスク山積みのワゴンや傘・印鑑・キレイなムックラックなども並び、古本屋らしからぬ一般的なお店のように澄ましている…しかし店頭奥にはしっかり100均&二冊100均の店頭棚の姿!ノベルス・ラノベ・コミック・文庫本・単行本が収まっている。通路から店内に入ると、中々うるさいJ-POP。入口右側にはゲームソフトコーナーがあり、その後ろにレジ兼作業場がある。そこでは『ふるほん村STAFF』と縫取りのあるエプロンを着た二人の若者が、本の整理やパソコン入力作業に従事している。左側の壁際は本棚で、横向きに背中合わせの棚が三本並び、左奥に同様に短い棚が続いている。手前の通路棚は、自由価格本・ムック類・児童文学・絵本・コミックが並び、そのまま奥に進み続けると、短い棚&壁棚は一面のコミックゾーン。古本はフロア中央に集まっており、第二通路にミステリ文庫・アンソロジー文庫・日本文学文庫・時代劇文庫と収まり、ミステリの比率がかなり高めとなっている。第三通路には、新書・教養&ノンフィクション&雑学文庫・ファンタジー文庫・ラノベ・BL・ハーレクイン・海外文学文庫・海外ミステリ&SF文庫。最奥の第四通路は、通路棚にDVD・サブカル・タレントが並び、壁棚に女性実用・アダルトコーナー入口・官能文庫・ノベルス(棚上の表記は『カッパノベルス』となっている…)・海外文学・ミステリ&エンタメ・時代劇・政治・社会・ノンフィクション・スポーツ・エッセイ・資格・ビジネス・ちょっと古い本・実用と続いて行く。リサイクル古書店ではあるが、本の並びは丁寧でちょっと魅力あり。少し古い本も少々。人の出入りも多く、杉田の街の古本屋さんとしてしっかり根付いているようだ。値段は定価の半額前後で、新しいものほど高値となっている。この『ふるほん村』は南太田や戸塚にもお店があるらしいので、いずれ訪れてみなければなるまい。それにしてもこの杉田店は、ショッピングモール入居店と言うことで、今後も記憶に残ることとなりそうだ。ちくま文庫「雨の日はソファで散歩/種村季弘」ピュアフル文庫「氷の海のガレオン/木地雅映子」はたもと出版「523日の脱獄 上・下/山谷一郎」を購入。
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2011年04月08日

4/8東京・渋谷 まんだらけ 渋谷店


mandarake_shibuya.jpg中野での打ち合わせを終えて渋谷へ向かう。ハチ公口のスクランブル交差点を渡って、『渋谷センター街』から『井の頭通り』へ抜ける。この街が自分の気質に合わなくなり、来るたびに異邦人になってしまうようになってから、もうずい分長い時間が過ぎてしまった。溢れる人もギラギラの街も、相変わらず人口的な常春の真っ只中である。そんなことをボケボケ考えながら、宇田川町交番の前を過ぎて50mほど…左手ビルに食い込むと言うか、まるで蝕んでいるような異様なお店のエントランス…中野ブロードウェイの主の支店なのだが、私はまだ一度もこちらには入ったことがないのである。入口上部には鉄製の配管と割れた大時計、側面に大きな店名があり、路上には地下二階へと誘導する立看板。暗い階段に踏み込むと、打ちっ放しコンクリ&鏡に囲まれる、80年代&アトミック的廃墟風スタイル…フラッシュが点滅し、これではまるで往年のディスコのようである。ぐるぐる地下へ長い階段を下り続けると、突然広がる縦長の店内。しかもたくさんの女子がそこかしこにひしめき、静かなる情熱と甘い欲望を垂れ流している…棚に並んでいるのはBLと女性向け同人誌。し、渋谷の地下にこんな阿片窟のような空間が広がっていたとは…女子たちを刺激せぬよう、視線を前方だけに固定して、私の欲望の対象・古本を求めて奥へ奥へ。やがてガラスケースが林立する一帯が現れ、そこには絶版漫画や古い漫画雑誌が集まっている。少し曲がりながらさらに奥へ進むと、黒い棚と黒い床の地帯が現れ、ここにどうやら古本が集結!…良かった、あったぞ。さらに奥は男性向け同人誌の世界となっており、男たちが絶大なる欲望を満足させるために冒険中。左端の壁棚は絶版劇画とエロ漫画の棚となっているが、その足元には安売りビジュアルムックを収めた箱が置かれている。黒い地帯の真ん中には背中合わせの棚が二本並び、左側左面に美術・海外文学・児童文学・絵本・SF文庫・サンリオ文庫・SFジュブナイル・探偵&推理小説。右面に幻想文学・魔術・図像学・澁澤龍彦・種村季弘・荒俣宏・佐々木丸美・寺山修司・エッセイ系文庫・哲学・思想・植草甚一・古本関連。棚脇に大判本の安売り棚あり。右側の棚、左面に女子系本・沼田元気・ドラッグ・精神世界・UFO・忍術・仙術・カウンターカルチャー・占い・音楽・暗黒舞踏・テレビ・芸人。右面には写真集・写真評論・性愛が並び、棚脇に105円均一棚もある。またガラスケースには、プレミア写真集・イラスト集・プレミア児童文学が飾られ、漫画雑誌地帯には特撮・漫画評論の充実した棚の姿も。周りのコミックや同人誌に比べたら、古本は肩身が狭くその量は少なめだが、ジャンルの細分化やマニアックな並びはギラリと光を放っている。いい本&古い本もしっかり散見出来るのが嬉しい。が、隙ナシの値段は高めとなっている。右奥のレジでコスプレ店員さんに精算してもらい、欲望の地下ダンジョンから何とか脱出。しかしそこはまだ、欲望の街・渋谷!私は心の尻尾を股にしっかりと挟み、スクランブル交差点をサササと渡る。国書刊行会「死の同心円/ジャック・ロンドン」を購入。
posted by tokusan at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする