●「あぶり出し」東武伊勢崎線新町駅の一キロほど東方にある。暑い日差しに炙られ、街道を驀進するトラックにホコリを浴びせられ、ベンチに半裸で座る地元老人に不審の目を向けられながら、お店があったであろう場所に立つ。もぬけの殻であった。不動産会社の人がシャッターを開け、空気を入れ替えていた。『ブックランド草加』と言う名とは不釣合いな小ぶりな店舗で、リサイクル古書店の残り香がフワリ。潔くあきらめて踵を返すと、店前の駐車場横に複合看板を発見。その一部のほぼ白の部分に近付くと、薄〜くあぶり出しのような店名が残っていた。『本の国』は果たして何処へ姿を消したのか…この儚い極薄な遺跡も、強い紫外線に焼かれ、いずれスゥ〜っと消える運命か…。
●「コクティ」夜に飲み屋から出て徒歩で家路に着く。高円寺駅北口、東寄りのタクシー乗り場に差し掛かった時、柵に取り付けられた町内地図を発見。古本屋ツアーにとってこの手の地図は重要な情報源!容易に時間を飛び越えられたりするので、見ることがすでにクセになっているのだ。ほろ酔いでグッと覗き込むと、『あづま通り』を含んだ地図であることが判明。…もしや!?と思い視線を通り沿いに滑らせて行く。おっ!先日『中通り』沿いに移転した「コクテイル」の名がしっかりと残っている!これも立派な遺跡であるな!とひとりごち、しゃがみ込んでカメラを向けた瞬間に、店名がおかしいことに気付く。そこには建物を象った枠線の中に「古本酒場コクティ」の文字……“ミキティ”みたいになっちゃってます!文字数が入りきらなかったのだろうか?その割にはちょっと余裕があるし、“イ”は完全に“ィ”だ。…ウフフフ、面白い。とタクシー乗り場でタクシーに乗り込むことなく、しゃがみながら地図を連写する男がひとり…あぁ、いい夜だ。
古本屋ツアーの副産物である哀しい遺跡類だが、その輝きはいぶし銀で、やはり捨て難い魅力を持っている…と言うか、もはや打ち捨てられた状態なので、さらに捨てることなど到底出来ません!当ブログをご覧の皆様も、もし遺跡を見つけることがあれば、記録と保全に務めていただくよう、お願いいたします。


全く動かない古本屋の本の山自体一種の遺跡のような感じもしますが、遺跡は増えてほしくないです^^;
神田とかシャッターが降りるとすごくさびしいです。
それにしてもあちこち行かれてますね。
そのエネルギーには驚きです。