2011年11月30日

11/30東京・水道橋 南陽堂書房

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東端の改札からガード下の『白山通り』に出て、『外堀通り』と交わる大きな『水道橋交差点』で、東側の歩道に渡って北へ。ここは『後楽園遊園地』対岸の、飲み屋・食べ物屋・武道具屋が連なる地帯。しかしその中に、潜むように一軒の古本屋さんが存在している!それは、書や古典籍の格式高い古本屋さん!洋書専門店と双璧の、私にとっては理解も出来ず、ハードルの高過ぎるお店なのである。場所は、都営三田線水道橋駅『A6出口』を出て南にすぐの打ちっ放しコンクリビルで、その店構えは冷たく無機質であからさまに敷居が高い…。ここもまた、全国の古本屋をすべて巡らねばならぬ私としては、避けて通れない道なのである!…しかし正直に言ってしまえば、基本的に入るつもりはさらさらなかったのである。入口部分が真っ暗だったので、『お休みだな』と高をくくって、太刀打ち可能かどうか様子を窺おうとしただけなのである。それなのに!精密な赤外線センサーは、私の動きを機敏に捉え、“ンガァ〜”っとドアを開けてしまったのだ!こ、これはマズいことに!かなり狼狽えた私だったが、咄嗟に『虎穴に入らずんば虎児を得ず』が頭蓋を掠め、思い切って中に飛び込んでみた。途端に鳴り響くチャイムの音におののきながら、咎められぬよう、入口正面に積み上がる和本や細長い蛇腹本に、一心不乱に集中するフリ…。入った所は粗い化粧岩で造られており、右に短い階段があって、上がるとメインフロアの低めの中二階となる。階段上には入口からも見られる壁棚とバルコニー的通路がある。階段からバルコニーにかけては、たくさんの和綴じ本が積み上がっている。フロアには横向きの木製棚があり、上部に奥深いボックスが見えている。最奥には、右側に堅固な巨大キャビネットが並び、左に懐かしの『Zライト』を備えた帳場が見えている。全体の雰囲気は博物館か、もしくはその裏側の研究室と言ったところ。入口部分に突然ピカピカと優しい光が灯った…もう後戻りは出来ない…。入口正面の低い棚にあるのは、書の教本・お手本・拓本・などである。階段上もそれは同様…しかしみんな安いな。ほとんどが100〜300円で、高くても1000円…保険に仕事にも使えそうな、碑拓の長細い和本を手に階段を上がる。おっ、バルコニー前の壁棚には普通の箱入り本が並んでいる。中川一政・書誌学・文字・硯・江戸風俗・中国・書の研究所など。柔らかい本はゼロである。突き出した奥の壁棚には、大型本や掛軸なども置かれている。そしてフロア棚に目をやると、和本が地層の如く積み重なる、手も足も出ない光景。そして値段は四桁・五桁に。…ビジュアル的には『おぉ〜』と思うが、心情的にはやはり『おぉ〜』とはならない。そうなるには、一体どれだけの知識と教養を、自分の中に積み上げねばならないのだろうか。狭い通路を緊張して歩みながら、真筆・碑拓本・経本などの表紙だけを眺め続けると、いつの間にか帳場の前に。ニット帽から銀髪を広げた、超クールな老婦人に精算していただく。ぷはぁ〜、何とも難易度の高いミッションであった。しかし人間やれば出来るもんだなぁ…。書斎社「宋拓皇甫誕碑」を購入。

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2011年11月29日

11/29東京・中野 観覧舎C・S2

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すでに年末進行の牙に咬みつかれているのか、何もかもが立て込み始めてしっちゃかめっちゃか…。なので人間の心をグッと深く奥に沈めて、無言でロボットの如く仕事をこなし、一段落つけてから自転車で『中野ブロードウェイ』へ。何か魔窟に動きはないものかと、ブラブラグルグルしていると、三階の『ブロードウェイ通り』中野駅サイドにある「TRIO」が、以前と姿を変えていることに気付く…うわっ!一緒に入ってた「観覧舎」(2008/06/18参照)が消え去り、完全に男性アイドル専門店になってしまっている!何と言うことだ…あの映画本たちは今何処に…?やはり油断ならぬブロードウェイの細かい変貌に動揺しながら、四階に上がって「古書ワタナベ」や「MANDARAKE記憶」を回り、『エレベーター通り』の中野駅サイドに足を踏み入れると、おや、ここに「観覧舎」が…店名には『C・S2』と、型番のようなアルファベットと数字が付属している…。いつの間にこう言うことになったのか、全く見当がつかない。通路には黒い直方体の立看板が出され、上には映画主題歌のシングルレコードカゴ。左には多量のポスターがダラダラと下げられている。狭い店内は、映画ポスター・チラシ・ロビーカード・パンフレット・プレスシート・半券などが、ファイルされ封入され飾られまくっている。おぉ、紙に封じ込められた銀幕たちよ!そしてその中に古本もしっかり紛れ込んでいる。入口右横の膝上の棚に、映画・エロ・特撮・シネアルバム・古い映画雑誌・「映画秘宝」の姿。下にある引き出すタイプの三つのカゴには、映画&特撮&アニメムックと映画パンフがギッシリ収まっている。左側の中程には、ブルース・リー&空手映画本がまとまっている。悲しいことに、以前より大幅に本の数は少なくなってしまった。その本も、正統派ではなくB級路線な流れとなっている。値段はちょい高。エスクァイアマガジンジャパン「シネマ・ハント/柳下毅一郎」を購入。帰り際、階段踊り場に貼られた、荒木飛呂彦がイラストを描く『東北復興平泉宣言』のポスターにしばし見惚れる。もう藤原一族が、完全に『ジョジョの奇妙な冒険』と化しているではないか!ついつい欲しくなってしまったのだが、シリアルナンバー入り限定300部の非売品らしい。仕方なく一枚写真を撮って帰宅する。
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2011年11月28日

11/28東京・下北沢 July Books/七月書房

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仕事外出の合間に下北沢へ赴いて、「古書 赤いドリル」に一直線に向かい、西荻棚貸しイベント『古本ナイアガラ』のチラシを置かさせていただく。ついつい棚に手が伸びて、山と渓谷社「東京周辺三等旅行/朝日新聞社会部編」を購入する。素早く駅へと戻って北口へ抜け、小田急線新宿側線路の二番目の踏切際から、西北に長々と延びて行く『下北沢一番街商店街』へ向かう。“沢”に流れ込むような、緩やかな坂の商店街を遡上する。この商店街は、駅北口の辺りからこの通りまでと、大きく広がっており、便宜上七区に分けられている。目指すお店は『六区』にあり、『鎌倉通り』に接する北端の商店街ゲートが視界に入ったら、左手に喜びの新しい古本屋さんの気配。11/25にオープン仕立てのホヤホヤで、道路際に飾られた祝いの立花が鮮やかな色を保っている。ペンシルビル一階の店舗は少し奥まっており、短いアプローチにまだ『本日OPEN』と書かれっ放しの立看板が出されている。中は新しい建材の匂いがする、こじんまりとした白熱電球に照らされた空間。入口右横に本棚、右壁手前にも本棚があり、奥は背が低く深い棚が続く。左壁際はボックス棚で、手前は高く奥は低くなっている。フロア真ん中にはテーブル平台と、小さなディスプレイ棚が入口に向いている。奥は白い帳場兼作業場で、左端にくっきりと横顔を見せた髪の長い女性が座っている。入店した当初は、完全に女子発信の女子向けな古本屋さんと感じたのだが、棚を見て行くとその安易な判断は、所々で裏切られることとなった…。入口右横の棚には、村上春樹などのセレクト日本現代文学・ヨーロッパ文学・ハヤカワSF文庫・ハードボイルド…むむ、良い異物が紛れ込んでいるな…。壁棚には海外文学、そして奥に児童文学・絵本・洋絵本・セレクト女性エッセイ・暮らし・「暮らしの手帖」関連が並び、最後尾には『少女まんが』ディスプレイ。長い間『まんが読み』として暮らして来た、個人的な歴史の一部が表現されているのだろうか…。テーブル脇にはスヌーピー本が飾られ、テーブル上には、エンデ・ムーミン・荒木写真集・アートコミックなどが置かれている。左の壁棚はほぼ1ブロックに1ジャンルの形で、写真集・建築・アート・雑誌・水木&つげなどの漫画家本・メビウス&エンキ=ビラルのバンドデシネ・映画・本・セレクトコミック・アメリカ(主にポップカルチャー)・旅・ドラマ・好奇心・世界・音楽・思想・ジャーナリズムとなっている。基本は女子が骨格の棚造りなのだがそれだけではなく、深さと言うよりは、予想外な場所への寄り道っぷりが楽しめるお店なのである。簡単に現せば『おぬし、出来るな』と言ったところか。値段はちょい高〜高め。中公コミックス・スーリ アニメ版「ルパン三世3 さらば愛しき魔女」「ルパン三世6 殺し屋はブルースを歌う」の二冊を購入する。それにしても、これで下北沢には古本屋さんが八軒に増殖!他にも古本棚を置く店も多いので、今や中央線沿いに負けぬほどの隆盛である。この街に来る楽しみが新たにひとつ…開店おめでとうございます!

仕事の受け渡しを済ませ、帰り道に高円寺「サンダル文庫」に立ち寄り、ここにもお願いしてチラシを置かさせていただく。中公文庫「やぶにらみの時計/都筑道夫」を購入。…あぁ!もう『古本ナイアガラ』まで、十日あまりしかないじゃないかっ!…そろそろエンジンに火を入れなければ…。
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2011年11月27日

11/27福岡・小倉 古書城田

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小倉駅で途中下車して、『新幹線口』から北側の外へ。ちょっと高めの空中広場が広がっているが、すぐに西端の屋外エスカレーターで地上へ降り立つ。そこから送迎バス乗り場とホテルに挟まれた道を北に向かい、ホテル沿いの裏道を西へ。すると道が西南に折れ曲がり始める所に、『古本』の幟がはためいているのを確認する…しかも店名の入ったオリジナル幟ではないか!駅近くが嬉しいお店をじっくり眺めると、二階窓下に『古書』の文字が大きい看板文字があり、『TEL』の“T”の文字が剥落している。一階部分は少しだけ道路から奥まり、左半分がピロティ状で、右半分がレンガに覆われた店舗となっている。むっ!?扉には『ネコを出さないで下さい!』とある、猫が車に脅かされているイラストが描かれた張紙!このお店には猫がいるのだな!ワクワクしながら店内へ。そこは整理整頓の行き届いた、すっきりセンスの良い縦長の空間。両壁際に本棚、入口左横に小さな棚、窓際に平台、真ん中に入口向き本棚&可動式本棚、ちょっと低めの背中合わせの棚があり、奥の打ちっ放しコンクリ壁前にガラスケースと帳場がある。室内はちょっと寒く、帳場には風邪気味な女性が座っている…ヒドくならないようご注意を。左側通路には、ゆっくり本を吟味するため用か、ベンチも置かれている。この時点では猫の姿はまだ見当たらず…。入口右横は文庫が並ぶ店内100均平台で、右壁の最初は…これは棚貸しスペースなのか…一本の棚に大量の茶色い日本近代文学本が収まり「古書アモルフ」「槐樹苑」の二つの名が掲げられている。その奥は日本文学・本&古本&出版・囲碁・詩歌句・日本近代文学評論・民藝・工芸・建築・美術・書・美術図録となっている。向かいは、入口前に絵本・児童文学。可動式本棚に日本近代文学プレミア本・坂口安吾・新書・詩・随筆などが収まり、続いて大量の九州関連本!文学・歴史・紀行・産業・炭坑・自然・文化など、多岐に渡るジャンルで構成されている。その奥には歴史・仏教。左側通路は、入口横の雑貨も置かれた棚に、九州所縁&九州題材作家本。壁棚に、日本文学文庫・中公文庫・ちくま文庫・岩波文庫・講談社学術&文芸文庫・作歌別文庫・海外文学・幻想文学・種村季弘・澁澤龍彦・須永朝彦・哲学・思想。向かいに時代劇文庫・サブカルムック・映画・音楽・テレビ・植草甚一・探偵&推理小説・幻想文学・オカルトが並ぶ。各ジャンルは縦に続きながらも、横にも流れる感じで並んで行く。ガラスケースでは、非売品の誰かの蔵書が公開中。列記したジャンルを、清く正しく深く集めているお店で、硬軟取り混ぜた『正統派』古書店である。特に九州関連は見ていて楽しい。九州の玄関口にこのお店があるのは、駅近くの立地条件に続き、喜ぶべきことであろう。値段は普通+隙無しの予感。ハヤカワ文庫「ニューロマンサー/ウィリアム・ギブスン」集英社文庫「ぼくの憂き世風呂/田村隆一」を購入。ついに最後まで、猫には会えず終い…誠に残念である。
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11/27大分・別府 べっぷ一箱古本市

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明けて日曜日。カプセルホテルでベニヤの小空間に閉じ込められ、暗鬱な未来世界をたっぷりと疑似体験した夜を越え、早々にチェックアウトして早朝の別府の街を彷徨う。街の裏道・まだ開店していない店舗・港で、数え切れぬほどの猫に出会う。ここは物理的に『猫町』である!と確信し、清々しい気分で午前十時から始まる、県内初の一箱古本市へ乗り込む。各箱は、主に『駅前通り』から南に延びるアーケード商店街に出店しているとのこと。『ソルパセオ銀座商店街』『やよい商店街』、それに歴史ある竹瓦温泉前にある大正時代建設の木造アーケード『竹瓦小路』に、およそ三十箱が分布している。昨日の昼間に歩いた時は、何処も閑散としていたのでどうなることかと思っていたが、開始と同時にお店を覗き込んで行く人が多いのに驚く。これは、午後はもっと賑やかになりそうな予感…。大正の薄暗がりの眠った飲み屋街に、まずは足を運ぶ。南陀楼氏の「古本けものみち」で角川文庫「死の診断 ビアス怪奇短編集/A・ビアス」を購入し、ここで別れのご挨拶をする。続いてあみだくじのようにカクカクと北上して、各アーケードを抜けながら、90歳の元新聞記者が身辺整理(!!!)のために出店した「百円文庫」で文春文庫「幻島記/白石一郎」を購入する。これは別府湾にあった瓜生島のお話。同時に志茂田景樹のハードバイオレンス「幻の瓜生島」も薦められるが、そちらは丁重にお断りする。いつまでもお元気で。その後は「本の闇鍋」にて角川スニーカー文庫「アクアリウムの夜/稲生平太郎」を、「こぜにや」で文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入する。皆、看板やディスプレイ方法が洗練されており、本の扱いも丁寧。表現派と不用本並べ派は、半々の割合。今後も開催されて行けば、出店者もイベント自体も研ぎすまされて行く可能性を感じる。最後に別の場所で小冊子を出張販売している、「ガケ書房」山下氏にご挨拶。我ながら珍しく、いずれツアーで伺うことを予告してしまう。駅に向かいながら、別府にさよなら。往きと同じ『ソニック号』に乗り込み、一路小倉を目指す。
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11/26大分・別府で温泉街を行ったり来たり三店!

まだ夜の明けない黄緑色の空の東京を発ち、五時間でようやく九州に上陸して、小倉着。ここから日豊本線の特急『ソニック号』に乗り換えて、静かな海沿いの平野を、車体をやけに揺らしながらひた走る。初めて見る車窓には、急峻さの無い直線と丸みで構成された、なだらかな景色が続いて行く。およそ一時間半で、右手に壮大な山が近付いたら別府である。一箱古本市の創始者、南陀楼綾繁氏に呼び寄せられての九州なのである。まさか、こんな所に来てしまうとはっ!

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●別府「SPICA」
『東口海岸方面』に出ると、奇抜過ぎる『別府観光の父 油屋照八』像の立つロータリー。そのロータリーの南側から街へと抜け出し、半分が石畳の道を踏み締め、鉄道高架を1ブロック右に見ながらひたすら南へ。『亀の井ホテル』脇を通り過ぎ、さらに観光地らしさが希薄になった古い住宅街を『流川通り』『秋葉通り』と通り過ぎ、かなり歩いて『永石通り』。ファミリーマートを目標にツラツラ東に歩いて行くと、路上に「SPICA」の立看板を出した、二軒分の横長なお店にたどり着く。軒の『高野京華堂』の看板文字が、あまりにも堂々としているが…しかしガラスの向こうを覗くと、しっかりとしたお洒落でシックな雑貨屋さんである。早速中に滑り込み、古本を追い求めて内部を探る。素敵な影絵のようなモビールやセンスの良い雑貨&文具が襲い掛かるが、古本の影はまだ見えない。奥のカウンターにスックと立つ、ちょっとやせた東浩紀風男性と可憐な女性の視線を気にしながら、くびれた細い通路を通って左側の部屋へ。こちらは大物な家具類の空間。入ってすぐ左側を見ると、おぉ!古本棚を発見!七×四の割と大きな棚だが、ひとつのブロックがスリットのように細長い。雑貨・文具・パリ・料理・海外文学・暮らし・アート・ファッション・岡本太郎・写真・音楽・みうらじゅん・エッセイ・ガイド・児童文学…お洒落な空間にマッチした、確固たる棚造り!そこには女子文化の可憐な花が咲いている。値段は普通。大和書房「本・子ども・絵本/中川李枝子」を購入する。

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●別府「大野書店」
一旦駅前に戻って『駅前通り』を東に向かい、『国道10号』の『北浜バス停』で、大分空港からやって来た南陀楼氏と落ち合う。昼食を共にして『国道10号』を北上。通天閣に似ている別府タワーを仰ぎ見たりしながら、400mほどで行き当たる『富士見通り』を西へ。やった!北側の歩道際に、オレンジの日除けと均一棚が見えて来た!間口の広い堂々たる古本屋さんで、店頭には左から50〜100円均一ノベルス&文庫棚・100均単行本ワゴン・200均単行本ワゴン・100均コミックワゴン・雑誌ラックと、ゾロゾロ並んでいる。ワゴンは棚と同材の木製で、単行本の上には日焼け防止のためか、フワリと優しく布が掛けられている。店内は、左右の壁棚と背中合わせの棚三本で構成され、都合四本の通路が出来ている。奥に本の山の一部となった帳場があり、ジャンパー姿の年老いた歌舞伎役者のような、唇が赤く艶かしい老店主が座っている。南陀楼氏はすでに左翼の『50〜100均』あやふや棚に張り付いている。私は右端通路からお店に進入。壁棚はコミックから始まり、社会・ノンフィクション・戦争・自然、そして帳場横の壁棚に大分歴史&郷土本。通路棚はすべてコミックで埋まっている。第二通路、右側にはコミック・実用・映画・音楽・新書・選書・別府本と並び、左側に俳句・城・歴史・アダルト雑誌。第三通路は、右側に雑誌・ムック・美術・骨董・焼物で、左側はすべて時代劇文庫&歴史小説。左端通路は、壁際に日本文学文庫・日本文学・日本近代文学・岩波文庫・古代史・考古学と続き、帳場横に民俗学。通路棚はこちらにも、文庫・海外文学文庫・ハーレクイン・奥の最下段にまたもや100均文庫となっている。棚の流れは多少淀み、ホコリを被っている本も多いが、由緒正しき昔ながらの古本屋さんである。値段は意外としっかりめ。文庫を一冊手にして、買おうかどうか迷っていた『別府観光の父 油屋熊八』の本を買う決心をして、通路を二本右に戻る。あれ?さっきまでここにあったのに…無いっ!と言うことは、南陀楼氏に先を越されたと言うことかっ!臍を噛みながら彼の後に並んで精算。別府の温泉を考える会「別府温泉入門案内/井上香都羅」角川文庫「気分はビートルズ/浅井愼平」を購入。

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●別府「TOM」
南陀楼氏と別れた夕方。お昼過ぎに訪れて、閉まっていた古本屋さんを再訪。やったあ、開いてるぞ!場所は先ほど駅から「SPICA」に向かう途中の『秋葉通り』の信号脇である。白い住宅兼店舗で、軒には大きな看板が架かっている。中に入ると通路が極狭な店内。中央通路から、奥で左右の通路に入り込める形。右に一本、左に二本の構成である。真ん中通路は、入り口側にコミック、奥側にラノベ・一般文庫・新書が集まっている。奥に進むと左側にある帳場が見え、奥壁的な文庫・ラノベ棚を見ながら右側通路に進むと、通路棚はコミックで、壁棚に小説・エッセイの単行本が何となく並んでいる。左側から二番目の通路はコミックばかりで、左端通路はコミック・ラノベ・アダルト・ティーンズ文庫・一般文庫がバラバラに肩を寄せ合っている。決して珍しくはない、街の片隅のご近所のための古本屋さんである。値段はかなり安め。帳場には負け続けの羽生善治のような店主が店番中。新潮文庫「一輪/佐伯一麦」朝日新聞社「大人のお洒落/石津謙介」を購入。

どうにか三店を巡り、夜は南陀楼氏×ガケ書房・山下賢二氏のトークに後半から参加させていただく。小冊子や書店関連の真面目な話が多い中、私のみチャランポランな古本&古本話を展開する。果たしてあれでよかったのだろうか…お相手いただいたお二人に感謝!会場にお越しの皆様、大変失礼いたしました&ありがとうございました!
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2011年11月25日

11/25東京・亀戸 古本市

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電車を降りてホームから南側を見ると、貨物線高架越しに見えるビルの街並。ホーム東端から東口に出ると、そこはビルの裏通りで、南側の『京葉道路』に抜け出すと『水神森交差点』。道の向こうには大型商業施設『サンストリート亀戸』のポップ過ぎる姿…街から一際浮き上がるその黄色い異様な姿は、ここが亀戸であることを完全に忘れさせてくれる。横断歩道を渡って建物正面らしき場所に近付くと、入口前に『ゲート広場』なる小スペースがあり、そこに黄色いテント屋根が張られて古本市が開かれていた…どことなく漂うこの既視感は一体何だろう…?テント下の黄色く染まった空間には、銀フレームの小ワゴンを組み合わせて八つの島が造られ、品切れも含む新しめの文庫・絶版文庫・100均文庫・200均&300均単行本・コミック・絵本&児童文学・雑誌&DVD・特価CD・ビジュアル本がそれぞれ収まっている…これは2011/10/16に訪れた『フルルガーデン八千代』の古本市を、さらにシェイプさせた展開…そして手に取った文庫に挟まる一枚のチラシに視線を落とすと、そこにはやはり「草古堂」と書かれていた。むむ、この千葉県総武線沿いにチェーン展開するお店は、どうやら京葉ルートを移動し、各所で小さな古本市をチェーン開催している模様…。吹き曝しの外市は、さすがにちょっと寒くなり、冷たくなった手で本を抜き取り、奥のレジブースで精算する。ペヨトル工房「銀星倶楽部8 帝都物語」筑摩書房「ウルトラマンの東京/実相寺昭雄」を購入。市は12/4まで。
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2011年11月24日

11/24東京・西荻窪 Book cafe SORAMIMI

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色々カタをつけてから、自転車で夜の始まりの西荻窪へ。南口に出て『西荻窪駅南通り』を一直線に南下する。500mも進んで『五日市街道』目前!となる所で左手に、以前から何度見に来ても開いていることのなかった、英会話教室兼ブックカフェがある。ただ今、時刻は午後五時五十分…よぉっ!開いているじゃないか!お店の明かりが外に漏れ、いつもは下ろされているスクリーンもしっかりと上げられている。右側にブックカフェの看板、左側に英会話教室の看板があり、左の窓下には『古書販売&BOOK CAFE』の貼紙もある。三段のステップを上がってドアを引き開ける。縦長で入口付近に本棚が集まり、中程はソファやテーブルが置かれ、奥に短いカウンターと作業場がある。そこから長髪バックパッカー風青年が立ち上がり、こちらの様子を伺う。間髪入れず「本を見せてもらってもいいですか?」と聞く。「ああ、あぁ…いいですけど、そんなに無いですよ。もう閉めようと思ってるんで」「閉めるって、お店を閉じちゃうってことですか?」「えぇ。もう、英会話教室だけにしようと思ってるんですよ。本は売れなかったです…失敗でした!」と自嘲気味に笑いを浮かべた突然の告白!私もそれなりにショックを受けながら「でも、西荻って古本屋さん、盛り上がってるじゃないですか」と返すと、「う〜ん、北口の方とかだとね。ここはちょっと場所がね…もっとマニアックにすれば良かったな…」と何やら自戒している…。「あ、では最後の客として見させてください」「どうぞ」…と言うことで、このお店はもうすぐ無くなるそうです。入口右横に高く細い棚があり、一般的な文庫がびっしり収まっている。続いてのテーブル棚には、上下にミステリ&エンタメの列と美術大判本。その横に、児童文学と絵本の入った白い棚がある。遠くのカウンター下にはペーパーバックの黒い姿。入口左横には低めの白い棚があり、ビジネス・ノンフィクション・サブカル・暮らし・新書が収まり、その前のラックには女性向けムックが並んでいる。本はキレイな新しいものばかりで、値段は100円〜500円とお安くなっている。大栄出版「ポップ中毒者の手記(約10年分)/川勝正幸」を購入する。最初で最後の出会いであった、英会話教室兼古本屋さんよ…さらば!

続いて駅方面へと戻り、「盛林堂書房」(2010/01/06参照)に立ち寄る。12/10よりスタートする『古本ナイアガラ』参加への挨拶のためである。棚を見ながらジリジリ帳場へ近付く…棚の様子が大分違っているので、再ツアーの必要性ありかな…などと思っていると、ここで『暢気文庫』さん(すでに顔見知りである)が登場し、ニコヤカに挨拶される。こ、これは予想外の展開!『あぁ、ただのお客を装っていたのに』と私はしばしうろたえながら、覚悟を決めて暢気さんと帳場に向かう。すると盛林堂さんに「入って来た時から気付いてました」と言われてしまう…うぅ、非常に恥ずかしく浅はかな行動でした…。その後は事務的な話プラス、楽しい楽しい古本話を一時間半ほど。しかしこのお店の棚は、見れば見るほど恐ろしい…それでもこれらに囲まれながら、どうにか自分の棚(一列だが)を創り上げなければいけないのだ。むむぅ〜、古本販売迷い道が、今始まった…。なのに、ちくまライブラリー35「世紀末日本推理小説事情/新保博久」早川書房「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ/ジョン・ル・カレ」を購入してしまう。
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2011年11月23日

