逃していたお店を求め、本日の仕事ノルマを片付けすっきりして、一年一ヶ月ぶりの沼津へ。夕方に駅に着くと、富士山はすでに黒い影。それでも南口の大きなロータリーは、柔らかな陽気で迎えてくれて、空も雲も遥かに高い。ロータリーから延びる『さんさん通り』を南へ。しばらく行くと、左手の脇道に「長島書店」(2009/10/18参照)健在なり!さらに進んで『大手町交差点』を通過。左手に時折現れる、お城の石垣の一部に惹かれつつ、路上の枯葉で足を滑らせながら先へ。やがて『通横町交差点』で『御成橋通り』とクロス。東には狩野川に架かる大きなトラス橋、西に進路を採り交差点をひとつ通過する。南側歩道の屋根付きの古びた商店街に入り込むと、おっ!そこで目指すお店が待っていてくれた!歩道をすっぽり覆った薄暗がりの屋根の下、軒看板には繊細な洋菓子屋風フォントの店名と、『婦人倶楽部 小説現代』の文字。元は新刊書店だったか、新刊も販売していると言うことか?入口上部窓に『古書誠実買入 御報参上』の看板があるので、古本屋ということを確認出来てホッとする。店頭には木製雑誌ラック・小さな平台・錆だらけの鉄枠ラックが置かれているが、そこに並んでいるのはすべて新刊の週刊誌&漫画雑誌となっている。店内は広めで三人の先客あり。壁際はぐるっと造り付けの本棚で、下には平台が付いている。手前側には背中合わせの平台付き棚が一本、奥にはアダルト雑誌がズラッと並んだ平台と、小さな文庫面出し平台が置かれている。文庫平台は、アダルト平台と奥の帳場にピタッと着けられているので、左右の行き来は中央でしか出来ないようになっている。表にバイクが乗り付けられ、息を切らして男性客が入店。即座にアダルト雑誌を手馴れた感じで物色して行く…良く見ると、他のお客もすべてアダルト目当てであった。このDVD&インターネット隆盛の時代に、何とも心強き戦士たちの姿!なので私は店内では、4:1の少数派なのである…。入口付近はムックラックと、左右共紐で括られた全集類から始まり、やがて左壁は日本文学・時代劇・歴史・随筆・評伝・映画・推理小説・芸術・風俗・世相・ノベルス・オカルト・三角寛・アダルトがカオスに並んで行く。70〜80年代の本が多い。下の平台はアダルト雑誌一色である。通路棚には、実用・将棋・新書・ノベルス・文庫が並び、下の平台には雑誌と文庫が少々。狭い中央通路を通って右側へ。手前側は通路棚・壁棚共に結構多めに文庫がズラリ。壁棚の平台にも、古めの文庫が背を上にズラッと奥に続いて行く。壁棚は途中にアダルトを交えつつ、歴史・科学・日本文学・社会など。新刊は完全に週刊誌+アダルトで、古本は棚を眺めるのは楽しいが、心を撃ち抜く本が見つからない…いい本が無いわけではないのだが…まぁこればっかりは相性もあるのでしょうがない。値段は普通。帳場には蜷川幸雄風老店主がおり、雄大なオペラを聴きつつ、時々口ずさんだりもしている。お客さんと血液の数値の話で盛り上がり、とても和気藹々な店内。これからも沼津の戦士たちのために、他の二店と古本屋さんをよろしくお願いします!新泉社「銀座/松崎天民」を購入。帰りに「平松書店」(2009/10/18参照)にも立ち寄り、相変わらずの本の山をスキャンしてみる。むぉっ!一番上に文藝春秋「野呂邦暢作品集」を発見!1700円なので相場よりかなり安いぞっ!と勇んで購入し、旅をいい思い出で締め括るのであった。


とうとう行かれましたか、十字堂書店。
そうなんです、面白い古本はあるけど、こちらの好みと合わないんですね。そこが残念です。
先日、ウィークエンドブックスに出かけてきました。
古書店というより趣味家の開いたサロンという雰囲気で
奥様とふたりで営業されていました。
名前と異なり平日も営業しているようです。