2010年11月19日

11/19東京・仙川 川口書房


kawaguchi_shobo.jpg谷底のホームから階段を上がって改札を出ると、葉を落とし始めた大きな桜の木の前。線路沿いに西に進むと、南北に延びる商店街『仙川ハーモニータウン』に出る。駅舎を回り込むように、『仙川橋』を渡って北の『トランペットタウン』へ進入する…名前の印象とは大幅に異なる、狭い道の賑やかな商店街である。行き交う多くの人々の流れに乗りながら、『甲州街道』に向かって歩いて行く。すると右手に、やけに黄色が氾濫している一角が…。おぅ!本当にあったぞ!本日のお店は、11/16にコメントをいただいた方からの示唆により、たどり着けたお店なのである!二階壁の鉄平石と軒を巡る黄色い看板が、昭和四十年代的でエクセレント!軒下にも『カラー写真』&『古本買入』の黄色い看板があり、路地奥の金券ショップの黄色立看板と、隣の『マツキヨ』の黄色い看板とが視界で絡み合い、ちょっとイカした黄色地帯を出現させてしまっている。その上、お店の窓に貼られた紙も黄色なのである…。年季の入った木枠の開き戸の横には一本の壁棚があり、並んでいるのはすべて100均コミックとなっている。ほほう、文庫とコミックは二冊買うと三十円引きになるのか、と黄色い貼紙を眺めてから店内へ。小さなちょっとホッとするようなお店で、壁際にはぐるっとスチール棚が置かれ、真ん中に背中合わせの棚が一本。右側中央にはアダルト小部屋への入口があり、右奥隅に帳場がある。老店主がドッカリ座り新聞を大きく開いて読んでいる。小学生が大挙して押しかけ、『古本屋は新しい本は売ってないの〜?』などとのたまっても、動ずることなく新聞を読み続けている…。入口右横には面出しディスプレイされた最近刊本棚があり、横に児童文学が少々と、右側通路はほとんどがコミックとなっている。帳場横にまたもや最近刊本棚と、向かいの通路棚端に官能文庫あり。左側通路の壁棚は100円文庫&単行本から始まり、作家50音順日本文学文庫・海外文学文庫・時代劇文庫と収まって行く。向かいは、新書・実用・ガイド・エッセイ・タレント・教養&雑学文庫、そして端が100均単行本&100均時代劇文庫となっている。奥壁は、時代劇文庫続き・ノベルス・ミステリ&エンタメ・最近刊本ディスプレイ。疑う余地の無い、実用と欲望の街の古本屋さんである。ほとんど新しい本ばかりだが、文庫の並びはしっかりと細やか。値段はちょい安〜普通で、大体定価の半額前後が多いようだ。帳場で精算をすると、文庫二冊なので三十円引き!「いらっしゃいませ〜」「○○円になりま〜す」「よろしいですか〜」と、語尾が伸び上がる店主の応対はちょっと愉快である。ちなみにこのお店、ネットや本で調べてみても情報が浮かび上がらなかった…。まだまだ、まだまだ街には隠れているお店が何処かにあるのだな。嬉しくもあるが、どうやって探したらいいんだ!?の困惑も胸に渦巻く…。そんな思いを抱えながらお店を出て、橋に掛けられた街の地図に目を走らせる。もしかしたら、何処かに知られていない古本屋さんが……。河出文庫「思い出を切りぬくとき/萩尾望都」講談社文芸文庫「詩人のノート/田村隆一」を購入。
posted by tokusan at 20:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はっ早い・・・( ゚ロ゚)
本当にもう行かれたんですか!
これぞ、古ツアさんの古ツアさんたる
所以なんですね・・・

このお店、開店の仕度をしている
ところを通りかかると、
奥さんが表の木枠を丁寧に、
丁寧に拭かれているんですよ。
最近ではもう水も冷たいと思うのですが。
こんな古本屋さんがずっと町にありますように!
胸の内でこっそり願いながら通り過ぎる、
一古本ファンなのでした。
Posted by ぶち猫部部長 at 2010年11月19日 20:40
再びのコメントありがとうございます。もういてもたってもいられなかったので、恥ずかしながら速攻で駆け付けてしまいました。本当にありがとうございました。そして確かにあの木枠、丁寧に手入れがされており、もはや丸みを帯びていました。そんなエピソードがあったとは。本当にいつまでもお元気でいて欲しいものですね。
Posted by tokusan at 2010年11月20日 21:56
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