2012年09月29日

9/29神奈川で目論み外れ周章狼狽

午前中に都内で仕事を済ませ、小田急線に飛び乗って神奈川県へ向かう。正午過ぎには東海大学前駅に着き、移転した「BOOK・ECO」(2011/03/21参照)を目指す。…ぬわっ、閉まってるじゃないか。もうすっかり営業時間だし、土曜は定休日ではないはずだが…。残念に思いながらも『もしかしたら早過ぎたのでは…』の考えを捨て切れず、しばし周囲を無理矢理散策し、時間を潰して午後一時に再びチャレンジ!しかし動きはゼロ。仕方無い、ここは平日にまた来ることにしよう。となると、この神奈川の果てで次なる一手をどうするのかが、喫緊の課題となってしまった。…新しいお店をツアーして、スパッと東京に戻るつもりだったのだが、まためんどくさいことになったなぁ…。そうだ!「かもしだ商店 伊勢原店」に行ってみよう。しかし色々調べてみると、えっ!閉店したの?小田原店(2011/07/03参照)も?何てこった。これでこの近辺での未踏店ツアーは、その道を閉ざされてしまった。うぅむ、ここは気持ちを切り替えて、気になるお店の消息を確認しに行ってみるか。ではここまで来たのなら、まずはある意味神奈川の果て、新松田の「しおり堂古書店」(2010/03/13参照)だ!すかさず小田急線下りに乗り込み、さらに山に近付いて新松田駅。古く寂しい駅前商店街を歩み、二年以上前に見た店頭に立つ。おぉ良かった、ちゃんと営業されているではないか。
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この地で、店舗営業を継続されていることに敬意を払いながら、軋むドアを開いて店内へ。籠る熱気、そして襲い来る蚊と闘いながら、新潮文庫「ラインダンス/井上陽水」秋元書房「テレビアニメ大全集1/杉山卓」を購入する。このお店の営業を確認したところで、情けなくもわりと満足してしまう。ちっぽけな達成感に酔い痴れながら、じゃあ次は行きたいお店に行ってみるか、と再び小田急線の人となり、海老名駅で途中下車して相鉄線で希望ヶ丘へ。いざ坂を駆け上がって、久方ぶりの「古書&COFFEE BAR しましまブックス」(2010/06/05参照)へ!…どわぁ!『新橋古本まつりの為、店舗休業となります』だとぉ〜。
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…タイミングが悪かったか…くぅ、ここは日和らず「えびな平和書房」(2010/08/06参照)の消息を確認しに行くのが、正しい道であったか…。後悔先に立たず、そして古本を希求する心も急速に萎んでしまった。もう帰らねば。日が強く照りつける坂を、濃い影を落としながらトボトボ下って、横浜経由で帰路に着く。しかし最後に、今日と言う冴えない日をどうにかうまく締めくくりたくて、高円寺で途中下車して「都丸書店 支店」(2010/09/21参照)の壁棚を拝みに行く。
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そこから角川書店「エルビス/ジェリー・ホプキンス」ハヤカワ文庫「カウント・ゼロ/ウィリアム・ギブスン」を抜き出し、店内で扶桑社文庫「魔婦の足跡/香山滋」を購入。『今日も助かったよ、トマル』と気安く心の中で呼び掛けてから、徒歩でテクテク帰宅する。
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2012年09月28日

9/28東京・恵比寿 selecao

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9/22のコメントタレコミに基づき行動開始。ホーム下の西口に向かい、改札を抜けたら『東側』へ。高架沿いに北に向かうと、すぐに『駒沢通り』にぶつかるので、そこから東北へ。交差点をひとつ越え、渋谷川をも越えて、回廊と化した歩道橋が頭上に架かる『渋谷橋交差点』へ。歩道橋に階段をぐるぐる回って上がり、『明治通り』を渡って東側の階段よりぐるぐる下りる。すると坂になる『駒沢通り』と小道に挟まれた中州に、古いモルタル建築の呉服屋と煙草屋が合体したお店があり、その建物の交差点側左端だけが、おしゃれなガラス張りになっている…ここか。この美容院で古本を取り扱っているとのことなのだが、もう見た目からしてハードルが高い!ただし店内に本棚があるのは素早く確認出来た…これ、本当に売っているのだろうか?縋るように店頭に置かれたMenu表に目を凝らす。『Cut』『Color』などとあり、間違いなくここは美容院…やややっ!左下に赤字で『古本売ってます ※非売品あり お気軽にどうぞ』とあった…本当であった。タレ込まれなければ、とてもたどり着くことは出来なかったお店のひとつであろう。それにしても入り難い。なんだってここで古本を売っているんだ!しかし、モタモタモジモジしていてもしょうがない!思い切ってガラス扉を開けると、奥の椅子に腰掛け本を読んでいたハンサムでオシャレな若者が顔を上げた。お客は誰もいない、チャンスだ!「すみません、本を見せていただきたいんですけど」すると若者はバインと立ち上がり、「あっ、どうぞどうぞ」と慌てながらもニッコリ笑う。入った所に横長のソファとテーブルがあり、奥の美容室との間を木製の本棚が仕切っている。左の壁には飾り棚が設置され、入口左横のショウウィンドウ的場所にも、上に8ミリカメラを置いた小さなボックス棚があった。「これ、古本屋さんが置いてるんですよ」の興味深い言葉を耳にして、まずは小さなボックス棚へ。日本文学文庫と海外幻想文学文庫が並び、良い本が多い。しかしどれも値段が付いていないので、これらは恐らく非売品と言うことなのだろう。飾り棚には、キリコなどの幻想絵画作品集・アート本や、稲垣足穂・種村季弘・中井英夫の箱入り本。そして仕切り棚は上段にシャンプーのボトルなどを並べているが、下二段に「WAVE」・「幻想文学」・「国枝史郎全集」・アート・映画・中井英夫・バロウズ・ブローディガンなどの濃いめなラインナップ。冊数はそれほど多くなく、幻想文学が主流。値段は高めで、売り物には最終ページに値札が貼付けられている。そこにあるお店の名を見ると、「バラード堂」…かつて下高井戸にあった古本とレコードのお店である。今はその形態を激しく変え、中目黒で「combine books&foods」(2009/04/25参照)として営業している。なるほど、そうゆうことだったのか、と妙に納得。美容院+古本の組み合わせは、前橋の「満月文庫」(2010/04/04参照)に続き二店目。アトリエOCT「幻想文学50」を購入して、どうにか指名を果たす。あ〜緊張した。

帰りに阿佐ヶ谷「コンコ堂」(2011/06/20参照)に立ち寄り、角川文庫「ほろびた国の旅/三木卓」ハヤカワ文庫「鼠と竜のゲーム/コードウェイナー・スミス」を購入し、店主と少し立ち話。傘を間違えて家に帰り着く。
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2012年09月27日

9/27愛知で三ケ根一店と岡崎で空振り三振の末に一店!

昨日思った通り、ちょっと遠くへ。仕事がこれから混乱期に入りそうなので、その前に魂の栄養を前借りしておこうと言う寸法なのだっ!豊橋駅を出た東海道線は、左に静かな三河湾を垣間見せながら、タタンタタンと西に進んで行く。“三”がやたらと付く駅を次々と通過し、海から離れたと思ったら、すぐに目的駅に停車した。

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●三ケ根「いこい古本店」
西口に出ると、小さなロータリーの向こうは、緑陰濃い神社の小山。そのすぐ前に横たわる、トラックが多く行き交う県道を、北西に向かってひたすら進んで行く。さしたる特徴も無い、長閑な田舎町の風景を眺めながら、ひたすら真っ直ぐテクテク…長閑過ぎて、古本屋さんがちゃんとあるのかどうか疑ってしまうが、とにかく迷わず歩を進める。信号をひとつふたつと過ぎて、駅から一キロ強の地点で、左手に『本』の文字が見えて来た。おぉ、こんな所に!と近付くと、あまりに素朴な自宅合体型店舗で、軒に黄色い日除けが少し張り出し、そこにボロボロになって『いくい古本占』と成り果ててしまった店名。冊子扉には何枚かの貼紙があり、『9月20日に雑誌など入荷しました』『文庫小説(時代劇)お譲り下さい』『お店が狭いので三人以上での入店は…』などと書かれている。二段のコンクリステップを上がって、カララと店内へ。ほぉ、コンクリ土間の、古くくたびれたお店である。左奥の帳場に座る老婦人が、「いらっしゃあ〜い」とにこやかに迎え入れてくれた。小さな空間は壁棚に取り囲まれ、入口左横には仕切り棚があり、左に小空間を生み出している。土間の真ん中には、下が平台・上が二段棚の木製什器がドデンと置かれている。そして棚に入っているのは、80〜90年代コミックの揃いなのである。他には平台や小空間にアダルトが集合している…。入った瞬間はコミックだらけの印象なのだが、落ち着いて棚を見て行くと、目指す古本もしっかりと所々に存在!入口右横奥に雑本棚が一本、平台に10円文庫、その上の二段棚に日本文学文庫と時代劇文庫、そして奥壁の四段ほどに実用単行本&日本文学。あくまでも街の古本屋さんである。この田舎町と共に生き続けているお店である。ほとんどがちょっと古めの雑本なのだが、値段は激安!文庫は10均以外は50〜150円。単行本も500円以下で、コミックバラは100円、コミック揃いでも1000円は稀である。そんな中で計四冊を手にして、老婦人に捧げるように帳場に差し出す。「ありがとうございます〜。あら、古い漫画ね。これって二巻で終りだったかしら?」とフレンドリーなコミュニケーションが嬉しい。「いえ、後一巻続きがあるはずですよ。…こんな漫画を良くご存知で…」「フフフ、漫画は結構見て来たのよ〜」などと楽しくやり取りしていると、単行本の『400』円の値段を見るや否や「あら高い。安くするわね」と鉛筆を持ち『200』円に書き直してくれた。ありがとうございますっ!先客のオジサンも、アダルト雑誌を大量購入していたら、一冊無料サービスに!おぉ、三ケ根の“いこい”の場よ!いつまでもこのままお元気で!ワニ文庫「世界の秘宝マップ/平川陽一」白泉社「低俗霊狩り」「低俗狩り 其の二」共に奥瀬早紀、双葉社「ペニス/津原泰水」を購入する。

続いて岡崎に向かい、西に北にとお店を求めるが、虚しく空振りが続いてしまう。最後に東にある『西友』内のお店を、ワクワクしながら目指したのだが、たどり着いてみると三階建ての2フロアを『ブックオフ』に占領された、もはや『西友』と言うよりは『ブックオフ』が目の前に…これじゃあ生き残れるわけがない…一応店内を探索してみたが、お店の姿は何処にも見当たらなかった。三たび虚しく、熱い日射しを顔に受け、悄然として駅に向かう…。疲労困憊した身体を前へ運び続け、ようやく駅舎が見えて来た。そしてこの時、何故私は右側を振り向いたのか…それは、古本の神が『ニヤリ』と微笑んだからではないのかっ!?

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●岡崎「古本販売専門 読書人」
東口に出て、ロータリー左側をぐーっと回り込んで、駅前の大通りを北へ。少し道が右にカーブし、すぐに『羽根町東ノ郷交差点』に到着。ここで左の交差点際を見ると、暗いガンメタ色のコンテナ群が角地を取り囲んでいる。どうやらどれも、改造され事務所やお店として使われているようだ。そして道路際の一台のコンテナの傍に先ほど振り返った時に、偶然目に入った立看板…『本all 1冊100円』『マンガall 50円』などと書かれている。…これは、古本屋さんでは?このコンテナが?コンテナの間から中庭のような敷地内に入り、コンテナの前面らしき所に回ってみると、中央にドアがあり中の本棚が見えていた。古本屋さんだっ!突然の予期しなかった出会いに感激しながら、店名と共に『知識の無いのは心の病』と書かれた扉を開いて中へ。お店はもちろん横長で、奥側に十三本の壁棚が並び、手前側には左に四本の本棚、そして右側に低めの棚が続いて、その奥に帳場が設えられている。帳場前には、白髪黒眼鏡白髯を蓄えた恰幅の良い仙人的オヤジさんの姿があり、鼻歌を中断して「いらっしゃいませ」。礼儀正しく会釈して、店内精査の態勢に入る。それにしても、コンテナの中とは思えないほど、キレイな内装である。入口左横には歴史小説・時代劇文庫が並び、最奥に美少女コミックと同人誌が少々。入口右横は児童文学・児童書・絵本が集まっている。奥壁は右奥から、書の本・官能文庫・日本文学文庫・コミック・ミステリ&エンタメ・実用・ビジネス・ノンフィクション・食・新書・日本純文学文庫・絶版文庫少々・海外文学文庫・暮し・自己啓発など。足下の平台にはおススメ本や美術ビジュアル本などが置かれている。新しい本がメインで、古い本は少しだけ。ただし漫画には絶版が目立つ。本の背には色違いのシールが貼られており、100〜500円の値を表している…と言うことは『all 100円』じゃないのでは?ちょっと疑問に思いつつ、一冊を手に仙人の元へ。すると200円の値を即座に100円にしてくれた。疑ってすみません!ありがとうございます!この幸運な出会いと値下げに、感謝の念を捧げる。ちくま文庫「リリス/G・マクドナルド」を購入。

岡崎で見事な空振り三振をしたと思ったら、嬉しい振り逃げが成立。まさかあんな古本屋さんがあるとは…。しかしこれはあくまでも氷山の一角で、まだまだ様々な所に、古本が潜んでいるのだろう。夢の如き全国制覇の道のりは、相変わらず厳しく険しいのだ…。
※後で調べたところによると、『西友』のお店は、『西友』の裏手にあることが判明…不覚!これはまた調べに行かなければ…。
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2012年09月26日

9/26夜の古本屋西武新宿線沿線捜査線

細かい仕事にかまけていたら、夜がすっかり更けてしまった。しかもやり取りが密過ぎて、中々時間が空かない状態…このまま古本屋に接せずに一日を終えることは、とてもじゃないが耐えられぬ………仕方無い、一時間ほど、行方不明になってしまおう。そうと決まったら素早く身支度を済ませ、ギュウギュウの自転車置き場から愛車を引き出し、あくまでご近所の西武新宿線沿い夜営業古本屋さんを目指し、秋の夜を切り裂いて行く。まずは野方だ!

夜の街を、小さな自転車で狂ったように疾走した結果、一度も入ったことの無かった「DORAMA 野方店」に到着。
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奥に一本だけ古本通路があり、単行本と文庫本が無言でにらみ合っている。100均文庫棚も一本しっかりあるが、並んでいるのは新しい本ばかり。おススメ棚から河出文庫「生きていく民俗/宮本常一」を購入し、続いて夜のお店と言えばココ!と楽しみにしていた、すぐ近くの「こたか商店」(2010/02/18 & 2010/12/15参照)へ。意気揚々と“U”字の通路を持つ『野方文化マーケット』に向かうと、うわぁん!お店が無くなってる!…そんな殺生な…。
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シャッターに様々なビラやチラシが貼られ、無軌道なお店の名残りは何となく感じられるのだが、チラシの一部に書かれた『会場 こたか商店あと地(空家)』と言う文字を発見。何とも残念な事実を目の当たりにしてしまった。一瞬の夜の夢をありがとう!「こたか商店」!心の中でそう絶叫しながら、続いて都立家政の『ブックマート』の皮を被った独立店舗「ブックマート 都立家政店」(2011/12/13参照)へ。帰宅する人の波を擦り抜けて、楽しい古本屋感満点の店先に到着。
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早速店頭棚から一冊抜き取って店内に入り、左端通路で文庫を眺めながらジリジリ奥へ。古い本が輝く奥のスペースは今日も健在。…でも少し前よりインパクトが無くなったかな?また次に期待しようと思いつつ、しっかりじっくりと棚を捜査。光文社時代小説文庫「中国怪奇小説集/岡本綺堂」講談社文芸文庫「鎌倉文士骨董奇譚/青山二郎」を購入した後は、暗い『新青梅街道』を激走し、念のために「木屋」(2011/10/20参照)を見に行く。が、やっぱり閉まってました。取りあえず古本は手に入ったし、お店の閉店と言う悲しい事態も知ってしまったし、それなりに満足して急いで帰宅…一時間をオーバーしちゃったか。それにしても忙しない…こんな一日だったから、明日はがんばって少し遠くに行きたいものだ…。
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2012年09月25日

9/25東京・神保町 菅村書店

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打ち合わせに出て、帰りに神保町を経由する。『神保町交差点』から『靖国通り』南側歩道を東へ。荘厳な「一誠堂書店」(2010/03/27参照)を過ぎて、空地駐車場と次のビルも通り過ぎる。すると次に白いビルが現れ、右側には『日本文芸社』の『漫画ゴラク』なウィンドウがあり、左側にオレンジ色の立看板とビルの奥へと誘う通路が見えている。ツカツカ中へ入って行くとすぐに行き止まり、スクーター・黄色い立看板・駅構内乗場表示板・ミニカー&プラモ&バイクタンクの飾られたショウケース、そして雑誌棚。ここは立看板にある通り、『のりもの専門の古本屋』さんなのである。右にあるキレイな自動ドアからその店内が見えているのだが、何か一筋縄では行かない緊張感が放射されている…。勇気を奮い起こしてスイッチを押し、ウィ〜ンと店内へ。広く見通しが良く、整頓がビシッと行き届いた縦長なお店である。入口右横に、ヒゲを満遍なく蓄えたエプロン姿の江川達也風男性が立つ帳場があり、壁際は奥の一部を除き、本棚がぐるっと巡らせてある。右奥.左奥・右手前はそれぞれ少し奥まっており、店内を複雑な形状に感じさせている。フロアには、右に背中合わせの棚が一本、多数の箱を組み合わせた長〜いラック平台が左側に置かれている。その入口側には不安定な長細い回転棚(回るのか?)が一本。そして奥壁の一部は、重量感たっぷりの移動式書架群が占めるスペースとなっている。敷き詰められた絨毯をモソッと踏み締め、まずは入った途端に目を奪う、帳場右の壁棚へ向かう。なんたって茶色く古い本が、存在感たっぷりにドッサリ並んでいるのだ…これ、全部船の本だ!う〜ん、すさまじいなぁ。右上端から左下隅まで、ビニールに包まれた本をたっぷり眺めた後、入口左横へ。回転棚に並ぶのはこれも古い本で、海戦・海洋モノとここも船関連。壁棚は大判の本が多く並び、船と鉄道の資料本・豪華本・写真集…柳原良平の船の絵本まであるのか…すべてしっかりとプレミア値が付けられている。左壁は船舶本が集まり、続いて航空機や戦闘機、そして奥は奥壁も含めて国別&会社別の車本が集まっている。ここは洋書もあり、全体的に赤い空間となっている(フェラーリのせいだろうか?)。フロアラック台は、上部に車のカタログをドッサリコレクションし、下部を航空機雑誌・ミニカー関連・鉄道雑誌・鉄道模型が占めている。そのまま右のフロア棚前に立つと、左側は惚れ惚れするほどの鉄道一色(洋書もあり)。右端通路は、左側にバイク・銃器・戦車・レース全般、右壁はバイクが奥まで続いている。そして奥の移動式書架には、車雑誌がこれでもかと詰まっており、移動は店員さんにお願いして動かしてもらうシステム。船・航空機・車・鉄道・バイクの、歴史・資料・研究・ビジュアルムック・写真集・図解・百科・ガイド・カタログ・ノンフィクション・小説・エッセイ・実用・技術などを、緊張感たっぷりに余す所無く網羅している。値段は高め。有隣堂「横浜ステンショ/小田貞夫」を購入する。ビルから、フゥ〜と外に出ると、さっきまで重く垂れ込めていた雲が切れ、ビルの上部に陽が当たっていた。そして空は、たちまちピンク色の夕焼けに…。
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2012年09月23日

9/23千葉・佐原 からくり堂

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総武線→成田線と乗り継ぎ、雨に煙る水田の中を抜け、二年ぶりの水郷の街・佐原へ。改札を抜けたら西に回り込んで、幅広の跨線橋で閑散とした北口へ出る。こちらは水郷的雰囲気は微塵も無い、ただの郊外の街の風景となっている。寂しく300mほど北進すると、大型店舗が建ち並ぶ『佐原駅北口交差点』。ここから『国道356号』に入って東へ向かうと、およそ200mであっさり店前に到着…思いっきりリサイクル古書店的外観ではあるな。『本』と最初に書いてはあるが、活字の本が売っているかどうかも怪しそうだ…。ステップを上がり、傘を畳んで店内へ入ると、耳をつんざく大音量!何処かに設えたモニターで、アニメの『ガンダムシリーズ』が流れているらしいのだが、とにかく叫んで闘いまくっており、店内も音声だけは戦場のまっただ中!しかもモニターは二つあるようで、違うお話が同時進行で聞こえて来るありさま…。結構広く奥行きのあるお店だが、棚が多数林立しており見通しはあまり利かない。見えているのはゲーム・トレカ・DVD・CD、そして奥のコミックゾーンだけである。入口両脇にはゲーム攻略本棚が置かれている。左に進むと、おっ、攻略本に続くサブカル・タレント・ファンタジー小説の棚が二本。…う〜んこれだけかな、と左の壁沿いに奥へ進むと、CD棚に混ざった音楽本棚を発見。これが意外にちゃんとした棚だったので、自然と、進む先の仕切り棚の向こうに期待を抱き始めてしまう。ドキドキしてコミックゾーンを覗き込むと、おお!左壁沿いに古本が集まっているじゃないか!新書・雑学文庫・古い文庫少々・日本文学文庫(並びと量はしっかりしており、侮っていたことを反省。江戸川乱歩と横溝正史に力が入っている。絶版もそれなりに多し)・海外文学文庫・時代劇文庫・ノベルス・ラノベと続く。予想外の展開で、しかも中々に楽しめる棚なのである。フロアにはハーレクインの集まる棚もあり。さらに奥の仕切り棚を越えると、そこは横長の単行本ゾーン。少し雑然としているが、歴史・ノンフィクション・日本文学・海外文学・実用・カルチャーなどが、少し時代を下がった本を中心に集まっている。外観とは裏腹に、しっかりした古本ゾーンを備えたお店である。棚造りは普通のリサイクル店より深みがあり、値段は安め。かなり真剣に本棚と対峙し、彰国社「建築と都市 丹下健三」角川文庫「草野心平詩集/土方定一編」ちくま文庫「妖精とその仲間たち/井村君江」講談社 山田風太郎全集「甲賀忍法帖」「飛騨忍法帖」を購入。隠れた場所にある見えないレジで、河原崎健三風男性に精算していただく。

ここまで来たら当然とばかりに駅南側にも足を延ばし、雨の水郷風景を楽しみつつ「武雄書店」(2010/05/01参照)へ。むむむ〜ぅ、ここはやっぱり安くて良いお店だぁ。狭い通路を右に左に前に後に必死に行き来して、春陽文庫「死人に口なし/城昌幸」「妖魔の哄笑/甲賀三郎」「青斑猫/森下雨村」(以上三冊は名作復刊シリーズ)春陽堂 日本小説文庫「嚴窟王 前篇/黒岩涙香」(巻末の広告にヨダレが出まくり!)創元推理文庫「爬虫類館の殺人/カーター・ディクスン」(初版・帯・葉書付きで150円となっ!)ハヤカワ文庫「カウント・ゼロ/ウィリアム・ギブスン」河出文庫「楠田匡介名作選 脱獄王」を合計2000円で買わさせていただく。あぁ、佐原が、北も南も古本屋で楽しめる街だったとは…今この瞬間心の中で、遠方だけれど、定点観測しなければいけない場所に格上げされた模様…。
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2012年09月22日

9/22埼玉・狭山ケ丘 ほんだらけ 所沢本店

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西武鉄道に一時間ほど揺られ、しつこく東飯能のお店を夕方に見に行ってみる。…クっ、立看板は外に出ているが、シャッターはガッチリ下ろされている。ふぅ、何と難物なお店であることか。改めて古本屋さんの奔放さを、身に染みて味わうことになってしまった。またまた要再訪と言うことなのだが、時間はもはや四時過ぎで、未踏の古本屋さんなど見当たらぬ西武鉄道沿線…よし、思い切ってあそこに行ってみるか。上り電車で東京方面に引き返し、狭山ケ丘で下車する。東口に出ると、『ぎょうざの満州』が香ばしい匂いを漂わせる小さなロータリー。そこから北東に延びる『狭山ケ丘駅東口通り』を素直に進み、50mほどで出現する街をナナメに切り裂くような東への脇道に入る。後は道なりに東に向かい、自動車学校と団地の脇を通り過ぎ…あれれ?進むべき最短ルートが通行止めになってしまっている。仕方無いので東側から遠回り大回りし、住宅と茶畑の間を縫って、北東に横たわる『国道463号線』を目標に進んで行く。どうにかその二車線の国道に出ると、渋滞する車のテールランプが、暗くなり始めた道に赤い光を灯し続けている。そして『吉祥院』近くの交差点脇に、巨大な黄色い店舗を発見する。ここが「ほんだらけ」の本店なのか。壁面や看板には、初心者マークに似た本のイラストが描かれ、『本は心のご飯です』とある…お腹いっぱいになれれば良いのだが…。軒下にはリアルな本棚のイラストと共に、『店内在庫100トン50万冊!』とある…100トンって言われてもなぁ…。単行本がほどほどに並ぶ、一台きりの100均ワゴンを見てから店内に入ると、おぉ広大無辺!凄い奥行き!その遠い奥の方から、少人数の「いらっしゃいませ」の声が響いて来る。うはぁ、こりゃとても覚えられるレベルじゃないな。と、あきらめムードになりながらも、しばらく店内をグルグルと観察。コミックやソフト類が多いのかと思ったら、意外や意外、古本の割合の方が勝っているではないか!大きな中央通路を境に、右側サイドはコミック類と共に、ラノベ・新書・児童文学・女性実用を含んでいる。そして左側サイドはそのほとんどが古本棚となっている。入口左横に戦争関連スペースがあり、そこを形作っているのが、プレミア探偵小説文庫・サンリオSF文庫・プレミア絶版文庫・ノベルス・岩波文庫の棚である。ぐるっとフロアを取り巻く壁棚は、各種雑誌&ムックや美術ビジュアル本で埋め尽くされている。フロアには背中合わせの棚(両面合わせて四×四の八本分)が二十四本(つまりはおよそ百九十二本の棚が!)も林立!手前側半分には文庫が大挙して集合し、時代劇文庫・日本文学文庫・出版社別教養系文庫・海外文学文庫・SF&ミステリ文庫・雑学文庫と分けられている。並びと収集は実にしっかりで、嬉しい絶版も目立っている。ただしプレミア値の文庫も容赦無く並ぶ構成。奥側半分には、中央通路面に特殊特集コーナーがあり、ボルへス・ホームズ・クトゥルー神話・宮澤賢治・山下達郎・復刻漫画・居酒屋・落語・荒俣宏などが並んでいる。中にはコミック・エッセイ・本&古本関連・日本文学・海外文学・文化&歴史&芸術全般・サブカル・実用全般・人文・ビジネスと細かく細かくジャンル分けされた単行本棚。最近の本がメインだが、各棚の最上段には古い文学本が並んでいるので要注意である。とにかく蔵書量が膨大で、真剣に見ていると、楽しいが疲れ果ててしまうのは確実である。文庫は安め〜普通だが、単行本はちょい高〜高め。私はもちろん安めの本を中心にたっぷり吟味し、白川書院「JAMJAM日記/殿山泰司」春陽文庫「下水道/角田喜久雄」角川ホラー文庫「新青年傑作選 爬虫館事件」講談社文庫「妖都/津原泰水」廣済社文庫「俺はロッキンローラー/内田裕也」を計2080円で購入し、疲れ果ててしまう。
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2012年09月21日

9/21暴力と歓喜

横浜に出かけようと家を出て駅近くで信号待ちをしていたら、信号を無視して歩いて来た大柄な老人が激しくぶつかって来た。思わず振り返って睨むと、向こうも振り返ったと思ったら、突然激こうして襲い掛かって来た。何だ、このジジイは。もみ合いながら、非がそちらにあることを告げ、どうにか場を収めようとするが、老人は野獣のように激怒。殴り掛かられ傘で突かれ、もはやただの暴力沙汰。老人と公の場でこんなことになるなんて…両腕を取って押さえると、口汚い恫喝と脅迫と挑発を繰り返す…ホントに何だこのジジイは…。こちらは決して挑発には乗らず、心をクールにして、ひたすら言葉で相手の非を指摘し続け、恫喝と脅迫と挑発についても、すべて正当な答えを用意し、口撃し続ける。すると相手も時間が経って少し落ち着き、機先を殺がれたのか、めんどくさがって帰りたがり始めた。しかしこちらは殴られている。このまま帰すわけにはいかない。「もう判ったよ。ごめんな」と口先だけで謝り始めたのをチャンスと見て、ここぞとばかりに畳み掛け、駅の交番まで行くことを了承させる。「遠いなー」とぐずったり、突然戦闘態勢に入ったりするジジイを、説得&コントロールしながら交番へ。まぁ元々訴えようと言う気持ちは無かったのだが、どうにかしてこの不遜な老人に真剣に謝って欲しいと思いながら、二手に分かれて事情聴取。ジジイはここでようやく落ち着いて来たのか、帽子を取って「すまなかった」と頭を下げたりし始めた。しかしそんなことではこちらの気持ちはとても追っ付かない。…この人、やたら『男の勝負』『男なら』と男の心意気みたいなものを所々で主張でするので、それを刺激して真剣に謝罪について考えてもらうことにする。『あんたが本物の男なら、どうやって殴った相手に真剣に謝ったらいいのか、自分で考えろ』と。「何か要求は無いのか?」「それをあんたが自分で考えるんだよ。それは男としてのあんたがやることだ」。しばらく悩んだ後、想像はしていたが「土下座して謝るよ」と言うことになった。武士の情で交番の中で、とさらにお願いしてきた。まぁ、これで事件とならずこの場を切り抜けられるなら、いくらでもやるのだろうが、それでも土下座はやっぱりプライドを傷付ける。なので、この状況を不遜で短気なジジイから引き出せたので、この時点でトラブル終了。そんな土下座を見てもしょうがないので、しなくともよいことを告げ、さらには色々誓わせて、馴れ合いの握手は拒否し、警官にお礼を言ってその場を立ち去った。…まったく、なんてヒドい始まりだ。全然古本屋ツアーじゃなく、読んで下さった方々ゴメンナサイ。しかしこの後、古本屋ツアーの面目躍如な事態が待っているとは、まだこの不機嫌な私は知る由もなかった…。

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気分を激しく落ち込ませながら、反町「神奈川古書会館」(2011/09/19参照)へ。10/27(土)の古書市と共に開かれる『古本屋入門開業講座』に、またしても外部講師として招かれることになったのである。そのための打ち合わせだったのだが、上記のような悲しいトラブルに巻き込まれ、遅刻してしまいました…すみません。しかし打ち合わせは楽しく進み、荒んだ気分がゆっくり癒されて行く。今回の講義は何とトリで、大体16:00過ぎのスタートになる気配。テーマは『古本屋ツアーが見た神奈川の古本屋さん』と言うことにして、県内のお店を中心に色々話そうと考え中。去年同様、会場限定配布のフリーペーパーも作成予定である。詳細が決まり次第、再びお知らせいたします。

気分は晴れつつあるものの、あのヒドい体験は心の中にとぐろを巻いてしまっている。ここまで来たのだからと、気分転換に馬車道から伊勢佐木町の古本屋さんを巡ることにする。東神奈川から桜木町まで電車移動し、徒歩で馬車道方面へ。『県立歴史博物館』横の「誠文堂書店」(2010/02/28参照)からスタート。階段上の文庫棚から双葉文庫「短篇集/永瀬三吾ほか」鱒書房「ルパン全集20 ゼリコ伯爵/モーリス・ルブラン」(再版だが300円だっ!)を購入。続いて関内の新鋭「中島古書店」(2012/08/14参照)へ。色々お話ししながら新日本出版社「靉光の生涯/漥島誠一郎」を購入。ずいぶんと詩集が充実して来て嬉しいなぁ。
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高架を潜って『イセザキ・モール』を西に向かいながら、次々と通りに面するお店に飛び込んで行く。そして二階の古本屋さん「田辺書店」(2011/01/14参照)で文庫棚を漁っていると、角川文庫「高橋新吉詩集」が目に入る。ずいぶんとキレイな本で、こんなの出てたんだなと手に取って、扉をピラリ。ぎゃぁぁぁぁぁぁ〜っ!そこには、万年筆の献呈書名がぁっ!何故か焦る。すごく焦る。値段は…200円。やった!どひゃっほう!これでジジイに殴られたのも、すべてチャラ!新吉さん、時を越えて、私に絶大なる癒しをありがとうっ!バレないかと、ドキドキハラハラしながら、帳場で精算。ボ〜ッと上気しながらモールをフラフラ…。献呈相手の月原橙一郎は、調べてみると昭和初期から活躍した歌人のようだ。それにしても嬉しいなぁ。後は失礼ながら上の空だったのだが、「バイアップ」(2011/10/05参照)の均一台で教養文庫「血の三角形/牧逸馬」を抜き出し、「博文堂書店」(2011/02/19参照)では教養文庫「死後の恋/夢野久作」晶文社「ヒッチコック万歳!/植草甚一」を計500円で購入し、溜飲を下げる。あれ?「童草学舎」(2011/04/14参照)が無くなってる…移転か閉店か…。
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2012年09月20日

9/20東京・小岩 まんが宿

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“神のメモ”による三店目。今回はリサイクルショップではなく、いわゆるレトロ&アンティーク系のおもちゃ屋さんらしい…メモには『20〜30年代の探偵小説、ジュニア』とあるのだが…。北口を出たら線路沿いに西南へ。建ち並ぶ雑居ビルと高架に挟まれた道を、ペタペタ歩く。200mほど進んで、保育園脇の小道を北に入ると、辺りはもはや住宅街。段々と西に曲がってうねくる道を、ただただ道なりに歩き続ける。住宅の上の夕焼け空と、そこに浮かんでいる薄い三日月が、儚く透明である。300mほどで、右手角に和風な壁を延ばす駐車場が現れるので、そこに沿うように、北にあるはずの『蔵前橋通り』の方を目指す。すると右手に胸騒ぎがザワザワする異空間!ショウウィンドウに塗装前のソフトビニール人形が並び、窓には秋田書店・写真で見る世界シリーズの「世界の怪獣」「新・世界の怪獣」のポスターがペタペタと貼付けられている…濃いな。こんな景色が住宅街に突然現れるなんて、まったく予想していなかった。左側の入口から店内へ進む。道路から少し下り、店内アプローチを進むと、そこは雑然と工具類が置かれた空間で、店舗と言うには少し異質な感じを見せている。が、奥のビニールカーテンの向こうには、おもちゃの並ぶアンティークな棚が多数並んでいる!怯まずに奥へっ!棚に挟まれた通路、その棚の中には新しめのソフビ人形がギッシリ飾られている…そして大量のサイボーグ009・島村ジョー人形(原作版・白黒TV版)!しかも出来立てホヤホヤの匂いを放ち、どうやら乾燥中の模様…何か様子が変だぞ。これではお店と言うより、もはや小さな工場ではないか…。右奥からフラリと、法被のようなものを羽織った荒川良々風男性が現れ、こちらに気付き一瞬ギョッとするが「い、いらっしゃいませ!」と言って立ち尽くす。すると今度はその声を聞き付けたのか、左側の部屋からさっぱりした若い頃の横尾忠則風男性が現れて「あ、いらっしゃい。何か探してるの?」と聞いてきた。「あー、あの〜、本が、古本が置いてあると聞いたので、見せてもらおうかな、と思いまして…」「本?いや、ウチは今ね、無いよ。何か探してる本があるの?」「昭和初期の探偵小説があると…」「う〜ん、具体的に誰かいないの?乱歩とか」「あ〜、その周辺であればまぁ」。「まぁまぁ、こちらにどうぞ」とおもむろに奥にあるベンチを勧めてくれた。これは…やはり普通のお店ではないが…もはや引き下がるわけにはいかない。勧められるままに腰を下ろすと、お茶まで出していただきもてなされつつ「昔は本も置いてあって、好きな人が買いに来てたんだけどね。まぁ「まんが宿」でお店なんだけど、今は工房の方が忙しくてね」。聞けば、ソフビ人形の原型から塗装まで手掛ける『シカルナ・工房』を主催しているとのこと。なるほど、それで島村ジョーや花のピュンピュン丸や鉄人28号とそのライバルたちがゴロゴロ…。「本はずいぶん売っちゃったんでね…今お店にあるのは、ここに押し込んであるくらいかな」と言いながら、座った横の棚の最下段から、パラフィンやビニールに包まれた探偵&推理小説をドバドバ取り出し始めてくれた。おぉ、結構残ってるじゃないですか!世界大衆文学全集・東方出版社・高木彬光・坂口安吾選集(これが一番多かった)・翻訳探偵小説など。あまり選択肢は無いのだが、それでも何か買っておきたいと、手に取りながら二冊に狙いを定める。その間も楽しく話させていただくと、店主は随分なコレクターのようで、探偵小説はもちろん、おもちゃやレコードにも手を出す豪の者…もはや古本修羅から古本神への域の方であった。「江戸川乱歩、たくさんあるんで揃いで買ってくれるなら売ってもいいよ」…いや、ムリです!そんな財宝を買う財力は、私にはありません!と丁重にお断りする。しかし話は汲めども汲めども尽きず、一時間半ほど滞在してしまう。う〜む、話はマニアックでド級なネタが連続するが、この清々しさはどうだろう!しかしそろそろタイムリミット。後ろ髪引かれる思いだが、これ以上居座るとお仕事の邪魔になるのは確実なので、選んだ本の値段交渉に入る。しばしの軽いやり取りの後、無事に二冊の購入を決定する。お手頃な嬉しい価格になりました。帰りは入口まで見送ってもらい、「また来て下さい。本、用意しとくんで」の嬉しい言葉。今度は本と共に、009のソフビ(白黒TV版)も買ってしまおうか…お金貯めないとイカンな。しかし!一番期待するのは、話に出たポプラ社『二十面相シリーズ』表紙絵のソフビ化!もし実現することがあったら、必ずお店に駆け付け買い漁ります!光文社 名作読物選「緑衣の鬼/江戸川乱歩」黒白書房「西班牙岬の秘密/エラリイ・クヰーン」を購入。二冊とも表紙に惚れました。
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2012年09月19日

9/19埼玉・飯能で幽鬼と化して文庫四冊一店半!

先日の秩父行の帰りに、東飯能で途中下車したら、駅前の『このお店はもう営業してないんだろうな…』と勝手に決めつけてしまった古本屋さんが、シャッターを開けてガラスの向こうの店内を見せていた!衝撃!この右壁の文庫棚っ!と慌てて戸を開こうと力を込めるが、ビクともしない…なんだこりゃ、夢の中の展開か?しかしこの、以前は見られなかった店内の現役感はどうだ!よし、近いうちに必ず再訪してやる!そう思って早速二日後にやって来たのだが、シャッターは非情に冷たく下ろされていた…どうしてなんだぁ。私は幽鬼のようになって、飯能の街を、古本的救いを求めて彷徨い始めた…。

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●飯能「古書BooK BooK」
北口を出たら真っ直ぐ北へ。そしてひとつ目の信号を西に入ると、空の広い長閑過ぎる商店街『飯能ぎんざ』。人気の無い、化粧ブロックが敷き詰められた通りを五十メートルほど進むと、右手に激しく煤けてくたびれた平屋の店舗が見えて来た。おお、商店街に馴染みまくった味を持っているな。取扱品目の看板文字のデカさもまた素敵だ。軋む扉を開けて中に入ると、見通しの良くない奥に細長い空間。入口右横に帳場があり、中年男性が女性客とAKBについて熱く語り続けている。店内は大体三つのゾーンに分かれ、右端にアダルトゾーン、店舗手前側にコミックと・フィギュア・ソフト類・アイドルゾーン、その奥がコミックと古本のゾーン。古本は真ん中通路と奥壁棚四本に集まっている。通路棚には、日本文学文庫(ミステリ&エンタメ中心だが、純文学系・絶版も少々混ざる。柴練の春陽文庫が結構あるな)・海外文学文庫・雑学文庫・ラノベ・歴史小説・新書・ノベルス・児童文学。奥壁に実用・趣味・ミステリ&エンタメ・海外文学の並び。こじんまりとしたリサイクル系だが、ちょっぴり古い本もあり。値段は古いものほど安く、100円が多い。新しくなればなるほど、値は上がって行くようだ。絶版漫画と壁に張り出された色褪せたLPジャケットに見下ろされて精算。中公文庫「少女コレクション序説/澁澤龍彦」大陸文庫「日本忍者列伝/縄田一男編」を購入。

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●おまけ「ふれあいスポット すずき」
『飯能中央通り商店街』の名店「文祥堂」(2009/12/28参照)の斜向いにある。近所の奥様でわりと賑わうリサイクルショップなのだが(元は確実に電器屋さんである)、最近古本神に叩き込まれた『リサイクルショップを侮るなかれ!』に基づき、勇気を持って突入。入ってすぐ左の壁際に、文庫と単行本が乱雑に積み重なる棚が二段あるのを発見。しかし新しめの本中心で、やや女性寄り。値段は安めで文庫はとにかく105円。奥のレジ前には乱雑な絵本の小山も。集英社ビィ文庫「この顔でよかった!/伊東四朗」新潮文庫「4時のオヤツ/杉浦日向子」を購入。

あぁ、どうにか“古本的救い”にありつけたが、東飯能の「西村書店」にはいつ入れるのだろうか。どなたか、もし営業日&営業時間をご存知だったら、ぜひともお知らせ下さい。…まぁ今度は、違う曜日の夕方くらいにチャレンジしてみるか…。
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2012年09月18日

9/18東京・渋谷 渋谷サブカル書店

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頼れる「やまがら文庫」よりのタレコミである。飯田橋で打ち合わせをして、地下鉄を乗り継ぎ渋谷へ。地上のビルの谷間に出ると、空を雲が薄く覆い、街全体が白っぽく見えている。空とビル街が一体化しているみたいだ…こう見ると、渋谷には白系のビルが多いことに改めて気付く。『公園通り』をヒタヒタ上がり、オシャレの牙城『渋谷PARCO PART1』へ。あれ?正面入口上にある、ランドマークとも言える巨大な看板文字が、ずいぶんな勢いで欠落している!『PARCO』が『 AR O』に…一体どうしたんだ、この体たらくは!と、こんな状態のファッションビル六階に、千葉湾岸に隆盛する「草古堂」(市川・2008/09/20、幕張2011/01/30、新倹見川2011/05/29、2011/10/16、2011/11/25参照)が新店を開店したのである。『また何故パルコに?』と思いながら、ビル内部に入り込みエスカレーターで上昇して行く。その道すがらに収集した情報によると、六階は『シブポップ』と名付けられ、アニメグッズやキャラクター雑貨のお店を集めたフロアになっているらしい…それにしても店名が「渋谷サブカル書店」とは…。六階に着くと、まず目に入るのは壁沿いに広がる『ヴィレッジバンガードフリークス』。ハデハデな店頭を眺めつつ、左に折り返して真っ直ぐ進むと、奥にお店が見えて来た。その名に反して、白壁と木製棚で構成されたシンプルな空間である。通路から素通しの店内に入ると、左の壁際に低めの棚が続き、左奥角に背の高い本棚。右壁はボックス棚から始まり、途中からおよそ九十の小箱で形作られた棚が奥壁まで連続して行く。奥の、前面に「プリンツ21」や「暮しの手帖」が飾られた帳場横には、100〜300円単行本棚と100〜200円文庫棚もある(パルコで一番安い商品なのでは…)。フロアには、カルチャー雑誌・ファッション雑誌・アイドル雑誌を満載した台が三つあり、左奥に円形の飾り台、右側に箱を組み合わせて造った台がある。帳場には女の子がひとりおり、そこでの作業と棚のチェックを頻繁に繰り返している。左壁には古カルチャー雑誌・人形関連・イラスト集・洋書写真集&作品集、そして奥に新刊の復刻漫画がズラリ。前にある円形飾り台も復刻漫画で彩られている。右側は、飾り台に写真・アニメ・映画・音楽関連が集められ、壁棚にイラスト・デザイン・アート・ファッション・写真・アングラ・絵本など大判本が並び、その奥の小箱群に音楽・美術・映画・思想・文学・アングラ・幻想文学・児童文学・児童書・カルトコミック・少女漫画・怪奇漫画・セレクト文学文庫が続く。ここが一番古本屋さんらしい所である。値段は普通で、1/3は新刊復刻漫画で占められている。『ヴィレッジバンガード』より、一歩マニアックに、そして古本に近付いた感じか。しかし「草古堂」にしては、お洒落でおとなしめな展開とも言える。えい文庫(“えい”は“木”編に“世”です)「ビーチ・ボーイズのすべて/中山康樹」を購入。何はともあれ、ファッションの牙城に古本の楔を打ち込むとは、大胆な行動!これからの、渋谷での推移に注目して行きたい。開店おめでとうございます!

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2012年09月17日

9/17埼玉・親鼻 PNB-1253

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西武秩父駅から歩いて、すぐ近くの秩父鉄道の御花畑駅へ。そこで、三両編成の電車が来た時しか改札が開かぬ、秩父から羽生までを結ぶローカル線に乗車する。硬いアンコがミッシリの昭和四十年代的シートに腰を下ろし、およそ二十分。荒川と線路と街道沿いに人家が集まり、東へ向かって大回りに延び続ける路線は、高低差のあまり無い小規模な木曽山中のようである。目的駅で切符を駅員に渡し、小さなハーフチンバー山小屋風駅舎から出ると、北へ向かって下る坂道一本の駅前。心細く、人家と竹薮と廃屋の前を下って行く。するとすぐに車が頻繁に行き交う『親鼻通り』に出るので、スタスタと東へ進路を採る。時々ポツンと現れる古い商店を覗き込みながら400m。川岸への急坂を下れば渓流遊びの家族連れで賑わう、『親鼻橋交差点』に到着。涼しげな水遊びの誘惑に負けず、交差点をそのまま東に直進する。道は少しカーブする下り坂となるが、行く手には橋が現れ、その下は荒川に注ぎ込む三沢川。欄干から谷底を覗き見ると、清流で大人も子供も一心不乱に水遊びに興じている。こんな所だったのかと思いつつ橋を渡り切る。すぐに右手の広い敷地に焦げ茶の木造建築が現れたので、道路入口の看板を見ると、そこが目的のブックカフェギャラリーであった。言わなくともお判りだろうが、オシャレなのである…。小石が敷かれた駐車場に入り、『やってるよ』の気安い看板に勇気を貰ってガラス戸を引いて中へ。そこは早速の白いギャラリー空間。壁面に飾られた小さな写真を見ること無く、左奥に続く女子客たちがモグモグ口を動かしているカフェ空間に向かう。オシャレオーラ内に飛び込むようにして足を踏み入れると、ふぅ、手前の壁際に椅子・机・本棚・ラックなどが凸凹とセンス良く並列し、そこに古本が並べられている。海外文学文庫・写真プリント・新刊写真集・細江英公・日本文学・児童文学・詩集・安部公房・寺山修司・舞踏・写真集・写真関連・絵本・日本純文学文庫・カルチャー雑誌・「ガロ」、そして左端にはちゃんと100均文庫棚も。この独特なある種近寄り難い雰囲気は「starnet」(2011/07/24参照)や「sunday issue」(2010/12/05参照)を連想させる。本の背を見るために移動していると、近付いた席のお客さんの会話が止まってしまう…何だかすみません…。選書の方向はしっかりとしており、値段は普通〜ちょい高。カウンター内厨房にいた、笑顔が弾ける娘さんに精算していただく。ちくま文庫「「ガロ」編集長/長井勝一」を購入。

帰り道、秩父に寄り道して昼食を摂る。昭和初期の意匠そのままのカフェー(中は古い大衆レストラン)『パリー』(2011/06/07参照)に入り、チキンライスとビールを注文。開け放しの扉から風が吹き抜ける店内は、私とビニール椅子の上で寝そべるニャンコのみ。アテのもろきゅうでビールをやっつけていると、サラダ&フルーツが脇に盛られたたチキンライスが到着(スプーンは水の入ったコップにポチャンと入れられている)。一口含んだところ、涙が出るほど美味かった!奇跡だ!今まで食べた中で、一番美味しいチキンライスだ!
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2012年09月15日

9/15東京・西荻窪 古書西荻 モンガ堂

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午前十一時四十分に家を出て、自転車でゆらゆらと西荻窪へ。目指す場所は、駅北口から『北銀座通り』に入り、坂道を下り善福寺川を越えて再び坂道を上がり、大きくうねる道をひたすら北へ。700mほどで大きな『青梅街道』にぶつかる『桃井四丁目交差点』。銀杏並木に見下ろされながら、北側歩道を西に100m弱進めば、そこに新しい古本屋さんが出来ている。…風を切りながら、街に溢れる秋祭りの準備風景を楽しみ、十二時一分前にお店に到着。大きなアイアンブルーの鉄筋コンクリマンション一階の店舗で、カクカクと張り出すベランダ下が店頭になっている。目隠しされたサッシ窓に、本を抱えた鳥の絵がシンボルの黄色い看板があり、キャスター付きの100均棚の姿が見えている。そしてお店の開店を、今か今かと待ち構える古本修羅・九人の行列が!
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爽やかな銀杏の木陰を脅かす、ただひたすらに古本を求めし者の列…げぇっ!良く見ると、列の中には修羅だけじゃなく“古本神”の姿もあるじゃないか!これから店内で始まるであろう、修羅と神の闘いに戦きつつ、固唾を飲んで眺めていると、ついにお店が開店時間を迎えた。全員店内に粛々と吸い込まれて行く…。私は100均棚に取り憑いて、神と修羅の落ち穂拾い。一般文庫・絶版文庫・箱入り文学本・文学系雑誌…「鳩よ!」をたっぷり漁ってから、すっかり出遅れて店内へ。すべての通路に人が溢れ、割とシンプルな空間には、開店初日の祝祭高揚感が充満している。床は絨毯敷きで、左壁に武骨なスチール棚、フロア左側に背中合わせのスチール棚、右側は手前に低めの棚と、奥に幅のあるスチール棚、右壁には文庫棚がぴったりと張り付いている。入口右横には腰高の木製棚が置かれ、奥の帳場まで存在感たっぷりに続いている。絨毯とスチール棚のためか、印象が中野の「東京図鑑」(2011/06/24参照)と少しダブる。左端の一番大きな通路にまずは進む。左壁は、上からドバッと日本文学・日本近代文学、奥に進んで探偵小説・幻想文学・海外文学。向かいは女流作家・日本文学(現代文学含む)・文学評論・古本関連(充実)・美術・建築・映画。質の高い並びに文学的力こぶが浮かび上がった棚造りである。中央の通路は、左側手前にさらに拍車を掛けた光景が広がっており、エッセイ・詩集・超セレクト日本文学…中原弓彦・上林暁・小沼丹・野呂邦暢・小山清・龍胆寺雄・竹中労・洲之内徹などなど。蔵書コレクションと商売が鎬を削る音が、ギリギリギリギリと聞こえて来そうな熱い棚である。そして奥は棚貸しスペースとなっており「書肆 紅屋」「とみきち屋」「つぐみ文庫」「あり小屋」「S氏コレ堂」が本を一列並べ、お店に負けぬ棚造りを見せている。向かいは本関連の新刊書と共に、漫画・絵本・児童文学。帳場側棚脇には「ユリイカ」や女子系ムックを収めた小棚も。右端通路は一部に未整理本スペースがあるが、左に写真集・作品集・おススメ詩集&文学&美術図録・雑誌が飾られ、右壁は絶版文庫を中心とした美しい棚となっている。教養文庫・旺文社文庫・福武文庫・ちくま文庫・中公文庫・新潮文庫・講談社文芸文庫…。入口右横には様々なチラシ類と共に、デザイン関連や宮澤賢治絵物語が飾られている。日本文学と詩集に強く、心意気が本読みの、真面目なお店である。ナイーブと言う名の衣を身に纏った店主の、熱き心が迸る文学棚は完成度高し!値段は普通。創元社「心象風景/牧野信一」中公文庫「コンスタンチノープル/橘外男」福音館書店「やこうれっしゃ/西村繁男」マガジンハウス「鳩よ!特集・萩原朔太郎」を購入。目の前では、初々し過ぎる精算作業…ロボットのようなカクカクとした動きがプリティーです!…それにしても店主は、めでたい開店日なのに、Tシャツ(ワンピース柄)とハーフパンツ…棚に比べて何とラフなスタイルなのか!これからもそのままで、お店をよろしくお願いします!本日西荻窪が、さらなる古本シティー化を目指し、一歩前進した模様。
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2012年09月14日

9/14東京・池袋 古書ますく堂 スナック営業!

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そして夜、自転車と電車を乗り継いで池袋へ。本日、居抜きで使っているスナック店舗を最大限に利用し、終夜の“古本スナック営業”に挑む、「ますく堂」(2011/10/15参照)に向かう。古本の袋詰めなど、新奇な企画も進行中のようだが、何、ビールを飲んで古本が見られればそれで良い!と、珍しく固く閉ざされた木調扉を押し開けて店内へ。…おお!賑わっている!活気がある!こんなに人がいる「ますく堂」は、未だかつて見たことが無い!ウフウフと込み上がる笑いをかみ殺しつつ、棚を眺めながら、カウンター内で調理中の店主に挨拶し、缶ビールをいただく。店内には五人のお客さんがいるが、皆ワイワイ自分勝手に気ままに楽しく怪気炎を上げている!…むむぅ、スナックと言うよりは、イギリスの田舎にポツンとある宿屋に入ったら、酒場で地元の荒くれ者たちが管を巻いていた…あるいはアメリカの荒野のドライブインに入ったら、ガタイのいいトラック運転手ばかりがビールを飲んで管を巻いていた…そんな愉快なイメージが、店内に満ち溢れている。ビールをグビグビ飲みながら、ひたすら棚をチェック…何と楽しいひと時なのか。北冬書房「夢と祈祷師/鈴木清順」を購入。このスナック営業は、15日のAM6:00まで続くそうなので、お近くの方は“古本荒くれ者”の集う宿屋の恐怖を味わいにぜひ!そして家に帰って気付いたこと…この本、署名入りじゃん!なのに400円!あっ、缶ビール代払ってない!…こりゃ「ますく堂」さんに随分な借りが…今度菓子折持って、お礼に伺います!

※お知らせ
明日9/15にトマソン社の「BOOK5」第三号が発売になります。『新刊屋ツアー・イン・ジャパン』を必死に連載中なので、お見かけの際はご笑覧を!今回は何と、気象庁に突撃しております!何故?と思ってしまった方は、謎を解くためにぜひ「BOOK5」を!
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9/14東京・早稲田 畸人堂 W大学西門前店

9/16の「第17回 鬼子母神通りみちくさ市」に、またもや「古ツア100均箱」を設置させていただくことになりました。市の隅っこで、どなたかのお手を煩わせながら、およそ百冊の文庫を並べていますので、ぜひ鷲掴みに!…と言うわけで、四十冊の文庫を自転車の前カゴに押し込み、一番上に置かれた「人間豹」の淫媚なカバーイラストを視界に収めつつ早稲田へ。
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またも「古書現世」(2009/04/04参照)向井氏に新しい子供たちを託し、山と渓谷社「生き物の持ち方大全/松橋利光・神谷圭介」を購入しつつ、氏のタレコミによる早稲田の新店を目指して東へ…。まずは『早稲田通り』沿いの、開いたばかりなのにすでに自称“幻”のお店を目標にしたが、やはり幻はまだ幻…シャッターがしっかりと下ろされ、早速その幻っぷりを発揮していた。さっさとあきらめてさらに東へ進み、『西早稲田交差点』。クロスする三本の大通りではなく、交差点から真東に延びる、早稲田大学西門に至る細道へ。「稲光堂書店」(2010/05/14参照)をやり過ごすと、もはや西門前の右手に箱形の二階建て集合住宅兼店舗があり、中央の濃緑日除けを持つお店が、大久保からいつの間にか移転して来た「古書 畸人堂」(2008/07/22参照)である。
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おぉ、随分と小さく…以前のお店が花壇だとしたら、こちらは密やかなプランターがひとつ…。グイッと扉を開けて中に入ると、右にすぐ帳場があり、山や海が似合いそうなご婦人が「いらっしゃいませ」と囁き、ラジオのスイッチをプチッと入れた。壁際は本棚で、左壁が少し奥まり、おかしな位置に細い柱が立っていたりする。真ん中には背中合わせの棚が一本。左壁の手前には文庫棚があり、セレクト文庫・ちくま文庫・講談社文芸文庫・海外文学文庫・探偵小説文庫・新書が並ぶ。奥にはビジュアル本・美術・映画、そして奥壁に移ってオカルト・宗教・音楽・海外文学・落語・日本文学評論。右壁に歴史・学術本・哲学・教育・心理学・数学・科学・工芸となっており、室内を取り囲んでいる。フロア棚は、左に辞書類・ビジネス・エンタメ、右に民俗学・江戸・風俗・文明と並んでいる。やはり以前のお店を思うと、遥かにその規模は小さくなり、こざっぱりしてしまった。しかし所々に、マニアックさはまだ生き残っている。70年代〜現代の本が中心。値段はちょい安〜普通。中公文庫「肌色の月/久生十蘭」を購入。あ、レシートの住所はまだ百人町のままだ…。それにしても、ここの支店名は中々スゴいと思う。何たって『W大学』の略称が光っているのだ。そして、幻の『ガレージ店』の方に入れるのは、一体いつのことになるのやら…。
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2012年09月12日

9/12東京・駒込 停車場

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今日も古本神より授かった“神のメモ”を便りに行動開始。ホームから駅東口に下りたら、線路下から北側に出て『駒込さつき通り』を北上。途中の「ブックステーション 駒込店」(2010/01/13参照)の誘惑を振り切って、商店街を踏破する。ぶつかった大通りの信号を渡り、北側最初の脇道を北東へ。『西中里公園』脇をなぞり、二つの『聖学院』間の細道に入り込む。緑が両側からそそり立つ坂道を、アスファルトに落ちた光の斑を踏み付けながら歩き続ける。そこを抜けると広めの『田端高台通り』の『女子聖学院前信号』。通りを『旧古河庭園』のある西側に向かって行くと、百メートルほどで目的地。のっぽなマンションの一・二階に入ったリサイクルショップである…古本神はリサイクルショップが好きなのか?メモには『2階に古本コーナー』とあるが、店頭右端にも古本群を発見する。棚に置かれたプラケースに四箱。すべて100均となっている。三箱が文庫で、残る一箱が単行本+コミック+文庫…ちょっと砂埃にまみれているが、古い岩波文庫や筋の良い文庫がチラホラ…不思議な感じだ。四冊を掴み取って店内へ入ると、一階は古着がぶら下がりひしめくフロア。さっと見切りをつけて、左側にある階段でゴトゴト二階へ。家具や家電のフロア…それほど広くはないが、左前方にレコードを満載したラックが見えている。そちらに見当をつけて進んで行くと、右奥に小スペースがあり安楽椅子に深く沈んでいるオヤジさんの姿。おっ、そこへの通路に古本棚を発見。そして左壁奥の棚に古本が一列並んでいる…春陽文庫の黒背江戸川乱歩全集・性体験告白文庫・仙花紙本十冊弱。値段が付いていないのが不安だが、ぬおっ!と一冊抜き取って、オヤジさん通路の棚へ。美術図録や文庫本…と見ていると、「そこは非売品だよ」とオヤジさんが半ば呆れたように声を掛けて来た。「そこに貼紙してあるでしょ」。ハッ!『非売品』の貼紙が右端に!…全然気が付きませんでした。すみません。ちょっと落ち込みながら、手前の家具に囲まれたフロアも見て回ると、所々にコミックや写真関連本・ビジュアル本が置かれているのを確認…こっちは売り物なんだよな…。下に行ったオヤジさんに続き、階段を下りてレジで手早く精算。ちくま文庫「ごちそう探検隊/赤瀬川原平」「星の歳時記/石田五郎」小学館文庫「居酒屋かもめ唄/太田和彦」新潮文庫「ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇/太田和彦」、そして本日一番の収穫はコバルト叢書「無法松の一生/岩下俊作」が300円!バンザイ!…それにしても、神の教えてくれるリサイクルショップは、何かひと味ちがっている…。

そして夕方、西荻窪「音羽館」(2009/06/04参照)に赴き、集英社文庫「ブックライフ自由自在/荒俣宏」角川文庫「三文役者の無責任放言録/殿山泰司」を購入しつつ、新たなる古本神のひとりと待ち合わせ。その胸を借りて、玉砕覚悟のお仕事に挑戦!と、粉骨砕身のおよそ二時間…。こちらについても詳細が決定次第、当ブログにてお知らせいたします。
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2012年09月11日

9/11東京・祖師ケ谷大蔵 新装開店!文成堂書店

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仕事先のNKZ氏よりいただいたタレコミである。彼は古本屋には何の興味も無いのだが、私の古本屋狂いを知っており、たまたま見かけたお店が『新装開店』しているのを教えてくれたのだ。当然店名などは覚えていなかったので、地図を描いてもらい、脳内の古本屋リストと照合作業…「文成堂書店」(2008/10/30参照)か!「新装って言ってるけど、あれ多分店の中を片付けただけだと思う」…だとしても確かめに行かねばっ!と言うわけで小田急線の各駅停車。ウルトラマンの街に降り立ち、南側の商店街をサササと駆け抜け、早くもお店の前にたどり着く。幾多の風雪を潜り抜けた黄色い日除けは変わらぬが、店頭が不穏なほど片付いている…何たって店頭台まで消えてしまっているのだ!サッシと中央本棚脇には、『新装開店』の文字が誇らしく掲げられている…なるほど。『新装』って感じじゃないな。『清掃開店』?『整理整頓開店』…?おぉ、店内の二本の通路も、床に本が一冊たりとも置かれていない!見通しがとてもスムーズで、奥に座る彫りの深い藤田進風店主ももはや丸見え。お店の片付け、お疲れさまでした!棚造りの地図に大きな変化は無いが、やはりすべての棚をしっかり見られるようになったのは、とても嬉しい。右壁は文庫・新書(古い本あり)から始まり、戦争・日本文学&日本近代文学(ここも古い本多し)・美術と並んで行く。向かいには一般文庫・岩波文庫・講談社学術文庫・自然・落語・映画・音楽・歴史。左側通路は、壁棚が寂しいブランクから始まり、実用・小説・随筆の古い本を集めた棚が一本。食・登山・自然・宗教・哲学・民俗学。向かいは文化・海外文学・文学評論・詩集・歴史など。値段はスキ無しのしっかりだが、古い本が多く胸の鼓動を早める作用あり。組合書店「昆蟲放談/小山内龍」を購入。値札に記載された消費税分を、値引きしてくれるのがちょっと嬉しい。

さらに豪徳寺で途中下車し、「靖文堂書店」(2011/09/06参照)に突撃。店奥の茶色い文庫棚と散々にらめっこし、INAX出版「建築からみた まち いえ たてもの のシナリオ/貝島桃代」角川文庫「犯人よ、お前の名は/中島河太郎編」信濃毎日新聞社「黒部の太陽/木本正次」、そして今日最大の収穫は新潮文庫「魔人/大下宇陀児」が500円となっ!どひゃっほう!足取り軽く、この文庫を愛でながら読みながら帰宅する。
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2012年09月09日

9/9東京・上野 さらば、上野古書のまち!

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ギラッと太陽に照らされた上野は、正午前なのにすでにたくさんの人出。『不忍口』から出てガード下から西側を向くと、あぁ!すでに上野公園の崖下左半分は、ガラスがキラキラ輝く軽やかな建築に変貌を遂げていた。右半分には、いっそう古ぼけてしまった『上野松竹デパート』…ここだけは、いつまでもこのままで残っていて欲しいと強く願っていたが、やはり取り壊されることとなり、自然と地下にある「上野古書のまち」(2008/12/09参照)も、本日9月9日を持って閉店と言うことに相成った。無念…上野の闇と猥雑さが、またひとつ消えてしまう…。店頭台がごちゃつき並ぶエントランスに入ると、雰囲気は以前と変わらぬが、所々に『9月9日閉店』『閉店セール2割引!』のビラが貼り出されている。この大階段を利用した、全集置き場&倉庫の姿も見納めか。文庫台をグルグル眺めて、奥の階段から地下へ進む。ちょっと階段を下りて、ちょっと階段を上がるので、地下一階と言うよりは『地下中一階』の不可思議な深度である。階段途中には『ありがとうございました』と頭を下げる女の子と、上野らしくパンダのイラストが描かれていた。煤けて少し薄暗く、フュージョンが流れる世間から隔絶された古本空間には、やはり閉店日と言うことで、多くの古本修羅がすでに蠢いている…主にアダルトワゴンが標的になっているが…。いつもは右から見て行くのだが、最後は気分を変えて左から回ることにしよう。この集合体店舗の最期を見届けるようにして、棚にワゴンに顔を近付け、買うべき本を探して行く。…セール対象外の棚もあるのか…。四本の通路をジリジリ進み、棚の前に積み上げられた本タワーの最下段から、雪華社「嗤う自画像/木村荘十」を力ずくで引き出す。おぉ、500円!続いて棚から背文字も読み取れない緑が美しい裸本を引き出すと、双雅房「新装(きもの随筆)」300円。執筆者が鏑木清方・岩田専太郎・今和次郎・江戸川乱歩・吉田五十八など良いメンツ!そしてレジ前の文庫棚で、探していた新潮文庫「頭文字/三島由紀夫」を300円で。表紙に『上智大学イエズス会』の蔵書印が捺されているのだが、これが何だかこの文庫に、いっそうの滋味を与えている気がしてたまらない!レジで嬉しい二割引精算しながら、口ひげを蓄えて何だか鋭い青年に「ビルが建て替わったら、またここに入るんですか?」と聞くと「いやぁ〜っ……それはないと思いますよ」と苦笑いしながら残念な答え。…このまま、上野で古本を買えなくなるのは、どうにも寂しくてたまらない。だからいつの日か、どんな形でも良いので、ぜひとも戻っていただきたいものである。ひとまず今は、しばしのお別れと言うことに、勝手にしておこう。長い間ありがとうございました!
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2012年09月08日

9/8東京・椎名町 新宿広場

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昨日の、古本神たちとの闘いの直前に、ひとりの神・M氏がスッと立ち上がり、長身を揺らめかせながら一枚のメモをこちらに差し出した…それは、おぉ!何と神よりのタレコミっ!これはもはや、タレコミと言うよりは『託宣』の域っ!私は“神のメモ”を手に入れたのだ!…まるでRPGのレアアイテムのような…。本日はこのメモを基に、午前中から行動開始。駅南口を出ると、キレイになった『山手通り』陸橋脇の小さな駅前である。そのまま陸橋沿いに南に歩き出すと、西側には以前訪れた「フタバ図書」(2009/10/19参照)。そのままさらに南に進み、グインと坂を上がって『山手通り』に合流する。すると行く手に歩道橋が見え、その手前右手マンション一階に、横長で黄色い看板と、店頭にズラッと整列する洗濯機の白い眩しい姿…見た目通りのリサイクルセンターなのだが、“神のメモ”には『2階に古本コーナー』とあるのだ。狭い入口から中に入ると、家電や家具を主にし、隅々に様々な雑貨や古着が集まる、怪しい圧縮陳列空間!通路をグングン奥に進むと右手にレジが現れ、音楽CDやビデオが集まる左奥に二階への鉄製階段が見え始める。一見、倉庫か事務所へ続くような雰囲気だが、カンカン上がると二階もれっきとした怪しい売場。そして左手に、本を並べたスチール棚の塊が!背中合わせの棚が三本と片面棚二本で、狭く細く短い通路が形成されている。表面は90年代少年コミック・70〜80年代少女漫画・廉価コミックがメインで、二重収納の面倒くさい構造になっている。中の通路に身体を滑り込ませると、文庫・ノベルス・松本清張などの推理小説・ベストセラー本・児童文学・北朝鮮関連・海外文学文庫・実用ノベルス・資料本・名簿類・ゲーム攻略本・大判本などが、雑然と一部は二重に並んでいる。脇にはEP&LPレコード棚もある。結構裏側まで懸命に覗き三冊を手にするが、本に値段は一切書かれていない…まぁそんなに高くないだろうと高を括り、満足して階下のレジへ向かう…が、誰もいない!「すいませ〜ん」と声を上げるが、反応ナシ。どうしたものかと入口に目をやると、作業中の人々の姿が。外まで出て声を掛け、無事に精算に至る。どうやら単行本は100円、文庫は50円の安値となっているようだ。一之江「LOOK RECYCLE」(2011/06/18参照)と同質の匂いがするな…。ブリヂストン自転車・集英社「自転車の本」(真鍋博のイラストページが!)少年倶楽部文庫「浮かぶ飛行島/海野十三」ロッキング・オン「タランティーノ・バイ・タランティーノ/ジェイミー・バーナード」を購入する。
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2012年09月07日

9/7古本神たちとの絶望的な闘いに備えて…

今日はツアーではなく、とある依頼により神保町に出没。それは、体中に生肉をぶら下げて狼の群れに飛び込むような、ちっぽけな人間が神々との絶望的な闘いに臨むような、ゼロゼロナンバー・サイボーグが天使に闘いを挑むような、それほどの難行!あぁ、果たして私は、神保町から無事に自分の二本の足で、帰ることが出来るのであろうか…。と言うわけで、バトル二時間前の正午。私はどうにかして平静を保つために、神保町をペタペタ歩き回り、店頭台&棚&箱を覗き込んで行くことにする。
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初っ端の「長島書店 駿河台店」(2011/09/01参照)はまだお店が開いていないが…どうしたんだろう(後で、9/1で店売りを終了したことを知り、驚愕!)。「三茶書房」(2010/10/26参照)三台の店頭台をじっくり。続いて「八木書店」の店頭プラ箱。最近やけに古い本を安値で投げ込んでいるので、注目中なのである。毎日新聞社「三等重役/源氏鶏太」を購入。「小宮山書店」(2010/05/06参照)脇の100均文庫列から白水Uブックス「病める舞姫/土方巽」を購入し、ガレージセールと「田村書店」(2010/12/21参照)店頭箱に頭を突っ込んでから、『白山通り』に入って「アムール」(2011/08/12参照)で新潮文庫「東京路上探検/尾辻克彦」を。さらに北に進んで、古い文庫がミッシリの「神田書房」(2012/02/16参照)店頭ワゴンから岩波文庫「黄金宝壷/ホフマン」を。そのまま水道橋駅近くまで行き、「有文堂書店」(2010/09/03参照)を一応見てから、逆戻りして『専大前交差点』へ。「山本書店」(2012/04/25参照)100均棚から和田誠装幀の創元推理文庫「血の収穫/ダシール・ハメット」をゲット。最後に先日お世話になったばかりの「ブンケン・ロック・サイド」(2012/09/01参照)店頭で文庫を鷲掴み掘り起こす作業を行い、心の準備完了!覚悟を決めて、闘いの場所へと向かう…。この闘いについては、後日詳しくお知らせします。しかし!激しい戦闘は六時間にもおよび、近所では火災も発生し、精も根も尽き果てる…あぁ、古本神とは、何と偉大で純粋で、底知れぬのか…己の小ささを思い知った、記念すべき一日となる。

※web連載「古本屋ツアー・イン・ジャパンの『均一台三段目の三番目の古本』」の第六冊目が更新となりました。こちらもよろしくお願いします!今回は松本であの超有名ミステリーを…。

posted by tokusan at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする