2019年08月16日

8/16横田氏の文庫から北原案件が出現する。

今日もダラダラだらしなく過ごすはずだったのが、古本の山の片付けに早朝から着手してしまい、様々な不要本が手元に積み上がる。風はまだ強いが、気温が上がり始めた午後に、古本をバッグに詰めてカートに括り付け、ゴロゴロと「古書コンコ堂」(2011/06/20参照)へ向かう。帳場にスックと立つ天野氏に、バッグ二つ分の買取査定をお願いし、しばし店内で結果を待つ。十五分ほど古本棚を楽しく眺めて過ごし(映画棚に欲しい本一冊あり。今度買おう)、「お待たせしました」と声がかかり交渉成立。いつもありがとうございます。外に出て空のカート引き摺り始めると、これじゃあ遠くには行けないなと、すぐ近くの「ネオ書房」(2019/08/11参照)に飛び込んでしまう。棚の様子はこの一週間弱でだいぶ変わり、本が入れ替わって詰まり、工夫したディスプレイも増え始めている。それに値付がだいぶ進んでいるようだ。気になる本を次々手にしながら、結局今日は文庫本を二冊選ぶ。新潮文庫「SF映画の冒険/石上三登志」集英社文庫「日本SFこてん古典〔1〕宇宙への夢/横田順彌」を計1350円で購入する。いつもいただいていた、お店のマスコット犬が描かれた栞は枚数限定だったようで、今回は店名ハンコが捺された名刺大の紙片を本に挟み込んでいただく。そしてこの横田順彌氏の文庫「日本SFこてん古典」であるが、中にオリジナルの集英社文庫の栞が挟み残されており、何とそれがホームズ姿の都筑道夫を描いた、立派な北原案件(ホームズ研究家である北原尚彦氏が、日々追い求めるシャーロック・ホームズに関する創作物。イラストに関して認定されるには、ディアストーカー・拡大鏡・パイプ・インバネスの要素を二つ三つ満たすことが必要)だったのである。おぉ!北原氏のお師匠さんである横田順彌氏の文庫から案件が出現するとは(しかもモデルが都筑道夫!)!勇んでガラガラ家に戻り、北原氏に案件報告メールを送ると、『ああ、この絵は見覚えが……と思ったら、「日本SFこてん古典〔1〕」と同時発売の「名探偵が八人」の表紙だと思います』と返信があり、早速氏が書庫の、当時出ると同時に買った「日本SFこてん古典」を確認すると、栞は残念ながら挟まっていないことが判明。よって未所持の案件と認定され、この栞が氏の元に嫁ぐことに決まったのである。いやぁ、これは、めでたいめでたいと新発見を言祝ぎ、これからも“北原案件”に心を砕いて行こうと、ついつい硬く硬く誓ってしまうのであった。
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posted by tokusan at 15:52| Comment(0) | 古本屋消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする