2010年06月13日

6/13山梨・上野原 夜行書房


yakou_shobo.jpg6/9の夜に訪れ(2010/06/10参照)、閉まっていたお店である。家にしか見えないお店の壁に掛かっていた、『しばらくの間、日曜の午前10時〜12時営業』を信じて再び山梨へ!昼間に着くと、夜には計り知れなかった美しい風景が、駅周辺に広がっていた。下には水量豊かな相模川、緑の山々に囲まれた土地、そして北口のロータリーに立つと、目の前はやはり山だった。そこに先日は気付かなかった、ロータリーの左奥から山上へ続く階段があるのを発見!なるほど、これが無ければあの峠道は不便過ぎるな…と考えつつ、山肌に張り付いた152段の階段通路を上へ上へ。峠道に出て、そのまま道なりに坂道を上る。『上野原インター入口』の信号を通過し、『中央道』に架かる陸橋を渡り、『上野原市消防署南交差点』を過ぎ、ちょっとした商店街のような直線の通りを北へ。すると行き当たるのは、小さく源流のようになった『甲州街道』。そこを東へ50mほど進むと、左手に砂利敷きの小さな駐車場が現れる。その奥の壁に、大きな周辺の手描きの案内図…左上を見ると、一本裏の小道に目指すお店の名が記されている。「夜行書房」…おぉ、夜を行く古本屋…素晴らしい店名だ。何故『夜行』と言う言葉にこれほど魅力を感じてしまうのか…『夜行列車』『夜行塗料』『夜行怪人』…そんなものたちが、遥か昔の記憶の底から浮かび上がって来てしまう。それにしてもちゃんと開いているのだろうか?一抹どころか、大いなる古本屋さんに対する慣例的な不安を抱え、すぐ横の小道をズカズカ北へ進む。明るい陽の下で見ると、お店などあるはずもないような、田舎の住宅地なのである。そして最初に現れる横道を西へ。次の右手角地に建つ平屋がお店なのであるが…む、窓が開いている。そして人の気配…正面に回ると、開いた窓に本棚が見えている。しっかりと古本屋さんのようだ。そして玄関が全開になっており、そこからも本棚が見えている!これはちゃんと営業中だ!普通のことなのだが、遠出してきたこともあり、営業時間の正確さに深く感心する…それにしても入り難いなぁ…改めて見ても思いっ切り民家ではないか。ええぃ、この開け放ちぶりを信じ、ちょっと高い敷居を跨いで玄関に踏み込む。すると中からぴょんぴょんと飛び出して来た二人の女の子と擦れ違う。「こんにちは」と挨拶すると、警戒しながら私を見上げている。構わず中に入り込むと、部屋にはそのまま土足で入り込むカタチとなっている。中は完全に古本屋さんの店舗となっているので、外見とのギャップにほぅ〜っとため息。女の子たちは出たり入ったりしながら、私と言う闖入者を非常に気にしている。恐らくお店の娘さんなのだろうが、まぁ見たことも無いオッサンが現れたのである。致し方ない。奥の作業スペースにいたご主人が振り向き、私を視界に捉える。しかしその目に浮かんだ色は、幼女と同じ戸惑いの色。気の小さい私は頭をしっかりと下げ、害意の無いことを示した後、店内をゆっくりと見回してみる。玄関付近・玄関右横・右側奥の三ブロックに、大小様々な棚が並んでいる。しかしそのほとんどはコミックで、他にはゲーム類・おもちゃ・CDなどが見受けられる。玄関前の棚にラノベを発見し、続いて右側一本目の通路奥に小さな文庫棚を発見。ここを一生懸命物色し、一冊を抜き取る。二本目通路の奥には、アイドル系写真集や美少女コミックなども。ちなみにこちらは古びた木の床で、並ぶのがコミックでなければ、かなりいい雰囲気である。完全なる地元民の子供+一部大人のためのお店である。営業時間は短いのだが、棚はキレイでしっかりとお店を維持している。地元民ではないのに、失礼いたしました。時計を見ると、何と午前中でツアーが終了してしまった。珍事である。また駅までテクテク戻り、せっかくなので南口から河原まで下りてみることに。下から駅舎を見ると、駅自体が山の中腹にあることが良く判る。人家の壁に『鮎漁解禁』のお知らせが貼られ、頭上ではトンビが風切り羽が見える近さで旋回、足元を見るとゾゾゾと百足が横切って行く。思わず『ウォッ!』と叫んでしまい、後ずさり…久々に見た!と思いつつ、大自然の小さな牙に恐怖する。ハヤカワ文庫「夢みる宝石/シオドア・スタージョン」を購入。
posted by tokusan at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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