2010年11月15日

11/15東京・八王子 まつおか書房 3号店


matsuoka_shobo_3.jpg北口を出て、ビルに囲まれた巨大ロータリー。東北へと気持ちよく直線に延びる『東放射アイロード』を、何だか冷たくちょっと強い風に吹かれながら進む。棒アイスの木の芯棒が埋まったような、歩道柵に違和感を感じながら歩き続ける。京王八王子駅を通り過ぎ、『甲州街道』を歩道橋で跨ぎ、やがて空が開ける浅川の畔の『大和田橋交差点』。川を見たい誘惑に駆られながらも、その手前の『北大通り』を西へ進む。すると100mほど先のビルから、『古本買います』の看板がちょっぴり突き出しているのが視界に入る。近付いて行くと、屋上近くにもかなり見難い『古本買います』の看板。軒にはライトに照らされた店名看板があり、店頭には安売り箱と、100均文庫棚・100均単行本棚・100均新書棚が一本ずつ、そして右端にムックラックが置かれている。ウィンドウには文学復刻本揃いが飾られている。ここは駅近くの「まつおか書房」(2010/01/05参照)の3号店なのである。専門書が中心で倉庫も兼ねていると言うことなのだが…ビルを見上げると、先日の「尚古堂書店」に続き、古本死亡遊戯の予感…。サッシを開けて中に入ると、オープンな作業場的店舗の印象。左側にある広い作業スペースでは、数人の男女が指示を飛ばし合いながら、仕事をキビキビ進めている。本棚は右壁から奥壁に沿って続き、左奥に上階へと誘う扉が見えている…今日も激しい闘いになりそうだ…。入口右横には少し凹んだスペースがあり、そこには幅狭な背中合わせの二本置かれている。この一帯は200〜700円の廉価本が並んでおり、ビジュアル本・辞書・言語・美術・社会・思想・世界・民族学・歴史・日本文学・海外文学・詩歌・紀行・ペーパーバックなどが並んでいる。奥壁は八王子や武蔵野の本が大量に並ぶ嬉しいコーナー。階段入口向かいにレジがあり、その横に文学・心理学の安売り棚。ここでロッカーにリュックを預け、いよいよ上階へ。扉を開けると、そこは鉄柵にすっぽり囲まれた外階段。左に回り込みながらまずは二階へ上がる。開け放しの扉から中に入った途端、その倉庫的な店内と本の多さに、心が“ギャッ”と悲鳴を上げてしまった!一階と同じ広さの店内に、四方はぐるっとスチール棚。フロアには櫛の歯のように六本の背中合わせの棚が並び、狭い通路を造り出している。ここだけならどうにかなるかもしれないが、三・四階のことを考えると、もうそれだけで記憶装置がオーバーヒート!…もう、負けでいい…と言うわけでいつもよりは緩やかに、大雑把な説明で突っ走ります!右側は食・日本思想・映画・演劇・戯曲・音楽・芸能・民俗学が集まり、左側は民族学・郷土・地理・歴史・世界史がドドッと揃っている。奥壁には評伝関連がズラリ。各ジャンルともさらに精緻な分類が成され、図書館並の量&質が脳と視覚に襲い掛かって来る状況!三階は二階と同構造だが、フロア棚が一本少ない五本となっている…それでも印象はまったく変わらないが…。西洋哲学・思想・社会科学・経済・法律・政治・心理学・オカルト・宗教・精神科学・医学・教育…。四階は三階と同構造で、左に建築・美術・骨董・工芸・民藝・作品集・産業・書誌学などが集まり、右側に日本文学・海外文学・文学評論・詩歌・随筆・日記・科学・生物・工学。奥壁には古典文学が大集合。もうすでに中に入ってから、かなりの時間が経過してしまっている。だいぶ端折って棚を見てきたつもりだが、段々と立ち止まる時間が多くなってきている。あぁ、この出版社別に並んだ文学棚の素晴らしいこと…。全体的に硬めではあるが、古い本・珍しい本も多く目移りしまくりの棚造り!しかも手に取ると、中々買い易い値段が付けられているのだ!私はすっかり罠に掛かった小動物!『誰か助けて!』と心の中で叫べども、狭い通路で上半身だけが反り返り、棚へと伸ばす手が止まらない…。かと言って閉店まで管を巻くわけにもいかないので、断腸の思いで階下へ!各階で完膚なきまで叩きのめされた私は、また来るぞ!とひとりで勝手にいきり立ちながら精算。新評社「別冊新評 都筑道夫の世界」日本読書新聞「新東京文学散歩/野田宇太郎」(ボロいが献呈署名入りがが400円!)「ゆうこ抄/松下竜一」山と渓谷社「間宮林蔵/瓜生卓造」を購入。この後、古本魂がフルスロットルになってしまい、「まつおか書房 2号店」にてオホーツク書房「脱獄魔 白鳥由栄/山谷一郎」を購入。さらに「佐藤書房」(2009/08/26参照)に立ち寄り、相変わらず古本の宝石が並ぶ棚にクラクラしながら、新潮社「闇の極意/佐賀潜」(TVドラマ『助け人走る』の原作!)創元推理文庫「魔法の国が消えていく/ラリー・ニーヴン」を購入。傘を持っていない私は冷たい雨で頭を冷やし、ネオンを照り返す濡れた路上を駅へと向かう。八王子に吹く風は、さらに冷く吹き抜けて行く…。
posted by tokusan at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この度はご来店ありがとうございました!
残念ながら現在のところ「古本」福袋の企画はございませんが、
年末年始の冬季休業以外、年中無休で営業致しております。
次回は是非各階ゆっくり御覧下さい。
またのご来店をお待ち申し上げます!
Posted by まつおか書房(3号店スタッフ) at 2010年11月16日 19:09
昨日はお騒がせいたしました。わざわざコメントありがとうございます。「古本福袋」、3号館でぜひお願いします!とてつもなく重い袋になりそうですが、根性で持って帰ります。そしてたっぷりと心残りが各階にありますので、また伺わせていただきます。
Posted by tokusan at 2010年11月16日 19:44
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