11/23千葉・市川 古書 即興堂

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西荻棚貸しイベント『古本ナイアガラ』のプロデューサーのひとり、つん堂氏に示唆していただいた新店である。江戸川を越えたらすぐに総武線を下車。中央口から北口に出て、タクシーを中央にプールしたロータリー。いつもの『真間銀座通り』ではなく、ロータリーを右から回り込んで北に進み、『千葉街道』を越えて松並木が珍しい『市川手児奈通り』に入る。すぐに行く手に、腕のような枝を多数生やした楠の大木が見え、足元はY字路にある小さな『市川八幡神社』となっている。神社の鳥居前を掠めて北東の脇道に入ると、ほほぅ!右手にすぐに古本屋さんが!神社前とは、またグッと来るシチュエーションである。低層ビル一階右側のガラスウィンドウ店舗で、左側に白文字手書きの店名があり、その下に木のトレイを縦置きした立看板と、美術図録・絵本・単行本の収まる安売りカゴが三つ置かれている。開け放しのドアから入ると、外気温そのままの少し寒い店内。余裕があり広めで、柔らかい木材で構成されている。左壁は薄めの壁棚、右壁には胸の高さまでの深い棚が設置されている。入口右横はステージのように一段高くなっており、ストーブや椅子が置かれている。フロア真ん中には、左が本棚・右が棚+机の低めの什器が置かれ、椅子も置かれた机側から室内を目に入れると、ちょっと昔の洋風建築学校の図書室に見えなくもない優雅さである。奥には広めの帳場があり、レジ下にはディスプレイ棚も確認。お洒落なメガネ青年がしっかりと着込んだスタイルで、寡黙にパソコンとにらめっこ中。左壁はデザインや本関連から始まり、写真・映画・音楽・シュルレアリスム・思想・哲学・美術・工芸・建築と続いて行く。棚各所にはおススメディスプレイスペースがあり、下の平台には大判のビジュアル本が集まっている。レジ下には面出しで大判本のプレミア本。フロア棚にはちょっとほっとひと息出来る、新書・岩波文庫・セレクト日本文学文庫・海外文学・日本文学・文学評論が並ぶ。棚脇には、美術展や美術書に関する切抜きの貼られたコルクボードが立て掛けられている。入口右横の椅子の上には、児童文学箱と共に丸い紙が置かれ、『置いてほしい本』を書き込める控え目なブックアクションコーナーが存在。左側通路の机棚には洋書やペーパーバックが洒落た並びを見せている。壁棚は美術図録・作品集・洋書作品集が並び、中段は面出しが連続する余裕のディスプレイ。奥壁の小さな棚には、「美術手帖」「版画芸術」などの美術雑誌が収まっている。眼の良い人が好きな本を並べた棚を、さらに手足を伸ばして発展させたかのような、青い静脈の優しい流れに満ちたお店である。その生真面目な優しい流れに、乗っているのか乗せられているのか…刹那の本棚とのシンクロに心をしばし遊ばせる。美術関連書が多いので、値段はしっかりガシガシと付けられている。文庫や新書は安め〜普通な設定。新建築社「建築の心と技 村松貞次郎対談集T」を購入。あぁ、もっと早く知っていれば、『古本屋ツアー・イン・チバ』に掲載出来たのに…私の不徳の致す所である…。
posted by tokusan at 17:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月22日

11/22東京・高円寺 古書 十五時の犬

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色々立て込み、遠くに行ってのツアーらしきツアーが叶わぬことに焦燥…ならば週末の別府行で爆発させてやる!と言うわけで心を落ち着かせ、仕事の隙をグイッと無理矢理広げて、自転車で近場の高円寺。『あづま通り』の「古書 十五時の犬」(2008/08/08参照)前に立つ。先週、移転したお店をツアーした時ついでに入り、その改装っぷりが凄まじかったので、本日再ツアーの仕儀となった。店舗自体は当然以前と変わらないのだが、まず店頭に本棚とプラ箱の100均ゾーンが出現。ミステリ・海外文学が多いのが特徴である。店内に入ると、入口付近では『狭いお店なのかな?』と思う程度だが、右か左どちらかに進むと、もう普通のお店の範疇からは、大股で踏み出した構造であることが判明する!以前のお店の面影に、さらなる棚や渡し棚が付け加えられた、これはもう『改装』なんて生易しいものではなく、『改造』と呼ぶのが相応しい状態!入口左横に小部屋、右端に極狭通路(手前と奥と中央左側に小スペースあり)、真ん中はちょっと広めの小部屋で奥に帳場とガラスケース、左端には行き止まり通路と言うのが基本構成なのだが、各棚は天井を支えるが如く伸び上がり、上部で通路越しに渡し棚で連結され、さらに補強の木材らしき姿も確認出来る…なので通路はトンネル状に。様々な角度で向き合う棚は、一応死角の無いように配置されてはいるが、最上部や最下部は、もはや人間工学を無視したディスプレイとなっている。また各所を照らし出すように、照明が多いのも新たな特徴で、これが独特の怪しげな雰囲気を生み出す結果に…。これは正に、ピラネージ「幻想の牢獄」ミニチュア版と化した古本屋さん!恐らく強靭な堅固さを追求した結果、このカタチにたどり着いたのであろう…このまま深海に沈めたとしても、かなりの水圧に耐えられそうだ…。入口右横に日本文学文庫棚があり、あ〜ま行まで詰まっている。正面には海外文学。ニュニュっと右端通路に入り込むと、入口側小空間に日本文学文庫や〜わ行・海外文学文庫・新書・白水社Uブックス・日本純文学文庫が集まり、壁棚に岩波文庫・中公文庫・講談社学術&文芸文庫・河出文庫・ちくま文庫・創元推理文庫・日本探偵小説文庫・ハヤカワ文庫・海外ミステリ文庫・ハヤカワSF文庫。通路棚には海外文学が続き、奥に日本文学と文学評論が少々。頭上には日本推理小説ノベルス&文庫・ハヤカワポケSFが集まっている。通路奥の小空間に、ホラー&怪奇系文庫・映画&テレビ原作・海外ミステリ&SF&冒険・ハヤカワポケミス・サンリオ文庫・絵本が集結。頭上には懐かしのゲームブックの姿も!帳場側の隙間から中央部に進むと、帳場付近にはSF&ミステリのプレミア本が並び、それを幻想文学が取り巻いて行く。中央部本体は少しカオス気味な並びを見せ、文学・思想・サブカル・アニメ評論・文明・自然・歴史・旅、それに入口近くに水木しげる・荒俣宏・野坂昭如・ロマン文庫などの集まるちょっと特殊なセレクト棚あり。入口左横の小部屋に入ると、映画・演劇・写真・音楽・建築・美術のシャワーを浴びることが出来る。奥の左端通路は、児童文学・心理学・宗教・オカルト・思想・民俗学・平凡社ライブラリー・ムックなど。奥側の小スペースは棚で塞がれているが、上や隙間にミステリ&SF本が見えている。とにかく足元以外は、すべて棚と本の濃密凝縮迷宮空間!すべての本がこちらに近寄ったのだが、そのすべてを見るのは至難の業と言えよう。ミステリ&SF&海外文学は相変わらず充実。値段は安め〜普通。電話が掛かってきたら「ハイ。十五時の犬です」って出てました…。新水社「サム・シェパード一幕劇集」文春文庫「銀座界隈ドキドキの日々/和田誠」を購入。
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2011年11月20日

11/20東京・中神の新旧奥多摩街道で郊外大型二店!

一日中閉じこもって仕事をするはずだったのだが、予定が狂い時間にポカッと穴が開く。では、と早速腰を上げ、久し振りの青梅線。

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●中神「ブックマーケット 昭島店」
まずは東中神で下車し、『くじらロード』の名店「古書 中神書林」(2009/02/27参照)を覗いてから…あっ、日曜定休!…残念である。そのまま南の『新奥多摩街道』を目指し、スケールの大きな河岸段丘を下って行く。最寄の中神駅からなら、南口の小さな駅前から、ひたすら『中神停車場通り』を南へ進む。ゆっくりと段丘を下りながら、一キロ強で石垣に囲まれた『中神坂交差点』を通過し、一段さらに下って住宅街の中。やがて視界が開けると、目の前に『新奥多摩街道』が横たわり、左手対岸に大きな『本』の文字が見えている。真ん中に電柱が連続する、ありえない歩道を歩いてお店の前へ。ここは先日訪れた『a-TOO』系列のお店なのだが、この『ブックマーケット』の名を持つ店舗は、都内ではここだけなのである。ところが中に入ってみると、うわぁ〜!コミックとアダルトオンリー!普通の本は、いくら通路を彷徨っても見つからない…なるほど、『a-TOO』とは、このような棲み分けになっているのですね…今私に出来ること、それは尻尾を巻いて逃げ出すのみ…。

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●中神「ブックセンターいとう 昭島店」
う、う…もはや遠くに移動するわけには行くまい……ならば!近場のお店に助けてもらうしか…。足を西に向け『新奥多摩街道』のさらに奥へ。500mほどで『宮沢東交差点』に至ると、おぉ!北側のひとつ向こうの交差点脇に、頼もしきフクロウのイラストと『本』の文字!信号を渡ってそちらに向かうと、『奥多摩街道』とクロスする『諏訪神社交差点』…お寺と神社と黄色い大型古書店がせめぎ合う、イカした四つ辻である。裏手に停まる、店舗に負けず劣らずのド派手な買取車に目を奪われながら、広い店前駐車場に立つ。赤で縁取られた黄色い二階建てのプレハブ的建築で、入口横の案内板を見ると、一階がコミックやゲーム、二階が『文庫本・新書・実用書・美術書・小説』となっている。入口付近に屯する子供たちを擦り抜けて店内へ。入口正面奥に二階への急階段があり、階段下の児童文学・児童書・絵本・ムック類をざっと見てから階上へ。上がり口におススメ本コーナーと雑誌棚。視線を横に流すと、何と広く奥深い店内!一瞬「萬葉堂書店 泉店」(2008/10/27参照)を思い出してしまった…しかしまぁ、あそこよりは狭いのでどうにかなるだろう…。壁際は、入口・事務所扉・左壁中央部を除きすべて本棚で覆われ、左側手前と左側奥部分が少し膨らんで小部屋状になっている。そこにそれぞれ背中合わせの棚が二本ずつ置かれている。右のメインフロアには、長い背中合わせの棚が二×二の計四本置かれている。店内は整然としているが、長く高い棚たちのために、見透しは極めて悪い。入口左横には100均単行本群、そのまま左壁に鉄道・交通・格闘技・スポーツ・ギャンブル・音楽・映画・タレント・伝統芸能と続き、小部屋奥壁に美術・工芸が並んで行く。通路棚左棚には、実用・サブカル・雑学・ムック・オカルト・ガイド。右棚には実用とラノベが収まっている。そのまま左奥ゾーンに進むと、手前壁際に戦争・日本史・世界史が並び、左壁に「歴史読本」・民俗学・宗教・哲学・心理学と続く。奥壁左側はノンフィクション・科学・建築・コンピュータの並び。通路棚左棚は選書・ビジネス・新書で、右棚に100均実用ノベルス&新書&単行本とノベルスとなっている。棚脇に小さな50均ノベルス棚あり。続いて右側メインフロアの棚へ。中央通路右側はドバッと日本文学文庫が並び、第二通路左側にも日本文学文庫・時代劇文庫・ホラー系文庫・アンソロジー文庫。右側はハヤカワSF文庫・創元推理文庫・出版社別海外文学文庫・ハーレクインとなっている。右端通路の左側は、岩波文庫・中公文庫・ちくま文庫・福武文庫・朝日文庫・河出文庫・教養文庫・講談社学術&文芸文庫・同時代ライブラリー・ハヤカワ文庫JA・その他文庫・BLノベルス。右壁は入口右横から各種雑誌がドバドバ続き、海外文学・ミステリ&エンタメ・日本文学・全集が奥壁右半分まで連なって行く。ひぃ〜ぃ、さすがに量が多く、それだけでも見応えがあるのだが、右端通路の文庫コーナーはさらに見応えあり。新しい本がメインとなっているが、古めの本がチョコチョコ安値で顔を出すのがたまらない。値段は定価の半額前後。…今度本店に突撃して、己の限界に挑戦してみるのもいいかもしれないな。アスキー出版局「ハッカーを追え!/ブルース・スターリング」新書館「夢みるサイコ/手塚真」創元推理文庫「心憑かれて/マーガレット・ミラー」朝日文庫「ウルトラマンを創った男/山田輝子」を購入する。

お店を出ると、さっきまで気持ちの良い晴れた空だったのに、いつの間にか頭上に恐ろしく巨大な黒雲が出現!雲の周縁部は、夕陽で黄金色に輝いているのだが、雲の下はどんどん暗くなって行く。雨に降られる前にさっさと帰ろう。
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2011年11月19日

11/19神奈川・逗子 第四回はやま一箱古本市

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起床すると東京は鋭く冷たい雨。午前中に出発し、正午に逗子に到着すると、雨風が激しくなってきてはいるが、気温は上昇し生暖かい空気。ヨットのマストが伸び上がる駅前ロータリーから、山手回りの葉山方面行きバスに乗り込み、駅近くの酷い渋滞を抜け出し、長いトンネルを通過して高台の道を進む。流れ落ちる雨で歪む景色を眺めておよそ三十分。『旧役場前』でたったひとり下車すると、道路を渡って少し南へ。すると、お寺『玉蔵院』入口に貼られた古本市のチラシが目に入り、黒い矢印に従って境内へ進む。敷地内は森閑とした、人っ子ひとりいない風景…本当にここで良いのだろうか?といぶかしんでいると、突風により傘が小破!このままではいけない!早く古本市にたどり着かねば!先がありそうな左の脇道へザシザシと進んでみる。すると行く手がパッと開け、駐車場前に建つ、白い格子窓が連続する庶民的和洋折衷形式の古い建物『一色会館』が現れた。目の前の高台は神社の境内なのか。何と素敵な会場!しかしその入口は閉ざされ、貼られたチラシが風に嬲られている…私は雨に打たれながら『これは本当に開催されているのか?開催していたとしてもお客さんは?』と、今更ながら心配してみる。まぁとにかく中に入ってみよう。引戸に手を掛け“ララッ”と開けると、おお!確かにそこにしっかり古本の小世界!靴が一杯の玄関に、脱いだ靴をギュッと押し込め板の間に上がり込む。すると連続した畳敷きの大部屋に、十九の一箱の域を超えたミニ店舗が並んでいた。本棚・カゴ・ダンボール箱・経机・文机・トランク・長テーブル・プラケース・シート…様々な物を使い、それぞれ個性的な店作りが成されている。うわっ!でっかい黒犬が店番しているお店もあるぞ!お客はゼロと言うわけではなさそうだが、さすがに少なく、店主同士がお互いの店の客になり、ヒマを持て余した子供たちが、会場内を全力疾走していたりする…私の足にすがって移動する幼児も出現…。この市は毎回特集テーマが設定されており、今回は『映画』。各店、映画に関わる本を並べたり、映画ジャンルだけで構成しているお店もあり。こう言う縛りは、小規模な市なら威力を発揮しそうである。中にはまったく縛られていない自由なお店もあるが…。会場構成は、板の間・長廊下を含め“ロ”の字の回遊通路が造られ、通路両脇にお店が並ぶカタチである。おっ、左側通路には「余白や」(2009/09/23参照)「books moblo」(2011/10/10参照)のプロチームの姿も。私がまず飛びついたのは、右隅にあった「SF文庫書店」。その名の通り、ちょっと古めのSF文庫が無造作に素っ気無く並べられている。ふと端のカゴに目をやると、強烈な擬人化白猫イラストと視線がバチバチッとスパーク!…こ、これはっ!サンリオSF文庫の入手困難な一冊「猫城記」っっっ!!!うはぁ〜、と震えながら手に取るが、何処にも値段は書かれていない。興奮を必死に押し隠しつつ、ナイスミドルなオヤジさんに値段を聞いてみる。すると「ああ、そのカゴの中はみんな50円だよ」との驚愕の嬉し過ぎるお言葉!どひゃっほう!!!と即購入。「その人、中国の作家でね。サンリオは変な本ばっかり出してたんだよ」…この人、もしや判ってて売ったのでは…はぁぁあ!とにかく月並みだが夢のようだ。サンリオSF文庫「猫城記/老舎」を購入。続いて「古本 ゆず書房」で講談社文芸文庫「旅の時間/吉田健一」を購入すると、小さな椅子に戦国武将のように腰掛けた男性が深々と頭を下げ挨拶をされる…正体がバレてる!と思ったら、先日の『古本屋開業講座』にご来場いただき、今日の古本市をコメントで教えていただいた方でした。いや、こちらこそどうもありがとうございます。続いて向かいのお店で本を手にすると、うわ!鋭い視線を投げ掛ける「RAINBOW BOOKS」さん。「本当に何処でも現れますね」と言われるが、それはこちらのセリフです!と筑摩書房「モーテル・クロニクルズ/サム・シェパード」を購入。さらに「あいおい文庫」にて集英社文庫「超時間対談/和田誠・絵」を購入する。本の並びが鋭く、しばし目を瞠る。あれ?ここって月島の「あいおい文庫」なのかな…?そして本日二度目の最大級歓喜の声“どひゃっほう”を発することになった、長廊下の「colo」。ビジュアル雑誌中心の品揃えなのだが、片隅に物凄くエネルギーを放射している古めの本が…あああぁっ!大伴昌司の怪獣大図鑑ではないかっ!ちょっとくたびれてはいるが、1000円は安い!どひゃっほう!と心の中で叫び、秋田書店「カラー版 怪獣ウルトラ図鑑/大伴昌司」を購入する。生憎の、ちょっと台風のような天候だったが、二冊も貴重な本を入手出来て、心の底から大満足!ありがとう、雨の中の「はやま一箱古本市」。そして導いてくれた「ゆず書房」さんに感謝!

追伸1:12/10から、東京・西荻窪の「盛林堂書房」さんにて、『古本ナイアガラ』と言う棚貸しイベントに参加いたします。六人の、一箱古本市で活躍する猛者たちの末席に加えていただき、日本全国からせっせと集めた古本を、棚の一列に並べて販売予定。屋号は「フォニャルフ」とし、初めての古本販売なので、まずは自分が楽しめる棚を造って行きたいと思います。

〈古本ナイアガラ〉 produced by 悪い奴ほどよくW(ダブ)る+つん堂×盛林堂書房
【参加店】
つん堂 http://twitter.com/#!/tundow
暢気文庫 http://twitter.com/#!/sugata_non
古本屋ツアー・イン・ジャパン http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/
文庫善哉 http://twitter.com/#!/zen7228
やまがら文庫 http://twitter.com/#!/heno3ban
四谷書房 http://d.hatena.ne.jp/yotsuya-shobo/
悪い奴ほどよくW(ダブ)る http://twitter.com/#!/w_yatsuhodo_w
盛林堂書房 http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/20111118
2011年12月10日(土)スタート!

