2012年04月30日

4/30長野・上田 ことば屋

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本来は激しく遠い所に行くべきなのだが、さすがにこの二日間の疲れが身体を軋ませ始めたので、日和って久々の上田へ。北側駅前に出ると、相変わらず巨大な水車がグルグルしているが、街から『サマーウォーズ』の影はすでに消え去っていた。代わりに今は、切り絵風のシブい真田十勇士が街をもり立てている。以前と同様に『上田駅お城口交差点』から、坂道『真田坂』を北に上がって行く。信号を二つ過ぎて坂道を上がり切り、やがて『中央2丁目交差点』。そこも突っ切り、『池波正太郎真田太平記念館』に近付くと、おぉ!「斉藤書店」(2010/04/24参照)がチラ見えし、その手前の『原町バス停』前にガラス張りの新しい古本屋さんが出現!緑の日除けの下は左右対称のガラスウィンドウで、左側店頭に店名入りの立看板、右側にはベンチの上に並ぶ100均ダンボールが四箱。割と新しくキレイ目の文庫・単行本・雑誌が詰まっている。奥にちょっと引っ込んだ扉から中に入ると、木材を基調とした縦長の空間で、広く天井が高い。左右に五段の壁棚が設置され、真ん中にテーブル平台がひとつ。右壁下にはテーブル席があり、奥のカウンターカフェスペースへとつながって行く。左奥には別スペースへつながる二階への階段があり、階段下両脇に回転式本棚が置かれている。カウンターと奥の事務所には二人の女性がおり、片言の日本語を軽快にまくしたてるブラジル人女性の話を聞いている。ちなみにここ上田では、南米系と思われる外国人の姿を良く見かける。左側窓際にはアート系ビジュアル本や写真集&作品集の並ぶ棚があり、左壁に絵本・暮し・料理・ナチュラル・雑貨・時代劇文庫・エッセイ・言葉・愛・ビジネス・思考法などが、余裕を持って飾られ並んで行く。下には忘れ物用の小物入れあり。階段下の回転棚には、コミック・文庫・ミステリ&エンタメが収まっている。真ん中の平台は実は店内100均で、一般書と一般文庫が置かれ、ここで街から消え去った『サマーウォーズ』のコミックを発見する。右壁棚はセレクトされた絵本がズラッと飾られている。キレイでセレクトショップ的なお店だが、削ぎ落とし方がちょっと独特である。古い本はあまりなく、値段は普通で裏表紙にシールで貼り込まれている。お茶も何も飲まずに、古本屋だけのお客として奥のカウンターで精算していただく。お店の中でちょっと浮いていた本、社会思想社「秘文字/日影丈吉・中井英夫・泡坂妻夫」(暗号本!解答篇もしっかりついて、意外に安値!)を購入する。

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お店を出たらすぐ先の「斉藤書店」へ。以前「放浪時代」や「推理小説ノート」を激安で掘り出したことがあるので、どうにも忘れられないお店なのである。ドキドキしながら店内を回遊し、長く続く本の背に目を凝らし続ける。だがそうそうスゴい本が見つかるわけもなく、角川文庫「マダム・エトワルダ/G・バタイユ」新潮文庫「室生犀星詩選集」中央公論社「星のない街路/北杜夫」を購入する。オヤジさんに優しく30円引きしていただく。ありがとうございました!

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この後は駅から二キロほどの東にある「ほその書店」にも足を延ばしてみる。車通りの多い交差点脇に建つ大きなお店で、大店(写真右)と小店(写真左)に何故かセパレート!古道具&アンティークが両店のガラスの向こうに氾濫しているが、壁棚にはしっかりと本が並んでいる。しかし扉は閉ざされ中は真っ暗…営業時間の13:00をすでに大幅に過ぎているが…今日はきっと運悪くお休みなのだな。うんうん…。いつの日かの再アタックを誓い、駅までトボトボ引き返す。
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2012年04月29日

4/29東京・中野 第1回古本ゲリラ

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本日も早起きしたら、まだ四月なのに初夏の暑さを予感させる気温の高さ…そんな陽気の中中野へ。しかしいつものように『古本買い』が目的ではなく、古本を売りに行くのである!恐ろしき対面販売の、プチ・コペルニクス的転回!4/27に先述したように、様々な不安を推進力に換えたので、大量の古本を引きずり背負い、身体に重度の負担を与えながら移動する羽目に。刑罰のような本の重さに辟易し、会場に着くまでにエネルギーを使い果たしてしまう…。『サンモール商店街』を150mほど北上し、パン屋と酒屋の間を東へ。上を見上げると『三番街』の看板が連なっているので、それが途切れた所で北に入ると、そこが小さな二階建ての会場。運の悪いことに、入口の目の前に重機が腰を据え、騒音を出しながら作業中…。10時前までに主要メンバーがどうにか集合し、くじ引きで場所選びをした後に、喜国雅彦氏がホワイトボードにイベント名とイラストを大書して、緩やかに開場!
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ここからは怒濤の混乱と出会いの七時間!私の出店場所は一階で、比較的市的雰囲気が出ていました(二階は完全に古本バーと化す!)。いつもブログを読んでくれている方、顔見知りの方、未知の方、『古本ナイアガラ』メンバー、お土産まで持参してくれた方、古本屋店主さん、…みなさん、本当にありがとうございました。時々お釣りを渡すのを忘れそうになったり、緊張して上手く話せなかったりと問題もありつつ、昼過ぎから公言通り酔っぱらっていましたが、七十四冊の本を売り上げることが出来、購入特典の『中野通り古本屋ベルト』も完全配布!あぁ、対面販売の大変さが骨身に沁みたが、全体的に緩やかで楽しかった!がしかし、私は古本屋ツアー!このまま終わるわけには決していかぬ!と、途中一瞬の隙を突いて、一階二階を駆け抜ける。その結果、北原尚彦氏から講談社「少年江戸川乱歩全集 蜘蛛男」を、喜国雅彦氏から高志書房「黒死館殺人事件」「続黒死館殺人事件」共に小栗虫太郎を200円引きで!とみさわ昭仁氏から日之出出版「東京トワイライトゾーン/久住昌之・滝本淳助」を購入。ふぅ、良かった。そして今日のさらなるお楽しみは、閉会後の打ち上げタイム!ドキドキしながら北原尚彦氏とホームズ話で盛り上がり(気になっていた『ミルキィホームズ』への対応を聞き爆笑。BBCの『SHERLOCK』についても)、主催者の三人、とみさわ昭仁氏・安田理央氏・柳下毅一郎氏の次回『せんべろ古本ツアー』への同行をあつかましくお願いしたりする。あぁ、古本に関わっていてよもやこんなことが起こるなんて…。楽しんだばかりの一日でしたが、明日はこの売り上げと幸せを還元するため、何処か遠くツアーを!と考えています。下の写真は、終了間際はこうなっていたホワイトボード…。
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2012年04月28日

4/28東京 第14回一箱古本市

今年も恐れ多いことに、一箱古本市のプレゼンターとして指名していただいたので、阿佐ヶ谷『ねじめや』にて恒例となった賞品『まねき猫(黒)』を購入し、準備万端で根津へと向かう。

11:05 根津駅着。日差しがこれから強くなって行くことを予感しながら、まずは谷中方面へ。
11:10 『COUZT CAFE』に到着。ここには四箱が並列している。カニのように横這いしながら覗き込んで行くと、おっ!「林檎文庫」にブルース・チャトウィンがっ!初っ端から嬉しいなぁと、旅本…いや、旅情本中心の箱から角川書店「どうして僕はこんなところに/ブルース・チャトウィン」集英社文庫「池袋モンパルナス/宇佐見承」を購入。続いて今話題の「五つ葉文庫」で、逸脱しつつ実はまとまっている流れから飯塚書店「詩の教室」を購入。
11:20 次のスポットへ向かう途中、少し迷う。あちらこちらから顔を出す、様々な柄の猫にニヤニヤ。
11:24 『ギャラリーKINGYO』に到着。ここは静かに三箱が並ぶ。江戸&東京・下町本を揃えた「旅猫書房」にてカラーブックス「都電荒川線各駅停車」を購入。
11:30 『喜多の園』にて大家さんと少し話し、「読鉄本線」(鉄道+鉄道ミステリー!)と「ぴっぽ島綺譚」を覗く。読鉄で新潮文庫「鉄道員はみた/難波とん平・梅田三吉」を、ぴっぽで日本文芸社「日本死刑史/森川哲郎」(表紙絵が生首…近代詩の伝道者が何故こんなものを…)を購入する。本を買っている横で、ぴっぽさんが南陀楼氏から“綺譚”の聞き取り調査をしている…。
11:40 『往来堂書店』。三箱の初っ端「嫌記箱」に釘付けとなる。相変わらず質の良い本読みの気概が伝わる構成である。新潮文庫「藤澤清造短篇集/西村賢太編」を購入。猫本一本槍の「神崎屋紫堂」に畏敬の念を覚える。
11:48 『不忍通り』を横断して『cafe Earlybird』で二箱。「おかだ屋」で超安値の角川文庫「ロストワールド/手塚治虫」「地底国の怪人/手塚治虫」を購入し、「Book Love」では古本屋のポストカードや世界の文豪キーホルダーに目を奪われる…ただし購入ナシ。
12:05 閉店した「不思議」(2012/02/07参照)を切なく見上げた後、『三崎坂』をえっちらおっちら上がって『貸はらっぱ音地』着。ガイドブック類が多い「ちゃま屋」で光文社「少年のふろく/串間努」を、ガーリー度の高い「朝霞書林」で青山出版社「横浜おでかけガイドブック/沼田元気」を購入。しかしここで一番目を惹いたのは「やっぱり本を読む人々」。オリジナル帯付きの文庫がドサッと並び、読み筋はバラバラなのに、雑本的でないところが素敵なのである。それにしても直射日光の当たる所は、まぶしく暑い…。
12:20 土塀脇を通り、細く見晴らしの良い『蛍坂』を下って『アートスペース・ゲント』。ひねくれた男子漫画ばかりの「ネムタ荘」が愉快愉快…。
12:25 『夕焼けだんだん』を上がって『信天翁』下に到着。この辺りはさすがにスゴい人出。アホウドリのポスター群と安売り文学復刻本を楽しみつつ、「さじこや」で佐藤純子さんと挨拶を交わし「火星の庭俳句会」を購入すると、6/23の仙台での一箱古本市を頭にフワフワギリギリと刻み込まれる!…これは、行かねばならぬのか…。「よみます書房」にて文藝春秋「ロビン・フッドに鉛の玉を/ステュアート・カミンスキー」をソフトタッチで懇切丁寧な解説付きで購入。さらに隣りの「屋根裏の散歩会」でハヤカワ文庫、田中哲弥の『大久保町シリーズ三作』をまとめ買いする…あれ?後の二店は何処にあるんだろう?
12:35 陽がペカペカと当たる墓地横を、線香の匂いを嗅ぎながら擦り抜け『花歩』の二箱へ。「書肆たんこ部」は似顔絵が大人気。「ユタカタ」の現在進行形少女漫画耽溺傾向に感心しつつ、逆に恥ずかしくて何も買えにその場を後にする。
12:45 『古書ほうろう』前は八箱が集まる密集地帯。見事なまでにバラバラなジャンルを楽しんでいると、「駄々猫舎」にガシッと捕まり愉快な痕跡本コレクションを見せていただく。宮本顕治文庫本にハートを鷲掴みにされるが、ちくま学芸文庫「現代思想の冒険/竹田青嗣」(サインと言う名の書き込みあり)を購入する。一箱に似合わぬ詩や文学本の専門店「活版屋」で本の美しさに触れつつ、「古書ますく堂」さんにご挨拶。
13:11 一旦一箱ルートから離脱し、八重桜が嵐のように散りまくる公園で、パン昼食を摂る。
13:30 『古書ほうろう』前に戻り、逆打ちを開始する。
13:40 『夕焼けだんだん』上の奥に、先ほど見逃してしまった二箱を発見。良かったぁ〜。「goodtime music」は本の重さを量り、グラム数を金額に換算する変わり種。面白そうなので、勢いで創元推理文庫「紅はこべ/パロネス・オルツィ」を、216gの210円で購入する。そのさらに奥の堅実な箱造りの「四谷書房」で、角川文庫「そして天使は歌う/久保田二郎」を購入。
14:35 この後は「嫌記箱」で現代教養文庫「東京の散歩道/窪川鶴次郎」の購入を最後に、スタート地点まで戻り逆打ち終了。

今は、疲れた足を引きずって『谷中霊園』に赴き、缶ビールでノドを潤しながら、これをしたためている次第。…あぁ、今日も本をたくさん買ってしまった…。今回の私のお気に入り一箱は、一位「林檎文庫」(とにかくチャトウィンをありがとう!が、授賞式では不在だったので、ルール上二位が繰り上げ一位に)、二位「やっぱり本を読む人々」(人の力って素敵!)、三位「読鉄本線」(鉄道一辺倒もそうだが、値段札や栞のデザイン性の高さがとにかく秀逸)に決定。みなさん、一日おつかれさまでした。あっ!スタンプラリーやるの、忘れてた!
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2012年04月27日

4/27催事と連載

本日は様々な準備のために古本屋に行くこと叶わず。その代わり、家に溜め込んだ古本の山と大いに格闘し、4/29に迫った「第1回古本ゲリラ」に備える。しかたなく色々悩んで選んで行ったら、何だかおかしな本中心の流れに…おまけに、どのくらいの量を持って行ったら良いか、まったく見当がつかないので、多めに用意する結果に…正しいのか?これで?大丈夫なのか?これでっ?そして、お釣り用の小銭を用意しようと銀行の両替機に並んだら、何と今はカードが無いと両替出来ないことに愕然とする。おまけに一日一回50枚まで!?何なんだ、この不自由さは…100円玉50枚では心もとないので、ゲーセンに潜入し、両替機でジャラジャラと両替…世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるのだな…。と言うわけでご来場予定のみなさま、初めての対面販売ですので、お手柔らかによろしくお願いいたします。また、当日本をお買上げの方には『中野通り古本屋ベルト』と言う名の地図一枚をご進呈!中野周辺の古本屋を、『中野通り』を軸にまとめたもので、古本屋+古本の置いてある所を知りうる限り網羅した一枚。一応50枚用意してあるのだが、果たしてそんなに本をさばけるのかどうかも…あぁ、何だか不安だ!とにかく不安だ!
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【第1回古本ゲリラ】
【日 時】 2012年4月29日(日曜) AM10:00〜PM17:00
【会 場】 中野「nakano f」
【料 金】 入場無料〜。
【出店者】(五十音順)
 ・大森望(大森望のSFページ)
 ・小野島大(facebook)
 ・か〜ら(THE INTERVIEWS)
 ・加藤賢崇(kenso kato official web)
 ・川崎ぶら(川崎ぶらのサイト)
 ・北原尚彦(北原尚彦の書物的日常)
 ・小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)
 ・喜国雅彦(本棚探偵の囁き)
 ・柴尾英令(王道)
 ・渋谷直角(ロベルトノート)
 ・常盤響(Hibiki Tokiwa Photography)
 ・とみさわ昭仁(akihito tomisawa index)
 ・豊崎由美(書評王の島)
 ・春山敬(HARUYAMARIO BLOG)
 ・ベンチウォーマーズ(齋藤裕之介、島田真人、永井ミキジ、成田敏史、ビキニライン、堀道広)
 ・目崎敬三(Twitter)
 ・安田理央(LOVE FOR SALE)
 ・柳下毅一郎(映画評論家緊張日記)
  ※都合により出店者が変更になる場合もあります。

さらにもうひとつ。トマソン社から新創刊される雑誌「BOOK5」に連載が決定。タイトルは『新刊屋ツアー・イン・ジャパン』…古本屋ではなく、新刊書店をレポートしまくります!『古本屋ツアー・イン・ジャパンの『均一台三段目の三番目の古本』(近日中に第二回目を更新予定)と共にお見知りおきを。
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2012年04月26日

4/26東京・経堂 第3回ウレシカ古本市2012

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北口を出ると、雨がサ〜ッと降り始めた。駅前から北西に延びて行く『すずらん通り』をスタコラ400mほど進む。すると左手に『URESICA』(2011/01/06参照)。以前は「シンクロナイズ堂」による古本販売のために訪れたのだが、今回はお店主催の古本市・初日なのである。トレードマークの緑の立看板の横に立つ、猫が本を読むイラストの“古本市専用立看板”が、スケールも含め可愛らしい。中に入ると様々な什器はそのままに、古本が蔓延っている状況。左壁の腰高棚と壁面飾り棚には、写真集・建築・デザイン・アート・自然・コミック・建築雑誌などがお行儀良く並んでいる。クランクする壁に張り付く小棚には、チェコ古本のセール品が収まっている。入口右横は絵本の新刊本で、右壁に古本絵本が並んで行く(古本&新刊については細かく表示あり)。雑貨を挟んで奥に、東欧・チェコ古本。フロアには机が二つ並び、入口側の方に暮らし系雑誌・カルチャー雑誌・小型ビジュアルムック、そして一番古本市らしい一般文庫が固まっている。小ぶりで可愛い古本市である。値段はお手頃。芳賀書店「映画宝庫 NO.6 SF少年の夢」を購入。市は5/7までとなっている。

帰りに南口にも出向き、「大河堂書店」(2009/03/26参照)にも寄ろうとしたが、おうっ!木曜定休日!雨に打たれて虚しく駅まで戻る。どうしても古い本の並ぶ棚を目にしたかったので、いつものように高円寺で途中下車。「都丸書店 支店」(2010/09/21参照)の外壁棚を浴びて、河出書房新社「潜像残像/濱谷浩」造形社「新浅草物語/窪川鶴次郎」を購入する。家に帰った後は、4/29の「第1回古本ゲリラ」に備え、色々準備を進める…配布物も完成間近。だが、良く考えたら、対面販売をするのは初めてじゃないか。うぅ、どうしよう。これはもう会場の雰囲気に合わせて、アルコールで乗り切るしか…。
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2012年04月25日

4/25東京・神保町で気軽に文庫を買おうと二店。

打ち合わせを終えて神保町に出る。あまり長い時間滞在出来ないので、店頭で文庫を売る特殊な二店に狙いを定める。

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●神保町「DIOカルチャービレッジ」
『神保町交差点』から『白山通り』を南に進み、『すずらん通り』を東進。右手一本目の脇道際に建つ、ビル一・二階のお店である。縦に飛び出す店頭ワゴンに溢れているのは、一〜五枚300円・六〜十枚500円・十一〜二十枚800円と言う凄まじい安さの音楽CD。一人の若者が念入りに発掘作業従事中。細長い入口部分に入ると、左右とも棚になっており、左側手前のナナメ部分に二本の古本棚がある。キレイな本がほとんどで、流れはまぁまぁしっかり。左に海外文学文庫と教養系文庫、右に少量の単行本と日本文学文庫が並ぶ。値段は定価の半額である。奥は音楽CD・洋画&邦画DVD・イメージDVDがカラフルに氾濫。左壁中央のレジ脇に、「映画の友」ラックと、古い「キネマ旬報」の未整理棚あり。一旦外に出て上がる二階は、アダルトDVD・アイドル写真集&グラビア誌の天国となっている。講談社学術文庫「魔の世界/那谷敏郎」を購入。

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●神保町「山本書店」
地下から『専大前交差点』脇『A1出口』を上がって右を見れば、そこにはとても硬そうなお店…。本郷「琳琅閣書店」(2011/12/12参照)とまったく同じ匂いを纏った中国関連書籍のお店だが、こちらにもしっかりと突破口は存在する。ガラス自動ドアの左脇に、中国とはまったく関係の無い100均文庫棚が置かれているのだ。そこに眼を凝らし、二冊のミステリを掴み取る。仲條正義と司修の装画本…完全なるジャケ買いである。二冊の通行手形を信じて堂々と振る舞い、空気の張り詰めた店内へ。むっ、右壁沿いに新書棚と専門書の棚がある。そして左壁に日本語の中国関連本がズラリ。ここでもがんばれば何か買えそうだな。奥の古い本を集めた支那コーナーが凄い。奥の右から二番目の通路にも、箱入りの学術本が集まっているようだ。後は中国語の本と、奥壁左壁一面に和本と漢籍が重厚にドッサリ。手早く精算を済ませてお店を後にする。創元推理文庫「生者と死者と/エラリー・クイーン」「グレイシー・アレン殺人事件/ヴァン・ダイン」を購入する。

早足で帰りがてら、がんばって「富士鷹屋」(2009/09/12参照)にも立ち寄る。最近懸命に探しているSF文庫がないものか…ないなぁ…。あっ!代わりに、三年ほど恋い焦がれていた本を発見!やった!とSF文庫のことは忘れ、久々に再会出来た本を即買いする。ABC出版「ゾンビ/ジョージ・A・ロメロ+スザンナ・スパロウ」を購入。
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2012年04月24日

4/24群馬・前橋 大閑堂書店

高崎駅で初乗車の信越線に乗り換えて、十分ほどで安中駅。読みふけっていた本から顔を上げると、前の低い山肌一面に、何かの工場が張り付いている…この鉱山のような光景…その瞬間、ピンと閃いた。ああそうか、ここが『ハチミツとクローバー』の竹本君の故郷なんだ…。そんなことをボンヤリ思いながら、春の上州を西に向かって三キロ強…目的のお店は見事に閉店していた。
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軒から下がる殺虫灯が、風に虚しく揺れている。タイムロスを恐れ、駅までタタタと走って帰ると、次の電車が来るのは五十分後。自販機でアイスを購入し、食べながら待合室で体力の回復を図る。

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16:00ぴったりに前橋に着き、北口に出て『前橋駅高架下自転車駐車場』でレンタサイクルNO.623を借り、西の『国道17号』を北へ疾走して行く。あぁ、この夕方になりかけの柔らかい光の中、前橋で自転車に乗っている不思議さ!心の中でこっそりと、朔太郎&恭次郎に妄想報告する…。水流の速い『広瀬川』を越え、北へ北へとひた走る。駅から二キロ強の『群大病院東交差点』を西へ曲がり込む。右手に巨大な『群馬大学医学部附属病院』を見ながら、進んで行くと、左手にインターナショナルスタイルの『前橋地方気象台』が出現し、心を撃ち抜かれる。さらに先へ進んで行くと、あれれ?またもや『広瀬川』。橋を渡ったら、すぐに川沿いを南に進んで行く。完全な住宅街であるが、心揺るがさず前進すると、右手に『古書』の看板が見えて来た!良かった、開いてる…今日は長い旅だった…電車・徒歩・ダッシュ・自転車と、まるで古本トライアスロン!店頭に自転車を停め、ようやくゴールした住宅兼店舗を観察する。駐車場横の塀の上に店名看板があり、サッシ扉の店頭には美術作品集と雑誌が並んだ100均ラックが置かれている。中に入ると少し薄暗く、頑丈なスチール棚が組み合わさった店内。奥の帳場にいる店主と目が合い、頭を軽く下げると、電気をパチパチと点けてくれた。お店は“L”字型をしており、縦棒部分の両壁にスチール棚、真ん中に背中合わせの棚が置かれ、その棚脇にも本棚が据えられている。奥に本の山と棚の壁で守られた帳場があり、その背後の広々としたキッチンが丸見えになっている。横棒部分は小部屋状で、壁一面にぐるっと本棚が張り付き、真ん中に背中合わせの棚が一本。ただし最奥通路は荷物や本が積み上がり、通行不可になっている。棚脇の森村誠一が多い文庫を見て、まずは左端通路へ。壁際には、自然・植物(充実)・ハヤカワポケSF・ハヤカワポケミス・探偵小説・翻訳探偵小説、クランクして大量の大判本・美術図録&作品集が並んで行く。向かいには思想・宗教・美術が収まり、奥の棚脇にも美術が続く。右端通路に移ると、入口側から壁棚は文庫・日本文学・幻想文学・宮澤賢治・小部屋入口・みやま文庫・群馬郷土資料&学術本がズラリ。向かいは歴史小説・講談社の絵本・文学評論となっている。小部屋に入ると、壁棚入口左横からぐるっと、群馬考古学研究&論文・歴史・政治・運動・岩波文庫・同時代ライブラリー・柴田錬三郎・山田風太郎・日本近代文学・大衆文学・文学散歩・群馬出身文学者・詩歌、と一回りして入口右横。真ん中の棚には、文学評論・俳句・海外文学・新書・文庫が並び、足下に和本や古雑誌の箱もスタンバイしている。棚造りに硬めで旺盛な好奇心と知性が流れ、清く正しい古本屋さんである。住宅街にこんなお店が潜んでいることが、とにかく素敵で楽しい!値段は普通〜ちょい高で、良い本にはしっかり値だが、手心値付けの本もチラホラ。青磁社「黒檜/北原白秋」湯川弘文社「珊瑚の鞭/村野四郎」角川学芸出版「芦原将軍伝説/順調橋神時」を購入する。

帰りに駅寄りの第一の『広瀬川』の畔に建つ、出来たばかりのアンティーク家具屋にも立ち寄る。ここの二階に、四月いっぱい古本が置かれているらしいのだが…定休日!残念だ。しばし自転車を橋の上に停め、思考を止めどなく流し落とす。はぁ、キラキラキレイな夕暮れだ。
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2012年04月22日

4/22神奈川・藤沢 光書房

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起床後、ダラダラウダウダと過ごしてしまう。しかしどうにか心と身体を叩き起こし、午前中に家を出ることに成功。小田急線快速急行で神奈川県中央南部へ。北口に出て、空中広場から北西に延びる『藤沢銀座』に合流して、先の『銀座通り交差点』をさらに北西に突っ切り、白い道を400m近く前進。『南仲郵便局前信号』を越した右手に、古本屋さんの店頭棚が見えて来た。店舗兼住宅二軒長屋の左側で、左右店共入口上の看板部分が菱形に張り出す独特なフォルムを持ち、その上のちょっと高過ぎる場所に日除けがついている。日除けは鮮やかな青だが、何故か佃島の佃煮屋の暖簾のようにボロボロである…。看板文字は、白く細やかで可愛らしい。出入口両脇に100均棚があり、右は文庫、左は単行本となっている。それにしても、狭い間口から店内を覗き込んでギョッとした。奥深い!と言うか、最奥の帳場に座る店主が遠い!ほとんど通路のような素敵な店舗…そして、道路に対してナナメに延びてないか?この空間。右壁は本棚・中央付近に二列の移動式書架(ただし本タワーがレールの上にあり、現在不可動!)・奥は再び本棚。左壁は括られた全集類(単行本〜文庫本まで)溜まりから始まり、後は奥の帳場まで壁棚となっている。左右の通路を生み出しているフロア中央部分には、平台付き背中合わせの棚・小型棚・雑誌箱・本の島・文庫箱・本棚・本の島などが縦列して行く。通路の所々で、棚に入り切らない本たちがタワーとなって、空間を縦横に狭めている。右壁は、自然・生物・三月書房・写真・映画・出版社別教養系文庫・・幻想文学・海外文学・全集類・日本近代〜70年代いぶし銀セレクト文学・川端康成・三島由紀夫・大判&豪華ビジュアル本・作品集・日本刀・工芸・美術・落語・音楽・辞書が並ぶ。向かいのフロア中央には、岩波文庫・時代劇文庫・少量のミステリ文庫&官能文庫・図録・雑誌・雑本的文庫・再び岩波文庫、そして本棚裏側と本の島(本棚に収まったもの以外は左右通路共通)。左側通路に移り、まずはフロア側には新書・岩波文庫・箱入り風俗&趣味・文学復刻本。左壁は、入口横の選書&文化評論棚と全集溜まりを通過して、思想・政治・社会・みすず書房・詩歌・文学評論・古典文学・宗教・江戸歴史&風俗・神奈川・鎌倉と続く。長い距離を、知的な棚造りがつないで行く。本の質は高く、値段はしっかりの高めな値付け。ジャンルはどんどん横に流れ、各ジャンルが層になって噛み合うカタチ。パイプが似合いそうな、口ひげを蓄えたノーマン・ロックウェル絵風店主に精算してもらう。網走観光サービス「新網走刑務所/山谷一郎」宝石社「別冊宝石 島田一男読本」を購入。

駅方向に引き返し、久々の「聖智文庫」(2011/02/06参照)に立ち寄ってご挨拶。お借りしていたブツを返しに来たのだが、物の見事にガラスケースの罠に、判り易く嵌ってしまう。「どうぞ、自由に開けて、出して、ゆっくり見て下さい」…普段は決して触れることの出来ない、禁断のガラスケース!もうそれだけで嬉しくて、貴重なデザイン関連本をワクワクドキドキ物色する。…幸せだ…。PARCO出版局「CMにチャンネルをあわせた日 杉山登志の時代」(縦帯がっ!)8月書房「グロッス/村山知義」PHP「イラストからの発想/真鍋博」平凡出版「別冊an・an モボ・モガの時代」(企画・ページ構成など、非の打ち所が無いムック。堀内誠一の模写風松本竣介イラストに感動する)を手心を加えていただいた値段で購入する。大感謝!精算を済ませた後も、ガラスケースを挟んで、聖智さんとお話し継続。貴重な作品集や写真や紙物などを見ていると、ガラスケース内構成の、秘密の一端がフワッと浮かび上がる。おぉ、楽しい瞬間だ。気付いたら、いつの間にか外は雨降り。傘を貸していただきお店を後にする…ハッ!この傘、返しにこなきゃ駄目じゃないか。次回は一体、どんな古本の罠が待ち受けているのだろうか。聖智さんのトラップは巧妙だからなぁ…いつかまた来るその日が、楽しみでもあり、恐ろしくもある。
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2012年04月21日

4/21茨城・藤代 ふじしろ図書館 リサイクルブックフェア

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早起きして、常磐線に運ばれてガタゴト。北口に出ると、寒々としたまだ起き切らぬ駅前で、自転車置場脇につながれた猫の『ニャアニャア』の合唱が、風に乗って流れて来る。駅前から北にちょっと進んで。大通りを西北へ。特徴ある看板外灯が連続する道は直線で、途中『片町交差点』も通過して、ひたすら真っ直ぐ進んで行く。500mほど歩くと、神社の前で道が左にクランクしている。道なりには進まずに、神社前の小道を北に進むと、行手に小貝川の土手が見え、その下左手に白亜の図書館が建っていた。4/20と21、ここで『ふじしろ図書館まつり』が開かれ、その一環として一冊十円の古本販売も行われるのだ!こんな由々しき事態を、指をくわえて見逃すわけにはいくまいっ!開始時刻は09:30で、現在09:35…土手側の正面玄関に回り込み、野菜販売などには目もくれずに館内に突入!わわわっ!そこにはすでに大量の人・人・人!しかも争い激しい、古本修羅の世界が展開されていた!そう広くない縦長のエントランスホールに、右壁際長テーブル列に文庫本箱が上下に置かれ、中央の長テーブル列に単行本がドバッと置かれている。奥に児童文学&絵本の島、中央階段の周りに少量のコミック・ハーレクイン・新書の箱がある。それにしても…空間も狭いが、通路も狭いっ!特に右端通路は、右と左のテーブルにそれぞれ人が張り付くと、その隙間を人が通れるか通れないかのギリギリの状態を生み出してしまうのだ。そこにさらに人が立ち止まり、しゃがみ、逆流し、ぶつかり合い…あぁ、正視に耐えぬ古本地獄!しかしここに飛び込まねば、“古本”と言う名の“勝利”を手にすることは、決して出来ぬのだ!…それからおよそ三十分、テコでも動かぬ人を辛抱強く待ったり、ちょっとした隙間に活路を見出したり、肘でグリグリされたり、人の流れに巻き込まれて一回転してしまうほど翻弄されたり、頭越しに懸命に箱を盗み見たり、素早くしゃがんで下の箱を素早くチェックしたり、隣りのおばさんと苦笑いし合ったり…なるべく人に迷惑をかけないよう心がけたつもりだが、本を手に入れようと行動すると、人を出し抜く迷惑行為に直結してしまい、自然変態で自らの意志に関係なく、古本修羅と化してしまうのであった…。それでもどうにか、勝利の六冊を手にすることに成功する。乱れた服装を直し、フゥ〜〜ッとため息をひとつついて、中央階段左側のゾーンへ。本を渡して集計してもらい、集計紙を会計に渡して精算するシステムである。春陽文庫「能面殺人事件/高木淋光」創元推理文庫「僧正殺人事件/ヴァン・ダイク」(やった、白帯だ!)「秘密諜報員/サマセット・モーム」講談社文庫「匣の中の失楽/竹本健治」荒地出版社「西部劇入門/岡俊雄編」早川書房「六つの本心の話/エリック・ロメール」を購入する。十円玉六枚でズバッと支払い、まだまだ続く“古本狂詩曲”から離脱する。そのまま土手に上がり、美しい水面と緑を眺めて心をクールダウンする。時刻はまだ10:15か…よし、久々に「古書モール 竜ヶ崎」(2009/12/26参照)も行ってみるか。

佐貫で開業111年を迎えた竜ヶ崎線に乗り換えて、すぐの終着駅へ。そして勝手知ったる裏道を歩いて『Ribra』に到着。一階に入ると、あれ?右手の書店の様子がおかしいぞ…こ、これは!バーゲン本と愛しの古本が並ぶお店に変身してしまっている!ついに古書モールが一階に進出を開始したのかっ!いつの日かこのショッピングモール全体が、古本に侵略される日も、そう遠くはなさそうだ…。
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新たな古本ゾーンは、テナントの右壁棚と奥壁棚、そしてフロアに背中合わせの棚が四本。また、中央通路にある駄菓子ブースにも、“コ”の字に組まれた古本棚が接続している。棚の内容は古く茶色い本が多く、全体的に満遍なくカオス!雑誌・グラフ誌・コミック・文庫・紙物・美術・文学・歴史・郷土・思想・宗教・大衆文学・短歌・児童文学…角川文庫「幻燈/大佛次郎」新潮文庫「気違い部落 気違い部落周遊紀行/きだ・みのる」あかね書房「宮沢賢治」を購入する。本を増やしてエスカレーターを上がり、二階奥をズンズン目指す。げげげげげげっ!こっちはこっちで、その領土を明らかに拡大させているっ!横幅が増し、児童文学が大量に増殖!あぁ、あまりの広大無辺さに、目眩がしてきた…ワクワクより、もはやゲッソリ…。それでもどうにか自分を立て直し、古本魂に鞭を振るいながらの一時間。講談社「江戸川乱歩シリーズ9 妖虫」雄鶏社「ポンスン事件/F・W・クロフツ」(野口久光装幀!)創元推理文庫「暁の死線/ウィリアム・アイリッシュ」「カジノ・ロワイヤル/イアン・フレミング」(田中一光装幀!)「追跡者/パトリック・クェンティン」ハヤカワ文庫「人間そっくり/安部公房」河出文庫「乱菊物語/谷崎潤一郎」偕成社「即興詩人/三橋一夫」(裸本だが380円とはっ!)を購入する。今日は随分本を買ってしまったが、合計で二千円いっていない…図書館さん、古本屋さん、そして古本よ、今日もありがとう!
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2012年04月20日

4/20東京・矢野口 ブックスーパーいとう 矢野口本店

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駅の南側ロータリーに出ると、駅前にド〜ンと銭湯が腰を据えていた…前来た時は、夜だったから気付かなかったんだな。南の『川崎街道』へ抜けて、『矢野口駅入口交差点』から四車線でダンプの多い道を、西に歩いて行く。信号をひとつふたつ越えると、左手に大きな『古本』の看板がチラリ。ここは『ブックスーパーいとう』の本店なのである。2012/01/01の『ブックセンターいとう』の本店とは、もちろん違うのである…この『スーパー』と『センター』については、店名や分布地域以外にそれほど差異が感じられないので、もう深く考えないことに決めているのだ。郊外店の独特な大きさを持つ店舗は、元は『正育堂書店』と言う名の新刊書店だったようである(街の看板地図には『いとう』ではなくこの書店名が書かれている)。おっ、今月一杯本店限定の特別セールが行われているのか…100均の単行本・文庫本・ノベルスがオール88円!嬉しいが微妙だ…。階段を上がってエントランスに入ると、『サトちゃん』の遊具やアーケードゲームに囲まれるようにして、88円ワゴンが早速一台登場。ササッと見て中に入ると、広大でBGMが虚ろに流れる人影の無い店内である。入口右横には駄菓子に覆われた長いレジカウンターがあり、店員さんが二人働いている。…店内に他に働く人の姿は無い…二人だけなのである…スゴい本店だ。左端通路の、児童書・女性実用・雑誌を除き、2/3ほどがDVD・コミック・ゲームで占められ、古本は右奥アダルトゾーンの手前に固められている。とは言っても冊数は多そうである。フロアは中央通路を境に手前と奥に分かれており、手前側に中央付近から背中合わせのラノベ棚、作家50音順日本文学文庫棚、日本文学文庫&100均コミック棚、100均文庫・100均単行本&新書・ノベルス棚が右に並んで行く。奥側には、コミック&日本文学文庫、日本文学文庫・時代劇文庫&海外文学文庫、岩波・朝日・ちくま・中公・雑学文庫・ハーレクイン&ミステリ・エンタメ・歴史小説・全集と並んで行く。カウンター横のアニメ&漫画関連棚から、アダルトゾーンの仕切りとなっている右壁棚を見て行くと、実用・ビジネス・社会・科学・心理学・歴史、そして文学&人文の古い本が集まる一棚!・美術が続き、奥壁のエッセイと自己啓発に繋がって行く。並ぶ本は、最先端より少し後に退いた本が中心。しかしそのせいか、値段が安い!単行本・文庫本共に、100〜500円の間の値付けが多く、確実に定価の半額より低く設定されている。レジに誰もいなくなり、何処にも姿が見えないので、「すいませ〜ん」と声が拡散するように心がけ、斜め上に向かって放ってみる。するとバタバタと、棚の間から、カウンターの奥から、それぞれ二人が駆け出して来た。ご苦労さまです。早川書房「地獄の家/リチャード・マシスン」どうぶつ社「ゲッチョ昆虫記/盛口満」学研「事典シリーズ1 超能力」「事典シリーズ3 ミステリー人物」扶桑社「応答せよ巨大ロボットジェノバ/杉作J太郎」を購入する。
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2012年04月19日

4/19東京・市ヶ谷 昆虫文献 六本脚 大決算セール&古書市

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2011/05/27に訪れ、特異な店名と特異な品揃えに感銘を受けた「六本脚」。コメントにより、セールが行われることを知る。これは物見遊山で駆け付けねば!と午前中の総武線で、ソワソワと読書しながら外堀端へ。しかし市ヶ谷駅で降りるはずが小ボケをかましてしまい、一つ先の飯田橋まで行ってしまう…。肩をすぼめて法大生の列に紛れ、松と葉桜の下を市ヶ谷方面へ。『靖国通り』に出て、うろ覚えのビルの谷間を歩き続け、店舗の入っているオフィスビルに到着。薄暗いエントランスからエレベーターで三階へ上がると、以前とは違う、灯りが点いてざわつく廊下が!こんな活気ある六本脚を、私は想像したことがなかった!すでにこの廊下にも、椅子の上に積み重ねられた標本箱や、壁に立て掛けられた補虫網!右の店内に進むと、虫に命を懸ける先客たちの姿がっ!…あぁ、平日の午前中なのに…この愛すべき昆虫修羅たちめっ!補虫網&トラップ用品のチェックに余念のない壮年男性・安売り標本の山を念入りに探査する青年・古書甲虫棚の前に静止した中年男性・セール品の昆虫図譜を眺める中年男性…しかし『古書市』と言う感じはしないな…普段と変わらぬ店内のようである。足下にはカミキリムシの特価本が多く詰まった箱が二つ。古書はやっぱり本棚か…安く面白そうな二冊を選び、レジで精算してもらう。六本足の構成員も、今日はとても忙しげだ。おっ、入口横に前は見掛けなかったショップカードを発見!上部にズラッと並ぶ、カナブンやフンコロガシが宝石のような輝きを見せている。そこに記された電話番号を見て、初めて六本脚の番号末尾が『1164(イイムシ)』であることを知る…見習いたい遊び心!徹底的な虫へのこだわり!梧桐書院「植物・昆虫・貝・鉱物 採集図鑑」内田老鶴圃新社「新しい昆虫採集案内1」を購入する。比較的いつもより入店しやすいと思われるこのセール&市は、21日土曜日まで。

神保町を、風のように駆け抜けて帰ろうと思い、まずは『九段坂』をタッタカ駆け下りると、ああぁっ!ついに『九段下ビル』が、そのモダンな姿を消してしまっていた!…街に異物の無い光景は、全く持ってつまらない…これから寂しくなるなぁ…。
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「田村書店」(2010/12/21参照)の店頭台で、第一書房「定本 上田敏詩集」を発掘!600円!裸本だが美しい装釘で、背が手にピトっと馴染む一冊なのである。さらに「羊頭書房」(2008/12/05参照)にて、ハヤカワ文庫「重力の衰えるとき/ジョン・アレック・エフィンジャー」を購入する。神保町の重力にこれ以上引き込まれないよう、スピードを保ったまま、風のように御茶ノ水駅へ向かう。
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2012年04月17日

4/17東京・恵比寿 NADiff×10

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『恵比寿ガーデンプレイス』の『東京都写真美術館』に、『幻のモダニスト 写真家 堀野正雄の世界』を観に行く。堀野が“幻”と称されるのに相応しいかどうか、少し疑問に感じるが、展示には大満足!『築地小劇場』の舞台スナップや俳優のポートレイト。板垣鷹穂や村山知義とタッグを組んだ、大都会をモンタージュやタイポグラフィで表現する雑誌グラビア。そして女性を被写体とした、様々な商業写真。尖ったクールな画面構成が、“TEMPO TEMPO TEMPO TEMPO”“JAZZ JAZZ JAZZ JAZZ”と情報を、快楽的な狂乱のリズムに乗せて送り出す!何度も『グラフモンタージュ』コーナーを行ったり来たりして、どうにか一度でいいから、この時代に潜り込めないものかと妄想する…ふぅ、と届かぬ憧れへの嘆息…。一階に下りてミュージアムショップも兼ねるガラス張りの「NADiff×10」へ。小さな空間に、写真ポストカード・写真グッズ・写真評論・写真集・オリジナルプリント…ここの写真集棚には、時々絶版モノが紛れていたりしたので、昔は目を皿にして眺めたものである。むっ、良く見ると、レジを構成する“L”字に組まれたガラスケースに、古本と言うかプレミア写真集が少量飾られている。ロベール・ドアノーの写真集が中心で、堀野正雄の「カメラ・眼×鉄・構成」が…15750円!?…何だ、復刻版か。平台には「光画」一号の復刻版もあったな。レジ後の棚には、「薔薇刑」や「木村伊兵衛のパリ」が飾られている。欲しい本が色々並んでいるが買える訳もなく、展覧会の図録でもある国書刊行会「幻のモダニスト 写真家 堀野正雄の世界」を購入する。

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●おまけ:原宿「SEE MORE GLASS」
原宿で途中下車して、『表参道』の坂を下って東へ。『表参道交差点』で南に曲がり『明治通り』をストスト進む。ひとつ目の信号を過ぎると、やがて道路に跨がって設置された、焦げ茶色の交通情報表示板。ここで右手にある、ズドンとした白い『京セラビル』へ入り込む。入ってすぐ左手の『地下商店街』とある古臭い立看板に従い、階段を下りて地下一階へ。『地下商店街』とある飾り気の無い鉄扉を開けて、明るい光に誘われるように進むと、飲食店や洋服屋がまばらに混在する回廊式の地下街が!…原宿と渋谷の間に、こんな空間があったとは…。目指すお店は『絵本の読める小さな喫茶店』なのだが、店頭に安売り古本箱を出しているそうで…で、出ていない。あるのは絵葉書ラックや100均食器箱…うぅぅ残念。しかしもしかしたら、中で売っているのかもしれない。エイヤッと、矢野顕子が流れる薄暗い店内へ。ほぉ、絵本や児童文学の詰まった本棚がたくさん!寄せ集めの本棚・机・椅子で構成された店内は、統一感があり暖かである。しかし充実した絵本たちはすべて閲覧用で、本が売られている気配はゼロ。おとなしくアイスチャイを小さい席で小さくなって啜り、「SEE MORE PAPER NO.1」を10円で購入して、お店を出る。通りに出ると、雷鳴に雨。家路を急ぐ。
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2012年04月16日

4/16神奈川・阪東橋と黄金町近くで大人のお店二店!

関内・伊勢佐木町は妖しい地帯に北と南からサンドイッチされている。その南側の妖艶なゾーン、『国道16号』沿いに、これまた妖しくアダルティーな古本屋が連なっている。その内の一店、「紅葉堂長倉屋書店」(2010/09/26参照)はすでに紹介済み。今回は東寄りの二軒の系列店を恐る恐る訪ねてみた。

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●阪東橋「BOOKS Garage」
『国道16号』沿い、『曙町三丁目南交差点』と『曙町四丁目交差点』の間、南側にある。まずは三丁目南交差点脇の一店。…唖然…二階の風俗店の看板がデカ過ぎる!中の様子はフィルムの目隠しで伺えず、表に放置された空のラックと、新刊一般雑誌の並ぶラックが一台…しかしこれは完全無欠なアダルト店だろ。中に入るのを激しく躊躇していると、ラッキーなことにお客さんが一人出て来た。その一瞬にすべてを賭けて、店内を凝視!それはまるで中学生的行動!入口付近に、カムフラージュ用の一般ビデオの棚があるが、他も奥も桃色の世界に覆われている。と言うことで、入らずに何も買えずに西へトボトボ50m…。

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●阪東橋『MEDIA GARAGE』
こちらは四丁目交差点際。黄色い日除けが巨大で、一・二階の内訳が大きく書かれている。店頭棚はすべてVHSビデオである。薄暗く、J-POPのかかる店内は、壁際に本棚、フロアに背中合わせの棚が二本、入口左横に帳場。左側通路とそのさらに先はアダルト一色で、そこから二階まで果てしなく続いて行く。右端通路はブロックのような廉価コミックで埋め尽くされ…ふぅ、真ん中通路に古本をどうにか発見。文庫を中心に、ハーレクイン・単行本・ビデオが一部並んでいる。本は100均だが、その棚造りは素敵なほど“THE・雑本”!おっちゃん的若者に、優しくぞんざいに精算していただく。新潮文庫「ジャズ大名/筒井康隆」(この本、原題は「エロチック街道」で、文庫本体はそのままに、映画公開に併せて新しく刷った「ジャズ大名」のカバーが巻かれている)光文社時代小説文庫「悪の捕物帖/佐賀潜」を購入。

帰りはそのまま南に抜けて、『横浜橋商店街』をウロウロ。直線三百五十メートルの異空間を、エトランジェとして通過する。途中、暗い洞穴のような横道を抜けて後を見上げると、クラクラ目眩を覚えるような風景…今は一体昭和何年だ?昭和87年なのか?
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2012年04月15日

4/15東京・目白 エスケースタンプ

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今回はつい先日の『ぴっぽTV』に出演し知り合った、池袋「古書 往来座」店主よりのタレコミである。しかしそれは古本屋さんではなく、切手・コインのお店…が、何やら色々凄いことになっているようなので、とにかくワクワクしながら向かってみた…。改札を抜けて北を見ると、眼下には山手線が走り、その向こうに池袋の街が迫っている。『目白通り』沿いの山手線東側土手上にある古いビル…すでに取り壊しの決まっている『ショッピングプラザ コマース』。かつては駅前のデパート的存在として、隆盛を誇ったこともあるのだろう。しかし今はテナントのほとんどが立ち退き、廃ビル一歩手前の状態となっている。そんな過酷な状況の中、目指すお店だけがどっしりと営業を続けているのである…ぬぅ、逞しい。活気ゼロで、明らかに空きテナントの窓が並ぶ西側壁面には、『趣味の切手・コイン・テレホンカード』と大書された垂れ幕が下がっている。一階に近付くとビルの案内板は真っ白状態で、かろうじて三階にあるお店と管理事務所、それに最上階のバレエスタジオの表示があるのみ。エントランスに入ると、三階のお店を指し示す貼紙があり、古いエスカレーターがゴウンゴウン動いている…すべてのお店はシャッターを下ろしており、不気味この上ない。上階へと運ばれて行くと、二階は通路もシャッターで閉ざされている。強制的にそのまま三階へ上がると、左側に『切手・コイン』店の枠を遥かに逸脱した光景が広がっていた!お店本体は左前方の角地に、ショウウィンドウやガラスケースやワゴンで構成されたものがあるのだが、一体どうゆう経緯でこうなったのか?正面通路と左側に延びる通路に無数のダンボール箱が蔓延り、人気の無いフロアにアメーバの触手のように大進出!そして箱の中身のほとんどが切手と葉書で、見た目は切手の一箱古本市である。所々に小さな椅子が配置され、年配の切手紳士たちが腰を下ろし、切手の海と対峙している…これ、何処かで見たことあるな…あぁそうか、釣り堀みたいなんだな…。門外漢の私はと言えば、絵葉書の箱をゴソゴソしたり、映画パンフをパラパラしたりして、古本を求めてウロウロ。「郵趣」なる雑誌や切手バインダーに心乱されながらたどり着いたのは、左に延びる通路の壁際…上部の残されたままの案内看板を見ると、元はスナックだった所である。ここに、映画パンフ・シナリオ・映画雑誌・ちらし・ロビーカードなどが集められていた。足下には干された昆布のように、大量の映画ポスターがベロンベロン投げ出されている。おっ、ピンク映画のロビーカードも大量にあるぞ。日活ロマンポルノを中心に、新東宝やマイナー系のものも…むむ、一枚良いのを発見!さらに隣りの箱で、場違いでおかしなスチールを一枚。切手紳士たちの邪魔をせぬよう、静かにスススと奥へ。すると左の壁中に映画関連の古本や、会社史・古本市目録・「SMスナイパー」など。意外に楽しんで回遊し、四点のブツを手に本来のお店へ。ガラスケースの向こうのおばさまに声を掛けると、繊細な切手仕分け作業中だったらしく、「あぁ、判らなくなっちゃった」とくやしそうに天を仰ぐ…す、すみません。協和企画「京浜急行全駅周辺ガイドマップ」「東京丸の内ビルデング絵葉書」「嗚呼!おんなたち猥歌(神代辰巳監督!内田裕也主演!)」ロビーカード、そしてナゾのプロ野球選手のスポーツ大会らしきスチール…恐らく騎馬戦の最中を写したものなのだろう。野球場と思しき場所で、近鉄の選手(恐らく阿波野)がヤクルトの選手にアイアンクロー!…ひどい、そしてあほらしい一枚なのである。
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この後は、来る4/29「古本ゲリラ」に備えて、中野を自転車で駆け巡る。ちょっとしたものを作成し、当日来ていただいたお客さんに配布するつもり。詳細はまた後日お知らせいたします。
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2012年04月14日

4/14栃木・久々の益子で冷雨と古本にまみれ二店!

冬のような雨の中、宇都宮線→水戸線、そして相変わらず竹籠模様の真岡鐵道へと乗り換えて行く。途中、満開の桜並木のトンネルを駆け抜ける区間があり、車体が桜の枝にバチバチぶつかりながら疾走する乱暴さに、笑いながら感動。車内ではおばさん軍団の「うわぁ〜きれぃ〜」とうっとりする、嬌声の大合唱に包まれる。桜の恐るべき魔力を、たっぷりと体感したおよそ一分。

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●益子「はなめがね本舗 益子店」
九ヶ月ぶりの陶芸の街。前回と同じく、小さなロータリーから『駅前通り』を東に進んで、途中の豆腐屋の猫に挨拶し、『益子本通り』をさらに東にトボトボ進んで行く。寂しく600mほど進めば、信号脇に桜が咲く『鹿島神宮』。その脇道を北に入り込むと、行き着く所は区画整理された住宅地…万が一にでも、古本屋など無い光景なのである。しかしここで西側にある紺色と銀色の箱型住宅に目をやると、道沿いに木の看板が立っているのに気付く…近付いてみると『古本』の文字があり、『入り口、チョット奥。』と古風に書かれている。ほぉぉ!万に一つがあったのだっ!黄土色の砂を踏み締め、家の横っ腹にあるお店らしき入口に接近する。金属板の庇、ガラスドアに本を小脇に抱えた人物のシルエット、『レトロな古本、紙モノ、こけし』とある『OPEN』の看板。一段高くなったコンクリに上がり、傘を閉じて店内へ入る。コンクリ床の、非常にシンプルでコンパクトなお店である…これぞ心地良いヒューマンスケール!店舗スペースは縦長で、左横に帳場兼事務所スペースがあり、古本屋さんと言うよりは雑貨屋さんが似合いそうな若い女性がパソコンに向かっている。お互いに会釈しつつ、左右に設置された棚前に進む。…むっ?彼女が身体を捻りつつ、こちらに視線を投げ掛ける。そして恐る恐る「古ツアさん…ですか?」…見抜かれている!「は、ハイ。そうです」と白旗を挙げつつ即答。うぅ、まるで全国指名手配されているような…しかも最近検挙率が高いなぁ…恐ろしい世の中になったものだ。何故こうも容易く素性が判明してしまうのか?聞くと「白線文庫」さん(2010/07/19参照)とお知り合いで、「いつか絶対に来るわよ」と言われて警戒していたとのこと。お見それしました!フロア真ん中にはビンテージ絵本のカゴと、古い雑誌の低い平台。左の本棚は、セレクト日本文学文庫・旅・男性ファッション・70年代ポエム(メルヘン詩)・絶版少女漫画&少年漫画・古本関連・セレクト日本文学(男流3&女流7)・児童文学…棚、ゆわんゆわん揺れますが…。奥壁下の文庫カゴを見て、右側本棚へ。こけし本・こけし本体・民藝・台所&食卓・古いファッション誌・裁縫&手芸・カラーブックス・70年代ハウツー本・料理・こけしグッズが収まっている。おススメ本の飾られた平台の隣りには、絵本と児童文学を収納した鉄製の回転ラックがある。帳場カウンターはガラスケースになっており、のらくろ柄の手ぬぐいに目が釘付けになる。ものの見事に偏った70年代の遺産がキレイに集まったお店である。少ない冊数ながら、王道だけではなく脇道にも少し手を伸ばしているのが楽しい。値段はちょい安〜普通。精算をしながら少しの間お話しをさせていただき、お互いに笑顔をポロポロこぼし合う愉快な時が流れる。ついつい調子に乗って、この場所で開店した驚きを正直に伝えてしまう…すみません。でも本当に益子に新たな実店舗をありがとうございます!そしてこの「はなめがね本舗」には、ユニット仲間による、個性的な三店共同の町家店舗があるとのこと。こちらもいつの日か訪ねなければ…。河出新書「太宰治の手紙/小山清編」新書館「血のアラベスク/須永朝彦」河出書房新社「世界の夜と昼/湯沢光行」を購入。さらに、とことんこけしで装われた目録(中はほとんどミニビジュアル本!)もいただく。あぁ、楽しかった。

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●益子「古書 高館書林」
『益子本通り』へと戻り、再び進路を東へ。しばらくすると左手に『添谷書店』と言う名の、焼物・陶芸本の豊富さで名を馳せている新刊書店が現れる。通りに面した部分に出入り自由のギャラリースペースがあり、益子焼の普及に一役買っているのだが、その入口に以前は無かった古い箱がポツンと置かれているのが目に入った。気になって覗き込んでみると、よっ!中には古本が!箱の縁にはテプラで作成されたシールが貼られており、『古書 高館書林』『古書はギャラリー下段にもございます』とある…看板小っちゃ!書店の軒先を借りての、委託販売と言ったところだろうか。表の本はザラザラだが、ちょっと面白い本も入っており、セルフで汚れた本を拭くための手ぬぐいも常備されている。ギャラリー内に入り、壁や窓際に巡らされた低い壁棚の下に、箪笥の引き出しやカゴに入った古本を確認。その数八箱。美術&人文系の単行本と文庫本、それにサブカルと森村誠一…。値段は裏表紙に貼られており、しっかりきっちりの値付けがされている。文化出版局「ペンギニストは眠らない/糸井重里」を購入する。

さらに東へ足を延ばし、「内町工場」(2011/07/24参照)も楽しんで行く。おぉ!本棚がしっかりして、本の量も増えたようだ。それにしてもここは相変わらず、新しい本も古い本も分け隔てなく、買い易い値で並んでいて嬉しいなぁ…今ちょっと気付きました。私はこのお店が好きなのだなと。東京創元社「日本の秘境/岡田喜秋」新潮社「話の特集と仲間たち/矢崎泰久」を購入。益子に段々と広がる古本の輪を、好ましく思いつつ駅へと戻る。あっ、上り電車が今出てしまった!…次の電車は五十分後か…。
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2012年04月13日

4/13東京・成瀬 ROYAL BOOKS

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崖下の北口に出ると、目の前には壁のような高層団地。ロータリーを右から回り込んで、『成瀬駅ガード北交差点』から北へ。左にカーブしダラッと下がって行く道は、交差点を過ぎるとちょっと急な上り坂となる。そこをエッチラオッチラ上がって行くと、左手に赤い『本』の看板が見え、駐車場の向こうに大きなパチンコ屋のような店舗が建ち、壁面には仰々しい看板文字…さて、この新刊書店に古本が売っているとのことなのだが…。左端の階段をトントン上がり、自動ドアから広く明るい店内へ。見通しの良い典型的な郊外型書店である。古本の気配は微塵も無いが…あ。右奥入口側壁面に『eco book』のコーナーを発見…でもこれって、「文教堂書店」(2012/03/09,2010/03/21参照)のリサイクル部門じゃないか!と言うことは、この本屋は『文教堂』と言うことなのか…?レジ前を通って、近刊30%オフ文庫の並ぶワゴンを見てから壁棚へ近付く。お店の広さからすると小規模な八本の本棚に、コミック・文庫・新書・単行本・180均ゲームソフトが収まっている。棚下平台には、100均のコミック&文庫&児童文学。値段は冷徹な定価の半額。宝島社文庫「ドライブ/藤代冥砂」を購入する。受け取ったレシートに目をやると、「文教堂書店 南成瀬店」と印字されていた。

駅方面に戻ってから、2010/05/09に訪れた「古書ひふみや」に行ってみると、古本屋の痕跡を僅かに残し、寂しい閉店姿を晒していた…短い命だったなぁ。おつかれさまでした。
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炎の弱まった古本魂に石炭を焼べるべく、町田に移動して久々の「高原書店」(2009/05/03参照)に突入して、レッツ“古本死亡遊戯”!見応え&探し応えのあり過ぎる各古本部屋を巡り、上階へジリジリ上がって行く。良い本・欲しい本・知らない本がやたら見つかるが、値段は見事に隙無しの構え。自制モードで行動しないと、とんでもないことになってしまう…。双葉文庫「推理小説展望/中島河太郎」東雲堂 筑後柳河版「思ひ出/北原白秋」講談社文芸文庫「草のつるぎ 一滴の夏/野呂邦暢」平凡社「太陽 1964/9」「太陽 1976/7」を購入する。ところで、駅から「高原書店」までの通りが、いつの間にか『まほろ横丁』となっており、電柱にその看板が連続設置されている。えっ?これって「まほろ駅前多田便利軒」から命名しちゃったのか?といぶかしんでいると、「高原書店」入口部分に映画のポスターと共に、三浦しをん氏がここで働いていた縁から『まほろ横丁』になった旨が書かれていた。『町田』をモデルにした架空の都市『まほろ』が、現実の世界に根を下ろしてしまうとは…。

そして夜。西荻に出向き『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」の入替を行う。う〜ん、冒険度がアップしてしまった…。同士の「暢気文庫」さんにて、待望の豆本「兵隊の死/渡辺温」を購入する。ストーリーの輝きはもちろんだが、繊細で丁寧な造りに大いに感動する。…こんなの自分じゃ絶対に作れないっ!
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2012年04月12日

4/12東京・西調布 ブックスタジアム

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二年半ぶりに訪れた駅は新装され、すっかり立派になっていた。南口に出て、踏切を背にして『西調布南口商店会』を南へ。道を共に進むのは、家路を急ぐ人ばかり…。大通りに出る前に二叉となった道の東側を選択すると、『調布五中入口交差点』。そこを東に向かうと、すでに行く手に『買います 本CD』の縦看板が見えていた。低層ビル一階の店舗で、非常に横長である。ビルの屋上には『BOOK WORLD』のネオン看板…以前のお店のものだろうか?それとも一階フロアの二店舗を指し示すものなのだろうか?何たって一階右翼はコミック&ゲームの「カメレオンクラブ」なのだ。かたや左翼は『本球場』…。店頭はオレンジと黄色が映えるハデハデな感じで、出入口の左右に店頭棚がブワッと展開。右がコミックで、左に105均単行本棚二本・三冊500均(一冊だと200円)文庫棚三本・特価ラノベ棚の構成である…西日が派手に当たっている…。量が多いので非常に見応えがある。並ぶ本を見ているだけで、店内棚の回転の速さが窺えるようだ。中に入ると正面にレジがあり、左半分はいきなりの18禁ゾーンとなっている。右半分は奥にコミックやゲームが集まり、古本はこう言うお店には珍しく入口近くに集合している。中央通路左側にラノベ、右側に作家50音順日本文学文庫。右隣りの通路に日本文学文庫・雑学&ノンフィクション文庫。そのさらに奥の片面に、ミステリ&エンタメ・実用・ノベルス・新書・ゲーム攻略本。カウンターレジ右側に、オススメ単行本&文庫の足の速い新刊コーナーがある。店頭棚から比べてしまうと、店内蔵書の少なさに少し拍子抜けしてしまう。並ぶのは近刊本が中心で、値段は定価の半額orちょっと上の少し高めな印象。角川書店「パラダイス・ロスト/柳広司」角川文庫「沈黙 アビシニアン/古川日出男」を購入する。
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2012年04月10日

4/10長野・上諏訪から塩尻へ古本御神渡り二店!

本日4/10は、青春18きっぷの使用期限日!社会人のモラルをちょっとだけかなぐり捨て、早起きして平日なのに中央本線で諏訪盆地を目指す。

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●上諏訪「石の花」
足湯や温泉洗面所のあるホームを経由して、改札と駅舎を抜ける。目の前には、日溜まりに寝転ぶようなタクシーの列と、閉店してしまった地元デパート。ロータリーを右側から回り込んで。白いコンクリ陸橋の上へ。足下には『国道20号』、目の前には地元デパートから続くような『スワプラザ』ビル。階段を下りて通りをビル沿いに南へ進む。するとすぐに、ビル内通路から東側の裏通りに抜けられる暗い抜け道が見つかるので、ショートカットするために中へ。カツカツと入り込んで行くと、おっ!左手に人目を惹く、歴史ある木造建築の二階建て。通りまで出て正面に回り込むと、ミニミニ太鼓橋を持つ、立派な門構えの喫茶店…ここでは意外なことに古本が売られているのである。それにしても喫茶店とは入り難い…ブツクサ言って門を潜り、敷石の上を進んで行くと、おっ!入口階段右手に、箱に乱雑に入れられた本を発見。実用本が多く砂でざらついているが、古過ぎる訳本も目に入り、何だか見過ごせない雰囲気…値段は無いがこれは売り物なのだろうか?緊張しながらカラランとドアを開けると、うほっ!いきなり古本棚がお出迎え!通路左側には古箪笥や古道具、右側に古い本を満載した本棚が二本並んでいる…あっ!とここで私はあることに気付く。そうか、ここは以前岡崎武志氏から聞いたことのあった、古本の売っている諏訪の喫茶店なんだ!このお店のことは、話しの流れの中にチラッと出て来ただけだったので、深く追求せず放置していたら、期せずしてたどり着いてしまったと言うわけか…。本棚の前で物思いにふけっていると、「いらっしゃいませ」の声がかかったので、まずは席に着いて昼食のサンドイッチとトマトジュースを注文。そして即座に立ち上がり、再び古本棚の前へ!「太陽」・和本・古い教科書・児童学習書・被服関連・浅田次郎・万葉集・「歴史読本」・「日本文学アルバム」(旧版)・「原色日本の美術」・美術図録・「大漢和辞典」・上諏訪関連など…とにかく皆古く偏っており、同じく店内で展示販売されている古道具たちに雰囲気を合わせていると思われる。値段は裏表紙にシールでしっかり貼付けられ、値付けも割としっかりしている。選択肢の限られた中から、これは!と思える本をしっかりと発見!いいぞっ!これは来た甲斐がありまくりっ!興奮しながらその本を手に席へと戻り、すでに来ていた昼食をやっつける。講談社「少年少女科学冒険全集22 月ロケットの秘密/ブレイン」(小松崎茂が表紙&口絵で、原田三夫解説。しっかりとカバー付き。これで800円は安過ぎるっっっ!)を購入。お店を出た後は、駅西側の湖近くに向かい、近代建築の傑作「片倉館」を初めて目にして感動する。
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●塩尻「対山堂書店 古書センター」(休業中)
再び中央線に乗り込んで、諏訪湖を右から回り込んで北へ二十分ほど。東口に出ると、大きいがあっけないほど個性の薄い郊外の街の光景。『短歌のまち』の碑がある駅前を離れ、ロータリー左側からひたすら線路に沿うように北へ。何も考えずに機械となって北へ。陸橋をひとつ潜ると道は狭まり、低い生け垣の多い田舎の住宅街…さらに北へ。二つ目の陸橋を、潜ると同時に東に折れると、そこは『中央スポーツ公園入口交差点』。ここから再び北に進み、右手の『ローソン』を越えたら小道を東に進む。ここからは網の目のように、細い小道が縦横に延びる住宅街。四本目の北へ進める小道に入って、ズンズン進んで二本目の小道を東へ。テクテクテクテク歩いて行くと、左手生け垣の上に伸び上がる、二階建ての倉庫の如き建物!これか?やってるのか?倉庫じゃないのか?敷地の東側先端には、しっかりとお店の看板があった。敷地内には、平屋と前述の二階建て倉庫。倉庫に近付くためには敷地内に入り込み、砂利道を進んで平屋の裏に回らなければならない。ジャリジャリ…む、倉庫のシャッターはすでに営業時間なのに下ろされている、その脇には『古書』『古本』の立看板と干された洗濯物…完全に他人の生活圏に進入しているな…。すると私の足音を聞きつけたのか、家から柄物の割烹着を着用した老婦人が姿を見せた。害意の無いことを伝えるために、表情を努めてにこやかにして「こんにちは。すみません、今日はお店はお休みなんでしょうか?」と聞いてみると、彼女もすぐに笑顔を見せながら「あっ、お店はね、今は休業中なんですよ。もう閉めてずーっとそのまんまで…」「そうなんですか。いや、残念です」「何処から来たの?」「東京からです」「あら!…中、ホコリが酷くて汚れてるんだけど、それでも良かったら見て行く?」「えっ!いいんですか?」「ホコリ、本当に凄いからね。アレルギーとかだったら大変だよ。それにあるのは古本ばっかりだけど、それでもいいの?」「もちろんです。それを見に来たんです。お願いします」などと会話を交わすと、彼女は八面六臂の活躍を見せ始め、たちまち重いシャッターを上げ、店内各所の扉を解錠し、電気を点けて中に招き入れてくれた。そして「今、軍手とマスク用意するね」と一旦姿を消した。…何故そんな物が用意されているのか…。天井の高い店内である。シャッターを開けた入口部分が小部屋的店頭で、大きな平台を中心にして壁際に小さな棚が並び、コミック・児童文学・児童入門書・大百科類などが、ちょっと放置された感じで収まっている。店内は縦長で、左右&奥壁は高い本棚で覆われ、入口窓際下にも本棚。手前側フロアには、大きな雑誌&ビジュアル本&グラビア誌&紙物の重なる大きな平台と、プレミア本らしき物の飾られたガラスケース。左手前に無人の帳場があり、フロア奥は縦に背中合わせのスチール棚が二本並んでいる。それほど酷い荒れたような印象は無く、良く古本屋さんにある感じである。しかし本自体は、確実に劣化への道をひた走っているようである。彼女が戻って来て、新品の軍手とマスクを手渡される。「いやね、時々中を見せて下さいって言う方が来るのよ。で、閉めちゃってて恥ずかしくて申し訳ないから、このくらいは準備しておかないとね」…恐れ入ります。そして、先達の古本修羅たちの行動に、頭を垂れる。窓際下には、岩波文庫・実用・児童学習&児童文学。右壁は、美術・山岳・日本文学・郷土資料本・詩歌・文学評論・自然・日本文学・貸本本・海外文学・全集類…上の方は脚立に上がらぬと確認出来ないほど高くなっている。奥フロアのスチール棚は、手前2/3がコミックとコミック揃いが並び、絶版漫画がほとんどである。奥1/3に、ノベルス・新書・文庫・ハーレクイン。奥壁はほぼ茶色で、歴史・時代劇・社会・映画・演劇。左壁に、児童文学・哲学・思想・日本文学・仙花紙本多ジャンルが並んでいる。古い本がとにかく多く、少しある新しい本も90年代でストップしている。時間を掛けてじっくりゆっくり探索すれば、様々な収穫を手に出来そうな予感溢れるお店なのである(休業中だが)。値段は単行本はしっかり値の高めだが、文庫や児童書は安め。一時間弱で計八冊を掘り出し、外にいた彼女に声を掛ける。「あらあら、欲しい本ちゃんとありましたか。よかったわ〜。そこに水道があるので、どうぞ手を洗って下さい」と本を受け取り帳場に行き、一冊ずつ拭ってから精算開始。「間違っちゃいけないわ」と計算を二度繰り返す。支払いを済ませ「ありがとうございました」と言うと、「いえ、こちらこそすみませんでした」。表まで見送ってくれたので「本当にありがとうございました。来て良かったです」と精一杯のお礼を告げると「本当?嬉しいわ」と彼女の顔が少女のように綻んだ。小さな紙袋にギュウギュウに詰められた古本を携え、駅までの二・五キロを再び歩く。教養文庫「黄金遁走曲/久生十蘭」蒼生社「編集者の手帖/雑司十郎」秀英書房「魅せられてフリークス/佐藤重臣編」春陽文庫「社員食堂開設/源氏鶏太」「姿なき怪盗(下)/甲賀三郎」角川文庫「哲學的/南伸坊」新潮文庫「大岡政談(下)/林不忘」秋田書店「古城の連続殺人/カー」を購入する。

恐らく営業していないのだろうと、半分諦め気味に向かった塩尻なのだが、老婦人の親切により、お店に入ることが出来たのは本当に嬉しかった。入れない筈のお店に入れる、特権的な喜び…厚かましく卑しくもあるが、まだ見ぬ古本の魅力には抗えない…。しかし気になるのは、あの本たちのこれからの行方。店内だけではなく、左右の倉庫にも大量の本の気配…『休業中』の貼紙が、『営業中』の札に変わる日は、果たして来るのだろうか…。
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2012年04月09日

4/8静岡・静岡 あべの古書店 営業時間外セルフサービス

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片付けなければいけないことが多数あるのだが、青春18きっぷの使用期限が4/10と迫り来る!なので、今日はどうしても遠くまでいかなければ!と無理矢理東海道線で西へ。行き帰りの時間の読み易い所として選んだ、七ヶ月ぶりの静岡駅に降り立つ。街はとても華やかに飾り立てられており、桃色の提灯がブラリブラリと風に揺れている。どうやら今日は、『静岡まつり』のクライマックスらしく、午後には中尾彬扮する徳川家康が、駅から『駿府城』まで練り歩く予定。幸いまだ午前中だ…混雑や道路封鎖前に、お店にたどり着かないと…。もうすぐ始まる盛大なお祭りへの期待感溢れる街を、切り裂くように歩む。北口から『御幸通り』を黙々と北西へ。とにかく進んで行けば、桜咲く石垣が美しい駿府城のお堀端。県庁や市役所に挟まれた通りを、さらに先へ先へ。一キロほど進んで来ると、真っ赤で巨大な鳥居がヌッと立ちはだかり、それを潜って観光地的商店街の『浅間通り』に入る。直線道の彼方にある『静岡浅間神社』を目指して行けば、左手に40度ほどの鋭角で曲がり込む脇道が現れ、そこには以前訪れたことのある「古本ブックスランド」(2011/08/20参照)。今回はそちらには足を向けずに、神社方面へちょっと進むと、左手に古本屋さん!が、閉まってる!が、店頭には本がっ!…これは一体?と慌てながら近寄ると、放置された無人販売本であることが判明。本は100均と10均で、代金はシャッターの真ん中にある郵便受けに入れるシステム。…お店が開いていないのは痛手だが、とにかく本を見て行こう。シャッター前右側に、文芸雑誌の並ぶ小さな本棚・白い格子の単行本&箱入り本ワゴン・雑誌縁台が並んでいる。左側に、文庫(谷崎潤一郎&田辺聖子多し。店内の“た”の棚に何かあったのだろうか…)+新書+単行本ワゴン.雑誌&図録縁台・「俺は直角」箱。少し離れた左に、10均単行本&カバー無し文庫と言う配置…きっとお店を開けても、店頭はこのままなんだろうなぁ…。あまり期待せずにワゴンに闘いを挑んでいると、奇跡的に欲しかったカラーブックスの発掘に成功!やった!ちょっとだけ報われた気分。一通り漏れの無いよう念入りに眺めてから、では代金を支払うか、と財布を取り出すと、うっ!百円玉が無い。かろうじて、十円玉五枚と五十円玉一枚があったので、支払いは可能…六枚の小銭をコンパクトに重ね、金属の羽を押し開けて郵便受けに落とし込む。ジャラジャラパシャーン!うわ、店内の床に直接落ちたみたいだ…受け皿、用意してないんだな…アバウトな。カラーブックス「クラフト入門/内田邦夫」を購入する。次回こそはお店の中にしっかり突撃したいものである。早々とタイムリミットなので『静岡まつり』を見ずにとんぼ返り。夜は『ぴっぽTV』に出て、『パンの會』について熱く、軽薄に語らせていただく。
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2012年04月07日

4/7東京・曳舟 第五回ふるほん日和&曳舟ブックマルシェ

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早起きして労働に従事し、爽やかに一区切りを付けたところで、墨東方面へ午前のうちに出立!風は冷たいが、気持ち同様爽やかな晴天である。駅から西に向かい、白昼の『鳩の街通り商店街』を北西に抜けて行く。最初は人の流れはあるが、賑わいと言う感じではまだないので、人々の集うエネルギーを求めてさらに先へ。すると右側に小広場が現れ、そこに二十店ほどの即席店舗の姿!求めて来た賑わいが、ここから始まったのである。ふむふむと、半畳ほどの極小店舗を見て回る。古本だけではなく、古本+雑貨、雑貨+古本、雑貨オンリーなど、バラエティに富んだ展開。ここでは何も買わずに、さらに通りを奥へ進む。通りに酢飯の匂いが漂って来ると、右側に絵本とミステリーと文庫のダンボール列が現れ、その向かいには『鈴木荘』…ここが第二の盛り上がり地点で、月に一度「甘夏書店」(2012/01/23参照)となるシェアショップである。今日は「曳舟ブックマルシェ」と言うイベントが開催されており、東京の個性的な古本屋さんと、日本各地のこれまた個性的な古本屋さんが、ミニマムに出店しているのである!
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入口両脇では、近所の住民が突如持ち込んだコミックの山と、テーマ別の古本を紙袋に詰めた『小袋古書店』(500均)が販売されている。店内はすでに多くの人で賑わっており、時々移動出来ない状況に陥るほど。四方の棚や箱に本が並べられ、壁の上部には馳せ参じたお店の名前が掲げられている。お馴染みの店名に加え、「徒然舎」・「ハニカムブックス」・「トンカ堂」・兵庫の様々なお店たち・「駒鳥文庫」…ほわぁ!未踏のお店がやって来てくれていて、嬉しいやら哀しいやら。それに!いつかは行きたい日本最東端(根室)の古本屋さん「道草書房」までもがっ!うむうむと各店の特徴を、少ない冊数から超能力者のように感じ取り、楽しみながら三冊を手にする。丸善ライブラリー「世紀末パノラマ館/海野弘」カラーブックス「金沢文学散歩」白水社「似顔絵物語/和田誠」を購入。本を買うと、机の下にあるエコバッグを貰えるのが豪勢。…さて、肝心の「甘夏書房」さんは何処に…前回来た時に、スカイツリーと猫の絵柄の文庫カバー購入を約束したのだが…ふと壁を見ると、焦がれているブックカバーがペタリと貼付けられており、『売約済』の札が…これはもしや!嬉しさと恥ずかしさを手前勝手に心に渦巻かせながら、ほどなくして甘夏さんに再会。するとやはり壁のブックカバーは、取り置いてくれていた物とのこと。うわ!覚えていてくださり、ありがとうございます!感謝&恐縮しながら購入する。
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精算の一瞬、「道草書房」から滲み出す旅愁について軽く教えていただく…やはりどうにかしてたどり着きたいものだ…。お店を出て、今度はおでんの匂いを嗅ぎながら、道をさらに奥へ。ほとんど商店街と同化しているようなお店たちを楽しみつつ、「朝霞書林」にて京都書院アーツコレクション「明治大正詩集の装幀/工藤早弓」を、RAINBOW BOOKSにて出帆新社「ぼくの中の都市/田村隆一」を、「古書ますく堂」にて角川文庫「ヨコジュンのわんだぁブック/横田順彌」を購入する。そして「ますく堂」さんに代金を支払った時、彼女がニヤッと笑い「古ツアさん、100円足りないんですけど」…ハッ!うわぁすみません!ますく堂ファンの皆様にもすみません!と慌てて百円玉を追加する。道や広場に出ているのは四十店ほどで、商店街の中程、100m強に密集&密着している感じが心地良い。全体的には少し女子寄りで(出店者も)、雑貨が多いのも特徴のひとつであろうか。数々の収穫を手に、商店街入口近くの喫茶&レストラン『エデン』で休憩。昼間からビールと共に、『焼うどん風スパゲッティ』を注文。だがお店の人は、「ハイ、焼うどん」と肝心な所を省略してテーブルに置いた。…少し釈然としない思いを抱えながら、ツルツルとおいしい麺をたぐり込む…。
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