2008年12月13日

12/13愛知・大須観音 古本や 猫飛横丁


nekotobi.jpg駅を出て伏見通を南へ。アーケードの商店街・仁王門通に入り、丁度真ん中辺を右に入ると、路地の角地に発見できる。外観は古本屋さんにはまったく見えず、看板を見落としていたら通り過ぎていただろう。その看板がまた可愛らしい。街&翼の生えた猫のシルエットが、昭和初期的アールデコ風文字で書かれた店名を囲んでいる。左にあるガラス扉を覗くと、嬉しいことに完全なる古本屋!扉に何やら貼紙があるのに気付き注視すると『本日都合により5時にて終了しました。お出でになった方には申し訳ありません』とかなり小さな文字で書いてある。現在3時45分…やってないのかと不安になりつつも、扉に手を掛け引き開けてみる。鍵は掛かっていない!中に入ると壁一面の棚と本の山…右側にレジらしきものが。その本の山の向こうから店主が顔を出した。「いいですか?」と聞くと「ああ」…気の早過ぎる貼紙にだまされなくてよかった…。左の壁は、演劇・映画・文学のハードカバーが並ぶ。目の前には本の山と小さな文庫棚。レジ前から迂回しないと奥には進めない。上から見ると“?”の下の点が無いカタチに、一本の通路が構成されている。文庫棚には。幻想文学・映画・演劇・美術・芸能などが並ぶ。レジ横の本の山の上にも文庫の入った小さな箱が二つ置かれている。通路を進み右壁際の棚。そこには演劇関連が大量に並ぶ。演劇論・演劇史・戯曲…奥には歌舞伎や落語などの伝統芸能。角を曲がり奥の棚には、幻想文学・美術・哲学・思想・海外文学が広く収まる。さらに角を曲がり再び左の壁際、詩歌・日本文学・映画&テレビ・シナリオが並ぶ。店の真ん中は、本が横積みされた山が占めている。深い品揃え&値段も安めでいい感じ。レジで本を手渡す、といきなりの50円引き!ありがとうございます!レジ横の柱を見ると、麦藁帽子の下に何やら古いモノクロ写真が飾られている。町の狭い路地…『猫飛横丁 昭和11年』のト書き。店主に「この辺りは猫飛横丁って言うんですか?」と聞くと「ん〜ん、猫飛横丁って言うのは、別にこの辺のことじゃなくて、いわゆる遊郭の軒と軒とが触れ合いそうな狭い路地の通称。屋根から屋根へ猫が飛び移って移動しそうだから、そう言われたんだ。昔、年寄りにそういう話を聞いたことがあって、色んな流れで店名になったんだよ」と丁寧に説明していただく。「まぁこの辺でも、奥に入るとまだそんな雰囲気が味わえるよ」…おぉ、何とロマンチックな。意外な楽しい店名の由来話に礼を言い、店を辞す。早く戻らなければならないのだが(これさえ無ければ…)、試しに狭い古びた路地に入り込み、ちょっと遠回り。路地を歩きながら頭上を見上げる。今にも毛だらけのお腹を見せた猫が飛び出して来そうな、屋根と庇に切り取られた、そんな狭い空が見えていた。新潮文庫「気まぐれ美術館/洲之内徹」を購入。
posted by tokusan at 23:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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