追伸2:うまうまと南陀楼綾繁氏の口車に乗せられ、11/27の大分県・別府で開かれる「べっぷ一箱古本市」を見に行くこととなりました。前日の26日は、「本がもっと楽しくなるトーク・イン・ベップ」と言う南陀楼氏とガケ書房・山下氏のトークに、恥ずかしながら乱入予定。久々の九州、楽しみです!
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2011年11月18日

11/18東京・篠崎 リサイクル メッセ Rainarse

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階段を上がって南口に出ると、そこは東京東端の整備された街。現代建築的な豪奢な交番と、顔が不気味な家族像が建つ、駅前広場をかすめて南へ。東側の歩道を進んで行くと、行く手に高架道路が圧し掛かる『京葉道路』が見え、その手前左側にあっさりと『本』の文字を発見する。三階建箱型ビルの一階が店舗で、壁看板に店名ネオンサイン、それに三連の高級洋食レストランのような日除けが架かる…ずい分と立派な店構えである。入口左右壁面には、様々な金券取扱品目が列記されている。左にはガチャガチャ群の姿…そしてガラスの向こうに見える店内は、しっかりしたリサイクル古書店で、ワゴンまでしっかりと確認出来る。もっと中途半端に、様々な物品が入り乱れる店内を想像していたのだが、心地良く裏切られてしまったようだ。中に入ると自動ドアに取り付けられた数種の鈴が“ジャリチャリシャラン”とうるさく鳴る。中は横長で、左側がゲームゾーン、右側がアダルトゾーン、奥がコミックゾーン、そして中央二本通路の左が古本ゾーンで、右がコミックゾーンの構成。レジ帳場は左奥だが、誰の姿も確認出来ず…。まずは入口左横のワゴンに張り付くと、すべて単行本で、値段は100〜300円。それほど風化していない、ノンフィクション・実用・ビジネスが中心。入口正面には100均単行本平台があり、ここもワゴンと同様の品揃えとなっている。低めの通路棚左側に、上部にドッサリ文庫揃いが積まれ、その下に250円新書&ノベルス&ハーレクイン・日本文学文庫が収まり、下の平台に100均文庫が端から端までズラッと並ぶ。キレイな2000年代の本が並ぶ街のリサイクル店で、特に目立ったところは無い。古本ではないが、スーパーファミコン売場のみが、ちょっと色褪せた80〜90年代を見せてくれている。値段は普通。ワゴンから抜いた本を手にレジに向かい、いつの間にか現れた小沢昭一に見えなくもない、気配を消したおばちゃんに精算していただく。光文社「東京煮込み横丁評判記/坂崎重盛」を購入。
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2011年11月16日

11/16東京・西武池袋線エーツー二店!

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電車から降りると鉄の焼ける匂い。駅舎から北口の階段を下ると立ち喰いそばの匂い。ロータリー西脇から北にゆっくりカーブする商店街『むつみ会』に入ると焼き鳥の匂い…ずい分と香ばしい郊外の街である。商店街を抜けて、大通りにぶつかる交差点向かいにお店が…うはっ、閉まってる!しかも『テナント募集』の完全閉店!看板は残されたままなのだが…さらば、清瀬の「コミック広場」よ…。

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●清瀬「a-TOO 清瀬店」
トボトボと駅方面に引き返し、商店街の脇道へと入って、以前金町で入ったことのある(2010/04/06参照)リサイクル古書チェーン店に腰を落ち着ける。中に入ってゲームゾーンを通過すると、フロアの中心部辺り、本棚が奥に向かって並列し始める所が古本ゾーンになっている。背中合わせの棚表側に、新入荷単行本・海外文学・ミステリ&エンタメが並び、裏側は日本文学文庫がギュッと詰まっている。棚脇に児童文学・絵本・児童書棚あり。二本目の通路棚表側に、時代劇文庫・海外文学文庫・雑学文庫、そして50〜100円文庫が収まっている。フロア最奥には、BLノベルスとラノベゾーンあり。左壁棚に、50〜100円単行本&ノベルス&新書・ノンフィクション・タレント・映画・音楽・実用もろもろ・人文もろもろ・エッセイ・ノベルス・新書・カルチャー&趣味系雑誌が並んで行く。新しい本がほとんどで、意外な本の多さに喜びつつ少し戸惑う…金町店とは偉い違いだ。しかも単行本&文庫、共に動き良しの新刊的フレッシュ感を含んでいる。値段は定価の四割引が中心で、古めの本にはあっさり安値なものも。岩波文庫「ふたすじ道・馬/長谷川如是閑」創元推理文庫「函館水上警察/高城高」を購入。往きに感じた匂いを逆にたどりながら、電車に乗り込んで東へ。

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●中村橋「a-TOO 中村橋店」
続いて帰り道途中の中村橋。南の『千川通り』に出て、50mほど西に向かうとすぐにお店の前。ビル外壁が補修中らしく、お店の看板は臨時の簡素なものになっている。店舗はそれほど小さいわけではないが、古本ゾーンは左端の通路一本のみ。左壁にラノベ・哲学・ビジネス・社会・タレント・実用&人文が細かくもろもろ・50音順エッセイ・海外文学・ミステリ&エンタメの流れ。右側の通路棚は、ラノベ・雑学文庫・海外文学文庫・日本文学文庫…50〜100円棚は無いのか…。しかしここも新刊の流れ良し!の印象がある。ARTES「フルカワヒデオスピーキング!/古川日出男」を購入。

実は買った本以外にも、欲しい本がまだまだあったのだが、キリが無いのでグッと我慢…よし、あれは当分売れなさそうだから、頃合いを見て買いに行こう。
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2011年11月15日

11/15東京・高円寺 中央書籍

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部屋の中で長時間本の山と格闘した後、自転車に乗って高円寺。家であれだけ古本と戯れたのに、外出しても古本と戯れる…誠に愚かな行いである。目的はつい最近、至近から「あづま通り」に移転した古本屋さん(2009/06/01参照)。「ZQ」(2008/12/25参照)が姿を消し、通りの入口近くが少し寂しかったので、これで『古本屋通り』の新たなフォーメーションが完成したわけである。駅北口から高架沿いに東へ100m。横断歩道の前で、北側のビルの隙間を見ると、そこが赤いブロックの敷き詰められた『あづま通り』の入口。最初はただの裏道だが、小さな十字路を過ぎると商店街らしい景色に変わって行き、人通りも増えて来て、おぉ!右側に引っ越したばかりの古本屋さん!ビル一階右側の店舗はガラスウィンドウが張り出し、旧店看板のデザインを踏襲した看板が、入口上に掲げられている。店頭にはガラスに立て掛けられた梯子状の店頭棚があり、文庫と新書が並んでいる。ちょっと薄暗い店内に入ると、そこは引っ越しても半倉庫的な雑然とした空間。本の詰まったダンボール箱や未整理本が、通路で幅を利かせているのだ。左右の壁は奥まで伸びるしっかりとした本棚、真ん中には背中合わせの棚があり、入口側棚脇にも本棚が置かれている。ガラスウィンドウ裏は、小さな箱とダンボール箱の集まりで埋められている。奥にすでに荒れた感の帳場があり、珍しく無帽の青年店主が、何やらつぶやきながら忙しく動き回っている。左壁棚は文庫・新書から始まり、これは棚脇棚に通路を跳び越し続いて行く。壁棚は海外文学・哲学・思想・宗教・音楽・映画・美術・文学・オカルト・プレミア本…アルセニエフの本発見!…が高い…。通路棚には、映画&カルトコミック&サブカル少々・東洋文庫・経済・社会主義・政治が並ぶ。ウィンドウ周辺は、思想・世相・性愛・美術・大判本など。右側通路壁は、歴史・世界・ロシア・中国・日本郷土・東洋医学と収まる。通路棚は、文庫揃い・教育・精神科学・心理学・科学・戦争・民俗学…何だか以前より、少しだけ硬さを増した感がある。古い本は相変わらず多い。並びは少々カオス気味で、棚には空いている部分も…しかし足元には、ダンボールに詰まった売り物の本が並んでいる…何とも不可解で不経済な陳列方法…。値段はちょい安〜高め。旺文社文庫「海南小記/柳田国男」を購入する。これで「あづま通り」では、「中央書籍」「十五時の犬」「越後屋」「サンダル文庫」「古楽房」と、楽しい古本散策が可能になった。一店一店覗きながら通りを遡上すると、何処からか楽しい気持ちが訪れて来る!道行く女の子が「何でこんなに本屋さんが多いのー?」と話しながら駅方面に向かって行く。これからさらに増えてくれると、より面白いのだが…。そして「古書 十五時の犬」(2008/08/08参照)の激しい店内改装っぷりに舌をぐるぐると巻く!これはもはや、古本屋さんの限界に挑戦した、建設的極狭迷宮スタイル!あまりにも凄まじいので、ここは改めてツアーいたします。最後に「サンダル文庫」(2010/08/18参照)に立ち寄り、店主さんと久々に楽しく歓談。これからもお互い、しなくて良い無茶をして行きましょう。本の雑誌社「欧米推理小説翻訳史/長谷部史親」を購入して帰宅。
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2011年11月14日

11/14東京・国立 銀杏書房

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仕事が煮詰まったので、気分転換に夕方の中を中央線で西へ。南口に出ると、相変わらず巨大なロータリーが、すでに明度を急激に落とし始めていた。右側からぐるっとロータリーを回り込み、国立の中心線である『大学通り』に入る。葉を所々黄色にした桜と、フランス製の外灯に見下ろされて、ちょっとした観光地のように化粧された歩道を、南へテクテク100m。足元にはご丁寧に『国立駅カラ100M』の敷石あり。右手前方『ドトール』の横に、かまぼこ型の緑の日除けを持つ本屋さんらしき姿…。私を引き寄せたお店の明かりは、さらに日除けの中から内部発光し、店名をボンヤリと浮かび上げている。ここは洋書の古本を扱うお店とのことなのだが、店頭を見ると、どうやら新刊やバーゲンブックも扱っているようだ。それにしても気になるのは、店頭左側にある、銅鑼のような存在感たっぷりの鉄製看板…周囲に伸びる曲線鉄棒の意匠はアールデコ風なのだが、全体でカタチを捉えると、何だか火焔太鼓のようにも見える…カッコいいな。店頭右側には大きなワゴンと小さなワゴンがあり、ビジュアル本やポップアップ絵本が集まっている。左側には割と大きな二台のフレームラックがあり、B5版の薄いビジュアル本・イラスト集・絵本が面出しで並んでいる。中はこじんまりとしており、街の小さな本屋さん的印象。普通と違っているのは、棚が天井まで伸び上がり、そこに収まっているのがすべて洋書だと言うこと。入口側は新刊本&バーゲンブックが集まっており・フランス&英語絵本・児童文学・仕掛け絵本・カレンダー・イラスト・デザイン素材、そして壁面ラックではクリスマス特集を展開し、一部に少量の外国語講座本(和書)あり。壁棚は、哲学・思想・経済関連などの硬い本が中心で、一部に小説本らしき姿もあり。真ん中の白いラックには、絵本・ビジュアル本、そしてまたしてもクリスマス特集の絵本。店内には二人のご婦人がおり、ひとりは赤ちゃんを抱いたお母さんの接客中。もうひとりは帳場に座った、ボーダーシャツを着た短髪のパリの芸術家のような方である。その彼女に眼鏡越しにギロッと一瞥されるが、がんばってさらに奥へ!すると壁棚とガラスケースと帳場の背後棚に、古本らしい古本たちがドッサリと固まっていた。児童文学・絵本類・小説、そして何やら威厳漂う革装丁本の列…背文字も読めないのに手が出せるわけもなく、ただ物質感のある丸みを帯びた本の背を、手を後ろに組んで眺め続けるのみであった。右壁には図誌類の額装挿画が飾られている。ビジュアル洋書に強いお店で、それは古めかしい本にも通じている。値段は判断不可…洋書のビジュアル本なので、一般よりは高めに感じるのは常であろう。…それにしても、やはり洋書専門店は難物である。読めないし意味が判らないので、大好きな古本を見ていてもそれほど高揚はしない。あげく、一体何を買えば良いのやら…店内をしばらく不審人物的にグルグルし、フランスの歌絵本が可愛く値段も手頃なので、購入を決定する。たどたどしくとも、棒読みで『セシボン、シュシュボン♪』と口ずさんでみせる!と足取り重く奥の帳場に向かう途中、ラック下段にあった絵本に何故だか目が留まる。むっ?これは、ムーミンの仕掛け絵本じゃないか!やっぱりこっちにしよう!と歌絵本を元に戻し、ムーミン絵本を手にして帳場へ。う〜む、やっぱり気に入った本が買えるのは素晴らしいことである!一安心して、気分転換完了!すでに暗くなった国立の街路に出ると、曇が垂れ込めたどんよりとした夜空。雨に降られる前に、何処にも寄らず、素早く帰るとしよう。ENFANT「THE BOOK about MOOMIN,MYMBLE and MY/Tove Jansson」を購入。
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2011年11月12日

11/12茨城・古河 古河書店

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午前中から清々しく栃木・佐野市の古本屋さんへ向かう。しかし、ひび割れたアスファルトの田舎町で見たものは、普通の民家に掲げられた『ネットで古書売買』とある看板…さもありなん!と私はニヒルに笑って駅に引き返し、さらに東武伊勢崎線で久喜に引き返し、“V”字の軌跡を描いて次の街・古河へ向かう。東口を出て、ロータリー真ん中の欅のアーチを突っ切って、真っ直ぐ東に延びて行く『十間通り』をただただ進んで行く。信号を、一つ二つ三つと過ぎて、さらに100m前進…すると左手に大きな黄色い古本屋さんの看板が登場。建物正面に立つと、何とも言えぬ黄色と言うか、柿色の外観を持ったお店が視界に飛び込んで来る。大きく張り出す黒い庇には、一部黒ずんだ金色の看板文字。その下は一面ガラスウィンドウで、演歌歌手のポスター・金閣寺のグラビア・ピカチュウなどが貼り出されている。広い店内に入ると、大きな音で流れる演歌が、ギュルギュルと脳髄に食い込んで来る…入口右横に帳場があり、おばあさんがヌッと立ち上がり「ハイ、いらっしゃいませ」。三方の壁は本棚で覆われ、フロアには左側に背中合わせの棚が二本、右に平台付きラックが一本置かれている。各棚の下には、低い本の山脈や本入りダンボール箱が置かれている。入口左横に荷物置場があり、その裏に100均本の棚二本と、アニメムック棚が肩を寄せ合っている。まずは棚脇の絶版漫画棚を見て、左端の通路へ入り込む。…薄暗いが、本が見えない状態ではない。右側の通路棚はすべてコミックで、左の壁棚も最初はコミック文庫が並んでいる。途中から、歴史・辞書・時代小説・郷土出版本・囲碁・将棋・実用・ビジネス・カルチャー・句集・戦争・日本文学・ミステリ&エンタメと並んで行くが、ジャンルが溶け合う雑本棚的展開を見せている。続いて奥壁にノベルス・新書が続き、後はA5版コミックばかりとなる。第二通路は、左に官能文庫・時代劇文庫・日本文学文庫・海外文学文庫・ラノベがズラリ。右はコミック一色となっている。第三通路は左がコミック、右のラックにアイドル&アニメ&特撮ムック・「まんだらけ」・古い映画雑誌・アイドル写真集が飾られている。右端通路は、ラックがアダルト一色で、壁棚にビデオ・古い本少々・アイドル写真集・大判資料本・ビジュアル本・女性実用・児童文学・歴史が収まっている。街の大きな古本屋さんで、少し時間が停まっている箇所もある。コミック・文庫・アダルトが主力で、お店の所々に『万引は十万円』『立読みは千円』の黄色い貼紙あり。ポイントに黄色が出現するのは、風水絡みなのであろうか…。値段は安め〜普通。おばあさんが近所の人と「あたしはプロ野球が嫌いなの。高校野球はほら、一生懸命がいいじゃない。だから今日は中村美律子ばっかり聴いてるの!」と、与太話をしているところに割り込んで精算したいただく。ボロボロの海野十三本を指し示して「これはね、ボロなのよ。で、裏にほら、名前が書いてあるでしょ。だから300円なの」と安値の説明をしてくれた。開明社「火星探険/海野十三」大栄出版「10点さしあげる/高橋洋二」を購入。

せっかくなので、駅西側の「たわしや古本店」(2010/06/06参照)にも赴き、雑本の海を豪快に泳ぎまくる。気付いたら手には桜楓社「秘境のふるさと/加藤賢三」講談社文庫「シネマッド・ティーパーティ/和田誠」新潮文庫「都市の遊び方/如月小春」が握られていた。精算すると、前回は貰えなかった商品券を手渡される。ちょっと嬉しいぞ!
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2011年11月11日

11/11東京・神保町 タクト

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下高井戸で、緊張感たっぷりの仕事を短時間で行い、エネルギーを大量に消費する。京王線から都営新宿線に乗り換え、地下の暗闇を経由して神保町へ。傘の下で身体をすぼめ、『神保町交差点』から『白山通り』を北上する。100mほど進めば左手に、100円ショップ・チケット屋・飲食店が固まる一角が現れ、二階から流れ落ちるような赤い日除けを持つ店舗が目に入る。昭和歌謡を中心に、GS・ロック・四畳半フォーク・落語・テレビ&映画サントラのCDを扱うお店なのである。昨日に続いて『音楽×古本』なのである。しかしここは今までと少し趣きを異にしており、ファッション性や現代性に背を向けたセレクトがされているのだ!細長く奥深くCDが大量に並ぶ店内に入ると、左壁入口近くに早速古本ゾーンが展開!足元にはCDの詰まったダンボール箱と共に、アイドル本が多く詰まった安売り箱が一箱。壁棚は左から、レコード&CDガイド・全曲集の大判本がまずは並び、四段棚×2の中に演歌・歌謡・童謡・ジャズ・テレビ・サウンドトラック・アングラ・アイドル・フォーク・芸人・役者・歌手・阿久悠・ピアフ・映画と、冊数は少ないがドロリとした時代の沈殿物的棚造り!その右側棚下には、落語・芸能の本も少々並ぶ。とにかくお店のCDに沿った古本ゾーンである。値段は高め。北宋社「青いドラキュラ赤いドラキュラ/手塚真」を購入し、『ミロンガ』で人生の息抜きと雨宿り。冷たい雨は、まだ降り続けている…。
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2011年11月10日

11/10東京・新宿 BIBLIOPHILIC & bookunion SHINJYUKU

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トロトロと自転車で、曇天の下を新宿に向かう。緑色の大ガードを潜って東新宿入りし、『新宿通り』を東へ。そして前川國男設計『紀伊國屋書店』前に到達し、右隣のビルを見上げる。ここの三階には元々『disk union 新宿中古センター』があるのだが、新たに御茶ノ水にもある「bookunion」(2011/06/27参照)と読書雑貨の『BIBLIOPHILIC』の融合店舗が、十月末にオープンしたのである。献血の呼び込みがけたたましく響き渡る一階エントランスに入ると、外観とは異なる昭和四十年代的ビルディング。エレベーターが中々来ないので、脇にある階段で三階へ。エレベーターホールに出ると、エレベーター正面に中古センターの入口があり、左に「bookunion」と『BIBLIOPHILIC』の立看板をそれぞれ出した、お店の入口。中に入ると意外に広く、オイルで磨き上げられた木材の空間である。右壁一面が横板一直線の棚で、奥壁がボックス状の本棚。どちらも下には小さな平台が付属している。入口左横には奥まで延びるカウンターレジがあり、左壁にも棚が設置されている。フロアには、入口前から平台・低い背中合わせの棚・ディスプレイ棚と続き、左にディスプレイ棚が縦置きで二台。入口前最奥と左のディスプレイ棚・左壁棚は、『BIBLIOPHILIC』のオリジナル読書雑貨や文房具類が飾られており、ブランド性&デザイン性の高い物ばかりである。肝心の古本は各棚&台に、新刊と混ざり合いながら並んでいる。その割合は高く、半分ほど。御茶ノ水店と同様に、古本には値段やデータが明記されたオレンジの帯(一部に水色帯あり)が巻かれている。入口前の平台は、音楽雑誌と『本』特集の数種の本が並ぶ。私が記事を書かせてもらった、去年の「男の隠れ家」までも!ありがたいことである。その奥の棚は『本の本』棚となっており、本・出版・書店・古本・装丁・編集などが、「BAKUMAN」まで手を伸ばしてし大集合。裏側は小版型の音楽雑誌がズラリ。壁棚は当然入口側から見て行くことになるのだが、流れ的には奥壁左端から右壁入口前まで戻って来るのがしっくり来る。と言うわけで奥壁左端から、クラシック・ジャズ(ダンディズム・酒・植草甚一含む)・テクノ・クラブミュージック(ヒップホップ・クラブカルチャー含む)・ワールドミュージック(民族学含む)・映画と収まる。右壁奥から、ノイズ・現代音楽・美術・ロック&ポップス・プログレ・ヘビメタ・パンク・J-ROCK・歌謡・サブカルが大量に並び、棚下には大判のスコア集が、これも大量に集められている。左側ディスプレイ棚には、音楽&レコードビジュアル本列あり。とにかく充実した音楽本を核に、その周辺まで触手を伸ばす棚造り。確実に御茶ノ水店よりパワーアップ!値段はちょい高。精算しつつ、カラー印刷の「音楽本買取」リーフレットを入手…むぅ、これはまた特殊な買取表だ…。河出書房新社「遺言 アートシアター新宿文化/葛井欣士郎」を購入する。

帰り道、幡ヶ谷の谷底を走っていると、久々に「ブックハウスなつかし屋」(2008/07/29参照)がお店を開けているところに出くわす。これは!と自転車の鍵をガチャガチャ掛けて店内に入ると、何だか以前より本の数が少し減って、すっきりしてるぞ!と三年振りの棚を楽しみ、角川文庫「気分はビートルズ/浅井愼平」を購入する。
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続いて高円寺高架下の「都丸書店 支店」壁棚で、岡部伊都子大量放出に驚いていると、高架下の先ではもっと驚くべき光景が展開していた!「球陽書房 支店」(2010/05/19参照)が消え去り、牛鍋屋が出来つつあるのだ!い、いつの間にこんな事態に…お店周りにすでに古本屋の気配は無く、貼紙なども見当たらない。焦りながら『中通り』入口の「球陽書房 本店」(2010/05/21参照)に向かってみると、相変わらずシャッターが閉まりっ放しで、何のアクションも無い…一体どうなってるんだ「球陽書房」!?このまま高円寺の古本屋地図は、書き換わってしまうのか……。
posted by tokusan at 20:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月09日

11/9東京・早稲田で二ヶ所のひっそり古本市!

風の冷たさが冬の訪れを予感させる午後、自転車を駆って早稲田へ!今日の目標はお店ではなく、教育施設の片隅で開かれている、二つの古本市なのである。もはや教育を受ける気など更々無いが、いけしゃあしゃあと潜入ずるぞ!

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●早稲田「早稲田奉仕園 チャリティ古本市」
『西早稲田交差点』から、『早稲田通り』を南東・穴八幡方面に進み、ひとつめの信号を西へ。細い裏道を進むと、すぐに左手にレンガ造りの、園の案内板兼掲示板が現れる。ビルの隙間のような小路を奥へ入り込むと、正面が古本市が開かれている『セミナーハウス』である。ここはキリスト教系の施設で、様々なアプローチからの人間形成の場として、機能しているそうである。なので人間形成の中途半端な私は、少々ドキドキしながらステップを上がり、二枚のガラス戸を押し開けロビー内へ。中は静かで、学校や役所の雰囲気。いくつか並ぶ丸テーブルの向こうに事務カウンターがあり、女性がひとり座っている。静かにソロソロと動きながらロビーを観察すると、左壁奥にテーブルと本棚の小さな古本市を発見。さらにソロソロと近付き、棚に視線を投げ掛ける。テーブルには雑誌数冊と背を上にした単行本の列。棚は六段で、コミック・古い創元推理SF文庫(フレドリック・ブラウンとヴァンヴォークトのみ)・一般文庫・女流作家・日本文学・エッセイ・ノンフィクション・新書少々・鉄道・ビデオ・コンピュータ・山岳・ガイドブック・韓国・ムック類がギッシリ収まっている。ちなみに全品100円である。寄付で賄われている棚なのだが、妙に旧所有者の気配が伝わって来る本たちである。それほど棚に動きがあるとは思えないが、こまめに手が入っているようだ。本を抜き出したら、カウンターへ持参し精算。創元推理SF文庫「73光年の妖怪/フレドリック・ブラウン」「宇宙をぼくの手の上に/フレドリック・ブラウン」「終点:大宇宙/ヴァン・ヴォークト」を購入する。市は11/30まで。

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●早稲田「早稲田大学ブックセンター 古書市in早大生協」
続いて『西早稲田交差点』に戻り、学生の流れに紛れて早稲田大学に入り込む。…ここに来るのは、十年以上前に『演劇博物館』と『大隈講堂』を自主的に見学しに来て以来…。目指すは『17号館』地下一階の『ブックセンター』で開かれている古本市なのだが、何処が何処やらまったく判らないので、取りあえず学内地図を見つけ出して、まずは場所を確認する。ふむ、第二西門近くの、一番最初の建物だったか。来た道をちょっと引き返し、緑のコンクリの上を進んで、建物の横っ腹から中へ入る。地下への階段を下りると、すぐに『ブックセンター』の自動ドアが見つかった。店内に入ってキョロキョロすると、むむっ!入口右横のレジの隣に、辺りの新刊とは違う空気を纏った一角…近付くと、長テーブルとスチール棚で造られた古本ゾーンであった。手前の壁には長テーブルが直列され、上にはスチール棚が横並び。その前には三台の長テーブルが並列され、上にスチール棚が背中合わせになった島が二つ造られている。その内のひとつには上部に古書市の看板があり、『生協会員証の提示で10%OFF!!』とある。棚脇には次回開催の「みちくさ市」のチラシが下がり、テーブル端には『早稲田古書街地図帖』も積み重なっている。左の島が「立石書店」の出店で、岩波文庫と全集本で造り上げられた、本店店頭に似た構成。右の島が「丸三文庫」で、海外文学や美術・音楽を硬めの本の間に滑り込ませ、絶版漫画も端に並んでいる。奥棚の「古書現世」は、芸能から差別問題までを並べる、ワープ航法的棚造り!古書現世で六興出版「わが百園先生/平山三郎」を購入する。市は11/19まで。

二つの市に向かう途中、「古書現世」の前を駆け抜けながら店内をチラ見して、向井氏が帳場にいるのを確認する。よし、帰りにご挨拶しようと、まずは古本市へ。四十分後に再びお店の前に着き、店頭台を眺めてから中に入ると、うわわわ!向井氏の姿が消え、銀髪の父上にすり替わってしまっている!…むむ残念。挨拶はその時にしなければいけませんな。また来るとしよう。
posted by tokusan at 18:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする