蔵前駅から江戸通りを南下すると右に見えてくる。それは衝撃の店構え!木造・下見板張り・崩落防止ネット設置…看板建築でもないのに三階建てを思わせる高さ!二階窓の下に掲げられた年季の入った看板には、店名と共に『大江戸・大東京関係・相撲文献』と書いてある。その下に押しつぶされたようなお店!もうこれだけで『参りました!』と平身低頭したくなってくる。外から見ても棚が歪んでるのが丸わかり…何だか有機的ですらある。店頭には四つの本棚があり、左から辞書類・廉価コミック・実用単行本・文庫&ノベルスと収まっている。店内を表から見渡すと、壁はすべて本棚、真ん中には右に背中合わせの棚が一本、左に中通路だけに向いた棚が一本置かれている。右の通路に木の敷居とスノコを踏み越え入る。右の壁際は新書・スポーツ全般・図録&画集、本の山を越えて奥にアダルト・風俗・エロの小コーナー。通路棚は文庫から始まり(時代劇と春陽文庫多し!)、奥のスチール棚には実用本・囲碁&将棋・芸術・映画が並ぶ。入口上には何故か吉川晃司のLP…売り物なのだろうか?真ん中の通路は、手前には両サイドともコミック(絶版コミックあり)が並ぶ。その奥にお店の特徴である相撲コーナー。頭上には錦絵や番付表などが飾られ、大量の相撲雑誌が棚にひしめきつつ、通路にも溢れ出している。目の前は帳場なのだが、この通路からたどり着くことは出来ない。帳場横にも相撲単行本&文庫本。しっかり京極夏彦の「どすこい(仮)」も並んでいたりする…このアンテナのセンスは只者ではない…。相撲文献を探しに来て、この本を発見し喜ぶ人がいると考えているのか!?網羅するにもほどがあるっ!左の通路は、壁際は戦史・戦記から始まり、演芸・芸能・浅草本・江戸&東京(硬軟取り混ぜグッドラインナップ)・力士の色紙&手形、そして雑多な古道具とともに少量の文学プレミア本。太宰治と宮澤賢治の本がほとんどである。あ、力道山のサイン発見!通路側には入口近くに詩歌の細い棚。後は棚裏に浮世絵などが飾られ、その下に資料本やビデオが並べられている。外観&内観の凄まじさから来る予想を、気持ちよく裏切ってくれる棚ばかり。どこも新旧関係なくポイントとなる本が見受けられるのが素晴らしい!棚は生きてますな。値段は安めだが、ものによっては油断ならない値段がしっかりと!そしてチャーミングな店番のおばあさん。入口から通路に入り込む度「いらっしぃー」と声を掛けてくれる。本を差し出すと、値段を確認出来ず「何て書いてあるかわかんねーな」と苦笑いし、ルーペで本を覗き込む。もうたっぷりとタイムスリップさせてもらいました。これはもうテーマパーク的アトラクションレベル!ありがとうございました。どんなカタチでもいいので、このお店の存続を希望します!幻冬舎アウトロー文庫「地獄からの生還/梶原一騎」網走文庫「五寸釘寅吉の生涯/山谷一郎」を購入。
そして…●浅草「きずな書房」さらにもう一店訪ねてみようと、江戸通りを北上し浅草方面へ。目的地は初めて行く『きずな書房』。しかしっ!無常にもシャッターは閉ざされ、そこに一枚の貼紙。『お店を閉めることにしました。これからはインターネット販売にて古本屋を続けてまいります…』とのこと。あぁ…アァ…阿々…。


浅草古書のまちにも立ち寄りましたが、目当てとしている、横溝正史も高木彬光も置いてなかったので、こちらへ足を伸ばしました。
こちらも残念ながら、所持している作品しかなかったのですが、ふと神奈川で購入した、今野圓輔『日本怪談集』の続編である「妖怪篇」がありましたので、購入しました。
しかし、すごい佇まいの店ですよね。家内もびっくりしていました。
若干不完全燃焼気味でしたので、神保町に行く事にしました。