2011年10月30日

10/30山梨・月江寺 富士吉田一箱古本市 第二回本町本ずらウォーク

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私が衝撃を受けまくった街・『月江寺』(2011/06/29参照)で古本市が開かれると言う!あの、時代から取り残されまくった街で、またもや古本が買えるチャンスが訪れるとは!その麗しい瞬間を貪らねばっ!と富士急行に乗車して、秋に成りかけの山間を進む。何と前々日には、岡崎武志氏がイベントの一環として、中川五郎氏と月江寺でトークしたとの情報あり!そして古本市にも一箱を送り込む予定だったのが、アクシデントにより送り込まれなかったとのこと…残念である。無人駅を出ると駅前も無人。街は以前とまったく変わらず、そのまま時だけをドシャドシャと積み重ねている。まずは飲み屋街の(いや、街全体が飲み屋街なのだが…)横道『ミリオン通り』を目指し、ひとり坂をスタスタ下る。裏側から怪しい通りに入り込むと、以前私を助けてくれた『PONI』とその前の駐車場が小さな会場になっている。テントの下にはフードブースと、地面に置かれた木箱・カゴ・プラケースに本が並べられている。ふむ、結構しっかりした品揃えと率直に感じ、すぐに恒文社「ブタペストの古本屋/徳永康元」を購入する。ここで『下吉田てくてくMAP』を手に入れ、赤丸でポイントされた会場を目指してさらに先へ。『西裏通り』に出ると、そこには『本町本ずらウォーク』の立看板があり、どうやらこれが各会場の目印となっているようだ。通りを下り切る寸前の角に、二店の一箱。子供店長と、カメラを首から提げた若者店長が店番中。若者店長(彼は手にする本の解説をマメにしてくれるのだ)の建築&デザインが充実する箱から、武蔵野美術大学出版局「タウトが撮ったニッポン」を購入。即決の購入に驚く彼に代金を支払い、続いて『月江寺通り』に入る。人影が皆無と言う訳ではないが、時々チラチラと現れる程度…やはり閑散としているのだ。「月之江書房」の雄姿を楽しんでから、空き店舗を使用したオヤジさん店長の店に入ると、日本文学・絵本・出版関係が充実した良い並び。しばらく店内に滞留し、河出文庫「みんな不良少年だった/高平哲郎」を購入する。そしてすぐ近くにもうひとつの会場…こちらは三店で、雑貨と共にSF箱と暮らし関連・絵本が並び、自然派アウトドアなファッションに身を包んだ若者たちが、楽しげに談笑している。ここは何も買えずに先に進むのだが、後で戻って来ることとなる…。最後にこの街のメインストリート『本町通り』に出て、雑貨屋内に並ぶ本を眺める。心やエコの本がメイン…買えずに「お邪魔しました」と奥の女性に声を掛けて表へ。むむ、人が圧倒的に少ないので、やはり全体的に漂う淋しさは否めない。街がひっそりしているのに合わせるかのように、イベントもひっそりと行われているので、もう少し賑やかさが出せると変化が起こるのではないだろうか。この街と古本の組み合わせはとにかく絶品なのだから、今後も工夫して継続し、ぜひ多くの人が訪れることになって欲しいものである。そして私は前述通り、坂を下って再び『月江寺通り』。先ほどの絵本の横で視界に入った手作り雑貨が、妙に気になって仕方なかった…それはテーブル上に可愛く並んだ、廃材のブリキと木片で作られた小さな小さな家たち!おぉ、テーブルの上に、まるで街があるようだ!じっと眺めていると製作者であろう若者が近寄って来て「いらない物で作ったんですが、富士吉田の街みたいですよね」とニンマリ。うん、確かにその通りだ。ひとつとして同じ家は無く、皆錆びて古びている…。私はちょっと夢を見て、真剣に住むならどの家が良いか考え、外階段のある納屋のような家を選択!「これを下さい」と告げると、若者の顔が明るく輝き「ありがとうございます!」と喜びが真摯に伝わるお礼の言葉。「これ、実験作なんですよ」と袋詰めした家を手渡される。袋には『わじあじあ』とある…これがお店の名前なのだろうか…。古本と小さな古いマイホームを携え、ちょっと月江寺を持ち帰れたような心持ちで、駅のホームで四十分待ち。ヒマを持て余して、赤いベンチに家を置いて写真を一枚撮る。ほぅ、まるで中に住めるようではないか…よし、二階には古本を運び込んで書庫にして……小雨が降り始めたホームに、妄想にのめりこむ阿呆な男がひとり…。
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posted by tokusan at 19:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 中部 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうか、行ってきましたか。月江寺、たしかに古本が似合う町だと思いました。「ナノリウム」中植さんが、すでに空き店舗を借り、来年頃から古本屋を始めると言っておられました。情報、流しますので、またぜひ。
Posted by 岡崎武志 at 2011年10月30日 21:49
なんと!あの地に古本屋さんが出来るのですか!何と血湧き肉踊る情報!詳細が判明した暁には、ぜひ。
Posted by tokusan at 2011年11月01日 16:02
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