2012年05月31日

5/31東京・有楽町 宝塚アン 有楽町駅前店

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小岩で二キロほど歩いたあげく空振り。しかし行きも帰りも長い商店街を楽しんだので、徒労感に引き摺られずに有楽町駅へ到着。高架ホームから東側を見ると、ビルの上に憧れの回転レストランを備え付けた『東京交通会館』…本日第二の目標が入居するビルである。改札から東に出ると、暗くうらぶれた感じだが、連続する鉄骨橋脚が雄々しく美しい高架下。そこから抜け出して、ビルに囲まれた円形広場を横断する。広場には『南町奉行所』の遺構がちょっとだけ保存されている。すぐにビル下に到着。角の螺旋階段でくるくると二階へ。右側の通路のようなギャラリーか、大きな『三省堂書店』を抜けてビル内の通路へ。さらに這い込むように通路を右奥に進んで行くと…あった。こ、これか…予想はしていたが…キツいな…。ここは、宝塚歌劇関連のグッズ・映像&書籍&雑誌を扱うお店で、中古商品も置かれたお店なのである!ならばそれは、古本!ならば私は、ツアーしなければならぬ!そこは、汚れの無い白を基調とした、濃いブルーと銀がアクセントのように煌めく世界で、両翼ウィンドウの上には『宝塚歌劇』『ミュージカル』とある。ウィンドウには、色紙・ブロマイド・絵皿・テディベア・人形などの宝塚グッズ、それに東京宝塚劇場竣工記念パネルなどが飾られている…あぁ、もう。アウェイとか門外漢とか、そんなレベルではない…もうこれは、生物としての枝が、ステージが違い過ぎる!ここに踏み込んだ瞬間、私はこの場を汚す生き物と化してしまいそうだ!店内は、まるで何万光年も離れた違う文明を持つ星のよう…しかし、それでも挑戦しなければっ!息を止めて万引き防犯ゲートを抜けて店内へ!両壁面にラック棚が展開し、フロアに背中合わせの棚が三本…白い!すべてが雪のように白い!そして宝塚ファンの女性たちが、各通路で権勢を奮っている。奥にはカウンターレジがあり、店員さんももちろん女性…彼女たちは、突然の闖入者に一瞥もくれず、宝塚ワールドにどっぷりと浸かっている。だからこそ、私は通路へ入り込めない…くやしいが、勇気が出ないのだ!仕方無く、何かを探す風を装いながら、通路の様子を右から窺って行く…すべてはあの宝塚の世界…DVD・CD・楽譜・会報・ポスター・書籍・雑誌・公演パンフレット…新刊書籍のコーナーも第三通路に確認。私が唯一入り込めたのは、左端の不人気な通路で、棚にはキャラメルボックス・劇団☆新感線・劇団四季・蜷川幸雄などの、一般演劇やミュージカル物が集まっていた。演劇雑誌やミュージカル映画のDVD・サントラも置かれている。歌劇の文庫なんかもあるんだ…ホッと隠れるようにして一息つくが、だが何も買える本が無い。出来れば、宝塚の『相棒』の公演パンフレットでも手に入れられれば上出来だったのだが…あぁ、私は何と大甘な人間だったのか…。もはやこの空間に留まり続け、空気を汚すことにいたたまれなくなり、お店から敗走…滞在時間およそ二分…な、何も出来なかった…。恐るべし宝塚!世界に誇る宝塚!勝てる気がまったくしねぇ…ブルブル。胸にぽっかり、無力の大穴を穿ち、銀座の街をひた走る。涙目でたどり着いた「奥村書店」(2010/03/16参照)で小学館文庫「ホーンズ 角/J・ヒル」を購入し、心の平衡を復活させる。

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2012年05月29日

5/29東京・根津 タナカホンヤ

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午前中の内にある程度仕事を片付け、今日は雨の降り出す前に、情報屋「やまがら文庫」に感謝を捧げながら外出。御茶ノ水で束の間の路上を歩き、暗いムードの千代田線。『不忍池方面改札』から出た地上は、もはやコントラストの強過ぎる真夏の昼景。すぐに『不忍通り』から離脱し、交差点から西南に進む。はっ!根津時代の「オヨヨ書林」(2008/08/08参照)が入っていた建物が、跡形も無くなっている…。突き当たりで南を見ると、裏通りにしては幅広で、遠くで緩やかにカーブして行く旧街道的風情。そのまま南に進み、左手に並ぶ住宅やちらほらある店舗を眺めて行くと、真っ白な空間を内蔵したシンプルアート系なお店が現れる。その前面は豪快に開け放たれ、中が丸見え素通しとなっている。左に残るサッシドア上部には、墨書された店名があり、右端にある自転車の上には、動物の絵が描かれた儚い店名ボードが置かれている。…サッシ扉の向こうに人影…中にスッと入り込み、即座にその方とにこやかに挨拶を交わす。髭面の青年店主は、沖縄の元ボクシングチャンプ・平仲に似ている。緩やかに傾斜する真っ白い店内は、元はガレージだったのだろうか。入口左横には、椅子と帳場の一切を詰め込んだ横長のベンチボックスがある。天井の照明は、ギャラリー時のためのミニスポットライト。右側壁沿いには、小さな絵本やビジュアル本の箱と、テーブルに飾られたアート本の一群。左には奥に向かって、白い胸高の四本のスチール棚が階段のように並んで行く。入口側から順番に、海外文学・エッセイ・日本文学・絵本・思想・冒険・紀行・建築・美術・デザイン・映画・写真。棚造りには店主の心と意志が込められており、ジャック・ロンドン、ブルース・チャトウィン「ソングライン」、復刻版「ビートルズレポート」などに心揺さぶられる。値段はしっかりな高めで、見返しに挟まる値札の数字も物理的に大きめ。すえもりブックス「ル・コルビュジエ 建築家の仕事/ブッシュ・コーアン作 ラビ絵」を購入しながら、お店をいつ始めたのか聞いてみると、はにかみながら「まだ出来て一週間ほどです」そして「これからもよろしくお願いします」とショップカードを渡してくれた。根津の裏通りに、いつの間にか新たな古本屋さんが誕生!羨ましいぞ、根津!帰りに根津駅で『根津メトロ文庫』をじっくりと眺めてみる。冊数がかなり多く、必死に本の背を追っかけていると、何処かのお店の均一棚を眺めている気分…。何か良い本があったら、こっそり手持ちの文庫と交換してしまおう…そんな不届きな考えを持ちながら眺め終わるが、悪の心を動かす本は見つからず…(ここの本は貸し出したらしっかり返さねばならないのだ)。ほほぅ、一号車の運転席左脇にも棚があったとは。
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2012年05月28日

5/28東京・笹塚 ソフトコンビニエンスBAKU

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雨が通り過ぎたのを確認して、自転車で幡ヶ谷へ。所用をパッと済ませて、『中野通り』の谷を渡って隣駅の笹塚へ。駅前にあった「VIDEO-YA」(2009/07/28参照)が、駅から『甲州街道』沿い200m西にある姉妹店に、合体融合したのを確認するためである。表の様子は以前とあまり変わらず、雑誌ラックが四台にDVDと50均文庫&単行本台が一台ずつ。内部の什器の配置や構成も、それほどの変化は見られない。全体は逆“L”字型をしており、正面奥はコミックゾーンで、中程右側にレジがある。入口近くは二本の通路となっており、右にゲーム&DVD、左に古本が集まっている。フロア棚は雑貨・ファッションなどで埋まり、向いの壁棚に人文文化・批評・音楽・映画・写真・建築・アートがキレイに並んでいる。入口左横のカルチャー雑誌ラックを一瞥して、左側のフロアへ。ほぅ、真ん中のフロア棚の背が、随分と伸びたものだ。壁際をぐるっと囲んだ棚は昔のままで、右奥階段横の凹みにある、押入れ的隠れ家スペースも健在だ。壁棚は入口左横から、女性エッセイ・ダイエット・スピリチュアル・ミステリ&エンタメ・海外文学。左壁棚に資格・実用・最新入荷本・300均単行本&ノベルス・政治経済・ビジネス・社会。奥壁にタレント・雑学文庫・文化系文庫・ラノベが集まり、階段横にノンフィクション・ルポ・歴史・特濃文庫コーナー(純文学や幻想文学、思想系が集合)・サブカル・演劇・反体制・ウェブ&PC・日本文学・マンガ&アニメ評論・詩・陰謀&オカルトが、ギュッと三面で見つめ合っている。フロア棚は日本文学・時代劇・海外文学の文庫棚なのだが、最下段のみカルチャー雑誌がズラッと並んでいる。新しい本で構成されているが、ジャンル分けが知的に細かく、かなりのハイエンドぶりを見せている。リサイクル古書店以上〜セレクトブックショップ未満…。この様子を見ると、「BAKU」の古本部門はほぼ「VIDEO-YA」に取って代わられた模様。値段は定価の三〜四割引が多い。講談社BOX「3/16事件/榎本俊二・奈須きのこ」小学館文庫「20世紀の幽霊たち/ジョー・ヒル」を購入する。

また暗くなり始めた空模様を気にしながら、ちょっと遠回りして「猫額洞」(2008/10/20参照)に行ってみる。むぉっ!月・金は定休日だったか…しかしシャッターに『5/27臨時休業します』の貼紙が。どうやら束の間の通販オンリーモードから、店売りモードに戻ったようで、ほっと一安心する。さらに高円寺「都丸書店 支店」(2010/09/21参照)壁棚に行くと、写真関連の本が多く並んでいる。棚下には臨時に板が置かれ、大判の写真集が数冊置かれている。日本経済新聞社「日本ミステリー進化論/長谷部史親」クイックフォックス社「ジャック・アンリ・ラルティーグ」を購入する。そう言えば近頃、本店の『中通り』側にある小さな壁棚が封鎖されっ放しなのである。…文庫などはすべて支店に集約、と言うことなのだろうか?
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2012年05月27日

5/27東京・国立 古本泡山

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今日も頼れる「やまがら文庫」からのタレコミを基に、行動開始。中央線で西へ向かい、五月の陽光キラキラ舞い降りる南口ロータリー。緑豊かな樹木を背景に、マンションのプラカードを掲げ持つ男たちの姿が印象的である。ロータリーには足を踏み入れずに、高架線路際の直線道路をひたすら西へ。途中で後を振り返ると、自分が歩き始めた場所が見え、行く手に視線を向けると、進むべき場所が遠くに見えている…まるで定規の目盛の上を歩いているようだ…。いくら進んでも相変わらず線路沿いなのだが、街並は落ち着いた住宅街に変化する。駅から500mほどの右手牛乳屋さんの手前に、道路側一階が店舗の古いモルタルアパート建築。ここは『匙屋』と言う木の匙販売やギャラリーのお店なのだが、5/15〜よりの二週間内に、断続的に古本屋営業が行われていたのだ。今日がその最終日で、どうにか滑り込むことに成功!アスファルトから木の縁台に上がると、右に300均単行本箱、左に「こどものとも」箱がある。年季の入ったガラス戸を潜り、柔らかな木材で造られた店内へ。大小様々な棚や、平台・テーブル・机でお店が構成されている。余裕のあるディスプレイが為され、とても静かで控えめで、植物的な空間!奥にはちょっと高くなったキッチンスペースがあり、オーガニック派な若夫婦が可愛い赤ちゃんを抱っこしながら、楽しげに会話を交わしている。入口右横には、食・東京・落語の文庫が並び、右の窓際に山岳・動物・セレクト女流作家など。エッセイや、ニューヨーク・パリ・ミラノ・北欧などの平台を回り込んで右奥へ入ると、音楽・ジャズが並び、奥壁に詩集・色川武大・深沢七郎・尾辻克彦・セレクト日本文学・美術。入口左横の机と左壁の飾り棚には、海外翻訳を中心に絵本と児童文学が集まっている。美しくおとなしくセレクトされた、行儀の良い本が集合したお店である。値段がかなり安めに設定されているのが嬉しい。レディメイド・インターナショナル「ECDIARY/ECD」美術選書「バウハウス/利光功」の二冊を購入する。このお店はネット販売もしているほか、国立で第三日曜に定期的に開かれている『ニチニチ日曜市』に出店している模様。それにしてもこの『匙屋』さん、どう見ても古本屋さんにしか見えないほど古本が馴染んでいる。…このままこの状態で営業を続けてくれたら…。

この後、駅前の「みちくさ書店」(2009/05/06参照)に立ち寄り、ハヤカワ文庫「ハーモニー/伊藤計画」を購入。中央線で阿佐ヶ谷に戻ると、『旧中杉通り』前半部分で朝市が開かれていた。おぉ、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)もしっかり参戦し、店主が店前に座って色々販売している。おつかれさまです。洋泉社MOOKS「怪獣マル秘大百科」を購入する。
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2012年05月26日

5/26東京・京王多摩川 BOOK TRUCK in東京蚤の市

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見たかった移動本屋さんにいよいよ出会える!新宿から京王線に二十分ほど乗り、駅南側の『臨時口』から外へ。するとすぐ西側に『東京オーヴァル京王閣』が広がっている。本日はお休みの、オヤジの社交場・競輪場である。道路を渡り、薄暗くひっそりとしたエントランスを奥に進むと、『東京蚤の市』の入場口。ここで入場料の300円を支払い、古道具&古本のブースが多数集まる会場内へ突入する。午前中なのに、中はすでに大勢の若者や家族連れで賑わっている…みんなおしゃれだなぁ…。すると入口から入ってすぐの左手に、巨大なアイアンブルーのトラックが停まっていた。ほぉ、これが!とてもハンサムで頼もしいシボレー車である。右側と後部のドアが開け放たれ、中に自由に出入りが出来るようになっている。トラック前には店名立看板(トラック出没情報はフェイスブックやツイッターで、との記載あり)・ファッション&アート誌の並ぶ白木フレームの本棚・「relax」平台・雑誌&文庫の白木ボックス棚が展開している。ワクワクしながら荷台の中へ。うぉっ!サスが緩いのか、結構揺れるな…。割と広い空間に白木のボックス棚が三十ほど積み重なり、カルチャー・現代思想・エッセイ・ガイド類・文学・アート・海外文学・コミックなどが並んでいる。古い本はあまり無く、若者カルチャーを中心に組み立てられている。海外文学も充実。値段は安め〜しっかり値と様々。皆かなり積極的に荷台に入り込み、興味津々の模様。シボレーの格好良さに痺れている男子の姿も。本を一冊手に取り、外で長身のミッシェル・ガン・エレファントギター似の青年に精算していただく。ダイヤモンド社「視覚のいたずら/長尾みのる」を購入する。トラックに別れを告げて、さらに会場の奥へと歩を進めて行く。果たして次は何処で、あのトラックに出会えるのだろうか…。

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●京王多摩川「東京蚤の市」
フードと古道具のコーナーを抜けると、車券売場の前で、長い古本屋さんの列が待ち構えていた。十二のお店が思い思いの形で、かなり店舗っぽく大きく営業している。トロトロ楽しみながら進んで行くと、自然に本が手の中に…。「Hedgehog」で創元推理文庫「七つのダイヤル/アガサ・クリスティ」河出書房新社「エレファント・マン/バーナード・ポメランス」を、「古書 信天翁」でprestel「Paul Klee Painting Music」を、「にわとり文庫」にて高桐書院「室生犀星編 萩原朔太郎詩集」を、昨日に続き「オヨヨ書林」にて「早川良雄-顔と形状-展」図録を購入する。ほとんどのお店が、女子&アート&食&紙物寄りの、会場と見事に融合した古本の流れを見せている。だからと言って男子の入り込む余地がない訳ではなく、充分楽しめる懐の深さがある。良い本も多いが、隙無しのしっかり値でガッチリ傾向(もちろん安売り本もあります!)。何度か古本ブースを行き来し、競輪場の珍しい眺めを目にしたりして、広い場内を気持ちよく散策する。そして徐々に古道具ゾーンへ。若者の目でセンス良く選ばれた、それほど高値ではない『ネオ・古道具&アンティーク&クラフト作品』の海!オリベッティの四角いタイプライターにため息をついたりしながら、それでも本能なのか、古本の姿を求めて目玉がギョロギョロ…。その結果、「Mon oncle」で現代思潮社「シュルレアリスム簡約辞典/アンドレ・ブルトン ポール・エリュアール」を購入することに。箱入り附録付きのB5変型サイズが800円!ウフフフフ…と古本欲が満たされたので、何か古道具もちょっと欲しくなってしまう。目についたのは、40mm砲弾のアルミニウムの空薬莢。未使用なのかと思ったら、お尻の雷管発火部分にハンマーの跡が残っていたので、どうやら発射されたもののようだ。300円なのでこれを買うことにする。店主にお金を渡すと、にこやかに「水が漏れないんで、一輪挿しとかにいいですよ」…ぶ、無粋過ぎる提案…千利休に見られたら激怒されそうな使い方だ…。この市は明日5/27も開催される。
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※お知らせ
6/9・10に行われるわめぞのイベント『外市』に出店いたします。6/9のみ対面販売を行う予定。みなさま、お誘い合わせの上、ぜひ棚を笑いに来てください。おかしな棚の流れを作ってお待ちしております!特典を何か…と考えているのですが、ちょっとスケジュールが見えずに製作できるどうか、未だ不明。何か作れるようでしたら、またブログでお知らせします。

◎2012年6月9日(土)〜10日(日)
第3回 鬼子母神通り 外市
ゲストにBook! Book! Sendai と 古本屋ツアー・イン・ジャパンさんが!!
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20120610

