2011年12月31日

12/31東京・神保町 古書かんたんむ5F

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御茶ノ水駅から『明大通り』に出ると、人影も行き交う車も、いつもより圧倒的に少ない大晦日の街。普段は遮られるはずの水平の視線が、どこまでも遠く延びて行くので、街が普段とは異なる姿を見せている。『駿河台下交差点』に着くと、シャッターを下ろして、すでに休養に入っている古本屋さんの姿が目に入る。一昨年も確か、大晦日に古本屋さんを求めて、神保町を走り回った(2009/12/31参照)。今日は仕事のついでではないので、ゆっくりと静かな街を楽しみながらスタスタ歩く。まずは順当に『靖国通り』南側歩道を西へ。連続する下ろされたシャッターには『謹賀新年』のビラが貼られている。商店街や地区ごとに異なっているようだ。早いお店は新年三日からの営業で、他は大体五日からが多い。『神保町交差点』も越え、休息中の古書街をさらに進み、一軒も開いているお店に出会うことなく『専大前交差点』も越える。すると前方右手の首都高手前に、ネットに包まれた古く傷付いた低層のビルが見えて来る。すでに居住者の退去した、『九段下ビル』である。
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関東大震災からの復興建築であるこのビルは、いよいよ来年1/5から取り壊し工事が始まるらしい。すでに1/3がパネルで覆われた痛々しい貴重なビルを、近くから、横断歩道の途中から眺めて別れを惜しむ…。再び『専大前交差点』に戻り、『靖国通り』から一本南の裏道を東に進み、やがて『すずらん通り』へ。二年前と変わらず、「湘南堂書店」はしっかりと営業中。立ち読みする人々の背中に、古本修羅のオーラを見た!そのまま通りを東端まで進むと、『三省堂書店』の裏口広場に立つひとつの立看板が気になる…うっ、『第2アネックスビル』の「かんたんむ」が営業中だ。四階はすでにツアー済みなのだが(2011/07/20参照)、ちょっと見た五階は明らかに難敵だからなぁ…だが…よし!気合いを入れて潜入してみるか!とエレベーターではなく、ちょっと荒れた外階段を駆け上がる。
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五階の扉を開けて中に入ると、小さなエレベーターホールに古い文庫が並ぶ小さな本棚が二本。跪いてじっくりと眺めてから店内へ。おぉ、お店の方以外にも、同士たる古本修羅の影が、ユラユラと通路を蠢いている…。それにしても広く、微妙に乱れている。入口右横には、プレミア本を飾ったガラスケースと共に大きな帳場が広がり、数人の男女が働いていたり、ただ座っていたりする。壁沿いにはぐるっとスチール棚が連続し、左奥にはカーテンと棚に囲まれた倉庫スペースがある。フロアには横向きに二本の棚が並び、それが奥に向かって三列続く。そして右奥にはもう一本フロア棚が奥に続き、五本目の短い小部屋的通路を造り出している。各棚は地震対策のためか、上部で鉄棒や木材で力強く連結されている。しかしこれは何と掴み難くカオスな店内なんだ。四階と同じで、様々なお店が棚を借りて出品しているのだが、とにかくその内容が細分化しているのだ。そして通路に散らばるのは、様々な本の破片たち…。第一通路の途中で心がバキンと折れてしまったので、ジャンル店内分布を大雑把にお伝えします。第一通路は、鉄道・生物・児童文学・民俗学・雑誌・観光案内・古い新書&新書サイズ文学・日本文学・思想・科学・全集類・社会…何故か通路にはネクタイ山盛りの箱もある。第二通路にはサブカル・和本・工芸・民俗学・江戸・風俗・歴史・幻想文学・レコード・探偵小説・サンリオSF文庫・ハヤカワポケミス。第三通路にはミステリ&推理小説文庫・ホームズ・社会・政治・戦争・日本近代文学・児童文学・海外文学。第四通路に、絶版&品切れ文庫・美術・美術大判本・海外文学・思想・日本文学・詩歌句・言語学。左奥壁には古い文庫がズラッと並び、下段に行くほど古さが増して、崩壊寸前なものも見受けられる。第五通路は日本文学を中心に歴史を交えてカオスな展開。何だか詩に関する本が目立つな…。気付けばこのお店に入って一時間半が経過。大晦日も時間も、古本の中にトロッと溶け出してしまったようだ。広い店内で、現代から江戸までをジェットコースターのように行き来出来る。値段は様々だが、全体的にあまり隙の無い印象。しかし古い本は傷んでいるものが多いので、その分安値になったりしている。私はとにかく「芳林文庫」さんに涎とため息…。東京ライフ社「探偵夜話/岡本綺堂」改造社「世界大衆文学全集 寶島/スチヴンスン・野尻清彦(大佛次郎!)訳」角川文庫「黒船前後/服部之総」を購入し、50円のくたびれ気味の金券をいただく。古い本を背にして、外階段を下りて再び神保町の街路に立つ。人の少ない『三省堂書店』を通り抜け、裏路地の喫茶店に向かってみるが、案の定すでにお休みである。仕方なく『靖国通り』に出て、御茶ノ水駅方面に歩いて行くと、人がいなくて視界が広いためか、突然自分の立っている場所が傾いていることに気付く。歩道が道路に向かって、かなりの斜度を持っている!へぇ〜、前からこんなに傾いてたっけ?何だろうこれは?…雨が降ったら、水が道路に流れ易くするためなのか?…不思議だ。と言うことで、今年もこのめんどくさいブログをご覧いただき、ありがとうございました。来年もどうにか、古本屋ツアーに励んで行きますので、古本屋擬き「フォニャルフ」共々よろしくお願いいたします!
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2011年12月30日

12/30東京・早稲田 さとし書房

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仕事をなし崩しに納めたつもりで、冷たい風に逆らって、体力を消耗しながら自転車で早稲田へ。もはや大晦日まであと一日の、古本屋街の様子はどんなものかと、『馬場口交差点』から『早稲田通り』を東に向かい、通りの両側に続く古本屋さんを視認して行く…へぇ〜、結構しっかり開いてるんだなぁ、と偉そうに感心。端から端まで走ってから、Uターンして『戸塚第一小学校入口信号』手前の、『浅川書店』(2010/07/24参照)『岸書房』(2011/05/24参照)にサンドイッチされたお店の前に停車する。この店名…明らかに人名である…知り合いに同名の人がいるので、以前から妙な親しみを覚えていたのだ。しかし、二階の窓には大きく阪神タイガースの旗が掲げられている!古本屋さんらしくない光景である。壁看板と軒看板には、独特な書体の店名と『古書買入れ』の文字。赤と白のプラ日除けの下には、木枠ガラス戸の古めかしい店構えがある。ガラスには『アトム通貨』取扱店のポスターや、子供が描いたお店の看板が貼られている(子供の描いたPOP類は、帳場周りにも多数あり)。左端には『赤本・青本をお買上げの人に合格シールさしあげます(これも子供作)』の泣ける貼紙も。店頭には台車に乗った30均(!?)新書&文庫箱。一冊手にして右側から店内へ入る。左右の壁は造り付けの天井までの本棚、真ん中には背中合わせの同様の本棚。これは入口側に接続され、両脇に梯子状の細い棚が置かれている。奥に番台風の帳場があり、今はそこに誰もいない。店主は左側通路で、本の整理に勤しんでいる気配。入口左横の細い棚は、日本文学を中心に少し柔らかい本。左通路棚は、実直で真面目な参考書類がびっしり。右壁棚は入口近くも参考書ゾーン。途中から、アメリカ文学・イギリス文学・ドイツ文学・フランス文学・ロシア文学・クラシック音楽と続く。隅には本の山があり、壁には巨大なレトロ美人画ポスター風の「さとし書房」のポスターが貼られている…。左側通路に入ると、その通路にはダンボール箱から本を選別している店主の姿…『西部警察』大門軍団・二宮係長的風貌である。それにしてもこちらに来て驚いたのは、通路棚!そのすべてが、ツヤっとした赤本と少量の青本で、鮮やかな壁のように輝いている!顔を近付ければ、その肌は間違いなく真っ赤に染まることだろう。壁棚は入口側から、日本文学・初版本・署名本・予備校本・ノンフィクション…コミックやサブカル系も混じり、少し柔らかいカオスな棚となっている。続いて社会や、珍しいのは白背で簡易製本のオンデマンド印刷本がズラッと並んでいるところ。さらに日本文学・映画・演劇・歌舞伎・文学評論・日本近代文学と続いて行く。参考書・赤本・文学のお店である。大学関係以外の棚は、柔らかい本も姿を見せ、予想外に楽しめる。値段は普通。棚からも一冊抜き取り精算すると、30円新書はサービスしていただく。ありがとうございます。渡された袋を見ると、店名と共に店主の名が捺されている…ほぉ、名前が“さ”“と”“う”“し”の四字だけで構成されているぞ!新潮社「アンモナイトの谷/バーリー・ドハディ」講談社現代新書「ペーパーバック入門/枝川公一」を購入する。お店を出たら「古書現世」(2009/04/04参照)に直行し、久々にお会い出来た向井透史氏とお話しさせていただく。さる本郷古本屋さんの、かつての古本ダンボール納入法に大爆笑する!秀逸な心温まるエピソードを、ありがとうございました!ちくま文庫「1960年代日記/小林信彦」フリースタイル「都筑道夫ポケミス全解説」を購入する。

夕方に西荻窪に向い、『古本ナイアガラ』最下段「フォニャルフ」に少し補充する。堀江敏幸の初期訳本&初エッセイ集、それにファンタジー児童文学の怪作「光車よ、まわれ!」などを。「盛林堂書房」さんは年内営業は明日までで、年明けは四日から営業。そして我が「フォニャルフ」は、六日あたりに棚を総入れ替えし、次のテーマに移行する予定。あぁ、そのテーマは特殊で、もしかしたら一冊も売れないかも…。どうなる!?フォニャルフ!!!!
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2011年12月28日

12/28東京・日本橋 ワールド・アンティーク・ブック・プラザ

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年を跨ぎそうだった仕事を神速で片付け、確実に年を跨ぐこととなったもうひとつの仕事を放置して、南阿佐ヶ谷から地下鉄に乗る。東京の地下を疾走し、すでにお正月ムードの日本橋駅で下車。『B3出口』へ向かい、そのまま地下から『丸善』に突入する。ここに何だか凄まじい古書売場が出来たらしい…。エスカレーターで三階まで上がり、上品でシックな店内を下りエスカレーター側に移動する。すると目の前に青い入口を持ち、青い絨毯が敷き詰められた部屋が現れる。四谷の洋書稀覯本古書店「雄松堂書店」(いつかは行ってみたいが、何か買うとなると破産することになりそうでコワい…いや、それ以前に入れません…)が企画・運営し、世界十一ヶ国・二十二店のアンティーク・ブック・ショップが集う壮大なお店なのである。言わば超高嶺の花の、足がガクガクブルブルしてしまうお店と本が、向こうからやって来てくれて、敷居はまだ十分に高いが、多少気軽に見られるようになっているのだ!まぁ何か買えるとは思えないが、勇気を胸に中に入ってみよう。入口を潜ると、すぐ横に派手めな衣装の女性が立っており、「いらっしゃいませ」とお辞儀をされる。奥にはもうひとりの女性店員さんがおり、店内に意識を集中している。広く縦長で明るい店内は、左壁・奥壁にガラスケース本棚ががビッシリと連なり、右側にはガラスケースが並んでいる。真ん中には大テーブルが縦に二つ連なり、そのシンプルな構成は古書店と言うより、ギャラリーや博物館の匂いがする。左の本棚はその多くを重厚な革装釘本が占めている。美しい印刷や博物画のある本は、そのページを厳かに開いてディスプレイ。中には日本の本(和本ではない)もあり、おぉ!白瀬矗の「南極探検」なんて本が!ペンギンの表紙絵がとてもプリティーである。そして西洋の怪物画の本が、とにかく本物で格好良い!ふむ、ラリー・クラークの「TULSA」も並んでたりするのか…。奥壁には美術系の本が集まり、右のガラスケースには写本や手彩色本・写真・錦絵・地図なども飾られて行く。テーブルには貴重な本たちが、触れても良いように(ただし備え付けの手袋着用)ページを開いて置かれている。そしてそこかしこに跋扈する、超ビッグネームたち!サルトルのメモ・ゴヤの版画・ピカソの直筆カード・ロートレックのポスター・マーク=トウェインの原稿・エジソンの挨拶状…もう笑うしかない。スゴい!スゴ過ぎる!そして値段も天井知らずの恐ろしい桁数を示す!下は五桁からで、上はもう七桁もざら…これはもはや宝物です!ガードマンは何処にっ!?もしやこの女性二人は、武術の達人なのか!?…眼の保養にはなったが、打ちのめされるようにして、何も手を出せずにスゴスゴ退散する。帰りに高円寺で途中下車し、「都丸書店 支店」の安売り外壁棚で、名著復刻全集「死刑宣告/萩原恭次郎」太田出版「監督たけし 北野組全記録/佐々木桂」を計四百円で購入する。身の丈に合った買い物が出来て、何だか一安心する。

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2011年12月27日

12/27神奈川・横須賀哀愁古本屋ツアー

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今日はただただ、無心に棚を眺めて古本を買い、古本屋さんに汚れた魂を、ザブリと洗ってもらおうと思い立つ。こうゆう時は、キレイな古本屋さんや神保町ではなくて、古くカオスな古本迷宮に身を沈めたい。行く先を即座に横須賀に決定し、京浜急行で東京湾沿いに南へ下る。無数の谷戸と露頭と急階段で出来た一帯に、激しく郷愁を覚えながら、まずは県立大学駅の「港文堂書店」(2010/05/08参照)へ。常連客のタクシー運転手や大学教授が、お店のパワフルなご婦人と声高に会話しているのを尻目に、どよんとした古本迷宮をじっくりどっぷり一回り。精算時に帳場のご夫人と、『ウルトラQ(ご婦人は形態模写をしながらマンモスフラワーについて熱く語った…)』『和本』『年末』『大掃除』『古本屋』『猫』『妖怪人間ベム』『オランダの大学教授』などについて、怒濤の会話を繰り広げる。そのせいか、本は激安&100円引きの大サービス。古本を買う喜び、ここにあり!角川文庫「定吉七番シリーズ4 ゴールドういろう/東郷隆」JICC出版局「映画宝島 怪獣学・入門!」改造文庫「自選歌集 花樫/北原白秋」を購入。「また来ます」と言うと、「でもそう言って、また来る人いないんだよねぇ〜。心の中で『ホントに来んのかよ!』っていっつも思ってるんだけどぉ〜」と返されたので、「いえ、必ず来ます!」と『走れメロス』のように固く誓ってしまう…私はオバチャンに何を言っているのか…。もちろん本当に再訪するつもりである。続いて徒歩で横須賀中央駅に向かい、駅近くの淫猥な一角、昼間から酔客の歌声が漏れ聞こえる『若松飲食店街』にトトトと入り込む。だが!一番楽しみにしていた「堀川書店」(2009/08/08参照)はシャッターを下ろしてしまっているではないかっ!何てこった、お休みとは…お休みだよな、これ…。真に残念だが、来年改めて詣でることにしよう。あっ!諏訪神社前の「市川書店」(2009/08/08参照)は営業中だ。小さな土間のようなお店に入り、アダルト目当ての客と背中合わせに古本を物色する。講談社ノベルス「匣の中の失楽/竹本健治」を購入する。堀川には負けるが、ここも相変わらず安値のお店である。さらに駅横から『平坂』をグイグイ上がって、『上町銀座商店街』の「沙羅書店」(2009/06/02参照)。ここでは欲しかった詩集、東京創元社「重油富士/小野十三郎」を1500円で手に入れる。これが今日一番の、飛び抜けて高い買い物であった。日も傾き始めたので、『横須賀哀愁古本屋ツアー』が哀愁を通り越して、悲哀の色を帯びそうなので、ここで終了。坂を下りながら、横須賀のくたびれた懐かしい街並みに感謝する。この街は、何故こうも心をザブザブと波立たせてくれるのか…それは点在する古本屋さんも同様で、この独特なカラーが本当に愛おしくてたまらない!このままの状態で、いつまでもいつまでも存在していてもらいたいと、切に願うのである。特に「堀川書店」!来年も時たま心を波立たせに、来須賀します!
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2011年12月26日

12/26静岡・焼津 港書店

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仕事のギャラが小切手で送られて来た。こんなこともあるのかと、人生初めての出来事に面食らいながら、苦労して現金化する。むぅ…現金を手にしたら浅はかにも気が大きくなり、遠くへ行きたくなってしまった…。ふと気付くと、停電のためにダイヤが大混乱&大混雑の東海道新幹線に乗り込み、自由席で一時間半…。私はカツオのおつまみ『ツナピコ』発祥の地に到着。ここを古本屋さん目的で訪れるのは三度目なのである。一度目は定休日に来てしまい(2011/01/23参照)、二度目は午後からの臨時休業にぶち当たる(2011/08/20参照)。今日こそは三度目の正直だ!の思いを胸に南口方面へ。ロータリーには下りずに、細い通路からつながる空中歩廊を渡り、駅正面の『駅前通り』に出る。潮の匂いが流れて来る、港をモチーフにした寂しげな商店街である。途中の橋の欄干にある、巨大なタツノオトシゴが不気味なインパクトを放っている。何だか銚子と感じが似てるな、と考えながら強風に抗いつつ、商店街の先を目指して東南へトボトボ。500mほどで商店街が終わり、『本町2丁目交差点』に到着。クロスする『国道150号』に入って、次は南へ。左半身に見えない海の存在を感じつつ、『本町3丁目交差点』を経て一キロ弱で『焼津5丁目交差点』である。進路を東に採って、ひとつめの信号で人魚と時計を備えた鉄製のゲートが迎えてくれる、『神武通り商店街』に足を踏み入れる。奇麗に整備されてはいるが、たっぷりの地元感と、通り沿いに現れる空地が寂しい商店街…果たして今日は開いているのか…祈るような気持ちで眩しい陽光に目を細めながら、南に歩いて行く。左手に二店続きで庶民的に味のある商店建築が見えて来た。二階壁面には『with/週刊現代』の看板があり、窓下には二店共通のオレンジ色の日除け…やった!開いてるぞ!さらにその下には、『こどもの本の』とあるお店の看板があり、さらにその下に緑のテント看板が張り出し、『ミッフィー』…いや、この場合は『うさこちゃん』と呼ぶのが相応しいイラストが描かれている。ここは焼津港にほど近いため、漁船員用の古週刊誌も扱う新刊書店なのである。古本は果たして並んでいるのか…おや?早速店頭右端に、古い木製100均ワゴンがあるではないか!それほど大きくはないが、近付いて何度も視線を走らせてみる。中途半端に古いコミック・古めの文庫・単行本少々・大判ムック…文庫はカバー無しが1/3あるが、創元推理文庫のSFが多い…もしや漁船員にSF好きが…!?私は三冊を手にして店内へ。サッシ戸を開けると同時にチャイムが鳴り響く。古びた町の新刊書店である店内に、人の姿は無い。しばし物憂げで静か過ぎる、私だけの時間が店内に流れる。コミック・雑誌・文庫、それに町の書店にしては充実した児童文学と絵本…そして、右奥角に新刊書店とは異なる棚を発見。その時、奥から老店主が姿を見せ、「いらっしゃい」と言いつつ入口裏の帳場へ座った。右隅に進むと、そこにあるのは横積みされた週刊誌と漫画雑誌で、70or140円で販売されている。一部に地方出版の詩集や古い本も少々。児童用の「あめのひぶんこ」一揃いのようなものも置かれている。まぁ古い本を探すとしたら、表のワゴンに期待するしかないようだ。値段は激安。角川文庫「戯曲 少女仮面/唐十郎」創元推理文庫「スポンサーから一言」「73光年の妖怪」共にフレドリック・ブラウンを購入する。お店を出たら商店街を抜け出して、恐らく今年最後の海を見に行く。青黒く、風が強いのに静かな海と青空を見ていると、雄大さを感じるより先に、畏怖の念を抱いてしまった…。早々に引き上げて、『駅前通り』の『遠州屋』で『一本釣りもなか』を購入して帰路に着く。あぁ、やっぱり遠征はとてつもなく素敵で楽しいなぁ。

昨日は『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」の棚を、半分以上文庫に入れ替える。「盛林堂」さんは月曜は定休日だが、年末は31日まで営業とのこと。今年は後一回くらい、手を入れに行こうと思っております!
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2011年12月24日

12/24東京・下北沢 Brown'sBooks&Cafe

新宿で『幕末太陽傳』デジタル修復版を観る。何度観ても、冒頭から最後まで、創り出した映像と物語の楽しさが、ビッチリと詰まった映画である。ちなみに私には落語の知識がだいぶ欠けているので、これを映画として観ることしか出来ない。そしてオープニングで、映画公開当時の北品川の風景が映し出されるのだが、12/23の朝日新聞によると、何とそこは「クロモンカフェ」(2011/04/24参照)のある辺りらしい。写真で確認すると、なるほど。カフェへの横道がある1950年代の旧東海道の姿。と言うことなので、映画を観た後に北品川に出向き、「クロモンカフェ」でお茶を飲んでから「街道文庫」。そこから街道を青物横丁まで南下して、「うさぎ書林」(2009/07/07参照)に立ち寄れば、『幕末太陽傳』&古本屋さんルートの完成と言うわけである。

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映画を観終わってから小田急線で下北沢へ。南口を出て、若者でにぎわうクリスマス・イブの『下北沢南口商店街』を下り切る。四方から道が集まる『王将』の向かいを見ると、『茶沢通り』につながる地味な『ピュアロード』と言う脇道。古着屋や骨董屋を眺めながら東へ歩いて行くと、『茶沢通り』寸前の右側に、スチールパネルで外壁を覆った現代建築ビルが現れる。ここの五階に、カルチャー雑誌「BARFOUT!」が週末だけ営業するブックカフェを開いているのだ。もちろん私が足を運ぶからには、古本の販売が行われているのである。右手外階段の下にお店の立派な立看板があり、その奥にモノトーンのシックなエレベーターが控えている…入り難い…そして操作盤が判り難い…操作盤と間違えられ、相当ビルオーナーのインターホンが押されているようで、シックさを台無しにする多数の貼紙がなされている。指示通りにして上階を目指す。フロアに足を踏み入れると、そこはもうお店の圏内。そのまま右側の店内に進むと、木目ミッドセンチュリーなカフェ空間に入り込む。三方に壁棚が設置され、右壁はビルの形のせいか斜めになっている。フロア真ん中に大きな“L”字カウンターがあり、先客が二人と、顔立ちの華やかな女性がカウンターの中にひとり。「いらっしゃいませ」と一瞬戸惑いながらニッコリ。テーブル席に着いてアイスコーヒー牛乳(美味!)を注文。お洒落な空間から引き起こされる緊張を、表面に浮かび上げないようにして、早速本棚を見て回る。入口右横には「BARFOUT!」がズラリと並ぶ棚があり、奥に出版・本・編集・記者・社会・ワークスタイル・芸人・町山智広・北野&ビートたけし・動物絵本。コミックを織り交ぜつつ、おかしなマニアック的並びを見せている。右壁には、歌謡界・カリスマタレント・山城新伍・梶原一騎・漫画家・岡本太郎・音楽・洋楽・「BECK」・野球・「あぶさん」、そしてそれらに関わるビジュアルムックと写真集。左壁奥の棚には、海外文学・詩・財界人・村上龍・街・都市・「ゴルゴ13」・山田詠美・アウトロー・政治・田中角栄となっている。かなり偏執的で思い切った棚作りを楽しめるお店である。お店のお洒落さとはかけ離れたぶっ飛ばし方が素敵だが、何か欠けまくっている感も否めない。値段は高めで、中には非売品もあり。角川文庫「ペンギニストは眠らない/糸井重里」を購入する。ビルを出て帰り道、カウンター内の女性に既視感を持ったことが引っかかり続ける…つまりは誰かに似ている…誰だ?必死に考えていると、それが勝間和代であることに思い至る。いや。もっとアクが抜けてスッキリした方なのだが、私はとにかくノドに刺さった小骨が取れたようにスッキリする。
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2011年12月23日

12/23東京・八幡山 ふるほんと雑貨 グランマーズ

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今日は『古本ナイアガラ』メンバー「やまがら文庫」さんのタレコミを基に行動。19日オープン予定とのことだったが、その後の情報に動きは無く、開店しているのかどうかは不明な状態…。取りあえず自転車を南へ走らせ、荻窪「ささま書店」経由で現地へ向かう。お店の住所も不明で、アバウトに『駅近く』と言うことしか判っていない。なので駅を中心にして北に南にガチャガチャウロウロ…しかし新しく出来たようなお店は、影も形も見当たらない。困ったなぁ、と焦りを募らせながら小一時間ほど彷徨い続ける。それでも見つからないので、あきらめる前にもう一度駅周辺を細やかに探索しようと、裏道・脇道・飲み屋道も探り続けると、ややっ!ようやく、店頭に置かれた文庫の入ったプラ箱を発見!ここが探してたお店かぁ〜。良かったぁ、見つかって。まさかこんなに近くだったとは……。駅改札を出て高架下から南へ。『赤堤通り』には出ずに、高架沿いに西へ歩く。南側にすぐに『八幡山商店街』の入口。そこをやり過ごし、一本西の裏道へ入り込む。すると右手に小規模なマンション一階店舗群が現れる。そこに飲み屋にサンドイッチされた、古本と雑貨のお店がある。軒には真新しい真っ赤な日除け、ガラス張りのお店の前には手書きの立看板、それに赤いスリムな灰皿と、ダンボールの上に置かれた四個の小さなプラカゴ。100均の文庫・ハーレクイン・女性誌が入っている。重いガラス扉を開けて中に入る。余裕があると言えば聞こえは良いが、少しガランとした白壁と木の床の新しい店内。右壁は小さな飾り棚から始まり、壁際に薄めの本棚がピタッと並んで行く。フロア真ん中には雑貨が乗せられたテーブルと椅子が一脚。左壁にはラックと低めの深い棚が続き、奥に『本や雑誌お売りください』の紙札が下がった帳場がある。そこには物静かなご婦人がひとりおり、静かに本の手入れをしている。私が姿を現すと同時に、小さく「いらっしゃいませ」とつぶやき、立ち上がって音楽を流し始めた。スーパーで流れるよう緩いラウンジミュージックである…。右壁には児童文学・海外文学・英国・文庫・古本エッセイ・カフェ・新書・ビジネス・ハーレクイン・海外文学文庫・ミステリ文庫・時代劇文庫・絵本・生活などが並んでいる。キレイな新しい本がほとんどで、好きな本と、このお店を立ち上げるのに参考にしたであろう本が、棚の核となっているようである。左には絵本・ライフスタイルムック・雑誌・雑貨など。まだまだ船出したばかりで、本も雑貨も不足気味だが、本好きであることと、このお店を開きたかったことがヒシヒシと伝わって来る!良くぞお店を開いてくれました!これからじっくりゆっくり、八幡山の駅前に、長く続いて行く古本屋さんを築いて行ってください。値段は文庫は普通だが、単行本はちょい高。文春文庫「萩を揺らす雨/吉永南央」を購入する。帰りに西荻窪まで足を延ばし、「フォニャルフ」に少しだけ補充。和田誠の「デザイン街路図」はあまり見ない本で、60~70年代のデザイナー・イラストレーター・コピーライターについて、その当時に書かれたもの。共に並ぶ「銀座界隈ドキドキの日々」と一緒にどうぞ。
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2011年12月22日

12/22東京・下高井戸 リサイクルショップ ポポ

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所用のため、下高井戸に自転車で向かう。商店街にやたらと出現し始めた、鳥モモローストに心奪われながら、駅横の踏切を渡り、『日大通り』から『公園通り』に入る。世田谷線と平行しながら南下して、商店街の中をひとうねり、ふたうねり。三百メートルほど進んだ所で、左手に見えたのは100円ショップも併設したリサイクルショップ。中にチラと視線を投げ掛けると、うぉっ!本棚ッ!ギャギャッと急ブレーキを掛け急停止!もう、こう言う本棚との出会い方は、とにかく手放しで大歓迎である。投げ出すように自転車を停め、店内に飛び込み、入口右横の黒い棚を凝視…割と背の高い七段の棚が二本並んでおり、単行本・文庫・少量のコミックが収まっている。自己啓発・ビジネス・ノンフィクション・ミステリ&エンタメ・歴史小説・海外文学・エッセイ…何となくな分類が緩やかに行き渡っている。文庫は100&200円の安めな値付け。岩波文庫「神経病時代・若き日/広津和郎」と創元推理文庫「秋の花/北村薫」を抜き出して奥へ。小さく背を丸めた、味のある風貌の老店主に精算していただく。二冊の古本を荷に潜ませて所用を済ませた後は、「TRASMUNDO」(2011/06/19参照)に立ち寄り中公文庫「西ひがし/金子光晴」を、「古書 豊川堂」(2008/09/09参照)では新潮文庫「巴里の憂鬱/ボードレール」を購入し、寒過ぎるのでペダルを力一杯踏み付け続けて帰宅する。
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2011年12月20日

12/20東京・北品川 街道文庫

昨晩は「コクテイル書房」(2010/04/25参照)に、岡崎武志×Pippo×北條一浩の三氏のトークライブを聴きに行く。詩の朗読も交えた、ちょっと体験したことのない半勉強会的でホワホワしたひととき。終了後は色々な方とお話し。荻原魚雷氏にも声をかけていただき、嬉しいことに長時間話し込む。最初は古本屋・仙台・京都・三重の話だったのが、後半二軒目に移ってからは、特殊な音楽話に終始する。最終的には、音楽バンド『THE青ジャージ』に着地すると言う驚きの展開で、非常に愉快な夜となる。気付けば深夜二時の、冷凍庫のように凍えた高円寺…。
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そして本日は、コクテイルのカウンターで岡崎氏からもたらされた素晴らしい福音!フレッシュな新古本屋さん情報を基にして、品川へ!『中央改札口』を出ると、クジラの腹の中のような大伽藍の巨大通路。『港南口』を目指して東に進んで外に出ると、そこは品川の土地柄などカケラも無い、ピカピカと光る未来的都市!迷路のような空中歩廊を南に向かい、北品川駅の東側を走る『旧東海道』を目指す。胸にIDカードをぶら下げたサラリーマンとOLしかいない空中通路から、十分ほどでどうにか抜け出すと、途端に街が庶民的なものに入れ替わる。年季の入った都営アパート横の坂を下り、看板建築の銅板が美しい交差点を西に向かい、ちょっと坂を上がると無事に『旧東海道』である『北品川本通り』にたどり着けた。南へと長い長い商店街が続いている。私は品川から歩いて、街のギャップをたっぷりと楽しんだのだが、本来は京浜急行・北品川駅から来るのが正しいアプローチだろう。駅からは改札を出てすぐ南の踏切を渡り、東に進むと『旧東海道』。そこから南に300mほど進むと、右手脇道に「クロモン文庫」(2011/04/24参照)のある『クロモンカフェ』の姿が見える。さらに商店街を南下して行くと、右手に現れた、軒に瓦屋根と『お休み処』の扁額を備え、紺の暖簾と下の入口に大きな『ようこそ』とある暖簾を下げたお店に到着。店頭には床几や椅子が置かれ、左右の側壁に店名看板とまたもやの『お休み処』。右端に石の道標が立ち(ここにも『お休み処』の文字が)、入口周りと引き戸は木で造られている。そして左に店頭壁棚!近付くと各段ごとに値段分けされており、上から500均・300均・200均・200均・300均・500均のグラデーション。並んでいるのは旅・街道・歴史の本が多い…むむむ、店名通りの直球な展開だな…。暖簾を持ち上げ引き戸を開けて、ちょっと薄暗い店内へ。高い壁棚に囲まれて、真ん中の二本の背中合わせの棚が狭い通路を造り出し、奥に小さな帳場のある、小さな正方形の空間である。これは…休めない気が…。帳場には、何とも形容し難い柄のジャンパーを羽織ってはいるが、身なりのしっかりした壮年男性が座っている。身を捩らせながら右端の通路に入り込むと、驚くべき棚たちが目の前に立ち現れた!そこに並んでいたのは、すべて街道・宿場・道・交通史・街歩きなどの本!日本全国各地の、見たことも無い地方出版の本がズラリ!うはぁ〜こりゃ壮観としか言いようがない、偏執的な凄みを感じる棚造りである!腰を折りながら口を開けて眺め回し、真ん中通路へジリジリと移動。右は街道や旅文化に関するムック・雑誌・図録・資料本、左は関東圏の郷土・歴史・街歩き・石仏・お寺など。左端通路は、入口横に手塚治虫・巡礼・お遍路・自転車・日本縦断・鉄道・旅。そのまま左壁につながり、手塚治虫・スターウォーズ・都市・河川・ダム・雑書・文庫・東京・江戸・地方・散歩本。向かいは、歴史・マラソン・ウォーキング・登山・スターウォーズ・スポーツ・地図・治水など。街道・街歩き・散歩に特化しまくったお店である。また、歩くためのヒントとなる本も、周りをしっかりと固めている。値段は普通〜高め。本には値段の付いていないものや、別なお店の値札が付きっ放しのものも(全国様々なお店のものがあるので、古本屋ツーリストの私としては、これはこれで楽しめたりする)。それでも意志の強い棚造りに感心しながら、二冊を精算してもらう。「面白い棚ですね」と声を掛けてみる。店主は少しはにかみながら「色々集めて持って来てね。まぁ、興味の無い人には面白くない棚だけど。でも雑書のトコには、面白い本も混ざってるはずだから」とのこと。さらに帳場奥では、売り物ではない貴重な本を集めた本棚を公開しているそうである。品川宿に新しく出来た、街歩きのエキスパートの古本屋さん。旅の始まりはこのお店から!日本古典全集刊行会「西游日記/司馬江漢」宮沢賢治学会・花巻市民の会「賢治のイーハトーブ花巻」を購入。

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2011年12月18日

12/18東京・西荻窪 nano

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つい先日、迷い込んだ裏路地で見つけたお店を目指し、暖かい光の中を自転車に跨がり西荻窪。駅からは、南口を出たら高架沿いに東へ進み、ゲートに提灯とプラスチックの花が下がった『平和通り』へ。そのまま東へ進み続け、二本目の脇道を南へ。渋い中古レコード屋を通り過ぎると道は狭まり、“裏路地”の言葉が相応しい道となる。すると左手にひっそりと佇む『ATELIER+BOOKS+CRAFTS』の小さなお店が出現する。モルタル建築の一部なのだが、青い陶タイルと白壁とレンガの低い側壁に囲まれた、女子的アートな空間となっている。サッシを男らしく度胸を決めてガラリと開けると、中には二人の女性がおり「いらっしゃいませ」とニッコリ。決めた度胸はたちまち雲散霧消し、取りあえず頭を下げながら、本棚に救いを求める。手作り雑貨とギャラリースペースの店内で、左壁に白く大きな本棚が設置されている。大きなボックスが二×六と、小さなボックスが六段の構成。そこに並んでいるのは、すべて背文字の読めないチェコの絵本&絵物語&ビジュアル関連本である。中段に置かれた小さな紙札には、「九段ブックス」の文字と共に、チェコから直接仕入れて来た絵本を並べていることが書かれている。…それにしても独特な絵柄が連続。取りあえずはあるがままに、気になる絵や色に反応し、本能だけで絵本を手にして行く。中には手芸の図案本なども。チンプンカンプンの紙の森を彷徨った結果、一番気になったのは右側最下段に置かれた、薄い1950年代の科学雑誌。この中から、水門や宇宙の図解がチープで楽しい一冊を手にして、目の前にある帳場へ。目元がパッチリした女性に精算していただきながら、ギャラリーから撤収中の女性陶芸家さんをご紹介していただいたり、次回から始まるキルギスのキルト民芸品展をプッシュされ、古本修羅とは無縁なる世界に、意味なくドギマギドギマギ…。「タ、タイミングが合ったら寄ってみます」のあやふや過ぎる返答に、フフフと笑いながら「ぜひ今日のようにフラリと寄って下さい」…よ、寄れるかなぁ…でもありがとうございます。「VEDA A TECHNIKA MLADEZI 1958/8」を購入する。

そのまま「盛林堂書房」に向かい、恒例となりつつあるMY古本屋擬き「フォニャルフ」の補充&入れ替えを行う。う〜ん、古本を売るって、楽しいなぁ!うひゃぁ、ついに「カポンをはいたけんじ」が売れたのか。寂しいけど嬉しい!どんな方が買って行ったのだろうか…この後、『古本ナイアガラ』メンバーが次々と現れ、皆棚にビシバシ手を入れて行った。お話ししつつ、ちょっとお客さんとも話せたり出来た、貴重で楽しい時間が経過して行く。最後に、盛林堂さんから春陽文庫についての薫陶を受ける…今度からあの白い背の文庫に、より一層の注意を払って行こう。薔薇十字社「薔薇十字の魔法/種村季弘」集英社文庫「ぼくの命を救ってくれなかった友へ/エルヴェ・ギベール」日本出版共同株式会社「地下鉄サム 4/J・マッカレー」を購入してしまう…あぁ、せっかく本を売ったのに、また増えてしまった…しかしこれがこれこそが、古本修羅の生きる道…。
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2011年12月17日

12/17東京・田端 石英書房 第2回冬の店内ミニ古本市

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空気が冷たい午前中に、古本を買いに田端へ。南口から出て、小さな石畳の上を滑り、雲の無い青空がバックの崖下を眺めながら、坂道と石段を経てお店に至る。決して広いとは言えぬ店内に、十四店が集まる古本市とは一体…。おっ、店頭にすでに出店が!と思ったら、それはただの店頭安売り箱たち。一通り眺めてから中に入ると、結構早い時間なのに先客がひとり…やるな。それにしても、お店の様子はいつもとさほど変わらぬ感じで、店内に古本箱があふれ返っている状態ではない。では何処で市が開かれているのかと言うと、「石英書房」の棚に出店している!つまりお店の棚の本が、市の開催期間中だけ何処かに移動され、その開いた部分に出店者が本を並べているのである!むむ、予想外の大胆な手法…客として見るイベントとしては楽しげだが、お店としてはかなりのチャレンジなのだな。石英さん、ご苦労さまです。入口左横奥、入口前低めの棚両面とその上部、第二通路左奥の棚、手前と奥の棚脇の本棚、右スペースの平台横などに、小さな店主たちが小さな看板を掲げて営業中。その大きさは店ごとに異なるのだが、形状にも大きな開きがある。この十四店すべてを確認するのは中々難易度が高く、軽い店内オリエンテーリングを楽しめそうだ。事実石英さんもひとつずつ指差確認し、どうにか正解にたどり着いていた。本は、昭和初期・女子本・サブカル・日本文学・一般小説・芸術・雑貨など様々。私は「駄々猫舎feat水玉」で雄鶏社「柘榴/江戸川乱歩」を、「古本けものみち」で集英社新書「伊藤Pのモヤモヤ仕事術/伊藤隆行」を購入する。この、田端の古本屋さんに咲く小さな古本花畑は、明日までの開催である。
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2011年12月16日

12/16東京・世田谷 世田谷ボロ市

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今朝の新聞で『東京都指定無形民俗文化財』の「世田谷 ボロ市」が開かれていることを知る。前から一度行ってみたかった…いや、確認してみたかった。果たして古本が売っているのかどうかを!いや、ある程度はアンティーク&骨董のひとつとして置かれてはいるだろう。では、どの程度の量が売られているのか?と言うことを。開催は午前九時からなので、もう始まっている。中央線・京王線・東急世田谷線と乗り継いで現場へ急行。途中『上町駅』で「ボロ市会場はこちらでお降り下さい」のアナウンスが流れるが、私はひとつ先の駅まで進み、東端から攻めるルートを選択する。駅から出て踏切を渡って南へ。すでに駅前には様々な出店が出現し、お祭ムードに満ちあふれている。「世田谷通り」を越えて、一本南の『ボロ市通り』を目指すと、横断歩道を渡った時点で、すでに市の領域に突入。平日なのに物凄い人出である。歩くスピードは自然と遅くなり、露店の数もとにかく大量なので、私は湧き上がるお祭気分をグッと沈めて、この人出の中のただ一人の古本修羅となり、ひたすら古本探しに専念することを誓う…。路上に続く露店は、1/2が骨董&古道具&古着屋で、後は日用雑貨・食べ物・特価品のお店となっている。時折特価品のお店に、特価本や家から持って来たような古本箱なども見受けられるが、せっかくのボロ市なので、古い本をターゲットに定め、道の両脇に並ぶ露店をジグザグに探って行く…。掛軸・額装絵画・レコード・面子などの紙物、それに古い児童雑誌や漫画雑誌を、陳列物のひとつとして頻繁に見かけるのだが、中々『おぉ、古本!』と言う現場には行き当たらない。露店は『ボロ市通り』に並ぶだけではなく、時々南北の脇道へも続いたりしている…おっ、和本の本棚を発見。買える物は私には無いが、何だか希望の持てる光景だぞ!続いて本線のアンティーク店で、児童文学・昭和エロ・昭和初期の並ぶボックスを発見。ちょっと高めだが、写真が素晴らしい東京地形社「東京観光アルバム」を購入する。よし、どんどん先行くぞ!人の間をスルスルと進み、左右に視線を走らせ続けていると、『古本』の文字を見つけドキリ!あああ、古本屋さんの露店を発見!
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「林書店 上町本店 喜多見店」(2008/12/04・2009/08/06参照)の出張店である!テントには『ボロ市出店30年の歴史』と書かれた紙札が下がっている。うひゃぁ、こりゃ来てよかった。本は皆安値で、テント下にコミックと絵本が集まり、ビルの脇に100均文庫箱がズラズラと並び、最後にビジュアル本の姿。二冊の文庫を取り出して、百円玉二枚で精算。角川文庫「シナリオ Wの悲劇」ソニー・マガジンズ文庫「徒然なる毎日/杉本恭一」を購入する。さらに西へ進むと、古い大工道具のお店が多いのに気付く。中には電動工具を扱うお店も…そこはかとなく格好良い。さらに素敵なのは、針金製輪ゴム鉄砲のお店!これはもはや、フォルムもメカの仕組みも芸術品!思わず買いそうになるが、私はただ今古本修羅なので輪ゴム銃は必要ないはずっ!と己を戒めてさらに先へ。すると南へ延びる脇道の末端で、古いボードゲームや児童絵本を並べたお店を発見。何だ、この大量に並ぶ新品同様の『講談社の絵本 ゴールド版』は!手に取って中を見て行くと、佐多稲子・宇野千代が書いていたり、小松崎茂の動物絵なども。値段は1000均か…悩んだ末に、武井武雄が絵を担当している「講談社の絵本ゴールド版 さるとかに」を購入する。これなら安いはず!『ボロ市通り』の西端に着くと、一旦市は途切れるのだが、『世田谷通り』を道なりに進んで行くと、古道具&骨董度が高めなゾーンに突入する。ここでは、何故か日本陸軍兵の格好をしたオッチャンの店で、改造社「哀しき父/葛西善蔵」(箱無しの裸本)を200円で購入。本の安さと軍服が似合いすぎるオッチャンにクラクラ…。神経を研ぎ済まして、いつの間にか一時間を歩き続けたが、結構収穫あり!のイメージ。感想は『来てよかった!』である。今年のボロ市は、今日の午後九時で終わりだが、来年一月十五・十六にも開催予定。
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2011年12月15日

12/15東京・井の頭公園 20世紀ハイツ

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自転車で住宅街の中をたどり続けて三十分。公園を抜けて小さな駅の前に到着する。この駅頭はCMやドラマの撮影によく使われ、都市から帰って来る、ユートピアとしてのベッドタウンを、頻繁に表現させられている…。そんな駅前から南を見ると、緩やかに上がる坂道があり、両脇には短い商店街…通りの名は『井の頭公園駅前通り』である。坂を上がり切った途端に景色は住宅街に切り替わり、商店街の終わり左手角に、一軒のモノトーンなお店が出現する。看板にモダンガールのイラストを携えた、アンティークショップである。店頭には時代を感じさせる古着・アクセサリー・食器&雑貨類が置かれている。ジャズの流れる琥珀色の店内に入り込むと、そこはガラスケースに囲まれたアンティーク・オクタゴン!1920~40年代ヨーロッパ・昭和初期・1950〜70年代を感じさせる物たちが、ズラリときらびやかに飾られている。洋服・銀器・食器・アクセサリー・バッグ・靴…スケート靴まで置いてあるのか。さて、目指す古本は…と左側に入り込んで行く。こちらは多少気安い雑貨類が集まり、玩具・文房具・面子・カルタなども散見。おっ!左壁際のガラス戸棚に古本を発見!玩具や古道具が飾られた下の二列二段で、ほとんどが大判のビジュアル本。美術作品集・美術図録・写真集・パンフレット…昭和初期と70年代に関する本が多い。長谷川時雨や小村雪岱の「日本橋檜物町」・鈴木いづみも!下の段にはレコードが整列している。また、棚の手前には東芝の昭和四十年代製と思しき鉄製ラックがあり、明治から昭和四十年代辺りまで、年代別に細かく分類された絵葉書が収まっている。パノラマ図で有名な吉田初三郎の絵葉書もあるぞ!このように古本屋さんではないのだが、お店の雰囲気に徹底的にマッチしたビジュアル本が、アンティークの一部として並んでいる。値段はしっかり値付けの高め。どうにか一冊選び取り、正面奥のカウンターで精算してもらう。お店の雰囲気とは違った、少しロン毛のサーファー風男性店主が本を見て、「おっ、これを…これいい本ですよ。ネットで見るとプレミアが付いてたりもするんです」とニッコリ。「大事に読みます」と返答し、アンティーク・オクタゴンから脱出する。青土社「現代思想 総特集・一九二〇年代の光と影」を購入。
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2011年12月14日

12/14東京・神保町 いにしえ文庫

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『駿河台下交差点』『神保町交差点』間の『靖国通り』。『錦華通り』と平行に北に延びる、二本西の小道、『石井スポーツ登山本店』とラーメン屋の間を北へ。裏町の十字路をひとつ過ぎると、次の小さな十字路手前右側に、2010/11/24に訪れた時とは、ずいぶん内部が模様替えされた「古書たなごころ」(新潮文庫「星の導師/水見稜」を購入してしまう)。今日の目的はその向かいにある、小さな小さな古本屋さんである。古いモルタル建築一階のそのお店は、木枠ガラス扉二枚の間口を持ち、古い「平凡」・映画館特集ポスター・各種イベントチラシなどが目隠しのように貼られ、中の様子は窺えない。ガラス右上に短冊状の紙があり、そこに店名が書かれている。路上には縦置きされた台車が一台…。これは取りあえず入ってみないとどうにもならぬ。勇気を奮って戸を横に滑らせる。その使い込まれた質感と、適度な重さが心地よい。お店に入ると言うよりは、まずは戸口から上半身を突っ込むカタチで、本棚やダンボールに囲まれた小空間で、机に向かって横向きに座る店主に声をかけてみる。「あの〜本を見せてもらってもよろしいでしょうか?」。すると眼鏡を掛けた白髪の壮年店主がこちらに顔を向け、“ニパッ!”と晴れやかな笑顔を見せながら「どうぞどうぞ。バタバタしてますが」のウェルカムな姿勢!早速体を滑り込ませて戸を閉める。う〜ん、狭い。お店と言うよりは、ほとんど本の多過ぎる事務所である。左には素材剥き出しで手作り感満点の可動式書架、入口右横に本棚。右壁は腰より上から天井までの部分が本棚で覆われている。その前に、本や資料の山を従えた机が置かれている。机の横の棚の上には、何と縦長の電気ストーブが鎮座している!…これでは上が暖まるばかりで、下は冷え冷えなままなのでは…。奥は下部が本棚で、上部はスッキリした白壁に丸い時計がはめ込まれた、ちょっとシュールな空間となっている。足下には資料類が入ったダンボールや雑誌の束が多数迫り、はっきり言ってここから一歩も動くことは出来ない…。「ガラクタばかりですが」の店主の謙遜の言葉に、「いやいや、それは見てみないと判りませんよ」と晴れやかに返してから、棚に集中し始める…一歩も動かずに…。可動書架は古い本が多く、児童雑誌・昭和風俗・エロ・犯罪・古書目録・工作・児童文学・社会資料・世相・日本文学・映画・映画雑誌などが雑多にカオスに並んでいる。入口横&壁棚は戦争関連と落語・大衆芸能、そしてそれらに類する資料類で埋め尽くされている。こちらも左のジャンルが所々に紛れ込み、多少のカオス状態を呈している。店主は可動書架を指し示し、「この裏には漫画もあるけど…今ちょっと動かないなぁ…」と笑顔。「今は寒いから店をあんまり開けてないんだよ。もう本当に気まぐれ」と笑顔。「昭和の笑いについて研究していてね。ダブった本を家から持って来て並べてるんだよ」と笑顔。う〜ん、愉快なお店だ。ちなみに本に値段はほとんど書かれていないので、店主に確認してもらい精算するカタチとなる。私が棚から懸命に抜き出した映画の本を差し出すと、「今度時間がある時にゆっくり来てよ。映画に関する本だったら、古い雑誌もたくさんあるし、B級C級もちゃんと押さえてるから」と笑顔。あぁ、この裏路地に集まる、「書肆ひぐらし」「古書たなごころ」そして「いにしえ文庫」のみなさんは、何だかとても暖かいなぁ…素晴らしい一角だ。よし、この素敵な店主に、冬を越して暖かくなり、頻繁にお店が開くようになったら、また会いに来よう!この裏路地の小さなお店に!青心社「新東宝悲話 泉田洋志の世界/鈴木義昭」を購入。
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2011年12月13日

12/13東京・都立家政 ブックマート 都立家政店

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午後三時に西荻窪の「盛林堂書房」。『古本ナイアガラ内』「フォニャルフ」へ、ちょっと本の並び替えと補充に立ち寄る。悩みながらあれこれ本を入れ替え、盛林堂さんと小一時間ほど話し込む。その最中に見せていただいた、「にわとり文庫」さん&「股旅堂」さんの目録に目を瞠る。薄さや版型はほぼ同一で、その進む方向は180度違うのだが、メーターが両者とも思いっきり振り切れ、“ボムッ”と爆発している!…私からは何万光年も離れているような、プロの力量をまざまざと見せつけられた思い…。この後、国分寺・国立と巡るが見事に空振る。仕方なくムザムザ引き返し、西荻窪で自転車を回収して、夜の街をガチャガチャと都立家政へ。駅南口から、火星人がシンボルマークの『都立家政商店街』を南へ50m。右手に現れたのは『ブックマート』である。しかしこのお店は最近良くあるパターンの、れっきとした『ブックマート』チェーンからの独立店なのである!だからその名を維持しているのは、全く持ってナゾ!チェーン店そのままの青・黄・白の看板下は、中々のカオスな店頭。雑誌ラックやコミック棚や箱が第一波となり、第二波は出入口両翼に造られた“コ”の字棚。右は単行本を中心に新書が多く集まっている。左翼は文庫を中心に、新書・DVD・コミック・雑誌が集まっている。脇にはゴルゴ13が『この棚は100円からだ』とつぶやくイラストと、ジュンスカ&聖飢魔Uの新聞切り抜き…。入口両脇の乱雑な文庫棚を、自動ドアを繰り返し開けてしまいながら眺め、いたたまれなくなって店内へ。細長く鬱蒼としたお店である。壁は本棚で埋まり、天井まで本が積み上がっている。フロアには長い背中合わせの棚が二本あり、その終わりに穴蔵のような帳場が見えている。そこではパーマのかかった長髪を結わえた店主が、子供に囲まれながらカードの査定をしている。彼は子供に『テンチョー』と呼ばれ、その関係はあくまで対等のタメ口なのである。帳場の左側には奥へ延びる通路が一本あり、その先は帳場裏のアダルト部屋へとつながっている。右端通路はコミックと、奥に映画&音楽のコーナーあり。真ん中通路はコミック・CD・DVD・児童文学。そして左端が本格的な古本通路で、入口左横に女性実用ムックや食・ノベルスが並び、壁棚に音楽&アイドル雑誌・日本文学文庫(棚上部に単行本が集まり、何故かトイレ関連の本多し。山田稔の「糞尿譚」もあるぞ)・雑学文庫がズラズラと続く。右の通路棚は、女性実用・ガイド・哲学・文化・サブカル・ミステリ&エンタメ・ビジネス・経営・資格・コンピュータ・新書が並ぶ。帳場横にも小さなミステリ&エンタメ棚。…ここまでは普通の、値段が定価の半額前後のリサイクル古書店であった…ここまでは。左奥の通路に進入し、左壁の時代劇文庫・官能文庫を流して行くと、岩波文庫や少量の品切文庫が出現。少し風が変わったな、と思いつつ、行き止まりの海外文学文庫棚。そしてアダルト小部屋入口手前の三本の本棚を見ると、ほほぅ!何だかそこは古本屋さん!宗教・歴史・思想・戦争・文化・文学・古本関連・絶版漫画文庫・全集・奇術・古めのカバー無し岩波文庫…古い本も結構混ざってるな。ここで何か見つけたいが…と目玉をグリグリ動かしていると、棚の隙間に横に入れられた黄色い本が目に留まる…子供用の電気学の本…興味ゼロ…だが何故目に留まった…何故?…『佐野昌一』…この名前…あっ!これ『海野十三』じゃないかっ!そうだ!彼のもうひとつの、子供用の数学や科学の本を書く時の名だ!サッと取り出して値段を見ると、おぉ800円!表紙の表裏に蔵印はあるが、こりゃ絶対に安いはず!と言うことで明治書院「おはなし電気學/佐野昌一」を購入。まさか独立店とは言え、ブックマートでこんな本を買えるとは。ありがとう、テンチョー!

追伸:12/14夜十時から、USTREAM『不忍ブックストリーム』「ブック・フェスタ・ベップをふりかえる」。に出演します。先月終わりに訪ねた別府の一箱古本市や古本屋さんについて、南陀楼綾繁氏とスタジオゲストとしてお話しする予定です…まったく今週は何と言う週なんだ…。
不忍ブックストリーム ⇒ http://www.ustream.tv/channel/shinobazubookstream
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2011年12月12日

12/12東京・本郷三丁目 琳琅閣書店

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昨夜はUSTREAM『ぴっぽTV』に出演。色々とスゴい目に遭う…。ぴっぽさん、北條さん、盛林堂さん、スタッフのみなさま、ありがとうございました。しかし慣れぬ経験を重ねたために、心に掛かった負荷を癒そうと、午前中から麗しの古本屋さんを目指す。地下鉄駅から地上に出て、『出口2 本郷通り方面』の赤いゲートを潜り『本郷通り』へ。ちょっと北に進んで『本郷三丁目交差点』。四つ角全部に多くの人が行き交う、大きく賑やかな交差点である。横断歩道を二度渡って『春日通り』北側歩道を東へ。進行方向ナナメ上を見上げると、建ち並ぶビルから飛び出した縦長の看板が重なり合う光景…『吉川弘文館』『文光堂』『カラーコピー』…おぉ、そのさらに奥に、ひと際大きな目指す古本屋さんのものが!100m弱でお店の前に立つ。大きな壁看板の店名は黒々としたゴチック体で、ビル壁はレンガで化粧されている。一階店舗入口周りはエンジ色のコンクリで固められ、上部に金属の明朝体看板文字。左側にショウウィンドウがあり、安価の碑拓研究誌などが飾られている。そして壁には玄妙な水墨画の掛軸が…うわっ違う、これただの壁じゃないか。長い年月が、様々なシミや汚れや文字を浮かび上がらせ写し取り、何やらひとつの作品擬きになってしまっているっ!これはワンダフルなウィンドウだ!金文字店名がある自動ドアから店内へ。シンとして、固体のように凝固した空気が緊張を呼び起こす!奥深い昭和四十年代ビルな空間は、整然として美しく、入口近くには左側に二階への階段と旧型なエレベーターがある。右壁は入口横から本棚が始まり、奥の奥まで続いて行く。入口左横にはワゴンが一台、正面にワゴンが縦に二台連なる。その奥のメインフロアは、背中合わせの高い棚が二本重厚に並び、左側奥は横に広がって壁棚を巡らせている。奥に逆“L”字型のカウンター帳場があり、老婦人と壮年の男性が何やら話し込んでいる。入口右横は『100円〜』安売り棚なのだが、収まっているのはすべて中国語で書かれた本!意外にカラフルな、ペーパーバック式の本が上から下まで並んでいる。ドアを挟んで奥にももう一本あり。階段横のワゴンも同様な本の並びである…これは…私はこのお店に手出し出来るのだろうか…しかしその不安は、一瞬にして消え去った。正面ワゴンには、日本語の中国に関する文庫&新書が並び、奥のワゴンはそれに準じた単行本の姿。良かった!しかも値段は100円から。即座にここから三冊選び出し、役目を果たした思いで左奥へ進む。壁棚には大判のビジュアル本が横積みになり、どうやらすべて中国語の芸術本。奥には考古学と洋書が収まっている。向かいは中国語の中国文学がズラリ。リノリウムの床を、小さくコツコツと踏み鳴らして移動。真ん中通路は。左が中国語の歴史本、右は手前に中国語新入荷本が集まり、後はホッと一息の日本語本が続き、中国文化&風俗・フィリピン・タイ・ビルマなどが並んでいる。右端はほとんどが箱入りの学術研究本となり、左は芸術・思想・歴史・国史・書目類の日本関連。右は文字・東洋思想・東洋史と続き、奥に横積みの古典籍(唐本・和本)の集まるコーナー。中国に強いお店で、その半分は中国語の本である。が、ワゴンの文庫&新書は値段も安く、中国括りの並べ方は深く新鮮な輝きを見せている。講談社現代新書「私の紅衛兵時代/陳凱歌」「上海路上探検隊/渡辺浩平」日中旅行社「中国旅行地図」を購入する。中国に旅行に行くわけでもないのに、こんなに一遍に中国の本を買ったのは初めてだぁ!
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2011年12月10日

12/10東京・西荻窪 古本ナイアガラ

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昨日のこと。夜になってから、西荻窪「盛林堂書房」へ向かい、『古本ナイアガラ』への搬入を行う。一番乗りかと思ったら、すでに「四谷書房」さんがおられ、棚にも本がピッチリと並んでいた。挨拶を交わし、帳場にて『段』の位置を決めるクジを引く…結果は『7』…七段目である。緊張しながら棚の前でダンボールをバリバリと開け、本を鷲掴みにして棚に入れて行く…意外に入るんだな。しかもかなり並びに迷うかと思っていたら、これも意外にすんなり決まった。端にショップカードも置いて、よし!完成だっ!初めての古本売り場完成っ!じわりと心に喜びが広がって行く。そして次々と来店し、段造りを始めるナイアガラメンバーたち…。ついにその全貌を現した、本の大瀑布の流れは、一段目「Wの悲劇の逆襲」映画・アメコミ&復刻漫画、二段目「つん堂」本に関する本と評伝、三段目「暢気文庫」アメリカ文学と豆本、四段目「四谷書房」本に関する本と書評、五段目「文庫善哉」多様な随筆&エッセイと大瀧詠一、六段目「やまがら文庫」山尾三省・山崎方代・自然・詩集、七段目「フォニャルフ」野呂邦暢・図鑑・児童文学・東京・秘境・テレビ、と決まる。皆一列に、さりげなく魂を込めた選書である!もちろん各ジャンルは今後変動あり。私はと言えば、最下段の滝壺近くで、流れ落ちる飛沫を浴びながら、妄想を逞しくしているのです!12/10・本日からの販売開始なのでこの棚には手を出さずに、盛林堂の棚から一冊を抜き出して帳場にて精算。記念すべき初の古本販売を記憶してくれる本は、ハヤカワポケミス「下宿人/ベロック・ローンズ」。表紙イラストが、ヒチコック映画のスチールと似ているのに、胸がドキリと高鳴った。図らずとも、古本屋さんの棚を借りる『下宿人』となった私に、相応しい本と言えよう!


追伸:明日12/11夜八時より放送の『ぴっぽTV』に、古本ナイアガラ絡みで出演いたします。まったくもってとんでもないことになりました…。

●2011年12月11日 第五回 http://pippo-t.jp/newpage260.html
★年末スペシャル!【雑司が谷:魅惑詩夜】
20:00〜20:40頃
第一部:出張「BAR木蘭」in雑司が谷
“笑わせたがりの、ガールズトーク”
笑わせたい病のママ、と笑わせたい病のお客の、こっそりガールズトーク♪
※はずかしエピソード満載!
<出演>
ママ:泉美木蘭(作家)ツイッターhttp://twitter.com/#!/MOKUREN_IZUMI
客:Pippo

20:45〜21:35頃
第二部【古本詩夜】
12/10よりの、異色古本市「古本ナイアガラ」開催の盛林堂、ご店主。そして、古本市初出店の「古本屋ツアーインジャパン」さんとの古本トークに、北條一浩、ぴっぽもまじり、「冬によみたい、お気に入りの詩」紹介など、盛沢山。
<出演>
盛林堂、小野純一さん ツイッターhttp://twitter.com/#!/seirindou
古本屋ツアーインジャパンさん
Pippo(ポエトリーアーティスト)
北條一浩(詩男子・ライター/司会)ツイッターhttp://twitter.com/#!/akaifusen

posted by tokusan at 11:57| Comment(7) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月09日

12/9栃木・小山 進駸堂 中久喜本店

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朝駆けで古本屋さんを急襲しようと早くに家を出ると、何と!雪が降っている!こんなしっかりとした姿の見える雪が十二月に降るのは、ずいぶん久しぶりなのではないか。満員電車で眼鏡を真っ白に曇らして、湘南新宿ラインで北へ…冷える車内でガタブルして一時間二十分。雪はすでに止んだ東口に出ると、巨大なビル大学が目の前に建つロータリー。地方色の薄い郊外の街路に入り込む。『駅東通り』を500mほど北上し、大きな交差点で『県道246号』に入り、ひたすら東へ…行けども行けども目印のランドマークが見当たらず、この道で良いのか段々不安になる東進…しかしそんな気持ちとは裏腹に、先ほどから頭の中で『あれま、おやま…おや〜まゆ〜えんち〜♪』のCMソングがリフレイン中…。二キロほど進むとようやく『犬塚交差点』にたどり着くので、ここから『県道33号』を北に一キロほど進む。なだらかな坂を上がり切ると、右手にフェンスに囲まれた郊外型複合商業施設が姿を見せる。その第一群の左端に、茶色いレンガ壁のお店を発見。ここは小山の老舗新刊書店なのだが、古本も扱っているとの噂を耳にしたのだ。中に入るとだだっ広いワンフロアで、文房具コーナーもある。工夫された特集ディスプレイ棚が、本に対する愛をにじませて、ここがただの新刊書店ではないことを告げている…それにしても古本は何処に…。結局店内を一周してしまうと、あっ!入口のすぐ左横が『古書コーナー』だったのか。入口左横に割と大きな本棚、その横に奥の深い細めの棚、左ウィンドウ際に背の低い本棚が一本。よく見ると、大きな棚は福島の「古書ふみくら」(2011/05/21参照)が、細い棚は栃木の「吉本書店」(2010/12/25参照)が出品している。壁の説明書きを見ると、この二店に加え、ネット古書店「かぴぱら堂」とで棚を担当しているとのこと…「かぴぱら」さんの棚は見てみたかったな。脇の本棚は、お客から提供された本と「吉本」の本で構成されている。「ふみくら」は歴史・ビジネス・数学の物凄い棚で、「吉本」は歴史・美術・新書・ビジュアルムック、蔵書棚は歴史小説とミステリ&エンタメが並んでいる。せっかくなので個人蔵書の一冊を抜き出してレジで精算する。文春文庫「ホワイト・ジャズ/ジェイムズ・エルロイ」を購入し、三・五キロの道のりを駅へと戻る。その途中で、「進駸堂」の古く錆び付いたブリキ看板を見付け、何だかちょっと得した気分に…。
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そして今夜は、明日12/10からスタートの西荻窪「盛林堂書房」の棚貸しイベント、『古本ナイアガラ』への搬入をしなければならないのだ!私は「フォニャルフ」の屋号で、“70〜90年代マージナル”と言うテーマで、この時代からにじみ出した様々な本を販売。このテーマの前期は単行本を主とし、後期は文庫を中心に販売予定。棚のテーマは一ヶ月ごとに変更するのだが、どんどんおかしなことになって行くと思うので、みなさん、ぜひ一度思いっきり冷やかしにどうぞ!
posted by tokusan at 15:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月07日

12/7神奈川・関内 伊勢佐木書林

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どうにか仕事をひとつまとめ上げ、京浜急行で南へ。横浜で普通列車に乗り換えて、二つ目の日ノ出駅で下車する。後は伊勢佐木町に一目散!向かうは何故か『半額セール中』の「伊勢佐木書林」(2009/10/12参照)!…これは、もしや…いやだぁ!やめてくれぇ!きっとただのサービスセールなんだっ!と身悶えしながら店頭に立つと、入口上部やワゴンにペタペタと貼付けられた、手書きの『半額セール中』のビラ…いや、手書きのチラシをコピーして色を塗り分けて使っているようだ。そしてセールについて以外は何も書かれていない。店内は大好物の美味しい匂いをを嗅ぎ付けた古本修羅(私含む)たちが、目を皿にして高い本棚の前に佇んでいる…棚の中身は通常営業時とほとんど変わっていないようで、所々にゴソッと抜けている部分もあるにはあるが、さほど荒れていない印象である。どの棚にも『半額セール』のビラが垂れ下がっており、私たちはそのビラをもめくり上げ、隅から隅まで本の背を確認して行く。文庫は以前ほど絶版度は高くないが、とにかく量が多い。ミステリ&探偵小説はプチ充実…おっ、久生十蘭訳の「ファントマ」がまだ残ってる!半額と言うことは2500円…。絶版漫画もまだまだしっかり並んでるなぁ。入口側右手行き止まり通路の人文コーナーは、ほとんど手つかずな感じ…と床にしゃがみ込んだりして、最下段も確認しつつその通路の奥へ。あれ?この行き止まり部分は、確かガラスケースが置いてあったと思ったが…そしてここにもセールのビラが貼られ、その下に一枚の絵画のカラーコピー。何やら賢者のような人物がお辞儀をしており、その下に『THE END』の文字がっ!こんなものが新たに貼り出されているなんて、これはやはりっ!?ハイエナの如く棚を漁り、五冊を手にして帳場へ。そこには、古い本用に手作り箱を作成中のオヤジさんの姿。精算しながらツバをゴクリと飲み込んで「や、やはり閉店されるんですか?」と聞くと「ええ、そうなんです」とあっさりサバサバな返答。「お店はいつまでやられるんですか?」「え〜と、18日の日曜まで。ほら、片付けとか色々あるからね」…あぁやはり閉店してしまうんだ…「そうですか」「まぁあんまり惜しまれてないみたいだから。ハハハ」「そ、そんなことないですよ!」とお釣りを受け取る。以前は近くの地元ショッピングビル『ODEON』(現存せず)に「先生堂古書店」として入居し、古本の楽しさを教えてくれた思い出のお店!横浜を離れて久しいが、それでもここはまだまだ大事なお店だった!私は断固として、心より惜しみます!…非常に残念です…。今までどうもありがとうございました。師走の寒い関内で、一軒の古本屋さんの灯が、まもなくスゥッと消えてしまいます…。新潮社「私は前科者である/橘外男」ハヤカワポケミス「大いなる殺人/ミッキー・スピレイン」「魔術の殺人/アガサ・クリスティー」新潮文庫「秘密の花園/松本隆」福村出版「マンモス象とその仲間/井尻正二」を購入。

posted by tokusan at 20:15| Comment(4) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月06日

12/6東京・京成立石からお花茶屋までダッシュで二店!

片付けても片付けても片付かぬ仕事たちを、ディスプレイの小さなサムネイルにしてしまい、素知らぬフリをして寒い表へ。一時間ほど電車で移動して葛飾区へ…。

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●京成立石「BOOKS-U 立石店」
いやに通路が上下する駅舎から、東端の階段を下って地上へ。そこは踏切を貫いて南北に延びる『立石駅通り』。南は大きなアーケード街だが、北は屋根無しの商店街。南の仲見世にフラフラと足を向け、モツ煮込みとアルコールに溺れたいところだが、まさかそんなプチ蒸発的行動をとるわけにもいかず、南にグッと背を向けて、北へトボトボ。すると50mほどで左手に『本』の看板が見えて来た。2010/04/13にツアーした「BOOKS-U 東日本橋店」の系列店である。ブックオフカラーを纏った店頭に店名は見当たらず、黄色い日除けの下には立看板・何も並んでいない裏返しの雑誌ラック・金券が飾られたガラスケース・廉価コミック棚が集まっている。間口は狭く、入口側が古本ゾーンで、奥がちょっとだけ広めのコミック・DVD・CD・アダルトゾーンとなっている。入口側右壁棚に、オススメ文庫・雑学文庫・新書・ノベルス・ラノベ・海外文学文庫・日本文学文庫と並んで行く。新しい本ばかりだが、時折リサイクル的でない文化的な流れが見えたりもする。左側には、通路にちょっとくたびれた文庫が並ぶ100〜300円ワゴンがあり、背後の棚に実用・ノンフィクション・ビジネス・時代劇文庫が並んでいる。冊数は決して多くはないが、ちょっと何か読みたいなと思った時に飛び込めば、必ず何か見つかりそうな感じなのである。値段はちょい安〜普通。左壁棚裏のレジ脇で、毛布に包まるようにして座るご婦人に精算していただく。ハヤカワ文庫「ゼロ年代の想像力/宇野常寛」を購入。

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●お花茶屋「BOOKS-U お花茶屋店」
続いて商店街を北に抜け、北西へダッシュしてお花茶屋駅を目指す。道すがら、気になったパン屋さんでビニール袋入りのカステラ(美味!)を買ってしまい、振り回しながら再び前進!踏切を渡って駅北側に出ると、その駅に平行する商店街に、先ほどと同様な『本』の文字がすでに見えていた。ここも「BOOKS-U」の系列店で、看板はよりブックオフ度がアップしている。店内は細長く奥深く、右にコミック・CD・DVD・通路(奥にアダルトゾーンあり)、左に古本通路。100〜300円文庫ワゴンをひと眺めしてから通路へ進入。右の通路棚は最初はラノベ&BLノベルスだが、奥はコミックとなっている。左壁は、新書・ノベルス・ノンフィクション文庫・時代劇文庫・日本文学文庫・海外文学文庫・ハーレクイン・ミステリ&エンタメ・ビジネス・カルチャー・実用とレジ横まで続いて行く。何故かここにも100〜300円文庫ワゴンの姿。こちらは本が多い分、リサイクル古書店度がアップし、光る部分が薄まっている感じ。値段はちょい安〜普通で、優しい青年に精算していただく。講談社文庫「浪漫疾風録/生島治郎」を購入。

冷たい雨が降り始め、帰っている最中にその雨足がどんどん強くなって行く。すっかり身体を冷やして家に帰り着き、机に座って仕事の続き…あぁ、もう、私の一段古本屋擬き「フォニャルフ」開店まで後三日と三時間…色々進めたいのだが、中々手が回らない…。目指すべきナイアガラは、「古本ナイアガラ」は、まだ滝音しか聞こえてこないっ!
posted by tokusan at 21:06| Comment(6) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする