2011年10月17日

10/17東京・護国寺 青聲社

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『古書現世店番日記』で知った、古本屋さんの新規開店情報。10/15の「古書ますく堂」に続き、おめでたいことである。お店を開いたのは『一箱古本市』などで活躍されていた「寝床や」さんとのこと…そうか、あの古トランクに絶版文庫を綺麗に並べて売っていた人だ…。自転車に跨り、東の目白台へ向けてペダルをゲシゲシ踏み込んで行く。駅は恐らく『護国寺駅』が一番近く、『出口6』の講談社前から『音羽通り』を南へ。すぐの『大塚警察署前交差点』を西に入り、急勾配の『三丁目坂』をカーブを描きながら台地の上へ。何だか殺風景な『東大目白台キャンパス』の敷地が終わる所で、南への細道に入り込む。途中には、今日も元気な「沼田書店」(2008/08/21参照)。この通りを抜けると、『目白通り』と『目白台三丁目交差点』で合流する。おぉ、対岸左手のビル一階に、新しいお店の姿が見えている…と、このコースが正しいのだが、私はあえてお店へのアプローチに、南側からのアタックを提唱したい!早稲田から神田川を越え、『新江戸川公園』と『椿山荘』に挟まれた、猫が数匹昼寝する『水神社』の階段下に立つ。斜面の境内と塀の間で、上へ上へと延びて行く階段が『胸突坂』。江戸時代をダイナミックに自分の足で感じながら、ゼイゼイ上がり切り、『永青文庫』を横目にして、大谷石の塀沿いに『目白通り』へ向かうと、銀杏並木の向こうに突き出す丹下健三設計の『東京カテドラル』が、リンゴンと鐘を響かせている。ここで通りを北西に進めばお店の前!…はぁ、パーフェクトな道のりだ…。入口上には、濃紺テント地の抑制の効いた店名看板。店頭には、小さな100均棚と100均雑誌箱と100均横長ビジュアル本箱が置かれている。ついつい加藤直之の画集を夢中になって眺めてしまう。店内は奥行きの深い、黒タイル床のシックな空間で、入口横に古道具棚と雑誌棚が固まり、右壁に美しい造り付けの本棚が、奥へ奥へと続いている。左側はテーブルや棚が置かれ、古道具や紙物ゾーンとなっている。奥の帳場では女性がパソコンと向き合い、店主であろうランディーズ・中川風男性はせっせと棚造りに励んでいる。壁棚は、六段・五段・六段と変化を見せ、入口近くの六段棚はピッシリ詰まった文庫ゾーン。出版社ごとに、漫画のコマ運びのような動きで、各社噛み合いながら並んで行く。セレクト良し、絶版もありの棚である。奥に進むと少量の新書と共に、単行本ゾーンがスタート。落語・寄席・古本・上方芸能・映画・東京・風俗・骨董・世相・日本文学・ジャーナリズム・サブカル・出版・詩などが、緩やかにつながり合いながら並び、何処を見ても同じようなのだが、実は何処も違った並びを見せる、境目の無い継続的な棚造りがされている。最奥には古いものも含め、「彷書月刊」がズラリ…。キレイで見応えのあるお店である。棚にはまだ少し開いている部分があるが、方向性の確かさが各所から感じられるので、しっかりとした全貌を見せるのも時間の問題であろう。値段はちょい安〜ちょい高と本により様々。それよりも何よりも一番気になるのは、棚の上に鎮座する“アレ”である。何故ここに『本牧亭』の看板が飾られているんだっ!?奥で精算をしながら聞いてみると、どうやらついこの間、幕を閉じた時の物と言うわけではなく、いつか何処かで使われていたものが巡り巡ってここにあるとのこと。う〜ん、それでもとにかくインパクト大!満足して本を受け取り、お礼を言って辞去しようとすると、店主が帳場内から一歩進み出て「いつもブログ拝見してます」と丁寧にお辞儀!…うわわわ、ガ〜ン!あたふたしながら「バ、バレてました?」と判り切ったことを間抜けに聞くと、にっこり笑いながら頷かれた。初見で私が古本屋ツアーだと露見したのは、これが初めてである…顔が赤くなる恥ずかしさに、少々の敗北感がブレンドされ、周章狼狽…私もヤキが回ったものだ。そして店主さんと、照れ合いながらしばしお話し。「ちなみに私たちは夫婦ではありませんので」と、勝手な想像にも先手を打たれてしまう。いや、もう失礼いたしました。またそのうちに、自転車で『胸突坂』を上がって参上します。坂の上の古本屋さん、誕生おめでとうございます!D文学研究会「日野日出志を読む/清水正」光文社新書「森山大道 路上スナップのススメ/森山大道・仲本剛」かまくら春秋社「僕が愛した路地/田村隆一」を購入。
posted by tokusan at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 東京 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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