2018年03月31日

3/31倉庫はまた後日…。

春の深大寺に流れ着き、ちょうど散り際の『国際基督教大学』の桜吹雪を呆然と眺めた後、武蔵境駅方面に向かいつつ、午後五時の「プリシアター・ポストシアター」(2015/01/03参照)に寄り道。店頭で二冊掴み店内に進み、店主に「近くに来たので」と挨拶をすると、「倉庫を見に来たんじゃないですか?」と返される。だが、倉庫を見学出来るのは、午後七時の閉店間際なので、多少『もしかしたら見せてくれるかな』と期待しながらも「いやぁ、今日はお店を見に来たんですよ」と真面目に答える。「じゃあ今度ね。お店を閉めてからね、ゆっくり見せて上げるよ」と店主はニコニコ顔で、値付仕事に舞い戻る…くぅ、そう甘くはないか…というわけで早速倉庫見学はあきらめ、店内に意識を集中する。薄く流れるクラッシック音楽を追い出すように、外から子供が激しく繰り返す縄跳び・二重跳びの音が、間断なく静かな空間に飛び込んで来るが、気にせず古本の背を楽しんで行く。風俗文化の棚から一冊抜き取り、さらに前回来店時から気になっていた本を、意を決してぐいっと抜き出す。「今日はずいぶん真面目にお仕事してますね」「明後日から、柏で古本市なんですよ」などと話しつつ、精算に入る。気になっていた本は、未央書房「妖怪の世界 怪奇映画への招待/児玉数夫」(昭和43年初版)。それを手にした店主は、「おおっ、これは!いや、ありがとうありがとう。嬉しいなぁ」と三千円の本が売れたことの喜びを、無邪気に放出している。さらに光文社カッパブックス「日本女地図/殿山泰司」河出書房「極楽鳥の島々/ウォーレス」山渓山岳新書「山の隣人/長尾宏也」とともに、計4536円で豪気に購入する。「最近倉庫をちょっと片付けて、スムーズに通り易くなったよ」と言われたので、次回は閉店間際に来ます!と宣言してお店を後にする。
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「妖怪の世界」は、何故か“妖怪”とあるが、フランケンシュタイン・ドラキュラ・ミイラ・透明人間・傴僂男・透明人間などを図版たっぷりに紹介した、愛情溢れる怪奇映画研究本である。袖の推薦文で都筑道夫が『この楽しい一冊が、児玉さんの情熱をかたむけた怪奇映画・推理映画のリスト出版への呼び水になることを、私は心から願っている』と書いている。
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2018年03月29日

3/29さすがに三時間は待てなかった。

竹ノ塚の「永瀬書店」(2010/04/10参照)が駅前の再開発により三月末で閉店してしまうので、見に行くことにする。東に向かう総武線で、神田川が桜の花びらに覆い尽くされているを見ながら、浅草橋駅で下車し、テクテク歩いて「御蔵前書房」(2008/11/08参照に寄り道する。あぁ!右端の通路奥が古書の山で塞がれてしまい、手前の文庫棚くらいしか見られなくなっている!…これは、ずっとこのままなのだろうか。それとも一時的に置いているだけなのだろうか?なので店頭の様子も変わり、右側に棚類は出ておらず、ただ地面に一枚の板が置かれ、そこに一列本が並んでいるだけの、実に寂しい状況である。中央通路と左端通路に変化はないようで、中央通路にあった、十冊ほどの水木しげるが手掛けた『小学館入門百科シリーズ』に惹き付けられる。だがどの本も値段が付いていない…というわけで、表でコミック本の整理をしていたご婦人に値段を聞くと「それは1080円」とのこと。安いではないかと、「悪魔くんの悪魔なんでも入門」「妖精100物語」の二冊(知らない悪魔と妖精が目白押し!)を計2160円で購入する。

その後押上まで出て東武線に乗り込み竹ノ塚駅下車。橋上駅舎がいの間にか地下駅舎となっているに驚き、西口に出るとそこはすでに再開発の嵐が吹き荒れており、白い工事壁の迷路と成り果てていた。苦労して壁の向こうに見える古い雑居ビルの向こう側に回り込む。すると見覚えのある細路地があり、「永瀬書店」もまだそこに存在していた。だが、閉まってるじゃないか!もしやすでに閉店してしまったのか?と焦りながらシャッターに近付き、何枚も貼られた貼紙に目を通して行く。…閉店のお知らせ…買取の中止…『本日は午後6:30より営業いたします』…なんてこった。今は午後三時半。さすがに三時間も待つわけにはいかない。以前お店の開店を張り込んだ喫茶店も(2015/05/09参照)、すでに赤土の更地となってしまっている。さすがに、三時間も待つわけにはいかない。残念ながら、尻尾を巻いて帰ることにする。なんとも締まらない最後だが、「永瀬書店」よ、さらば!
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2018年03月28日

3/28「本に呼ばれたんですよ」

まだ明るい夕方に国立に流れ着く。駅南口から南に延びる大通りは、満開の桜に覆い尽くされ、お花見に来た人々の期待に百パーセント応えるような、脳味噌の蕩ける景色となっている。舞い散る桜吹雪に思考を止めて溺れ、『旭通り』の「ユマニテ書店」(2009/06/22参照)に到達する。帳場奥にいるのはいつものご婦人ではなく、初めて見る石井光三風男性である。彼が本来の店主なのだろうか…?桜吹雪を脳内に引き摺りつつ、左側通路をダラダラ眺め、棚前に積まれた本の山にあった、500円の新書サイズ坂口安吾「堕落論」に目星を付ける。だが手には取らずに、右側通路もダラダラじっくりと。通路棚を見ながら入口まで到達し、壁棚を見ながら折り返し、帳場近くの海外文学棚に何故か引っ掛かってしまう。中段辺りにひっそりと挟まっていた、156mm×116mmの小型本が気になったので引き出してみる。表紙も本文紙も厚手の紙で造られた、第一書房HOLIDAY LIBRARY「白紙/ジヤン・コクトオ 堀口大學譯」であった。古いパラフィンの掛かった昭和七年の本を捲ると、四十歳の大學が、いつも以上の尖った譯を披露し、コクトオが斬りまくる当時の芸術の第一線を、鮮やかに活字の中に爆発させている。たちまち虜になってしまい、3500円とちょいと高値だが、ここで会ったが百年目と、迷わず帳場に差し出してしまう。するとオヤジさんが「いらっしゃいませ」と本を受け取った後、本を見て、海外文学棚を見て、再び本を見て、また海外文学棚を見る。そして「これ、良く見つけましたね。いや、以前これを買いに来たお客さんがいたんですが、棚にあるはずなのに見つからなくてね。結局そのお客さんは、買うのを諦めたんですよ」「普通にそこに挿さってましたよ。でも、それはそのお客さんに悪いことしちゃったかな」「いえ、いいんです。多分、あなたが本に呼ばれたんですよ。こういうのは出会いですからね」と笑うオヤジさん。「これ、ちょっと版型が特殊ですからね。このサイズをちゃんと認識していないと、見逃す恐れはありますよね」などと適当な答えを返しつつ、精算して本を受け取る。何だか心躍る古本購入であった。桜の下でちょっと立ち止まり、大學による冒頭の「譯者のノオト」に目を通す。『長谷川巳之吉君が云ふ、「--コクトオを譯すことは無駄だからおよしなさい。コクトオのよさは日本人には分かりません。コクトオの本ばかり出してゐたんではあなたも私も破産します。」その長谷川君の手で今度また白紙が出る。』…とても痺れる出版事情である。おかげで今この手に「白紙」があり、古い活字に目を通すことができるわけだ。
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2018年03月27日

3/27早い者勝ち!

午前十一時過ぎに西荻窪に赴き、「盛林堂書房」(2012/01/06参照)内「フォニャルフ」にドッサリと補充する。と同時に「フォニャルフ」棚最上段左端に、裏表紙に識語署名入りの「古本屋探検術」25部をそっと置く。25部すべて識語違い。お一人様一部のみで早い者勝ち。無料配布物なので、お店への問い合わせや取り置き願いは、ご遠慮いただければ幸いです!
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そして店頭100均文庫台から、大藪春彦「火制地帯」の元ネタである創元推理文庫「青いジャングル/ロス・マクドナルド 田中小実昌訳」を購入した後、すぐさま客からバイトである『盛林堂イレギュラーズ』に変身。そのまま店主・小野氏の運転する盛林堂号に同乗し、関東某所の買取へと向かう。午後十二時半から午後五時半まで、本の移動に肉体と魂を費やし、文庫本束五十八本・単行本束二十三本とともに、高層の十四階から地上までの行き来を繰り返す。帰りは環八の恐ろしいほどの渋滞に巻込まれ、ようやく午後七時過ぎに西荻着。倉庫とお店に本をダカダカと下ろし(縦長カーゴでの文庫束のキレイで無駄のない積み方を学習。奥一列を縦に立たせて並べ、後は手前に横積みして行く。そうするとしっくりピッタリ頑丈な積み上げとなる)、無事に盛林堂イレギュラーズとしての半日を終える。
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2018年03月26日

3/26東京・阿佐ヶ谷 古書・雑貨 雨前

午前中は色々雑事を片付けながらジリジリ荻窪に移動し、午前十一時半ぴったりの「ささま書店」(2008/08/23参照)店頭。ビニカバはないが、思潮社「アレン・ギンズバーグ詩集/諏訪優訳編」(1965年第一刷)が嬉しい発見。他に東京堂出版「滯歐印象記/本間久雄」(函ナシ)三一書房「灰とダイヤモンド/イェジイ・アンジェイフスキー」創元推理文庫「失踪当時の服装は/ヒラリー・ウォー」(初版白帯ナシ)を掴み、計432円で購入する。

午後は連載の取材をこなした後、本郷三丁目の「大学堂書店」(2009/01/06参照)で白川書院「夢野京太郎のシナリオ 浪人街/天明餓鬼草紙/竹中労」を600円で購入してから丸の内線で神保町に移動。晴れやかに着飾った大学卒業生の人波をかき分けながら、「アムール」(2011/08/12参照)では三一書房「エヌ氏の遊園地 ショート・ミステリー/星新一」(第一刷)東洋書館「顔の診断/高間直道」を計100円で購入し、「神田古書センター」入口の「みわ書房」露店(2013/01/18参照)で教文社「童話 水車/童話研究會編」を310円で購入し、最後に「羊頭書房」(2014/05/02参照)に吸い込まれる。右側の文庫本通路より左側の単行本通路を念入りに見てしまい、SF棚からアルス・ポピュラアー・ライブラリー10「モロオ博士の嶋/エツチ・ジイ・ウエェルズ」が二千円売られているのを見つけ、ニヤニヤと購入する。大正十三年刊。“嶋”の字がたまりません。巻末の広告を見ると、このシリーズは探偵小説をわりと多く含んでいるようだ。シリーズ装幀を記憶しておいて、発見に努めることにしよう。
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写真は本扉である。

そんな風に簡易にパトロールを終えて、古本神の一人・塩山芳明氏と待ち合わせる。氏とは神保町で何度も偶然に行き合っているが、ちゃんと約束して会うのは初めてのことである。しかも今日は古本絡みではなく、漫画編集者としての塩山氏と仕事の打ち合わせ。全く持ってありがたや。

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阿佐ヶ谷に帰るとすでに夕闇の街。駅北口に出て『中杉通り』西側歩道を、ぐんぐん北に歩いて行く。夕暮れでもそれと分かる、芽吹き始めたけやき並木の下で、家路をたどる。400m強で、緩やかな谷底の交差点を通過して、緩やかな上り坂。そろばん塾やバイク屋や自転車屋や飲み屋や「ゆたか。書房」前や不動産屋前を順調に通過して行くと、ひとつの信号に行き当たる。左の脇道には、満開の桜の樹。そして歩道際のお店が、本当に超絶珍しく開いていた。ここが、もう何ヶ月も前に『阿佐ヶ谷に新しい古本を扱うお店が出来た』と入って以来、開いているのをず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと楽しみにしていたのが、いつ何時前を通りかかっても、シャッターががっちり下ろされ『もう開くことはないのでは?』と思っていた、幻過ぎる古書と雑貨のお店なのである。思わず涙で滲む、緑色のテント日除け下の店頭には、キャリーバッグや古着や100円洗剤とともに、300均のガイド・暮し・コミックエッセイが置かれている。表を見ても、窓から中の様子を窺っても分かることだが、完全に女性寄りのお店である。だが、ここで開店しているところに逢ったら百年目!えいやっと扉を開けて中に踏み込む。小さな店内には、右に古着が集まり、正面に白いカウンターが据えられ、表の立看板やショップカードに小さく描かれた猫の絵に似た女性が本を読んでいた顔を上げ「いらっしゃいませ」。入口右の窓際にはテーブル状の台が置かれ、道路側は絵本ラックで、上部にカントリーアンティーク雑貨を陳列している。そして左壁に大きく白い本棚が据えられ、民話&児童文学・コミックエッセイ・旅・犬&猫・人生・国内女性文学・国内男性文学・店主オススメ本・海外文学と収まる。棚の下部には絵本・未整理本・ムックなど。新しめのキレイな本がほとんどで、優しくふんわりのほほんとしたジャンル構成である。値段はかなりお安め。新潮文庫「義男の青春・別離/つげ義春」岩波文庫「シベリア民話集/斎藤君子編」を帳場に差し出し、たどたどしい精算後にショップカードをいただくと「ウチは不定期営業なんです」と話しかけられたので、開店したことを知ってもなかなかお店に入れなかったことを伝えると、笑いながら「仕事のない時に開けているんで…でもなかなか開けられなくて…すみません!」と教えてくれる。このダブルワーク店に入るには、幸運と根性が必要らしい。また開いてるところをラッキーにも見かけたら、寄らせてもらいます!
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2018年03月24日

3/24古書はそれほど売れないことが三回目にしてわかる。

本日は第一回目から皆勤賞でもある三回目の「本のフェス」(2016/03/23&2017/03/12参照)。同じく『本の雑誌商店街』に参加する「盛林堂書房」(2012/01/06参照)小野氏と作家&ホームズ研究家・北原尚彦氏が乗る盛林堂号に同乗し、神楽坂の『日本出版クラブ会館』へ向かう。少し奥まった三階の会場は薄暗い照明で、窓を背にしているとセッティングした本が非常に見づらい。なのでカーテンを閉め、さらなる部屋の薄暗さより、本が見易い状況を優先し、午前十時にフェスがスタートする。たちまち隣りの盛林堂ブースに人が鈴なりになり、こちらのブース前もその余波を受ける…ただし皆盛林堂ブースしか見ていない…まぁそうなることは分かっていたので、早速缶ビールを開けながら、本を買いに来る人と本を売る人と本を読む人のウォッチングと洒落込む。さらに隣りの北原氏ブースもホームズファンが間断なく訪れ、自著&古本に関して懇切丁寧に説明を施し、堅調な売り上げを見せていく。こんな状況がおよそ八時間ダラダラと続く……うぅ、もう、酔っ払うしかねぇ……。そして四本の缶ビールを楽しく飲みながら思い至った結論は、このイベントではいわゆる黒っぽい古書は、あまり売れないということである。つまり「フォニャルフ古書部」での参加は、完全なる作戦ミスを犯してしまった状態となり、ずるずると午後七時までを駆け抜けてしまう。訪れる方々は、出版関係や一般の本好きが多いようなので、もう少し並びに普遍性を持たせないと、スルーされてされてされまくってしまうようだ。結局売れたのは二十四冊で、どうにか出店料と一日の労働代を叩き出せた態。だが、「古本屋探検術」だけが思いの外好調で(まぁ無料だから当然か)、持って行った七十冊はほとんど捌けてしまったので、古本屋布教活動に少しは貢献出来たことにささやかな満足を覚える。それでも例え売り上げ冊数が少なくとも、こういうイベントに参加出来、色々な人に出会えるのは楽しく刺激的な時間であった。最後の方で、みんなが秘かに欲しい欲しいと囁いていた東京創元社ブースに置かれた非売品のマスコットぬいぐるみ『くらり』が、いつの間にかブースから持ち出され幼児の手に握られているのを目撃した瞬間、会場内が『あっ!くらりが!あの子が、貰ったのか!?羨ましい!』と騒然となる。だがそれは、ブース前を通りかかり、くらりを気に入ってしまったその子に、会場内でお母さんの精算が終わるまで持っていていいよと、創元社スタッフが束の間の独占を許す優しさを見せたことから起こった、可愛らしい『くらり誘拐事件』だったのである。お母さんが無事に精算を終え「ほら、じゃあ返さなきゃね」と、まずは脱がされた白い帽子を渡し、次に黒いぬいぐるみ本体を渡してしまうと、案の定その子は、火の着いたようにように泣き始めてしまった…。会場を出た後も、泣き止まぬ悲しみの叫びが遠くから聞こえて来る。すると北原氏がすっくと立ち上がり、「創元社さんが人でなしみたいになってますが、決してそんなことはないですから」と優しい言葉をかける。各ブースに広がる和やかな笑い。あぁ、こんな悲劇を二度と起こさないためにも、早く量産型のくらりを造り、人々の手に渡すのがよいのではと、良い感じに酔いの回った頭で考える…。そして売り手として参加しているにも関わらず、しっかりと古本は手に入れる。盛林堂ブースから、講談社 少年少女世界探偵小説全集「魔の宝石ぶくろ/ビガーズ」学研中学二年コース冬休み臨時増刊第2付録「推理名作 首つり男の絵/G.シムノン」旺文社中一文庫10「地下鉄サム/作・マッカレー 文・中島河太郎」を計3300円で、「古書ますく堂」(2018/01/04参照)ではつはもの叢書「或る兵の手記」(昭和九年刊。一歩兵による満州行手記)を300円で購入する。まぁ結局、良い古本が買えれば、それだけでも充分満足なのである。お越しの皆様、本を買ってくれた皆様、「古本屋探検術」を貰ってくれた皆様、ありがとうございました!
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右は自ブースを眺める盛林堂・小野氏と「古書いろどり」(2015/12/11参照)彩古氏の古本オーラが見えてしまいそうな後姿。左はシャーロック・ホームズ伝道師の北原尚彦氏である。
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2018年03月23日

3/23「フォニャルフ古書部」準備完了。

明日の「本のフェス」の参加のため、ついさっき「フォニャルフ古書部」の形をどうにか整え終わる。変な本から真面目な本や探偵小説と付録本に探検小説や映画パンフまで揃えて、みなさんの来るのを弛緩してビールを飲みながらお待ちしております。「古本屋探検術」も忘れずに持って行きますので、どうかどうか受け取りに来て下さい!それでは明日、神楽坂にてお会いいたしましょう。
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2018年03月22日

3/22古本屋探検術!

今日は多摩霊園近くに流れ着き、古代の川が削った河岸段丘を足の裏でたっぷりと味わう。西武多摩川線で武蔵境に出て、お決まりのように「浩仁堂」(2011/02/15参照)にたどり着く。医療図書出版社「複刻版 公衆衛生/丸山博」(レッドパージで絶版にされた本の昭和四十七年復刻版である)岩波同時代ライブラリー「内田百閧ニ私/中村武志」を計300円で購入し、外に置かれた『ご自由にお持ち下さい』箱から童心社「野の花は生きる/いぬいとみこ・文 司修・画」を頂戴する。

そしてついに出来上がりました!全国古書籍商組合連合会との共編で、古本屋さんを楽しむための入門解説書「古本屋探検術」という全8Pのリーフレットを作成!……いや、驚くほど極薄なので、リーフレットというよりは、もはや紙物の域…。だが、中身はシャキッと、超然としております。前半が私による古本屋についての小論考、後半が全古書連推薦の古本屋が書いた本&古本屋についての本十一冊のミニブックガイドという構成。「東京古書会館」や連盟所属の古本屋さんや催事などで配られると思いますので、お見かけの際はぜひ手に入れて読み込み、その後古本屋さんに足を運んでいただければ、もう言うことなしです。まずは土曜の「本のフェス」に持参しますので、ご興味ある方は会場に足をお運び下さい。本当に薄いですが、署名でも何でもいたします!古本屋、バンザイ!
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ちなみにこの青い表紙は、春陽堂・探偵小説全集の不思議な素材のクロス装表紙をスキャンして使用している。最初は革装本を利用しようと思ったのだが、何だかありふれているので、それならもうちょっとチープな古本感が出せれば良いなと、この本に行き着いた次第である。汚れがとても良い感じに出ているのが嬉しい。
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2018年03月21日

3/21東京・中村橋 古本屋 古書クマゴロウ

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『ウルトラセブン』のポール星人が、また攻めて来たんじゃないかと思うくらい、季節外れの雪が降っている。傘を差し、家に近いバス停から混み合う関東バスに乗り込んで、終点の『中村橋駅』に向かう。コメントタレコミで新しい古本屋が出来たことを知ったので、早速駆け付けてみたのである。高架駅の下を通り、南は『仙川通り』北は『目白通り』に抜ける商店街『サンツ中村橋』を北へ進む。すると100m弱で右手に一階が店舗になった集合住宅が現れ、そのうちの一店が店頭に古本棚を出し、雪の日でもしっかり営業してくれていた。入口の右側にはコンビニコミック棚があり、左に108円からの文庫&200円からの単行本棚が連続している。店内は基本的にシックな設えであるが、どことなく親しみを感じる混乱と柔らかさが含まれている。入口左の最近刊ミステリ&エンタメ棚を見てから、広めの三本の通路が奥へと延びる店内へ。右端通路は壁棚にコミック・絶版漫画・少女漫画・新書・探偵小説(とは言ってもミステリ評論や文庫本が中心)・ハーレクインが並び、向かいに日本純文学文庫・海外文学文庫・ミステリ&エンタメ文庫・時代劇文庫が収まっている(棚上段に全集揃いもあり)。中央通路は、右に料理・女性実用・カルチャー・映画・音楽・世界・宗教・民話・自然科学・心理学・みすず出版&法政大学出版本、左にコミックセット・絶版漫画・古本関連・文芸・歴史・近代・戦争の構成となっている。左端通路は、入口横から200円掘出し物単行本棚が連続し、一部にデザイン・美術・図録類が固まっている。ここは途中からカーテンで仕切られており。奥は現在バックヤードとして使用されている模様。最奥には、中央に帳場があり、マスク姿の若々しい文化系青年が本のクリーニング中。右には絵本・児童文学・復刻文学・水木しげる棚が展開。左にはバックヤードに飲み込まれているがショウケースがあるので、いずれは開放されるものと思われる。基本スタンスは街の古本屋さんであるが、硬いみすず&法政大学出版をガッチリ並べていたり、真面目ジャンルの細かい揃えや、絶版漫画の蔓延りが気になるお店である。三月に開店したばかりなので、棚の空きをセットコミックや絶版漫画や200円棚(実用書やビジネス、ノンフィクション系が多い)で取りあえず埋めている節があるので、空きが解消された時にどのように変貌するのか、ちょっと楽しみである。値段は定価の半額前後が中心である。200円棚で今やレア本の講談社「兼高かおる 世界の旅」(3刷だがビニカバ&帯付き!)を見つけて小さく喜び、講談社文庫「都築道夫のミステリイ指南/都筑道夫」と一緒に購入する。ところでこのお店は、街の新刊屋さん『中村橋書店』の斜向かいにある。南口側にも四軒の新刊屋さんと一軒の古本屋さんがあるので、これで駅周辺には七軒の本屋さんが集まっていることになった。おぉ、ミニ・ブックシティ中村橋よ!この知られざる小さな本の街に、これからも幸あれ!
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2018年03月20日

3/20雨上がりに森下雨村

風邪は治り切っていないので、ハァハァ息切れしながら立川の北にある泉体育館近くに流れ着く。たまたま『古書買入』の看板を掲げた「えるく書房」の建物を目にするが、どうやら倉庫+印刷工房だけで、店舗ではない模様…。仕方なく西武拝島線を目指して、多摩モノレール線路の足下をたどって行く。冷たい雨は、いつのまにか上がった。行く手にモノレールと西武線がクロスする、玉川上水駅が見えて来たところで、道の東側に意識を集中させる。…おぉ、「清水書店」(2009/06/04参照)が営業しているではないか!ウィンドウに並ぶ和本や洋古書に視線を走らせ、入口に近い位置にある帳場を盗み見ると、オヤジさんが本の値付の真っ最中である。これは、入れるな。そう確信して扉を開けると同時に、こちらに顔を向けたオヤジさんに会釈する。什器は以前のままだが、通路は和本と洋古書の膝高山により、なんとも言えない古本屋的にエレガンスな空間と化している。和本の中には、雑誌や絵本や単行本なども混ざっているようだ。決してやわっとした本や、崩壊しそうなハードカバー本を足に引っかけぬよう注意を払い、通路を前進して行く。右奥の文庫棚から二冊を抜き取った後、奥の通路で帳場前まで引き返し、その前に溜まるエレガンスな山の構成を読み取って行く…すると、なかほどに二冊の「少年倶楽部」を発見する。両方とも戦前の発行で、一冊は切り取りありで二千円、もう一冊は裏表紙がなく千五百円…で、目次を見る。おっ、裏表紙のない方には、森下雨村の少年探偵小説「懸賞尋ね人」が掲載されている!よし、買おう!大日本雄辯會講談社「少年倶楽部 昭和十年二月號」ハヤカワ文庫「グルメのためのシネガイド/淀川長治・田中英一・渡辺祥子」光文社文庫「少年探偵手帳/串間努」を計1850円で購入する。
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「探偵小説 懸賞尋ね人」は、算術とボールと探偵小説好きの小学五年生・村井昌太郎君が、新聞の尋ね人欄に載っていたのと、似た人を近所で発見したことから始まる、全十六ページの日常ワールド冒険探偵譚である。奇しくも大阪圭吉に同じタイトルの作品があるが、雨村の方が昭和十年で先の発表である(内容ももちろん違う)。
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2018年03月19日

3/19人差し指の栞

無様に風邪をひいてしまったので、大事をとって今日一日を臥せって過ごすことにする。だから出来ることと言えば、寝ることと栄養を摂ることと本を読むことくらい。本は蘭郁二郎の探偵小説短篇集「黒い東京地図」を読了した後、何を読み出そうかしばらく迷う。松崎天民は熱が籠った頭ではクセの強い文章が少し面倒。「ウスリー地方探検記」は読みでがあるが、本文が細か過ぎる。「ムーミン谷は大さわぎ」は文字が大きくて読みやすいが、仰向けでは本が重いのと、余りに病気で臥せっていた子供時代にシンクロしてしまうので、何だか妙に切なくなってしまう。ということで、中央公論社の浅原六朗のモダニズム小品集「都會の點描派」を読み継ぐことにする。前半のハギレの良い新感覚派的都会小話群を楽しんだ後、後半の恋愛遊戯的文章や懐郷エッセイなどに興味を持続出来ず、しばらく放り出してしまっていたのだ。だが、短い恋愛小話とエッセイとノスタルジーに満ちた文章が、今は熱ばんだ頭の中に、スッと清涼剤のように忍び込んで来る。二三編読み、うたた寝をし、また起きて続きを読み耽る。そんなことを、何度も繰り返し、時間が曖昧に過ぎ去って行く。文章を目で追っている途中で、睡魔が不意に襲い掛かり、あっという間に意識が混濁する。本に人差し指を栞代わりに挟み込んだまま、布団の上にドサリと投げ出してしまっている。やがて、身体感覚が希薄になり、夢の中へと落ち込んで行く。一時間ほどの浅い眠りで短い夢を見た後、ふと身体が覚醒し始める。その時、一番最初に感覚を取り戻すのは、決まって左手の人差し指で、すぐさま現実世界の本を物体として感知する。「あぁ、寝た時と同じ姿勢のままだな」と気付きつつ、そのまま本を持ち上げ続きを読み出すこともあれば、だらしなく再び眠ってしまうこともある。こんな風に本を読めるのは、なかなか幸せなことであるが、早く風邪を治して、明日は是が非でも読むべき本を手に入れるために、古本屋さんに行きたいものである。
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2018年03月18日

3/18次は土曜日『本のフェス』!

本日は雑司が谷「みちくさ市」に、衣装ケース一箱+リュック一杯の文庫を背負って見参。春の暖かさの中、最初から終りまで満遍なく老若男女に古本が緩やかに売れて行く幸せなひと時を過ごす。だが次第に下がり始めた気温にやられたのか、体調も仲良く下降線をたどってしまう。…花粉症だと思っていたら、どうやら風邪をひき始めた模様。体調の変化にブルーになりながらも、計四十四冊を売り上げたことには大いに気を良くする。道端でふれ合ったみなさま、ありがとうございました!勝手に個人的な独断で今日のお買い上げベストを決めると、ワイルドな風貌にイメチェンしたハニカミ王子の「自殺直前日記/山田花子」と「氷の海のガレオン/木地雅映子」(元本)であろうか。疎外と孤独と他者への嫌悪と恐怖が入り交じる、切なく切実な本のコンボ買いであった。かく言う私は一冊の古本も買わずに、隣りで古本を紙袋に包みぶら下げて販売していた奇天烈なブースから、手作りの文庫カバーを購入したのみであった。だがこれは素晴らしいブツ!暖簾に“古書”と染め抜かれた図案が入る、紛う事なき古本グッズ!この世の中に古本屋さんのノベルティは数多くあれど、純粋な商品としての古本屋&古本グッズはそう多くない。こういうのは、古本好きとしては見かけたら買っておかねばならぬのだ!
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そして本日に続いて、今週土曜は神楽坂で『本のフェス』に見参いたします!こちらはいつもと多少趣を変え、久々に「フォニャルフ古書部」と銘打ち、古い古書(何だかクドい表現)を中心にラインナップする予定。みなさまのご来場を、またも心よりお待ちしております!

■日時:2018年3月24日(土)10時〜19時
■場所:日本出版クラブ会館
〒162-0828 東京都新宿区袋町6
http://www.shuppan-club.jp/
■本の雑誌商店街@3階パピロス:古書ますく堂、盛林堂書房、古書いろどり、小山力也、北原尚彦、森英俊、東京創元社、国書刊行会、酒とつまみ社、140B、しまぶっく、カンゼン、古本と手製本 ヨンネ、コトノハ、東京美術、あうん堂本舗、本の雑誌社の17店舗が出店
■主催:本のフェス実行委員会/読売新聞社
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2018年03月16日

3/16日曜日は雑司が谷で。

朝、置きた瞬間から『えぇい!面倒くさいが一気に片付けてしまえ!』と気合いを入れて、日曜「みちくさ市」に並べる古本の準備に取りかかる。ある程度準備していた本を、固めて背を上にして並べ、そこに新たにあちこちから本を加えたり外したりして、小さなお店としての形を整えて行く。そんな風にして決まったら、本をクリーニングし、その後に値札を作り、本に挟み込んで行く。気合いを入れたおかげで、午後にはすべての準備が完了し、急降下して行く気温とともに、心に安寧が訪れる。ミステリ・文学・児童書・付録本・絵本・漫画・おかしな本・最近買った本・昔から持っていた本と揃えていますので、日曜日の雑司が谷で、午前十一時から、古本好きの皆様の来訪を、心よりお待ち申し上げております!
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『第41回 鬼子母神通り みちくさ市』
◆2018年3月18日(日)
◆11:00〜16:00(雨天中止。当日8:00に天候による開催の有無を決定)
◆雑司が谷・鬼子母神通り(東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺・東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ)
◆お問い合わせ michikusaichi●gmail.com(●をアットマークに変えて送信してください)
みちくさ市本部 携帯電話:090−8720−4241
http://kmstreet.exblog.jp/
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2018年03月15日

3/15角川文庫の久生十蘭

今日は八幡山近辺に流れ着いたので、駅近くの「グランマーズ」(2011/12/23参照)を覗きに行くと、残念ながらお休み。すっかり疲弊していたので、さらに何処かに寄る元気なく、おとなしく家へと帰り着く。するとまたもや懲りずにヤフオクで落札した本が、疲れを吹き飛ばすために届いてくれていた。小ぶりのダンボール箱に詰められた、旧角川文庫十六冊である。…その中の、たった一冊が欲しいがために、ライバル不在の2400円で落札してしまったのである。その一冊とは「母子像・鈴木主水/久生十蘭」(帯付き)…角川文庫から久生十蘭が出ていたとは…。昭和三十四年の初版で、表題作以外に『姦』『西林圖』『春雪』『無月物語』『湖畔』を収録し、解説は亀井勝一郎が担当している。今でこそ、岩波文庫や河出文庫から短篇集が奇跡のようにドシドシ出されているが、ちょっと前までは、講談社文芸文庫以外のちくま文庫・朝日文芸文庫・教養文庫・中公文庫は絶版となっており、わりと文庫化からは遠ざかっていた作家と言えよう。だがこの各社ラインナップを見ると、時代時代で忘れ去られるところまでは行き着かず、細々と文庫的命脈を保って来た印象を持つ。そして考えるに、「ジゴマ」「ルレタビーユ」「ファントマ」など戦前の翻案文語調探偵小説の博文館文庫と、戦後の春陽文庫「顎十郎評判捕物帖」からバトンを受け取ったのが、この角川文庫の「母子像・鈴木主水」なのではないだろうか(新潮社から『小説文庫』と銘打ち「母子像」が昭和三十年に出されているが、これは新書サイズである)。いやとにかく、ヤフオクでこの一冊を十六冊の中に見出すまでは、恥ずかしながら存在すら知らなかった文庫である。見付けた瞬間から欲しくなり、その欲望通り、無事に手に入れることに成功したわけである。緑の帯が掛かった、168ページの薄手の六十年前の文庫本を、ニヤニヤしながら慈しむ…後は読むだけか……。
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2018年03月14日

3/14映画『顔役暁に死す』を観る。

昨日は千歳船橋に流れ着いたので、テクテク歩いて経堂にたどり着き、「大河堂書店」(2009/03/26参照)を楽しむ。角川文庫「鮎の歌/立原道造」池田書店「龍を撫でた男/福田恆存」を計900円で購入する。角川文庫の、昭和三十年代カバーナシで帯のみの時代は、とても奥が深い。巻末の目録を見てもそれは明らかで、一度もお目にかかったことのない文庫本がズラズラと続いて行く…「鮎の歌」も遅ればせながら初めて知った一冊である。詩と物語が、入り交じる、静かなミュージカルのような展開に唖然とする。

本日は午前中の隙を生かして、神保町パトロールに出かける。水道橋から攻め始め、「丸沼書店」(2009/12/17参照)で講談社大衆文学館「奇想小説集/山田風太郎」を100円で購入し、「アムール」(2011/08/12参照)では角川文庫「人口楽園/ボードレール」文春文庫PLUS「ザ・マン盆栽/パラダイス山元」を計100円で購入。「原書房」(2014/05/15参照)では立風書房「これが霊の世界だ/丹波哲郎」(「大霊界」の児童書バージョン…こんなものまで出していたとは…)を300円で見つけ、最後に「文庫川村」(2008/11/20参照)で中公文庫「お艶殺し/谷崎潤一郎」を100円で購入し、三十分ほどの早足スピードパトロールを終えて帰宅する。日中は仕事をボチボチ進めつつ、同時並行で天気予報から雨マークが消えた日曜「みちくさ市」の準備もノロノロ進める。午後六時半過ぎ、早めの夕食を食べて外出。暖かな夜を喜びながら歩き、「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)百均棚に角川文庫「人外魔境/小栗虫太郎」を見付けて素早く購入した後、『ラピュタ阿佐ヶ谷』の特集上映『ミステリ劇場へようこそ』を観に行く。午後七時からの上映作品は、岡本喜八監督作品の東宝映画『顔役暁に死す』である。原作は大藪春彦の「火制地帯」(浪速書房)。盗作騒ぎで絶版となった曰く付きの小説である(ロス・マクドナルド「ブルーシティ」が元ネタ。出版は1960年で、盗作騒ぎが起こったのは翌年の四月。映画の公開も同年四月だったので、どうにもならなかったらしい。尚「ブルーシティ」はアメリカでも1985年に映画化されており、あらすじを読むとやはりそっくりなのである)。一時間三十六分の映画は、まるでダンス熟練者のステップのように、華麗に物語と会話とアクションが進行して行く。そこには、ロス・マクドナルドも大藪春彦も不在で、ただ岡本喜八の華麗なるテンポとリズムと軽妙さが、スクリーンの中を走り抜けて行くのみである。オープニングに踊る『原作「火制地帯」(浪速書房刊)』の文字、イカしたセリフの連続、小気味よく自在に走る自動車、加山雄三のしなやかなアクション、ギャングたちのリリシズム、運送ヤクザ中丸忠雄と麻生太郎のファッションの酷似、情報屋新聞記者ミッキー・カーチスの似非病人七変化。観終わった後に、持参した原作本(函ナシ)を劇場前で記念撮影。すみません、こういう古本遊びが、相変わらず好きでたまらないんです…。
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2018年03月12日

3/12さて、おしらせです。

早朝から花粉と闘いながら、どうにか確定申告の書類を作り上げ、昼食後に外出する。嚔を連発しながら税務署への道をたどり、途中「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)では平凡社「モダン都市文学\ 異国都市物語」を103円で購入する。混み合う税務署で書類提出を済ませ、かなりスッキリしつつも相変わらず嚔を連発しながら高円寺方面へ。久しぶりの「アニマル洋子」(2014/03/14参照)では角川文庫「狂人は笑う」「空を飛ぶパラソル」共に夢野久作、ソノラマ文庫「まぼろしの魔境ムー/山村正夫」フレーベル館キンダーブック付録キンダーずかん「ねこ」「そらののりもの」「じどうしゃ」「むかしのおもちゃ」を計1000円で購入する。おぉ!帳場カウンターには、パッキングされた角川文庫「八つ墓村/横溝正史」初版が置かれているではないか!果たしてもう売れてしまったのか、それともこれから棚に並ぶのか…。うんざりするほど止まらぬ嚔に、次第に体力を奪われながら、線路の下を潜り抜けて北に向かい、「古書サンカクヤマ」(2015/02/02参照)に到着。扶桑社「東京国際ファンタスティック映画祭'87公式カタログ」ハヤカワポケミス322「夜の闇のように/ハーバート・ブリーン」を計200円で購入する。粟生田さんに「花粉のせいで、もう何も考えられません」と言うと「マスクとかしないんですかぁ」と聞かれる。「いや、日によって花粉の影響力がまるで違うんで、薬も飲んでないしマスクもしないんですよ」「そうなんですかぁ。でも多分、マスクくらいした方がいいですよぉ」と優しく諭される。りょ、了解しました!
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「ねこ」の見開きページ。やっぱり“ねこ”と言えば、この高所から落下時の分解写真が定番!

さて、おしらせです。今度の日曜日、『鬼子母神通り』の古本イベント「みちくさ市」に面白い本を携えて定例参戦しますので、春の日曜日に、どうか花粉に負けずに古本を買いに来て下さい!お待ちしております!

