2008年09月07日

9/6神奈川・川崎 駅前繁華街三店!

仕事でちょっと近めの川崎へ。しかし、ここにもしっかりと古本屋は存在していた!


kindai.jpg●川崎「古書 近代書房」
川崎駅東口、新川通り沿いにあり、大変賑わっている。店前には雑誌や漫画を満載した路上の棚とは別に、壁に張り付いたような本棚があり、文庫やハードカバーがドバッと並んでいる。西村京太郎&西村寿行の本多し!入口は左右に二つあり、右から店内へと入る。左にはレジ、壁際はグルリと本棚になっており、膝上から八段が積み重なる高い棚。上から二段目の下部に手すり状の金属が取り付けられ、そこに可動式のハシゴが接続してある。高い所はこれを利用して本を取るようだ。店内には二本の背中合わせの棚。左の壁は道に対してナナメになっているようだ。右から順番に見てみると壁際は、実用・釣り・山岳・鉄道・江戸・歴史・古代史。映画・芸能、と趣味色の強いジャンルが並ぶ。向かいは、思想・心理学・宗教・戦記と真逆な硬いジャンルが並んでいる。奥は鉄道写真集や美術図録・芸術写真集など大判の本が収まる。真ん中の通路はコミックとアダルトが…と思いきや、よく見ると左の棚奥に何だか凄そうなのが並んでいる!近付くとセレクトされたミステリーや探偵小説。しかもミステリーはほとんど署名入り!ん〜ちょっと安いなぁ〜…欲しいなぁ〜…いいなぁ〜、と思いつつ左の通路へ行こうとすると、そこにもレジのような番台のようなスペースが。しかしここはレジではなく、作業場として機能しているようだ。店員さんが台の上に次々と本を積み上げていく。その背後の壁にも本棚がある。そこも何だかスゴイことになっている!瀧口修造から始まり薔薇十字社の「大坪砂男全集」数多の幻想小説たち…そしてそのまま壁沿いに日本文学・詩歌・海外文学と広がって行く。棚揃えに圧倒され気味。川崎にこんなお店があったとは…。ちなみにこの左の壁はナナメになっており、店内に違った動きを生み出している。向かいは現代文庫と時代劇文庫。ふぅーと一息つき、レジ方向を見るとまたまた何だかスゴイことになっている。レジ下がガラスケースになっており、高値の絶版漫画・句集・文学などがうやうやしく陳列されているのだ。あぁ「グスコーブドリの伝記」がある!と驚き顔を上げると、レジ後ろもガラス棚!目に毒なプレミア文学本が多数収まっている。あぁ、世の中にはまだまだ色々な本があるんだな…と思いつつ、本を買い外へ。暑い熱気がまとわりつく路上では、おじさんが『ニャアニャア』鳴く野良猫にゴハンをあげていたのだった。深夜叢書社「他人の夢/中井英夫」を購入。


hosho.jpg●川崎「古本 朋翔堂」
新川通りをさらに進んだ所にあるお店。こちらも非常に混み合っている。店頭にはたくさんのラックや均一本。中でも目を惹くのは週刊誌古本。「当日発売週刊誌は130円。翌日より110円」とのこと。中に入ると右横には均一本と雑誌のラック。そこから棚は、最奥のレジまで連なっている。さて、どんなジャンルから始まるのかな?と思い眺めると、これがまったくつかめない。何となく大きいくくりはあるのだが、境界があまりにも曖昧過ぎるのと、突然の関係のない本の挿入が心を激しく動揺させるのです。…これは強敵!向かいには出版社別のコミック棚である旨が明記してあるのに、まったく関係の無いハードカバーがびっしりと、いけしゃあしゃあと収まっている。しかし、本の一冊一冊は中々面白そうなものが…これは一体どんな罠なんだ!右奥の通路は、一目瞭然なアダルトコーナー。その手前には郷土史や資料本が固めてある。レジ前を通り真ん中の通路に入ると、左はコミック棚でしっかり整理整頓、右は文庫…だがやはり何だかバラバラである。写真集や図録を横目に最後の通路へ。ここは意外とまとまっており、壁際は民俗学関連がキレイに並ぶ。その後は戦争・文学となり、再びあやふやに。向かいは時代劇文庫・新書・またもや文学となっている。とにかく何だかバラバラな感じなのです。その代わり、全部の棚から中々目が離せない……最後に思ったのですが、もしかしたら本の大きさで揃えて並べてあるのか…いや、そんなことがあるわけがない……店を出た時には、巨大な敵に立ち向かった充実感と大いなる疲労感に体が包まれていたのでした…。


mcqee.jpg●川崎「Books McQee」
東口繁華街の中にある、ほぼリサイクル新古書店なお店。元住吉にも支店があるようだ。しかし棚の一部には、この類いのお店には似合わない恐るべき品揃えが存在するのだった!店内は右半分が興味惹かれるスペース。左半分は、ビジネス・囲碁&将棋・コミック・アダルトとなっている。右は壁際から、児童書・絵本のエリア。そこから奥に向かって、歴史・自然・新書とつながっていく。向かいは日本文学の文庫で、その裏はノンフィクション・エッセイ・海外文学文庫となっている。細かく作家ごとに分けられているが、比較的新らし目の本が中心である。その向かいは、料理・生活から始まり、上の段がサブカル全般・下が雑誌ラックとなり、奥が写真関連のコーナーとなる。壁際にガラスケース、これには荒木経惟の著書&写真集・絶版漫画・DVD BOXなどが高額な値段で陳列されている。そしてその奥が驚異のスペース!壁際は風俗・文化などで埋められ、古い本も多い。その向かいは日本文学が並んでいるが、最奥の幻想文学棚が充実!一体何なんだ、川崎!そして最後に注目すべきは、レジ背後の棚。『ジョージ秋山』専用棚なんて初めて見ます。彼の絶版本たちが、これも高値で並んでいる。あ…ここにも『デロリンマン』が売っている…さっき『近代書房』でもガラスケースの中に収まっていたはず。この近距離に、何冊かの『デロリンマン』が集結しているのだな…などと思い、本を買って再び仕事場へ戻りました。ヴィレッジブックス「ゾディアック/ロバート・グレイスミス」を購入。

川崎…そこは熱気あふれる普段とはまったく勝手が違う街でした。
posted by tokusan at 02:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 関東 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
川崎のこの3軒は2011年7月現在も盛業中です。蒲田や大森が全滅状態なのに、川を渡っただけでなぜこうも違うのか?
Posted by 下新庄3丁目 at 2011年07月22日 02:32
単純に街の大きさの違いなんでしょうか…。蒲田&大森は、とにかく古本屋の火を絶やさないようにしていただいて、川崎にはさらなる発展をしてもらい、お互いに刺激し合って欲しいですね。
Posted by tokusan at 2011年07月22日 19:47
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