2008年10月09日

10/9東京・豪徳寺 驚愕の二店!

昨日の梅ヶ丘の流れから、今日はそのまま隣駅・豪徳寺へ。気軽な気持ちで鼻歌まじりに訪れると、そこに待っていたのは予想を覆すスゴイお店だった。


seibun.jpg●豪徳寺「靖文堂書店」
駅南口の豪徳寺商店街にある。店の前面はすべてガラス戸。右半分が開け放たれ入口となっている。パッと見、新聞配達所の雰囲気。左の戸の前には、積み重ねられた漫画雑誌とVHSビデオ。入口横の小さな棚には、カバー無し100円文庫。店内に入ると左にレジ、壁は三方とも本棚、真ん中には背中合わせの棚が二本置かれている。レジ下には二冊100円の小さな文庫棚。右の壁際には100円単行本。奥へ進んでも安売り本の隆盛は留まるところを知らない。その横から、文学・評論・哲学・心理学・社会・戦記・歴史…などなど多ジャンルの本が、無秩序に棚に挿し込まれている。店の奥・壁棚も似たような構成で、200円〜500円棚との貼紙が。向かいの背中合わせの棚は、上段に新書、下段にコミックが並んでいる。新書は『むぅ』と唸ってしまう品揃え。古い本も多く見たことも無いシリーズもたくさん…しっかりと棚に意志が込められている。通路を回り込み真ん中の通路へ。入口側から見ると右側にはアダルトが並んでいる。そのまま奥へ進むと文庫のコーナー…?…このコーナーに普通とは違う感覚…絶版文庫が多い、そして見たことが無い本が多い…棚を見れば見るほど惹きつけられていく…あぁ、多幸感。後ろを振り返ってもスゴイ棚と多幸感が続く!グルグル蠢く眼球。まるで古い文庫の後ろのページに載っている『目録』を見ているようだ!単純に驚きと尊敬が心を占める。入口側は新しめの文庫がおとなしく並んでいる。そのまま最後の通路へ。壁際は揃いの本や箱入り本などが中心。その向かいは『岩波文庫天国』!赤・青・緑・黄…新しいものから、表紙が燻製のようになったものまで…。あぁ、ガラス戸に隠れた店の左側に、こんな秘密が隠されていたとは!しかも安い!思わず手を合わせてしまうほど安いっ!何もかも脱帽させていただきます。講談社現代新書「ファンタジーの世界/佐藤さとる」角川文庫「聖ヨハネ病院にて/上林曉」を購入。


genka.jpg●豪徳寺「玄華書房」
豪徳寺商店街の細い横道にひっそりと建っている。通りから見える黒い看板を目印に路地へ入って行くと、路地とは対照的な立派な店構えが現れる。そのギャップにまずは感動。店頭には壁に取り付けられた、大きな安売り棚。おばあさんが芸術新潮を座り読みしながらニヤけている。そんなに楽しい記事が!?中へ入ると左にレジ、右側に棚が広がっている。入口に対して横長のお店は、西日本によくある雰囲気。壁は右からグルリとレジ横ギリギリまで棚。店内には二本の背中合わせの棚。壁際入口横には映画コーナー。…充実している。この棚を見ただけで、しっかりとしたお店だと言うことが伝わってくる!気を引き締めねば。映画の横は文庫棚、向かいは自然科学や知識系文庫・民俗学・考古学・古代史などが並ぶ。奥の壁際は映画のビジュアル本から始まり、日本文学・評論・評伝・詩歌が並び、下段では揃いに揃った「日本の美術」が白い背を見せて静かに収まっている。真ん中の通路には、新書・アジア・歴史・美術図録・海外文学・評論が並んでいる。そして奥の壁際から、このお店のさらなる本気が見え始める!まずは大量の建築雑誌!その量は神保町の専門店に匹敵!後ろを振り向くと、背中合わせの棚・一面がすべて建築本!『建築』という背文字を、ここまで一度にたくさん見られるのはスゴイことです…。ここも神保町に負けてません!壁際に戻ると建築雑誌の横には、図録・シュルレアリスム・農業・郷土史・資料本・経済・哲学・思想・心理学と硬めな本がズラリ。角を曲がったレジ横には、思想系雑誌・美術手帖・写真・美術関連が収まっている。とにかく棚を見るのが楽しく、その分たっぷりと時間が必要になるお店。静かな店内、素晴らしい棚、客は私一人、そして漂うおかきの匂い…?耳を澄ますと、レジ方向から『ポ…リ…ポ…リ…ガ…リ』と微かな音が。どうやら店主がおかき類を食べているようなのだが、店内に咀嚼音が響くのを警戒し、静かにゆっくりと噛み砕いているらしい。お気遣いありがとうございます。しかし、余計に気になります!もう『ガリッ』と噛んでくれっ!淡交社「モダニズムの光芒/小野高裕・西村美香・明尾圭造」を購入。

豪徳寺あなどりがたしっ!思わず脱帽し、頭を垂れ、襟を正してしまいました。やっぱり古本屋は面白い。
posted by tokusan at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック