静岡駅を過ぎると東海道線は、海に落ち込む山裾をしばらく進む。最初の目的地は焼津で、着いた途端にTV時代劇『素浪人 花山大吉』の焼津の半次のテーマ(正式タイトル『風来坊笠』)が、頭の中で激しくリフレイン。その痛快な脳内ミュージックをBGMに、船員御用達の古本屋さんを探し当てると、はぁ…哀しみの定休日。がっくりと肩を落としながらも、“半次のテーマ”は相変わらず脳内ヘビーローテーション。海を見ることなく駅へ戻り、売店で買ったおにぎり(美味)を食べつつ隣駅へ移動。北口を出ると小さなロータリーで、客待ちのタクシーは、運転手がみんな車内で横になっている。ロータリーから真っ直ぐに北に進むと、すぐに小石川が現れる。その川に沿って北東へ歩んで行くと『豊田交差点』…東の方角に『古本』と大書された、巨大蝿叩きの如き真っ赤な看板が、頭を空に突き出している。迷うこと無くお店の前に導かれ、ホッとひと息。店前に駐車場を完備した、キレイでしっかりとしたお店である。その佇まいは簡素なギリシア建築のようで、もろにリサイクル古書店風…。明るく広い店内に入ると「いらっしゃいませ」の声が降りかかり、BGMにはひたすら嵐が流されている。う〜ん、コミックと新しい本ばかりだな…と右奥の古本ゾーンへ向かう。右壁際に、児童文学・絵本・女性実用・旅行ガイド・趣味&カルチャー雑誌群が並んで行く。向かいの通路棚は105円均一で、文庫・ノベルス・新書・単行本・ムックがズラリ。文庫には絶版が少々と、古い文学本も混ざったりしている。しかしそれほど目ぼしいモノはナシ。右端から数えて第二第三通路も古本で埋められており、雑学文庫・105円岩波文庫・新書・105円新書・ハーレクイン・ラノベ・ティーンズ文庫・Blノベルス・海外文学文庫・日本文学文庫・時代劇文庫など。文庫は定価の半額が基本となっている。奥壁に進むと、右からスポーツ・趣味・辞書・自己啓発・教育・ビジネス・精神世界・サブカル…ほぉ、良く見ると古本は左端まで続いている。映画・日本文学・文学評論・全集類・海外文学・ミステリ&エンタメ…おっ!野呂邦暢!これは持ってるが、あまりに安いから買い!チョコチョコ古めの本も顔を出すので、ちょっと目が離せない。最後に左端通路へ。ここは古い本が多いな。左壁際に美術・陶芸・ビジュアルムック・民俗学・書・少量の紙物が並び、後はアダルトがレジまで続く。向かいの通路棚は、歴史・静岡郷土本・全国各地郷土本、そして後は絶版漫画と古い少年漫画誌の構成。お店の外周通路が古本で埋まっているのである。基本はリサイクル古書店だが、古い本の取り扱いもあり、捨て難い雰囲気。値段は安め〜普通となっている。そしてこのお店、隣駅にも支店が二店あり、この辺りでマイナーチェーン店として隆盛を誇っている模様。いずれ改めて、残り二店も訪ねることにしよう。文藝春秋「野呂邦暢作品集」…この本は前は沼津で購入した覚えが…静岡、ありがとう!読売新聞社「日本の秘境/柞木田龍善」TBSブリタニカ「日本SFアニメ創世記/豊田有恒」を購入。この後、清水駅で途中下車し、以前訪れて入店叶わなかった「山一書店」を再訪する。ところが今日もお店は開いていなかった。おじいさんが出入りしていたので、しばらく張り込むように離れた場所から様子を伺う…辛抱強く15分ほど耐えたが、やはり開く気配はナシ。このお店は、いつか絶対入ってみたい!…それにしても、今日も八時間あまりの電車移動。連日はさすがに身体にガタが来る…。


購入した本は、仕入れておられますか?
販売などはされていないのでしょうか。