2011年07月31日

7/31静岡・磐田で古本だけでなくビクター犬二店!

今日こそはと早起きして、東海道線を細かく乗り継いで、西へ四時間五十分。もはや浜松一歩手前のその場所は、水色に支配された『YAMAHA FC ジュビロ磐田』の街であった…。

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●磐田「武蔵野書店」
北口に出ると、ジュビロのフラッグが翻るロータリー。その右端を抜け『磐田駅前交差点』を通過し、『天平通り』を真っ直ぐ北へ。途中に現れる水色の歩道屋根の商店街は『ジュビロード』と名付けられ、サッカーボールを冠する外灯と、選手の足型がはめ込まれた歩道が続く。400mほど歩けば『商工会議所前交差点』に到るので、そこを西に入って後は道なりにダラダラ。二つの近接した信号を通り抜け、右手に注意を払っていれば、何やらゴチャついたお店が目に入って来る。まずスゴイのは、お店の右横に集まる大量の火鉢で、まるで打ち捨てられたかのように積み重なっている。住宅兼店舗の正面壁面には大きく店名が書かれ、ビッと張り出すオレンジ日除けの下には、陶器や壷・置物と共に二台の100均ワゴンがある。どうやら古本屋と古道具屋の融合店で、『古着・茶道具・古本・古道具』を買入れている。中に入ると、店頭同様ゴチャゴチャした店内。各通路には腰辺りまで和本・古道具類・雑誌・額装絵画&色紙など積まれているが、各棚の上半分は意外にスッキリ見られる状態となっている。壁際はぐるっと本棚で、真ん中に背中合わせの棚が二本、右奥に帳場があり老婦人が古道具と古本の山の向こうで店番中。頭上からは多数の肉筆短冊(俳句)が垂れ下がっている。左壁には美術関連豪華本・日本美術・中世歴史・徳川家康が並び、途中からは静岡・浜松・磐田・遠州などの郷土本が続き、そのまま奥壁までズラリ。向かいには書・禅・文学少々。そしてこの通路には和本と共に、大量の古い占い本が足元に集まっている。真ん中の通路には、歴史・風俗・新書・江戸・刀剣・安部公房・野坂昭如・山岳…むっ!「魔太郎がくる!!」9巻が一冊だけ…。ここには下に絵葉書箱や、古い小冊子が集合している…『電気の使い方』の本が何冊も…。右端通路は半分が古道具&置物の棚となっており、小さな観音像・人形・根付・篆刻などの間に、句集・陶芸大判本・お茶・民芸の姿。最初に表から見た時は、古道具の一部として古本を扱っている雰囲気だったが、しっかりと古本屋さんの部分あり!古い資料本が多く、紙物も豊富である。値段は安め〜ちょい高で、良い本にはプレミア値付けあり。私の他にも車で乗り付けたお客さんがやって来たが、その人は本には見向きもせずに火鉢を購入。金魚鉢にするんだそうです。講談社「猫は知っていた/仁木悦子」(再版だが100円だしジャケ買い!)朋文堂「山の文学紀行/福田宏年」美術出版社「母と子の針穴写真/田所美恵子」陶製置物「ビクターの犬」(全高16cmで千円!)を購入。

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●磐田「山田書房」
実は最初に行ったら閉まっていたお店。帰りに立ち寄ると、今度はしっかり開いていた。ひゃっほう!『磐田駅前交差点』から『天平通り』を北に進み、二本目の脇道を東へ。奥にお寺が見える駅近住宅街ゾーンだが、右手奥の壁のように高い三階建住宅に『本』の文字!いそいそ近付いて正面へ回り込むと、ピロティガレージ横の住宅の一部が古本屋さんと化している!細長い直方体看板と、レンガ壁面にも勘亭流の看板文字。さっきは閉まっていたサッシが開いており、中にはちばてつや風のオヤジさんの姿が。静かに入口を通り「こんにちは」と素早く挨拶。十畳ほどの店内に、良く整頓された棚が並んでいる。壁際はすべて本棚、左壁沿い中央辺りに帳場があり、フロアには横向きに背中合わせの棚が二本。各棚の足元にはどこも、隙間無く括られたコミック揃いがキレイに置かれている。左壁手前は、上部に時代劇文庫・下部にミステリ&エンタメ文庫が並び、隅に少量の絶版漫画・児童本・官能文庫のスペース。帳場を越えて右奥スペースには、静岡・磐田の郷土本が集められている。入口右横の壁棚は書・古代史・中国・ちくま文庫・アウトローが並び、向かいに新書・選書・文学評論・古典文学・海外文学・戦争。右壁には、オカルト・鉄道・趣味・実用・古い日本文学・日本文学・歴史小説・美術ビジュアル本・映画ポスター。真ん中の通路は、手前に歴史・江戸風俗・新書、奥に評伝・宗教・ビジュアルムック(特撮あり)・雑誌・美術図録の構成。最奥通路は、手前に釣り・アダルト、奥に植物・牧野富三郎・陶芸・お茶・美術・世界文化・建築・アングラ&幻想文学・落語・映画・アダルト。整頓が行き届き、棚造りのバランスは美しく細かく、街のための知識から欲望までを端整に担ったお店である。あえて言うならば、歴史・中国・郷土が突出している。値段はちょい安〜普通。洋泉社「市川崑大全」を購入。

来るのに四時間五十分かかったと言うことは、帰りにも同じ時間がかかると言うこと…滞在時間一時間十五分で、ジュビロシティーを後にして、またもや東海道線の車中。あぁ、今日はまるで、東海道線の中で暮しているようだ…電車で暮して家で寝る。今度は何線の住人になってみようか。
posted by tokusan at 22:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1999年頃磐田で降りたことがあります。武蔵野書店は場所がわからず(今のようにネットやスマホで簡単に地図を検索できる時代ではなかったので)断念、山田は行きましたが、当時は「旧家」といった感じの建物でした。写真をみると、新築したのか別のビルに移転したのか?ついでに、当時掛川や磐田・藤枝・西焼津に店を展開していた「朝日書店」もいつの間にか全滅してしまいました。
Posted by 下新庄3丁目 at 2011年08月02日 03:10
おぉ!その昔の「山田書房」にぜひとも入ってみたかったです。現在は三階建ての一軒家。家を大きく新築したのでしょう。それにしてもこの辺りは、まだまだ探索のしがいがありそうです。
Posted by tokusan at 2011年08月02日 17:43
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