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2012年05月25日

5/25東京・二子玉川 旅する乙女の金沢展

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夕方遅くまで仕事の返事待ちに振り回され、ようやく家を出られたと思ったら、電車は凶悪なラッシュアワーの時間帯…。多摩川に架かる、現代建築の神殿のようなホームに降りると、空はすでに宵闇の青。ホームの北端から地上に下りて、西口に出て地下通路を通って、『玉川高島屋S・C』南館の地下一階に入り込む。頼れる情報屋「やまがら文庫」からのタレコミにより、『サケショップ福光屋』と言うオシャレな酒屋さんで催されているイベント『旅する乙女の金沢展』に、金沢の古本屋さん「オヨヨ書林」が出品していることを知る。…古本がそこに売っているのなら、駆け付けねばなるまい!それに、根津・青山(2008/08/11&2009/10/13参照)以外の「オヨヨ書林」に会えるのだから…と買い物客で賑わうデパ地下を、滑らかな動きで人を躱しながらスイスイ進む。西側・本館連絡通路近くにあるそのお店は、シックでデザイン化の進んだ、若者をターゲットとした店作りが為されている。デザイン日本酒や金沢の名産物、地元アーティスト工芸品・食器類・お菓子などに目移りしながら、女子客たちに混ざって店内を怪しくうろつく。フロア真ん中には、縦に伸びる冷蔵ケース&飾り棚カウンターレジがあり、その奥側に小さな壁の飾り棚とキャスター付きボックス(大)の「オヨヨ書林」コーナーを発見。イベント名と同様に、乙女度の高い大判本やビジュアル本がメインで、それに加えて竹久夢二・室生犀星・吉田健一など金沢に所縁ある作家本。さらに石川&金沢・食・詩集など。超厳選乙女的少数精鋭棚造りで、値段は高めとなっている。ぐむむむむ…何か私に買えるのだろうか…と、誰一人触れぬ古本箱の前に立ち尽くし、中を物色し続ける。結局、河出書房新社「本と女の子/近代ナリ子」を選択。ついでに石川県の大衆的なお菓子『ユレーカビスケット』『ハードビスケット』『ホッコメ』なども抱え込み、まとめて精算してもらう。古本の包装がやたら丁寧で、プチプチで包んでいただきました。この催しは5/27まで。
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2012年05月24日

5/24岐阜で「ギフノート」に導かれて二店!

月末はかなり忙しくなりそうなので、先手を打って遠くへ!向かうは先日「古書ますく堂」(2011/10/15参照)で入手したリトルプレス「ギフノート」に載っていた二店。これを目にした瞬間から、行きたくて行きたくて仕方無くなってしまったのだ。色々無理して木曽川を越えて、おぉ!久しぶりのギフ!

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●岐阜「bicabooks」
北口の空中広場に出ると、まずとにかく目に入るのは金ピカの織田信長像!いや、その輝く色はもはや金を通り越し、カールのチーズ味色!そして火縄銃を携えたその姿は、“戦国武将”の枠を軽々と凌駕しており、“魔王”と呼ぶに相応しいクレイジーさを漂わせている。そんな魔王の足下を、逆鱗に触れぬようこそこそと通り過ぎながら、地下道を抜けて、北へ延びて行く『金華橋通り』に入る。最初のブロックは、昔ながらのお店やビルが集まる繊維街で、店先では多数のブラウスやシャツが風にひらめいている。ここを抜けると、第二・第三ブロックはだだっ広い地方都市の街路。駅から北に600mほどの『金町5交差点』を越えると、息を吹き返したように繁華街へと変化する。さらに北に進んで『高島屋』前を通過し、『柳ケ瀬信号』で安っぽいギリシャ賢人像が見下ろすアーケード街『フローレンス柳ケ瀬』に進入する。東に進んで二つ目の十字路を北へ。飲み屋やスナックの酒精的影が濃くなって行く中、右手に独特なデザインフォントの看板を掲げた『やながせ倉庫』が姿を見せる。古い長屋的店舗ビル三棟(一棟は工事中)に、ショップやギャラリーが細々とひしめく、若者たちの文化的九龍城である!内部はとても複雑で、意外な所に通路があり、お店があり、階段があり、繋がり合い、中をうろついているだけで、たっぷりと探検気分を味わえてしまう。そしてこの中に、カフェが経営する無人古本販売所も紛れ込んでいるのだっ!アーケードから見た右端、『1号館』の長い直線通路を奥へ奥へと進むと、最奥の通路角に古本棚が三本と、四角いボックス棚が設置されている。通路左側の横長棚には、映画・児童文学・文学・エッセイ・アート・デザイン・若者カルチャー。奥壁の本棚には、食・音楽・美術雑誌。一段上がった右奥のガラス天板棚には、絵本・作品集・写真・建築・ファッション。向かいのボックス棚には文庫や雑誌が収まり、その脇にはお店の看板が床に直置きされている。肩肘の張らない、若者向けセレクトの棚造りで、読むための本たちが並んでいる。値段はどれも500円前後で買い易い印象。狭くごちゃついた中庭を通ってたどり着く『ビッカフェ』が営業中の時は、そこに代金を払いに行く。カフェがお休みの時は貯金箱が置かれ、そこに代金を投入する仕組みになっている。地面の矢印に従い中庭を突破し、カフェのカウンターで精算する。青山出版社「メイド・イン・ホンコン/原案フルーツ・チャン 百瀬しのぶ著」を購入する。

『やながせ倉庫』向かいの細長い蕎麦屋で『志の田そば』を頼んで昼食。聞いたこと無い名で、食品サンプルを見ても具が何なのか判然としない。しばらくして出て来た蕎麦は、ざっくりと切られた油揚げがたっぷりと入っていた。そうか!油揚げ→狐→信太の狐→志の田と言うわけか。
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●岐阜「古本 徒然舎」
昼食を終えたらアーケードをそのまま北へ抜ける。『若宮町通り』に出たら、東へひたすら進んで行く。最初は風俗街の一角と言う感じだったが、『神田町3交差点』を越すと静かに人影が少なくなり、麓が神社の小山が迫って来る。道なりに進んで南に曲がって行くと、『殿町2交差点』脇に二階屋がくっ付いた、屋根が不思議な片流れの古本屋さん。雑司ヶ谷近辺の『外市』(2010/09/05、2012/01/07参照)で、本を買わせていただいたり、今年の始めにはご挨拶もさせていただいたりしているのだが…。小さな路上の立看板・濃紺の日除け・窓内の店名看板を見やりながら、開け放しのドアから緊張して中へ入る。するとそこは玄関。スリッパを履いてカーペットを踏めば、お店が奥へと広がって行く。奥の窓も開け放たれており、風が本棚の間をフゥッと通り抜けて行く。玄関には100均棚が二本あり、主に文庫がたっぷりと収まっている。室内に上がり込むと、右には低い絵本&児童書棚と、暮しエッセイ本やカラーブックスの姿が。ミニコミ誌棚の後側に帳場があり、女性が一人静かに作業中…あれ?この人が店主さんだっけ?…い、いかん、思い出せん!こりゃ、まずい。しかし向こうも反応無し…よし、このまま気配を殺して、あくまで一般客を装って行くか。帳場向かいの左壁には、食・冒険・旅・本&古本・夏葉社本・写真・建築・工芸・映画・音楽・美術・図録が続く。足下にはミニプラケースも置かれ、棚と同ジャンルの本が詰められている。奥に進むと左側が少し膨らみ、和をテーマにした棚が一本、文具&雑貨棚、犬&猫・切手&手紙・児童文学・絵本が並ぶ。奥壁には雑誌・デザイン・特価文庫。帳場横の右壁は、詩歌・講談社文芸文庫・澁澤龍彦・ミステリ文庫・日本古典文学・貸し棚一本(「五つ葉文庫」さんも!)・復刻児童文学・絵本と続く。…小さく小さく話し声が聞こえる。どうやらどなたかもう一人いるようだ…。真ん中には“T”字型に五本の棚が組まれ、セレクト日本文学・エッセイ&随筆・海外文学・サブカル・鉄道・スポーツ・哲学・思想・科学・動物・文学評論・歴史が収まっている。建物は不思議で面白いが棚造りは丁寧で美しく、扉をちょっとだけ開いた小さな宇宙たちが、人が好奇心一杯で入り込んで来るのを待ち受けている。値段はちょい安〜普通。二冊を選んで帳場へ…あれ?さっきと人が変わってる?気のせいか…この人が…そうだっけ?あぁ〜判らない!ご、ごめんなさい!学研M文庫「後方見聞録/加藤郁乎」みすず書房「科学者点描/岡部昭彦」を購入する。何となく後ろめたい気持ちを抱きながら、お店から脱出。すみません、今度岐阜に来た時にまた寄らせていただき、しっかり名乗って挨拶を…と心の中で謝罪しながら、お店から数十メートル離れたベンチに座り、頭の中に描いた店内見取り図を懸命にメモメモ…。

己の社会性の無さに呆れつつも、奇麗にお店を回れたことに幸せを感じる。帰りは『長良橋通り』から駅へ、と進んで行くと、一軒の木曜が定休日の古本屋さんに行き当たる。下ろされたシャッターを、透視してしまいそうなほど見つめてしまう…中には一体どんな本が…。あぁ、やはりまた来なければ、ギフ!
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2012年05月23日

5/23東京・板橋 MUSIC&TOY Sound Surround

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早い昼食を終えてすぐに家を飛び出す。都営三田線で高島平に向かうが、目的のお店は不運にも定休日!白い日差しに貫かれながら、路上でしばらく沈思黙考…この辺りに巡るべきお店は無い…大山の「大正堂」を確かめに行くか…いや、あそこは十中八九開いてないだろ…さりとてあきらめてこのまま神保町に向かうのも能が無い…あっ!じゃあ板橋の「坂本書店」を見に行って(こちらも99.99%開いてないと思われるが…)それで駄目だったら、以前も通りすがりに紹介はしているのだが(2010/05/10参照)、『きつね塚通り』の古本も売ってるレコードと古着のお店をツアーすることにしよう。そうと決まったら、再び都営三田線にすぐさま乗り込み、新板橋駅にて下車。地上に出てJR板橋駅方面に進路を採り、駅を右に見ながら踏切を越えて東へ。すると左手前方に「坂本書店」…相変わらずシャッターが動いた気配は無く、店頭には植木や雨ざらしの什器が腰を据えている…やっぱり開いてないか。予想通りの展開に、すぐ横の『きつね塚通り』に入って北へ。細々と栄える生活空間的商店街を100mほどテクテク。おっ、左手にクリーニング屋さんと隣り合う、エンジ色日除けのお店が出現。店頭には、古着・バッグ・ブーツ・ヒール・105均レコード、それにET人形…古本はまだあるのだろうか?路上からコソ泥のように店内の様子を窺う。おっ、ちゃんと並んでるな。入口右横のCDラックを眺めながら、左半分の古着ゾーンには目もくれずに、右壁の白いボックス棚に接近する。様々な雑貨と共に、中段・下段に古本が分布している。冊数はそれほどなく、コミック揃い・映画関連・サブカル・現代風俗・料理・生活・絵本。そこから奥にはゲームソフトが続き、さらに奥のレジ前には、結構な量のレコードがキレイに棚に収まっている…どうやらここに一番力が入っているよう。一冊の本を手に狭くすぼまって行く奥に向かい、レジにて精算。『恐怖の報酬』『灰とダイヤモンド』などの古い映画パンフ・ウルトラ怪獣手踊り人形(復刻版か?)に囲まれて、ニューウエーブ・土田晃之風青年店主が応対。講談社「映画に毛が三本!/黒田硫黄」を購入する。表に出て、ではお店の外観を撮ろうとカメラを向けると、店主がトトトと小走りにお店から出て来て、恐る恐るこちらに話し掛けて来た。この展開…そう、バレていたのである。面がパカッと割れていたのである。しかしお店が古本屋ならまだしも、ここはレコード&古着メインのお店…不思議だ。「前も書いて下さいましたよね。ブログ大好きです。何なら一日二回読んだりします!」恐縮しながらも、店主のストレートな感動&興奮に、大照れしつつ喜びが胸の中にジンワリ。ありがとうございます!聞けば「パックレコードとしょしつ」(2011/07/30参照)さんともお知り合いとのこと。これからも若者の目線で、古本文化を宜しくお願いいたします!

この後は近所の古本屋さんをウロウロとはしごする。「本木書店」(2009/06/15参照)にてバンブーコミックス「ネ暗トピア/いがらしみきお」を。「板橋書店」(2009/07/18参照)で早川書房「猿の惑星/ピエール・ブール」講談社X文庫「ガバリン/フレッド・デッカー」アニメージュ文庫「名探偵ホームズ1/池田憲章編」みずのわ出版「spin03 佐野繁次郎装幀図録」を購入する。う〜ん、みんな安くて嬉しいなぁ。
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2012年05月21日

5/21神奈川・東海大学前 ZONE

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こんもりとしたなだらかな山の麓。北口から出るとこちらは街の裏側で、緩やかな斜面に建つ住宅が線路に押し寄せている。小田原方向に階段を下りてから、線路に沿ってひたすら南西に歩みを進める。延びる道は、養生されていない荒れたアスファルトだが、車通りはやけに多い。途中線路際から一旦離脱してしまうが、『線路に沿って』を心掛けていれば、ちゃんと線路と再会出来る。結局駅から800mほど歩き、二つ目の踏切が見えて来ると、何だか怪しげな古本屋さんが登場する。かなり前に、車窓の風景として見つけたお店なのだが、入るのは初めてである。オレンジ色低層マンションの一階右端にあり、ベランダ部分に看板がある。店頭台などは見当たらず、自販機とガチャガチャがあるのみ。サッシをスラッと開けて中に入ると、派手で音量大きめな音楽チャイムが響き渡る。店内はキレイだがまるでスチール棚の迷宮で、コミックがそのほとんどを支配している。迷宮を右奥に分け入って行くと、しっかりアダルト部屋があるのも確認…中々広いぞ。目的の古本は、左端通路を中心に並べられている。入口左横に作家50音順日本文学文庫の終り部分と児童文学。そのまま左壁に新書・海外文学文庫・絵本・時代劇文庫・ミステリ&エンタメ・タレント・海外文学・サブカル・オカルト・実用と続き、奥壁の二本に資格と教科書が並んでいる。向かいには日本文学文庫がズラッと並び、その裏の入口側に雑学文庫棚が一本。入口右横にもラノベ棚の姿が。街の裏側踏切際に佇む、いたって普通のリサイクル古書店である。値段は定価の半額前後。中央奥の帳場では、チャイムを聞き付け現れた長髪眼鏡ダンガリーシャツのコンピューター系男性が、手持ち無沙汰に立ち尽くしていた。中公新書「日本川紀行/向一陽」を購入する。

駅方向に戻り、踏切を渡って栄えている南側へ。およそ一年ぶりの「BOOK・ECO」(2011/03/21参照)を訪ねてみると、あまりにもあっけなく焼肉屋さんへと変わっていた…悲しいなぁ…グスン。
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2012年05月20日

5/20福島・植田 瑞雲堂書林

天気も良いし、普通列車で遠くを目指す。常磐線で、東京→千葉→茨城と通過して福島県。四時間の旅程で目的駅に到着する。緩やかに長く弧を描く小山沿いのホームから、跨線橋を渡って東側の改札をSUICAで抜けると、平坦で白っぽい田舎街…目の前には、静かで陽光煌めく二つのロータリー。左側のロータリーから人影の無い通りを東に進む。体感する時間の流れが、東京とは明らかに異なっており、夢の中の1シーンのようにホワホワと歩む。誰もいない交差点を過ぎて、200mほどで見えて来る渋川に架かる『東田中央橋』。右の海方向に、火力発電所の大きな三本の煙突を眺めながら、橋を渡り切る。すると左手に『ハローワーク』と『ブックオフ』が現れ、街のメインストリート的な交差点に至る。そこを北に曲がり込み、すぐに『ブックオフ』裏手の脇道に進入。すると豪壮な住宅の隣りに、一階は『車庫』と大書されたシャッター、二階に『東田大堀塾』の看板、そして建物脇に張り付いた外階段下に、『営業中』の真っ赤な幟が立つ…とても店舗には見えない、小さなアパート的建物である。しかしここが目指すお店!しかもやっているようだ!二階の窓を見上げると、風を入れるためか開け放たれており、窓には店名と共に『古書販売』『古銭買入』の紙が貼り出されている。あまりにも入り難い特殊な佇まいである。その世間からはみ出した姿に感動&興奮し、膝を屈して写真を撮りまくる…素敵だ!
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牛乳受けのぶら下がる、狭くて急で短い外階段をカツカツ上がると、目の前に中国紙幣の貼り付いた看板が現れ、手前の薄い合板ドアが開け放たれている。
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恐る恐る敷居を跨いで中に入ると、六畳ほどの小空間で、左側半分の壁際に本棚、中程を古銭&コインの飾られたガラスケースで仕切り、その向こう側に読書中の福々しく若々しい中年店主が座っていた。「あっ」とお互いに頭を下げ、私は早速本棚に目を移す。すると店主は、何くれと無くフレンドリーに、所々で話し掛けてきてくれる。「すいません、ちょっと荒れてますが…」「お近くの方なんですか?」「古本はあんまり売れないんで、最近は仕入れてないんですよ」「もしかしてお仕事は火力発電所?あそこも津波でやられたんですけど、どうやら動かすらしくて。それで人が流れて来てるんですよ」「古本は二割引。貴重なやつじゃなければ、もっと引きますよ」「ウチは、セドリの人も立ち寄らないですね〜」「お店はまぁ、私の気分で開けてるようなもんで…」。色々お話しさせていただきながら、棚に目を走らせて行く。ちなみに店主の言葉は、すべてプリティーな福島弁での発言である。宗教・オカルト・戦争・福島&いわき・性愛・満州・朝鮮・韓国・戦争…非常に偏りまくっているが、棚造りは極めてしっかりしている。特に満州&朝鮮&戦争関連は、茶色い古い本も含めて充実。足下には安売り文庫箱(ここは一般的)があり、入口右横には風水の羅盤と共に古い外国のシングルレコード、それに戦前のポスター類や、軍服なども飾られている。うむむむむ、よくぞ地方でこのようなマニアックなお店を営業してくれてました!うぉっ!ガラスケースの中に、中国・国民党の鉄兜(40万円)が!本を二冊ケースの上に差し出すと、しっかりと二割引精算!すると店主が「はぁ〜」と切ないため息をつき、「本が売れるなんて嬉しいなぁ」と一言。魂の震える、古本屋ツアー冥利に尽きる展開!私も嬉しいので、この後も満州資料・紙幣・陶貨!・鉄兜なども見せていただき、200円を古い50円玉に両替するなど興奮のひと時!店主の「あぁ、戦前の朝鮮半島に、本当に行きたいな」と言う夢が、狂おし過ぎました。もしまたこちらに来ることがあれば、遠慮なく再訪させていただきます!真珠社「横浜正金銀行の十九年/滝口昌英」文研出版「食中植物/近藤誠定・勝彦」を購入する。さあこれからまた四時間、ノンビリトロトロ読書しながら、長い海沿いを電車に揺られて帰るとするか。
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2012年05月19日

5/19東京・東大&早大で高IQ古本市!

今日は、とある場所での二つの古本市がはしご出来る特異な日!何と東大と早大での古本市が、金環食のように重なり合っているのである!IQの高さに少し怯えながらも、これはぜひとも体験せねばならぬ瞬間!とワクワクしながら家を出る…。

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●本郷三丁目「東大生協古本市」
早起きして午前十時半前に日本最高学府へ到着。赤門から学内に入ると、学生が色とりどりのTシャツを身に着け、客の呼び込みに全身全霊を傾けている。今日と明日は『五月祭』と言う学園祭が開かれ、古本市もあるとのことなので、ノコノコとやって来た次第である。それにしても居並ぶ大量の模擬店は、すべて食べ物屋ばかり…東大生が疑似サービス産業にこれほど命を懸ける意味が、全く理解出来ない…。呼び込みを次々とスルーしながら、若さの坩堝と化した通りを、『法文1号館』に向かって進む。正門から延びる『銀杏並木』にたどり着き、『法文1号館』の東と西を結ぶ部分に、三連の尖頭アーチがぽかりと口を開け、そこに入ると洞窟のような暗がりの、石造アーケードとなっている。靴底で磨り減ったタイルの上を進むと、コリント式の柱が連なり、頭上の尖頭アーチを形作っている。歴史の重みが圧し掛かるゴシック空間…お!左の四本の柱の間に長机が渡されており、どうやらここが古本市の会場となるようだ。がしかしっ!すでに開始時間の午前10時は三十分も過ぎているのに、机の上には密封されたダンボール箱が置かれているだけ…う〜む、由々しき事態だ!しかしまぁ、学生にエンジンが掛かって始まるまで、とにかく待つしかないか。あきらめてしばらく学内をウロウロする。おぉ!安田講堂!三四郎池!そして溢れる若者たち!ふむ、みんな年齢は私の半分以下だが、IQは倍以上ありそうだな…などと考えて十五分。暗闇のアーケードに舞い戻ると、ぬおっ!始まっているじゃないか!慌てて本を見る人々の中に飛び込んで行く。三台の長机にダンボールが十三箱並び、右から人文・文芸・洋書・経済・法律・理工・学参と分けられている。か、硬ぇ!予想通りIQ高くガチガチだ。救いは文芸・人文、それに左奥の表に面している二本の文庫&新書棚か。新書は硬めが主だが、文庫は雑本的である。古い本はあまり無く(ペーパーバックくらいか)、100〜400円が中心で安めだが、定価の半額部門も。腕の中にすでにたくさん本を積み上げている人もいるが、私は細々と三冊。ハヤカワポケミス「黒死館殺人事件/小栗虫太郎」ハヤカワ文庫「虐殺器官/伊藤計画」新潮文庫「九月が永遠に続けば/沼田まほかる」を購入する。…私は東大で一体何を買っているのか…。この市は明日も開催される。

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●早稲田「第16回 青空古本掘出市」
大江戸線→東西線と乗り継ぎ、次なる大学へ。こちらはちょっと静かな、土曜の学び舎の姿『早稲田大学』。南門から緩い坂を上がって行くと、すでに『早稲田青空古本市』の幟がはためいている。大隈重信像の背後に出て左を見ると、モクモクと生い茂る樹木をバックに、巨大な白テントが設営されている…辺りの静かな雰囲気と相まって、何だか映画『アウトレイジ』冒頭の葬式のシーンみたいである。テントの下には、棚と平台を組み合わせた大きな古本島が、二列に計七島並んでいる。奥列右から二番目は帳場になっており、古書店主さんたちが接客に勤しんでいる。テントからはみ出た外にも、文庫&新書ワゴンが六台。穴八幡の「青空古本市」(2011/10/01参照)に匹敵する規模である。通路に入ると、頭上に各店の簡易看板が下がり、見て行くとそれが早稲田の古本屋さんばかりなのに気付く。つまりは『早稲田古本屋街』を、小さくコンパクトに濃縮しているのだ。うむうむと唸りながら、少し硬めな本が多い島を、次から次へと渡って行く。交通協力出版部「鉄道豆百科」元々社「海底の怪/ウィンダム」集英社「池袋モンパルナス/宇佐見承」を購入する。奥のレジに座る「古書現世」向井氏にご挨拶。6/9・10に参戦する「外市」についてちょっとお話し。テントから離れると、丁度講義が終わったのか、学生たちが大勢姿を現し始めた。おぉ、結構古本市に食いついていくぞ。後を頼もしい学生たちに託し、構内を後にする。そしてこの市は、残念ながら今日が最終日であった。

何だか知らないが、とにかく二つの大学内古本市をはしごして、やり切った達成感がジンワリ。はぁ、私は一体、何を楽しみにして生きているのだろうか…ますます持って自分が判らなくなってきた…。古本を抱え、すでに初夏の日差しの中を、フラフラと帰路に着く。
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2012年05月18日

5/18東京・神保町 ターンテーブル

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ちょっとだけ遠くに行くつもりだったのが、電車内で完全に時間を見誤っていることに気付く…このままじゃ帰って来られるのは19:30だって!?イカンイカンと頭を振りつつ予定を変更し、御茶ノ水で途中下車。気になっていたお店を目指し、神保町を駆け抜けることにする。『靖国通り』から『錦華通り』を北上し、一つ目の信号を過ぎて左手、「書肆ひぐらし」(2010/07/12参照)への小道の角に、シンプルな雰囲気の中古レコード&CD屋さんがある。実はここにも古本がひっそりと並んでいるそう…。中に入ると腰上までのレコードラックが両壁下に。そしてフロア中央には日本列島のように長く角度の付いたラックがドデンと鎮座し、何だかこのお店のすべてと言った存在感を発している。壁には頭の辺りまでCD棚が設置され、左側はその上にVHSビデオが長い列を造っている。右側では同様な一列を、待望の古本が堂々と造り出していた。あったぞ。古本とは物質感が全く異なるレコードには(レコードの頭がチラと見えるラックは、何となく背の高い草の生えた草原のように感じてしまう…)目もくれず、古本列の下にピタリとつける。右から洋画関連(ペキンパーやサミュエル・フラー)・邦楽・邦楽バンド・音楽雑誌・レコード雑誌(どちらも小版)・洋楽・洋楽アーティストと続いて行く。何か気骨の入った並びの『音楽+古本』のお店である。左奥には大判の音楽雑誌も少量あり。値段は高め。一冊選んで、日本列島ラックを入口側から大きく回り込んで左奥の帳場へ。そこには椅子に深く身を沈め、保安官のように両足を投げ出しスマホを操作する、軽モジャヒッピースタイルの男性。難しい顔をしていたが、声を掛けると「ハイ」と優しい声と共に立ち上がり、つつがなく精算。河出書房新社「サム・ペキンパー/ガーナー・シモンズ」を購入する。

この後は「田村書店」の店頭台に取り憑き、天声出版「血と薔薇2」を発見。1300円だったので遠慮なく買わせていただく。もう一冊、サンリオ文庫「生存者の回想/ドリス・レッシング」300円も嬉しいお値段であった。いつもありがとうございます!
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5/17神奈川・横須賀→関内→中華街!

本日は夜に中華街の外れでお仕事。それに合わせて14時過ぎに家を出て、京浜急行でひたすら南進。目指すのは常々気になっている、横須賀中央の古本屋さん「堀川書店」(2009/08/08参照)である。老店主が体調を崩され、お店が休みがちになり、“閉店”“営業中”などの情報が錯綜…。この横丁のお店を、心の中にいつも咲かせている私としては、気が気じゃなかったのである!不安と期待を、ネコとネズミの追いかけっこのようにグルグル巡らせながら、『若松飲食街』のゲートを潜る。あ、「市川書店」(2009/08/08参照)がまだ四時前なのに、今シャッターを閉めようとしている…。『また今度』と思いつつ、その先の細路地に入ると、やった!「堀川書店」営業中!
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L店・R店の間に立ち、ホッと胸を撫で下ろしながら、興奮!が、帳場に座っているのは老店主ではなく、花森安治似の老婦人(毒舌率高し)…むぅ、ちょっと心配だなとと思いつつ、すぐさま心は壁棚に!…おぉ、本が次々と手の中に収まって行く…。二見書房「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ/ハリーグレイ リー・ベイズ」ハヤカワ文庫「モナリザ・オーヴァドライブ/ウィリアム・ギブスン」創元推理文庫「シャム双子の謎/エラリー・クイーン」「ロシアから愛をこめて/イアン・フレミング」集英社文庫「アクエリアス/ルー・クーパー」を合計160円で購入。ああ、どんなカタチであれ、このお店にはまだまだ営業継続していただきたいのである!未来も路地裏に古本を!

京浜急行上りに乗り、日ノ出町駅で下車。『イセザキモール』を通って中華街方面へ…ハッ!『有隣堂』前に古本ワゴンが十四台並んでいるではないか!
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『チャリティーワゴンセール』と書かれているが…。「普賢堂書店」「沙羅書店」「橘書房」「船越書房」「グリム書房」「小山書店」などが参加しており、硬めの人文・鉄道・時代劇文庫中心の渋いラインナップで良い感じ。光文社「少年探偵 怪奇四十面相/江戸川乱歩」(裸本)創元推理文庫「異星の客/R・A・ハインライン」を購入しようと、背後の有隣堂入口脇にある長机の帳場へ。するとサッと二人の古書店主が立ち上がり、精算受け入れ態勢を取る。本を渡すと「あの〜あなた…ホラ、あれだよね。あの…」…もうこうなったら「そうです。その…あれです。大丈夫です」と核心は何一つ言わずに、お互いの意志を疎通し合う。どうやら去年の『神奈川県古書籍商業協同組合』での講演を覚えて下さっていたようだ。大変恐縮である。「また、書いてよ。組合の方でも何か。ぜひ顔出してください」…フフフ、やっぱり良いな、『神奈川県古書籍商業協同組合』!ちなみにこの市の正式名称は「有隣堂ワゴンセール」で、今回は20日までの開催である。

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●元町・中華街「更生堂薬局 フリーライブラリー」
続いて中華街に向かい、『善隣門』からすっかりキレイになった『中華街大通り』に進入する。手前から順番に、大通りから北西・南東に延びる脇道を、奥まで入り込んで探索して行く。すると二本目の北西側の脇道(南東側は『香港路』)で早くもビンゴ!右手『更生堂薬局』のレンガ壁に、ビニールカーテンに守られた壁棚がひっそりとあるではないかっ!中華街で感動の光景!ここは『フリーライブラリー』と称し、三本のスチール棚に並んだ本を、自由に閲覧出来るようになっているのだ。基本はこの場で必死の立ち読み閲覧で、薬局に申し出ると貸し出しもしてくれるとのこと。残念ながら販売はされていないのだが、中華街の裏路地に剥き出しの本棚があることに敬意を表して、ツアーを決行した次第!並んでいるのは、東洋医学・漢方・卜占・宗教・心理学、それに様々な雑本なども。まぁ手の出る本は皆無に近いのだが、大満足して棚から離脱。午後五時過ぎ、ようやく仕事場へ足を向ける…。
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2012年05月16日

5/16千葉・本八幡 ロシナンテ

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夕方からの予定に合わせて家を出て、総武線で江戸川を越える。古いタイプの高架駅から南口に出ると、化粧ブロックが敷き詰められた、タクシーの固まるロータリー。西側の階段を下りて西側から回り込み、ロータリーから南に延びて行く『本八幡南通り』の西側歩道を進む。二つ目の、信号のある交差点にたどり着くと、目の前に立ちはだかるのは『MEGAドンキ.ホーテ』…古本を買いに、ついにドンキに来る日を迎えるなんて…考えもしなかったなぁ。正面入口から入って、すぐに左の古びたエスカレーターで四階を目指す。中は意外に“圧縮陳列”と言う感じではなく、普通の大型スーパーっぽいディスプレイ…などと考えながら三回折り返して四階着。すると目の前に、もう目指すドンキ内古本屋さん。フロアの角地に、パーテーション・ワゴン・万引き防犯ゲートで形作られていた。天井からは驢馬の絵が入った看板がぶら下がっている…中央林間の「ロシナンテ」(2009/08/23参照)とは無関係のようだ。店内のメインは、コミック・ゲーム・アダルト・カードで、古本は主にお店を囲うワゴンにぞんざいに満載されている。入口左側に300均単行本ワゴンが二台と、銀フレームの単行本本棚が一本。右側に100均文庫ワゴン・100均混合ワゴン、それにフロア内に廉価コミックと新書の100均ワゴンが一台置かれている。古本はすべて均一なので、雑本的で数年古め。縦に積み重なる本を、両手にガシッと掴みどかしながら、本の背を確認しまくるが、かつてこのお店でこんなにもこのワゴンを熱心に探った者がいたのだろうか?そんなことを思うほど、このフロアでの古本の肩身は『ダイソー』に押されまくって狭そうなのである。朝日新書「酔眼の街 ゴールデン街/たむらまさき・青山真治」宝島新書「ホラー小説でめぐる現代文学論/高橋敏夫」を購入する。

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帰りに高架横の谷にある「川井書店」(2010/04/17参照)へ。整然とした、大衆と歴史の混ざり合う古本屋さんなのである。お、ラッキー!幻冬舎アウトロー文庫「仁義なき戦い/笠原和夫」を発見し、200円で購入する。
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2012年05月15日

5/15東京・江古田でレコード屋と初ブックオフツアー!

雨が止んで、西の空が明るくなってきたので、自転車で勇ましく出撃!小さな銀輪が、アスファルトの上の水をシュンシュンと踏み付けて行く。しかし気付くと、空中から優しい水滴がサラサラサラサラ…。

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●江古田「COCONUTS DISK 江古田店」
駅南口を出て、商店街ゾーンを突破して南を目指すと『千川通り』。『江古田駅南口交差点』を渡って西に少し進むと、オレンジと黄色のツートンカラーマンションの一階に、南国感漂うお洒落な中古レコード&CDショップが現れる。2010/07/14に吉祥寺でツアーした「COCONUTS DISK」の支店のひとつである。あそこに古本があったのなら、こちらにも!至極単純な発想でここまでやって来たのである。店頭のモザイク敷石の上から、板張りの店内へ。当然そこを埋め尽くしているのはCDとレコードばかり…右側のレジ横に置かれたターンテーブルには、長身の女性客がスマートに齧り付き、手にしたレコードを試聴しまくっている。私はCDを見るフリをしながら、店内をキョロキョロと探索。するとほどなくして、左隅の映画VHSビデオ棚の下二段に、本がアバウトに並んでいるのが目に入った。その向かいのCD棚脇の小さな縁台にも、ビジュアル本や竹久夢二図録などが置かれている。さほど期待せずに棚前に立つと、まず目立っているのは邦楽&洋楽本。まぁこれは当然なのだが、間に挟まる本が中々マニアックで、クトゥルー神話関連・平岡正明・横浜・生物など。うむ、ちょっと普遍性の一切感じられぬ、偏った棚が気持ち良い。値段はちょい高〜高めとなっている。ビレッジセンター「ヨコハマB級譚/平岡正明編」を購入する。

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●江古田「ブックオフ 江古田店」
南口を出たら、キレイな駅前広場を横断して、右端の『ファミリーマート』と『マクドナルド』の間の小道に入り込む。西に進んで南に折れ曲がると、すぐにナナメに横たわる『江古田銀座』。西北に進んで、黄色い大衆居酒屋『お志ど里』前の小道を南に入ると、お店はもう目の前。ちなみに先ほどの「COCONUTS DISK」からも、このお店はすでに道路越しに見えているのだ。そして、「ブックオフ」をこのブログで取り上げるのは、初めての出来事。緊急避難的に古本欠乏症を解消するため飛び込んだことはあったが、ツアー先として認定するのは本当に初めてなのである。以前コメントで、この江古田店は“本にプレミア値を付けたものがある”と書かれていたのを、ふと思い出したのだ。だから、ちょっと入って確かめるだけの、軽い気持ちしか持っていなかったのだが…。さして広くはない中規模の店内。レジ前を通って奥へと進みながら、通常の「ブックオフ」と違った部分をとにかく探す。壁際に段々の棚があって、絶版漫画のコーナー上部に、割と高値の本が一列並んでいる…確かにこうゆうのは、目にしたことがないな…と、次々と棚を検分して行く。大判の美術作品集も、一万円オーバーの本がバンバン並んでいる。しかし私の心をガッチリ捉えたのは、これらの棚ではなかった。中央部奥側壁棚の、思想・哲学・日本文学・海外文学・文学評論・科学・民俗学・文学全般・美術・映画の並びが、かなり上質なのだ!おまけに茶色い古い本までも並んでいる!ただジャンルごとに入荷した本を並べているのではなく、明らかに棚造りがされている!感じとしては王子の「山遊堂」(2008/08/31参照)に近い。ここの向かいにある文庫棚の端も、探偵小説を中心に不敵な並びを見せている。これはもはや、明らかに個性なのではないだろうか!「ブックオフ」に個性!何だか、コンピューターに自我が目覚めてしまったような衝撃!値段は大体定価の半額だが、私は安値の三冊を選び出して購入。芳賀書店「SFムービー史/北島明弘編」国書刊行会「股から覗く/葛山二郎」日動出版「佐伯祐三/阪本勝」を合計1300円で購入する。

お店を出ると自転車のサドルに無数の水滴が付着している。サラサラ雨が、サラサラのまま密度を増して、降り続けているのだ。止まっているとほとんど水を感じないのに、走り出すとたちまちミストシャワーを浴びたよう。…早く帰らなければ…ペダルを踏み込むごとに、身体がしっとりと重くなって行く…。
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2012年05月13日

5/13神奈川・日吉 BOOK JOY 日吉店

下北沢で『豆たくさんカレー』を食べながら打ち合わせ。一時間ほどで休日の仕事から解放されて、意気揚々と「古書赤いドリル」(2010/06/23参照)に向かうがお休み。人混みをかき分けて「古書ビビビ」(2009/10/15参照)に向かい、ハヤカワ文庫「マインド・イーター/水見稜」角川書店「北村薫のミステリーびっくり箱」(とにかく江戸川乱歩関連の音源を収録した附属CDが聴いてみたかったのだ)を購入する。そこから三軒茶屋まで『茶沢通り』を歩いて行くと、どわぁぁぁぁぁっ!大好きな、心の支えでもあった「隙間古本屋」が、こつ然と消えてしまっている!後には空の本棚が、虚ろな骨のような姿を残すのみ…うっ、うううう。何とゆう悲しい事態。頭の中を、この隙間での楽しかった思い出(2008/12/03・2011/03/16・2011/08/21参照)が走馬灯のように頭蓋内をグルグル。お店のデスマスクたる、跡地の写真を撮り、三軒茶屋駅から田園都市線に乗車する。
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大井町線・東横線と乗り継いで、大きな透明の屋根が架かる駅西口。放射街路の中から、真ん中の『日吉中央通り』を、ゲートを潜って西進する。規則正しく現れる脇道を五本通り過ぎると、左手に『本』の看板が見えて来た。…これは、チェーン店なのだろうか?店名の後に『日吉店』とあるが、あまり聞かぬ名だな…。店頭には、右にコミックが展開し、左に100均文庫棚二本と単行本棚一本が扇のように配置されている。中は縦長で明るく、普通のリサイクル古書店…と思ったら!いきなり入口左横の分厚いスチール棚に、古く茶色い単行本・古い文庫が並んでいるではないか!おぉ、これぞ嬉しい誤算!古く劣化した本を無価値な物として考えるのではなく、値打ちある物としてこれからも大事にして下さい!偉そうに心の中で一席ぶってから、店内の把握作業に入る。奥深く、入口右横にある雑誌・児童書・女性実用・ガイドブック以外の古本は、すべて左端の通路に長々と集合している。まずは古本スチール棚を舐めるように、じっくり眺める。文学・実用・岩波文庫・角川文庫・新書…一冊掴み取り、早速小脇に抱え込む。左壁をたどって行くと、「太陽」・日本文学文庫(最上段は音楽CDがツルツルと並んで行き、映画サントラ多し。ゴブリンのCDが数枚!)・ミステリ&エンタメ・海外文学・思想・宗教・美術・音楽・映画・サブカル・ノンフィクション・エッセイ・資格。足の速い本も目立つが、こちらはもう通常のリサイクル古書店。向かいには時代劇文庫・ラノベ・海外文学文庫・経済・ペーパーバック・大学教科書・赤本・スポーツ・趣味などが続く。奥壁には教養&雑学系文庫・新書が左側に肩を寄せ合っている。古本好きにとっては、入口左横のインパクトが鮮やか。値段は古い本は安めだが、新しい本は定価の半額前後。中央右側のレジで、恐ろしく丁寧に精算してもらう。立風書房「現代怪奇小説集/中島河太郎・紀田順一郎編」ちくま文庫「美食倶楽部/谷崎潤一郎」を購入。

お店を後にして、近くの「茂野書店」(2009/05/18参照)にも足を延ばしてみると、シャッターがガッチャリ下ろされた状態…黒々とした不吉な予感が、胸の中に広がって行く。脇の窓から暗い店内を覗いてみると、本は一冊も見えず、空っぽのテナントと成り果てている!何てこった。良いお店だったのになぁ…。続いて駅近くにある「ダダ書房」(2009/05/18参照)へ。こちらは寸分変わらぬ、貸本屋を兼業する姿で存在していたので、ホッと胸を撫で下ろす。
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2012年05月12日

5/12青梅線沿いで直線移動と古本

午前中のうちに仕事を片付け、午後にゆっくりと“三度目の正直”となって欲しい拝島行。三度目の訪問ともなると、目的地へのショートカットも思うがまま!おぉ、今日は幟がバタバタとはためいている。灰皿も出ている…営業しているな!あれ?だけど肝心の古本棚が何処にも見当たらない!お店の前をウロウロし、ガラス窓を覗き込み、脇道さえも見てみたのだが、無いっ!…いや、この本棚の無い姿が、お店としては正しい姿なのだが…。むっむぅぅ、残念だが本棚は常に出ているものではないのかもしれない。気分や天候や本の量などに、左右されているのではあるまいか。つまりは、出会うのがとても困難な本棚!はぁ、と肩を落とすが、それほど失望しているわけではない。あまり焦らずに、時々観察に来てみれば、いつかは本棚が出ていることもあるのだろう…私はわりとしつこいのである。絶対ここで本を買ってやる!この床屋でっ!

しかしこのまま帰るのはしゃくなので、昭島駅に向かい線路際の「さわやか文庫 昭島店」(2009/08/29参照)に飛び込む。
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相変わらずの古本にサンドイッチされそうな細い通路を探索し、角川書店「マンハッタンラブストーリー/宮藤官九郎」新潮社「新潮日本文学アルバム 大佛次郎」を購入する。駅に戻ると、次の上り電車までえらく間隔が空いてしまっているので、徒歩で次のお店を目指すことにする。線路際の直線道に出て、立川方面に向かってストスト歩いて行く。線路の直線・フェンスの直線・柵の直線・道路の直線…電車が通らない限り、この街に長く横たわる一帯は恐ろしく静かである。風にそよぐ木々の葉音が、雨のようにパラパラと優しく聞こえて来る。それにしても単調な道中だな…。中神駅を通過し、まだまだ直線道を先へ。遠くにはすでに東中神駅と、隣接する高層住宅が見え始めている。およそ三十分ほど歩き、途中電車に追い抜かれたのは一度だけであった。高層住宅一階の『くじらロード』に入ると、「中神書林」(2009/02/27参照)の暗い洞穴のような店内が、たっぷりと内蔵した古本で私の魂をロックオン!
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二重の100均棚を素早く見てから暗がりの店内へ。はぁ、ここはやっぱり良いお店だ。店主も、長髪チリチリパーマにより一層磨きがかかっている!全棚に目を走らせ、洋泉社MOOK「60年代TV-SF大全〜米国編〜」を購入する。満足して、暗がりに慣れた目を眩ます、明るい光に満ちた路上へ再び。結局西立川駅までさらに歩き、『昭和記念公園』の行楽客たちと電車に乗り込み、帰宅する。
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2012年05月11日

5/11新潟・長岡で古本屋とボーダーコリー二店!

自らの失態で、ぽっかりと一日が空白になってしまう。くさくさした気分を一新するために、一年半ぶりの長岡行。着いてみると、こちらはどんよりとした曇り空で、風も冷たく雨さえもポツポツ。赤茶けたアスファルトを踏み締め、とにかくまずは古本屋古本屋…。

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●長岡「雑本堂書店」
駅西側の『大手口』から外に出ると、以前とは違い現代的な要素が増した、巨大で立派な地方都市のロータリー。その上に張り巡らされた『大手スカイデッキ』を使って、『大手通り』にまずは出る。天井の高い歩道アーケードの下を通って、そのまま西へ。おお、隈研吾設計のホール『アオーレ長岡』が完成しており、箱根細工のような奇態なフォルムを古びた街に見せびらかしている。最初の交差点で進路を北に採り、東側歩道を前進。するとひとつめの信号を越えた所で、『映画の本 DVD 高価買取』とある背の高い立看板に遭遇出来る。以前来た時に閉まっていたお店である。ビル一階奥の、数段の階段を下りた所が店舗の入口で、黄色い装飾が派手なアプローチに50均箱&小本棚・100均文庫壁棚・映画パンフラックが並び続ける。一見したところ、単なる街のリサイクル古書店なのだが、均一に多く紛れ込む怪奇&UFO関連が心に引っ掛かるなぁ…。明るい店内に入ると、しっかりした内装だが通路端には本や雑誌が積み上がり、雑然とした雰囲気である。入口右横には全集本やCDの入ったワゴンと、人文系の本が上に並ぶガラスケースがあり、中にはコミックやSFのプレミア雑誌が飾られている。そして左にガラスケースに囲まれた帳場があり、マシンガンのように言葉を吐き出す常連さんと、もっさりとジャンバーを着込んだ小林信彦風店主が会話中。壁際はぐるっと高い本棚で覆われ、真ん中に背中合わせの棚が一本。右側には上部に手が届くよう、可動式の梯子が備え付けられている。右壁は映画(充実!)から始まり、映画&ドラマ原作本・ミステリ・漫画&アニメ&ゲーム評論・音楽・本関連・日本文学・300円棚・海外文学・戦争・実用・美術・思想・新潟&長岡郷土本などが続く。向かいは日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫・ノベルス(怪奇系充実)・新書・川上宗薫。奥壁には古い本が多く、日本近代文学・歴史・学術本など。左側通路はちょっと雰囲気が変わり、壁際にセガサターン用ソフトの並ぶガラスケース・音楽CD・映画VHS・アイドル写真集。通路棚は東映やくざ映画VHSセレクション・コミック・絶版漫画の男気溢れる構成。レジ周りには映画サントラなどのLPレコードが集結し、ガラスケース内には豆本や映画関連プレミアグッズなど。リサイクル古書店とは一線を画する、映画・UFO&心霊・絶版漫画に強いお店である。また児童用の大百科シリーズも所々に頻出する。値段は普通でお手頃な印象。二見書房「日本怪奇名所案内/平野威馬雄」新学社文庫「いたずら小僧日記/佐々木邦」小山書店「POETLOE 第4号」(カットが真鍋博で、北園克衛の訳詩がっ!)東京創元社「私は詩をこう考える」(装幀が花森安治で北園克衛の論考がっ!)を購入する。

お店を出たら通りを南に逆戻り。先ほどの交差点を越えてさらに西に進んで行く。ここらにもう一軒…あぁ!行きたかった「コスモス書房」が貸店舗になっちゃってるぞ!…閉店したのか、それとも何処かに移転したのか…手掛かりは何も無い。歩道アーケードを抜けて『殿町二丁目交差点』を東へ。線路際まで突き進み、お久しぶりの「有楽堂」(2010/10/29参照)に立ち寄る。歩道屋根と看板が新しくなってる。うむ、あのおばあさんも健在だ!新潮文庫「うらおもて人生録/色川武大」角川文庫「話せばわかるか/糸井重里」を購入。

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●長岡「成匠堂書店」
「有楽堂」からそのまま、大きいがとても寂寥とした踏切を突っ切り東へ。途中開け放しの玄関に繋がれた、人懐っこいボーダーコリーに抱きつかれたりしながら、信号のある交差点を直進。すると右手の、この辺り独特の雪除けの木製アーケードに『古書 古本〜明治から現代の本まで〜』とある小さな店名看板。屋根の下に入ると、店頭棚などは無いので、ざらつくコンクリの上を滑って、すぐさまお店の中へ。店舗を通して、奥の事務所スペースに横向きに座る店主と目が合ったので、お互いに会釈して静かにツアースタート。あっ、彼もまたジャンバーを着込んでいるな…。お店は静寂に支配された縦長で、右奥にちょっと飛び出た小空間がある。入口右横の大判本が積み上がるスペースと、無人のレジスペース以外はぐるっと本棚である。右奥小空間の仕切りにはガラスケースが置かれ、フロアには背中合わせの長めの棚が一本鎮座。入口左横はハーレクイン&雑本の100均棚で、右側通路フロア棚前半は300均雑本棚となっている。奥には戦争・日本文学・社会が並んで行き、棚下には古い雑誌や児童雑誌がキレイに並んでいる。箱入り本ばかりが並ぶ右奥には、新潟&長岡歴史資料&郷土本・宗教・文学復刻本・思想・哲学が厳かに並ぶ。奥の辞書棚を一応見てから左側通路へ。壁際には美術図録や作品集・美術・工芸・セレクト文庫・海外文学文庫・日本文学文庫・官能文庫。通路棚は新書・岩波文庫・詩歌句・幻想文学・児童文学・山岳・日本近代文学。ここには古い本が多く、入口側棚脇に100均棚もある。鏡の中のような静かなお店で、一人旅の途中に立ち寄るのに相応しい感慨をたたえている。郷土資料本などをしっかり押さえつつも、100円&300円の雑本棚の存在感が不思議なところ。値段は普通。煥乎堂「上州の文学紀行/朝日新聞前橋支局編」芸立出版「パリの陽だまりから/竹谷富士雄」を購入する。

古本を抱えて、先ほどのボーダーコリーに会いに行く。こちらに気付くと、尻尾を振り振り、前足を掛けてまたもや大歓迎してくれた。あぁ、犬の重さが暖かさが、とても可愛らしい。古本の入った袋をガサガサいわせながら、しばらく犬との戯れに没頭…こんな俺と、黙って遊んでくれてありがとう!長岡に来て良かった!
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posted by tokusan at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 信越 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

5/10埼玉・浦和 浦和PARCO 4F古本市

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A級の情報屋「やまがら文庫」からのタレコミである。東口に出ると、背後には新しく出来つつある大きな駅舎、目の前には新しいロータリー。そしてその向こうに巨大な『浦和PARCO』がそびえ立っている。繊細さの欠けた箱のごときビルで、ロータリーを右から回り込んで正面入口に立つと、上部壁面の“PARCO”の看板文字が、尋常な大きさではないことに気付く。中に入ってエスカレーターで四階へ。このファッション的お洒落センスで磨き上げられた空間に、本当に古本が紛れ込んでいるのだろうか…もしやあったとしてもとっくに撤退しているのでは…。四階に着いて、それらしい雰囲気を求めてまずは『タワレコ』前へ。しかし何処を見てもカッチリキッカリなディスプレイで、異分子の入り込む余地は見当たらない。中央通路に出て東へ進んで行くと、真ん中は吹き抜けの広い十字路スペース。おわっ、北側通路にあっさり古本ワゴンの集合体を発見!ワゴンが片隅に置かれただけかと思っていたら、中々どうしての小市的規模!四〜五台のワゴンで島をひとつ形作り、それが合計で四つ。ワゴン上や脇には小さな棚が多数寄せられており、そこにもしっかり本が並んでいる。島に近付くと『古書市』と書かれた、漠然とした貼紙と共に「古書がらんどう」(2011/02/25参照)の名が見える。よくよく調べてみると、二島が「がらんどう」の本で、後の一島ずつが「@ワンダー」(2009/01/21参照)と「古書カンカン」(2010/08/29参照)となっている。歴史・ビジュアル本・絶版漫画・コミック揃い・雑誌多種・美術・写真・文庫・絵本・文学・文学評論・思想・社会・紀行・動物・EPレコード・児童文学・手札サイズ鉄道写真・音楽雑誌・雑貨・おもちゃ・映画パンフ…雑本的ではあるが、面白い本も安く紛れ込んでいたりする…「カンカン」安いなぁ…。他に古本を眺める人は、入れ替わって数人ほど。中央通路西側に展開する、大きな『廃盤レコード&CD掘り出し市』の方が、多くの人を惹き付けている。十字路の真ん中にあるレジで、お洒落な若者に精算してもらう。講談社出版サービスセンター「龍土軒史/岡野武勇」教養文庫「街を陰る死翼/牧逸馬」を購入する。それにしても、何処にもこの市の開催期間が書かれていない。月ごとではなく、シーズンごととかの長いスパンで開催しているのだろうか?それとも常設に近い状態なのだろうか?まぁメインの『廃盤レコード市』と運命を共にしているのは、確かなようであるが…。
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2012年05月09日

5/9入替と店頭

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雨が降り出す前に西荻窪へ、重い本をゴロゴロ運び、月に一度の恒例行事『古本ナイアガラ』最下段「フォニャルフ」を総入替。今回のテーマは『憧憬都市、巴里・横浜』として、未だ訪れたことの無い芸術の都パリと、幼少時から“ハレの街”として何度も訪れているのにそれでも尚憧れるヨコハマの本を、棚に半分ずつ陳列!若干パリが押し気味だが、コクトオ・近代建築・ヴェルヌ・佐伯祐三・熊田千佳慕・吸血鬼・崎陽軒・鞍馬天狗・柳原良平など、二都市の偏ったごった煮を小空間に表現!西荻窪にお立ち寄りの際は、二都の旅をぜひともしゃがんでお楽しみください。大家の「盛林堂書房」(2012/01/07&2010/01/06参照)にて創元推理文庫「女狩人は死んだ/ベン・ベンスン」を、『古本ナイアガラ』内「虚無の鴉」にて創元社「大手拓次詩集」を購入する。

帰宅し夕方、ポツポツと雨が落ち始めているが、自転車で「都丸書店 支店」(2010/09/21参照)と「ささま書店」(2008/08/23参照)店頭棚の、比較的近距離潤沢古本100均鉱山を見に行くことにする。16:10に家を出て高円寺に着くと、うぉ!都丸が閉まってるぞ?
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どうしたんだ…とシャッターに書かれた定休日に顔を近付けると、『日曜日、第1・2・3水曜日』…知らなかった…いや、気付いていなかったと言うべきか…愚かでした…。仕方無いので方針を変更し、『ルック商店街』を下って「アニマル洋子」(2008/10/05参照)へ。
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100均本が無造作に突っ込まれた店頭ワゴン…時々神保町「田村書店」(2010/12/21参照)店頭箱のサブカル版と言った様相を見せるので、思わぬ掘り出し物を求めてガツガツ。五月書房「とのさま/鍋島直紹」NHKブックス「東京の原風景/川添登」を購入する。再び自転車に跨がり、冷たい風の吹き始めた『青梅街道』を、まだ見ぬ雨に追いつかれぬよう疾走。荻窪に着くと、悪魔の古書店の店頭棚は、すでに雨を迎え撃つために、奥に戦略的撤退中。
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評論社「トールキン小品集/J・R・R・トールキン」「三面レコードの秘密/アルチュール・ヴォデガル」教養文庫「実践 ゲームマスターの達人/G・ガイギャックス」朝日新聞社「ピグミーの世界/酒井伝六」を購入し、大急ぎで家に戻る。どうにか雨に降られずに、ぴったり一時間で帰り着く。

posted by tokusan at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする