2011年06月22日

6/22東京・京成高砂 小野本書店

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先日「コンコ堂」にて入手した「全国古本屋地図 21世紀版」を紐解き、都会の片隅にもしかしたらひっそりと生き残っているかもしれないお店を訪ねて、江東区・大島と葛飾区・高砂をフィールドワーク。大島では、巨大高層団地裏にお店を発見するが、シャッターが下ろされており、営業しているかどうかは不明の状態。機会があったらまた来てみよう…。駅に戻り、都営新宿線→半蔵門線→京成線と乗り継いで高砂へ。2011/05/30に来たばかりだが、今回は逆の北口へ。踏切からナナメに延びて来る『高砂大通り』を北東に向かってペタペタ進む。やけに強過ぎる日射しが、下町の色褪せた建物を残酷なまでに炙り、さらに色を奪い取って行く午後である。やがて『高砂八丁目交差点』。この先道は緩やかに右にカーブして行く。交差点を20mほど過ぎると、そのカーブ手前右手に、文字通り長〜い商店長屋が出現する。手前は大きな赤い日除けがあるが、シャッターが下ろされ業種不明。次は臨時休業中の自転車屋さん。そして最後に、ちょっと蔦の絡まる珈琲店…一見お店はこれだけのように見えるのだが、良く見ると自転車屋と珈琲店の隙間に、何かが挟まっている…暗い洞穴のような何かの戸口が…そこに通りから射し込む光が、うっすらと浮かび上げているのは、何と本棚の姿!古本屋さんかっ!うっわぁ〜、こりゃ何と言う立地条件!お店とお店に挟まれた、サッシ二枚分の間口!軒にはむき出しになった、巻き上げシャッターの甲虫のような姿。店名看板は何処にも無く、暗い店内が『とにかく早く入れ!』と私に呼び掛けている!店内はやはり細く狭く、奥で左側部分が少しだけ広くなり、帳場を越えたさらに奥は住居部分で、扉が開け放たれ、奥で飼われている小鳥の声と共に、意外に涼しい風が爽やかに吹き抜けて行く。壁際は本棚、真ん中には下が平台で上が三段の本棚が縦に二本置かれている。平台にはちょっと古めの漫画雑誌と、同じくちょっと古めの各種雑誌。左壁面はコミック(一部絶版あり)、向かいの棚はコミックと50円雑学文庫となっている。右壁面はミステリ&エンタメを中心に50円文庫が並び、最上段&最下段には古〜い世界文学全集が押し込められている。向かいには70円ノベルスの姿。入口付近の本は背が焼けており、すべての本は基本的にホコリまみれである。コンクリ土間をサンダル裏でジャリジャリし、さらに暗くなる奥へ…ギョッ!?帳場に人が倒れている!上半身は机の向こうに隠れているが、下半身は土間に投げ出されている!さ、殺人事件!?古本屋殺人事件なの!?と恐る恐る帳場を覗き込んでみると、初老男性が静かに無防備に気持ち良さそうな寝息を立てていた…帳場で寝てる人は何度も見たことがあるが、横になって寝てる人を見るのは初めて…。帳場が床とほぼ同レベルなので、どうしても事件現場のように見えてしまうぞ!私は物音を立てぬよう、ほぼコソ泥の動きで棚に目を走らせて行く。右壁棚には50円海外文学文庫が続き、200円日本文学・歴史・社会・カルチャー。そして100円岩波文庫棚となり、奥壁に古典文学・辞典・詩・俳句・文学評論・東京・京都・自然が収まる。通路棚には、時代劇&歴史小説文庫が並び、裏面には50円女流作家文庫&雑学文庫。ちょっと広くなった左奥壁面には、コミック続き・日本純文学文庫・新書が集まり、帳場横の実用棚へと続いて行く。ちょっと古い本が多い、挟まれた街の古本屋さんである。タイムカプセル的ではあるが、新しい本もチラホラ入荷しているようだ。本はホコリを被っているが、値段は激安となっている!とその時!オヤジさんが突然夢の世界より覚醒し、慌てて身を起こしながら「あっ!いらっしゃ」と叫び、しばし呆然…。私は一呼吸置いてから精算をお願いした。本の汚れをブラシで払い、にこやかに渡してくれたが、その額には寝汗で貼りついた髪が、優雅な曲線を描いていた。中公文庫「人形曼荼羅/辻村ジュサブロー」河出文庫「シャーロック・ホームズ ガス燈に浮かぶその生涯/ベアリング・グールド」を購入。

帰り道に「コンコ堂」に立ち寄る。平日昼間なのに、お客さんが相変わらず引きも切らず、と言う感じである。棚は基本ジャンルはそのままに、本がだいぶ入れ替わっていた。うわ!佐藤泰志が一冊も無い!売れたんだ。こりゃスゴイ!晶文社「極楽島ただいま満員/久保田二郎」を購入する。
posted by tokusan at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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