明けて日曜日。カプセルホテルでベニヤの小空間に閉じ込められ、暗鬱な未来世界をたっぷりと疑似体験した夜を越え、早々にチェックアウトして早朝の別府の街を彷徨う。街の裏道・まだ開店していない店舗・港で、数え切れぬほどの猫に出会う。ここは物理的に『猫町』である!と確信し、清々しい気分で午前十時から始まる、県内初の一箱古本市へ乗り込む。各箱は、主に『駅前通り』から南に延びるアーケード商店街に出店しているとのこと。『ソルパセオ銀座商店街』『やよい商店街』、それに歴史ある竹瓦温泉前にある大正時代建設の木造アーケード『竹瓦小路』に、およそ三十箱が分布している。昨日の昼間に歩いた時は、何処も閑散としていたのでどうなることかと思っていたが、開始と同時にお店を覗き込んで行く人が多いのに驚く。これは、午後はもっと賑やかになりそうな予感…。大正の薄暗がりの眠った飲み屋街に、まずは足を運ぶ。南陀楼氏の「古本けものみち」で角川文庫「死の診断 ビアス怪奇短編集/A・ビアス」を購入し、ここで別れのご挨拶をする。続いてあみだくじのようにカクカクと北上して、各アーケードを抜けながら、90歳の元新聞記者が身辺整理(!!!)のために出店した「百円文庫」で文春文庫「幻島記/白石一郎」を購入する。これは別府湾にあった瓜生島のお話。同時に志茂田景樹のハードバイオレンス「幻の瓜生島」も薦められるが、そちらは丁重にお断りする。いつまでもお元気で。その後は「本の闇鍋」にて角川スニーカー文庫「アクアリウムの夜/稲生平太郎」を、「こぜにや」で文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入する。皆、看板やディスプレイ方法が洗練されており、本の扱いも丁寧。表現派と不用本並べ派は、半々の割合。今後も開催されて行けば、出店者もイベント自体も研ぎすまされて行く可能性を感じる。最後に別の場所で小冊子を出張販売している、「ガケ書房」山下氏にご挨拶。我ながら珍しく、いずれツアーで伺うことを予告してしまう。駅に向かいながら、別府にさよなら。往きと同じ『ソニック号』に乗り込み、一路小倉を目指す。
2011年11月27日
11/27大分・別府 べっぷ一箱古本市
明けて日曜日。カプセルホテルでベニヤの小空間に閉じ込められ、暗鬱な未来世界をたっぷりと疑似体験した夜を越え、早々にチェックアウトして早朝の別府の街を彷徨う。街の裏道・まだ開店していない店舗・港で、数え切れぬほどの猫に出会う。ここは物理的に『猫町』である!と確信し、清々しい気分で午前十時から始まる、県内初の一箱古本市へ乗り込む。各箱は、主に『駅前通り』から南に延びるアーケード商店街に出店しているとのこと。『ソルパセオ銀座商店街』『やよい商店街』、それに歴史ある竹瓦温泉前にある大正時代建設の木造アーケード『竹瓦小路』に、およそ三十箱が分布している。昨日の昼間に歩いた時は、何処も閑散としていたのでどうなることかと思っていたが、開始と同時にお店を覗き込んで行く人が多いのに驚く。これは、午後はもっと賑やかになりそうな予感…。大正の薄暗がりの眠った飲み屋街に、まずは足を運ぶ。南陀楼氏の「古本けものみち」で角川文庫「死の診断 ビアス怪奇短編集/A・ビアス」を購入し、ここで別れのご挨拶をする。続いてあみだくじのようにカクカクと北上して、各アーケードを抜けながら、90歳の元新聞記者が身辺整理(!!!)のために出店した「百円文庫」で文春文庫「幻島記/白石一郎」を購入する。これは別府湾にあった瓜生島のお話。同時に志茂田景樹のハードバイオレンス「幻の瓜生島」も薦められるが、そちらは丁重にお断りする。いつまでもお元気で。その後は「本の闇鍋」にて角川スニーカー文庫「アクアリウムの夜/稲生平太郎」を、「こぜにや」で文春文庫「長い旅の途上/星野道夫」を購入する。皆、看板やディスプレイ方法が洗練されており、本の扱いも丁寧。表現派と不用本並べ派は、半々の割合。今後も開催されて行けば、出店者もイベント自体も研ぎすまされて行く可能性を感じる。最後に別の場所で小冊子を出張販売している、「ガケ書房」山下氏にご挨拶。我ながら珍しく、いずれツアーで伺うことを予告してしまう。駅に向かいながら、別府にさよなら。往きと同じ『ソニック号』に乗り込み、一路小倉を目指す。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