『第41回 鬼子母神通り みちくさ市』
◆2018年3月18日(日)
◆11:00〜16:00(雨天中止。当日8:00に天候による開催の有無を決定)
◆雑司が谷・鬼子母神通り(東京都豊島区雑司が谷2丁目・鬼子母神通り周辺・東京メトロ副都心線・雑司が谷駅1番出口または3番出口すぐ)
◆お問い合わせ michikusaichi●gmail.com(●をアットマークに変えて送信してください)
みちくさ市本部 携帯電話:090−8720−4241
http://kmstreet.exblog.jp/

そしてそろそろ発売の「本の雑誌 たんぽぽ一番乗り号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、三宿の「江口書店」を秘密取材。雑然とした古書の山とハッシハッシと斬り結び、最終的には驚くべき明治時代の探検雑誌を卒倒の価格で手に入れております。手に汗握ってお楽しみいただければ!
http://www.webdoku.jp/honshi/
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2018年03月11日

3/11ガリバーと6500円。

基本的には麗らかな日曜日であるが、陽が翳ると途端に幽霊でも出たかのように寒くなるのに辟易し、荻窪の住宅街に流れ着く。『大田黒公園』の賑わいと『西郊ロッヂ』の変わらぬ風体を横目にしながら、「ささま書店」へ、店頭棚を眺め始めようとした時、丁度午後二時四十六分を迎えたので、しばし瞑目。目を開けると目の前には佐藤さとるのコロボックルシリーズが三冊並んでいる。講談社「だれも知らない小さな国/佐藤さとる・作 村上勉・絵」だけを抜き取り、棚の裏側からは朋文堂「氷河の山旅/田中薫」(カバーなし)を抜き取り、とても賑わう店内で計216円で購入する。トボトボ歩いて阿佐ヶ谷まで戻り、『中杉通り』の古道具屋「J-house」(2015/12/26参照)前で足を止める。おっ、久々に古そうな映画パンフレットが、一カゴ分出されているではないか。七十〜八十年代のアクション・SF・フランス映画が多い。丁寧に繰って行くと、最後の方で思わぬ大物が出現した。東映動画第八作目の宇宙冒険SF『ガリバーの宇宙旅行』(1965年)である!
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表紙には『色彩長編漫画』とあり、計十ページの中身はパンフレット言うよりは、ほとんど絵本である。最終ページにはアフレコの決めカット写真が掲載されており、総天然色に着色された坂本九・宮口精二・小沢昭一の姿が確認出来る。キャッチが『キャラクターの声をふきこむおじさんやおねえさんたち』とあるのが何とも可笑しい。
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他にも『チャイナタウン』と『スターウォーズ』のパンフを選び、計324円で精算する。そして家に帰ってから、「だれも知らない小さな国」を箱から取り出し、ページを開いて行くと、扉ページに五百円札が挟まっていたので、大いに驚く。子供がお年玉でも隠して、忘れちゃったのかなぁ…おや?一枚だけじゃない。二枚…三枚…それどころか、伊藤博文の旧千円札も続いて現れるではないか!さらに驚きながら数えてみると、計六千五百円が本に挟まっていたことが判明する。すべてたった今銀行から下ろして来たような、ピンピンのピン札である。この本、今まで色んなところを流通して来たはずなのに、誰も開いてなかったのか。恐らく四十年近くは、この状態だったのだろう。突然の過去からの意外なプレゼントに面食らいながら、古本の思わぬ楽しみ方を知ってしまう。長〜く古本屋さんに通っていると、色んなことが起こるもんです。
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2018年03月10日

3/10俺の九鬼紫郎は裸本ばかり。

今日は東京の端っこの成増に流れ着いたので、一駅移動して下赤塚に向かい「司書房」(2009/06/07参照)に突撃する。外の箱を眺めていると、自転車で通りかかったオッサンが「ないよ、いいものなんてなにもないよ。ほら、ここにあるのなんか、ふるいのばっかりじゃん…あれ?でもこれ、いいやつじゃないか?あれ?おかしいな?…」と騒ぎ出す一幕あり。店内ではオヤジさんがテレビで法医学ドラマ「アンナチュラル」を鑑賞中。スイスイと店内を一巡し、福音館書店こどものとも「まじょのすいぞくかん/佐々木マキ」大日本雄辯會講談社キング第六巻第一號新年號附録「科學的運命判断」日本小説文庫「星旗樓秘聞/木村毅」を計900円で購入する。「星旗樓秘聞」はすでにこの同じお店で、作者校正本を手に入れているのだが(2013/06/17参照)、発行が昭和六年十二月の春陽堂日本小説文庫最初期の物なので、思わず購入してしまう。しかも当時のスリップが挟まっているではないか。巻末の広告もまだ五十三冊までしか出ておらず、文字が大きくシンプルである。
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そして成増から吉祥寺行きのバスと西武新宿線を乗り継ぎ家に帰り着くと、またも待望のヤフオク落札品が届いていた。白峰社「受話器を刺す銃声/九鬼紫郎」(裸本)である。落札価格は「海から来た使」に続き、血迷い頑張り過ぎの9250円……いや、これでいいのだ!何たって、“九鬼周造”や“九鬼水軍”の名を見てもドキドキしてしまうほど大好きな九鬼紫郎だ!これをヤフオク・サーフィンで見つけた瞬間、まったく未知の本だったので、是が非でも手に入れなければならない!と即座に己に厳命を下し、「幾らまで出す?て言うか、お店で見つけたら幾らまでなら買う?」と自問自答し「一万円までなら!」と解答。ハラハラドキドキしながら入札し、ライバルとの多少の争いはあったが、どうにか無事に落札に至る。これで、ようやく三冊目の九鬼紫郎である。…しかもすべて裸本…そして購入値段が段々上がってしまっている。最初の「犯罪街の狼」は奇跡の50円。次の「魔女を探せ」が、これも奇跡の2000円。そして今回が9250円…あぁぁぁぁっ!この先いったいどうなってしまうのか?そして、カバー付きの本を手に入れる日は来るのだろうか?まぁ今は、この本が手に入ったことを祝うことにする。初めての丸背の九鬼紫郎。昭和三十年代にしか存在出来ない、限界ギリギリスタイリッシュなアクションスリラー推理小説。さて、どんな格好良い主人公が登場しているのだろうか。ページを開くと、六十年前の硝煙漂う都会の闇が、頭の中に立ち現れる。
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これがウチの裸の九鬼本たちである。
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2018年03月09日

3/9東京・西調布 folklora

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駅北口のキレイなロータリーに出て、そこを左からくるっと回り込み、左上に隠れていた、小道を西に入り込む。正面には墓地の塀が見え、すぐ右に『西調布一番街入口』とある、猫が新選組の法被を着た絵が描かれた案内板が現れる。北の『旧甲州街道』を見通すように立つと、先ほどの清新な駅前ロータリーとは打って変わった、昭和的情緒に満ちあふれる小道が延びている。似たような二階建てのモルタル商店建築が建ち並び、スナック・居酒屋・小料理屋・麻雀教室・喫茶店などが向かい合っている…どうやらこの通りの本当の姿を見るには、夜を待たないといけないらしい…。そんなことを考えながら奥へ進んで行くと、左手に店頭前面をシンプルに美しくリノベーションした一軒のお店が現れる。開店したばかりの手芸古書と雑貨のお店である。その古書を担当するのは、かつて聖蹟桜ヶ丘にあった古本屋さん「古書 玉椿」(2010/10/07&2013/08/16参照)。今は“旅する本屋”と称し、東京から香川を経て富山にたどり着いた、旅の途中にある。まさかこんな形で東京に帰って来るとは…と多少の感慨を深くしながらも、お店が周囲とかけ離れてお洒落なので(いや、周囲のお店もまた別な意味で入りづらいのだが…)扉を開けるのを躊躇してしまう。だが、ガラスを通して見ると、大量の古本がちゃんと並んでいるではないか!…古本に勇気を貰い、引戸を開けて入店する。ひゅい〜ん、みゅいみゅい〜ん、しゅぱ〜ん!と奇妙なスペイシーな音楽が流れている。板床に上がり込むと、奥の帳場からお嬢さんが「いらっしぃませ」と快活に声をかけてくる。店内も店頭同様シンプルに仕上げられ、中央の大テーブルと左側が、ギャラリー&雑貨スペースとなっている。入口左横には雑誌&ムック箱が展開しており、そのほとんどは手芸や暮し関連である。そして右壁一面に本棚が設置され、大判のビジュアル本を中心にびっちりと古書が収まっている。手芸・刺繍・裁縫・織物・ファッション・ファブリック・レース・クラフト…洋書和書問わず、これらがその大半を占め、あまり他では見かけぬジャンル的に硬質な光景を生み出している…こんな手芸関係に特化した大きな棚を見たのは、かつて九段下の地下にあった「artbooks shop&cafe」(2009/12/08参照)以来であろうか。手先の繊細な技術と気の遠くなるような反復が作り出す、美しく柔らかな創造物のオンパレード!ひとりのご婦人がそこから布や刺繍の本を取り出し、熱心に吟味している。私は相変わらずそちら方面は門外漢なので、右端の棚にピタリと張り付いてしまう。ここには、北欧&東欧関連・絵本・美術・図録・写真集が集められているので、一般人も安心して眺めることが出来るのだ。手芸関連の値段はとんと分からぬが、こちらには買い易い値が多く見受けられる。一冊手にして帳場へ向かう。精算していただいていると、お嬢さんが記憶を掘り起こしているように眉根を寄せながら「聖蹟桜ヶ丘のお店にもいらしてました?」と聞かれたので「ええ」と答えると、「もしかしたら古本屋ツアーの…」と正体を見破られてしまう。あれ?でも、この人は店主の石井さんじゃ…ないよなぁ…とちょっと焦りながら曖昧な記憶と闘っていると、このお嬢さんはかつて「玉椿」でスタッフとして働いていた方なのであった。というわけで、西東京にお帰りなさい、玉椿!作品社「永久機関 附・ガラス建築/パウル・シェーアバルト著 種村季弘訳」を購入する。

帰りは仙川で途中下車し、「文紀堂書店」(2015/03/31参照)にも立ち寄る。福音館書店「がたん ごとん がたん ごとん/安西水丸さく」杜陵書院「こぼれ話 宮澤賢治/白藤慈秀」を計300円で購入する。「こぼれ話 宮沢賢治」は花巻農学校教職時代の同僚が書いた、間近で見た賢治のひととなりエッセイ集である。これが店頭100円とは嬉しい拾い物であった。
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2018年03月07日

3/7一時間ほぼただカーペットを踏むに留まる。

午前中は「ささま書店」(2008/08/23参照)に詣で、開店直後の賑わう店頭から中央公論社「旅中日記 寺の瓦/志賀直哉・木下利玄・山内英夫」農村社「藥草案内」を計216円で購入し、タッタカ家に戻って昼食を摂る。腹ごなしに一休みした後再外出し、西武新宿線急行で一直線に所沢を目指す。新しく大きくなりつつある駅舎から北口に吐き出されると、ロータリーの向こうに聳え立つガラスの『西武第二ビル』では、今日から「第85回 彩の国 所沢古本まつり」(2010/06/02参照)がスタートしていた。まずは一階ロビーを周回し、高文社「アポロと空飛ぶ円盤/平野威馬雄・荒井欣一」を324円で購入してから、展望エレベーターに乗り込んで八階の『くすのきホール』へ。カーペットを踏み締めストスト巨大会場に入り込むと、市初日に気合いを入れて駆け付けた古本修羅の群れが、カゴをしっかりと持った、あるいは会場隅に中継基地としてカゴを置き、いくら見てもキリがない大量の古本島にしっかと取り憑いている。静かなる熱気と多少の殺気が漂う通路を素早く歩き、会場に取り込まれないよう素早く本を見て行くことにする。ストスト再び歩き始める。途中、水玉螢之丞研究家でもあるすけきよ氏(ただいま神保町の東京古書会館二階情報コーナーでは『水玉螢之丞おしごといろいろ展』が開催中!)と遭遇し、乏しい所沢近辺古本屋事情について言葉を交わす。その後もストストキョロキョロ歩き続けるが、なかなか心に引っ掛かる本には出会えない。「れんが堂書店」(2013/03/31参照)の雪男本は、雪男の頭の皮を、ポーズを決めて被った男の写真が載っていたりする愉快な本だが、2500円か…。「岡田書店」では松本竣介装幀本の南北書園「人生の書/プーシキン」(この本、同じタイトルで別作家の論集を出しているようだ。調べると他にユーゴーもある)を発見。やった!と一瞬色めき立つが、値段を見ると3000円…うむむむ、いくら松本竣介の表紙絵とは言え、そのために3000円はさすがにちと悩むなぁ…最近値の張る本を買い続けてしまっているので、今更ながら財布の紐をキュッと締めている最中なのである。というわけでセコくそのままスルーしてしまう。そんな風に結局一時間強を歩き詰めるが、なんと一冊の本も手にせずすべてを見終えてしまう。あぁ、こんなにあらゆる種類の本がたくさんあるのに、一冊も手に出来ぬとは、これは明らかに俺の方に問題があるのだ…深く反省し、額に縦じわを刻みながら、壁際に並んだ文庫列を検分して行く。そして途中で、ハッと気付く。そうか、俺は今、古く茶色い本を強く求めてしまっているのだな。今回好みの古書が少なめなので、何も手に出来なかったのだろう。そして今、文庫にも古書を求めてしまっている。これでは残念ながら、目玉に引っ掛からないはずだ…とこちらも結局最後まで到達してしまってから、もうとにかく何か買ってから帰ろうと「アート文庫」の文庫コーナーに引き返し、創元推理文庫「凶悪の浜/ロス・マクドナルド」(白帯四版)を引き出して1080円で購入する。…古書探しモードではなく、新刊系にもちゃんと熱い視線を丁寧に注いでいたら、もっと買うべき本は見つかっていただろう。まぁそれだと滞在時間が、余裕で倍以上になってしまうのだが…この市は3/13まで。
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