●県総合運動場「古書 悠遊堂書店」
静鉄の島式ホームから、地下道と改札を抜けて『総合運動場』方面へ。そしてすぐ東にある大通り『南幹線』へ出て、東北に300mほど。二つ目の信号を過ぎて、前方に高速の陸橋が近付いた所で、左手マンションの一階に広がる店頭棚群が目に入って来る。軒の日除けは跡形も無く、骸骨のようなフレームだけが残っている。店頭左端にはボロボロの黄色い立看板があり、『古本・CD・レコード』の文字。七本の店頭棚は六本がコミックで、左端の一本に50均文庫が並んでいる。ガゥ〜ンとうるさい自動ドアから店内へ。縦長で右側がより奥まるカタチである。壁際はすべて本棚で、フロア手前に縦に背中合わせの棚が二本、右側中ほどに横向き棚が一本、右側最奥に縦置き背中合わせの棚が一本。中央左側にはガラスケースで造られた帳場があり、白髪を刈り込み黒縁メガネがお洒落な“いしかわじゅん”風男性が、膝元のテレビで大河ドラマを鑑賞中。左側はコミックばかりなので、一瞥しただけで右側へ。真ん中通路は左側が雑誌ラックで、帳場のガラスケースにはプレミアアイドル写真集・漫画雑誌・文学雑誌・パンフレットなどが飾られている。良く見ると帳場の背後に絶版コミック棚が一本。向かいの通路棚は、新書・廉価サブカル本・ハーレクイン・ノベルス・雑学文庫。足元には廉価コミックが詰まったダンボールがズラリ。入口右横は雑誌ムック棚で、右壁は実用・絵本・児童文学・ガイドブック・資格・ミステリ&エンタメ・サブカル・時代小説・日本文学・新書・アダルト・自然・生物・鉄道・旅・登山・釣り・囲碁・将棋と奥まで続く。手前の通路棚には日本文学文庫、真ん中の横向き棚にはジャズ・アイドル写真集・J-POP本が収まっている。奥の壁棚には、映画・美術・科学・詩歌・みすず本・哲学・思想・宗教・歴史が並び、フロア棚には海外文学文庫・日本純文学文庫・岩波文庫・教養文庫・絶版文庫の姿。左壁棚には語学・大判美術本・静岡関連本・京都・東京・郷土本が並び、足元にはレコード箱が置かれている。広くて本の量も中々の街の古本屋さん。ソヨソヨとした緩い棚造りの風が、優しい気持ちを呼び起こす地元店なのである。値段は全体的に安めで嬉しい。静岡県地学会「東海自然歩道の地学案内」小学館文庫「小さな博物誌/河合雅雄」創元推理文庫「樽/F・W・クロフツ」を購入。
●草薙「子供の本専門店 ピッポ」
JR駅を出て駅前通りを南東に70mほど進むと右手に現れる。静鉄の草薙駅も至近である。赤い日除けの下にあるのは、木材が柔らかく優しいメルヘンな店構え。絵本や児童文学の専門店なのだが、古本も扱っているらしい。軽い木製フレームの扉を開けると、絵本がお店中にドワッと広がっている…しかし!所々に未整理の古本の山!児童文学だけでなく、漫画や表紙イラストがイカした昔の大衆小説なども積まれている。棚や大きな平台を見て行くと、本はピカピカでスリップがちゃんと頭を覗かせている。…新刊か…では何処に古本ゾーンが…と店内をウロウロ。とこの時、初めて店内に誰もいないことに気付く…奥にいるのだろうか?そして左奥に進んで行くと、二本の棚に古本が並んでいるのを発見。演劇・シナリオ・岩波少年文庫・児童文学・「こどものとも」・「かがくのとも」・「PeeBoo」・SF少々・児童科学本・「科学大観」・登山などが並んでいる。帳場の棚に並んでいるのも古本っぽいが、手を出すことは出来ない。おっ、帳場前に絵本古本棚もあるぞ。新刊がメインのお店で古本は少ない。何かを探しに来るよりは、新刊絵本を見るついでに覗くぐらいのスタンスが良いようだ。しかしそれでも欲しい本はしっかり見つかった。本を手に、奥に向かって「す・い・ま・せ〜ん」と声を掛けてみる。反応は無く、チャカポコと雨垂れの音が空しく聞こえて来る…。何度か声掛けを繰り返し、終いにはかなりの大声で「すいませーん!」と言ってみる。しかし誰も現れない…うーんどうしよう。こうなったらお金と『○○を買いました。代金です』とメモでも置いとくか…と思ってたら、表からご婦人が戻って来て「あら!すいません」。ふぅ〜良かったぁ。朋文堂新社「山の科学/原田三夫」を購入。
静岡古本行を短い時間だがたっぷりと楽しむ。一店入れないお店があったが…。しかし私の頭は、昨日買ってさっき読了したばかりの「日本のミイラ」にだいぶショックを受けているのだ!おぉ、ミイラよ!不思議で素敵なミイラたちよ!まさかこの齢になって、静岡で自分の中にミイラブームを起こしてしまうとは…しかし気持ちの持ってき方に困るマイブームだな…。


http://www.asahi.com/articles/ASG1J7F42G1JUTPB01D.html
先週末、ピッポに行ってまいりました。
棚が微妙に整理されており、そのおかげか初めてあの店で本を買うことができました。
近所のにし古書倶楽部にも足を運んでまいりましたのでご報告です。
私が最後に古本屋としての営業を確認したのは2013年だと思うのですが、今は骨董専業になっている由をご主人に直接伺いました。店内というか事務所にも写本など古典籍はありますが、古本屋として訪問するには難しい状況かと思います。