新宿から、小田急線・東海道線・御殿場線と乗り継ぎ、コンクリ杭に囲まれた屋根も無い駅。ポカンと長閑である。改札を抜けて長閑な駅前から踏切を渡って、駅の南側へ。そのままうねった車通りの多い道を、道なりに南方面へ進んで行く。やがて現れるセブンイレブン手前の小道を東へ。ここからは完全なる田舎の住宅街である。ズンズン進んで行くと、道はやがて石垣に挟まれた坂道となり、東海道線の下を潜ることとなる。そのまま今度は南に進むと、直線が一キロほどキレイに続く長閑な田舎の道。道端に多い道祖神や、大きな家々の様子を楽しみながらテクテク。緩やかに上下している道には、この陽気のせいかユラユラ逃げ水が出現している…久々見たな。やがて先には『旧国一通り』にぶつかる信号が見えて来る。お店や事務所がチラホラ目に付くようになると、右手に駐車場を備えた二階建ての横長なお店が現れる。軒には木枠で地が桜色の店名看板、一階右側はガラス張りで入口があり、左はショウウィンドウで古いピアノや椅子が置かれている。田舎道に忽然と現れた立派なお店である。入口左側には安売り棚があり、雑誌・文庫・単行本・音楽CDがざっくりと収まっている。入口右脇には『10:00〜16:00、休みは水曜、古本・雑貨・CD・焼菓子・コーヒー』と書かれた黒板。戸を引いて中へ入ると、白を基調としたお洒落で抑制の効いた余裕のある空間…き、緊張。正面と右側がカフェ&雑貨スペースで、左の漆喰壁に囲まれた空間はCD&ギャラリー的スペースとなっているようだ。正面のテーブル前には大きな階段状になった、アンティークっぽい平台があり、絵本関連本や暮らしのビジュアル本が並べられている。正面奥は一段高くなり、床はオイルの染み込んだ板張り。壁には大きな本棚が設えられている。胸くらいの高さの書架用梯子あり。右奥がカウンター帳場となっており、白髪の紳士と若奥様な女性の姿。左壁に飾られた多数の谷川俊太郎本を眺めてから、本棚の前へ。並んでいるのはキレイな本ばかり。セレクトコミック・外国・暮らし・生活・デザイン・美術・女流文学・セレクト日本文学・セレクト海外文学・食・エッセイ・随筆・大人ファンタジー・絵本&児童文学(海外翻訳中心)・鳩山郁子…。上品で清楚で美しい棚造りである。女子&乙女から美しい母へ、な流れ。野溝七生子・尾崎翠も並び、しっかりとした根深さも見せたりしている。値段は普通〜高め。途中、車で駆けつけた女性は、棚の前でカクッとしゃがみ、本の背を追いながら「ハァ〜アァ」と悩ましいため息をついていた。お店に相応しい丁寧な応対で精算を済ませる。外に出ると先ほどと何ら変わらぬ、長閑な田舎道。くしゃみを連発しながら、帰りは沼津まで徒歩で戻る。マーブルトロン「私が1ばん好きな絵本 100人が選んだ絵本」青林工藝社「青い菊/鳩山郁子」を購入。行きのコースを逆にたどり、小田原で小田急線に乗り換える際、街に出て「お濠端古書店」(2009/05/03参照)を訪れるが、店主が外出中で入店叶わず。そのまま帰るのも癪なので、「守谷のパン」と言うお店で甘食を購入。空気が多めのフワフワで、半分パンのような弾力で、ほど良い甘さ。美味しい!


とうとう行かれましたか。
ここは手持ちの本を売る店、と心がけております。
が、まだ売ったことありません。
先日はお越しいただきましてありがとうございました。
ばたばたしていてお話ができず、
申し訳ありませんでした。
鳩山郁子さんと「私が1ばん好きな絵本」を買ってくださったのは
一体どんな方だったのかなと気になっていたので、
こちらのブログを拝見したときはびっくりしました。
こんなに詳しくレポートしてくださって、
とてもうれしいです!
また遊びにいらしてくださいね。