2009年06月30日

6/29東京・西荻窪 旅の本屋 のまど


nomado.jpg毎度お馴染みの駅北口から『西荻一番街女子大通り』を進んで行く。「夢幻書房」も「音羽館」への横道も通り過ぎると、『西荻北中央公園』前のビル一階にお店がある。店頭には白い立看板と、ビラの置かれた白い椅子。青い枠に縁取られたガラス張りのファサード。右のウィンドウには地球儀などが飾られている。ここは『旅』をキーワードにしたお店である。店名は“ノマド=遊牧民”に由来しているのだろう。私も一応旅人のはしくれ…これは立ち寄らねばなるまい!古本も売られていると知ったなら、なおさらである。と言うことで店の中に踏み込むと、女子客率が高く木製のインテリアで統一された店内。両壁に高い本棚、入口前に平台が二台、奥に長めのラック平台が一台、最奥にレジがあり未だ旅の途中のような青年店主がパソコンをダカダカ打っている。平台を見ると新刊やミニコミが大量に平積みされている。左の壁棚は国内紀行本から始まり(東京・京都本多し)、沖縄本・語学・ガイドブック・旅文学・紀行・旅写真・雑誌と続いて行く。…さて、目指す古本は何処に?右壁を見ると、そこに『新着古本』の棚を発見!ここか!と思い目を走らせると、国別に様々な本が並んでいる。単行本・ビジュアルムック・文庫本…しかしここ一本だけなのか?隣りを見ると、そこからは世界地域別に分けられた棚が奥まで続いている…アジア・アラブ・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・中南米・オセアニア……ん?よく見ると、背に白く丸いシールを貼られた本が…あっ、これが古本なのか。他の棚にもたくさん並んでいる。と言うことは…左壁棚も改めて見てみると、やはりシールを貼られた本が結構並んでいる。大体全体の2/5くらいが古本だろうか。キレイな本が多いので全く気付きませんでした…不覚。奥の平台は特集棚のようで、今は雑誌が並んでいる。奥の壁際にはDVDやグッズ類も。とにかく旅だらけのお店である。その『旅』にも様々なパターンがあり、地理的な広さだけではなく、人の精神の深さを感じさせる棚造り。地方出版物が多いのも見所である。新しい本が中心で値段は高め。単行本・ムック類は安くても半額。文庫は二〜三割引が中心だろうか。それにしても人間は何処から来て何処に行こうとしているのか…その欲望と好奇心はとどまるところを知らない…これからもお店の棚に、その血と汗と涙と笑いの記録が増え続けることだろう。もちろん私もまだまだ旅の途中なのである…。文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入。
posted by tokusan at 01:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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