2012年03月30日

3/30福島・安積永盛 Small Town Talk

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仕事の異次元をどうにか脱出したら、どうしても遠くに行きたくなってしまい、『青春18きっぷ』を発動して北へ!乗り換える度に車両数が段々減っていき、未だ枯れ草色の風景を突っ切る二両の東北本線で到着したのは、郡山のひとつ手前の駅。改札を抜けて東側の小広場に出る。栄えた所の無い地方の町並みが、ただ広がっている。北側の大階段跨線橋を渡り、遠くに雪を被った山脈を眺めながら、『国道4号線』に出る。駅周辺より、この道沿いが街の中心地となっている。大型店舗をなぞりながら北へ進むと『安積一丁目交差点』。ここで『郡山南インター線』と言う近代的な名の、新しくキレイな道路を西へ。進んで行くと、道は北に反り返って行き、水の煌めく笹原川を渡る。橋を渡って道なりには進まずに、真っ直ぐ北へ進むと、そこはもはや何の変哲も無い住宅街となる。最初の信号で東へ。ほわっ!左手前方に『古書 古本』とある、小さなオレンジの看板がポツン。まるで夢のようだと思いつつ、先の五叉路小交差点に近付き、お店の正面に回り込む。白い下見板張り風の小さな平屋で、前面は四枚のガラスサッシで構成され、左から二番目に白の店名文字が配されている。スラッと開けて中に入ると、右側にあるガラスケース帳場に店主が現れ「いらっしゃいませ」とにこやかに挨拶。リーゼントを下ろした休日のロックンローラーのような方である。お店は広々としており、配置されている棚類はほとんどが腰〜胸の高さで、見通しが良くなっている。棚類は種々様々なものがセンス良く据えられており、左壁際と奥壁、真ん中に小均一棚&平台と共に低めの本棚たち。平台には「平凡パンチ」〜「STUDIO VOICE」までと幅広くカルチャー雑誌がが平積みされ、棚には絵本・写真関連・写真集・美術・映画・デザイン・ポップアート・渋谷系・「宝島」・伊丹十三・小林信彦・山田宏一・海外文学・幻想文学・詩集が集まっている。左壁際には、スヌーピー・寺山修司・70年代女子向け本・安井かずみ・佐野繁次郎装幀本・堀内誠一などのプレミア絵本・70年代実用ノベルス・宇野亜喜良・アートビジュアル本・ファッション&カルチャー雑誌など。奥壁には陶器・文庫・日本文学の民藝的装幀本・久保田万太郎・小島政二郎・森田たま。奥への入口を挟んで、白い飾り棚に久里洋二・篠山紀信・深瀬昌久・DVD「荒野のダッチワイフ」など。この棚を見ていると、店主が「奥の部屋にも入れますので、よかったらどうぞ」と、靴を脱いで上がり込む、絨毯の敷かれた小部屋に促してくれた。では、と遠慮なく上がり込む。横長の三畳ほどの小部屋で、レコード・蓄音機・古雑貨・古着と共に、粟津潔デザインの『東風』ポスター・ブローディガン・食・デザインなどが簡素に収まっている。ここは古着があるせいか、お店と言うよりは他人の部屋に限り無く近い…。靴を履いてフロアに戻り、ガラスケース内のプレミアビジュアル本をぼやっと眺める…何だこのお店は!東北の住宅街に、こんなにも70年代が渦巻く場所があるなんて!テラヤマ・ヨコオ・アラキ・ウノ・モリヤマ・シノヤマ・ワダ・ウエクサ…セブンティーズのカルチャー巨人たちが、モノクロと原色を絶え間なく放出しているのだっ!よくぞここまで一色に染めたものだ、と偉そうに感心しつつ、各所に飾られたパネルなども眺めて楽しむ。値段はちょい高〜高めのしっかり値となっている。「植草甚一、お好きなんですか?」と聞かれながらJICC出版局「宝島 1974/10」を購入する。気持ちよくお店を出て、昼食でも買おうと思いコンビニを探す…無い。この街にはコンビニが無い。キョロキョロ脇道も見回しながら駅方向へ戻るが、結局一度も目にすることはなかった。地元のスーパーで地元パン屋の菓子パンを購入。そしてその中のひとつ『クリームボックス』に感動する。小さな食パンに牛乳カスタードクリームがドバッと乗ったアバウトなパンなのだが、とにかく下品に美味!さてお腹も満ちたことだし、とんぼ返りするか。

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2012年03月29日

3/28東京・蓮沼 月の輪書林

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今回は古本屋ツアー・イン・ジャパン初の試みである。今まで決して踏み入ることのなかった、『禁断の古本花園』事務所古本屋への突撃にチャレンジ!きっかけは、ある二月の日に「古書赤いドリル」を訪ねた時、色々な流れで事務所営業の古本屋さんの話で盛り上がり、ほんの軽い気持ちで「じゃあその事務所店をツアーしてみたい」と厚かましく宣言したのである。すると、ドリルさんがあれよあれよと言う間に話を進めてくれて、大緊張の今日の訪問と相成ったわけなのである…。駅の改札でドリルさんと待ち合わせ、踏切から西に延びる『多摩堤通り』をひたすら前進。五分ほどツラツラ進み、右手に見えて来た三階建てマンションの一階が、目録販売古本屋さんの巨人「月の輪書林」さんなのである!まずはお店の中に入りご挨拶…最初からいつもとはまったく違う展開…。店内は縦長で、入口近くの事務所スペースを除き、奥は天井ギリギリまでの移動式書架で占められている。中央に通路があり、右側に六段の本棚が十本、左に同様の本棚が十二本の構成である。はぁぁ、壮観!通路を奥まで進むと十一歩。入口側事務所スペースより奥は、電気の点かない薄闇。この書架たちは、ビール瓶を満載したビールケースを収める頑丈な棚を転用したとのこと。そして左壁と奥壁を、さらにスチール棚がビッチリと覆っている。それらの本棚を、グイグイと動かしながらじっくり見せていただくと、本当に整理整頓&分類の行き届いた美しい状態で、ビニール入りの本・雑誌・写真・ポジフィルム・地図・肉筆原稿・書簡・ノート・手帳などが収まっている。収納上手のパーフェクトな几帳面さである。これがあの凄まじい目録の原型…あぁ、近寄り難かった月の輪ワールドが、今目前に!ここにちょっとでも接した幸福に、しばらく酔い痴れまくる。ちなみに右側書架の奥にトイレがあり、そこに入る時は書架をいちいち移動させ、隠し部屋に入る気分で用を足すこととなっている。内部を見せていただいた後は、事務所スペースに座り込み、「目録ごとに書棚は動かしてはいけない。本は育てなければ!」「大判本は重いから扱わない」「この一段は奥さん専用の本棚」「これが愛用の『キネマ旬報 日本映画監督全集』!(新聞の死亡記事がパンパンになるほど挟み込まれ、現在の物は二代目)」「蛍光灯は事務所の五本だけ。本が焼けちゃうから」「本に値段が付いてないから、面白くないでしょ?」「ここは200円で売るには忍びなくて悩んでる本」「次の目録の構成はこんな感じ」などの格言&普通の言葉たちと、パワーの源泉の一部を垣間見せていただく。さらにその後は、近所の焼き鳥屋に流れて、四時間ほど痛飲!あぁ、幸せな一夜でした。しかし私は古本屋ツアー!まだこのまま帰るわけにはいかない!月の輪さんで何か買わせて欲しいと、勇気を持って(酒の力を借りて)お願いしてみると、悩みながらも「じゃあ目録なら。目録にしよう」と承諾していただく。三人でベロベロに酔いながらお店へ戻り「月の輪書林古書目録十二 特集・寺島珠雄私記」を購入させていただくことに。さらにずうずうしく、その目録にサインしていただく。本日は未知の世界に改めて一歩を踏み出してみたら、新しい世界がちらっと開けました。「古書赤いドリル」さん、「月の輪書林」さん、ニューワールドへの背中を押していただき、ありがとうございました!これからも、共に孤高の道を歩んで行きましょう!…うぅ、この文章、かなり酔っ払いながら書いてます。最後に月の輪さんの今日の名言を。「俺はやるよ!記録するよ!」。
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2012年03月27日

3/27東京・吉祥寺で労いと一月の続きを。

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あの自動車古書店「いい日旅立ち」(2011/11/08参照)が、今週連続して東京方面に出没中。昨日は自由が丘で今日は吉祥寺、そして木曜は関内のスケジュール。近所に来た、あの“古本夢”を積載した“車店”を、ぜひとも見に行きたいものだ…と、もはや次元を越えてしまったかのような仕事から逃亡し、電車で西に三駅。時刻は午後四時過ぎ…まだいてくれよ!と『中道通り』を、平日の人波をかき分け400mほど西へ。やがて『本』の幟が視界に入り、おっ!吉祥寺の街に異彩を放つ、移動古書店の姿が!どうやら通り沿いのマンション前のスペースを借り、営業しているようだ。ササッと近付き、通りに立っていた店主にご挨拶。側を駆け抜ける子供たちが「本屋だーー」と叫び、荷台の書庫には女の子がすでに二人、外側棚にも数人のお客がが張り付いており、通行人も珍しそうに眺めて行く。注目度は中々である。遥々のお出ましをどう労おうか考えるが、やはりここは本を買うしか無いだろう!と言うわけで、外側棚をじっくり吟味して行く…荷台は女の子が粘っており入れないのだ。店主がさり気なく様々な本を薦めてくれたが、結局自身で選んだ漫画二冊に決める。大都社「装甲騎兵ボトムズ 1・2/高橋良輔・のなかみのる」を購入。嬉しいことに少し負けていただく。こちらまで遠征して来るのは、ガソリン代と高速代が余計な負担になるようだが、ぜひこちらにも拠点を作り出し、いずれは定期的に出没して欲しいものである。

自動車古書店に別れを告げて駅方面へ。せっかくなので2012/01/04の年始回りの続きと「風鈴堂」の再偵察をして行こう。まずは「BASARA BOOKS」(2008/06/12参照)に入り、ますますカルト化の進む狭い店内を、棚沿いに横移動して一周。ハヤカワ文庫「零式/海猫沢めろん」を購入する。次は今年オープンしたばかりの「風鈴堂」(2012/01/20参照)。今日の帳場には、正に歴史好きといったオヤジさんが店番中。本棚にはすでにしっかりと本が収まっており、ブランクはナシ。当然ジャンルは歴史一辺倒で、新書の比重が大きくなっているようだ。フロア棚上には、ブログと連動したオススメコーナーも出現!NHKブックス「江戸の情報屋/吉原健一郎」を購入。そして最後は、その存在を失念してしまった「よみた屋」(2008/06/12参照)へ。広い店内を漂流すると、古い本のコーナーばかりに吹き溜まってしまう。欲しい詩集が見つかるが、値段を見てしばし保留…また来よう。代わりに現代教養文庫「シベリヤ探検記/プフィツェンマイエル」を購入する。あぁ、もう陽が大分傾いてしまった…もう、帰らねば…何だか、シンデレラの気持ちが、少しだけ判ったような…。
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お知らせ:本日より『週末ダイナー』と言うイベントホームページで、私の連載コラムが始まりました。名付けて「古本屋ツアー・イン・ジャパンの『均一台三段目の三番目の古本』」。様々なお店の店頭にある100円均一の棚から、一冊選び出し、その本を読破すると言うコーナーです。本のセレクトには縛りがあり『自分の誕生日である“三月三日”にちなみ、本棚(ワゴンの場合もあり)の上から三段目・右から三番目の本を強制的に選択』というもの。当然読みたい本ばかりではなく、読みたくない本に当たることも…いや、むしろその確率の方が高いのでしょう。内容は“書評”とは言えず、“書感”と言ったところで、月に一・二回更新して行く予定です。気が向いた時にご覧頂ければ嬉しいです。
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2012年03月25日

3/25東京・恋ケ窪 ブックセンターいとう 恋ケ窪店

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昨日今日と、午前十時に『小平図書館友の会』の「第14回チャリティ古本市」に駆け付ける(前回の第13回は、2011/07/10参照)。二日間で、文庫十五冊・単行本九冊を購入したが、合計で驚愕の千円!あぁ、素晴らしい古本の桃源郷…。今回の一番の収穫は、筒井康隆作の絵本「ジャングルめがね」であった。

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やはり一日目の方が本の質は高かったな、などと考えながら図書館を後にして、恋ケ窪方面へテクテク。重い本を背にして、そのままツアーへ突入する算段なのである。それにしても麗しい地名だ、『恋ケ窪』…一体何が起こったら、こんな地名が付くことになるのか?…やはり窪地で恋が勃発?それとも名主が窪地に恋を?…駅からは『連雀通り』を北東へ。歪な『恋ケ窪交差点』で、東南に折れ曲がった通りをさらに先へ。二車線の歩道の狭い道を歩き続けると、所々に武蔵野を思わせる雑木林や畑の姿…500mほどでお店に到着。『ブックセンターいとう』の支店なのだが、面白いことに一階は『サンドラッグ』の大型店で、二階が目指すお店となっている。両店の派手な看板対決は、『サンドラッグ』に軍配!建物左下にある自動ドアを潜ると、スロットマシーンと二階への階段があるのみ。踊り場経由で右へ折れ曲がり、二階へ。むっ、やはり広いフロアだな。上がってすぐの周囲には、右にこれもまた広い作業場&レジがあり、特価ワゴン・駄菓子・雑貨・ゲーム・DVDなどが集まっている。正面奥に本棚が見えるので、まずはそこを目指す。最初はやはりコミックばかりなので、ズンズン奥へ奥へ。まずは左側奥の横置き本棚群に古本を発見。最奥の通路は、壁棚に時代劇小説と雑誌。雑誌は左壁に続いて行き、入口方面まで長く埋め尽くしている。通路棚には、出版社別のノンフィクション&雑学&教養系文庫。そこから入口側に向かって、海外文学文庫通路・日本文学文庫通路二本(一部にラノベあり)・BLノベルス&ティーンズ文庫&ハーレクイン&コミック文庫通路と続いて行く。文庫棚は十一段の本棚が十一本整列しており、何故か最上段のみ本が一冊も並んでいない。クランクして続く奥壁棚を右へたどって行くと。海外文学・ミステリ&エンタメ…おっ、この右奥が単行本のコーナーになっているのか。通路棚が縦に三本置かれ、左の第一通路に新書・映画・音楽・演劇・アニメ・オカルト・宗教・サブカル・スポーツ・ガイド。第二通路に経済・歴史・政治・哲学・心理学・みすず書房・吉本隆明・C=ウィルソン・文明・ペーパーバック。右端の通路に実用・エッセイ・資格・参考書・日本純文学&評論・全集類・広告・美術・都市・美術図録&大判本。このコーナーの入口側壁棚には、ペット・科学・コンピューターと共に、特価本棚が二本並んでいる。新しい本が中心で、文庫もそれほど古い本は混ざっていない。人文系単行本に良質な流れあり。値段は定価の半額前後。星海社文庫「空の境界 未来福音/奈須きのこ」ちくま文庫「北欧の旅/カレル・チャペック」を購入する。

少し咲き始めた桜を眺めたりしながら、暖かさと冷たさが入り交じった陽気の中を国分寺まで歩く。荻窪で各駅停車に乗り換えると、横のオジサンが嬉しそうに古い本を、ためつすがめつ眺めている。おぉ、古本!と思いながらチラ見していると、偶然本の見返しが見え、そこには「ささま書店」の値段札が!うむ、そうか…何かしら納得した、総武線でのお昼過ぎ。
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2012年03月24日

3/24東京・東福生 Good King's

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八高線を降りると細長い島状の屋根の無いホームで、駅舎はと言うと、上に跨がる素通しの跨線橋がそうで、何とも侘しい風景。階段を上がって無人の改札を抜ける。整備された小公園のある東口に出て、小ロータリー越しの遠くに見える、車の流れの多い『国道16号』を目指す。その東へ進む道を抜けると、景色と言うか、辺りの空気が劇的に一変する。『国道16号』の東側には、有刺鉄線を備えた塀が何処までも続き、その向こうに建ち並ぶ低層の米軍住宅…東側に歩道は無いのか…。そして西側には、アメリカナイズされた店舗群と、パームツリーの並木が続いて行く。外灯に翻る黄色いフラッグには、『16 FUSSA BASE SIDE STREET』のマークがある。基地と街の雰囲気に少し気圧されながら、16号を南へ歩む。テイラー・黒人ファッションショップ・雑貨屋・土産物センター(ホームステイ&外国訪問用)…『東福生駅入口交差点』を通過してさらに南へ。そうしてたどり着いた、店頭にパラソルの開く青いお店。ここは軍用品なども扱う古着屋なのだが、古本が潜んでいるとの情報をキャッチしたのだ。しかし古本とはまったく結びつかない店頭…ある意味珍しいこの組み合わせに心躍らせながら、薄暗い店内に突入する。もちろん古着屋なので、洋服・靴・帽子などのオンパレード。ちょっと洋服を見に来たフリをしながら、心はあくまでも古本を求め、徐々に奥へ。すると右壁中央にあるカウンター帳場の向かいに、左への分岐通路が現れる。そこに入ると、壁際に二本の本棚が据えられ、ややっ!アメリカ的古着屋に似合わぬ古本たちがっ!棚上部には結構多めのコミック揃いが置かれ、その下に70〜80年代少年漫画&劇画・エロ劇画・三原順「はみだしっ子」・「轟先生」・カルトコミック・音楽本が並び、下には絶版漫画&劇画の収まったダンボールが四箱。その上には、つげ義春の旺文社文庫シリーズが並んでいる。ほとんど漫画&劇画ばかりなのだが、店主の主張と嗜好と思考が見事に表現されており、古着屋に似合わぬマニアックさを湛えてしまっている。なのに値段は意外と安い。おわっ!宮谷一彦発見!即買い決定!廣済堂コミックス「肉弾時代/宮谷一彦」を購入する。店主はキャップにトレーナーのお洒落な青年店主。服も買わずに劇画を買う男に、にこやかな微笑み…まぁ自分が売っているのだから、当然な対応なのだが…。

帰りの電車内、ドア脇で荷物を足下に置こうとしたら、手摺に額を強打!チカチカバチバチ…くわぁ、久々に火花が散った…。左おでこ前頭部にコブをこさえてしまう。恥ずかしいやら情けないやら…。
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2012年03月22日

3/22埼玉・浦和 浦和宿 古本いち

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仕事の暴風雨がまだ吹き荒れている…が、午前中に一瞬の晴れ間を見出し、ちょっとだけ北へ。工事中の駅構内を微妙に大回りして西口へ。ロータリーを右側から大きく回り込み、駅向かいのショッピングビル『CORSO』の、壁面に石造アーチの張り付いた正面入口から取りあえず中へ。そのままグングン入り込み、西へ西へと進んで行くと、いつの間にかビル内通路を突破することになり、目の前には幅広な『さくら草通り』が現れる。横断歩道を渡り、斜めに敷かれたレンガを踏み付け、剪定されたケヤキ並木の間を進む。やがて新たな横断歩道が現れると、おお!その先で古本市!この場所で毎月第四木金土日に開かれている、埼玉の古本屋さんによる市なのである。通りには、特製長テーブル四台で造られた島が、右に四つ・左に二列で八つ展開している。それぞれは頑丈な木箱やカゴを上に乗せて形作られており、市の標準規格&システムが固着していることを想像させる。女性実用ムック・文庫・世相&風俗・歴史・文化・文学・美術・絵本・児童文学・絶版漫画・雑誌&グラビア誌・紙物…バランス良く各々の島に分布し、古い本も多い。一番人気なのは、左奥の100均単行本島と100均文庫島(岩波文庫多し)で、老人たちがサワサワと群がり蠢いている…それでもみんな、しっかり小タワーを築いてるな…。むおっ!幾ら行っても入れない「宮本書店」の本が!遅刻して間に合わなかった「東西書房」(2009/03/24参照)も出品してる!「しん理書房」(2010/11/14参照)は好みが合うなぁ…などと見ていたら四十分も経過してしまい、古本熱で心はポカポカなのだが、身体がすっかり冷え切ってしまう。左手前にあるテント帳場で精算していただく。「宮本書店」にて、集英社文庫「仮面の告発/海渡英祐」ハヤカワ文庫「パリ吸血鬼/クロード・クロッツ」福音館書店「さかだちぎつね/槇ひろし作・前川欣三画」(「カポンをはいたけんじ」「くいしんぼうのあおむしくん」コンビによる作品で、世界の存在を揺るがせる感覚が今作にも共通!)を。店名不明にて冨山房「郭公の巣/ケン・キージー」を購入する。この市は、今月は25日まで。そそくさと駅へ戻り、自販機で生姜チャイを買い、体温の復活に努める…さぁ、帰って再び仕事の暴風雨へ飛び込まねば…。
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2012年03月21日

3/21東京・西荻窪 FALL

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歪み続ける仕事のスケジュールから逃げ出し、自転車で束の間の自由を求めて疾走!西荻窪にて『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」の補充入替を行う。うわっ、突然笑える棚になってしまった…ヤツの存在感がデカ過ぎる!“土遁”ならぬ“本遁の術”っ!…あぁ、いつの日か身に付けたい忍術だな。これを買われる方がおられたらスゴいです。

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滞在時間短く、再び自転車に飛び乗って今度は北口へ。駅前から『女子大通り』を北西に進み、一段・二段と北への角度を強くした所で、スポーツ用品店と不動産屋の間の小道を北へ。小さな十字路を過ぎ、二つ目の十字路で右側東南角地を見る。外階段の付いた小さな雑居ビル一階に、ネイビーブルーの日除けの架かる、見通しの良いシンプルな店舗がある。ギャラリーと雑貨屋を兼ねるお店で、古本も販売されているとのこと。時間が無いので、いつものようにモジモジ躊躇することもなく、薄暗い店内に突入っ!真ん中の大テーブルがギャラリーゾーンで、現在は幼女の様々な動きのイラストが大量に飾られている。そして壁沿いに様々な形状の雰囲気ある台や棚が並び、作家による手作り雑貨類が美しく飾られている。陶器・食器・文房具・CD・バッグ・生活雑貨・アクセサリ&小物…むっ、左奥帳場横の棚上段に、一列の古本棚を発見。ブローディガン・暮しの手帖社本・女流作家・アート・ビジュアル本など…。洒落た揃え方の、ミニミニセレクトブックショップである。値段はちょい高。選択肢があまりに少ないので、さて何を買ったものか…と迷いながら店内をウロウロ。すると染物作家の『みはに工房』が作った、布製筆箱(筆袋?)に心を奪われてしまう。何たって、柄が、柄がカマキリなのだっ!都合良く古本のことを忘れたフリをして、これを購入してしまう。…古本よ、今回ばかりはすまぬ!自転車をすっ飛ばして、束の間の自由から、再び歪んだ仕事スケジュールの中へ…。
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2012年03月20日

3/20千葉・津田沼 てまひま本

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午前中から各駅停車の総武線で、ガタゴト東へ。春分の日の、光が飛び込む車内に未だ春の気配は感じられず、乗車時間が長いほど身体が段々冷えて行く…。北口を出ると、光眩しい空中広場。右奥から階段を下りて、『ぶらり東通り』と言う微妙な名の道を東に進むと、すぐに行く手左手に、こちらに挑みかかってくるような新京成線『新津田沼駅』の駅ビルが現れる。そこに隣接する『イオン 津田沼店』が、今日の目的地なのである。駅ビルを正面階段で二階に駆け上がり、改札前を経由して北口へ向かう。通路はそのままイオンに直結しているが、その手前に吹き抜け構造の横長なスペースが設けられている。そこでは、午前からすでに賑やかなフリーマーケットが開催中で、古着・雑貨・古道具・カードなどが思い思いに販売中…それらには目もくれず、奥へ奥へとズンズン分け入ると、目に飛び込んで来た大きな『古本』の赤い文字!これは、幾つかの障害者施設が協力し合って行う古本販売で、月に何度か不定期で、このフリーマーケットや区役所ロビーなどに出没しているらしい。本にはすべてパラフィンが巻かれた上に、喜び溢れるオール100円!壁際の長テーブルの上に三本の文庫棚と単行本木箱が三箱、足下には文庫箱が七箱・単行本+ノベルスor新書が二箱・さらに単行本箱・さらに絵本&ムック箱が置かれている。中々の立派なお店っぷり!周囲にスタッフらしき人が四五人おり、声を出している。『てまぽん』なるタヌキのキャラが描かれたパネルの裏に、レジ係であろう男性が一人控えている。本はすべて寄付されたものらしいが、新しめで一般的&雑本的で、それほど目欲しいものは潜んでいない。気軽に読むための本を探しに来るのが、清く正しい利用法であろう。古本の丁寧な扱いに感謝しながら、教養文庫「星の神話/草下英明」文春文庫「地獄の世界一周ツアー/エリオット・ヘスター」「戸村飯店 青春100連発/瀬尾まいこ」を購入する。二十分ほどの津田沼滞在を終え、再び総武線でガタゴトガタゴト…。
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2012年03月19日

3/19東京・本郷三丁目 泰雲堂書店

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『本郷通り』をひたすらスタスタ北上。『東大赤門前』『本郷郵便局前』と通過して、『東大正門前信号』も過ぎる。すると左手に渋めの古本屋さん。この通りに相応しく、硬めなオーラをゴゴゴと発している。建物は奥まるほど階が積み上がるペンシルビルで、軒には行書体の金色看板文字が輝いている。左右の出入口に挟まれた真ん中は、小さなディスプレイになっており、社会科学系学術&資料本の全集が積み重なっている。…先日の神保町に続き、ハードな闘いになりそうだ…重い気分で左側のドアを開き、ほとんど通路の店内へ。やはり中は飾り気の無い箱入り本のオンパレードで、研究室OR資料室的雰囲気。出入口から両通路を奥に進むと、机が並んだ事務所スペースと店舗が融合した状態になる。さらに奥にもスペースが続き、そちらは完全な事務所となっているようだ。背中合わせの通路棚が終わっても、左右の壁棚は奥へと続き、右壁棚は途中で折れ曲がり、フロアにグッと突き出すカタチ…取りあえず見られるのは通路スペースだけみたいだな…。机には水色Yシャツを着て、無精髯に近い薄い口ひげを生やした男性がひとり…佐藤泰志風…。こんな感じでフラリと客が入って来るのは珍しいのか、この後はずっと彼の視線によるディフェンスマークに苦しむこととなる。左壁は資本主義・マルクスなどから始まり、古代・中世・近世・近代の社会制度に関する本が、これでもか!とドバドバ奥まで続く。向かいには会社史・技術史・産業など。通路には未整理の本束が立っていたりする。視線を意識していない自然なフリをして、サッと右側通路へ。こちらは通路棚に、都市・物流・林業・農業・評伝、右壁棚には経済・貨幣制度・財閥・財界・人口(資料から調節まで)・移民・教育・アジア…やはり隙無しの物凄い硬度なのである。もう研究か調査か勉強するための本ばかり!なので、まったく太刀打ち出来ないと当初から考えていたのだが、その当初にすでに欲しい本を発見していたのである!しかも相場より安値で!おぉ、一冊の本に救われたぞ!再び左側通路に戻って本を取り出し、視線のディフェンスマークを堂々と振り切って、精算していただく。大日本雄弁會社講談社「大正大震災大火災」を購入。うむ、本郷古本屋街でこうゆうことも起こるのだな、と満足する。しかし改めて振り返ると、この街のお店(東大前&本郷三丁目)も大分巡ったな…それは激しい硬さとの、闘いの歴史でもあった…まだ私が入れる未踏のお店は、残っているのだろうか…いやもっともっと硬いお店なら確かにあるのだが…。『近江屋』で柔らかなバームクーヘンを買って帰宅する。
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2012年03月18日

3/18東京・吉祥寺 ハモニカ横丁朝市 横丁古本ストリート

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午前七時前に家を出て、自転車で吉祥寺に向かう。薄く靄がかかった、人影の無い街を突き抜けて行くと、身体がたちまち冷却されて行く…。遠くの古本屋に行くために早起きすることはあるが、こんなに近くで古本を見に行くために、早起きしたことはかつて無い。定期的に『ハモニカ横丁』で開催されている朝市で、古本販売があるとのこと…朝市と古本…溶け合わぬ組み合わせのようだが、この目でしかと確かめねばなるまい!と自転車を漕ぎ続けて三十分、市開始直後の現地に到着する。駅前にこそっと自転車を停め、北口からすぐの北西にある、低層小店舗が密集する素敵な戦後闇市継承地帯を目指す。薬局隣りに潜む、細く薄暗い路地『仲見世商店街』にまずは飛び込むと、おうっ!ここがいきなり『古本ストリート』!ミニアーケードの天井から、提灯と『ハモニカ横丁朝市』の短冊が下がり、路地の右側、薬局の壁伝いに三本の本棚・六つのカゴとその間に本。さらに奥にも本棚が一本と、東西に延びる『ハモニカ横丁』東端の小広場に、文庫ワゴンと雑誌台が設置されている…『ハモニカ横丁』の賑わいに比べると、こちらは静かでかなり寂しい。通路に並ぶ、雑本的単行本・コミック(何故か絶版漫画多し)・絵本・雑誌はすべて200円均一。奥の本棚のビジネス・エッセイ・社会の多い単行本&ワゴンの文庫も、100均or200均と非常に安値な展開を見せている。むむ、この路地で古本が売られている状況はワンダフル!…でもあんまり食指が動かない…と奥の文庫ワゴンを見ていると、横に緑色のバケツ状の物を被った男が立つ…何だろう?あまり見ないようにしておこう。私は文庫に集中したフリ…視界の隅の男が身じろぎすると、カカンと乾いた音が聞こえて来る。さり気なくワゴンから離れて通路に戻り、偕成社「ものがたり宮沢賢治/伊藤佐喜雄」を購入する。振り返ると、男の姿はすでに路地から消えていた。再び奥へと進んで『ハモニカ横丁』を歩く。雑貨・骨董・軽食・エスプレッソなどの小さなお店が並び、若者溢れる賑やかな雰囲気。それにしても、奥から大量に流れて来るバーベキューの煙が凄まじい。まるで通りを燻しているかのようだ。横丁を抜けると、そこはまだ静かな、早朝の街…。この『古本ストリート』は、今回はプレオープンらしく、今後さらに発展させて行く構想らしい。それにしても、開催時間がAM7:00〜10:00…ねむい…。

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2012年03月17日

3/17埼玉・深谷 円の庭

湘南新宿ラインで北におよそ一時間。東京駅擬きの赤レンガの駅舎が線路を跨ぐ、澁澤栄一の生誕地に到着。あれ?こっちは雨が降ってないぞ。疑似近代建築がグロテスクに見えなくもない、駅内部とその周辺。笑っちゃうほど豪壮な駅前階段を北口に下りて行くと、近代と郊外の寂れた町並みが重なり合う異様な光景。その中には、椅子に座った澁澤翁の巨大な銅像も。翁に挨拶をして、ロータリーの右上から北に通りを歩いて行く。信号を二つ過ぎると『仲町交差点』。交差する道は『旧中山道』。ここから進路を西に採ると、古い商店(金物屋と人形屋が多い)が並ぶ、昭和の風情が色濃くなる世界。プチタイムスリップを楽しみながら歩き進むと、やがて『深谷交差点』。ここを過ぎると、右手の屋根の向こうから、十メートルほどの高さの、レンガ造りの四角い煙突がヌッと現れる。そこを目指して街道をさらに西進すると、蔵を右に持つ、元は『七ツ梅酒造』と言う酒屋さんの歴史ある建物が姿を現す。今日ここに古本屋さんが誕生するとのタレコミが、情報屋「やまがら文庫」よりもたらされたので、指折り数えて待ち続け、おっとり刀で駆け付けた次第。この元酒屋さんは、今は営業しておらず、豆腐屋・カフェ・瓦工房・映画館などが肩を寄せ合う、複合施設となっているようだ。さて、では麗しの古本屋さんは一体何処に…街道に面した豆腐屋とカフェの間にある、瓦屋根付きの道を奥へと入り込んで行く。
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行き着いた所は広い中庭。目の前には、先ほどから導いてくれた煙突が高くそびえ立ち、その下に続く酒造場の建物・左側が目指すお店のようである。おぉっ!ボ〜ッとしてしまうほど格好良いっ!動悸を勝手に早めながら、大きく張り出した庇の下に入り込んで行く。
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するとまずは『七ツ梅一箱古本市』なる木札がが置かれたラックがあり、児童文学・文庫・新書が安値で売られている。大きな木戸の入口を通ると、中は天井の高い土壁と木材で造られた空間で、右が陶器などの古道具ゾーン、そして左が古本屋と分けられている。入ってすぐの所にはガラスケースが置かれ、超プレミア値の付いた「薔薇刑」「続・書を捨てよ町に出よう」「大正旅行案内」など。それに販売していな貴重な古本も並べられている。左側に進むと、左右ゾーンの仕切りに本棚が設置され、そこは一人一段の『わたしも古本屋さんやってます』と名付けられた棚貸しコーナー。五×四で、二十の小古本屋さんが、軒を縦横に連ねている。ノンフィクション・ペーパーバック・内田康夫・島崎藤村&国木田独歩・古い算数教科書・日本文学・文庫・ミステリ・SF…ジャンルも様々だが値段も様々。奥には古い岩波文庫も並び、その下の半円テーブルにはガリ版の道具が置かれている。木のトランク入りで特殊な魅力あり。それで刷られた、わら半紙のミニ本も置かれている。奥の壁には酒桶の蓋を再利用した、巨大な丸い飾り棚があり、地元有志から貸し出された詩集が飾られている。その隣りの本棚も、貸与された閲覧用文学本が並んでいる。左の壁棚は、手前に熊田千佳慕や松岡正剛の新刊本。それに求龍堂新刊や、植田正治のプリント写真が展示販売されている。その奥の棚は販売古本が並び、ブルーバックス・児童文学・絵本・全集・日本文学が並んでいる。ただしこの部分の本は市民寄贈本を基にしており、売り上げはこの酒造跡を保全維持するための資金になるとのこと。だからどの本も千円オーバーの高値となっている…まぁ欲しい本があれば、寄付すると思って買えばいいのである。三冊の本を選んで精算しようと、スタッフらしき見事な丸眼鏡の初老の男性に声を掛ける。すると「何処から来たの?本を買いにわざわざ?ここは何で知ったの?」と楽しそうに質問責め。東京新聞の記事を知り、東京から来たことを告げると感激し、建物や研究中のガリ版&和綴じ本について熱く語っていただく。ガリ版を印刷するわら半紙への情熱が、ニヤついてしまうほど素敵である!熱いコーヒーと地元銘菓の『五家宝』をごちそうになりながら、居合わせた地元の方々も交えて、しばし歓談する。「今日はただここに来るためだけに?」「いや、深谷は一度降りてみたかったんですよ。ほら、レンガの駅舎がスゴいじゃないですか」「あ〜、駅に騙されたんだ」「だ、騙された!?…でも深谷って、レンガの町なんですよね?」「レンガ?ないない。だってもうほとんど建って無いでしょ」「た、確かに…」「深谷はねぇ、葱の町だよ。葱!」…と言うことで、深谷は葱の町だそうです。あ〜、お店も人も面白かった。コーヒーとお菓子、ごちそうさまでした。そして開店おめでとうございます!新樹社「アメリカ浮浪記/ジャック・ロンドン」講談社「第四間氷期/安部公房」中公文庫「日本橋檜物町/小村雪岱」を購入。さらに、ててて文庫「て/入江明」をいただく。駅に戻り、澁澤翁に見下ろされながらパン食。すると、スズメ・ムクドリ・カラス・ハトが大挙して集まってしまう…みんな首をキクキク傾げて、可愛いじゃないか!…あぁ、鳥からこんなにプレッシャーを受けることになるなんて…。
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2012年03月16日

3/16東京・笹塚 DORAMA 笹塚十号通り店

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久々に笹塚駅近くの、『甲州街道』と『水道道路』を南北に結ぶ『十号通り商店街』を歩んでいる。地元感に満ち満ちた、地味に華やかな商店街である。見慣れたはずの光景の中を北に進むと、左手にピカピカの真新しくド派手なお店が突如出現!おっ!いつの間に「ドラマ」が進出していたのか?簡単に、看板の大きな『古本』の文字に魔法を掛けられ、店頭に並ぶ大量のDVD&ゲームには目もくれず、フラフラと店内へ…。「いらっしゃいませ〜。どうぞごゆっくりご覧くださ〜い」と唱和する男性店員二人がお出迎え。中も真新しく、何処から見てもキレイなリサイクル古書店で、核はコミック・CD・DVD・ゲームである…看板の『古本』は、コミックを指しているのだろうな…。目指すべき真の古本が、まずは左端通路壁棚に追いやられているのを発見。六本の棚に収まる本はすべて100均で、ミステリ&エンタメ・エッセイ・実用・新書・ノベルス・文庫・ラノベと並んでいる。ちょっと古い本も混ざっているので、まずは二冊を確保する。では通常値の古本は何処に?通路奥の児童文学を見つけたりしながら右側へ移動して行くと、レジ前の右から二番目の通路に集まっていた。新書・ミステリ&エンタメ・実用・日本文学文庫・海外文学文庫などが、ぞれぞれ一本の棚に収まるカタチである。なのでそれほど量は多くなく、値段も定価の半額となっている。店員さんに、お店がいつ出来たのか聞いてみると「一月半ばにオープンしたので、もう二ヶ月になります」とのこと。光文社文庫「少年探偵手帳/串間努」ハヤカワ文庫「スパイのためのハンドブック/ウォルフガング・ロッツ」講談社文庫「わんぱく天国/佐藤さとる」を購入。

お店を出て一時間後、仕事を済ませて再び『甲州街道』に戻る。久々に「BAKU」(2009/07/28参照)を覗き、文春新書「評伝 川島芳子/寺尾紗穂」を購入する。そして、入口ドアに貼られた一枚のチラシに気付く…『店内リニューアルのお知らせ』とあり、何と駅前の「VIDEO-YA」(2009/07/28参照)と統合合体すると書かれてあった。何だと!と色めき立ち、駅前にストトトと引き返し「VIDEO-YA」に駆け込む。するとこちらには、「BAKU」内に店舗を移転するとのお知らせが。それにしてもこのお店、以前よりさらに棚に血が流れ、洗練された形となっている。特にフロア真ん中に、棚で“コ”の字に囲まれた小空間の『特濃』コーナーが中々に愉快。アート・デザイン・建築・海外文学・セレクト日本文学・音楽…移転して、さらにどのように発展するのか、今から楽しみである。角川文庫「粘膜戦士/飴村行」を購入。お店の階段を下りて『甲州街道』へ向かうと、行く手に落ちている一枚のカード…何だろう?何処かで見たことある気が…と近付いて良く見てみると、俺の名前が書いてあるっ!ぬぉっ!俺の歯医者の診察券じゃないか!…落としていたのか。危なかった…素早く拾い上げ、何事も無かったかのように歩き続ける…。
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2012年03月14日

3/14神奈川・長津田 ヨコヤマ書店

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東急田園都市線で多摩川を越え、渋谷から三十分で、横浜線とこどもの国線に乗り換えられる駅に到着。北口への長めな通路を歩いて地上に下りると、小さな駅前で極小の広場が迎えてくれる。北に延びて行く『栄通り』を見ると、右側は巨大マンション群、左は地元感漂う商店街と言う、境界線的光景。そこを真っ直ぐスタスタ歩いて行く。信号をひとつ越すと道は左に大きく曲がり、やがて左手に『マルエツ 長津田店』が見えて来た。三階建ての巨大な庶民的スーパーである。駐車場の向こうに入口が見えているのだが、車専用のゲートしか見当たらず、何処から入ったらいいのか…仕方無く柵の隙間を抜けて、たどり着いた入口から店内へ。ここには何と古本屋が入居しているらしいのだが、入口やエスカレーター脇にある店内案内板を穴の開くほど眺めてみても、『古本』の文字やそれらしき店舗名は見つからない…激しく不安になる…空振り危険度高し!取りあえずエスカーレーターに乗りつつ、各階をチェックして行く。平和でやたら広いスーパー内を眺めながら、三階にグングン上がって行くと、ぬおぉっ!左側に『本』の看板と雑誌類がドバドバ並ぶラックが出現した!ふ、古本屋が本当にあった!スーパーの中に古本屋さんがっ!興奮と共に、まずは全体像の把握に務めたのだが、予想外に広く想像以上に複雑なので、スケール感が全く掴めずに困惑!しばし周囲をウロウロしながら観察を続行する…およそ十メートル四方の空間を、多数のラック・本棚・ワゴンで囲い込んでいる。エスカレータを背にして、真ん中の丈夫そうなスチール棚を境に、右に背中合わせのコミック棚が横向きに五本連続。周辺には小さな棚が各所に置かれ、主にコミックが収まっている。囲みのラックには、雑誌・ムック・映画パンフ・美術本・ビジュアル本。ワゴンは210円均一の単行本・児童文学&絵本、それにぬいぐるみも並んでいる。境のスチール棚には、コミック揃いのブロックが積み上がり、大判の美術本・文学全集・箱入り本が乱雑に置かれている。エスカレーター側中央に帳場があり、絶版漫画の棚に取り囲まれている。レジ横には千円均一の横積み絶版漫画タワーも建っている。左側ゾーンに踏み込むとカオス度がよりアップ!通路はしっかりとキレイに確保されているのだが、様々な種類の棚が並び、様々な本が割とカオスに入っているので、流れが掴み難く段々と気力を奪い取られて行く…。こちらは縦に背中合わせの棚が二本並び、奥にも二本ずつ置かれている。レジ前の通路には、美少女コミック・写真集・文庫揃い・バーゲン本・斉藤茂吉全集・辞書・思想・レコード・新書が集まる。左隣の通路は、210円単行本・コミック・出版社別日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫となっている。左端の通路は105円ゾーンで、日本文学文庫・海外文学文庫・ノベルス・各種単行本がカオスに並び、通路にはワゴンも二台置かれている。こちらの外周は、CD・歌集・社会・歴史・日本文学・文化・スポーツなどで埋まっている。そして各所に、小さな文庫棚・小ノベルス棚・コミック文庫棚が頻出。またこのお店の左側が空きフロアになっているのだが、そこの一部にも離れ小島のように壁棚が設置され、50均&105均コミックが大量に並んでいる。大変に見応えのあるお店である。おかげで一時間ほど店内に滞在することになってしまった。周囲にも、平日の真っ昼間なのに通路をウロウロする男たちの姿が!本は古いものから新しいものまで幅広く揃っている。ジャンルも多岐に渡るが、雑本的な棚造りである。だからこそ何かありそうな予感が、勝手にジワジワと湧き上がって来てしまう。特に105均通路は楽しくてしょうがない。スーパー内にある古本屋さん、そしてこのカオスな雰囲気…さしずめ「古書モール 竜ヶ崎」(2009/12/26参照)の縮小版と言えるのではないだろうか!ただしセール品以外は、少し高値な傾向となっている。帳場でお姉さんに精算してもらうと、何と恐らくフィリピンの方!「ヒャクゴエン、ヒャクゴエン、ニヒャクジュウエン…」…さらにスゴいな、このお店。少年倶楽部文庫「少年探偵団/江戸川乱歩」(帯付きの美本!)・中公文庫「肌色の月/久生十蘭」角川文庫「きまぐれエトセトラ/星新一」東京創元社「創元推理文庫 解説目録 1982・4」風塵社「ちんぷんかんぷんのうき世かな/実相寺昭雄」北冬書房「魔都の群盲/湊谷夢吉」を、締めて930円で購入する。
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3/13東京・神保町 明文堂書店

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『神田すずらん通り』に東側から入り、『三省堂書店』向かいの小道を南へ。十字路を一本やり過ごし、ビル街の裏手感が増して来ると、右手角地に一軒の古本屋さん。小さなビルで、側壁に枯れ果てた蔦が絡まっている…隠花植物の如き店構えである。二階側壁から『古本買入』の看板が四つ辻に突き出し、軒には大きな店名看板。その下は茶色く硬い箱入り本の並んだウィンドウと、左右に開け放しの出入口。店頭には長机と小机が出されているが、今は何も置かれていない…午後五時、早くも店仕舞いの準備だろうか?ちょっと焦りつつ左側の店内に取りあえず飛び込む。中はシンプルな構成で、壁際はぐるっと本棚、中央にウィンドウからそのまま延びる背中合わせの棚が一本。その奥側棚脇に机が接続され、井崎脩五郎似の老店主が座っている。その後の本棚トンネルの向こうには事務所があり、ご婦人がひとり働いている。通路には割と本が積み上がり、人ひとり通るのが精一杯となっている。…それにしても、重厚で“硬め”どころか“硬い”本ばかり!まるで隙間無く積み上げられた石垣のようで、まったく爪を立てられない予感がジワリ…。左には法律関係が集まり、憲法・商法・民法などの黄色いジャンル分けのベロが飛び出している。向かいは、経済・行政・社史・財閥など…まったく本に手を伸ばすことが出来ない…このままだとヤバいぞ。店主の背後に目をやると、省庁関連の金文字本がズラズラ。…む、中からは右側通路に行けないのだな。一旦外に出てから、再び店内に舞い戻る。通路棚には、伝記・評伝・交通。右壁には海外・地域・歴史・産業…何処を見ても、箱入りの学術本&資料本のオンパレードである!何処かに私が爪を立てられる綻びはないかと、目を血走らせながら、積み上がる本にも視線を飛ばす…駄目だ。どうにもならない。財閥の本なんて買うわけにはいかない!悔しいが、降参してしまおうか…それでも目玉は諦め切れず、棚の上を滑って行く。ぬ?交通の箱と箱の間に、妙な隙間が…あぁっ!選書が一冊挟まっている!これだ、これしかねぇ!と人差し指をこじ入れて、このお店では脆弱な本をスッと抜き出す。値段も手頃だし本としても面白そうだ。迷わず帳場の店主に差し出すと、「いらっしゃいませ。…関釜の連絡船か…。これもう今は無いんだよね」とフレンドリーに話し掛けてきた。緊張が一気に氷解して行く。「ええ。確かその通りだと…」「ほら、樺太も」「樺太?」「あそこも連絡船があったんだけど、無くなったんだよね〜」などと続けながら、本を掛け紙でササッと美しく包んでくれた。どうにか選書と店主に救われたカタチ。本、ちゃんと読みます!朝日選書「関釜連絡船/金賛汀」を購入する。

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2012年03月12日

3/12東京・南阿佐ヶ谷 かもめ座 Cafeと古本展示即売会

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自転車でご近所へ。杉並区役所のある『杉並区役所前交差点』から、交通量の激しい『青梅街道』北側歩道を西へ。300m弱進んで消防署を過ぎると、マンションの半地下入口に、いつもは見掛けぬ古本の姿がっ!ここは小さな街の劇場なのだが、ひと月に一度だけネット古書店「檸檬書房」&「町屋堂」さんが、古本の即売会を開いているのである。近所に住みながら、今まで知らずにウカウカ過ごしていたのだが、あるコメントによりこの劇場の存在を知り、今日初めてたどり着くこととなった。数段の下り階段の周囲に、文庫箱・単行本箱が二箱ずつ置かれ、文庫は三冊100円・単行本は一冊100円で販売されている。入口横には、本を取ろうとするとグラグラ揺れる、スリリングなスチール棚があり、渋めの100均単行本が収まっている。『かもめ座』看板下の扉から中に入ると、小さなエントランスがあり、左横の黒い扉が開け放たれ、『古本 中にもあります』の貼紙が一枚。言われるがままに中に入って行くと、そこは本当にギョッとしてしまう空間!まず踏み込んだ所は、白い階段状客席の袖部分で、奥に壁も床も天井も真っ黒な空間が広がっている。左壁沿いには長テーブルが置かれ、そこは帳場兼カフェ厨房となっており、銀髪・銀縁眼鏡でエプロン装着の科学者的風貌の男性が立っている。フロアの真ん中には大きな丸テーブルがあり、上には「deja-vu」が十冊ほど置かれている。そして最奥の壁面が六本の本棚となっており、右端の細い棚以外は本がビッシリと収まっている。…黒い空間に、スポットライトで浮かび上がる古本棚…異様だ。騙し絵のようだ。非現実的な光景だ。古本棚がステージだ。そして入口から本棚までが微妙に遠い!…まるでいつか見たことのある悪夢…。棚は右から、日本近代文学・詩歌・海外文学・新書・文庫・日本文学・演劇・アングラ・「夜想」・歌舞伎・サブカル・アート・映画と、漆黒のアンバランスな空間に相応しい、血液の如き濃厚な並びを見せている。値段は付いているものと付いていないものがある。基本的にはすべて販売されているようなので、聞けば教えてもらえるのだろう。確認出来た範囲では、しっかり値付けの普通〜ちょい高なイメージ。能登印刷出版部「映画館番外地/藤岡紫浪」を購入する。…うぅ、楽しいぞ。

せっかくなので『青梅街道』を東進し、久々の「あきら書房」(2010/03/06参照)を覗いてみると、庭に面する雨戸が閉められているので、どうやらお休みのよう。庭の本は出しっ放しなのだが…。このまま帰る気分にはなれなかったので、『パール商店街』の「ブックオフ」にフラリ。二階で平凡社「太陽 79/8 北原白秋と九州」を購入する。何と!野呂邦暢の柳川を舞台にした小説「水の町の女」が載っている!…あぁ、水面のようにキラキラしているな…。う〜ん、白秋特集に合わせた書き下ろしなのか。何とゴージャスな。
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2012年03月11日

3/11群馬・沼田 夢書房 沼田店

高崎でイカ天そばをすすり込んでから、手動ドアの上越線で北に二十五分の、渋川駅で下車。1.2キロほど西方の「夢屋書房」に向かうが、定休日ではないのに、お休みにガックリ…。
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悄然と肩を落として駅へ戻り、四十分待った後に再び下り列車に乗車する。車窓は、山間の集落と崖と緑の利根川となり、二十分ほどで『デルモンテ』の工場群が線路沿いに並ぶ、細長い街に到着した…。

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ロータリーはキレイに整備された観光地風だが、人影はあまりに少ない。駅の西側に出るため、跨線橋を駆け上がる。橋の上からは南北に延びる街と、それを取り囲む様々な形の山が見え、冷たい風が吹き抜けて行く。西側に出ると、車が一台も停まっていない、私ひとりの寂れたロータリー…そこを斜めに横断している間に、心の中にドバッと寂しさがあふれ出してしまう。駅前の通りに出ても、まだひとり。狭い歩道で車に脅かされながら北へ向かう。左が谷となっているせいか、何となく奥多摩を連想してしまう。右に踏切が見える『薄根町交差点』を通過すると、100m先の左手上部に、巨大な『本DVD』の文字が見えて来る。先ほど空振りしたお店と一字違いだが、両店には何の関係も無い。パチンコ屋や車のショールームを思わせる二階建て店舗である。大きな駐車場に踏み込み、細長いピロティになった一階アプローチに並ぶ、安売りコミックとビデオのワゴンを眺めて行く…ちょっと荒れた雰囲気…自動ドアから中に入ると、照明を落とし気味な薄暗い店内。決して演出ではないうらぶれた暗さである。入ってすぐ左にレジ兼作業場があり、そのさらに奥に暖簾で区切られたアダルトコーナーが広がっている。店は街と同じく、細長く奥に続いており、レジ前が長いコミック&CDゾーンになっている。そこをスタスタ奥に抜けると、お!低めのコミック棚で区分けされた古本ゾーン!それにしても薄暗いな…。低めの背中合わせの棚が縦に三本並び、右端の棚は壁に接続している。右壁はコミック棚だが、奥壁と古本ゾーン内の左壁はちゃんと古本棚になっている。特に暗い右端通路で目を凝らすと、通路棚に三冊100円のコミック文庫と文庫本。その左側奥には通常値のラノベが収まっている。真ん中の通路棚は、時代劇文庫・海外文学文庫・日本文学文庫。左端は日本文学文庫棚となっている。棚下の平台には、文庫揃いと粗い飾り方のオススメ文庫。奥壁は、右から100均単行本棚、次いで200均・300均が続き、ノベルス・海外文学・児童文学。左壁には、ミステリ&エンタメ・歴史小説・海外文学・サブカル・エッセイ・ビジネス・実用など。見た目通りのリサイクル古書店なのだが、安値の棚にちょっと面白い少し前の本が並んでいたりする。通常棚も少しその傾向にあるが、値段が定価の四割引程度なので、ちょい高めな印象。おっ、この津原泰水の本は、著者の献呈札入りじゃないか。ここから助け出さねば!と脇に抱え込む。双葉文庫「怪盗対名探偵/松村喜雄」新潮文庫「ムーンライダーズ詩集」集英社「赤い竪琴/津原泰水」河出書房新社「裸のランチ/ウィリアム・バロウズ」徳間書店「ボーイソプラノ/吉川良太郎」早川書房「ブレードランナー2/K・W・ジーター」を購入する。気が付けば、0311/14:46を古本屋の中で、本の背を眺めながら過ごしてしまった。反省して、跨線橋の上で黙祷を捧げようと思ったら、こちらに向かって来る上り電車の姿が視界に入った!イカン!これを逃したら、次は一時間後だ!とダッシュして電車に駆け込み、肩で息をしながらシートにへたり込み、改めて黙祷する。
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2012年03月09日

3/9神奈川・相鉄線沿いで谷から峰へ二店!

突き刺すような鋭い雨足の中を、横浜方面へ。東横線に乗っていると、「3月11日14時46分に、すべての列車を緊急停車させる防災訓練を行います…」と車内アナウンス。もうすぐ一年なのか…月並みだが、相変わらず昨日のことのように、あの出来事を想起出来る状態が続いている。取りあえず日常を営んではいるが、まだまだ自分の中で消化しきれていないのだろう…出来るとも思っていないのだが…。横浜駅で長い地下通路を通って、相鉄戦に乗り換えて西へ向かう。

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●西谷「ブックアイランド 西谷駅前店」
本来は違うお店を訪ねて来たのだが(見事に空振りであった)、駅前の暗い裏道に佇むその姿が、チェーン店なのに物凄く侘しいのでご紹介。駅北口階段を下りてすぐの所にある。見るからに駅前の小間物屋的ビジュアル!かつては本当にそうだったのかもしれない…店頭にはガチャガチャと自販機が並び、中では煙草も販売されている。お店の入口は二ヶ所あり、16号側の方は暗い下り階段となっている。分厚いビニールの掛かった特価ワゴンを眺めて、明るい店内へ。奥にゲームゾーン、左にコミックゾーン、右に古本ゾーンの構成。各ゾーンはうまく独立し合っている。入口右横には単行本と新書、右端通路にミステリ&エンタメ・SF・ノベルス・海外文学・ラノベ・海外文学文庫・雑学文庫・時代劇文庫。その隣りに日本文学文庫の通路がある。ご他聞に漏れずリサイクル古書店な並びであるが、時折意外に古い本が浮上することも。値段は定価の半額が基本。学校帰りの小中学生が次々と入店して来て、店内は駄菓子屋的子供サロンとしても機能している。講談社文庫「チョコレート戦争/大石真」ハルキ文庫「ラ・パティスリー/上田早夕里」を購入。

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●鶴ヶ峰「文教堂書店 鶴ヶ峰店」
再び相鉄線に乗って、海老名方面へ一駅。帰宅する人々に紛れ込んで北口へ吐き出されると、目の前には二股に分かれる商店街。北への道を選択し、線路を背にして進む。するとすぐに左手に、低層のショッピングビル『ロイヤルマート』が立ちはだかり、その向かいにあっけなく目指して来たお店を発見する。青い日除けのそのお店は、全国チェーンの新刊書店なのである。しかも小さな街クラスの駅前店…が、しかし!ここでは古本が販売されているとの情報あり!本当なのだろうか?そんな雰囲気は一切感じられないが…傘を閉じて明る過ぎる店内に踏み込むと、入口右横に『古本市』の札を掲げたワゴンの姿!最近刊の単行本を並べている…これがそうだと言うのだろうか?ここでは買うべき本が何も見つからなかったので、取りあえず奥へと進んでみることにする。壁棚・レジ・棚ラックで出来た細長いゾーンに並ぶのは新刊と雑誌ばかり。しかしここを通過して、奥のちょっと広めのフロアに入ると、そこが『eco book』と名付けられた古本売場になっていた!こ、これは!新刊より明らかに古本の方が多いではないかっ!大丈夫なのか、この本屋さんはっ!?三面の壁はすべて本棚で、真ん中に背中合わせの棚が四本。左側は古本コミックゾーンで、一部に新刊あり。真ん中通路右側は100均文庫が一面に並び、その隣りの通路に日本文学文庫。右端通路に雑学&教養系文庫・ラノベ・海外文学文庫。右壁にはミステリ&エンタメ・ビジネス・エッセイ・スポーツ・児童文学が並び、奥の棚下には100均単行本が整列している。手前の短い壁棚には、新書・ノベルス・時代劇文庫の姿が。定価四割引の新刊系リサイクル古書店だが、100均コーナーに意外と良い本が無造作に並んでいたりする。古めの本の姿もあり。と言うわけで、100均棚から四冊を掴み取って、レジで精算。新刊書店で古本を買うのは変な感じで、何か気恥ずかしい。河出文庫「詩人と女たち/C・ブコウスキー」「異端の肖像/澁澤龍彦」「麻薬書簡 再現版/W・バロウズ A・ギンズバーグ」集英社文庫「少年トレチア/津原泰水」を購入する。

お店に入るまでは、希望ヶ丘の「しましまブックス」(2010/06/05参照)に立ち寄る気満々だったのが、新刊書店(いや、もう割合から言うと明らかに古本の方が多く、古本屋の中に新刊書店が含まれている状態…)内の均一棚で満足してしまい、寒さにもくじけたのでそのまま帰る。それにしても車内が寒い…。
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3/8東京・平井 漫画人Books 本店

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北口に出ると、雑居ビルに取り囲まれた白いロータリー。ただの駅前広場かと思っていたら、地下に駐輪場を備えた優秀な駅前なのである。荒川と旧中川に挟まれているせいか、何となく水の気配が辺りに漂っている…。ロータリーの左側から北側に抜け、オレンジ色のモザイクタイルの歩道を進んで行くと、道は左に大きくカーブし、すぐに『蔵前橋通り』に至る。『平井駅出口交差点』で信号待ちをしていると、北方対岸に目指すお店と、道の遥か彼方にスカイツリーの巨大な姿…。2010/04/01に訪れたことのある、チェーン店の本店である。小ビル一階の派手な看板のお店は、側面に何故かレンタルビデオ屋の日除けも備えている。ドアに手を掛けて指示通りに引くと、ドアの下部がアスファルトに擦れ、スサササと異音が聞こえて来る。細長い店内には、壁棚と長く高い二本の背中合わせの棚…店名通り、そのほとんどがコミックである。最奥に帳場が見え、横向きに座った老店主が微かに確認出来る。古本は入口右横と右壁最初の四本に慎ましく集合。一棚は十段あり、出版社別の日本文学文庫が収まっている。最近のものが多く、値段は定価の半額。奥の帳場周りには、絶版漫画本が静かに並ぶ。市田印刷出版「30年後も永久永遠の時刻表2万キロ/達靖志」を購入。…うおっ!書皮を掛けてくれたのだが、見返し部分を勝手にセロハンテープで留めたぞっ!

この後は東京駅に移動して、「八重洲古書館」(2008/07/03参照)へ久々に。しかし何も買わずに地上に出て、テクテクと歩き、道をカクカクと直角に折れ曲がり、銀座へ。「奥村書店」(2010/03/16参照)を覗き込む。二冊欲しい本が見つかり、棚の前を行ったり来たりして逡巡…結局安い本を買うことにする。小沢書店「文圃堂こぼれ話/野々上慶一」を購入する。
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2012年03月07日

3/7東京・西荻窪 BOBOLI チャリティー古本市

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重いダンボール箱を積んだカートを転がし、西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/07参照)の『古本ナイアガラ』へ。今回の本たちは、殊更重い!倉庫に行く店主と店頭で出会い、挨拶をしてゴロゴロ店内へ。最下段の「フォニャルフ」をパパパパっと入れ替える。三月のテーマは、『重いぞ硬いぞ、箱入り本!』あの、重量感と物質感と存在感を、そこはかとなく兼ね備え、頁の中には知識の宇宙を現出させる文字がギッシリ。龍胆寺雄・稲垣足穂・安倍公房・城昌幸・今和次郎・重森三玲・川上澄生・瀧口修造・ムットーニなどなど。幻想文学の割合多しで、ガコガコドシドシと、ビル街のように堅固に整列中。上六段の、古本の宇宙と成層圏と青空を支える、小さな古本ビル街をよろしくお願いいたします!

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入れ替え後、役目を終えた『田村隆一と早川書房』の詰まったカートを転がし、お店の前から緩い坂を駅方向にゴロゴロ…『西荻窪南二丁目交差点』手前でピタッと停止。西側を見ると、西荻窪の有名な手作りアイスクリーム屋さん。ここの前を通る度に、気になっていた店内。何故なら大きなアイスショーケースの下に、二つの木箱が置かれ、その中で小さな古本市が開かれているのだ。しかもかなり長期間続いている…。ならばこの際、ツアーしてみるかと、カートごと店内へ。うわっ、狭い店内に女子高生が六人!全員にギロっと睨め付けられる…えぇいっ!負けてなるものか!俺だって同じ客なんだ!まずはアイスを注文だ!と期間限定の『いちごミルク』をコーンで注文。両脇のベンチは彼女らに占領されているので、立ったままシャクシャクパクパク…そのまま視線を落として箱を眺める。本は一律二百円で、すべて寄付されるとのこと。代金はお店に支払うのではなく、箱に同梱されたカゴに入れるシステムである。左の箱には、暮らし・食・ファッションのムック、右の箱には牛乳関連・現代日本文学文庫など。女子&一般向けな感じである。早々とアイスをコーンまで喰い尽くし、百円玉二枚と引き換えに文庫を一冊抜き取る。女子高生の視線が実に痛い。だが、アイスはおいしかった。講談社文庫「風の歌を聴け/村上春樹」を購入する。
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2012年03月06日

3/6東京・本駒込 辺慈花+日月

暖かいので、仕事の合間に自転車で本駒込を目指す。『山手通り』に整備されつつある自転車レーンは、走っていてとにかく気持ちが良い。もっと作って欲しいものである。東京の起伏の激しさを、踏み込むペダルで感じ取りながら、ギコギコアバウトに北東の方角へ。途中、曲がるべき道を間違え、『小石川植物園』脇の『御殿坂』を上がる羽目に…まさかここを自転車で上る日が来るとは…と考えながら、気合いを入れて上り切る。『胸突坂』に比べたら、軽い軽い。
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どうにか白山までたどり着き、『本郷通り』を北上して行く。駅からは『2番出口』から北へ進み、どこかで西側の対岸歩道へ。道が大きく左にカーブすると、やがて『吉祥寺前信号』。ここから西に折れ曲がり、日の光を反射して銀色に輝く、傾斜した小道を下って行く…お屋敷も並んでいるが、もはや完全な住宅街…。二つ目の十字路を北へ。緩い坂を上がると右手に空地が現れ、そこに沿うように長い壁と奥の民家群への細いアプローチ。表通り近くのレンガ壁に、目指すギャラリーの看板があるのを発見…ここかぁ。それにしても、どれがそのギャラリーなんだろう?それらしき建物も気配も見当たらず、アプローチの奥には民家が三軒見えている。どちらにしてもハードルが高い!そして営業しているのかも不明!しばらく、空地の前で激しく葛藤する。う〜ん、う〜ん、う〜ん…よし、とにかく行ってみるか。空地前に自転車を停めて、憂鬱に奥へ。民家の前から小階段を横に下り、さらに一棟の民家脇を擦り抜けると、小さな庭と平屋の民家が建っている。庭には、天使像・店名立看板・椅子・瓶…ここらしいな。
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緊張しながら庭に踏み入る。おっ、窓の向こうには本棚のある空間!しかもしっかりした量だ!中には灯りが点り、微かに音楽も聴こえて来る…やっているな。好奇心が緊張に勝り、ドアノブに手を掛ける…が、開かない。鍵が掛かっている。はぁ、やっていないのか?ドアをノックしてみようか?とオタオタしていると、窓の向こうに女性の姿が突然現れ、私を見て目を丸くした。しばらくしてドアが開くと、すまなさそうな顔で「今日はお休みなんです」とのこと。むぅ、残念!さらにお休みが土曜日と不定休だと教えていただき、「先週末はやってたんですけど…」。仕方ないとは思いつつも、「本を見に来たんですが、ではまた改めて」と言うと、女性がニヤッと笑った。え?さらにニヤリ?「あ、もしかしたら見せていただけるんですか?」と勢いづくと、「せっかくなんでどうぞ」と迎え入れてくれた。爽やか柑橘系な、実に気さくな方である。お言葉に甘えて中に入ると、横に三間が並列した構造で、左が雑貨部屋、右がギャラリー、そして真ん中が本棚のある明るい部屋。奥壁に横長の木製本棚が据えられ、デザイン・アート・建築・アニメーション・映画・古本・音楽・植草甚一・絵本が並んでいる。最上段はまったくのがらんどうで、「今、古本市に出る準備を進めてて、ちょっと今少ないんですよ。ごめんなさい」…聞けばここの本をセレクトされている方が、3/18の「みちくさ市」に出店されるとのこと。そんな話を進めて行くと、「一箱古本市」「金柑画廊」「中嶋大介氏」などの話も…あぁ、ここは「AZTECA BOOKS」さんの選書だったのである。あの神をも畏れぬ一箱タワーを天に延ばす、美術に強いお店…。ちょっと恐縮しながら棚を見続ける。右壁の小さな棚には大判本が集まり、デザイン&アート作品集がギッシリ。非常に良質な本が並んでおり、棚のリズムと色彩が心地良い。値段はしっかり値が付けられている(中には値付けのされていないものも…)。値段の付いている一冊を選び、雑貨部屋にいた彼女に声を掛け、精算していただく。何と200円引きのサービス!ご好意で入れてもらった上に、ジンジャーエールまでごちそうになった上に、ありがとうございます!いずれ正規の営業日に訪れ、しっかり揃った本棚から本を買わなければ。お邪魔いたしました。CBS・ソニー出版「これでおあいこ ウディ・アレン短篇集」を購入する。
posted by tokusan at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする