●赤坂「BANDWAGON」赤坂交差点から『明治通り』と『昭和通り』をつなぐ『大正通り』を南下。右に見えて来る『SUNNY』地下の飲食街へ入り、曲がりくねった通路を奥へ奥へと進んで行くとお店にたどり着く。ここは前回時間が無くて、ツアーを断念したお店なのである。九ヶ月越しの思いが、今実を結ぶのだ!店頭には安売りビデオの入ったダンボール。覗き込もうとすると、ドアが開き店主と鉢合わせ。ビデオの整理を始めた店主に「よろしいですか?」と声をかけると「どうぞどうぞ」と気さくな返答。ドアを引き、通路から薄暗い店内へ…ここは地下。しかしだからと言って暗過ぎる!あぁ、本が御禁制になったら、文字通り地下に潜った店はこんな感じなんだろうな…と勝手に妄想を暴走させてくれるこの雰囲気がたまりません。店内はさほど広くは無く、ほぼ正方形。左にレジ、壁はグルリとスチール棚や本棚、真ん中に横積みされた本の山と背中合わせの棚が一本。そして通路にあふれ出す本入りのダンボール…THE・雑然です。右の通路に進み、真ん中の棚を見る。そこには探偵・推理・文学の文庫がズラリ。絶版文庫が多くいい感じ。向かいのスチール棚にはLPレコードや大判の本が収まっている。その横には、ジャーナリズム・歴史・オカルトなどのジャンル。続いて海外文学文庫・岩波文庫、角を曲がりSFや探偵小説を含んだ日本文学・海外文学・サブカル・スポーツと連なっている。棚の下に大きな女性の肖像画が置かれている。どうやら版画のようだが、箱のラベルを見ると『五月みどり』と書かれている!おぉ〜かまきり夫人の作品かぁ…何でここに置かれることになったんだろう?買って帰ったらちょっと面白いな…だけどこんなの小脇に抱えて仕事場に戻るわけにはいかない……とあっさりあきらめ次の棚へ。左壁はレジ前まで、映画と音楽で埋まっている。向かいには、絶版漫画・特撮児童書・ミステリー文庫・ハヤカワポケミス・世界大ロマン・タレント&アイドル本が並ぶ。奥の棚には『ブックオフで値切る根性の無い奴は値切るな!』『本を投げるような奴は来るな!』などと書かれた紙が…ご近所の『痛快洞』さん同様、その思いは激烈です!そこかしこに積み上がるダンボールにも、気になる本が詰め込まれている…見てると本当にキリが無いぞと思っていると、後から来た常連さんらしき人は積まれた本からダンボールの中まですべてチェックしていた…ス、スゴイ!まるで宝の山のようなお店。すべてが探す喜びに満ち溢れてます。その棚のラインナップも上質!古い本多し!サブカルやタレント本の70〜80'が充実!そして何よりも安い!福岡にお寄りの際は、前述の痛快洞と二店で浮世離れの古本まみれになることをおススメします。白川書院「浪人街/天明餓鬼草紙/竹中労」を購入。
●薬院「幻邑堂」改札を出て大通りを左方向へ。するとセブンイレブンの向かい、ビルの一階にお店が見える。外観からしてちょっと手強そうな店構え。まず入口が二ヶ所ある、そして店舗の形が変則的…取りあえず左側にある二台のワゴンに近寄る。単行本や文庫が多少乱雑に並び、食指の動く本は発見出来ない。左の扉から中へ。右奥レジに座るおばあさんが、本から顔を上げ「いらっしゃい」……目の前に広がるのは、予想通りの迷宮のような店内。おまけに奥行きがスゴイことになっている。この左入口近くの、ガラス窓と棚に挟まれた細い通路は何だ!?一瞬心が折れそうになるのを、右にあるちくま&中公文庫棚を見て気合を入れ直す!よしっ!通りの入口から入ったとすると右にレジ、左に文庫棚が二本、右壁は奥まで本棚、手前に背中合わせの棚が二本、中央に短めの背中合わせの棚が二本、奥の左に行き止まりの通路が一本、右には奥まで続く通路…。手前左の棚は極細通路に、歌舞伎・能・全集、裏には登山・囲碁・将棋・短歌・俳句・岩波文庫・岩波新書と続く。この棚の手前には岩波文庫を満載した回転式ラックもあり、一度手を掛けて回すと自重で回り続けたりしている。右の棚脇に辞書、その後ろ左側に世界の文学・推理・SF・詩、右側に日本文学・文学評論・国文学が並んでいる。右の壁際には、映画と大量の美術が収まっており、続いて中公新書・戦争関連の棚となっている。中央の二本の棚には、幻想文学・現代思想・戦後思想・現代評論・中国史など。左奥の通路は行き止まりとなっているが、最奥が窓状に開きさらに奥のスペースが見えている。ここには、宗教・哲学・言語学・民俗学・世界史と硬めな並び。右通路は、歴史・考古学・建築・数学・科学・県史とこちらも硬め。最奥の壁際には、出版・編集・古本・埴谷雄高全集などが。そしてこのスペース左奥では一心不乱にパソコンで作業をしている人が…このお店、物理的に奥深すぎる!とにかく本も棚も多い。古い本も当然多数。値付けはジャストな感じかと。…うぅ、ちょっと本棚疲れな気分…。本を買ったら後で気付いたのだが、BANDWAGONで買った本と同じ出版社の本でした。と言うわけで白川書院「映画 この心のときめき/山田宏一」を購入。
すっきりとしました!さらにいいお店だったので、より爽快な気分!ちなみにBANDWAGONと痛快洞の中間地点にある『徘徊堂』も元気に健在でした。よかったぁ〜。

