2013年11月30日

11/30栃木・田沼 蓼沼文房具店

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館林で本数の少ない東武佐野線に乗り換えると、何故か中山美穂の『色・ホワイトブレンド』のホームベルに送られ、電車は動き始める。北関東の荒野をゆっくり四十分ほど進み、降りた所は風が冷たい田舎町。たくましく営業している“生きた化石”的商店街をトボトボ通り、西にある『国道293号』へと抜け出す。後はこの、砂利を満載したダンプカーが行き交う国道を、西の足利方面に向かって、さらにトボトボ歩き続ければ良い。情報はか細く、たどり着いたお店に古本が売っている確率は、10%と言うところだろうか…いや、お店が開いているかどうかも怪しいものだ…。そんな風に、いつものように古本屋さんに対する思索を無闇に深めながら、独り歩き続ける。右手に紅葉した低山の連なりを見ながら、荒涼とした産業団地造成地を過ぎ、『北関東自動車道』の重苦しい高架下を抜け、和風建築で造られたノコギリ屋根の工場に驚き、やがて旗川に到る。キラキラ水を流す川を渡ると、すぐの交差点に『赤見中学校』の案内表示が傾き立っている。誘われるように南に曲がって、右手鉄板パネルに囲まれた敷地に沿い、次に現れた脇道を西へ。真っ直ぐ進んで行けば、やがて左手にヘルメット装着自転車軍団の出入りする、中学校の校門が見えて来た。…ここまでおよそ三キロ弱…。その向かいには、不安になりながらも遥々目指して来た、自宅の一画が大きく店舗になった文房具屋さんの姿。…ここか。そしてどうやら営業中の気配に、ひとまず胸を撫で下ろす。では果たして、古本は?改めてハラハラしながら近寄ると、あまりに素っ気ない店構えで、店名すら何処にも書かれていない…しかし、営業中の札と共にある汚れた立看板には、確かに『文房具 古本』の文字が、うっすらと浮かび上がっている!大きな窓はレースのカーテンで閉ざされているが、入口サッシだけは中が見えるようになっている。気配を殺してそおっと覗き込むと、あっ!奥に古本棚がっ!やった、本当に売っているんだ!とかなり感激しながら、店内にすぐさま入り込む。横長で右側に奥行きスペースがある。入ってすぐ左が帳場で、横長スペースには古い木製什器とガラスケースが多く並び、筆記具・文具・駄菓子・トランプ類などを陳列している。昭和が、そこかしこにわだかまっている、懐かしき空間である。右壁は大きな木製棚で、ノートや帳面類がズラッと収まり、重厚に壮観!そしてコミック揃いの山の奥が、時代からこぼれ落ちてしまったような、興奮の古本スペースとなっている。この時奥から、ドアチャイムを聞き付けた老婦人が現れ、日だまりの帳場に腰を下ろす。すでに思わぬ所で古本に出会ったことに、激しく興奮しているので、「こんにちは」とやたら礼儀正しく、威勢良く挨拶してしまう。そのままの勢いで奥へ。右壁は一本の絶版漫画棚と、文具棚上部に学術本が並んでいる。奥壁は天井まである棚が四本並び、文学全集・日本文学・実用・エッセイ・ノンフィクション・児童文学・海外文学などを雑本的に揃えている。左壁は一部アダルトのコミック棚で、実は裏側の細い通路にもコミックと最下段に文庫が並んでいる。真ん中には計十六本の棚が三本の通路を造り出し、三面はコミックのオンパレードだが、右端にだけノベルス・ラノベ・ティーンズ文庫・日本文学文庫・海外文学文庫が収まっている。学校前の、古い文房具屋の奥に潜んだ、時間が停まり気味の古本棚である。80年代以降がメインだが、意外に古い本も顔を出す。そんなものたちにハフハフ喰らい付きながら、計六冊をセレクト!本には値段が付いていないのだが、この状況、絶対安いに決まってる!と信じて老婦人にズイッと差し出す。ケイブンシャノベルス「赤い靴少女殺人事件/梶龍雄」角川文庫「ロボット/矢野徹」偕成社「世界の怪奇めいさく11 怪談ぼたん灯籠/原作・三遊亭円朝」同盟出版社「爆進三人男/山中峯太郎」少年画報社「赤胴鈴之助 12・13巻」(カバーは無いが両方とも昭和三十二年版。完全に“どひゃっほう!”である)を購入。計2200円とは、やはり安かった!おぉ、忘れ去られたお店を見つけ出し、さらに古本を漁れる幸せよ!足で古本を探しに行くことは、まだまだやり甲斐が大いに潜む、有意義なアクションなのである!
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※道の途中で出会った、素晴らしい造形のノコギリ屋根工場。すべて木板で出来ており、もはや怪建築の域である!

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2013年11月29日

11/29東京・春日 一部屋古本市

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突然の冷え込みが、日だまりの中にもまだ残る午前中、水道橋まで出て、頭上から降るジェットコースターの叫声に、多少のうらやましさを感じながら『文京シビックセンター』へ。ここでは以前から、本郷古本屋街のお店が「文の京の古本市」(2011/11/02参照)を開催しているが、その同じアンテナスポットを使い、今日から「一部屋古本市」がスタートしているのである。いったい何がどうなっているのか?興味津々に鼻面を突っ込むために、午前中の行動開始となった。巨大な一階エントランスの、丸い吹き抜けの向こうで、静かにそっと、市は始まっていた。ポスターやチラシが貼られた正面から、スッと中に入り込む。左に三台のワゴン、右に帳場と二台のワゴン、真ん中には白い背中合わせのボックス棚があり、奥にはガラスケースが鎮座…位置はちょっと違うが、空間を構成する什器は、以前とまったく同じである。帳場には二人の青年がおり、お客さんはまだひとりだけ…。左のワゴンには文学全集・文庫・歴史小説・歴史・文学・中公文庫・新書などが、落ち着きを持ってズラズラ。しかし本を手に取り見返しの値段札を見ると、「けやき文庫」(2013/02/07参照)「波多野書店」(2011/06/02参照)と、神保町のお店が続く。向かいは美術図録や江戸東京風俗関連。しずしず奥に進むと、ガラスケースには川上澄生・太宰プレミア本・古アルバムなどが飾られている。右側のワゴンは美術・写真でひとつが埋まり、もうひとつは植物画が贅沢に収まっている。向かいは写真集やビジュアル本、それにおぉ!半分がちょっと硬めな世界には場違いな、『ALL200円絵本』コーナーとなっている!とは言っても3/4が児童文学で、古い本も結構混ざっている。これらは本郷の「文生書院」が大放出しているようだ。感心しながらあっという間に三冊。学研「三人のおまわりさん/ウィリアム=ペン=デュポア」小学館の幼年文庫「イソップ/坪田譲治・文 安泰・画」(安泰だ!と思って買ってみたら、オムニバス形式で蔵原伸二郎が文を書いていたり、茂田井武の絵もたっぷりの贅沢な一冊!)宝文館「私のグチ日記/森いたる」(他の書き手が鹿島孝二・北町一郎・三橋一夫・乾信一郎・源氏鶏太など、錚々たるメンバーの『少年少女ユーモア文庫』の一冊。うはっ、署名入り!)を中公文庫「浅草紅団/川端康成」と合わせて購入する。大満足!市は12/2まで。
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高揚する古本心を抱え、茗荷谷に移動して、いつ訪れても開くことの無いお店を見に行く。はぁ、はち切れんばかりの古本心を持ってしても、このシャッターを上げることは、もはや叶わないのだろうか…。しばらく人気の無い坂の途中で、古びたお店を眺め続ける。
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2013年11月27日

11/27東京・上井草 3week books

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自転車で『早稲田通り』を西へ。昨日から上井草のコーヒースタンドで始まった、三週間限りの「ポラン書房」(2009/05/08参照)の出張販売をツアーしに行くためである。駅からは、南口に出て、リアルな戦跡のようにハードで雄々しいガンダム像に目を細めてから、東の踏切前から南にぐうんと下って行く『上井草商店街』を歩いて50m強。左手の低層集合住宅一階端に、傘電灯を光らせシンプルで洒落た『SLOPE』がある。入って右側がカウンター、左にベンチと目指して来た古本コーナー、奥にはテーブル席が左右に置かれている。「いらっしゃいませ」の声に軽くお辞儀し、何だか注文しなくても大丈夫そうなので、そのまま古本コーナーに直行する。L字型のテーブルに、面陳も合わせて百冊ほどが並んでいる。写真・映画・美術・建築・住宅・文学・散歩・街歩き・漫画・絵本が、中々粒ぞろいな手頃値で整列中。お店の雰囲気を壊さぬよう、気をつかっているのが伝わって来る。足下には木箱が四つあり、カルチャー雑誌・洋書絵本・和洋絵本をギュッと収めている。桑原甲子雄の「東京」や、鈴木理策のサイン入り写真集は、超サービス価格な気が…。素早く一冊選び取り、カウンターで精算をお願いする。そして、コーヒーのお店なのにコーヒーに見向きもしなかったので、お詫びとお土産に、ドッシリとしたガトーショコラも注文。架空社「夢の絵本/茂田井武」を購入する。この小さな古本屋は、名前の通り三週間限りなので12/13(金)まで。

段々とリアルな形になって来る、単行本「古本屋ツアー・イン・ジャパン」。カバーの色校もこんなに素晴らしく輝き、毎日これを見て、随喜の涙をボトボトとこぼしております!
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今回カバーイラストをお願いしたのは、漫画家(少女&BL漫画)の草間さかえさん。今までに何度かお仕事をさせていただき、大正〜戦後を舞台にした作風と、その独特で唯一無二の懐かしく新しくもある絵柄に、惚れ込みまくっていたのを幸いに、額を地面に擦り付けてお願いいたしました(最近刊「うつつのほとり」は傑作です!)。たくさんの古本とたくさんの古本屋さん…こんなに幸せな絵柄がこの世に誕生してしまうとは。あぁ、次は見本の出来上がるのが楽しみで楽しみで…。
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2013年11月26日

11/26神奈川・大倉山 BOOK APART

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最近めっきり神奈川づいているが、まったくの偶然である。東横線で淀んだ水の光る鶴見川を越えたら、直ぐに電車を乗り捨てて、高架下から西口に出る。線路沿いに南に進んで、二本目の脇道を西へ曲がり込む。すると路地の奥右手に、周囲とまったく異なるオーラを放つ、現代建築集合住宅…妹島和世設計の、これはまるでスカートのひだ…ドレープ…いや、オーロラのような曲線が組み合わさった、白い打ちっ放しコンクリの、複雑な三階建ての建物である。しばし唖然としながら建物を見上げ、周囲を犬のようにうろつくが、その全貌は頭の中で像をまったく結ばぬ始末。再び犬のように路地に戻り、敷地内に怖々進入して行くと、左端の入口脇に、店名と『本屋です』『店内土足』『お気軽にお入り下さい』とある立看板が、壁に立て掛けられていた。ここは移動古本販売「BOOK TRUCK」(2012/05/26参照)が、新たに築いた不動の販売拠点なのである。ゴクリと唾を飲み込み、白い建物内に入る。小さく狭く、曲線と直線で造られた空間で、奥に二階への白鉄板階段と、その階段下にイケメン青年の座る帳場があるのみである。彼は「いらっしゃいませ」と立ち上がり、「二階と三階に本が並んでいますので、どうぞゆっくりご覧下さい」とニコリ。お礼を言い、お言葉に甘えて、パカンパカンと少し回り込むカタチで二階へ上がる。そこには何とベッドが置かれているが、しっかりと本の並んでいるお洒落な空間である。本は白木で造られた壁棚にすべて並んでおり、右壁に絵本と児童文学を収める大きな棚、奥壁のベッド脇にファッション棚が一本、雲形定規のような曲線を描く左壁には、その丸みに合わせて棚が続き、セレクト日本文学・海外文学・詩・短歌・言葉・村上春樹・センシティブなコミック・リトルプレスが並ぶ。間に机と椅子を挟んで、政治・文学全集・漫画評論・思想・カルチャーが続く。誰にも邪魔されず、ゆったりと本を眺められるのは、非常に開放感があって気持ちが良い。緊張したのも入る時だけであった。再びパカンパカンと階段を上がって三階へ。ここは右壁沿いにテーブルソファが、奥壁は自転車置場を見下ろせる窓、そして左壁の曲線に七本の壁棚がうねり、映画・新刊・カルチャー&アート雑誌・写真・アート・デザインが並ぶ。フロアにはまだ先があり、グネッとなってさらに曲線を延ばし、階段横にポツンとあるシンクの周囲に、食・料理・暮らしなどが集まり、洋雑誌・建築・インテリア・「暮しの手帖」・旅・アメリカと流れるように続いて行く。ここまで来ると、大きな窓の外に土と芝生のテラスを見ることが出来る。どうやらこのフロアは、雑誌を中心にして構成されているようだ。…それにしても、何と贅沢なお店なのか。非日常感に満ちた妹島和世設計の住宅に、優雅にウネウネと並ぶ古本…それほど古い本は無く、空間に合わせた洒落た棚造りがされている。シボレーのトラックを改造した「BOOK TRUCK」と言い、初めにスゴい器ありきの古本屋さんと言えるかもしれない。もちろんその立派な外身に合わせて、中身をセンス良く築き上げるのは、並大抵の力量では出来ることではない。ここまで来たらさらに突っ走り「BOOK FREEZER」とか「BOOK POOL」とか、シリーズで店舗を奇天烈に広げて行っていただきたいものである。値段は大体定価の半額が中心である。一階までグルグルと戻り、ちょっと気になったので「ここにもしや住んでいるんですか?」と聞いてみると、やはりここはあくまで店舗とのことで、それらしく生活の雰囲気を少し醸し出し、そこからうっすら繋がる本を並べているそうである。そうでしたか。いや、暮らしてたらスゴいと言うか、ここにではちょっと暮らしてみたかったりするのです。偕成社「あかいふうせん/ラモリス・作 岸田衿子・文 いわさきちひろ・絵」岩崎書店「こんや円盤がやってくる/福島正美・文 中山正美・絵」を購入。

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2013年11月25日

11/25神奈川・鶴見 西田書店 鶴見大学店

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ダメなのが分かっていて久しぶりの鶴見。古本屋さんである「西田書店」(2010/01/07参照)が、『鶴見大学』構内に支店(ただし新刊書店)を出していると言うのだ。古本屋さんが経営する新刊書店…ならば一棚は無くとも、一列ぐらいは古本が並んでいたっていいじゃないか…。そんな風に都合良く思い込み、鶴見線ホームの前を駆け抜け西口に出て、その鶴見線の激渋高架沿いに南へ進む。400mも進めば三叉路にたどり着き、その先に巨大で鬱蒼とした『総持寺』の参道が見えている。そこに道路を渡って入り込み、己の小ささを自覚しながら石畳の上を滑って行くと、50mほどで右手に参道からの脱出口が現れる。迷わずそこに進んで構内道路を渡り、病院脇の半地下部分へ階段を下る。奥の『鶴見大学2号館』に近寄ると、陽の当たらぬ地面下の片隅に、扉を開け放った書店の姿が輝いていた。中は正方形の小さなお店で書店とのことなのだが、それだけではなくお菓子やパンや文具も売られているので、購買部的な趣きとなっている。奥の三方の壁棚と、背中合わせのラック棚、背中合わせの本棚が、小規模な書店を形成している。並んでいるのは、雑誌・出版社別文庫・新書・教科書類がメインで、足の速い近刊単行本も少々…しかしどれもスリップがしっかり挟まっているので、どう見ても皆新刊なのである。かろうじて四セットほど並ぶ文学全集が、ちょっと安値で売られているくらい…しかしこれを買うわけには…。仕方なく講談社文庫「久生十蘭「従軍日記」」を購入する。レジのご婦人は「西田書店」のエプロンを着けており、掛けてもらった書皮も、古本屋である本店の物であった。

なので豊岡町方面に疾走し、店頭に木の生えた本店に踊り込む。
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白く輝く新刊に射られた目を、古く茶色い本で癒して行く。結局店頭で手にした二冊、春陽堂文庫「安城家の兄弟 中篇/里見ク」グロービジョン「鬼警部アイアンサイド1 交錯の銃弾/I・G・ネイマン W・ミラー 梶龍雄訳」を計210円で購入。

続いて京急鶴見駅の東側に出て、宵闇迫る裏路地の「閑古堂」(2009/04/05参照)へ。
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神奈川古書組合のイベントでお世話になっている店主に挨拶し、久々の棚との再会をたっぷり楽しむ。光文社文庫「「少年」傑作集 小説・絵物語篇」春陽文庫「檻を出る女/水上勉」ちくま学芸文庫「乱歩と東京/松山巌」角川文庫「星と伝説/野尻抱影」を計1000円で購入し、店主としばらくお話しさせていただく。聞けばこのお店も、鶴見三業地で二十年の営業!これからも末永く、乱雑に猥雑に古本屋を続けていただきたい!

※単行本「古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五〇のお店」の予約受付がAmazonで始まっています。発売日に書店に並ぶ予定ですが、ご都合の悪い方はぜひこちらからどうぞ!
Amazon「古本屋ツアー・イン・ジャパン」


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2013年11月24日

11/24栃木・西那須野 古本丸高

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週末パス二日目は、宇都宮からショートレンジの北進一時間。大きな雲の浮かぶ、閑散とした西口駅前に立つ。そしてロータリーから北西に真っ直ぐ延びる、北寄りの大通りをズンズン歩いて行く。疎らに並ぶ商店と、その間に広がる更地が、閑散とした景色を継続させている。一キロほど歩くと『三島交差点』にたどり着くので、クロスする『国道4号』を北東へ。歩道橋を潜ると、大きな郊外型店舗が出現し始め、まるで貧相なラスベガスのような街となって行く。たくさんの車で埋まった駐車場を尻目に、さらに北東へ。『三島(北)交差点』を過ぎると、景色は寂しさと閑散さを取り戻し始める。そんな中、右手の工場のような倉庫のような、風雪を耐えて来た感のある建物の壁に『古本』の文字が…うひゃぁ、これはやってしまったのだろうか?どう見ても完全な古本遺跡で、サッシの向こうのカーテンはピタッと閉じられ、ここしばらく開け閉めした気配は感じられない…。だが、さらに道沿いに進めば、そこにも新たな半壊した看板が飛び出している。吸い寄せられるように建物沿いに進むと、壁には『まんがの本』の看板があり、その壁が途中から大谷石に変わり、極細シャッターの降りた扉が付いた二階家へと変化して行く…幾つかの建物が融合している…増築に増築を重ねたのだろうか?看板を回り込むと、そこはちょっとした大きさの駐車場になっており、建物は奥行きを増し、さらにそこに横長の平屋が接続されていた。外観はまるっきり、自動車の修理工場である。しかも営業気配は、やはりゼロ…だが待てよ?平屋の窓を見ると、電灯が点いているじゃないか!…これはもしや。慌てて入口と思しき中央部に駆け寄り、妙なガランとした小部屋に入ってからサッシドアに手を掛ける。…カチャリ、開いたっ!中にスルッと進入すると、そこは薄暗いコミックの海!そして右手中央部奥側に帳場があり、若手棋士的だがすでに老成してしまった青年が、ひとりポツンと座っていた。それにしても、これは嬉しい裏切りだ!まさかあの外観で、ちゃんと営業しているなんて!そしてこの複雑で不可解な店内もスゴい!まず広く、入口から見て、左翼・中央部・右翼に大きく分けることが出来る。そこに棚が狭い通路を生成して並んでいる。皆、妙な角度で配置されているのだが、これはどうやら帳場から全通路を見渡せるようにするための、“パノプティコン方式”を採用しているからであろう。左翼は四本の長い通路を持つが、そこに並ぶのはすべて80〜00年代のコミックである。帳場前の中央部には、三本の短い行き止まり通路があり、コミック・コミック文庫と共に、官能小説・ゲーム攻略本・サブカル・タレントが収まっている。帳場脇には、ゲーム&CD棚の奥にアダルト空間もあり。その帳場前を通って右翼に入ると、不規則な形で放射状に広がる、七本の通路に目をみはり、同時に驚きと喜びを覚える。本は棚にキチッと収まっているが、見るからに大した蔵書量なのである。そこには、ミステリ&エンタメ・日本文学・ノンフィクション・歴史・エッセイ・新書・岩波文庫・ちくま文庫・全集・ビジネス・実用・趣味・交通・コンピュータ・自然・ラノベ・ティーンズ文庫(朝日ソノラマ文庫充実)・SF&ミステリ文庫・海外文学文庫(映画原作本多し)・時代劇文庫・日本文学文庫・レコードが並び続けている。横積みになっている所や、カオス並びになっていることも多いので、ひたすら辛抱して丁寧に棚に目を凝らして行く。70年代以前の古い本はほとんど無いが、80〜90年代の微妙に古い本をたっぷりと楽しめる。値段は安め〜普通。こんな所に、こんなお店が隠れていたとは!とウハウハしながら一時間余り。六冊の本を帳場に差し出し、とても小さな声で精算してもらう。徳間文庫「幻狼殺人事件/梶龍雄」二見書房「俺たちに明日はない/デビッド・ニューマン」文藝春秋「ウッツ男爵/ブルース・チャトウィン」出版協同社「「客船史」を散歩する/柳原良平」竹書房「ネ暗トピア/いがらしみきお」1・6巻を購入。収穫と共に表に出て、改めてその複雑な形状をウットリと眺める。それはまるで“古本九龍城”!…何度見ても、この中にたくさんの古本が並んでいるとは、とても思えない…。そんなお店に出会えたことに、清々しさすら覚え、駅への長い道のりを、ツラツラと引き返して行く。
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2013年11月23日

11/23新潟でツアーはライトでも購入はハードに二店!

週末パスを昨日入手し、夜更けに何処に行こうか悩んだ末に、久々に新潟へ行くことにする。そういえば、まだ調査していないお店が、確か駅前にあったはず!

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●新潟「古本小屋」
『万代口』から寒い外に出ると、晴れてはいるが陰鬱な銀色に迫られ、銀杏の黄色が輝きを放つ巨大ロータリー。西寄りのバスターミナル脇から北へ抜け出し、巨大な『東大通り』から一本西に入った『弁天通り』を北に進む。そこは、七福神像が歩道に続く飲み屋街である。50mも歩かぬうちに、右手に『古本買取り中』『深夜12時まで営業』とある縦長の電灯看板が出現したので、古く小さなビルの軒を見上げる。上階のエステと煙草の広告看板に並んで、端に追い詰められたような古本屋の看板が架かっていた…ちょっと妖しい雰囲気である。店頭には煙草の自販機と幟しかないので、サッサと店内に入り込むと、そこにも幟が立っていた…何故?入った所はこじんまりとした空間で、右にそれほど長くない壁棚、左にはさらに短い壁棚があり、その奥は煙草売場と帳場になっている。真ん中には背中合わせの棚があり、奥の本棚とラックの向こうは、広めなアダルト空間のようだ。左壁にはコミック、真ん中左側にはコミックと単行本雑本、右側に出版社別ながらカオスな日本文学&推理文庫と官能文庫。入口右横にはビジュアルムックのラックが置かれている。ここには手塚治虫関連のプレミア値ムックの姿あり。右壁には時代劇文庫と海外文学文庫。奥に文庫とノベルスの雑本棚が二本と、同人誌満載のラックの姿。値段は安いがとても大衆的&雑本的である。この場所での深夜までの営業時間から推察すると、ここは繁華街の夜を支えるお店で、やはり煙草とアダルトを主力商品にしているのだろう。光文社文庫「小説釘師サブやん 裏勝負の巻/牛次郎」を購入。

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●新潟「Fish on」
か細い情報を頼りにして、万代橋を渡り西堀通の『ラフォーレ原宿・新潟』(わけが分からない名になってしまっている…)へ向かう。ここの二階に入っている雑貨屋さん『WONNDER3』に、かつて『上古町小路』にお店のあった「Fish on」(2009/09/21参照)が、棚を借りて古本を置いている可能性があるのだが…。現代建築ビルの『NEXT21』エントランスを早足で通過し、奥のラフォーレへ。ここも早足で移動して、エスカレーターの在処を素早く嗅ぎ付け、二階へ。そしてほどなくしてフロアの片隅の『WONNDER3』にたどり着く…あっ、古本棚が、ちゃんとあるじゃないか!しかも「Fish on」のチラシがペタペタ貼付けられている。狭い隙間で本棚を上から見て行くと、本関連・つげ義春・松浦弥太郎・言葉・暮らし・食・猫などが、六段に面陳も含め並んでいる。場所柄のせいか、皆キレイな本で女子寄りな構成となっている。値段はしっかりめ。奥にも古本棚が一本あるが、アート・サブカル・コミックを高値で並べる別店棚である。とにもかくにも、無事を確認出来たことに満足し、洋泉社「私は猫ストーカー/浅生ハルミン」を500円で購入。

しかしこんなライトなツアーでは、卑しい己の古本欲はとても満たされない。急いで白新線に乗り込んで、鉄道施設やススキの穂を見ながら二駅。「ブックス・バザール」(2013/04/21参照)に突撃する。静かな店内を静かにうろつき回り、春陽文庫「青春ダイジェスト/中野実」日本小説文庫「半七捕物帳(5)/岡本綺堂」平凡社ライブラリー「山からの言葉/辻まこと」金の星社「ヤマネコさつじん事件/舟崎克彦・作 佐々木マキ・絵」国土社創作子どもSF全集1「孤島ひとりぼっち/矢野徹・著 梶鮎太・絵」を計1417円で購入する。広大な田んぼのど真ん中を、古本を抱えて突っ切る帰り道。
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2013年11月22日

11/22神奈川・港南台 ぽんぽん船 港南台店

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四年ぶりの港南台。南口に出ると、明るく健康的に整備された、新興住宅地のロータリーである。陽光にまぶしく輝く駅前の大通りを、南に下って行く。道は緩やかな上り坂で、信号をひとつ過ぎると、沿道沿いの商店と共に、ゆったりと右にカーブして行く。500mほどで『港南台駅入口交差点』に行き当たるので、東南へまだちょっと坂を上がり続ける感じで曲がり込む。ストスト進んで行くと、ひとつ目の信号脇から『本買います』の赤い幟が顔を出していた。リサイクル書店「ぽんぽん船」は、横浜近辺に勢力を広げたマイナーチェーンである。しかし最近はその数をジリジリと減らしつつあるので、調査を進めておかねばと、ようやく重い腰を上げた次第である。崩れた感じは無く、あくまで清潔&整頓な印象の店頭。しかし店頭棚に並んでいるのは、コミック・廉価コミック・コミック雑誌・ティーンズ文庫・BLノベルスばかりである。トレードマークの“操舵輪”に、大海原を感じながら店内へ。中は白く広く、まるで無菌室の如き光景…その左半分はコミック売場で、右側と奥にキレイな古本が整然と並び続けている。入口右横にはノベルスと新書。その前に奥に向かって長い背中合わせの棚が二本置かれ、左から海外文学文庫・岩波文庫・時代劇文庫・官能文庫・日本文学文庫を並べている。その棚造りは、ちくま文庫の良いところが目を惹き付ける仕掛けとなっている。右壁には日本文学文庫の始まり部分・雑学文庫・新刊文庫(ここ三ヶ月内に発売されたもの)と続く。奥は、右奥にミステリ&エンタメを中心に九本の300均棚が固まり、新刊単行本・ハーレクイン&BLノベルス・女性実用&写真集棚が並列。左奥のアダルトゾーン脇に、100均単行本棚三本とワケアリ100均児童文学&絵本、それに通常の児童文学&絵本が並ぶ。100均単行本のみ古い本が混ざっているが、全集端本や函入り学術本ばかりである。値段は定価の半額が基本。働いている方は、すべてパート的奥様ばかりとなっている。ちくま文庫「お菓子の髑髏/レイ・ブラッドベリ」「ラピスラズリ/山尾悠子」を購入。メンバーズカードを作ってもらうと、現在は他に天王町・藤沢にお店のあることが判明。鶴見店はマジックで消され、東京の「白金ブックセンター」(2010/02/08参照)はツアー済みとなっている。

そのまま北に坂道を下り、「古本三丁目」(2009/11/07参照)を見に行ってみると、あぁ、お店は影も形も無くなっていた…安らかに。古本屋さんの消滅を目の当たりにすると、何だかいてもたってもいられなくなってしまうので、根岸駅で途中下車して「たちばな書房」(2010/11/08参照)に立ち寄る。よっ!洞窟のような黒い店内がしっかりと見えている!
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その洞窟内で、棚の片隅にホコリを盛大に被った「神奈川古書組合三十五年史」を見つけるが、7000円の値段に購買意欲を根こそぎ刈り取られてしまう。その代わりに、鈴木いづみのソフトポルノノベルスを見つけて、ひゃっほうと小躍り。廣済堂ブルーブックス「感触/鈴木いづみ」を200円で購入する。

※単行本「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の発売日が12月17日と決まりました!詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.hanmoto.com/jpokinkan/bd/9784562049745.html
心境としてはもう“ど・ど・ど・どひゃっほう”です!
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2013年11月20日

11/20東京・神保町で姉に狼を薦められ妹へ向かい二店!

午前のうちに神保町入り。肩ならしにと、お気に入りの店頭台を流れるように覗き込んで行ったら、思った以上に手が伸びてしまい、あっという間にカバンがパンパンに…。フットワークをすっかり重くして、いざ神保町内姉妹店のツアーへと向かう。

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●神保町「鳥海書房」
『神保町交差点』から西へ50mほどの「神田古書センター」へ。いつもは表側の、カクカクした螺旋階段を上がるのだが、今日は気分を変えて裏の『神田古書センター南口』から中に入り、ビル中ほどの狭過ぎる階段を上がって三階へ…あれ?扉が締め切りになってる…どうしたんだろう?仕方なく二階まで下り、「中野書店」(2008/11/15参照)内を、階を移動して様変わりした店舗に大いに驚きつつ、ヨダレの止まらなくなる棚造りに足止めを食らったりしながら、どうにか『靖国通り』側に出て再び三階へ。するとそこはもうお店の入口…しかし「鳥海書房」は元来奥にあったはずだが…?しかも二部屋を占有しているので、以前より確実に広くなっている。入った所には全集類が壁の如く積み上がり、足下に安売り動物関連本が置かれている。来店の気配を察したのか、そのうずたかい壁の向こうから「いらっしゃいませ」と声が掛かる。店内に進むと、入口左横の壁の向こうは作業場のようで、左端は入れない通路となっている。中央から右に向かって三本の通路があり、中央は奥にショウウィンドウ・未整理本群・低い平台を備えており、一番広くなっている。右に無人の、本の山に囲まれた帳場…本の山の上に料金トレイが置いてあるので、帳場なのである!また右端通路は、そのまま奥のビル通路へと連続しており、真っ暗な元のお店の前にはカーゴが置かれ、お店が『靖国通り』側に移転した旨の貼紙がある。つまりここまでがお店として機能していると言うことか。中央通路は、左側に魚類・貝類・海洋全般が並び、右側は新入荷棚となっているが、動物全般と動物園関連に占められている。平台には美しい、動物の細密画が平積みされている。二番目の通路は、左に大判の生物関連洋書が収まり、奥に化石・動物環境などが少々。向かいは鳥類・動物全般・鉱物が並ぶ。カーペットをストスト踏み締め右端通路へ。通路棚は昆虫・釣りが半々にせめぎ合い、右壁棚は植物・森林などがドドッと並び、奥に蘭や馬などが。そして最奥のビル通路部分には、生物関連児童本・ビジュアルムック・恐竜などが静かに集まっている。そう、ここは動植物関連のお店なのである。本が多く少し乱雑気味な店内で、紙の中に森・山・海・ジャングルが広がっているのを感じ取ることが出来る!古い本も目立ち、専門店として揺るぎない品揃えが素晴らしく、値段はとてもしっかり値。そして何だかお店の人にマークされ気味なのである…静かな広い店内にひとりで、ちょっと長居してるからかな…よし!堂々と、しっかり値の本を買ってやる!と作業場にいた、どっしりとした男性に精算をお願いする。すると高い優しい声を発しながら、帳場へ移動して精算。そして、本を袋に入れながら突然、「支店の方はご存知ですか?そちらの方が狼関係は多くなっていますので」と言われる。何故?何故狼を突然薦められたのだろうか?私はそんなに狼情報に飢えた顔をしていたのだろうか?それとも何か、占いのように、その人が何を欲しているのか、また何が入用なのか、見抜く能力を会得しているのだろうか…?そんな不可解な謎を抱え込んでしまい、続いて支店の「姉妹店」へ移動する。姉から、妹へと!山渓新書「ニッポン動物記/斐太猪之介」を購入。

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●神保町「鳥海書房 姉妹店」
「古書センター」を出て『靖国通り』をちょっと西へ。一本目の脇道を南に入り、左手の化粧直しが終り、往年の輝きを取り戻したスクラッチタイルの近代建築にうっとりしたら、『さくら通り』を西へ。ズンズンと、ちょっと殺風景な通りを進んで行くと、右手新しいビルの一階に緑の日除けを張り出した“妹”店が見えて来た。日除けの下には、両端にラックと(片方には動物関連新書あり)、店名の入った緑の安売りワゴンが三台。それぞれが、釣り・料理・自然&動物と、専門的にジャンル分けされている。中は明るく白く、頑丈なスチール棚がスックと立っており、“姉”は大自然だが、“妹”は自然博物館な趣きとなっている。広めの三本の通路があり、左端壁際に料理・酒・食がたっぷりと。向かいは古い本の多い釣り文学、そして釣り・鯨・魚類とつながる。奥には生物系出版の新刊棚もあり。真ん中通路は、左に本草学・博物学・植物・盆栽・庭園、右に図鑑・生物学・動物・昆虫・鳥類が並ぶ。それにしても生物系の本は、初めて目にする出版社がとても多い…いかに普段馴染んでいないかの証拠である。奥右側の地域別植物・ばら・造園をサッと見てから右端通路へ。入口右横すぐには帳場があり、その奥はちょっと倉庫状態となっている。そこと通路棚の隙間に身体を滑り込ませ、大量の各種事典類と、推薦の狼・犬・猫・家畜・獣医学などを確認する。専門的度合いは姉店と甲乙付け難いが、被っているイメージはまったくない。同分野なのに、二店でしっかり棲み分けが出来ているようだ。本当はコウモリの見分け方の本が欲しかったのだが、そんな場面に直面することは一生無いはずなのに『ハッ!』と気付き、ハヤカワ・ライブラリ「風流けもの紳士録/小原秀雄」を購入。

この二店に対抗出来るのは、「木村書店」(2011/05/18参照)「明倫館書店」(2012/04/04参照)、それに憧れの「昆虫文献 六本脚」(2011/05/27参照)くらいであろうか。そんなことをダラダラと思い、立食い蕎麦を啜ってから神保町を離脱する…カバンが肩に激しく食い込んでいる…。
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2013年11月19日

11/19お知らせふたつ

昨日今日と、単行本のゲラ読みや入力に終始し、紙の中の古本屋を巡る日々。これはこれで楽しいのだが、脳内でしかフィールドワーク出来ないのは中々ストレスである。しかしそのおかげで単行本「古本屋ツアー・イン・ジャパン 全国古書店めぐり 珍奇で愉快な一五〇のお店」の、編集入稿作業が大詰めを迎えつつあります。良い本に仕上がるよう、引き続き身を粉にしてがんばります!と言うわけで今日はまたもや未知の古本屋には行けず、お知らせのみの古本屋ツアーです。

1. 12月6日(金)、BS11の『宮崎美子のすずらん本屋堂』のワンコーナー、『東京古本散歩・外伝』に出演いたします。内容は古本ナイアガラの活動や、高円寺「アニマル洋子」(2012/10/15参照)さんのお店紹介と、模擬ツアーを収録したものとなります。…ちなみに私もまだ見ていません。果たしてどんな恐ろしい地獄が展開しているのか…なので先に色々謝罪しておきます。
■緊張して動きがロボットのようになっていること■とにかく色々振る舞いが自然でないこと■「アニマル洋子」さんで初っ端に「SFとミステリー」がと言うところを「エスエムとミステリー」と言ってしまったこと■始終ニヤついていること■棚から本を取り出し説明したりする他に「買いませんけど」「あっ、高い」などと言っていること■見取り図を描いている時、緊張して手が震えてしまったこと。………すみません、すみません、すみません!どうにか編集で、物凄くキビキビとスマートに振る舞っているように見えることを、激しく望んでいるのですが…。と言うわけで、ちょっと仕事をほっぽり出して、お世話になった「アニマル洋子」さんへ行ってみる。店頭百均で昭和四十年代の『キンダーブック』二冊(「かがみ」「おうちのひと」)を見付け、そのまま店内へ。挨拶しようと思っていたら、今日のお店番は知らない人である…仕方ない、また挨拶に来るとしよう。そして棚の片隅で、狂おしいほど読みたかった世田谷文学館の図録「横溝正史と「新青年」の作家たち」を三千円で見つけたので、即座に買うことにする。
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2. 新刊書店を巡る『新刊屋ツアー・イン・ジャパン』を連載中の「BOOK5 vol.10」が発売中です。今回は子供時代から思い出のある、伊勢佐木町有隣堂をツアー。調査してみて、お店で一番好きなのが、階段の手すりであることが判明してしまいました…。

明日こそは古本屋ツーリストとして、どうにかツアーに飛び出さなければ!
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2013年11月17日

11/17東京・東村山 きりん館

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細かく地味な作業の連続に息が詰まったので、コメントタレコミを基にして、息抜きツアーへと飛び出す。自転車と西武新宿線を乗り継いで、大好きな「なごやか文庫」(2012/01/10参照)のある東村山で下車。西口に出て線路沿いに北へ進む。渡り難い大踏切前をどうにか通って、『化成小学校』前。このまま直進すれば、いつものように文庫に飛び込めるのだが、今回は和菓子屋前を東に曲がり、幅広の踏切を警笛に急かされながら渡り切ると、初めて足を踏み入れた東側の世界。そのまま東に少し歩き、住宅の塀に挟まれた北への細道を覗き込むと、あぁ行く手には、街に溶け込んだ小さな駄菓子屋さんの姿が…このお店では、駄菓子と共に細々と古本も売られているらしい。ゆっくりゆっくり近付いて行くと、平屋店舗の、キリンの絵が描かれた緑の日除けの上には、色褪せたプラ看板が空に向かって飛び出している。目をやると『本・たばこ』とある。ほほぅ、本当に本を売っているんだ。正式な取扱品目に入ってるんだ!とその一字に、子供のユートピアにオッサンが闖入する暴挙を行う踏ん切りがつき、ガチャガチャとたばこ自販機のある店頭で深呼吸し、子供たちと共に店内に雪崩れ込む。小さく簡素な空間は、入口左横に縦長ドリンク冷蔵庫、奥に平台と棚、そして左奥に小さな帳場があり、ショートカットの小さな老婦人が座っている。入口右横は小さなゲーム機とストックスペース、真ん中には低い大きめの平台、右壁は棚になっている。台と棚の低い位置すべてに、色とりどりの吹けば飛んでしまうような、駄菓子&駄玩具が並んでいる…とてもいい感じだ。子供たちは小銭を握り締め、何を買おうか迷っていたり、コインゲーム機に食らいついたりしている。しかし!そんな懐かしい風景は、奥の壁を目にしたら、一瞬に彼方に遠ざかってしまったのだ!そこには二本の古本棚が、窓から差し込む光を浴びて、教会の聖画のように、神々しく浮かび上がっていた!あぁ…フラフラと棚に近寄る。七段×二本の組み合わせで、少年青年漫画・少女漫画・劇画・ティーンズ文庫・コミック文庫・カバー無しコミック・児童入門書などが、汚れ色褪せ並んでいる。70〜90年代のものが中心で、非常に雑本的である。右横にも少女漫画の一列あり。ちなみに子供は誰ひとりとして、この棚には見向きもしない。値段は激安。児童入門書に狙いを定め、五冊の大人買いを決行するべく帳場へ。すると老婦人が相好を崩して「まぁまぁ、買っていただけるんですか。嬉しいわぁ」と、いたく感激されてしまう。「もう本が売れなくてねぇ。これでも古本屋の鑑札をちゃんと持ってるんだけど、もう仕入れてないのよ。今はお菓子ばっかりなの」とのこと。するとここは、正式な古本屋さんでもあったわけか。その事実に、こちらもいたく感動し、小学館入門百科シリーズ「新巨人軍なんでも入門」「きみは強打者」「きみはホームラン王」「きみは名内野手」学研ジュニアチャンピオンコース「長島・王の野球教室」を購入。全部読めば名選手になれそうな気が、ちょとだけする…。
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2013年11月16日

11/16神奈川・川崎大師 プラザ大師まつり古本市

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早起きして、久しぶりの京浜急行大師線の盲腸線に乗り込んでいる。朱塗りの柱や鉄柵のあるホームから改札を抜けると、参拝客のためのだだっ広い空間の駅前。隅には『京急発祥の碑』が建っていたりもする。『川崎大師』とは逆側の、西端の大通りから南に歩き始める。するとほどなくして、ビル一階右端の薄暗い入口に、手作りな『プラザ大師まつり』とある看板が目に入った。今日明日と、二階の『川崎市立図書館 大師分館』で古本市が開かれるため、眠い目を擦りながら、開始五分前に駆け付けた次第である。階段を素早く駆け上がると、ぬぬっ!会場となる談話室の前には、すでに二十人ほどの列が出来上がっており、皆笑顔の老人ばかり…ほのぼのとしており、修羅感はゼロである。そしてすでに立派なオッサンである私が、確実に一番年下である!列に敬意を表しながら最後尾に着くと、すぐに市がスタート。本は無料だが、ひとり十冊制限のシステムとなっている。始まって二分も経っていないのに、もう十冊を抱えて出て来る人が次々と…その胸に抱えているのは雑誌が多い。順番が来て会場内に進むと、割と小さな室内で、真ん中にテーブル島が造られ、四方の壁際に長テーブルと箱製棚がくっ付いている。島には雑誌が平積み、左壁に実用系単行本、奥壁に小説類と文庫本、右壁が雑誌、手前壁が絵本&児童文学となっている。そのほとんどが除籍本で、ビニールカバーが掛けられ、スミ塗りされた分類ラベルが貼り付いたままの状態…それにあまり欲しいような本が見当たらない…と贅沢な思考を働かせながら、人の頭越しに本を見続けて行く。老人たちは、さっきの仏のような笑顔は何処へやら。テーブルの前から身を動かさず、移動時は本を抱えてタックル…ブルブル…。結局、フリースタイル「推理作家の出来るまで 上巻/都筑道夫」(恐らく一度も手に取られることのなかった美本)の一冊のみを、ありがたく頂戴する。

十分ですべてを終えてしまったので、単行本データの予備調査として、気になっているお店を見に行くことにする。それは隣駅の「大師書房」(2009/04/29参照)。賑やかな参道を突き抜け、一般商店街をグングン進み、緑色の日除けのお店の姿を求めてトコトコ…しかし何処まで行ってもお店は姿を現さない…おかしい…。一旦立ち止まって、しっかり住所で確認してみると、やっぱりお店は無くなっており、お店の場所は新建築の真っ最中。まいったな…ここに古本屋さんがあった証拠は、当ブログの中と、対面の柵に取り付けられた、街のブリキ地図のみとなってしまった…。
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続いて伊勢佐木町に移動し、12月初旬に閉店するとの情報が入った「田辺書店」(2011/01/14参照)の偵察。ところが訪れてみると、閉店のアナウンスなどはまだ無く、いたって平和な通常営業状態。また後日の偵察の必要性を感じつつ、桃源社「人間廃業/大泉黒石」講談社「殿山泰司のミステリ&ジャズ日記」を計1600円で購入。ちなみに1000円以上お買上げは、二割引にしていただけます。

ブラブラ野毛方面に裏町を遊歩し、桜木町&野毛の人出の多さに目を丸くしながら「天保堂 苅部書店」(2009/07/20参照)。新しくなった入口サッシを潜り、古いままの店内を存分に探索する。教養文庫「死の蔭探検記/橘外男」小学館名探偵ホームズ8「悪魔のダイヤ/コナン・ドイル」を計800円で購入。うはっ、結構たくさん古本を眺めたはずなのに、まだ午後十二時半…おとなしく帰って、いよいよ大詰めの単行本作業に勤しむとするか。
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2013年11月15日

11/15東京・高円寺 トマルにイヘン!

雨の中、ちょっと古本に触れ合いたくて高円寺へ。すると「都丸書店 本店」(2010/09/21参照)のガラス扉に一枚の貼紙が…『〜2014年より支店は「藍書店」として営業いたします〜』とあったのだ。
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なな、なんだって!これは、どう言うことなんだろう?高円寺の名店に異変がっ!思わず店頭棚から一冊引っ掴み、厳粛で硬い店内に踏み込む。そして精算していただきながら、店主に貼紙の件について聞いてみると「あぁ、単純に経営を分けたんですよ。だから向こうは名前を変えて新しいお店。こっちは変わらずこのままの営業です」とのこと。改造社「ハーバートフーヴァー 大統領となるまで」(以前購入した「ヘンリ・フォード」と装幀が酷似しているので、恐らく同じ恩地孝四郎のデザインであろう)を500円で購入する。続いてスタスタと支店に向かう。通路でお店の角上部を見上げると。壁の両側に飛び出した、まるで翼のような小さな看板の美しいカタチ…あぁ、これが、あと二ヶ月で違う店名に変わってしまうのかと思うと、少し切なくなって来る。
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こちらにも本店と同じ貼紙があるのを確認。壁棚・店内を共にじっくりと眺め回し、東都ミステリー「乳色の墓標/南部きみ子」を800円で購入する。いつも帳場に座る橋爪功的男性に、店名変更について聞いてみると、彼がお店を引き継ぐとのことであった。いったいどのようにお店が変化するのか、楽しみでもあり、恐くもあり…果たしてあの偉大なる壁棚は、今後どんな展開を見せてくれるのだろうか…?高円寺の高架下に、何やら強い風が吹き始めている。
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2013年11月14日

11/14神奈川・淵野辺 晶美堂 りら書店

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「ドンベーブックス」さんからのタレコミに基づき、「りら書店」新店の偵察に向かう。北口を出たら東に向かい、空中駅前から延びる素敵なアーチを持つ陸橋を下って地上へ。そのまま真っ直ぐ進んで行けば、やがて交通量の激しい街道に出るので、車の起こす風に顔をしかめながら東北へテクテク歩いて行く。500mも進めば歩道橋の跨がる交差点にぶつかる。ここを南東方向に曲がり込むと、右手に新しい古本屋さんが姿を見せてくれた。倉庫のような形の二階建てビル一階のお店で、大きなガラス窓には大きな『古本』の文字があり、足下に小さな105均単行本・文庫本・コミック棚が可愛く並んでいる。「りら書店」は相模地区でかつて栄えていたマイナー古本チェーンであったが、近年はその数を大きく減らし、小田急相模原の一店(2011/05/09参照)だけとなっていた。そしてその唯一のお店も、移転閉店を余儀なくされていたのであるが(2013/06/04参照)、その結果がこの新店なのであろうか…?中は少し暗く少し寒い、割と広めな空間。カーペットの上に立つスチール棚が、たくさんの通路を造り出し、右側真ん中に帳場が置かれている。そこでは旧店で見たことのあるご婦人が、DVDのクリーニングに勤しんでいる。入口の右横すぐはコミックゾーンで、帳場を挟んで右奥が丸見えなアダルト空間。フロア中央には縦に三本の通路があり、手前右側は新書とコミック、その奥には日本文学文庫・女流作家文庫・海外文学文庫・出版社別文庫・古い文庫が並んでいる。手前左側には雑本的単行本棚がまずはあり、奥には嬉しい105均文庫がズラズラと集まっている。奥壁棚には単行本が収まり、カオス気味に文学・美術・社会・ミステリ・雑誌・松本清張・揃い本など。そして入口左横の雑本棚の奥は、三本の立入禁止通路が設けられており、その一帯はビニール紐で区切られた『WEB管理ゾーン』とのこと。しかしお店の方に声を掛ければ、立ち入りも可能となる。本はセロハン袋に密封され、古く茶色い本ばかり。パッと見は、文学・風俗・歴史・趣味が多いようだ。そしてこちらの方に良い本が集まっているようなので、通常店内の方は雑本的&安めな値段設定となっている。春陽文庫「柔道社員/鳴山草平」「羅生門/芥川龍之介」朝日文庫「平賀源内捕物帳/久生十蘭」を購入。…いずれ小田急相模原にも赴き、真相をこの目で確かめなくては…。

帰りは我慢出来ずに八王子で途中下車し、逢魔が時の街を影のように疾駆して「佐藤書房」(2009/08/26参照)の明かりの中に飛び込む。
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店頭で、店内で目を嫌らしく光らせ、文藝春秋「諫早菖蒲日記/野呂邦暢」創元推理文庫SF「東欧SF傑作集 上」三笠書房「他国者は殺せ/スピレーン 梶龍雄訳」(以上、三冊を合わせてどひゃっほう!)角川文庫「フランケンシュタイン/シェリー夫人」新潮文庫「トム・ソーヤーの探偵・探検/マーク・トウエン」の五冊を計830円で購入する。喜びを身体の中に押し隠し、すっかり暗くなった街に溶け込むようにして、家路を急ぐ。
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2013年11月13日

11/13期間限定!両国〜森下古本ライン

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黄色いラインの鈍行電車・総武線に乗り、隅田川を越えてすぐの両国へ。東口から外に吐き出され、線路沿いに東へ。高架の壁に描かれた騙し絵を、ちょっと不気味に感じながら『清澄通り』に出て南へ。『緑一丁目交差点』を越えて、三本目の脇道を東に入り込むと、右手奥に青いコウモリの旗を出したギャラリー『緑壱』が見えて来た。ここで今日から30日まで、『岡崎武志 挿絵展&一人古本市』が開かれているのである。両国で古本を手にするなど、「へそまがりほんや」(2011/04/19参照)が店頭古本販売撤退宣言を出してから、もはや叶わぬ夢ではないかと時々嘆いていたのだが、こんな風にひょっこり補填されるとは、期間限定とは言え喜ばしいことである。中は正方形の十畳ほどのギャラリーで、岡崎氏は真ん中のテーブルでお客様と談笑中。四方の壁は、購入古本写真・挿絵イラスト多種・新作イラスト、小ボケをかます案内イラストなどで埋め尽されている。目指す古本は右壁下に集められている。壁際には古い雑誌類が立て掛けられ、かさ上げされた二枚の板の上には文学・エッセイ・ノンフィクション・正統派児童文学などの単行本。その下には三つの文庫箱、そして雑誌付録や児童書の入ったトランクが置かれ、すべてお手頃価格に設定されている。談笑が続くテーブルに恐縮しながら腰を下ろし、珈琲をいただく。左手前角に置かれたファイル群をパラパラ眺めていると、『古本に挟まったモノ』シリーズが抜群に面白い!ルパンを読んだ子供の感想文と、昭和三十四年の「中央線古書店地図」が、とにかくワンダフルであった。氏と少しお話しさせていただき、昭和37年少年ブック12月号ふろく「世界のライフル銃」を購入する。来場者全員が貰える、氏作成の「小津と芭蕉と古本深川さんぽmap」が、また嬉しい。

ギャラリーを出て『清澄通り』を南下。せっかくなので、森下周辺をパトロールして行くことにする。やった!「文雅堂書店」(2012/06/24参照)が営業中だ!
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雑本の山に身を躍らせ、角川文庫「地底旅行/ヴェルヌ」四季新書「美神の繪本/小野佐世男」徳間書店「アタック・マイク術/和泉聖治・編」(今や『相棒』で名を馳せる映画監督の若き日の仕事である)を計600円で購入。次に向かった「古書ドリス」(2012/12/03参照)は、りゃりゃ残念。水曜定休だったか。そのまま『のらくろーど』に出て「古書 ほんの木」(2013/05/25参照)へ。
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ずいぶんと本の増えた店内をサッと楽しみ、講談社文芸文庫「金沢 酒宴/吉田健一」新潮文庫「ムーンライダーズ詩集」中公文庫「閑な老人/尾崎一雄」ちくま文庫「古本屋群雄伝/青木正美」徳間文庫「まいど!横山です/横山やすし」プレイブックス「映画通のタネ本/山城新伍」を計1500円で購入。店主は獅子奮迅の活躍で、古本と格闘する毎日とのこと。大変そうだが、何だか街に馴染んでいる感じがとても良い。応援するためにも、ここにはまた、古本を買いに来ることにしよう。


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2013年11月12日

11/12愛知・新安城 閑古堂

古本ゲリラの売り上げと単行本のゲラを握り締め、西へ。新幹線の中でも、写真のようにゲラ読みを進める。
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古本屋さんについての文章をたっぷりと読みながら、古本屋さんへ向かっている…今や私の餡子は古本屋さんで一杯になってしまっている…。

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豊橋で新幹線にサヨナラし、名鉄名古屋本線に乗り換える。矢作川を越え、同じ名の矢作駅で降り、平坦な住宅地の中を、古本屋さんを求めてヒタヒタ進む。しかしお店は残念ながら閉まっていた。バタバタと慌てて駅まで戻り、二駅だけ西へ…。地下の改札を通って南口に出ると、小さめのロータリー。そこから抜け出すように西に進むと交差点が現れ、巨大な『イトーヨーカドー』と金属工場が、巨大な姿を向かい合わせている。その間の殺風景な直線道を、南にヒタヒタ歩いて行く。街の1ブロックを占領するように、道の両側に大きな施設が連続し、600mほどでようやく次の交差点にたどり着く。そこから西に向かって行くと、次の交差点手前の街灯に、小さな「閑古堂」の看板を発見する。お店は何処だ?とキョロキョロすると、右手に緑屋根のロッジモドキな建物があり、どうやらこれが古本屋さんらしいのだ。歩道際に『古本 gallery』とある看板が立ち、ロッジ店の二階軒下にも大きく『Kankodo』の文字。大きな一階窓からは、本棚の姿が見えている。やっているのだろうか?そう思いながら敷地内に入り込み、『手作り陶器 古本 販売中』の立看板や、『2Fフリースペース』の壁看板を目にして、奥まった入口前へ。室内はコンクリと木で出来た広く洒落た空間で、正面&右奥が、陶器を飾ったギャラリースペースのようだ。奥から小柄なご婦人が現れたので、「こんにちは」「いらっしゃいませ」と挨拶を交わす。入口左横には安売り文庫台、ちょっと距離のある右横には。上段に三重に文庫を、下段にカルチャー&美術雑誌を収める棚が置かれている。一通り眺めてから、左側の縦長なメインフロアへ歩を進める。奥に文庫棚を下にした帳場があり、左壁一面は壁棚となっている。右壁一面は大きなボックス棚で、窓際には背の低い棚が連続する。フロアに本棚などは一切無く、『最後の晩餐』のような、長い木のテーブルがたくさんの椅子と共に置かれている。小さな集まりや講座などを行っているようである。右壁はすべて大判本で、ビジュアル本・美術作品集・美術写真集・美術図録が大量に並んでいる。足下には古い本や辞書、それに未整理本がチラホラと。窓下棚には、児童文学・絵本・古い文学全集が並び、左の大きな壁棚では映画・音楽・文学・社会・骨董・陶器・芸術・串田孫一・山岳・自然・海外文学・詩歌句・教育・文学評論・思想・本・読書・日本文学が続いて行く。ここは古い本も多く、所々に見所あり。帳場横には未整理本箱が積み上がり、その前に四面のセレクト文庫&新書ラックがひとつ置かれている。帳場棚には、文学を中心に中公文庫・岩波文庫・古い角川文庫が多く並んでいる。全般的に硬めで真面目だが、各ジャンルにはしっかりと深みを持たせたお店である。じっくり店内を二周はして、棚と己をしっかり向き合わせてみたくなる。値段は安め〜普通。村山書店「文壇の崩壊/十返肇」ダヴィッド社「謄写ハンドブック/若山八士」同光社「狐と狸 北海道の巻/熊王徳平」新潮文庫「魔像/林不忘」光文社文庫「父犀星の贈りもの/室生朝子」を購入するが、告げられたのは何だか安めなお値段。まとめ買いしたので、サービスしてくれたのだろうか?だとしたら、いや、だとしなくても感謝である。駅に戻るともう気温が急激に下がった夕暮れ。街の側面を黄金色に照らし上げる、地表ギリギリ平行線の夕焼けが、走る名鉄の車内を、束の間貫いて行く。
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2013年11月11日

11/11神田で小ネタに救われた気になる

午前中から、当ブログ単行本のゲラ(本になる前の校正刷り)を、必死にあえぎあえぎ見ている。自分の文章は、良く言えば勢いに満ち溢れているが、悪く言えば雑である。しかし読み続けて思ったことは、これは音楽のアルバムで言えば、いわゆる『ライブ盤』なのであると。一店一店の記事に、違う日々が塗り込められており、それを書いた自分に、未だに書き続けている自分に、改めて驚きを覚えてしまう。それにしても、一冊の本を作ると言うことが、何と難しく大変な作業であることか。古本屋に並んでいる本たちも、複雑な行程と様々な人の手と思いを経て出来たものかと思うと、何だか少し畏れ多い感じである。と言うわけで、ジリジリと作業は進行中であります。

ゲラを百ページ過ぎまで読み進めてから、冷たい風の吹き荒れる外へ出る。神田に新しく出来た、古本も置いているギャラリーカフェを訪ねるためである。時刻は午後六時前。神田駅の南口は工事の真っ最中で、通路や階段が狭まっており、仕事帰りのサラリーマンでごった返している。改札へ向かっていると、階段下の柱に面白過ぎる貼紙を発見する。
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こ、これは伝説の『神田の古本屋街に初めて行こうとして、神田駅で降りたら、古本屋など何処にも見当たらなかった!』と言うベタな失敗を裏付けるような注意書き!…やはりおられるのですな、ここに来てしまう人が…しかも貼紙があるほどだから多人数なのであろう…ウフフフ。激流の如きサラリーマンの流れの中で、独り立ち止まってニヤニヤしながら写真を撮る。あぁ、とても良いものに出会ってしまった。

神田の街は飲み屋と風俗店が多く、とても賑やかで、寒さに首をすくめて歩いていると、まるで今日が大晦日のような錯覚を覚えてしまう。そんな街をぶらついていて発見した次の奇跡は、このお店。
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『うまい 本屋 安い』!見た瞬間に、条件反射的にギクッとしてしまったが、これはやはり“もとや”と読むのであろう。一階は古本屋の如き古い建築の、ちょっと荒れた酒屋さんで、地下がお店となっているようだ。でも、もしかしたらもしかすると、本当に本が酒と共に安値で売られているかもしれない…良し、今度神保町に来たら、帰りに勇気を出して寄ってみることにしよう。

二つの本に関わる小ネタを拾い、気分良く件のお店を目指して歩く。しかしそのお店は、中に電気は点いて人もいるのだが、お店は開けていない模様。まだなのかな…そう思って喫茶店で三十分ほど時間を潰し、再度訪ねてみるが状況はまったく変わらず。うぅ、別の日に再チャレンジするしかないか。肩を落としてすぼませ、ビル街の裏路地を伝って、何となく神保町方面へ。しかしこの時間に行っても、ほとんどのお店は閉まっているはず。そんな暗い気分を抱えた涙目に飛び込んで来たのが、おぉ!「澤口書店」(2008/08/14参照)の柔らかで暖かな光!
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外灯に吸い寄せられる蛾のように、何も考えずに細長いお店に飛び込む。同じように、お客さんが次々とお店に入って来る。壁面の文庫棚に心和ませ、奥の小上がりが小さなアダルトコーナーに変化して、二階がなくなっていることに気付いたりする。新評論「探書遍歴 封印された戦時下文学の発掘/櫻本富雄」を1100円で購入する。

阿佐ヶ谷では、今や枯れ葉だらけの『中杉通り』に古本の光を放つ「銀星舎」(2008/10/19参照)に寄り道し、小さな店内にホッと身を落ち着ける。
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ダンナさんと少し言葉を交わし、教養文庫「ソロモンの桃/香山滋」「死の蔭探検記/橘外男」を計1400円で購入。ツアーとしては冴えないことになってしまったが、今日は何だか小ネタに救われた感じがする…すみません、明日こそはまともなツアーを……。
posted by tokusan at 22:19| Comment(8) | TrackBack(0) | 追記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月10日

11/10単行本簡易チラシ

昨日は一日拘束仕事で古本屋には行けず終い。家に帰ってもひたすら仕事で、現在午前三時…と言うわけで腹いせに、本日の「第3回古本ゲリラ」で配布する、十二月中旬発売予定の、当ブログの単行本簡易チラシを作成してみました。古本の横に置いておきますので、「禁断のトラウマ古本屋ツアー!!」(合い言葉“トラウマ”必須)と「小さな古本屋」の特典ペーパーと共にお楽しみ下さい。それでは会場で、恐らく酔っ払いながらお待ちしております!…あぁ、本を、古本を、どうにかしてケースに詰めなくちゃ…。
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第3回古本ゲリラ
■2013年11月10日(日)
■『トランスアーツトーキョー2013』錦町共同ビル2F
■PM12:00〜19:00
■入場無料(古本ゲリラのみ。他の展示を見る場合は入場料800円が必要となります)
■出店者:井上ダイスケ/古本屋ツアー・イン・ジャパン/稲 垣豪/大久保潤/越智ともこ/香山哲/川崎ぶら/齋藤裕之介/酒徳ごうわく/柴尾英令/島影真奈美/島田真人/ジャンクハンター吉田/スナックアーバン/高鳥都/土屋遊/とみさわ昭仁/永井ミキジ/成田敏史/パリッコ/ビキニライン/平山亜佐子/古澤健/松原圭吾/真魚八重子/目崎敬三/安田理央/柳下毅一郎/米光一成

と言うわけで、どうにか本の準備を朝方に終え、午前十一時過ぎに会場入り。一日を共にするみなさんと挨拶を交わして、十二時からドキドキの開場!今回は珍しく横にも新聞紙を広げ、初の面陳スペースを開設。
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おぉ、いつもよりさらにお店(夜店?)っぽくなったぞ!会場は横長のワンフロアで、どっと混み合う感じではなかったが、客足はずっと途絶えず、コンスタントに本を売り続けられ、午後六時過ぎには五十八冊を売り上げることに成功。お買上げのみなさま、ありがとうございました!お渡しした古本を、よろしくお願いいたします。個人的には、変な本ばかりの中から、さらにおかしな「Vマドンナ大戦争」をニッカリ笑顔で買われた方。宇川直宏のビジュアルブック(献呈署名入り)を「これ探してたんです。欲しかったんです!」と買い、横にいた彼女に署名を嬉しそうに見せていた若者が、とても印象的であった。そして特典ペーパーのために、合言葉にお付き合いいただいた皆様にも大感謝!意外に覚えていない人(どうも皆途中で忘れてしまうらしい)が多く、合言葉の意味を根底から覆されてしまうが、はにかんだり照れながら『トラウマ』と囁かれるのを、たっぷりと楽しませていただきました!今日も相変わらず楽しく意外性に富んだ古本市だったので、第四回もぜひとも参加させていただきたいものである。よし、これで明日からまた、本分である古本屋ツアーに全力投球するぞ!


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2013年11月08日

11/8長野・善光寺下 北島書店

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本日は早朝から長野に出動し、午後にはすぐさま帰京せねばならぬタイトなスケジュール。しかしそこはずる賢く慣れたもので、一瞬の隙を見逃さず、古本屋さんにも突撃する。相変わらずダークな地下駅から、有人改札を通り抜け『善光寺方面出口』から地上に出ると、大きな『善光寺下駅交差点』。西にある善光寺方面に向かい、坂道を上がって行く。この辺りは古い家が残る住宅街だが、観光地らしさは持ち合わせていない。道の先の紅葉した山肌と青空を見ながら200mも進むと、右手に水色の看板を一階屋根に張り巡らした、古い木造の商店が見えて来た。出桁造りに見えなくもないが、少し蔵っぽく豪壮で、右下のトンネルのような玄関がとても好ましい。両側が現在空地になっているので、化粧し直したばかりの白い外壁が剥き出しで、ピカピカとまぶしい古本屋さんである。『新刊・古書・古書籍』とある看板両脇には、本を読む童子の絵と共に、小林一茶の句が掲げられている。店頭右側にも細長い同色の看板がある。一階屋根の下には重なるように日除けがあり、前面は年代物の木枠ガラス戸六枚で構成されている…何と麗しい姿なのか。店頭には何も置かれていないワゴンが二台あり、真ん中に横長の新刊ラックが出されている。坂道からガラス戸とガタラッと開けて中に踏み込む。そこは想像以上に古い本屋さんで、左壁上部に貼られたままの、煤けた『週刊新潮』のポスターに少しギョッとする。店内は横長で、天井はそう高くない。両壁には頑丈な造り付けの本棚。左側には幅広な平台が付いている。真ん中は平台付きの背中合わせの棚がドッカリと一本。奥にはガラスケースの帳場があり、考え事中のようなお母様がチョコンと座っている。この空間性はときめく、ときめくぞ!左壁は山岳&登山から始まり、日本近代文学・會津八一・美術・句集・詩集・小林一茶と続く。新しい本は皆無に等しく、古く茶色い本ばかりである。平台には小冊子の「長野」や、函入り本・和本が乱雑に置かれている。向かいは平台に新刊雑誌が面陳され、棚には新刊の地元作家詩句集・長野&信州本を揃えている。車が通ると、ガラス戸がガタガタと侘しく音を立て、それだけで過去にプチ・タイムスリップ出来てしまう…。裏側にも長野&信州本が続くが、途中に「ゴルゴ13」・実用・古本も混ざって来る。右壁は太木枠の棚に頑丈そうな本ばかりが収まる光景。宗教・長野資料本・歴史・社会。足下には未整理本や本タワーが積み上がっている。古い良さげな本は、皆かなりのしっかり値が付けられている。昭和初期の大阪広告界について書かれた「大阪広告随想」…物凄く面白い本だが4500円か…悩みながら後ろを振り返ると、通路棚に横積みされた本の中に瀧口修造を発見。手を埃だらけにして抜き出すと、値段が付けられていない。本を手にして帳場に近付く。そこで初めて帳場ガラスケースの素敵さに気付いた。下部が白タイルと飾りタイル、上部が木枠に厚ガラスの、昭和商店街的意匠!うっとりするモダンさだ。中には和本・地図・書簡などが収められている。「すいません」と本を差し出すと、「あら、いらっしゃい」とお母様はにこやかな笑顔に。そして本の埃を払い「ごめんなさい」。値段が付いてないことに「ごめんなさい」。800円の値を付けて「ごめんなさい」。いえいえ、安めの値付けをありがとうございます。せりか書房「シュルレアリスムのために/瀧口修造」を購入する。
posted by tokusan at 16:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 信越 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月07日

11/7東京・神保町 日本特価書籍

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地下で仕事をしてから、地下鉄に乗って雨上がりの神保町。今日はあまり古本熱を持たず、フラットな心持ちで『神保町交差点』から『靖国通り』を西に向かう。『専大前交差点』までの二百メートルほどの古本屋街の中ほどに、三軒のお店が入った比較的新しいビルがある。左二軒は古本屋さんだが、右端の一店は「長島書店」(2011/09/01&2012/06/06&2012/09/07参照)系列の特価書籍の小売店なのである。しかしそうは言っても、店内のそこかしこに古本の影が跋扈しているので、ツアーの資格ありと認定したわけである。それにしても色気の無い店名ではあるな…そんな失礼な思いを抱えつつ、緑の日除けの下に入る。左には暦と200均新書のワゴン、右に岩波文庫棚と時代劇文庫の多い100均ワゴン、それに全集ワゴンが置かれている。岩波棚と文庫ワゴンはほぼ古本であろう。店内に入ると、両壁棚に挟まれて、真ん中に背の高い背中合わせの棚が一本。奥に帳場があり、その左から全集置場になっている階段が、右上に巻き上がって行く。帳場には下町の古本屋さん的枯淡な老店主がひとり…「長島書店 神保町店」のオヤジさんと雰囲気がそっくりである。店内を何となく見回すと、函入り本や揃いの本、それに複数冊ある本が目立ち、そのほとんどが特価本なのである。しかし注意して棚を見て行くと、チラホラと限り無く新刊ではない古本と思しき姿が多く見られるのも、また事実なのである。右壁は落語・芸能から始まり、江戸風俗・社会・政治・思想・精神・経済・宗教。向かいの通路棚は、海外幻想・文明・文化・戦争・近現代史などが収まる。左側通路は、壁棚に岩波文庫・ちくま文庫・講談社学術&文藝文庫・映画・文化、そして奥に東都ミステリー・探偵小説・少年倶楽部文庫・ジュブナイル・創元推理文庫(旧社版)・水木しげる・つげ義春・のらくろのミニ異空間が潜んでいた。向かいは詩集・幻想文学・文学評論・日本文学・古典文学が並ぶ。以前は発売されたばかりの文庫や新刊が、一割引で並んでいたが、今はそのようなスピード感は無くなっている。代わりに古本度が増しているのではないだろうか…。値段は普通。新潮新書「明治の冒険科学者たち/柳本通彦」少年倶楽部文庫「大迷宮/横溝正史」を購入。

この後は『白山通り』に向かい、看板は表に出ていないが「マニタ書房」(2012/10/27参照)への階段を、ソロリソロリと上がる。ドアをノックして中に入ると、まだお店は開けていないが、お仕事中の店主・とみさわ昭仁氏の姿。そしておもむろにこう告げる。「第3回古本ゲリラに出ます!」と言うわけで、突然ですが三日後の11/10(日)に開かれる「第3回古本ゲリラ」に出店します!単行本編集&入稿作業が大詰めなのに、編集さん、誠に申し訳ございません!今回特典ペーパーは作成しませんが、先日の「禁断のトラウマ古本屋ツアー」や「小さな古本屋」などを持って行きますので、欲しい方はぜひ声をお掛け下さい。ちなみにトラウマの方は、“トラウマ”と合い言葉を囁くのが条件となっております。面白い本・くだらない本を、どっしり持って行きますので、みなさま会場でお会いいたしましょう。秘境探検双書「雪男探検記/レーフ・イザード」太田出版「アストロ球団メモリアル」を1100円で購入する。

第3回古本ゲリラ
■2013年11月10日(日)
■『トランスアーツトーキョー2013』錦町共同ビル2F
■PM12:00〜19:00
■入場無料(古本ゲリラのみ。他の展示を見る場合は入場料800円が必要となります)
■出店者:井上ダイスケ/古本屋ツアー・イン・ジャパン/稲 垣豪/大久保潤/越智ともこ/香山哲/川崎ぶら/齋藤裕之介/酒徳ごうわく/柴尾英令/島影真奈美/島田真人/ジャンクハンター吉田/スナックアーバン/高鳥都/土屋遊/とみさわ昭仁/永井ミキジ/成田敏史/パリッコ/ビキニライン/平山亜佐子/古澤健/松原圭吾/真魚八重子/目崎敬三/安田理央/柳下毅一郎/米光一成

posted by tokusan at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする