2008年09月28日

9/28東京・三田 小川書店


ogawa.jpg白金高輪駅近く、桜田通り沿いにある。ちょっと寂しい、車だけがブンブン通る巨大な道に古本屋…おぉ、まるで知の灯台のようである。店頭には二本の均一本棚。文庫・ハードカバー・ノベルスが詰まっている。その裏にも、ダンボールの上に横積みされた様々な本が。本越しに見える店内には先客がチラホラ。心強さを感じ、自動ドアを開けて店内へ。途端にドドドッと迫り来る本の山!棚に収まっている本より、通路に横積みされている本の情報量が多いようだ。幡ヶ谷の「なつかし屋」よりは余裕があるが、とにかく通路の本がスゴイ!縦に横に積まれ立て掛けられ、絶妙なバランスの本タワー。その雄姿はまるでモニュメントバレーの奇岩!崩れないことを祈るばかりです。店内の基本形態は、左右の壁は本棚、真ん中に背中合わせの棚、奥にレジがありその横には二階への階段が確認できる。右側壁際の棚から検分。所々本タワーが障害となり見えない部分が多いが、文化・オカルト・歴史・郷土史・文学評論などが、発掘されかけた遺跡のように確認できる。向かいには、雑本・戦記・戦史・芸術・新書・文庫・辞書が収まる。下段には「東京人」や「太陽」などの雑誌が。レジ横にも巨大な文庫山。微妙にナナメになっているので平衡感覚がおかしくなりそう…。レジでは店主が電話の真っ最中。はばかることなく大声で楽しそうに話している。どうやら店の調子を聞かれているようだが「え?笑いが止まらないよ。えぇっ?気がおかしくなりそうで、泣き笑いだよ…」と笑いながら話している。その笑いが救いです!ファイトっ!と密やかに心で声を掛け、レジ前を通過。二階への階段にはビジュアル本や文庫の揃いが積まれている。上はお店というわけではないようだ。左の背中合わせの棚には、パラフィンに包まれた古い文学本や伝統芸能本。その横は新しめの文庫が入り口まで並ぶ。下段にはアダルトが横積みで収まる。壁際にはまたも巨大な本タワー。画集や写真集・図録などが、後ろに何とか垣間見える状態。隣りの日本文学と歴史・時代小説の棚は開けており、見やすくなっている。……ん?あの最上段に横に入っている本は!「笠井潔探偵小説集」!ぜひ手に取ってみなければ…と思えども、手のまったく届かない高所。脚立や踏み台なども見当たらない。店主は未だ電話中…。仕方ない、本を買うついでに話しかけてみる。「棚の上にある本を見たいんですけど」「あぁ、ちょっと待ってね」と言い、電話相手にも「ちょっと待ってて」。二人で通路を文学棚の前へ。「どれ?」「あれです」と指差すと、店主はおもむろに靴を脱ぎ、背中合わせ棚の平台に乗った!そして足を素早く壁際に積まれている本の上に乗せた!…いいんだ、本に乗っても…バランスを取り、片手をグイッと伸ばし、本を手に地上へ素早く舞い戻る。「ハイ、どうぞご覧ください」何と身軽な…と思い本をチェック。値段を確認すると安いっ!帯と付録は付いてないが安過ぎるっ!遠慮なく買わさせていただきます!ここは普通に安く嬉しさがこみ上げてくるお店です。そして本も店主もバランスを取るのが上手かったのです。岩波書店「日本の写真家12/堀野正雄」作品社「天使 黙示 薔薇/笠井潔探偵小説集」を購入。
posted by tokusan at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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