2012年11月30日

11/30東京・田端 しばしのお別れ石英書房!

sekiei2012.jpg
冷たい曇天の夕方に、崖中腹の南口で改札を抜け、石畳から階段をたどり、この地で頑張って来た古本屋さんの前に立つ…しかし本日11/30で、このお店は店舗営業を終了してしまうのであった…。先月から今月にかけて、雑司が谷「ひぐらし文庫」(2010/01/31参照)、青梅「古書ワルツ」(2010/09/18参照)が、残念ながら店舗営業に終止符を打った。タイミング悪くそのどちらにも駆け付けることが出来なかったので、せめて「石英書房」(2010/04/19参照)さんは見送らねば!と、しっかりスケジュールを確保し、悲愴な気持ちで訪れた田端営業最終日。店頭には様々な形状の箱が出され、文庫・単行本・雑誌が閉店セールでどれでも三冊100円となっている。そこをしばらく眺めてからサッシ扉を開けると、「あ、いらっしゃいませ」と石英さんの明るい笑顔が出迎えてくれた。何だか少しホッとする。店内では最後のミニ古本市が開かれており、ごちゃごちゃと少し雑多な雰囲気を見せていた。先客と共に、店内古本市とお店の本棚を、これが最後と思いじっくりたっぷり眺めて行く。外はいつの間にかとっぷりと日が暮れている…。結果、古本市で角川文庫「モダン殺人倶楽部/中島河太郎編」を、さらに石英さんでちくま文庫「吉屋信子集/東雅夫編」小学館「エスパー入門/中岡俊哉」の三冊を計1220円で購入。精算しながら石英さんと色々お話すると、来年1/8から元銭湯の古本カフェ「アトリエ*ローゼンホルツ」(2010/11/16参照)の二階に古本と鉱物が引っ越し、展示販売されるとのこと。どんな形であれ、お店が続くことに一安心する。名残惜しくダラダラと長居していると、様々な方々が挨拶に、さらに古本市の片付に現れ、楽しく色々お話させていただくことに。作り置きした料理を、すべてペロリとたいらげてしまう元気なお子さんたちの話や、千葉に少しずつ広がるアナーキーな古本市の話など。しかしこれで田端の丘上にある古本屋さんは、「石川書房」(2008/11/11参照)を除いてすべて消えてしまうことになった。『田端文士村』として渋く輝く街にとっては、とても寂しい事態なのである。店内に集まりつつある皆さんとお別れして、尾根伝いに「石川書店」に行ってみると、午後五時なのにすでにシャッターが下ろされていた。…はぁ、何だかとても寂しいぞ…。

このあとは大塚まで電車移動し、「江戸一」(2012/02/10参照)にひとり腰を下ろして、しんみりと飲む。白鷹熱燗二合とお新香。…あぁ、もう十一月もこれでおしまい…。
posted by tokusan at 21:07| Comment(4) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

11/28東京・神保町 永森書店

nagamori_shoten.jpg
暗くなる前に神保町へ。ツアーをする前に一回りしておくかと古本街を巡るが、ザッと降った冷たい雨のせいか、どこの店頭棚&台にも活気が無い。行く先々で当てが外れ、『まぁこんな日もあるか』と気を取り直して、振り出しの『神保町交差点』。西に100m弱『靖国通り』を進み、「矢口書店」(2011/04/20参照)脇でカクッと南へ。『さくら通り』を突き抜けて、左手の裏町に頑張り続ける近代建築ビルを応援しつつ次の小さな十字路に至ると、右側の細長く小さなビル一階が、何かのお店になっている。何だか雑貨店かカフェのようだが…と近付くと、これが古本屋さん!藤色枠の立看板があり、白い壁は微妙な水玉模様。白いドアを開けて柔らかな光の店内に入ると、木床の通路的スペースの奥に少し広がった空間が続き、奥の小さなテーブルでメガネ青年二人が差し向かい、お茶を酌み交わしながら会話中。うーむ、何と全体的に茶色いお店なんだ。照明と内装とともに、売られている物がほとんど茶色じゃないか!左壁には様々なタイプの机や台が連なっており、右壁には本棚・台・ガラスケース・マップケース大小と奥まで続く。奥の空間は、左手前に帳場スペースがあり、左壁と奥壁に立派な木製本棚が据えられている。初っ端の通路的空間、左側には外国地図&観光地図・アンティーク絵葉書・外国風景&外国人絵葉書・日本各地絵葉書・垂涎の鳥瞰図など、古い年代の物ばかりが集まっている。右側には日本観光案内本・ガイド&風土本(こちらも見事に古いモノばかり…)・江戸風俗・鉄道・やくざ・東京・日本観光地図・日本各地地図。奥壁は戦争・戦記・戦争物語・戦争資料がドッサリ並び、最下段には豪華で古いアルバム類が何冊も。左壁には支那・台湾・東南アジアの戦争関連から資料関連まで、専門的な品揃えを見せている。明治〜第二次大戦中を中心に、古い本や地図や絵葉書が集まり、独特なビジュアル&歴史の雰囲気を醸し出している。中々に緊張する空間でもある。値段は高め。本当は地図が欲しかったのだが、これぞ!と思った物はみなしっかり値。なので我慢して論創社「阿房列車物語/平山三郎」を購入することにする。これにてツアーは終わったが、この後、九段下で仕事モドキがあるので、『書泉ブックマート』で洋泉社MOOK「シャーロック・ホームズ映像読本」「ウルトラセブン研究読本」を買ってウハウハ散財してから、『ミロンガ』に入って青島ビールを飲みつつ、これをセコセコ書き付けて空いた時間をやり過ごす。
posted by tokusan at 22:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月27日

11/27古本屋遺跡 荒川を越えて募集中と工事中。

東西線に乗って、隅田川の下を通り、荒川の上を通って、ニョキニョキと高層マンションが建つ江戸川区。一応近場で本命と予備のお店を設定出来ていたので、安心して歩んで行くと、そこで待っていたのは……。

●「募集中」
西葛西駅北側の『葛西橋通り』沿いにある。通りの対岸から見つけた時、すでにシャッターは閉まり貼紙がされているので、即座に『ああ、やってないんだな…』と判断。歩道橋を渡って近付いてみると、歩道際にはまだ店名鮮やかな看板が立ち、二度と点かない電光掲示板付き。その奥のお店の軒看板には、店名がうっすらと残っている。そしてシャッターには『テナント募集中』の貼紙が…。
furuhon_onosyoten.jpg

●「工事中」
東西線で二駅移動して南行徳。『東京湾側』に出て、江戸川区を中心に展開するマイナーチェーンの古本屋さんを目指す。遠目にお店の姿を捉えると、店前にはトラックが停まり、中から『ダガダガダガデデデデデ!』と豪快な破砕音が響いて来る。…店頭が削岩機で解体真っ最中。店内も工事中で、お店の名残はプラ日除け看板のみ…状況から見てこれも風前の灯火か…。もはや改装と言うレベルではないので、写真を一枚撮って別れの挨拶とする。
mangajin_gyotoku.jpg

このまま帰るのはシャクなので、今日も「新宿西口古本まつり」に顔を出し、昨日買おうかどうか迷いに迷いまくった、小山書店「敵中横断三百里/山中峯太郎」(表紙から挿画まで、梁川剛一のイラストワークにドキドキ)を500円で購入。そのまま中野に向かい、『ブロードウェイ』四階の「まんだらけ記憶・大予言」(2008/08/28参照)の105均棚で、朝日ソノラマ文庫「怪獣大陸/今日泊亜蘭」を発見し、『まんだらけがこれを何故105均に!』といぶかしみつつ遠慮なく購入させていただく。
tekichu_kaijyu.jpg
二冊並べると何とも勇ましくインパクト大…私は何を買っているのか…。
posted by tokusan at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

11/26東京・渋谷 古書アップリンク

uplink.jpg
本降りの雨の中、傘を持つ手を冷たくしながら、渋谷ハチ公前のスクランブル交差点を渡る。すでに薄暗い空の下、濡れたたくさんの傘にネオンや巨大モニターの光が反射し、ギラギラしたブレードランナー的風景を一瞬だけ垣間みる。『109』方面の西に向かい、『道玄坂』ではなく『文化村通り』をズンズン進む。『東急本店』を背後に控えた『道玄坂二丁目交差点』で北西に進路を採り、細くなった道を街の奥中へ…。駅からおよそ700mで、小さな『神山町東交差点』に到着。目指して来た映画館『アップリンク』は、交差点際の右手雑居ビル内に潜んでいる。一階のカフェには目もくれず、アプローチの階段を上がれば正面にエレベーターがあり、左奥にはチケットカウンターが。二階の『アップリンクマーケット』に古書を並べているらしいのだが、そこにはチケット無しでも入れるのだろうか…?ちょっとドキドキして、入場拒否をも想定して、狭い楽屋裏のような二階ロビーに出ると、ビル内に箱を収めたようなミニミニシアターである。横に廊下が延びているが、間近な入口に飛び込むとそこは受付カウンターホールで、上映を待つお客さんが五人ほど待機している。おぅ、左の部屋がショップになっているようだ。二つの平台テーブルが中央に置かれ、右壁沿いには机と棚類、左壁はボックス棚になっており、自然食品関連・昭和時代関連本&雑貨・DVDなどが並び飾られている。奥にズイッと入り込むと、最奥の壁棚に新刊と共に古本が並んでいるのを発見。左半分がボックス棚で、その右端縦一列に『古書アップリンク』の紙札が掛かっている。並んでいるのは日本&世界の民俗学やシャーマニズム関連である。そして右半分が大きなボックス棚で、下には古めかしい机が据えられている。ここの棚造りをしているのは「東京くりから堂」(2009/10/29参照)!期間を定めた企画展で、置いてあったチラシを手に取ると、12/1からは「古書りぶる・りべろ」(2009/09/17参照)と「古書赤いドリル」(2010/06/23参照)がセレクトするとのこと…足立正生の映画上映絡みの、濃厚な企画である。肝心の棚には、映画・建築・平岡正明・寺山修司・アート・デザイン・洋書写真集・アート本・絵本など。見ている最中に、ドカドカと大量のカルチャー雑誌が運び込まれて来るが、これも販売されるのだろうか…?冊数は少なめで、小さな映画館の片隅にある、小さな古本屋さんである。上映作品に合わせたセレクトは、お店の立派な武器になりそうな予感。受付カウンターに本を渡して精算。朝日新聞社「横浜中華街謎解き/平岡正明」を購入する。

帰りに新宿で途中下車し、西口地下の「新宿西口古本まつり」を覗きに行く。軽くちょっとだけのつもりが、いつしか目を血走らせ、すべての棚を確認しなければ済まない気分に支配される!外から忍び寄る寒さに震え、鼻をすすりながらドーナツ型の会場を見続けて行く…進んでも進んでも平台が現れて来る…おぉこれは、古本修羅が闘う“古本コロシアム”!一時間近く格闘し、二周目に入っていたことにハッと気付き、慌てて精算。新潮文庫「引越貧乏/色川武大」「明治・父・アメリカ/星新一」講談社文庫「ちょっとだけ堕天使/阿木燿子」教養文庫「昆虫図/久生十蘭」角川文庫「タイム・マシン/H・G・ウェルズ」を計1060円で購入する。
posted by tokusan at 22:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月25日

11/25西荻窪で古本の川をさかのぼる。

昨日の倉敷行がちょっとハードだったので、今日はのんびり西荻窪に出向き、「古本ナイアガラ」(2011/12/10参照)内「フォニャルフ」に補充をした後、何も考えずに古本屋さんを巡ることにする。

自転車を気持ち良く漕いで、秋から冬に変わり始めた冷たい空気を浴びて、まずは「盛林堂書房」(2012/01/07参照)へ。店前で同じく補充に現れた、ナイアガラプロデューサーで“貸し棚道”一直線のつん堂氏とバッタリ。異様に混み合う店内に入り、「フォニャルフ」の動向を観察する。…わわっ!竹中英太郎の「百怪、我ガ腸ニ入ル」が売れてしまった!喜びつつも悄然とし、文庫をボソボソ補充する。岩谷書店「怪異馬霊教/香山滋」(山名文夫装幀挿画!表紙も良いが、扉の描き文字が最高!)春陽文庫「本陣殺人事件/横溝正史」を計3100円で購入する。
kaiibareikyou.jpg

次は中央線高架を潜って「音羽館」(2009/06/04参照)。こちらもかなり混雑していて活気満点!店頭均一棚から安過ぎだろ!とツッ込めるほどの本を二冊。店内で21世紀ブックス「おもちゃの作り方/石川球太」の新版を発見し、驚きつつ抱え込む。中の図解もおもちゃも本当に懐かし過ぎる(元版は神保町「マニタ書房」(2012/10/27参照)や蕨「古書 なごみ堂」(2010/02/12参照)で見かけたが、2000円前後の良い値段が付けられている)。冬樹社「最後の二十五セント/久保田二郎」ほるぷ出版「死刑宣告/萩原恭次郎」デジタルハリウッド出版局「おもちゃの作り方大図鑑/石川球人」(改名したのか…)を計700円で購入。

次は駅北口に向かい「TIMELESS」(2012/06/30参照)。小さな店内と絵本特集を楽しんで、ちくま文庫「続 妖異博物館/柴田宵曲」を400円で購入。

そのまま通りを北上して行くと、やがて右手に「なずな屋」(2010/08/25参照)が。棚を見ながら奥へと進んで行くと、自然に石丸澄子氏と顔を合わせることになり、お互いにはにかみながら挨拶をする。イベントのちらしをいただいたり、エメラルドグリーンの古本屋には不釣り合いな体重計に乗ったりして、ほんわか不思議な時間を過ごす。21世紀ブックス「冒険手帳/谷口尚規・石川球太」を500円で購入。

最後は『青梅街道』にドバッと飛び出して、「古書西荻 モンガ堂」(2012/09/15参照)。お店に入ると、店主・モンガ氏と居合わせたモンガ堂特別顧問の書肆紅屋氏に驚かれ、照れながらご挨拶。紅屋氏としっかりお話しさせていただくのはこれが初めてで、「ブックオフ」情報や様々な人に支えられている「モンガ堂」の小話が素敵で愉快!講談社文芸文庫「槐多の歌へる/村山槐多」ちくま文庫「別世界通信/荒俣宏」朝日文庫「スヌーピーの50年/チャールズ・M・シュルツ」を計1500円で購入する。

南から北へ川をさかのぼるように、古本屋さんを訪ねて行く、小さな旅。カバンはどんどん重くなって行くが、訪ねる先々で緊張しながらも会話を重ね、心は楽しく軽やかに高揚して行く。ついでに財布も軽やかに…。回ったお店は、西荻窪にある古本屋さんの半分だけだが、改めてこの街が古本シティと化していることを実感する。しかし、危険!しっかり各店を巡ってみると、やはり古本を買い過ぎることになるのは必至なのである…気をつけなければ。
nishiogi_books1125.jpg

※お知らせ
12月12日(水)に発売される、アスペクト「わたしのブックストア/北條一浩」に、岡崎武志氏との古本屋や新刊書店についての対談が収録されています。氏の胸を借り色々モソモソと喋っていますが、著者独特の視点で選ばれた全国の書店&古本屋さんと共にお楽しみいただければ。書店でぜひ手に取ってご覧下さい!
posted by tokusan at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月24日

11/24岡山・倉敷で街の景観に感動して二店!

気が付けばもう十一月も終りに近付いている。…このままではいけない!一月の「鬼子母神通り 外市」(2012/01/07参照)で、訪れることを約束した三店の古本屋さんに、まだ一軒(岐阜「徒然舎」(2012/05/24参照)しか行けてないじゃないか!なし崩しに年末を迎えるのだけは避けなければならない。覚悟を決めて、まずは難物の岡山県倉敷へ早起きして散在して急行!岡山駅から、旧総武線の黄色とは色合いの異なるレモンイエローの伯備線に乗って、黄色い土で出来た水路の目立つ山陽の地方都市を走り抜けて行く…。

mushibunko.jpg
●倉敷「蟲文庫」
南口に出ると、そこは回廊のように地上のバスターミナルを囲む空中歩道。左からぐるっと回り込んで、歩道橋から地上に下りる。そのまま人通りの多い『倉敷中央通り』に入り、まずは南へ。ひとつ目の『阿知北信号』を通り過ぎ、次のビルとビルの谷間に延びる東への裏道に入り込むと、古く懐かしいアーケードの『えびす通り商店街』。昔そのままの商店と、若者たちが始めたお店が混在し、とても活気に溢れている。その商店街の奥へ奥へと進んで行き、やがてアーケードが尽きれば、そこは美しい山城のような『鶴形山公園』のふもとで、さらにそのまま東に進み続けると、感激の白壁の商店や町屋が両側に続く『本通り商店街』に突入する!何処までも道の両側に連なって行く江戸的街並!観光地化が進んでおり、実際観光客で賑わっているのだが、往時の風情をしっかりと留め、尚かつ道は公園に沿ってカーブしているので、一歩進むごとに新たな景色が展開し、歩く楽しみを存分に味あわせてくれる。通りがいつまでも続くような錯覚に囚われながら、駅から一キロ強も歩き続けると、通りの終りがようやく近付き、左手に遥々目指してきたお店が現れた。完全にこの街並に一体化しており、こんな古本屋さんが…と思わず唸ってしまう、白壁の古めかしい商店である。その佇まいは凛々しくコンパクトで美しい!壁面には木彫りの看板が掛かり、立看板は建物に押し付けられている。長い暖簾を潜ってガラス戸を開けると、女子で混み合う雰囲気のある店内。床には粗めの煉瓦が敷かれ、流れる音楽と共に何処からか『ミャ〜オゥ』と甘え鳴く猫の声が聞こえて来る。店内は少し横長で、入口左横・左壁・奥壁左側に壁棚が設置され、その前に背中合わせの棚が一本。フロア右側には平台が置かれ、入口右横から右壁には飾り棚が展開する。右奥には通路が一本隠されており、奥壁棚・右壁棚・通路入口横の棚で形成されている。店奥は、壁棚の横にガラスケース・帳場兼作業場への上がり框・帳場を兼ねたガラスケースとなっている。帳場には店主の田中美穂氏が座り、もうひとり男性が背中を向けて何やら作業している。入口左横から見て行くと、海外文学文庫・日本文学文庫から始まり、左壁には音楽・映画・演劇・絶版漫画・サブカル・民俗学・哲学・精神科学・宗教。奥壁にはマイノリティーや新書が並んでいる。背中合わせの棚には、左に占い・実用・自己啓発・社会科学・思想・旅、右に昆虫・自然・美術が収まる。平台にはまたもや昆虫・動物・田中氏自著・料理・本関連・新刊などが並び飾られている。奥壁のガラスケースには、何だか見たことも無いプレミア本たちの姿が…。入口右横には亀の置物や仙人掌・「暮しの手帖」がディスプレイ。右壁下はCDが並び、最奥の通路入口には岩波文庫・岡山文庫がキッチリと揃えられている。右奥通路に入り込むと、詩歌句・文学評論・海外文学・幻想文学・日本文学・日本近代文学・ミステリ&エンタメが待っている。内装のお洒落さを裏切る、意外に硬派なお店である!お客におもねること無く、あくまでも自分の好きな本で築き上げられているのが勇ましく、頼もしい。キレイに形作られた興味と知識の箱庭は、もはや眺めているだけで嬉しくなるのだ!値段は普通。ガラスケースの苔写真や鉱物標本を見ながら精算していただく。講談社文庫「あの日この日(四)/尾崎一雄」イースト・プレス「世紀の大怪獣!!オカダ/岡田斗司夫」を購入。

nagayama_shoten.jpg
●倉敷「長山書店」
「蟲文庫」を出てそのまま通りを抜け出たら、北上を開始。ひたすらズンズンもはや風情の無くなった道を北に進み、『倉敷中央病院』脇を過ぎ『国道429号』へと出る。今度は進路を駅方面に定め進んで行くと、『昭和一丁目交差点』際に、ペパーミントグリーンの古本ビルが建っていた!駅からは東に400mほどである。三階建てで奥に深く、二階窓に『古本』の文字と壁面に電光掲示板。黄色い日除けが入口上に張り出しており、均一棚などは見当たらない。自動ドアから中に入ると、そこはいきなり文庫の通路!おぉ!と色めき立って棚に齧り付こうとするが、入口横にあったコインロッカーが目に入る。どうやらカバン類はここに預けねば中に進めぬようだ。おとなしく指示に従い、手ぶらで通路を進む。右は100均単行本と海外文学文庫、左は時代劇文庫と日本文学文庫である。たっぷりと眺めてから通路を抜け出した所で、私は事態に気付き青ざめる…何と広くて複雑な店内なのだ!左奥の本の山に囲まれた帳場で懸命に働く黒髪の女性と目を合わせながらも、しばし呆然としてしまう。入って来た通路を中心として、左には背中合わせの棚が二本続き、後は長い壁棚。出版社別文庫・岡山文庫・カラーブックス・ミステリ&エンタメ・海外文学・女流作家・児童文学・絶版コミック・料理・落語・骨董・スポーツ・武道・旅・音楽・芸能・映画・役者などが集まっている。本の山に囲まれて近付けないガラスケースや、レコードラックもあり。通路やちょっとしたスペースには箱や本が積み上がり、ちょっと乱雑な風景となっている。右側スペースは広大で、壁棚と横向きの背中合わせの棚が六本。入口側に長い本の島と小部屋的スペースが二つある。入口側に言葉・日本文学・海外文学・詩歌句・選書・宗教・オカルト・科学・東洋文庫・古典文学・文芸&思想&美術誌・新書・ノベルス・語学・ペーパーバック・辞書類。奥側には、戦争・近現代史・歴史・美術図録・茶道・書道・工芸・美術作品集・写真・写真集…棚も本の数もとにかく膨大である。そして帳場横にはさらに二階への階段がっ!本があちこちに積まれ、カクカク曲がる階段をコツコツ上へ。おぉ、本運搬用の小型エレベーターが付いているのか…。うわぁ〜、二階も恐ろしく広くて乱雑だぁ…。壁棚は本棚、上がり口近くに横向きの本棚が二本あり、メインは背中合わせの棚が縦置きで六本。右手前奥に、一階同様大量の本に囲まれた帳場があり、オヤジさんが腕組みをして座っている。二階は学術&研究本・箱入り本・古い本が多いようだ。会社史・産業史・歴史・郷土(岡山・広島)・本&古本・考古学・医学・数学・宗教・古典文学・社会学・日本文学・日本近代文学・詩歌句・海外文学・文学評論・美術・山岳・登山・食・冒険・天文・地学・植物・鳥類・動物・昆虫などなど。店内の構造が複雑で、通路の本数がただ事ではなかったので、ゾーンごとのジャンルを覚えるのが精一杯だった…。蔵書数がとにかく多く、全体的に硬めで真面目な傾向。しかし迷宮のように広い店内を冒険するのは、やはり楽しくて仕方無い。値段は普通〜ちょい高で、二階の本はやはり高めな感じである。オヤジさんに精算は一階でするのか聞いてみると、二階でも大丈夫とのこと。遠慮なくオヤジさんに本を手渡すことにする。ちくま文庫「城昌幸集」あまとりあ社「地獄の野良犬ども/村岡藤里」遊友出版「列島書店地図/新文化編集部編」を購入。…あれ?藤田まことの本を買ったはずなのだが、袋にはいっていないし、勘定にも入っていない……店内の何処かに置き忘れたのか?それともレジで忘れられちゃったのか…残念!

つい先日の「古本の雑誌」の座談会で、「岡山に行くなら万歩(万歩書店)に行けってことですね」と自ら発言していたのに、近寄ることも出来ず…それはひとえに「長山書店」がスゴかったため…。岡山&倉敷、要再訪!しかしこれで、今年必ず訪ねるべきお店は、犬山の「五つ葉文庫」のみとなった。どうにかして、早めに行かねば…。そして帰りの新幹線、地震による停電で、しばらく車内に閉じ込められる体験をしてしまう。幸いにも十分ほどで動き出したが、あのちょっと薄暗い空間に、一時間も二時間も閉じ込められるのは、願い下げだなぁ…。
posted by tokusan at 21:46| Comment(10) | TrackBack(0) | 中国・四国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月23日

11/23東京・清澄白河 Elephantastic.

elephantastic.jpg
先日入れなかったN天氏(2011/09/26の「ゴジラ堂」も彼によるものである)タレコミのお店に再チャレンジ!『A3出口』から外に出ると、雨に濡れた『清澄通り』が横たわり、その向こうの『清澄庭園』が豊かな緑をチラリと見せている。通りを南に進み、庭園の外周をなぞるように歩いて行く。すると庭園に沿って建てられた、特徴ある看板建築群が出現する!昭和三年建築の鉄筋造りで、二階建て(一部に三階部分あり)の長屋形式。屋上テラスもあり、まるで『清澄庭園』と言う都市国家を守っている城壁のような建物群である。竣工当時をそのまま残す部分と、すっかり改装された部分が入り乱れているが、同じ古い看板建築であることは一目瞭然!感嘆のため息を漏らしながら、素晴らしい意匠を眺めつつさらに南へ。通りは信号で十五度ほど西に折れ、駅からおよそ300m。その看板建築の一棟に、『古本とDVDレンタル。』の立看板を出すお店があった。…今日は開いてた〜。ガラス張りのお店は木材で縁取られており、壁にはDVD返却ポスト、ガラスには映画ポスターが貼られている。中は裸電球が灯り、表の木材の意匠そのままに内装されている。入ってすぐ左にフリーペーパーやチラシ棚とレジ、そして後は左・奥・右壁の棚が店内を取り囲んでいる。左と奥の棚にはレンタルDVDが並び、フロア中央に置かれた100均台と右壁棚に古本が置かれている。壁棚は腰高の平台とその上に四段。雑誌の並ぶラックを見たら、セレクトコミック・セレクト文学&カルチャー・日本文学文庫・時代劇文庫・新書・ミステリ&エンタメ・旅・女性・暮し・社会。平台にはカルチャー雑誌が並び、足下には普段は外に出ている100均箱もあり。キレイな新刊寄りの本ばかりで、冊数も多くはない。ご近所のための、DVDレンタルのついでに気軽に本を買うようなお店である。値段はちょい安〜普通。洋泉社「みうらじゅんの映画批評大全」PARCO出版「ポスターを貼って生きてきた。/笹目浩之」を購入。お洒落な小柄の古田敦也的若者に精算してもらう。

帰りにさらに古本血中濃度を上げたくなり、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)に寄り道。旺文社文庫「芳兵衛物語/尾崎一雄」朝日文芸文庫「平賀源内捕物帳/久生十蘭」を購入。無事に濃度アップに成功する。
posted by tokusan at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

11/22茨城・土浦 れんが堂書店 イトーヨーカドー店

ここ土浦には、去年一月のオープン以来、ず〜っと入ることの出来ないお店が存在していた。その名も「五十円堂」。店内の古本はすべて五十円均一と言う、夢のような古本屋さんである…が、しかし!一度も入ったことが無いっ!とてもくやしい!まぁ場所が場所なので、そう何度も訪れるわけには行かず、せいぜい三〜四回様子を見に行った程度なのだが、毎回全滅なのであった…。一度などどうにかして入りたくて、意を決して電話までしてみたのだが、『本業が忙しくて…』『看板が道路に出ている時が営業日です…』などの無益な情報しか得られなかった。なので今日もしつこく様子を探るため、観光案内所でレンタサイクルを借り、駅北西三キロの丘の上にあるお店へ!立ち漕ぎも交えておよそ二十分で到着すると、巨大な看板は以前のままだが、ドアに何か貼紙がされている…『五十円堂は閉店致しました。店内が倉庫となりましたので本の販売は終了とさせていただきます』…ガーン!一度もお店に入ることなく、販売されることもなく、閉店してしまった…。この胸に激しくわだかまる虚しさを、一体どう処理すればよいと言うのかっ!もう二度とここに来ることは無くなった…そう思いながらも、お店の去就が判っただけでも良しとして、重いペダルを踏んで丘から爽快に滑り降り、駅方面にとんぼ返りする。
gojyuendou.jpg
「お早いお帰りですね」と言われつつ自転車を返し、駅西口にそそり立つ『イトーヨーカドー』へ。ここには駅近くに店を構える「れんが堂書店」(2010/07/10参照。後でこちらを見に行くとシャッターが下りていたが…)が出店しているのである。以前は地下一階にあったのだが、今は三階の『肌着・子供と文具のフロア』に移動したらしい。エスカレーターで三階に上がり、だだっ広いフロアをウロウロと探索すると、店内見取り図左上に位置する階段&エレベーター横にある、オープンな店舗にたどり着いた。
rengadou_syoten_itoyokado.jpg
お店と言うよりは“一店古本市”と言った感じで、竜ヶ崎&潮来の古本市と同じ『古本市開催中』の幟が立ち、木箱と板で構成された什器にも見覚えがある。頭上には紫の大きな手作り看板が下がり、お店の中央では気の早いクリスマスツリーが頭を覗かせている。壁際には平台の上に木箱が積み上がり、フロアには横向きに平台+木箱の通路棚が二本設置されている。左端に飾り台+棚と、帳場&作業場がある。各通路や帳場前には、結構未整理の本束があふれ返り、半ば雑然とした倉庫状態と化している。右端にある手芸&お料理ムックラックには目もくれず、まずは通路に面した大量の文庫木箱に視線を走らせて行く。ミステリ&エンタメ・時代劇・雑学が中心で、左端には児童文学・絵本・「歴史読本」がある。帳場横の茨城郷土本・プレミア漫画を見て、さらには足下の未整理本に惹かれながら真ん中通路へ。手前側には新書・岩波文庫・講談社学術文庫・海外文学文庫。こちらの平台の文庫の上には、雑誌束がドスドス乗せられている。向かいには大判のビジュアル本や図録が凸凹と並べられている。右壁は平台に雑誌や紙物が並び、壁面に実用・カルチャー・オカルト・ノンフィクション・句集など。最奥通路は、手前に児童文学復刻本・日本文学・海外文学・思想・社会・映画。壁際に映画・歴史・戦争などが収まっている。オーソドックスな古本屋さんで、ジャンルは手広く平均的に集められている。値段は安め〜普通。創元推理文庫「黒いハンカチ/小沼丹」中公文庫「回送電車/堀江敏幸」を帳場へ差し出し、物凄く優しく丁寧な談志風オヤジさんに精算してもらう。袋に入れた古本を押し戴くポーズが印象的である。

