2010年02月04日

2/4東京最奥部古本屋

2009/12/06へのコメント&その後の情報提供者とのやり取りを基に、奥多摩方面へ向かうことを決意。目指すは『日向和田駅』近くにあると言う、恐らくは東京最奥部の古本屋「はらしょう古書店」である!『土間部分に本棚を置いた狭いお店で、古い本も多く表の均一文庫にも珍しいものが混ざっていた』とのこと…何と胸躍る説明であろうか!googleストリートビューでお店の姿を確認した時は、何だかゲームの隠しダンジョンを見つけたように興奮!しかし五年前に訪れた時はシャッターを閉ざしていたそうで、無論閉店している可能性も…しかしそんなことで怯んではいられない。もし何らかの痕跡が残っていれば、「古本屋遺跡」に認定出来るはずだっ!と言うわけで、青梅線は山間を走っている。『青梅駅』からは四両の電車に乗り換え、ドアの開閉も乗客自らがボタンを押して乗降する。駅は片側ホームのみの無人駅で、目の前には小さく山道のようになった『青梅街道』。そこを北へ向かい、すぐに西に現れる『神代橋』を渡る。眼下では多摩川が、深い谷底を『ゾゾゾ』と音を立て流れている。橋を渡り街を進むと『吉野街道』に行き当たるので、そこを北へ。もうすぐにお店の場所である。急ぎ足に歩道を進む……が、お店は無かった。古本屋は無かった。ただ普通の住宅が建っているだけであった。あぁ…やっぱり間に合わなかったのか…今回はとにかく遅かった、大遅刻であった。その住宅の周りと近所をウロウロキョロキョロするが、何の痕跡も発見出来ない…谷間を吹き抜ける風が、ことさら肌を凍てつかせる。…私は一体ここで何をしているのか…いや、まぁ確認しただけでも良しとしなければ…。トボトボと来た道を戻って行くと、『梅郷四丁目交差点』の向こうに“へそまんじゅう”と言う看板が見えている。せめて古本が買えなかった腹いせに、まんじゅうを買って行こうと思い立ち、寂しい売店で八ヶ入り(帰宅後に食すと超美味なのでビックリ!)を購う。再び交差点に戻り信号待ち。その時何気なくまんじゅう屋の方を振り返ると、金網に取り付けられたボロい手描きの町内地図が目に入った。もしや!と思い近付いてみると、酷いシミから逃れたギリギリの部分に「はらしょう古書店」の名を発見!ああぁぁぁぁっ!あったんだ!ちゃんとあったんだ!と汚らしい地図の前で、小さな感動に打ち震えてしまう。これが現在、東京の西・最奥部にある、脆く儚い古本屋遺跡なのです。

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posted by tokusan at 19:22| Comment(8) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
無駄足を踏ませてしまったようで失礼しました。今度情報をお知らせする場合はもう少し確認をしてからしたいと思います。すみません。
Posted by テレマス at 2010年02月04日 19:36
いえいえ、何をおっしゃいます。お店があろうが無かろうが、道程のドキドキは得がたいものです。おかげで楽しい小旅行となりました。それにしてもどんなお店だったんだろう、と羨ましいことしきりです。
Posted by tokusan at 2010年02月04日 19:50
うわあ、日向和田駅まで行って空振りですか。普通なら登山でもして帰ってこないと仕方がないような駅ですが、そうですか、かつて古本屋があったんだ。日本は広い、世間は狭い。いつもいつも応援しています。
Posted by 岡崎武志 at 2010年02月05日 01:07
「読売ランド前」編でコメントをした者です。「古本屋遺跡」がたまらないです。「はらしょう古書店」の町内地図の採取が素晴らしい。見に行きたくなりました。呼ぶんですね。泰斗岡崎武志さんの「うわあ」のご発声で、東京の西・最奥部の空気も伝わってきました。お約束の店主の例えも目に浮かびます。「半藤一利風」(笑)。これも楽しみなところです。
Posted by ポール・スター at 2010年02月05日 18:12
岡崎様。実は1.5kmほどの場所に『吉川英治記念館』があったりするので、登山はしなくて済みそうです。そして応援本当にありがとうございます。100人力の頼もしさを感じ取り、これからもツアーに邁進いたします。あ、野呂邦暢のエッセイ集、激しく楽しみにしていますので!
Posted by tokusan at 2010年02月05日 19:53
ポール・スター様。お久しぶりです。このブログを見て古本屋に行かれるのはいいですが、古本屋遺跡を巡るのはやめた方が……戻れなくなりますよ!しかしあんなバカなレポートを喜んでいただき、ありがとうございます。遠くまで行って書いた甲斐があると言うものです。次回“遺跡”はいつになるか分かりませんが、楽しみにしておいて下さい。
Posted by tokusan at 2010年02月05日 19:59
ナイス・リポートです。最後に現れた地図が『猿の惑星』ラストシーンの自由の女神に見えました。あぁ、ここは地球だったんだ…。オーチン・ハラショー!
Posted by リンゲル野郎 at 2010年02月05日 20:31
リンゲル野郎様。連続コメントありがとうございます!『猿の惑星』とは壮大過ぎです!出来ればこの調子で五作ほど続けたいものですが…果たしてこの先素晴らしい遺跡に出会えるかどうか…。が、がんばります。
Posted by tokusan at 2010年02月06日 19:38
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