2010年04月28日

4/28春の古本屋遺跡フェアー

また少し遺跡が貯まったので、まとめてご報告。


f_iseki_suzuran.jpg●「黒猫」
川崎の武蔵白石、『国道一号』を越えた住宅街の中にある。見つけた時は『開いている!』と思ったが、近付いてよく見てみると、すでにお店ではない。看板・日除けは健在だが、お店の前面が壁で埋められている…。かつてはガラス戸の入口だったのだろうが、その枠にピッタリはまるカタチで、新たな壁が設置されているのだ。出入口は無く窓のみの、まさに壁なのである。さながら古本屋を隠すために、壁を埋めてしまったかのよう!おぉ、これではまるでポーの「黒猫」!壁の向こうからドサドサと古本の落ちる音が…。元のお店は「すずらん古書店」。側壁の店名看板は、住宅街にあるまじきドデカさです。


f_iseki_aikidou.jpg●「将棋愛」
足立区の大師前にある。去年の夏に見付けた物件であるが、再訪してみたら変わらぬ姿で佇んでいた。麗しい名のお店「愛書房」が、ただ閉店しているだけのように見えるが、シャッターにグッと近寄ると、『棋道館西新井道場』の文字が!恐らく現在は将棋道場なのであろう。一度開いているところを見てみたいのだが、その夢は未だ叶わず。頭の中では。ガラス窓の向こうで熱心な棋士たちが、盤上で静かに愛ある棋道を突き進んでいるのだが…。



f_iseki_soubundo.jpg●「気配ゼロ」
十条から東に下ると東十条。すでに先ほど見付けた古本屋は、日除けがボロボロで営業している気配はゼロ。もう一軒を求めて夜の街をウロつくが、影も形も見当たらない。住所の場所を行ったり来たりして、万策尽きて天を仰ぐと…そこに『本』の文字!雑居ビルの壁看板の頂点である。『本』とあるからには、何処かで本を商っていなければならない!元のビルをじっくり眺め、郵便受も見てみるが、古本屋さんの気配はゼロ…「宋文堂書店」は忍者のように気配を絶っている…私の能力ではもはや追跡出来ず。ただポカンと口を開け、暗闇で夜空にうっすら浮かぶ『本』を眺めている。


f_iseki_furinkazan.jpg●「武田信玄」
千葉の妙典にある物件。元の名、「風林火山」に相応しく勇ましい幟が林立する店頭だが、現在はマンガ喫茶と化している。お店の名残りは軒に残る看板のみで、そのほとんどが白く塗り潰されているが、左端に『本』の文字が雄々しく残っている。十中八九リサイクル古書店だったのであろう。
posted by tokusan at 14:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 古本屋遺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。いつも楽しませて頂いてます。15年前程は愛書房によく通っていました。昔の古本屋の王道(か?)という感じでした。
整理したいが追いつかない在庫感と、だけど頑張ってみたよ的な微妙な区分けを楽しむ空間でした。
ハスキーでどこかしばたはつみ似の、古本より酒が似合う女性店主が仕切っておられました。
この地を去ってから時々思い出してはいましたが、やめられたんですね。残念。今は三宿の江口書店の近くに住んでおり、自分としてはお宝本が信じられない価格で手に入るし、十二月文庫もあるし、両店はこちらでも高評価だし、で、それなりに幸せです。長くなってすみません。
Posted by 青い山 at 2013年12月28日 12:56
コメントありがとうございます。「愛書房」は、そんな風なお店でしたか。青い山さんにとっては、思い出の古本屋さんなんですね。貴重な草の根的情報、とても嬉しいです。「江口書店」さんと「十二月書房」さんの古本屋ノロけ話もご馳走さまです。これからもどうか、良い古本ライフを!
Posted by tokusan at 2013年12月28日 16:57
なんとなく見ていたら懐かしい物件を発見。市川妙典にあった「武田信玄(?)」にはSATYに映画を見に行った帰りに寄った思い出があります。店内は市川市鬼高のBOOK A-TOOに酷似してましたね。
Posted by マタマタ at 2014年05月22日 00:35
マタマタ様。「風林火山」はそんなお店でしたか。それにしても改めて思いますが、何と言う名前の古本屋さんなのでしょうか!
Posted by 古ツア at 2014年05月22日 16:51
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