帰りは当然の如く寄り道して「古書モール 竜ヶ崎」(2009/12/26参照)。二十分ほどの短い時間で棚と台を漁り、講談社文庫「山口百恵は菩薩である/平岡正明」新潮文庫「アウトドア・ライフ入門/小林泰彦」二見書房「不透明な時/三浦和義」ワニの本「世界最強事典」を合計850円で購入する。
posted by tokusan at 21:12| Comment(10) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月21日

11/21東京・神保町 三省堂古書館

sanseido_koshokan.jpg
お昼から“汁無し担々麺”を食べる仕事に従事し、すっかり口腔内を山椒でシュワシュワと麻痺させ、紹興酒でしたたか酔っぱらって、開放されたらいつの間にか夜の神保町。しかし夜と言っても、まだ七時半なのである。さして興味の持てない“汁無し担々麺”に溺れた一日を、どうにか取り戻したくて、古本に救いを求めてすっかりお店の閉まった通りを歩いて行く。気が付くと、『駿河台下交差点』脇の『三省堂書店』に吸い込まれていた…。夜八時の閉店まで僅かしかないが、ガタガタ軋むエスカレーターで四階へ上がり、くるっと切り返してフロア東側奥を目指して歩いて行く。レジ前を過ぎてさらに進むと、天井から「三省堂古書館」の案内板が下がっており、横並び本棚の間を指し示している。指示通りに棚の間を進むと、おぉ!そこには夢の花園が広がっていた!奥まった小空間に、右壁に沿って専用レジとガラスケース、奥壁と左壁には下に平台付きの本棚。フロアには横向きに三本の背中合わせの棚が並び、一番手前にラックワゴンと短めの背中合わせの棚が一本置かれている。手前には映画パンフのワゴンが一台あったのだが、見向きもせずに前面の棚へ急行!た、探偵小説!そ、それに貸本小説!ヨダレをいくら垂らしても垂らし足りないほどの本が、夢の中の古本屋のような背文字が、ワンサカと並んでいる!皆しっかりと恐れをなすほどの値が付いているが、その貴重な本にしては妥当な値付けなので、非常に危険な誘惑に絡めとられそうになる…本を抜き出し、触り、切ないため息がフゥ〜…。しかし早速その中から欲しかった一冊を見つけ出し(いや、実際欲しい本ばかりなのだが…)、抜き出してみる。これは安いじゃないか!水ヌレの跡があるが、帯も付いているし安いじゃないか!と脇に抱え込む。さらに隣りのラックワゴンは『新青年』特集!おぉおぉと、ワゴンの周囲を獣のようにぐるぐる回り、見たことの無い探偵小説の春陽文庫や「暗黒公使」裸本に骨抜きにされる。このエリアに近付いてすぐ、探偵小説と貸本小説に度肝を抜かれて前後してしまったが、ここは東京を中心に関東・大阪・名古屋・石川の古本屋さんが、棚を借りて本を並べている古本売場なのである。なので各棚はお店ごとに細かくカラーを変えており、ジャンルも棚ごとに細かく細かく分かれた状態なのである。大雑把に全体を把握してみると、左壁は教養&文化系文庫・サブカル・人文・歴史。奥壁では言葉・海外文学・建築が輝いている。手前から第一通路には探偵&推理小説・日本文学・文庫・文化。第二通路は人文・文学・サブカル・文庫。第三通路は文庫・映画・演劇・探偵小説雑誌。そして最奥に将棋や幻想文学・日本文学。…何とも探偵小説の多い空間なのである。ガラスケースにもしっかりと探偵小説と貸本小説…。値段はお店によってまちまちだが、基本ラインはしっかり値である。しかし頑張って探せば、神保町にしては安値な本もチラリホラリ。数寄屋書房「阿呆宮一千一夜譚/乾信一郎」を「ジグソーハウス」で購入する。気付けば八時十分前で、閉店を知らせる放送が寂しく流れ始めている…。む〜ぅ、これからここはちょくちょく見に来ることになりそうな予感がしている…散在しないよう気を付けないと…。
posted by tokusan at 23:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

11/20茨城・潮来 アイモア カスミ特設会場古本市

itako_aimoa_furuhonichi.jpg
「赤いドリル」・那須氏と話し込んでいる時に「そう言えば潮来でも「古書モール 竜ヶ崎」(2009/12/26参照)みたいなの、やってるそうですよ」と、驚くべきことを教えてもらう。同じ千葉&茨城の古本屋さんグループが手掛けているとのこと…竜ヶ崎だけでも広く充分なはずで、ただでさえあまり人が訪れず、静かなること山奥の如しなのに、さらにもうひとつの似たような拠点がっ?しかも距離的には近い潮来にっ?その真相を確かめるべく、最終的には大洗鹿島線に揺られて利根川を越え、水面に反射した陽の光が飛び散る水郷の街へ。古く煤けた高架ホームから、時間の停まった駅舎を通って東口へ。外に出ても時間は停まり続けている…駅に隣接したビジネスホテルの壁面にある、南国リゾートの写真壁画が空々しいことこの上ない。長細いロータリーから南の大通りに出て、視界の広い道を東に歩いて行く。このまま歩き続けると、すぐ街が終わってしまい、水田の中をトボトボ歩き続けることになるのではないか…そんな不安に襲われながら歩を進めて行くと、右手に大きなパチンコ屋、そして次第に左手に広いサッカー場のような駐車場を持つ、平べったく白く長いショッピングセンター『アイモア』が見えて来た。その駐車場には車がかなり停まっているので、地元の人に良く利用されていることが判る。車に気を付けながら駐車場を突っ切り、実は微妙に古いショッピングセンターの横っ腹の入口から、『古本よ、あってくれ!』と願いつつ中に入る。入口横の店内案内地図を見ても、そこに“古本”の文字は見当たらない…取りあえず店内を一周してみるか…。そう決めて左回りに進んで行こうとすると、うおっ!古本だ!左手正面に古本の姿を早くも発見!大きな食料品売場に隣り合うスペースに、古本売場がしっかりとあるっ!見た目は「竜ヶ崎」の小型版で、見覚えのある『古本市開催中』の赤い幟も立っており、市を形作る什器たちにも同様に見覚えが。何よりこの粗雑でカオスな雰囲気が、全く同じではないか!これぞ正に竜ヶ崎系列!左壁には木箱が積み上がり、その前に平台が造られている。古本がひしめく四本の通路は、平台や木箱、もしくはワゴンで形成され、フロアの右側1/3には古道具や雑貨もゴチャゴチャと集まっている。100均文庫・一般文庫・歴史・戦争・アダルト・コミック(揃い&廉価コミックもあり)・絵葉書・雑誌・児童文学・絵本・一般単行本・ノベルス・実用ノベルス・時刻表・切手雑誌・レコード少々・絶版文庫&新書・古い学術&文学本・「アサヒグラフ」・「キネマ旬報」・児童文学全集・紙物などなどなど。やはり竜ヶ崎より量が少ないせいか、それほどの玉石混淆とは行かず、石が多めな感じである。値段はもちろん安い。しかし竜ヶ崎に勝っているところがひとつあり、ここはお客さんがしっかりと流れて来るのだ。おじちゃんとおばちゃんが買い物のついでに入り込んで来るのだ。つまりは地元の人々に、必要とされている空間なのだろう。幻冬舎アウトロー文庫「竜二/生江有二」角川文庫「スナック芸大全/糸井重里」岩波文庫「くれの廿八日/内田魯庵」旺文社文庫「青春の逆説/織田作之助」弥生書房「エリーゼのために 忌野清志郎詩集」を購入。短時間だったがすっかり古本熱に浮かされて外に出ると、強い風が吹き始めただだっ広い潮来の街。あぁ、私はなんて所に古本を買いに来ているのだろうか…。五冊の本が収まったビニール袋を提げ、駐車場の荒野をユラユラ歩いて行く…。
posted by tokusan at 19:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

11/19東京・東京 R.S.Books

タレコミを基に、勇躍清澄白河へ。なのにお店は閉まっていた…とっくに営業時間なのに…定休日でもないのに…日を置いて再チャレンジだな。気持ちをサクッと切り替えてそのまま北へと向かい、小名木川を渡って森下の「文雅堂書店」(2012/06/24参照)に古本を求める。そんな気持ちを知ってか知らずか、店頭ワゴンに放り込まれていた一冊の本が、いきなり私の心をギュッと捉える!装丁が構成主義的で、昭和初期をその身に纏った改造社「ヘンリ・フォード/有川治助」が300円!
henry_ford.jpg
装丁者の名が何処にも無いので、後でネットで調べてみると、恩地孝四郎であることが判明。むべなるかな!裏表紙見返しに貼られた『東京京橋南伝馬町 中川文林堂』(京橋の『永代通り』にあった古本屋さんらしい。行ってみたかったなぁ…)のラベルも、過去を見事に呼び起こしてくれる!
nakagawa_bunrindo.jpg
状態も悪くないし、良い古本を安値で買えたものである。しかしそれはさておき、当ての外れた今日のツアーをどうするか…『新大橋通り』をツラツラ歩き、左に夕暮れに沈む清洲橋の美しいフォルムを見ながら隅田川を越えて、ビルばかりの街路を進み続ける。そうだ、このまま歩き続けて、東京駅で「八重洲古書館」(2012/07/27参照)亡き後の、同じ地下街にある系列店(2008/07/03参照)の様子を見に行こう。そうと決まれば善は急げ!と大股でたくさんの横断歩道を渡り、どうにか夜の『八重洲地下街』へ。駅寄り北側『外堀地下1番通り』にあるお店は、以前と全く変わらぬ姿であった。
rs_books2012.jpg
右側のドアを開けて入る高級的店舗は、古い文学&芸術&雑誌・絵葉書が飾られ、ほとんど変化ナシ。続いて左側の薄い店舗へ。かなり新古書店的な印象であったが、今は棚に「八重洲古書館」が少しだけ入り込んでいるようだ。レジ横は人気の最新入荷本棚で、通路と店舗を隔てるガラスの向こうには六本の棚が並び日本文学・幻想文学・社会科学・本関連・スペシャルプライス段・科学・郷土・東京・歴史・世界・料理・日本近代文学・女性・映画・演劇・音楽・建築・デザイン・美術。そして右壁の細い棚に時代劇文庫・ミステリ&エンタメ文庫・新書など。棚上にはプレミア本が飾られ、棚最下段は大型本が占領している。元々小さなお店なので、あの広かった「古書館」を吸収出来るわけもない。だからなのか、お店は“街の古本屋さん”的に、本の古さも含めオールマイティに少し変化した感じである。値段は普通〜ちょい高。お客さんは背広姿のサラリーマンばかり。素敵な光景である。平凡社ライブラリー「山からの言葉/辻まこと」を購入。
posted by tokusan at 22:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

11/18静岡・城ヶ崎海岸 壷中天の本と珈琲

kochuten.jpg
熱海から伊東線に乗り換え、そのまま伊豆急行に乗り入れ伊豆半島右側を南下。雨上がりの斑に乾いた伊東の街を過ぎると、車内の観光客は極端に姿を減らし、窓外は森と海に変化する。およそ三十分で目的駅に着くと、山の斜面にへばりついたロッジ風の駅舎。階段をジグザクと下りて、駅前の『桜並木通り』の坂道を下る。この辺りには桜が多く植えられているようだが、皆一様にその根がアスファルトを盛り上げてしまっている…。ほどなくしてぶつかる『県道109号』を南西へ向かってトボトボ。道は上り坂となるが、上がり切った所の交差点で南東に向かうと、今度は桜並木の急坂を下ることとなる。荒れた歩道に我慢を重ね、右に左にうねりながら下り続ける。500mも下れば、行き先が『つり橋』(この吊り橋は、昔の『仮面ライダー』で良く撮影に使われた、海崖に架かるあの吊り橋である)と『いがいが根』に分岐するしっかりした道が現れるので、『いがいが根』方面を選択すると、そこはもう『伊豆高原分譲地 城ヶ崎地区』と言う、立派で閑静で広大な別荘地帯。足下のマンホールを見ると『伊豆急』の文字が刻印されているので、伊豆急行(東急グループ)が開発した別荘地なのだろう。さて、目指すはこの中の『3次地区』である。少し奥に進むと、すぐに右側に遊歩道のような小さな道が出現するので、まずはそこに入り込む。進んだ先は、ドーナツ型の植木を中心に持つ小ロータリーで、左に進んで別荘地のさらに奥へ、奥へ…ちなみに人影は皆無である。長い坂を下り切ると、右への脇道際に『11番』の案内表示が立っている。そこにしっかりと、目指すお店の名が輝いていた。と言うわけで案内表示に従って脇道を右に進むと、すぐに『13番』の案内表示が現れ、店名とともに『次の角左折』と書かれている。矢印に従い右に進み、すぐさま左折。ぐんぐん進んで行くと、分かれ道に今度は小さな表示板が現れた。雑木林の向こうには、白い洒落た建物が見えている…。ふぅ、どうやらたどり着いたか。「追分コロニー」(2011/04/03参照)「Kiji Books」(2011/05/14参照)「GAKE」(2012/11/01参照)など、別荘地内、もしくは隣接地にある特異なお店たちと、何やら共通な雰囲気を漂わせている…。それにしてもここは、お店と言うよりはやはり立派で羨むような別荘である。建物の下を潜るアプローチが見た目にも楽しい。その入口に『Book Cafe』とある看板が置かれ、右の玄関兼土台兼門柱のような所には、金属の店名文字がしっかと取り付けられている。建物の下を潜って階段を上がると、そこは落ち葉舞い散る中庭で、カーブを描く白い建物には、窓のような扉が三つ離れて並んでいる…どれが入口だ?一瞬迷ったが、一番右の扉を選択して緊張しながら中に入ると、ほぅ!正解だ。そこは左がカフェで、右の緩やかな階段状の部屋が古本スペースとなっていた。ここはつい先ほど潜った所なのだな。幅広で緩やかな階段部屋の両脇に白い壁棚が設置され、上がり切った所は作業部屋への入口になっており、その両脇にも巨大スピーカーを内包した壁棚の姿…スピーカーからはかなりの音量で音楽が流れ出ている。誰の姿も見えないが、表には『営業中』とあったので問題は何もないだろう。入口に置かれた一冊200円・三冊500円の美術書を眺めてから、階段に足をかけてまずは右壁棚。ここは十段あり、単行本ばかりが集まっている。種村季弘・洲之内徹・幻想文学・藤原新也・美術全般・美術作家評伝&評論・小型写真集・美術洋書・美術蒐集・デザイン・荒俣宏・荒木経惟・旅・美術エッセイなど。決して安易な関連で並べた流れではなく、深く取捨選択した質の高い棚である。階段の真ん中には美術系雑誌を横積みしたボックス棚あり。奥壁には、絵画系美術図録・丸尾末広・丸田祥三・ウォホール・彫刻など。回り込んで左壁は大型の本ばかりで六段。和書&洋書写真集・同じく作品集・写真系美術図録・横尾忠則・安藤忠雄・森山大道・現代美術・ファッション・石子順造などなど。こちらも深くセンス良く、作品集&図録で、個人的にたどって来られたであろう個人的美術史の体験を、見事に綾なしている。う〜ん、素晴らしい。図録や作品集に値段は付いているが、単行本には付けられていない。1000円以下の本は見当たらず、値段はしっかりである。プレミア値も頻出。とここで背後から「うわっ、気付かなかった!」と、オレンジセーターにチノパンのYOU THE★ROCKがダンディーな壮年となったかのような店主が登場。「お邪魔してます」と頭を下げる。彼は笑いながら奥に引っ込み、ビシッとしたバリスタスタイルに着替えて再登場…いや、もう完全に遅いですよ。単行本について聞いてみると「こっちも売り物なんだけどね。でも、手が回らなくて、まだ値段を付けてないんですよ。ココは写真集だけかな…」とのこと。そしてテーブルにお水とメニューを出していただいたので、せっかくなので珈琲を一杯。海沿いの山中のような別荘地で、明らかに場違いな私に、静かで贅沢な時が流れて行く…。毎日新聞社「フォロン展」図録を購入。
posted by tokusan at 18:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月16日

11/16東京・都立大学 博文堂書店

hakubundo_shoten.jpg
古本屋さんは「ROOTS BOOKS」(2010/03/25参照)一軒が、最後の砦となっていた都立大学。しかし実は、今まで事務所営業のみだった古本屋さんが、長い月日を経て店売りを復活させていると言うのだ!ならば、この目でその情報を、見届けなければならない!高架下の改札から、西口でもあるような『北口』に抜け、そのまま『目黒通り』方面へ。あっ!右手の駅前ビル『トリツセンター』にへばりつく「ROOTS BOOKS」は今日はお休み。残念に思いながらそのまま前進し、『都立大駅前交差点』を横断。そのまま北西へ進み続け、最初の脇道を西へ。そこは裏通りの商店街で、進み続けると『八雲通り』とあるゲートが現れる。そこを潜ってさらに進み、道が一うねりした所で左手にイチゴ色の日除けを突き出した、年季の入ったお店が見えて来た。ここは、2009/02/21に訪れた時は、『店内は倉庫兼事務所ですので、小売り販売はしておりません』の貼紙があり、入ることの叶わなかったお店なのである。果たして本当に入れるようになったのか?お店の佇まいは以前と全く変わらないが、小売りうんぬんの貼紙はもはや見当たらない。それでもシャッターは半分下ろしっ放しで、営業感はゼロに近い状況…。いやに横幅のあるサッシに手を掛けて、力を入れて押し開き店内へ。そこは木製棚に挟まれた狭い通路で、チャカチャカキーボードを連打する音が奥から聞こえて来る。壁際は造り付けの木製本棚で、入口側にも本棚が続いている。真ん中には背中合わせの本棚が二本立ち、奥の完全な死角スペースに帳場があり、その脇にも本棚が置かれている。入口側通路は本で埋まり通れないので、各通路には帳場前を通らねば入れぬようだ。右壁棚は、横積みされた大判の箱入り本・美術・ビジュアル本・資料本が壁のように続き、向かいには風俗・戦争・教育・近現代史・社会福祉…と奥の方に進んで行くと、ここで初めて帳場に座る、面長な加藤賢崇的若店主と顔を合わせることになる。「いらっしゃいませ。何かお探しですか?」非常にソフトな人当たりの方である。「いえ、そうゆうわけではないんですが、以前はここ入れませんでしたよね?」「前はそうでしたが、今は事務所も兼ねて開け始めたんですよ。まぁちょっと歩き難くて、お見せするのも恥ずかしいんですが…」とはにかみながら答えてくれる。と言うことで、帳場前を通過して中央通路へ。ここからは床に新聞紙など様々な物が堆積し、棚下にも本タワーが積み上がる倉庫状態に変化。社会科学・中国・日中関係・箱入り日本に関する資料&学術本。所々に硬い本とは裏腹な、おもちゃやガチャガチャカプセルが置かれているのは、どう言うことなのであろうか?奥の通路には韓国・古典文学・外交・政治など。入口側の棚には、社会科学系文庫・鐵道省本・風俗などを確認。ほとんど倉庫状態で、硬めなラインナップである。学術&研究度高しの、本郷古本屋街的店舗!本に値段は付いておらず、欲しい本は帳場で確認するしかない。番町書房「ニッポン釜ヶ崎/大谷民郎」を購入。店売り復活、ありがとうございます!これからも都立大学を、「ROOTS BOOKS」と共に何とぞよろしくお願いします!

続いて電車を乗り継いで下北沢へ。若者の間を擦り抜けて「古書 赤いドリル」(2010/06/23参照)へ。NHK出版「埴谷雄高 独白「死霊」の世界」角川文庫「戯曲 真田風雲録/福田善之」春陽文庫「青春ここにあり/若山三郎」ちくま文庫「贋物漫遊記/種村季弘」講談社現代新書「大正文化/竹村民郎」を1300円で購入しつつ、カウンターに腰を据え、店主と楽しく愉快に話し込む。…そして、決定!

一ヶ月後の12/16(日)12:00〜19:00(終了時間はナリユキ…)に『選挙に行って、一日赤いドリルで管を巻く!』と言うイベントモドキを「古書 赤いドリル」で開催します。簡潔に言ってしまうと、私が一日中ドリルのカウンターに座ってビールをあおり、持参の古本を売ったり、口べたながらもお客さんとコミュニケーションしたりする、受動的な催しです。ドリル店主・那須氏と共同制作の特典ペーパーも配布予定。もちろんドリルも何やらする予定。「古書 赤いドリル」に未だに足を運んだことの無い方、道が判らず未だにたどり着けない方、お店に恐れをなして近付けない方、久々に行ってみるかと言う方、古本に囲まれてビールを飲みたい方(珈琲・焼酎もあり)、これを機会にぜひ下北沢の裏通りへ!他にも細かく小さなこと色々企むつもりなので、追って当ブログと「赤ドリルの夢は夜ひらく」でお知らせして行きます。う〜む、一体どんな一日になることやら。今から一月後を想像し、ワクワクソワソワ…。
posted by tokusan at 21:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月15日

11/15補充×2を終えて変わり種ブックオフ二店!

正午にまずは西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/07参照)に赴き、「フォニャルフ」に文庫をドバッと補充する。探偵小説からダンセイニまでがごった煮に!店主と様々にお話しし、色々と勉強(主に探偵小説についてだが…)。100均から創元推理文庫「小栗虫太郎集」同光社「綺堂年代記/岡本経一編」を救い出し、さらに平凡社「古書肆「したよし」の記/松山荘二」を購入し、自転車で予想外の風の冷たさに嬲られながら、一旦帰宅する。
fonyaruhu_2012_11.jpg

続いて午後三時前、再び自転車で外出し早稲田に急行。「古書現世」(2009/04/04参照)に飛び込んで、文庫の山を預ける。来る11/18の「第18回鬼子母神通りみちくさ市」に、しっかり補充しフレッシュな“古本汁”溢れる『古ツア100均文庫箱』がまたもや出店するのである(わめぞブースに置かれる予定)。みなさま、底の底までさらっていただき、ささやかな栄光を手に入れて下さい!そして向井氏と色々衝撃的なお話…あぁ、人は何処から来て何処へ向かうのであろうか…そんなことを考えさせられる、日常の中の冒険の話…春陽堂日本小説文庫「関ヶ原/直木三十五」東書選書「天文まんげ鏡/石田五郎」ポプラ社「ダンボールハウス/長嶋千聡」を購入。

さらに帰り道、そのルート上にある二店の「ブックオフ」をツアーすることにする。いわゆる“古書”をも取り扱う変わり種なのである。

bookoff_takadanobabakita.jpg
●高田馬場「ブックオフ 高田馬場北店」
駅東口、駅前ロータリーを突っ切り、『早稲田通り』から坂道を下って『新目白通り』方面へ。左に西武新宿線のコンクリ高架を見て神田川を渡ると、左手のビル一階にキレイな青・赤・黄の「ブックオフ」。ステップを上がって、明るく活気に満ちた店内を、奥へ奥へ右奥へとズンズン入り込んで行く。すると立ち読み者が続出の最奥コミック通路の奥角両脇に、古い本を集めた「ブックオフ」らしからぬ十一本の棚の姿が!絶版漫画・「ガロ」・「幻想文学」・日本文学・海外文学・芸術・歴史・社会学・古典文学・サイエンス・その他もろもろ・絶版文庫・105均文庫&古書!上部には全集本や箱入り本が重しのように乗っかっている。105均に面白い本がチラホラ。単行本は300円〜1000円の設定で、300円本が割と多いのが嬉しい。良い本にはプレミア値の付いているものも。迷わず古書105均棚から選んだ二冊、同人社「エロスの航海/清水正二郎」講談社「キミと歩くマンハッタン/常磐新平」を購入。

bookoff_nakanowasedadori.jpg
●中野「ブックオフ 中野早稲田通店」
いつの間にか暗くなった街を疾駆し、続いて中野方面へ。駅からは北口に出て『中野通り』を北進し、『新井交差点』で『早稲田通り』を東へ。500mも進めば、狭い南側歩道に面したお店が現れる。中央入口から中に入り、そのまま真っ直ぐ目の前の通路に直進。すると左側のフロア棚手前部分に、他とは色合いの違う古書が集まっている…以前と場所が変わったな。棚は他ジャンルにも侵食されているが、古書の列を数えるとおよそ十一段分である。日本文学・芸能・サブカル・絶版文庫・東洋文庫・学術本・山口瞳…角川文庫「冬の神話」も並んでいるが、お値段はキッチリの2500円。他の本も値段が遊び無くきっちりで、全体に高めな印象である。棚上部やレジ横に絶版漫画コーナーもあり。立風書房「日本の埋蔵金100話/八重野充弘」を購入。

※『新刊屋ツアー・イン・ジャパン』連載中の「BOOK5 第4号」が発売になりました。今回は奈良の田舎の本屋さんで夏葉社本と出会うお話し。ぜひお手に取ってご覧ください!
posted by tokusan at 21:03| Comment(6) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月14日

11/14秋田・羽後本荘 文弘堂書店

bunkoudo_shoten.jpg
壮絶な遠方に行きたくなって、ゲリラの売り上げを握り締め、暗いうちに東京を旅立ち、夜が明けても雨雲で昏い新潟から羽越本線に乗り北上。車窓には日本海と水田とそこに時々浮かび上がる街々。荒れた重い灰色の水平線、途切れることの無い稲刈りの終わった水田、その上に閃く白い稲妻、野営する渡り鳥の群れ、未知の街と道を眺め続けていたら、三時間があっという間に過ぎて目的駅に到着。湾曲する川と山にコンパクトに抱かれた、本荘平野に広がる北の街である。高い建物の見当たらない、広く閑散としたロータリーに出ると、鋭い寒さが襲い掛かって来る。ロータリーを抜け、一応商店の並ぶ大通りを西に進む。するとすぐ、左手に建ち並ぶ赤枠の商店の一軒から、小さな『古本買入』の看板が飛び出しているのに気付く。…もうあった。だが、やっているのか…歩道の水たまりを避けながら店前に行き、薄暗い店内の上部に目を凝らす…蛍光灯が点いている。やっているな。店頭台などは無いので、即座に扉を開けて店内に進入する。…広い、昔の大きな街の本屋さんと言った感じである。全体的にうらぶれた雰囲気が漂うが、本棚には本がキッチリ収まっており、本もビニールに包まれているものが多い。入ってすぐ右に小さな帳場があり、ご婦人と老婦人がバリバリの秋田弁で日常会話中である。壁際はぐるっと背の高い壁棚が据えられ、フロアには左に長い背中合わせのラック、その手前に平台が二つ。右には長い背中合わせの本棚が置かれている。奥壁の真ん中辺りには、下が平台で上がラックの什器がひとつ置かれ、住居部分出入口への目隠しの役割を果たしている。入口左横には正方形のスチールラックがドスンと置かれている。外気に近い室温に身を震わせながら、シンとした店内をジリジリ探って行く…。入口左横には絶版漫画揃いと手塚治虫漫画全集が詰め込まれ、平台手前には新刊雑誌とアダルト雑誌、平台奥には児童文学・児童書・復刻本が集められ、平台と平台の間には無造作な文庫&新書の山が築かれている。左壁は70〜80年代のアイドル・ティーンズ文庫・児童文学から始まり、絶版漫画・ノベルス・新書・ポケミス・ミステリ&エンタメ・海外文学・日本文学・歴史小説・文学評論。そのまま奥壁に文学評論が続き、登山・自然・エッセイ・カルチャー。合間には推理小説&幻想文学もあり。フロアのラックには、主にグラフ誌・絵本・ビジュアル本が収まり、上部に写真・美術・映画・音楽が並び、下の平台には雑誌類が積み重なる。目隠し棚の上部は囲碁・将棋・鉄道模型などで固められ、下の平台には旺文社文庫が三段集められている。フロア右側の棚は両面共文庫が大量に収まり、左が出版社別日本文学文庫・時代劇文庫、右が官能文庫・SF文庫・海外文学文庫となっている。絶版が多く紛れているので見応えあり。上部にはセレクト絶版文庫や探偵小説文庫が乗っていたりする。奥壁の右側には、地方出版・秋田・郷土・歴史・宗教があり、右壁は手前からアダルト・古い学術&資料&文学本・写真集・欧米・アジア・社会科学・オカルト・犯罪・ノンフィクション・近現代史となっている。本の量が多く、並びに時代の深みがある。珍しい本もそこかしこにあり、非常にドキドキしながら楽しめるお店である。しかし値段はどれもきっちりで、隙がほとんど見られない状態。当然良い本にはプレミア値がバッチリ付けられている。と言うわけで、安めの本ばかりを六冊選び取り、いつの間にかひとりになっていた老婦人に精算をお願いする。あっ!老婦人は手を三角巾で吊っているではないか。これは手伝わないとイカン。協力を申し出て、値札を本から外し、袋詰めを自らの手で行う。「まぁまぁ、お客さんにやっていただくなんてすみません」と老婦人は優しい微笑み。腕を、どうかお大事に。角川文庫「真説金田一耕助/横溝正史」「SELDOM-ILLEGAL/坂本龍一」春陽文庫「傍若無人剣/南條範夫」創元推理文庫「髑髏城/ディクスン・カー」ヘラルド映画文庫「エレファント・マン/C・スパークス」共立出版「化石のつぶやき/井尻正二」を購入する。

古本屋さんが駅前にあったのをいいことに、すぐさま駅へ取って返し、羽越本線下りに乗って、次は秋田を目指す。里山的風景を突き抜け、砂丘が出来かかっている風の強い日本海沿いを進み、やがて大きな都市の中へ。うーむ、こんな所まで遥々来たなぁと、疲労と旅情を噛み締めつつ、入ったことはあるがツアーはしていない「松坂古書店」にダッシュで向かう…ほわぁっ!シャッターがガッチリ下りていて、水曜定休日っ!
matsuzaka2012.jpg
…やってしまった。これならやはり「山中文庫」に再チャレンジすべきであったか…しかしもはやその時間は無い。仕方無く通りをそのまま西進し、およそ三年ぶりの「古ほんや 板澤書房」(2009/01/31参照)に飛び込む。むむむ、以前はそれほどとは思わなかったが、ここはかなり良いお店だ。ハヤカワポケットブック「シェーン/J・シェーファー」ハヤカワポケミス「気ちがいピエロ/ジョゼ・ジョバンニ」光風社「銀と青銅の差/樹下太郎」金園社「探偵小説百科/九鬼紫郎」を合計2700円で購入し、秋田土産とする。では、気合いを入れて東京へ戻りますか。
posted by tokusan at 21:59| Comment(10) | TrackBack(0) | 東北 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月12日

11/12埼玉・浦和 askatasuna RECORDS&Co.

askatasuna_record.jpg
懇意の情報屋「やまがら文庫」からのタレコミである。東口を出て、妙な存在感を持つ『PARCO』の方には足を向けず、高架線沿いに出るように、駅前から延びる商店街を北へ。行く手にその高架が見えた所で、右手に現れた大きなパチンコ屋の脇道にスッと入り込む。緩やかな坂を下ると、そこは裏手の住宅街で、行き当たった道をさらに北に進み、道なりに西へ曲がり込む。道の先には先ほどお別れした商店街が見えているが、坂の途中の左手に低層ビルとビルの間に挟まれたような倉庫が建っており、そこが目的のレコードと古本のお店なのである。古びた二階建て倉庫そのままのお店は、重い鉄の引き戸だけが水色に化粧され、下部には店名ロゴを配し、そこだけ軽やかさを生み出している。大谷石で組み上げられた土台は、道より高く水平になっており、『レコードと本 それなりに売ったり買ったり』とある立看板横の、錆びた短い鉄製階段をガタガタ上がって店内へ。広めで天井が高くしっかり内装されており、どこまでも整理整頓が行き届いている。あくまでもCDとレコードが主役なのだが、よくよく見て行くと意外なほど古本が蔓延っているのが判って来る…こりゃあ嬉しいなぁ。入口左横と壁は飾りラックになっており、LPレコードと共に写真集・アート本・絵本が飾られている。下には美術&音楽雑誌の姿も。また、左壁奥のCD棚の上には「レコードコレクター」がズラッと並んでいる。入口右横の足下には、安売りレコード箱と100均文庫箱が置かれている…ちなみにこれらにも整理整頓の精神は行き渡っている。中央の大きなレコード棚の島には、入口側に児童文学&絵本棚、380円均一・三冊1000円単行本&ビデオ棚が附属している。しかし古本の多くは、入口右横と右壁に集まっているのだ。入口右横には、新入荷単行本・アート・本関連・サブカル・エッセイ・風俗・セレクト文庫・新書・「レコードコレクター」・「美術手帖」が並び、足下には音楽雑誌箱が二箱。右壁手前の角棚には、アート・写真・芸能・芸人・建築・音楽が大判本と共に収まっている。そのまま右壁は、上がCD棚・下部がレコード棚となっているのだが、最上段にセレクト日本文学が並び続け、映画・旅・東京などを織り交ぜ、最後の帳場前に現代思想と海外文学棚が出現。本の並びはしっかり店主の意志が織り込まれており、センスを発揮し入口の鉄扉と同じ軽やかさを見せている。70年代〜現代の本が中心で、値段は普通〜ちょい高…800円前後が多い気が…。100均文庫と一冊を手に奥の帳場へ。店内ではここが一番雑然としているようだ。漫画『クローズ』の黒焚連合ボス・中島信介風の店主に精算してもらう。講談社文庫「幻想博物誌/日影丈吉」ダイナミックセラーズ「ツッパリ/秋本誠」を購入。

帰り道、阿佐ヶ谷「銀星舎」の100均棚前に足を止めると、ややや!探していた講談社文庫版の「重力と恩寵/シモーヌ・ヴェイユ」を発見!やった!線引きが少しあるが、本自体は物凄くキレイだ!喜び勇んで買って帰り、またも古本を溜め込む日々だ……。
posted by tokusan at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月11日

11/11第2回古本ゲリラ 二日目

昨日は映像ソフトや変本や徹底したサブカル模様に飲み込まれ、“古本修羅・販売モード”にとってはある意味アウェーであった。「第1回古本ゲリラ」(2012/04/29参照)のようにはゆかぬことを思い知らされた私は、補充本を映画・TV・サブカルを軸に構成し、リュックにがばと詰め込んで背負い込んで、午前十一時の神保町。ところが十七階まで上がってみると、会場がまだ施錠されたまま…。
gerila_2day_1.jpg
しばらくすると、ちょい遅刻でとみさわ氏が駆け付け、昨日帰った時からそのままの大部屋会場に入り込む。二日目なので、店主の顔ぶれも1/3ほどが入れ替わっているようだ。やがて正午になり、二日目のゲリラがスタート!
gerila_2day_2.jpg
…しかし、曇り空の下の十七階の日曜の客足は、心配になるほど鈍かった。…誰もこっちまで来ない…本が売れない…一冊も売れない…もしやこのまま、今日一日が終わってしまうのではないだろうか…悪い思考がぐるぐると渦巻き、気付くと額に皺が寄り、まだとてもビールに手を出す気にはなれない…状況がどんどん煮詰まって行く。しかしそれを救ってくれたのは、開始から二十分ほど経って立ち止まってくれた、「コミックVOW」を「こんなのが出てるなんて知らなかった」と、喜んで買ってくれたひとりの女子であった。それからは、持って来た映画本がポツポツどうにか売れ続け、顔見知りの方々にも助けられ、特典ペーパー目当ての嬉しい人々もお出でになり、最後には今までほとんど動かなかった、文学文庫・探偵小説文庫もようやく手に取ってもらえる瞬間を迎え、どうにかこうにか四十冊を売り上げる(昨日、神出鬼没のPippo氏より託された「横浜六角橋詩集」も一冊販売)。あぁ、本当に、様々な人々に支えられている…そう実感させられた、とてもスリリングな五時間。そんな不安の荒波に揉まれながらも手に入れていた本日の獲物は、集英社セブンティーン・コミックス「恐るべき子どもたち/萩尾望都 ジャン・コクトー原作」と、トミーのポケットメイト「タイムトラップゲーム」を共に100円で。とにかく色々勉強になり、ためになった二日間。人の優しさに触れることが出来た二日間。三回目のゲリラも必ず開かれると思うので、私自身しっかりパワーアップして三たび参戦したい。そう今から勝手に心に決めている。…がしかし!いつの間にか降り始めた雨の中を、家に持ち帰らねばならぬ古本の重さは、切なくツライ…これは、楽観と慢心への戒めであろうか…。

売る準備と売ってばかりのここ数日であったが、明日からは私の日常、古本屋ツアー稼業に戻ります!
posted by tokusan at 22:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月10日

11/10第2回古本ゲリラ 一日目

furuhon_gerila_no2_1.jpg
何かの苦役を課されたように、重過ぎるキャリーカートを、時々コントロールし切れず横転させながら転がし、重過ぎる本でいっぱいになったリュックを背負い、どうにか午前十一時の神保町。「源喜堂書店」(2009/08/11参照)の裏手に入り込み、首が折れるほど見上げねばならぬ、高層ビルの『旧東京電機大学』に到着する。入口では「マニタ書房」(2012/10/27参照)店主であり『古本ゲリラ』プロデューサーのひとりである、とみさわ昭仁氏がお出迎え。ご挨拶の後は事務的な指示を受けて、大型エレベーターで一気に十七階に直行する。見晴らしの良い大教室には、まだ人がほとんどおらず、嵐の前の静けさか…それにしても取り壊すビルだからなのか、壁に直接『古本ゲリラ』ステンシルペイントが施されている…やりたい放題だな…。先着していた北原尚彦氏にご挨拶し、並びの長テーブルに陣取り、開店準備をテキパキと進める。
furuhon_gerila_no2_2.jpg
そうこうして、夢中になっている間に、六列の連結長テーブル全てが出店者で埋まり、第1回(2012/04/29参照)とはまた違った、大いなる賑わいを見せ始めている。それにしても、パッと見、ホラー系のVHSビデオが大量に並んでいるなぁ…。そして十二時の開場と同時に、ゲリラがスタート!ドバッと人が押し寄せる感じではなく、ゆるゆると人が対流し続ける状態が、明るい日射しの中で展開して行く。私は早々にビールをあおりながら、ゆっくりと本を売り続ける…う〜ん、燃えながらも、心安らぐひと時…楽しいなぁ。わざわざ十七階の神田の天空までお越しいただいたみなさん、そして本を買っていただいたみなさん、話し掛けて下さったみなさん、本当にありがとうございました!特典ペーパーの『古本屋レクイエム』でしか、報いることが出来ませんが、とにかく感謝です!会場は、VHSビデオやDVD・雑貨・同人誌・珍本・変本があふれ返り、私が持ち込んだ文学はかなりのアウェー状態でしたが、どうにか四十五冊を販売することに成功。そして一瞬のスキを突き、北原尚彦氏から新潮社「白き石の上にて/アナトオル・フランス 平林初之輔譯」を、柳下毅一郎氏から早川書房「バレエ・メカニック」を購入することにも成功し、何とかツアー完遂。…明日日曜日も引き続き酔っぱらってがんばりますので、さらなる古本勇者の来訪を、十七階で首を長くしてお待ちしております!さぁ、明日に備えて補充本の準備を!

※ゴーイングマガジンにてweb連載中の「古本屋ツアー・イン・ジャパンの『均一台三段目の三番目の古本』」の第八冊目が更新になりました。こちらもぜひ!
posted by tokusan at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月09日

11/9第2回古本ゲリラ参戦、準備完了!

昨日の夜に続き早起きして、ひたすら本の値付けに従事する。そして午後二時過ぎ、ゲリラに向けて準備万端!ずいぶんと古本を用意したつもりだったが、いつもの衣装ケース+大型リュックに詰めたら、本が少ししか残らなかった…補充分を準備しなければイカンのだろうか?(前夜は何故かいつも売れる気満々なのが、我ながら不思議なのである。それに二日間の対面販売は初なので、まったくどうなるか読めないのであった…)
gerila_no2.jpg
まぁあるに越したことはないだろうと、家の本で補充すれば良いのに、わざわざ自転車で外出し補充分に新しい血を求めてしまう。まぁ、確実にその方が楽しいに決まってる。まずは荻窪「ささま書店」(2008/08/23参照)に向かい、店頭棚と対峙。おっ。春陽文庫「旗本退屈男/佐々木味津三」だ。さり気なく探していたのでこれは嬉しいぞ。中には市川右太衛門死亡時の『天声人語』の切り抜きが挟んであるじゃないか。と、結局自分の読みたい本を中心に購入してしまう。続いて高円寺の新「アニマル洋子」(2012/10/15参照)へ。うむむ、店頭均一&店内均一棚の質の高さが良い感じ!思わずたくさん買い込みそうになるが、自制。長い目で見た販売用に、四冊を購入するに留める。そして店員さんと挨拶を交わす。実は先日の「みちくさ市」出店時にお越しいただき、本を買っていただいたばかりなのだ。…本を入れ替わり立ち代わり売ったり買ったり…一体我らは何をしているのか…。次の「都丸書店 支店」(2010/09/21参照)では、久々に何も買えず。…やはりすでに準備済みの本を思い浮かべると、おいそれと容易く埋め草的な本を買ってはいけない!と、心にブレーキがかかっているのであった。トマル、スマン!と詫びながら家へと戻る。

と言うわけで、明日・明後日の「第2回古本ゲリラ」、私のミニ店舗をぜひツアーしに来ていただければ。特典は、古本お買上げの方に、閉店した古本屋九店への思いを綴った『古本屋レクイエム』(A4・モノクロ・一枚)をプレゼント。『東海道古本屋さん六次』と『十九画の呪い』もそれぞれ二十部ずつほど残っていますので、ご希望の方は会計時に申し出て下さい。
「第2回古本ゲリラ」
出店者一覧表
●11月10日(土)〜11月11日(日)
●12:00〜19:00
●旧東京電機大学校舎11号館 17F・ボストークフロア
※今回の古本ゲリラは『TRANS ARTS TOKYO』と言うアートプロジェクトの一環として開かれます。参加するには500円(期間中何度も使えるパスポート制です)が必要となりますが、これは古本ゲリラだけではなく、11/25までの期間中は何度でも使用出来るようになっております。

それでは、明日、神田の空の上でお会いいたしましょう!…たぶん前回と同じく、酔っぱらっていると思いますが…。

posted by tokusan at 18:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月08日

11/8東京・神保町 大島書店

昼は『古本ナイアガラ』内「フォニャルフ」の半分入替を行う。テーマは十月に引き続き『不思議・怪奇・恐怖!』で、単行本を中心に。来週は文庫を入れ替えようと画策しております。

oshima_shoten.jpg
そして夕方、所用あって神保町へ。『明大通り』を南に下って『駿河台下交差点』に立つと、『靖国通り』と『すずらん通り』に挟まれた中州的角地にあり、人々の奔流を左右に受け流す一階のお店が目に入る。昨日が洋書なら、今日も洋書だ!と、横断歩道を渡り、ちょっとそこだけ小広場のようになった歩道に立ち止まり、お店の様子を遠目に伺う。上階に二軒の古本屋さんを乗せ、軒には深い青の日除けが張り出し、小さなお店の店頭には、洋書のたっぷり詰まったワゴンが三台、背も表紙も派手なペーパーバックワゴンが一台。その他に六つほどの箱がその周囲を取り巻いている。見事なまでに次々と外国人が店頭に惹き付けられて行く。ただ今も赤毛の女子二人が「スィ〜、スィ〜」と言いながらワゴンを漁り中。…相変わらず横文字は、よっぽどのことが無い限り目に引っ掛からない…集中力も発揮出来ない…と言うか、どうしたら良いか判らない…。アート系ならどうにかこうにかなることもあるのだが、ペーパーバックですら怪しいのである。ではどうしようか?このお店は時々店頭に、日本語本を出すことがあるのだ。今日は出ているぞ!これをとっかかりにして、店内へ突入しよう!箱の中の十冊ほどの少ない可能性をじっくり吟味し、それをお守りのように携え短いスロープを上がる。小さな店内は、左右に天井までの木製壁棚、真ん中にも高い背中合わせの棚が立ち、入口左横に低めの棚が一本。奥に帳場があり、見事な黒髪おかっぱ頭のご婦人が、電話をしながら本の手入れを続けている。色々読み取れないのは、店内に入ってももちろん変わらずで、左壁には詩・ロマンス小説・文学…ペーパーバック類がメインである。そして奥に経済が集まって…いるのかな?向かいには辞書・辞典類など。入口左横はドイツ語本で、それはそのまま右壁棚に続き哲学・詩・文学…かな?向かいはフランス語本と哲学・心理学の本が収まる…ああぁ、どうしても興味が持てない。冷やかすだけの、読めぬ阿呆でごめんなさい。だから私はこれを買うのです。日本文芸社「レトロな乗りもの/渡辺秀樹編」を購入。

お店を出て特殊古書店「マニタ書房」(2012/10/27参照)に向かうため、『靖国通り』沿いの店頭台&箱を覗き込みながら前進して行く。「八木書店」で學藝書林「詐欺師の楽園/種村季弘」が300円で売られているのを発見し、素早く胸にかき抱く。毎度お馴染み「田村書店」(2010/12/21参照)で北園克衛編集・デザインの紀伊國屋書店「机 1954年2月號」を見付け、300円で即購入。
tsukue.jpg
ちょっと行き過ぎて「矢口書店」(2011/04/20参照)で、大好きな森やすじが絵を担当している小学館の保育絵本「どうぶつ えかきえほん」を500円で手に入れどひゃっほう!戻って「マニタ書房」を訪ねたら、ありゃお休み!仕方無く獲物たちを胸にして、スゴスゴと潔く帰宅する…週末の「第2回古本ゲリラ」の準備をしなければ…。
doubutsu_ekakiehon.jpg

posted by tokusan at 20:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする