2012年01月31日

1/31東京・大岡山 古本カフェ ロジの木

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今日は間違いなく、目黒から目黒線に乗る。十分ほどで到着する大きめな地下ホームから、『正面口』改札を経て地上に出ると、そこは開けて眩しいロータリー。すぐに北側に足を向け、『北口商店街』を地元の人に紛れてフラフラ。120mほどで最初の小さな十字路にたどり着くので、ここで西へ。この路地はまだ商店街の圏内で、さらに次の小さな十字路を北へ曲がると、ややっ!左手二軒目、店頭に本の入った箱を並べた、白亜の古本カフェが姿を現した。『ロジ』はやはり『路地・露地』なのだろうな…。店名のある肌色の日除けの右下、窓の前にはセール本が集まっている。100均ムック&雑誌・文庫・新書・単行本・ビジュアル本…すべて食にまつわる本…1/29に引き続き、女子度の高いお店のようだ。中に入るとどのように待遇されるのか不明なので、外箱から一冊を保険として選び取り、白い扉をギィッと開けて中へ。「いらっしゃいませ」と右奥にあるカウンター内から、カフェスタイルな料理人姿の女性に迎え入れられる。店内はおいしそうな匂いが漂っており、右側にある小さなテーブル席では、二人のお客さんが食事中。キュッと小さく、逆にその狭さが魅力となっているお店である。本は左壁の白い本棚に集められている。「本を見せてもらっても良いですか?」と聞くと、にこやかに「どうぞどうぞ。あ、この椅子に座ってご覧いただいてもいいですよ」と本棚とカウンター間の狭い通路に置かれた椅子を勧めてくれた。では、とドッカリ座って二本の棚と対峙する。やはり表同様、ここも食に関わる本で構成されている。右にお弁当・おかず・パン・お菓子・各種レシピ本、左に料理・暮らし・雑貨・うつわ・手芸・「天然生活」・「カメラ日和」など。う〜ん、やっぱり料理&食本たちは、相変わらず踏み込めない未知の領域である。古本が売っている点ではウハウハなのだが、棚を見てもウハウハ出来ない…ジレンマである。値段はちょい高。結局店頭の一冊のみをカウンターで精算する。交通新聞社「東京夜ふかし案内」を購入。

大岡山はさりげなく『古本シティ』化が進行してるな、と思いつつ、お店を出たら商店街を逆戻り。駅の南側に出て久しぶりの「タヒラ堂書店」(2009/05/17参照)へ。古いけどキレイなお店の佇まいは、以前と寸分変わらない。岩波文庫「啄木・ローマ字日記」集英社文庫「秋津温泉/藤原審爾」を購入して帰路に着く。
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2012年01月29日

1/29東京・武蔵小山 Peppermint T.I.C

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武蔵小山に行くつもりが、五反田まで行き池上線に乗り換える凡ミス。仕方ないので戸越銀座で下車し、徒歩で目的店を目指して風の中を進む。途中、『PALM商店街』を遡っていると、あぁぁぁぁ!左手に店主が病気で倒れ、閉店してしまった「シグマ書房」(2011/03/22参照)が!独特な教養ある新刊棚と、隅にまとめられた古本が、まだまだ知らぬ知のハーモニーを聞かせてくれるお店であった。お疲れさまでした…。
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やがて武蔵小山駅ロータリー南側の、商店街の入口に到達した。ここから西へ延びるアーケード『G1 Palm』を進んで行く。信号を越え、アーケードを抜けてしまい、寂しくなったら『武蔵小山商店街』。その1ブロックを過ぎると、すぐに『小山五丁目銀座会』となる。すると右手に、ガラスウィンドウに手書きの『FOOD BOOKS AND GOODS』の文字が踊る、周囲から少し浮いたお店が姿を見せる。タレコミのあった『食にまつわる本と雑貨のお店』である…完全に女子やママ向けのお店ではないかっ!赤い立看板には『バレンタインにおすすめのお菓子の本』…などが書かれている。バレンタインか…店頭でモジモジしているとただのおかしな人なので、ここは逆にお店の中に避難だ!ガラリと中へ入ると、簡素さをそのまま生かしたようなシンプルな内装で、右壁は短く薄い飾り棚から始まり、右奥隅を中心に本棚が据えられ、左壁には飾り棚と長く浅い平台。真ん中には横長のテーブルが二つ置かれ、左奥にこれもシンプルな帳場があり、読んでいた本から顔を上げたほんわかな女性が「いらっしゃいませ」。ペコッと頭を下げてから、泳ぐ視線の置き場を必死に探す。入口側は、飾り棚もテーブルも、写真を織り交ぜた暮らし&料理の新刊ばかりが集まっている。足下には、料理&カフェ雑誌の箱も。それに雑貨と左壁にはミニギャラリー…奥のテーブルは、お弁当&おかず特集となっている。今のところ、雑誌しか古本は見当たらないが…と右奥隅へ進む。むっ、「ボン書店の幻」!それに東京・料理・料理に関する小説・高田郁・池波正太郎・うつわ・民藝・パン・麺・「妖怪アパート」シリーズ・お菓子と続いて行く…古本が並んでいるはずなのだが、判り難い。スリップの挟まったものは当然新刊で、挟まっていないのも実は新刊だったりする。古本は見返しや最終ページに、小さな値札シールが貼られているようだ。あまり数は多くないようで、新古本の雰囲気。と言うことで、新刊を買って辞することにする。帳場で精算をお願いすると、ドタバタと地味に慌てふためく女性の右側に、何やら違和を感じ取る!うぉっ!小さなトイプードルが、一丁前に前足をテーブルにハッシと置き、プリティーな精算態勢。よしよし、可愛いヤツめと頭を撫でて、角川書店「甘党流れ旅/酒井順子」を購入する。しかし古本はやっぱり買いたいので、迷わず駅北側の「九曜書房」(2009/03/26参照)へ。店内にたっぷりと滞在し、河出書房「燈台鬼/南條範夫」(再販で帯無しだが500円は安い!)河出文庫「戀の駈引/サド 澁澤龍彦譯」(新装版七刷だが200円は安い!)を購入して大満足する。

そして西荻窪に向かい、『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」にウルトラ本を補充する。ブースカ&セブンの脚本家・上原正三による、同じウルトラ脚本家・金城哲夫のノンフィクションなど。このテーマもいよいよ残す所、あと十日余りとなってしまった。まだ未見の方はお早めに!大家の「盛林堂書房」にて宝文館「詩の話/北川冬彦」を購入…この本、書き込みや線引きが多いのだが、奥付にある『54.7.17 うつのみや Tom.』のサインが妙に気になってしまう…この堂に入った感じ…まさか村山知義……じゃないよなぁ…でも気になるなぁ。
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2012年01月28日

1/28神奈川・鎌倉 游古洞

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次回の古本屋擬き「フォニャルフ」のテーマを突き詰めていたら、冬の鎌倉に来る羽目に。元気な観光客の雑踏から遠ざかり、トボトボと東の山中へ。逞しい猫や犬に出会いつつ、迷いながらも目的を果たす。詳しくは、次回の棚入替時に報告するつもりである。下山して再び観光客と合流し、鎌倉駅に戻る。西口から駅舎伝いに北へ進んで、クランクして線路沿いの道へ。ホームに立つたくさんの人影に見下ろされながら、いつか素泊まりしたい「ニュー鎌倉ホテル」を左にして先へ進むと、踏切がすぐに見えて来る。踏切際で西に目をやると、そこに道路ギリギリの古道具+古本屋さんがあった。白い下見板張りの二階建て長屋店舗で、住居部分なのに二階窓には緑の日除けが架かり、下には庇と茶色い日除け。左側の壁に苔むした上に風化しかけた店名看板があり、その店頭は『古道具7:古本3」の割合で賑やかなビジュアルとなっている。そのせいか立ち止まり、平台やワゴンを物色する人はかなり多い。古本は右に単行本、左に文庫の安売りワゴンが紛れている。文庫は背が擦れてしまったものも多い。一冊の文庫を抜き取り、道路よりちょっと高い店内に上がり込むと、柔らかい光の白熱電球に照らされた、通路の狭い空間となる。今や懐かしき昭和の世界よ!古道具類は主に入口の両翼に集められ、陶器・絵画・アクセサリ・小物類・人形類・置物などがひしめいている(これは各棚上も同様の有様)。そこから奥はしっかり古本の世界となっており、左右の壁棚に挟まれて、真ん中に縦に背中合わせの棚が二本。各棚下は腰辺りまで横積み本の山が連なっている。奥にアンティークに囲まれたカウンター状の帳場があり、白髪の鎌倉貴婦人が店番中。先客と道を譲り合いながら、まずは右側通路へ。右壁は日本文学・詩集・音楽・海外文学が並び、通路奥に文庫の壁が築かれている。向かいには、日本近現代文学・女流作家近代文学が半々で並ぶ…ぬぬぬぅ、良い本が並んでいる…。真ん中通路は、右に美術・俳句、棚脇に芥川賞&直木賞受賞作品・映画・植草甚一が揃う。左は日本近代文学と詩集…ここも心を震わす昭和初期本の数々!棚下は紙物や和本が中心となっている。そして棚脇に工芸と美術ビジュアル本。左端は通路に紙袋が置かれていたりして進入し難いが、右に東京・昭和風俗・歌舞伎・役者が並び、左壁に文学評論・鎌倉関連・日本近現代文学となっている。日本近代文学と詩に強いお店である。署名本も多く、その字を見るだけで興奮すること必至!値段はしっかりで高めな感じなのだが、ちょっと意外に安い本も見つかったりする。う〜ん、棚の下半分も見てみたいな…。欲しい本がかなり目についたのだが、一文無しになるわけにはいかないので、そのほとんどを泣く泣くあきらめる…くぅ、いつの日か必ず…。書肆山田「詩人漂流ノート/八木忠栄」ハヤカワ文庫「SFの夜/福島正美」を購入。ちょっと遠回りして駅に戻ろうとすると、あっ!「藝林荘」(2011/06/06参照)が新しいお店で営業再開してるっ!ちょっとコンパクトにお洒落になったようだ。また改めてツアーしなければ。
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2012年01月27日

1/27東京・上町 Oooo.

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幡ヶ谷での打ち合わせを終え、暖かい部屋にさよならをして、過酷な自転車上の人。西に向かって、体を冷却させながらひた走る。寒過ぎるために、顔の中心に力が集中してしまい、まるで風がサッと流れ去るように、気分だけは流線型…しかし実際は、20インチの自転車のハンドルに覆い被さり、肘を怒らせて進む哀れなオッサンの姿…。立派なバス停のような世田谷線の駅から南に出て、すぐの『世田谷通り』へ。北側歩道を西に進んで、三叉路の『桜小前交差点』を通過すると、右手にレンガ張りのマンションが現れ、一階の赤い木材で飾られたロンドン風なお店が目に入る。大きな窓から見えるのは、若い女性のためであろう、シンプルでシャレた洋服やバッグ類…しかしその中に、一本の本棚があるのを見逃すわけにはいかぬのだ!ガラスの向こうに人の姿は無いが、右の入口近くに『ご自由にお入りください』の札がある。迷っている暇は無い、お言葉に甘えて潜入だ!ジャラランとドアの鈴が鳴り響く、三角形の店内。入ってすぐ右横に、お目当ての本棚がある。すると左奥の三角形頂点のカーテンが揺らめき、隙間から麗しい黒髪の女性が顔を出した。にこやかに微笑み「古本は販売しておりますので、ごゆっくりどうぞ」。「ありがとうございます」と答えると、さらなる微笑みを残し、再びカーテンの奥へと消え去った…よし、本棚に集中しよう。五段の本棚は上から、海外児童文学&絵本・スヌーピー・セレクト海外文学・セレクト日本近代文学・美術・むっ!「book pick orchetra」の文庫葉書!…色んな所に勢力を伸ばしてるなぁ。ということは、この棚の選書もしているのか…?そしてエッセイ&随筆・カルチャー・カラーブックス・「美術手帖」・全集となっている。小さいながらも、本好きをターゲットにした棚造り。値段は高めのしっかりである。一冊を手にして三角形の頂点に向かい、カーテンの向こうに声を掛ける。くだんの女性が姿を現し、千円札で精算…なのだが…女性が恐る恐ると言う感じで「す、すみません。細かいお金が全然ないんです。どんなに細かくても構いませんので、お持ちじゃないでしょうか…」と恥ずかしそうに恐縮。むむっ、どうにかしてこのお互いの危機を乗り越えなければ!と、財布とポケットの中を引っ掻き回し、数種の小銭でどうにか間に合わせる。よかったよかった。講談社文庫「コメディアン犬舎の友情/沼田陽一」を購入する。再び寒風に心の流線型で立ち向かい、荻窪「ささま書店」へ。均一棚で、次回「フォニャルフ」のテーマの核となる一冊を見つけ出す。これはダブりなのだが、“核”なので予備を持っておきたかったのだ。講談社文庫「妖都/津原泰水」講談社「浪漫疾風録/生島治郎」光文社文庫「推理小説入門/木々高太郎 有馬頼義 共編」を購入する。…おぉ、これでようやく家に帰れるぞ…。
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2012年01月26日

1/26東京・銀座 第23回 銀座 古書の市

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天井の低い、迷路のような地下道をカツコツと歩き、ちょっと眠そうな早川徳次像に挨拶。地下鉄を降りてから、一度も地上に出ること無く、『A12出口』からシンプルなアールデコ装飾の『松屋銀座』に進入する。人々が無軌道に行き交う食料品売場を突破し、暗いエレベーターで八階へ上がる。レストラン街を避けるようにして奥の催事場へ向かうと、そこに左1/3を陶器祭りに奪われた、縦長の古本市があった。全十二店が参加しており、古本と言うより骨董&アンティーク度が濃密…背中合わせの本棚が九本、ワゴンが二十数台、ガラスケースが三十数台…この什器の割合からみても、それは感じていただけよう。入口左横の“離れ小島”「えびな書店」から始まり、ジリジリ奥へ進んで行く。各店の領域はスムーズな区画割ではなく、隣り合う県同士のように、入り組んだりしている。雑書的な本はほとんど無く、お店得意の専門分野をガッチリ押し出す形で、古い昭和初期の本もやたらと多い。…この「郡虎彦全集」欲しいっ!おっ!熊本から「舒文堂河島書店」(2008/12/22参照)が遠征して来てる!「徳尾書店」の昭和児童漫画&児童書がスゴいことになってる…。「日月堂」&「かげろう文庫」の飛ばしっぷりも凄まじい!などと、どちらかと言うと眼の保養をしながらグルグル回遊。値段は基本的にどこも隙無しの、上手の手から水が漏れていない感じ(まぁ良い本が多いので…)なのだが、「五十嵐書店」&「えびな書店」ではオッ!と思う安めの本も。またワゴン上は多くが手の出し易いサービス品となっている。「五十嵐書店」にて徳間書店「私が選んだもっとも怖い話 ヒチコック選/邦枝輝夫訳」を、「舒文堂河島書店」にて書肆ユリイカ「ユリイカ 1960/10」を購入する。この市は1/30まで。松屋から、再び地下道を通って地下鉄で帰る。三十分後、久々の屋外に出ると、空気の冷たさが肌を刺し、服の中まで瞬時に凍み入ってきた。下校中の小学生たちは、日陰の裏通りで“雪合戦”ならぬ、すでに氷と化した氷塊を投げ合う“氷合戦”を繰り広げている…お前ら元気過ぎだぞ!

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2012年01月25日

1/25神奈川・小田急相模原彷徨!

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小田急線で神奈川県を南西に下り、丹沢山系の足下でズバッと空振り…水曜が定休日だったとは…。では未踏の小田急相模原のお店に行こうと、小田急線で北東へ。目指すは「ツヅキ堂書店 座間相模原オモシロ館」なのだが、当該住所に立つと、お店は何処にもありません。目の前には、ただ不安な貸店舗があるのみ…。くぅぅぅ!と歯噛みしながら、駅近くの「ツヅキ堂書店 昭和ビデオ館」(2011/03/09参照)にダッシュで向かう。確かあのお店のドアに「オモシロ館」の手書き地図が貼ってあったはず!息を弾ませたどり着くと、そにには相変わらず派手で妙に元気なお店の姿。しかし肝心の地図が何処にも無いっ!これはやはり……そして私は途方に暮れることとなった。すでに辺りは薄闇で、頭上には笑った口のような下弦の月…これから早稲田や神保町まで行くのはしんどい。さりとて近くに未踏のお店は見当たらない。町田の古本屋ビル「高原書店」(2009/05/03参照)にでも突入し、『古本死亡遊戯』ならぬ『古本死亡の塔』レポートでも…いや、せっかくここにいるのだ。それなら小田急相模原の古本屋さんを、目的を持って訪ね回ってみよう。それは私の古本屋擬き「フォニャルフ」に並べられる本を、安値で入手すること。「フォニャルフ」は一月現在『ウルトラ』で固めているのだが、二月の新たなテーマも含めることにする。と言うことで、まず向かったのはイトーヨーカドー前の「二の橋書店」(2009/11/30参照)。むっ、表の均一棚で、テーマの構想に入っていた一冊を発見!幸先の良さを都合良く感じ取りながら、店内へ。『スターウォーズ吹替版』を店主が食い入るように鑑賞している中、古い本から本へと紙魚のように渡り歩いて行く。結局店内では、テーマに関係のない本も選んでしまう…すみません。岩波書店「啄木全集 別巻 啄木案内」早川書房「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン1959/7」を購入する。続いて駅近くの「イーストウッド」(2010/11/01参照)へ。相変わらず妙な緊張感の漂う雑書の森…何かありそうな棚も同様に相変わらず。二見文庫「ウルトラマン特撮99の謎/青柳宇井郎 赤星政尚」新潮文庫「聖ヨハネ病院にて/上林暁」角川文庫「立原道造詩集」を購入…ここでも関係のない二冊を…すみません。最後は駅北側に向かって、ちょっと遠い「りら書店」(2011/05/09参照)。お店の日除けが、変わらず台風直撃直後のような状態である。店内で狭い通路を行き来して、背伸びしたりしゃがんだりした挙げ句、手に出来たのは均一棚の本…これはうまく説明すれば、次回テーマのラインナップに加えられるか…別冊・話の特集「話の特集図書館」を購入する。もしかしたら二月のテーマは、棚の補助として簡単な目録擬きを作成するのが良いかもしれない。あぁ、楽しいが面倒くさい!と路上で懊悩していると、空から雪片がヒラリヒラリ。今夜も冷たくなりそうだ。
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2012年01月24日

1/24東京・府中本町 ブックスーパーいとう 府中店

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一度来たことがあるのに、駅構内で迷い、南武線のホームまで行ってしまう。線路上の小さなロータリーにようやく出ると、パラフィン越しのような薄日の射す、広い空。クレーンが水たまりに映し出された、空地沿いの坂を東にゆるっと下り、『府中街道』を北進する。するとすぐに右手に、大きな『古本』の看板と共に、白いビラが多数風にひらめくお店が見えて来る。元日にも訪れたチェーン店のひとつである。しかしここは、1/29の23:59に完全閉店してしまうため、最後のセールを敢行しているのだ!もはや今日は『古本修羅』を越えた『古本餓鬼』となり、店内を徘徊する意気込みでやって来たのである。それにしても塀や壁や扉に貼りまくられた『完全閉店』のビラが物々しい。セールは10%オフか…と言うことは、“売り尽くし”ではなくて、残った本は他店舗に回されるのであろう。店内はもちろんのリサイクル店的構成で、入口正面にレジがあり、右にゲームゾーンと奥深いコミックゾーン。児童文学・絵本・女性実用・ガイドブック・美術・写真集・雑誌の棚が、レジ右奥に連なって行く。左側が主要古本ゾーンで、入口左横から壁沿いはぐるっと本棚。フロアには低めの本棚、短めの文庫棚が二本、長めの文庫棚が一本。レジ左横にも本棚に囲まれたスペースがあり、その奥が18禁アダルトゾーンとなっている。壁棚は入口横から、新書・最近刊本・ミステリ&エンタメ・海外文学・エッセイ・タレント・音楽・映画・旅・UFO・コンピュータ・実用・資格・思想・宗教・大学教科書・ノンフィクション・スポーツ・自己啓発・ビジネスと定型な並び。フロア棚にはオススメ古書・辞書・日本文学文庫・岩波文庫・ちくま文庫・講談社学術文庫・雑学文庫・ラノベ&ティーンズ文庫・海外文学文庫・100均文庫(棚二本)と続く。レジ横には300均単行本・アイドル写真集・ノベルスが集まっている。私は品切&絶版も時折並ぶ文庫棚に照準を合わせ、目玉を左右に動かしつつ、じっくり横這いカニ移動…結果、幻冬舎文庫「原宿セントラルアパート物語/浅井愼平」中公文庫「中亜探検/橘瑞超」旺文社文庫「明治かげろう俥/山田風太郎」春陽文庫「銀座恋い/源氏鶏太」(おっ、エッセイ集だ)の四冊を、10%オフの756円で購入する。『古本餓鬼』と名乗るにはほど遠い買いっぷりであったが、とにかくありがとうございました。
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2012年01月23日

1/23東京・曳舟 甘夏書店

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駅西口を出て、細かい路地をカクカクと抜け『水戸街道』。東京スカイツリーが見下ろす『東向島一丁目信号』前から、雨に濡れた侘しい『鳩の街商店街』を、ペシャペシャと北西に歩んで行く。200mほどで左手に、商店街の雰囲気とは異質な、シャレた若者向けなお店たちが姿を見せる。よく見るとそれは『鈴木荘』と言う、アパート形式の貸しスペースで、おぉ!通りに面した真ん中が、目指して来たお店であった。ここは月下旬の七日間しか開店しない、満月の如き営業形態なので、中々ツアーのタイミングを合わせることが出来なかったのである…しかし今日!どうにかお店にたどり着くことが出来た。軒には緑の大きな日除けがあり、その下には四面の白枠ガラス戸。店頭には竹の床几と、お店の立看板が出ている。しっかりと古本屋さんに見える店内を外から見回してから、ガラッとそのまま中へ。板床に白壁のギャラリー的空間。右の壁際に小さな壁棚と箱、そして奥に二段の壁棚と赤い雛壇のような低い棚が続く。入口左横には七×六の細かい白いボックス棚があり、左壁に白い本棚と小さな棚がある。フロアにはテーブルがひとつ置かれ、奥壁下に引き出しのついた小さな机がある。左奥に帳場があり、目の大きな女性がパソコンを打ちながら「いらっしゃいませ」と声を掛ける。お店は静かで、女子的な雰囲気が漂っているので、雨の日の闖入者である私は、少し緊張気味に…古本修羅の本性を出さぬよう、手は後ろで組んで上品に見て行こう…。入口右横にはミニコミと文庫などの入った箱。壁棚にはに和洋のオススメ絵本がズラッと飾られ、下の雛壇に箱に入った児童文学・絵本・「こどものとも」・暮らし系雑誌などが並んで行く。奥の机には、食&料理、そしてスカイツリーをモチーフにしたブックカバーがある…かなり素敵だな…。テーブルには多種多様なブックカバーと絵本たち。白いボックス棚は、すべてに本が収まっているわけではないが、文庫を中心に古本関連・食・東京・落語・詩・言葉・喫茶店・考現学・近代建築・女子関連など。左の壁棚にはまたもや古本関連が並び、カラーブックス・絵本・美術ムック・辻征夫などが続く。奥の小さな棚は、上下段とも堀内誠一絵本が並ぶミニ特集棚となっている。本はそれほど多いわけではなく、面出しディスプレイの部分が多いが、それでもほんわか充分に本のお店として楽しめます!絵本が一番の充実頭だが、ボックス棚にも渋い光を放つ本あり。値段は安め〜普通。二冊を手に帳場へ向かうと、「あの〜、古…ツ・アさん…」…ぐむっ、バレてる。もうこうなったらしょうがない、「ハイ。そうです!」と快活に答えてみる。USTの放送を見ていたので気付いたとのこと…やはりあの程度のプチ変装では、人の目はごまかせないと言うことか…。と言うわけで、しばらく楽しくお話しをさせていただく。ここにお店を開き始めたのは去年の七月からで、曜日に関係なく『22〜28日』の開店であること、子供の科学絵本が素敵!と天気図の絵本を見せてもらったり、鳩の街商店街、お隣の『堂地堂』、ブックマルシェ、そしてスカイツリーのブックカバー!これはかなり欲しかったのだが、四月に商店街で古本市が開催されと聞き、その時まで楽しみに取っておくことにした。甘夏さん、工事初期の猫シルエットが大きめのやつ、キープお願いします!そして雨の日割引も、ありがとうございました!小学館文庫「脱獄者たち/佐藤清彦」朝日選書「詩人のノート/田村隆一」を購入する。

お店を出て、駅には戻らず『水戸街道』を南下して、業平橋駅へ。そしてさらに近くなり高圧的になったスカイツリーの足下で、「業平駅前書店」(2009/04/20参照)に入る。店内をジリジリと巡回し、晧星社「アール・ポップの時代/谷川晃一」講談社文庫「深夜の散歩/福永武彦・中村真一郎・丸谷才一」を購入しながら、「あの…ひとつつまらないことを聞いてもいいですか?」と言うと、歌舞伎役者の大御所のような店主は「ではまずお釣りを渡してから」と落ち着いた物腰で百円玉を渡してくれた。ゴクリとツバキを飲み込みながら「あの〜、業平橋駅が“とうきょうスカイツリー駅”に名前が変わるって話があるじゃないですか。そうなったら…お店の名前も変えてしまうんですか?…『とうきょうスカイツリー駅前書店』に!」…言ってしまった…。一瞬店主は、キョトンとしたが「いや、変えない変えない。変えないよ。だって変えるってなったら、看板も名刺も新しく作って、役所や組合も手続きしなきゃいけないし。もうこのままだよ。そう言えば、この前のテレビの取材で『変えないんですか』って聞かれたけど…変えられないよ。アッハッハッハッ」「あ、そうですか〜、そうですよね〜」いや、失礼なことを聞きました。とても気になっていたもので…。「でも駅の表示板には『旧業平橋駅』って、下に残るはずだから。まぁこのままでも大丈夫だよ。あ、そう言えば組合の仲間にも『名前変えるの?』って聞かれたけど…変えないよ。アッハッハッハッ!」。これでひとつ胸のつかえが取れました。馬鹿な質問に答えていただき、感謝です。帰りは言問橋を渡って浅草入り。盛り場の裏通りをトボトボ巡って、地下鉄に乗り込み家へ戻る。
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2012年01月22日

1/22東京・西荻窪 夢幻書房ミニガレージセール

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午後には雨が止み、うっすら陽も射して来たので、自転車で西荻窪へ。「フォニャルフ」が棚をこの地に借りてからすでに一ヶ月半…西荻に来る率が飛躍的に多くなっている…。最初に目指したのは、一日限りのガレージセール。一昨年に店売りを辞めてしまった「夢幻書房」(2009/01/27参照)が、『西荻一番街女子大通り』を北西に遡り、さらにアンティーク家具店が多く並ぶ通りを北に行った所にある倉庫前で、CD・DVDを中心に古本も販売してくれると言うのだ。雨天中止の危機に脅かされていたが、この調子なら大丈夫だろうと、軽やかにペダルをぶん回して前進。やがて右手に見えて来たのは、倉庫シャッターと道路の間に並んだ十ほどの箱と、シートの上に並ぶ本やビデオやCD、さらには漆黒の影!近付くと黒尽くめの女性が顔を上げ、囁くように「いらっしゃいませ〜。CD・DVD300円です〜」と力無くつぶやいている…。2/3はCD・映画DVDで、左側に古本が集まっている。「サザエさん」・真崎守・横山光輝・特撮系ムック・雑学ムック・コミック・一般文庫など…むぅ、確かにいつか見た「夢幻書房」の棚の香りが漂っているが、食指の動く本が見当たらず…と言うことで三一書房「久生十蘭全集7」に助けてもらう。無くなったお店と、こう言う形で再び相見えるのも、楽しいものである。その後駅方面に戻り、久々の「音羽館」(2009/06/04参照)を堪能する。精算時にお店のみなさんと挨拶を交わす。講談社文庫「画家の後裔/絵・青木繁 文・福田蘭童 石橋エータロー」を購入する。後で気付くのだが、目次ページに石橋エータローの署名が!やったぞ!「音羽館」よ、ありがとう!最後に駅の南側に赴き、「フォニャルフ」にウルトラ本を追加補充する。…あぁいつ見ても楽しい並びなのだが、いつ見てもやはり気恥ずかしいな…。テーマ「ウルトラQ・マン・セブン」も、どうにか半月を経過することが出来た。折り返しての後半戦も、ウルトラ一色で貫くぞ!大家さんの「盛林堂書房」にて岩波文庫「ヴェルレエヌ詩集」を購入する。ヴェルレエヌを描いたイラストが豊富な、楽しい文庫である。

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1/21埼玉・北浦和で雨に打たれながら二店!

正午前に王子駅に降り立つと、飛鳥山下の飲屋街が、2/3ほど火事になっており無惨な姿。焼け焦げた匂いを嗅ぎながら、駅近くのプラネタリウムでお仕事。夕方五時に業務を終了し、京浜東北線でちょっと北へ向かう。しかし目標としていた、タレコミを基にした西口のお店はシャッターを固く閉ざしており、不気味に静まっている…仕方なく駅へ引き返して東口へ。傘を持たずに出て来たので、次第に強くなる冷たい雨が、徐々に体温と体力を奪って行く…。

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●北浦和「平和堂書店」
東口に出たら、駅沿いに北に進んですぐの『平和通り』へ。お店がチラホラ開いている商店街を70mほど進むと、右手に明るく大きなお店。この店名…この通りにあるからだろうか?それとも池袋(2008/10/30参照)と駒込(2009/02/25参照。先頃閉店したそうである…)の系列店なのか?中に入ると横長で、コミック・カード・ゲームがメインのリサイクル度全開なビジュアル!右端通路と、その先の行き止まり通路に古本があるのを視認する。右端通路は、左に児童文学・絵本・そして88円棚が四本、右に実用・エッセイ・自己啓発・サブカル・タレント・ノンフィクション・ミステリ&エンタメが並んでいる…おや、どうやら一月の終りに店内を改装するようで、何と25日まで全品半額セールとなっている!これで何か良い本が見つかれば…と奥の行き止まり通路へ。ここは、ノベルス・新書・時代劇文庫・雑学文庫・海外文学文庫・日本文学文庫・アンソロジー文庫が集まっている。半額と言うことで、ついついあまり必要の無い本を買ってしまいそうになるが、自分を厳しく戒めて、結局二冊だけにする。集英社文庫「仰天・プロレス和歌集/夢枕獏」創元推理文庫「ニッポン硬貨の謎/北村薫」を購入。

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●北浦和「古本屋 喫茶 酒場 狸穴」
タレコミのお店をあきらめきれずに、再び西口へ。ロータリーから『ハッピーロード』『北浦和西口ふれあい通り』『西口銀座商店街』と西に向かって踏破して行くと、左手商店街終りのお店が…おぉっ!開き始めている!これはもうすぐしたら、完全開店するなと、雨降る通りを行ったり来たりしたり、『AEON』のベンチに座って時間を潰したりして、ホームレスのような行動を取り、一時間ほどやり過ごす。そろそろ程良い頃だろうと感じた午後七時過ぎ、お店の前に再び立つ。軒には二面に『メルヘン』と大きく書かれた赤い日除けがあり、その下には多数の煌々と輝く自販機と、真樹日佐夫の本が飾られたウィンドウと、薄暗い店内への入口。奥に本棚は見えるが、見た目は完全に飲み屋である。ガガッとサッシを開けて中に入ると、右に低いカウンター、左にテーブル席、正面奥と左壁に本棚が設置されている。壁上には額装された『山田風太郎展』『坂口安吾展』、映画『人斬り』『風林火山』『青春の蹉跌』のポスターなどが飾られている。当初は、本だけ見られたらそれだけで帰ろうと思っていたのだが、雨の街を彷徨して身体が冷えきっていたので、一杯飲んで行くことにする。ちなみにここは表に『古本 喫茶 酒場 CAFE BAR』の看板が出ているのだが、果たして本は買えるのだろうか…。カウンターの左端に腰掛け、ビールを飲みながら、壁棚をさり気なく観察。正面棚には、音楽CD・B級&名作&アクション映画VHS・図書館リサイクル本・美術図録・ミリタリー関連・日本史。左壁には、アウトロー・アングラ情報・日本史・歴史&時代劇文庫・映画・「映画秘宝」・アニメ・日本近代文学・警察&犯罪・食・陰謀・オカルト・コミック・推理小説文庫。右壁端には、政治本と、石井輝男「恐怖奇形人間」などのプレミア映画ソフト…。いつの間にか店内のモニターでは、何故か中川信夫の『真田十勇士』を経て、『マッドマックス2』の上映が始まっていた。聞けば、いつもこんな風にお客さんのリクエストで好きな映画を流して、わいわい楽しみ突っ込んでいるとのこと。そしてこのお店の源流は、何と高円寺「コクテイル書房」(2010/04/25参照)なのだそうである!同じような感じで、もっとB級感を求めて行くと決心し、おつまみも、並べる本も、何もかもB級に徹して行くとのこと。う〜ん、頼もしい。肝心の本は、基本的には販売しているが、今は満足する品揃えと量ではないので、もっと仕入れて春くらいの本格的な古本販売を目指しているそうである。映画の知識豊富な店主は、饒舌でフレンドリーで、東京事変ベース・亀田誠治に似た方である(喋り方は江川達也似)。あぁ、いつの間にか一時間半が経過し、「マッドマックス2」もタンクローリーのクライマックスを迎えようとしている。文庫二冊を選び出し、まとめてお勘定。本もお酒もおつまみも、安めとなっております。家の近くにあれば、確実に行き着けとなりそうな、B級魂を受け止めてくれるお店であった。良し、今度は春先に来てみよう。ごちそうさまでした。旺文社文庫「つげ義春 流れ雲旅」中公文庫「本郷菊富士ホテル/近藤富枝」を購入する。

気が付けば、北浦和の夜十時。突然何だか寂しくなって、火の消えた商店街を駅へトボトボ。まぁとにかく、初チャレンジでどうにか入れて、本当に良かった。
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2012年01月20日

1/20東京・吉祥寺 古書 風鈴堂

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傘を持って外に出たら、それが骨がひしゃげて半壊した物だと言うことに気付く。面倒くさいので、それで雪を受け止めて、ベシャベシャ歩く。ビニールのバタつく音が、私の頭の後で寂しげに鳴り続けている…。『公園口』から外に出たら東にちょっとだけ進んで、井の頭線の駅舎下には潜り込まずに、駅舎沿いのレンガ道を東南へ。すぐに『東横イン』が立ちはだかる『井の頭通り』との交差点。ここで右手角地ビルの二階を見上げると、古本屋さんの看板二つと、『本お売り下さい』が目立つ窓ガラスを確認出来る。それに加えて『江戸川柳・浮世絵・時代小説・日本歴史・名城紀行・街道・平家物語・万葉百歌・仏像・古寺巡礼』の文字が浮かび上がっている…電気が点いているぞ。ついに開店したのだろうか?タレコミを基にして何度か訪れた新店なのだが、中々開店しようとせず、その開店日もいつまで経っても不明なままなのであった。交差点際にあるビル入口から、右へ巻き上がる階段を上がる。途中の壁の『オープン準備中』の貼紙は無くなっている。二階には、旧洋服リフォーム店の象のイラストがうっすら見える青い扉と、ガラス面が大きな風合いの良い扉…むっ!?店内に開店祝いの花が飾られている!これは、開店したのだな!営業しているのだな!とドアノブをゆっくり回して店内へ。そこは変則的な、菱餅のような形状の空間で、大きな窓から交差点を見下ろせるのが気持ち良い。遥か昔に行った、高知の二階の古本屋さんを思い出すな…。左に横長の帳場があり、ご婦人がひとりで店番中。「入って大丈夫ですか?」と聞いてみると、机から身を乗り出し「ええ、いらっしゃいませ。まだプレオープンなんですけど、どうぞ」と小さな声で緊張気味な返答。鈍角な角度のある窓際から、背の低い背中合わせの棚が三本伸び、一番奥は半分ほどの長さである。窓際奥に一本の壁棚があり、左壁奥が一番大きな壁棚となっている。まだ本棚には半分ほどのブランクが見られ、ちょっと寂しいプレオープンとなっているようだ…いや、私がほとんど勇み足で入って来たのかもしれないのだが…。フロア手前の棚から、歴史新書&選書、歴史&時代劇&万葉系文庫・司馬遼太郎文庫・江戸雑学文庫・松本清張・またもや歴史新書と収まって行く。窓際壁棚には歴史小説が並び、大きな壁棚は古代史・日本史・歴史事典・歴史雑誌&ムック・囲碁が置かれている。とにかく歴史一辺倒なお店である。このままの状態でさらに突っ走って、日本の歴史を蔵していただき、「街道文庫」(2011/12/20参照)に比肩する歴史系古本屋の道をっ!値段は普通。帳場に本を差し出すと、ご婦人はレジ操作に大きな戸惑いを見せ、悪戦苦闘…私はしばし窓外を悠然と眺め、見ないフリ…。やがて本とお釣りを受け取れたので、「いつ本格オープンするんですか?」と聞くと「あ〜、いつって言うかぁ〜。ほら、この状態じゃねぇ。本をもっと“ドッカン”と入れてからかな」とのこと。「だからいらない本があったら、ぜひ売りに来て下さい」とニコリ。荒波渦巻く広い古本の海に、出航準備中の新しい船。荷をたっぷり積み込んでの出航を、待ち望んでおります!がんばれ、風鈴堂!中央大学出版部「定本 山本周五郎/全エッセイ集」を購入する。

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2012年01月19日

1/19東京・世田谷 三光

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冷たい空気を切り裂いて、決死の覚悟で自転車で南へ。中央線・井の頭線・京王線・小田急線を横切って、世田谷線沿いを左に右に進み、ボロ市が開かれていた世田谷にたどり着く。2011/12/16の市で、一軒の本棚のあるナゾのお店を見掛けたので、本日改めての再訪となったわけである。ついでにこの地域に点在する、古道具屋&リサイクルショップも覗き込んでみる。すると、駅前『世田谷通り』の『世田谷駅前信号』脇に、小さな本棚を備えたリサイクルショップがあった。真ん中の通路脇に、一列の50円文庫と一列の100均単行本、左側にも二列の50均文庫がある…並んでいるのは時代劇文庫を中心に、旅や一般小説・エッセイ…く、苦しい…が、ちくま文庫「ワンデイインニューヨーク/ウイリアム・サローヤン」を購入し、市の時とは打って変わって閑散とした『ボロ市通り』を疾走する。店先に雑誌を置いている所もあったが、陶器系の本ばかり…。そしていよいよ目的のお店へ…うはぁ〜ん、閉まってやがる!何て、何てことだ…何と言うタイミングの悪さなのだ…しばし店頭で凝固してしまうが、シャッターを乱打するわけにもいかないので、重くなり始めた身体で、力無くペダルを踏み込む。目指すは豪徳寺!古本屋と古本に依存した私の自我が崩壊してしまう前に、駅前の二軒の古本屋さんを巡って、どうにか心の中の帳尻を合わせるのだっ!まずは「靖文堂書店」(2011/09/06参照)へ突入。店内の百均単行本棚を楽しんでから、薄暗い白熱電球の下で、茶色い文庫の背を必死に読み取って行く。春陽堂文庫「通夜物語/泉鏡花」三笠文庫「定本 青猫/萩原朔太郎」(解説が蔵原伸二郎だっ!)を購入。ここはやっぱり安いなぁ、と満足しながら、古い二冊の文庫で早々と帳尻が合った模様。そのまま横道の、このアプローチがとにかく燃える「玄華書房」(2008/10/09参照)へ。むむぅ〜、相変わらず建築関連が異様に充実しているな…。教養文庫「カルト映画館*SF/永田よしのり編」を購入する。この後も何処かに寄って帰るべきか…と考えるが、段々と増して来る寒さに心をへし折られる。良し、風邪をひく前に帰りましょう。

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1/18東京・王子 eco BOOK 王子店

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高架のホームに夕暮れ時に降り立つと、左には飛鳥山の木々のシルエット、右には東北新幹線のより高い高架。北口改札から出て、駅下トンネルを西南に抜け出る。正面には、冷気を漂わせて来る『音無親水公園』があり、線路石垣沿いの狭い通りは、猥雑な飲屋街となっている。通りの名は『森下通り商店街』。そのまま石垣沿いに西北に進んで行くと、左手ラブホテルの隣りに、チェーン店の古本屋さん。あぁ、このシチュエーションが、辛抱たまりません!通りが暗闇に包まれているせいで、お店自体も仄かに暗い印象となっている。自動ドアから中に入ると、長く奥へ延び、しかも途中で右に折れ曲がる変則的な店舗。古本は入口周りと、左端の細過ぎる通路に集まっている。まず入口右側に、105均のノベルス&文庫&新書。入口左横にさらに105均文庫棚と、通路棚脇棚に105均単行本。左端通路壁棚は、時代劇文庫・ミステリ&エンタメ・児童文学・ビジネス・資格・社会・映画・タレント・スポーツ・建築・芸術・女性実用と普遍的リサイクル古書店の並びを見せている。真ん中の通路には左側に雑学文庫があり、奥の棚脇に文学評論&エッセイ&評伝類と、新書&ノベルス棚の姿。最近刊中心のお店で、発売日が新しければ新しいほど高値なのだが、五年以上前の本になると投げ売り状態。裏路地のお店ではあるのだが、お客が次々と入店して来るので、地元にしっかり定着している模様。雑学文庫棚から二冊を抜き取り、レジで共に黒縁眼鏡を掛けた兄弟のような男女に精算していただく。ちくま文庫「好物漫遊記/種村季弘」新潮文庫「鉄学概論/原武史」を購入する。お店を出てから『明治通り』の坂上を目指す。大きくカーブする都電のレールが、外灯とヘッドライトを反射して、キラキラピカピカ。飛鳥山の歩道橋に上がり、足下を通過する都電をうっとりと眺めてしまう。ふう、やっぱり東京は、うまく言えないのだが素敵なのである。
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2012年01月17日

1/17神奈川・関内 古書 川崎書店

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東横線で南下して東白楽。そこから歩いて、東神奈川の一月限りで閉店してしまう「リサイクルBOOKミッキー」(2010/12/06参照)へ向かう。すでに本が30%オフで売られており、一月になればさらに…と言うことだったのだが、お店に着くと何かおかしい…あれ!?もう閉店しちゃってる!うっはぁ〜、完全なる致命的遅刻…。お店の入口には閉店の挨拶が掲げられ、店内は撤退作業の真っ最中。十二月中に来ていれば、こんなことには…「ミッキー」よ、お疲れさまでした。とお別れをし、そのまま仲木戸駅に移動してホームに滑り込んで来た京浜急行にサッと飛び乗る。

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日乃出町で下車してしばらく歩き、南東にある『伊勢佐木町モール』に足を踏み入れる。モールを南西に向かい、『イセザキモール5』から『イセザキモール6』に変わる所で、右手マンション一階に古本屋さん。二階ベランダに看板文字があり、ピンと張り出した緑の日除けの下には、入口を挟んでほぼ左右対称にワゴン・ラック・本棚の集合体が配置されている。右には100均単行本棚・ムックラック・神奈川本ワゴン(素敵!)・歴史本棚、左には100均時代劇文庫ワゴン・100均文庫棚・100均ノベルス・和本&雑誌ラック。その後は全集本の並ぶガラスウィンドウとなっている。ぬおっ!100均単行本棚で、天野忠のエッセイを発見!良しっ!と掴み取って店内へ向かう。入った所は少し広めの空間。店内はキレイに整頓されている。入口左横は三方に棚を置いた小空間で、右横は上部が棚・下部がラック。右壁は張り出した棚が途中で奥まりながら続き、フロアには横向きの背中合わせの本棚が一本。さらに奥に右壁に接続された棚が一本あり、最奥に行き止まりのアダルト&浮世絵通路を造り出している。左側中程に帳場があり、恰幅の良い男性が店頭の補充をしたり、パソコンをチェックしていたりしている。まずは左横のスペースに進むと、入口側は上部の棚にミステリ&エンタメ・風俗・江戸・日本文学・三島由紀夫、下部のラックにパンフレット類・SF系ムック・古い雑誌など。壁面には大判のビジュアル本がびっしりと揃い、鉄道&神奈川関連が目立っている。帳場横には語学・辞書・囲碁&将棋・各種専門書。入口右横には、相撲・鉄道・趣味・戦争・歴史が並び、下には鉄道切符などの紙物もある。右壁は図録類から始まり、奥に美術・日本文学・海外文学・銀座・吉行淳之介・ランボー・風俗・映画・戦争関連・山口瞳・神奈川・横浜・鎌倉。フロア棚は、入口正面から絶版漫画・絶版エロ漫画・絶版ノベルス・ハヤカワポケSF・新書・ハーレクイン。裏側に絶版文庫・教養文庫・旺文社文庫・岩波文庫・中公文庫・講談社学術文庫・ちくま文庫。その向かいに官能文庫・時代劇文庫・一般文庫となっている。渋い本やピカッと光るような本が、さり気なくバラけて潜んでいるお店である。一般的な部分とマニアックな部分が、繋がり無く絡み合う不思議な棚造り。値段は普通で、良い本は隙無しのしっかり値が付けられている。編集工房ノア「春の帽子/天野忠」技報堂「世界人物図案資料集成/杉浦非水・渡辺素舟編」を購入する。お店を出てモールを関内方面に戻り、「なぎさ書房」(2010/04/21参照)をパトロールする。中一文庫「魔人ドラキュラ/作・ストーカー 文・中島河太郎」を購入。東京へ電車を乗り継いで戻る。

そのまま西荻窪に直行し、『古本ナイアガラ』最下段「フォニャルフ」に入替&補充する。おぉ〜、なんだかんだで棚がちょっとずつ動いていて、嬉しいなぁ。旧ウルトラシリーズは未だ死なず!ウルトラ不足にお悩みの方は、ぜひ西荻窪へどうぞ。大家さんの「盛林堂書房」でポプラ社「推理小説の読み方/中島河太郎」を購入する。

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2012年01月16日

1/15京都・銀閣寺方面で二店!+初の……?

久々の、仕事での京都出張(日帰り)。公式スケジュールより早めに新幹線に飛び乗って、こっそり古本屋ツアーを便乗させていただく。そしてさらに!ツアー初の試みをすべく、一冊の本を携えて、西へビュワ〜ンと二時間半…。

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●出町柳「古書 善行堂」
京阪本線地下ホームの南端から『今出川口』の改札に向かい、『今出川通り(南)』出口から地上へ。そこは鴨川を跨いで来た、大きな四車線の『今出川通り』。後はここからひたすら東に向かって、テクテク歩いて行くのみである!観光客的に京都らしさを楽しんでいると、やがて右手に巨大な『京都大学』が現れる。学校の向かいには、おぉ!何軒かの開店している古本屋さんの姿!しかし今日はタイトな時間で予定をこなすために、立ち寄ることは叶わない。魅力的な店先の風景を振り切って、さらに東へ。大学の圏内から離脱すると、少し人影が少なくなる。右手に樹木が生い茂る、こんもりとした吉田山が現れ、道はちょっとだけ坂道になる。山裾の通りをさらに進むと、前方に『白川通り』とぶつかる大きな交差点が見え始める。駅からおよそ1.5キロ、八つ目の信号を過ぎた所で、右手に並ぶお店の中に目的の古本屋さんを発見する。建物に挟まれたような、小さな二階建ての店舗で、軒には鮮やかなブルーの日除けが張り出し、その下は渋く目の細かい木の格子戸となっている。歩道には『古本』の立看板があり、古本を手にした植草甚一と思しきイラストが描かれている。右端には百〜三百円の単行本と文庫が並ぶ木製ワゴン。格子戸を潜り、ちょっと敷居に蹴躓いて中に入ると、コンクリ床の細長くちょっと薄暗い空間。奥の方はごちゃっとしているが、全体は整然とした印象である。左壁は奥まで本棚が続き、右壁には二階への階段下まで低めの文庫棚が並ぶ。真ん中には入口側から、背中合わせの低めの文庫棚、片面本棚・片面ラック、ガラスケースと本の山となっている。左奥に、壁一面にピンナップやポストカードの貼られた帳場があり、ベレー帽にスニーカーの古本ソムリエ・山本善行氏が横向きに座っている…アクの抜けた仲代達矢…む、スタジオジブリの鈴木敏夫にも似ている…と緊張しながら失礼なことを連想してしまう。その帳場前から、奥にクランクして通路が続き、壁棚もさらに続いて行く。左壁沿いは、「sumus」・植草甚一・晶文社本・「現代思想」・「太陽」がまずは並び、高い棚となって映画・海外文学・詩集・絵本・幻想文学・古本&本・音楽・探偵小説・漫画・美術・セレクト日本文学・セレクト日本近代文学。奥の棚にはプレミア度の高い古い日本近代文学が並んでいるようだ…。ガラスケースには何が入っているのかちょっと判らず、次に文学評論と文庫の棚が続く。右側通路は壁棚に、ちくま文庫・同時代ライブラリー・中公文庫・新書ノベルス・探偵小説&ミステリ&SF文庫。向かいには岩波文庫と新書のラック。とにかく太い骨格に、無駄無く奇麗な肉付けが施されたような棚が続いて行く。普遍的ではなく、強大な個の極致が、とことんワクワク楽しいのである。値段はちょい安〜ちょい高だが、本の価値から考えると、実に買い易い値付けがされている…おぉ、もっと早くこのお店にたどり着くべきであった…。買うべき本を何とか二冊に絞って、緊張しながら精算。そしてこの瞬間に、私にはやらねばならぬことがあるっ!と、お釣りと本を受け取りながら、まなじりをキッと上げると、「あっ!」と善行氏が小さく叫び、「あの〜、ブログを書いてる人じゃないですか?」と曖昧な問い掛け…しかしその趣旨は痛いほど伝わって来る…どうやら見破られているようだ。ここは覚悟を決めて、頬を赤らめながら挨拶をする。すると「いや〜、いつ来てくれるかと思ってたんや」と、光栄な嬉し過ぎる言葉をいただく。それからしばらく、『古本屋』『古本ナイアガラ』『古本販売の世界へようこそ』『古書ますく堂』『夏葉社』『岡崎武志氏』の話に花が咲く。特に古本屋と古本販売の魅力については、ドババと時に迸るように。異郷の地で、実に楽しい時間を過ごさせていただく。そしていよいよ頃合いを見計らって、今日の最大のミッションを私は開始する。「あの、今日はひとつお願いがありまして…これを買い取っていただきたいのです」と一冊の箱入り本を手渡す。ダヴィッド社「体験的デザイン史/山名文夫」である。善行氏の著書「古本のことしか頭になかった(大散歩通信社)」を読んだ時、氏が探している一冊であることを知り、遥か昔に購入して死蔵していることを思い出した私は、『これは善行堂に買い取ってもらおう!』と考えて、なんとか読了して京都に持ち込んだのである。ツアー中のお店で本を売るのは初の試み!「おっ、これは」と本を受け取り、ただちに査定が始まった。途端に今までと雰囲気が一変し、プロフェッショナルな厳しい横顔を垣間見ることに…。本の一文を書かれてからも、この本には出会っていないとのことで、一安心。そして売買成立。ありがとうございます!「売る前にまず俺が読まないと」と本に、ポンと手を置いた。売った代金+善行堂世界進出計画絵葉書三種をいただく。「また来て下さい」「また来ます!」の古本屋コール&レスポンスの後、お店を後にする。今後京都に来たときは、必ず立ち寄るお店となりそうである。第一書房「街と村/伊藤整」青銅社「青い階段をのぼる詩人たち/菊地康雄」を購入する。

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●出町柳「ガケ書房」
お店を出たら東に進んで『白川通り』に入る。通りを北へ歩んで行くと、二つ目の信号脇におかしな建物…石を挟んで積み上げた金網壁に覆われている。正面から上部を見上げると、そこには店名看板。そして下の壁面から、軽自動車が半分飛び出している…ここは去年の「べっぷ一箱古本市」(2011/11/26・27参照)で知り合った方のお店なのである(その時トークイベントに乱入させていただき「え?ウチの店にはまだ?」と言われてしまったのだ)。それにしても着膨れたお洒落な若者たちが、次々と店内に吸い込まれて行くなぁ。通り沿いの入口から中に入ると、黒い本棚とラックが並ぶ、シックな広い空間。セレクト新刊・マニアックな新刊・ミニコミ・雑貨などがひしめく、若者の文化バザール的な本屋さんである。そしてこの中にもしっかり古本が紛れ込んでいる!入ってすぐ真ん中の棚、片面四列が棚貸しされ、十八店が出品している。…これは!『古本ナイアガラ』の先輩ではないかっ!知った店名やプロも多く並び、先ほど訪れたばかりの「善行堂」さんの棚までも!その棚裏にも二列ほど古本が並び、さらにその向いの下段に300均本もある。左の窓際にも、重複するが五店ほどのダンボールが並び、お店最奥でも海外文学文庫&SF文庫の絶版棚を発見。レジ横にはプレミア古本棚も設置されている。ジャンルは日本文学・サブカル・性愛・70年代・探偵小説・食・美術などなどなどそれぞれのお店に個性が爆発。値段はもちろん多種多様。「固有の鼻歌」にて百練文庫「行きがかりじょう/バッキー・イノウエ」を購入。…別府でも思ったのだが、「ガケ書房」の黒い袋にプリントされた“ガ”の文字は、いつでも『ド根性ガエル』のゴリライモの胸の“ゴ”の一文字を連想させるのだが…。

お店から表に出ると、大掛かりな女子駅伝がいつの間にか始まっており、交通規制が敷かれてしまっている!中々道を思うように進めなくなり、ランナーの途切れる部分を求めて、迷宮と化してしまった京都の街を、焦りながらウロウロ。迷いついでに、通りかかった古本屋さんの店頭をチラッと覗いてしまったりして、時は無情に流れて行く…。少し遅れて仕事場にたどり着き、どうにか作業を終えて、社会人としての立場を失わずに済ませる。そして夜の京都から、五時間夜走りをして、真夜中の東京に無事帰還…さすがに少し疲れる。
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2012年01月14日

1/14東京・神保町 慶文堂書店

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朝から全く異なる二種の頭脳労働に従事し、脳内がショートしてしまう。気が付けばマンションの外壁が、養生のために足場に覆われており、部屋の中はすっかり暗い影の中…。気晴らしに神保町へと向かい、『駿河台下交差点』から『靖国通り』を西に流して行く。通りの大きなカーブを抜けて、信号前の硬めな古本屋さんが並ぶ一角に差し掛かる。いつもは素通りなのに、路上に飛び出した古い岩波新書の箱が気になって、引っかかる。ほうほうと、私にしては珍しくアグレッシブに見て行くと、端の箱に入った全くお店にそぐわない一冊を発見…漫画である!プガジャの「バイトくん」じゃないか!と購入を即決し、ついでに良い機会だと、このお店をツアーすることに決める。両隣のビルと一体化した、レンガ張りビル一階の店舗で、軒には達筆の金色看板文字があり、その下には明るい緑の日除けが控えめに張り出している。店頭左側には安売り台を中心にして、横積み本&縦積み本タワーと小さなダンボールが、複雑に都市のような風合いで組み合わさっている。下部は主に『地名大辞典』などで、上部は歴史や民俗学の本が中心。右側入口横にある、古い看板に目礼してから薄暗い店内へ…おおっ、ここは正に研究&勉強のための古本屋さん…私は「バイトくん」を握り締め、大量の箱入り本に圧倒されている。天井が高くあまり横幅がないので、幅広な箱を立てて置いたような空間である。壁際は天井までの本棚、真ん中にも背中合わせの天井までの棚があり、入口側棚脇と左壁棚入口側には細長いガラスケースが置かれ、大判のプレミア本を多く収めている。棚前には胸の辺りまで本が積み上がる箇所も多い。右壁は歴史の学術&研究書を中心に、藩史・町史・市史など様々な分厚い郷土史が奥まで続く。向かいには、工芸・民芸・玩具・建築・刀・各種産業史・鉄道史・風俗・評伝など。左側通路は、壁際に謡曲・古典文学・方言・考古学。向かいには佛教・民俗学・サンカ・日本各地民俗学など。また入口近くの平台裏には、本が背を上に二段に積み上がり、歴史・戦争・民俗学・都市など。とにかくやっぱり硬いのである。本の形状と共にカチンカチンなのである。平台や裏の山、そして店内棚際本にはソフトカバーの少々柔らかめな本も混ざっている。…「バイトくん」があって本当に良かった。値段は門外漢過ぎるため判断つかないのだが、ちょっと安めな印象あり。奥に進んで、洞穴のような空間を背負った作業ジャンパー姿のオヤジさんに精算していただく。プレイガイドジャーナル社「バイトくん/いしいひさいち」どうぶつ社「丹沢・山暮らし/中村芳男」を購入する。

お店を出て、さらに通りをブラブラ。そして「田村書店」(2010/12/21参照)の店頭台を『今日はやけに串田孫一と詩集が多いな』と思いつつ探っていると、宮柊二の献呈署名入り歌集を掘り出すことに成功!これが五百円っ!?クラクラしながらさらに一冊掘り出して、興奮しながら精算。青磁社「群鶏/宮柊二」美術出版社「近代芸術/瀧口修造」を購入。昨日、高円寺「都丸書店支店」の外棚から100円で掘り出した、松本竣介表紙画(中にもデッサン&グラビアページあり!)の「みづゑ519」に続く、嬉しい収穫である。さらに帰り道に阿佐ヶ谷「コンコ堂」にて、真鍋博装丁の思潮社「わが埋葬/高見順」を100円で購入。古本屋さんたち、昨日も今日もありがとう!これからもよろしくっ!気晴らしの域を越えた嬉しさを胸に、冷たいカーテンの下がった夜道を、家に向かってヒタヒタ歩く。

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2012年01月12日

1/12東京・国立 西書店

あまりにも寒過ぎるので、まずは日和って電車で三鷹へ。『三鷹市美術ギャラリー』に直行し、私にはちょっと肌が合わない『フェアリー・テイル展』を観る。その目的は、儚く繊細な妖精画では決して無く、あのコナン・ドイルを騙くらかした妖精写真なのである!あの衝撃的な妖精の実写写真を、この我が目で直に見られるかと思うと、ドキドキしながら少しだけ畏れの気持ちが湧き出して来る…。静かな人のいない会場を、心を逸らせながら進み続ける…妖精画がみんな手塚治虫の「ミクロイドS」に見えて来た…後半の素晴らしい古書コーナーを過ぎたら、いよいよ最後の出口付近に到着。おぉこれがっ!引き伸ばされた写真パネルと、現物ネガを穴が空くほどほど眺め、外のグッズコーナーで妖精写真の絵葉書が無いことに落胆し、図録を購入して吉祥寺へ。しかし頼みにしていた新規開店のお店は、未だ開店せず…がっかりしながら再び中央線に乗り込み西へ。

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南口に出たらロータリーには目もくれずに、高架沿いの直線道を西へ。100mほど進んで左手のビルに目をやると、縦長のビル案内看板最下部に、ワイルドで赤い『洋書』の文字。あぁ、洋書の専門店なのである…が、ここは大分太刀打ち出来る余地があるのだ!ガラスウィンドウには、上部に金文字の店名があり、斜めの部分には剥がれかけた『TADAO NISHIMURA(Book Seller)』の白文字が確認出来る…店主の名前なのだろうか?ウィンドウにはドイツ美術の作品集が飾られている。店頭のビル内エントランスには、三台のフレームワゴンがあり、右にドイツ美術作品集・聖書・岩波文庫・「サザエさん」・水木しげる、真ん中に洋書ハードカバー&ペーパーバック、左にペーパーバックと海外ミステリ文庫。両端の文庫に突破口あり!と二冊選び取る。店頭は安売りとなっているが、ミステリ文庫は10〜50円と捨値状態である。売り物の印刷版画が貼られた入口を通ると、やはりそこは洋書が立ち並ぶだけの世界。重厚な革装釘本も多いが、地味にカラフルな背が連続している。お店は縦長で、壁際は本棚、真ん中には背中合わせの棚とテーブルがあり、奥には倉庫スペースが控えているようだ。入口右横に横向きの帳場があるが、そこには誰もいない…と思ったら、奥から「いらっしゃい」と小柄なイナガキタルホのようなオヤジさんが飛び出して来た。頭を下げて店内を見回す。しかし本当に…爪も立てられないなぁ(店頭には経済・商学・法律・政治・思想・歴史・科学及び技術史・文学・語学・芸術の看板あり)。かろうじて左奥にある美術図録&作品集が理解出来、他は横積み本の中に和書がチラホラ…。ぐるっと店内を一周して気になったのは、帳場のパソコンと店奥のプリンターが、長〜いUSBケーブルでつながれていること。ケーブルが本棚の上や脇を、張り詰めながら延びている…。岩波文庫「ドイツ古典哲学の本質/ハイネ」新潮文庫「バルカンの火薬庫/アルセーヌ・ルパン」(10円!)を購入する。
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2012年01月11日

1/11東京・大鳥居 マンガハウス

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羽田方面に向かう京浜急行は、京急蒲田を出ると、急激にその鼻先を東へ向ける。二駅目で下車すると、そこは踏切を無くすために地下に潜った駅で、ホームの両端から見える坂道線路の先は、すぐに明るい光が飛び込んで来ている。西口から地上に出ると、目の前には『環八通り』。すぐ横に『産業道路』とぶつかる『大鳥居交差点』がある。そこを南に渡って先へ。脇道を一本・二本とやり過ごし、巨大過ぎてスケール感を見失う倉庫脇の三本目を西へ。テクテク街の裏通りを歩いて行くと、集会場敷地向かいの右手に、『駄菓子』の黄色い幟が立つマンション一階店舗の姿…店頭には、自販機・ソフトクリーム看板・宅急便看板…そして『お菓子?な店』とある駄洒落暖簾。不安が胸中にぐるぐると渦巻くが、このチグハグな店名に微かな光明を勝手に感じ取り、中へと歩を進めてみよう。横長のぽっかりとした店内。ほほぅ、左壁と正面壁の上半分が棚になっており、コミックのセットが壁の如く詰められている。しかしそのどれもが、取り残され、忘れ去られたようなコミックばかり…一番威厳があり高値なのは「忍者武芸帖」セットである。一万円也…二十円の駄菓子が五百個買えるぞ。そして壁面の下は、多種多様の駄菓子がディスプレイされ、さながら『駄菓子博覧会』の様相!子供たちが目移りして、てんてこ舞いするのが目に見えるようだ。入口側壁面と真ん中には簾が立てられ、そこにこれも様々な駄玩具が下げられている。左奥には旧式の瓶コーラの自販機あり。入口横には、年齢別駄菓子詰め合わせセットのパネルがあり、その奥に『AKB48ブロマイドくじ』に包囲された帳場がある。う〜ん、ほぼ駄菓子屋だな…とコミックの塊壁を眺めていると、おっ!その塊の隙間に二冊の文庫本を発見!一瞬救われた気持ちになるが、「四日間の奇蹟」「アジアンタムブルー」の背文字を読み取り、私には必要でない本であることを知る。仕方ない、こうなったら駄菓子を買って退散だっ!何も古本が買えず落胆中のはずなのに、駄菓子をキョロキョロ選ぶことにちょっとワクワクしてしまう。『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」の現在のテーマは“ウルトラ”で、その店主は今、駄菓子を買って喜んでいる…果たして私はこの先、まともに大人として生きて行けるのだろうか…。『ベビースターラーメン四種(チキン・担々麺・ソース・うましお)』『カレーあられ』を購入し、締めて百五十円。軽い軽い駄菓子を手に、帰路に着く。途中の青物横丁で下車して「うさぎ書林」(2009/07/07参照)に立ち寄るが、残念なことにお休み。こうなると絶対に何処かに寄りたくなってしまって、冷たい風が吹き付ける阿佐ヶ谷の帰り道で「コンコ堂」を目指す。現代思潮社「シュルレアリスム簡約辞典/アンドレ・ブルトン ポール・エリュアール」を五百円の棚から購入する。

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2012年01月10日

1/10東京・東村山 なごやか文庫

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早起きして西武新宿線の下りに乗車。ラッシュとは反対方向で、さらに私も平日に社会の歯車から外れた行動…。午前九時に駅西口に出ると、キレイで割と大きなロータリー。その北側の脇道から『西宿通り』に抜けて、線路沿いを息を白く吐きながら北へ。車は通るが、進めば進むほど人の姿は消え、踏切脇に至ると、ついに人影が途絶えてしまった…今、この街にたったひとり…。さらに北に進んで、普請中の小学校と木製鳥居が格好良い諏訪神社前を通ると、右手に白い二階建ての『東村山市立社会福祉センター』が現れる。何とここでは福祉活動の一環として、常設のリサイクル古本屋「なごやか文庫」と言うお店が営業しているのだ!そして今日から、『新春たなおろしセール』と銘打ち、店内の本を単行本=30円、文庫本=10円で販売っ!これは、万難を排して駆け付けねばならぬ!と、早朝からの歯車から外れた行動となった訳である。それにしても東村山に、こんなに嬉しいお店が存在していたとは…。車寄せの下を進み、自動ドアから建物内へ。入ってすぐ右側に、公立の施設らしからぬ無人販売ビデオ棚があり、正面右手に受付、そして左手がすでに古本屋さん!…これは、中々本格的なお店ではないか!入口横の柱には、額縁に入った『本』の文字がある作品らしきものが掛かっている。その横の長テーブル島に、全集・メモ帳・文庫・グインサーガシリーズ・シングルCDなどのプラケースが置かれている。右手壁面には大きな壁棚が続き、正面奥右手にガラスケースのカウンター帳場。夕方の無人販売時間に備えてか、右端には両替機が設置され、帳場背後に店名の扁額がある。左側には立派な壁棚が続き、左手窓際と柱裏には本棚が連続。フロアには、右側に背の高い背中合わせの本棚、左側に背の低い背中合わせの小平台付きの長い棚がある。むぅ〜、すでに店内には、蒼白い炎を背中から吹き上げている古本修羅の姿が多数!それを目の当たりにして、早速勝手に焦りながら右壁棚の前へ。作家五十音順日本文学・ミステリ&エンタメ・海外文学・ノンフィクション・エッセイ・社会・自然・生活などが並び、最下段は女性実用ムック&雑誌が大量に並ぶ。フロア棚右側には、ソフトカバーの実用・ガイド・エッセイ・自己啓発・宗教・オカルト・教育・選書、それに日本文学箱入り本と全集本。左の長い棚には、時代劇文庫・出版社別日本文学文庫・平台に海外文学文庫がズラッと並ぶ。柱裏と左窓際棚に、児童文学&絵本、そしてノベルス・新書・ブルーバックスが続く。奥壁は少年&青年コミック・廉価コミック・コミック文庫・少女コミックで埋まっている。本は遡っても70年代前後までで、リサイクル的ではある。しかしお店に投げやりな所は無く、棚造りも非常にしっかりしており、品切れ&絶版本の姿もかなり散見出来る。そして本に挟まっている値札を見ると、普段も100〜300円ほどの非常に低い値段設定であることが判る。あぁ、毎日パトロールしていれば、掘り出し物に出会えそう…。福音館日曜文庫「なぞなぞの本/福音館書店編集部編」農文協「ドブロクをつくろう/前田俊彦編」メディアファクトリー「銀座八丁目探偵社/北尾トロ」新潮社「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹」WAVE出版「東京ゴーストスポット/内藤孝宏」新潮社「だれかさんの悪夢/星新一」講談社文庫「黒鳥譚・青髯公の城/中井英夫」新潮文庫「すばらしい雲/サガン」を購入する。全部で200円也!この『たなおろしセール』は驚くことに29日まで開催されるので、棚はどんどん入れ替わって行きそうだ。それに加え、二月初旬にはさらに古本市が開かれることも判明!これも、万難を排して駆け付けようか。本を抱えて駅のホームに立つと、東口ロータリーでは、消防団の出初式が行われていた、鋭く厳しい号令が響き届く中、私は厳しさの欠片も無く、ただ古本の重みを楽しんでいる…。

夜に西荻に向かい、「フォニャルフ」に少しだけ補充する。実相寺昭雄のちくま文庫や、ウルトラグッズ関連本など。
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2012年01月09日

1/9千葉・柏 SUNNY BOY BOOKS

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日暮里から猛スピードの常磐線に揺られて、柏へ。年末に見事に空振ってしまった、意趣返しのためである。改札を抜けて東口に出て、空中広場には入らずに、脇の階段ですぐに日陰の地上へ下る。そのまま線路沿いに南に進むことを心がけて、冷たいビルの谷間をテクテク進む。やがて谷間から抜け出ると、右手に土木的な美しさを持つループ状の跨線橋。自転車が大きな円を気持ち良さそうに描いて、こちらへ向かって来る。そのままさらに南に進むと、そこはもう線路際で、常磐線と並走しながらまだまだ先にテクテク…700mほどで道が左にカーブし始め、道の先には交差点が見え始める。横断歩道を真っ直ぐ渡った所、東武野田線の高架脇に、道に向かって斜めに建っているレンガ壁の古いビル…ここの二階に目指すお店が潜んでいるのだ。路上や階段の上がり口に看板などは見当たらず、とてもビル内に営業しているお店があるとは思えない状況。陶製タイルが張られた階段を一歩ずつ上り、歩道からダイレクトに二階廊下へ入り込む。そこには簡素なガラスサッシ扉が並んでおり、二軒目のドアノブに『OPEN』の木札が下がっていた。おぉ、営業中だ。多少入るのに躊躇してしまうが、えいやっ!とひんやりしたドアノブを回して中に入る。そこは柔らかい光に包まれた、ちょっと広めのワンルーム的空間で、奥は何と工房になっており、大きな机の前でひとりの若者が作品作りに励んでいる。手前が古本屋さんのテリトリーらしく、左壁に白木の本棚二本と、ちょっと細めの棚が一本。真ん中には椅子が置かれ、先客が座って大判の写真集を眺めている。正面奥の工房との境が、コンパクトな“L”字の白いカウンターで、ニット帽にマフラーの黒縁眼鏡青年が、正に店名通りの“ボーイ”なイメージでちょこなんと座っている。「こんにちは」と挨拶を交わして、靴を脱いだら棚前にビタリと密着。左上は文庫を中心にセレクト日本文学、そして大きめな写真集&美術ゾーン、さらにシュルレアリスム・映画・暗黒舞踏・写真・現代思想・美術雑誌が続く。足下にはセレクトコミックも少しだけ並ぶ。次にセレクト海外文学・海外作家詩集・洋雑誌。小さな棚に、海外児童書・絵本・チラシゾーン・本の本・カルチャー雑誌。カウンター上にも日本文学&海外文学の文庫があり、新刊の『四月と十月文庫』も並べられている。ふむっ…冊数は少ないが、しっかりした自分のセンスを貫き通す、ちょっとフワフワした面白い棚造り。値段は普通。しかし柏の片隅に、こんな古本を抱えた空間があるとは、地元でも何人の人が知っているのだろうか…などと本見ながらカウンター前で考えていると、「今日はどうしてここに?」と問いかけられたので、武蔵小山「HEIMAT CAFE」(2011/04/30参照)の選書を、こちらのお店が担当しているのを知り、来てみたかったことを告げる。「ではわざわざ東京から。ありがとうございます。判り難くなかったですか?」「ここまでは迷わず来れましたが、何も看板とかが無いので、入るのがちょっと恐かったです」「そうですよね。秘密基地的に営業してるもので…」と何やらはにかんでいる。本を買い、オリジナル書皮(二種類あり、熊バージョンを所望する)を掛けてもらい、栞もいただく。営業日を聞くと、何と『日・月』のみの変則的な日程!行かれる方は、十分な注意が必要であろう。ちなみに店主は、月一回の「HEIMAT CAFE」の古本ガレージセールでは店番もしているとのこと。いつかこっそり見に行ってみよう。靴を履きながら「おじゃましました」と言うと、奥から工房の方・カウンターの店主・そして先客の方までもが、ペコペペコとお辞儀してくれた。恐縮しながら廊下へと出る。土曜美術社「長谷川四郎の自由時間/長谷川四郎」書肆ユリイカ「カミングズ詩集/藤富保男訳」を購入する。
posted by tokusan at 18:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする