2010年07月04日

7/4山口・岩国 (有)文化教材社 古書部


bunka_kyozai_koshobu.jpg広島への出張が急遽決まる。仕事仲間とは途中合流の単独行である。ならば!と古本屋ツアー的悪知恵を働かせ、勝手に早めに広島入り!そして即座に広島に別れを告げて、在来線ホームの山陽本線へとドタバタ駆け込む。目的地は山口県。通過したことはあるが、古本屋さんは未踏なのである…。ホームに流れる、勇猛果敢な広島カープのテーマソングに送られて、列車は西へ。最初は山と街しか見えていなかったが、次第に右が山、左にぬるま湯のような静かな海が見え隠れ。乗客の大半が『宮島口』で競艇と観光のために降りてしまう。ガラガラの電車は、南国の砂浜を連想させる、白い土の上をダカダカと進む。およそ50分で、湾岸に工場が見える岩国に到着。『意外に近いな』と思わせてくれる距離である。が、この後にしっかり仕事が控えているため、ここで気持ちを緩ませては、だらしが無い事態に陥る破目になりかねない!即行動あるのみ!駅の西出口を出ると大きなロータリー。立派な街ではあるが、時の経過がそこかしこの建物に刻み込まれている。左からロータリーを回り込み、『国道188号』を南下する。歩道の上には高い屋根が架かっている。二つ目の信号、『YMCA』の手前を西に入り込む。そしてそのまま道なりに、西へ西へと進んで行く。飲み屋街の外れのような場所であるが、気にせず構わず突き進む。やがて左手に公園が見え、さらに進むと信号の無い交差点右手の電柱に、お店の広告看板を発見!ある!指示通りに直進すると、左手のビルに目指すお店の名前が!よかった、開いてるようだ。教科書会社のような、硬い名のお店である。軒には店名看板と黄色い弛んだ日除け、その下には二台の平台が左右にあり、三冊100円文庫と投売りのコミックが積み上げられている。窓ガラスには、かなり古い世代のゲームハード機のロゴがズラズラ…ちょっとだけ不安になる。ところが中に踏み込むと、嬉しいことにちゃんとした古書店の様相。おぉ、これはいいぞ!しかもかなり広く複雑そうだ。棚を整理していた初老の男性が「いらっしゃいませ」と気さくに出迎える。店内は薄暗く、左と右に分かれている。左部屋は、壁際はすべて木製の本棚で、真ん中に帳場を挟んで前後に背中合わせの棚が二本、右奥にはアダルトスペースが広がっている。右部屋には前後に棚に囲まれた出入口があり、中はさらに壁棚に囲まれた三つのスペースに分かれている。しかも手前の部屋には背中合わせの棚が横向きに五本…もちろんギュウギュウなのである。左部屋の左壁棚は、大判ビジュアル本・パソコン関連・女流作家文学・日本文学・箱入り日本文学・宗教・美術・コミックと並ぶ。向かいの通路棚手前は、エッセイ・文学・ノンフィクションが雑本的に溢れ返る。奥はすべてコミック。帳場は曇り気味のガラスケースで囲まれ、中にはトレカやゲームソフトが確認出来る。右壁棚は、社会・山口県関連・郷土文学・上野英信・女流作家文庫、出入口を挟んで日本文学文庫・文学評論・司馬遼太郎・教育・古典文学・詩歌が並ぶ。さらに奥にはアダルトに食い込むように絶版漫画のガラスケースあり。店内にはまだ早い時間なのに、意外にお客さんが多く、子供も気さくに店主に話し掛けたりしている。店内に飛び交う『〜じゃろ、〜じゃぁ、〜じゃろう』…方言を聞くのはやはり楽しい。ここがいつもと違う土地であることを、簡単に実感させてくれる…。そして恐怖の右部屋へ侵入。壁際はぐるっと、日本文学文庫・女流作家文庫・実用・学術本・古い文学本・音楽・キネ旬・絶版文庫・海外文学文庫・スポーツ・自然・ペット・鉄道・囲碁・将棋・戦争・時代小説で埋められ、通路棚には入口側から、ビジネス・経済・紀行・ガイド・タレント・映画・海外文学・教養系文庫・日本文学文庫・ノベルス・新書・歴史・戦争と並んでいる。次の部屋には児童文学・絵本・ラノベが集まり、真ん中には児童絵本が収まった回転ラックあり。最奥の部屋は『ハーレクインの間』と化している。古い本も本の量も多く、激しく見応えあり。雑本的と言うか、古書センター的規模の趣がなんともたまらない。よくがんばって棚を探すならば、必ずいい本に呼ばれて喜びを味わうことであろう!値段は安め。いい値段が付いている本ももちろんあり。目当ての本を、一冊は均一台、一冊は店内右部屋から抜き出す。ん?店主がいない…と思ったら奥からご婦人が出て来た。精算をお願いすると「こっちは表の台かしら?」と質問。その旨返答すると「100円でいいわ」と一気にプライスダウン!ありがとうございます!ここまで来た甲斐がしっかりとありました!表に出ると、対面に本の詰まったプレハブ小屋が…お店の名前がこちらにも書かれ、『五・三の市』の立看板。五冊・三冊100円の本がこちらで売られているようだ。しかし中はとても入れる状況ではない…これは一体!?う〜ん、口惜しいが今日はここまで。また来ることがあったらぜひとも確認してみたい。…ハッ!?もうこんな時間だ。早く広島に戻らねばっ!さらば山口!またまた山陽本線に揺られ、海沿いを東へ逆戻り…。集英社文庫「鳥たちの河口/野呂邦暢」新潮文庫「真鍋博のプラネタリウム/真鍋博 星新一」を購入。
posted by tokusan at 22:29| Comment(6) | TrackBack(0) | 中国・四国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです、そしてびっくり...
この数日前にここに行きました!ここまで勢力をのばしていたんですねー。ねこにあいましたか?
Posted by hijadelsol at 2010年07月05日 01:06
ご無沙汰しております。おぉ!そうでしたか!数日前とはいえ、山口でニアミスとはっ!?これからも何処かでニアミスしそうですね。そ、それにしても“ねこ”ってなんですか?あの店にネコがいたんですかっ!?会いたかったぁ〜…これでまた岩国に行かなければならない理由がひとつ…。
Posted by tokusan at 2010年07月06日 22:02
ぼくも昨年、行きました。ちょっとわかりにくい場所にありますね。
「文化教材社」は異色な店名ですが、かつて、本当に文化教材を扱っていた店なんですね。対面の均一小屋はよだれが出そうでしたが、いまは倉庫化して開けていないとのことでした。そうですか、けっこうお客さんがいましたか。ぼくも錦帯橋は渡らず、この古本屋だけタッチして、岩国体験を終えました。
Posted by 岡崎武志 at 2010年07月07日 00:15
岡崎様。何と!すでに足跡を残されていたのですね。行った自分で言うのも何ですが、あんな遠い所まで行かれるとは…まったくもう。そうですか、あのプレハブは倉庫でしたか…。それにしても「タッチして…」は言いえて妙ですね。次回は潜水時間を伸ばすように、柳井あたりでターンをするのが良いのではないかと。
Posted by tokusan at 2010年07月07日 22:28
あの倉庫にねこいたみたいですよー。
Posted by hijadelsol at 2010年07月08日 23:25
hijadelsol様。わざわざ質問にお答えいただきありがとうございます。えっ、あの倉庫の中にいるんですか?…あの本だらけの中に…大丈夫かなぁ…。
Posted by tokusan at 2010年07月09日 18:48
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック