2008年09月04日

9/4東京・神保町 魚山堂書店


gyozando.jpg神保町交差点に近い白山通りにある。狭い折り返しの階段を昇ると、踊り場には本がディスプレイ。ウィリアム・クラインの「東京」が飾られている!さらに昇ると、鮮やかなオレンジ色の扉の前に到着。ここは写真関連専門の古本屋さん。有名店である。目の前の、閉ざされた扉のプレッシャーは、明るく巨大だ。このまま下に降りてしまいたい!しかし、お店の扉に対してそんな泣き言を言っても開く訳はないので、ええいっ!と中へ。ドアが異様にきしむ…店は右に奥まっている。奥を見ると、怪訝そうにこちらを伺う店主とバッチリ目が合う。…まぁ落ち着こう。他にもお客さんが三人。写真雑誌をめくり続ける女性、フランス人男性と日本人女性のカップルは、フランス語で会話しながら店内を往復している。「カルチェ・ブレッソン」とか「木村伊兵衛」とか「ユージン・スミス」とか聞こえてくる。入口前にはガラスケースが置かれ、主に国内作家のプレミア本が陳列されている。あ、でもマリオ・ジャコメッリとかラリー・クラークも!壁際は両方とも本棚。右の入口近くには。写真技術や機材関連の本、そして雑誌類が並ぶ。左の棚の下部は、積み上げられた写真集や写真雑誌に遮られ、見ることは出来ない。しかし上の棚は整然としており、パラフィンに包まれた写真家の評伝・評論・研究本・小型の写真集がズラリと揃っている。棚の中断はラックになっており、ビニールにマジックで値段の書かれた写真集が、表紙を向けてディスプレイ。その奥には国内作家の写真集が、都市・風景・自然・ポートレイトなどのジャンルに分けられ棚に収まっている。しかしこう見ると、写真集と言うのは本当に形態が様々。大きいものも多く、形も特殊、厚さもまちまち…棚にキレイに収める苦労が伺える。奥のレジ前は海外作家の洋書写真集や豪華写真集。洋書は相変わらず背文字を読むのに苦労するなぁ。棚の前には巨大な梱包用のプチプチロールがドン!とあり、その上に黒い箱状の物体が蓋をパックリと開け置かれている。覗き込むと銀の円盤、上蓋の裏に『高梨豊』や『吉増剛造』の名前がプリントされている。写真集なのだろうか…。最奥はレジ。傍らには仏像の写真やイラストが飾られ、眼鏡をかけた短髪白髪の店主が座っている(ちょっと『少林サッカー』の監督役の人に似てる…)。その前を過ぎると右はまた洋書棚。そして何とその横は、可動式の書棚となっているようだ!おぉ!かっこいい…。床にはレールが敷かれ、厚い棚は三つも重なっている。この棚の前面には、大型のポスターが飾られている。この時は西武百貨店関連のポスター(デザインは恐らく田中一光でしょうか…)が飾られている。品揃えは抜群!しかし神保町&専門店と言うことでプレミア価格の本多し。が、ここでしか見られないものも多し。本を手にレジへ。可動式書棚横の通路で作業していた店主に声をかける。本を受け取りレジへと戻る店主。書籍郵送用の固い封筒に入れてこちらに渡す。店では珍しい包装だな…と思いつつ五千円札を渡すと、いきなりバタバタ。引き出しを見る、財布を見る……「お釣りがないなぁ〜」「え?まったくですか?」「ないねぇ〜」小銭が無いのかと思い「千円札ならありますか?」「さっき切らしちゃったんだよ」…しょうがない「じゃあ外でくずして、また来ます」「スマン!」と頭を下げる店主。苦笑しながら、近くでちょっとした買い物を済ませ、再び店へ。いつの間にかお客の増えた店内。その人の間をすり抜け、レジへと向かう。お金をキッチリと差し出すと、店主が何故かピースサイン。え?と思い、さらに近付き手を前に出すと小さく何か言っている。「〜千円でいいよ…」……どうやら値引きをしてくれたようだ。嬉しい誤算!では遠慮なく、と思いお金を差し出す。「お手数かけて悪かったね」と通常の声で店主。いえ、こちらこそありがとうございます。でもお店に千円札はあった方がいいと思います!朝日ソノラマ「大型カメラの世界/北代省三」を購入。
posted by tokusan at 22:01| Comment(5) | TrackBack(1) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく拝読させていただいています。久しぶりにあの階段を上がり、ご主人の顔が浮かびました。そんな体験をさせてもらいました。書棚は写すわけにはいかないのですか?
Posted by okamoto at 2008年09月11日 15:09
ありがとうございます。魚山堂は入店する過程がやはりとても緊張します。書棚に関してですが、店内を撮影するのはちょっと控えています。迷惑がかかるのと、そこが訪ねた人の楽しみでもありますからね。
Posted by tokusan at 2008年09月11日 23:29
はじめまして、
広島の老舗のカメラ店 (大洲カメラ店)が
慣れないネットショップを始めました。
カメラはほんのわずかですが、新規にカメラ関係
の古書の売買をネットで始めています。慣れない
ことなんで、応援をたのまれて、スタッフBとい
うハンドルで参加しています。
大洲カメラ店ブログにコメントを書いて頂ければ
ありがたいです。よろしくお願いいたします。
               /スタッフB

追伸:トラックバックさせていただいました。
Posted by スタッフB at 2009年07月06日 04:49
この書店の主人は写真集愛好家の中では言わずと知れた難あり主人で、個人的にも購入時に非常に嫌な思いをしました。商品の値段や中身の状態についての質問にもきちんと答えず偉そうに相場を語り、こちらがその辺を分かって買う客と見るや態度を変える。。結局ありがとうございますも言わず、手伝いの女性店員が頭をさげるのみ。。置かれている本達がとてもかわいそうに思えました。
Posted by リスボン at 2011年02月14日 01:07
リスボン様。コメントありがとうございます。まぁクセのある古本屋さんはそう言うこともありますよね。色んな不思議な人がいて、お店はやはり店主のお城で、合う合わないがハッキリ分かれてしまいます。しかしそれでも入ってみたくなるのが、古本好きの悲しい性!一度入ってみて、ご自分の物差しに合わなかったお店には、行かなければいいのです。私の場合「魚山堂」さんでは、自分でお金を崩しに行ったくらいですが、ブログの性格上もはや楽しい出来事と捉えてしまっています。物差しがグニャグニャ状態。なのですみません、あまりお気持ちを受け止められなくて。でも良かったらこれからもブログを覗きに来てください。多分私は、色んな場所で、色んな目にあってるはずですから。
Posted by tokusan at 2011年02月14日 19:06
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Weblog: 大洲カメラ店ブログ
Tracked: 2009-07-03 04:53